JP2023031500A - 画像形成装置、画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023031500000001
【課題】シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのトナーを収容するカートリッジを、機能性トナーを収容するカートリッジに交換して特殊印刷を行うことが可能な画像形成装置において、ユーザの作業負担の増加を抑制することを目的とする。
【解決手段】コントローラ50は、4つの画像形成部30a~30dがY,M,C,Kカートリッジ31Y,31M,31C,31Kを有する場合、画像形成部30a~30dに第1印刷画像を形成させる。4つの画像形成部30a~30dのうち一つの画像形成部30が特殊カートリッジを有する場合、特殊カートリッジを有する画像形成部30のみで、シートに第2印刷画像を形成させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、トナーを用いてシートに画像を形成する技術に関する。
特許文献1には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のトナーとは異なる機能性トナーを用いて、シートに画像を形成可能な画像形成装置が記載されている。機能性トナーは、例えば、印刷画像の表面に凹凸形状を持たせることを目的としたトナーや、着香剤を含むトナー、更には、特色を再現するトナー等である。画像形成装置では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのトナーが収容されたカートリッジのうち、いずれかのカートリッジを機能性トナーが充填されたカートリッジに交換して使用することで、機能性トナーを用いた特殊印刷を行うことができる。
特開2006-231679号公報
画像形成装置に特殊印刷を行わせる際に、ユーザは、通常トナーが収容されたカートリッジを、機能性トナーが収容されたカートリッジに交換する必要がある。この場合、例えば、ユーザは、いずれのカートリッジを、機能性トナーを収容したカートリッジ交換すればよいか判断した上で、カートリッジの交換を行う必要があり、作業負荷が高くなる場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みたものであり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのトナーを収容するカートリッジを、機能性トナーを収容するカートリッジに交換して印刷を行うことが可能な画像形成装置において、ユーザの作業負担の増加を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では、トナーを用いてシートに画像を形成する画像形成装置であって、トナーが収容されたカートリッジを有し、カートリッジを着脱可能な4つの画像形成部と、画像形成部にトナーを用いてシートに画像を形成させる印刷制御部と、を備えている。印刷制御部は、4つの画像形成部が有するカートリッジが、シアントナーを収容したシアンカートリッジと、マゼンタトナーを収容したマゼンタカートリッジと、イエロートナーを収容したイエローカートリッジと、ブラックトナーを収容したブラックカートリッジである場合、画像形成部に第1印刷画像を形成させる第1印刷工程と、4つの画像形成部のうち一つの画像形成部が有するカートリッジが、機能性トナーを収容した特殊カートリッジである場合、特殊カートリッジを有する画像形成部のみで、シートに第2印刷画像を形成させる第2印刷工程と、を実行する。
上記構成では、4つの画像形成部が有するカートリッジが、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各トナーが収容されたカートリッジであれば、4つの画像形成部に第1印刷画像を形成させる第1印刷工程が実行される。4つの画像形成部のうち一つの画像形成部が有するカートリッジが、機能性トナーを収容した特殊カートリッジであれば、この特殊カートリッジを有する画像形成部のみで、シートに第2印刷画像を形成させる第2印刷工程が実行される。これにより、第1印刷工程の実行後に、いずれかの画像形成部が特殊カートリッジを有していれば、特殊カートリッジのみを用いた第2印刷画像が形成される。このため、ユーザは、画像形成部のカートリッジいずれを、機能性トナーを収容したカートリッジ交換すればよいか判断する必要がなく、ユーザの作業負担の増加を抑制することができる。
カートリッジに収容されたトナーの種別を示す情報を取得するトナー種別取得部を備え、印刷制御部は、第1印刷工程の実行後、トナー種別取得部により取得された前記トナーの種別を示す情報に基づいて、4つの画像形成部のうち一つの画像形成装置が有する前記カートリッジが特殊カートリッジに交換されたことを判定したことを契機に、第2印刷工程を実行する。上記構成では、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのカートリッジの一つが特殊カートリッジに交換されたことをプリンタ側で確実に判定することができる。
シートを画像形成部に搬送する第1搬送部と、画像形成部を通過したシートを、第1搬送部の搬送開始位置へ再搬送する第2搬送部と、を有し、印刷制御部は、第1印刷工程で、シアンカートリッジ、マゼンタカートリッジ、イエローカートリッジ、及びブラックカートリッジを有する画像形成部に、第1搬送部により搬送されたシートに対して、第1印刷画像を形成させ、第2印刷工程では、第2搬送部により第1印刷画像が形成されたシートを第1搬送部の搬送開始位置へ再搬送させ、特殊カートリッジを有する画像形成部に、第1搬送部により搬送されたシートに対して第2印刷画像を形成させる。上記構成では、第1印刷画像が形成されたシートをユーザにより再セットさせることなく、シートに第1印刷画像と第2印刷画像とを形成することができる。
