JP2023025373A - レンズユニット、カメラモジュール、撮像システムおよび移動体 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズユニットの組み立て時に面状ヒータに作用する圧力を緩和することで、本来のヒータ性能を発揮できるレンズユニット、カメラモジュール、撮像システムおよび移動体を提供する。
【解決手段】レンズユニット11は、レンズ群Lと、このレンズ群を収容保持する鏡筒12と、最も物体側に位置する第1レンズ13と、第1レンズ13に光軸方向に隣り合う第2レンズ14と、第1レンズ13と第2レンズ14との間に設けられて、第1レンズ14を加熱する面状ヒータ40とを備え、第1レンズ13と第2レンズ14との間の間隔を保持する間隔保持手段30を備え、間隔保持手段30によって保持された間隔に前記面状ヒータ40が介在している。
【選択図】図1
【解決手段】レンズユニット11は、レンズ群Lと、このレンズ群を収容保持する鏡筒12と、最も物体側に位置する第1レンズ13と、第1レンズ13に光軸方向に隣り合う第2レンズ14と、第1レンズ13と第2レンズ14との間に設けられて、第1レンズ14を加熱する面状ヒータ40とを備え、第1レンズ13と第2レンズ14との間の間隔を保持する間隔保持手段30を備え、間隔保持手段30によって保持された間隔に前記面状ヒータ40が介在している。
【選択図】図1
Description
本発明は、特に自動車等の車両に搭載される車載カメラを構成するレンズユニット、カメラモジュール、撮像システムおよび撮像システムを搭載した移動体に関する。
近年、自動車に車載カメラを搭載し、駐車をサポートしたり、画像認識により衝突防止を図ったりすることが行なわれており、さらにそれを自動運転に応用する試みもなされている。また、このような車載カメラのカメラモジュールは、一般に、複数のレンズが光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒と、レンズ群の少なくとも一個所のレンズ間に配置される絞り部材とを有するレンズユニットを備える(例えば、特許文献1参照)。
前記構成のレンズユニット(カメラモジュール)は、車載カメラに限らず、様々な光学機器で使用され得るが、とりわけ、寒冷地で外部環境に晒される場合には、レンズ表面の凍結やレンズへの着雪が想定し得るため、一般に融雪機能等を備えるようになっている。具体的には、そのようなレンズユニットは、例えば、図8に示すように、鏡筒12内に収容保持されたレンズ群Lのうち最も物体側に位置して、鏡筒12から露出する(外部環境に晒される)第1レンズ13を暖めるべく、第1レンズ13のフランジ部13fの像側に面する表面(対向面)13dと第1レンズ13に隣接する第2レンズ14のフランジ部14fの物体側に面する表面(対向面)14dとの間に面状ヒータ40を介挿するようにしている。なお、図8において複数のレンズ13~17についてはハッチングを省略している。
このように鏡筒12内に組み込まれる面状ヒータ40は、発生した熱を効率良く第1レンズ13の表面に伝えることができる最も有効な加熱手段として広く用いられている。
ところで、上記のようなレンズユニットを組み立てる場合、鏡筒の物体側(図8において上側)の開口からレンズ17~13を順次挿入するとともに、第2レンズ14を挿入した後、この第2レンズ14に面状ヒータ40を乗せたうえで、当該面状ヒータ40を挟み込むようにして第2レンズ14に第1レンズ13を乗せ、最後に、鏡筒の物体側端部に設けられたカシメ部23をカシメることによって、レンズ13~17を鏡筒12に固定している。このため、レンズユニットの組み立て時に、第1レンズ13がカシメ部23によって像側(図8において下側)に押圧され、この第1レンズ13によって面状ヒータ40が像側に押圧されるとともに、当該面状ヒータ40は第2レンズ14からの反作用によって物体側に押圧される。したがって、面状ヒータ40には、第1レンズ13および第2レンズ14から圧力が作用して、本来のヒータ性能が発揮できなかった。面状ヒータ40が例えばPTC有機ヒータである場合、通電していない初期段階から上述した圧力によって電気抵抗値が高くなるため、面状ヒータ40が所望の温度まで昇温できず、昇温性能が低下してしまう。また、薄型の面状ヒータ40であるために、上述した圧力によって面状ヒータに損傷が生じると本来のヒータ性能が発揮できなくなる。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、レンズユニットの組み立て時に面状ヒータに作用する圧力を緩和することで、本来のヒータ性能を発揮できるレンズユニット、カメラモジュール、撮像システムおよび移動体を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、複数のレンズが当該レンズの光軸に沿って並べられたレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒と、最も物体側に位置する第1レンズと、この第1レンズに光軸方向に隣り合う第2レンズと、前記第1レンズと前記第2レンズとの間に設けられて、前記第1レンズを加熱する面状ヒータとを備えたレンズユニットにおいて、
