JP2014174030A - 分光測定装置及び分光測定方法 - Google Patents

分光測定装置及び分光測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】測定対象となる青果類の表面形状を正確に測定することによって、内部品質評価を非破壊的に高精度で評価(測定)することができる分光測定装置及び分光測定方法を提供する。
【解決手段】青果類の表面形状を測定するための形状特定手段と、青果類の内部品質を測定するための内部品質検出手段と、形状特定手段及び前記内部品質検出手段と接続された演算処理装置とを備え、演算処理装置は、形状特定手段によって測定された青果類の表面形状データと、内部品質検出手段によって測定された青果類の内部品質データとに基づいて、青果類の内部品質を測定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、青果類の糖度、酸度、熟度、内部傷害などの内部品質を、非破壊的に評価(測定)するための分光測定装置及び分光測定方法に関する。
従来、果実や野菜などの青果類の糖度、酸度、熟度、内部傷害などの内部品質を非破壊的に測定する方法として、近赤外分光法が知られている。
近赤外分光法では、青果類に対して近赤外光を照射して、青果類からの反射光もしくは青果類の内部を透過した透過光を検出することによって、反射光もしくは透過光の吸光度などに応じて内部品質を評価している。
図13は、透過光を測定する方法による従来の分光測定装置100の構成を説明するための概略構成図である。(搬送方向前方から見た配置を示す。)
図示するように、搬送ライン110上の青果類102に対して、青果類102の一方の側方に設けられた光源104から測定用光112が照射される。
青果類102はトレー108に載置されており、青果類102の内部を散乱して他方の側方へ透過する透過光114が、青果類102を挟んで、光源104とは反対側に設置された受光部106によって受光される。
このような従来の分光測定装置100では、青果類102の内部傷害を測定する場合、例えば多数のサンプルに対して透過光測定と肉眼観察とを行うことにより、内部傷害の度合いを示すパラメータを透過光信号の大きさに対応して予め設定しておき、測定対象の青果類102からの透過光114を測定して得られた透過光信号に基づき上記のパラメータと比較することによって青果類102の内部品質を評価している。
また、青果類102の糖度、酸度、熟度などを測定する場合には、青果類102の種類に応じて設定された光波長範囲の吸光度を測定して、予め解析装置に入力されたデータと比較することによって青果類102の内部品質を評価している。
しかしながら、測定対象である青果類の大きさや形状などや測定用光112が照射された際の青果類の向きによって、計測誤差が生じてしまっていた。
このため、特許文献1(特開2011−117942号公報)、特許文献2(特開2010−197151号公報)、特許文献3(特開2009−294144号公報)などでは、赤外光分光法を用いて青果類の内部品質を測定する前に、カメラなどの撮像装置を用いて測定対象である青果類の大きさや形状の情報を取得し、測定に影響のない領域の決定や受光条件の変更などを実施している。
特開2011−117942号公報 特開2010−197151号公報 特開2009−294144号公報
しかしながら、カメラなどの撮像装置を用いる方法では、青果類の二次元的な形状を判定することはできるが、表面の凹凸など青果類の表面形状を正確に判別することはできず、例えば、測定用光112が照射された領域に凹部が存在する場合には、内部品質の測定精度が低下してしまっていた。
本発明では、このような現状に鑑み、測定対象となる青果類の表面形状を正確に測定することによって、内部品質評価を非破壊的に高精度で評価(測定)することができる分光測定装置及び分光測定方法を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題を解決するために発明されたものであって、本発明の分光測定装置は、青果類の内部品質を測定するための分光測定装置であって、
前記青果類の表面形状を測定するための形状特定手段と、
前記青果類の内部品質を測定するための内部品質検出手段と、
前記形状特定手段及び前記内部品質検出手段と接続された演算処理装置と、を備え、
前記演算処理装置は、前記形状特定手段によって測定された前記青果類の表面形状データと、前記内部品質検出手段によって測定された前記青果類の内部品質データとに基づいて、前記青果類の内部品質を測定することを特徴とする。
このように構成することによって、青果類の表面に存在する凹凸などの表面形状に基づいて、より正確に青果類の内部品質を測定することができる。このため、青果類の表面に凹部などがあっても、高精度で青果類の内部品質を測定することができる。
