JP2023016595A - ディマンドレスポンス応動装置及びディマンドレスポンスシステム - Google Patents

ディマンドレスポンス応動装置及びディマンドレスポンスシステム Download PDF

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Abstract

【課題】アグリゲータとCGSの制御装置との間に配置され、既存のCGSの制御装置を利用しながら、アグリゲータからのDR指令に応動することができるDR応動装置等を提供する。【解決手段】系統電源と連系して負荷に電力を供給するCGSの発電機を制御する発電制御装置であって、系統電源からの受電量を一定値以上に維持する予め定めた手順に従って入力受電量に応じた目標発電量を算出し、発電量が算出された目標発電量に収束するように発電機を制御する発電制御装置に接続され、アグリゲータのサーバ装置からDR指令を受信すると、受電量をDR指令で指定されたDR指令値とする応動処理を実行するDR応動装置は、負荷で消費される負荷電力及びDR指令値から定まる目標発電量を求め、目標発電量を予め定めた手順により算出させるために発電制御装置に入力する修正受電量を演算し、演算された修正受電量を含む制御指令を発電制御装置に出力する。【選択図】図6

Description

本発明は、ディマンドレスポンス応動装置及びディマンドレスポンスシステムに関する。
近年、発電設備や蓄電設備などの需要家側のエネルギーリソースを統合制御することで、発電所と同等の機能を提供するバーチャルパワープラント(VPP)という仕組みの構築が進められている。また、電力需給がひっ迫している場合に、地域において工場等の電力需要側の使用電力量の抑制を促進し、地域全体で最適な電力利用を実現するディマンドレスポンス(DR)という仕組みも活用されている。
VPPやDRにおいて、需要家側のエネルギーリソースを統合制御し、VPPやDRからエネルギーサービスを提供する事業者を「アグリゲータ」という。各需要家は、アグリゲータからのディマンドレスポンス指令(以下、「DR指令」という。)に応じて、自家のエネルギーリソースを制御して電力需要を増減させる。各需要家には、使用電力の削減量や電力需要の創出量に応じて、報酬等のインセンティブを与えられる。
特許文献1には、受電点を介して外部から電力の供給を受ける負荷における負荷電力が変動する際に、受電点における受電電力の値が所定の閾値を超えないように、受電電力の値を入力として、受電電力とは別に負荷に電力を供給する補助電力源の出力の値をフィードバック制御する制御装置の前段に設けられたネガワット取引支援装置が開示されている。ネガワット取引とは、需要家が、電力会社やアグリゲータと契約を結び、要請に応じて電力需要を抑制するインセンティブ型の「下げDR」のことである。
このネガワット取引支援装置は、ネガワット取引におけるディマンドレスポンス指令として受電点における受電電力を指定の値とする旨の受電電力指定値を受信する受信器と、受信した受電電力指定値を所定の閾値から減算して受電電力のバイアス値を算出するバイアス値算出器と、バイアス値算出器で得られた受電電力のバイアス値を受電電力の値に加算して仮想受電電力を算出し、該算出した仮想受電電力の値を受電点における受電電力の値に代えて制御装置に入力する仮想受電電力算出部と、を備えたことを特徴とする。
一方、単一エネルギー源から電力と熱エネルギーという二つのエネルギーを連続的に生産するコジェネレーションシステム(以下、「CGS」という。)が知られている。VPPやDRの発電設備としてCGSを使用することもでき、系統電源からの電力とCGSの発電電力を系統連系し、電力需要の一部を賄うことも可能である。
特開2020-152307号公報
しかしながら、CGSの制御装置は、構内負荷に対応して最適な発電量となるように発電機を制御している。また、CGSの制御装置は、CGSの発電電力が系統電源側に流れ込む「逆潮流」を防止するために、常に最低受電量を保証する「受電一定制御」を行っている。このため、アグリゲータからのDR指令に応じた発電量を得るためには、CGSの制御装置を改造する必要があった。
本発明の目的は、アグリゲータとコジェネレーションシステムの制御装置との間に配置され、既存のコジェネレーションシステムの制御装置を利用しながら、アグリゲータからのディマンドレスポンス指令に応動することができるディマンドレスポンス応動装置と、このディマンドレスポンス応動装置を含むディマンドレスポンスシステムとを提供することにある。
