JP2023033893A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェット記録装置において、休止中にインクが固着してしまうのを防止でき、かつ、主インク容器内のインクの粘度が適正な粘度の範囲から外れてしまった場合に、インクの粘度が適正な範囲になるように調整することを可能にする。【解決手段】印字ヘッドと本体を制御して、溶剤容器に収容した溶剤を印字ヘッドに供給して循環経路と回収経路を通してインク容器に戻すことを、印字ヘッドによる印字の休止中の一定時間ごとに繰り返して行うように構成し、粘度測定部で測定したインクの粘度が予め設定した所定の範囲よりも高い場合には、印字ヘッドをヘッド装着ユニットに装着した状態で、インク容器に収容されているインクの一部を供給経路を介して印字ヘッドからヘッド装着ユニットの内部に廃棄して溶剤容器に収容された溶剤をインク容器に供給することによりインク容器に内部に収容されているインクの粘度を低減させるように構成した。【選択図】図1
Description
本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の管理方法に関する。
製造ラインの搬送装置により搬送される製品を被印字物としてこれに文字や図形を印字
つまりマーキングするためのインクジェット記録装置として、印字ヘッドのノズルを被
印字物に接触させることなく、インクを被印字物に向けてノズルから飛翔させるようにし
た非接触式のものが使用されている。例えば、商品が梱包されたダンボール箱等の梱包材
の表面に文字等を印字する場合には、コンベアにより搬送しながら梱包材の外面にインク
ジェット記録装置により印字しており、飲食物が収容された容器に印字する場合もコンベ
アにより搬送しながら容器の外面に印字を行うようにしている。
つまりマーキングするためのインクジェット記録装置として、印字ヘッドのノズルを被
印字物に接触させることなく、インクを被印字物に向けてノズルから飛翔させるようにし
た非接触式のものが使用されている。例えば、商品が梱包されたダンボール箱等の梱包材
の表面に文字等を印字する場合には、コンベアにより搬送しながら梱包材の外面にインク
ジェット記録装置により印字しており、飲食物が収容された容器に印字する場合もコンベ
アにより搬送しながら容器の外面に印字を行うようにしている。
このようなインクジェット記録装置の印字ヘッドには、ノズルから噴出されたインク粒子に印字情報に応じた電荷量を帯電させる帯電電極と、帯電されたインク粒子を偏向させる偏向電極とが設けられており、印字に使用されないインクを回収するためにノズルに対向してガターが配置されている。ノズルにはインク容器内のインクを供給するインク供給経路が接続され、ガターにより回収されたインクをインク容器に回収する回収経路がガターとインク容器との間に接続されている。また、ノズル内に外気を吸引してノズルの目詰まりを防止するために、ノズルの流入部とインク容器との間には吸引経路が接続されている。さらに、ノズルや上述したそれぞれの経路を洗浄するために溶剤容器とノズルとの間には溶剤供給経路が接続されている。
インクジェット記録装置は、さらに、インク容器や溶剤容器等が組み込まれた装置本体を有しており、装置本体にはそれぞれの経路を形成するホース等の配管を有する導管により印字ヘッドが接続されている。
従来のインクジェット記録装置として、特許文献1には、「印字対象物に印字をするためのインクが収容されるインク容器と、前記インク容器に接続されて加圧供給されたインクが吐出されるノズルと、前記ノズルから吐出されたインク粒子を帯電させる帯電電極と、前記帯電電極で帯電されたインク粒子を偏向する偏向電極と、印字に使用されないインクを回収するガターと、溶剤が収容される溶剤容器と、前記溶剤容器に接続されて加圧供給された溶剤が吐出される液ノズルを備えたインクジェット記録装置であって、前記液ノズルは、前記ノズルから前記ガター方向に伸びた液流路部と、加圧供給された溶剤が前記液流路部を介して前記ノズルに当たるような角度で形成された液吐出穴部を有することを特徴とするインクジェット記録装置」が開示されている。
また、特許文献2には、「印字対象物に印字をするためのインクが収容されるインク容器と、前記インク容器に接続され、加圧供給されたインクが吐出されるノズルと、前記ノズルから吐出されたインク粒子を帯電させる帯電電極と、該帯電電極に帯電させる帯電信号を発生する帯電信号発生部と、前記帯電電極で帯電されたインク粒子を偏向する偏向電極と、印字に使用されないインクを回収するガターと、全体の動作を制御する制御部と、を備えたインクジェット記録装置であって、前記帯電電極と前記偏向電極の間で前記インク粒子の帯電による電荷量を検出する第1の電荷検出手段と、前記ガター内に流れるインクの電荷量を検出する第2の電荷検出手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置」が開示されている。
さらに、特許文献3には、「生成されるインク粒子を噴出するノズルと、噴出された前記インク粒子に文字や画像の信号を帯電させる帯電電極と、帯電された前記インク粒子を偏向させるための偏向電極と、文字や画像の形成に用いられない前記インク粒子を捕らえるガターと、前記ガターに捕らえられた前記インク粒子がインクを文字や画像の形成に再利用するために戻されて入る主インクタンクと、文字や画像の形成に費やされた分量の補充インクを前記主インクタンクに補充するインク補充手段と、揮発した分量の補充補力液を前記主インクタンクに補充する補力液補充手段とを有し、前記主インクタンク内に溜まるインク液量を検知する液量検知手段とを有し、前記液量検知手段は上、中、下を含む複数の液面レベルが検知でき、かつ検知する液面レベルが環境温度に応じて選択されることを特徴とするインクジェット記録装置」が開示されている。
インクジェット記録装置が休止の状態において、インクや溶剤を流さない状態が長く続くと循環経路内にたまったインクが固着してしまい、装置立ち上げ時にインクの循環を開始してもインクが正常に流れなくなってしまう恐れがある。
また、印字とヘッドの洗浄を繰り返してインクジェット記録装置を長時間使用していると、主インク容器内のインクの粘度が変化して適正な粘度の範囲から外れて粘度が高くなってしまったり、低くなってしまう場合がある。
特許文献1乃至3には、このような装置停止状態が長く続く場合のインクの固着を防止すること、および、主インク容器内のインクの粘度が適正な粘度の範囲から外れてしまった場合に、インクの粘度が適正な範囲になるように調整することについては記載されていない。
本発明は、上記した従来技術の課題を解決して、休止中にインクが固着してしまうのを防止でき、かつ、主インク容器内のインクの粘度が適正な粘度の範囲から外れてしまった場合に、インクの粘度が適正な範囲になるように調整することを可能にする構成を備えたインクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の管理方法を提供するものである。
上記した課題を解決するために、本発明では、インクを吐出するノズルを備えて印字対象物に印字する印字ヘッドと、この印字ヘッドに供給するインクが収容されるインク容器と、溶剤が収容される溶剤容器と、インク容器から印字ヘッドにインクを供給する供給経路と、印字ヘッドに供給されたインクの一部をインク容器に戻す循環用ポンプを備えた循環経路と、印字ヘッドのノズルから噴出されたインクを吸引してインク容器に回収する回収用ポンプを備えた回収経路と、インク容器に収容されたインクの粘度を測定する粘度測定部とを備えた本体と、印字ヘッドを装着するヘッド装着ユニットと、印字ヘッドと本体とを制御する制御部とを備えたインクジェット記録装置において、制御部は、粘度測定部で測定したインクの粘度が予め設定した所定の範囲を外れた場合にはインクの粘度が所定の範囲に収まるように印字ヘッドと本体を制御するように構成した。 また、上記した課題を解決するために、本発明では、インクを吐出するノズルを備えて印字対象物に印字する印字ヘッドと、印字ヘッドに供給するインクが収容されるインク容器と、溶剤が収容される溶剤容器と、インク容器から印字ヘッドにインクを供給する供給経路と、印字ヘッドに供給されたインクの一部をインク容器に戻す循環経路と、印字ヘッドのノズルから噴出されたインクを吸引してインク容器に回収する回収経路とを備えた本体と、印字ヘッドと本体とを制御する制御部とを備えたインクジェット記録装置であって、制御部は、印字ヘッドによる印字対象物への印字を休止中に印字ヘッドと本体を制御して、溶剤容器に収容した溶剤を印字ヘッドに供給して循環経路と回収経路を通してインク容器に戻すことを、印字ヘッドによる印字の休止中の一定時間ごとに繰り返して行うように構成した。
本発明によれば、印字ヘッドに溶剤を供給してノズルから溶剤を噴出することで、循環経路に液を通すことができ、固着防止の効果を向上させることができるようになった。
さらに、本発明によれば、インクジェット記録装置において、主インク容器内のインクの粘度調整を、粘度が高い場合と低い場合とを含めて自動で行うことができるようになった。
本発明は、インクジェット記録装置を休止させた状態において、一定時間経過ごとに印字ヘッドに溶剤を供給してノズルから溶剤を噴出することで、循環経路に液を流すことができるようにしたものである。
また、本発明は、インクジェット記録装置において、インクの粘度が既定の範囲から外れた場合には粘度が高い場合と低い場合とに応じた粘度調整を自動で行えるようにしたものである。
また、本発明は、インクジェット記録装置において、インクの粘度が既定の範囲よりも高くなってしまった場合に、インクの粘度に応じて主インク容器に収容されているインクの一部を廃棄するだけでインクの粘度を適正な範囲に調整することができるようにしたので、主インク容器内のインクを全て廃棄して新たなインクと交換する必要をなくし、インクの廃棄量を少なくしてインクの有効使用量を増やすことができるようにしたものである。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は原則として省略する。
ただし、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
