JP2023032765A - モータ制御装置、およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転角センサの角度補正を行うために追加の構成が不要で、コストを低減することができるモータ制御装置、およびその制御方法を提供することである。【解決手段】モータ制御装置10は、モータ20を駆動するインバータ回路2と、インバータ回路2の通電方式を制御するコントローラ1と、モータ20の回転角を検出する回転角センサ3と、を備える。コントローラ1は、モータ20の誘起電圧に基づいて、回転角センサ3の角度補正を行う。【選択図】図1
Description
本開示は、モータ制御装置、およびその制御方法に関する。
従来、電動オイルポンプ装置では、ポンプを駆動させるためのモータとして、ブラシレスモータが使用される場合がある。ブラシレスモータを駆動させる場合、回転角センサを利用することが多い。回転角センサには、たとえば、ホールICやTMR(Tunnel magnetoresistance effect)センサなどを用いる。
TMRセンサで回転角を検出する場合、モータシャフトに取り付けたTMRセンサ用マグネットの磁力をTMRセンサで検出し、検出した磁力からモータの回転角を求める。しかし、モータシャフトに取り付けたTMRセンサ用マグネットと、モータのマグネットの相対位置が不定の場合、TMRセンサは、モータの回転角を相対位置として求めることはできるが、絶対位置として回転角を求めることはできない。そのため、TMRセンサでは、モータの初期位置を特定するためにゼロ点検出を行う必要がある。
たとえば、特許6026812号公報(特許文献1)には、ゼロ点補正を行う方法として、モータに直流電流を流してロータの磁極が一定の方向を向くことを利用し、ゼロ点補正値を取得することが記載されている。具体的に、モータにモータロック電流を供給して、モータ誘起電圧の位置と一致する方向にロータの回転位置を引き込み、そのときの位相誤差をゼロ点補正値として取得する。また、特許5790123号公報(特許文献2)には、TMRセンサで精度よくゼロ点補正値を取得するために、モータを正転させる駆動とモータを逆転させる駆動とを繰り返す方法が記載されている。
特許文献1および特許文献2では、TMRセンサのゼロ点補正値を精度よく取得するためには電流センサが必要となる。また、特許文献1および特許文献2では、TMRセンサのゼロ点補正値を取得するために、電流によるモータの回転制御を実施する必要があり計算量が増加するので、高性能マイコンを用意する必要がある。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、回転角センサの角度補正を行うために追加の構成が不要で、コストを低減することができるモータ制御装置、およびその制御方法を提供することである。
本開示に係るモータ制御装置は、ブラシレスモータの駆動を制御するモータ制御装置である。モータ制御装置は、ブラシレスモータを駆動する駆動部と、駆動部の通電方式を制御する制御部と、ブラシレスモータの回転角を検出する回転角センサと、を備える。制御部は、ブラシレスモータの誘起電圧に基づいて、回転角センサの角度補正を行う。
本開示に係るモータ制御装置の制御方法は、ブラシレスモータを駆動する駆動部と、駆動部の通電方式を制御する制御部と、ブラシレスモータの回転角を検出する回転角センサと、を備えるモータ制御装置の制御方法である。制御方法は、ブラシレスモータの誘起電圧を検出するステップと、ブラシレスモータの誘起電圧に基づいて、回転角センサの角度補正を行うステップと、を含む。
本開示によるモータ制御装置は、ブラシレスモータの誘起電圧に基づいて、回転角センサの角度補正を行うので、回転角センサの角度補正を行うために追加の構成が不要で、コストを低減することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係るモータ制御装置10の構成を概略的に示す図である。モータ制御装置10で駆動するモータ20は、たとえば、オイルを循環させる電動オイルポンプ装置に用いる。特に、電動オイルポンプ装置は、モータ20を回転させ、変速機にオイルを供給するための車載向けA/T用である。なお、電動オイルポンプ装置は、車載向けA/T用に限定されず、モータ20も電動オイルポンプ装置以外に適用することができる。