本開示の第1の形態に係るディマンドレスポンス応動装置は、系統電源と連系して負荷に電力を供給するコジェネレーションシステムの発電機を制御する発電制御装置であって、前記系統電源からの受電量を一定値以上に維持する予め定めた手順に従って入力受電量に応じた目標発電量を算出し、発電量が算出された目標発電量に収束するように前記発電機を制御する発電制御装置に接続され、アグリゲータのサーバ装置からディマンドレスポンス指令を受信すると、前記受電量を前記ディマンドレスポンス指令で指定されたDR指令値とする応動処理を実行するディマンドレスポンス応動装置であって、前記負荷で消費される負荷電力及び前記DR指令値から定まる前記目標発電量を求め、前記目標発電量を前記予め定めた手順により算出させるために前記発電制御装置に入力する修正受電量を演算する演算部を備え、前記演算部で演算された前記修正受電量を含む制御指令を前記発電制御装置に出力する、ディマンドレスポンス応動装置である。
本開示の第2の形態に係るディマンドレスポンスシステムは、系統電源と連系して負荷に電力を供給するコジェネレーションシステムの発電機を制御する発電制御装置であって、前記系統電源からの受電量を一定値以上に維持する予め定めた手順に従って入力受電量に応じた目標発電量を算出し、発電量が算出された目標発電量に収束するように前記発電機を制御する発電制御装置と、前記発電制御装置に接続され、アグリゲータのサーバ装置からディマンドレスポンス指令を受信すると、前記受電量を前記ディマンドレスポンス指令で指定されたDR指令値とする応動処理を実行するディマンドレスポンス応動装置と、を備え、前記ディマンドレスポンス応動装置が、前記負荷で消費される負荷電力及び前記DR指令値から定まる前記目標発電量を求め、前記目標発電量を前記予め定めた手順により算出させるために前記発電制御装置に入力する修正受電量を演算する演算部を備え、前記演算部で演算された前記修正受電量を含む制御指令を前記発電制御装置に出力する、ディマンドレスポンスシステムである。
本発明のDRシステムによれば、アグリゲータとコジェネレーションシステムの制御装置との間にディマンドレスポンス応動装置を配置することで、既存のコジェネレーションシステムの制御装置を利用しながら、アグリゲータからのディマンドレスポンス指令に応動することができる。
ディマンドレスポンスを説明するための模式図である。 本発明の実施の形態に係るDRシステムの構成の一例を示すブロック図である。 DR応動装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 CGSの制御装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 アグリゲータサーバの電気的構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るDRシステムの構成の一例を示すブロック図である。 パラメータ設定画面の一例を示す図である。 「受電一定制御」を説明するためのグラフである。 「負荷追従制御」を説明するためのグラフである。 DR応動装置の基本動作を示すフローチャートである。 「DR応動処理」の手順の一例を示すフローチャートである。 「DR実施判定処理」の手順の一例を示すフローチャートである。 アグリゲータで実施される「再配分処理」の手順の一例を示すフローチャートである。 負荷変動幅設定画面の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る「最低受電量演算処理」の手順の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るDRシステムの構成の一例を示すブロック図である。 DR応動処理時の動作チャートの一例を示すグラフである。 第3の実施形態に係る「負荷変動抑制処理」の手順の一例を示すフローチャートである。 DR応動成功の条件を説明するためのグラフである。 第4の実施形態に係る「負荷変動抑制処理」の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
まず、ディマンドレスポンスについて説明する。
図1はディマンドレスポンスを説明するための模式図である。ディマンドレスポンスには、要請に応じて電力需要を減らす「下げDR」と、要請に応じて電力需要を増やす「上げDR」とがある。ここでは「下げDR」を例に、ディマンドレスポンスについて説明する。図1に示すように、ディマンドレスポンスは、電力会社1、アグリゲータ2、及び需要家3の三者間で行われる。
電力需給がひっ迫している場合には、電力会社1がアグリゲータ2に対して「下げDR」を発動する。即ち、電力会社1がアグリゲータ2に、電力需要の抑制を依頼する。依頼を受けたアグリゲータ2は、需要家3に対して「下げDR」を発動する。即ち、アグリゲータ2が需要家3に、電力需要の抑制を依頼する。
依頼を受けた需要家3は、蓄電設備からの放電や発電設備による発電を行って電力需要の抑制し、系統電源からの受電量を削減する。アグリゲータ2は、複数の需要家3の削減電力を集計し、合計値を削減電力として電力会社1に提供する。電力会社1は、削減電力量に応じた報酬をアグリゲータ2に支払う。アグリゲータ2は、電力会社1から受け取った報酬を需要家3に分配する。
