JP2023021811A - 両側引出し構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】引出し機構をシンプルに、且つ、できるだけ隠蔽できる構造とし、引出しを閉める際に慣性力で反対側から飛び出ることを防止できる両側引出し構造を提供する。【解決手段】引出し2を収納スペース12の正面側及び背面側の両側から引出し自在な両側引出し構造1において、引出し2は、引出し本体6と、この引出し本体6の外側に設けられた平面視コの字状の外枠5と、を備え、前記外枠5と前記収納スペース12の側板との間に、外側引出しレール3が設けられ、前記外枠5と前記引出し本体6との間に、内側引出しレール4が設けられているとともに、外側引出しレール3及び内側引出しレール4に、引出し2を閉めた際に慣性力で反対側に飛び出ることを防止するソフトクローズ機構7を設ける。【選択図】図5
Description
本発明は、引出しを収納スペースの正面側及び背面側の両側から引出し自在な両側引出し構造に関する。
この種の両側引出し構造は、キッチン側から食器を洗って引出しに収容し、配膳時にダイニング側から引出しを引き出して洗った食器を配膳できるため便利であり、カウンターキッチンに好適に適用されて普及している。
例えば、特許文献1には、一つの引出しレールで正面側及び背面側の両側から引出し自在な引出し装置が開示されている。この特許文献1に記載の引出し装置は、左右両側板31,32の前後2箇所に、正逆回転するローラー4が配設され、ローラー4が対向する収納体の左右両内側面にレール5が配設され、先に通過するローラー4との接触により停止部がレール5に突出し、後続するローラー4は、その停止部に接触した時、通過が阻止され、これにより、引出しのそれ以上の引出しが不能とされるストッパー6が設けられている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0010]~[0019]、図面の図1~図3等参照)。
しかし、特許文献1に記載の引出し装置は、両側から引出し自在としなければならない関係上、可動部であるレール5を引出しの幕板で覆うことができず、レールやローラーなどの機構部が露出してしまい見栄えが悪いという問題があった。
また、特許文献1に記載の引出し装置は、両側から引出し自在としなければならない関係上、引出し本体が収納スペースに収容されている状態で止めるストッパーを設けることができず、引出しを閉めた場合、慣性力でそのまま反対側から飛び出してしまうという問題があった。なお、特許文献1に記載の引出し装置のストッパー6は、引出し3の端部に位置するローラー4を掛け止めて、引出し3が収納体1から完全に引き出されて外れてしまうことを防止するストッパーであり、引出し3が収納体1から反対側に引出し3を閉める際の慣性力で反対側から飛び出してしまうことを防止するストッパーではない。
このような問題を解決する方法として、押し込み型のキャッチ等を取り付けて閉める際の慣性力を抑制することが考えられる。しかし、両側から引出し本体を引出す必要性があることから、慣性力が一定の力を上回った場合、引出し本体が反対側から飛び出してしまうことを防止できるものではなかった。
その上、特許文献1に記載の引出し装置は、一つの引出しレールで両側から引出しを可能とする機構であり、構造が複雑で、且つ、厚さも厚く、隠蔽し難い上、機構にごみなどが挟まった場合に故障し易く、高価であるという問題もあった。
また、特許文献2には、引出しレールを上下二段に分け、前板で引出しレールを隠蔽する両引き引出し構造が開示されている。この特許文献2に記載の両引き引出し構造は、外方に引き出された前板10と収納箱体8とが連結状態になることに応じて、該引き出された前板10と収納箱体8との前後方向の相対移動を規制する規制手段47、49、86、88を設けることで、収納箱体を収納する際における収納箱体に対する前板のがたつきや衝突等を防止することができるとされている。
しかし、特許文献2に記載の両引き引出し構造は、引出しの収納時には、引出しレールを隠蔽することができるものの、引出しを閉める際に反対側から引出しが飛び出てしまうという問題は解消することができていなかった。また、特許文献2に記載の両引き引出し構造は、引出しが飛び出てしまうと前板9も開いてしまうという問題もあった。
その上、特許文献2に記載の両引き引出し構造も、構造が複雑であり、特許文献1に記載の引出し装置と同様に、ごみなどが挟まった場合に故障し易く、高価であるという問題もあった。
そこで、本発明は、上述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、引出し機構をシンプルに、且つ、できるだけ隠蔽できる構造とし、引出しを閉める際に慣性力で反対側から飛び出ることを防止できる両側引出し構造を提供することである。