前記第1レンズと前記第2レンズとの間の間隔を保持する間隔保持手段を備え、
前記間隔保持手段によって保持された前記間隔に前記面状ヒータが介在していることを特徴とする。
前記第1レンズと前記第2レンズとの間の間隔を保持する間隔保持手段を備え、
前記間隔保持手段によって保持された前記間隔に前記面状ヒータが介在していることを特徴とする。
本発明においては、間隔保持手段によって第1レンズと第2レンズとの間の間隔が保持され、この保持された間隔に面状ヒータが介在しているので、レンズユニットの組み立て時に面状ヒータに第1レンズおよび第2レンズから作用する圧力を緩和することができる。したがって、本来のヒータ性能を発揮できる。
また、本発明の前記構成において、前記間隔保持手段は、前記第1レンズのフランジ部と前記第2レンズのフランジ部との互いに対向する対向面に設けられた凸部であってもよい。
この場合、凸部は両フランジ部の対向する面のうち、一方の面に設けてもよいし、両方の面に設けてもよい。
また、凸部は対向面に周方向に沿って円環状に形成してもよいし、周方向に沿って所定間隔で形成してもよい。
この場合、凸部は両フランジ部の対向する面のうち、一方の面に設けてもよいし、両方の面に設けてもよい。
また、凸部は対向面に周方向に沿って円環状に形成してもよいし、周方向に沿って所定間隔で形成してもよい。
このような構成によれば、間隔保持手段が両フランジ部の対向面に形成された凸部であるので、間隔保持手段を第1レンズまたは第2レンズの成形の際に同時に形成できる。
また、凸部が当該凸部と対向する対向面に当接するので、第1レンズの光軸方向の位置精度を高めることができる。
また、凸部が当該凸部と対向する対向面に当接するので、第1レンズの光軸方向の位置精度を高めることができる。
また、本発明の前記構成において、前記間隔保持手段は、前記第1レンズのフランジ部と前記第2レンズのフランジ部との互いに対向する対向面に設けられた凹部であってもよい。
この場合、凹部は両フランジ部の対向する面のうち、一方の面に設けてもよいし、両方の面に設けてもよい。
また、凹部は対向面に周方向に沿って溝状に形成するのが好ましい。
この場合、凹部は両フランジ部の対向する面のうち、一方の面に設けてもよいし、両方の面に設けてもよい。
また、凹部は対向面に周方向に沿って溝状に形成するのが好ましい。
このような構成によれば、間隔保持手段が両フランジ部の対向面に形成された凹部であるので、間隔保持手段を第1レンズまたは第2レンズの成形の際に同時に形成できる。
また、本発明の前記構成において、前記間隔保持手段は、前記第1レンズのフランジ部と前記第2レンズのフランジ部との互いに対向する対向面間に設けられたスペーサであってもよい。
この場合、スペーサは対向面に周方向に沿ってリング状に形成してもよいし、周方向に沿って所定間隔で設けてもよい。
この場合、スペーサは対向面に周方向に沿ってリング状に形成してもよいし、周方向に沿って所定間隔で設けてもよい。
このような構成によれば、間隔保持手段が両フランジ部の対向面間に設けられたスペーサであるので、スペーサの厚さを調整することによって、間隔保持手段によって保持する第1レンズと第2レンズとの間の間隔を容易に調整できる。
また、本発明の前記構成において、前記面状ヒータが有機PTCヒータであってもよい。
このような構成によれば、通電していない初期段階から第1レンズおよび第2レンズから作用する圧力を緩和できるので、有機PTCヒータの昇温性能の低下を抑制できる。
また、本発明は、前記レンズユニットを有するカメラモジュール、当該カメラモジュールを有する撮像システム、および、撮像システムを搭載して成る移動体も提供する。このようなカメラモジュール、撮像システムおよび移動体によっても上述したレンズユニットと同様の作用効果を得ることができる。なお、「移動体」とは、移動できる物体の全てを指し、例えば車両等を挙げることができる。
本発明によれば、間隔保持手段によって保持された間隔に面状ヒータが介在しているので、レンズユニットの組み立て時に面状ヒータに第1レンズおよび第2レンズから作用する圧力を緩和することができ、本来のヒータ性能を発揮できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明するが、本実施形態は、国連の提唱する持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献する。
なお、以下で説明する本実施形態のレンズユニットは、特に車載カメラ等のカメラモジュール用のものであり、例えば、自動車の外表面側に固定して設置され、配線は自動車内に引き込まれてディスプレイやその他の装置に接続される。また、図1~図5において複数のレンズについてはハッチングを省略している。
