JP2023033660A - 点検補助装置 - Google Patents

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【課題】昇降路内を正確に移動させることができる点検補助装置を提供することを課題とする。【解決手段】本発明はエレベータの昇降路内を点検する際に用いられるエレベータの点検補助装置であって、昇降路内を移動する点検補助本体を備え、前記点検補助本体は、昇降路内で延びている誘導指標を検知する検知部と、昇降路内の点検対象物についての情報を取得する情報取得部と、を有し、前記検知部による検知結果に基づいて昇降路内を移動する、ことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータの点検作業を行う際に用いられる点検補助装置に関する。
従来から、例えば、地震により停止したエレベータの点検作業を行う際に用いられるエレベータの点検補助装置が知られている(特許文献1参照)。点検補助装置は、上昇又は下降して飛行する飛行手段と、点検箇所を撮像する撮像手段と、を備える。この点検補助装置を用いる際には、例えば、作業者が、乗場ドアを開けて点検補助装置を昇降路内に侵入させ、さらに点検補助装置に昇降路内を飛行させて、エレベータの状態を点検することができる。
特開2015-30604号公報
しかしながら、前記点検補助装置を用いて点検するときに、昇降路内には、かご、レール、各種ワイヤー等が配置されているため、これら各構成と接触しないように点検補助装置を正確に移動(飛行)させることが困難であった。
本発明は、昇降路内を正確に移動させることができる点検補助装置を提供することを目的とする。
本発明の点検補助装置は、
エレベータの昇降路内を点検する際に用いられるエレベータの点検補助装置であって、
昇降路内を移動する点検補助本体を備え、
前記点検補助本体は、昇降路内で延びている誘導指標を検知する検知部と、昇降路内の点検対象物についての情報を取得する情報取得部と、を有し、前記検知部による検知結果に基づいて昇降路内を移動する。
かかる構成によれば、昇降路内で延びる誘導指標に沿って、点検補助本体を正確に移動させることができる。
前記点検補助装置では、
前記誘導指標は、エレベータの構成の一部であり且つ昇降路内で延びている点検対象物であり、
前記点検補助本体は、前記情報取得部により点検対象物についての情報を取得しつつ、前記検知部により点検対象物を検知しながら移動してもよい。
かかる構成によれば、誘導指標を別途設けることなく、誘導指標として既設のエレベータの構成の一部を利用して点検補助本体をガイドしつつ、この構成の一部自体を点検することができる。
前記点検補助装置は、
レーザー光線を出力可能な出力部を備え、
前記誘導指標は、前記出力部から出力されるレーザー光線であってもよい。
かかる構成によれば、レーザー光線の出力をオンオフできるため、かご等の構成の一部であり且つ昇降路内を移動する移動部が通過する領域を横切るように、誘導指標を延ばすことができる。
以上より、本発明によれば、昇降路内を正確に移動させることができる点検補助装置を提供することができる。
図1は、本実施形態の点検補助装置でのエレベータの点検を説明するための模式図である。 図2は、前記点検補助装置の点検補助本体の模式図であり、図2(a)は点検補助本体を上方から視た斜視図であり、図2(b)は点検補助本体を下方から視た斜視図である。 図3は、前記点検補助装置による点検を説明するためのフローチャート図である。
以下、本発明の一実施形態について、図1~図3を参照しつつ説明する。点検補助装置は、エレベータの昇降路内を点検する際に用いられるエレベータの点検補助装置である。点検補助装置は、エレベータの昇降路内に配置された各構成を遠隔で点検する。
点検対象であるエレベータ1は、例えば、図1に示すように、利用者が乗降するかご2と、建物内等に形成され、内部をかご2が昇降する昇降路3と、を備える。このエレベータは、かご2と連動して昇降路3内を昇降するカウンターウェイト(図示無し)、及び、かご2とカウンターウェイトとを連結するワイヤーW等を備える。なお、定期点検の際、かご2は、例えば、昇降路3における待機位置33に配置されている。この待機位置33は、例えば、昇降路3内における最下階付近であるが、昇降路3における最上階付近であってもよい。また、地震等による緊急停止後の点検の際、かご2は、昇降路3内におけるいずれかの停止位置に配置されている。
