JP2023021491A - 電源制御装置 - Google Patents

Abstract

【課題】車両に搭載された機能の電源をオンにするタイミングの変更をユーザが容易に行うことを可能にする。【解決手段】ユーザにより入力された入力情報を取得し、前記入力情報に基づいて、移動体の状態ごとの複数の機能の各々の電源の設定に関する設定情報を変更し、前記移動体の状態に関する移動体状態情報を取得し、前記変更された設定情報と、前記移動体状態情報と、に基づいて、前記複数の機能の各々の電源を制御する。【選択図】図３

Description

本発明は、電源制御装置に関する。

車両には様々な機能が搭載されている。これらの機能は、機能ごとに稼働している必要がある期間や稼働させることができる期間が異なる。このため、電源がオンになるタイミングは、機能ごとに異なる。車両のキーの状態には、オフ状態の他に二つのオン状態（アクセサリ電源がオンの状態とイグニション電源がオンの状態）がある。アクセサリ電源は、エンジンが稼働してないときにも使用される機能の電源をオンにするための電源スイッチであり、イグニション電源は、エンジンが稼働しているときに使用される機能の電源をオンにするための電源スイッチである。

例えば、カーオーディオやナビゲーションシステム、ドアミラーの鏡面操作機能などの機能は、車両に停車中にも使用される機能であり、アクセサリ電源がオンであるときに電源がオンになる。一方、ワイパー操作機能や、ヘッドランプ操作機能などの機能は、車両の走行中に使用される機能であり、イグニション電源がオンであるときに電源がオンになる。また、空調機能や、ヒータ機能、ウィンド操作機能、スライディングルーフ操作機能などの機能は、大きな電力を消費する機能であり、イグニション電源がオンであるときに電源がオンになる。

例えば、特許文献１には、車両のキーの状態に関する情報（稼働情報）に基づいて、アクセサリ電源、イグニション電源を制御し、電力が供給される配線を変更する技術が開示されている。

国際公開２０１８／２３０１３２号

車両に搭載された機能の各々の電源をオンにするタイミングは、特許文献１に開示された技術のように、ハードウェア（回路）により決まっている。このため、従来、車両に搭載された機能の電源をオンにするタイミングの変更は、配線の変更を伴い、ユーザが容易に行うことができなかった。

そこで、本発明は、車両に搭載された機能の電源をオンにするタイミングの変更をユーザが容易に行うことを可能にすることを目的とする。

上記課題を解決するため、本発明の電源制御装置は、移動体の状態に関する移動体状態情報取得する移動体状態情報取得部と、前記移動体の状態ごとの複数の機能の各々の電源の設定に関する設定情報と、前記移動体状態情報と、に基づいて、前記複数の機能の各々の電源を制御する電源制御部と、ユーザにより入力された入力情報を取得する入力情報取得部と、前記入力情報に基づいて、前記設定情報を変更する設定情報変更部と、を有する。

本発明の電源制御方法は、コンピュータにより実行される電源制御方法であって、移動体の状態に関する移動体状態情報取得する移動体状態情報取得工程と、前記移動体の状態ごとの複数の機能の各々の電源の設定に関する設定情報と、前記移動体状態情報と、に基づいて、前記複数の機能の各々の電源を制御する電源制御工程と、ユーザにより入力された入力情報を取得する入力情報取得工程と、前記入力情報に基づいて、前記設定情報を変更する設定情報変更工程と、を有する。

本発明によれば、車両に搭載された機能の電源をオンにするタイミングの変更をユーザが容易に行うことが可能になる。

本発明の一実施形態に係る電源制御装置１００を含む電力供給システムを示す図である。 電源制御装置１００を示す図である。 制御部１１０を示す図である。 設定情報の例を示す図である。 ユーザからの入力があった際に制御部１１０において行われる処理動作の一例を示す図である。

＜電力供給システム＞
図１は、本発明の一実施形態に係る電源制御装置１００を含む電力供給システムを示す図である。電源制御装置１００は、オルタネータ２００、バッテリ３００などの電力供給源から電力の供給を受ける複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々の電源を制御する。

複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々は、移動体に搭載された機能であり、複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々は、対応するスイッチＳ１～Ｓ３を介して、電力供給源（オルタネータ２００、バッテリ３００）と接続している。図１に示した例では、機能Ｆ１は、スイッチＳ１を介して、電力供給源と接続しており、機能Ｆ２は、スイッチＳ２を介して、電力供給源と接続しており、機能Ｆ３は、スイッチＳ３を介して、電力供給源と接続している。このように、スイッチを介して電力供給源と接続する機能は、移動体に搭載された機能のすべてであっても良いし、移動体に搭載された機能の一部のみであっても良い。