シートの搬送経路において画像形成部よりも下流側に位置し、シートを加熱することで当該シートに形成された印刷画像を定着させる定着部を備え、印刷制御部は、第1印刷工程で、定着部により第1印刷画像をシートに定着させ、第2印刷工程で、定着部により第1印刷画像及び第2印刷画像をシートに定着させる。上記構成では、第1印刷工程での定着と、第2印刷工程での定着とを別々に行うことができるため、第1印刷画像をシートに定着させた後に、重ねて印刷された第2印刷画像をシートに定着させることができる。これにより、印刷画像の定着不良を抑制することができる。
第1印刷工程での定着部の温度は、第1温度に設定されており、第2印刷工程での定着部の温度は、第1温度と異なる第2温度に設定されている。上記構成では、第1印刷工程での定着温度と、第2印刷工程での定着温度とが別々の温度であるため、通常トナーの特性と機能性トナーの特性とが干渉することなく、最適な定着温度で第1印刷画像と第2印刷画像とをシートに定着させて、定着不良をいっそう抑制することができる。
機能性トナーは、揮発性の着香剤を含んでおり、第2印刷工程での第2温度は、第1印刷工程での第1温度よりも低い温度である。上記構成では、定着時に、着香剤が揮発しにくくなるため、ユーザが違和感を覚えるのを抑制することができる。更に、定着時に、着香剤が揮発しにくくなるため、着香剤をシート上により多く残留させることもできる。
機能性トナーは、通常トナーよりも粒径が大きく、第2印刷工程での第2温度は、第1印刷工程での第1温度よりも高い温度である。上記構成では、粒径が大きい機能性トナーを用いる構成においても、機能性トナーの定着不良を抑制することができる。
本発明は、種々の形態により実現することが可能であり、画像形成装置の発明以外にも、画像形成部により印刷を行う画像形成方法の発明としても実現することができる。
本発明によれば、画像形成装置において、カートリッジを交換する際のユーザの作業負担の増加を抑制することができる。
プリンタの内部構成図。 プリンタの内部構成図 プリンタの電気的構成を示す図。 印刷処理を説明するフローチャート。 印刷ジョブを説明する図。 特殊印刷処理を説明する図。 第2実施形態に係る印刷処理を説明するフローチャート。 印刷処理を説明するフローチャート。 第3実施形態に係る印刷処理を説明するフローチャート。
(第1実施形態)
画像形成装置の一実施形態であるプリンタを、図1,図2,図3を用いて説明する。図1,図2において、プリンタ100が設置された状態での、鉛直方向それぞれを上方と下方とし、この鉛直方向と直交する水平方向において、後述するユーザIF51等が配置される前面側を前方とし、反対側を後方としている。
プリンタ100は、直接転写タンデム方式のカラープリンタである。プリンタ100は、筐体10と、フィーダユニット12と、第1搬送部20と、排紙ローラ25と、第2搬送部26と、画像形成部30と、定着部40と、コントローラ50とを主に備えている。
筐体10は、略箱形状であり、上部を構成するトップカバー11を有している。図2に示すように、トップカバー11は、プリンタ100の後方上端を中心に開閉可能に設けられている。このトップカバー11を閉位置から開位置まで変化させることにより、後述するカートリッジ31を筐体10の内部から上方へ引き出すことが可能となる。トップカバー11には、排紙トレイ11aが形成されている。
フィーダユニット12は、給紙トレイ13と、ピックアップユニット14と、一対のピンチローラ15と、一対のレジストローラ16とを有している。給紙トレイ13は、シートMが収容される容器であり、筐体10から引き出し可能に取り付けられている。給紙トレイ13の前方側には、給紙トレイ13から引き出されたシートMが画像形成部30に向けて搬送される経路である給紙経路R1が形成されている。
給紙経路R1には、ピックアップユニット14と、ピンチローラ15とが配置されている。ピックアップユニット14が回転することにより、給紙トレイ13内のシートMは、ピンチローラ15に向けて送り出される。ピンチローラ15の上方にはレジストローラ16が配置されている。レジストローラ16は、画像形成部30にシートMを供給する前に先端が当てられることでシートMを一旦停止させ、シートMの斜行を修正するとともに、シートMにおける画像形成のタイミングなどを調整する。なお、フィーダユニットは、筐体10の前方側に設けられた手動トレイを有していてもよい。手動トレイを開位置まで開くことで、シートMを、手動により筐体10内のレジストローラ16に向けて給紙することができる。
筐体10内において、レジストローラ16よりも後方側にはシートMが通過する経路である搬送経路R2が形成されている。具体的には、搬送経路R2は、レジストローラ16から排紙トレイ11aに至るまでのシートMの経路である。搬送経路R2において、レジストローラ16から定着部40までの経路を画像形成経路R21とし、印刷画像が形成されたシートMを排紙トレイ11aに向けて排紙する経路を排紙経路R22と記載する。
第1搬送部20は、画像形成経路R21に配置された駆動ローラ21、従動ローラ22、及び搬送ベルト23と、画像形成経路R21よりも下流側に配置された下流側搬送ローラ24とを有している。駆動ローラ21は、後述するモータ61の回転に応じて回転するローラである。搬送ベルト23は、無端ベルトであり、駆動ローラ21と従動ローラ22との間に掛け渡されている。駆動ローラ21の回転により、搬送ベルト23が、図1において時計回りに循環移動するように駆動する。これにより、搬送ベルト23の上面に載置されたシートMは、搬送ベルト23の駆動により、上流側(レジストローラ16側)から、下流側(後述する定着部40側)へ向けて搬送される。
画像形成経路R21には、4つの画像形成部30と、定着部40とが配置されている。画像形成部30は、シートMに対して画像を形成するユニットでる。画像形成部30は、画像形成経路R21において上流側から下流側に向けて、異なる色の印刷画像をシートMに形成する。以下では、画像形成部を区別する場合に、末尾に「30a」、「30b」、「30c」、「30d」の符号を付す。図1において、画像形成経路R21における上流側から下流側に向けて、画像形成部30a、画像形成部30b、画像形成部30c、画像形成部30dは、この順序で配置されている。