エレベータ1を点検する点検補助装置4は、昇降路3内を移動する点検補助本体5を備える。本実施形態の点検補助装置4は、レーザー光線Lを出力可能な出力部7を備える。点検補助装置4は、昇降路3内の点検対象物を点検する。また、点検補助装置4は、情報保持部31を備える。さらに、点検補助装置4は、固定対象部32を備える。点検対象物は、例えば、乗場ドアの開閉機構である。なお、点検対象物は、かごドアの開閉機構(例えば、かごドアの開閉用のモーター)、かごドアや乗場ドアの開閉スイッチ、ワイヤーW、ガイドレール、トラベリングケーブル(具体的に、ビル設備に関する配線(例えば、電話線))等であってもよい。
本実施形態では、点検補助装置4は、一つの点検補助本体5を備える。点検時には、昇降路3内に一つの点検補助本体5が投入され、点検対象物を点検する。点検補助本体5は、例えば、かご2を待機位置33に配置し、且つ、乗場ドアを開けた状態で、乗場から昇降路3内に投入される。なお、点検補助装置4が複数の点検補助本体5を備えてもよい。この場合、昇降路3内に複数の点検補助本体5が投入され、それぞれ別の点検対象物を点検してもよい。
なお、点検補助本体5は、常時、昇降路3内に配置されていてもよく、この場合、点検時以外には、待機位置33に配置されていてもよい。
昇降路3内には、誘導指標30が延びている。本実施形態では、誘導指標30は、点検補助本体5が飛行するとき飛行経路の指標となるものであり、昇降路3内において連続的又は断続的に(隙間をあけて)延びている。また、誘導指標30は、例えば、出力部7から出力されるレーザー光線Lである。
昇降路3内には、昇降路3内の点検対象物についての情報を保持する情報保持部31が設けられている。また、昇降路3内には、点検補助本体5が固定可能な固定対象部32が設けられている。
情報保持部31は、画像による情報保持媒体であり、例えば、二次元コード(具体的には、QRコード(登録商標))である。なお、情報保持部31は、電波や磁力による情報保持媒体(例えば、RFID等)であってもよい。
また、QRコード31は、少なくとも一つ設けられ、例えば、複数(本実施形態では、二つ)設けられている。二つのQRコード31は、上下方向に間隔を空けて配置されている。本実施形態では、下方に位置する第一QRコード311は、上方に位置する第二QRコード312の垂直真下に設けられている。なお、第一QRコード311は、第二QRコード312の斜め下に設けられていてもよい。
QRコード31が保持する点検対象物についての情報は、点検対象物の位置情報を含む。また、点検対象物についての情報は、点検対象物の点検項目を示す点検項目情報を含む。なお、点検対象物についての情報は、点検対象物までの移動経路に関する情報である移動経路情報を含んでもよい。本実施形態では、第一QRコード311が、第二QRコード312の位置情報を保持し、第二QRコード312は、一つの点検項目情報を含む。
二つのQRコード31のうち、一方のQRコード31が他方のQRコード31の位置情報を保持している場合、他方のQRコード31は、点検対象物の近く(又は点検対象物を撮像できる場所)に配置されている。本実施形態では、第二QRコード312は、点検対象物の近く(又は点検対象物を撮像できる場所)に配置されている。
点検項目は、例えば、点検対象物の撮像画像の取得である。具体的には、点検対象物の撮像画像は、かごドアや乗場ドアの全体、又は、一部(例えば、開閉用のモーターや開閉用のスイッチ)の撮像画像、ワイヤーWの撮像画像、ガイドレールの撮像画像、ケーブルの撮像画像等である。なお、点検項目は、点検対象物周辺の音の検知、点検対象物の温度の検知、点検対象物のにおいの検知等であってもよい。
固定対象部32は、例えば、金属板であり、具体的には、矩形板状の金属板である。金属板32は、QRコード31と同じ数だけ(本実施形態では、二つ)設けられている。また、金属板32は、水平面に対して垂直に配置されている。なお、金属板32は、水平面に対して傾斜して配置されていてもよく、例えば、斜め下方向に傾斜して配置されてもよい。また、本実施形態では、金属板32は、所定の階床の乗場周辺に配置されている。
