JP2023037051A - 押輪、管継手および管の接合方法 - Google Patents

押輪、管継手および管の接合方法 Download PDF

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Ryunosuke Tanaka
維斗 小丸
Yuito Komaru
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Abstract

【課題】障害物との間の作業スペースが狭くても、管を接合する際の作業性を向上させることができる押輪を提供する。【解決手段】挿し口に外嵌されて受口の開口端面に外側から対向し且つ複数本の締結具により受口に連結されてシール材を受口の奥側へ押し込む押輪14であって、押輪本体14aに、シール材を押圧する押圧面と、締結具が挿通される複数の締結具挿通孔21とが形成され、押輪本体14aは、周方向Aにおける締結具挿通孔21間の間隔が均等な間隔S1に保たれている均等間隔領域29と、周方向Aにおいて隣り合ういずれか2個の締結具挿通孔21間の間隔S2が上記均等な間隔S1よりも拡大している拡大間隔領域30とを有し、拡大間隔領域30に補強部材23が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、受口と挿し口を有する管継手に用いられる押輪、および押輪を備えた管継手、ならびに押輪を用いた管の接合方法に関する。
従来、この種の管継手としては、例えば図19に示すように、一方の管101の挿し口102が他方の管103の受口104に挿入され、シール部材105が挿し口102の外周と受口104の内周との間に挿入され、押輪106が、挿し口102に外嵌されて受口104の開口端面107に外側から対向し、且つ、複数本のボルト108およびナット109によって受口104に連結されているものがある。
押輪106は、円環状の押輪本体110と、シール部材105に当接してシール部材105を押圧する押圧面111と、受口104の開口端面107に当接する複数の突部112と、ボルト108が挿通される複数のボルト挿通孔113とを有している。押圧面111と突部112とは、押輪本体110の同じ側(すなわち受口104に対向する側)に設けられている。また、突部112が受口104の開口端面107に当接することにより、押圧面111から受口104の開口端面107までの間隔が所定間隔に保たれる。
図20に示すように、押輪106の周方向Aにおけるボルト挿通孔113間の間隔Gは全て均等な間隔に保たれている。ボルト108は押輪106のボルト挿通孔113に挿通され、ナット109を締め付けることにより、押輪106の押圧面111がシール部材105に当接してシール部材105を挿し口102の外周と受口104の内周との間に押し込む。
尚、上記のような押輪106および管継手100は例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2014-5868
しかしながら上記の従来形式では、例えば、図21に示すように、地面116に溝114を形成し、溝114の内部で管101,103同士を接合する際、管101,103の真下に位置するボルト挿通孔113と溝114の底部115との間隔Hが狭いため、管101,103の真下に位置するボルト挿通孔113にボルト108を挿通してナット109を締め付ける作業が行い難く、管101,103を接合する際の作業性が低下した。このため、管101,103の真下に位置するボルト挿通孔113と溝114の底部115との間隔Hを広く確保する必要があり、広い作業スペースを要した。
また、上記のように溝114の内部で管101,103同士を接合する場合に限らず、例えば、壁などの障害物に沿って管101,103同士を接合して管路を形成するような場合でも、同様に、障害物が存在する側に位置するボルト挿通孔113と障害物との間隔が狭いため、障害物が存在する側に位置するボルト挿通孔113にボルト108を挿通してナット109を締め付ける作業が行い難く、管101,103を接合する際の作業性が低下した。このため、障害物が存在する側に位置するボルト挿通孔113と障害物との間隔を広く確保する必要があり、広い作業スペースを要した。
本発明は、障害物との間の作業スペースが狭くても、管を接合する際の作業性を向上させることができる押輪、管継手および管の接合方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、挿し口が受口に挿入され、