<使用状態>
最初に、本発明の実施例1におけるインクジェット記録装置の使用状態について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1におけるインクジェット記録装置の使用状況を示す斜視図である。
最初に、本発明の実施例1におけるインクジェット記録装置の使用状態について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1におけるインクジェット記録装置の使用状況を示す斜視図である。
図1において、インクジェット記録装置600Aおよび600Bは同じ構成を有しており、夫々、本体1と、本体1とケーブル(印字ヘッド用)5により接続された印字ヘッド2と、本体1とケーブル(ヘッド装着ユニット用)6により接続されたヘッド装着ユニット3とを備える。ここで、ヘッド装着ユニット3は、基本的には印字ヘッドを収容する機能を有するものであるが、洗浄液を噴射して印字ヘッドを洗浄する機能を追加しても良い。
以下に説明するヘッド装着ユニット3は、印字ヘッドを洗浄する機能を追加した構成としている。インクジェット記録装置600Aは、印字ヘッド2が生産ラインに設置されている状態を示している。また、インクジェット記録装置600Bは、印字ヘッド2を生産ラインから取外し、ヘッド装着ユニット3に装着(セット)している状態を示している。なお、ヘッド装着ユニット3の下部に取付けられている回収容器4は、ヘッド装着ユニット3による印字ヘッド洗浄後の液体(洗浄液)を収容するために設けられている。
インクジェット記録装置600Aは、例えば、食品や飲料などが生産される工場内の生産ラインに据え付けられ、本体1は定期的な保守作業などに必要なスペースが確保可能な場所に設置されている。印字ヘッド2は、ベルトコンベア11の近傍に設置された印字ヘッド固定用金具13に固定され、ベルトコンベア11などの生産ライン上を矢印Xの方向に給送される印字対象物12A、12Bに印字するために近接して設置されている。また、印字ヘッド2には、印字ヘッド2内部の部品を保護する目的で保護カバー17が取り付けられている。なお、印字対象物12Bは、印字ヘッド2による印字が終了し、ベルトコンベア11上を搬送されている状態を示している。
なお、図1において、本体1は、印字用のインクを収容(保持)しており、本体内部の駆動部(ポンプや電磁弁)を制御してインクをケーブル(印字ヘッド用)5を介して印字ヘッド2に供給する。なお、本体1の内部の経路構成や、制御部の詳細については後述する。操作表示部8は、本体1の上面部に設置されており、ここではタッチ入力式表示パネルを用いている。操作者が操作表示部8をタッチ操作することにより、制御部に対し、装置の起動や停止を指示したり、印字対象物12Aに印字する内容の設定を行ったり、調整前後のインク粘度に関する情報を表示することができる。また、図1において、印字ヘッド2における16はヘッドベースを示す。
ヘッド装着ユニット3は、印字ヘッド2の周辺に設置されている。インクジェット記録装置600Aにおけるヘッド装着ユニット3は、ベルトコンベア11に組み付けられた固定用治具92に、ヘッド装着ユニット3に組み付けられた篏合部93を組み合わせることによって固定されている。そして、ヘッド装着ユニット3は、印字ヘッド2を装着するためのヘッド装着部81Aを有している。更に、ヘッド装着ユニット3は、印字ヘッド2の洗浄処理を開始するための開始ボタン18と、印字ヘッド2の洗浄処理を停止させるための停止ボタン19と、確認メッセージや警報や異常などのアラームを作業者に認識させるための表示部15とを有している。この表示部15は、例えばライトの光有無や色の違いで稼働状態や異常有無を作業者に認識させるようにしてもよい。
本実施例のインクジェット記録装置600Aでは、ヘッド装着ユニット3をベルトコンベア11の付近に固定しているが、ヘッド装着ユニット3は使用者の操作し易い場所に自由に付け替えることができる。なお、本体1とヘッド装着ユニット3とを接続するケーブル(ヘッド装着ユニット用)6の長さは、インクジェット記録装置600の本体1と印字ヘッド2とを接続するケーブル5と同じか、より長くした方が好ましい。これは、ヘッド装着ユニットの配置の自由度を確保するためである。
また、本体1は、ヘッド装着ユニット3を固定するための固定部91を有しており、ヘッド装着ユニット3を固定用治具(コンベア用)92から取り外して固定部91に付け替えて使用することも可能になっている。インクジェット記録装置600Bは、このような状態を示している。
インクジェット記録装置600Bにおいて、ヘッド装着ユニット3は、本体1に組み付けられた固定部91に篏合部93を組み合わせることによって、本体1に固定されている状態を示している。ヘッド装着ユニット3を本体1に固定できるようにしておくことにより、ベルトコンベア11の近傍などにヘッド装着ユニット3を取り付けるスペースが無い場合でも、ヘッド装着ユニット3を設置することが可能になる。
次に、インクジェット記録装置600Bにおいて印字ヘッド2をヘッド装着ユニット3にセットした状態を説明する。印字ヘッド2は、印字ヘッド2の先端からヘッド装着ユニット3のヘッド装着部81Aに装着されてセットされる。本実施例におけるインクジェット記録装置600Bは、このように印字ヘッド2をヘッド装着ユニット3にセットすることで、本体1側からケーブル(ヘッド装着ユニット用)6を介して供給される溶剤69Aにより、印字ヘッド2を洗浄することができる。
インクジェット記録装置600Aにおいて、印字ヘッド2を、ベルトコンベア11に組み付けられた固定用治具92に篏合部93を組み合わせることによって固定されているヘッド装着ユニット3にセットした状態においても同様に、印字ヘッド2を洗浄することができる。
<経路構成>
次に、実施例1におけるインクジェット記録装置600(図1に示したインクジェット記録装置600Aとインクジェット記録装置600Bとを総称して、インクジェット記録装置600と記す)の経路構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施例におけるインクジェット記録装置600の全体の経路構成を示す図である。
次に、実施例1におけるインクジェット記録装置600(図1に示したインクジェット記録装置600Aとインクジェット記録装置600Bとを総称して、インクジェット記録装置600と記す)の経路構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施例におけるインクジェット記録装置600の全体の経路構成を示す図である。
まず、実施例1におけるインクジェット記録装置600のインク供給経路(経路801から803)について説明する。図2において、本体1には、印字を行うためのインク68Aを保持する主インク容器31が備えられている。主インク容器31には、主インク容器31内の液体(インク68A)が内部に保持されるのに適正な量である基準液面レベルを超えている状態を検知する液面レベルセンサ31A(センサ1), 適正な量である基準液面レベルに達しているか否かを検知する液面レベルセンサ31B(センサ2),主インク容器31からインクを廃棄する場合に、インク廃棄量の終点を検出する液面レベルセンサ31C(センサ3)が備えられている。
主インク容器31は、インク68Aに浸漬している部分で経路(供給用)801に接続されており、経路801の途中には、経路の開閉を行う電磁弁(供給用)49を設置している。更に、経路801は合流経路901を介して、経路802に設置されてインク68Aを吸引、圧送するために使用されるポンプ(供給用)34に接続されている。そして、ポンプ(供給用)34の出力側において、インク68A中に混入している異物を除去するフィルタ(供給用)39に接続されている。
フィルタ(供給用)39は、ポンプ(供給用)34から圧送されたインク68Aを印字するために適正な圧力に調整する調圧弁46に接続されており、調圧弁46はノズル21に供給されるインク68Aの圧力を測定する圧力センサ38に接続されている。調圧弁46が配置された経路802は、分岐経路921を介してケーブル(印字ヘッド用)5内を通過する経路803に接続され、経路803は、印字ヘッド2内に備えられノズル21にインク68Aを供給するかどうかを制御するための切替用の電磁弁26に接続されている。
電磁弁(切替用)26の手前には、ノズル21に供給するインク68Aの温度を最適な温度に加温するためのヒータ20が設置されている。ヒータ20は、図示していない加温制御用温度センサを内部に備えている。
電磁弁(切替用)26は、フィルタ27を介してインク68Aを吐出するノズル21に接続されている。なお、電磁弁(切替用)26は三方型電磁弁であり、電磁弁(切替用)26にはインク供給用の経路803とノズル洗浄用の経路825が接続されており、ノズル21に対してインク68Aと溶剤69Aの供給を切り替えることができる。ノズル21から吐出されるインク粒子68Bの直進方向には、インク粒子68Bに所定の電荷量を付加するための帯電電極23、印字に使用するインク粒子68Bを偏向させるための偏向電極24、及び、印字に使用されないために帯電、偏向されずに直進的に飛翔するインク粒子68Bを捕捉するためのガター25が配置されている。
次に、インクジェット記録装置600のインク回収用の経路811および812について説明する。図2において、ガター25は、経路811に接続されており、経路811には、帯電電極23により電荷量を付加されたインク粒子68Bを回収しているかを検出するための電荷センサ48が配置されている。そして、経路811は、ケーブル(印字ヘッド用)5内を通過し、本体1内に配置されているインク中に混入している異物を除去するフィルタ(回収用)40と接続されており、フィルタ(回収用)40は経路の開閉を行う電磁弁(回収用)50に接続されている。
電磁弁(回収用)50は、合流経路902を介して接続された経路812に配置され、ガター25により捕捉されたインク粒子68Bを吸引するポンプ(回収用)35と接続されている。ポンプ(回収用)35は、主インク容器31と接続されている。電磁弁50を開き、ポンプ(回収用)35を駆動することにより、ガター25により捕捉されたインク粒子68Bは、経路811から経路812を通って主インク容器31に回収される。