図1は、実施の形態1に係るモータ制御装置10の構成を概略的に示す図である。モータ制御装置10で駆動するモータ20は、たとえば、オイルを循環させる電動オイルポンプ装置に用いる。特に、電動オイルポンプ装置は、モータ20を回転させ、変速機にオイルを供給するための車載向けA/T用である。なお、電動オイルポンプ装置は、車載向けA/T用に限定されず、モータ20も電動オイルポンプ装置以外に適用することができる。
モータ制御装置10は、コントローラ1(制御部)と、インバータ回路2(駆動部)と、回転角センサ3とを含む。モータ制御装置10で制御するモータ20は、ロータ21と、3相のモータ巻線22u~22wとを備えるブラシレスモータである。なお、ロータ21の回転軸の端部には、センサ用マグネット4が取り付けられている。
図2は、モータ20およびインバータ回路の構成を概略的に示す図である。インバータ回路2は、6つのスイッチング素子201~206を有し、モータ巻線22u~22wへの電力を変換している。スイッチング素子201~206は、MOSFETであるが、IGBTやサイリスタ等であってもよい。
高電位側に配置されるスイッチング素子201~203は、上側母線207と接続され、低電位側に配置されるスイッチング素子204~206は、下側母線208と接続される。上側母線207はコントローラ1に接続され、下側母線208はGNDに接続されている。
回転角センサ3は、ロータ21の回転角を検出する。具体的に、回転角センサ3は、TMRセンサなど磁極センサを用いたセンサであり、ロータ21の回転軸の端部に設けられたセンサ用マグネット4の回転角を検出している。回転角センサ3は、磁極センサに限定されず、ホールICと磁気パルサーリングとを組み合わせたセンサなどでもよい。
コントローラ1は、後述する特定のゼロクロス点を記憶するメモリ1a(記憶部)を含む。さらに、コントローラ1は、図示していないが、CPU、入力インターフェース、出力インターフェース、および電圧の測定部などを含み、図示していない上位コントローラと通信するように構成される。コントローラ1は、上位コントローラからモータ20の指令回転数、回転角センサ3で検出した回転角などを入力インターフェースで受け付ける。指令回転数は、モータ20を駆動させる目標の単位時間当たりの回転数である。コントローラ1は、指令回転数に従いインバータ回路2を制御してモータ巻線22u~22wに電流Iを供給する。
コントローラ1は、インバータ回路2の通電方式を制御し、例えば、120度通電方式でモータ20を駆動する場合、インバータ回路2の6個のスイッチング素子201~206のうち、1相(たとえば、U相)の上側アームのスイッチング素子が120度の期間ONされ、他の1相(たとえば、V相)の下側アームのスイッチング素子が120度の期間ONされ、残りのスイッチング素子(たとえば、U相の下側アーム、V相の上側アーム、および、W相の上側下側アーム)がOFFされる。これにより、モータ20は、各相において120度の期間、モータ巻線22u~22wに対する通電が維持され、60度の期間、モータ巻線22u~22wに対する通電が行われない。
回転角センサ3では、ロータ21の回転角を検出するために、モータ20の磁界が固定されるように一定の電流を流して、ロータ21の初期位置を特定するゼロ点検出を行う必要がある。特に、モータ20を電動オイルポンプ装置で用いた場合、モータ20の回転軸にオイルシールを用いる必要がある。図3は、電動オイルポンプ装置におけるモータ20の構成を概略的に示す図である。モータ20は、図3に示すようにロータ21の中心に回転軸23が設けられており、当該回転軸23を介してオイルを循環させるポンプに動力を伝える。
そのため、ポンプ側のオイルが回転軸23を伝ってモータ20側に侵入しないようにオイルシール24が設けてある。また、回転軸23には、ボールベアリング25が設けてある。回転軸23にオイルシール24を設けることで引きずりトルクが大きくなる。また、回転軸23にボールベアリング25を設けることでベアリングの摩擦等のフリクショントルクが生じる。これらのトルクにより、モータ20に一定の電流を流して検出したゼロ点にズレが生じるため、モータ20を電動オイルポンプ装置に用いる場合、特にゼロ点の補正を行う必要がある。
