JP2016094027A - 軌道接近警告システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ホームからの人の転落及び動いている車両への人の接触を防止し、ホームからの人の転落を検知し、保守が容易な軌道接近警告システムを提供する。【解決手段】軌道接近警告システム1は、ホームに立設される筐体2と、人検知センサ3と、車両検知部4と、ホーム上の人に警報を報知するための報知部5と、運転士通知表示灯6と、制御装置7とを有する。人検知センサ3は、複数の検知範囲が設定され、各々の検知範囲に存在する人を検知する。複数の検知範囲には、ホーム上検知範囲と、軌道上検知範囲とがある。車両検知部4は、車両の進入、在線停止及び出発を検知する。制御装置7は、人検知センサ3が人を検知したとき、人が検知された検知範囲と、車両検知部4の検知結果とに応じて、報知部5及び運転士通知表示灯6を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道の駅で用いられる軌道接近警告システムに関する。
鉄道の車両は、列車として駅間を運転される。駅には、旅客が乗降するためのホーム(プラットホーム)がある。ホームは軌道に近接しているので、ホーム上の人が軌道に接近し過ぎると、ホームから転落するおそれや、動いている車両に接触するおそれがある。
従来から、軌道内及びホーム上を撮影したカメラからの画像を画像処理し、人及び物のホームからの落下予測を行う監視装置が知られている(特許文献1参照)。しかしながら、この監視装置は、電車の接近時と判断した時、カメラが撮影した画像の入力を停止するので(特許文献1の図2参照)、近付いてくる電車に人が接触することを防止できない。
CCDカメラからの画像を画像処理し、人のホームからの転落や列車との接触を防止する転落防止システムが提案されている(特許文献2参照)。この転落防止システムは、ホームの屋根に設けられたCCDカメラを有し、列車及びホーム上の人を検知する。しかしながら、この転落防止システムは、ホームから転落した人を検知しない。この転落防止システムにおいて、CCDカメラは、人を検知するので、大変重要な部分であり、点検やレンズの清掃等の保守が不可欠である。屋根に設けられるCCDカメラは、保守に高所作業(高さ2m以上の場所でする作業)が必要であり、保守が容易ではない。
ステレオカメラによりホーム端を撮像する安全監視装置が提案されている(特許文献3参照)。しかしながら、この安全監視装置において、ステレオカメラは、人の頭より高い位置に下向きに複数設置されるので(特許文献3の図1参照)、保守に高所作業が必要であり、保守が容易ではない。
特開平7−228250号公報 特開2011−189921号公報 特開2004−58737号公報
本発明は、上記問題を解決するものであり、ホームからの人の転落及び動いている車両への人の接触を防止し、ホームからの人の転落を検知し、保守が容易な軌道接近警告システムを提供することを目的とする。
本発明の軌道接近警告システムは、鉄道の駅で用いられるものであって、ホーム立設される筐体と、前記筐体に設けられる人検知センサと、ホームに近接する軌道における車両の進入、在線停止及び出発を検知する車両検知部と、ホーム上の人に警報を報知するための報知部と、前記車両の運転士に通知を表示するための運転士通知表示灯と、前記人検知センサ及び車両検知部からの情報を処理して前記報知部及び運転士通知表示灯を制御する制御装置とを備え、前記人検知センサは、複数の検知範囲が設定され、各々の前記検知範囲に存在する人を検知し、前記複数の検知範囲には、ホーム上に設定されるホーム上検知範囲と、ホームに近接する軌道上に設定される軌道上検知範囲とがあり、前記制御装置は、前記人検知センサが人を検知したとき、人が検知された検知範囲と、前記車両検知部の検知結果とに応じて、前記報知部及び運転士通知表示灯を制御することを特徴とする。
この軌道接近警告システムにおいて、前記ホーム上検知範囲には、軌道からの距離が異なる複数のホーム上検知範囲があることが好ましい。
