JP2023031548A - 電磁接触器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁接触器において、組立ての工数を削減し作業性を向上させる。
【解決手段】上部フレーム13には、縦方向の一方側に内方壁21が形成され、下部フレーム12には、縦方向の一方側に外方壁31が形成されている。内方壁21の外周面22には、縦方向に凹となる凹部23が形成され、外方壁31の内周面32には、縦方向に凸となる凸部33が形成されている。係合部14は、凹部23及び凸部33を嵌め合わせることで下部フレーム12及び上部フレーム13同士を係合させる。ねじ止め部16は、縦方向の他方側に形成され、係合部14で係合されているときに、一つの締付けねじ15によって下部フレーム12及び上部フレーム13同士を締結させる。
【選択図】図1
【解決手段】上部フレーム13には、縦方向の一方側に内方壁21が形成され、下部フレーム12には、縦方向の一方側に外方壁31が形成されている。内方壁21の外周面22には、縦方向に凹となる凹部23が形成され、外方壁31の内周面32には、縦方向に凸となる凸部33が形成されている。係合部14は、凹部23及び凸部33を嵌め合わせることで下部フレーム12及び上部フレーム13同士を係合させる。ねじ止め部16は、縦方向の他方側に形成され、係合部14で係合されているときに、一つの締付けねじ15によって下部フレーム12及び上部フレーム13同士を締結させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電磁接触器に関する。
電磁接触器は、接点の開閉方向を奥行方向とすると、フレームが奥行方向に分割される構造であり、一方のフレームには、固定鉄心や電磁コイルが配置され、他方のフレームには、可動鉄心や接点支えが配置される。特許文献1に記載の電磁接触器は、一対のフレーム同士を、奥行方向を軸方向とする二つの締付けねじで締結している。
締付けねじによる締結は、トルク管理を必要とするため、複数の締付けねじで締結する構造では、組立ての工数が多く、作業性の面で改善の余地があった。
本発明の目的は、電磁接触器において、組立ての工数を削減し作業性を向上させることである。
本発明の目的は、電磁接触器において、組立ての工数を削減し作業性を向上させることである。
本発明の一態様に係る電磁接触器は、接点の開閉方向を奥行方向とし、奥行方向に分離可能な一対のフレームを備え、一対のフレームは、奥行方向における一方側のフレームには、奥行方向から見た縦方向の一方側に内方壁が形成され、奥行方向における他方側のフレームには、縦方向の一方側に内周面が内方壁の外周面に対向する外方壁が形成され、内方壁の外周面には、縦方向に凹となる凹部又は縦方向に凸となる凸部の一方が形成され、外方壁の内周面には、凹部又は凸部の他方が形成され、凹部及び凸部を嵌め合わせることで一対のフレーム同士を係合させる係合部と、縦方向の他方側に形成され、係合部で係合されているときに、一つの締付けねじによって一対のフレーム同士を締結させるねじ止め部と、を備える。
本発明によれば、一つの締付けねじによって一対のフレーム同士を締結できるので、二つの締付けねじで締結する構造と比べて、組立ての工数を削減し作業性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであり、構成を下記のものに特定するものでない。すなわち、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
《一実施形態》
《構成》
以下の説明では、互いに直交する三方向を、便宜的に、縦方向、幅方向、及び奥行方向とする。
図1は、電磁接触器を示す図である。
電磁接触器11は、接点の開閉方向を奥行方向とし、奥行方向に分離可能な下部フレーム12及び上部フレーム13を備えている。下部フレーム12は、奥行方向の手前側が開放された容器状に形成され、内側に固定鉄心や電磁コイルが配置されている。上部フレーム13は、奥行方向の奥側が開放された容器状に形成され、内側に可動鉄心や接点支えが配置されている。
《構成》
以下の説明では、互いに直交する三方向を、便宜的に、縦方向、幅方向、及び奥行方向とする。
図1は、電磁接触器を示す図である。