なお、以下で説明する本実施形態のレンズユニットは、特に車載カメラ等のカメラモジュール用のものであり、例えば、自動車の外表面側に固定して設置され、配線は自動車内に引き込まれてディスプレイやその他の装置に接続される。また、図1~図5において複数のレンズについてはハッチングを省略している。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るレンズユニット11を示している。図示のように、本実施形態のレンズユニット11は、例えば樹脂製の円筒状の鏡筒(バレル)12と、鏡筒12の段付きの内側収容空間S内に配置される複数のレンズ、例えば、物体側から、第1レンズ13、第2レンズ14、第3レンズ15、第4レンズ16および第5レンズ17から成る5つのレンズと、絞り部材22とを備えている。絞り部材22は、本実施の形態では、第3レンズ15と第4レンズ16との間に介挿されており、透過光量を制限し、明るさの指標となるF値を決定する「開口絞り」またはゴーストの原因となる光線や収差の原因となる光線を遮光する「遮光絞り」である。このようなレンズユニット11を備える車載カメラは、レンズユニット11と、図示しないイメージセンサ(撮像素子)を有する基板と、当該基板を自動車等の車両に設置する図示しない設置部材とを備えるものである。
鏡筒12の内側収容空間S内に組み込まれて収容保持される複数のレンズ13,14,15,16,17は、それぞれの光軸を一致させた状態で積み重ねられて配置されており、1つの光軸Oに沿って各レンズ13,14,15,16,17が並べられた状態となって、撮像に用いられる一群のレンズ群Lを構成している。この場合、レンズ群Lを構成する最も物体側に位置する第1レンズ13は、その表面13dが物体側に向けて凸状を成す凸面として形成されるとともに、第2レンズ14と対向するその裏面13eがレンズ内側に向けて凹む空洞部を形成する凹面を成す球面ガラスレンズであり、その他のレンズ14,15,16,17は樹脂レンズであるが、これに限定されない(例えば、第1レンズ13が樹脂レンズであっても構わない)。
また、本実施形態において、像側に位置する2つの第4および第5レンズ16,17は貼り合わせレンズであるが、そうである必要はない。なお、これらのレンズ13,14,15,16,17の表面には、必要に応じて、反射防止膜、親水膜、撥水膜等が設けられる。
また、本実施の形態において、最も物体側に位置する第1レンズ13と鏡筒12との間にはシール部材としてのOリング26が介挿され、鏡筒12の内側のレンズ群L内に水や塵埃が侵入しないようにしている。この場合、第1レンズ13の外周面13aに、当該レンズ13の像側部分で径が小さくなった段差状の縮径部13bが設けられ、この縮径部13bにOリング26が装着されて、第1レンズ13の外周面13aと鏡筒12の内周面12aとの間でOリング26が径方向で圧縮されることにより、鏡筒12の物体側端部が封止された状態となっている。なお、第1レンズ13と鏡筒12との間に介挿されるシール部材は、Oリング26に限定されず、第1レンズ13と鏡筒12との間をシールできる環状体であればどのような形態であっても構わない。
また、鏡筒12は、その内側収容空間S内にレンズ群Lが組み込まれて収容保持された状態で、その物体側の端部(図1において上端部)のカシメ部23が径方向内側に熱的にカシメられることにより、レンズ群Lの最も物体側に位置する第1レンズ13をこのカシメ部23により鏡筒12の物体側端部に光軸方向で固定する。この場合、安定したカシメを行なえるように、カシメ部23が圧接されるガラスレンズ13の部位は平面状に斜めにカットされた平坦部13cとして形成される。なお、第1レンズ13を鏡筒12の物体側端部に光軸方向で固定する手段は、このようなカシメ部23に限らない。例えば、鏡筒12が特に金属で形成される場合には、鏡筒12の物体側端部に螺合されるキャップによって第1レンズ13が鏡筒12の物体側端部に光軸方向で固定されてもよい。
また、鏡筒12の像側の端部(図1において下端部)には、レンズ群Lの最も像側に位置する第5レンズ17よりも径の小さい開口部を有する内側フランジ部24が設けられている。この内側フランジ部24とカシメ部23とにより、鏡筒12内にレンズ群Lを構成する複数のレンズ13,14,15,16,17と絞り部材22とが光軸方向で保持固定されている。また、第5レンズ17を支持する内側フランジ部24の像側を向く取り付け面24bには赤外線カットフィルタ99が取り付けられており、この赤外線カットフィルタ99が接着剤により取り付け面24bに対して固定されることにより、鏡筒12の像側の端部開口が閉じられて、鏡筒12の像側が密閉されている。つまり、本実施形態のレンズユニット11では、Oリング26と赤外線カットフィルタ99とによって、内側収容空間S内が物体側および像側で外部に対して密閉されている。
また、本実施形態では、第1レンズ13と第2レンズ14との間の間隔を保持する間隔保持手段30を備え、間隔保持手段30によって保持された間隔に面状ヒータ40が介在している。
