JP2023032299A - アライナ装置および板状ワークの位置ずれ補正方法 - Google Patents

アライナ装置および板状ワークの位置ずれ補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】板状ワークの位置ずれ補正の処理を含めた搬送時間を短縮することができるように構成したアライナ装置を提供する。【解決手段】板状ワークを載置保持できるハンド体を有するロボットハンド1と、下向きのセンサ面を有し、当該センサ面の下位に近接または接触する板状ワークの外形形状を検出することができるセンサ3と、ロボットハンド1によって搬送され、ハンド体に載せられた板状ワークをセンサ面に近接または接触するように持ち上げ、かつ持ち上げた状態から持ち下げることができるワークリフト機構5と、センサ3により取得された、ワークリフト機構5により持ち上げられた状態の板状ワークの外形形状から、当該板状ワークの基準位置からの位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出手段6と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、アライナ装置および板状ワークの位置ずれ補正方法に関し、詳しくは、半導体ウエハなどの板状ワークの基準位置に対する位置ずれ量を検出し、検出された位置ずれ量にもとづいて板状ワークの位置を補正する技術に関する。
半導体プロセスにおいて、例えばロードロックチャンバに搬入されたウエハは、搬送ロボットにより処理チャンバに搬入される。処理チャンバ内で処理をする内容によっては、ウエハを処理チャンバ内の基準位置に正確に搬入する必要があるが、そのために従来は、ワークを処理チャンバに搬入する前の段階において、例えば特許文献1に示されるアライナ装置を介在させている。このアライナ装置は、ウエハの平面方向(X-Y方向)および回転方向(θ方向)の位置ずれ量を検出することができるように構成されている。具体的には、円形状のウエハを回転させつつ当該ウエハの外周の位置をラインセンサにより検出し、検出データに基づいてウエハのX-Y方向およびθ方向の位置ずれ量を検出する。アライナ装置は、この位置ずれ量情報を用いることにより、X-Y方向およびθ方向の位置ずれを補正する。その後、搬送ロボットが、位置ずれ補正が済んだウエハをアライナ装置から掬い上げ、例えば次工程である処理チャンバ内の基準位置に搬送することができる。
上記従来のアライナ装置によるウエハの位置ずれ補正の処理は、搬送ロボットからアライナ装置へウエハを移し替えた後に行われる。そして、位置ずれ補正後のウエハは、再び搬送ロボットに移し替えられ、当該搬送ロボットにより次工程に搬送される。しかしながら、このようなウエハの位置ずれ補正の処理では、搬送ロボットとアライナ装置との間でのウエハの移し替えが繰り返されることになり、位置ずれ補正の処理を含めたウエハの搬送時間が長くなっていた。
特開2015-195328号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、板状ワークの位置ずれ補正の処理を含めた搬送時間を短縮することができるように構成したアライナ装置を提供することを主たる課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を採用した。
本発明の第1の側面によって提供されるアライナ装置は、板状ワークを載置保持できるハンド体を有するロボットハンドと、下向きのセンサ面を有し、当該センサ面の下位に近接または接触する板状ワークの外形形状を検出することができるセンサと、上記ロボットハンドによって搬送され、上記ハンド体に載せられた板状ワークを上記センサ面に近接または接触するように持ち上げ、かつ持ち上げた状態から持ち下げることができるワークリフト機構と、上記センサにより取得された、上記ワークリフト機構により持ち上げられた状態の板状ワークの外形形状から、当該板状ワークの基準位置からの位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出手段と、を備えることを特徴とする。