金属板32には、QRコード31が印刷されている。本実施形態では、金属板32の主面に垂直な方向から視たとき、レーザー光線Lが金属板32を通過するように延びている。
点検補助本体5は、図2に示すように、昇降路3内で延びている誘導指標30を検知する検知部50と、昇降路3内の点検対象物についての情報を取得する情報取得部51と、を有する。点検補助本体5は、検知部50による検知結果に基づいて昇降路3内を移動する。具体的に、点検補助本体5は、誘導指標30と一定の間隔を保ちつつ、誘導指標30に沿って移動する。また、点検補助本体5は、昇降路3内を任意の方向に飛行可能な無人航空機(所謂ドローン)である。
点検補助本体5は、検知部50及び情報取得部51に加えて、昇降路3内において点検補助装置4の位置を固定するための位置固定部52を備える。また、点検補助本体5は、検知部50等が設けられた本体部54と、昇降路3内を照射する照射部53と、本体部54を支持する支持部55と、本体部54に設けられたプロペラ56と、を備える。さらに、点検補助本体5は、検知部50や情報取得部51等を制御する制御部(マイコン)、外部(例えば、保守作業員が所持する端末や、遠隔地にあるサーバー)に対して通信可能な通信部、及び、動力を供給するバッテリー等を備える。
本実施形態では、点検補助本体5は、複数のプロペラ56を備える。また、制御部は、検知部50での検知結果に基づいて、誘導指標30と一定間隔を保ちつつ、該誘導指標30に沿って点検補助本体5が飛行するように、各プロペラ56を駆動(制御)する。本実施形態では、点検補助本体5は、出発位置からの移動方向と移動距離(速度及び時間)とから空間座標における相対的な位置を認識可能であり、空間座標における相対位置の移動の経緯から、誘導指標30の座標を把握可能である。なお、点検補助本体5が、飛行中に誘導指標30から離脱した(逸れた)場合、この把握した誘導指標30の座標と後述する検知部50による誘導指標30の撮像画像とによる認識に基づいて、離脱点に復帰することができ、再度、誘導指標30に沿った飛行に戻ることができる。
本体部54は、略円盤状の円盤部540と、円盤部540から径方向外側に四方に延び、且つ、各々の先端部に四つのプロペラ56の各々が配置される第一延出部541と、円盤部540から径方向外側に一つ延び、先端部に検知部50と情報取得部51と位置固定部52と照射部53とが配置される第二延出部542と、を含む。
検知部50は、例えば、カメラであり、具体的に、ラインスキャンカメラ500である。また、検知部50は、誘導指標30(具体的には、レーザー光線L)を撮像する。本実施形態では、検知部50は、点検補助本体5の移動中、撮像を継続しつつ撮像結果を制御部に出力する。なお、検知部50は、点検補助本体5の移動中、断続的に撮像を行ってもよい。
情報取得部51は、例えば、センサ部510と、QRコードを撮像する汎用的なデジタルカメラ511と、点検対象物を撮像する暗視カメラ512と、を備える。さらに、情報取得部51は、ワイヤーWやガイドレール等(図示無し)を撮像するカメラとして、ラインスキャンカメラ500を備える。なお、本実施形態では、検知部50であるラインスキャンカメラ500が、情報取得部51としても機能する、即ち、検知部50と情報取得部51とが、一つのカメラを共用している。なお、検知部50と情報取得部51としてそれぞれ別のカメラを用いてもよい。
暗視カメラ512は、例えば、赤外線カメラである。本実施形態では、暗視カメラ512は、上下方向や水平方向を含む方向に首振り可能なカメラである。暗視カメラ512は、点検対象物の動作、変形、亀裂、脱落、汚れ、剥離、摩耗を確認するために、点検対象物を撮像する。なお、情報取得部51は、点検対象物の変色を確認するために、汎用的なデジタルカメラ511により点検対象物を撮像してもよい。
本実施形態の点検補助装置4では、暗視カメラ512は、二つ設けられているが、一つ、又は、三つ以上設けられてもよい。本実施形態では、一方の暗視カメラ512aは、円盤部540の一方(プロペラ56が配置される側)の主面に設けられ、他方の暗視カメラ512bは、円盤部540の他方(プロペラ56が配置される側と反対側)の主面に設けられている。