この軌道接近警告システムにおいて、前記複数のホーム上検知範囲として、軌道から遠い側の第1のホーム上検知範囲と、前記第1のホーム上検知範囲よりも軌道に近い側の第2のホーム上検知範囲とがあることが好ましい。
この軌道接近警告システムにおいて、前記人検知センサによって前記ホーム上検知範囲に人が検知され、かつ、前記車両検知部によって車両の在線停止が検知されていないとき、前記制御装置は、前記報知部に警報を報知させることが好ましい。
この軌道接近警告システムにおいて、前記人検知センサによって前記軌道上検知範囲に人が検知され、かつ、前記車両検知部によって車両の在線停止が検知されていないとき、前記制御装置は、前記運転士通知表示灯に通知を表示させることが好ましい。
この軌道接近警告システムにおいて、前記車両の車掌に警告を表示するための車掌警告表示灯をさらに備え、前記制御装置は、前記人検知センサが人を検知したとき、人が検知された検知範囲と、前記車両検知部の検知結果とに応じて、前記車掌警告表示灯を制御することが好ましい。
この軌道接近警告システムにおいて、前記人検知センサによって前記第2のホーム上検知範囲に人が検知され、かつ、前記車両検知部によって車両の進入、在線停止及び出発のいずれかが検知されたとき、前記制御装置は、前記車掌警告表示灯に警告を表示させることが好ましい。
この軌道接近警告システムにおいて、前記筐体は、板状の外形を有し、ホームの長手方向に略平行に、ホームの線路側縁部に立設されることが好ましい。
この軌道接近警告システムにおいて、前記制御装置及び報知部は、前記筐体に設けられることが好ましい。
本発明の軌道接近警告システムによれば、ホーム上検知範囲に存在する人を人検知センサで検知することにより、ホーム上の人に警報を報知してホームからの転落及び動いている車両への接触を防止することが可能になる。また、軌道上検知範囲に存在する人を人検知センサで検知することにより、ホームからの人の転落を検知することができ、制御装置が運転士通知表示灯を制御することにより、ホームからの人の転落を運転士に通知することが可能になる。人が検知された検知範囲と、車両検知部の検知結果とに応じて、制御装置が報知部を制御することにより、単に人が検知された検知範囲に基づいて警報を報知するよりも的確な警報を報知することができ、ホームにおける安全性が一層向上する。また、人検知センサが設けられた筐体がホームに立設されるので、保守が容易である。
本発明の第1の実施形態に係る軌道接近警告システムのブロック構成図。 同軌道接近警告システムの筐体の正面図。 同軌道接近警告システムの筐体の側面図。 同軌道接近警告システムにおける検知範囲を示す平面図。 本発明の第2の実施形態に係る軌道接近警告システムの筐体の正面図。 同軌道接近警告システムの筐体の側面図。 同軌道接近警告システムにおける検知範囲を示す平面図。 本発明の第3の実施形態に係る軌道接近警告システムの筐体の正面図。 同軌道接近警告システムにおける検知範囲を示す平面図。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る軌道接近警告システムを図1乃至図4を参照して説明する。本発明の軌道接近警告システムは、鉄道の駅で用いられる。図1に示されるように、本実施形態の軌道接近警告システム1は、筐体2と、人検知センサ3と、車両検知部4と、報知部5と、運転士通知表示灯6と、制御装置7とを有する。図2及び図3に示されるように、筐体2は、ホームPに立設される。人検知センサ3は、筐体2に設けられる。車両検知部4は、ホームに近接する軌道における車両の進入、在線停止及び出発を検知する(図1参照)。報知部5は、ホーム上の人に警報を報知するためのものである。運転士通知表示灯6は、車両の運転士、特にホームに近接する軌道に進入する車両の運転士に通知を表示するための表示灯である。制御装置7は、人検知センサ3及び車両検知部4からの情報を処理して報知部5及び運転士通知表示灯6を制御する。