図4は、ゼロ点検出のズレを説明するための概略図である。図4の図中左側には、オイルシール24の引きずりトルクなどの影響でゼロ点にズレが生じたモータ20が図示されている。当該図には、U相からW層に電流を流したときに生じる磁界の方向30をゼロ点とした場合に、ロータ21の方向4aが磁界の方向30に対してずれている様子が図示されている。このようにロータ21の方向4aが磁界の方向30に対してずれた状態で、センサ用マグネット4の方向を検出してゼロ点とするため、ゼロ点にズレが発生する。
ここで、コントローラ1は、モータ20を120度通電方式で駆動する場合、ズレを含んだゼロ点に基づいてインバータ回路2を駆動し、最適ではないながらも、モータ20を回転駆動できる。このとき、各相においてモータ巻線22u~22wに発生する誘起電圧のゼロクロス点に基づいて、ロータ21の位置情報を取得できる。図5は、各相に生じるモータの誘起電圧を示す図である。ゼロクロス点は、3相のブラシレスモータであれば、図5に示すようにロータ21の電気角における1回転で、各相に2個、計6個存在する。具体的に、U相にはゼロクロス点A,Bが生じ、V相にはゼロクロス点C,Dが生じ、W相にはゼロクロス点E,Fが生じる。コントローラ1は、ゼロクロス点A~Fを検出することで、60度ごとにロータ21の位置情報を取得できる。
そのため、コントローラ1は、ゼロクロス点A~Fのいずれかの点でのロータ21の位置における回転角センサ3の方向を検出することで、ゼロクロス点(特定のゼロクロス点)を回転角センサ3のゼロ点補正値として利用できる。つまり、コントローラ1は、モータ20の誘起電圧に基づいて、回転角センサ3の角度補正を行うことができる。
図4の図中右側には、回転角センサ3のゼロ点補正を行ったモータ20が図示されている。当該図には、ゼロクロス点を回転角センサ3のゼロ点補正値とし、当該ゼロ点補正値に基づいてゼロ点補正を行ったモータ20が図示されている。そのため、磁界の方向30と、ロータ21の方向4bとが一致している。
次に、回転角センサ3のゼロ点補正を行うコントローラ1の制御についてフローチャートを用いて説明する。図6は、実施の形態1に係るモータ制御装置10のゼロ点補正を示すフローチャートである。なお、図6に示すフローチャートでは、U相のゼロクロス点Aにおけるロータ21の位置を基に回転角センサ3のゼロ点(初期位置)を補正する。
まず、コントローラ1は、磁界の方向が固定されるようにモータ20に一定の電流を流す(ステップS101)。コントローラ1は、モータ20に固定磁界の電流を流した状態でロータ21の初期位置を特定するゼロ点を検出する(ステップS102)。コントローラ1は、このときの回転角センサ3の方向を検出してゼロ点を設定する。コントローラ1は、ゼロ点を設定した後、モータ20を回転駆動する(ステップS103)。
コントローラ1は、回転角センサ3のゼロ点補正を行うため、U相の誘起電圧を測定する(ステップS104)。コントローラ1は、測定したU相の誘起電圧が特定のゼロクロス点(ゼロクロス点A,B)か否かを判断する(ステップS105)。測定したU相の誘起電圧が特定のゼロクロス点でない場合(ステップS105でNO)、コントローラ1は、処理をステップS104に戻し、U相の誘起電圧の測定を継続する。
一方、測定したU相の誘起電圧が特定のゼロクロス点である場合(ステップS105でYES)、コントローラ1は、特定のゼロクロス点に基づき回転角センサ3のゼロ点補正を行う(ステップS106)。具体的に、コントローラ1は、例えばゼロクロス点Aでのロータ21の位置を回転角センサ3のゼロ点補正値として取得し、当該ゼロ点補正値の位置を回転角センサ3のゼロ点として補正する。
コントローラ1は、メモリ1aに補正した回転角センサ3のゼロ点を記憶する(ステップS107)。コントローラ1は、補正した回転角センサ3のゼロ点を記憶しておくことで、次回以降の起動時には再度ゼロ点補正を行うことなく、引きずりトルクなどの要因により生じる回転角センサ3のゼロ点のズレを継続的に補正することができる。コントローラ1は、モータ20を停止するユーザの操作を受け付けた場合、モータ20を停止する(ステップS108)。