電磁接触器11は、接点の開閉方向を奥行方向とし、奥行方向に分離可能な下部フレーム12及び上部フレーム13を備えている。下部フレーム12は、奥行方向の手前側が開放された容器状に形成され、内側に固定鉄心や電磁コイルが配置されている。上部フレーム13は、奥行方向の奥側が開放された容器状に形成され、内側に可動鉄心や接点支えが配置されている。
下部フレーム12及び上部フレーム13には、縦方向の一方側に、互い同士を係合させる係合部14が形成されている。係合部14は、幅方向の一方側及び他方側に一つずつ形成されている。下部フレーム12及び上部フレーム13は、ハッチングを付けたブロック矢印で示すように、まず互いを奥行方向に接近させ、次いで互いを縦方向に接近させることで、係合部14で係合される。
下部フレーム12及び上部フレーム13には、縦方向の他方側に、一つの締付けねじ15によって互いに締結されるねじ止め部16が形成されている。ねじ止め部16は、下部フランジ17と、上部フランジ18と、を備える。
下部フレーム12及び上部フレーム13には、縦方向の他方側に、一つの締付けねじ15によって互いに締結されるねじ止め部16が形成されている。ねじ止め部16は、下部フランジ17と、上部フランジ18と、を備える。
下部フランジ17は、下部フレーム12から縦方向の他方側に突出するように設けられており、奥行方向に沿った軸穴が形成され、且つ図示しないナットが嵌め込まれている。上部フランジ18は、上部フレーム13から縦方向の他方側に突出するように設けられており、奥行方向に沿った軸穴が形成されている。上部フランジ18の軸穴に、締付けねじ15が挿通され保持されている。係合部14を係合させ、下部フレーム12及び上部フレーム13を嵌め合わせると、奥行方向から見て下部フランジ17及び上部フランジ18が重なり合う。この状態で、締付けねじ15を下部フランジ17のナットに嵌め合わせることで、下部フレーム12及び上部フレーム13が組付けられる。
次に、係合部14の構造について説明する。
図2は、上部フレームを示す図である。
図中の(a)は、上部フレーム13を縦方向の一方側、幅方向の他方側、及び奥行方向の奥側から見た図である。図中の(b)は、幅方向における他方側の係合部14を拡大した図である。上部フレーム13には、縦方向の一方側に内方壁21が形成されている。内方壁21は、幅方向及び奥行方向に沿った壁であり、縦方向の外側を向いた外周面22には、縦方向の内側に向かって凹となる凹部23が形成されている。凹部23は、縦方向から見て矩形状であり、内方壁21を縦方向に貫通している。外周面22と凹部23との出隅には、面取りが施されている。
図2は、上部フレームを示す図である。
図中の(a)は、上部フレーム13を縦方向の一方側、幅方向の他方側、及び奥行方向の奥側から見た図である。図中の(b)は、幅方向における他方側の係合部14を拡大した図である。上部フレーム13には、縦方向の一方側に内方壁21が形成されている。内方壁21は、幅方向及び奥行方向に沿った壁であり、縦方向の外側を向いた外周面22には、縦方向の内側に向かって凹となる凹部23が形成されている。凹部23は、縦方向から見て矩形状であり、内方壁21を縦方向に貫通している。外周面22と凹部23との出隅には、面取りが施されている。
内方壁21の外周面22には、凹部23よりも奥行方向の手前側に、壁受部25が形成されている。壁受部25は、奥行方向の手前側に向かうほど階段状に縦方向の外側へと張り出したオーバーハングになっており、内方先端面26と、内方外縁面27と、内方基端面28と、を備える。内方先端面26は、外周面22に接続され、幅方向及び縦方向に沿った平面として奥行方向の奥側を向いており、縦方向の寸法は小さく均一である。内方外縁面27は、内方先端面26に接続され、幅方向及び奥行方向に沿った平面として縦方向の外側を向いている。内方基端面28は、内方外縁面27に接続され、幅方向及び縦方向に沿った平面として奥行方向の奥側を向いており、縦方向の寸法は小さく均一である。
図3は、下部フレームを示す図である。
図中の(a)は、下部フレーム12を縦方向の他方側、幅方向の他方側、及び奥行方向の手前側から見た図である。図中の(b)は、幅方向における他方側の係合部14を拡大した図である。下部フレーム12には、縦方向の一方側に外方壁31が形成されている。外方壁31は、内方壁21の外周面22に対向すると共に、幅方向及び奥行方向に沿った壁であり、縦方向の内側を向いた内周面32には、縦方向の内側に向かって凸となる凸部33が形成されている。凸部33は、縦方向から見て矩形状であり、縦方向の内側を向いた端面と奥行方向の手前側を向いた端面との出隅、及び縦方向の内側を向いた端面と奥行方向の奥側を向いた端面との出隅には、面取りが施されている。