筐体2は、板状の外形を有し、ホームPの長手方向に略平行に、ホームPの線路側縁部に立設される(図2及び図3参照)。
本実施形態では、制御装置7及び報知部5は、筐体2に設けられる。
図4に示されるように、人検知センサ3は、複数の検知範囲が設定され、各々の検知範囲に存在する人を検知する。複数の検知範囲には、ホーム上検知範囲Dpと、軌道上検知範囲D3とがある。ホーム上検知範囲Dpは、ホームP上に設定される。軌道上検知範囲D3は、ホームPに近接する軌道T上に設定される。
ホーム上検知範囲Dpには、軌道からの距離が異なる複数のホーム上検知範囲D1、D2がある。
複数のホーム上検知範囲Dp(D1、D2)として、軌道Tから遠い側の第1のホーム上検知範囲D1と、第1の検知範囲D1よりも軌道Tに近い側の第2のホーム上検知範囲D2とがある。
制御装置7は、人検知センサ3が人を検知したとき、人が検知された検知範囲Dp(D1、D2)、D3と、車両検知部4の検知結果とに応じて、報知部5及び運転士通知表示灯6を制御する(図1参照)。
軌道接近警告システム1は、筐体2、人検知センサ3、車両検知部4、報知部5、運転士通知表示灯6及び制御装置7以外に、車掌警告表示灯8を有する。車掌警告表示灯8は、車両の車掌、特にホームPに近接する軌道Tに在線する車両の車掌に警告を表示するための表示灯である。この車掌警告表示灯8は、制御装置7によって制御される。制御装置7は、人検知センサ3が人を検知したとき、人が検知された検知範囲Dp(D1、D2)、D3と、車両検知部4の検知結果とに応じて、車掌警告表示灯8を制御する。
軌道接近警告システム1についてさらに詳述する。本発明の軌道接近警告システム1は、ホームの幅員や構造等により、可動式ホーム柵や転落防止抑止型可動式防護柵等の設置が困難な駅、及び、比較的ご利用客が少ない駅に適用するために開発された。
筐体2は、人検知センサ3等を収容するものである(図2及び図3参照)。筐体2は、底部に平板状のベースプレート部21を有する。ベースプレート部21がアンカーボルトによってホームPに固定されることによって、筐体2が立った状態で設けられる(立設される)。筐体2は、立設されるので、「ポスト」とも呼ばれる。本実施形態では、筐体2の外形寸法は、例えば、ホームPの長手方向における幅が約0.5m、高さが約1.1m、ホームPの幅員方向における奥行が約17cm、ベースプレート部21の奥行が約22cmであり、これらの数値に限定されない。筐体2は、駅に在線停止している車両のドアに対向しないように設けられる。ホームが長いので、人検知センサ3が設けられた筐体2は、通常、複数用いられる。駅に停車する全ての車種のドアの位置と、停車位置のずれの許容値とを考慮して、その駅における筐体2の設置可能位置が決められる。筐体2は、機械的動作をしないので、可動式ホーム柵や転落防止抑止型可動式防護柵よりも薄くでき、ホームP上の通路幅員を大きく確保できる。
人検知センサ3は、「お客様検知センサ」とも呼ばれる。第1の実施形態では、人検知センサ3は、2次元TOFセンサを有する。2次元TOFセンサは、レーザ光を平面上(円周状)に走査し、対象物までの距離を測定し、平面上における所定の大きさ以上の物体を検出する。2次元TOFセンサが出射する光は、赤外線のレーザ光である。距離の測定は、光の飛行時間(TOF:Time of Flight)に基づく光飛行時間測距法によって行われる。人検知センサ3は、2次元TOFセンサによる測定データを人が存在しないときのデータと比較して物体等を検知し、光の出射方向と測定した距離から被検知物の位置を算出し、被検知物の大きさから被検知物が人であるか否かを判定する。人検知センサ3は、検知範囲が予め設定されており、各々の検知範囲に存在する人を検知する。本実施形態の人検知センサ3では、検知精度を向上するために、2台の2次元TOFセンサが上下に並べて設けられる。人検知センサ3は、1台であっても構わない。なお、人検知センサ3におけるデータ処理のために、専用のハードウェアを設けても、制御装置7の処理機能を用いてもよい。