以上のように、実施の形態1に係るモータ制御装置10は、モータ20(ブラシレスモータ)の駆動を制御するモータ制御装置である。モータ制御装置10は、モータ20を駆動するインバータ回路2と、インバータ回路2の通電方式を制御するコントローラ1と、モータ20の回転角を検出する回転角センサ3と、を備える。コントローラ1は、モータ20の誘起電圧に基づいて、回転角センサ3の角度補正を行う。
これにより、実施の形態1に係るモータ制御装置10は、モータ20の誘起電圧に基づいて、回転角センサ3の角度補正を行うので、回転角センサ3の角度補正を行うために追加の構成が不要で、コストを低減することができる。
コントローラ1は、モータ20の誘起電圧のゼロクロス点に基づいて、回転角センサ3のゼロ点を補正することが好ましい。これにより、モータ制御装置10は、回転角センサ3のゼロ点補正を行うために追加の構成が不要で、コストを低減することができる。
モータ20の誘起電圧の複数のゼロクロス点のうち、特定のゼロクロス点を記憶するメモリ1aをさらに備え、コントローラ1は、メモリ1aに記憶した特定のゼロクロス点に基づいて、回転角センサ3の角度補正を行うことが好ましい。これにより、コントローラ1は、メモリ1aに記憶した特定のゼロクロス点を利用してモータ20の駆動中に回転角センサ3の角度補正を行うことができる。
コントローラ1は、所定の期間ごとに回転角センサ3の角度補正を行うことが好ましい。これにより、コントローラ1は、モータ20の駆動中に回転角センサ3の角度補正をより確かに行うことができる。
モータ20は、オイルを循環させるポンプを駆動させるモータ20であることか好ましい。これにより、オイルシールの引きずりトルクなどの影響でゼロ点にズレが生じるモータ20に対して回転角センサ3の角度補正を行うことができる。
実施の形態1に係るモータ制御装置10の制御方法であって、モータ20の誘起電圧を検出するステップと、モータ20の誘起電圧に基づいて、回転角センサ3の角度補正を行うステップと、を含む。これにより、実施の形態1に係るモータ制御装置10は、モータ20の誘起電圧に基づいて、回転角センサ3の角度補正を行うので、回転角センサ3の角度補正を行うために追加の構成が不要で、コストを低減することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1に係るモータ制御装置10は、3相のモータ巻線22u~22wを備える2極3溝のモータ20を駆動する。しかし、モータ制御装置が駆動するモータは、2極3溝の3相モータに限定されず、3相以上の多相多極多溝モータであればよい。実施の形態2では、3相の4極6溝モータを駆動するモータ制御装置について説明する。図7は、実施の形態2に係るモータ制御装置10Aの構成を概略的に示す図である。
実施の形態1に係るモータ制御装置10は、3相のモータ巻線22u~22wを備える2極3溝のモータ20を駆動する。しかし、モータ制御装置が駆動するモータは、2極3溝の3相モータに限定されず、3相以上の多相多極多溝モータであればよい。実施の形態2では、3相の4極6溝モータを駆動するモータ制御装置について説明する。図7は、実施の形態2に係るモータ制御装置10Aの構成を概略的に示す図である。
モータ制御装置10Aは、コントローラ1(制御部)と、インバータ回路2(駆動部)と、回転角センサ3とを含む。モータ制御装置10Aで制御するモータ20Aは、4極のロータ21と、6溝に巻回された3相のモータ巻線22a~22fとを備えるブラシレスモータである。なお、ロータ21の回転軸の端部には、センサ用マグネット4が取り付けられている。なお、図7に示すモータ制御装置10Aおよびモータ20Aは、図1に示すモータ制御装置10およびモータ20と同じ構成について同じ符号を付して詳細な説明を繰り返さない。
6溝に巻回されたモータ巻線22a~22fを備えるモータ20Aに対しても、モータ制御装置10Aは、各相においてモータ巻線22a~22fに発生する誘起電圧のゼロクロス点に基づいて、ロータ21の位置情報を取得できる。モータ制御装置10Aは、複数のゼロクロス点のいずれかの点でのロータ21の位置における回転角センサ3の方向を検出することで、ゼロクロス点を回転角センサ3のゼロ点補正値として利用できる。つまり、モータ制御装置10Aは、モータ20Aの誘起電圧に基づいて、回転角センサ3の角度補正を行うことができる。
