JP2023023936A - 二重構造型棒状化粧料及びその製造方法 - Google Patents

二重構造型棒状化粧料及びその製造方法 Download PDF

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芳昇 赤松
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Abstract

【課題】 製造時の形状保持性が十分であるとともに、描いたときのなめらかさと優れた耐衝撃性を有する二重構造型棒状化粧料並びにその製造方法を提供すること。【解決手段】 本発明の棒状化粧料は、固形状の油性組成物からなる外層と、油性組成物からなる内芯と、を有する二重構造型棒状化粧料であって、外層組成物が、(A)炭素数16~50のアルキル基を有するアルキル変性シリコーンと、(B)前記(A)以外の25℃で固形状のワックスとを含む。【選択図】 なし

Description

本発明は、二重構造型棒状化粧料及びその製造方法に関する。
アイライナー、アイブロウ、リップライナー、コンシーラーペンシル等の棒状化粧料は、鉛筆型または芯を繰り出して使うペンシル型の形態で使用される。これらに望まれる性能には、描いたときのなめらかさ、発色、化粧保持効果などの使用性や、塗布部に適した細い芯径でありながら携帯時に芯が折れないといった耐衝撃性が挙げられる。
棒状化粧料は、ワックスなどの固形油と、液状油と、顔料などの粉体を骨格として構成される。固形油分と液状油分との混合割合により、耐衝撃性や製造時の成型性などの機械的強度及び使用性を満足させているが、両者を同時に満足することは非常に困難である。機械的強度を得るためにワックス量を多くすると、描いたときのなめらかさや化粧保持効果が劣り、一方、ワックス量を減らすと、機械的強度が劣る。これまでに機械的強度と使用性を両立するために様々な工夫がなされている(特許文献1、2参照)。しかしながら、これらの技術では、機械的強度と、描いたときのなめらかさといった使用性の両立が不十分であった。
ところで単一相では実現困難な性能を、異なる組成を有する二重構造や複数層の分割構造にすることによって成立させる棒状化粧料が知られている(特許文献3、4参照)。
特開2012-77049号公報 特開2008-133205号公報 特開昭63-139107号公報 特開2017-95452号公報
これらの二重構造を有する棒状化粧料の技術は、硬度の低い内芯組成物がなめらかさなどの使用感を与え、固形状の外層部が耐衝撃性や形状保持性を維持している。これらの技術は口紅といった口唇用化粧料のため、目元用化粧料には芯径が大きく、アイライナー等に適した細い芯径状の二重構造型棒状化粧料はいまだ提案されていない。一般的に使用感を優先して内芯の面積を大きくすると、外層部の面積が小さくなり機械的強度を満たすことができない。一方で、機械的強度を優先させ、外層に厚みを持たせると使用感が悪くなるため、機械的強度と使用感の両立は困難であり、細い芯径ではより一層難しい。
製造過程においても、細長い芯形状でなおかつ外層が薄いと、内芯を充填した状態の二重構造状棒状化粧料を離型する際に崩れやすいといった製造時の形状保持性の課題がある。特に内芯が固形状ではなく半固形状やペースト状である場合、形状の保持はより難しいものとなる。
そこで本発明は、製造時の形状保持性が十分であるとともに、描いたときのなめらかさと耐衝撃性に優れた二重構造型棒状化粧料並びにその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明者らは鋭意検討した結果、固形状の油性組成物からなる外層と、油性組成物からなる内芯と、を有する二重構造型棒状化粧料において、前記外層組成物が、特定のアルキル変性シリコーンと、25℃で固形状のワックスとを組み合わせて配合することにより、細長い形状の棒状化粧料であっても、内芯の剤型によらず製造時の形状保持性に優れ、描いたときのなめらかさ、および耐衝撃性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、固形状の油性組成物からなる外層と、油性組成物からなる内芯と、を有する二重構造型棒状化粧料であって、外層組成物が、(A)炭素数16~50のアルキル基を有するアルキル変性シリコーンと、(B)前記(A)以外の25℃で固形のワックスとを含む二重構造型棒状化粧料を提供する。
本発明の二重構造型棒状化粧料は、(A)成分の融点が25~50℃であることが好ましい。特定の融点のアルキル変性シリコーンワックスを用いることにより、描いたときのなめらかさと、優れた耐衝撃性と、製造時の形状保持性を得ることができる。
本発明の二重構造型棒状化粧料は、使用性と耐衝撃性を高水準で両立させる観点から、外層組成物に含まれる(A)成分と(B)成分との質量比[(A)/(B)]が、0.2~1.5であることが好ましい。
本発明の二重構造型棒状化粧料はまぶたの際などの目元に細い線を描く際の描きやすさの観点から、芯径が1~7mmであることが好ましい。