人検知センサ3の検知範囲D1、D2、D3は、ホームPの長手方向に平行な細長い領域である。これらの検知範囲のうち、第1のホーム上検知範囲D1は、お客様に注意を喚起するために設定されるので、「注意喚起エリア」とも呼ばれる(図4参照)。第1のホーム上検知範囲D1を設けて注意喚起することによって、第2のホーム上検知範囲D2への立入が未然に防止される。第2のホーム上検知範囲は、お客様に警告するために設定されるので、「警告エリア」とも呼ばれ、例えば、ホームP上において、白線の外側、すなわち白線よりもホーム端に近い範囲に設定される。軌道上検知範囲D3は、人のホームPからの転落を検知するために設定されるので、「転落検知エリア」とも呼ばれる。
車両検知部4は、進入検知部41と、在線停止検知部42と、出発検知部43とを有する(図1参照)。進入検知部41は、ホームに近接する軌道における車両の進入を検知する。ホームに近接する軌道における車両の進入は、ホームへの車両の進入と呼ばれる。在線停止検知部42は、ホームに近接する軌道における車両の在線かつ停止(在線停止)を検知する。出発検知部43は、ホームに近接する軌道における車両の出発を検知する。なお、本実施形態では、車両の通過は、在線停止のない、進入及び出発として車両検知部4によって検知される。
進入検知部41は、本実施形態では、2次元TOFセンサを有する。進入検知部41の2次元TOFセンサは、ホーム最後部建築固定柵に取り付けられ、ホームに進入する車両前面を検知する。なお、2次元TOFセンサの代わりに、ビデオカメラを用いてもよい。車両の進入を検知できる他のシステム(例えば、車両停止検知システム)が駅に設けられている場合、進入検知部41として、2次元TOFセンサを有する代わりに、そのシステムに接続される入力インターフェース等を有してもよい。
在線停止検知部42は、本実施形態では、2次元TOFセンサを有する。在線停止検知部42の2次元TOFセンサは、ホーム最前部建築固定柵に取り付けられ、ホームに在線する車両前面を検知する。なお、2次元TOFセンサの代わりに、ビデオカメラを用いてもよい。車両の在線停止を検知できる他のシステム(例えば、車両停止検知システム)が駅に設けられている場合、在線停止検知部42として、2次元TOFセンサを有する代わりに、そのシステムに接続される入力インターフェース等を有してもよい。
本実施形態では、出発検知部43は、在線停止検知部42と2次元TOFセンサを共有する。なお、2次元TOFセンサの代わりに、ビデオカメラを用いてもよい。車両の出発を検知できる他のシステム(例えば、車両停止検知システム)が駅に設けられている場合、出発検知部43として、そのシステムに接続される入力インターフェース等を有してもよい。また、出発検知部43として、車両が出発する際に車掌が操作する入力装置(押しボタン)を筐体2等に設けてもよい。
報知部5は、表示灯51及びスピーカ52を有し、表示灯51による表示及びスピーカ52による音声出力によって警報を報知する。これにより、表示灯51による表示及びスピーカ52による音声出力の内容及び組み合わせによって、的確な警報を報知することができる。
表示灯51は、「注意喚起・警告表示灯」とも呼ばれる。本実施形態では、表示灯51は、複数のLED素子を有し、複数色(例えば、白色と橙色)の表示色の表示が可能である(図3参照)。
スピーカ52は、音を発生するスピーカユニットと、スピーカユニットを駆動する電子回路とを有し、複数パターンの音声出力が可能である。本実施形態では、スピーカ52は、狭指向性スピーカである。
運転士通知表示灯6は、ホームからの人の転落を運転士に通知する表示灯であるので、「運転士転落通知表示灯」とも呼ばれる。運転士通知表示灯6は、表示のためのLEDを有し、建屋吊下げ、ホーム最後部建築固定柵に取り付け又は自立等により、ホームに進入する列車の運転士から視認し易い位置に設けられる。