第1発明に係る両側引出し構造は、引出しを収納スペースの正面側及び背面側の両側から引出し自在な両側引出し構造であって、前記引出しは、引出し本体と、この引出し本体の外側に設けられた平面視コの字状の外枠と、を備え、前記外枠と前記収納スペースの側板との間に、外側引出しレールが設けられ、前記外枠と前記引出し本体との間に、内側引出しレールが設けられているとともに、前記外側引出しレール及び前記内側引出しレールには、前記引出しを閉めた際に慣性力で反対側に飛び出ることを防止するソフトクローズ機構が設けられていることを特徴とする。
第2発明に係る両側引出し構造は、第1発明において、前記ソフトクローズ機構は、レールが開いた状態を引き戻す引張バネと、この引張バネの復元力に対抗して負荷を掛けるダンパーと、を備えることを特徴とする。
第3発明に係る両側引出し構造は、第1発明又は第2発明において、前記引出し本体の側枠は、前記内側引出しレールを上から覆う断面逆L字状となっていることを特徴とする。
第4発明に係る両側引出し構造は、第1発明ないし第3発明のいずれかの発明において、前記収納スペースの背面側には、フラップ扉が設けられていることを特徴とする。
第5発明に係る両側引出し構造は、第4発明において、前記引出し本体の左右の下端は、前記フラップ扉の蝶番を避ける構造となっていることを特徴とする。
第6発明に係る両側引出し構造は、第1発明ないし第5発明のいずれかの発明において、前記収納スペースは、カウンターキッチンのカウンター下に設けられていることを特徴とする。
第7発明に係る両側引出し構造は、第6発明において、前記外枠の下端は、前記カウンターキッチンのワークトップからの高さが105mm以上確保されていることを特徴とする。
第1発明~第7発明によれば、引出し機構である引出しレールを外側引出しレールと内側引出しレールの二対の2つのレールに分けたので、1つのレールの機構がシンプルになり、引出し機構の耐久性が向上するだけでなく、1つあたりのレールが薄くなりレールを人の目線から隠蔽できる構造となっている。また、第1発明~第7発明によれば、引出しを閉めた際に慣性力で反対側に飛び出ることを防止するソフトクローズ機構を設けたので、引出しを勢いよく閉めた場合でも、慣性力で反対側に飛び出ることを防止することができる。
特に、第3発明によれば、引出し本体の側枠が内側引出しレールを上から覆う断面逆L字状となっているので、内側引出しレールを人の目線から殆ど見えることなく隠蔽することができる。
特に、第4発明によれば、収納スペースの背面側には、フラップ扉が設けられているので、引出しを引き出していない状態で両側引出し構造をフラップ扉で隠蔽することができる。
特に、第5発明によれば、引出し本体の左右の下端は、フラップ扉の蝶番を避ける構造となっているので、引出しの背面側への出し入れに支障がないとともに、引出しの収容高さを殺さないでスペースの有効活用をすることができる。
特に、第6発明及び第7発明によれば、外枠の下端は、カウンターキッチンのワークトップからの高さが105mm以上確保されているので、バックガードを設置できる高さを確保できるとともに、ボウルなどの調理器具をワークトップに載置した状態のまま引出しの出し入れが可能となり、調理作業の邪魔にならないものとすることができる。
以下、本発明を適用した両側引出し構造を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、図1~図10用いて、本発明の実施形態に係る両側引出し構造1について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る両側引出し構造1をカウンターキッチン10に適用した場合を示すキッチン側から見た図であり、図2は、本実施形態に係る両側引出し構造1をカウンターキッチン10に適用した場合を示すダイニング側から見た図である。図1,図2に示すように、本発明の実施形態に係る両側引出し構造1は、カウンターキッチン10のキッチン背面にあるカウンター11の下に収納スペース12が設けられ、正面のキッチン側(K側)及び背面のダイニング側(D側)の両側から引き出せるようになった両側引出し構造を例示して説明する。
なお、図1に示す符号の13は、カウンターキッチン10のワークトップ13であり、符号14は、シンク14である。また、図2に示す符号15は、ダイニング側(D側)から両側引出し構造1が見えないように塞ぐフラップ扉15である。
本実施形態に係る両側引出し構造1は、図3~図5に示すように、引出し2と、この引出し2を開閉自在に引き出すための左右一対の外側引出しレール3,3と、左右一対の内側引出しレール4,4と、を備えている。図3は、両側引出し構造をキッチン側(K側)から見た正面図であり、図4は、両側引出し構造をダイニング側(D側)から見た背面図である。また、図5は、両側引出し構造1の引出しレール3,4を主に示す部分鉛直断面図である。なお、符号の16は、収納スペース12の側板16であり、符号の17は、収納スペース12の底板17である。
(引出し)