シール部材が挿し口の外周と受口の内周との間に挿入される管継手に用いられ、
挿し口に外嵌されて受口の開口端面に外側から対向し且つ複数本の締結具により受口に連結されてシール部材を受口の奥側へ押し込む押輪であって、
押輪本体に、シール部材を押圧する押圧面と、締結具が挿通される複数の締結具挿通孔とが形成され、
押輪本体は、周方向における締結具挿通孔間の間隔が均等な間隔に保たれている均等間隔領域と、周方向において隣り合ういずれか2個の締結具挿通孔間の間隔が上記均等な間隔よりも拡大している拡大間隔領域とを有し、
拡大間隔領域に補強部材が設けられているものである。
これによると、管同士を接合する接合作業の妨げになる障害物が存在する場合、挿し口を受口に挿入し、障害物が存在する側に押輪の拡大間隔領域を位置させた状態で、締結具を締結具挿通孔に挿通して締め込む。これにより、押輪が受口に連結されるとともにシール部材が挿し口の外周と受口の内周との間に挿入される。
このような管の接合作業の際、上記のように押輪の拡大間隔領域が障害物の側に位置しているため、拡大間隔領域の締結具挿通孔は、障害物に最も近い位置よりも押輪の周方向に振り分けられた位置に存在する。これにより、拡大間隔領域の締結具挿通孔と障害物との間隔が拡大するため、押輪と障害物との間の作業スペースが狭くても、管を接合する際の作業性を向上させることができる。
また、押輪の拡大間隔領域は補強部材によって十分な剛性に保たれているため、シール部材の反力が押輪に作用しても、押輪の拡大間隔領域が反力により撓むのを防止することができる。
本第2発明における押輪は、管同士を接合する接合作業の妨げになる障害物が存在する側に、拡大間隔領域が位置するものである。
本第3発明における押輪は、補強部材は、押輪本体の押圧面とは反対側の面に設けられ、且つ、押輪本体の内周よりも径方向における外側に位置しており、
押輪本体の内周と補強部材の内周との間に段差部が形成されているものである。
これによると、一方の管の挿し口を他方の管の受口に挿入して、これら管同士を接合した後、地震等によって一方の管が他方の管に対して屈曲した際、一方の管が押輪の補強部材に接触するまでの屈曲角度が増大する。これにより、一方の管が他方の管に対して屈曲した際に押輪にかかる荷重が小さくなる。
また、複数の締結具を複数の締結具挿通孔に挿通して押輪を受口に連結する際、締結具を片締めすることにより、押輪が一方の管に対して傾斜しても、押輪の補強部材が一方の管に接触するまでの傾斜角度が増大する。これにより、複数の締結具を片締めして押輪を受口に連結する作業が容易に行える。
本第4発明における押輪は、補強部材は、押輪本体の押圧面とは反対側の面に設けられ、且つ、押輪本体の内周よりも径方向における外側に位置しており、
押輪本体の内周と補強部材の内周との間にテーパー部が形成されており、
テーパー部は、挿し口が受口から離脱する離脱方向ほど径方向における外側へ傾斜しているものである。
これによると、一方の管の挿し口を他方の管の受口に挿入して、これら管同士を接合した後、地震等によって一方の管が他方の管に対して屈曲した際、一方の管が押輪の補強部材に接触するまでの屈曲角度が増大する。これにより、一方の管が他方の管に対して屈曲した際に押輪にかかる荷重が小さくなる。
また、複数の締結具を複数の締結具挿通孔に挿通して押輪を受口に連結する際、締結具を片締めすることにより、押輪が一方の管に対して傾斜しても、押輪の補強部材が一方の管に接触するまでの傾斜角度が増大する。これにより、複数の締結具を片締めして押輪を受口に連結する作業が容易に行える。
本第5発明における押輪は、補強部材は、拡大間隔領域において隣り合う2個の締結具挿通孔間にわたって設けられているものである。
これによると、押輪の拡大間隔領域における2個の締結具挿通孔間は補強部材によって十分な剛性に保たれているため、拡大間隔領域の締結具挿通孔に締結具を挿通して締め込んだ際、拡大間隔領域における2個の締結具挿通孔間に高い荷重が発生しても、押輪の拡大間隔領域が変形し或いは損傷するのを防止することができる。
本第6発明は、上記第1発明から第5発明のいずれか1項に記載の押輪を備えた管継手であって、
挿し口が受口に挿入され、
シール部材が挿し口の外周と受口の内周との間に挿入され、
押輪が、挿し口に外嵌されて受口の開口端面に外側から対向し、且つ、拡大間隔領域を管の接合作業の妨げになる障害物が存在する側に位置させた状態で、複数本の締結具によって受口に連結され、
押輪の押圧面がシール部材に当接し、
締結具が押輪の締結具挿通孔に挿通されているものである。