好ましい実施の形態においては、上記ワークリフト機構により上記板状ワークを持ち下げて上記ハンド体上に移載するに際し、上記位置ずれ量算出手段により算出された位置ずれ量に基づき、上記板状ワークが上記ハンド体上の基準位置に載るように、上記ロボットハンドを制御する制御手段をさらに含む。
好ましい実施の形態においては、上記位置ずれ量算出手段で算出された位置ずれ量を外部に出力する機能を含む。
好ましい実施の形態においては、上記板状ワークは、半導体ウエハである。
本発明の第2の側面によって提供される板状ワークの位置ずれ補正方法は、板状ワークを載置保持できるハンド体を有するロボットハンドと、下向きのセンサ面を有し、当該センサ面の下位に近接または接触する板状ワークの外形形状を検出することができるセンサと、上記ロボットハンドによって搬送され、上記ハンド体に載せられた板状ワークを上記センサ面に近接または接触するように持ち上げ、かつ持ち上げた状態から持ち下げることができるワークリフト機構と、上記センサにより取得された、上記ワークリフト機構により持ち上げられた状態の板状ワークの外形形状から、当該板状ワークの基準位置からのずれ量を算出する位置ずれ量算出手段と、上記ワークリフト機構により上記板状ワークを持ち下げて上記ハンド体上に移載するに際し、上記位置ずれ量算出手段により算出された位置ずれ量に基づき、上記板状ワークが上記ハンド体上の基準位置に載るように、上記ロボットハンドを制御する制御手段と、を備えるアライナ装置を用いた板状ワークの位置ずれ補正方法であって、上記ハンド体上に載る板状ワークが上記センサの下方における補正基準位置に位置するように、上記ロボットハンドを移動させる板状ワーク搬入ステップと、上記ワークリフト機構により上記板状ワークを上記ハンド体から持ち上げ、上記センサのセンサ面に近接または接触させ、上記センサにより、上記板状ワークの外形形状を取得する外形形状取得ステップと、上記取得された外形形状から、上記板状ワークの基準位置からのX-Y方向の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出ステップと、上記ワークリフト機構により上記板状ワークを持ち下げて上記ハンド体上に移載するに際し、上記位置ずれ量算出手段により算出された位置ずれ量に基づき、上記板状ワークが上記ハンド体上の基準位置に載るように、上記ロボットハンドをX-Y方向に制御する位置補正ステップと、を含むことを特徴とする。
好ましい実施の形態においては、上記位置補正ステップは、上記板状ワーク搬入ステップに用いた第1のロボットハンドを制御することにより行う。
好ましい実施の形態においては、上記位置補正ステップは、上記板状ワーク搬入ステップに用いた第1のロボットハンドとは異なる、上記板状ワークを載置保持できるハンド体を有する第2のロボットハンドを制御することにより行う。
好ましい実施の形態においては、上記板状ワークは、半導体ウエハである。
上記構成のアライナ装置によれば、板状ワークの位置ずれ補正の処理を含めた搬送時間を短縮することが可能である。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態に係るアライナ装置の平面的模式図である。 本発明の第1実施形態に係るアライナ装置の側面的模式図である。 本発明に係るアライナ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るアライナ装置の作動状態説明図であり、(a)は図1の矢印Y方向から見た説明図、(b)は図1の矢印X方向から見た説明図である。 本発明の第1実施形態に係るアライナ装置の作動状態説明図であり、(a)は図1の矢印Y方向から見た説明図、(b)は図1の矢印X方向から見た説明図である。 本発明に係るアライナ装置の作用説明図である。 本発明の第1実施形態に係るアライナ装置の作動状態説明図であり、(a)は図1の矢印Y方向から見た説明図、(b)は図1の矢印X方向から見た説明図である。 本発明の第1実施形態に係るアライナ装置の作動状態説明図であり、(a)は図1の矢印Y方向から見た説明図、(b)は図1の矢印X方向から見た説明図である。 