JP2023018796A - 物品検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不特定の異物が混入した際に、スペクトルの変化を敏感かつ安定して検出し、不良品とすることができる物品検査装置を提供すること。【解決手段】検査用の錠剤Wを物品検査位置P5に搬送する搬送部と、物品検査位置P5に搬送された錠剤Wに光Lを照射する光照射部31と、錠剤Wを透過した光を検出する光検出部32と、光検出部32が検出した光の分光特性に基づいて錠剤Wの品質を検査する物品検査部3と、を備え、物品検査部3は、光検出部32が検出した光の分光特性のスペクトルの、波長毎の測定値を標準化し、標準化した値により錠剤Wが正常品か不良品かの判断を行なう。【選択図】図6

Description

本発明は、物品検査装置に関する。
特許文献1には、錠剤に光源から光を照射し、錠剤から出た透過光の分光特性に従って錠剤の良否を検査する錠剤検査装置が記載されている。
特開2020-60536号公報
このように、物品の透過光や反射光の分光特性により物品の検査を行なう場合、例えば、NIR(Near-InfraRed)の分析においては、分光情報から、吸光度計算や平滑化処理、微分処理などのスペクトルの変換処理を行ない、特定のピークの大小や、機械学習などにより、検量線を作り出す計算処理を行なった結果などを利用して、正常品か不良品かの判断を行なう。
しかしながら、特定のピークが異常を検出するために最適なピークであるか分からなかったり、異物が混入した場合に、そのピークでは不良品であることを検出できなかったりする可能性もある。
検量線を使った処理においても、特定の物を検出するのに特化することはできるが、それ以外については、検出能力を保証できないという問題がある。
そこで、本発明は、不特定の異物が混入した際に、スペクトルの変化を敏感かつ安定して検出し、不良品とすることができる物品検査装置を提供することを目的としている。
本発明の物品検査装置は、検査用の物品を物品検査位置に搬送する搬送部と、前記物品検査位置に搬送された前記物品に光を照射する光照射部と、前記物品を透過または反射した光を検出する光検出部とを有し、前記光検出部が検出した光の分光特性に基づいて前記物品の品質を検査する物品検査部と、を備える物品検査装置であって、前記物品検査部は、前記光検出部が検出した光の分光特性のスペクトルの、波長毎の測定値を標準化し、標準化した値により前記物品が正常品か不良品かの判断を行なうものである。
この構成により、測定されたスペクトルの波長毎の測定値が標準化され、標準化された値により正常品か不良品かの判断が行なわれる。このため、不特定の異物が混入した際に、スペクトルの変化を敏感かつ安定して検出し、不良品とすることができる。
また、本発明の物品検査装置において、前記物品検査部は、前記光検出部が検出した光の分光特性のスペクトルの、波長毎の測定値の統計値を算出し、前記統計値に基づいて波長毎の測定値を標準化するものである。
この構成により、光検出部が検出した光の分光特性のスペクトルの、波長毎の測定値の統計値が算出され、統計値に基づいて波長毎の測定値が標準化される。このため、不特定の異物が混入した際に、スペクトルの変化を敏感かつ安定して検出し、不良品とすることができる。
また、本発明の物品検査装置において、前記物品検査部は、前記標準化した値に対する閾値に基づいて、前記物品が正常品か不良品かの判断を行なうものである。
この構成により、標準化した値に対する閾値に基づいて、物品が正常品か不良品かの判断が行なわれる。このため、容易に物品が正常品か不良品かの判断を行なうことができる。
また、本発明の物品検査装置において、前記物品検査部は、前記標準化した値に対する閾値として、前記標準化した値を正常であると判定する上限値である上限閾値と、前記標準化した値を正常であると判定する下限値である下限閾値とを設けるものである。
この構成により、上限閾値と下限閾値とにより物品が正常品か不良品かの判断が行なわれる。このため、容易に精度よく物品が正常品か不良品かの判断を行なうことができる。
また、本発明の物品検査装置において、前記物品検査部は、前記標準化した値の絶対値に対する閾値に基づいて、前記物品が正常品か不良品かの判断を行なうものである。
この構成により、標準化した値の絶対値に対する閾値に基づいて、物品が正常品か不良品かの判断が行なわれる。このため、上限と下限の閾値を一つにまとめて、容易に物品が正常品か不良品かの判断を行なうことができる。
また、本発明の物品検査装置において、前記物品検査部は、前記標準化した値に対する閾値を、波長方向に分割した範囲毎に設定するものである。
この構成により、波長方向に分割した範囲毎に閾値が設定される。このため、物品の特性により、波長の範囲毎に正常範囲を狭めたり拡げたりすることができ、精度よく物品が正常品か不良品かの判断を行なうことができる。
また、本発明の物品検査装置において、前記物品検査部は、前記閾値を用いて前記物品が正常品か不良品かの判断を行なわない波長の範囲を設けるものである。
この構成により、閾値により物品が正常品か不良品かの判断を行なわない波長の範囲が設けられる。このため、物品が正常品か不良品かの判断に関係ない波長の範囲を、正常品か不良品かの判断を行なわない範囲とすることができ、判断に関係ない波長の範囲の値による影響を抑え、精度よく物品が正常品か不良品かの判断を行なうことができる。