この場合、前記演算処理装置によって、前記表面形状データに基づいて、前記青果類の測定可能領域を判断し、
前記内部品質データのうち、前記青果類の測定可能領域に対応するデータのみを用いて内部品質を測定することができる。
また、前記演算処理装置によって、前記表面形状データに基づいて、前記青果類の内部品質測定が可能か否かを判断することもできる。
また、前記演算処理装置によって、前記表面形状データから形状依存データを算出するとともに、前記内部品質データと、前記形状依存データとの比率を求めることで、前記青果類の内部品質を測定することもできる。
このように構成することによって、例えば、吸光度などの内部品質データを、表面形状データから得られる、例えば、青果類を近赤外光が透過した部分の距離(光路長)や体積などの形状依存データで割ることで、内部品質データを形状による補正を行い、内部品質の測定精度を高めることができる。
また、前記形状特定手段としては、変位センサを用いることができる。
また、前記内部品質検出手段としては、投光部と受光部とからなり、
前記投光部から前記青果類に対して照射された測定用光の反射光もしくは透過光を前記受光部によって受光し、
前記反射光もしくは前記透過光の光量に基づいて前記青果類の内部品質を測定することが好ましい。
この場合、前記投光部が、近赤外光を照射する近赤外投光部とすることができる。
また、前記青果類を所定の方向に搬送する搬送ラインをさらに備え、
前記搬送ラインの上流部に前記形状特定手段を配置するとともに、前記搬送ラインの下流部に前記内部品質検出手段を配置してもよい。
この場合、前記演算処理装置は、前記表面形状データに基づいて、前記青果類の内部品質測定が可能か否かを判断し、
内部品質測定が不能と判断された青果類を、前記搬送ラインから取り除くように構成することができる。
また、前記搬送ラインには、前記青果類が載置される載置体が設けられていてもよい。
また、前記表面形状データに基づいて、前記青果類のサイズ選別、異形品選別のうちの少なくともいずれかを行うように構成することもできる。
また、本発明の分光測定方法は、青果類の内部品質を測定するための分光測定方法であって、
前記青果類の表面形状を測定する形状特定工程と、
前記青果類の内部品質を測定する内部品質検出工程と、
前記形状特定工程で測定した前記青果類の表面形状に関する情報と、前記内部品質検出工程で測定した前記青果類の内部品質に関する情報とに基づいて、前記青果類の内部品質を測定することを特徴とする。
この場合、前記青果類の表面形状に関する情報に基づいて、前記青果類の測定可能領域を判断し、
前記青果類の内部品質に関する情報のうち、前記青果類の測定可能領域に対応する情報のみを用いて内部品質を測定することができる。
また、前記青果類の表面形状に関する情報に基づいて、前記青果類の内部品質測定が可能か否かを判断してもよい。
また、前記青果類の表面形状に関する情報から前記青果類の形状に依存する情報を算出し、前記青果類の内部品質に関する情報と、前記青果類の形状に依存する情報との比率に基づいて、前記青果類の内部品質を測定してもよい。
また、前記青果類の表面形状に関する情報に基づいて、前記青果類のサイズ選別、異形品選別のうちの少なくともいずれかを行うようにしてもよい。
本発明によれば、変位センサを用いることによって測定対象となる青果類の形状を正確に測定することができ、青果類の表面形状や向きを正確に把握することができるため、内部品質評価をより高精度に行うことができる。
また、例えば、吸光度などの内部品質データを、表面形状データから得られる、例えば、青果類を近赤外光が透過した部分の距離(光路長)や体積などの形状依存データで割ることで、内部品質データを形状による補正を行い、内部品質の測定精度を高めることができる。
図1は、本発明の分光測定装置の一実施例における構成を説明するための概略構成図である。 図2は、本実施例における形状特定手段14及び内部品質検出手段16の配置例を示す模式図である。 図3は、本実施例における形状特定手段14及び内部品質検出手段16の配置例を示す模式図である。 図4は、本発明の分光測定装置の別の実施例における構成を説明するための概略構成図である。 図5は、本実施例における形状特定手段14及び内部品質検出手段16の配置例を示す模式図である。 図6は、本実施例における形状特定手段14及び内部品質検出手段16の配置例を示す模式図である。 図7は、測定対象である青果類30の表面形状データ及び内部品質データの一例を示すグラフである。 図8は、測定対象である青果類30の表面形状データ及び内部品質データの一例を示すグラフである。 図9は、青果類30として、内部傷害のない正常なタマネギを用いた場合の吸光度スペクトルを示すグラフである。 