JP2023031850A - 検出装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱前後の媒体の前端部及び後端部を同一の検出部で検出する場合に比べ、加熱前後における検出部に対する要求の違いに適合することが可能な検出装置を提供する。【解決手段】検出装置は、加熱前の媒体の前端部及び後端部を検出する第一検出部と、加熱後の前記媒体の前端部及び後端部を検出すると共に、前記第一検出部とは別の第二検出部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、検出装置、及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、画像形成を行うための画像形成部と、両面印刷を行うための用紙反転部と、前記用紙反転部にて用紙の位置を保持するためのガイド手段と、前記用紙反転部内の搬送経路長よりも用紙搬送方向の紙長が長い用紙を通紙搬送した場合、用紙全体が前記搬送経路に収容され搬送動作が停止して用紙後端が反転開始位置に達した時点から前記ガイド手段により用紙の位置を保持し続け、次の画像形成動作が可能になった時点で前記保持を終了して用紙を開放する用紙位置保持手段と、を有することを特徴とする画像形成装置が開示されている。
特許文献2には、シート材に接触して回転する回転体と、前記回転体の回転量を測定する測定機構と、前記シート材の搬送方向において、前記回転体の上流側と下流側にそれぞれ設けられる位置検知機構とを有するシート長測定装置において、前記位置検知機構は、複数の検知部材が列設された検知部材列を有し、前記位置検知機構は、前記シート材の幅方向の側端を跨いで配置されると共に、前記シート材の搬送方向に対して傾きを設けて配置され、前記測定機構により測定された前記回転体の回転量と、前記位置検知機構により検知された前記シート材の端部位置とにより、前記シート材のシート長を測定することを特徴とするシート長測定装置が開示されている。
特許第4133702号公報 特開2017-114659号公報
用紙等の媒体が加熱されると、例えば媒体に含まれる水分が減少し縮むこと等により、媒体の状態が変化する場合がある。このため、加熱前の媒体と加熱後の媒体に対して、媒体の前端部及び後端部を検出することが求められる可能性がある。これらの検出を同じ検出部で行うと、加熱前の媒体と加熱後の媒体とで、例えば検出精度や検出時間等、要求が異なる場合に、容易に両立することができない懸念がある。
本発明は、加熱前の媒体と加熱後の媒体に対して、媒体の前端部及び後端部の検出を同じ検出部で行う場合に比べ、加熱前の媒体と加熱後の媒体とで異なる要求を容易に両立することが可能な検出装置を提供することを目的とする。
第1態様は、加熱前の媒体の前端部及び後端部を検出する第一検出部と、加熱後の前記媒体の前端部及び後端部を検出すると共に、前記第一検出部とは別の第二検出部と、を備える。
第2態様では、前記第一検出部及び前記第二検出部は、同一の媒体について非加熱の状態で該媒体の前端部と後端部を検出し、各々の検出結果を用いて校正を行う。
第3態様では、前記第一検出部及び前記第二検出部のうち、検出精度が高い検出部の検出値に対する、検出精度が低い検出部の検出誤差を補正することで、前記校正を行う。
第4態様では、前記検出精度が高い検出部は、前記媒体が停止した状態で加熱後の該媒体の前端部及び後端部を検出する前記第二検出部である。
第5態様は、媒体を搬送する媒体搬送部と、搬送された媒体に画像を形成する画像形成部と、画像が形成された前記媒体を加熱する加熱部と、画像形成動作中に、前記加熱部を通過前の前記媒体の前端部及び後端部を検出する第一検出部と、画像形成動作中に、前記第一検出部から搬送されて前記加熱部を通過後の前記媒体の前端部及び後端部を検出すると共に、前記第一検出部とは別の第二検出部と、を備え、前記第一検出部と前記第二検出部の校正を行う際に、前記第一検出部は、前記加熱部を通過する前の前記媒体の前端部及び後端部を検出し、前記第二検出部は、前記第一検出部から搬送されて、表面温度が画像形成動作中よりも低い前記加熱部を通過した前記媒体の前端部と後端部を検出する。
第6態様は、加熱前の媒体の前端部及び後端部を検出する第一検出部と、加熱後の前記媒体の前端部及び後端部を検出すると共に、前記第一検出部とは別の第二検出部と、前記第一検出部及び前記第二検出部の検出結果に基づいて画像形成を行う画像形成部と、を備え、前記第一検出部は、画像形成が行われる形成点から前記画像が前記媒体に転写される転写点までに画像が移動する距離を、前記転写点から前記媒体の搬送経路を上流に遡った位置に対し、下流側に配置され、前記第二検出部は、画像形成が行われる形成点から前記画像が媒体に転写される転写点までに画像が移動する距離を、前記転写点から媒体の搬送経路を上流に遡った位置に対し、上流側に配置される。
第7態様は、加熱前の媒体の前端部及び後端部を検出する第一検出部と、加熱後の前記媒体の前端部及び後端部を検出すると共に、前記第一検出部とは別の第二検出部と、前記第一検出部及び前記第二検出部の検出結果に基づいて画像形成を行う画像形成部と、前記媒体を収容する媒体収容部から前記画像形成部へ前記媒体を搬送する第一搬送路と、前記画像形成部で画像が形成された媒体を反転させる第二搬送路と、を備え、前記第一検出部は、前記第一搬送路に配置され、前記第二検出部は、前記第二搬送路に配置されている。
第8態様では、前記第一検出部は、搬送されている状態の媒体の前端部及び後端部を検出し、前記第二検出部は、停止状態の媒体の前端部及び後端部を検出する。
第1態様の構成によれば、加熱前の媒体と加熱後の媒体に対して、媒体の前端部及び後端部の検出を同じ検出部で行う場合に比べ、加熱前の媒体と加熱後の媒体に対する異なる要求を容易に両立することが可能となる。
第2態様の構成によれば、第一検出部及び第二検出部が、同一の媒体について、加熱と非加熱との状態(すなわち異なる状態)で該媒体の前端部と後端部を検出する場合に比べ、校正の精度が向上する。
第3態様の構成によれば、第一検出部及び第二検出部のうち、検出精度が低い検出部の検出値に対する、検出精度が高い検出部の検出誤差を補正することで、校正を行う場合に比べ、検出装置としての検出精度が向上する。
第4態様の構成によれば、検出精度が高い検出部が、搬送中且つ加熱後の該媒体の前端部及び後端部を検出する前記第二検出部である場合に比べ、検出装置としての検出精度が向上する。
第5態様の構成によれば、第一検出部と第二検出部の校正を行う際に、第一検出部と第二検出部の両方ともが画像形成動作中における検出と同じ検出を行う場合に比べ、校正の精度が向上する。
第6態様の構成によれば、小型化等の要求によって第一検出部を転写点に近づけて配置した場合でも、第二検出部の検出結果を、第一検出部及び第二検出部に基づく画像形成に反映させることを間に合わせることが可能になる。
第7態様の構成によれば、第一搬送路及び第二搬送路の各々を搬送される媒体の前端部及び後端部を、第一搬送路及び第二搬送路の各々において検出できる。
第8態様の構成によれば、第一検出部及び第二検出部が、搬送中の媒体の前端部及び後端部を検出する場合に比べ、第一検出部の検出に要する時間を同等にしつつ、第二検出部の検出精度を高められる。
本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る画像形成装置において、電子写真式の画像形成部を用いた場合の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る画像形成装置において、媒体収容部を搬送路に対する側方側に配置した場合の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る第二検出装置の構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る第二検出装置における第一ユニット及び第二ユニットを検出装置本体から取り外した状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る第二検出装置の構成を示す平面図である。 本実施形態に係る第二検出装置の後部での位置決めを説明するための断面図である。 本実施形態に係る第二検出装置の前部での位置決めを説明するための斜視図である。 本実施形態に係る第二検出装置の前部での位置決めを説明するための断面図である。 図4に示される構成において、開閉部を開位置に移動させた状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る第二検出装置の検出装置本体を下方側から見た斜視図である。 本実施形態に係る第二検出装置の構成の一部を拡大して示す平面図である。 図6のA-A線断面図であって、図12のA-A線断面図である。 本実施形態に係る一の制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る一の制御装置のプロセッサの機能構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る第二検出装置の側断面図である。 本実施形態に係る第二検出装置の側断面図である。 本実施形態に係る他の制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る他の制御装置のプロセッサの機能構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る第二検出装置におけるタイミングチャートを示す図である。 本実施形態に係る第二検出装置において、媒体の搬送方向長さを測定する方法を説明するための概念図である。 図21に示す構成において、媒体が撓んだ状態を示す図である。 本実施形態に係る第二検出装置において、媒体の搬送方向長さ及び幅方向長さを測定する方法を説明するための概念図である。 本実施形態に係る第一検出装置の構成を示す側断面図である。 本実施形態に係る第一検出装置の構成を示す平面図である。 本実施形態に係る第一検出装置の構成を示す側断面図である。 本実施形態に係る制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る制御装置のプロセッサの機能構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る第一検出装置におけるタイミングチャートを示す図である。 裁断誤差がある媒体の搬送方向長さの測定について説明する図面である。 斜行した媒体の搬送方向長さの測定について説明する図面である。 媒体の幅方向長さの測定について説明する図面である。 媒体の搬送方向上流側部分の側端部を検出する場合について説明する図面である。 媒体の搬送方向下流側部分の側端部を検出する場合について説明する図面である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(画像形成装置10)
本実施形態に係る画像形成装置10の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置10の構成を示す概略図である。
なお、図中に示す矢印UPは、装置の上方(鉛直上方)を示し、矢印DOは、装置の下方(鉛直下方)を示す。また、図中に示す矢印LHは、装置の左方を示し、矢印RHは、装置の右方を示す。また、図中に示す矢印FRは、装置の前方を示し、矢印RRは、装置の後方を示す。これらの方向は、説明の便宜上定めた方向であるから、装置構成がこれらの方向に限定されるものではない。なお、装置の各方向において、「装置」の語を省略して示す場合がある。すなわち、例えば、「装置の上方」を、単に「上方」と示す場合がある。
また、下記の説明では、「上下方向」を、「上方及び下方の両方」又は「上方及び下方のいずれか一方」という意味で用いる場合がある。「左右方向」を、「右方及び左方の両方」又は「右方及び左方のいずれか一方」という意味で用いる場合がある。「左右方向」は、横方向、水平方向ともいえる。「前後方向」を、「前方及び後方の両方」又は「前方及び後方のいずれか一方」という意味で用いる場合がある。前後方向は、後述の幅方向に相当し、さらに、横方向、水平方向ともいえる。また、上下方向、左右方向、前後方向は、互いに交差する方向(具体的には、直交する方向)である。
また、図中の「○」の中に「×」が記載された記号は、紙面の手前から奥へ向かう矢印を意味する。また、図中の「○」の中に「・」が記載された記号は、紙面の奥から手前へ向かう矢印を意味する。
図1に示される画像形成装置10は、画像を形成する装置である。具体的には、画像形成装置10は、媒体Pにインクを用いて画像を形成するインクジェット式の画像形成装置である。さらに具体的には、画像形成装置10は、図1に示されるように、画像形成装置本体11と、媒体収容部12と、媒体排出部13と、画像形成部14と、加熱部19と、搬送機構20と、制御装置160と、第一検出装置500及び第二検出装置30を備える検出装置100と、を有している。
以下、媒体P、画像形成装置10の各部、及び画像形成装置10における画像形成動作等について説明する。
(媒体P)
媒体Pは、画像形成部14によって画像が形成される対象である。媒体Pの種類としては、例えば、用紙、及びフィルムなどがある。用紙としては、例えば、厚紙、コート紙などがある。フィルムとしては、例えば、樹脂製フィルム、金属製フィルムなどがある。本実施形態では、媒体Pとして、例えば用紙が用いられる。なお、媒体Pの種類としては、前述のものに限られず、種々の種類の媒体Pを用いることが可能である。
媒体Pのサイズ(すなわち、大きさ)としては、例えば、A3ノビ以上で、例えば、A2、A1、A0や、B系列などを含むサイズが用いられる。なお、媒体Pのサイズとしては、前述のものに限られず、種々のサイズの媒体Pを用いることが可能である。
ここで、媒体Pの搬送方向に沿った長さを、搬送方向長さという。媒体Pの搬送方向に対する交差方向(具体的には直交方向)を幅方向といい、媒体Pの幅方向に沿った長さを、幅方向長さという。
なお、本実施形態では、媒体Pにおける搬送方向の上流側の端部を、前端部又は上流端部という場合がある。また、媒体Pにおける搬送方向の下流側の端部を、後端部又は下流端部という場合がある。また、媒体Pにおける幅方向の端部を、側端部という場合がある。
(検出装置100)
検出装置100は、媒体Pの端部を検出する装置である。この検出装置100は、第一検出装置500と、第二検出装置30と、搬送機構20と、を備えている。第一検出装置500は、第一検出部の一例であり、加熱前の媒体Pの前端部及び後端部を検出する機能を有している。第二検出装置30は、第二検出部の一例であり、加熱後の媒体Pの前端部及び後端部を検出する機能を有している。第二検出装置30は、第一検出装置500とは別の検出部として、備えられている。すなわち、本実施形態では、媒体Pの加熱前後で、別々の検出装置(すなわち、第一検出装置500及び第二検出装置30)で、媒体Pの端部を検出する。
搬送機構20は、媒体搬送部の一例であり、媒体Pを搬送する機能を有している。具体的には、搬送機構20は、第一検出装置500から第二検出装置30へ媒体Pを搬送すると共に、第二検出装置30から第一検出装置500へ媒体Pを搬送する機能を有している。
ここで、検出装置100において、「端部を検出(又は検知)する」には、媒体P自体の端(すなわちエッジ)を直接、検出(又は検知)するものに限られず、例えば、媒体Pの端部に付されたマーク(例えば、トンボマーク等)を検出(又は検知)するものも含まれる。当該マークは、媒体Pの端から予め定められた距離に付され、媒体Pの端からの距離が既知となっているものである。
なお、前述のように、搬送機構20は、検出装置100の構成要素であるが、画像形成装置10における検出装置100以外の部分の一部を構成する構成要素として、把握することも可能である。すなわち、搬送機構20は、検出装置100の構成要素と、画像形成装置10における検出装置100以外の部分の構成要素と、を兼用すると把握することが可能である。第一検出装置500、第二検出装置30及び搬送機構20の具体的な構成については、後述する。
(画像形成装置本体11)
画像形成装置本体11は、図1に示されるように、画像形成装置10の各構成部が設けられる部分である。具体的には、例えば、媒体収容部12、画像形成部14、加熱部19、検出装置100(すなわち搬送機構20、第一検出装置500及び第二検出装置30)が、画像形成装置本体11の内部に配置されている。画像形成装置本体11は、複数の部分18A、18Bに分割された筐体18を有している。媒体収容部12、画像形成部14、加熱部19、及び第一検出装置500は、筐体18の部分18Aに配置されている。第二検出装置30は、筐体18の部分18Bに配置されている。
画像形成装置本体11には、第一検出装置500及び第二検出装置30が取り外し可能に配置されている。換言すれば、第一検出装置500及び第二検出装置30は、画像形成装置本体11に対して着脱可能されている。
(媒体収容部12)
媒体収容部12は、画像形成装置10において、媒体Pを収容する部分である。この媒体収容部12に収容された媒体Pが、画像形成部14へ供給される。
(媒体排出部13)
媒体排出部13は、画像形成装置10において、媒体Pが排出される部分である。この媒体排出部13には、画像形成部14によって画像が形成された媒体Pが、排出される。
(画像形成部14)
図1に示される画像形成部14は、搬送された媒体Pに画像を形成する画像形成部の一例である。この画像形成部14は、第一検出装置500及び第二検出装置30の検出結果に基づいて画像形成を行う。この点については、後述する。
本実施形態では、画像形成部14は、インクを用いて媒体Pに画像を形成する。具体的には、画像形成部14は、図1に示されるように、吐出部15Y、15M、15C、15K(以下、15Y~15Kという)と、転写体16と、転写体16に対向する対向部材17と、を有している。
画像形成部14では、各吐出部15Y~15Kが、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインク滴を転写体16に吐出して、転写体16に画像を形成する。さらに、画像形成部14では、転写体16に形成された各色の画像を、転写体16と対向部材17との間の転写位置TAを通過する媒体Pに転写する。これにより、媒体Pに画像が形成される。転写位置TAは、媒体Pに画像が形成される画像形成位置ともいえる。
なお、画像形成部の一例としては、画像形成部14の構成に限られない。画像形成部の一例としては、例えば、各吐出部15Y~15Kが、転写体16を介さずに、媒体Pに直接インク滴を吐出する構成であってもよい。
(画像形成部214)
画像形成部の一例としては、図2に示されるように、トナーを用いて媒体Pに画像を形成する電子写真式の画像形成部214を用いてもよい。
画像形成部214は、図2に示されるように、トナー像形成部215Y、215M、215C、215K(以下、215Y~215Kという)と、転写体216と、転写部材217と、を有している。
画像形成部214では、各トナー像形成部215Y~215Kが、帯電、露光、現像、転写の各工程を行い、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を転写体216に形成する。転写体216に形成された各色のトナー像が、転写部材217によって、転写体216と転写部材217との間の転写位置TAを通過する媒体Pに転写される。これにより、媒体Pに画像が形成される。このように、画像形成装置の一例としては、電子写真式の画像形成装置であってもよい。
なお、画像形成部の一例としては、例えば、各トナー像形成部215Y~215Kが、転写体216を介さずに、媒体Pに直接トナー像を形成する構成であってもよい。
(加熱部19)
図1に示される加熱部19は、画像が形成された媒体Pを加熱する加熱部の一例である。加熱部19は、一例として、加熱源(図示省略)により媒体Pに対して非接触で媒体Pを加熱して、インクによる画像を乾燥される。
加熱部の一例としては、前述の加熱部19に限られない。加熱部の一例としては、例えば、画像に影響がでない範囲で媒体Pに接触して、媒体Pを加熱する装置であってもよく、種々の加熱部を用いることが可能である。
画像形成部214を備えた電子写真式の画像形成装置では、加熱部19は、例えば、トナー像を加熱により定着する定着装置として機能する。
(搬送機構20)
搬送機構20は、媒体Pを搬送する機構である。搬送機構20は、一例として、搬送ロール等の搬送部材29によって、媒体Pを搬送する。なお、搬送部材29としては、搬送ベルト等であってもよく、媒体Pに搬送力を付与して、媒体Pを搬送可能な部材であればよい。