なお、後で詳細に説明するが、DR応動成功の条件は取引規程等で予め決められている。DR応動に成功した需要家3に対して報酬が支払われる。DR応動に失敗した需要家3は、報酬の支払いを受けることができない。また、DR応動に失敗した需要家3は、ペナルティとして罰金を支払わなければならない場合もある。
(DRシステム)
次に、ディマンドレスポンスシステム(以下、「DRシステム」という。)を通信システムとして説明する。図2は本発明の実施の形態に係るDRシステムの構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、DRシステムは、電力会社のサーバ10、アグリゲータサーバ12、及び需要家14に配置されたDR応動装置16を含む。図2には、複数の需要家14A、14Bに対応して、複数のDR応動装置16が図示されている。但し、各装置の個数は、図示されたものには制限されない。
電力会社のサーバ10とアグリゲータサーバ12とは、有線又は無線の通信回線により接続され、相互に通信が可能とされている。アグリゲータサーバ12及び複数の応動装置16は、有線又は無線のネットワークNに接続され、ネットワークNを介して相互に通信が可能とされている。
図示した例では、需要家14Aには、DR指令に応動するDR応動装置16と発電設備18とが配置されている。発電設備18は、コジェネレーションシステムであり、発電機20と、目標値で発電するように発電機20を制御する制御装置22とを備えている。以下では、CGS発電設備18という。DR応動装置16は、アグリゲータサーバ12からのDR指令に応じて、発電機20の制御装置22に制御指令を出力する。
また、需要家14Bには、応動装置16とCGS発電設備18に加えて、蓄電設備24が配置されている。蓄電設備24は、蓄電池26と、蓄電池26の充放電を制御する制御装置28とを備えている。DR応動装置16は、アグリゲータサーバ12からのDR指令に応じて、発電機20の制御装置22及び蓄電池26の制御装置28の少なくとも一方に制御指令を出力する。
(各装置の電気的構成)
次に、各装置の電気的構成について説明する。
図3に示すように、DR応動装置16は、CPU(Central Processing Unit)32、ROM(Read Only Memory)34、及びRAM(Random Access Memory)36を有する制御部30と、表示部40及び入力部42を有するタッチパネル入力表示部38と、通信部44と、記憶部46と、入出力部47とを備えている。CPU32、ROM34、RAM36、表示部40、入力部42、通信部44、記憶部46、及び入出力部47の各部は、バス48を介して相互に接続されている。
CPU32は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU32は、ROM34又は記憶部46からプログラムを読み出し、RAM34を作業領域としてプログラムを実行する。
タッチパネル入力表示部38は、液晶表示板からなる表示パネル上にタッチパネルが重ねられた構成を有しており、オペレータOPに各種画面を表示する表示部40と、各画面に対するオペレータOPからの操作入力を受け付ける入力部42として機能する。
通信部44は、外部の機器と通信するためのインタフェースである。記憶部46は、HDD(Hard Disk Drive)等により構成され、各種プログラムや各種データを記憶する。本実施の形態では、後述する「DR応動プログラム」や「負荷変動抑制プログラム」が記憶部46に記憶されている。
入出力部47は、外部の機器を接続するためのインタフェースである。DR応動装置16の入出力部47には、後述する計量装置84、86等が接続されている。計量装置84、86の各々は、電力量を計測する装置であり、計測された電力量が入出力部47を介してDR応動装置16に入力される。なお、入出力部47では、必要に応じて、アナログ-デジタル変換やデジタル-アナログ変換が行われる。
図4に示すように、CGS発電設備18の制御装置22は、CPU50、ROM52、及びRAM54、通信部56、記憶部58、及び入出力部60を備えている。各部は、バス62を介して相互に接続されている。制御装置22は、入出力部60を介して発電機20に接続されている。各部の説明は、DR応動装置16と同様であるため省略する。また、蓄電設備24の制御装置28は、入出力部60を介して蓄電池26に接続されていること以外は、CGS発電設備18の制御装置22と同様の構成である。記憶部58には、入力された受電量又は修正受電量に応じて発電量を決定するための制御アルゴリズムが、プログラムとして記憶されている。また、記憶部58には、DR応動装置16から受信した制御指令も記憶される。
図5に示すように、アグリゲータサーバ12は、CPU64、ROM66、及びRAM68、通信部70、及び記憶部72を備えている。各部は、バス74を介して相互に接続されている。各部の説明は、DR応動装置16と同様であるため省略する。本実施の形態では、アグリゲータサーバ12の記憶部72には、後述する「再配分プログラム」が記憶されている。また、電力会社のサーバ10は、アグリゲータサーバ12と同様の構成である。