間隔保持手段30は、図2(a)に示すように、第1レンズ13のフランジ部13fと第2レンズ14のフランジ部14fとの互いに対向する対向面13g,14gのうち、対向面14gに設けられた凸部31によって構成されている。この凸部31は対向面14gに周方向(第2レンズ14のフランジ部14fの周方向)に沿って円環状に形成されている。凸部31は、第2レンズ14が樹脂レンズであるので、当該第2レンズ14を樹脂によって射出形成する際に第2レンズ14と一体的に形成されている。
間隔保持手段30は、図2(a)に示すように、第1レンズ13のフランジ部13fと第2レンズ14のフランジ部14fとの互いに対向する対向面13g,14gのうち、対向面14gに設けられた凸部31によって構成されている。この凸部31は対向面14gに周方向(第2レンズ14のフランジ部14fの周方向)に沿って円環状に形成されている。凸部31は、第2レンズ14が樹脂レンズであるので、当該第2レンズ14を樹脂によって射出形成する際に第2レンズ14と一体的に形成されている。
また、凸部31の対向面14gからの突出高さは、面状ヒータ40の厚さとほぼ等しいか、当該厚さより若干高めに設定されている。また、凸部31はフランジ部14fの対向面14gのうち、径方向内側に形成されている。このような凸部31は、第1レンズ13のフランジ部13fの対向面13gに当接しており、これによって、フランジ部13f,14fの対向面13g,14g間には、面状ヒータ40の介在を可能とする間隔が設けられるとともに保持されている。
なお、凸部31は対向面13gに形成してもよいし、両対向面13g,14gに形成してもよい。凸部31を両対向面13g,14gに形成する場合、対向面13g,14gそれぞれの突出高さの合計が面状ヒータ40の厚さとほぼ等しいか、当該厚さより若干高くなるようにする。
また、凸部31の径方向の幅をWとすると、当該幅Wは第1レンズ13より上側に存在する構造物からの圧力に耐えられるような、つまり当該圧力によって潰されないような強度を有するように所定寸法に設定される。
また、幅Wが前記所定寸法より広い(長い)と、十分な幅の面状ヒータ40を搭載できず、十分な融雪機能を得られない。また、幅Wが前記所定寸法より狭い(短い)と、カシメ部23や、鏡筒12の物体側端部に螺合されるキャップの締め付けなどによる第1レンズ13を像側方向に押圧する力に対抗できず、凸部31がつぶれてしまう。
なお、凸部31は対向面13gに形成してもよいし、両対向面13g,14gに形成してもよい。凸部31を両対向面13g,14gに形成する場合、対向面13g,14gそれぞれの突出高さの合計が面状ヒータ40の厚さとほぼ等しいか、当該厚さより若干高くなるようにする。
また、凸部31の径方向の幅をWとすると、当該幅Wは第1レンズ13より上側に存在する構造物からの圧力に耐えられるような、つまり当該圧力によって潰されないような強度を有するように所定寸法に設定される。
また、幅Wが前記所定寸法より広い(長い)と、十分な幅の面状ヒータ40を搭載できず、十分な融雪機能を得られない。また、幅Wが前記所定寸法より狭い(短い)と、カシメ部23や、鏡筒12の物体側端部に螺合されるキャップの締め付けなどによる第1レンズ13を像側方向に押圧する力に対抗できず、凸部31がつぶれてしまう。
また、図2(b)に示すように、凸部31の両側(径方向両側)に凹溝31b,31bを凸部31に沿って形成してもよい。このように凹溝31b,31bを形成することによって、凸部31に第1レンズ13のフランジ部13fから作用する圧力によって生じる応力の伝播を凸部31より下側(像側)でかつ凹溝31b,31b間に閉じ込めることができるので、第2レンズ14の変形等を防止できる。
面状ヒータ40は、発生した熱を最も物体側に位置する第1レンズ13に伝えるためのものであり、例えば有機PTCヒータ40である。面状ヒータ40には電力を供給する給電部材41が接続されており、給電部材41は鏡筒12の物体側の端部を貫通して、鏡筒12側に延出されている。
面状ヒータ40は間隔保持手段30たる凸部31によって保持された間隔に設けられている。面状ヒータ40は凸部31より径方向外側に配置されており、フランジ部13fの対向面13gに接触しているが、面状ヒータ40を対向面13gに接着してもよい。なお、対向面13gは遮光のための墨部が形成されている。また、面状ヒータ40はフランジ部13fの対向面13gの略半分(径方向の略半分)でかつ径方向外側に配置されている。面状ヒータ40が対向面13gの径方向外側に配置されているので、面状ヒータ40に接続されている給電部材41を鏡筒12の外側に容易に引き出すことがきる。
面状ヒータ40は間隔保持手段30たる凸部31によって保持された間隔に設けられている。面状ヒータ40は凸部31より径方向外側に配置されており、フランジ部13fの対向面13gに接触しているが、面状ヒータ40を対向面13gに接着してもよい。なお、対向面13gは遮光のための墨部が形成されている。また、面状ヒータ40はフランジ部13fの対向面13gの略半分(径方向の略半分)でかつ径方向外側に配置されている。面状ヒータ40が対向面13gの径方向外側に配置されているので、面状ヒータ40に接続されている給電部材41を鏡筒12の外側に容易に引き出すことがきる。