また、本発明の物品検査装置において、前記閾値は、前記物品の正常品の測定値を標準化した値に基づいて設定されるものである。
この構成により、物品の正常品の測定値を標準化した値に基づいて閾値が設定される。このため、正常品の特性を反映させて閾値を設定することができ、精度よく物品が正常品か不良品かの判断を行なうことができる。
また、本発明の物品検査装置において、前記物品検査部は、前記光検出部が検出した光の分光特性のスペクトルに、スペクトルの変換処理を行なった結果の値を波長毎に標準化し、標準化した値により前記物品が正常品か不良品かの判断を行なうものである。
この構成により、光検出部が検出した光の分光特性のスペクトルに、スペクトルの変換処理が行なわれた結果の値が波長毎に標準化され、標準化された値により物品が正常品か不良品かの判断が行なわれる。このため、不特定の異物が混入した際に、スペクトルの変化を敏感かつ安定して検出し、不良品とすることができる。
本発明は、不特定の異物が混入した際に、スペクトルの変化を敏感かつ安定して検出し、不良品とすることができる物品検査装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の概略平面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の供給容器を図1のII-II方向で切った断面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の外側搬送部の溝部および収容部の一部分の拡大図である。 図4は、図3のIV-IV方向矢視断面図である。 図5は、図3のV-V方向断面を斜め上方から見た図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の物品検査位置に設けられた物品検査部の概略構成図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の分光特性のスペクトルの標準化の例を示す図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の標準化後の値の閾値の例を示す図である。 図9は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の標準化後の値の絶対値による閾値の例を示す図である。 図10は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の標準化後の値の閾値を波長方向に分割した例を示す図である。 図11は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の標準化後の値の閾値により正常品か不良品かの判断を行なわない波長の範囲を設ける例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る物品検査装置について詳細に説明する。
図1において、本発明の一実施形態に係る物品検査装置1は、検査対象の物品を整列して単品搬送させながら所定の物品検査位置で光を照射し、この光の照射に伴って物品を透過した光の分光特性に基づいて物品の品質を検査する。
検査対象である物品は、光の照射領域が検査対象の物品に光を照射する照射口の径に比較的近い小径の物品であり、非包装で単品搬送が可能な外径φ:数mm~数十mmの物品、一口サイズの物品の他、既存の製造設備や検査機能を持たない製造設備で製造された所定形状の物品や成形品、特に搬送過程で形が変化しない物品を含む。
該当する物品としては、例えば錠剤、カプセル剤、トローチ剤、ドロップ剤などの製剤、飴、チョコレートなどがある。以下、検査対象の物品として、平面視で円形とされ、その直径に比して高さ(厚さ)の小さい側面視が略円柱状の錠剤Wを例にとって説明する。本実施形態の錠剤Wは、物品を構成する。
図1に示すように、物品検査装置1は、錠剤Wを円周状の搬送コースに沿って搬送する物品搬送装置2と、搬送コースの途中の物品検査位置P5で錠剤Wの検査を行なう物品検査部3とを備えている。
図2に示すように、供給容器10は、上面が開放され、上面から下方に向かって断面積が漸次小さくなる円形形状に形成されている。供給容器10は、上面の開口部10aに全周にわたって所定幅で設けられた水平な環状のフランジであり、錠剤Wの搬送経路となる外側搬送部12と、一部分に貫通孔13bを有し、外側搬送部12よりも直径が小さい円形の底壁13と、外側搬送部12と底壁13をつなぐ筒状の側壁14とを備えている。
本実施形態の内側搬送部11は、外側搬送部12の径方向内方に設けられている。換言すれば、外側搬送部12は、物品搬送装置2の上面視で内側搬送部11の周囲を取り囲むように内側搬送部11の径方向外方に設けられている。
供給容器10は、図示しない本体フレームに回転自在に取付けられている。供給容器10の回転軸は、底壁13の中心を通り、底壁13に垂直な線に一致する。供給容器10の底壁13の下面には、底壁13に中心を一致させて環状の内歯ギア10bが固定されている。