以上のように、モータ20Aは、3相2極3溝以上の多相多極多溝モータであってもよい。これにより、モータ制御装置10Aは、モータ20Aの誘起電圧に基づいて、回転角センサ3の角度補正を行うことができる。
<変形例1>
前述の実施の形態では、モータ制御装置10,10Aが、モータ20の誘起電圧のゼロクロス点を、回転角センサ3のゼロ点として角度補正するゼロ点補正を行うことを説明した。しかし、モータ制御装置10,10Aは、モータ20の誘起電圧に対してゼロクロス点以外の基準電圧を設定し、当該基準電圧に基づいて回転角センサ3の角度補正を行ってもよい。
前述の実施の形態では、モータ制御装置10,10Aが、モータ20の誘起電圧のゼロクロス点を、回転角センサ3のゼロ点として角度補正するゼロ点補正を行うことを説明した。しかし、モータ制御装置10,10Aは、モータ20の誘起電圧に対してゼロクロス点以外の基準電圧を設定し、当該基準電圧に基づいて回転角センサ3の角度補正を行ってもよい。
<変形例2>
前述の実施の形態では、コントローラ1が、メモリ1aに記憶した特定のゼロクロス点を利用することで、モータ20の駆動中に回転角センサ3の角度補正を適宜行うことができると説明した。しかし、コントローラ1が、モータ20の始動時にゼロ点補正を行うのみであれば、メモリ1aを設けて特定のゼロクロス点を記憶する必要はない。
前述の実施の形態では、コントローラ1が、メモリ1aに記憶した特定のゼロクロス点を利用することで、モータ20の駆動中に回転角センサ3の角度補正を適宜行うことができると説明した。しかし、コントローラ1が、モータ20の始動時にゼロ点補正を行うのみであれば、メモリ1aを設けて特定のゼロクロス点を記憶する必要はない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 コントローラ、1a メモリ、2 インバータ回路、3 回転角センサ、4 センサ用マグネット、10,10A モータ制御装置、20,20A モータ、21 ロータ、22a~22f,22u~22w モータ巻線、23 回転軸、24 オイルシール、25 ボールベアリング、201~206 スイッチング素子、207 上側母線、208 下側母線。
Claims (7)
- ブラシレスモータの駆動を制御するモータ制御装置であって、
前記ブラシレスモータを駆動する駆動部と、
前記駆動部の通電方式を制御する制御部と、
前記ブラシレスモータの回転角を検出する回転角センサと、を備え、
前記制御部は、前記ブラシレスモータの誘起電圧に基づいて、前記回転角センサの角度補正を行う、モータ制御装置。 - 前記制御部は、前記ブラシレスモータの誘起電圧のゼロクロス点に基づいて、前記回転角センサのゼロ点を補正する、請求項1に記載のモータ制御装置。
- 前記ブラシレスモータは、3相以上の多相モータである、請求項1または請求項2に記載のモータ制御装置。
- 前記ブラシレスモータの誘起電圧の複数のゼロクロス点のうち、特定のゼロクロス点を記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記記憶部に記憶した前記特定のゼロクロス点に基づいて、前記回転角センサの角度補正を行う、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のモータ制御装置。 - 前記制御部は、所定の期間ごとに前記回転角センサの角度補正を行う、請求項4に記載のモータ制御装置。
- 前記ブラシレスモータは、オイルを循環させるポンプを駆動させるモータである、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
- ブラシレスモータを駆動する駆動部と、前記駆動部の通電方式を制御する制御部と、前記ブラシレスモータの回転角を検出する回転角センサと、を備えるモータ制御装置の制御方法であって、
前記ブラシレスモータの誘起電圧を検出するステップと、
前記ブラシレスモータの誘起電圧に基づいて、前記回転角センサの角度補正を行うステップと、を含む、モータ制御装置の制御方法。
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