本実施形態によれば、間隔保持手段30たる凸部31によって第1レンズ13の対向面13gと第2レンズ14の対向面13gとの間の間隔が保持され、この保持された間隔に面状ヒータ40が介在しているので、レンズユニット11の組み立て時に面状ヒータ40に第1レンズ13および第2レンズ14から作用する圧力を緩和することができる。したがって、本来のヒータ性能を発揮できる。
また、間隔保持手段30が第2レンズ14のフランジ部14fの対向面14gに形成された凸部31であるので、間隔保持手段30を第2レンズ14の成形の際に同時に形成できる。
また、間隔保持手段30が第2レンズ14のフランジ部14fの対向面14gに形成された凸部31であるので、間隔保持手段30を第2レンズ14の成形の際に同時に形成できる。
さらに、凸部31が当該凸部31と対向する対向面13gに当接するので、第1レンズ13の光軸方向の位置精度を高めることができる。つまり、従来では比較的柔らかい面状ヒータ40を第1レンズ13のフランジ部13fと第2レンズ14のフランジ部14fとによって挟み付けていたので、第1レンズ13の光軸方向の位置が不安定になるおそれがあったが、本実施形態では、凸部31が固い対向面13gに当接するので、第1レンズ13の光軸方向の位置精度を高めることができる。
なお、本実施形態では、間隔保持手段30を凸部31によって構成したが、これに代えて、第1変形例として、間隔保持手段30を第1レンズ13のフランジ部13fと第2レンズ14のフランジ部14fとの互いに対向する対向面13g,14gに設けられた凹部32で構成してもよい。
例えば、図3に示すように、凹部32は第2レンズ14のフランジ部14fの対向面14gに形成されている。この凹部32は対向面14gに周方向に沿って溝状に形成されており、当該凹部32の径方向外側の部位はフランジ部14fの外周面に開口している。
凹部32は、第2レンズ14が樹脂レンズであるので、当該第2レンズ14を樹脂によって射出形成する際に第2レンズ14と一体的に形成されている。
例えば、図3に示すように、凹部32は第2レンズ14のフランジ部14fの対向面14gに形成されている。この凹部32は対向面14gに周方向に沿って溝状に形成されており、当該凹部32の径方向外側の部位はフランジ部14fの外周面に開口している。
凹部32は、第2レンズ14が樹脂レンズであるので、当該第2レンズ14を樹脂によって射出形成する際に第2レンズ14と一体的に形成されている。
また、凹部32の対向面14gからの深さは、面状ヒータ40の厚さとほぼ等しいか、当該厚さより若干深めに設定されている。また、凹部32はフランジ部14fの対向面14gのうち、径方向外側に形成されている。このような凹部32は、フランジ部13fの対向面13gとフランジ部14fの対向面14gとが当接することによって、対向面13g,14g間に、面状ヒータ40の介在を可能とする間隔を設けるとともに当該間隔が保持されている。
なお、凹部32は対向面13gに形成してもよいし、両対向面13g,14gに形成してもよい。凹部32を両対向面13g,14gに形成する場合、対向面13g,14gそれぞれの凹部32の深さの合計が面状ヒータ40の厚さとほぼ等しいか、当該厚さより若干深くなるようにする。
なお、凹部32は対向面13gに形成してもよいし、両対向面13g,14gに形成してもよい。凹部32を両対向面13g,14gに形成する場合、対向面13g,14gそれぞれの凹部32の深さの合計が面状ヒータ40の厚さとほぼ等しいか、当該厚さより若干深くなるようにする。
面状ヒータ40は間隔保持手段30たる凹部32によって保持された間隔に設けられている。面状ヒータ40は対向面13g,14gが当接している部位より径方向外側に配置されており、フランジ部13fの対向面13gに接触しているが、面状ヒータ40を対向面13gに接着してもよい。なお、対向面13gは遮光のための墨部が形成されている。また、面状ヒータ40はフランジ部13fの対向面13gの略半分(径方向の略半分)でかつ径方向外側に配置されている。面状ヒータ40が対向面13gの径方向外側に配置されているので、面状ヒータ40に接続されている給電部材41を鏡筒12の外側に容易に引き出すことがきる。
本変形例によれば、間隔保持手段30が第2レンズ14のフランジ部14fの対向面14gに形成された凹部32であるので、間隔保持手段30を第2レンズ14の成形の際に同時に形成できる。
また、本実施形態では、間隔保持手段30を凸部31によって構成したが、これに代えて、第2変形例として、間隔保持手段30を、第1レンズ13のフランジ部13fと第2レンズ14のフランジ部14fとの互いに対向する対向面13g,14g間に設けられたスペーサ33で構成してもよい。