本発明の第2実施形態に係るアライナ装置の平面的模式図である。 本発明の第2実施形態に係るアライナ装置の側面的模式図である。 本発明の第2実施形態に係るアライナ装置の作動状態説明図であり、(a)は図9の矢印Y方向から見た説明図、(b)は図9の矢印X方向から見た説明図である。 本発明の第2実施形態に係るアライナ装置の作動状態説明図であり、(a)は図9の矢印Y方向から見た説明図、(b)は図9の矢印X方向から見た説明図である。 本発明の第2実施形態に係るアライナ装置の作動状態説明図であり、(a)は図9の矢印Y方向から見た説明図、(b)は図9の矢印X方向から見た説明図である。 本発明の第2実施形態に係るアライナ装置の作動状態説明図であり、(a)は図9の矢印Y方向から見た説明図、(b)は図9の矢印X方向から見た説明図である。 本発明の第2実施形態に係るアライナ装置の作動状態説明図であり、(a)は図9の矢印Y方向から見た説明図、(b)は図9の矢印X方向から見た説明図である。 本発明の第2実施形態に係るアライナ装置の作動状態説明図であり、(a)は図9の矢印Y方向から見た説明図、(b)は図9の矢印X方向から見た説明図である。
以下、本発明の好ましい実施形態につき、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1~図10は、本発明の第1実施形態に係るアライナ装置B1を示す。
図1~図3に示すように、アライナ装置B1は、ワークの位置ずれ量検出装置A1を含み、当該ワークの位置ずれ量検出装置A1は、ロボットハンド1と協働して作動し、センサ3と、ワークリフト機構5と、センサ3からのワーク外縁形状情報に基づきワークの基準位置に対する位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出手段6と、を備える。
ロボットハンド1は、例えば多関節ロボットのエンドアーム(図示略)に設置された支持体12にハンド体13を設けた構造を有する。ハンド体13は、ワークとしての半導体ウエハWを上面に載せて保持できるようになっている。ロボットハンド1は、マニピュレータ(図示略)の制御により、少なくとも、ハンド体13を水平姿勢にしつつ、平面方向(X-Y方向)に移動できる機能を有する。なお、ハンド体13の平面形状は、本実施形態では、図1に表れているように、二股フォーク状となっているが、例えば三又フォーク状のように、他の形状であってもよい。
センサ3は、接触または近接非接触により、その下位に位置する平面的な対象物の外形を像として捉えることができる機能を有するものが採用される。センサ3は、枠体4から水平方向に延びる支持板41の下面に、センサ面31を下向きにして取り付けられている。このようなセンサ3の例としては、例えば、タッチパネルに採用されているように、静電式に対象物の存在を認識する技術を利用したもの、あるいは、CCD等の撮像素子を複数個平面的に配列したもの、等がある。本発明では、後記するように、センサ3は、半導体ウエハWの外形形状を認識することができればよいため、当該半導体ウエハWのX-Y方向の位置ずれの可能性の範囲内で当該半導体ウエハの外形を認識するに十分な平面的形状を有しておればよい。すなわち、センサ3は、図6に表れているように円形であってもよいし、その他の形状として、例えば、矩形であってもよいし、ドーナツ形状であってもよい。
ワークリフト機構5は、ロボットハンド1に保持されて枠体4内へ進入した半導体ウエハWをハンド体13から一定高さ持ち上げたり、持ち下げたりする機能を有する。本実施形態では、枠体4への半導体ウエハWの進入経路に干渉しないように配置された3本のステー51の下端に内向き水平部511を形成し(図1参照)、当該水平部511に上向きに突出するリフトピン512を設けた構成を有している(図2参照)。上記3本のステー51ないし3つのリフトピン512のセットは、センサ3に対応して設けられており、各セットは、枠体4外に配置した例えばエアシリンダなどのアクチュエータ(図示略)により所定距離上下方向に作動させられる。なお、センサ3に対応して設けられる3本のステー51と3つのリフトピン512のセットは、この数に限定されない。例えば、後述する図9に示すように、4本のステーと4つのリフトピンのセットにしてもよい。