複数の機能Ｆ１～Ｆ３の電源のオンオフは、例えば、このスイッチＳ１～Ｓ３のオンオフを制御することで行われる。複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々は、一以上の負荷Ｌにより構成される。機能Ｆ１～Ｆ３の各々に対応するスイッチをオンにすることで、当該機能を構成する負荷Ｌのすべての電力供給が開始し、当該機能の電源がオンになる。そして、機能Ｆ１～Ｆ３の各々に対応するスイッチをオフにすることで、当該機能を構成する負荷Ｌのすべてへの電力供給が止められ、当該機能の電源がオフになる。

＜電源制御装置１００＞
図２は、電源制御装置１００を示す図である。電源制御装置１００は、制御部１１０と、通信部１２０と、記憶部１３０と、入力部１４０と、を有する。

制御部１１０は、コンピュータにより構成される。通信部１２０は、他の装置と通信をするための通信装置である。記憶部１３０は、情報を記憶する記憶する記憶装置であり、例えば、ハードディスクやメモリである。入力部１４０は、ユーザから情報の入力を受ける装置であって、ボタンや、キーボード、マウス、タッチパネル、マイクなどの入力装置である。

図３は、制御部１１０を示す図である。制御部１１０は、移動体状態情報取得部１１１と、電源制御部１１２と、入力情報取得部１１３と、設定情報変更部１１４と、を有する。

移動体状態情報取得部１１１は、移動体の状態に関する情報である移動体状態情報を通信部１２０により取得する。移動体状態情報は、例えば、移動体のキーの状態に関するキー状態情報を含む。移動体のキーの状態は、例えば、アクセサリ電源、イグニッション電源の両方がオフであるオフ状態と、アクセサリ電源がオンであるアクセサリ電源オン状態と、イグニション電源がオンであるイグニション電源オン状態と、の３つの状態を含む。

移動体状態情報取得部１１１は、例えば、移動体状態情報に変化があったときに、移動体状態情報のうちの変化した情報を取得するようにすると良い。例えば、移動体状態情報がキー状態情報を含むならば、移動体状態情報取得部１１１は、移動体のキーの状態が変化したときに、キー状態情報を取得するようにすると良い。また、移動体状態情報取得部１１１は、下記で詳述するように、設定情報変更部１１４により設定情報が変更されたときに、移動体状態情報を取得するようにすると良い。

電源制御部１１２は、記憶部１３０に記憶された設定情報と、移動体状態情報取得部１１１により取得された移動体状態情報と、に基づいて、複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々の電源を制御する。設定情報は、移動体の状態ごとの複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々の電源の設定に関する情報である。例えば、移動体状態情報がキー状態情報を含むならば、設定情報は、移動体のキーの状態ごとの複数の機能の各々の電源の設定に関する情報である。図４は、設定情報の一例を示す図である。

図４（Ａ）に示した例では、機能Ｆ１の電源の設定は、移動体のキーの状態がオフ状態、アクセサリ電源オン状態、イグニション電源オン状態であるときにオンであり、機能Ｆ２の電源の設定は、移動体のキーの状態がアクセサリ電源オン状態、イグニション電源オン状態であるときにオンであり、機能Ｆ３の電源の設定は、移動体のキーの状態がイグニション電源オン状態であるときにオンである。

設定情報が図４（Ａ）に示した設定情報である場合、電源制御部１１１は、機能Ｆ１の電源が常時オンになるように、機能Ｆ１の電源を制御し、移動体のキーの状態がアクセサリ電源オン状態、イグニション電源オン状態のときに機能Ｆ２の電源がオンになるように、機能Ｆ２の電源を制御し、移動体のキーの状態がイグニション電源オン状態のときに機能Ｆ３の電源がオンになるように、機能Ｆ３の電源を制御する。

図４（Ｂ）に示した例では、機能Ｆ１の電源の設定は、移動体のキーの状態がオフ状態であるときにオンであり、機能Ｆ２の電源の設定は、移動体のキーの状態がアクセサリ電源オン状態であるときにオンであり、機能Ｆ３の電源の設定は,移動体のキーの状態がアクセサリ電源オン状態、イグニション電源オン状態であるときにオンである。

設定情報が図４（Ｂ）に示した設定情報である場合、電源制御部１１１は、移動体のキーの状態がオフ状態であるときに機能Ｆ１の電源がオンになるように、機能Ｆ１の電源を制御し、移動体のキーの状態がアクセサリ電源オン状態のときに機能Ｆ２の電源がオンになるように、機能Ｆ２の電源を制御し、移動体のキーの状態がアクセサリ電源オン状態、イグニション電源オン状態のときに機能Ｆ３の電源がオンになるように、機能Ｆ３の電源を制御する。