例えば、図4に示すように、対向面13g,14g間にОリング等の伸縮性を有するスペーサ33を設ける。スペーサ33は、レンズユニット11の組み立て時に第1レンズ13と第2レンズ14とによって圧縮される。したがって、圧縮された際のスペーサ33の厚さが、面状ヒータ40の厚さとほぼ等しいか、当該厚さより若干厚めになるように、スペーサ33の厚さが設定されている。なお、スペーサ33は伸縮性を有するものでなくてもよい。この場合、スペーサ33の厚さは、面状ヒータ40の厚さとほぼ等しいか、当該厚さより若干厚めになるように設定されている。
また、スペーサ33は対向面13g,14g間のうち、径方向内側に形成されている。このようなスペーサ33は対向面13g,14g間に設けられることによって、対向面13g,14g間に、面状ヒータ40の介在を可能とする間隔を設けるとともに当該間隔が保持されている。
例えば、図4に示すように、対向面13g,14g間にОリング等の伸縮性を有するスペーサ33を設ける。スペーサ33は、レンズユニット11の組み立て時に第1レンズ13と第2レンズ14とによって圧縮される。したがって、圧縮された際のスペーサ33の厚さが、面状ヒータ40の厚さとほぼ等しいか、当該厚さより若干厚めになるように、スペーサ33の厚さが設定されている。なお、スペーサ33は伸縮性を有するものでなくてもよい。この場合、スペーサ33の厚さは、面状ヒータ40の厚さとほぼ等しいか、当該厚さより若干厚めになるように設定されている。
また、スペーサ33は対向面13g,14g間のうち、径方向内側に形成されている。このようなスペーサ33は対向面13g,14g間に設けられることによって、対向面13g,14g間に、面状ヒータ40の介在を可能とする間隔を設けるとともに当該間隔が保持されている。
面状ヒータ40は間隔保持手段30たるスペーサ33によって保持された間隔に設けられている。面状ヒータ40はスペーサ33より径方向外側に配置されており、フランジ部13fの対向面13gに接触しているが、面状ヒータ40を対向面13gに接着してもよい。なお、対向面13gは遮光のための墨部が形成されている。また、面状ヒータ40はフランジ部13fの対向面13gの略半分(径方向の略半分)でかつ径方向外側に配置されている。面状ヒータ40が対向面13gの径方向外側に配置されているので、面状ヒータ40に接続されている給電部材41を鏡筒12の外側に容易に引き出すことがきる。
本変形例によれば、間隔保持手段30が両フランジ部13f,14fの対向面13g,14g間に設けられたスペーサ33であるので、スペーサ33の厚さを調整することによって、間隔保持手段30によって保持する第1レンズ13と第2レンズ14との間の間隔を容易に調整できる。
図5は、以上のような構成を成すレンズユニット11を有する本実施形態のカメラモジュール300の概略断面図である。図示のように、カメラモジュール300は、外装部品である上ケース(カメラケース)301と、レンズユニット11を保持するマウント(台座)302とを備えている。また、カメラモジュール300は、シール部材303およびパッケージセンサ(撮像素子;イメージセンサ)304を備えている。
上ケース301は、鏡筒12の外周面に鍔状に設けられるフランジ部25に係合されるとともに、レンズユニット11の物体側の端部を露出させて他の部分を覆う部材である。マウント302は、上ケース301の内部に配置されており、レンズユニット11の雄ねじ11aと螺合する雌ねじ302aを有する。シール部材303は、上ケース301の内面とレンズユニット11の鏡筒12の外周面との間に介挿された部材であり、上ケース301の内部の気密性を保持するための部材である。
パッケージセンサ304は、赤外線カットフィルタ99と対向してマウント302の内部に配置されており、かつ、レンズユニット11により形成される物体の像を受光する位置に配置されている。また、パッケージセンサ304は、CCDやCMOS等を備えており、レンズユニット11を通じて集光されて到達する光を電気信号に変換する。変換された電気信号は、カメラにより撮影された画像データの構成要素であるアナログデータやデジタルデータに変換される。
なお、本実施形態では、レンズユニット11が上ケース31に設けられており、上ケース301の上端部と鏡筒12のフランジ部25との間にシール部材303が設けられているので、面状ヒータ40に接続されている給電部材41は、シール部材303より下側(像側)において、フランジ部25を貫通するようにして、外部に延出されている。
したがって、図2(a)、図3および図4に示すレンズユニット11において、給電部材41をフランジ部25を貫通するようにして、外部に延出してもよい。
したがって、図2(a)、図3および図4に示すレンズユニット11において、給電部材41をフランジ部25を貫通するようにして、外部に延出してもよい。