本発明はまた、内芯と外層を備える二重構造型棒状化粧料の製造方法であって、内芯の型で塞いだ棒状の型に外層の油性固形組成物を充填し固化させる工程と、前記内芯の型を抜き取り、内側に空洞を有する外層部を形成する工程と、前記空洞に内芯の油性組成物を充填する工程と、前記棒状の型から内芯と外層を備える二重構造棒状化粧料を取り出す工程と、を備え、前記外層組成物が、(A)炭素数16~50のアルキル基を有するアルキル変性シリコーンと、(B)前記(A)以外の25℃で固形のワックスとを含む、二重構造型棒状化粧料の製造方法を提供する。
本発明によれば、製造時の形状保持性に優れ、描いたときのなめらかさと優れた耐衝撃性を有する二重構造型棒状化粧料並びにその製造方法を提供することができる。
本実施形態の二重構造型棒状化粧料は、固形状の油性組成物からなる外層と、油性組成物からなる内芯と、を有しており、外層組成物が、(A)炭素数16~50のアルキル基を有するアルキル変性シリコーン(以下、(A)成分という場合もある)と、(B)前記(A)以外の25℃で固形状のワックス (以下、(B)成分という場合もある)とを含む。
本発明において、固形状の油性組成物からなる外層を外層組成物、油性組成物からなる内芯を内芯組成物、という場合もある。
本発明において、固形状とは室温で流動性を示さず、外力によって変形しない状態のものを意味する。
前記内芯の油性組成物は25℃で固形状または半固形状またはペースト状であってもよい。
<(A)炭素数16~50のアルキル基を有するアルキル変性シリコーン>
アルキル変性シリコーンは、アルキル基を含有するシリコーンであり、アルキル基はポリシロキサン鎖の側鎖、片末端、両末端のいずれに置換していてもよく、製造時の形状保持性や耐衝撃性の観点から側鎖に置換していることがより好ましい。アルキル基は炭素数16~50の直鎖又は分岐鎖であることが好ましく、18~30の直鎖又は分岐鎖であることがより好ましく、24~28の直鎖又は分岐鎖であることがより好ましい。
(A)成分のアルキル変性シリコーンとしては、例えば、ステアリルジメチコン、アルキル(C26-28)ジメチコン、ビスステアロキシジメチルシランなどが挙げられ、2503Cosmetic WAX(東レ・ダウコーニング社製、製品名)、BELSIL SDM 5055VP(旭化成ワッカーシリコーン社製、製品名)、BELSIL CDM 3526VP(旭化成ワッカーシリコーン社製、製品名)、BELSIL W 3230 (旭化成ワッカーシリコーン社製、製品名)、SF1632(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、製品名)、などの市販品を用いることができる。
本実施形態の二重構造型棒状化粧料においては、描いたときのなめらかさと耐衝撃性を両立できる点から、融点は25℃以上が好ましく、30℃以上がより好ましく、35℃以上がさらに好ましく、60℃が好ましく、50℃以下がより好ましく、45℃以下がさらに好ましい。
なお、本明細書において、融点は、以下の方法によって測定される値を意味する。
試料を約5mg秤量し、アルミニウム試料パン中に入れる。このパンにアルミニウムカバーを取り付け、示差走査熱量計「DSC7020」(日立ハイテクサイエンス社製、製品名)中に設置する。電気冷却ユニット「Polyscience」(日立ハイテクサイエンス社製、製品名)を用いて、窒素ガス流量30~50mL/minのもと試料及び基準試料を-10℃で1分間保持した後、昇温速度10℃/minで-10℃から100℃まで昇温させ、降温条件-10℃/minで100℃から-10℃まで降温させ、再び昇温速度10℃/minで-10℃から100℃まで昇温することにより、融解吸熱カーブを得る。このときの2回目の昇温における融解吸熱カーブのピーク温度を融点として採用する。なお、ピーク温度が複数ある場合、融解温度が最も高いピーク温度を融点とする。
また、描いたときのなめらかさの点から、(A)成分は、25℃で流動性を示さず、半固形状又はペースト状であるものが好ましい。
(A)成分は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
外層組成物の(A)成分の含有量は、外層組成物全量を基準として、1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、5質量%以上がさらに好ましく、15質量%以下が好ましく、13質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。1質量%以上であると、内芯組成物の性状を問わず製造時の形状保持性に優れ、15質量以下であると、耐衝撃性を維持しつつ、描いたときのなめらかさを付与することができる。