搬送機構20は、媒体収容部12から画像形成部14(具体的には、転写位置TA)へ媒体Pを搬送する。さらに、搬送機構20は、画像形成部14から加熱部19へ媒体Pを搬送する。さらに、搬送機構20は、加熱部19から媒体排出部13へ媒体Pを搬送する。また、搬送機構20は、加熱部19から画像形成部14へ媒体Pを搬送する。
したがって、画像形成装置10には、媒体収容部12から画像形成部14までの搬送路21と、画像形成部14から加熱部19までの搬送路22と、加熱部19から媒体排出部13までの搬送路23と、が形成されている。さらに、画像形成装置10には、加熱部19から画像形成部14までの搬送路24が形成されている。
搬送路24は、一方の面に画像が形成された媒体Pを画像形成部14(具体的には、転写位置TA)へ戻す搬送路である。また、搬送路24は、一方の面に画像が形成された媒体Pの表裏を反転させる搬送路でもある。
搬送路21と搬送路24とは、一部(具体的には、搬送方向下流側の部分)が共通化されている。したがって、媒体収容部12から媒体Pが搬送される搬送路25が、搬送路24に接続され、搬送路24に対して、媒体収容部12から媒体Pが供給される構成であると把握することが可能である。したがって、搬送路25が、搬送路24に接続される接続位置を、搬送路24に対して、媒体収容部12からの新たな媒体Pが画像形成部14に向けて供給される供給位置25Aと把握可能である。換言すれば、本実施形態では、供給位置25Aから搬送路24を通じて画像形成部14へ媒体Pが供給される。
(画像形成装置10における画像形成動作)
画像形成装置10では、媒体Pが、媒体収容部12から搬送路21にて画像形成部14(具体的には、転写位置TA)へ搬送され、当該媒体Pの一方の面(すなわち表面)に画像形成部14によって第一画像(以下「表面画像」という場合がある)が形成される。媒体Pの片面のみに画像を形成する場合には、一方の面に表面画像が形成された媒体Pは、加熱部19を経て、媒体排出部13へ排出される。
一方、媒体Pの両面に画像を形成する場合には、一方の面に表面画像が形成された媒体Pは、加熱部19を経て、搬送路24を搬送されることで、表裏が反転されて画像形成部14(具体的には、転写位置TA)へ戻る。そして、画像形成部14が、加熱された媒体Pの他方の面(すなわち裏面)に第二画像(以下「裏面画像」という場合がある)を形成する。すなわち、画像形成部14が、再度、画像形成を行う。その後、加熱部19を経て、媒体排出部13へ排出される。
(媒体収容部12の位置)
媒体収容部12は、図1に示されるように、搬送路24に対して下方側に配置されている。したがって、搬送路24の供給位置25Aに対して、下方側から媒体収容部12の媒体Pが供給される。
なお、媒体収容部12は、図3に示されるように、搬送路24に対する側方側に配置されていてもよい。この場合では、搬送路24の供給位置25Aに対して、側方側(図3における右方側)から媒体収容部12の媒体Pが供給される。図3に示される構成では、媒体収容部12は、画像形成部14(具体的には、転写位置TA)対する側方側に配置されている。これにより、画像形成部14(具体的には、転写位置TA)対して、側方側から媒体Pが供給される。なお、図3では、画像形成装置本体11の図示を省略している。
(第二検出装置30)
図1に示される第二検出装置30は、前述のように、加熱後の媒体Pの前端部及び後端部を検出する機能を有している。具体的には、第二検出装置30は、画像形成動作中に、第一検出装置500から搬送されて加熱部19を通過後の媒体Pであって、停止状態の媒体Pの前端部及び後端部を検出する。以下、第二検出装置30の具体的な構成について説明する。
図4は、第二検出装置30の構成を示す斜視図である。図5は、第二検出装置30における第一ユニット31及び第二ユニット32を検出装置本体40から取り外した状態を示す斜視図である。図6は、第二検出装置30の構成を示す平面図である。なお、図1では、第二検出装置30を簡略化して示している。
図4及び図5に示されるように、第二検出装置30は、検出装置本体40と、第一ユニット31と、第二ユニット32と、開閉部70と、搬送部80(図1参照)と、前後端検出部90と、側端検出部98と、押え部材110(図12及び図13参照)と、押え部材120(図6参照)と、後端センサ99と、を備えている。以下、第二検出装置30の形状、及び第二検出装置30の各部の構成について説明する。さらに、制御装置160、画像形成装置10における第二検出装置30の配置、及び第二検出装置30の画像形成装置本体11に対する取り外しについて説明する。
(第二検出装置30の形状)
第二検出装置30は、図4に示されるように、全体として、上下方向の長さよりも、左右方向の長さ(搬送方向の長さに相当)及び前後方向の長さ(幅方向の長さに相当)が長くされている。すなわち、第二検出装置30は、上下方向に薄く、前後方向及び左右方向(具体的には、水平方向)に広がりを有する扁平形状に形成されている。また、第二検出装置30では、A3ノビ以上のサイズの媒体Pが搬送されるため、平面視にて、少なくとも、A3ノビ以上の大きさを有している。なお、第二検出装置30の形状は、扁平形状に限られず、種々の形状とすることが可能である。
(検出装置本体40)
検出装置本体40は、図5に示されるように、第二検出装置30の全体の形状と同様に、上下方向に薄く、前後方向及び左右方向に広がりを有する扁平形状に形成されている。具体的には、検出装置本体40は、板体41と、前板42と、後板43と、案内板44と、を有している。なお、検出装置本体40は、例えば、板金等の金属材料、樹脂材料、その他の材料にて形成される。
板体41は、前後方向及び左右方向に広がりを有し、上下方向を厚み方向とする板形状に形成されている。この板体41の上面は、搬送路面41Aとされている。板体41には、後述のロール部842、852、862が配置される開口41Bが複数形成されている。開口41Bは、本実施形態では、一例として、12個形成されている。板体41の上面には、後述の反射板97が複数配置されている。反射板97は、本実施形態では、一例として、8つ配置されている。
前板42は、板体41の前端部から下方へ張り出した板であり、板体41と一体に形成されている。前板42は、前後方向を厚み方向とする板状に形成されている。前板42は、後述の駆動ロール84、85、86を回転可能に支持している(図11参照)。
前板42には、開閉部70を支持する支持部42Aが設けられている。支持部42Aは、一例として、板体41の一部を切り起こすことで形成されている。
後板43は、板体41の後端部から上方へ張り出した板であり、板体41と一体に形成されている。後板43は、前後方向を厚み方向とする板状に形成されている。後板43は、後述するように、第一ユニット31及び第二ユニット32を位置決めする位置決め部として機能する。後板43には、後述の突出部51Eが挿入される挿入孔45Eと、後述の突出部61Eが挿入される挿入孔46Eとの各々が、複数形成されている。挿入孔45Eは、本実施形態では、一例として2つが形成され、挿入孔46Eは、本実施形態では、一例として3つが形成されている。挿入孔45E及び挿入孔46Eは、左右方向に長くされた長孔とされている。
案内板44は、板体41の右端部に接続されている。板体41の右端部から右斜め上方へ延び出ている。案内板44は、媒体Pを板体41側(すなわち左方側)へ案内する機能を有している。案内板44の下端部には、板体41から右方側(すなわち、後述の第二搬送方向)へ搬送される媒体Pが通過する開口44Bが形成されている。なお、案内板44は、曲率が比較的小さくされている。具体的には、案内板44の曲率は、例えば、搬送路25の曲率よりも小さくされている。このため、案内板44を搬送される媒体Pが湾曲されにくい。この結果、媒体P、及び、媒体Pに形成された画像に対して、案内板44と擦れることによる擦れ傷が付きにくい。
(第一ユニット31)
第一ユニット31は、図4及び図5に示されるように、検出装置本体40の上方側に配置されている。この第一ユニット31は、具体的には、検出装置本体40の左方側の部分の上方側に配置されている。さらに言えば、第一ユニット31は、第二検出装置30の上部の左方側の部分を構成している。
第一ユニット31は、ユニット本体50と、基板支持部59と、を有している。さらに、第一ユニット31には、搬送部80の後述の従動ロール87、88と、前後端検出部90及び側端検出部98における後述のセンサ91(A)、92(A)、93(A)(B)、及びセンサ基板95(A)、95(B)、95(C)、95(D)と、が設けられている。なお、第一ユニット31は、例えば、板金等の金属材料、樹脂材料、その他の材料にて形成される。
ユニット本体50は、図5に示されるように、板体51と、前板52と、後板53と、左板54と、右板55と、を有している。板体51は、前後方向及び左右方向に広がりを有し、上下方向を厚み方向とする板状に形成されている。この板体51の下面は、搬送路面51A(図5、図7及び図13参照)とされている。板体51には、従動ロール87、88が配置される開口51Bと、センサ91(A)、92(A)、93(A)(B)が配置される開口51C(図6参照)が形成されている。板体51は、検出装置本体40の板体41に対する上方側で、板体41との間に隙間を有した状態で、板体41に対向して配置されている(図7及び図13参照)。
前板52は、板体51の前端部から上方へ張り出した板である。後板53は、板体51の後端部から上方へ張り出した板である。前板52及び後板53は、前後方向を厚み方向とする板状に形成されている。
左板54は、板体51の左端部から上方へ張り出した板である。右板55は、板体51の右端部から上方へ張り出した板である。左板54及び右板55は、左右方向を厚み方向とする板状に形成されている。
板体51の後端部には、図5、図6及び図7(A)(B)に示されるように、検出装置本体40における後板43の挿入孔45Eに挿入される突出部51Eが設けられている。この突出部51Eは、板体51の同一面上に配置されると共に、後板53に対する後方側へ突出する。突出部51Eは、一例として、後板53の一部を切り起こすことで形成されている。そして、第一ユニット31の後部では、図7(A)(B)に示されるように、突出部51Eが挿入孔45Eに挿入され、且つ、後板53が検出装置本体40の後板43に突き当たっている。
一方、板体51の前部には、図8及び図9に示されるように、ボルト等の締結部材38が通される通孔51Dが形成されている。通孔51Dは、左右方向に沿って複数形成されている。そして、第一ユニット31の前部では、第一ユニット31の板体51と検出装置本体40の板体41との間にスペーサ39が挟まれた状態で、締結部材38によって板体51と板体41とが締結される。
第一ユニット31は、後板53が検出装置本体40の後板43に突き当たることで、前後方向において、検出装置本体40に対して位置決めされる。また、第一ユニット31は、突出部51Eが挿入孔45Eに挿入され且つ、スペーサ39を介して締結部材38によって板体51と板体41とが締結されることで、上下方向及び左右方向において、検出装置本体40に対して位置決めされる。
また、第一ユニット31は、締結部材38を外すことにより、検出装置本体40から取り外し可能となる。すなわち、第一ユニット31は、検出装置本体40に対して取り外し可能に配置されている。なお、本実施形態では、前述のように、第一ユニット31は、締結部材38によって、検出装置本体40に対して取り付けられていたが、第一ユニット31を検出装置本体40に対して取り付ける取付部材としては、締結部材38に限られない。取付部材としては、例えば、クランプなどであってもよく、第一ユニット31を検出装置本体40に対して取り付け可能な部材であればよい。
基板支持部59は、図4及び図5に示されるように、後述するセンサ基板95を支持する機能を有する部分である。具体的には、基板支持部59は、図5に示されるように、取付板59Aと、連結板59Bと、を有している。取付板59Aは、板体51に対する上方側に配置されている。取付板59Aには、複数のセンサ基板95が取り付けられている。連結板59Bは、取付板59Aから下方側に延び出て、板体51に連結されている。
(第二ユニット32)
第二ユニット32は、図4及び図5に示されるように、検出装置本体40の上方側に配置されている。この第二ユニット32は、具体的には、検出装置本体40の右方側の部分の上方側に配置されている。さらに言えば、第二ユニット32は、第二検出装置30の上部の右方側の部分を構成している。したがって、第二検出装置30の上部は、第一ユニット31と第二ユニット32とに分割可能とされている。
第二ユニット32は、ユニット本体60と、基板支持部69と、を有している。さらに、第二ユニット32には、搬送部80の後述の従動ロール89と、前後端検出部90及び側端検出部98における後述のセンサ91(B)、92(B)、94(A)(B)、及びセンサ基板95(E)、95(F)、95(G)、95(H)と、が設けられている。なお、第二ユニット32は、例えば、板金等の金属材料、樹脂材料、その他の材料にて形成される。
ユニット本体60は、図5に示されるように、板体61と、前板62と、後板63と、左板64と、右板65と、を有している。板体61は、前後方向及び左右方向に広がりを有し、上下方向を厚み方向とする板状に形成されている。この板体61の下面は、搬送路面61A(図5及び図7参照)とされている。板体61には、従動ロール89が配置される開口61Bと、センサ91(B)、92(B)、94(A)(B)が配置される開口61C(図6参照)が形成されている。板体61は、検出装置本体40の板体41に対する上方側で、板体41との間に隙間を有した状態で、板体41に対向して配置されている(図7参照)。
前板62は、板体61の前端部から上方へ張り出した板である。後板63は、板体61の後端部から上方へ張り出した板である。前板62及び後板63は、前後方向を厚み方向とする板状に形成されている。
左板64は、板体61の左端部から上方へ張り出した板である。右板65は、板体61の右端部から上方へ案内板44に沿って張り出した板である。左板64は、左右方向を厚み方向とする板状に形成されている。
板体61の後端部には、図5、図6及び図7(A)(B)に示されるように、検出装置本体40における後板43の挿入孔46Eに挿入される突出部61Eが設けられている。この突出部61Eは、板体61の同一面上に配置されると共に、後板63に対する後方側へ突出する。突出部61Eは、一例として、後板63の一部を切り起こすことで形成されている。そして、第二ユニット32の後部では、図7(A)(B)に示されるように、突出部61Eが挿入孔46Eに挿入され、且つ、後板63が検出装置本体40の後板43に突き当たっている。
一方、板体61の前部には、図9に示されるように、ボルト等の締結部材38が通される通孔61Dが形成されている。通孔61Dは、左右方向に沿って複数形成されている。そして、第二ユニット32の前部では、第二ユニット32の板体61と検出装置本体40の板体41との間にスペーサ39が挟まれた状態で、締結部材38によって板体61と板体41とが締結される。
第二ユニット32は、後板63が検出装置本体40の後板43に突き当たることで、前後方向において、検出装置本体40に対して位置決めされる。また、第二ユニット32は、突出部61Eが挿入孔46Eに挿入され且つ、スペーサ39を介して締結部材38によって板体61と板体41とが締結されることで、上下方向及び左右方向において、検出装置本体40に対して位置決めされる。
また、第二ユニット32は、締結部材38を外すことにより、検出装置本体40から取り外し可能となる。すなわち、第二ユニット32は、検出装置本体40に対して取り外し可能に配置されている。
基板支持部69は、図4及び図5に示されるように、後述するセンサ基板95を支持する機能を有する部分である。具体的には、基板支持部69は、図5に示されるように、取付板69Aと、連結板69Bと、を有している。取付板69Aは、板体61に対する上方側に配置されている。取付板69Aには、複数のセンサ基板95が取り付けられている。連結板69Bは、取付板69Aから下方側に延び出て、板体61に連結されている。
(開閉部70)
開閉部70は、図4及び図10に示されるように、搬送部80における搬送路80A(図1参照)を開放する開口77を開閉する機能を有している。この開閉部70は、図4に示されるように、検出装置本体40の上方側であって、第一ユニット31と第二ユニット32との間に配置されている。開閉部70は、第一ユニット31に設けられたセンサ91(A)、92(A)と、第二ユニット32に設けられたセンサ91(A)、92(B)との間であって、センサ91~94が存在しない位置に配置されている。なお、開閉部70は、例えば、板金等の金属材料、樹脂材料、その他の材料にて形成される。
開閉部70は、図4及び図5に示されるように、板体71と、前板72と、後板73と、左板74と、把持部76と、を有している。板体71は、前後方向及び左右方向に広がりを有し、上下方向を厚み方向とする板状に形成されている。この板体71の下面は、搬送路面71A(図10参照)とされている。
前板72は、板体71の前端部から上方へ張り出した板である。後板73は、板体71の後端部から上方へ張り出した板である。前板72及び後板73は、前後方向を厚み方向とする板状に形成されている。左板74は、板体71の左端部から上方へ張り出した板である。左板74は、左右方向を厚み方向とする板状に形成されている。
開閉部70は、図4及び図10に示されるように、搬送部80における搬送路80A(図1参照)を開放する開口77を開閉可能に検出装置本体40に支持されている。すなわち、開閉部70は、開口77を閉じる閉位置(図4に示される位置)と、開口77を開く開位置(図10に示される位置)と、を移動可能とされている。具体的には、開閉部70における前板72の右端部及び後板73の右端部の各々が、検出装置本体40の支持部42A及び後板43の各々に回転可能に支持されている。
開閉部70は、閉位置において、検出装置本体40の板体41に対する上方側で、板体41との間に隙間を有した状態で、板体41に対向して配置されている。把持部76は、前板72の前面側に設けられており、前板72から前方側に突出している。この把持部76を作業者が把持して、開閉部70が閉位置と開位置との間を移動される。
開閉部70は、一例として、搬送路80A(図1参照)で発生した媒体Pの詰まり(いわゆるジャム)を解消する用途で開閉される。なお、開閉部70を開閉する用途は、前述の用途に限られず、例えば、搬送路80A(図1参照)の搬送路面71A及び搬送路面41Aを清掃する用途であってもよく、種々の用途により開閉可能である。ここで、媒体P及び画像には、目立つ傷が付かないことが求められる。そして、案内板44の曲率及び媒体Pのコシの強さで、目立つ傷が付くか、付かないかが異なり、さらに搬送路80Aに混入した異物によって目立つ傷が付くことがある。したがって、搬送路80Aを開放して清掃可能であることが有益である。
(搬送部80の概要)
図1に示される搬送部80では、媒体Pが搬送される搬送経路80Bを有し、搬送経路80Bにおいて、媒体Pの搬送が停止され且つ搬送経路80Bに沿った引張方向に媒体Pが引っ張られる。
搬送経路80Bは、第二検出装置30において、加熱部19にて加熱された媒体Pが搬送される経路であり、搬送路80Aによって形成されている。搬送路80Aは、搬送路面41A、51A、61A、71Aによって形成される通路である。この搬送路80Aは、図1に示されるように、加熱部19から画像形成部14までの搬送路24の一部を構成する。
さらに、搬送部80では、表面画像が形成された媒体Pの搬送が停止され、当該媒体Pの停止状態の後、画像形成部14(具体的には、転写位置TA)に向けて、媒体Pの搬送が再開される。具体的には、搬送部80では、媒体Pが左方(以下、媒体Pの停止前の搬送方向を「第一搬送方向」という)へ搬送され、その媒体Pの左方への搬送が停止され、当該媒体Pの停止状態の後、右方(以下、媒体Pの停止後の搬送方向を「第二搬送方向」という)へ媒体Pの搬送が再開される。すなわち、搬送部80では、媒体Pの停止状態の後、第一搬送方向と異なる第二搬送方向へ搬送が再開される。さらに言えば、第一搬送方向と第二搬送方向とは、反対方向である。換言すれば、搬送部80は、媒体Pがスイッチバックされるともいえる。このように、本実施形態では、左方が第一搬送方向に相当し、右方が第二搬送方向に相当する。なお、搬送部80では、一枚の媒体Pが搬送される。また、搬送部80は、媒体Pを予め定められた停止位置に停止する。