次に、本実施例におけるインクジェット記録装置600の排気経路(経路814)について説明する。主インク容器31には、インク68Aに接触しない上部の空間にて、経路814と接続されていて、経路814は本体1の外部と連通した排気ダクト接続部62に接続された構成をとっている。
次に、本実施例におけるインクジェット記録装置600のインク循環経路(経路821および822)について説明する。印字ヘッド2内に備えられたノズル21は、フィルタ27を介してインク68Aが供給される経路の他に、ケーブル(印字ヘッド用)5内を通る経路821に接続されている。この経路821には、本体1内に備えられ、経路(流路)の開閉を行う電磁弁(循環用)59が配置されている。電磁弁(循環用)59は、合流経路903を介して経路822に接続されており、経路822にはノズル21からのインクの吸引を行うポンプ(循環用)36が配置されている。そして、ポンプ(循環用)36は、経路822を介して主インク容器31に接続された構成となっている。
次に、本実施例におけるインクジェット記録装置600の粘度測定用の経路(824および822)について説明する。図2において、主インク容器31は、インク68Aに浸漬している部分で経路(粘度測定用)824に接続されている。
経路(粘度測定用)824は、主インク容器31から供給されるインク68A中に混入している異物を除去するためのフィルタ(粘度測定用)42が接続され、さらに、主インク容器31内のインク68Aの粘度を把握するために、粘度測定器(粘度計)45に接続されている。
粘度測定器(粘度計)45は、経路の開閉を行う電磁弁(粘度測定用)57に接続されている。電磁弁(粘度測定用)57は、合流経路903を介して経路822に配置されたポンプ(循環用)36と接続した構成をとっている。
これにより、主インク容器31内のインク68Aを粘度測定経路で循環させて、粘度測定器(粘度計)45でインク68Aの粘度を測定することができる。このようにして測定された粘度に関する情報は、制御部7に入力され、主インク容器31内のインク68Aの粘度制御に利用される。
次に、本実施例におけるインクジェット記録装置600の溶剤補給経路(経路831および833)について説明する。図2において、本体1には、主インク容器31への溶剤補給や、ノズル洗浄、又はヘッド洗浄に使用するための溶剤69Aを保持する溶剤容器33が備えられている。溶剤容器33には、補給用の溶剤が収容されている溶剤カートリッジ69Bが装着されている。
溶剤容器33は、溶剤69Aに浸漬している部分で経路831に接続されており、経路831には溶剤を吸引、圧送するために使用されるポンプ(溶剤用)37が配置されている。そして、ポンプ(溶剤用)37は、目的に応じて溶剤69Aの供給先を変えるために分岐経路922に接続されている。
分岐経路922は、溶剤補給経路においては経路833に配置された経路の開閉を行うために電磁弁(溶剤補給用)53に接続されており、電磁弁(溶剤補給用)53は経路833を介して主インク容器31と接続された構成となっている。この経路831から833を使用して、制御部7の制御により、主インク容器31内のインク68Aの粘度制御を実施する。
さらに、溶剤容器33の内部で溶剤69Aが蒸発して溶剤容器33の内部の圧力が高くなった場合に、蒸発した溶剤を外部に排出するために、溶剤容器33と排気ダクト接続部62との間が排気用経路816で接続されている。
次に、本実施例におけるインクジェット記録装置600のインク補給用の経路806について説明する。図2において、本体1には、補充用のインク68Cを保持する補助インク容器32が備えられている。補助インク容器32には、補充用のインクが収容されているインクカートリッジ68Dが装着されている。
補助インク容器32は、インク68Cに浸漬している部分で経路806に接続されている。経路806には、経路の開閉を行う電磁弁(インク補給用)54に接続されており、電磁弁(インク補給用)54は合流経路901を介して、経路802に設置されてインク68Cを吸引、圧送するために使用されるポンプ(供給用)34に接続されている。そして、補助インク容器32内のインク68Cは、電磁弁(インク補給用)54を開いて電磁弁(供給用)49を閉じた状態で、経路802~803を通ってノズル21から噴出され、ガター25、経路811、電磁弁50、ポンプ35を経由して、主インク容器31に補充されるようになっている。
さらに、補助インク容器32の内部でインク68C中の溶剤が蒸発して補助インク容器32の内部の圧力が高くなった場合に、蒸発した溶剤を外部に排出するために、補助インク容器32と排気ダクト接続部62との間が排気用経路815で接続されている。
次に、本実施例におけるインクジェット記録装置600のノズル洗浄経路(経路831および825)について説明する。図2において、経路831に配置されたポンプ(溶剤用)37は、分岐経路922を介して経路825に接続されている。経路825は、経路の開閉を行うための電磁弁(ノズル洗浄用)55に接続されている。そして、電磁弁(ノズル洗浄用)55は、溶剤69A中に混入している異物を除去するためのフィルタ(ノズル洗浄用)41に接続されている。フィルタ(ノズル洗浄用)41は、ケーブル(印字ヘッド用)5内を通る経路821を介して印字ヘッド2内に備えられ、ノズル21に洗浄のための溶剤69Aを送るかどうかを制御するための電磁弁(切替用)26に接続された構成となっている。
次に、本実施例におけるインクジェット記録装置600の本体循環経路(経路808および812)について説明する。経路802は、分岐経路921を介して経路808に接続されている。経路808には、経路の開閉を行う電磁弁(本体循環用)58に接続されており、電磁弁(本体循環用)58は合流経路902を介して、経路812に設置されたポンプ(回収用)35に接続されている。
次に、本実施例におけるインクジェット記録装置600のヘッド洗浄経路(経路831および837)について説明する。図2において、ポンプ(溶剤用)37は、分岐経路922を介して経路837に接続されており、経路837には、経路の開閉を行うための電磁弁(ヘッド洗浄用)56が配置されており、電磁弁(ヘッド洗浄用)56は、溶剤69A中に混入している異物を除去するフィルタ(ヘッド洗浄用)43に接続されている。
ヘッド装着ユニット3に取り付けられた回収容器4は、ヘッド装着ユニット3の洗浄槽71内に設置された洗浄ノズル72から噴出する洗浄液(溶剤)で洗浄された後の溶剤を溜めるために設けられている。回収容器4内には、洗浄後の溶剤の液位を検知するために、磁石を内蔵したフロート74が設けられている。回収容器4の外部には、回収容器4の内部にたまった溶剤の量を検出するための磁気センサ76Aと76B、磁石75が取付けられている。磁石75を内蔵したフロート74が所定液位に達したら、磁気センサ76Aがフロート74に内蔵された磁石75の磁気を検出して、回収容器4内の洗浄液が所定液位に達したことを制御部7に出力する。
次に、本実施例におけるインクジェット記録装置600のエア供給経路(経路841)について説明する。図2において、本体1には、エアを吸引、圧送するために使用されるポンプ(乾燥用)60が備えられており、ポンプ(乾燥用)60は、本体1内部と連通したエア吸い込み口を形成している。ポンプ(乾燥用)60は、ケーブル(ヘッド装着ユニット用)6内を通る経路841を介してヘッド装着ユニット3に接続されている。
次に、本実施例におけるインクジェット記録装置600のエア吸引経路(経路843)について説明する。ヘッド装着ユニット3内に備えられた洗浄槽71には、ケーブル(ヘッド装着ユニット用)6内を通る経路843を介して、本体1内に備えられたエアを吸引、圧送するために使用されるポンプ(吸引用)61に接続されている。そして、ポンプ(吸引用)61は、本体1の外部と連通した排気ダクト接続部62に接続された構成をとっている。
<制御部の構成>
次に、本実施例におけるインクジェット記録装置600の制御部7の構成について説明する。図3は、本実施例におけるインクジェット記録装置600の制御部7および印字機構部(本体1および印字ヘッド2)の概略構成を示す図である。図3において、301は、インクジェット記録装置600全体を制御する制御部であるマイクロプロセッシングユニット(以下、MPUという)である。
次に、本実施例におけるインクジェット記録装置600の制御部7の構成について説明する。図3は、本実施例におけるインクジェット記録装置600の制御部7および印字機構部(本体1および印字ヘッド2)の概略構成を示す図である。図3において、301は、インクジェット記録装置600全体を制御する制御部であるマイクロプロセッシングユニット(以下、MPUという)である。
302はバスラインであり、制御部を構成する各機器間でのデータや制御信号などを伝送する機能を有する。例えば、バスライン302は、MPU301の演算委必要なデータや検知信号などを各機器から入力し、データ信号、アドレス信号およびコントロール信号を各機器に伝送するために使用される。
306は、MPU301が動作するのに必要な制御用プログラムおよびデータを記憶する読み出し専用のメモリ(ROM)である。307は、MPU301がプログラム実行中に必要となるデータを一時的に記憶する書き換え可能なメモリ(RAM)である。8は、印字内容や設定値等を入力したり、入力されたデータおよび印字内容等を表示する操作表示部である。この操作表示部8は、ここでは液晶表示画面の表面に透明なタッチスイッチを重合したタッチ入力式表示パネルを使用する。
また、ヘッド装着ユニット3は、制御部7の操作表示部8から制御することができるが、操作部(開始ボタン18及び停止ボタン19)は、ヘッド装着ユニット3に関する運転動作を、操作表示部8ではなく、ヘッド装着ユニット3の近くで操作する場合に使用する。そして、表示部15は、ヘッド装着ユニット3に関する運転状態確認や異常メッセージ等を、操作表示部8ではなく、ヘッド装着ユニット3の近くで確認する場合に使用する。
インクジェット記録装置600の印字ヘッド2は、主インク容器31から加圧して供給されたインク68Aを粒子化して吐出するノズル21を備える。ノズル21は、インクを柱状に噴出し、先端が分離してインク粒子68Bとして吐出する。また、印字ヘッド2は、そのインク粒子68Bを包囲するように帯電電極23を備えており、インク粒子68Bを印字内容に応じて帯電する。