本実施形態の内芯組成物は前記(A)成分を含んでも、含まなくてもよいが、耐衝撃性や製造時の形状保持性の点から含むことが好ましい。内芯組成物の(A)成分の含有量は、内芯組成物全量を基準として、0.1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、5質量%以上がさらに好ましく、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、8質量%以下がさらに好ましい。
<(B)(A)成分以外の25℃で固形状のワックス>
(B)成分は、25℃で固形状のワックスであり、化粧料に一般的に用いられるものであれば特に限定されない。具体的にはポリエチレンワックス、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、フィッシャートロプシュワックス、合成ワックス、ポリプロピレンワックス、モンタンワックス、オゾケライトワックス等の炭化水素系ワックス類、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、モクロウ、ライスワックス、ヒマワリワックス等の植物系ワックス類、ミツロウ、ゲイロウ等の動物系ワックス類、トリベヘン酸グリセリル、コレステロール脂肪酸エステル等のエステル類、ステアリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸類、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、上記(A)成分以外のアルキル変性シリコーン、アクリル変性シリコーン等のシリコーンワックス類等が挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(B)成分は1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、外層組成物に含む場合は、製造時の形状保持性や耐衝撃性の点から、融点65℃以上のワックスが好ましい。このようなワックスとしては、例えばキャンデリラロウ、ライスワックス、ミツロウ、ポリエチレンワックス等が挙げられ、中でも製造時の形状保持性の点から、ポリエチレンワックス、キャンデリラロウが好ましい。
外層組成物の(B)成分の含有量は、外層組成物全量を基準として、5質量%以上が好ましく、6質量%以上がより好ましく、8質量%以上がさらに好ましい。また20質量%以下が好ましく、16質量%以下がより好ましく、14質量%以下がさらに好ましい。5質量%以上であると、製造時の形状保持性や耐衝撃性が可能となる。20質量%以下であると、描いたときのなめらかさを維持することができる。
本実施形態の内芯組成物は前記(B)成分を含んでもよい。内芯組成物の(B)成分の含有量は、描いたときのなめらかさの点から、内芯組成物全量を基準として、0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましい。また15質量%以下が好ましく、13質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。
外層組成物の(A)成分と(B)成分との質量比[(A)/(B)]は、描いたときのなめらかさと耐衝撃性の両立の観点から、0.2以上が好ましく、0.3以上がより好ましく、0.4以上がさらに好ましく、2.0以下が好ましく、1.6以下がより好ましく、1.0以下がさらに好ましい。ここで、(A)成分と(B)成分の質量は外層組成物全量を基準にした質量である。
内芯組成物の(A)成分と(B)成分との質量比[(A)/(B)]は、描いたときのなめらかさの観点から、0.2以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、1.0以上がさらに好ましく、2.0以下が好ましく、1.6以下がより好ましく、1.4以下がさらに好ましい。ここで、(A)成分と(B)成分の質量は内芯組成物全量を基準にした質量である。
本実施形態の棒状化粧料は、必要に応じて、揮発性油剤、上記(A)成分及び(B)成分以外の油剤、油性増粘剤、皮膜形成剤、粉体、及びその他の成分を更に含んでいてよい。これらの成分は、1種を単独で含んでいてもよく、2種以上を組み合わせて含んでいてもよい。
揮発性油剤としては、イソドデカン、ドデカン、(C9-12)アルカン、軽質イソパラフィン、ジシロキサン、トリシロキサン、メチルトリメチコン、ジメチコン(1~2cs)、シクロテトラシロキサン、シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン等が挙げられる。なお、揮発性油剤とは、1気圧(101.325kPa)における沸点が250℃以下の油剤を意味する。
外層組成物の揮発性油剤の含有量は、使用感の観点から、外層組成物全量を基準として、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上がさらに好ましい。また50質量%以下が好ましく、45質量%以下がより好ましく、35質量%以下がさらに好ましい。