センサ部510は、集音マイク、温度センサ、及び、においセンサの少なくとも一つ(具体的には、これらの全て)を含む。また、センサ部510は、円盤部540の他方の主面に配置されている。
集音マイクは、点検対象物の異音(例えば、ドア開閉時やかご2の各階通過時の異音、かごドアと乗場ドアとの接触による異音、モーター回転不良による異音等)を確認するために、点検対象物周辺の音を検知する。温度センサは、点検対象物の周辺温度の上昇や点検対象物の異常な加熱等を確認するために、点検対象物の温度を検知する。においセンサは、点検対象物の焼損等を確認するために、点検対象物のにおいを検知する。
位置固定部52は、固定対象部32と接続可能な接続部であり、例えば、磁石(電磁石プレート)である。電磁石プレート52は、例えば、矩形板状である。電磁石プレート52のサイズは、昇降路3に設けられた金属板32のサイズと略同じである。なお、位置固定部52は、磁力により固定対象部32と接続可能な構成以外に、物理的に固定対象部32を掴むことにより固定対象部32と接続可能な掴み部等であってもよい。
本実施形態では、電磁石プレート52は、検知部50が誘導指標30を読み取りつつ、誘導指標30に基づいて移動している間はオフ(磁力が発生していない状態)となり、金属板32に着地する前に情報取得部51がQRコード31を読み取った後、オン(磁力が発生している状態)となる。これにより、点検補助本体5が固定対象部32に固定された状態で、情報取得部51が点検対象物についての情報を取得し、この取得の後、電磁石プレート52がオフとなる。従って、点検補助本体5は、金属板32から離れて移動する際に、金属板32から容易に離れることができる。なお、本実施形態では、点検補助本体5は、金属板32に着板する毎に座標認識(空間座標における相対的な位置認識)をリセットすることで、認識誤差を修正することができる。
照射部53は、ラインスキャンカメラ500やデジタルカメラ511による撮像補助用の光源であり、例えば、可視光を出力するLEDライトである。また、照射部53は、例えば、検知部50、情報取得部51、及び、位置固定部52の少なくとも一つ(具体的には、これらの全て)を挟んで一対設けられている。本実施形態では、照射部53は、ラインスキャンカメラ500及びデジタルカメラ511を挟んで一対設けられている。
支持部55は、例えば、かご2等のエレベータ1の各構成に載置可能な脚部である。また、脚部55は、円盤部540の他方の主面から延びている。脚部55は、一対設けられ、例えば、暗視カメラ512bを挟んで一対設けられている。
誘導指標30は、点検補助本体5の移動路のうち、少なくとも一部(移動路の最初(移動路の開始地点を含み終了地点を含まない部分)、移動路の途中(移動路の開始地点及び終了地点を含まない部分)、移動路の最後(移動路の開始地点を含まず終了地点を含む部分)に設けられている。本実施形態では、点検補助本体5の移動路のうち、移動路の最初(移動路の開始地点から第一QRコード311まで)に誘導指標30(具体的には、レーザー光線L)がある。
出力部7は、昇降路3内に設けられ、例えば、昇降路3におけるかご2の待機位置33よりも上に配置されている。なお、待機位置33は、上述のように、昇降路3における最下階付近に位置してもよく、この場合、出力部7は、待機位置33よりも下に配置されていてもよい。また、出力部7は、かご2上に配置されていてもよい。さらに、出力部7は、常時、レーザー光線Lを出力しているが、点検時のみレーザー光線Lを出力し、点検時以外はレーザー光線Lを出力しなくてもよい。
以下、点検補助装置4による点検の際の処理を、図3を用いて説明する。ここでは、点検対象物は一つであるが、複数であってもよい。点検対象物が一つである場合は、例えば、エレベータ1の制御マイコンの履歴情報から一つの点検対象物にトラブルが生じていると考えられるとき、その点検対象物を点検する場合等がある。
まず、点検補助本体5は、点検開始であることを確認すると(ステップS01においてYES)、誘導指標30(例えば、レーザー光線L)に基づいて移動する(ステップS02)。具体的に、点検補助本体5は、保守作業員が所持する端末等からの信号により、点検開始であることを確認する。また、点検補助本体5は、レーザー光線Lに沿って移動し、固定対象部32が配置された位置で停止する。本実施形態では、電磁石プレート52は、誘導指標30に基づいて移動している間はオフ(磁力が発生していない状態)となっている。