更に、印字ヘッド2は、帯電電極23により帯電され飛行するインク粒子68Bを帯電量に応じて偏向し、被印字物(不図示)に向けて飛行させる。そして、この飛行するインク粒子が被印字物に着弾することにより印字が実行される。印字ヘッド2の偏向電極24は、グランド電極24B、プラス電極24Aで構成する。また、印字ヘッド2は、印字に使用しなかったインク粒子68B(不使用インク)を捕捉するガター25と、このガター25で捕捉したインク粒子68Bの中で微少電荷を帯びたインク粒子68B1の帯電量に応じた位相検出信号を発生する電荷センサ48とを備えている。そして、本体1側では、ガター25で捕捉したインク(インク粒子)を主インク容器31に回収するポンプ(回収用)35と、ガター25と主インク容器31とを接続したインク回収用の経路811~812とを備えている。
そして、制御部7は、ノズル21から噴射したインク柱からインク粒子68Bに分離するタイミングに規則性をもたせるために、ノズル21に内蔵した電歪素子(図示せず)を励振する励振電圧発生回路331を有する。
また、制御部7は、印字用帯電信号発生回路342および位相探索用帯電信号発生回路341を有し、それらから出力されるデジタル信号形態の帯電信号をアナログ形態の電圧信号に変換するD/Aコンバータ343と、D/Aコンバータ343から出力されるアナログ信号形態の電圧信号を増幅して帯電電極23に印加する帯電電圧を発生する増幅回路344を有する。なお、印字用帯電信号発生回路342と位相探索用帯電信号発生回路341を設ける構成に替えて、印字用帯電信号発生回路342のみを用いて制御部による帯電量制御によって実現するようにしてもよい。また、インクジェット記録装置600は、偏向電極24に印加する偏向電圧を発生する偏向電圧発生回路332を備える。
また、インクジェット記録装置600は、電荷センサ48から出力するアナログ信号形態の位相検出信号を増幅する増幅回路353と、増幅された位相検出信号を入力して帯電良否を判定する位相判定回路351と、増幅された位相検出信号を入力してA/D変換するA/Dコンバータ352を備える。
次に、図3において、制御部7のMPU301は、バスライン302を介して、主インク容器31の液面を管理する為の液面検出回路313、ノズル21に供給するインクの圧力が適正な値かどうかを検出する為の圧力検出回路312、ノズル21に供給するインク68Aの粘度が印字に適正な値かどうかを粘度測定器45で測定する為の粘度測定回路311、インク68Aや溶剤69Aを吸引及び圧送する本体1内に配備されている各ポンプ34~37を制御する為のポンプ制御回路314、各経路の各電磁弁49~50及び53~59の開閉動作を制御する為の電磁弁駆動回路315に接続されており、各部を制御する。
また、MPU301は、バスライン302を介して、ポンプ60および61を制御するためのポンプ制御回路321、ヘッド装着ユニット3に回収容器4が装着されている事や回収容器4の液70が所定量より多くなっていない事を磁気センサ76Aと磁石75を用いて検出する為の回収容器センサ検出回路322、印字ヘッド2がヘッド装着ユニット3に装着されている事を検出する為の印字ヘッド検出回路323と、印字ヘッド2がヘッド装着ユニット3に装着されている事を検出する為のヘッド装着ユニット検出回路324に接続されて、各部を制御するようになっている。
なお、制御部7は、計算機を使用することができる。具体的には、制御部7は、MPU301と、MPU301の動作のためのプログラムおよび動作に必要なデータ・情報を記憶するメモリ(306及び307)と、MPU301の指示により印字ヘッド2およびヘッド装着ユニット3、本体1内の構成機器を動作させる駆動部とで構成することができる。ここでは、制御部7の詳細な説明は省略する。
<休止中固着防止の動作>
印字ヘッド2による印字の休止中に印字ヘッド2をヘッド装着ユニット3に装着した状態で行う、インクの固着を防止する動作について、図4乃至7を用いて説明する。
印字ヘッド2による印字の休止中に印字ヘッド2をヘッド装着ユニット3に装着した状態で行う、インクの固着を防止する動作について、図4乃至7を用いて説明する。
図4に、インク固着防止動作の処理フローを示す。まず、印字ヘッド2による印字を休止している状態において、制御部7のMPU301は、記憶した制御プログラムに基づいて、レベルセンサ33Aと33Bとの信号から、溶剤容器33の内部における印字ヘッド2の洗浄に使用するための溶剤69Aの量をチェックして、溶剤容器33に溶剤69Aを供給するための溶剤を収容する溶剤カートリッジ69Bが交換可能かどうかをチェックする(S401)。
レベルセンサ33Bが溶剤容器33の内部における溶剤69Aを検出していない場合は、MPU301において、溶剤容器33の内部の溶剤69Aの量が少なく溶剤カートリッジ69Bを交換可能と判定し(S401でYes)、S402に進む。一方、レベルセンサ33Aが溶剤容器33の内部における溶剤69Aを検出している場合には、MPU301において、溶剤容器33の内部における溶剤69Aの量が十分であって溶剤カートリッジ69Bの交換は可能でないと判定して(S401でNo)、固着防止ステップ(S404)に進む。
S401で溶剤カートリッジ69Bを交換可能と判定した場合(S401でYesの場合)は、S402に進んで、MPU301からの指示により、溶剤カートリッジ69Bの交換を勧めるガイダンスが表示部15及び操作表示部8に標示される。ガイダンスに従って溶剤カートリッジ69Bを交換した状態で、S403において表示部15及び操作表示部8に標示された中断ボタン(図示せず)にタッチすると固着防止の操作は中断される。一方、S403において表示部15及び操作表示部8に標示された実行ボタン(図示せず)にタッチすると、固着防止ステップ(S404)に進む。
固着防止ステップS404においては、まず、MPU301で電磁弁駆動回路315を制御して、電磁弁(インク補給用)54,電磁弁(切替用)26及び電磁弁(ヘッド洗浄用)56の開閉動作を繰り返して行い(S4041)、電磁弁54,26及び56に付着しているインクが固着して電磁弁54,26及び56の開閉動作を阻害してしまうのを防止する。
次に、溶剤揮散シーケンス(S4042)において、MPU301でポンプ制御回路314を制御して、図5に示すように、ポンプ(回収用)35を作動させた状態で電磁弁(回収用)50を開いて経路(回収用)811および812を介してガタ―25から空気を吸い込み、主インク容器31の内部に空気を供給する。主インク容器31の内部に供給された空気は、経路(排気用)814を通して排気ダクト接続部62に接続し図示していない排気手段で排気される。このように、ガタ―25から吸い込んだ空気を主インク容器31の内部を通して排気ダクト接続部62に接続することにより、主インク容器31内部の溶剤が揮散(揮発)される。
このガタ―25から吸い込んだ空気を主インク容器31の内部を通して排気ダクト接続部62に接続して主インク容器31内部の溶剤を揮散させることを、主インク容器31内部のインク68Aの液面レベルが低下して液面レベルセンサ31Bがインク68Aを検出しなくなり、インク68Aの液面が初期レベル(液面レベルセンサ31Bによるインク68Aの液面検出がOFFからONに、又はその逆に切り替るレベル)に達するまで継続する(S4043)。
これにより、印字ヘッド2で印字中にガタ―25から経路(回収用)811および812を介して主インク容器31に回収されたインクや、溶剤容器33から溶剤69A供給されることにより主インク容器31内部のインク68Aの容量が増えすぎて許容レベルをオーバーしてしまうのを防ぐことができる。
ポンプ(回収用)35を作動させてガター25から空気を吸い込み、この吸い込んだ空気を一旦主インク容器31の内部に溜め込んで経路(排気用)814を通して排気ダクト接続部62から排気することを5~10分間続けると、ポンプ(回収用)35の背圧が高くなってポンプ(回収用)35の吸引量が低下してしまう。
このとき、ポンプ34とポンプ35とを作動させた状態で電磁弁50を閉じ、電磁弁49と電磁弁58とを開くことにより、主インク容器31の内部のインク68Aを経路801から808,812を通って1分間程度循環させることにより、ポンプ(回収用)35によるガター25からの空気の吸い込み量が元に戻る。
主インク容器31内部のインク68Aの液面のレベルが初期レベルに戻ったら(S4043でYesの場合)、溶剤が揮散された主インク容器31内部のインク68Aの粘度測定を行う(S4044)。インク68Aの粘度を測定するには、電磁弁(回収用)50を閉じ、電磁弁(粘度測定用)57を開いた状態でポンプ(循環用)36を作動させる。この状態で、主インク容器31内部のインク68Aをフィルタ(粘度測定用)42を通ったのち経路(粘度測定用)824を介して粘度測定器45を通過させることにより粘度を計測する。粘度測定器45で粘度が計測されたインクは、電磁弁(粘度測定用)57を通過し、経路(ヘッド循環用)822を通って再び主インク容器31の内部に戻される。
粘度測定器45による粘度の計測が終わったら、電磁弁(粘度測定用)57を閉じて粘度測定器45へのインクの供給を止める。次に、ポンプ(循環用)36を作動させた状態で、さらにポンプ(溶剤用)37とポンプ(回収用)35を作動させ、電磁弁(ノズル洗浄用)55,電磁弁(回収用)50,電磁弁(循環用)59を開いて、印字ヘッド2からの溶剤の噴出を行う(S4045)。電磁弁55,50,59を開くことにより、図6に示すように、溶剤容器33と印字ヘッド2の電磁弁(切替用)26とを結ぶ経路(溶剤供給用)831と経路(ノズル洗浄用)825とで構成される太線で示した溶剤経路、印字ヘッド2のノズル21と主インク容器31とを結ぶ経路(ヘッド循環用)821と経路(ヘッド循環用)822で構成される太線で示した循環経路、印字ヘッド2のガタ―25と主インク容器31とを結ぶ経路(回収用)811と経路(回収用)812とで構成される太線で示した回収経路がそれぞれ通じるようになる。
この状態で、溶剤容器33の内部に収容された溶剤69Aは、ポンプ(溶剤用)37で吸い上げられて、電磁弁(ノズル洗浄用)55を通り、溶剤経路を構成する経路(溶剤供給用)831と経路(ノズル洗浄用)825を通って電磁弁(切替用)26からフィルタ27を通ってノズル21に供給される。