図中の(a)は、下部フレーム12を縦方向の他方側、幅方向の他方側、及び奥行方向の手前側から見た図である。図中の(b)は、幅方向における他方側の係合部14を拡大した図である。下部フレーム12には、縦方向の一方側に外方壁31が形成されている。外方壁31は、内方壁21の外周面22に対向すると共に、幅方向及び奥行方向に沿った壁であり、縦方向の内側を向いた内周面32には、縦方向の内側に向かって凸となる凸部33が形成されている。凸部33は、縦方向から見て矩形状であり、縦方向の内側を向いた端面と奥行方向の手前側を向いた端面との出隅、及び縦方向の内側を向いた端面と奥行方向の奥側を向いた端面との出隅には、面取りが施されている。
外方壁31のうち、凸部33よりも奥行方向の手前側にある先端部35は、内周面32が奥行方向の手前側に向かうほど階段状に縦方向の外側へと後退したセットバックになっており、外方基端面36と、外方内縁面37と、外方先端面38と、を備える。外方基端面36は、内周面32に接続され、幅方向及び縦方向に沿った平面として奥行方向の手前側を向いており、縦方向の寸法は小さく均一である。外方内縁面37は、外方基端面36に接続され、幅方向及び奥行方向に沿った平面として縦方向の内側を向いている。外方先端面38は、外方内縁面37に接続され、幅方向及び縦方向に沿った平面として奥行方向の手前側を向いており、縦方向の寸法は小さく均一である。
図4は、係合状態にある係合部の断面を示す図である。
ここでは、係合部14における幅方向の中心を通り、縦方向及び奥行方向に沿った断面を、幅方向の他方側から見た状態を示す。係合部14は、凹部23及び凸部33を嵌め合わせ、内方壁21の外周面22及び外方壁31の内周面32を接触させることで、係合状態となる。凹部23には、下部フレーム12及び上部フレーム13を分離される方向、つまり内方壁21にとっては奥行方向の手前側を向いた凹部端面24が形成されている。凸部33には、下部フレーム12及び上部フレーム13を分離させる方向、つまり外方壁31にとっては奥行方向の奥側を向いた凸部端面34が形成されている。係合部14が係合されているとき、凹部端面24及び凸部端面34が互いに対向する。
ここでは、係合部14における幅方向の中心を通り、縦方向及び奥行方向に沿った断面を、幅方向の他方側から見た状態を示す。係合部14は、凹部23及び凸部33を嵌め合わせ、内方壁21の外周面22及び外方壁31の内周面32を接触させることで、係合状態となる。凹部23には、下部フレーム12及び上部フレーム13を分離される方向、つまり内方壁21にとっては奥行方向の手前側を向いた凹部端面24が形成されている。凸部33には、下部フレーム12及び上部フレーム13を分離させる方向、つまり外方壁31にとっては奥行方向の奥側を向いた凸部端面34が形成されている。係合部14が係合されているとき、凹部端面24及び凸部端面34が互いに対向する。
係合部14が係合状態にあるとき、内方壁21の壁受部25に外方壁31の先端部35が対向する。すなわち、内方先端面26と外方基端面36とが対向し、内方外縁面27と外方内縁面37とが対向し、内方基端面28と外方先端面38とが対向している。したがって、壁受部25及び先端部35は、板同士を面方向に接合する手法の一つである相欠き矧ぎのような形状になっている。したがって、係合部14を通り縦方向及び奥行方向に沿った断面を幅方向から見ると、壁受部25及び先端部35同士の隙間は、略クランク状になる。詳細な説明は省略するが、壁受部25及び先端部35と同等の構造は、下部フレーム12及び上部フレーム13同士が嵌り合う縁部の全体に形成されている。
図5は、下部フレームを示す図である。
図中の(a)は、下部フレーム12を縦方向の他方側、幅方向の他方側、及び奥行方向の手前側から見た図である。下部フレーム12には、縦方向の他方側に爪部29が形成されている。爪部29は、幅方向の一方側及び他方側に一つずつ形成されている。
図中の(b)は、幅方向における他方側の爪部29を拡大した図である。爪部29は、下部フレーム12の縁部のうち、縦方向の他方側から奥行方向の手前側に向かって突出した突起であり、幅方向に沿って延びている。
図中の(a)は、下部フレーム12を縦方向の他方側、幅方向の他方側、及び奥行方向の手前側から見た図である。下部フレーム12には、縦方向の他方側に爪部29が形成されている。爪部29は、幅方向の一方側及び他方側に一つずつ形成されている。