制御装置7は、CPU、メモリ等を有し、プログラムを実行することによって動作する。制御装置7を各筐体2に設けて分散処理をしてもよく、1台の制御装置7で集中処理をしてもよい。また、制御装置7として、各筐体2に個別制御装置を設け、それら個別制御装置を統括する総合制御装置を別に設け、制御内容に応じて分散処理と集中処理とを適宜に組み合わせてもよい。
車掌警告表示灯8は、表示のためのLEDを有し、建屋吊下げ、自立又は筐体2に組み込み等により、設けられる。
上記のように構成された軌道接近警告システム1における、人が検知された検知範囲D1、D2、D3と車両検知部4の検知結果に対応する制御装置7による報知部5の表示灯51、スピーカ52、運転士通知表示灯6及び車掌警告表示灯8の制御の例を表1に示す。
Figure 2016094027
車両検知部4の検知結果は、進入検知部41、在線停止検知部42及び出発検知部43による検知結果であり、表1に示されるように、車両が検知されない、車両の進入を検知、車両の在線停止を検知、車両の出発を検知の4つの検知結果がある。
軌道接近警告システム1において、人検知センサ3によってホーム上検知範囲Dp(D1、D2)に人が検知され、かつ、車両検知部4によって車両の在線停止が検知されていないとき、制御装置7は、報知部5に警報を報知させる。報知部5のスピーカ52による音声出力は、車両が検知されない場合、車両の進入が検知された場合、及び車両の出発が検知された場合の各々に応じて、予め内容が制御装置7に設定されている。
人検知センサ3によって第2のホーム上検知範囲D2に人が検知され、かつ、車両検知部4によって車両の在線停止が検知されていないときは、車両が停止していないのに、人がホーム端に接近している状態である。このため、スピーカ52による音声出力は、第1のホーム上検知範囲D1に人が検知されたときよりも危険性を認識させる内容に設定される。
軌道接近警告システム1は、人検知センサ3によって第2のホーム上検知範囲D2に人が検知され、かつ、車両検知部4によって車両の進入、在線停止及び出発のいずれかが検知されたとき、制御装置7は、車掌警告表示灯8に警告を表示させる。
軌道接近警告システム1は、人検知センサ3によって軌道上検知範囲D3に人が検知され、かつ、車両検知部4によって車両の在線停止が検知されていないとき、制御装置7は、運転士通知表示灯6に通知を表示させる。これは、人がホームから転落等をして軌道上にいる状態であり、運転士通知表示灯6による通知を認識した運転士は、非常ブレーキを掛けて、車両を停止させる。
以上、本実施形態に係る軌道接近警告システム1によれば、ホーム上検知範囲Dp(D1、D2)に存在する人を人検知センサ3で検知することにより、ホーム上の人に警報を報知してホームからの転落及び動いている車両への接触を防止することが可能になる。また、軌道上検知範囲D3に存在する人を人検知センサ3で検知することにより、ホームからの人の転落を検知することができ、制御装置7が運転士通知表示灯6を制御することにより、ホームからの人の転落を運転士に通知することが可能になる。人が検知された検知範囲Dp(D1、D2)、D3と、車両検知部4の検知結果とに応じて、制御装置7が報知部5を制御することにより、単に人が検知された検知範囲Dp(D1、D2)、D3に基づいて警報を報知するよりも的確な警報を報知することができ、ホームにおける安全性が一層向上する。また、人検知センサ3が設けられた筐体2がホームに立設されるので、人を検知するという重要部分である人検知センサ3の保守が容易である。
ホーム上検知範囲Dpに軌道からの距離が異なる複数のホーム上検知範囲があるので、検知された人のホーム端への近さに応じて報知部5を制御することができる。
ホーム上検知範囲Dpとして、軌道から遠い側の第1のホーム上検知範囲D1と、第1の検知範囲D1よりも軌道に近い側の第2のホーム上検知範囲D2とがあることにより、第2のホーム上検知範囲D2での警報によって、ホームからの人の転落を防止することが可能になり、第1のホーム上検知範囲D1での警報によって、第2のホーム上検知範囲への立入を防止することが可能になる。