ノズル21に供給された溶剤は、一部がノズル21に接続する循環経路を構成する経路(ヘッド循環用)821を通り、電磁弁(循環用)59を通ったのち経路(ヘッド循環用)822から主インク容器31に収容される。一方、ノズル21から前方に発射された溶剤は、ガタ―25に入り、回収経路を構成する経路(回収用)811を通り、電磁弁(回収用)50を通過し、経路(回収用)812から主インク容器31に収容される。
このように、溶剤経路を介して溶剤容器33の内部に収容された溶剤69Aを印字ヘッド2に供給して、循環経路と回収経路を介して主インク容器31に回収する構成とすることにより、インクジェット記録装置600Aまたは600Bが休止中に電磁弁(回収用)50と電磁弁(循環用)59の内部に溶剤を通すことができ、電磁弁50と59の内部に残ったインクを溶剤で溶かして回収することができる。これにより、インクジェット記録装置600Aまたは600Bが休止中に電磁弁50と59の内部に残ったインクが固まることにより発生する電磁弁50又は59の動作不良の発生を防止することができる。
また、ノズル21から溶剤を発射させるために、溶剤によるビームが曲がってガタ―25から外れて周辺に飛散してしまって場合であっても、インクの場合と違って、飛散した溶剤は周辺を汚すことなく蒸発するので、例えば印字ヘッド2の周囲をビーカーなどで簡単に覆った状態でインク固着防止の操作を行うこともできるが、本実施例のように印字ヘッド2をヘッド装着ユニット3に装着すれば、上記したビーカーのようなものを準備することなく実施することができる。
また、インクの場合と違って、溶剤が周囲に飛散しても周囲を汚してしまう心配がないので、溶剤噴出工程を、無人で行うことができる。
次に、溶剤を回収した主インク容器31の内部で、回収された溶剤をインク68Aに均一に溶け込ませるために、主インク容器31の内部のインク68Aを循環させる(S4046)。インク循環を行う経路は、図7に太線で示したように、経路(供給用)801から経路(本体循環用)808を通って経路(回収用)812に通じる経路と、経路(粘度測定用)824から経路(ヘッド循環用)822にかけての経路である。
電磁弁(供給用)49と電磁弁(本体循環用)58とに通電されて経路を開放し、ポンプ(供給用)34とポンプ(回収用)35を稼働する事で、経路(供給用)801から経路(本体循環用)808を通って経路(回収用)812に通じる経路に沿って、主インク容器31に収容されたインク68Aをながす。これにより主インク容器31から出たインク68Aは、電磁弁(供給用)49、ポンプ(供給用)34、フィルタ(供給用)39、調圧弁46、電磁弁(本体循環用)58、ポンプ(回収用)35を通過して、主インク容器31に戻る循環を行う。
また、本体1においては、電磁弁(粘度測定用)57に通電して経路を開放し、ポンプ(循環用)36を稼働する事で、経路(粘度測定用)824から経路(ヘッド循環用)822に沿って主インク容器31に収容されたインク68Aが、粘度測定器45、電磁弁(粘度測定用)57、ポンプ(循環用)36を通過して、主インク容器31に戻ることで、インク68Aを循環するようにしている。このように、本体1内のインク循環のタイミングで、粘度測定器45を用いてインク68Aの粘度を測定しておくと、次に使用する時にインク68Aの状態を把握しやすくなる。
インク循環を所定の時間実施した後、固着防止の動作は休止状態(S4047)となり、固着防止ステップ(S404)を終了する。
次に、装置の休止状態(S405)が持続され、操作表示部8が待ち状態の画面が表示されている状態において、休止が中断されたかをチェックし(S406)、休止が中断された場合(S406でYes)には、図4に示した装置が休止中に行う固着防止の処理フローを終了する。
一方、休止が中断されず休止状態が持続されている場合(S406でNo)には、S4047で休止状態に入ってから一定の時間が経過したかをチェックし(S407)、一定の時間が経過していない場合(S407でNo)には、S405に戻る。
一方、S4047で休止状態に入ってから一定の時間(例えば24時間、又は48時間)が経過した場合(S407でYes)には、S404に戻って、S4041からS4047までの一連の動作を繰り返して実行する。
以上に説明したように、図4を用いて説明したインク固着防止の一連の操作を、印字ヘッド2を用いた印字動作の休止状態が続く間一定時間間隔で自動的に実行する。これにより、印字動作の休止状態が長く続いても、本体1の内部の電磁弁や印字ヘッド2の内部においてインクが固着することを防止でき、比較的長い時間休止した後に印字ヘッド2を作動させても、スムーズに印字動作を開始することができる。
<主インク容器内のインクの粘度調整>
次に、印字ヘッド2をヘッド装着ユニット3に装着した状態で行う、主インク容器内のインクの粘度調整について図8乃至図16を用いて説明する。
次に、印字ヘッド2をヘッド装着ユニット3に装着した状態で行う、主インク容器内のインクの粘度調整について図8乃至図16を用いて説明する。
印字ヘッド2で印字することを長時間行うと、ガター25から回収されたインクが主インク容器31にたまり、主インク容器31の内部のインク68Aの粘度が変化する。また、図4で説明したフロー図のS4045で溶剤を印字ヘッド2から噴出させて主インク容器31に回収したり、補助インク容器32内のインク68Cを主インク容器31に補給することにより、主インク容器31に収容されるインク68Aの粘度が変化して、適正な範囲から外れてしまう場合がある。更に、長時間印字ヘッドの使用を停止していた場合にも、その間に溶剤が揮発して主インク容器31の内部のインク68Aの粘度が変化してしまう。そこで、主インク容器31に収容されたインク68Aの粘度を計測して、インク68Aの粘度が適正な範囲から外れてしまった場合には、インク68Aの粘度が適正な範囲に入るように調整する必要がある。
図8には、主インク容器31に収容されたインク68Aの粘度調整を行う処理フローを示す。先ず、操作表示部8に、粘度調整に関するガイダンス(図示省略)が表示される(S801)。
次に、ヘッド装着ユニット3に取り付けられた回収容器4の内部に収容された液が所定量より多くなっていない事を、磁気センサ76Aと磁石75との出力を用いて判定する(S802)。回収容器4の内部の液の量が所定の量よりも多い場合には、回収容器4の内部の液を廃棄した後に再度判定を行う。
回収容器4の内部に収容された液が所定量より多くなっていない事を確認した後、図9に示すように、ポンプ(供給用)34とポンプ(回収用)35を作動させて電磁弁(供給用)49と電磁弁(本体循環用)58を開いて経路(供給用)801と経路(本体循環用)808、経路(回収用)812とを開通させて主インク容器31内のインク68Aを循環させる。また、ポンプ(循環用)36を作動させ、電磁弁(粘度測定用)57を開いて経路(粘度測定用)824と経路(ヘッド循環用)822とを開通させることにより、主インク容器31の内部に収容されているインク68Aを粘度測定器45に通してインク68Aの粘度の測定を行う(S803)。
このインク68Aの粘度の測定は、図4の処理フロー図のS4044のステップで説明したものと同じ手順で行う。
S803で粘度を測定した結果を判定し(S8031)、インク68Aの粘度が適正な範囲に入っていると判定した場合(S8031でYes)は、インク粘度調整のステップを終了する。
これに対して、S8031において、インク68Aの粘度が適正な範囲よりも高いと判定した場合(S8031で「高い」)には、S810のステップに進む。一方、インク68Aの粘度が適正な範囲よりも低いと判定した場合(S8031で「低い」)には、S830のステップに進む。
<<インク粘度が高い場合の調整>>
図8のS8031において主インク容器31に収容されたインク68Aの粘度が適正な範囲よりも高いと判定した場合には、S810以降のステップを実行して、高いインク粘度が適正な値の範囲に入るようにインク粘度の調整を行う。
図8のS8031において主インク容器31に収容されたインク68Aの粘度が適正な範囲よりも高いと判定した場合には、S810以降のステップを実行して、高いインク粘度が適正な値の範囲に入るようにインク粘度の調整を行う。
先ずステップS810において、印字ヘッド2でのインク噴出を開始するために、図9の状態から図10の状態に切り替える。すなわち、電磁弁(粘度測定用)57を閉じてポンプ(循環用)36の運転を停止して、粘度測定器45にインク68Aを通すのを停止する。また、電磁弁58を閉じて主インク容器31内のインク68Aの循環を停止する。次に、ポンプ(供給用)34とポンプ(回収用)35を作動させた状態で電磁弁(切替用)26を開いて経路(供給用)801,802,803を開いて主インク容器31から印字ヘッド2にインク68Aを供給してノズル21からインク噴出を開始する(S810)とともに、電磁弁(回収用)50を開いて、経路(回収用)811と経路(回収用)812とで構成されるインク回収経路を開通させて印字ヘッド2に供給されてノズル21から噴出したインク68Aをガター25で捕集して主インク容器31に回収する。
次に、図11に示すように、電磁弁50を閉じて(S811)経路811(回収用)と経路812(回収用)とで形成されるインク回収経路を遮断する。これにより、印字ヘッド2に供給されノズル21から噴出したインク68Aは、ガター25から溢れ出て、ヘッド装着ユニット3に取り付けられた回収容器4に回収される。これにより、主インク容器31の内部に収容されているインク68Aの液面レベルが低下し続ける。
主インク容器31の内部に収容されているインク68Aの液面レベルが低下し続けることにより、主インク容器31に取り付けた液面レベルセンサ31B(センサ2)によるインク68Aの検出信号がOFF(非検出)になる(S812でYes)。液面レベルセンサ31B(センサ2)の検出信号がOFF(非検出)になってから所定の時間が経過するまで、この状態を維持する。これにより、主インク容器31の内部に収容されたインク68Aの液面は、液面レベルセンサ31B(センサ2)で検出される液面よりも低くなる。