図10は、図9のグラフの測定時におけるタマネギの向きを図示した模式図である。 図11は、図11(a)に示すように、青果類30としてジャガイモを測定した場合の例であって、図11(b)は、変位センサ20を用いて測定した表面形状データ(測長)及び近赤外投光部22及び近赤外受光部24を用いて測定した内部品質データ(吸光度)を一つのグラフにまとめたものである。 図12は、青果類30として、内部傷害のない正常なジャガイモ、及び、内部傷害を有するジャガイモの吸光度を示すグラフである。 図13は、透過光を測定する方法による従来の分光測定装置100の構成を説明するための概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の分光測定装置の一実施例における構成を説明するための概略構成図である。
図1に示すように、本実施例の分光測定装置10は、測定対象となる青果類30が搬送される搬送ライン12と、搬送ライン12の上流部に配置された形状特定手段14と、搬送ライン12の下流部に配置された内部品質検出手段16と、形状特定手段14及び内部品質検出手段16と接続された演算処理装置18とを備えている。
なお、形状特定手段14としては、一次元センサであっても二次元センサであっても構わず、既知の変位センサや形状計測センサなどを用いることができ、光学的に測定するものであっても、超音波を用いて測定するものであってもよく、例えば、LJ−V7000シリーズ(キーエンス社製、超高速インラインプロファイル測定器)などを用いることができる。
このような形状特定手段14を備えることによって、青果類30の表面形状データを得ることができ、青果類30の形状を正確に把握することができる。このようにして得られた表面形状データを用いて、例えば、青果物30のサイズ選別を行ったり、異形品の選別を行ったりすることもできる。
また、内部品質検出手段16としては、非破壊的に青果類30の内部品質を評価(測定)することができるものであれば、特に限定されるものではないが、例えば、上述する近赤外分光法を用いた内部品質検出装置を用いることができる。
本実施例においては、このような形状特定手段14によって得られた青果類30の表面形状データと、内部品質検出手段16によって得られた青果類30の内部品質データとに基づいて、青果類30の内部品質を高精度に評価(測定)している。
図2及び3は、本実施例における形状特定手段14及び内部品質検出手段16の配置例を示す模式図である。なお、本実施例では、形状特定手段14として、変位センサ20を用いており、内部品質検出手段16として、赤外分光法を用いた内部品質評価装置を用いた例で説明するため、近赤外投光部22及び近赤外受光部24とを有している。
図2に示すように、変位センサ20は、青果類30の両側方の形状を測定するために、搬送ライン12の両側方部に配置することができる。
この場合、青果類30の変位センサ20によって表面形状が測定された箇所に測定用光が照射されるように、近赤外投光部22は搬送ライン12の一方の側方部に、近赤外受光部24は搬送ライン12の他方の側方部に配置される。
また、図3に示すように、青果類30の両側方の形状、及び、上方の形状を測定するために、変位センサ20を、搬送ライン12の両側方部及び上方部に配置することができる。
この場合、近赤外投光部22は搬送ライン12の両側方部に配置され、近赤外受光部24は搬送ライン12の上方部に配置される。
なお、上述する実施例では、青果類30は搬送ライン12上に直接載置されているが、青果類30を載置するための載置体を用いて、青果類30を個別に搬送するように構成することもできる。
図4は、本発明の青果類の内部品質評価装置の別の実施例における構成を説明するための概略構成図である。なお、図4の分光測定装置10は、基本的には、図1に示した分光測定装置10と同じ構成であるため、同じ構成部材には同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図4に示す実施例では、搬送ライン12上に、青果類30を個別に載置するための載置体26が配置されている。
このように構成することによって、損壊しやすい青果類30であっても安全に搬送することができる。
また、形状特定手段14によって表面形状データを測定した際の青果類30の向きと、内部品質検出手段16によって内部品質データを測定した際の青果類30の向きが異なっている場合、すなわち、搬送に伴って青果類30が回転してしまった場合には、測定精度が低下する懸念が生じるが、このように載置体26に青果類30を載置することによって、搬送に伴って青果類30が回転してしまうことを防止できる。