画像形成部30は、カートリッジ31、露光ヘッド32、転写ローラ34、カートリッジ装着部36、図3に示すトナーメモリ56を有している。図2に示すように、カートリッジ31は、感光体ドラム33と、帯電器35と、収容部37と、現像ローラ38とを有している。収容部37は、トナーが収容される容器であり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナーのいずれか、又は後述する機能性トナーが収容されている。現像ローラ38は、収容部37に収容されたトナーを、感光体ドラム33に供給するローラである。帯電器35は、感光体ドラム33の斜め後方において、感光体ドラム33と接触しないように所定間隔を隔てて配置されている。以下では、Cトナーが収容されたカートリッジ31をCカートリッジ31Cとも記載し、Mトナーが収容されたカートリッジをMカートリッジ31Mとも記載する。Yトナーが収容されたカートリッジ31をYカートリッジ31Yとも記載し、Kトナーが収容されたカートリッジ31をKカートリッジ31Kとも記載し、機能性トナーが収容されたカートリッジ31を特殊カートリッジ31SPとも記載する。図1,図2において、Yカートリッジ31Y、Mカートリッジ31M、Cカートリッジ31C、Kカートリッジ31Kは、画像形成経路R21における上流から下流に向けて、この順序で画像形成部30a~30dに装着される。
カートリッジ装着部36は、カートリッジ31を、画像形成部30に装着して保持する部位である。図2に示すように、カートリッジ装着部36は、筐体10の側壁に設けられ、カートリッジ31の着脱をガイドする片や溝により構成されている。各カートリッジ31は、トップカバー11が開位置にあるときに、カートリッジ装着部36により筐体10内に装着することが可能である。カートリッジ装着部36aは画像形成部30aにカートリッジ31を装着する部位であり、カートリッジ装着部36bは、画像形成部30bにカートリッジ31を装着する部位である。カートリッジ装着部36cは画像形成部30cにカートリッジ31を装着する部位であり、カートリッジ装着部36dは、画像形成部30dにカートリッジ31を装着する部位である。
露光ヘッド32は、LEDを用いて露光を行う周知のものであり、コントローラ50から入力される画像データや制御指令に基づいて、対応する感光体ドラム33の外周面を露光して静電潜像を形成する。転写ローラ34は、カートリッジ装着部36に装着されたカートリッジ31の感光体ドラム33との間で、搬送ベルト23を上下に挟むように搬送ベルト23に当接して配置されている。
図3に示すトナーメモリ56は、例えば、フラッシュROMまたはEEPROMであり、カートリッジ31に関する情報を記憶している。トナーメモリ56は、不図示のホルダを介して各カートリッジ31に固定されている。トナーメモリ56の詳細については後述する。
画像形成経路R21において各画像形成部30よりも下流側には、定着部40が配置されている。定着部40は、画像形成部30によりシートMに形成された印刷画像を定着させるユニットであり、加熱ローラ41と、加圧ローラ42とを有している。加熱ローラ41は、その内部に、加熱ローラ41を昇温するヒータ63を有している。加圧ローラ42は、加熱ローラ41とでシートMを上下に挟むことができる位置に配置されている。
露光ヘッド32から照射されたLED光により感光体ドラム33が露光され、収容部37に収容されたトナーは、現像ローラ38により感光体ドラム33に供給されトナー像が形成される現像が行われる。シートMは、感光体ドラム33と転写ローラ34とに挟まれることにより、感光体ドラム33に形成されたトナー像がシートMに転写される。その後、加熱ローラ41と加圧ローラ42とによりシートMが挟持されることにより、シートMに形成されたトナー像が定着される。
画像形成経路R21よりも下流側、即ち、定着部40よりも下流側には、搬送経路R2の一部である排紙経路R22及び循環経路R23が形成されている。排紙経路R22には、下流側搬送ローラ24と、排紙ローラ25とが配置されている。定着部40を通過したシートMは、下流側搬送ローラ24により、排紙ローラ25に向けて送り出される。排紙ローラ25は、シートMを排紙トレイ11aに排出する。
循環経路R23は、排紙経路R22上の分岐点P1から分岐して延びる経路であり、シートMを反転させつつ、第1搬送部20の搬送開始位置であるレジストローラ16へ再搬送する経路である。具体的には、循環経路R23は、筐体10内において、分岐点P1から下方に延びて給紙トレイ13の下方に至る経路と、給紙トレイ13の下方を通る経路と、給紙トレイ13の下方を通る経路から給紙経路R1に合流する経路とを有している。
循環経路R23には、第2搬送部26としての反転ローラ27,28,29が配置されている。反転ローラ27~29は、分岐点P1を通過したシートMを、レジストローラ16に向けて搬送するローラである。分岐点P1を通過したシートMは、反転ローラ27~29により、給紙トレイ13の下方の経路を通過して、先端側がピンチローラ15まで供給される。その後、シートMは、ピンチローラ15により、先端がレジストローラ16まで押し出される。このとき、第2搬送部26により搬送されるシートMは、循環経路R23を通過してレジストローラ16まで搬送されることで、画像が形成される記録面が反転する。
図3に示すように、コントローラ50は、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータである。コントローラ50には、ユーザIF51、入力IF52、レジ前センサ53、排紙センサ54、温度センサ55、トナーメモリ56、モータ駆動回路60、ヒータ駆動回路62が接続されている。ユーザIF51は、コントローラ50とユーザとの間に介在するインタフェースであり、表示パネルや、操作キーを有している。また、ユーザIF51は、ユーザによるタッチ操作を受付け可能なタッチパネルであってもよい。入力IF52は、外部装置であるPCとの間で通信を行うインタフェースである。例えば、入力IFは、プリンタ100を、有線又は無線のネットワークに接続させるネットワークIF、USBケーブルを介してPCと通信可能に接続するUSBインタフェースを含む。なお「IF」は、Inter Faceの略称である。