入力情報取得部１１３は、ユーザにより入力された入力情報を取得する。入力情報は、例えば、設定情報の変更に関する情報を含む。入力情報は、ユーザが入力部１１３を用いて入力した情報であっても良いし、ユーザがスマートフォンなどの他の装置を用いて入力した情報であっても良い。

設定情報変更部１１４は、入力情報取得部１１３により取得された入力情報に基づいて、記憶部１３０に記憶された設定情報を変更する。

例えば、設定情報が図４（Ａ）に示した設定情報であるときに、アクセサリ電源オン状態、イグニッション電源オン状態の機能Ｆ１の電源の設定をオフに変更し、イグニッション電源オン状態のときの機能Ｆ２の電源の設定をオフに変更し、アクセサリ電源オン状態のときの機能Ｆ２の電源の設定をオンに変更することを示す入力情報が取得された場合には、設定情報変更部１１４は、設定情報を図４（Ｂ）に示した設定情報に変更する。

そして、移動体情報取得部１１１は、移動体状態情報を取得し、電源制御部１１２は、設定情報変更部１１４により変更された設定情報と、移動体情報取得部１１１により取得された移動体状態情報と、に基づいて、複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々の電源を制御する。

このように、本実施形態では、ユーザからの入力に基づいて、複数の機能の各々の電源の設定を変更することが可能であり、この設定に基づいて、複数の機能の各々の電源が制御される。このため、本実施形態では、ユーザが複数の機能の各々の電源がオンになるタイミングを容易に変更することが可能である。また、機能を移動体に増設する際にも最適な電源の制御が可能であり、バッテリへの負担を低減することが可能である。

従来、ドアのロック機能やドアの開閉機能などの機能の電源は、常時オンになるように制御され、カーオーディオやナビゲーションシステム、ドアミラーの鏡面操作機能などの機能の電源は、アクセサリ電源がオンになったときにオンになるように制御されており、ワイパー操作機能や、ヘッドランプ操作機能、空調機能や、ヒータ機能、ウィンド操作機能、スライディングルーフ操作機能などの機能の電源は、イグニション電源がオンになったときにオンになるように制御されている。本実施形態では、これらの機能が電源にオンになるタイミングをユーザが自由に選択することが可能である。

図５は、ユーザからの入力があった際に制御部１１０において行われる処理動作の一例を示す図である。入力情報取得部１１３が、ユーザにより入力された入力情報を取得する（ステップＳ５０１）。設定情報変更部１１４が、入力情報取得部１１３により取得された入力情報に基づいて、記憶部１３０に記憶された設定情報を変更する（ステップＳ５０２）。移動体状態情報取得部１１１が、移動体の状態に関する情報である移動体状態情報を通信部１２０により取得する（ステップＳ５０３）。電源制御部１１２が、設定情報変更部１１４により変更された設定情報と、移動体情報取得部１１１により取得された移動体状態情報と、に基づいて、複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々の電源を制御する（ステップＳ５０４）。

電源制御装置１００が通知部１５０をさらに有し、制御部１１０が設定情報を通知部１４０により通知する通知処理部１１５をさらに有するようにしても良い。通知部１５０は、情報を通知する装置であり、例えば、情報を表示するディスプレイや、情報に関する音声を出力するスピーカである。このようにすることで、ユーザは、設定情報の内容を確認しながら、設定情報の変更に関する入力を行うことが可能になる。

＜移動体状態情報＞
移動体状態情報は、移動体の走行状態に関する走行情報を含むようにしても良い。このとき、設定情報は、移動体の走行状態ごとの複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々の電源の設定に関する情報を含むようにしても良いし、移動体の走行状態と他の移動体の状態（例えば、移動体のキーの状態や下記で詳述する移動体の乗車状態や移動体にされた操作、移動体の周囲の天候）と組み合わせごとの複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々の電源の設定に関する情報を含むようにしても良い。移動体の走行状態は、例えば、移動体の速度や、加速度、角速度に関する情報を含む。

このようにすることで、移動体の走行状態にも基づいて、複数の機能の各々の電源を制御することが可能になる。例えば、移動体の速度が所定の速度を超過したときに特定の機能の電源がオフになり、移動体の速度が所定の速度を未満になったときに特定の機能の電源がオンになるように、複数の機能の各々の電源を制御することや、移動体の速度が所定の速度を超過したときに特定の機能の電源がオンになり、移動体の速度が所定の速度を未満になったときに特定の機能の電源がオフになるように、複数の機能の各々の電源を制御することが可能になる。