引出し2は、図6に示す木質材料、アルミ合金や鋼板などの金属、又は樹脂からなる外枠5と、図7に示す木質材料又は樹脂からなる引出し本体6など、から構成されている。ここで、木質材料とは、無垢材を含む木材、表面に突板等を貼り付けた合板、単板積層材、集成材など木材を大小のエレメントに分解し、接着剤等で固めて再構成した材料を指す。図6は、両側引出し構造1の引出し2の外枠5のみを示す斜視図であり、図7は、両側引出し構造1の引出し2の引出し本体6のみを示す斜視図である。
引出し2は、図6に示す木質材料、アルミ合金や鋼板などの金属、又は樹脂からなる外枠5と、図7に示す木質材料又は樹脂からなる引出し本体6など、から構成されている。ここで、木質材料とは、無垢材を含む木材、表面に突板等を貼り付けた合板、単板積層材、集成材など木材を大小のエレメントに分解し、接着剤等で固めて再構成した材料を指す。図6は、両側引出し構造1の引出し2の外枠5のみを示す斜視図であり、図7は、両側引出し構造1の引出し2の引出し本体6のみを示す斜視図である。
外枠5は、図6に示すように、平面視コの字状の枠体であり、幕板50と、この幕板50の板面に対して垂設された断面縦長な長方形状の左右一対の枠梁51,51など、から構成されている。そして、図5に示すように、この枠梁51と収納スペース12の側板16との間に、外側引出しレール3が介装され、収納スペース12の側板16に対して、外枠5が外側引出しレール3でスライド自在に構成されている。
引出し本体6は、図7に示すように、幕板60と、左右一対の断面逆L字状の側枠61と、背板62と、底板63など、から構成され収容物を底板63上に載置して収納するための機能を有している。そして、図5に示すように、この側枠61と枠梁51とのとの間に、内側引出しレール4が介装され、外枠5に対して引出し本体6が内側引出しレール4でスライド自在に構成されている。
(引出しレール)
本実施形態に係る両側引出し構造1では、外側引出しレール3と、内側引出しレール4は、同一構成となっている。勿論、外側引出しレール3と、内側引出しレール4とを別構成としてもよいことは云うまでもない。但し、本実施形態に係る両側引出し構造1のように、外側引出しレール3と、内側引出しレール4を同一構成とすることにより、部品点数が削減され、コストダウンを達成することができる。
本実施形態に係る両側引出し構造1では、外側引出しレール3と、内側引出しレール4は、同一構成となっている。勿論、外側引出しレール3と、内側引出しレール4とを別構成としてもよいことは云うまでもない。但し、本実施形態に係る両側引出し構造1のように、外側引出しレール3と、内側引出しレール4を同一構成とすることにより、部品点数が削減され、コストダウンを達成することができる。
図5に示すように、外側引出しレール3は、外レール30と、中レール31と、内レール32と、から構成されており、外レール30が、収納スペース12の側板16の内側に固定され、内レール32が、外枠5の枠梁51の外側に固定されている。
同様に、図5に示すように、内側引出しレール4は、外レール40と、中レール41と、内レール42と、から構成されており、外レール40が、外枠5の枠梁51の内側に固定され、内レール42が、引出し本体6の側枠61の外側に固定されている。
(ソフトクローズ機構)
また、外側引出しレール3及び内側引出しレール4は、図8に示すように、ソフトクローズ機構7が搭載されている。このソフトクローズ機構7は、主に、引張バネであるスプリングコイル33(43)と、オイルダンパー34(44)を備え、引出し2を閉めた際に慣性力で反対側に飛び出ることを防止する機能を備えている。
また、外側引出しレール3及び内側引出しレール4は、図8に示すように、ソフトクローズ機構7が搭載されている。このソフトクローズ機構7は、主に、引張バネであるスプリングコイル33(43)と、オイルダンパー34(44)を備え、引出し2を閉めた際に慣性力で反対側に飛び出ることを防止する機能を備えている。
具体的には、図8に示すように、外レール30(40)と、中レール31(41)とが、スプリングコイル33(43)で連結されているとともに、オイルダンパー34(44)でスプリングコイル33(43)の復元力に対応する方向に負荷が掛けられている。このため、引出し2が閉まっている状態、即ち、中レール31(41)が外レール30(40)に対して一定の距離以下となる状態では、内レール32(42)が、外レール30(40)に対して、スプリングコイル33(43)で引き戻される。
このとき、オイルダンパー34(44)でスプリングコイル33(43)の復元力に対応する方向に負荷が掛けられているので、内レール32(42)が、外レール30(40)に対して、スプリングコイル33(43)でゆっくり引き戻されることとなる。