内芯組成物の揮発性油剤の含有量は、内芯組成物全量を基準として、0.1質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、10質量%以上がさらに好ましい。また80質量%以下が好ましく、60質量%以下がより好ましく、50質量%以下がさらに好ましい。
本実施形態の棒状化粧料は、上記(A)成分、(B)成分以外の油剤として、通常、化粧料に用いられる油剤であれば、ペースト状油や液状油など、特に限定なく用いることができる。油剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。この油剤は揮発性を示さない。
ペースト状油としては、例えば、ワセリン、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、イソステアリン酸水添ヒマシ油、オレイン酸フィトステリル、ヘキサ(オレイン酸/パルミチン酸/ステアリン酸)スクロース、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2等が挙げられる。
液状油としては、例えば、エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸エチルヘキシル、トリエチルヘキサノイン、イソノナン酸イソトリデシル、イソステアリン酸イソステアリル、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸プロパンジオール、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン等のエステル油類、ジメチコン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油類、流動パラフィン、オレフィンオリゴマー、スクワラン、水添ポリイソブテン等の炭化水素油類、ヒマワリ種子油、ホホバ種子油、オリーブ油、ヒマシ油等の植物油類、ステアリン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸類、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類等が挙げられる。
外層組成物における(A)成分、(B)成分以外の油剤の含有量は、外層組成物全量を基準として、0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましい。また20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。
内芯組成物における(A)成分、(B)成分以外の油剤の含有量は、固形状の場合は、内芯組成物全量を基準として、0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。内芯組成物がペースト状、半固形状の場合は、1質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、20質量%以上がさらに好ましい。また80質量%以下が好ましく、60質量%以下がより好ましく、50質量%以下がさらに好ましい。
本実施形態の棒状化粧料は、化粧もちの観点から、皮膜形成剤を含有してもよく、皮膜形成剤としては、トリメチルシロキシケイ酸、ポリプロピルシルセスキオキサン、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリフェニルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマーなどのシリコーン系皮膜剤、キャンデリラレジン、ロジン酸ペンタエリトリット等のテルペン系皮膜剤が挙げられる。この中でも、トリメチルシロキシケイ酸が、離型時の形状保持性や耐衝撃性と、化粧もちを両立する観点から好ましい。皮膜形成剤は予め液状油等で分散されていてもよい。
外層組成物の皮膜形成剤の含有量は、外層組成物全量を基準として、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上がさらに好ましい。また50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましい。
内芯組成物の皮膜形成剤の含有量は、内芯組成物全量を基準として、1質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上がさらに好ましい。また50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましい。
本実施形態の棒状化粧料は、油性増粘剤を含有してもよい。通常、化粧料に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