前述のように、搬送部80では、搬送経路80Bにおいて、媒体Pが搬送方向へ搬送され且つ媒体Pの搬送方向への搬送が停止される。さらに、搬送部80では、搬送経路80Bにおいて、搬送が停止された媒体Pが、搬送経路80Bに沿った方向(以下、引張方向という)に媒体Pが引っ張られる。当該引張方向は、第一搬送方向及び第二搬送方向を含む方向である。
前述のように、第一搬送方向と第二搬送方向とは、反対方向であるため、第一搬送方向の上流側を、第二搬送方向の下流側と把握し、第一搬送方向の下流側を、第二搬送方向の上流側と把握することが可能である。したがって、第二検出装置30において、第一搬送方向の上流側に配置された各部材を、第二搬送方向の下流側に配置された部材と把握し、第一搬送方向の下流側に配置された各部材を、第二搬送方向の上流側に配置された部材と把握することが可能である。
なお、第二検出装置30の説明において「搬送方向」とは、「第一搬送方向」を示すものとする。したがって、第二検出装置30の説明において、「第一搬送方向」を、単に「搬送方向」と称する場合がある。
(搬送部80の具体的構成)
搬送部80は、具体的には、図16及び図17に示されるように、搬送経路80Bにおいて媒体Pを第一搬送方向へ搬送し且つ該搬送を停止させる上流側搬送部80Xと、上流側搬送部80Xの搬送方向下流側に配置され、搬送経路80Bにおいて媒体Pを第一搬送方向へ搬送し且つ該搬送を停止させる下流側搬送部80Yと、有している。なお、図16及び図17では、図示の簡略化のため、搬送路面51A、61A、71Aを一体的に示している。
上流側搬送部80Xは、搬送部材83を有している。搬送部材83は、第二検出装置30における搬送方向の上流部分(具体的には、右方側の部分)に配置されている。
下流側搬送部80Yは、搬送部材81、82を有している。搬送部材81、82は、搬送部材83に対する搬送方向下流側(具体的には左方側)に配置されている。具体的には、搬送部材82は、搬送部材81に対する搬送方向上流側であって、搬送部材83に対する搬送方向下流側に配置されている。搬送部材81、82、83の各々は、搬送経路80Bにおいて、媒体Pを第一搬送方向(左方に相当)へ搬送し且つ該搬送を停止させる機能を有している。また、搬送部材81、82、83は、搬送経路80Bにおいて、媒体Pを引張方向へ引っ張る機能を有している。搬送部材81、82、83は、搬送経路80Bにおいて、媒体Pを第二搬送方向(右方に相当)へ搬送する機能を有している。搬送部材81、82は、下流側搬送部の一例であり、搬送部材83は、上流側搬送部の一例である。さらに、搬送部材81は、第一搬送部の一例であり、搬送部材82は、第二搬送部の一例である。
搬送部材81、82、83の各々は、回転され媒体Pに搬送力を付与する回転部材としての駆動ロール84、85、86と、駆動ロール84、85、86に従動する従動部材としての従動ロール87、88、89と、を有している。
駆動ロール84、85、86の各々は、図11に示されるように、軸部841、851、861と、ロール部842、852、862と、接続部843、853、863と、を有している。軸部841、851、861は、前後方向に沿って配置されている。軸部841、851、861の軸方向一端部(具体的には、前端部)は、検出装置本体40の前板42に回転可能に支持されている。軸部841、851、861の軸方向他端部(具体的には、後端部)は、検出装置本体40の板体41に設けられた軸部支持部(図示省略)に回転可能に支持されている。
ロール部842、852、862は、軸部841、851、861の軸方向に沿って、間隔をおいて複数配置されている。複数のロール部842、852、862の各々は、板体41の開口41Bから上方へ突出している。すなわち、駆動ロール84、85、86は、ロール部842、852、862(すなわち、媒体Pに対する接触部分)が、検出装置本体40の搬送路面41Aに対する上方側へ突出している。本実施形態では、ロール部842、852、862の各々は、図中の符号(A)(B)(C)(D)で示されるように、4つ設けられている。
接続部843、853、863は、モータ等の駆動源777、778からの駆動力によって回転する接続部743、753、763に接続される部分である。接続部843、853、863と接続部743、753、763とは、互いに軸方向に接続される軸継手(カップリングとも称される)で構成されている。接続部743、753は、駆動源777からの駆動力が、ギヤ等の伝達部材(図示省略)を介して伝達される。これにより、駆動ロール84及び従動ロール87を含む搬送部材81と、駆動ロール85及び従動ロール88を含む搬送部材82とは、共通の駆動源777で回転する。一方、接続部763は、駆動源778からの駆動力が、ギヤ等の伝達部材(図示省略)を介して伝達される。これにより、駆動ロール86及び従動ロール89を含む搬送部材83が駆動源778で回転する。制御装置160は、駆動源777、778の駆動を制御する制御部として機能する。
接続部743、753、763、駆動源777、778、及び制御装置160は、本実施形態では一例として、画像形成装置本体11に設けられている。すなわち、接続部743、753、763、駆動源777、778、及び制御装置160は、本実施形態では、第二検出装置30の構成要素ではないと把握される。このように、駆動ロール84、85、86は、画像形成装置本体11に配置された接続部743、753、763に接続部843、853、863が接続されることで、画像形成装置本体11に配置された駆動源777、778の駆動力が、軸部841、851、861を通じて、ロール部842、852、862に伝達されて回転する。
従動ロール87、88、89の各々は、図4及び図5に示されるように、複数設けられている。具体的には、従動ロール87、88、89の各々は、ロール部842、852、862の各々と同数設けられている。本実施形態では、従動ロール87、88、89の各々は、図中の符号(A)(B)(C)(D)で示されるように、4つ設けられている。
この従動ロール87、88、89の各々は、ロール部842、852、862の各々に対向して配置されている。すなわち、従動ロール87、88、89の各々は、前後方向に沿って複数(本実施形態では4つ)配置されている。なお、従動ロール87、88、89に各々に付された符号(A)(B)(C)(D)は、この順番で、前方側に配置されたロールから、後方側に配置されたロールへ向けて付されている。
従動ロール87(A)及び従動ロール87(B)と、従動ロール88(A)及び従動ロール88(B)との各々は、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、後述のセンサ93(A)を前後方向に挟んで配置されている。
ロール部842(A)及びロール部842(B)と、ロール部852(A)及びロール部852(B)との各々についても、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、後述のセンサ93(A)を挟んで前後方向に配置されている。
具体的には、従動ロール87(A)及び従動ロール87(B)と、ロール部842(A)及びロール部842(B)との各々は、後述のセンサ93(A)における左側の部分を前後方向に挟んでいる。従動ロール88(A)及び従動ロール88(B)と、ロール部852(A)及びロール部852(B)との各々は、後述のセンサ93(A)における右側の部分を前後方向に挟んでいる。
従動ロール87(C)及び従動ロール87(D)と、従動ロール88(C)及び従動ロール88(D)との各々は、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、後述のセンサ93(B)を前後方向に挟んで配置されている。
ロール部842(C)及びロール部842(D)と、ロール部852(C)及びロール部852(D)との各々についても、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、後述のセンサ93(B)を挟んで前後方向に配置されている。
具体的には、従動ロール87(C)及び従動ロール87(D)と、ロール部842(C)及びロール部842(D)との各々は、後述のセンサ93(B)における左側の部分を前後方向に挟んでいる。従動ロール88(C)及び従動ロール88(D)と、ロール部852(C)及びロール部852(D)との各々は、後述のセンサ93(B)における右側の部分を前後方向に挟んでいる。
従動ロール89(A)及び従動ロール89(B)と、ロール部862(A)及びロール部862(B)との各々は、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、後述のセンサ94(A)を前後方向に挟んで配置されている。
従動ロール89(C)及び従動ロール89(D)と、ロール部862(C)及びロール部862(D)との各々は、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、後述のセンサ94(B)を前後方向に挟んで配置されている。
以上のように、本実施形態では、従動ロール87、88、89及びロール部842、852、862が、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、適宜、センサ93、94を前後方向(すなわち、媒体Pの幅方向)に挟んで配置されている。
従動ロール87、88の各々は、図5に示されるように、第一ユニット31に配置されている。この従動ロール87、88の各々は、図13に示されるように、外周面(すなわち媒体Pに対する接触面)が第一ユニット31の板体51の開口51Bから下方へ突出するように、板体51に回転可能に支持されている。すなわち、従動ロール87、88の各々は、外周面が第一ユニット31の搬送路面51Aに対する下方側へ突出しており、ロール部842、852の各々と接触している。
従動ロール89は、第二ユニット32に配置されている。具体的には、従動ロール89の各々は、従動ロール87、88の場合と同様に、外周面(すなわち媒体Pに対する接触面)が第二ユニット32の板体61の開口61Bから下方へ突出するように、板体61に回転可能に支持されている。すなわち、従動ロール89は、外周面が板体61の搬送路面61Aに対する下方側へ突出しており、ロール部862と接触している。
そして、搬送部80では、駆動ロール84、85、86の各々と従動ロール87、88、89の各々とは、媒体Pを挟んで、駆動ロール84、85、86が回転駆動されることで、媒体Pに搬送力を付与し、搬送経路80Bにおいて、媒体Pを搬送する。
また、搬送部80では、搬送経路80Bにおいて、第一搬送方向への搬送と第二搬送方向への搬送とを、搬送部材81、82、83の回転方向を変更することで行う。さらに、搬送部80では、媒体Pの第一搬送方向への搬送と第二搬送方向への搬送との間で、媒体Pの搬送が停止され且つ搬送経路80Bに沿った引張方向に媒体Pが引っ張られた状態(以下、引張状態という場合がある)を作り出す。なお、搬送部80は、制御装置160によって動作が制御される。搬送部80における具体的な搬送動作については、後述する。
さらに搬送部80は、引張状態中の媒体Pにおける一方の面及び他方の面の各々に対向する搬送路面41A、51A、61A、71Aを有している(図1参照)。搬送路面41Aは、前述のように、検出装置本体40の板体41の上面で構成されており(図5及び図13参照)、引張状態中の媒体Pの下面に対向し、媒体Pの下面を案内する。
そして、搬送路面41Aは、媒体Pの全面に亘って平らな面とされている。具体的には、搬送路面41Aは、画像形成装置10で用いられる最大サイズの媒体Pの全面に亘って平らな面とされている。さらに言えば、搬送路面41Aは、搬送方向及び幅方向で最大サイズの媒体Pよりも大きく形成されている。なお、搬送路面41Aは、部分的に凹凸を有していてもよい。搬送路面41Aは、例えば、反射板97等の部材が配置されること、及び、ロール部842、852、862等の部材が突出することで、部分的に凸部分を有していてもよい。また、搬送路面41Aは、例えば、開口416B等の穴、溝、及び凹みなどが形成されることで、部分的に凹部分を有していてもよい。また、搬送路面41Aは、例えば、リブを形成したり、板金を絞ったりすることで、部分的に凹部分及び凸部分の少なくとも一方を有することで、媒体Pとの接触面積を減らす構造を備えたものであってもよい。このように、前述の「平らな面」には、部分的に凹凸を有する平らな面が含まれる。
搬送路面51Aは、前述のように、第一ユニット31の板体51の下面で構成されており(図7及び図13参照)、引張状態中の媒体Pの上面に対向し、媒体Pの上面を案内する。搬送路面61Aは、前述のように、第二ユニット32の板体61の下面で構成されており(図7参照)、引張状態中の媒体Pの上面に対向し、媒体Pの上面を案内する。搬送路面71Aは、前述のように、開閉部70の板体71の下面で構成されており(図10参照)、引張状態中の媒体Pの上面に対向し、媒体Pの上面を案内する。
搬送路面51A、61A、71Aによって構成される、引張状態中の媒体Pの上方側の路面は、媒体Pの全面に亘って平らな面とされている。具体的には、当該路面は、画像形成装置10で用いられる最大サイズの媒体Pの全面に亘って平らな面とされている。
搬送部材81、82は、前述のように、媒体Pを搬送する機能を有しているが、搬送部材83が搬送する媒体Pを支持する支持部として把握することも可能である。具体的には、駆動ロール84、85は、検出装置本体40の搬送路面41Aに対する上方側へ突出するロール部842、852で、媒体Pの下面を支持する。従動ロール87、88は、第一ユニット31の搬送路面51Aに対する下方側へ突出する外周面で、媒体Pを駆動ロール84、85へ押し当てる。
このように、搬送部80では、駆動ロール84、85が、媒体Pの下面を、検出装置本体40の搬送路面41Aに対する上方の位置(すなわち搬送路面41Aから離れた位置)で支持する。
搬送部材81、82は、搬送方向長さが異なる媒体Pに応じた複数の位置に配置されている。具体的には、搬送部材81は、画像形成装置10で用いられる最大サイズ(具体的には、搬送方向長さが最大)の媒体Pの搬送方向下端部側を支持可能な位置に配置されている。搬送部材82は、画像形成装置10で用いられる最小サイズ(具体的には、搬送方向長さが最小)の媒体Pの搬送方向下端部側を支持可能な位置に配置されている。
(後端センサ99)
後端センサ99は、媒体Pの後端部を検知する検知部である。後端センサ99は、搬送部材83に対する搬送方向上流側に配置されている。すなわち、後端センサ99は、搬送部材83に対する搬送方向上流側で、媒体Pの後端部を検知する。
具体的には、後端センサ99は、媒体Pに非接触で媒体Pの後端部を検知する非接触のセンサとされている。さらに具体的には、後端センサ99は、媒体Pへ向けて照射される光を用いた光センサとされている。さらに具体的には、後端センサ99は、媒体Pへ照射した光の反射光を検知することで、媒体Pの後端部を検知する反射型の光センサとされている。なお、後端センサ99としては、透過型の光センサを用いてもよい。
本実施形態では、後述するように、後端センサ99が媒体Pの後端部を検知したタイミングを基準に、搬送部80の各部が動作される。
(制御装置160)
ここで、制御装置160の構成を説明する。制御装置160は、第二検出装置30を含む画像形成装置10の動作を制御する制御機能を有している。本実施形態では、制御装置160は、第二検出装置30の搬送部80の動作を制御する。具体的には、制御装置160は、図18に示されるように、プロセッサ161と、メモリ162と、ストレージ163と、タイマー164と、を有している。
プロセッサは、広義的なプロセッサを指し、プロセッサ161としては、汎用的なプロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit)及び、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)などが用いられる。
ストレージ163は、制御プログラム163A(図19参照)を含む各種プログラムと、各種データと、を格納する。ストレージ163は、具体的には、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)及びフラッシュメモリ等の記録装置により実現される。
メモリ162は、プロセッサ161が各種プログラムを実行するための作業領域であり、プロセッサ161が処理を実行する際に一時的に各種プログラム又は各種データを記録する。プロセッサ161は、ストレージ163から制御プログラム163Aを含む各種プログラムをメモリ162に読み出し、メモリ162を作業領域としてプログラムを実行する。タイマー164は、後述の第一、第二、第三経過時間などを計測するための計測部である。
制御装置160において、プロセッサ161は制御プログラム163Aを実行することにより、各種の機能を実現する。以下、ハードウェア資源としてのプロセッサ161とソフトウェア資源としての制御プログラム163Aの協働によって実現される機能構成について説明する。図19は、プロセッサ161の機能構成を示すブロック図である。
図19に示されるように、制御装置160において、プロセッサ161は、制御プログラム163Aを実行することにより、取得部161Aと、制御部161Cとして機能する。取得部161Aは、後端センサ99が媒体Pの後端部を検出した検出情報を取得する。
制御部161Cは、以下に示す搬送動作を実行させる制御を搬送部80(具体的には、駆動源777、778)に対して行う。
搬送部80では、図20に示されるように、駆動ロール84、85、86が、回転駆動されて正転方向(図16における反時計回り方向)へ正転し、且つ従動ロール87、88、89が正転方向(図16における時計回り方向)へ従動回転する。これにより、媒体Pが第一搬送方向(左方に相当)へ搬送される。
次に、後端センサ99が媒体Pの後端部を検出してから、第一経過時間が経過した後に、駆動ロール86及び従動ロール89が、回転を停止する(具体的には、回転の停止を開始する)。
次に、駆動ロール86及び従動ロール89が、回転を停止してから(具体的には回転の停止を開始してから)、第二経過時間が経過した後に、駆動ロール84、85及び従動ロール87、88が、回転を停止する(具体的には、回転の停止を開始する)。これにより、媒体Pが停止状態となる。このように、駆動ロール86及び従動ロール89と、駆動ロール84、85及び従動ロール87、88とで、時間差を有して、回転が停止することで、媒体Pが引張方向へ引っ張られる。すなわち、媒体Pは、搬送経路80Bにおいて、搬送が停止され且つ引張方向へ引っ張られた状態となる。
そして、駆動ロール84、85が回転を停止してから(具体的には回転の停止を開始してから)、第三経過時間が経過した後に、駆動ロール84、85、86が逆転方向(図16における時計回り方向)へ逆転し、且つ従動ロール87、88、89が逆転方向(図16における反時計回り方向)へ逆転する。これにより、媒体Pが第二搬送方向(右方に相当)へ搬送される。
このように、搬送部80では、搬送部材81、82、83(駆動ロール84、85、86及び従動ロール87、88、89)が、媒体Pを第一搬送方向へ搬送し、当該搬送を停止させる。さらに、搬送部材83が媒体Pの搬送を停止した後に、搬送部材81、82が媒体Pの搬送を停止することで、搬送部材81、82、83が、媒体Pを引張方向へ引っ張る。そして、引張状態の媒体Pの端部(具体的には前後端部及び一対の側端部)が、後述するように、前後端検出部90及び側端検出部98により検出される。
なお、搬送部材81、82は、共通の駆動源777で駆動されるため、搬送部材81は、搬送部材82と共に、回転(正転及び逆転)及び停止を行う。
以上のように、本実施形態では、後端センサ99が媒体Pの後端部を検出した検知タイミングを基準に、搬送部材83の回転を停止することで、搬送部材83は、媒体Pの後端が、搬送部材83から搬送方向上流側へ突出する突出量が、媒体Pの搬送方向の長さに関わらず略同一になるように、媒体Pの搬送を停止する。さらに、搬送部材81、82、83は、略同一の突出量になった端部側(すなわち搬送方向の上流端部側(具体的には右端部側))から媒体Pの再搬送を行う。
図16では、搬送経路80Bにおいて、最小サイズの媒体Pが停止される停止位置が示され、図17では、搬送経路80Bにおいて、最大サイズの媒体Pが停止される停止位置が示されている。
当該停止位置では、最小サイズの媒体Pは、搬送方向の上流側部分が、駆動ロール86及び従動ロール89で挟まれ、搬送方向の下流側部分が、駆動ロール85及び従動ロール88で挟まれる。したがって、搬送部材82(駆動ロール85及び従動ロール88)は、最小サイズの媒体Pを、搬送部材83(駆動ロール86及び従動ロール89)とで引っ張る。