つまり、図9に示すように、ダイニング側(D側)から引出し2を矢印A方向に勢い良く閉めるとその慣性力で外枠5が矢印B方向に飛び出るおそれがある。しかし、オイルダンパー34(44)で外枠5が矢印B方向に飛び出る慣性力を弱るだけでなく、外側引出しレール3の外レール30と、中レール31とが、スプリングコイル33で連結されているので、スプリングコイル33の復元力で中レール31及び内レール32が引き戻されることとなり、内レール32に固定されている外枠5も矢印C方向に引き戻される(図5も参照)。図9は、ソフトクローズ機構の機能を示す機能説明図である。
このとき、オイルダンパー34の機能により、外枠5が矢印C方向にゆっくりソフトに引き戻されることとなる。このため、スプリングコイル33の復元力で勢いよく外枠5が引き戻され、その慣性力で反対に引出し本体6が開いてしまうことを防ぐことができる(図8も参照)。
同様に、図9に示すように、キッチン側(K側)から引出し2を矢印D方向に勢い良く閉めるとその慣性力で引出し本体6が矢印E方向に飛び出ることとなる。しかし、内側引出しレール4の外レール40と、中レール41とが、スプリングコイル43で連結されているので、スプリングコイル43の復元力で中レール41及び内レール42が引き戻されることとなり、内レール42に固定されている引出し本体6も矢印F方向に引き戻される(図5も参照)。
このとき、オイルダンパー44の機能により、引出し本体6が矢印F方向にゆっくりソフトに引き戻されることとなる。このため、スプリングコイル43の復元力で勢いよく引出し本体6が引き戻され、その慣性力で反対に外枠5が開いてしまうことを防ぐことができる(図8も参照)。
(引出し高さ)
引出し2の高さは、図10に示すように、ワークトップ13から外枠5の幕板50の下端までの高さH1=105mm以上となっている。図10は、引出し2のワークトップ13からの高さを示す図である。この所定の高さH1=105mm以上を確保することにより、ワークトップ13の背面にバックガードを設置できるとともに、ボウルなどの調理器具をワークトップ13に載置した状態のまま引出し2の出し入れが可能となり、調理作業の邪魔にならない。
引出し2の高さは、図10に示すように、ワークトップ13から外枠5の幕板50の下端までの高さH1=105mm以上となっている。図10は、引出し2のワークトップ13からの高さを示す図である。この所定の高さH1=105mm以上を確保することにより、ワークトップ13の背面にバックガードを設置できるとともに、ボウルなどの調理器具をワークトップ13に載置した状態のまま引出し2の出し入れが可能となり、調理作業の邪魔にならない。
(引出し本体の左右の下端)
また、図5に示すように、引出し2のダイニング側に引出しとなる引出し本体6の底板63は、引出し本体6の左右の端までは達しておらず、引出し本体6の左右の下端は、フラップ扉15の蝶番15aを避ける構造となっている。このため、両側引出し構造1は、引出し2のダイニング側への出し入れに支障がないとともに、引出し2の収容高さを殺さないでスペースの有効活用がされている。
また、図5に示すように、引出し2のダイニング側に引出しとなる引出し本体6の底板63は、引出し本体6の左右の端までは達しておらず、引出し本体6の左右の下端は、フラップ扉15の蝶番15aを避ける構造となっている。このため、両側引出し構造1は、引出し2のダイニング側への出し入れに支障がないとともに、引出し2の収容高さを殺さないでスペースの有効活用がされている。
[実施形態の作用効果]
以上説明した本発明の実施形態に係る両側引出し構造1は、正面側(キッチン側)及び背面側(ダイニング側)の両側から引出し自在な両側引出し構造において、引出し機構である引出しレールを外側引出しレール3と内側引出しレール4の二対の2つのレールに分けた。このため、1つのレールの機構がシンプルになり、煩雑とならずにごみが挟まるなどのおそれが低くなり、引出し機構の耐久性が向上する。
以上説明した本発明の実施形態に係る両側引出し構造1は、正面側(キッチン側)及び背面側(ダイニング側)の両側から引出し自在な両側引出し構造において、引出し機構である引出しレールを外側引出しレール3と内側引出しレール4の二対の2つのレールに分けた。このため、1つのレールの機構がシンプルになり、煩雑とならずにごみが挟まるなどのおそれが低くなり、引出し機構の耐久性が向上する。
また、両側引出し構造1は、引出し本体6の左右一対の側枠61が、外枠5の枠梁51と側枠61との間の内側引出しレール4を上から覆う断面逆L字状となっている。このため、内側引出しレール4は、キッチン側からもダイニング側からも引出し2を引き出す際に、人の目線である上から殆ど見えることなく隠蔽することができる。
その上、両側引出し構造1は、ダイニング側から両側引出し構造1が見えないように塞ぐフラップ扉15が設けられているので、引出し2を引き出していない状態では、両側引出し構造1がダイニング側からは完全に見えないように隠蔽することができている。
また、このとき、前述のように、引出し本体6の左右の下端は、フラップ扉15の蝶番15aを避ける構造となっている。このため、両側引出し構造1は、引出し2のダイニング側への出し入れに支障がないとともに、引出し2の収容高さを殺さないでスペースの有効活用がされている。