本体フレームには第1のモータ21が取付けられており、第1のモータ21の駆動軸21aに設けられたピニオン22が内歯ギア10bに噛み合っている。第1のモータ21が駆動されると、供給容器10(外側搬送部12)は、その回転中心軸の周りを回転方向A(図1参照)に向けて回転する。本実施形態においては、物品搬送装置2の平面視で供給容器10の回転方向Aは、反時計回転方向である。
図1、図2に示すように、内側搬送部11は、供給容器10の内部において傾斜して配置されている。内側搬送部11の直径は、供給容器10の底壁13の直径よりも大きいので、内側搬送部11を供給容器10内に傾斜して収容できる。すなわち、供給容器10は、上面が開放され、上面から底壁13に向かって断面積が小さくなる円形形状に形成されているので、内側搬送部11を供給容器10に傾斜して収容できる。
図2に示すように、内側搬送部11の傾斜方向の上端部11bは、供給容器10の側壁14の上縁に対峙しており、内側搬送部11の周方向について上端部11bとは180°反対側に位置する傾斜方向の下端部11cは、供給容器10の側壁14の下縁に対峙している。
すなわち、内側搬送部11の傾斜方向の下端部11cは、供給容器10の側壁14の下縁に対峙している部分が最も低く、内側搬送部11の傾斜方向の上端部11bは、供給容器10の側壁14の上縁に対峙している部分が最も高い。内側搬送部11の下面の中央には駆動軸11a(図2参照)が内側搬送部11に対して垂直に固定されており、駆動軸11aは、傾斜した状態で供給容器10の底壁13の貫通孔13bを挿通して第2のモータ23(図2参照)に連結されている。
第2のモータ23は、供給容器10を支持する本体フレームに取付けられており、第2のモータ23が駆動されると、供給容器10の内部において内側搬送部11は、駆動軸11aの周りを回転方向B(図1参照)に回転する。内側搬送部11の回転方向Bと外側搬送部12の回転方向Aは同一方向である。
図1に示すように、物品搬送装置2は、物品供給部24を備えており、物品供給部24は、物品搬送装置2の上方に設置されている。物品供給部24は、例えば、既存の製造設備や検査機能を持たない製造設備で製造された成形品の錠剤Wが投入されると、投入された錠剤Wを蓄積するとともに、蓄積された錠剤Wを排出口24aから物品投入位置P1に排出し、物品投入位置P1で内側搬送部11に供給する。
物品供給部24は、投入された錠剤Wを内側搬送部11に搬送するもので、例えば、直進フィーダやコンベアなどから構成されている。
物品供給部24は、内側搬送部11と外側搬送部12が錠剤Wを搬送する能力に合わせて錠剤Wを供給する機能を有している。換言すれば、物品供給部24は、物品搬送装置2が錠剤Wを搬送する能力(例えば単位時間当たりの錠剤Wの搬送数など)に合わせて内側搬送部11に対する錠剤Wの供給量が設定される。
物品搬送装置2において、物品供給部24から内側搬送部11に錠剤Wを投入しつつ、第1のモータ21と第2のモータ23を同方向に同速度または速度を違えて駆動し、内側搬送部11と供給容器10を、同速度で回転方向Aと回転方向Bにそれぞれ回転させると、物品供給部24の最も低い部分(傾斜方向の下端部11c側)に落下した錠剤Wは、内側搬送部11の回転に伴い、内側搬送部11の最も高い部分(傾斜方向の上端部11b側)まで移動し、外側搬送部12に載る。
図1、図3に示すように、外側搬送部12には溝部12Aと収容溝12Bが設けられている。図4、図5に示すように、溝部12Aは、外側搬送部12の上面12aから下方に窪んでおり、外側搬送部12の径方向に延在している。本実施形態の収容溝12Bは、収容部を構成する。
溝部12Aは、外側搬送部12の周方向に等間隔に複数並んで設けられており、外側搬送部12の周方向にこれら複数の溝部12Aが外側搬送部12の上面12aを挟んで隣接している。
図3に示すように、溝部12Aは、外側搬送部12の径方向の内端部12nから外端部12mに向かうに従って周方向の幅が漸次狭くなるように形成されている。溝部12Aの内端部12nの周方向の幅は、錠剤Wを周方向に2つに並べたときの幅、すなわち、錠剤Wの直径の2倍の幅よりも小さく(あるいは2つの錠剤Wを周方向に縦向きと横向きにして並べたときの幅よりも小さく)形成されており、錠剤Wが同時に2つ侵入し難い形状に形成されている。
内側搬送部11の回転によって外側搬送部12に乗り上げた錠剤Wは、溝部12Aの径方向の内端部12nから溝部12Aに入り込み、外側搬送部12の回転による遠心力と、後述する物品案内部27によって、溝部12Aから収容溝12Bに案内されて収容溝12Bに収容される。
図3、図4に示すように、収容溝12Bは、溝部12Aに対して外側搬送部12の径方向外方に位置している。収容溝12Bは、平面視で錠剤Wよりも少しだけ大きい円形に形成されており、溝部12Aの底面12bよりも下方に窪んでいる、または、溝部12Aと同一高さとしてもよい。
具体的には、収容溝12Bは、溝部12Aの底面12bよりも下方に位置する環状の載置面12dを有する底壁12Cを備えている。底壁12Cには載置面12dの内方に位置し、検査用の光が通過する円形の開口部12cが形成されている。すなわち、載置面12dは、円形の開口部12cを取り囲むように開口部12cの径方向外方に設けられており、環状の載置面12dには開口部12cを上方から閉止するように錠剤Wが載置される。