最大サイズの媒体Pでは、当該停止位置において、搬送方向の上流側部分が、駆動ロール86及び従動ロール89で挟まれ、搬送方向の下流側部分が、駆動ロール84及び従動ロール87で挟まれる。したがって、搬送部材81(駆動ロール84及び従動ロール87)は、最大サイズの媒体Pを、搬送部材83(駆動ロール86及び従動ロール89)とで引っ張る。
なお、最大サイズの媒体Pは、「搬送方向長さが予め定められた長さ以上の媒体」の一例であり、少なくとも、搬送方向長さが最大である媒体Pである。最小サイズの媒体Pは、「搬送方向長さが予め定められた長さ未満の媒体」の一例であり、少なくとも、搬送方向長さが最小である媒体Pである。
なお、制御装置160は、画像形成装置10に配置されていたが、これに限られない。例えば、制御装置160は、第二検出装置30及び、画像形成装置10の外部に配置された他の装置などに配置されていてもよく、制御装置160の配置位置は限定されるものではない。さらに、制御装置160は、例えば、検出装置100の構成要素として構成されていてもよい。
(前後端検出部90)
前後端検出部90は、搬送が停止され且つ引張方向に引っ張られた状態の媒体Pの前端部及び後端部を検出する機能を有している。
前後端検出部90は、図5及び図6に示されるように、センサ91、92、93、94(以下、91~94という)と、センサ基板95と、配線96(図6参照)と、反射板97(図5参照)と、を備えている。
センサ93、94の各々は、図5及び図6に示されるように、複数設けられている。具体的には、センサ93、94の各々は、図中の符号(A)(B)で示されるように、一対(すなわち2つ)設けられている。
センサ93は、媒体Pの前端部を検知する検知部である。センサ94は、媒体Pの後端部を検知する検知部である。センサ93、94は、媒体Pに非接触で媒体Pの端部を検知する非接触のセンサとされている。さらに具体的には、センサ93、94は、媒体Pへ向けて照射される光を用いた光センサとされている。さらに具体的には、センサ93、94は、搬送方向に沿って配置された複数の検知素子(具体的には発光素子及び受光素子)を有し、搬送方向に長くされたラインセンサで構成されている。さらに具体的には、センサ93、94は、一例として、密着イメージセンサ(Contact Image Sensor(CIS))で構成されている。なお、センサ93、94としては、密着イメージセンサ以外のラインセンサを用いてもよい。
センサ93、94は、搬送方向に沿って配置された複数の検知素子によって検出領域が形成される。当該検知領域の搬送方向の長さは、センサ93、94の搬送方向長さと同じか、センサ93、94の搬送方向長さよりも小さくされている。センサ93、94では、検知領域における個々の検知素子の検知と非検知との境界で媒体Pの端部の位置を検知し、その座標(具体的には、検知領域の搬送方向下流端からの画素数)により示される位置情報が、例えば、制御装置160へ送られる。
センサ93は、第二検出装置30における搬送方向の下流側の部分(具体的には左方側の部分)に配置されている。このセンサ93は、引張状態の媒体Pにおける搬送方向の下流端部に対向する位置に配置されている。具体的には、センサ93は、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、長手方向が引張状態の媒体Pにおける搬送方向の下流端部と交わるように配置されており、当該下流端部を検知する。さらに具体的には、センサ93は、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、検知領域が、その長手方向において、予め定められた位置に停止した引張状態の媒体Pにおける搬送方向の下流端部と交わるように配置されている。換言すれば、センサ93の検知領域における長手方向の一端と他端との間に、予め定められた位置に停止した引張状態の媒体Pにおける搬送方向の下流端部が位置するように、センサ93が配置されている。
センサ94は、第二検出装置30における搬送方向の上流側の部分(具体的には右方側の部分)に配置されている。このセンサ94は、引張状態の媒体Pにおける搬送方向の上流端部に対向する位置に配置されている。具体的には、センサ94は、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、長手方向が引張状態の媒体Pにおける搬送方向の上流端部と交わるように配置されており、当該上流端部を検知する。さらに具体的には、センサ94は、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、検知領域が、その長手方向において、予め定められた位置に停止した引張状態の媒体Pにおける搬送方向の上流端部と交わるように配置されている。換言すれば、センサ94の検知領域における長手方向の一端と他端との間に、予め定められた位置に停止した引張状態の媒体Pにおける搬送方向の上流端部が位置するように、センサ94が配置されている。
具体的には、センサ93(A)及びセンサ94(A)が、第二検出装置30における前方側の部分で、左右方向に沿って、並んで配置されている。一方、センサ93(B)及びセンサ94(B)は、第二検出装置30における後方側の部分で、左右方向に沿って、並んで配置されている。
前後端検出部90において、センサ基板95、配線96及び反射板97の各々は、複数設けられている。具体的には、センサ基板95、配線96及び反射板97の各々は、センサ93、94と同数設けられている。前後端検出部90では、配線96及び反射板97の各々は、4つ設けられている。また、センサ基板95は、図中の符号(B)(C)(F)(G)で示されるように、4つ設けられている。
4つのセンサ基板95の各々は、4つのセンサ93、94の各々を駆動する駆動基板である。4つのセンサ基板95の各々は、4つのセンサ93、94の各々に対して、近接して配置されている。具体的には、センサ93、94の各々は、4つのセンサ基板95のうち、最も近接して配置されたセンサ基板95によって駆動される。すなわち、センサ93(A)、93(B)、94(A)、94(B)の各々が、センサ基板95(B)、95(C)、95(F)、95(G)の各々によって駆動される。
4つの配線96の各々は、4つのセンサ基板95の各々と、4つのセンサ93、94の各々とを、電気的に接続する接続線である。4つの配線96の各々は、束ねられずに、互いが離間した状態で配置されている。換言すれば、4つの配線96の各々は、一の配線96が、他の配線96に沿うような配置とはなっていない。また、4つの配線96の各々は、互いが交差しないように配置されている。4つの反射板97の各々は、4つのセンサ93、94の各々に対向して、検出装置本体40の板体41の搬送路面41Aに設けられている。反射板97は、媒体Pとして白い用紙を用いる場合を考慮して、一例として、白色との反射率の差が相対的に大きい黒色に着色されている。
(側端検出部98)
側端検出部98は、前後端検出部90が前端部及び後端部を検出する際に、媒体Pの側端部を検出する機能を有している。換言すれば、側端検出部98は、引張状態の媒体Pの側端部を検出する。側端検出部98は、図5及び図6に示されるように、センサ91、92と、センサ基板95と、配線96(図6参照)と、反射板97(図5参照)と、を備えている。
センサ91、92の各々は、図5及び図6に示されるように、複数設けられている。具体的には、センサ91、92の各々は、図中の符号(A)(B)で示されるように、一対(すなわち2つ)設けられている。
センサ91は、媒体Pの一方の側端部(具体的には、装置前方側の側端部)を検知する検知部である。センサ92は、媒体Pの他方の側端部(具体的には、装置後方側の側端部)を検知する検知部である。センサ91、92は、媒体Pに非接触で媒体Pの端部を検知する非接触のセンサとされている。さらに具体的には、センサ91、92は、媒体Pへ向けて照射される光を用いた光センサとされている。さらに具体的には、センサ91、92は、幅方向に沿って配置された複数の検知素子(具体的には発光素子及び受光素子)を有し、幅方向に長くされたラインセンサで構成されている。さらに具体的には、センサ91、92は、一例として、密着イメージセンサ(Contact Image Sensor(CIS))で構成されている。なお、センサ91、92としては、密着イメージセンサ以外のラインセンサを用いてもよい。
センサ91、92は、幅方向に沿って配置された複数の検知素子によって検出領域が形成される。当該検知領域の幅方向の長さは、センサ91、92の幅方向長さと同じか、センサ91、92の幅方向長さよりも小さくされている。センサ91、92では、検知領域における個々の検知素子の検知と非検知との境界で媒体Pの端部の位置を検知し、その座標(具体的には、検知領域の後端からの画素数)により示される位置情報が、例えば、制御装置160へ送られる。
センサ91は、第二検出装置30における前方側の部分に配置されている。このセンサ91は、引張状態の媒体Pの一方の側端部(すなわち幅方向の一端部)に対向する位置に配置されている。具体的には、センサ91は、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、長手方向で引張状態の媒体Pの一方の側端部と交わるように配置されており、当該一方の側端部を検知する。さらに具体的には、センサ91は、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、検知領域が、その長手方向において、予め定められた位置に停止した引張状態の媒体Pの一方の側端部と交わるように配置されている。換言すれば、センサ91の検知領域における長手方向の一端と他端との間に、予め定められた位置に停止した引張状態の媒体Pの一方の側端部が位置するように、センサ91が配置されている。
センサ92は、第二検出装置30における後方側の部分に配置されている。このセンサ92は、引張状態の媒体Pの他方の側端部(すなわち幅方向の他端部)に対向する位置に配置されている。具体的には、センサ92は、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、長手方向が引張状態の媒体Pの他方の側端部と交わるように配置されており、当該他方の側端部を検知する。さらに具体的には、センサ92は、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、検知領域が、その長手方向において、予め定められた位置に停止した引張状態の媒体Pの他方の側端部と交わるように配置されている。換言すれば、センサ92の検知領域における長手方向の一端と他端との間に、予め定められた位置に停止した引張状態の媒体Pの他方の側端部が位置するように、センサ92が配置されている。
具体的には、センサ91(A)及びセンサ92(A)が、第二検出装置30における搬送方向の下流側の部分(具体的には、第一ユニット31)で、前後方向に沿って、並んで配置されている。一方、センサ91(B)及びセンサ92(B)は、第二検出装置30における搬送方向の上流側の部分(具体的には、第二ユニット32)で、前後方向に沿って、並んで配置されている。
また、本実施形態では、センサ91及びセンサ92は、側面視にて、センサ93とセンサ94との間に位置している。すなわち、センサ91及びセンサ92は、センサ93に対する搬送方向上流側であって、センサ94に対する搬送方向下流側に配置されている。なお、側面視とは、媒体Pの幅方向の一方側から他方側へ向けて見た場合をいう。
側端検出部98において、センサ基板95、配線96及び反射板97の各々は、複数設けられている。具体的には、センサ基板95、配線96及び反射板97の各々は、センサ91、92と同数設けられている。側端検出部98では、配線96及び反射板97の各々は、4つ設けられている。また、センサ基板95は、図中の符号(A)(D)(E)(H)で示されるように、4つ設けられている。
4つのセンサ基板95の各々は、4つのセンサ91、92の各々を駆動する駆動基板である。4つのセンサ基板95の各々は、4つのセンサ91、92の各々に対して、近接して配置されている。具体的には、センサ91、92の各々は、4つのセンサ基板95のうち、最も近接して配置されたセンサ基板95によって駆動される。すなわち、センサ91(A)、92(A)、91(B)、92(B)の各々が、センサ基板95(A)、95(D)、95(E)、95(H)の各々によって駆動される。
4つの配線96の各々は、4つのセンサ基板95の各々と、4つのセンサ91、92の各々とを、電気的に接続する接続線である。4つの配線96の各々は、束ねられずに、互いが離間した状態で配置されている。換言すれば、4つの配線96の各々は、一の配線96が、他の配線96に沿うような配置とはなっていない。また、4つの配線96の各々は、互いが交差しないように配置されている。4つの反射板97の各々は、4つのセンサ91、92の各々に対向して、検出装置本体40の板体41の搬送路面41Aに設けられている。反射板97は、媒体Pとして白い用紙を用いる場合を考慮して、一例として、白色との反射率の差が相対的に大きい黒色に着色されている。
なお、本実施形態では、センサ基板95(A)、95(B)、95(C)、95(D)は、この順で後方側に向かって配置されるように、基板支持部59の取付板59Aに取り付けられている。センサ基板95(E)、95(F)、95(G)、95(H)は、この順で後方側に向かって配置されるように、基板支持部69の取付板69Aに取り付けられている。
また、本実施形態では、センサ91(A)、92(A)、93(A)(B)と、センサ基板95(A)、95(B)、95(C)、95(D)と、が第一ユニット31に設けられている。また、センサ91(A)、92(A)、93(A)(B)の各々と、センサ基板95(A)、95(B)、95(C)、95(D)の各々と、を電気的に接続する配線96が、第一ユニット31に設けられている。
また、本実施形態では、センサ91(B)、92(B)、94(A)(B)と、センサ基板95(E)、95(F)、95(G)、95(H)と、が第二ユニット32に設けられている。また、センサ91(B)、92(B)、94(A)(B)の各々と、センサ基板95(E)、95(F)、95(G)、95(H)の各々と、を電気的に接続する配線96が、第二ユニット32に設けられている。このように、センサ91~94は、第一ユニット31及び第二ユニット32に設けられているため、引張状態の媒体Pに対する上方側から、媒体Pの端部を検知する。このため、センサ91~94は、引張状態の媒体Pに対する下方側から、媒体Pの端部を検知する場合に比べ、センサ91~94への紙粉等の異物の付着が抑制される。
(押え部材110)
図12及び図13に示される押え部材110は、引張状態の媒体Pの端部を押さえる部材である。なお、媒体Pの端部を押さえるとは、媒体Pの端部に対して上下から移動を制限することを意味する。
押え部材110は、図12及び図13に示されるように、複数設けられている。具体的には、本実施形態では、押え部材110は、図12における符号(A)(B)(C)(D)で示されるように、4つ設けられている。押え部材110は、樹脂フィルム等の板状の弾性部材で構成されている。
押え部材110(A)及び押え部材110(B)は、図13に示されるように、側面視にて、搬送部材81と搬送部材82との間に配置されている。また、押え部材110(A)及び押え部材110(B)は、図12に示されるように、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、センサ93(A)を前後方向に挟んで配置されている。
押え部材110(C)及び押え部材110(D)は、図13に示されるように、側面視にて、搬送部材81に対する搬送方向下流側に配置されている。また、押え部材110(C)及び押え部材110(D)は、図12に示されるように、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、センサ93(A)を前後方向に挟んで配置されている。
押え部材110(A)、110(B)、110(C)、110(D)は、搬送方向の上流端部(すなわち、右端部)が、検出装置本体40の搬送路面41Aに取り付けられており、自身の弾性力により、搬送方向の下流側の部分(すなわち、左方側の部分)が、第一ユニット31の搬送路面51Aに押し付けられている。これにより、押え部材110(A)、110(B)、110(C)、110(D)は、自身と搬送路面51Aとの間で搬送される媒体Pを搬送路面51Aへ押し付けることで、引張状態の媒体Pの端部(具体的には下流端部)を押さえる。
なお、図12及び図13等には、図示していないが、本実施形態では、前述の構成と同様に、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、センサ93(B)を前後方向に挟むように、押え部材110が配置されている。
以上のように、本実施形態では、押え部材110が、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、適宜、センサ93を前後方向に挟むように配置されている。
(押え部材120)
図6に示される押え部材120は、支持部の一例であり、側端検出部98が側端部を検出する媒体Pを支持する。具体的には、押え部材120は、引張状態の媒体Pの側端部を押さえる。なお、媒体Pの側端部を押さえるとは、媒体Pの側端部に対して上下から移動を制限することを意味する。
押え部材120は、図6に示されるように、複数設けられている。具体的には、本実施形態では、押え部材120は、図6における符号(A)(B)(C)(D)で示されるように、4つ設けられている。押え部材120は、樹脂フィルム等の板状の弾性部材で構成されている。
押え部材120(A)、120(B)、120(C)、120(D)は、搬送部材83に対する搬送方向下流側に配置され、搬送部材82に対する搬送方向上流側に配置されている。
押え部材120(A)は、センサ92(A)に対する搬送方向上流側にセンサ92(A)に沿って配置されている。押え部材120(A)の前後方向長さは、センサ92(A)の前後方向長さと略同一とされている。
押え部材120(B)は、センサ92(B)に対する搬送方向上流側にセンサ92(B)に沿って配置されている。押え部材120(B)の前後方向長さは、センサ92(B)の前後方向長さと略同一とされている。押え部材120(A)、120(B)は、センサ93(B)、94(B)に対する後方側に配置されている。
押え部材120(C)は、センサ91(A)に対する搬送方向上流側にセンサ91(A)に沿って配置されている。押え部材120(C)の前後方向長さは、センサ91(A)の前後方向長さと略同一とされている。
押え部材120(D)は、センサ91(B)に対する搬送方向上流側にセンサ91(B)に沿って配置されている。押え部材120(D)の前後方向長さは、センサ91(B)の前後方向長さと略同一とされている。押え部材120(C)、120(D)は、センサ93(A)、94(A)に対する前方側に配置されている。
押え部材120(A)、120(B)、120(C)、120(D)は、搬送方向の上流端部(すなわち、右端部)が、検出装置本体40の搬送路面41Aに取り付けられており、自身の弾性力により、搬送方向の下流側の部分(すなわち、左方側の部分)が、第一ユニット31の搬送路面51Aに押し付けられている。これにより、押え部材120(A)、120(B)、120(C)、120(D)は、自身と搬送路面51Aとの間で搬送される媒体Pを搬送路面51Aへ押し付けることで、引張状態の媒体Pの側端部を押さえる。これにより、媒体Pの側端部が支持される。
そして、センサ91(A)、91(B)、92(A)、92(B)は、押え部材120(A)、120(B)、120(C)、120(D)によって、側端部が支持された媒体Pの側端部を検出する。
なお、本実施形態では、押え部材120(A)、120(B)、120(C)、120(D)は、前後方向に長さを有しているが、押え部材120(A)、120(B)、120(C)、120(D)の各々は、前後方向において複数に分割された複数の部材で構成されていてもよい。
(制御装置160における第二検出装置30の制御機能)
ここで、制御装置160が第二検出装置30の動作を制御する制御機能について説明する。図14及び図15は、制御装置160において、第二検出装置30の動作を制御する制御機能を発揮する構成要素について図示したものである。具体的には、制御装置160は、前述のように、プロセッサ161と、メモリ162と、ストレージ163と、を有している(図14参照)。