ここで、液面レベルセンサ31B(センサ2)によるインク68Aの検出信号がOFF(非検出)になってから(S812でYes)の所定の時間は、S803で測定したインクの粘度と図示していない温度センサで測定したインクの温度に応じてMPU301において予め設定された条件式を用いて決める。検出されたインクの粘度が適正な範囲から大きく外れていた場合には所定の時間は長く設定され、検出されたインクの粘度が適正な範囲からの外れが比較的小さい場合には、所定の時間は短く設定される。
このように、主インク容器31から廃棄するインク68Aの量をインクの粘度に応じて調整することにより、インクの粘度が適正な範囲より高い場合であっても主インク容器31内のインク68Aの全てを廃棄して新しいインクと交換する必要がなくなり、インクの廃棄量を少なくしてインクを有効に利用することができる。
一方、ガター25からインクを溢れ出させた状態で一定の時間が経過しても主インク容器31に取り付けた液面レベルセンサ31B(センサ2)によるインク68Aの検出信号がOFF(非検出)にならない場合には(S812でNoの状態が継続して予め設定した時間にタイムアップした場合:S8121でYes)、操作表示部8に異常メッセージを出力し(S8122)、電磁弁49を閉じて印字ヘッド2へのインクの供給を停止する。
液面レベルセンサ31B(センサ2)によるインク68Aの検出信号がOFF(非検出)になってから(S812でYes)の所定の時間が経過した後、図12に示すように、電磁弁50を開にして経路(回収用)811と経路(回収用)812とで構成されるインク回収経路を開通させ(S813)、印字ヘッド2のノズル21から噴出されてガター25で捕集されたインクを主インク容器31に回収する。
この状態で、図12に太い点線で示すように、電磁弁(溶剤補給用)53を開いて溶剤容器33から主インク容器31に通じる経路(溶剤供給用)831と経路(溶剤補給用)833を開通させた状態で、ポンプ(溶剤用)37を作動させる。これにより、溶剤容器33に収納された溶剤69Aが、経路831と833を通して主インク容器31の内部へ補給(S814)される。この主インク容器31の内部への溶剤69Aの補給は、液面レベルセンサ31B(センサ2)で主インク容器31に収容されたインク68Aの液面のレベルが初期レベルに達したことを検出する(S815でYesになるまで)まで続ける。
液面レベルセンサ31B(センサ2)で主インク容器31に収容されたインク68Aの液面のレベルが初期レベルに達したことを検知したら(S815でYes)、電磁弁(溶剤補給用)53を閉じて溶剤容器33から主インク容器31への溶剤69Aの供給を停止して、図13に示すようにポンプ(循環用)36を作動させ、電磁弁(粘度測定用)57を開いて経路(粘度測定用)824と経路(ヘッド循環用)822とを開通させることにより、主インク容器31の内部に収容されているインク68Aを粘度測定器45に通してインク68Aの粘度の測定を行う(S816)。
このインク68Aの粘度の測定方法は、S803のステップや、図4の処理フロー図のS4044のステップとは異なり、主インク容器31から印字ヘッド2にインク68Aを供給してガター25で捕集し、経路(回収用)811と812を通して主インク容器31に回収させることで、インク68Aを循環させながら行う。
一方、主インク容器31の内部への溶剤69Aの補給を開始してから一定の時間が経過しても液面レベルセンサ31B(センサ2)で主インク容器31に収容されたインク68Aの液面のレベルが初期レベルに達したことを検知しない場合には(S815でNoの状態が予め設定した時間にタイムアップした場合:S8151でYes)、操作表示部8に異常メッセージを出力し(S8122)、電磁弁(溶剤補給用)53を閉じて主インク容器31の内部への溶剤69Aの補給を停止する。
次に、S816で測定した粘度の値の判定を行い(S817)、測定した粘度の値が予めROM306に記憶しておいた「インク粘度が高い」と判定する設定値よりも高かった場合(S817でNo)には、S811に戻ってインクの粘度を下げるための工程を繰り返す。
一方、測定した粘度の値が予めROM306に記憶しておいた「インク粘度が高い」と判定する設定値以下であった場合(S817でYes)には、インク粘度が適正な範囲になったと判定してCPU301からの指示により、図13における電磁弁(供給用)49を閉じてポンプ(供給用)34を停止することで印字ヘッド2へのインク68Aの供給を停止して印字ヘッド2のノズル21からのインク噴出を停止する(S818)とともに、電磁弁(粘度測定用)57を閉じて、粘度測定器45へのインクの供給を止める。
次に、図14に示すように、電磁弁(ノズル洗浄用)55を開いてポンプ(溶剤用)37を作動させることにより、経路(溶剤供給用)831から経路(ノズル洗浄用)825を通って印字ヘッド2に通じる溶剤経路を通して溶剤容器33から印字ヘッド2のノズル21に溶剤69Aを供給する。この時、電磁弁(回収用)50と電磁弁(循環用)59を開にして経路(ヘッド循環用)821と経路(回収用)811とを印字ヘッド2から主インク容器31まで通じる状態にしておくことにより、印字ヘッド2に供給された溶剤69Aは、経路(ヘッド循環用)821と経路(回収用)811とを介して主インク容器31に回収される。これにより経路(ヘッド循環用)821と経路(回収用)811及びノズル21とガター25とに残留しているインク68Aが洗い流され、循環経路の洗浄が行われる(S819)。
S819で所定の時間循環経路の洗浄を行った後、電磁弁(回収用)50と電磁弁(ノズル洗浄用)55、電磁弁(循環用)59を閉じてポンプ(回収用)35とポンプ(循環用)36を停止し、ポンプ(溶剤用)37を作動させたまま図15に示すように電磁弁(ヘッド洗浄用)56を開いて印字ヘッド2を装着したヘッド装着ユニット3に洗浄ノズル72から溶剤を噴射させて、印字ヘッド2の外側から溶剤を吹き付ける。これにより、印字ヘッド2を、通常の洗浄よりも時間をかけて溶剤69Aの使用量を増やして行う念入りヘッド洗浄(S820)を実施する。これにより、S811でガター25からインクを溢れさせた印字ヘッド2の汚れを落とすことができる。
溶剤に噴射を停止した後、ポンプ(乾燥用)60を作動させてエア吐出口を有する供給ノズル73から印字ヘッド2にエアを吹き付けるとともに、ポンプ(吸引用)61を作動させてヘッド装着ユニット3の内部のエアを排気することにより、溶剤69Aで濡れた印字ヘッド2を乾燥させて念入りヘッド洗浄工程を終了する。
念入りヘッド洗浄を実施した後、休止状態(S821)に入り、インク粘度の正常化工程を終了し、図17に示すように、操作表示部8のインク粘度表示領域80に、インク粘度の初期値(S803で測定した値)と粘度調整後の値(S816で測定した値)とを表示する。ただし、インク粘度表示領域80に標示する情報として、インク粘度の値そのものではなく、インク粘度に関する情報(例えば、「粘度が高い。調整要」、「粘度が適正範囲内」など)を表示するようにしてもよい。また、図17には示していないが、この他に、粘度調整を行った日時に関する情報、更に前回粘度調整を行ったときの日時情報も、操作表示部8のインク粘度表示領域80に表示するようにしてもよい。なお、S820の念入りヘッド洗浄工程は、省略してもよい。
<<インク粘度が低い場合の調整>>
図8のS8031において、主インク容器31に収容されたインク68Aの粘度が適正な範囲よりも低いと判定した場合には、S830以降のステップを実行して、低いインク粘度が適正な値の範囲に入るようにインク粘度の調整を行う。
図8のS8031において、主インク容器31に収容されたインク68Aの粘度が適正な範囲よりも低いと判定した場合には、S830以降のステップを実行して、低いインク粘度が適正な値の範囲に入るようにインク粘度の調整を行う。
先ずステップS830において、印字ヘッド2でのインク噴出を開始するために、図9の状態から図10の状態に切り替える。すなわち、電磁弁(粘度測定用)57を閉じてポンプ(循環用)36の運転を停止して、粘度測定器45にインク68Aを通すのを停止する。また、電磁弁58を閉じて主インク容器31内のインク68Aの循環を停止する。
次に、ポンプ(供給用)34とポンプ(回収用)35を作動させた状態で電磁弁(切替用)26を開いて経路(供給用)801,802,803を開いて主インク容器31から印字ヘッド2にインク68Aを供給してノズル21からインク噴出を開始するとともに、電磁弁(回収用)50を開いて、経路(回収用)811と経路(回収用)812とで構成されるインク回収経路を開通させて印字ヘッド2に供給されてノズル21から噴出したインク68Aをガター25で捕集して主インク容器31に回収する。
この図10に示した状態、すなわち主インク容器31から印字ヘッド2にインク68Aを供給してノズル21から噴射させガター25で捕集してインク回収経路を通して主インク容器31に回収することを継続させることにより、インク68Aに含まれる溶剤を揮発させてインクを濃縮させる(S831)。
溶剤が揮発した分だけ主インク容器31から印字ヘッド2に供給したインク68Aの量に対するガター25で捕集してインク回収経路を通して主インク容器31に回収されるインク68Aの量が減少し、主インク容器31の内部に収容されているインク68Aの液面レベルが低下し続ける。
主インク容器31の内部におけるインク68Aの液面レベルが低下し続けることにより、主インク容器31に取り付けた液面レベルセンサ31B(センサ2)によるインク68Aの検出信号がOFF(非検出)になる(S832でYes)。液面レベルセンサ31B(センサ2)の検出信号がOFF(非検出)になってから所定の時間が経過するまで、この状態を維持する。これにより、主インク容器31の内部に収容されたインク68Aの液面は、液面レベルセンサ31B(センサ2)で検出される液面よりも低くなる。
ここで、液面レベルセンサ31B(センサ2)によるインク68Aの検出信号がOFF(非検出)になってから(S832でYes)の所定の時間は、S803で測定したインクの粘度と図示していない温度センサで測定したインクの温度に応じてMPU301において予め設定された条件式を用いて決める。検出されたインクの粘度が適正な範囲から大きく外れていた場合には所定の時間は長く設定され、検出されたインクの粘度が適正な範囲からの外れが比較的小さい場合には、所定の時間は短く設定される。