図中の(b)は、幅方向における他方側の爪部29を拡大した図である。爪部29は、下部フレーム12の縁部のうち、縦方向の他方側から奥行方向の手前側に向かって突出した突起であり、幅方向に沿って延びている。
図6は、爪部の断面を示す図である。
ここでは、爪部29を通り、縦方向及び奥行方向に沿った断面を、幅方向の他方側から見た状態を示す。下部フレーム12の縁部、及び上部フレーム13の縁部は、壁の厚さを互い違いに半分ずつ削り取り、突き合せたような相欠き矧ぎのような構造になっており、爪部29が上部フレーム13の縁部を縦方向の他方側から抑えている。すなわち、係合部14で係合されているときに、爪部29の内周面が、上部フレーム13における縁部の外周面に当接することで、下部フレーム12及び上部フレーム13同士における縦方向の位置を規制する。爪部29は、縦方向の一方側を向いた内周面と奥行方向の手前側を向いた先端面とで構成される出隅が、R面取りによって丸められている。下部フレーム12及び上部フレーム13を組付ける場合、縦方向の一方側において、係合部14を嵌め合わせつつ、縦方向の他方側において、爪部29の内側に上部フレーム13を嵌め合わせることになる。
ここでは、爪部29を通り、縦方向及び奥行方向に沿った断面を、幅方向の他方側から見た状態を示す。下部フレーム12の縁部、及び上部フレーム13の縁部は、壁の厚さを互い違いに半分ずつ削り取り、突き合せたような相欠き矧ぎのような構造になっており、爪部29が上部フレーム13の縁部を縦方向の他方側から抑えている。すなわち、係合部14で係合されているときに、爪部29の内周面が、上部フレーム13における縁部の外周面に当接することで、下部フレーム12及び上部フレーム13同士における縦方向の位置を規制する。爪部29は、縦方向の一方側を向いた内周面と奥行方向の手前側を向いた先端面とで構成される出隅が、R面取りによって丸められている。下部フレーム12及び上部フレーム13を組付ける場合、縦方向の一方側において、係合部14を嵌め合わせつつ、縦方向の他方側において、爪部29の内側に上部フレーム13を嵌め合わせることになる。
《作用》
次に、一実施形態の主要な作用効果について説明する。
電磁接触器11は、接点の開閉方向を奥行方向とし、奥行方向に分離可能な一対のフレーム、つまり下部フレーム12及び上部フレーム13を備える。下部フレーム12及び上部フレーム13は、係合部14と、ねじ止め部16と、を備える。奥行方向における上部フレーム13には、奥行方向から見た縦方向の一方側に内方壁21が形成され、奥行方向における下部フレーム12には、縦方向の一方側に内周面32が内方壁21の外周面22に対向する外方壁31が形成される。内方壁21の外周面22には、縦方向に凹となる凹部23が形成され、外方壁31の内周面32には、縦方向に凸となる凸部33が形成される。係合部14は、凹部23及び凸部33を嵌め合わせることで下部フレーム12及び上部フレーム13同士を係合させる。ねじ止め部16は、縦方向の他方側に形成され、係合部14で係合されているときに、一つの締付けねじ15によって下部フレーム12及び上部フレーム13同士を締結させる。
次に、一実施形態の主要な作用効果について説明する。
電磁接触器11は、接点の開閉方向を奥行方向とし、奥行方向に分離可能な一対のフレーム、つまり下部フレーム12及び上部フレーム13を備える。下部フレーム12及び上部フレーム13は、係合部14と、ねじ止め部16と、を備える。奥行方向における上部フレーム13には、奥行方向から見た縦方向の一方側に内方壁21が形成され、奥行方向における下部フレーム12には、縦方向の一方側に内周面32が内方壁21の外周面22に対向する外方壁31が形成される。内方壁21の外周面22には、縦方向に凹となる凹部23が形成され、外方壁31の内周面32には、縦方向に凸となる凸部33が形成される。係合部14は、凹部23及び凸部33を嵌め合わせることで下部フレーム12及び上部フレーム13同士を係合させる。ねじ止め部16は、縦方向の他方側に形成され、係合部14で係合されているときに、一つの締付けねじ15によって下部フレーム12及び上部フレーム13同士を締結させる。