ここで、情報取得部51(例えば、デジタルカメラ511)が、第一QRコード311を読み取り(ステップS03)、点検補助装置4は、第一金属板321から離れる。点検補助本体5は、第一QRコード311を読み取ることで、第二QRコード312の位置情報を取得する。
さらに、点検補助本体5は、第一QRコード311による第二QRコード312の位置情報に基づいて第二QRコード312まで移動した後、この第二QRコード312を読み取り、且つ、情報取得部51が、点検対象物についての情報を取得する(ステップS04)。本実施形態では、点検補助本体5が第一QRコード311による第二QRコード312の位置情報に基づいて移動し、第二QRコード312の配置場所(例えば、第二金属板322の設置個所)で停止した後、この第二QRコード312を読み取ることで、点検対象物の点検項目を取得する。次に、情報取得部51が、点検対象物についての情報(例えば、第二金属板322の周辺の撮像画像)を取得する。
なお、電磁石プレート52は、点検補助本体5の移動中、オフ(磁力が発生していない状態)になっており、情報取得部51が第二QRコード312を読み取った後、オン(磁力が発生した状態)になる。そのため、点検補助本体5は、磁力により、電磁石プレート52が第二金属板322に重なる位置で停止する。この状態で、情報取得部51(例えば、暗視カメラ512)は、点検対象物(例えば、乗場ドア)についての情報を取得する。
その後、点検補助本体5は、取得した情報を送信する(ステップS05)。本実施形態では、点検補助本体5は、点検対象物についての情報を取得する度に外部(例えば、保守作業員が所持する端末や、遠隔地にあるサーバー)に送信する。なお、点検補助本体5は、点検対象物についての情報を複数取得する場合、全ての情報を取得した時点で、まとめて送信してもよい。また、本実施形態では、点検補助本体5が、昇降路3内に滞在した状態で、取得した点検対象物についての情報を送信するが、昇降路3の外に移動してから、取得した点検対象物についての情報を送信してもよい。
保守作業員が所持する端末は、点検補助装置4から点検対象物についての情報が送信されると、自身に備えられた記憶部に記憶された基準データと送信された情報とを比較し、送信された情報が基準内か否かを判定する。また、この端末は、点検補助装置4から送信された情報や判定結果を表示する表示部を備える。
また、遠隔地にあるサーバーは、点検補助装置4から点検対象物についての情報が送信されると、このサーバーに接続されたデータベースに含まれる基準データと送信された情報とを比較し、送信された情報が基準内か否かを判定する。さらに、このサーバーには、保守作業員が所持する端末が通信可能であり、この端末は、点検補助装置4から送信された情報や判定結果を表示する表示部を備える。なお、点検補助装置4から送信された情報や判定結果を表示する表示部は、かご2内に設けられるかご2の停止階床等を表示する表示器であってもよい。
さらに、本実施形態では、点検補助本体5は、取得した点検対象物についての情報を、無線で送信するが、有線で送信してもよい。具体的に、点検補助本体5と保守作業員が所持する端末とを配線で接続し、点検補助本体5から端末に情報を送信してもよい。
この点検補助装置4では、点検補助本体5が点検位置に到着した後、情報取得部51が情報を取得していたが、点検補助本体5が移動しつつ、情報取得部51が情報を取得していてもよい。例えば、点検内容がワイヤーW等である場合、点検補助本体5が移動しつつ、情報取得部51が情報を取得してもよい。
なお、点検補助本体5は、点検開始であることが確認できないとき(ステップS01においてNO)、点検開始であることが確認できるまで待機する。
また、本フローチャートは、点検項目が一つである場合の処理を示している。点検項目が複数ある場合は、フローチャートの処理を複数回繰り返す。
以上の点検補助装置4では、点検補助本体5が、誘導指標30を検知する検知部50による検知結果に基づいて昇降路3内を移動するため、昇降路3内で延びる誘導指標30に沿って、点検補助本体5を正確に移動させることができる。これにより、迅速に点検を行うことができるため、点検によるエレベータ1の利用停止時間を短縮することでき、且つ、点検の中断が必要になったときに原状復帰するまでの時間も短縮できる。