半導体ウエハWは、図1、図6に示すように、通常、円形の板状をしており、その外周には、周方向の回転姿勢を検出するためのノッチW1またはオリエンテーションフラットと呼ばれる切欠き部(図示せず)が形成されている。半導体プロセスにおいて、このような半導体ウエハWは、処理チャンバに搬入されて所定の処理がなされるが、処理の内容によっては、当該半導体ウエハWを、X-Y方向およびθ方向の基準位置に正確に位置づける必要がある。本発明は、このような場合において、ロボットハンド1が半導体ウエハWを処理チャンバに搬入する以前の段階において、位置ずれの補正を行うことができるようにするものである。
位置ずれ量算出手段6は、センサ3によって画像として取得された半導体ウエハWの外形形状から、当該半導体ウエハWの基準位置からのX-Y方向およびθ方向の位置ずれ量を算出する。具体的には、図6に示すように、半導体ウエハWの画像の中心、例えば、半導体ウエハの画像W’における外周円の中心O1の、半導体ウエハWの中心が位置するべき基準位置C1からのX方向の位置ずれ量δxおよびY方向の位置ずれ量δyを算出するとともに、画像W’におけるノッチW1の、半導体ウエハWのノッチW1が位置するべき基準位置N1からのθ方向の位置ずれ量δθを算出する。
上記構成のワークの位置ずれ量検出装置A1は、制御装置7によって駆動制御されるロボットハンド1およびワークリフト機構5と協働してアライナ装置B1を構成し、このアライナ装置B1は、例えば次のようにして作動する。
図4に示すように、各リフトピン512は下動位置にあり、ハンド体13に半導体ウエハWが載置保持されたロボットハンド1が例えばX方向に移動して、ハンド体13が枠体4内の補正基準位置まで進入し、半導体ウエハWをセンサ3の下方に位置づける。このときの半導体ウエハWは、多段式カセット(図示略)やロードロックチャンバ(図示略)から搬送されてきたものであり、ハンド体13上の半導体ウエハWが位置するべき基準位置C1に対し、X-Y方向およびθ方向に、区々に位置ずれした状態にある。
次に、図5に示すように、各リフトピン512が上昇して半導体ウエハWをハンド体13から持ち上げ、センサ3の下面に近接させる。ここで、半導体ウエハWの表面の汚染を避けるため、半導体ウエハWをセンサ3に接触させない。この状態において、センサ3は、上記したように半導体ウエハWの外形形状を画像データとして取得する。この画像データを受け取った位置ずれ量算出手段6は、上記したように、半導体ウエハWにつき、基準位置C1,N1からのX方向の位置ずれ量δx、Y方向の位置ずれ量δyおよびθ方向の位置ずれ量δθを算出する(図6)。
続いて、次のようにして、X方向の位置ずれ量δx、Y方向の位置ずれ量δyを補正しつつ半導体ウエハWをハンド体13に受け渡す。
図7に示すように、ハンド体13が半導体ウエハWの位置ずれ量δx,δyを補正するために、ハンド体13が補正基準位置からδxa,δyaだけ移動するように、ロボットハンド1を移動制御する。この状態において、図8に示すように、リフトピン512のセットを下動させ、当該リフトピン512により持ち上げられていた半導体ウエハWをハンド体13に受け渡す。この状態において、ハンド体13に載る半導体ウエハWは、当該ハンド体13に対してその基準位置C1に位置することになる。このように、ハンド体13は枠体4から退避することなく上記の操作を行うことができる。
以後、ロボットハンド1は、ハンド体13のX-Y方向の基準位置C1に半導体ウエハWを載置保持した状態で、枠体4から退避し、半導体ウエハWを所定の次工程へと搬送することができる。
以上述べたように、上記構成のワークの位置ずれ量検出装置A1およびこれらを含むアライナ装置B1によれば、板状ワークとしての半導体ウエハWの外形形状を平面的なセンサ面31を有するセンサ3により取得し、こうして取得された外形形状の像から半導体ウエハWの基準位置からのX方向の位置ずれ量δx、Y方向の位置ずれ量δyおよびθ方向の位置ずれ量δθを算出することができる。したがって、半導体ウエハWの位置ずれ量を検出するための物理的構成を薄状に構成することができる。