制御装置160において、プロセッサ161は制御プログラム163Aを実行することにより、各種の機能を実現する。以下、ハードウェア資源としてのプロセッサ161とソフトウェア資源としての制御プログラム163Aの協働によって実現される機能構成について説明する。図15は、プロセッサ161の機能構成を示すブロック図である。
図15に示されるように、制御装置160において、プロセッサ161は、制御プログラム163Aを実行することにより、取得部161Aと、測定部161Bと、制御部161Cとして機能する。
取得部161Aは、前後端検出部90及び側端検出部98が媒体Pの端部を検出した検出情報を取得する。当該検出情報には、媒体Pの端部の位置を示す位置情報が含まれる。位置情報とは、具体的には、媒体Pの前端部及び後端部については、搬送方向の位置を示す位置情報であり、媒体Pの側端部については、媒体Pの幅方向の位置を示す位置情報である。
具体的には、取得部161Aは、例えば、センサ93、94が、検知領域における個々の検知素子の検知と非検知との境界で媒体Pの端部の位置を検知し、その座標(具体的には、検知領域の搬送方向下流端からの画素数)により示される位置情報を取得する。
また、取得部161Aは、例えば、センサ91、92が、検知領域における個々の検知素子の検知と非検知との境界で媒体Pの端部の位置を検知し、その座標(具体的には、検知領域の後端からの画素数)により示される位置情報を取得する。
測定部161Bは、取得部161Aが取得した位置情報に基づき、媒体Pの搬送方向長さ及び媒体Pの幅方向長さを測定する。具体的には、測定部161Bは、例えば、以下のように、媒体Pの搬送方向長さを測定する。
測定部161Bは、例えば、図21及び図23に示されるように、当該位置情報に基づき、媒体Pの後端部からセンサ94の検出領域の上流端部(すなわち右端部)までの距離LBを求める。
具体的には、センサ94の検知素子による全体の画素数P1(pixcel/mm)と、センサ94の検知領域の搬送方向上流端部から媒体Pの後端部までの画素数P2(pixcel)と、に基づき、以下の式(1)により、距離LBを求める。なお、図21~図23は、概念図であり、各構成部(搬送部材82、83、センサ91~94)を模式的に示している。
式(1):LB=P2÷P1
また、測定部161Bは、例えば、当該位置情報に基づき、媒体Pの前端部からセンサ93の検出領域の上流端部(すなわち右端部)までの距離LCを求める。
具体的には、センサ93の検知素子による全体の画素数P3(pixcel/mm)と、センサ93の検知領域の搬送方向上流端部から媒体Pの前端部までの画素数P4(pixcel)と、に基づき、以下の式(2)により、距離LCを求める。
式(2):LC=P4÷P3
ここで、センサ94の上流端部(すなわち右端部)からセンサ93の上流端部(すなわち右端部)までの距離LAは、既知となっている。そして、測定部161Bは、以下の式(3)により、媒体Pの搬送方向長さL1を求める。
式(3):L1=LA+LC-LB
また、測定部161Bは、例えば、以下のように、媒体Pの幅方向長さを測定する。
測定部161Bは、例えば、図23に示されるように、当該位置情報に基づき、媒体Pの一方の側端部(すなわち、装置後方側の端部)からセンサ92の検出領域の後端部(すなわち、装置後方側の端部)までの距離WBを求める。
具体的には、センサ92の検知素子による全体の画素数P5(pixcel/mm)と、センサ92の検知領域の後端部から媒体Pの一方の側端部までの画素数P6(pixcel)と、に基づき、以下の式(4)により、距離WBを求める。
式(4):WB=P6÷P5
また、測定部161Bは、例えば、当該位置情報に基づき、媒体Pの他方の側端部(すなわち、装置前方側の端部)からセンサ91の検出領域の後端部(すなわち、装置後方側の端部)までの距離WCを求める。
具体的には、センサ91の検知素子による全体の画素数P7(pixcel/mm)と、センサ91の検知領域の後端部から媒体Pの他方の側端部までの画素数P8(pixcel)と、に基づき、以下の式(5)により、距離WBを求める。
式(5):WC=P8÷P7
ここで、センサ92の後端部からセンサ91の後端部までの距離WAは、既知となっている。そして、測定部161Bは、以下の式(6)により、媒体Pの幅方向長さW1を求める。
式(6):W1=WA+WC-WB
そして、測定部161Bは、測定した媒体Pの搬送方向長さ及び、媒体Pの幅方向長さから、媒体Pのサイズ(大きさ)を測定する。
本実施形態では、第二検出装置30における後方側の部分で左右方向に沿って並んだセンサ93(B)及びセンサ94(B)の検知結果と、第二検出装置30における前方側の部分で左右方向に沿って並んだセンサ93(A)及びセンサ94(A)の検知結果と、から、媒体Pの幅方向の一端側の部分と他端側の部分とでの搬送方向長さL1が測定される。
ここで、媒体Pとして、用紙を用いた場合などでは、裁断誤差により、媒体Pにおける幅方向の一端側部分と他端側部分とで、搬送方向長さL1が異なる場合があるが、媒体Pの幅方向の一端側の部分と他端側の部分との搬送方向長さL1を測定することで、当該裁断誤差を測定することが可能となる。なお、例えば、媒体Pにおける幅方向の一端側部分と他端側部分での搬送方向長さL1の平均値、最小値、及び最大値のいずれかを、媒体Pの搬送方向長さとすることが可能である。
また、本実施形態では、第二検出装置30における左方側の部分で前後方向に沿って並んだセンサ91(A)及びセンサ92(A)の検知結果と、第二検出装置30における右方側の部分で前後方向に沿って並んだセンサ91(B)及びセンサ92(B)の検知結果と、から、媒体Pの搬送方向の下流側の部分と上流側の部分とでの幅方向長さW1が測定される。
ここで、媒体Pとして、用紙を用いた場合などでは、裁断誤差により、媒体Pにおける搬送方向の下流側の部分と上流側の部分とで、幅方向長さW1が異なる場合があるが、媒体Pの搬送方向の下流側の部分と上流側の部分との幅方向長さW1を測定することで、当該裁断誤差を測定することが可能となる。なお、例えば、媒体Pにおける搬送方向の下流側の部分と上流側の部分との幅方向長さW1の平均値、最小値、及び最大値のいずれかを、媒体Pの幅方向長さとすることが可能である。
さらに、本実施形態では、例えば、センサ91(A)、92(A)、93(A)、94(A)と、センサ91(B)、92(B、)93(B)、94(B)との間での検知位置のずれから媒体Pの斜行(すなわち傾き)を検出してもよい。その媒体Pの傾き分を補正して、媒体Pの搬送方向長さ、及び媒体Pの幅方向長さを求めてもよい。
制御部161Cは、測定部161Bが測定した媒体Pのサイズ(大きさ)に基づき、端部が検出された媒体Pに形成される画像の画像調整を行う。すなわち、制御部161Cは、第二検出装置30が媒体Pの端部を検出した後、測定部161Bが測定した媒体Pのサイズ(大きさ)に基づき、検出された媒体Pに形成される裏面画像の画像調整を行う。制御部161Cは、例えば、画像が形成される媒体Pのサイズとして指定されたサイズに対して、測定部161Bが測定した媒体Pのサイズが小さい場合に、裏面画像を縮小して形成させる制御を画像形成部14に対して行う。
なお、制御装置160は、画像形成装置10に配置されていたが、これに限られない。例えば、制御装置160は、第二検出装置30及び、画像形成装置10の外部に配置された他の装置などに配置されていてもよく、制御装置160の配置位置は限定されるものではない。
(媒体Pを引っ張る構成に変形例)
本実施形態では、搬送経路80Bにおいて、媒体Pを第一搬送方向へ搬送し且つ該搬送を停止させる搬送部材81、82、83が、媒体Pを引張方向へ引っ張っていたが、これに限られない。例えば、搬送部材81、82、83が、媒体Pの搬送と該搬送の停止を行い、別途設けた引張手段により、媒体Pを引っ張る構成であってもよい。引張手段としては、例えば、搬送ロール、搬送ベルト等の搬送部材、吸引力を用いて媒体Pを引っ張るものなどがある。
また、本実施形態では、搬送部材83が媒体Pの搬送を停止した後に、搬送部材81、82が媒体Pの搬送を停止することで、搬送部材81、82、83が、媒体Pを引張方向へ引っ張っていたが、これに限られない。例えば、搬送部材81、82、83が、媒体Pの搬送を同時に停止した後、搬送部材81、82、83の少なくとも一方が動作して媒体を引っ張る構成であってもよい。なお、搬送部材81、82が動作する場合は、駆動ロール84、85が正転し、搬送部材83が動作する場合は、駆動ロール86が逆転する。
(上流側搬送部80X及び下流側搬送部80Yの変形例)
本実施形態では、下流側搬送部80Yは、搬送部材81と、搬送部材81に対する搬送方向上流側に配置された搬送部材82と、を有していたが、これに限られない。例えば、下流側搬送部80Yは、単一の搬送部材等の搬送部のみを有する構成であってもよい。具体的には、下流側搬送部80Yは、例えば、搬送部材82のみを有する構成であってもよい。なお、この構成では、最小サイズ及び最大サイズを含む全てのサイズの媒体Pが、搬送部材82と搬送部材83とで引っ張られる。
このように、本実施形態では、最小サイズの媒体Pと最大サイズ媒体Pとが、同じ搬送部材等の搬送部で引っ張られる構成であってもよい。さらに、下流側搬送部80Yは、3つ以上の搬送部材等の搬送部を有する構成であってもよい。
また、本実施形態では、上流側搬送部80Xは、搬送部材83のみを有していたが、複数の搬送部材等の搬送部を有していてもよい。この場合では、例えば、下流側搬送部80Yが単一の搬送部を有し、上流側搬送部80Xが、第一搬送部と、該第一搬送部に対する搬送方向上流側に配置された第二搬送部と、を有する構成とすることが可能である。この構成では、例えば、後端センサ99に替えて、媒体Pの前端部を検知する検知部としての前端センサを設け、当該前端センサが媒体Pの前端部を検知したタイミングを基準に、媒体Pを停止させることが可能である。
さらに、当該前端センサが媒体Pの前端部を検知したタイミングを基準に、媒体Pを停止させることで、下流側搬送部80Yは、媒体Pの前端が、下流側搬送部80Yから搬送方向下流側へ突出する突出量が、媒体Pの搬送方向の長さに関わらず略同一になるように、媒体Pの搬送を停止させることが可能となる。
さらに、第二検出装置30を、搬送路80Aに対する搬送方向下流側であって、転写位置TAに対する搬送方向上流側に配置した変形例において、搬送部材81、82、83は、略同一の突出量になった端部側(すなわち搬送方向の下流部側)から媒体Pの再搬送を行うことが可能となる。
(搬送部材81、82、83による引張力の変更)
搬送部材81、82、83は、媒体Pの特性に応じて、引張力を変更してもよい。具体的には、搬送部材81、82、83は、媒体Pの種類に応じて、引張力を変更してもよい。媒体Pの種類としては、薄紙、普通紙、及び厚紙等の厚さに関する種類や、塗工紙、及び非塗工紙等の塗工の有無による種類などがある。媒体Pの特性としては、媒体Pの種類、剛性、厚さ、坪量、大きさ、重さ、温度、及び温度などがある。
具体的には、搬送部材81、82、83は、例えば、第一種類の媒体Pに対して第一引張力を付与し、第一種類の媒体Pよりも剛性が高い第二種類の媒体に対して、第一引張力よりも強い第二引張力を付与する構成とされる。
引張力は、搬送部材83が回転を停止してから搬送部材81、82の回転を停止させるまでの第二経過時間(すなわち、時間差)を変更することで、変更される。すなわち、第二経過時間を長くすることで、引張力が強くされる。
このように、媒体Pの種類に応じて引張力を変更する構成では、搬送経路80Bにおいて、複数の種類の媒体Pが搬送される。この搬送経路80Bにおいて、第二検出装置30(具体的には前後端検出部90)が、搬送が停止され且つ引張状態の複数の種類の媒体Pの前端部及び後端部を検出する。この第二検出装置30では、媒体Pの種類に応じて引張力を変更する。そして、画像形成部14が、第二検出装置30の検出結果に基づいて、複数の種類の媒体Pに画像形成を行う。
搬送部材81、82、83は、媒体Pの特性に応じて、引張力を変更する構成では、搬送部材81、82、83の引張力が一定である場合に比べ、媒体Pのしわが抑制される。
また、本例では、第二検出装置30では、媒体Pの種類に応じて引張力を変更するので、複数種類の媒体Pを一定の引張力で引っ張った状態で、複数種類の媒体Pの前端部及び後端部を検出した結果に基づいて画像形成を行うものに比べ、媒体Pの種類に対し、適切な画像形成を行える。
(搬送部80の変形例)
本実施形態では、駆動ロール84、85、86の接続部843、853、863に接続される接続部743、753、763、駆動源777、778、及び制御装置160は、画像形成装置本体11に設けられていたが、これに限られない。接続部743、753、763、駆動源777、778、及び制御装置160は、第二検出装置30に設けられていてもよい。
本実施形態では、搬送部材81と搬送部材82とは、共通の駆動源777で回転する構成とされていたが、これに限られない。たとえば、搬送部材81と搬送部材82とが、別々の駆動源で回転する構成であってもよい。
また、本実施形態では、搬送部材83は、媒体Pの後端が、搬送部材83から搬送方向上流側へ突出する突出量が、媒体Pの搬送方向の長さに関わらず略同一になるように、媒体Pの搬送を停止していたが、これに限られない。例えば、媒体Pの後端が搬送部材83から搬送方向上流側へ突出する突出量が媒体Pに応じて変わる構成であってもよい。
本実施形態では、回転部材として、駆動ロール84、85、86を用いたが、これに限られない。回転部材としては、例えば、ロール、コロ、ベルト及びホイール等を単独で用いてもよく、これらを組み合わせて用いてもよい。なお、回転部材としてベルトを用いた場合には、ベルトは、複数のロールに巻き掛けられ、該ロールから駆動力を受けて周回する。また、回転部材としては、回転駆動されない部材であってもよく、回転する部材であればよい。
本実施形態では、従動部材として、従動ロール87、88、89を用いたが、これに限られない。従動部材としては、例えば、コロ、ベルト及びホイール等であってもよく、回転部材に従動する部材であればよい。
また、本実施形態では、回転部材としての駆動ロール84、85、86が検出装置本体40に配置され、検出装置本体40に対する上方側に配置されたユニットである第一ユニット31及び第二ユニット32に、従動部材としての従動ロール87、88、89が、配置されていたが、これに限られない。例えば、従動ロール87、88、89等の従動部材が検出装置本体40に配置され、駆動ロール84、85、86等の回転部材が、第一ユニット31及び第二ユニット32に配置される構成であってもよい。
また、本実施形態では、従動ロール87、88、89及びロール部842、852、862が、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、適宜、センサ93、94を前後方向(すなわち、媒体Pの幅方向)に挟んで配置されていたが、これに限られない。例えば、従動ロール87、88、89及びロール部842、852、862が、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、適宜、センサ93、94を搬送方向に挟んで配置されていてよい。また、従動ロール87、88、89及びロール部842、852、862が、センサ93、94を挟まない位置に配置されていてもよい。
本実施形態では、第一搬送方向は、左方とされ、第二搬送方向は、右方とされていたが、これに限られない。第一搬送方向及び第二搬送方向としては、例えば、前方、後方、上方、下方等であってもよく、種々の方向を用いることが可能である。
第二搬送方向は、第一搬送方向に対する反対方向であったがこれに限られない。第二搬送方向としては、例えば、第一搬送方向に対する交差方向であってもよく、第一搬送方向と異なる方向であればよい。第二搬送方向が、第一搬送方向に対する交差方向である場合には、第二検出装置30は、メビウスターン方式により、媒体Pの表裏を反転させる構成を採用することが可能である。メビウスターン方式とは、例えば、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、媒体Pの向きが90度ずつ変更されるように、複数回折り返して搬送することで、媒体Pの表裏を反転させる方式である。さらに、第二搬送方向としては、例えば、第一搬送方向と同じ方向であってもよい。
(押え部材110の変形例)
本実施形態では、押え部材110が、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、適宜、センサ93を前後方向に挟むように配置されていたが、これに限られない。押え部材110が、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、適宜、センサ93を搬送方向に挟むように配置されていてもよい。また、押え部材110が、センサ93を挟まない位置に配置されていてもよい。例えば、押え部材110は、センサ93による検知に影響がない範囲で、センサ93に対向する対向位置に配置されていてもよいし、当該対向位置からずれた位置に配置されていてもよい。
また、本実施形態では、押え部材110は、センサ93が検知する媒体Pの下流端部を押さえていたが、これに替えて又は加えて、センサ91、92、94の各々が検知する媒体Pの一方の側端部、他方の側端部、及び下流端部の各々を押える構成であってもよい。なお、押え部材110は、媒体Pの検知対象となる端部を押えればよいので、検知対象とならない端部がある構成においては、当該端部に対しては、押え部材110は配置されていなくてもよい。
また、押え部材110としては、樹脂フィルム等の板状の弾性部材に限られない。押え部材110としては、検出装置本体40の搬送路面41Aに対する上方の位置で支持するものであればよく、リブ等の突出部、駆動、従動及び非回転のいずれかのロール、ベルト、コロ及びホイール等、であってもよい。また、媒体Pを支持するものとしては、空気等の気体を吹き付ける又は吸引することで、媒体Pを支持するものであってもよい。
(押え部材120の変形例)
本実施形態では、押え部材120(A)、120(B)、120(C)、120(D)の各々が、センサ92(A)、92(B)、91(A)、91(B)の各々に対する搬送方向上流側にセンサ92(A)、92(B)、91(A)、91(B)の各々に沿って配置されていたが、これに限られない。例えば、押え部材120(A)、120(B)、120(C)、120(D)の各々は、センサ92(A)、92(B)、91(A)、91(B)の各々に対する搬送方向下流側に配置されていてもよい。
また、支持部の一例としては、押え部材120に限られない。支持部の一例としては、側端検出部98が側端部を検出する媒体Pを支持するものであればよく、リブ等の突出部、駆動、従動及び非回転のいずれかのロール、ベルト、コロ及びホイール等、であってもよい。また、支持部の一例としては、空気等の気体を吹き付ける又は吸引することで、媒体Pを支持するものであってもよい。
さらに、本実施形態では、側端検出部98が側端部を検出する媒体Pを支持する押え部材120を備えない構成であってもよい。
(開閉部70の変形例)
本実施形態では、開閉部70は、センサ91(A)、92(A)と、センサ91(A)、92(B)との間であって、センサ91~94が存在しない位置に配置されていたが、これに限られない。例えば、開閉部70が、センサ93、94が存在しない位置に配置され、センサ91、92と共に開閉される構成であってもよい。なお、この際は、開閉部70の位置決め精度を、センサ91、92の検知精度に影響しないよう構成する必要がある。
また、第二検出装置30としては、開閉部70を有せず、搬送部80における搬送路80A(図1参照)を開放する開口77を開閉できない構成であってもよい。
(前後端検出部90及び側端検出部98の変形例)
本実施形態では、センサ91~94として、反射型の光センサを用いたが、これに限られない。例えば、センサ91~94としては、透過型の光センサを用いてもよい。また、検知部としてセンサ91~94は、媒体Pの端部との接触により、媒体Pの端部を検知する検知部であってもよく、種々の検知部を用いることが可能である。媒体Pの端部との接触により、媒体Pの端部を検知する検知部としては、例えば、媒体Pの側端部に接触する接触部材(例えばガイド部材)を用いた検知部が挙げられる。また、センサ91~94としては、媒体Pを撮影して、媒体Pの端部を検知するカメラであってもよい。なお、カメラによって撮影された画像から媒体Pの長さを測定する場合でも、当該長さは、媒体Pの端部間の距離であるため、媒体Pの端部を検知しているといえる。