図5及び6は、本実施例における形状特定手段14及び内部品質検出手段16の配置例を示す模式図である。なお、本実施例では、内部品質検出手段16として、赤外分光法を用いた内部品質評価装置を用いた例で説明するため、近赤外投光部22及び近赤外受光部24とを有している。
図5及び6に示すように、本実施例における載置体26には、変位センサ20によって青果類30の下方の形状を測定するため、また、透過光を青果類30の下方で受光するために、開口部26aが設けられている。
この場合、図5に示すように、変位センサ20は、青果類30の両側方の形状、及び、下方の形状を測定するために、搬送ライン12の両側方部及び下方部に配置することができる。
この場合、近赤外投光部22は搬送ライン12の両側方部に配置され、近赤外受光部24は搬送ライン12の下方部に配置される。
また、図6に示すように、青果類30の上方の形状、及び、下方の形状を測定するために、変位センサ20を、搬送ライン12の上方部及び下方部に配置することができる。
この場合、近赤外投光部22は搬送ライン12の上方部に配置され、近赤外受光部24は搬送ライン12の下方部に配置される。
以上、本発明の分光測定装置10の簡易的な構成における、形状特定手段14及び内部品質検出手段16の配置例を説明したが、これに限らず、適宜配置を変更することができる。
また、形状特定手段14(変位センサ20)や内部品質検出手段16(近赤外投光部22)の数は特に限定されるものではなく、例えば、搬送ライン12の両側方部にそれぞれ複数の変位センサ20を配置するように構成することもできる。
このように構成された本発明の分光測定装置10では、以下のようにして、青果類30の内部品質が演算処理装置18において評価(測定)される。
図1に示すように、搬送ライン12の上流側から搬送される青果類30は、まず、形状特定手段14によって、青果類30の表面形状が測定される。
なお、青果類30の表面形状は、二次元センサを用いて、青果類30の表面形状を立体的に測定してもよいし、一次元センサを用いて、青果類30の周長(実質的に、水平断面形状)を測定してもよい。
このように形状特定手段14によって測定された青果類30の表面形状データは、演算処理装置18に送信され、記憶される。
次いで、形状特定手段14よりも下流側に配置された内部品質検出手段16によって、青果類30の内部品質が測定される。
内部品質検出手段16によって測定された青果類30の内部品質データは、演算処理装置18に送信され、記憶される。
図7,8は、測定対象である青果類30の表面形状データ及び内部品質データの一例を示すグラフである。
図7は、図7(a)に示すように、青果類30としてタマネギの側方、すなわち、タマネギの首(芽)がない方向から測定した場合の例であって、図7(b)は、変位センサ20を用いて測定エリア32を測定した表面形状データ、図7(c)は、近赤外投光部22及び近赤外受光部24を用いて測定エリア32を測定した内部品質データである。
このように、タマネギの側方から測定した場合には、端部を除いて、安定した内部品質データが取得できている。なお、タマネギの端部においては、測定用光の回り込みなどの影響によって、正確な内部品質測定ができないため、内部品質を測定するためには用いることができない。
一方で、図8は、図8(a)に示すように、青果類30としてタマネギの上方、すなわち、タマネギの首(芽)がある方向から測定した場合の例であって、図8(b)は、変位センサ20を用いて測定エリア32を測定した表面形状データ、図8(c)は、近赤外投光部22及び近赤外受光部24を用いて測定エリア32を測定した内部品質データである。
このように、タマネギの上方から測定した場合には、端部以外においても、タマネギの首(芽)に対応する箇所の内部品質データが乱れてしまっている。これは、タマネギの首(芽)が、他の箇所に比べ吸光度が高いためであると考えられる。
したがって、図8(b)に示すように、表面形状データによって、タマネギの首(芽)が検出された場合には、例えば、内部品質データにおいてタマネギの首(芽)に対応する箇所(測定不可領域)のデータを測定不可データとして判断し、タマネギの首(芽)及び端部に対応する箇所以外のデータ(測定可能領域のデータ)のみを用いて内部品質の測定を行うようにすることができる。
また、タマネギの大きさに対して、タマネギの首(芽)が占める領域が大きい場合(例えば、タマネギが小さい場合など)には、当該タマネギの内部品質を測定不能であると判断する。
このような場合には、当該タマネギの内部品質を再測定するように、例えば、測定不能と判断されたタマネギのみを搬送ライン12の途中で、リターンラインに移動させて、再度、搬送ライン12の上流側から搬送させるようにしたり、所定のボックスに溜めるようにしたりして、搬送ライン12から当該タマネギを取り除くことができる。