本第7発明は、上記第1発明から第5発明のいずれか1項に記載の押輪を用いた管の接合方法であって、
挿し口を受口に挿入し、押輪の拡大間隔領域を管の接合作業の妨げになる障害物が存在する側に位置させた状態で、締結具を押輪の締結具挿通孔に挿通して締め込むことにより、押輪を受口に連結するとともにシール部材を挿し口の外周と受口の内周との間に挿入するものである。
本第8発明における管の接合方法は、挿し口を受口に挿入して、挿し口を受口に対して斜めに屈曲させた状態で、締結具を押輪の締結具挿通孔に挿通して締め込むことにより、押輪を受口に連結するものである。
以上のように本発明によると、押輪と障害物との間の作業スペースが狭くても、管を接合する際の作業性を向上させることができる。また、押輪の拡大間隔領域は補強部材によって十分な剛性に保たれているため、シール部材の反力が押輪に作用しても、押輪の拡大間隔領域が反力により撓むのを防止することができる。
本発明の第1の実施の形態における押輪を備えた管継手の断面図である。 同、管継手の受口の正面図である。 同、管継手の押輪の正面図である。 同、管継手の押輪の背面図である。 図3におけるX-X矢視図である。 図3におけるY-Y矢視図である。 図3におけるZ-Z矢視図である。 同、管継手の押輪の正面側の斜視図である。 同、管継手の押輪の背面側の斜視図である。 地面に形成された溝の内部で管継手の管同士を接合する接合作業の様子を示す概略図である。 同、管継手の断面図であって、管接合後、一方の管が他方の管に対して屈曲した様子を示す。 図12における管継手の断面図の一部を拡大した図である。 同、管継手の断面図であって、管を接合する際、片締めを行って押輪を受口に連結する時の様子を示す。 図13における断面図の一部を拡大した図である。 本発明の第2の実施の形態における押輪を備えた管継手の断面図である。 本発明の第3の実施の形態において、建物の壁に沿って上下方向に敷設される立ち上がり配管の管継手の管同士を接合する時の様子を示す概略図である。 本発明の第4の実施の形態における管の接合方法を示す断面図であって、挿し口を受口に対して屈曲させた状態で、押輪を受口に連結する様子を示す。 図17における断面図の一部を拡大した図である。 従来の押輪を備えた管継手の断面図である。 同、押輪の正面図である。 地面に形成された溝の内部で、従来の管継手の管同士を接合する時の様子を示す概略図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1に示すように、1は鋳鉄製の管同士を接合する管継手であり、一方の管2の端部に設けられた挿し口3が他方の管4の端部に設けられた受口5に挿入されている。挿し口3の外周と受口5の内周との間には、円環状のゴム輪7(シール部材の一例)が挿入され配置されている。
受口5の内周で且つゴム輪7よりも受口5の奥方にはロックリング溝9が全周にわたり形成されている。ロックリング溝9には、周方向一つ割りのロックリング10が装備されている。
挿し口3は、その先端部外周に、受口5の奥側からロックリング10に係合可能な突部11を全周にわたり有している。
また、挿し口3には、周方向一つ割りのバックアップリング13が外嵌されてロックリング10に隣接している。
受口5は先端にフランジ部5aを有している。フランジ部5aには複数のボルト孔12が形成されている。例えば、図2では、8個のボルト孔12がフランジ部5aに形成され、いずれか2個のボルト孔12が鉛直線上に位置する。
挿し口3には、ゴム輪7を受口5の奥側へ押し込む押輪14が外嵌されて受口5の開口端面15に外側から対向している。押輪14は、円環状の押輪本体14aを有しており、複数(例えば7本)のT頭ボルト16(締結具の一例)およびナット17(締結具の一例)により受口5に連結されている。図3~図9に示すように、押輪本体14aは、その外周部に、径方向外側へ突出する複数の突出部14bを備えている。
押輪本体14aには、ゴム輪7を押圧する押圧面19と、T頭ボルト16が挿通される複数のボルト挿通孔21(締結具挿通孔の一例)と、補強部材23と、第1および第2の凸部24,25とが設けられている。尚、押輪本体14aの突出部14bはボルト挿通孔21に対応するように形成されている。
また、押輪本体14aは均等間隔領域29と拡大間隔領域30とを有している。均等間隔領域29において、周方向Aにおけるボルト挿通孔21間の間隔が均等な間隔S1に保たれている。拡大間隔領域30において、隣り合ういずれか2個のボルト挿通孔21間の間隔S2が上記均等な間隔S1よりも拡大している。