油性増粘剤としては、ジメチコンクロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、ジメチコン/ビニルトリメチルシロキシケイ酸)クロスポリマー等の部分架橋型オルガノポリシロキサン類、パルミチン酸デキストリン、パルミチン酸/2―エチルヘキサン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、パルミチン酸/ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、イソパルミチン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステル類、ステアリン酸スクロース、酢酸ステアリン酸スクロース等のショ糖脂肪酸エステル、イヌリンステアレート、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸アルミニウム、ミリスチン酸マグネシウム等の金属石鹸類、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド、ジブチルラウロイルグルタミドなどの油ゲル化剤や、モンモリロナイト、サポナイト、ベントナイト、およびヘクトライト等の天然又は合成モンモリロナイト群、およびナトリウムシリシックマイカやナトリウムテニオライト又はリチウムテニオライトの名で知られる合成雲母等の粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤で処理して得られる有機変性粘土鉱物が挙げられる。
本実施形態の棒状化粧料は、多様な使用感付与の観点から、内芯組成物が前記油剤と揮発性油剤と油性増粘剤とを含む、ペースト状やゲル状の組成物であってもよい。ペースト状やゲル状の場合、内芯組成物の油性増粘剤の含有量は、内芯組成物全量を基準として、1質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、7質量%以上がさらに好ましい。また30質量%以下が好ましく、27質量%以下がより好ましく、25質量%以下がさらに好ましい。
粉体としては、通常、化粧料に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、体質粉体、顔料(例えば、着色顔料)等が挙げられる。粉体は、球状、板状、針状等の形状;煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径;多孔質、無孔質等の粒子構造等について特に限定されず用いることができる。例えば、黒酸化鉄、ベンガラ、黄酸化鉄、酸化コバルト、酸化クロム、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック等の無機性着色顔料、赤色228号、赤色226号、青色404号、赤色202号、黄色4号アルミニウムレーキ等の有機性着色顔料、雲母チタン、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス等のパール顔料、カルミン、ベニバナ等の天然色素、ガラス末、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム等の体質顔料や、架橋型ポリメチルメタクリレート、シリコーンエラストマー等の球状粉体等が挙げられる。粉体は1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、必要に応じて、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等を用いて、公知の方法により表面処理を施したり、更に複合化したものでもよい。
外層組成物の粉体の含有量は、外層組成物全量を基準として、10質量%以上が好ましく、15質量%以上がより好ましく、20質量%以上がさらに好ましい。また50質量%以下が好ましく、45質量%以下がより好ましく、40質量%以下がさらに好ましい。10質量%未満の場合、化粧料として発色が不十分であり、50質量%を超えて含まれる場合、伸びが悪い棒状化粧料となってしまう。
内芯組成物の粉体の含有量は、内芯組成物全量を基準として、1質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、10質量%以上がさらに好ましい。また60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、40質量%以下がさらに好ましい。
本実施形態の棒状化粧料は、上記成分の他に、通常化粧料に用いられる成分、例えば、防腐剤、酸化防止剤、色素、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、保湿剤、キレート剤、消炎剤などを含有することができる。
本実施形態に係る外層組成物のバルク硬度は、耐衝撃性や成型性の点から、0.5N以上が好ましく、0.8N以上がより好ましく、2.5N以下が好ましく、2.0N以下がより好ましく、1.5N以下がさらに好ましい。バルク硬度がこの範囲内であれば、成型性があり、耐衝撃性と使用感が両立できる。