収容溝12Bは、底壁12Cから上方に延在し、錠剤Wの外周側面Waを取り囲む周壁12Dを備えており、収容溝12Bには錠剤Wが嵌まった状態で収容される。
具体的には、溝部12Aの底面12bと収容溝12Bの載置面12dの段差と、溝部12Aの上面12aと収容溝12Bの載置面12dの段差とによって収容溝12Bの周壁12Dが形成されている。
開口部12cは、外側搬送部12の平面視において錠剤Wの外径よりも小径に形成されているので、収容溝12Bに錠剤Wが収容された状態では開口部12cが上方から目視不能となり、錠剤Wが開口部12cから落下することを防止できる。
外側搬送部12の回転中心軸から全ての収容溝12Bの中心部までの距離は、同一の距離となっており、錠剤Wが収容溝12Bに収容された状態において、錠剤Wは、外側搬送部12の回転方向に一列に整列される。すなわち、収容溝12Bの中心部(開口部12cの中心部)を回転方向に結んだ線は円となる。これにより、外側搬送部12が回転すると、収容溝12Bに収容された錠剤Wは、外側搬送部12の回転方向に一列に整列される。
また、錠剤Wが収容溝12Bに収容された状態においては錠剤Wの外周側面Waと周壁12Dの隙間が極小となる。これにより、錠剤Wと周壁12Dの隙間から光が漏出することや、錠剤Wと周壁12Dの隙間に光が入り込むことを防止できる。すなわち、周壁12Dは、錠剤Wの外周側面Waから後述する光検出部32に入射する光を遮る。本実施形態の周壁12Dは、遮光部を構成し、錠剤Wの外周側面Waは、物品の外周側面を構成する。
なお、錠剤Wの外周側面Waと周壁12Dの隙間と、錠剤Wの外周側面Waと底壁12Cの隙間とは、周壁12Dによって錠剤Wの外周側面Waから光が漏れることや外周側面Waから光が入り込むことを防止でき、錠剤Wが収容溝12Bに確実に収容される隙間に設定されていることを条件とする。
図4に示すように、収容溝12Bに錠剤Wが収容された状態において、錠剤Wの高さ方向の寸法a、すなわち、収容溝12Bの載置面12dから錠剤Wの上面までの寸法aは、収容溝12Bの載置面12dから溝部12Aの上面12aの高さ方向の寸法bよりも大きい。
これにより、収容溝12Bに錠剤Wが収容された状態において、錠剤Wの上面は、溝部12Aの上面12aよりも上方に突出している。
なお、収容溝12Bに錠剤Wが収容された状態において、錠剤Wの高さ方向の寸法aを収容溝12Bの載置面12dから溝部12Aの上面12aまでの高さ方向の寸法bよりも小さくしてもよい。この場合、収容溝12Bに錠剤Wが収容された状態において、錠剤Wの上面は、溝部12Aの上面12aよりも下方に位置する。
図1に示すように、物品搬送装置2には、物品規制部25が設けられている。物品規制部25は、錠剤Wが溝部12Aに1つだけ供給されるように錠剤Wの供給数を規制し、錠剤Wを外側搬送部12の回転方向に1例に整列させる。
物品規制部25は、外側搬送部12の回転方向に一定の長さで湾曲して延在し、かつ、上下方向に延在するガイド板から構成されており、供給容器10を支持する本体フレームに固定されている。
物品規制部25は、物品投入位置P1に対して外側搬送部12の回転方向の下流側の規制位置P2に設けられている。換言すれば、物品投入位置P1は、物品搬送装置2の平面視で物品規制部25に対して上流側に設置されている。ここで、外側搬送部12の回転方向と錠剤Wの搬送方向は、同一方向である。
内側搬送部11から溝部12Aの径方向の内端部12nを通して溝部12Aに1つの錠剤Wが供給されると、物品規制部25には錠剤Wの径方向の外端部が接触する。すなわち、物品規制部25と溝部12Aの内端部12nにおける外側搬送部12の径方向の寸法は、錠剤Wが溝部12Aから内側搬送部11に落ちないように、錠剤Wの直径と同じ寸法、錠剤Wの直径よりも少し大きい寸法、または錠剤Wの直径よりも少し小さい寸法に設定されている。これにより、物品規制部25によって溝部12Aに錠剤Wが1つだけ供給されるように錠剤Wの供給数が規制される。
また、溝部12Aに1つだけ供給された錠剤Wは、物品規制部25によって外側搬送部12の径方向外方に移動することが規制され、外側搬送部12の回転方向に一列に整列した状態で物品検査位置P5に向かって搬送される。本実施形態の外側搬送部12は、搬送部を構成する。
物品搬送装置2には物品調整部26が設けられている。物品調整部26は、物品規制部25に対して外側搬送部12の回転方向の下流側の物品調整位置P3に設けられており、溝部12Aに正規の姿勢で位置していない錠剤Wを溝部12Aで正規の姿勢に戻すとともに、溝部12Aからはみ出している錠剤Wを溝部12Aから除去する。ここで、錠剤Wの正規の姿勢とは、例えば、溝部12Aから収容溝12Bに円滑に移動して収容溝12Bに横向きで収容可能な姿勢である。
物品調整部26は、ブラシやエアー、排除板などから構成されており、溝部12Aに供給された錠剤Wが外側搬送部12の上面12aに乗り上げた場合に、錠剤を溝部12Aにおいて正常な姿勢となるように調整し、または溝部12Aから排除する。
また、1つの錠剤Wが姿勢不良(縦向き)になったときに、当該錠剤Wを溝部12Aから排除する。溝部12Aから排除された錠剤Wは内側搬送部11に戻される。