レジ前センサ53は、シートMの有無を検出するセンサである。レジ前センサ53は、筐体10内において、レジストローラ16よりも上流側に位置している。即ち、レジ前センサ53は、シートMがレジストローラ16の上流に達したことを検出するセンサである。排紙センサ54は、排紙経路R22の下流側に位置している。レジ前センサ53及び排紙センサ54は、例えば、通過するシートMに押されて揺動する揺動レバーと、揺動レバーの揺動を検出する光センサとを備えている。なお、プリンタ100は、画像形成経路R21上に配置される2以上のセンサを有していてもよい。
カートリッジ31がカートリッジ装着部36に装着されると、本体側電気接点を介して、トナーメモリ56がコントローラ50に電気的に接続される。これにより、コントローラ50は、トナーメモリ56からの情報の読み出し及びトナーメモリ56への情報の書き込みを行うことが可能となる。図3では、コントローラ50には、Yカートリッジ31Yが有するトナーメモリ56Y、Mカートリッジ31Mが有するトナーメモリ56M、Cカートリッジ31Cが有するトナーメモリ56C、Kカートリッジ31Kが有するトナーメモリ56Kが接続されている。
各トナーメモリ56は、トナー識別情報とトナー寿命情報とを記憶している。トナー識別情報は、個々のカートリッジ31を識別可能なシリアルナンバーであり、収容部37に収容されるトナーがY,M,C、Kの通常トナーであるか、機能性トナーであるかを示す情報である。トナー寿命情報は、例えば、現像ローラ38を用いての累積印刷枚数、及び累積ドット数である。また、トナーメモリ56は、カートリッジ31の適合機種、カートリッジ31の仕様、新品であるか否かを示す情報、純正品であるか否かを示す情報、エラー履歴などの情報を記憶していてもよい。本実施形態では、トナーメモリ56がトナー種別取得部の一例である。
モータ駆動回路60は、コントローラ50からの制御により、モータ61を回転駆動させる。モータ駆動回路60は、例えばスイッチング素子を有し、モータ61に供給する電力を制御可能な回路である。モータ61は、ブラシレスDCモータであり、直流電流により回転駆動する。モータ61からの動力は、不図示の動力伝達機構により、ピックアップユニット14、ピンチローラ15、レジストローラ16、第1搬送部20、第2搬送部26、及び排紙ローラ25に伝達される。なお、図3では、モータ61のみを記載しているが、プリンタ100は、感光体ドラム33、転写ローラ34、現像ローラ38に動力を与えるモータを備えている。
ヒータ63は、定着部40の加熱ローラ41に内蔵されており、加熱ローラ41を昇温する。ヒータ63は、例えば、サーミスタ等の加熱素子である。ヒータ駆動回路62は、コントローラ50からの制御により、ヒータ63の温度を、所定の定着温度になるように駆動制御する。温度センサ55は、加熱ローラ41の温度を検出する。
次に、プリンタ100により実行される印刷処理を説明する。図4は、印刷処理を示すフローチャートであり、主体はコントローラ50である。なお、図4に示す処理は、外部装置としてのPCから、入力IF52を介して、コントローラ50に印刷ジョブ、及び印刷ジョブに対する印刷実行指示が入力されたことを契機に実行される。図5は、印刷ジョブを説明する図である。
プリンタ100では、印刷ジョブが通常印刷処理を指定する場合、画像形成部30a,30b,30c,30dにより、Y,M,C、Kの通常トナーを用いてシートMに印刷画像が印刷される。一方、印刷ジョブが特殊印刷処理を指定する場合、画像形成部30a,30b,30c,30dにより、Y,M,Cの通常トナーと、機能性トナーとを用いてシートMに印刷画像が印刷される。この特殊印刷処理では、図6に示すように、まず、画像形成部30a,30b,30cにより、Y,M,C,Kの各色のトナーを用いて、シートMに第1印刷画像である下地画像PG1が印刷される。その後、通常カートリッジを特殊カートリッジ31SPに交換された画像形成部30a~30dいずれかにより、機能性トナーを用いて第2印刷画像である凹凸画像PG2がシートMに印刷され、最終的な印刷画像PG3が形成される。本実施例では、機能性トナーは、凹凸トナーである。凹凸トナーは、通常トナーよりも粒径が大きいトナーであり、シートMに印刷されることで画像の凹凸感を再現できるトナーである。
ステップ10(以下、ステップを単にSと記載する。)では、PCから入力された印刷ジョブが通常印刷処理を指示しているか否かを判断する。図5は、特殊印刷処理を指示する印刷ジョブJBを示している。印刷ジョブJBは、ヘッダ情報と、各トナーで形成する画像の値を示す画像情報とを含んでいる。ヘッダ情報は、印刷ジョブにより指示される印刷の種別や、シートサイズ等の印刷設定を含んだ情報である。具体的には、印刷ジョブが特殊印刷処理を指示する場合、ヘッダ情報に特殊印刷処理であることを示す情報が含まれる。画像情報は、各トナーにより形成される画像を構成する画素の階調値を示す情報である。図5では、Yトナーにより形成される画像の画像情報であるY画像情報と、Mトナーにより形成される画像の画像情報であるM画像情報と、Cトナーにより形成される画像の画像情報であるC画像情報と、凹凸トナーにより形成される画像の画像情報である凹凸画像情報とを含んでいる。なお、印刷ジョブJBが通常印刷処理を指示する場合、印刷ジョブJBには凹凸画像情報を含んでいない。
印刷ジョブJBのヘッダ情報により、通常印刷処理が指示されている場合は(S10=YES)、S11に進み、シートMを第1搬送部20により搬送する搬送動作を行う。S11では、第1搬送部20は、シートMを標準速度で搬送する。
S13では、画像形成部30a~30dにより、Y,M,C,Kの通常トナーを用いて、シートMに印刷画像を形成させる。具体的には、シートMに対して、Y印刷画像、M印刷画像、C印刷画像、K印刷画像を順次印刷していく。S13では、印刷画像が形成されたシートMを、定着部40により定着させる定着処理を行う。
印刷ジョブJBのヘッダ情報により、特殊印刷処理が指示されている場合(S10=NO)は、S14に進む。S14では、カートリッジ装着部36a~36dにYカートリッジ31Y、Mカートリッジ31M、Cカートリッジ31C、及びKカートリッジ31Kが装着されているか否かを判断する。具体的には、各カートリッジ装着部36a~36dに装着されたカートリッジ31に対して、トナーメモリ56に記憶されたトナー識別情報を参照することにより、カートリッジ31の種別を判断する。