上記実施形態の点検補助装置4では、誘導指標30がレーザー光線Lであり、レーザー光線Lの出力をオンオフできるため、かご2等の構成の一部であり且つ昇降路3内を移動する移動部(例えば、かご2やカウンターウェイト)が通過する領域、即ち、かご2やカウンターウェイトの軌道を横切るように、誘導指標30を延ばすことができる。
また、上記実施形態の点検補助装置4では、QRコード31が点検項目情報を保持することにより、点検補助本体5が点検項目情報を記憶する必要が無いため、点検補助本体5の構成を簡単にできる。
なお、本発明のエレベータは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
上記実施形態では、誘導指標30は、レーザー光線Lであったが、エレベータ1の構成の一部であり且つ昇降路3内で延びている点検対象物であってもよい。具体的に、誘導指標30は、かご2を吊るワイヤーWであってもよい。なお、誘導指標30は、ガイドレールや上述したトラベリングケーブルでもよい。また、ワイヤーWと別途設けられたワイヤー、昇降路3の内壁に描かれたライン、直線に沿って並んで描かれた複数のマーク、誘導灯(直線に沿って配置された複数のライト(具体的には、LEDライト))等であってもよい。この場合、点検補助本体5は、情報取得部51により点検対象物についての情報を取得しつつ、検知部50により点検対象物を検知しながら移動する。
なお、誘導指標30が、エレベータ1の構成の一部では無い場合、レーザー光線L以外であってもよく、例えば、電磁誘導路(電磁誘導線)であってもよい。この場合、点検補助本体5は、検知部50として、磁力線の変異を検知する磁気センサを備え、電磁誘導路を検知して移動することができる。
点検対象物がかご2を吊るワイヤーWである場合、点検項目は、ワイヤーWの摩耗や素線切れ等である。点検対象物がガイドレールである場合、点検項目は、ガイドレールの変形や傷等である。点検対象物がケーブルである場合、点検項目は、ケーブルの破断や裂傷等である。
この構成では、誘導指標30を別途設けることなく、誘導指標30として既設のエレベータ1の構成の一部である点検対象物を利用して点検補助本体5をガイドしつつ、この構成の一部自体である点検対象物を点検することができる。
なお、誘導指標30が、エレベータ1の構成の一部であり且つ昇降路3内で断続的に延びている点検対象物である場合、断続的に延びた点検対象物が途切れた箇所の開始地点と終了地点とにQRコード31を設けて、開始地点にあるQRコード31に、終了地点のQRコード31の位置を示す位置情報が含まれてもよい。これにより、点検補助本体5は、誘導指標30が途切れた箇所(点検対象部が途切れた箇所)を適切に移動することができる。
点検対象物は、乗場停止位置を示す停止プレート及びかごの行き過ぎを検知するためのリミットスイッチや乗場ドアの戸閉ロック機構であってもよい。点検対象物がこのようなリミットスイッチである場合、点検補助本体5は、点検対象物を点検する際に用いられるアクチュエーター(リミットスイッチを動作させるアクチュエーター)を備えていてもよい。
上記実施形態では、一つのQRコード31は、一つの点検項目情報を保持するが、番号情報がそれぞれ付された複数パターンの点検項目情報を保持してもよい。この場合、検知部50が所定のQRコード31を読むと、外部(例えば、エレベータ1の制御マイコン)から出力された番号情報に関連付いたパターン信号に基づいて、複数パターンの点検項目のうち所定のパターンの点検項目情報に対応する点検を行ってもよい。なお、パターン信号は、乗場に設けられた乗場呼びの入力器や、かご2に設けられたかご呼びの入力器により、点検補助本体5に出力されてもよい。
また、QRコード31は、点検項目情報の代わりに、点検項目に関連した点検番号を示す点検番号情報を保持していてもよい。この場合、点検補助装置4と異なるサーバー等に設けられた記憶部である外部記憶部が、点検番号情報と点検項目情報とのセットを記憶していればよい。これにより、点検補助本体5がQRコード31を読み取った場合に、読み取った点検番号情報を外部記憶部に出力し、外部記憶部が出力された点検番号情報に対応する点検項目情報を点検補助本体5に出力することで、点検補助本体5が適切に点検を行うことができる。