このように、インク68Aから気化させる溶剤の量をインクの粘度に応じて調整することにより、インクの粘度が適正な範囲より低い場合であっても主インク容器31内のインク68Aの全てを廃棄して新しいインクと交換する必要がなくなり、インクの廃棄量を少なくしてインクを有効に利用することができる。
一方、主インク容器31から印字ヘッド2にインク68Aを供給してノズル21から噴射させガター25で捕集してインク回収経路を通して主インク容器31に回収することを一定の時間が経過しても主インク容器31に取り付けた液面レベルセンサ31B(センサ2)によるインク68Aの検出信号がOFF(非検出)にならない場合には(S832でNoの状態が継続して予め設定した時間にタイムアップした場合:S8321でYes)、操作表示部8に異常メッセージを出力し(S8322)、電磁弁49を閉じて印字ヘッド2へのインクの供給を停止する。
液面レベルセンサ31B(センサ2)によるインク68Aの検出信号がOFF(非検出)になってから(S832でYes)の所定の時間が経過した後、図16に示すように電磁弁(供給用)49を閉じて電磁弁(インク補給用)54を開にする。これにより、主インク容器31から印字ヘッド2へのインク68Aの供給が停止され、補助インク容器32に収容されているインク68Cが、経路(補給用)806と経路(供給用)802及び803とで構成される経路を通って印字ヘッド2に供給されノズル21から噴出される。このノズル21から噴出されたインク68Cはガター25で捕集されてインク回収経路を通して主インク容器31に回収される。これにより、補助インク容器32に収容されているインク68Cが主インク容器31に補給される(S833)。
この補助インク容器32から主インク容器31へのインク68Cの補給は、液面レベルセンサ31B(センサ2)で主インク容器31に収容されたインク68Aの液面のレベルが初期レベルに達したことを検出する(S834でYesになるまで)まで続ける。
液面レベルセンサ31B(センサ2)で主インク容器31に収容されたインク68Aの液面のレベルが初期レベルに達したことを検知したら(S834でYes)、図16に示すようにポンプ(循環用)36を作動させ、電磁弁(粘度測定用)57を開いて経路(粘度測定用)824と経路(ヘッド循環用)822とを開通させることにより、主インク容器31の内部に収容されているインク68Aを粘度測定器45に通してインク68Aの粘度の測定を行う(S835)。
このインク68Aの粘度の測定方法は、S803のステップや、図4の処理フロー図のS4044のステップとは異なり、補助インク容器32から印字ヘッド2にインク68Cを供給してガター25で捕集し、経路(回収用)811と812を通して主インク容器31に回収させることで、インク68Cを補助インク容器32から主インク容器31に供給しながら行う。
一方、主インク容器31の内部へのインク68Cの供給を開始してから一定の時間が経過しても液面レベルセンサ31B(センサ2)で主インク容器31に収容されたインク68Aの液面のレベルが初期レベルに達したことを検知しない場合には(S834でNoの状態が予め設定した時間にタイムアップした場合:S8341でYes)、操作表示部8に異常メッセージを出力し(S8322)、電磁弁(インク補給用)54を閉じて補助インク容器32から主インク容器31へのインク68Cの補給を停止する。
次に、S835で測定した粘度の値の判定を行い(S836)、測定した粘度の値が予めROM306に記憶しておいた「インク粘度が低い」と判定する設定値よりも低かった場合(S836でNo)には、S831に戻ってインクの粘度を上げるための工程を繰り返す。
一方、測定した粘度の値が予めROM306に記憶しておいた「インク粘度が低い」と判定する設定値以上であった場合(S836でYes)には、インク粘度が適正な範囲になったと判定してCPU301からの指示により、図16における電磁弁(インク補給用)54を閉じてポンプ(供給用)34を停止することで印字ヘッド2へのインク68Cの供給を停止して印字ヘッド2のノズル21からのインク噴出を停止する(S837)とともに、電磁弁(粘度測定用)57を閉じて、粘度測定器45へのインクの供給を止める。
次に、図14に示すように、電磁弁(ノズル洗浄用)55を開いてポンプ(溶剤用)37を作動させることにより、経路(溶剤供給用)831から経路(ノズル洗浄用)825を通って印字ヘッド2に通じる溶剤経路を通して溶剤容器33から印字ヘッド2のノズル21に溶剤69Aを供給する。この時、電磁弁(回収用)50と電磁弁(循環用)59を開にして経路(ヘッド循環用)821と経路(回収用)811とを印字ヘッド2から主インク容器31まで通じる状態にしておくことにより、印字ヘッド2に供給された溶剤69Aは、経路(ヘッド循環用)821と経路(回収用)811とを介して主インク容器31に回収される。これにより経路(ヘッド循環用)821と経路(回収用)811及びノズル21とガター25とに残留しているインク68Aが洗い流され、循環経路の洗浄が行われる(S838)。
循環経路の洗浄を実施した後、休止状態(S839)に入り、インク粘度の正常化工程を終了し、図17に示すように、操作表示部8のインク粘度表示領域80に、インク粘度の初期値(S803で測定した値)と粘度調整後の値(S835で測定した値)とを表示する。ただし、インク粘度表示領域80に標示する情報として、インク粘度の値そのものではなく、インク粘度に関する情報(例えば、「粘度が低い。調整要」、「粘度が適正範囲内」など)を表示するようにしてもよい。また、図17には示していないが、この他に、粘度調整を行った日時に関する情報、更に前回粘度調整を行ったときの日時情報も、操作表示部8のインク粘度表示領域80に表示するようにしてもよい。
<本実施例の効果>
本実施例によれば、インクジェット記録装置の休止状態が継続する場合、休止の開始から一定期間ごとに印字ヘッドから溶剤を噴出してガターからその溶剤を回収すること、および装置本体の内部でインクを循環させるようにしたので、インクジェット記録装置の休止状態が長時間継続するような場合であっても、電磁弁などにインクが固着してしまうのを防止することができる。
本実施例によれば、インクジェット記録装置の休止状態が継続する場合、休止の開始から一定期間ごとに印字ヘッドから溶剤を噴出してガターからその溶剤を回収すること、および装置本体の内部でインクを循環させるようにしたので、インクジェット記録装置の休止状態が長時間継続するような場合であっても、電磁弁などにインクが固着してしまうのを防止することができる。
また本実施例によれば、インクの粘度を計測して、粘度が既定の範囲から外れた場合には粘度が高い場合と低い場合とに応じた粘度調整を自動で行うようにしたので、印字時には、インクの粘度を常に適正な範囲に粘度を維持した状態でヘッドに供給することができる。
特に、インクの粘度が既定の範囲よりも高くなってしまった場合に、主インク容器に収容されているインクの一部を廃棄するだけでインクの粘度を適正な範囲に調整することができるので、主インク容器内のインクを全て廃棄して新たなインクと交換する必要がなくなり、インクの廃棄量を少なくしてインクの有効使用量を増やすことができるようになった。
1…本体、2…印字ヘッド、3…ヘッド装着ユニット、4…回収容器、5…ケーブル(印字ヘッド用)、6…ケーブル(ヘッド装着ユニット用)、7…制御部、8…操作表示部、11…ベルトコンベア、12A…印字対象物、12B…印字対象物、13…印字ヘッド固定用金具、15…表示部、16…ヘッドベース、17…保護カバー、18…開始ボタン、19…停止ボタン、20…ヒータ、21…ノズル、23…帯電電極、24…偏向電極、24A…プラス電極、24B…グランド電極、25…ガター、26…電磁弁(切替用)、27…フィルタ、31…主インク容器、31A,B,C…液面レベルセンサ、32…補助インク容器、33…溶剤容器、34…ポンプ(供給用)、35…ポンプ(回収用)、36…ポンプ(循環用)、37…ポンプ(溶剤用)、38…圧力センサ、39…フィルタ(供給用)、40…フィルタ(回収用)、41…フィルタ(ノズル洗浄用)、43…フィルタ(ヘッド洗浄用)、45…粘度測定器、46…調圧弁、48…電荷センサ、49…電磁弁(供給用)、50…電磁弁(回収用)、53…電磁弁(溶剤補給用)、54…電磁弁(インク補給用)、55…電磁弁(ノズル洗浄用)、56…電磁弁(ヘッド洗浄用)、57…電磁弁(粘度測定用)、58…電磁弁(本体循環用)、59…電磁弁(循環用)、60…ポンプ(乾燥用)、61…ポンプ(吸引用)、62…排気ダクト接続部、68A…インク、68B…インク粒子、68B1…インク粒子、68C…インク、69A…溶剤、70…液、74…フロート、75…磁石、76A,B…磁気センサ、81A…ヘッド装着部、91…固定部、92…固定用治具(コンベア用)、93…篏合部、301…MPU、302…バスライン、306…ROM、307…RAM、311…粘度測定回路、312…圧力検出回路、313…液面検出回路、314…ポンプ制御回路、315…電磁弁駆動回路、321…ポンプ制御回路、322…回収容器センサ検出回路、323…印字ヘッド検出回路、324…ヘッド装着ユニット検出回路、331…励振電圧発生回路、332…偏向電圧発生回路、341…位相探索用帯電信号発生回路、342…印字用帯電信号発生回路、343…D/Aコンバータ、344…増幅回路、351…位相判定回路、352…A/Dコンバータ、353…増幅回路、600…インクジェット記録装置、801~803…経路(供給用)、806…経路(補給用)、808…経路(本体循環用)、811、812…経路(回収用)、814…経路(排気用)、821、822…経路(ヘッド循環用)、824…経路(粘度測定用)、825…経路(ノズル洗浄用)、831…経路(溶剤供給用)、833…経路(溶剤補給用)、837…経路(ヘッド洗浄用)、841…経路(エア供給用)、843…経路(エア吸引用)、901~903…合流経路、921…分岐経路。
Claims (16)
- インクを吐出するノズルを備えて印字対象物に印字する印字ヘッドと、
前記印字ヘッドに供給するインクが収容されるインク容器と、前記インク容器に前記インクを供給する補助インク容器と、溶剤が収容される溶剤容器と、前記インク容器から前記印字ヘッドに前記インクを供給する供給用ポンプを備えた供給経路と、前記印字ヘッドに供給された前記インクの一部を前記インク容器に戻す循環用ポンプを備えた循環経路と、前記印字ヘッドの前記ノズルから噴出された前記インクを吸引して前記インク容器に回収する回収用ポンプを備えた回収経路と、前記インク容器に収容された前記インクの粘度を測定する粘度測定部とを備えた本体と、