さらに、両側引出し構造1は、外側引出しレール3及び内側引出しレール4のいずれにも前述のソフトクローズ機構7が設けられている。このため、引出し2をキッチン側及びダイニング側のいずれから勢いよく閉めた場合でも、慣性力で反対側に引出し2が飛び出ることをソフトクローズ機構7により引き戻して防止することができる。
それに加え、両側引出し構造1は、ワークトップ13から外枠5の幕板50の下端までの高さH1=105mm以上となっているので、ワークトップ13の背面にバックガードを設置できるとともに、ボウルなどの調理器具をワークトップ13に載置した状態のまま引出し2の出し入れが可能となり、調理作業の邪魔にならない。
以上、本発明の実施の形態に係る両側引出し構造1について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたって具体化した一実施の形態を示したものに過ぎない。よって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
特に、本発明の実施形態に係る両側引出し構造1として、両側引出し構造をカウンターキッチン10に適用したものを例示して説明したが、本発明に係る両側引出し構造は、カウンターキッチンに限られず、引出しを収納スペースの正面側及び背面側の両側から引出し自在な両側引出し構造には適用することができる。
1:両側引出し構造
2:引出し
3:外側引出しレール(引出しレール)
30:外レール
31:中レール
32:内レール
33:スプリングコイル(引張バネ)
34:オイルダンパー(ダンパー)
4:内側引出しレール(引出しレール)
40:外レール
41:中レール
42:内レール
43:スプリングコイル(引張バネ)
44:オイルダンパー(ダンパー)
5:外枠(引出し)
50:幕板
51:枠梁
6:引出し本体(引出し)
60:幕板
61:側枠
62:背板
63:底板
7:ソフトクローズ機構
10:カウンターキッチン
11:カウンター
12:収納スペース
13:ワークトップ
14:シンク
15:フラップ扉
15a:蝶番
16:側板
17:底板
2:引出し
3:外側引出しレール(引出しレール)
30:外レール
31:中レール
32:内レール
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34:オイルダンパー(ダンパー)
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43:スプリングコイル(引張バネ)
44:オイルダンパー(ダンパー)
5:外枠(引出し)
50:幕板
51:枠梁
6:引出し本体(引出し)
60:幕板
61:側枠
62:背板
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10:カウンターキッチン
11:カウンター
12:収納スペース
13:ワークトップ
14:シンク
15:フラップ扉
15a:蝶番
16:側板
17:底板
Claims (7)
- 引出しを収納スペースの正面側及び背面側の両側から引出し自在な両側引出し構造であって、
前記引出しは、引出し本体と、この引出し本体の外側に設けられた平面視コの字状の外枠と、を備え、
前記外枠と前記収納スペースの側板との間に、外側引出しレールが設けられ、
前記外枠と前記引出し本体との間に、内側引出しレールが設けられているとともに、
前記外側引出しレール及び前記内側引出しレールには、前記引出しを閉めた際に慣性力で反対側に飛び出ることを防止するソフトクローズ機構が設けられていること
を特徴とする両側引出し構造。 - 前記ソフトクローズ機構は、レールが開いた状態を引き戻す引張バネと、この引張バネの復元力に対抗して負荷を掛けるダンパーと、を備えること
を特徴とする請求項1に記載の両側引出し構造。 - 前記引出し本体の側枠は、前記内側引出しレールを上から覆う断面逆L字状となっていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の両側引出し構造。 - 前記収納スペースの背面側には、フラップ扉が設けられていること
を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の両側引出し構造。 - 前記引出し本体の左右の下端は、前記フラップ扉の蝶番を避ける構造となっていること
を特徴とする請求項4に記載の両側引出し構造。 - 前記収納スペースは、カウンターキッチンのカウンター下に設けられていること
を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の両側引出し構造。 - 前記外枠の下端は、前記カウンターキッチンのワークトップからの高さが105mm以上確保されていること
を特徴とする請求項6に記載の両側引出し構造。
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