本実施形態では、センサ91~94の各々は、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、長手方向で引張状態の媒体Pの端部と交わるように配置されていたが、これに限られない。例えば、センサ91~94の各々は、短手方向で媒体Pの端部と交わるように配置されている構成であってもよい。また、センサ91~94の各々として、長手方向を有さないセンサ(例えば、媒体Pの画像形成面に垂直な方向に見て、正方形状のセンサ)を用いてもよい。
また、本実施形態では、前後端検出部90及び側端検出部98は、媒体Pの1つの端部を複数のセンサによって検知していたが、これに限られない。例えば、媒体Pの1つの端部を検知するセンサが1つのみ備えられている構成であってもよい。
また、本実施形態では、センサ91~94が、第一ユニット31及び第二ユニット32に設けられていたが、これに限られない。例えば、センサ91、93が検出装置本体40に設けられ、センサ92、94が第一ユニット31及び第二ユニット32に設けられている構成であってもよい。
また、本実施形態では、前後端検出部90及び側端検出部98が備えられていたが、少なくとも前後端検出部90が備えられていればよい。
前後端検出部90は、搬送方向長さが最大である最大サイズの媒体Pについて、引張状態の媒体Pの前端部及び後端部を検出し、搬送方向長さが最小である最小サイズの媒体Pについては、媒体Pの前端部及び後端部を検出しない構成とされていてもよい。本構成では、例えば、前後端検出部90は、最大サイズの媒体Pを含む最小サイズ以外のサイズの媒体Pについて、引張状態の媒体Pの前端部及び後端部を検出し、最小サイズの媒体Pについては、媒体Pの前端部及び後端部を検出しない。
さらに、本構成では、例えば、媒体Pのサイズが、第二検出装置30に対する搬送方向の上流側で測定され、当該測定結果に基づき、前後端検出部90が媒体Pの前端部及び後端部の検知動作の実行、非実行が決定される。
本構成では、搬送方向長さが最小である最小サイズの媒体Pについては、前後端検出部90が媒体Pの前端部及び後端部を検出しないので、前後端検出部90が、媒体Pの搬送方向長さに関係なく、常に媒体Pの前端部及び後端部を検出する場合に比べ、媒体Pの前端部及び後端部を検出する回数が低減される。
(第一検出装置500)
図1に示される第一検出装置500は、前述のように、加熱前の媒体Pの前端部及び後端部を検出する機能を有している。具体的には、第一検出装置500は、画像形成動作中に、加熱部19を通過前の媒体Pであって、搬送されている状態の媒体Pの前端部及び後端部を検出する。以下、第一検出装置500の具体的な構成について説明する。
図24は、第一検出装置500の構成を示す側断面図である。図25は、第一検出装置500の構成を示す平面図である。なお、図24~図26、図30~図34では、図1~3に対して、装置の左右が反転した状態で図示している。すなわち、図24~図26、図30~図34では、装置の左右が、紙面における左右と逆向きに図示されている。また、図24~図26では、搬送方向を適宜、矢印Hにて示している。なお、図1では、第一検出装置500を簡略化して示している。
図24に示されるように、第一検出装置500は、第一支持体510と、第二支持体520と、搬送機構503と、検出部610、620と、前端センサ627と、を備えている。以下、第一検出装置500の各部の構成について説明する。
(第一支持体510)
図24に示される第一支持体510は、搬送機構503の一部(具体的には、後述の駆動ロール531、541、551、561、571)を支持する機能を有している。
第一支持体510は、図24に示されるように、第一検出装置500の下方側の部分を構成している。この第一支持体510は、一例として、上下方向に薄く、前後方向及び左右方向に広がりを有する扁平形状に形成されている。
第一支持体510は、媒体Pを案内する案内板514を有している。案内板514は、媒体Pの下面に対向しており、搬送機構503によって搬送される媒体Pを搬送方向下流側へ案内する。
(第二支持体520)
図24及び図25に示される第二支持体520は、搬送機構503の他の一部(具体的には、後述の従動ロール532、542、552、562、572)を支持する機能を有している。
第二支持体520は、図24に示されるように、第一検出装置500の上方側の部分を構成している。この第二支持体520は、一例として、上下方向に薄く、前後方向及び左右方向に広がりを有する扁平形状に形成されている。
第二支持体520は、媒体Pを案内する案内板524を有している。案内板524は、媒体Pの上面に対向しており、搬送機構503によって搬送される媒体Pを搬送方向下流側へ案内する。
(搬送機構503)
図24及び図25に示される搬送機構503は、第一検出装置500において、媒体Pを搬送する機構である。搬送機構503は、図24及び図25に示されるように、搬送ロール530、540、550、560、570を有している。搬送ロール530、540、550、560、570は、この順で、搬送方向の下流側へ向けて配置されている。この搬送ロール530、540、550、560、570は、各々が、媒体Pを搬送する機能を有しており、図24に示されるように、一対のロールで構成されている。具体的には、搬送ロール530、540、550、560、570の各々は、駆動ロール531、541、551、561、571と、従動ロール532、542、552、562、572と、を有している。
駆動ロール531、541、551、561、571は、従動ロール532、542、552、562、572に対する下方側に配置されており、回転駆動されて媒体Pに搬送力を付与する。
従動ロール532、542、552、562、572は、駆動ロール531、541、551、561、571に対する上方側に配置されており、駆動ロール531、541、551、561、571に従動して回転する。
従動ロール532、542、552、562、572は、駆動ロール531、541、551、561、571とで媒体Pを挟む挟み位置(図24において実線で示される位置)と、媒体Pから離間する離間位置(図24において二点鎖線で示される位置)と、に移動可能に第二支持体520に支持されている。搬送ロール530、540、550、560、570は、従動ロール532、542、552、562、572が挟み位置に位置する状態で、媒体Pを搬送する。
搬送ロール550は、搬送部の一例であり、媒体Pを搬送ロール560へ搬送する機能を有している。
搬送ロール560は、搬送ロール550に対する搬送方向下流側に設けられている。この搬送ロール560は、突き当て部の一例であり、媒体Pの前端に突き当たる突当ロールである。以下、搬送ロール560を突当ロール560という場合がある。突当ロール560は、搬送ロール550が搬送する媒体Pの前端に突き当たることで、媒体Pの傾き(すなわちスキュー)を補正する機能を有している。
搬送ロール570は、搬送ロール560に対する搬送方向下流側に設けられている。この搬送ロール570は、媒体Pの幅方向の位置ずれを補正する補正ロールである。以下、搬送ロール570を補正ロール570という場合がある。補正ロール570は、媒体Pを挟んだ状態で、検出部620の検知結果に基づき、幅方向に沿って移動することで、媒体Pの幅方向の位置ずれを補正する。
搬送ロール530、540は、搬送ロール550に対する搬送方向上流側に設けられている。この搬送ロール530、540は、上流側搬送部の一例であり、媒体Pを搬送ロール550へ向けて搬送する。
本実施形態では、搬送ロール550は、後述の前端センサ612に対する搬送方向上流側での搬送速度よりも遅い搬送速度で、且つ、定速度にて媒体Pを搬送する。具体的には、搬送ロール550は、搬送ロール550に対する搬送方向上流側を媒体Pが搬送される際の搬送速度より遅い搬送速度で、且つ、定速度にて媒体Pを搬送する。
搬送機構503では、搬送ロール530、540、550、560、570を有していたが、これに限られない。例えば、搬送ロール530、540、550、560、570に替えて、搬送ベルト等の搬送部材を有していてもよい。すなわち、搬送部の一例、及び上流側搬送部の一例としては、搬送ロール530、540、550に限られず、搬送ベルト等の搬送部材を用いてもよい。また、突き当て部の一例としては、突当ロール560に限られず、搬送ベルト等の搬送部材であってもよく、搬送ロール550に対する搬送方向上流側から搬送されてきた媒体Pの前端に突き当たるものであればよい。
(検出部610)
図24及び図25に示される検出部610は、搬送中の媒体Pにおける前端部及び後端部を検出する機能を有している。検出部610は、図24及び図25に示されるように、前端センサ612と、後端センサ614と、を有している。
前端センサ612は、搬送中の媒体Pの前端部を検知する。具体的には、前端センサ612は、媒体Pに非接触で媒体Pの前端部を検知する非接触のセンサとされている。さらに具体的には、前端センサ612は、媒体Pへ向けて照射される光を用いた光センサとされている。さらに具体的には、前端センサ612は、媒体Pへ照射した光の反射光を検知することで、媒体Pの前端部を検知する反射型の光センサとされている。なお、前端センサ612としては、透過型の光センサを用いてもよい。
後端センサ614は、搬送中の媒体Pの後端部を検知する。前端センサ612と後端センサ614とは、図25に示されるように、搬送方向視において重なって配置されている。具体的には、前端センサ612と後端センサ614は、搬送方向(具体的には、左右方向)に沿って並んで配置されている。
本実施形態では、検出部610は、図24及び図25に示されるように、突当ロール560に対する搬送方向上流側に設けられている。具体的には、前端センサ612が、突当ロール560に対する搬送方向上流側であって、搬送ロール550に対する搬送方向下流側に設けられている。後端センサ614は、搬送ロール530に対する搬送方向上流側に設けられている。
後端センサ614は、媒体Pに非接触で媒体Pの後端部を検知する非接触のセンサとされている。さらに具体的には、後端センサ614は、媒体Pへ向けて照射される光を用いた光センサとされている。さらに具体的には、後端センサ614は、図24に示されるように、搬送方向に沿って配置された複数の検知素子616(具体的には発光素子及び受光素子)を有し、搬送方向に長くされたラインセンサで構成されている。さらに具体的には、後端センサ614は、一例として、密着イメージセンサ(Contact Image Sensor(CIS))で構成されている。なお、後端センサ614としては、密着イメージセンサ以外のラインセンサを用いてもよい。
後端センサ614は、搬送方向の最上流側に配置された検知素子616(X)から、搬送方向の最下流側に配置された検知素子616(Y)までの領域が、媒体Pの後端部を検知する検知領域614Rとされている。
後端センサ614では、検知領域614Rにおける個々の検知素子616の検知と非検知との境界で媒体Pの後端部の位置を検知し、その座標(具体的には、検知領域614Rの搬送方向下流端からの画素数)により示される位置情報が、例えば、制御装置160へ送られる。
検出部610では、図24に示されるように、後端センサ614の搬送方向の最上流側に配置された検知素子616(X)と前端センサ612との距離D1が、最大サイズの媒体Pの搬送方向長さD2よりも短い。換言すれば、最大サイズの媒体Pの前端部が、前端センサ612に検知された際に、当該媒体Pの後端部が、検知領域614Rから搬送方向上流側へはみ出す。なお、最大サイズの媒体Pの前端部が、前端センサ612に対する搬送方向下流側であって、突当ロール560に到達する前に、当該媒体Pの後端部が、検知領域614Rの範囲内に位置するように、検知領域614Rが配置されている。
本実施形態では、図25の符号(A)(B)で示されるように、前端センサ612及び後端センサ614は、二組配置されている。具体的には、前端センサ612及び後端センサ614は、第一検出装置500における前方側の部分と、後方側の部分とに配置されている。
検出部610では、図26に示されるように、前端センサ612及び後端センサ614の各々は、搬送ロール530、540の従動ロール532、542が離間位置に位置する状態で、搬送ロール550によって搬送されている状態の媒体Pの前端部及び後端部の各々を検知する。
なお、検出部610は、上記の構成とされていたが、本構成に限られない。検出部610としては、例えば、前端センサ612及び後端センサ614が一組配置されるものであってもよい。また、検出部610としては、前端センサ612と後端センサ614とは、幅方向にずれて配置されるものであってもよい。検出部610としては、搬送中の媒体Pにおける前端部及び後端部を検出するものであればよい。
(前端センサ627)
図24及び図25に示される前端センサ627は、検出部610により検出される媒体Pであって搬送中の媒体Pの前端部を検知する機能を有している。具体的には、前端センサ627が、補正ロール570に対する搬送方向下流側に設けられている。
前端センサ627は、搬送ロール530、540、550及び突当ロール560の従動ロール532、542、552、562が離間位置に位置する状態で、補正ロール570によって搬送されている状態の媒体Pの前端部を検知する。
具体的には、前端センサ627は、媒体Pに非接触で媒体Pの前端部を検知する非接触のセンサとされている。さらに具体的には、前端センサ627は、媒体Pへ向けて照射される光を用いた光センサとされている。さらに具体的には、前端センサ627は、媒体Pへ照射した光の反射光を検知することで、媒体Pの端部を検知する反射型の光センサとされている。なお、前端センサ627としては、透過型の光センサを用いてもよい。
(検出部620)
図24及び図25に示される検出部620は、検出部610により検出される媒体Pであって搬送中の媒体Pにおける幅方向の両端部(すなわち、一対の側端部)を検出する機能を有している。検出部620は、図25に示されるように、一対の側端センサ628を有している。
一対の側端センサ628は、媒体Pにおける幅方向の一端部及び他端部の各々に対向する対向位置に配置されている(図33及び図34参照)。すなわち、検出部620は、媒体Pにおける幅方向の一端部及び他端部の各々に対向する対向位置に、幅方向に分割して配置されている。
本実施形態では、一対の側端センサ628は、図25に示されるように、装置前方側の側端センサ628(A)と装置後方側の側端センサ628(B)とで構成されており、搬送中の媒体Pの一対の側端部の各々を検知する。一対の側端センサ628は、幅方向視において重なって配置されている。具体的には、一対の側端センサ628は、幅方向(具体的には、前後方向)に沿って並んで配置されている。
本実施形態では、検出部620は、突当ロール560に対する搬送方向下流側に設けられている。具体的には、検出部620は、前端センサ627に対する搬送方向下流側に設けられている。
一対の側端センサ628は、媒体Pに非接触で媒体Pの一対の側端部を検知する非接触のセンサとされている。さらに具体的には、一対の側端センサ628は、媒体Pへ向けて照射される光を用いた光センサとされている。さらに具体的には、一対の側端センサ628は、図25に示されるように、幅方向に沿って配置された複数の検知素子629(具体的には発光素子及び受光素子)を有し、幅方向に長くされたラインセンサで構成されている。さらに具体的には、一対の側端センサ628は、一例として、密着イメージセンサ(Contact Image Sensor(CIS))で構成されている。なお、一対の側端センサ628としては、密着イメージセンサ以外のラインセンサを用いてもよい。
一対の側端センサ628は、幅方向の一端側に配置された検知素子629(X)から、幅方向の他端側に配置された検知素子629(Y)までの領域が、媒体Pの側端部を検知する検知領域628Rとされている。
一対の側端センサ628では、検知領域628Rにおける個々の検知素子629の検知と非検知との境界で媒体Pの側端部の位置を検知し、その座標(具体的には、検知領域628Rの前端からの画素数)により示される位置情報が、例えば、制御装置160へ送られる。
検出部620では、一対の側端センサ628は、搬送ロール530、540、550及び突当ロール560の従動ロール532、542、552、562が離間位置に位置する状態で、補正ロール570によって搬送されている状態の媒体Pの一対の側端部の各々を検知する。
なお、検出部620は、上記の構成とされていたが、本構成に限られない。検出部620としては、例えば、一対の側端センサ628が複数組配置されるものであってもよい。また、検出部620としては、一対の側端センサ628が、搬送方向にずれて配置されるものであってもよい。また、検出部620は、検出部610に対する搬送方向下流側に配置されていたが、検出部610に対する搬送方向上流側に配置される構成であってもよい。検出部620としては、検出部610により検出される媒体Pであって搬送中の媒体Pにおける搬送方向に直交する直交方向の両端部を検出するものであればよい。
(制御装置160における第一検出装置500の制御機能)
ここで、制御装置160が第一検出装置500の動作を制御する制御機能について説明する。図27及び28は、制御装置160において、第一検出装置500の動作を制御する制御機能を発揮する構成要素について図示したものである。具体的には、制御装置160は、前述のように、プロセッサ161と、メモリ162と、ストレージ163と、を有している(図27参照)。
制御装置160において、プロセッサ161は制御プログラム163Aを実行することにより、各種の機能を実現する。以下、ハードウェア資源としてのプロセッサ161とソフトウェア資源としての制御プログラム163Aの協働によって実現される機能構成について説明する。図28は、プロセッサ161の機能構成を示すブロック図である。
図28に示されるように、制御装置160において、プロセッサ161は、制御プログラム163Aを実行することにより、取得部161Aと、測定部161Bと、制御部161Cとして機能する。
制御部161Cは、以下に示す検出動作を実行させる制御を搬送機構503、検出部610、620、及び前端センサ627に対して行う。
搬送機構503が、例えば、搬送ロール530、540により、図29に示されるように、予め定められた搬送速度1にて媒体Pを搬送し、搬送速度1よりも遅い搬送速度2まで減速しながら媒体Pを搬送する。そして、搬送機構503では、例えば、搬送ロール550が、搬送ロール530、540から媒体Pを受け取り、搬送速度2で且つ、定速度にて媒体Pを搬送する。搬送ロール550が媒体Pを搬送する際に、搬送ロール530、540は、従動ロール532、542が離間位置に移動する。すなわち、搬送ロール550が、単独で、媒体Pを搬送速度2で且つ、定速度にて媒体Pを突当ロール560へ向けて搬送する(図26参照)。
検出部610の前端センサ612が、搬送ロール550が搬送する媒体Pの前端部を検知すると、予め定められた時間(以下、経過時間Xという)経過後に、後端センサ614が媒体Pの後端部を検知する。このとき、媒体Pの前端は、突当ロール560に対する搬送方向上流側に位置する(図26参照)。すなわち、媒体Pの前端が突当ロール560に突き当たる前に後端部の検知が行われる。また、前端センサ612及び後端センサ614の各々は、搬送ロール550が単独で搬送する状態の媒体Pの前端部及び後端部の各々を検知する。
なお、最大サイズの媒体Pの場合では、前端部が前端センサ612で検知された時点では、後端部は、後端センサ614の検知領域614Rに対する搬送方向上流側に位置し(図25参照)、予め定められた経過時間X経過後に後端部が、後端センサ614の検知領域614Rの領域内に位置する(図26参照)。最小サイズの媒体Pの場合では、前端部が前端センサ612で検知された時点、予め定められた経過時間X経過後の両方において、後端部が、後端センサ614の検知領域614Rの領域内に位置する。
さらに、搬送ロール550は、媒体Pが突当ロール560に突き当ってから予め定められた時間、媒体Pを搬送することで、媒体Pの前端を幅方向の一端から他端に亘って突当ロール560に突き当てた後、搬送を停止する。
その後、突当ロール560が媒体Pを搬送する。突当ロール560が媒体Pを搬送する際に、搬送ロール530、540、550は、従動ロール532、542、552が離間位置に移動する。すなわち、突当ロール560が、単独で、媒体Pを補正ロール570へ向けて搬送する。