これにより、一つの締付けねじ15によって下部フレーム12及び上部フレーム13同士を締結できるので、複数の締付けねじで締結する構造と比べて、組立ての工数を削減し作業性を向上させることができる。すなわち、締付けねじ15による締結は、トルク管理を必要とするため、複数の締付けねじ15で締結する構造では、組立ての工数が多く、作業性の面で改善の余地があったが、一実施形態ではトルク管理が必要なのは、一つの締付けねじ15だけなので有利である。また、外方壁31の内周面32に、縦方向の内側に向かって凸となる凸部33が形成されているので、スナップフィットのように外部からの押圧によって係合状態が解除されることがない。これにより、下部フレーム12及び上部フレーム13の内部に塵や埃等の異物が侵入することを防ぎ、防塵性能を向上させることができる。
下部フレーム12及び上部フレーム13は、互いを奥行方向に接近させるときに、内方壁21の外周面22及び外方壁31の内周面32が対向する。そして、内方壁21の外周面22及び外方壁31の内周面32を接近させるときに、凹部23及び凸部33が嵌め合わされることで、係合部14で係合される。これにより、互いを奥行方向に接近させ、次いで互いを縦方向に接近させるという二段階の動作で、下部フレーム12及び上部フレーム13を容易に係合させることができる。
凹部23には、奥行方向に沿って下部フレーム12及び上部フレーム13が分離される側を向いた凹部端面24が形成され、凸部33には、凹部23に嵌め合わされたときに凹部端面24に対向した凸部端面34が形成されている。これにより、係合部14が係合されているとき、凹部端面24及び凸部端面34が互いに対向し、且つ干渉することで、下部フレーム12及び上部フレーム13が奥行方向に分離されることを阻止できる。
凹部23には、奥行方向に沿って下部フレーム12及び上部フレーム13が分離される側を向いた凹部端面24が形成され、凸部33には、凹部23に嵌め合わされたときに凹部端面24に対向した凸部端面34が形成されている。これにより、係合部14が係合されているとき、凹部端面24及び凸部端面34が互いに対向し、且つ干渉することで、下部フレーム12及び上部フレーム13が奥行方向に分離されることを阻止できる。
内方壁21の外周面22には、外方壁31の先端部35に対向する壁受部25が形成されている。壁受部25は、内方先端面26と、内方外縁面27と、内方基端面28と、を備える。内方先端面26は、内方壁21の外周面22に接続され、奥行方向の他方側を向いている。内方外縁面27は、内方先端面26に接続され、縦方向の外側を向いている。内方基端面28は、内方外縁面27に接続され、奥行方向の他方側を向いている。先端部35は、外方基端面36と、外方内縁面37と、外方先端面38と、を備える。外方基端面36は、外方壁31の内周面32に接続され、内方先端面26に対向する。外方内縁面37は、外方基端面36に接続され、内方外縁面27に対向する。外方先端面38は、外方内縁面37に接続され、内方基端面28に対向する。これにより、内方壁21と外方壁31とを単純に重ね合わせるよりも、下部フレーム12及び上部フレーム13の内部に塵や埃等の異物が侵入することを防ぎ、防塵性能を向上させることができる。
奥行方向における他方側となる下部フレーム12には、縦方向の他方側に爪部29が形成されている。爪部29は、係合部14で係合されているときに、奥行方向における一方側となる上部フレーム13に当接し、下部フレーム12及び上部フレーム13同士における縦方向の位置を規制する。これにより、下部フレーム12に対して上部フレーム13がフィットし、ガタつきを抑制することができる。爪部29は、縦方向の一方側を向いた内周面と奥行方向の手前側を向いた先端面とで構成される出隅が、R面取りによって丸められている。これにより、上部フレーム13の縁部が爪部29の内側へとスムーズに案内され、締付けねじ15によって締結が可能な状態となる。
次に、比較例について説明する。
図7は、比較例を示す図である。
比較例の電磁接触器41は、奥行方向に分離可能な一対のフレーム、つまり下部フレーム42及び上部フレーム43を備える。下部フレーム42及び上部フレーム43は、縦方向における一方側及び他方側の双方に締付けねじ15が設けられており、これら二つの締付けねじ15によって締結されていた。締付けねじ15による締結は、トルク管理を必要とするため、比較例のように二つの締付けねじ15で締結する構造では、組立ての工数が多く、作業性の面で改善の余地があった。
図7は、比較例を示す図である。