移動体状態情報は、移動体の乗車状態に関する乗車状態情報を含むようにしても良い。このとき、設定情報は、移動体の乗車状態ごとの複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々の電源の設定に関する情報を含むようにしても良いし、移動体の走行状態と他の移動体の状態（例えば、移動体のキーの状態、移動体の走行状態や、下記で詳述する移動体にされた操作や移動体の周囲の天候）と組み合わせごとの複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々の電源の設定に関する情報を含むようにしても良い。乗車状態情報は、例えば、乗員がいるのか否か、乗員がシートベルトをしているのか否に関する情報を含む。

このようにすることで、移動体の乗車状態にも基づいて、複数の機能の各々の電源を制御することが可能になる。例えば、乗員がシートベルトしたときに特定の機能の電源がオンになるように、複数の機能の各々の電源を制御することや、乗員がシートベルトしたときに特定の機能の電源がオフになるように、複数の機能の各々の電源を制御することが可能になる。

移動体状態情報は、移動体にされた操作に関する情報を含むようにしても良い。このとき、設定情報は、移動体にされた操作ごとの複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々の電源の設定に関する情報を含むようにしても良いし、移動体にされた操作と他の移動体の状態（例えば、移動体のキーの状態、移動体の走行状態、移動体の乗車状態や、下記で詳述する移動体の周囲の天候）と組み合わせごとの複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々の電源の設定に関する情報を含むようにしても良い。移動体状態情報は、例えば、ハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、ドアの開閉操作、ドアロック操作を含む。

このようにすることで、移動体にされた操作にも基づいて、複数の機能の各々の電源を制御することが可能になる。例えば、ハンドルが操作されたときに特定の機能の電源がオンになるように、複数の機能の各々の電源を制御することや、ハンドルが操作されたときに特定の機能の電源がオフになるように、複数の機能の各々の電源を制御することが可能になる。

移動体状態情報は、移動体の周囲の天候に関する情報を含むようにしても良い。このとき、設定情報は、移動体の周囲の天候ごとの複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々の電源の設定に関する情報を含むようにしても良いし、移動体の周囲の天候と他の移動体の状態（例えば、移動体のキーの状態や、移動体の走行状態、移動体の乗車状態、移動体にされた操作）と組み合わせごとの複数の機能Ｆ１～Ｆ３の各々の電源の設定に関する情報を含むようにしても良い。

このようにすることで、移動体の周囲の天候にも基づいて、複数の機能の各々の電源を制御することが可能になる。例えば、雨が降っているときに特定の機能の電源がオンになるように、複数の機能の各々の電源を制御することや、雨が降っているときに特定の機能の電源がオフになるように、複数の機能の各々の電源を制御することが可能になる。

以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に記載した本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。

１００ 電源制御装置
１１０ 制御部
１１１ 移動体状態情報取得部
１１２ 電源制御部
１１３ 入力情報取得部
１１４ 設定情報変更部
１１５ 通知処理部
１２０ 通信部
１３０ 記憶部
１４０ 入力部
１５０ 通知部

Claims (9)

1. 移動体の状態に関する移動体状態情報を取得する移動体状態情報取得部と、
   前記移動体の状態ごとの複数の機能の各々の電源の設定に関する設定情報と、前記移動体状態情報と、に基づいて、前記複数の機能の各々の電源を制御する電源制御部と、
   ユーザにより入力された入力情報を取得する入力情報取得部と、
   前記入力情報に基づいて、前記設定情報を変更する設定情報変更部と、を有する電源制御装置。
2. 前記移動体状態情報は、前記移動体のキーの状態に関するキー情報を含む、請求項１に記載の電源制御装置。
3. 前記移動体状態情報は、前記移動体の走行状態に関する走行情報を含む、請求項１または２に記載の電源制御装置。
   前記設定
4. 前記移動体状態情報は、前記移動体の乗車状態に関する乗車状態情報を含む、請求項１から３のいずれか一項に記載の電源制御装置。
5. 前記移動体状態情報は、前記移動体にされた操作に関する操作情報を含む、請求項１から４のいずれか一項に記載の電源制御装置。
6. 前記移動体状態情報は、前記移動体の周囲の天候に関する天候情報を含む、請求項１から５のいずれか一項に記載の電源制御装置。
7. コンピュータにより実行される電源制御方法であって、
   移動体の状態に関する移動体状態情報を取得する移動体状態情報取得工程と、
   前記移動体の状態ごとの複数の機能の各々の電源の設定に関する設定情報と、前記移動体状態情報と、に基づいて、前記複数の機能の各々の電源を制御する電源制御工程と、
   ユーザにより入力された入力情報を取得する入力情報取得工程と、
   前記入力情報に基づいて、前記設定情報を変更する設定情報変更工程と、を有する
   を有する電源制御方法。
8. 請求項７に記載の電源制御方法を、コンピュータに実行させる電源制御プログラム。
9. 請求項８に記載の電源制御プログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

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