具体的に、物品調整部26は、溝部12Aで正常な姿勢となる錠剤Wの上面よりも上方に錠剤Wが位置している場合には、錠剤Wの上面よりも上方にエアー供給することや、排除板を作用させることにより、姿勢不良となる錠剤Wを調整(姿勢矯正または排除)する。
物品搬送装置2には物品案内部27が設けられている。物品案内部27は、物品調整部26に対して外側搬送部12の回転方向の下流側の物品案内位置P4に設けられており、溝部12Aに供給された錠剤Wを溝部12Aに沿って収容溝12Bに案内する。物品案内部27は、外側搬送部12の回転方向に一定の長さで湾曲して延在し、かつ、上下方向に延在するガイド板から構成されており、供給容器10を支持する本体フレームに固定されている。
物品案内部27は、外側搬送部12の回転方向において溝部12Aの内端部12nから外端部12mに向かうように一定の長さで延在し、かつ上下方向に延在するガイド板から構成されている。物品案内部27は、上流端部27aが外側搬送部12の径方向で溝部12Aの内端部12nよりも内側搬送部11側に位置しており、下流端部27bが外側搬送部12の径方向で収容溝12Bよりも溝部12Aの内端部12n側に位置し、かつ、溝部12Aの外端部12m付近に位置している。
物品案内部27は、規制位置P2において収容溝12Bの内端部12n側で外側搬送部12の回転方向に一列に整列された錠剤Wを、外側搬送部12の回転に伴って溝部12Aに沿って収容溝12B側に移動させ、収容溝12Bに収容する。
収容溝12Bに収容された錠剤Wは、外側搬送部12の回転によって物品検査部3に搬送される。図1に示すように、物品検査部3は、外側搬送部12の回転方向で物品案内位置P4よりも下流側の物品検査位置P5に設けられている。
物品搬送装置2には物品阻止部28が設けられている。物品阻止部28は、物品案内部27の外側搬送部12の回転方向の途中から外側搬送部12の回転方向で物品検査位置P5よりも下流側まで設けられている。
物品阻止部28は、外側搬送部12の回転方向に湾曲して一定の長さで延在し、かつ、上下方向に延在するガイド板から構成されており、供給容器10を支持する本体フレームに固定されている。
物品阻止部28は、物品案内部27によって収容溝12Bに収容された錠剤Wが外側搬送部12の回転による遠心力によって収容溝12Bから径方向外方に移動することを阻止する。
図6に示すように、物品検査部3は、光照射部31と光検出部32から構成されている。物品検査部3は、物品検査位置P5において光照射部31から広帯域の光Lを、開口部12c側から収容溝12Bに収容された錠剤Wに照射し、錠剤Wを透過した光を光検出部32によって検出する。
光照射部31は、光源31a、ライトガイド31b、集光レンズ31cを備えている。光源31aは、検査対象の錠剤Wに広帯域の光を照射するため、例えばハロゲンランプから構成されている。光源31a、ライトガイド31b、集光レンズ31cは、図示しない放熱フィンが形成された図示しないケースと共に一体的に組み立てられた光源ユニットを構成しており、光源ユニットは、供給容器10を支持する本体フレームに取付けられている。光源ユニットは、光源31aの光量を検出する図示しない光センサと、光源31aの温度を検出する図示しない温度センサと、を備えている。
ライトガイド31bは、ガラス光ファイバを多数束ねて構成されており、光源31aからの光を集光する集光レンズ31cに導く。集光レンズ31cは、ライトガイド31bからの光を物品検査位置P5で錠剤Wに集光する。
光照射部31は、光源31aからの広帯域の光を、ライトガイド31bを介して集光レンズ31cに出射し、集光レンズ31cにより物品検査位置P5で錠剤Wの上面全てをカバーするように集光レンズ31cの倍率(集光レンズ31c、光源31aと錠剤Wの位置)を調整し、物品検査位置P5において光源31aからの光を効率よく錠剤Wに照射する。
光検出部32は、光ファイバ32aと分光器32bとを備えて一体的に組み立てられた光検出ユニットを構成しており、図示しない保持手段に一体的に保持されて供給容器10を支持する本体フレームに取付けられている。
光検出部32において、物品検査位置P5で錠剤Wを透過した光は、光ファイバ32aの受光部としての入射面の端面(入射開口部)から入光する。入射面の端面から入光する光が光ファイバ32a内を通過して分光器32bに到達すると、分光器32bが光の波長による回折角度の差を利用したグレーティングによる分光を行なう。
物品検査部3は、光検出部32で得られた分光特性の信号を処理し、信号を処理した結果から錠剤Wの品質の良否判定を行なう。
なお、物品検査位置P5において、収容溝12Bと光検出部32の間に、光が透過する開口部39aを有する遮光板39を設置してもよい(遮光板39を図6の仮想線で示す)。このようにすれば遮光板39によって錠剤Wの外周側面Wa(図4参照)から光検出部32に入射する光を周壁12Dと遮光板39によってより確実に遮ることができ、光検出部32で適切な光の分析をより確実に行うことができる。
図1に示すように、物品検査位置P5よりも外側搬送部12の回転方向の下流側にはNG品回収部35、全品回収部36およびOK品回収部37が外側搬送部12の回転方向に所定の間隔をおいて設けられている。