図9は、青果類30として、内部傷害のない正常なタマネギを用いた場合の吸光度スペクトルを示すグラフである。
なお、図9(a)に示す吸光度スペクトルは、図10に示すように、タマネギの首(芽)の位置を変化させて、近赤外分光法を用いて測定したものである。
図9(a)からも明らかなように、90度、縦120度、横120度のデータは、波長850〜950nmにおける吸光度が高くなる傾向がある。これをより明確にするため、吸光度の変化を2次微分することによって、図9(b)のようなグラフを得ることができる。
図9(b)から明らかなように、90度、縦120度、横120度のデータは、波長850〜950nmの範囲において、吸光度の2次微分値が正の値となってしまっている。このような傾向は、通常、タマネギに内部傷害が生じている場合に見られるものであり、吸光度だけによって内部品質を判定しようとすると、誤った判定をしてしまうことになる。
このため、本発明の分光測定装置10では、事前に、形状特定手段14によって青果類30の表面形状を測定し、図10における90度、縦120度、横120度の場合のように、測定エリア32に特異な形状、本実施例においては、タマネギの首(芽)が存在するか否かを判定している。
図11は、図11(a)に示すように、青果類30としてジャガイモを測定した場合の例であって、図11(b)は、変位センサ20を用いて測定した表面形状データ(測長)及び近赤外投光部22及び近赤外受光部24を用いて測定した内部品質データ(吸光度)を一つのグラフにまとめたものである。
このように、正常な青果類30の内部品質データ(例えば、吸光度)は正規化することによって、表面形状データと相関関係を有していることが明らかである。
このため、内部品質データ(例えば、吸光度)と、表面形状データから得られる形状依存データ(例えば、測定用光の光路長や青果類30の体積)との比率を求めることによって、内部品質データを内部品質をより正確に測定することができる。
図12は、青果類30として、内部傷害のない正常なジャガイモ、及び、内部傷害を有するジャガイモの吸光度を示すグラフである。
なお、本実施例においては、直径60mm程度の内部傷害のない正常なジャガイモを用いて測定を行っており、このジャガイモの内部に人工的に空洞を設けることによって、擬似的に内部傷害を有するジャガイモとして測定している。
正常なジャガイモ(穴無)及び人工的に空洞を設けたジャガイモ(穴1、穴2、穴3)の質量は、それぞれ以下のとおりである。
Figure 2014174030
図12からも明らかなように、内部に空洞が設けられたジャガイモでは、内部空洞に対応する箇所の吸光度が低下している。しかしながら、ジャガイモの表面に窪みがある場合にも、このように吸光度が低下する場合があり、吸光度だけでは本当に内部に空洞があるのか否かを判断することはできない。
したがって、図12に示すように、内部品質データ(吸光度)と表面形状データから得られる形状依存データ(測定用光の光路長)の比率を演算処理装置18において算出することによって、内部品質データ(吸光度)を形状による補正を行い、内部空洞の有無を精度良く判定することができる。なお、本実施例においては、測定用光の光路長から所定の補正値を減算した値によって、吸光度を割ることで、形状による補正後の吸光度を算出している。
なお、本実施例においては、内部品質データとして、近赤外分光法によって得られた吸光度をそのまま用いているが、例えば、吸光度を正規化した値を用いてもよいし、また、隣接する波長の吸光度について微分もしくは2次微分などの前処理をしたデータを用いてもよい。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、上記実施例では、内部品質検出手段16として、近赤外分光法を用いているが、例えば、可視光や超音波を用いて内部品質を検出することもできる。
また、上記では、搬送ライン12を用いて、青果類30を連続的に検査する場合の実施例を挙げているが、搬送ライン12を用いずに、個別の青果類30に対して、形状特定手段14を用いて表面形状データを取得した後、内部品質検出手段16を用いて内部品質データを取得することによって、内部品質を検出してもよいなど、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
10 分光測定装置
12 搬送ライン
14 形状特定手段
16 内部品質検出手段
18 演算処理装置
20 変位センサ
22 近赤外投光部
24 近赤外受光部
26 載置体
26a 開口部
30 青果類
32 測定エリア
100 内部品質検出装置
102 青果類
104 光源
106 受光部
108 トレー
110 搬送ライン
112 測定用光
114 透過光

Claims (16)