例えば、図3,図4では、7個のボルト挿通孔21が押輪本体14aに形成され、均等間隔領域29における各ボルト挿通孔21の振り分け角度B1は45°であり、拡大間隔領域30における両ボルト挿通孔21の振り分け角度B2は90°である。
補強部材23は、押圧面19とは反対側の面32に備えられた円弧形状の部材であり、拡大間隔領域30において隣り合う2個のボルト挿通孔21間にわたって設けられており、押輪本体14aの内周14cよりも径方向Dにおける外側に位置している。
図1,図7に示すように、押輪本体14aの内周14cと補強部材23の内周23aとの間にはテーパー部34が補強部材23の全長にわたり形成されている。テーパー部34は、挿し口3が受口5から離脱する離脱方向Cほど径方向Dにおける外側へ傾斜している。
図4に示すように、補強部材23の両端部23bは、拡大間隔領域30内から、押輪14の中心と拡大間隔領域30の両ボルト挿通孔21の中心とを結ぶ径方向の2本の直線36を超えて、均等間隔領域29に入り込んでいる。
第1および第2の凸部24,25はそれぞれ、受口5の開口端面15に当接するものであり、このうち、第1の凸部24は、複数設けられており、各ボルト挿通孔21よりも押輪14の径方向Dにおける外側に位置している。また、第2の凸部25は、各ボルト挿通孔21よりも押輪14の径方向Dにおける内側に位置しており、押圧面19の周囲を取り囲むように円環状に形成されている。図1に示すように、ゴム輪7の端部は、押輪14の第2の凸部25の径方向Dにおける内側に嵌入され、押圧面19に当接する。
図1,図3,図4に示すように、押輪14は、拡大間隔領域30が一方の管2の真下に位置するように、受口5に連結されている。尚、図10に示すように、管2,4同士は地面38を掘削して形成された溝39の内部で接合され、この際、溝39の底部40が管2,4の接合作業の妨げになる障害物となる。すなわち、押輪14は、拡大間隔領域30を溝39の底部40(障害物の一例)が存在する側に位置させた状態で、複数のT頭ボルト16およびナット17によって受口5に連結されている。
以下に、押輪14を用いた管2,4の接合方法を説明する。
先ず、押輪14とゴム輪7とバックアップリング13とを一方の管2の挿し口3に外嵌し、既に溝39の内部に配設されている他方の管4の受口5のロックリング溝9にロックリング10を装着し、拡径器(図示省略)を用いてロックリング10を拡径しておく。
その後、溝39の内部において、一方の管2の挿し口3を他方の管4の受口5に挿入する。この際、ロックリング10が拡径されているため、挿し口3の突部11がロックリング10の内周を受口5の開口端面15の側から奥側へ通過する。
その後、拡径器(図示省略)を取り外すことにより、ロックリング10が縮径して挿し口3の外周に抱き付く。
次に、バックアップリング13を、管軸方向Eへ移動して受口5の内部に挿入し、ロックリング10に隣接させる。さらに、ゴム輪7を管軸方向Eへ移動して受口5の開口端面15の手前に位置させる。
その後、図10に示すように、押輪14の拡大間隔領域30を一方の管2の真下に位置させた状態で、T頭ボルト16を受口5のボルト孔12と押輪14のボルト挿通孔21に挿通し、ナット17をT頭ボルト16に螺合して、押輪14の第1および第2の凸部24,25が受口5の開口端面15に当接するまでナット17を締め込む。
これにより、図1に示すように、押輪14が受口5に連結されるとともに、押輪14の押圧面19がゴム輪7を押圧して挿し口3の外周と受口5の内周との間に挿入し、一方の管2が他方の管4に接合される。
上記のような管2,4の接合方法によると、図3,図4,図10に示すように、押輪14の拡大間隔領域30が一方の管2の真下に位置しているため、拡大間隔領域30のボルト挿通孔21は、一方の管2の真下に存在せず、一方の管2の真下よりも押輪14の周方向Aに振り分けられた位置に存在する。これにより、拡大間隔領域30のボルト挿通孔21と溝39の底部40との間隔Hが拡大するため、押輪14と溝39の底部40との間の作業スペースが狭くても、管2,4を接合する際の作業性を向上させることができる。
また、押輪14の拡大間隔領域30は補強部材23によって十分な剛性に保たれているため、ゴム輪7の反力が押輪14に作用しても、押輪14の拡大間隔領域30が反力により撓むのを防止することができる。さらに、押輪14の拡大間隔領域30のボルト挿通孔21と受口5のボルト孔12とにT頭ボルト16を挿通してナット17で締め込んだ際、拡大間隔領域30における2個のボルト挿通孔21間に高い荷重が発生しても、拡大間隔領域30が変形し或いは損傷するのを防止することができる。