物品搬送装置2は、物品検査部3が錠剤Wを不良品(NG品)と判定すると、当該不良品と判定された錠剤Wが物品検査部3に対して外側搬送部12の回転方向の下流側のNG品選別位置P6まで搬送されてきたときに、例えば、外側搬送部12の径方向の内側から錠剤Wにエアーを吹き付けて収容溝12BからNG品回収部35に排出する。なお、NG品選別位置P6で外側搬送部12の径方向外方から錠剤Wを吸引して収容溝12BからNG品回収部35に排出してもよい。
一方、物品検査部3が錠剤Wを正常品(OK品)と判定すると、当該正常品と判定された錠剤WがNG品選別位置P6からOK品選別位置P7まで搬送されてきたときに、例えば、外側搬送部12の径方向の内側から錠剤Wにエアーを吹き付けて収容溝12BからOK品回収部37に排出する。なお、OK品選別位置P7で外側搬送部12の径方向外方から錠剤Wを吸引して収容溝12BからOK品回収部37に排出してもよい。
全品回収部36は、外側搬送部12の回転方向でNG品選別位置P6とOK品選別位置P7の間の全排出位置P8に設けられている。
全品回収部36は、物品検査装置1の運転開始時や、非常停止後の復帰動作後や、NG排出を失敗した錠剤Wなど、正常な検査ができなかった、または、排出を失敗した錠剤Wなどを回収するものであり、例えば、外側搬送部12の径方向の内側から錠剤Wにエアーを吹き付けて収容溝12Bから全品回収部36に排出する。
なお、全排出位置P8で外側搬送部12の径方向外方から錠剤Wを吸引して収容溝12Bから全品回収部36に排出してもよい。
また、外側搬送部12の回転方向でNG品回収部35の下流側の確認位置P9に確認センサ38を設け、確認センサ38によってNG品選別位置P6で不良品が排出されたか否かを確認してもよい。このようにすれば、不良品の選別の信頼性を向上できる。
物品検査部3の光検出部32で得られる分光特性のスペクトルは、図7の上段に示すようになる。図7では、複数の錠剤Wのスペクトルを重ねてグラフにしている。このスペクトルにおいて、Aで示す黒塗りのスペクトルは不良品のスペクトルであり、Bで示す白抜きの部分が正常品のスペクトルとなる。
本実施形態において、物品検査部3は、測定されたスペクトルの波長毎の測定値を標準化し、標準化した値により正常品か不良品かの判断を行なう。
物品検査部3は、例えば、測定範囲の波長の、所定間隔の波長における測定値の、各波長ごとの平均値、最大値、最小値、標準偏差などの統計値を算出し、図7の下段に示すように、(測定値-平均値)/標準偏差などの計算で標準化する。標準化する手法については様々あるが、OK品を使用して測定した結果を用いて統計値を算出し、統計値から標準化の計算をしたときに、計算に使用しなかったOK品の測定値を標準化した際の値のブレが大きくならない手法を選定する。
標準化の計算としては、(測定値-平均値)/(最大値-最小値)や、(測定値-最大値)/標準偏差などでもよい。このとき、統計値は、正常であることが分かっている正常品を使用して測定した結果から求める。また、統計値は、正常品の統計値を用いてもよいし、ロットの変更などにより正常品の分光スペクトルが変わってしまった場合は、過去に検査した同じ錠剤Wの測定値に最新の正常品の測定値を加えて統計値を計算してもよい。また、統計値ではなく、既知の値として、分光特性とそのバラツキなど、標準化のために利用できる数値が分かっている場合は、その値を利用して標準化してもよい。
このような標準化を行なうことで、図7の上段に示すスペクトルが、下段に示すように変換される。この図において、A'で示す黒塗りの部分は不良品の標準化値であり、B'で示す白抜きの部分が正常品の標準化値となり、スペクトルの場合と比較して、正常品か不良品かの判断を容易に行なうことができる。
なお、図7で示したグラフの表示形式は、一例であり、レーダーチャートや、色の濃淡による表現など、様々な表示形式で表現することができる。レーダーチャートには、検量線の結果や、スペクトル波長毎の標準化した値や、他の測定機で測定した、例えば厚みの値などを表示する。
また、OK判定した場合と、NG判定した場合や、NGのレベルにより、色、線の太さ、表示のスタイル(例えば、実線、破線、一点破線、丸、四角など)を変更して表示してもよい。
また、表示データ数、(例えば、最新1件、最新100件など)、表示するデータの種類(例えば、OKのみ、NGのみ、全てなど)を組み合わせて表示してもよい。
物品検査部3は、例えば、測定範囲の波長全域で一つの所定の閾値を設け、測定値の標準化値が、いずれかの波長で閾値を超えている場合、不良品と判定する。
所定の閾値は、例えば、複数の正常品のスペクトルから標準化した値を図7の下段のように算出し、その値から決定する。例えば、所定の閾値は、標準化した後の正常品の値の最大値の2倍、最小値の2倍などとしたり、正常品の最大値と、不良品の最小値の中間値としたり、不良品を識別できる値を設定する。また、これらの値を自動的に設定してもよい。
また、OK判定にしたい表示データを選択させ、OK判定となるように閾値の再調整を自動で行なうようにしてもよい。このとき、標準化に使用する統計値の再計算を行なうかどうかを選択させてもよい。
また、NG判定にした表示データを選択させ、OK判定となるように閾値の再調整を自動で行なうようにしてもよい。