  1. 青果類の内部品質を測定するための分光測定装置であって、
    前記青果類の表面形状を測定するための形状特定手段と、
    前記青果類の内部品質を測定するための内部品質検出手段と、
    前記形状特定手段及び前記内部品質検出手段と接続された演算処理装置と、を備え、
    前記演算処理装置は、前記形状特定手段によって測定された前記青果類の表面形状データと、前記内部品質検出手段によって測定された前記青果類の内部品質データとに基づいて、前記青果類の内部品質を測定することを特徴とする分光測定装置。
  2. 前記演算処理装置は、前記表面形状データに基づいて、前記青果類の測定可能領域を判断し、
    前記内部品質データのうち、前記青果類の測定可能領域に対応するデータのみを用いて内部品質を測定することを特徴とする請求項1に記載の分光測定装置。
  3. 前記演算処理装置は、前記表面形状データに基づいて、前記青果類の内部品質測定が可能か否かを判断することを特徴とする請求項1または2に記載の分光測定装置。
  4. 前記演算処理装置は、前記内部品質データと、前記表面形状データとの比率を求めることによって、前記青果類の内部品質を測定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の分光測定装置。
  5. 前記形状特定手段が、変位センサであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の分光測定装置。
  6. 前記内部品質検出手段が、投光部と受光部とからなり、
    前記投光部から前記青果類に対して照射された測定用光の反射光もしくは透過光を前記受光部によって受光し、
    前記反射光もしくは前記透過光の光量に基づいて前記青果類の内部品質を測定することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の分光測定装置。
  7. 前記投光部が、近赤外光を照射する近赤外投光部であることを特徴とする請求項6に記載の分光測定装置。
  8. 前記青果類を所定の方向に搬送する搬送ラインをさらに備え、
    前記搬送ラインの上流部に前記形状特定手段が配置されるとともに、前記搬送ラインの下流部に前記内部品質検出手段が配置されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の分光測定装置。
  9. 前記演算処理装置は、前記表面形状データに基づいて、前記青果類の内部品質測定が可能か否かを判断し、
    内部品質測定が不能と判断された青果類を、前記搬送ラインから取り除くように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の分光測定装置。
  10. 前記搬送ラインには、前記青果類が載置される載置体が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の分光測定装置。
  11. 前記表面形状データに基づいて、前記青果類のサイズ選別、異形品選別のうちの少なくともいずれかを行うように構成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の分光測定装置。
  12. 青果類の内部品質を測定するための分光測定方法であって、
    前記青果類の表面形状を測定する形状特定工程と、
    前記青果類の内部品質を測定する内部品質検出工程と、
    前記形状特定工程で測定した前記青果類の表面形状に関する情報と、前記内部品質検出工程で測定した前記青果類の内部品質に関する情報とに基づいて、前記青果類の内部品質を測定することを特徴とする分光測定方法。
  13. 前記青果類の表面形状に関する情報に基づいて、前記青果類の測定可能領域を判断し、
    前記青果類の内部品質に関する情報のうち、前記青果類の測定可能領域に対応する情報のみを用いて内部品質を測定することを特徴とする請求項12に記載の分光測定方法。
  14. 前記青果類の表面形状に関する情報に基づいて、前記青果類の内部品質測定が可能か否かを判断することを特徴とする請求項12または13に記載の分光測定方法。
  15. 前記青果類の内部品質に関する情報と、前記青果類の表面形状に関する情報との比率に基づいて、前記青果類の内部品質を測定することを特徴とする請求項12から14のいずれかに記載の分光測定方法。
  16. 前記青果類の表面形状に関する情報に基づいて、前記青果類のサイズ選別、異形品選別のうちの少なくともいずれかを行うことを特徴とする請求項12から15のいずれかに記載の分光測定方法。
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