本実施形態に係る棒状化粧料の内芯組成物のバルク硬度は、耐衝撃性や成型性と使用感を両立する点から、0.01N以上が好ましく、0.1N以上がより好ましく、1.0N以下が好ましく、0.6N以下がより好ましく、0.5N以下がさらに好ましい。0.01N以上とすることで、単一層の棒状化粧料では実感できないような描いたときのなめらかさを実感することができる。
外層組成物のバルク硬度に対する、内芯組成物のバルク硬度の比は、耐衝撃性と使用感の点から、0.05以上が好ましく、0.15以上がより好ましく、0.2以上がさらに好ましい。また0.8以下が好ましく、0.6以下がより好ましく、0.5以下がさらに好ましい。0.05以上とすることで、外層組成物と内層組成物の使用時の一体感を付与することができ、0.8以下であることで、単一層の棒状化粧料では実感できないような描いたときのなめらかさを実感することができる。
ここでバルク硬度とは、棒状化粧料の測定サンプルについて、FUDOHレオメーター RT-2002D・D((株)レオテック製)を用い、感圧軸1mmφ、針入速度6cm/min、針入深度10mmの条件で測定される針入度の最大値を意味する。なお、測定サンプルは、加熱により溶融又は揮発性溶剤に溶解した化粧料をスクリューカップ(容量:30mL)に充填し、25℃にて一晩放置し固化することにより作製される。
本実施形態の二重構造型棒状化粧料は、上記成分を配合して、公知の方法に従って製造することができる。例えば内芯の型で塞いだ棒状の型に外層の油性固形組成物を加熱溶融して、充填し、冷却固化させた後、内芯の型を抜き取り、その空洞部分に内芯の油性組成物を加熱溶融して、充填し、冷却固化させた後、内芯と外層を備える二重構造棒状化粧料を型から抜き取る方法が挙げられる。内芯に挿入する棒状の型の大きさを変更することにより外層と内芯の構成割合を調整することができる。
外層組成物、内芯組成物は、(A)成分、(B)成分、必要に応じてその他の成分などを混合し、加熱溶解する。(B)成分の融点以上に加熱し、得られた溶解物に粉体成分を混合し、混合物を3本ロール機又は攪拌機で均一分散させる。その後、揮発性油剤、皮膜形成剤や必要に応じその他の成分を混合攪拌し、均一な組成物を得ることができる。
本実施形態の棒状化粧料は、外層組成物が内芯組成物の外側を覆う二重構造の棒状化粧料である。内芯の側面は外層組成物に完全に覆われていてもよく一部が覆われていてもよい。上面は完全、または一部が外層に覆われていてもよく、内芯が完全に表面にでていてもよい。
本実施形態の棒状化粧料は繰り出して使用する棒状化粧製品、または鉛筆型の化粧製品など細長い形状の化粧製品に用いる棒状化粧料に好適である。棒状化粧料の断面は、円状、楕円状、しずく型、矩形など特に限定されないが、目元の柔らかい皮膚に塗布するため、円状、または楕状であることが好ましい。内芯の断面は円状、楕円状、しずく型、矩形状以外にも、星型、ハート型、花型などであってもよい。
本実施形態の棒状化粧料においては、まぶたの際に棒状化粧料の断面の直径または断面の中心を通過する最短部径が、1~7mmであることが好ましい。さらに1mm以上でもよく、1.5mm以上でもよく、2mm以上でもよく、6mm以下でもよく、5mm以下でもよく、4mm以下でもよい。この範囲であると、まぶたの際などの目元に細い線を描く際に描きやすい。また、本実施形態においては、化粧料の長さが20~100mmが好ましい。
さらに、芯断面の直径または断面の中心を通過する最短部径(芯径)と化粧料の長さ(芯長)の比[芯長/芯径]は、4~100であることが好ましい。さらに5以上でもよく、7以上でもよく、10以上でもよく、100以下でもよく、50以下でもよく、30以下でもよい。この範囲であると、細長い形状において、本発明の効果である、製造時の形状保持性や耐衝撃性と、使用感の両立がより発揮される。
また芯断面の面積に対する、内芯組成物の断面の面積の比は、0.2~0.7であることが好ましい。この範囲であると、細長い形状において、製造時の形状保持性や耐衝撃性
と、使用感の両立が発揮される。
本実施形態に係る棒状化粧料の用途としては特に限定されないが、例えば、アイライナー、アイブロウ、コンシーラーペンシル、アイシャドウペンシル等の目元用化粧料;リップライナー等が挙げられる。これらの中でも、描いたときのなめらかさを感じやすい目元用化粧料が好ましく、特にアイライナーが好ましい。
以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
実施例に先立ち、各実施例で採用した評価方法を説明する。
(1)製造時の形状保持性
型に流し込み充填を行い冷却した二重構造型棒状化粧料の、離型性を目視にて判定した。離型性が良く十分な形状保持性を有するものから、離型時にはがれ、折れが発生し成型困難なものまでを◎~×の3段階で評価した。
<評価基準>
◎:離型性がよい
○:化粧料表面に若干のキズがあるが離型できる