アライナ装置B1は、センサ3、ワークリフト機構5、位置ずれ量算出手段6および制御装置7を具備する。センサ3は下向きのセンサ面31を有し、ワークリフト機構5は、ロボットハンド1によって搬送され、ハンド体13に載せられた半導体ウエハW(板状ワーク)をセンサ面31に近接または接触するように持ち上げ、かつ持ち上げた状態から持ち下げることができる。位置ずれ量算出手段6は、センサ3により取得された半導体ウエハW(板状ワーク)の外形形状から、当該半導体ウエハWの基準位置C1からの位置ずれ量を算出する。このような構成によれば、ロボットハンド1が枠体4から退避することなく半導体ウエハWの基準位置からの位置ずれ量δx,δyの算出や、当該位置ずれ量に基づいて半導体ウエハWがハンド体13等の基準位置C1に載るように半導体ウエハWの位置ずれ補正をすることができる。したがって、半導体ウエハWの位置ずれ補正の処理を含めた搬送時間を短縮することが可能である。
本実施形態においては、ワークリフト機構5として、所定距離上下動する複数のリフトピン512を具備し、当該複数のリフトピン512により半導体ウエハWを持ち上げ、また持ち下げる構成としたが、ワークリフト機構の構成はこれに限定されない。ワークリフト機構としては、たとえばリフトピン512等を設けずに、ロボット側においてロボットハンド1を適宜上下移動させることでハンド体13に載置保持された半導体ウエハWを持ち上げ、また持ち下げて、ワークリフト機構の機能を担うように構成してもよい。この場合、図1、図2等に示した3本のステー51ないし3つのリフトピン512のセットは、省略することができる。
なお、本実施形態では、半導体ウエハWのθ方向の位置ずれを補正できないが、θ方向の位置ずれ量δθは算出されているのであり、必要に応じて、別途の工程において、半導体ウエハWのθ方向の位置ずれを補正することができる。
このθ方向の位置ずれの補正は、必要に応じて他の装置において行う。そのため、位置ずれ量算出手段6または制御装置7は、算出した位置ずれ量を外部に出力する機能を有している。他の装置としては、例えば、ターンテーブルを備えており、ターンテーブルの回転によって、θ方向の位置ずれを補正できる装置である。処理チャンバがθ方向の位置ずれを補正できる機能を有していれば、処理チャンバでθ方向の位置ずれを補正することができる。もちろん、θ方向の位置ずれだけでなく、X-Y方向の位置ずれ量を外部に出力してもよい。なお、図3では、制御装置7から位置ずれ量を外部に出力するものとして図示している。
図9~図16は、本発明の第2実施形態に係るアライナ装置B2およびこれが含むワークの位置ずれ量検出装置A2を示す。本実施形態に係るワークの位置ずれ量検出装置A2は、ワークリフト機構5におけるステー51ないしリフトピン512の構成が第1実施形態と異なる。なお、これらの図において、第1実施形態と同様または同等の部材または部分には、同様の符号を付してある。
ワークの位置ずれ量検出装置A2は、ワーク搬入用の第1のロボットハンド1と、位置ずれ補正済みのワーク搬出用の第2のロボットハンド2とが協働してワークとしての半導体ウエハWの基準位置に対する位置ずれを補正するアライナ装置B2としての機能を発揮するように構成されている。
第1のロボットハンド1および第2のロボットハンド2は、基本的に第1の実施形態について上述したロボットハンド1と同様の構成を有する。すなわち、例えば多関節ロボットのエンドアーム(図示略)に設置された支持体12,22にハンド体13,23を設けた構造を有し、マニピュレータ(図示略)の制御により、少なくとも、ハンド体13,23を水平姿勢にしつつ、平面方向(X-Y方向)に移動できる機能を有する。ハンド体13,23は、二股フォーク状の平面形状を有する。
センサ3の構成は、第1の実施形態について上述したのと同様の構成を有し、近接非接触により、その下位に位置する平面的な対象物の外形を像として捉えることができる機能を有するものが採用される。センサ3は、枠体4から水平方向に延びる支持板41の下面に、センサ面31を下向きにして取り付けられている。