比較例の電磁接触器41は、奥行方向に分離可能な一対のフレーム、つまり下部フレーム42及び上部フレーム43を備える。下部フレーム42及び上部フレーム43は、縦方向における一方側及び他方側の双方に締付けねじ15が設けられており、これら二つの締付けねじ15によって締結されていた。締付けねじ15による締結は、トルク管理を必要とするため、比較例のように二つの締付けねじ15で締結する構造では、組立ての工数が多く、作業性の面で改善の余地があった。
《変形例》
一実施形態では、上部フレーム13に内方壁21を形成し、下部フレーム12に外方壁31を形成する構成について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、内方壁21及び外方壁31の構造を入替え、上部フレーム13に外方壁31を形成し、下部フレーム12に内方壁21を形成してもよい。
一実施形態では、凹部23が内方壁21を貫通している構成について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、凹部23は凸部33と嵌り合うことができればよいため、内方壁21を貫通していない単なる凹みとしてもよい。
一実施形態では、上部フレーム13に内方壁21を形成し、下部フレーム12に外方壁31を形成する構成について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、内方壁21及び外方壁31の構造を入替え、上部フレーム13に外方壁31を形成し、下部フレーム12に内方壁21を形成してもよい。
一実施形態では、凹部23が内方壁21を貫通している構成について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、凹部23は凸部33と嵌り合うことができればよいため、内方壁21を貫通していない単なる凹みとしてもよい。
一実施形態では、内方壁21に凹部23を形成し、外方壁31に凸部33を形成する構成について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、凹部23及び凸部33の構造を入替え、内方壁21に凸部33を形成し、外方壁31に凹部23を形成してもよい。但し、スナップフィットのように外部からの押圧によって係合状態が解除されることがないように、外方壁31に凹部23を設ける場合は、凹部23を単なる凹みとすることで、外方壁31を貫通させないようにする。これにより、下部フレーム12及び上部フレーム13の内部に塵や埃等の異物が侵入することを防ぎ、防塵性能を向上させることができる。
一実施形態では、幅方向における一方側及び他方側の双方に、係合部14を一つずつ設けているが、これに限定されるものではない。すなわち、必要十分な強度があり係合状態を維持できるのであれば、係合部14を一つだけにしてもよいし、もちろん三つ以上の係合部14を設けてもよい。
一実施形態では、幅方向における一方側及び他方側の双方に、係合部14を一つずつ設けているが、これに限定されるものではない。すなわち、必要十分な強度があり係合状態を維持できるのであれば、係合部14を一つだけにしてもよいし、もちろん三つ以上の係合部14を設けてもよい。
以上、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく実施形態の改変は、当業者にとって自明のことである。
11…電磁接触器、12…下部フレーム、13…上部フレーム、14…係合部、15…締付けねじ、16…ねじ止め部、17…下部フランジ、18…上部フランジ、21…内方壁、22…外周面、23…凹部、24…凹部端面、25…壁受部、26…内方先端面、27…内方外縁面、28…内方基端面、29…爪部、31…外方壁、32…内周面、33…凸部、34…凸部端面、35…先端部、36…外方基端面、37…外方内縁面、38…外方先端面、41…電磁接触器、42…下部フレーム、43…上部フレーム
Claims (5)
- 接点の開閉方向を奥行方向とし、前記奥行方向に分離可能な一対のフレームを備え、
一対の前記フレームは、
前記奥行方向における一方側の前記フレームには、前記奥行方向から見た縦方向の一方側に内方壁が形成され、前記奥行方向における他方側の前記フレームには、前記縦方向の一方側に内周面が前記内方壁の外周面に対向する外方壁が形成され、前記内方壁の前記外周面には、前記縦方向に凹となる凹部又は前記縦方向に凸となる凸部の一方が形成され、前記外方壁の前記内周面には、前記凹部又は前記凸部の他方が形成され、前記凹部及び前記凸部を嵌め合わせることで一対の前記フレーム同士を係合させる係合部と、