×:離型時に折れや崩れが発生、もしくは離型困難
(2)描いたときのなめらかさ、化粧もち
化粧品評価専門パネル20名に、二重構造型棒状化粧料のサンプルをまぶたの際へ使用してもらい、描いたときのなめらかさ、化粧もちについて、各自、1~5点の5段階評価(1点が最も不良で、5点が最も良好である)をつけてもらい、その平均点を求め、下記判定基準に基づいて判定した。
<判定基準(評点の平均点)>
◎:4以上
○:3以上4未満
△:2以上3未満
×:2未満
(3)耐衝撃性
成型された棒状化粧料を繰り出し式ペンシル容器に装着し25℃にて24時間静置後、50cmの高さから5回水平落下したものを目視にて、4段階で判定した。
<評価基準>
◎:異常なし
○:化粧料表面に若干のキズ
△:少量の欠け(容器から繰り出し可能)
×:折れ、曲がり(容器から繰り出し不能)
(4)バルク硬度
外層組成物と内芯組成物に対し、FUDOHレオメーター RT-2002D・D((株)レオテック製)を用い、加熱により溶融した化粧料を容量30mLのスクリューカップに充填し、25℃にて一晩放置したサンプルを感圧軸1φ、針入速度6cm/min、針入深度10mmの条件で測定した。
(実施例1~8、比較例1~2)
[二重構造型棒状化粧料の調整]
以下の表1に示す外層組成物の各成分を同表中に示す割合(質量%)で混合、加熱溶融して均一になった外層組成物1~8を調整した。次いで、径3mm、長さ50mmの棒状の型に対し、径1.8mmの棒状の内芯の型で塞ぎ、溶融した外層組成物を充填し冷却固化させた。次いで、内芯部の棒状の型を抜き取り、表2に示す内芯組成物の各成分を混合、加熱溶融して調整した内芯組成物1~3を流し込んで冷却した。得られた二重構造型棒状化粧料(アイライナー)を型から取り出し、芯径3mm、芯長50mmの二重構造型棒状化粧料を得た。この棒状化粧料を繰り出し可能な容器に収納した。
(実施例9)
棒状の型を径2.3mm、長さ35mm、内芯の型の芯径が1.2mmとした以外は、実施例1と同様にして、芯径3mm、芯長50mmの二重構造型棒状化粧料を得た。
なお、表1、2に示される各成分の詳細は、下記のとおりである。
アルキル変性シリコーンA:BELSIL CDM 3526 VP(東レ・ダウコーニング社製、製品名、アルキル(C26-28)ジメチコン)、融点43.4℃、25℃においてペースト状、ポリシロキサン鎖の側鎖にアルキル基が置換
アルキル変性シリコーンB:BELSIL W 3230(東レ・ダウコーニング社製、製品名、ビスステアロキシジメチルシラン)、融点59.8℃、25℃において固形状、ポリシロキサン鎖の両末端にアルキロイル基が置換
アクリル変性シリコーン:KP-561P(信越化学工業株式会社製、製品名、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー)、融点29.7℃、25℃において半固形状、アクリルポリマーの側鎖にアルキル基とシリコーン鎖が置換
Figure 2023023936000001
Figure 2023023936000002
表3に外層組成物と内芯組成物の組合せにより得られた二重構造型棒状化粧料の評価結果を示す。
Figure 2023023936000003
表3に示されるように、実施例1~9で得られる二重構造型棒状化粧料は、製造時の形状保持性、描いたときのなめらかさ、化粧もち、耐衝撃性のすべてにおいて十分な評価であることが確認された。

Claims (5)

  1. 固形状の油性組成物からなる外層と、油性組成物からなる内芯と、を有する二重構造型棒状化粧料であって、
    前記外層組成物が、
    (A)炭素数16~50のアルキル基を有するアルキル変性シリコーン
    (B)前記(A)以外の25℃で固形状のワックス
    を含む、二重構造型棒状化粧料
  2. 前記(A)成分の融点が25~50℃である、請求項1に記載の二重構造型棒状化粧料。
  3. 前記外層組成物に含まれる(A)成分と(B)成分との質量比[(A)/(B)]が、0.2~1.5である、請求項1または2に記載の二重構造型棒状化粧料。
  4. 前記二重構造型棒状化粧料の芯径が1~7mmである、請求項1~3のいずれか一項に記載の二重構造型棒状化粧料。
  5. 内芯と外層を備える二重型棒状化粧料の製造方法であって、
    内芯の型で塞いだ棒状の型に外層の油性固形組成物を充填し固化させる工程と、
    前記内芯の型を抜き取り、内側に空洞を有する外層部を形成する工程と、
    前記空洞に内芯の油性組成物を充填する工程と、
    前記棒状の型から内芯と外層を備える二重構造棒状化粧料を抜き取る工程と、を備え、
    前記外層組成物が、
    (A)炭素数16~50のアルキル基を有するアルキル変性シリコーン
    (B)前記(A)以外の25℃で固形状のワックス
    を含む、二重構造型棒状化粧料の製造方法。

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