前記印字ヘッドを装着するヘッド装着ユニットと、
前記印字ヘッドと前記本体とを制御する制御部と
を備えたインクジェット記録装置であって、
前記制御部は、前記粘度測定部で測定した前記インクの粘度が予め設定した所定の範囲を外れた場合には前記インクの粘度が前記所定の範囲に収まるように前記印字ヘッドと前記本体を制御することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1記載のインクジェット記録装置であって、
前記制御部は、前記粘度測定部で測定した前記インクの粘度が予め設定した前記所定の範囲よりも高い場合には、前記印字ヘッドと前記本体を制御して、前記印字ヘッドを前記ヘッド装着ユニットに装着した状態で、前記インク容器に収容されている前記インクの一部を前記供給経路を介して前記印字ヘッドから前記ヘッド装着ユニットの内部に廃棄し、前記溶剤容器に収容された前記溶剤を前記インク容器に供給することにより前記インク容器に内部に収容されている前記インクの粘度を低減させることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項2記載のインクジェット記録装置であって、
前記制御部は、前記粘度測定部で測定した前記インクの粘度が予め設定した前記所定の範囲よりも高くて前記インク容器に収容されている前記インクを前記印字ヘッドから廃棄する場合に、前記インクを前記印字ヘッドから廃棄することにより前記インク容器に収容されている前記インクの液面が前記インク容器に予め設定した前記インクの基準面よりも低くなる量を、前記粘度測定部で測定した前記インクの粘度に応じて変えることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項3記載のインクジェット記録装置であって、
前記インクを前記印字ヘッドから廃棄した後に、前記印字ヘッドを前記溶剤容器に収容された前記溶剤で洗浄することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1記載のインクジェット記録装置であって、
前記制御部は、前記粘度測定部で測定した前記インクの粘度が予め設定した前記所定の範囲よりも低い場合には、前記印字ヘッドと前記本体を制御して、前記補助インク容器から前記印字ヘッドを介して前記インク容器に前記インクを供給する事により前記インク容器に内部に収容されている前記インクの粘度を増加させることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1記載のインクジェット記録装置であって、
前記本体は操作表示部を更に備え、前記制御部で前記本体を制御して前記インクの粘度が前記所定の範囲に収まった後に、前記インクの粘度に関する情報を前記操作表示部に表示することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項6記載のインクジェット記録装置であって、
前記操作表示部に表示する前記インクの粘度に関する情報として、前記制御部で前記本体を制御して前記インクの粘度を調整する前の前記インクの粘度が予め設定した前記所定の範囲を外れた状態の前記インクの粘度に関する情報と、前記制御部で前記本体を制御して前記インクの粘度が前記所定の範囲に収まった後の前記インクの粘度に関する情報を含むことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1記載のインクジェット記録装置であって、
前記制御部は、前記粘度測定部で測定した前記インクの粘度が予め設定した前記所定の範囲を外れた場合には前記インクの粘度が前記所定の範囲に収まるように前記印字ヘッドと前記本体を制御することを前記印字ヘッドから前記インクを吐出させながら状態で行い、前記インクの粘度が前記所定の範囲に収まった後に前記印字ヘッドからの前記インクの吐出を停止させ、前記溶剤容器から前記溶剤を供給して前記循環経路を洗浄することを特徴とするインクジェット記録装置。 - インクを吐出するノズルを備えて印字対象物に印字する印字ヘッドと、
前記印字ヘッドに供給するインクが収容されるインク容器と、溶剤が収容される溶剤容器と、前記インク容器から前記印字ヘッドにインクを供給する供給経路と、前記印字ヘッドに供給された前記インクの一部を前記インク容器に戻す循環経路と、前記印字ヘッドの前記ノズルから噴出された前記インクを吸引して前記インク容器に回収する回収経路とを備えた本体と、
前記印字ヘッドと前記本体とを制御する制御部と
を備えたインクジェット記録装置であって、
前記制御部は、前記印字ヘッドによる前記印字対象物への印字を休止中に前記印字ヘッドと前記本体を制御して、前記溶剤容器に収容した前記溶剤を前記印字ヘッドに供給して前記循環経路と前記回収経路を通して前記インク容器に戻すことを、前記印字ヘッドによる前記印字の休止中の一定時間ごとに繰り返して行うことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項9記載のインクジェット記録装置であって、
前記回収経路は回収用電磁弁と回収用ポンプを備え、前記制御部は、前記印字ヘッドが前記印字対象物への前記印字の休止中において前記一定時間ごとに、前記回収用電磁弁に通電して前記回収用電磁弁を開いた状態で前記回収用ポンプを作動させることにより、前記印字ヘッドの側から前記回収経路を通して前記インク容器に空気を流入させて前記インク容器に収容されている前記インクに含まれる溶剤を揮散させることを特徴とするインクジェット記録装置。 - インクを吐出するノズルを備えて印字対象物に印字する印字ヘッドと、前記印字ヘッドに供給するインクが収容されるインク容器と、前記インク容器に前記インクを供給する補助インク容器と、溶剤が収容される溶剤容器と、前記インク容器から前記印字ヘッドに前記インクを供給する供給経路と、前記印字ヘッドに供給された前記インクの一部を前記インク容器に戻す循環経路と、前記印字ヘッドの前記ノズルから噴出された前記インクを吸引して前記インク容器に回収する回収経路と、前記インク容器に収容された前記インクの粘度を測定する粘度測定部とを備えた本体と、前記印字ヘッドを装着するヘッド装着ユニットと、前記印字ヘッドと前記本体とを制御する制御部とを備えたインクジェット記録装置において前記インク容器に収容された前記インクの粘度を管理する方法であって、
前記粘度測定部で測定した前記インクの粘度が予め設定した所定の範囲よりを外れた場合には、前記制御部で前記印字ヘッドと前記本体を制御して前記インク容器に収容された前記インクの粘度を調整することを特徴とするインクジェット記録装置の管理方法。 - 請求項11記載のインクジェット記録装置の管理方法であって、
前記粘度測定部で測定した前記インクの粘度が予め設定した所定の範囲よりも高い場合に、前記制御部は、前記印字ヘッドと前記本体を制御して、前記印字ヘッドを前記ヘッド装着ユニットに装着した状態で、前記インク容器に収容されている前記インクの一部を前記供給経路を介して前記印字ヘッドから前記ヘッド装着ユニットの内部に廃棄し、前記溶剤容器に収容された前記溶剤を前記インク容器に供給することにより前記インク容器に内部に収容されている前記インクの粘度を低減させることを特徴とするインクジェット記録装置の管理方法。 - 請求項12記載のインクジェット記録装置の管理方法であって、
前記粘度測定部で測定した前記インクの粘度が予め設定した所定の範囲よりも高くて前記インク容器に収容されている前記インクを前記印字ヘッドから廃棄する場合に、前記インクを前記印字ヘッドから廃棄することにより前記インク容器に収容されている前記インクの液面が前記インク容器に予め設定した前記インクの基準面よりも低くなる量を、前記粘度測定部で測定した前記インクの粘度に応じて変えることを特徴とするインクジェット記録装置の管理方法。 - 請求項11記載のインクジェット記録装置の管理方法であって、
前記粘度測定部で測定した前記インクの粘度が予め設定した所定の範囲よりも低い場合に、前記制御部は、前記印字ヘッドと前記本体を制御して、前記補助インク容器から前記印字ヘッドを介して前記インク容器に前記インクを供給する事により前記インク容器の内部に収容されている前記インクの粘度を増加させることを特徴とするインクジェット記録装置の管理方法。 - インクを吐出するノズルを備えて印字対象物に印字する印字ヘッドと、前記印字ヘッドに供給するインクが収容されるインク容器と、溶剤が収容される溶剤容器と、前記インク容器から前記印字ヘッドに前記インクを供給する供給経路と、前記印字ヘッドに供給された前記インクの一部を前記インク容器に戻す循環経路と、前記印字ヘッドの前記ノズルから噴出された前記インクを吸引して前記インク容器に回収する回収経路とを備えた本体と、前記印字ヘッドと前記本体とを制御する制御部とを備えたインクジェット記録装置において前記印字ヘッドによる印字を休止中にインク固着を防止する方法であって、
前記印字ヘッドによる前記印字の休止中の一定時間ごとに、前記制御部で前記印字ヘッドと前記本体を制御して、前記溶剤容器に収容した前記溶剤を前記印字ヘッドに供給して前記循環経路と前記回収経路を通して前記インク容器に戻すことを前記印字ヘッドによる前記印字の休止中の一定時間ごとに繰り返して行うことにより前記インクの固着を防止することを特徴とするインクジェット記録装置の管理方法。 - 請求項15記載のインクジェット記録装置の管理方法であって、前記制御部で制御して、前記印字ヘッドが前記印字対象物への前記印字の休止中において前記一定時間ごとに前記回収経路に備えた回収用電磁弁に通電して前記回収用電磁弁を開いた状態で前記回収経路に備えたポンプを作動させることにより、前記印字ヘッドの側から前記回収経路を通して前記インク容器に空気を流入させて前記インク容器に収容されている前記インクに含まれる溶剤を揮散させることを特徴とするインクジェット記録装置の管理方法。
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