その後、補正ロール570が媒体Pを搬送する。補正ロール570が媒体Pを搬送する際に、搬送ロール530、540、550及び突当ロール560は、従動ロール532、542、552、562が離間位置に移動する。すなわち、補正ロール570が、単独で、媒体Pを搬送方向下流側へ向けて搬送する。
検出部620の前端センサ627が、補正ロール570が搬送する媒体Pの前端部を検知すると、予め定められた時間(以下、経過時間Yという)経過後に、一対の側端センサ628が、媒体Pの一対の側端部を検知する。前端センサ627及び一対の側端センサ628は、補正ロール570が単独で搬送する状態の媒体Pの一対の側端部を検知する。
補正ロール570は、検出部620により検出された位置ずれ量(後述参照)に基づき、幅方向に沿って移動することで、媒体Pの幅方向の位置ずれを補正する。
なお、画像形成部として画像形成部214が用いられている場合には、転写体216に形成されたトナー像が転写位置TAに到達するタイミングと、媒体Pとが転写位置TAに到達するタイミングとが同期するように、突当ロール560が媒体Pの搬送を再開する。
取得部161Aは、検出部610、620が媒体Pの前端部、後端部、一対の側端部を検出した検出情報を取得する。後端部及び一対の側端部における検出情報には、媒体Pの後端部及び一対の側端部の位置を示す位置情報が含まれる。位置情報とは、具体的には、媒体Pの後端部については、搬送方向の位置を示す位置情報であり、媒体Pの側端部については、媒体Pの幅方向の位置を示す位置情報である。
具体的には、取得部161Aは、例えば、後端センサ614が、検知領域614Rにおける個々の検知素子616の検知と非検知との境界で媒体Pの後端部の位置を検知し、その座標(具体的には、検知領域614Rの搬送方向下流端からの画素数)により示される位置情報を取得する。
また、取得部161Aは、例えば、一対の側端センサ628の各々が、検知領域628Rにおける個々の検知素子629の検知と非検知との境界で媒体Pの側端部の位置を検知し、その座標(具体的には、検知領域628Rの前端からの画素数)により示される位置情報を取得する。
測定部161Bは、取得部161Aが取得した位置情報に基づき、例えば、以下のように、媒体Pの搬送方向長さを測定する。
測定部161Bは、例えば、当該位置情報に基づき、後端センサ614の検知領域614Rの搬送方向下流端(すなわち、搬送方向の最下流側に配置された検知素子616(Y))から、媒体Pの後端までの距離LA(図26参照)を求める。
具体的には、後端センサ614の検知素子616による全体の画素数P1(pixcel/mm)と、後端センサ614の検知領域614Rの搬送方向下流端から媒体Pの後端までの画素数P2(pixcel)と、に基づき、以下の式(1)により、距離LAを求める。
式(1):LA=P2÷P1
後端センサ614の検知領域614Rの搬送方向下流端から前端センサ612までの距離LB(図26参照)は、既知となっている。さらに、既知の搬送速度2に既知の経過時間Xを乗じることで、既知の値として、前端センサ612から媒体Pの前端までの距離LC(図26参照)が予め求められる。そして、測定部161Bは、以下の式(2)により、媒体Pの搬送方向長さL1を求める。
式(2):L1=LA+LB+LC
本実施形態では、図30に示されるように、二組の前端センサ612(A)(B)及び後端センサ614(A)(B)の検知結果により、媒体Pにおける幅方向の一端側部分と他端側部分での搬送方向長さL1が測定される。なお、図30~図32では、二組の前端センサ612(A)(B)及び後端センサ614(A)(B)を模式的に示している。
ここで、媒体Pとして、用紙を用いた場合などでは、図30に示されるように、裁断誤差により、媒体Pにおける幅方向の一端側部分と他端側部分とで、搬送方向長さL1が異なる場合があり、この裁断誤差を測定することが可能となる。なお、媒体Pにおける幅方向の一端側部分と他端側部分での搬送方向長さL1の平均値、最小値、及び最大値を、媒体Pの搬送方向長さとすることが可能である。
本実施形態では、図31に示されるように、二組の前端センサ612(A)(B)の検知タイミングのずれから、媒体Pの斜行を検出することが可能である。ここで、媒体Pが斜行した場合では、算出される搬送方向長さL1と、真の搬送方向長さLmとの間に誤差が生じる場合がある。
そこで、当該誤差を補正のために、以下の式(3)のように、媒体Pの搬送速度2(v)と、前端センサ612(A)(B)の通過時間差Δtと、前端センサ612(A)(B)間の距離Xと、から斜行量を求めて、真の用紙長Lmになるよう補正を実施してもよい。
式(3):Lm=(√((Δt÷v)+X)÷X)×L1
測定部161Bは、取得部161Aが取得した位置情報に基づき、例えば、以下のように、媒体Pの幅方向長さW1を測定する。
測定部161Bは、例えば、当該位置情報に基づき、側端センサ628(A)の検知領域628Rの前端(すなわち、前端側に配置された検知素子629(Y))から、媒体Pの一方の側端(具体的には、装置前方側の側端)までの距離WA(図32参照)を求める。
具体的には、側端センサ628(A)の検知素子629による全体の画素数P3(pixcel/mm)と、側端センサ628(A)の検知領域628Rの前端から一方の側端(具体的には、装置前方側の側端)までの画素数P4(pixcel)と、に基づき、以下の式(4)により、距離WAを求める。
式(4)WA=P4÷P3
また、測定部161Bは、例えば、当該位置情報に基づき、側端センサ628(B)の検知領域628Rの前端(すなわち、前端側に配置された検知素子629(Y))から、媒体Pの他方の側端(具体的には、装置後方側の側端)までの距離WB(図32参照)を求める。
具体的には、側端センサ628(B)の検知素子629による全体の画素数P5(pixcel/mm)と、側端センサ628(B)の検知領域628Rの前端から他方の側端(具体的には、装置後方側の側端)までの画素数P6(pixcel)と、に基づき、以下の式(5)により、距離WBを求める。
式(5)WB=P6÷P5
側端センサ628(A)の検知領域614Rの前端から側端センサ628(B)の検知領域614Rの前端までの距離WCは、既知となっている。そして、測定部161Bは、以下の式(6)により、媒体Pの幅方向長さW1を求める。
式(6):W1=WC+WB-WA
また、測定部161Bは、取得部161Aが取得した位置情報に基づき、例えば、以下のように、媒体Pにおける幅方向の位置ずれ量を検出する。
測定部161Bは、例えば、当該位置情報に基づき、前述のように、側端センサ628(A)の検知領域628Rの前端(すなわち、前端側に配置された検知素子629(Y))から、媒体Pの一方の側端(具体的には、装置前方側の側端)までの距離WA(図32参照)を求める。
ここで、側端センサ628(A)の検知領域628Rの前端(すなわち、前端側に配置された検知素子629(Y))から、媒体Pの基準位置における媒体Pの一方の側端(具体的には、装置前方側の側端)までの距離WM(図32参照)が、既知の値として、予め求められている。
媒体Pの基準位置は、媒体Pが搬送される際に媒体Pが配置されるべき位置として、予め設定された幅方向の位置である。
そして、測定部161Bは、距離WMと距離WAとの差分から、媒体Pにおける幅方向の位置ずれ量WNを検出する。このように、検出部620の一方の側端センサ628(A)の検出結果によって、媒体Pにおける幅方向の位置ずれ量が検出される。
なお、測定部161Bは、側端センサ628(B)の検知領域628Rの前端(すなわち、前端側に配置された検知素子629(Y))から、媒体Pの他方の側端(具体的には、装置後方側の側端)までの距離WBに基づき、媒体Pにおける幅方向の位置ずれ量を検出してもよい。また、距離WA及び距離WBに基づき、媒体Pにおける幅方向の位置ずれ量を検出してもよい。
なお、本実施形態では、一対の側端センサ628が、媒体Pの搬送方向上流側部分の一対の側端部(図33参照)と、媒体Pの搬送方向下流側部分の一対の側端部(図34参照)と、を検知してもよい。この検知結果から、媒体Pにおける搬送方向上流側部分と、搬送方向下流側部分の幅方向長さW1を測定してもよい。
具体的には、例えば、検出部620の前端センサ627が、補正ロール570が搬送する媒体Pの前端部を検知してから経過時間Yの経過後に、一対の側端センサ628が、媒体Pの一対の側端部を検知することで、図33に示されるように、媒体Pの搬送方向上流側部分の一対の側端部を検知する。
図33に示す例では、媒体Pの前端部が、前端センサ627から、補正ロール570による搬送速度に経過時間Yを乗じた距離M1分、搬送された位置で、媒体Pの一対の側端部が検知される。
さらに、検出部620の前端センサ627が、補正ロール570が搬送する媒体Pの前端部を検知してから経過時間Yよりも長い経過時間Z経過後に、一対の側端センサ628が、媒体Pの一対の側端部を検知することで、図34に示されるように、媒体Pの搬送方向下流側部分の一対の側端部を検知する。
図34に示す例では、媒体Pの前端部が、前端センサ627から、補正ロール570による搬送速度に経過時間Zを乗じた距離M2分、搬送された位置で、媒体Pの一対の側端部が検知される。距離M2は、距離M1よりも長い。
ここで、媒体Pとして、用紙を用いた場合では、裁断誤差により、媒体Pにおける搬送方向上流側部分と搬送方向下流側部分とで、幅方向長さW1が異なる場合があり、この裁断誤差を測定することが可能となる。なお、媒体Pにおける搬送方向上流側部分と搬送方向下流側部分とでの幅方向長さW1の平均値、最小値、及び最大値を、媒体Pの幅方向長さとすることが可能である。
さらに、本実施形態では、一対の側端センサ628が、媒体Pの搬送方向上流側部分の一対の側端部(図33参照)と、媒体Pの搬送方向下流側部分の一対の側端部(図34参照)と、を検知した検知結果から、媒体Pが斜行することで、算出される幅方向長さW1と、真の幅方向長さとの間に生じる誤差を補正するようにしてもよい。
なお、図32~34では、前端センサ627及び一対の側端センサ628を模式的に示している。
(第一検出装置500の配置)
第一検出装置500は、前述のように、画像形成装置本体11の内部に配置されている。具体的には、第一検出装置500は、搬送路21に配置されている。搬送路21は、媒体収容部12から画像形成部14までの搬送路である。搬送路21は、第一搬送路の一例である。
さらに、第一検出装置500は、図2に示されるように、画像形成が行われる形成点232から画像が媒体Pに転写される転写点234までに画像が移動する距離214Aを、転写点234から媒体Pの搬送経路を上流に遡った位置236に対し、下流側に配置されている。
形成点232は、具体的には、電子写真式の画像形成部214を用いた場合において、例えば、感光体222の外周において、露光装置223によって露光が行われる露光位置である。なお、露光位置が、感光体222の周方向に沿って長さを有する場合には、例えば、当該長さにおける周方向の中心を形成点232とする。
転写点234は、転写位置TAに相当する。なお、転写位置TAが、媒体Pの搬送方向に沿って長さを有する場合には、例えば、当該長さにおける搬送方向の中心を転写点234とする。距離214Aは、形成点232から感光体222の回転方向下流側に向かった一次転写位置238までの距離214Bと、一次転写位置238から転写体216の周回方向下流側に向かった転写点234までの距離214Cと、の合計である(図2の破線参照)。
位置236は、搬送路21の搬送経路に沿って、転写点234から距離214A分、搬送方向上流側へ遡った位置である。また、画像形成部214において、形成点232が複数ある場合には、例えば、最も距離が長いものが距離214Aに該当する。なお、上記の例では、露光位置を形成点232と把握したが、一次転写位置238を形成点232と把握することも可能である。
そして、第一検出装置500は、位置236に対する搬送方向下流側であって、転写点234に対する搬送方向上流側に配置されている。
なお、画像形成部として、インクにより画像を形成する画像形成部14を用いた場合では、転写体16において、吐出部15Y~15Kの各々がインクを吐出する位置が、形成点232となる。形成点232が複数ある場合には、例えば、最も距離が長いものが距離214Aに該当する。
(第二検出装置30の配置)
第二検出装置30は、前述のように、画像形成装置本体11の内部に配置されている。具体的には、第二検出装置30は、第二検出装置30が配置される画像形成装置10において、媒体Pの搬送が停止される位置に配置されている。さらに具体的には、第二検出装置30は、画像形成装置10の搬送路において、搬送される媒体Pの方向転換のために媒体Pが停止される搬送路24に配置されている。搬送路24は、具体的には、媒体Pの表裏を反転させるために、媒体Pが停止される搬送路である。すなわち、搬送路24は、画像形成部14で画像が形成された媒体を反転させる。搬送路24は、第二搬送路の一例である。
搬送路24では、スイッチバックさせることにより、媒体Pの表裏を反転させる。スイッチバックとは、同一経路内で媒体Pを往復させる動作である。すなわち、スイッチバックは、媒体Pを方向転換させる動作である。
搬送路24は、前述のように、加熱部19から画像形成部14へ媒体Pが搬送される搬送路である。さらに、第二検出装置30は、搬送路24において、新たな媒体Pが画像形成部14に向けて供給される供給位置25Aに対する搬送方向上流側に配置されている。
また、本実施形態では、前述のように、媒体収容部12、画像形成部14、及び加熱部19は、筐体18の部分18Aに配置されている。第二検出装置30は、筐体18の部分18Bに配置されている。すなわち、前後端検出部90を含む第二検出装置30と、加熱部19とは、筐体18における異なる部分18A、18Bに設けられている。
また、本実施形態では、前述のように、前後端検出部90を含む第二検出装置30は、加熱部19に対する搬送方向下流側に設けられている。したがって、前後端検出部90は、媒体Pが加熱された後で、媒体Pが再度画像形成される前に、搬送が停止され且つ引張状態の媒体Pの前端部及び後端部を検出する。また、本実施形態では、前後端検出部90を含む第二検出装置30は、加熱部19に対する下方側に設けられている。
本実施形態では、第二検出装置30は、転写点234から距離214A分、搬送方向上流側へ遡った位置236に対して、上流側に配置されている。すなわち、第二検出装置30は、転写点234から、搬送路21の搬送経路に沿って、距離214A分よりも遠ざかった位置に配置されている。
(第一検出装置500と第二検出装置30の校正)
検出装置100では、第一検出装置500と第二検出装置30との校正を実行可能とされている。
ここで、校正とは、第一検出装置500と第二検出装置30との間での相対的な検出誤差を是正することである。
したがって、校正には、第一検出装置500及び第二検出装置30の各々において、絶対的な検出誤差を是正することで、第一検出装置500と第二検出装置30との間での相対的な検出誤差を是正する場合が含まれる。この場合における校正の手法を、以下、第一手法という。
また、校正には、第一検出装置500及び第二検出装置30の一方の検出値を基準に、他方の検出誤差を是正する場合が含まれる。このとき、基準となった一方は、絶対的な検出誤差を有していてもよい。この場合における校正の手法を、以下、第二手法という。
(第一手法及び第二手法における共通事項)
検出装置100では、第一手法及び第二手法の少なくとも一方による校正動作を実行可能とされている。
第一手法による校正、及び第二手法による校正を行う際に、第一検出装置500が加熱部19を通過する前の媒体Pの前端部及び後端部を検出し、第二検出装置30は、第一検出装置500から搬送されて、表面温度が画像形成動作中よりも低い加熱部19を通過した媒体Pの前端部と後端部を検出する。なお、表面温度とは、加熱部19において、発熱する部分の表面温度である。発熱する部分とは、例えば、加熱ロール等の加圧部材や、フラッシュランプなどが挙げられる。
具体的には、第一検出装置500及び第二検出装置30は、同一の媒体Pについて、非加熱の状態で該媒体Pの前端部と後端部を検出し、各々の検出結果を用いて校正を行う。換言すれば、第一手法による校正、及び第二手法による校正を行う場合に、第二検出装置30は、第一検出装置500が検出する媒体Pを、第一検出装置500が検出するときと同一の状態(具体的には非加熱の状態)で検出する。なお、非加熱とは、媒体Pの状態が変化しない熱量が媒体Pに加わることも含まれる。
(第一手法)
第一手法は、以下の手順により実行される。
ユーザは、例えば、校正専用の媒体P(以下、校正媒体Pという)を媒体収容部12に収容し、画像形成装置10に対して、操作パネル等の操作部(図示省略)を通じて、校正の実行指示を行うことで、校正が実行される。
ここで、第一手法では、校正媒体Pとして、搬送方向長さ及び幅方向長さが既知となっている媒体Pが用いられる。したがって、制御装置160は、校正媒体Pにおける既知となっている搬送方向長さ及び幅方向長さの情報を、基準値として、有している。当該情報は、例えば、ストレージ163に格納される。
制御装置160の制御部161Cが、以下に示す校正動作を実行させる制御を、画像形成装置10の各部(例えば、第一検出装置500、第二検出装置30、加熱部19及び搬送機構20)に対して行う。
第一手法による校正動作では、搬送機構20が、搬送路21にて、媒体収容部12から第一検出装置500へ校正媒体Pが搬送する。
次に、第一検出装置500は、検出部610、620が、搬送中の校正媒体Pの前端部、後端部及び一対の側端部を検出する。
取得部161Aは、前述のように、検出部610、620が、校正媒体Pの前端部、後端部及び一対の側端部を検出した検出情報を取得する。測定部161Bは、取得部161Aが取得した位置情報に基づき、前述のように、媒体Pの搬送方向長さ及び幅方向長さを測定する。
さらに、測定部161Bは、測定した搬送方向長さ及び幅方向長さ(すなわち測定値)と、校正媒体Pの既知となっている搬送方向長さ及び幅方向長さ(すなわち基準値)と、比較し、補正値を算出する。補正値(具体的には補正比率)SAは、搬送方向長さ及び幅方向長さの各々について、例えば、以下の式(A)のように、測定値SBと基準値SCとの比率により算出される。
式(A):SA=SB÷SC
算出された補正値の情報は、例えば、ストレージ163に格納される。なお、補正値は、例えば、測定値SBと基準値SCとの差分により、算出してもよい。
さらに、第一検出装置500において、前端部、後端部及び一対の側端部を検出した校正媒体Pを、搬送機構20が、搬送路21、22、24にて、第二検出装置30へ搬送する。このとき、加熱部19は、校正媒体Pに対して加熱動作を実行しない。換言すれば、搬送機構20は、加熱動作を停止した状態の加熱部19に対して、校正媒体Pを通過させた後、第二検出装置30へ搬送する。
また、加熱部19として、媒体Pに接触する接触部材(加熱ロール等の加熱部材、及び加圧ロール等の加圧部材)を有する構成の場合には、当該接触部材は、例えば、校正媒体Pに対して非接触となる位置に退避させてもよい。具体的には、加熱部材と加圧部材とで媒体Pを挟んで媒体Pを加熱する加熱部19では、加熱部材と加圧部材とが校正媒体Pを挟む状態(所謂ニップ状態)を解除してもよい。すなわち、加熱部材と加圧部材とが離間してもよい。なお、加熱部19において、加熱部材と加圧部材とを校正媒体Pを搬送する搬送部材として機能させる場合には、例えば、加熱部材と加圧部材とが媒体Pを挟む圧力(所謂ニップ圧力)が、画像形成動作中よりも、校正動作において、低減される。
さらに、転写位置TAにおいて、転写体16と対向部材17とが校正媒体Pを挟む状態(所謂ニップ状態)を解除してもよい。すなわち、転写体16と対向部材17とが離間してもよい。また、転写体16と対向部材17とを校正媒体Pを搬送する搬送部材として機能させる場合には、例えば、転写体16と対向部材17とが媒体Pを挟む圧力(所謂ニップ圧力)が、画像形成動作中よりも、校正動作において、低減される。
次に、第二検出装置30は、前後端検出部90及び側端検出部98が、引張状態の校正媒体Pの前端部、後端部及び一対の側端部を検出する。なお、第二検出装置30では、後述するように、校正媒体Pは引っ張られなくてもよく、校正媒体Pが引っ張られずに、搬送が停止した状態となっていればよい。
取得部161Aは、前述のように、前後端検出部90及び側端検出部98が、校正媒体Pの前端部、後端部及び一対の側端部を検出した検出情報を取得する。測定部161Bは、取得部161Aが取得した位置情報に基づき、前述のように、媒体Pの搬送方向長さ及び幅方向長さを測定する。