所定の閾値を決めるための正常品のスペクトルは、分光情報や、吸光度計算、平滑化処理、微分計算(複数段でもよい)などのスペクトルの変換処理を用いた結果を使ってもよい。
吸光度計算とは、錠剤Wを測定するために使用した光の分光特性や、原器を測定したときの分光特性をリファレンスとし、錠剤Wを測定したときの分光特性をワーク結果としたとき、リファレンスからワーク結果の減衰量を計算する処理のことである。
平滑化処理とは、隣り合う各波長のデータを、平均化やフィルタリング処理(荷重移動平均法)などにより平滑化する処理である。
微分計算とは、隣り合う波長データや、特定間隔での波長データなど、特定のルールに乗っ取り、決まった間隔でのデータ同士の差分処理のことである。
このような変換処理の結果のスペクトルを複数使って正常品か不良品かの判断を行なってもよい。この場合、変換処理に応じて所定の閾値は異なる値となってもよい。
また、分光情報は、周辺温度や、分光器32bの温度、装置の温度、光源31aの光量などの環境変化により変化するため、スペクトル以外の情報、例えば周辺温度や、分光器32bの温度、装置の温度、光源31aの光量などによって所定の閾値を切り替えるようにしてもよい。
例えば、温度で切り替える場合は、20~30℃のときの正規化の数値とリミット、30~35℃のときの正規化の数値とリミットを、予め測定して計算しておき、検査中に温度の変化を観測し、その値に従って、正規化の数値とリミットを切り替え、正常品か不良品かを判断する。
また、所定の閾値は、図8に示すように、上限閾値及び下限閾値を設けるようにし、物品検査部3は、いずれかの波長の測定値の標準化値が上限閾値を超えている場合、またはいずれかの波長の測定値の標準化値が下限閾値を下回っている場合に、不良品と判定するようにしてもよい。
上限閾値及び下限閾値は、例えば、標準化した後の正常品の値の最大値の2倍を上限閾値とし、最小値の2倍を下限閾値としたり、他の方法により設定したりしてもよい。また、これらの値を自動的に設定してもよい。
また、図9に示すように、標準化した値を絶対値化することにより、下限の閾値を無くして、閾値を一つにしてもよい。
また、所定の閾値は、波長方向を分割して、分割したそれぞれの波長の範囲毎に設けてもよい。例えば、図10に示すように、図中Cで示す波長で分割し、短い波長の方の閾値を第1上限閾値及び第1下限閾値とし、長い波長の方の閾値を第2上限閾値及び第2下限閾値とする。なお、分割数は、二分割以上でもよい。
このようにすることで、例えば、正常品においても、影響値が大きく出る領域と、小さく出る領域がある場合に、大きく出る領域では閾値を大きめに設定し、小さく出る領域では閾値を小さめに設定することができ、精度良く正常品か不良品かを判断することができる。
また、閾値での判定を行なわない範囲を設けるようにしてもよい。例えば、図11に示すように、図中Dで示す波長の範囲では、閾値での判定を行なわないようにして、例えば、特定の波長の範囲で測定されたスペクトルが、他の波長の範囲で測定されたスペクトルと異なる傾向の波形を示し、正常品と不良品とを区別して判定するための値が得られないもしくは正常品と不良品とを正しく区別できないおそれがあると操作者が判断したときには、この範囲の測定値の標準化値を判定に使用しないように設定する。
このように、上述の実施形態では、物品検査部3は、測定されたスペクトルの波長毎の測定値を標準化し、標準化した値により正常品か不良品かの判断を行なう。
これにより、測定されたスペクトルの波長毎の測定値が標準化され、標準化された値により正常品か不良品かの判断が行なわれる。このため、不特定の異物が混入した際に、スペクトルの変化を敏感かつ安定して検出し、不良品とすることができる。
また、物品検査部3は、光検出部32が検出した光の分光特性のスペクトルの、波長毎の測定値の統計値を算出し、統計値に基づいて波長毎の測定値を標準化する。
これにより、光検出部32が検出した光の分光特性のスペクトルの、波長毎の測定値の統計値が算出され、統計値に基づいて波長毎の測定値が標準化される。このため、不特定の異物が混入した際に、スペクトルの変化を敏感かつ安定して検出し、不良品とすることができる。
また、物品検査部3は、標準化した値に対する閾値に基づいて、錠剤Wが正常品か不良品かの判断を行なう。
これにより、標準化した値に対する閾値に基づいて、錠剤Wが正常品か不良品かの判断が行なわれる。このため、容易に錠剤Wが正常品か不良品かの判断を行なうことができる。
また、物品検査部3は、標準化した値に対する閾値として、標準化した値を正常であると判定する上限値である上限閾値と、標準化した値を正常であると判定する下限値である下限閾値とを設ける。
これにより、上限閾値と下限閾値とにより錠剤Wが正常品か不良品かの判断が行なわれる。このため、容易に精度よく錠剤Wが正常品か不良品かの判断を行なうことができる。
また、物品検査部3は、標準化した値の絶対値に対する閾値に基づいて、錠剤Wが正常品か不良品かの判断を行なう。
これにより、標準化した値の絶対値に対する閾値に基づいて、錠剤Wが正常品か不良品かの判断が行なわれる。このため、上限と下限の閾値を一つにまとめて、容易に錠剤Wが正常品か不良品かの判断を行なうことができる。
また、物品検査部3は、標準化した値に対する閾値を、波長方向に分割した範囲毎に設定する。