前記縦方向の他方側に形成され、前記係合部で係合されているときに、一つの締付けねじによって一対の前記フレーム同士を締結させるねじ止め部と、を備えることを特徴とする電磁接触器。 - 一対の前記フレームは、互いを前記奥行方向に接近させるときに、前記内方壁の前記外周面及び前記外方壁の前記内周面が対向し、前記内方壁の前記外周面及び前記外方壁の前記内周面を接近させるときに、前記凹部及び前記凸部が嵌め合わされることで、前記係合部で係合されることを特徴とする請求項1に記載の電磁接触器。
- 前記凹部には、前記奥行方向に沿って一対の前記フレームが分離される側を向いた凹部端面が形成され、
前記凸部には、前記凹部に嵌め合わされたときに前記凹部端面に対向した凸部端面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁接触器。 - 前記内方壁の前記外周面には、前記外方壁の先端部に対向する壁受部が形成され、
前記壁受部は、
前記内方壁の前記外周面に接続され、前記奥行方向の他方側を向いた内方先端面と、
前記内方先端面に接続され、前記縦方向の外側を向いた内方外縁面と、
前記内方外縁面に接続され、前記奥行方向の他方側を向いた内方基端面と、を備え、
前記先端部は、
前記外方壁の前記内周面に接続され、前記内方先端面に対向する外方基端面と、
前記外方基端面に接続され、前記内方外縁面に対向する外方内縁面と、
前記外方内縁面に接続され、前記内方基端面に対向する外方先端面と、を備えることを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の電磁接触器。 - 前記奥行方向における他方側の前記フレームには、前記縦方向の他方側に、前記係合部で係合されているとき、前記奥行方向における一方側の前記フレームに当接し、一対の前記フレーム同士における前記縦方向の位置を規制する爪部が形成されていることを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の電磁接触器。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2021137097A JP2023031548A (ja) | 2021-08-25 | 2021-08-25 | 電磁接触器 |
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Family Applications (1)
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JP2021137097A Pending JP2023031548A (ja) | 2021-08-25 | 2021-08-25 | 電磁接触器 |
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JPH0680238U (ja) * | 1993-04-27 | 1994-11-08 | 株式会社東芝 | 電磁開閉器箱体 |
JPH07312159A (ja) * | 1994-05-17 | 1995-11-28 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁接触器 |
JP6590273B2 (ja) * | 2015-04-13 | 2019-10-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 接点装置および電磁継電器 |
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2021
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-
2022
- 2022-07-01 WO PCT/JP2022/026505 patent/WO2023026695A1/ja unknown
Also Published As
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WO2023026695A1 (ja) | 2023-03-02 |
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