さらに、測定部161Bは、測定した搬送方向長さ及び幅方向長さ(すなわち測定値)と、校正媒体Pの既知となっている搬送方向長さ及び幅方向長さ(すなわち基準値)と、比較し、補正値を算出する。補正値(具体的には補正比率)SAは、搬送方向長さ及び幅方向長さの各々について、例えば、前述の式(A)のように、測定値SBと基準値SCとの比率により算出される。
算出された補正値の情報は、例えば、ストレージ163に格納される。なお、補正値は、例えば、測定値SBと基準値SCとの差分により、算出してもよい。
なお、測定部161Bは、画像形成装置10における画像形成動作において、第一検出装置500及び第二検出装置30において検出された検出情報から測定した搬送方向長さ及び幅方向長さ(測定値SE)に対して、補正値により補正を行う。
具体的には、以下の式(B)のように、測定値SEに補正値(補正比率)SAを乗じた値SFを、補正後の測定値として算出する。
式(B):SF=SE×SA
そして、測定部161Bは、媒体Pの搬送方向長さ及び、媒体Pの幅方向長さにおける補正後の測定値に基づき、媒体Pのサイズ(大きさ)を測定する。制御部161Cは、測定部161Bが測定した媒体Pのサイズ(大きさ)に基づき、端部が検出された媒体Pに形成される画像の画像調整を行う。
(第二手法)
第二手法では、第一検出装置500及び第二検出装置30の一方の検出値を基準に、他方の検出誤差を是正するため、校正媒体Pは、搬送方向長さ及び幅方向長さが既知となっている必要がない。第二手法では、例えば、制御装置160は、校正媒体Pにおける既知となっている搬送方向長さ及び幅方向長さの情報を、有してない。
制御装置160の制御部161Cが、以下に示す校正動作を実行させる制御を、画像形成装置10の各部(例えば、第一検出装置500、第二検出装置30、加熱部19及び搬送機構20)に対して行う。
第二手法による校正動作では、搬送機構20が、搬送路21にて、媒体収容部12から第一検出装置500へ校正媒体Pが搬送する。
次に、第一検出装置500は、検出部610、620が、搬送中の校正媒体Pの前端部、後端部及び一対の側端部を検出する。
取得部161Aは、前述のように、検出部610、620が、校正媒体Pの前端部、後端部及び一対の側端部を検出した検出情報を取得する。測定部161Bは、取得部161Aが取得した位置情報に基づき、前述のように、媒体Pの搬送方向長さ及び幅方向長さを測定する。
さらに、第一検出装置500において、前端部、後端部及び一対の側端部を検出した校正媒体Pを、搬送機構20が、搬送路21、22、24にて、第二検出装置30へ搬送する。このとき、第一手法による校正動作と同様に、加熱部19は、校正媒体Pに対して加熱動作を実行しない。換言すれば、搬送機構20は、加熱動作を停止した状態の加熱部19に対して、校正媒体Pを通過させた後、第二検出装置30へ搬送する。
また、加熱部19及び転写位置TAにおいて、第一手法による校正動作と同様に、ニップ解除を行う動作や、ニップ圧力を低減する動作を行ってもよい。
次に、第二検出装置30は、前後端検出部90及び側端検出部98が、引張状態の校正媒体Pの前端部、後端部及び一対の側端部を検出する。なお、第二検出装置30では、後述するように、校正媒体Pは引っ張られなくてもよく、校正媒体Pが引っ張られずに、搬送が停止した状態となっていればよい。
取得部161Aは、前述のように、前後端検出部90及び側端検出部98が、校正媒体Pの前端部、後端部及び一対の側端部を検出した検出情報を取得する。測定部161Bは、取得部161Aが取得した位置情報に基づき、前述のように、媒体Pの搬送方向長さ及び幅方向長さを測定する。
さらに、測定部161Bは、第一検出装置500による検出値に基づく搬送方向長さ及び幅方向長さ(すなわち測定値)と、第二検出装置30による検出値に基づく搬送方向長さ及び幅方向長さ(すなわち測定値)と、比較し、補正値を算出する。
ここで、本実施形態では、第一検出装置500及び第二検出装置30のうち、検出精度が高い検出装置の検出値に対する、検出精度が低い検出装置の検出誤差を補正することで、校正を行う。
本実施形態では、検出精度が高い検出装置は、媒体Pが停止した状態で、加熱後の該媒体Pの前端部及び後端部を検出する第二検出装置30である。したがって、本実施形態では、第二検出装置30における搬送方向長さ及び幅方向長さ(すなわち測定値TB)に対して第一検出装置500の検出誤差を補正する。
すなわち、補正値(具体的には補正比率)TAは、搬送方向長さ及び幅方向長さの各々について、例えば、以下の式(C)のように、第一検出装置500における測定値TBと、第二検出装置30における測定値TCとの比率により算出される。
式(C):TA=TB÷TC
算出された補正値の情報は、例えば、ストレージ163に格納される。なお、補正値は、例えば、第一検出装置500における測定値TBと、第二検出装置30における測定値TCとの差分により、算出してもよい。
なお、測定部161Bは、画像形成装置10における画像形成動作において、第一検出装置500において検出された検出情報から測定した搬送方向長さ及び幅方向長さ(測定値TE)に対して、補正値により補正を行う。
具体的には、以下の式(D)のように、測定値TEに補正値(補正比率)TAを乗じた値TFを、補正後の測定値として算出する。
式(D):TF=TE×TA
そして、測定部161Bは、媒体Pの搬送方向長さ及び、媒体Pの幅方向長さにおける補正後の測定値に基づき、媒体Pのサイズ(大きさ)を測定する。制御部161Cは、測定部161Bが測定した媒体Pのサイズ(大きさ)に基づき、端部が検出された媒体Pに形成される画像の画像調整を行う。
なお、前述の例では、第二検出装置30における検出値に対して第一検出装置500の検出誤差を補正していたが、これに限られず、第一検出装置500における検出値に対して第二検出装置30の検出誤差を補正してもよい。
また、第一手法による校正、及び第二手法による校正を行う際に、搬送機構20が、第一検出装置500から第二検出装置30へ搬送するとき、加熱部19は、校正媒体Pに対して加熱動作を実行しなかったが、これに限られない。
第一手法による校正、及び第二手法による校正を行う際に、表面温度が画像形成動作中よりも低い温度(予備加熱等)にて、加熱部19が加熱動作を実行し、当該加熱部19に校正媒体Pを通過させる構成であってもよい。
(本実施形態に係る作用)
以上のように、検出装置100は、加熱前の媒体Pの前端部及び後端部を検出する第一検出装置500と、加熱後の媒体Pの前端部及び後端部を検出すると共に、第一検出装置500とは別の第二検出装置30と、を備えている。
このため、加熱前の媒体Pと加熱後の媒体Pに対して、媒体Pの前端部及び後端部の検出を同じ検出装置で行う場合に比べ、加熱前の媒体Pと加熱後の媒体Pとで異なる要求を容易に両立することが可能となる。具体的には、例えば、加熱前では、検知速度や検知に要する時間の短縮を優先するために、第一検出装置500において、搬送中の媒体Pの端部を検出するのに対して、加熱後では、検知精度を優先するため、第二検出装置30において、搬送が停止された媒体Pの端部を検出するように構成することが可能となる。搬送を停止して媒体Pの端部を検出する場合では、搬送を停止した媒体Pを元の搬送速度に戻すまでに時間がかかるが、搬送中の媒体Pの端部を検出する場合では、元の搬送速度に戻すまでの時間がかからず、検知に要する時間の短縮となる。
本実施形態では、第一検出装置500及び第二検出装置30は、同一の媒体Pについて、非加熱の状態で該媒体Pの前端部と後端部を検出し、各々の検出結果を用いて校正を行う。
このため、第一検出装置500及び第二検出装置30は、同一の媒体Pについて、加熱と非加熱との状態(すなわち異なる状態)で該媒体Pの前端部と後端部を検出する場合に比べ、校正の精度が向上する。
本実施形態では、第一検出装置500及び第二検出装置30のうち、検出精度が高い検出装置の検出値に対する、検出精度が低い検出装置の検出誤差を補正することで、校正を行う。
このため、第一検出装置500及び第二検出装置30のうち、検出精度が低い検出装置の検出値に対する、検出精度が低い検出装置の検出誤差を補正することで、校正を行う場合に比べ、検出装置100としての検出精度が向上する。
本実施形態では、検出精度が高い検出装置は、媒体Pが停止した状態で、加熱後の該媒体Pの前端部及び後端部を検出する第二検出装置30である。
このため、検出精度が高い検出装置が、搬送中且つ加熱後の該媒体の前端部及び後端部を検出する検出装置である場合に比べ、検出装置100としての検出精度が向上する。
本実施形態では、第一検出装置500と第二検出装置30の校正を行う際に、第一検出装置500が加熱部19を通過する前の媒体Pの前端部及び後端部を検出し、第二検出装置30は、第一検出装置500から搬送されて、表面温度が画像形成動作中よりも低い加熱部19を通過した媒体Pの前端部と後端部を検出する。
このため、第一検出装置500と第二検出装置30の校正を行う際に、第一検出装置500と第二検出装置30の両方ともが画像形成動作中における検出と同じ検出を行う場合に比べ、校正の精度が向上する。
本実施形態では、第一検出装置500は、図2に示されるように、画像形成が行われる形成点232から画像が媒体Pに転写される転写点234までに画像が移動する距離214Aを、転写点234から媒体Pの搬送経路を上流に遡った位置236に対し、下流側に配置されている。一方、第二検出装置30は、位置236に対して、上流側に配置されている。
このため、小型化等の要求によって第一検出装置500を転写点234に近づけて配置した場合でも、第二検出装置30の検出結果を、第一検出装置500及び第二検出装置30に基づく画像形成(具体的には、裏面画像の形成)に反映させることを間に合わせることが可能になる。
本実施形態では、第一検出装置500は、媒体収容部12から画像形成部14までの搬送路21に配置され、第二検出装置30は、画像形成部14で画像が形成された媒体を反転させる搬送路24に配置されている。
このため、搬送路21及び搬送路24の各々を搬送される媒体Pの前端部及び後端部を、搬送路21及び搬送路24の各々において検出可能となる。
本実施形態では、第一検出装置500は、搬送されている状態の媒体Pの前端部及び後端部を検出し、第二検出装置30は、停止状態の媒体Pの前端部及び後端部を検出する。
このため、第一検出装置500及び第二検出装置30が、搬送中の媒体Pの前端部及び後端部を検出する場合に比べ、第一検出装置500の検出に要する時間を同等にしつつ、第二検出装置30の検出精度を高められる。加熱部19を通過した媒体Pは、縮んだり、カールしたりするので、媒体Pがバタつきやすい。このため、第二検出装置30おいて媒体Pを停止して端部を検出することが望まれる。また、媒体Pを停止して端部を検出したほうが、媒体Pの移動に伴う検出誤差が抑制される。
(変形例)
本実施形態では、第一検出装置500及び第二検出装置30は、同一の媒体Pについて、非加熱の状態で該媒体Pの前端部と後端部を検出し、各々の検出結果を用いて校正を行っていたが、これに限られない。例えば、第一検出装置500及び第二検出装置30は、同一の媒体Pについて、加熱と非加熱との状態(すなわち異なる状態)で該媒体Pの前端部と後端部を検出する構成であってもよい。
本実施形態では、第一検出装置500及び第二検出装置30のうち、検出精度が高い検出装置の検出値に対する、検出精度が低い検出装置の検出誤差を補正することで、校正を行っていたが、これに限られない。例えば、第一検出装置500及び第二検出装置30のうち、検出精度が低い検出装置の検出値に対する、検出精度が低い検出装置の検出誤差を補正することで、校正を行う構成であってもよい。
本実施形態では、検出精度が高い検出装置は、媒体Pが停止した状態で、加熱後の該媒体Pの前端部及び後端部を検出する第二検出装置30であったが、これに限られない。例えば、検出精度が高い検出装置が、搬送中且つ加熱後の該媒体の前端部及び後端部を検出する検出装置であってもよい。
本実施形態では、第一検出装置500と第二検出装置30の校正を行う際に、第一検出装置500が加熱部19を通過する前の媒体Pの前端部及び後端部を検出し、第二検出装置30は、第一検出装置500から搬送されて、表面温度が画像形成動作中よりも低い加熱部19を通過した媒体Pの前端部と後端部を検出していたが、これに限られない。例えば、第一検出装置500と第二検出装置30の校正を行う際に、第一検出装置500と第二検出装置30の両方ともが画像形成動作中における検出と同じ検出を行う構成であってもよい。
本実施形態では、第一検出装置500は、搬送されている状態の媒体Pの前端部及び後端部を検出し、第二検出装置30は、停止状態の媒体Pの前端部及び後端部を検出していたが、これに限られない。例えば、第一検出装置500及び第二検出装置30が、搬送中の媒体Pの前端部及び後端部を検出する構成であってもよい。
(第二検出装置30の変形例)
第二検出装置30では、搬送が停止され且つ引張方向に引っ張られた状態の媒体Pの端部を検出する構成とされていたが、これに限られない。媒体Pが引っ張られずに、搬送が停止した状態の媒体Pの端部を検出する構成であってもよい。この構成では、例えば、搬送部材83(駆動ロール86及び従動ロール89)と、搬送部材81、82(駆動ロール84、85及び従動ロール87、88)とで、時間差なく、回転を停止させることで、媒体Pを停止させる。さらに、第二検出装置30は、搬送中の媒体Pの端部を検出する構成とされていてもよい。
(第一検出装置500の配置の変形例)
第一検出装置500は、位置236に対する搬送方向下流側であって、転写点234に対する搬送方向上流側に配置されていたが、これに限られない。第一検出装置500は、例えば、位置236に対する搬送方向上流側であって、供給位置25Aに対する搬送方向下流側に配置される構成であってもよく、加熱前の媒体Pの前端部及び後端部を検出可能な位置に配置されていればよい。
(第二検出装置30の配置の変形例)
本実施形態では、前後端検出部90を含む第二検出装置30と、加熱部19とは、筐体18における異なる部分18A、18Bに設けられていたが、これに限られない。例えば、前後端検出部90を含む第二検出装置30と加熱部19とが筐体18における同じ部分に設けられている構成であってもよい。
本実施形態では、前後端検出部90を含む第二検出装置30は、加熱部19に対する下方側に設けられていたが、これに限られない。前後端検出部90を含む第二検出装置30が加熱部19に対する上方側に設けられている構成であってもよい。
また、本実施形態では、第二検出装置30は、搬送路24において、新たな媒体Pが画像形成部14に向けて供給される供給位置25Aに対する搬送方向上流側(具体的には搬送路80A)に配置されていたが、これに限られない。例えば、搬送路24(具体的には搬送路80A)に配置された第二検出装置30に替えて又は加えて、第二検出装置30が、搬送路80Aに対する搬送方向の下流側であって、供給位置25Aに対する搬送方向の上流側に配置される構成であってもよい。この構成では、例えば、第二検出装置30は、媒体収容部12から供給位置25Aへ供給される媒体Pとの間隔を維持するために停止される位置に配置される。この構成における搬送部80では、例えば、表面画像が形成された媒体Pの第一搬送方向への搬送が停止され且つ媒体Pが引っ張られ、当該媒体Pの停止状態の後、画像形成部14(具体的には、転写位置TA)に向けて、第一搬送方向と同じ方向である第二搬送方向へ媒体Pの搬送が再開される。この構成では、搬送路80Aに配置された第二検出装置30を有せず、搬送路24が媒体Pの反転がなされない搬送路として構成されていてもよい。本構成では、媒体Pにおいて、第一画像としての表面画像が形成された一方の面(表面)に再度、第二画像が形成される。このように、第二画像としては、第一画像が形成された面に形成される画像であってもよい。
第二検出装置30としては、加熱後の媒体Pの前端部及び後端部を検出可能な位置に配置されていればよい。
(媒体Pに形成される画像の変形例)
本実施形態では、第一画像としての表面画像が、媒体Pの一方の面に形成され、第二画像としての裏面画像は、媒体Pの他方の面に形成されていたが、これに限られない。第二画像としては、媒体Pにおける第一画像が形成された面に形成される構成であってもよい。
また、本実施形態では、第一画像としての表面画像と、第二画像としての裏面画像と、同一の画像形成部14で形成されていたが、異なる画像形成部で形成されてもよい。
また、第一画像としては、例えば、画像形成部14で形成された画像に替えて又は加えて、また、他の手段(例えば、画像形成装置10に画像形成部14とは別に設けられた画像形成部、及び画像形成装置10とは別の画像形成装置など)で形成された画像でもよい。第一画像としては、媒体Pの端部の検知が行われる前に媒体Pに形成される画像であればよい。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成してもよい。
10 画像形成装置
14、214 画像形成部
19 加熱部
20 搬送機構(媒体搬送部の一例)
21 搬送路(第一搬送路の一例)
24 搬送路(第二搬送路の一例)
30 第二検出装置(第二検出部の一例)
100 検出装置
500 第一検出装置(第一検出部の一例)
P 媒体

Claims (8)

  1. 加熱前の媒体の前端部及び後端部を検出する第一検出部と、
    加熱後の前記媒体の前端部及び後端部を検出すると共に、前記第一検出部とは別の第二検出部と、
    を備える検出装置。
  2. 前記第一検出部及び前記第二検出部は、同一の媒体について非加熱の状態で該媒体の前端部と後端部を検出し、各々の検出結果を用いて校正を行う
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記第一検出部及び前記第二検出部のうち、検出精度が高い検出部の検出値に対する、検出精度が低い検出部の検出誤差を補正することで、前記校正を行う
    請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記検出精度が高い検出部は、
    前記媒体が停止した状態で加熱後の該媒体の前端部及び後端部を検出する前記第二検出部である
    請求項3に記載の検出装置。
  5. 媒体を搬送する媒体搬送部と、
    搬送された媒体に画像を形成する画像形成部と、
    画像が形成された前記媒体を加熱する加熱部と、
    画像形成動作中に、前記加熱部を通過前の前記媒体の前端部及び後端部を検出する第一検出部と、
    画像形成動作中に、前記第一検出部から搬送されて前記加熱部を通過後の前記媒体の前端部及び後端部を検出すると共に、前記第一検出部とは別の第二検出部と、
    を備え、
    前記第一検出部と前記第二検出部の校正を行う際に、
    前記第一検出部は、前記加熱部を通過する前の前記媒体の前端部及び後端部を検出し、
    前記第二検出部は、前記第一検出部から搬送されて、表面温度が画像形成動作中よりも低い前記加熱部を通過した前記媒体の前端部と後端部を検出する
    画像形成装置。
  6. 加熱前の媒体の前端部及び後端部を検出する第一検出部と、
    加熱後の前記媒体の前端部及び後端部を検出すると共に、前記第一検出部とは別の第二検出部と、
    前記第一検出部及び前記第二検出部の検出結果に基づいて画像形成を行う画像形成部と、
    を備え、
    前記第一検出部は、画像形成が行われる形成点から前記画像が前記媒体に転写される転写点までに画像が移動する距離を、前記転写点から前記媒体の搬送経路を上流に遡った位置に対し、下流側に配置され、
    前記第二検出部は、画像形成が行われる形成点から前記画像が媒体に転写される転写点までに画像が移動する距離を、前記転写点から媒体の搬送経路を上流に遡った位置に対し、上流側に配置される
    画像形成装置。
  7. 加熱前の媒体の前端部及び後端部を検出する第一検出部と、
    加熱後の前記媒体の前端部及び後端部を検出すると共に、前記第一検出部とは別の第二検出部と、
    前記第一検出部及び前記第二検出部の検出結果に基づいて画像形成を行う画像形成部と、
    前記媒体を収容する媒体収容部から前記画像形成部へ前記媒体を搬送する第一搬送路と、
    前記画像形成部で画像が形成された媒体を反転させる第二搬送路と、
    を備え、
    前記第一検出部は、前記第一搬送路に配置され、
    前記第二検出部は、前記第二搬送路に配置されている
    画像形成装置。
  8. 前記第一検出部は、搬送されている状態の媒体の前端部及び後端部を検出し、
    前記第二検出部は、停止状態の媒体の前端部及び後端部を検出する
    請求項7に記載の画像形成装置。
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