ワークリフト機構5は、第1のロボットハンド1に保持されて枠体4内に進入した半導体ウエハWをハンド体13から一定高さ持ち上げるとともに、第2のロボットハンド2のハンド体23に半導体ウエハWを位置ずれ補正しつつ受け渡す機能を有する。本実施形態では、第1のロボットハンド1による枠体4へのX方向一方側(図9の左方)からの半導体ウエハWの進入経路および第2のロボットハンド2による枠体4からX方向他方側(図9の右方)への半導体ウエハWの搬出経路に干渉しないように配置された4本のステー51の下端に内向き水平部511を形成し、当該水平部511に上向きに突出するリフトピン512を設けた構成を有している。上記4本のステー51ないし4つのリフトピン512のセットは、センサ3に対応して設けられており、各セットは、枠体4外に配置した例えばエアシリンダなどのアクチュエータ(図示略)により所定距離上下方向に作動させられる。
位置ずれ量算出手段6は、第1実施形態について上述したのと同様、センサ3によって画像として取得された半導体ウエハWの外形形状から、当該半導体ウエハWのX方向の位置ずれ量δx、Y方向の位置ずれ量δyおよびθ方向の位置ずれ量δθを算出する(図6)。
上記構成のワークの位置ずれ量検出装置A2は、制御装置7によって駆動制御される第1および第2のロボットハンド1,2およびワークリフト機構5と協働してアライナ装置B2を構成し、このアライナ装置B2は、例えば次のようにして作動する。
図11に示すように、ハンド体13に半導体ウエハWが載置保持されたロボットハンド1がX方向に移動して、ハンド体13が枠体4内の補正基準位置まで進入し、半導体ウエハWをセンサ3の下方に位置づける。このときの半導体ウエハWは、ハンド体13上の基準位置C1,N1に対し、X-Y方向およびθ方向に、区々に位置ずれした状態にある。なお、この段階において、第2のロボットハンド2は、第1のロボットハンド1のX方向反対側において、枠体4から退避させられている。
次に、図12に示すように、各リフトピン512が上昇して半導体ウエハWをハンド体13から持ち上げ、センサ3の下面に近接させるとともに、図13に示すように、第1のロボットハンド1を枠体4から退避させる。この状態において、センサ3は、半導体ウエハWの外形を画像データとして取得する。この画像データを受け取った位置ずれ量算出手段6は、上記したように、半導体ウエハWにつき、基準位置C1,N1からのX-Y方向およびθ方向の位置ずれ量δx,δy,δθを算出する(図6)。
続いて、次のようにして、X方向の位置ずれ量δx、Y方向の位置ずれ量δyを補正しつつ当該半導体ウエハWを第2のロボットハンド2のハンド体23に受け渡す。
図14に示すように、第2のロボットハンド2が枠体4内に進入し、ハンド体23に補正基準位置を取らせる。この補正基準位置は、第1のロボットハンド1のハンド体13が枠体4内に進入したときの補正基準位置と実質的に一致した位置であり、ハンド体23上のX-Y方向の基準位置C1は、第1のロボットハンド1が補正基準位置をとるときのハンド体13上のX-Y方向の基準位置C1と一致する。
次いで、図15に示すように、ハンド体23に対する半導体ウエハWの位置ずれ量δx,δyを補正するために、ハンド体23が補正基準位置からδx,δyだけ移動するように、第2のロボットハンド2を移動制御する。この状態において、図16に示すように、リフトピン512のセットを下動させ、当該リフトピン512により持ち上げられていた半導体ウエハWをハンド体23に受け渡す。この状態において、ハンド体23に載る半導体ウエハWは、当該ハンド体23に対してその基準位置C1に位置することになる。