車掌に警告を表示するための車掌警告表示灯8を備えることにより、警告を受けた車掌が適切な対応をすることが可能になる。
筐体2が板状の外形を有し、ホームの長手方向に略平行に、ホームの線路側縁部に立設されるので、ホーム上の通路幅員を確保することが容易となるとともに、筐体2が転落防止柵のように機能し、ホームからの人の転落を防止する。
制御装置7及び報知部5が筐体2に設けられることにより、軌道接近警告システム1の設置が容易になる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る軌道接近警告システム1を図5乃至図7を参照し、図1を流用して説明する。本実施形態の軌道接近警告システム1は、第1の実施形態と同様の構成を有する(図1参照)。第2の実施形態では、人検知センサ3が2次元TOFセンサではなく、図5及び図6に示されるように、3次元TOFセンサである。本実施形態では、第1の実施形態と同等の箇所には同じ符号を付している。以下の説明において、第1の実施形態と同等の箇所の詳細な説明は省略する。
3次元TOFセンサは、レーザ光を2次元走査ミラーにて上下、左右にリサージュ走査し、各走査角における距離を計測し、走査範囲内における所定の大きさ以上の物体を検出する。距離の測定は、光の飛行時間(TOF:Time of Flight)に基づく光飛行時間測距法によって行われる。人検知センサ3において、3次元TOFセンサによる光の走査は、所定の走査範囲ωで行われる。人検知センサ3は、3次元TOFセンサによる測定データを人が存在しないときのデータと比較して物体等を検知し、光の出射方向と測定した距離から被検知物の位置を算出し、被検知物の大きさから被検知物が人であるか否かを判定する。人検知センサ3は、検知範囲が予め設定されており、各々の検知範囲に存在する人を検知する。なお、人検知センサ3におけるデータ処理のために、専用のハードウェアを設けても、制御装置7の処理機能を用いてもよい。
図7に示されるように、検知範囲D1、D2、D3は、3次元TOFセンサによる光の走査の角度範囲の制限を受け、人検知センサ3の近傍で狭くなることがある。しかし、人検知センサ3が筐体2に設けられ、筐体2が転落防止柵のように機能するので、人検知センサ3の近傍で検知範囲がこのように制限されても安全上の問題は無い。
第2の実施形態の軌道接近警告システム1は、第1の実施形態と同様に動作し、第1の実施形態と同じ効果を奏する。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る軌道接近警告システム1を図8及び図9を参照し、図1を流用して説明する。本実施形態の軌道接近警告システム1は、第1の実施形態と同様の構成を有する(図1参照)。第3の実施形態では、人検知センサ3が2次元TOFセンサではなく、図8に示されるように、ビデオカメラである。本実施形態では、第1の実施形態と同等の箇所には同じ符号を付している。以下の説明において、第1の実施形態と同等の箇所の詳細な説明は省略する。
人検知センサ3は、ビデオカメラによって検知範囲D1、D2、D3を含む所定の撮像範囲Sの画像を取得し、画像処理によって、各々の検知範囲D1、D2、D3における人の存在を検知する。人検知センサ3のビデオカメラとして、単眼式ビデオカメラを用いても、ステレオビデオカメラを用いてもよい。ステレオビデオカメラを用いると、被撮像物までの距離測定の精度が容易に高められる。なお、人検知センサ3における画像処理のために、専用のハードウェアを設けても、制御装置7の処理機能を用いてもよい。
図9に示されるように、検知範囲D1、D2、D3は、ビデオカメラによる撮像可能範囲の制限を受け、人検知センサ3の近傍で狭くなることがある。しかし、人検知センサ3が筐体2に設けられ、筐体2が転落防止柵のように機能するので、人検知センサ3の近傍で検知範囲がこのように制限されても安全上の問題は無い。
第3の実施形態の軌道接近警告システム1は、第1の実施形態と同様に動作し、第1の実施形態と同じ効果を奏する。