また、上記のように管2,4同士を接合した後、図11,図12に示すように、地震等によって一方の管2が他方の管4に対して屈曲した際、一方の管2が押輪14の補強部材23に接触するまでの屈曲角度αが増大する。これにより、一方の管2が他方の管4に対して屈曲した際に押輪14にかかる荷重が小さくなる。
また、上記のような管2,4の接合方法において、T頭ボルト16を受口5のボルト孔12と押輪14のボルト挿通孔21とに挿通して押輪14を受口5に連結する際、図13に示すように、先ず、最上位のT頭ボルト16とナット17とを締め込み、その後、順次、下位のT頭ボルト16とナット17とを締め込んでいくといった所謂「片締め」を行うことがある。このように、T頭ボルト16とナット17とを片締めすることにより、押輪14が一方の管2に対して傾斜しても、押輪14の補強部材23が一方の管2に接触するまでの傾斜角度βが増大する。これにより、複数のT頭ボルト16とナット17とを片締めして押輪14を受口5に連結する作業が容易に行える。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、図15に示すように、補強部材23は押輪本体14aの内周14cよりも径方向Dにおける外側に位置している。押輪本体14aの内周14cと補強部材23の内周23aとの間には段差部50が補強部材23の全長にわたり形成されている。段差部50は径方向Dに平行な段差面を有している。
これによると、先述した第1の実施の形態と同様に、管2,4同士を接合した後、地震等によって一方の管2が他方の管4に対して屈曲した際、一方の管2が押輪14の補強部材23に接触するまでの屈曲角度αが増大する。
また、管2,4の接合方法において、T頭ボルト16を受口5のボルト孔12と押輪14のボルト挿通孔21とに挿通して押輪14を受口5に連結する際、T頭ボルト16とナット17とを片締めすることにより、押輪14が一方の管2に対して傾斜しても、押輪14の補強部材23が一方の管2に接触するまでの傾斜角度βが増大する。
(第3の実施の形態)
先述した第1の実施の形態では、図10に示すように、溝39の底部40を管2,4の接合作業の妨げになる障害物としており、押輪14は、拡大間隔領域30を溝39の底部40が存在する側に位置させた状態で、複数のT頭ボルト16およびナット17によって受口5に連結されているが、障害物は溝39の底部40に限定されるものではない。
例えば、以下に説明する第3の実施の形態において、図16に示すように、管2,4が例えば上下方向に敷設される立ち上がり配管であって三方を建物の壁55~57で囲まれている場合、管2,4から最も近い壁55を障害物とする。この場合、押輪14は、拡大間隔領域30を壁55が存在する側に位置させた状態で、複数のT頭ボルト16およびナット17によって受口5に連結されている。
これによると、管2,4同士を接合する際、押輪14の拡大間隔領域30が壁55の側に位置しているため、拡大間隔領域30の2個のボルト挿通孔21は、壁55に最も近い位置よりも押輪14の周方向Aに振り分けられた位置に存在する。これにより、拡大間隔領域30のボルト挿通孔21と壁55との間隔Hが拡大するため、作業スペースが狭くても、管2,4同士を接合する際の作業性を向上させることができる。
(第4の実施の形態)
先述した第1の実施の形態では、図1に示すように、管2,4同士を接合する際、挿し口3を受口5に対して一直線にした状態で、T頭ボルト16を受口5のボルト孔12と押輪14のボルト挿通孔21とに挿通してナット17を締め込むことにより、押輪14を真直ぐにした状態で受口5に連結しているが、このような接合方法に限定されるものではなく、例えば、以下に説明する第4の実施の形態では、図17,図18に示すように、挿し口3を受口5に挿入して、挿し口3を受口5に対して斜めに屈曲させた状態で、T頭ボルト16を受口5のボルト孔12と押輪14のボルト挿通孔21とに挿通してナット17を締め込むことにより、押輪14を受口5に連結してもよい。
上記各実施の形態では、図3,図4に示すように、押輪14に7個のボルト挿通孔21を形成しているが、7個に限定されるものではなく、例えば、4の倍数から1を差し引いた個数(11個或いは15個等)であってもよい。
上記各実施の形態では、図4に示すように、補強部材23の両端部23bは、拡大間隔領域30内から2本の直線36を超えて均等間隔領域29に入り込んでいるが、2本の直線36を超えずに、2本の直線36間にわたって形成されていてもよい。