(DRシステムの詳細構成)
次に、DR応動装置を中心にDRシステムの構成について説明する。
図6は第1の実施形態に係るDRシステムの構成の一例を示すブロック図である。このDRシステムは、需要家が、調整力としてCGS発電設備18を備えている、図2の需要家14Aである場合に相当する。CGS発電設備18としては、例えば、ガスコージェネレーションシステムを使用することができる。ガスコージェネレーションシステムをでは、都市ガスを燃料として発電すると同時に、発生する熱を冷房・暖房・給湯・蒸気などに利用できる。
図6に示すように、需要家14Aは、需要家の構内で電力を消費する構内負荷82と、DR応動装置16と、発電機20及びその制御装置22を有するCGS発電設備18とを備えている。構内負荷82には、系統電源80から受電した受電電力と、CGS発電設備18の発電機20で発電された発電電力とが供給される。
需要家14Aは、計量装置84及び計量装置86をさらに備えている。計量装置84は、系統電源80からの受電量(以下、単に「受電量」という。)を計測し、計測された受電量の値をDR応動装置16(詳しくは、後述するDR応動処理部81)に出力する。計量装置86は、発電機20の発電量を計測し、計測された発電量の値をDR応動装置16(詳しくは、後述するDR応動処理部81)と発電機20の制御装置22とに出力する。
(DR応動装置の機能構成)
次に、DR応動装置16の機能構成について説明する。
DR応動装置16は、受信部79、DR応動処理部81、設定情報記憶部87、及び送信部89を備えている。また、DR応動処理部81は、修正受電量演算部83及び実施判定部85を備えている。各機能部は、DR応動装置16が「DR応動プログラム」を実行することにより実現される。
受信部79は、アグリゲータサーバ12からDR指令を受信する。DR指令には、目標とする受電量の値(以下、「DR指令値」という。)が含まれる。例えば、DR指令値が200kWである下げDRの場合には、受電量が200kWになるように制御する。なお、DR指令には、DR応動時間(DR発動時刻とDR終了時刻で規定される時間)も含まれている。
設定情報記憶部87は、CGS発電設備18、DR応動処理、及び後述する負荷変動抑制処理に関する各種パラメータを記憶している。これらの各種パラメータは、CGSの機種や仕様、制御処理の内容等に応じて、オペレータOPにより予め設定されたものである。CGS発電設備18に関する各種パラメータを設定可能とすることで、機種や仕様の異なるCGS毎に専用のDR応動装置16を用意する必要が無くなり、DR応動装置16の汎用性が担保される。
各種パラメータの設定は、タッチパネル入力表示部38(図3参照)によって受け付ける。例えば、表示部40により図7に示すようなパラメータ設定画面100を表示して、入力部42によりオペレータOPからの各種パラメータの設定入力を受け付ける。オペレータOPにより設定された各種パラメータは、設定情報記憶部87に記憶される。なお、パラメータ設定画面100の設定項目、レイアウト、選択肢表示方法などは例示であり、必要に応じて適宜変更してもよい。
図示したパラメータ設定画面100には、最低受電量、契約受電量、最低発電量、最大発電量の各設定値を入力するための複数の入力部102~108、最低受電量の負荷変動幅の設定を行う画面に遷移するためのボタン110、設定を指示するためのボタン112、及びキャンセルを指示するためのボタン114が含まれている。例えば、入力部102のプルダウンメニューを表示させて所望の最低受電量の値を選択し、ボタン112により設定を指示すると、最低受電量の設定が完了する。
DR応動処理部81は、アグリゲータサーバ12からのDR指令に応じてDR応動処理を実行する。DR応動処理部81は、計量装置84から計測された受電量の値を取得し、計量装置86から計測された発電量の値を取得し、設定情報記憶部87から予め設定された各種パラメータを取得する。
修正受電量演算部83は、発電機20の制御装置22に与える修正受電量を演算する。修正受電量演算部83は、受電量をDR指令値とするために、受電量の計測値や各種パラメータを用いて修正受電量を演算し、演算された修正受電量を含む制御指令を制御装置22に出力する。なお、修正受電量については後述する。
実施判定部85は、DRを実施可能か否か、即ち、受電量をDR指令値とすることができるか否かを判定する。送信部89は、実施判定部85による判定結果を、アグリゲータサーバ12に送信する。なお、実施判定や判定結果の詳細については後述する。
(発電機の制御装置の機能)
次に、発電機20の制御装置22の機能について説明する。
発電機20の制御装置22は、「受電一定制御」や「負荷追従制御」といった所定の制御アルゴリズムに従って発電量を制御している。まず、「受電一定制御」や「負荷追従制御」の考え方について説明する。