カートリッジ装着部36a~36dにYカートリッジ31Y、Mカートリッジ31M、Cカートリッジ31C、及びKカートリッジ31Kが装着されていなお場合は(S14=NO)、S16に進み、交換通知処理を行う。この交換通知処理では、ユーザIF51に交換警告画面を表示させる。交換警告画面は、ユーザに、カートリッジ31を交換させることを促すための画面である。例えば、交換警告画面は、トップカバー11が開位置から閉位置に変化した場合に、交換通知処理を終了してもよい。言い換えると、トップカバー11が開位置から閉位置に変化することで、カートリッジ31の交換が行われたことを判断し、交換通知処理を終了する。S16を終了すると、S14に進む。
S14を肯定判定すると、S15に進む。S15では、第1搬送部20により、シートMを搬送するための搬送動作を開始する。S15では、第1搬送部20は、シートMを標準速度で搬送する。
S17では、Y,M,C,Kのカートリッジ31Y~31Kを有する画像形成部30a~30dにより、シートMに下地画像PG1を印刷する。具体的には、シートMに対して、画像形成部30aにより下地画像PG1のうち、Y色の画像をシートMに印刷させ、画像形成部30bにより下地画像PG1のうち、M色の画像をシートMに印刷させる。画像形成部30cにより下地画像PG1のうち、C色の画像をシートMに印刷させ、画像形成部30dにより下地画像PG1のうち、K色の画像をシートMに印刷させる。
S18では、下地画像PG1が形成されたシートMに対して定着部40による定着処理を実行する。本実施形態では、コントローラ50が実行するS15,S17,S18の処理が第1印刷工程の一例である。
S19では、排紙センサ54によるシートMの検出の有無により、シートMの排紙が完了したか否かを判断する。シートMの排紙が完了するまで、すなわち、排紙センサ54がシートMを検出するまで(S19=NOの間)、待機する。排紙センサ54がシートMを検出した場合は(S19=YES)、S20に進む。
S20では、ユーザIF51に再セット指示画面を表示させる。再セット指示画面は、ユーザに、下地画像PG1が形成されたシートMを、再度、プリンタ100に再セットさせることを促す画面である。例えば、下地画像PG1が形成されたシートMを、給紙トレイ13にセットすることで、再セットを行う。
S21では、4つの画像形成部30a~30dが有するカートリッジ31Y,31M,31C,31Kのうちいずれかのカートリッジが特殊カートリッジ31SPに交換されたか否かを判断する。具体的には、装着済みのカートリッジ31Y,31M,31C,31Kにおけるトナーメモリ56に記憶されたトナー識別情報のいずれかが、通常トナーから機能性トナーを示す情報に変化するまで(S21=NOの間)待機する。装着済みのカートリッジ31Y,31M,31C,31Kにおけるトナーメモリ56に記憶されたトナー識別情報のいずれかが、通常トナーから機能性トナーを示す情報に変化した場合は(S21=YES)、S22に進む。
S22では、定着部40の定着温度を含む印刷条件を、S17,S18での処理に応じた条件から、後述するS26,S27での処理に応じた条件に変更する。本実施形態では、現像ローラ38に印加される電圧を示す現像バイアス値と、転写ローラ34に印加される電圧を示す転写バイアス値と、ヒータ63により定着部40を昇温する際の目標温度を示す定着温度とを変更する。
凹凸トナーは、通常トナーと特性が異なる。そのため、本実施形態では、凹凸トナーが現像され易くなるように、現像バイアス値を、凹凸トナーの特性に応じて変更する。例えば、S17での現像バイアス値よりも大きな値に変更する。また、凹凸トナーが転写ローラ34に転写され易くなるように、転写バイアス値を、凹凸トナーの特性に応じて変更する。例えば、S17での転写バイアス値よりも大きな値に変更する。凹凸トナーは、通常トナーと比べて粒径が大きいため、シートMに印刷された凹凸トナーを定着させるために要する温度が通常トナーよりも高くなる。そのため、S22では、定着温度を、S18の定着処理における定着温度よりも高い値に変更する。本実施形態では、S18での定着温度が第1温度であり、S22で設定される定着温度が第2温度である。
S23では、印字開始操作が入力されたか否かを判断する。具体的には、シートMが給紙トレイ13に再セットされ、ユーザIF51の操作により印刷開示操作が行われるまで(S23=NOの間)待機する。ユーザIF51に対する操作により印刷開示操作が行われた場合は(S23=YES)S24へ進む。
S24では、定着部40の温度が、S22で変更された定着温度まで上昇したか否かを判断する。具体的には、温度センサ55により検出された加熱ローラ41の温度が、S22で変更された定着温度まで上昇したか否かを判断する。温度センサ55により検出された加熱ローラ41の温度が、S22で変更された定着温度まで上昇するまで(S24=NOの間)待機する。
温度センサ55により検出された加熱ローラ41の温度が、S22で変更された定着温度まで上昇した場合は(S24=YES)、S25に進み、第1搬送部20によりシートMを搬送させる搬送動作を開始する。S26では、S21で特殊カートリッジ31SPが装着されたと判定された画像形成部30により、凹凸トナーを用いて下地画像PG1が印刷されたシートMに凹凸画像PG2を印刷させる。
S27では、定着部40によりシートMに印刷画像PG3を定着させる定着処理を実行する。S27で実行される定着処理の定着温度は、S22で設定された温度であり、S18で実行される定着処理の定着温度よりも高い温度である。本実施形態では、コントローラ50が実行するS23~S27の処理が第2印刷工程の一例である。S27を終了すると、図4の処理を終了する。
以上説明した第1実施形態では、以下の効果を奏することができる。
コントローラ50は、4つの画像形成部30a~30dが有するカートリッジ31が、Y,M,C,Kカートリッジ31Y,31M,31C,31Kである場合、各画像形成部30a~30dに、各色のトナーを用いて下地画像PG1を印刷させる。その後、コントローラ50は、各カートリッジ31Y~31Kのいずれかが、機能性トナーを収容した特殊カートリッジ31SPに交換された場合に、特殊カートリッジ31SPを有する画像形成部30のみで、凹凸画像を印刷させる。これにより、ユーザは、画像形成部30に装着されたいずれのカートリッジを、機能性トナーを収容したカートリッジ交換すればよいか判断する必要がなく、ユーザの作業負担の増加を抑制することができる。