なお、本実施形態のワークの位置ずれ補正の手順では、図14、図15を参照して説明したように、第2のロボットハンド2が枠体4内に進入する際にハンド体23に補正基準位置をとらせ、その後、ハンド体23を半導体ウエハWの位置ずれを補正するためにハンド体23を補正基準位置から位置ずれ量δx,δyだけ移動させていた。これに代えて、第2のロボットハンド2のハンド体23が枠体4に進入する前(図9、図10等に示した状態)にハンド体23を位置ずれ量δx,δyだけ移動させて位置ずれ補正を行い、その後に第2のロボットハンド2を枠体4内に進入させてもよい。または、第2のロボットハンド2のハンド体23が枠体4に進入する際にハンド体23を位置ずれ量δx,δyだけ移動させる位置ずれ補正を行いながら第2のロボットハンド2を枠体4内に進入させてもよい。これらの場合、第2のロボットハンド2を枠体4内に進入させた後、リフトピン512のセットを下動させ、当該リフトピン512により持ち上げられていた半導体ウエハWをハンド体23に受け渡すことができる。この状態において、ハンド体23に載る半導体ウエハWは、当該ハンド体23に対してその基準位置C1に位置する(図16参照)。
以後、第2のロボットハンド2は、ハンド体23のX-Y方向の基準位置C1に半導体ウエハWを載置保持した状態で、半導体ウエハWを所定の次工程へと搬送することができる。本実施形態においても、半導体ウエハWのθ方向の位置ずれを補正できないが、θ方向の位置ずれ量δθは算出されているのであり、必要に応じて、別途の工程において、半導体ウエハWのθ方向の位置ずれを補正することができる点は、第1実施形態について上述したのと同様である。
以上述べたように、上記構成のワークの位置ずれ量検出装置A2およびこれらを含むアライナ装置B2によれば、板状ワークとしての半導体ウエハWの外形形状を平面的なセンサ面31を有するセンサ3により取得し、こうして取得された外形形状の像から半導体ウエハWの基準位置からのX方向の位置ずれ量δx、Y方向の位置ずれ量δyおよびθ方向の位置ずれ量δθを算出することができる。したがって、半導体ウエハWの位置ずれ量を検出するための物理的構成を薄状に構成することができる。
アライナ装置B2は、センサ3、ワークリフト機構5、位置ずれ量算出手段6および制御装置7を具備する。センサ3は下向きのセンサ面31を有し、ワークリフト機構5は、第1のロボットハンド1によって搬送され、ハンド体13に載せられた半導体ウエハW(板状ワーク)をセンサ面31に近接または接触するように持ち上げ、かつ持ち上げた状態から持ち下げることができる。位置ずれ量算出手段6は、センサ3により取得された半導体ウエハW(板状ワーク)の外形形状から、当該半導体ウエハWの基準位置C1からの位置ずれ量を算出する。本実施形態では、ワークリフト機構5により半導体ウエハWが持ち上げられている間に、第1のロボットハンド1が枠体4から退避させられ、かつ第2のロボットハンド2のハンド体23が枠体4内に進入させられ、半導体ウエハWがハンド体23の基準位置C1に載るように第2のロボットハンド2を移動制御する。この状態でワークリフト機構5が半導体ウエハWを持ち下げることで、当該半導体ウエハWをハンド体23に受け渡す。
本実施形態においては、センサ3(センサ面31)の下方に第1のロボットハンド1および第2のロボットハンド2を適宜進入させるとともに、センサ3の下方において半導体ウエハWをワークリフト機構5により上下動させる間に位置ずれ量算出手段6によって半導体ウエハWの基準位置C1からの位置ずれ量を算出し、かつ当該位置ずれを補正する。そして、第2のロボットハンド2は、ワークリフト機構5により受け渡された半導体ウエハWを、ハンド体23の基準位置C1に載置保持した状態で次工程に搬送することができる。このように、本実施形態によれば、第1および第2のロボットハンド1,2、センサ3、ワークリフト機構5、位置ずれ量算出手段6および制御装置7が互いに連携ないし協働することにより、第1のロボットハンド1に載置された半導体ウエハWの位置ずれを適切に補正した状態で第2のロボットハンド2に当該半導体ウエハWを受け渡し、次工程に向けて迅速に搬送することが可能である。したがって、半導体ウエハWの位置ずれ補正の処理および第1のロボットハンド1から第2のロボットハンド2への半導体ウエハWの受け渡しを含めた搬送時間の短縮を図ることができる。
もちろん、本発明の範囲は上述した実施形態に限定されることはなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本発明の範囲に含まれる。