図6には、図5に示すカメラモジュール300を含む撮像装置250を備える車載システム(撮像システム)が搭載される移動体としての車両240が概略的に示されている。図示のように、撮像装置250は車両240に搭載することができ、図5は、車両240における撮像装置250の搭載位置を例示する配置例である。車両240に搭載される撮像装置250は、車載カメラと呼ぶこともでき、車両240の種々の場所に設置することができる。例えば、第1の撮像装置250aは、車両240が走行する際の前方を監視するカメラとして、フロントバンパーまたはその近傍に配置されてもよい。また、前方を監視する第2の撮像装置250bは、車両240の車室内のルームミラー(Inner Rearview Mirror)の近傍に配置されてもよい。第3の撮像装置250cは、運転者の運転状況を監視するカメラとしてダッシュボード上またはインスツルメントパネル内等に配置されてもよい。第4の撮像装置250dは、車両240の後方モニター用に車両240の後部に設置されてもよい。撮像装置250a、250bはフロントカメラと呼ぶことができる。第3の撮像装置250cは、インカメラと呼ぶことができる。第4の撮像装置250dはリアカメラと呼ぶことができる。撮像装置250は、これらに限られず、左後ろ側方を撮像する左サイドカメラおよび右後ろ側方を撮像する右サイドカメラ等、種々の位置に設置される撮像装置を含む。
撮像装置250により撮像された画像の画像信号は、車両240内の情報処理装置242および/または表示装置243等に出力され得る。これらの情報処理装置242および表示装置243は、撮像装置250と共に車載システムを構成する。車両240内の情報処理装置242は、撮像装置250により取得される画像信号を処理し、画像を認識して運転者の運転を支援する装置を含む。また、情報処理装置242は、例えば、ナビゲーション装置、衝突被害軽減ブレーキ装置、車間距離制御装置、および、車線逸脱警報装置等を含むが、これらに限定されない。表示装置243は、情報処理装置242により処理されて出力される画像を表示するが、撮像装置250から直接に画像信号を受信することもできる。また、表示装置243は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、および、無機ELディスプレイを採用し得るが、これらに限定されない。表示装置243は、リアカメラ等の運転者から視認しづらい位置の画像を撮像する撮像装置250から出力された画像信号を、運転者に対して表示することができる(乗員への情報を出力できる)。
図7には、図6に示す車載システムを構成する撮像装置の構成が示される。図示のように、実施形態に係る撮像装置250は、制御部252と、記憶部254と、前述した図5に示すカメラモジュール300を備える。
制御部252は、カメラモジュール300を制御するとともに、カメラモジュール300の撮像素子304から出力される電気信号を処理する。この制御部252は例えばプロセッサとして構成されてもよい。また、制御部252は1つ以上のプロセッサを含んでもよい。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、および、特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでもよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(Integrated Circuit)を含んでもよい。特定用途向けICは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)とも称される。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイスを含んでもよい。プログラマブルロジックデバイスは、PLD(Programmable Logic Device)とも称される。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでもよい。制御部252は、1つ以上のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、および、SiP(System In a Package)のいずれかであってもよい。
記憶部254は、撮像装置250の動作に係る各種情報またはパラメータを記憶する。記憶部254は、例えば半導体メモリ等で構成されてもよい。記憶部254は、制御部252のワークメモリとして機能してもよい。記憶部254は、撮像画像を記憶してもよい。記憶部254は、制御部252が撮像画像に基づく検出処理を行なうための各種パラメータ等を記憶してもよい。記憶部254は制御部252に含まれてもよい。
前述したように、カメラモジュール300は、レンズユニット11を介して結像する被写体像を撮像素子304で撮像し、撮像した画像を出力する。カメラモジュール300で撮像された画像は、撮像画像とも称される。
撮像素子304は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサまたはCCD(Charge Coupled Device)等で構成されてよい。撮像素子304は、複数の画素が並ぶ撮像面を有する。各画素は、入射した光量に応じて電流または電圧で特定される信号を出力する。各画素が出力する信号は、撮像データとも称される。