コントローラ50は、第1印刷工程の実行後、4つの画像形成部30a~30dに装着されたカートリッジ31Y,31M,31C,31Kのうち一つが特殊カートリッジ31SPに交換されたことをトナーメモリ56に記憶されたトナー識別情報により判定したことを契機に、特殊カートリッジ31SPを有する画像形成部30により、シートMに凹凸画像PS2を印刷する。これにより、Y,M,C,Kのカートリッジ31Y,31M,31C,31Kの一つが特殊カートリッジ31SPに交換されたことをプリンタ側で確実に判定することができる。
特殊印刷処理では、定着部40により下地画像PG1をシートMに定着させ、その後、定着部40により下地画像PG1及び凹凸画像PG2をシートMに定着させる。これにより、下地画像PG1をシートに定着させた後、重ねて印刷された凹凸画像PG2をシートMに定着させることができ、印刷画像の定着不良を抑制することができる。
下地画像PG1に対する定着温度と、凹凸画像PG2に対する定着温度とが別々の温度であるため、通常トナーの特性と機能性トナーの特性とが干渉することなく、最適な温度で下地画像PG1と凹凸画像PG2とをシートに定着させて、定着不良をいっそう抑制することができる。
凹凸画像PG2の印刷後の定着温度は、下地画像PG1印刷後の定着温度よりも高い温度である。これにより、粒径が大きい機能性トナーを用いる構成においても、機能性トナーの定着不良を抑制することができる。
(第1実施形態の変形例)
上述の実施形態では、機能性トナーとして凹凸トナーを用いた。これに代えて、機能性トナーとして、着香剤を含むトナーを用いてもよい。着香剤は揮発性であるため、定着部40による定着温度が高いと、定着処理時において着香剤が揮発することが懸念される。そのため、図4のS22で設定される印刷条件として、定着部40の定着温度を、S18での定着処理時の定着温度よりも低い温度に設定する。この場合において、S22で設定する定着温度は、機能性トナーをシートMに定着させるのに必要な最低温度よりも高いことが望ましい。これにより、S26での定着処理において、機能性トナーに含まれる着香剤が揮発しにくくなるため、ユーザが違和感を覚えるのを抑制することができる。更に、定着処理において、着香剤が揮発しにくくなるため、着香剤をシートMにより多く残留させることもできる。
機能性トナーとして、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック以外の色を再現する特色トナーであってもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態と異なる構成を主に説明を行う。第2実施形態において第1実施形態と同一の箇所については同じ符号を付し、その説明を繰り返さない。
上述の第1実施形態では、特殊印刷処理において、シートMに下地画像PG1が印刷された後、ユーザにより下地画像PG1が印刷されたシートMをプリンタ100に再セットすることで、プリンタ100は、シートMに凹凸画像PG2を印刷した。これに代えて、特殊印刷処理において、シートMが再セットされることなく、プリンタ100により、下地画像PG1と、凹凸画像PG2とが印刷される。
図7,図8は、本実施形態での印刷処理を示すフローチャートであり、主体はコントローラ50である。S10を否定判定すると、S14に進み、画像形成部30のカートリッジ31が、Yカートリッジ31Y、Mカートリッジ31M、Cカートリッジ31C、及びKカートリッジ31Kであるか否かを判断する。S14を肯定判定すると、S15に進み、シートMを標準速度で搬送する。S17では、Y,M,C,Kのカートリッジ31Y,31M,31C,31Kを有する画像形成部30a~30dにより、シートMに下地画像PG1を印刷する。S18で下地画像PG1が印刷されたシートMに対して、定着部40による定着処理を行う。
S30では、排紙センサ54がシートMを検出したか否かを判定する。即ち、下地画像PG1が形成されたシートMに対する定着が終了し、シートMの先端が排紙ローラ25まで達したか否かを判断する。排紙センサ54がシートMを検出するまで(S30=NOの間)待機する。一方、排紙センサ54がシートMを検出した場合は(S30=YES)、S31に進む。
S31では、シートMを、循環経路R23を介してレジストローラ16まで再搬送する。具体的には、第2搬送部26を回動させることで、シートMの先端をピンチローラ15まで搬送させる。その後、ピンチローラ15により、シートMの先端をレジストローラ16まで押し出す。このとき、シートMは、循環経路R23を経由してレジストローラ16まで搬送されることで、下地画像PG1が形成された記録面が反転し、記録面が画像形成部30に対して下向きとなる。本実施形態では、レジストローラ16の手前であるピンチローラ15の位置が第1搬送部20の搬送開始位置の一例である。
S32では、レジ前センサ53からの検出信号により、再搬送されたシートMを検出したか否かを判断する。レジ前センサ53からの検出信号により、再搬送されたシートMを検出するまで(S32=NOの間)待機する。一方、レジ前センサ53からの検出信号により、再搬送されたシートMを検出した場合は(S32=YES)、S33に進み、第1搬送部20によるシートMの搬送を開始する。S33では、第1搬送部20は、S15と同様、シートMを標準速度で搬送する。S34では、画像形成経路R21を通過するシートMに対して、画像形成部30a~30dによる印刷を行わない通過処理を実行する。本実施形態では、画像情報がない印刷ジョブJBにより、各画像形成部30a~30dに印刷を実行させない。
S35では、排紙センサ54がシートMを検出したか否かを判定する。排紙センサ54がシートMを検出するまで(S35=NOの間)待機する。一方、排紙センサ54がシートMを検出した場合は(S35=YES)、S36に進み、第2搬送部26により、シートMを、循環経路R23を介してレジストローラ16まで再搬送する。S36での処理は、S51での処理と同様である。これにより、シートMは、循環経路R23を経由してレジストローラ16まで搬送されることで、下地画像PG1が形成された記録面が反転し、記録面が画像形成部30に対して上向きとなる。