上記第1の実施の形態では、図1に示すように押輪14にテーパー部34を形成し、上記第2の実施の形態では、図15に示すように押輪14に段差部50を形成しているが、このようなテーパー部34や段差部50を形成せず、押輪本体14aの内周14cと補強部材23の内周23aとを同径にして、押輪本体14aの内周14cと補強部材23の内周23aとを面一にしてもよい。但し、上記のようにテーパー部34や段差部50を形成した方が、テーパー部34や段差部50を形成しない場合に比べて、管2,4の屈曲角度α(図11参照)や押輪14の傾斜角度β(図13参照)を大きくすることができるというメリットがある。
1 管継手
3 挿し口
5 受口
7 ゴム輪(シール部材)
14 押輪
14a 押輪本体
14c 押輪本体の内周
15 開口端面
16 ボルト(締結具)
17 ナット(締結具)
19 押圧面
21 ボルト挿通孔(締結具挿通孔)
23 補強部材
23a 補強部材の内周
29 均等間隔領域
30 拡大間隔領域
32 反対側の面
34 テーパー部
40 底部(障害物)
50 段差部
55 壁(障害物)
A 周方向
C 離脱方向
D 径方向
S1 均等な間隔
S2 間隔

Claims (8)

  1. 挿し口が受口に挿入され、
    シール部材が挿し口の外周と受口の内周との間に挿入される管継手に用いられ、
    挿し口に外嵌されて受口の開口端面に外側から対向し且つ複数本の締結具により受口に連結されてシール部材を受口の奥側へ押し込む押輪であって、
    押輪本体に、シール部材を押圧する押圧面と、締結具が挿通される複数の締結具挿通孔とが形成され、
    押輪本体は、周方向における締結具挿通孔間の間隔が均等な間隔に保たれている均等間隔領域と、周方向において隣り合ういずれか2個の締結具挿通孔間の間隔が上記均等な間隔よりも拡大している拡大間隔領域とを有し、
    拡大間隔領域に補強部材が設けられていることを特徴とする押輪。
  2. 管同士を接合する接合作業の妨げになる障害物が存在する側に、拡大間隔領域が位置することを特徴とする請求項1に記載の押輪。
  3. 補強部材は、押輪本体の押圧面とは反対側の面に設けられ、且つ、押輪本体の内周よりも径方向における外側に位置しており、
    押輪本体の内周と補強部材の内周との間に段差部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の押輪。
  4. 補強部材は、押輪本体の押圧面とは反対側の面に設けられ、且つ、押輪本体の内周よりも径方向における外側に位置しており、
    押輪本体の内周と補強部材の内周との間にテーパー部が形成されており、
    テーパー部は、挿し口が受口から離脱する離脱方向ほど径方向における外側へ傾斜していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の押輪。
  5. 補強部材は、拡大間隔領域において隣り合う2個の締結具挿通孔間にわたって設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の押輪。
  6. 上記請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の押輪を備えた管継手であって、
    挿し口が受口に挿入され、
    シール部材が挿し口の外周と受口の内周との間に挿入され、
    押輪が、挿し口に外嵌されて受口の開口端面に外側から対向し、且つ、拡大間隔領域を管の接合作業の妨げになる障害物が存在する側に位置させた状態で、複数本の締結具によって受口に連結され、
    押輪の押圧面がシール部材に当接し、
    締結具が押輪の締結具挿通孔に挿通されていることを特徴とする管継手。
  7. 上記請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の押輪を用いた管の接合方法であって、
    挿し口を受口に挿入し、押輪の拡大間隔領域を管の接合作業の妨げになる障害物が存在する側に位置させた状態で、締結具を押輪の締結具挿通孔に挿通して締め込むことにより、押輪を受口に連結するとともにシール部材を挿し口の外周と受口の内周との間に挿入することを特徴とする管の接合方法。
  8. 挿し口を受口に挿入して、挿し口を受口に対して斜めに屈曲させた状態で、締結具を押輪の締結具挿通孔に挿通して締め込むことにより、押輪を受口に連結することを特徴とする請求項7に記載の管の接合方法。
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