撮像データは、全ての画素についてカメラモジュール300で読み出され、撮像画像として制御部252に取り込まれてもよい。全ての画素について読み出された撮像画像は、最大撮像画像とも称される。撮像データは、一部の画素についてカメラモジュール300で読み出され、撮像画像として取り込まれてもよい。言い換えれば、撮像データは、所定の取り込み範囲の画素から読み出されてもよい。所定の取り込み範囲の画素から読み出された撮像データは、撮像画像として取り込まれてもよい。所定の取り込み範囲は、制御部252によって設定されてもよい。カメラモジュール300は、制御部252から所定の取り込み範囲を取得してもよい。撮像素子304は、レンズユニット11を介して結像する被写体像のうち所定の取り込み範囲の画像を撮像してもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、本発明において、レンズ、鏡筒などの形状は、前述した実施形態の形状に限定されない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、前述した実施の形態の一部または全部を組み合わせてもよく、あるいは、前述した実施の形態のうちの1つから構成の一部が省かれてもよい。
11レンズユニット
12 鏡筒
13 第1レンズ
13f フランジ部
13g 対向面
14 第2レンズ
14f フランジ部
14g 対向面
30 間隔保持手段
31 凸部
32 凹部
33 スペーサ
40 面状ヒータ
300 カメラモジュール
240 車両(移動体)
L レンズ群
O 光軸
12 鏡筒
13 第1レンズ
13f フランジ部
13g 対向面
14 第2レンズ
14f フランジ部
14g 対向面
30 間隔保持手段
31 凸部
32 凹部
33 スペーサ
40 面状ヒータ
300 カメラモジュール
240 車両(移動体)
L レンズ群
O 光軸
Claims (8)
- 複数のレンズが当該レンズの光軸に沿って並べられたレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒と、最も物体側に位置する第1レンズと、この第1レンズに光軸方向に隣り合う第2レンズと、前記第1レンズと前記第2レンズとの間に設けられて、前記第1レンズを加熱する面状ヒータとを備えたレンズユニットにおいて、
前記第1レンズと前記第2レンズとの間の間隔を保持する間隔保持手段を備え、
前記間隔保持手段によって保持された前記間隔に前記面状ヒータが介在していることを特徴とするレンズユニット。 - 前記間隔保持手段は、前記第1レンズのフランジ部と前記第2レンズのフランジ部との互いに対向する対向面に設けられた凸部であることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
- 前記間隔保持手段は、前記第1レンズのフランジ部と前記第2レンズのフランジ部との互いに対向する対向面に設けられた凹部であることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
- 前記間隔保持手段は、前記第1レンズのフランジ部と前記第2レンズのフランジ部との互いに対向する対向面間に設けられたスペーサであることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
- 前記面状ヒータが有機PTCヒータであることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のレンズユニット。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載のレンズユニットと、前記レンズユニットの前記レンズ群を通じて集光される光を電気信号に変換する撮像素子とを備えることを特徴とするカメラモジュール。
- 請求項6に記載のカメラモジュールと、前記カメラモジュールを制御するとともに前記カメラモジュールの撮像素子から出力される電気信号を処理する制御部とを有する撮像装置と、
前記撮像装置により取得される画像信号を処理する処理装置と、
前記処理装置により処理されて出力される画像を表示する表示装置と、
を有することを特徴とする撮像システム。 - 請求項7に記載の撮像システムを搭載し、前記表示装置により乗員への情報を出力することを特徴とする移動体。
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JP2021130558A JP2023025373A (ja) | 2021-08-10 | 2021-08-10 | レンズユニット、カメラモジュール、撮像システムおよび移動体 |
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