S37では、レジ前センサ53からの検出信号により、再搬送されたシートMを検出したか否かを判断する。レジ前センサ53からの検出信号により、再搬送されたシートMを検出するまで(S37=NOの間)、待機する。一方、レジ前センサ53からの検出信号により、再搬送されたシートMを検出した場合は(S37=YES)、S21に進み、4つの画像形成部30a~30dに装着されたカートリッジ31Y,31M,31C,31Kのうち、いずれかのカートリッジ31が特殊カートリッジ31SPに交換されたか否かを判断する。S21を否定判定すると、S38に進み、交換通知処理を実行する。S38で実行される交換通知処理は、S16で実行される処理と同様である。
S22では、定着部40の定着温度を含む印刷条件を、S17,S18での処理に応じた条件から、S26,S27での処理に応じた条件に変更する。
S24では、定着温度がS21で設定した定着温度まで上昇したか否かを判断する。定着温度がS21で設定した定着温度まで上昇するまで(S24=NOの間)待機する。一方、定着温度がS21で設定した定着温度まで上昇した場合は(S24=YES)、S40に進み、第1搬送部20により、シートMをS11,S15での標準速度よりも低い低速度で搬送させる。これは、シートMの搬送速度を遅らせることにより、凹凸トナーに対する現像、転写、定着を確実に行うためである。S40での搬送速度は、機能性トナーである凹凸トナーの特性に合わせた速度である。なお、本実施形態では通常トナーを用いる場合よりも、搬送速度を低速としたが、機能性トナーの種類によっては通常トナーより高速にするものであってもよい。
S26では、特殊カートリッジSPを有する画像形成部30により、シートMに凹凸トナーを用いた凹凸画像PG2を印刷させる。S27では、定着部40によりシートMに凹凸画像PG2を定着させる定着処理を実行する。本実施形態では、コントローラ50が実行するS31~S27までの一連の処理が第2印刷工程の一例である。S26を終了すると、図7,図8の処理を終了する。
以上説明した本実施形態では、コントローラ50は、特殊印刷処理において、Y,M,Cカートリッジ31Y,31M,31Cを有する画像形成部30a~30dに、第1搬送部20により搬送されたシートMに対して、下地画像PG1を形成させる。その後、第2搬送部26によりシートMをレジストローラ16まで再搬送させ、第1搬送部20により搬送されたシートMに対して、特殊カートリッジ31SPを有する画像形成部30に凹凸画像PG2を印刷させる。これにより、下地画像PG1が形成されたシートMをユーザにより、再セットすることなく、シートに下地画像PG1と凹凸画像PG2とを印刷することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1実施形態と異なる構成を主に説明を行う。第3実施形態において第1実施形態と同一の箇所については同じ符号を付し、その説明を繰り返さない。
上述の第1実施形態では、特殊印刷処理において、プリンタ100は、下地画像PG1をシートMに印刷した後、工程を分けて、シートMに凹凸画像PG2を印刷した。これに代えて、プリンタ100は、特殊印刷処理において、Y,M,Cの通常トナーと、機能性トナーとを用いて、1回の工程でシートMに下地画像PG1と凹凸画像PG2とを印刷する。
図9は、本実施形態での印刷処理を示すフローチャートであり、主体はコントローラ50である。S50では、4つの画像形成部30a~30dが有するカートリッジ31のいずれかが、特殊カートリッジ31SPであるか否かを判断する。S50での判断は、カートリッジ31に対して、トナーメモリ56に記憶されたトナー識別情報を参照することにより、トナーの種別を判断する。
4つの画像形成部30a~30dが有するカートリッジ31のすべてが特殊カートリッジ31SPではない場合は(S50=NO)、S59に進み、画像形成部30a~30dを用いて、シートMに印刷画像を印刷する。S60では、定着処理を行う。
一方、4つの画像形成部30a~30dが有するカートリッジ31のいずれかが、特殊カートリッジ31SPである場合は(S50=YES)、S51に進み、特殊カートリッジ31SPを有する画像形成部30を判定する。具体的には、4つのカートリッジ装着部36a~36dに装着されたカートリッジ31のトナーメモリ56に記憶されたトナー識別情報を参照することにより、トナーの種別を判断する。
S52では、S51での判定結果に応じて、画像形成部30aが特殊カートリッジ31SPを有しているか否かを判定する。画像形成部30aが特殊カートリッジ31SPを有している場合は(S52=YES)、S53に進む。S53では画像形成部30aに、印刷ジョブJBに含まれるY用画像により凹凸画像PS2を印刷させ、S61に進む。画像形成部30aが特殊カートリッジ31SPを有していない場合は(S52=NO)、S54に進む。
S54では、S51での判定結果に応じて、画像形成部30bが特殊カートリッジ31SPを有しているか否かを判定する。画像形成部30bが特殊カートリッジ31SPを有している場合は(S54=YES)、S55に進む。S55では画像形成部30bに、印刷ジョブJBに含まれるM用画像により凹凸画像PS2を印刷させ、S61に進む。画像形成部30bが特殊カートリッジ31SPを有していない場合は(S54=NO)、S56に進む。
S56では、S51での判定結果に応じて、画像形成部30cが特殊カートリッジ31SPを有しているか否かを判定する。画像形成部30cが特殊カートリッジ31SPを有している場合は(S56=YES)、S57に進む。S57では画像形成部30cに、印刷ジョブJBに含まれるC用画像により凹凸画像を印刷させ、S61に進む。画像形成部30cが特殊カートリッジ31SPを有していない場合は(S56=NO)、S58に進む。
S58では、特殊カートリッジ31SPを有する画像形成部30dに、印刷ジョブJBに含まれるC用画像により凹凸画像を印刷させる。S53,S55,S57,S58のいずれかの処理が終了すると、S61に進む。S61では、定着部40により、シートMに形成された印刷画像PS3を定着させる定着処理を実行する。S61で実行される定着処理の定着温度は、S60での定着処理の定着温度よりも高い温度である。