上述した実施形態では、半導体ウエハWの表面の汚染を避けるため、半導体ウエハWをセンサ3に接触させないようにしたが、接触してもよい場合は、半導体ウエハWをセンサ3に接触させるようにしてもよい。
A1,A2:位置ずれ量検出装置、B1,B2:アライナ装置、W:半導体ウエハ(板状ワーク)、W’:半導体ウエハの画像、O1:画像の中心、C1:中心の基準位置、N1:ノッチの基準位置、δx:X方向位置ずれ量、δy:Y方向位置ずれ量、δθ:θ方向位置ずれ量、1:ロボットハンド(第1のロボットハンド)、13:ハンド体、2:ロボットハンド(第2のロボットハンド)、23:ハンド体、3:センサ、31:センサ面、5:ワークリフト機構:6:位置ずれ量算出手段、7:制御装置

Claims (4)

  1. 板状ワークを載置保持できるハンド体を有するロボットハンドと、
    下向きのセンサ面を有し、当該センサ面の下位に近接または接触する板状ワークの外形形状を検出することができるセンサと、
    上記ロボットハンドによって搬送され、上記ハンド体に載せられた板状ワークを上記センサ面に近接または接触するように持ち上げ、かつ持ち上げた状態から持ち下げることができるワークリフト機構と、
    上記センサにより取得された、上記ワークリフト機構により持ち上げられた状態の板状ワークの外形形状から、当該板状ワークの基準位置からの位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出手段と、
    を備えることを特徴とする、アライナ装置。
  2. 上記ワークリフト機構により上記板状ワークを持ち下げて上記ハンド体上に移載するに際し、上記位置ずれ量算出手段により算出された位置ずれ量に基づき、上記板状ワークが上記ハンド体上の基準位置に載るように、上記ロボットハンドを制御する制御手段をさらに含む、請求項1に記載のアライナ装置。
  3. 上記位置ずれ量算出手段で算出された位置ずれ量を外部に出力する機能を含む、請求項1または2に記載のアライナ装置。
  4. 板状ワークを載置保持できるハンド体を有するロボットハンドと、下向きのセンサ面を有し、当該センサ面の下位に近接または接触する板状ワークの外形形状を検出することができるセンサと、上記ロボットハンドによって搬送され、上記ハンド体に載せられた板状ワークを上記センサ面に近接または接触するように持ち上げ、かつ持ち上げた状態から持ち下げることができるワークリフト機構と、上記センサにより取得された、上記ワークリフト機構により持ち上げられた状態の板状ワークの外形形状から、当該板状ワークの基準位置からのずれ量を算出する位置ずれ量算出手段と、上記ワークリフト機構により上記板状ワークを持ち下げて上記ハンド体上に移載するに際し、上記位置ずれ量算出手段により算出された位置ずれ量に基づき、上記板状ワークが上記ハンド体上の基準位置に載るように、上記ロボットハンドを制御する制御手段と、を備えるアライナ装置を用いた板状ワークの位置ずれ補正方法であって、
    上記ハンド体上に載る板状ワークが上記センサの下方における補正基準位置に位置するように、上記ロボットハンドを移動させる板状ワーク搬入ステップと、
    上記ワークリフト機構により上記板状ワークを上記ハンド体から持ち上げ、上記センサのセンサ面に近接または接触させ、上記センサにより、上記板状ワークの外形形状を取得する外形形状取得ステップと、
    上記取得された外形形状から、上記板状ワークの基準位置からのX-Y方向の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出ステップと、
    上記ワークリフト機構により上記板状ワークを持ち下げて上記ハンド体上に移載するに際し、上記位置ずれ量算出手段により算出された位置ずれ量に基づき、上記板状ワークが上記ハンド体上の基準位置に載るように、上記ロボットハンドをX-Y方向に制御する位置補正ステップと、
    を含むことを特徴とする、板状ワークの位置ずれ補正方法。
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