上記実施形態では、点検補助本体5は、誘導指標30に沿って移動した後、固定対象部32の位置で停止していたが、検知部50が誘導指標30の検知を終了した地点、即ち、誘導指標30の終端で停止してもよい。
また、固定対象部32が、昇降路2に配置された誘導灯(例えば、所定の色のLEDライト)で照射された昇降路3の内壁であってもよく、この場合、点検補助本体5の情報取得部51が光センサを備え、この光センサの検知により、点検補助本体5が所定の色のLEDライトで囲まれた位置に停止してもよい。
なお、昇降路3に固定対象部32が設けられていなくてもよい。例えば、点検補助本体5が、位置固定部52の代わりに昇降路3内における自身の位置を把握できる位置センサを備え、QRコード31から取得した点検対象物の位置情報に対応する位置に停止してもよい。
また、昇降路3に情報保持部31(QRコード31)が設けられていなくてもよい。この場合、例えば、点検補助本体5が、点検対象物の位置情報に対応する位置に停止した後、保守作業員が所持する端末やサーバーから点検項目情報を取得する点検項目情報取得部を備えてもよい。
上記実施形態では、かご2を待機位置33に移動させた状態で、点検対象物の点検を行っているが、かご2の天井等に点検補助本体5を載置した状態で、所定の階床にかご2を停止させて、かごドアや乗場ドアの開閉をさせて、該ドアの開閉機構の点検等を行ってもよい。
上記実施形態の点検補助装置4では、点検補助本体5は、点検時に、情報取得部51により点検対象物の情報を取得していたが、これに加えて、通信部が、エレベータ1を制御する制御マイコンに対して、点検に必要な所定の動作(例えば、かご2の最上階と最下階との間の往復運転)を実行させるための信号を出力したり、かご2を制御する制御マイコンに対して、点検に必要な所定の動作(例えば、かごドアの開閉動作)を実行させるための信号を出力したりしてもよい。
また、上記実施形態の点検補助装置4では、点検補助本体5は、飛行により移動するドローンであったが、飛行と異なる方法により移動するものであってもよい。例えば、点検補助本体5は、車輪を備え、昇降路3の底面を走行することにより、水平移動を行う無人走行車であってもよい。また、点検補助本体5は、昇降路3に配置され、上下方向や水平方向に延びる軌道(ワイヤーWやレール等)に対し、点検補助本体5が係合した状態で自走等する構成、リニアモータ等を利用して磁力によって上下方向及び水平方向に移動する構成、上下方向や水平方向に移動する台車等に保持される構成等でもよい。
1…エレベータ、2…かご、3…昇降路、4…点検補助装置、5…点検補助本体、7…出力部、30…誘導指標、31…情報保持部(QRコード)、32…固定対象部(金属板)、33…待機位置、50…検知部、51…情報取得部、52…位置固定部(電磁石プレート)、53…照射部、54…本体部、55…支持部(脚部)、56…プロペラ、31…QRコード、311…第一QRコード、312…第二QRコード、321…第一金属板、322…第二金属板、500…ラインスキャンカメラ、510…センサ部、511…デジタルカメラ、512、512a、512b…暗視カメラ、540…円盤部、541…第一延出部、542…第二延出部、L…レーザー光線、W…ワイヤー

Claims (3)

  1. エレベータの昇降路内を点検する際に用いられるエレベータの点検補助装置であって、
    昇降路内を移動する点検補助本体を備え、
    前記点検補助本体は、昇降路内で延びている誘導指標を検知する検知部と、昇降路内の点検対象物についての情報を取得する情報取得部と、を有し、前記検知部による検知結果に基づいて昇降路内を移動する、点検補助装置。
  2. 前記誘導指標は、エレベータの構成の一部であり且つ昇降路内で延びている点検対象物であり、
    前記点検補助本体は、前記情報取得部により点検対象物についての情報を取得しつつ、前記検知部により点検対象物を検知しながら移動する、請求項1に記載の点検補助装置。
  3. レーザー光線を出力可能な出力部を備え、
    前記誘導指標は、前記出力部から出力されるレーザー光線である、請求項1に記載の点検補助装置。
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