S60又はS61の処理を終了すると、図9の処理を終了する。
(その他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
上述の実施形態では、カートリッジ31は、収容部37、現像ローラ38、感光体ドラム33及び帯電器35を有する構成であった。これに代えて、カートリッジ31は、収容部37、現像ローラ38を有し、感光体ドラム33や帯電器35と分離された構成であってもよい。
上述の実施形態では、トナー種別取得部は、トナー種別情報を記憶するトナーメモリ56であった。これに代えて、カートリッジが、収容されたトナーの種別をトナー種別情報として検出可能なトナーセンサを有する構成であれば、トナー種別取得部はトナーセンサであってもよい。
上述の実施形態では、モータとしてブラシレスDCモータを採用した。これに代えて、DCモータとして、ブラシモータや、エンコーダを備えたステッピングモータを用いてもよく、ACモータを用いてもよい。
上述の実施形態では、画像形成装置としてプリンタを例に説明を行った。これに代えて、画像形成装置は、画像を読取る機能と、印刷を行う機能とを共に備える複合機であってもよい。
30…画像形成部、31…カートリッジ、50…コントローラ、100…プリンタ、M…シート

Claims (8)

  1. トナーを用いてシートに画像を形成する画像形成装置であって、
    前記トナーが収容されたカートリッジを有し、前記カートリッジを着脱可能な4つの画像形成部と、
    前記画像形成部に前記トナーを用いてシートに画像を形成させる印刷制御部と、を備え、
    前記印刷制御部は、
    前記4つの画像形成部が有する前記カートリッジが、シアントナーを収容したシアンカートリッジと、マゼンタトナーを収容したマゼンタカートリッジと、イエロートナーを収容したイエローカートリッジと、ブラックトナーを収容したブラックカートリッジである場合、前記画像形成部に第1印刷画像を形成させる第1印刷工程と、
    前記4つの画像形成部のうち一つの画像形成部が有する前記カートリッジが、機能性トナーを収容した特殊カートリッジである場合、前記特殊カートリッジを有する前記画像形成部のみで、シートに第2印刷画像を形成させる第2印刷工程と、を実行する、
    画像形成装置。
  2. 前記カートリッジに収容されたトナーの種別を示す情報を取得するトナー種別取得部を備え、
    前記印刷制御部は、前記第1印刷工程の実行後、前記トナー種別取得部により取得されている前記トナーの種別を示す情報に基づいて、前記4つの画像形成部のうち一つの画像形成装置の前記カートリッジが前記特殊カートリッジに交換されたことを判定したことを契機に、前記第2印刷工程を実行する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. シートを前記画像形成部に搬送する第1搬送部と、
    前記画像形成部を通過したシートを、前記第1搬送部の搬送開始位置へ再搬送する第2搬送部と、
    を有し、
    前記印刷制御部は、
    前記第1印刷工程で、前記シアンカートリッジ、マゼンタカートリッジ、イエローカートリッジ及びブラックカートリッジを有する前記画像形成部に、前記第1搬送部により搬送されたシートに対して、前記第1印刷画像を形成させ、
    前記第2印刷工程で、
    前記第2搬送部により前記第1印刷画像が形成されたシートを前記第1搬送部の搬送開始位置へ再搬送させ、
    前記特殊カートリッジを有する前記画像形成部に、前記第1搬送部によりに搬送されたシートに対して、前記第2印刷画像を形成させる請求項1に記載の画像形成装置。
  4. シートの搬送経路において前記画像形成部よりも下流側に位置し、シートを加熱することで当該シートに形成された印刷画像を定着させる定着部を備え、
    前記印刷制御部は、
    前記第1印刷工程で、前記定着部により前記第1印刷画像を前記シートに定着させ、
    前記第2印刷工程で、前記定着部により前記第2印刷画像を前記シートに定着させる請求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1印刷工程での前記定着部の温度は、第1温度に設定されており、前記第2印刷工程での前記定着部の温度は、前記第1温度と異なる第2温度に設定されている請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記機能性トナーは、揮発性の着香剤を含んでおり、
    前記第2印刷工程での前記第2温度は、前記第1印刷工程での前記第1温度よりも低い温度である、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記機能性トナーは、前記シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー、ブラックトナーよりも粒径が大きく、
    前記第2印刷工程での前記第2温度は、前記第1印刷工程での前記第1温度よりも高い温度である、請求項5に記載の画像形成装置。
  8. トナーが収容されたカートリッジを有し、前記カートリッジを着脱可能な4つの画像形成部により、シートに画像を形成させる画像形成方法であって、
    前記4つの画像形成部が有する前記カートリッジが、シアントナーを収容したシアンカートリッジと、マゼンタトナーを収容したマゼンタカートリッジと、イエロートナーを収容したイエローカートリッジと、ブラックトナーを収容したブラックカートリッジとである場合、前記画像形成部に第1印刷画像を形成させる第1印刷工程と、
    前記4つの画像形成部のうち一つの画像形成部が有する前記カートリッジが機能性トナーを収容した特殊カートリッジである場合、前記特殊カートリッジを有する前記画像形成部のみで、シートに第2印刷画像を形成させる第2印刷工程と、を実行する、
    画像形成方法。
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