これにより、波長方向に分割した範囲毎に閾値が設定される。このため、錠剤Wの特性により、波長の範囲毎に正常範囲を狭めたり広げたりすることができ、精度よく錠剤Wが正常品か不良品かの判断を行なうことができる。
また、物品検査部3は、閾値を用いて錠剤Wが正常品か不良品かの判断を行なわない波長の範囲を設ける。
これにより、閾値により錠剤Wが正常品か不良品かの判断を行なわない波長の範囲が設けられる。このため、錠剤Wが正常品か不良品かの判断に関係ない波長の範囲を、正常品か不良品かの判断を行なわない範囲とすることができ、判断に関係ない波長の範囲の値による影響を抑え、精度よく錠剤Wが正常品か不良品かの判断を行なうことができる。
また、閾値は、錠剤Wの正常品の測定値を標準化した値に基づいて設定される。
これにより、錠剤Wの正常品の測定値を標準化した値に基づいて閾値が設定される。このため、正常品の特性を反映させて閾値を設定することができ、精度よく錠剤Wが正常品か不良品かの判断を行なうことができる。
また、物品検査部3は、光検出部32が検出した光の分光特性のスペクトルに、スペクトルの変換処理を行なった結果の値を波長毎に標準化し、標準化した値により錠剤Wが正常品か不良品かの判断を行なう。
これにより、光検出部32が検出した光の分光特性のスペクトルに、スペクトルの変換処理が行なわれた結果の値が波長毎に標準化され、標準化された値により錠剤Wが正常品か不良品かの判断が行なわれる。このため、不特定の異物が混入した際に、スペクトルの変化を敏感かつ安定して検出し、不良品とすることができる。
なお、本実施形態においては、光照射部31の光を錠剤Wに透過させ、透過した光の分光特性に基づいて錠剤Wの品質を検査する場合について示したが、光照射部31の光を錠剤Wに反射させ、反射した光の分光特性に基づいて錠剤Wの品質を検査する場合でも同様に適用することができる。
また、測定した分光情報を記憶しておき、測定後に分光情報から、吸光度計算や平滑化処理、微分処理などのスペクトルの変換処理を行ない、特定のピークの大小や、機械学習などにより、検量線を作り出す計算処理を行ない、検量線を使用した判別方法など、複合的に判断処理を行なうこともできる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 物品検査装置
2 物品搬送装置
3 物品検査部
12 外側搬送部(搬送部)
12B 収容溝(収容部)
31 光照射部
31a 光源
31b ライトガイド
31c 集光レンズ
32 光検出部
32a 光ファイバ
32b 分光器
P5 物品検査位置

Claims (9)

  1. 検査用の物品(W)を物品検査位置(P5)に搬送する搬送部(12)と、
    前記物品検査位置に搬送された前記物品に光を照射する光照射部(31)と、前記物品を透過または反射した光を検出する光検出部(32)とを有し、前記光検出部が検出した光の分光特性に基づいて前記物品の品質を検査する物品検査部(3)と、を備える物品検査装置(1)であって、
    前記物品検査部は、前記光検出部が検出した光の分光特性のスペクトルの、波長毎の測定値を標準化し、標準化した値により前記物品が正常品か不良品かの判断を行なう物品検査装置。
  2. 前記物品検査部は、前記光検出部が検出した光の分光特性のスペクトルの、波長毎の測定値の統計値を算出し、前記統計値に基づいて波長毎の測定値を標準化する請求項1に記載の物品検査装置。
  3. 前記物品検査部は、前記標準化した値に対する閾値に基づいて、前記物品が正常品か不良品かの判断を行なう請求項1または請求項2に記載の物品検査装置。
  4. 前記物品検査部は、前記標準化した値に対する閾値として、前記標準化した値を正常であると判定する上限値である上限閾値と、前記標準化した値を正常であると判定する下限値である下限閾値とを設ける請求項3に記載の物品検査装置。
  5. 前記物品検査部は、前記標準化した値の絶対値に対する閾値に基づいて、前記物品が正常品か不良品かの判断を行なう請求項1または請求項2に記載の物品検査装置。
  6. 前記物品検査部は、前記標準化した値に対する閾値を、波長方向に分割した範囲毎に設定する請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の物品検査装置。
  7. 前記物品検査部は、前記閾値を用いて前記物品が正常品か不良品かの判断を行なわない波長の範囲を設ける請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の物品検査装置。
  8. 前記閾値は、前記物品の正常品の測定値を標準化した値に基づいて設定される請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の物品検査装置。
  9. 前記物品検査部は、前記光検出部が検出した光の分光特性のスペクトルに、スペクトルの変換処理を行なった結果の値を波長毎に標準化し、標準化した値により前記物品が正常品か不良品かの判断を行なう請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の物品検査装置。
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