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限られず、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、人検知センサ3のホーム上検知範囲Dpをホーム端からの距離に応じて3つ以上設定してもよい。
1 軌道接近警告システム
2 筐体
3 人検知センサ
4 車両検知部
5 報知部
6 運転士通知表示灯
7 制御装置
8 車掌警告表示灯
Dp ホーム上検知範囲
D1 第1のホーム上検知範囲
D2 第2のホーム上検知範囲
D3 軌道上検知範囲

Claims (9)

  1. 鉄道の駅で用いられる軌道接近警告システムであって、
    ホームに立設される筐体と、
    前記筐体に設けられる人検知センサと、
    ホームに近接する軌道における車両の進入、在線停止及び出発を検知する車両検知部と、
    ホーム上の人に警報を報知するための報知部と、
    前記車両の運転士に通知を表示するための運転士通知表示灯と、
    前記人検知センサ及び車両検知部からの情報を処理して前記報知部及び運転士通知表示灯を制御する制御装置とを備え、
    前記人検知センサは、複数の検知範囲が設定され、各々の前記検知範囲に存在する人を検知し、
    前記複数の検知範囲には、ホーム上に設定されるホーム上検知範囲と、ホームに近接する軌道上に設定される軌道上検知範囲とがあり、
    前記制御装置は、前記人検知センサが人を検知したとき、人が検知された検知範囲と、前記車両検知部の検知結果とに応じて、前記報知部及び運転士通知表示灯を制御することを特徴とする軌道接近警告システム。
  2. 前記ホーム上検知範囲には、軌道からの距離が異なる複数のホーム上検知範囲があることを特徴とする請求項1に記載の軌道接近警告システム。
  3. 前記複数のホーム上検知範囲として、軌道から遠い側の第1のホーム上検知範囲と、前記第1のホーム上検知範囲よりも軌道に近い側の第2のホーム上検知範囲とがあることを特徴とする請求項2に記載の軌道接近警告システム。
  4. 前記人検知センサによって前記ホーム上検知範囲に人が検知され、かつ、前記車両検知部によって車両の在線停止が検知されていないとき、前記制御装置は、前記報知部に警報を報知させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の軌道接近警告システム。
  5. 前記人検知センサによって前記軌道上検知範囲に人が検知され、かつ、前記車両検知部によって車両の在線停止が検知されていないとき、前記制御装置は、前記運転士通知表示灯に通知を表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の軌道接近警告システム。
  6. 前記車両の車掌に警告を表示するための車掌警告表示灯をさらに備え、
    前記制御装置は、前記人検知センサが人を検知したとき、人が検知された検知範囲と、前記車両検知部の検知結果とに応じて、前記車掌警告表示灯を制御することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の軌道接近警告システム。
  7. 前記人検知センサによって前記第2のホーム上検知範囲に人が検知され、かつ、前記車両検知部によって車両の進入、在線停止及び出発のいずれかが検知されたとき、前記制御装置は、前記車掌警告表示灯に警告を表示させることを特徴とする請求項6に記載の軌道接近警告システム。
  8. 前記筐体は、板状の外形を有し、ホームの長手方向に略平行に、ホームの線路側縁部に立設されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の軌道接近警告システム。
  9. 前記制御装置及び報知部は、前記筐体に設けられることを特徴とする請求項8に記載の軌道接近警告システム。
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