図8は、「受電一定制御」を説明するためのグラフである。
需要家14Aの発電機20を系統電源80に接続して系統連系を行う場合、発電機20による発電電力を系統電源80に流す「逆潮流」を禁止する契約を行うのが通常である。しかしながら、構内負荷82の消費電力(以下、「負荷電力」という。)が急激に減少する場合には、発電電力が過剰になり逆潮流を生じ易くなる。特にCGS発電設備18は応答速度が遅く、発電機20の出力制御が追従しきれないため、逆潮流を生じ易くなる。
逆潮流を禁止する契約の下では、保護装置(図示せず)が働き発電機20を停止させる。これを避けるために、CGS発電設備18では、図8に示すように、系統電源80から常に一定値以上の電力を受電する「受電一定制御」を行っている。受電一定制御の下では、負荷電力が減少しても、系統電源80から一定値以上の電力を受電するので、系統電源80に電力が流れず、逆潮流が防止される。以下では、受電一定値のことを「最低受電量」と称する。
図9(A)は、「負荷追従制御」を説明するためのグラフである。
図9(A)示すように、発電機20の制御装置22は、構内負荷82による負荷電力が増加したときに、発電機20から構内負荷82に電力を供給して、受電量を最低受電量以下に調整するように構成されている。換言すれば、制御装置22は、最低受電量を超える電力量だけを発電するように発電機20を制御している。そして、発電機20の発電量が最大発電量(定格)に達した場合には、構内負荷82の増加に伴い受電量が増加する。
本実施の形態では、発電機20の制御装置22の制御アルゴリズムを変更することなく、そのまま利用する。DR指令時には、DR応動装置16が、受電量がDR指令値となるように発電機20の発電量を増減させる制御指令を制御装置22に与える。DR応動装置16は、受電量がDR指令値となるようにフィードバック制御を行う。
DR指令時に制御装置22の制御アルゴリズムに従って発電量を増減するためには、負荷電力(ひいては受電量)が受電量の変化量だけ増減したものとみなす必要がある。下げDR指令時には、受電量の計測値に受電量の減少分を加えた修正受電量を求め、制御装置22に修正受電量を与える。また、上げDR指令時には、受電量の計測値から受電量の増加分を減じた修正受電量を求め、制御装置22に修正受電量を与える。
例えば、図9(B)に示すように、構内負荷82による負荷電力が1000kW、受電量が400kWとすると、発電量は600kWとなる。下げDR指令により、受電量をDR指令値(目標受電量)である200kWまで減らす場合、負荷電力が1000kWのままならば、目標発電量は800kWである。
制御装置22の制御アルゴリズムに従えば、発電量600kWを得るための負荷電力は800kWであるが、目標発電量800kWを得るためには、負荷電力を1000kWとしなければならない。このため、元の受電量400kWに受電量の増加分200kWを加えた600kWを修正受電量として求め、制御装置22に修正受電量600kWを与える。
(DR応動装置の動作)
次に、DR応動装置の動作について説明する。
図10はDR応動装置の基本動作を示すフローチャートである。図11は「DR応動処理」の手順の一例を示すフローチャートである。図12は「DR実施判定処理」の手順の一例を示すフローチャートである。これらの処理は、DR応動装置16のCPU32(図3参照)によって実行される。
DR応動装置16は、所定の時間毎に、図10に示す基本動作を実行する。まず、ステップ100で、CPU32は、アグリゲータサーバ12からDR指令を受信したか否かを判断する。DR指令を受信している場合は、ステップ102に進む。ステップ102で、CPU32は「DR応動処理」を実行して、ルーチンを終了する。
一方、ステップ100でDR指令を受信していない場合は、ステップ104に進む。ステップ104で、CPU32は、計量装置84から受電量(計測値)を取得して、受電量の計測値を含む制御指令を発電機20の制御装置22に出力して、ルーチンを終了する。上記の通り、DR応動装置16は、DR指令時には修正受電量を出力するが、それ以外の場合には受電量の計測値をそのまま出力する。
次に、「DR応動処理」について説明する。
図11に示すように、DR応動処理では、まず、ステップ200で、CPU32は、DR指令に含まれるDR指令値を取得する。次に、ステップ202で、CPU32は、計量装置84から受電量(計測値)を取得する。次に、ステップ204で、CPU32は、計量装置86から発電量(計測値)を取得する。次に、ステップ206で、CPU32は、設定情報記憶部87から契約受電量(パラメータ)を取得する。
次に、ステップ208で、CPU32は、受電量がDR指令値と異なるか否かを判断する。受電量がDR指令値と等しくなった場合は、DR制御完了として、ルーチンを終了する。一方、受電量がDR指令値と異なる場合は、ステップ210に進む。
次に、ステップ210で、CPU32は、「DR実施判定処理」を実行する。「DR実施判定処理」の詳細については後述する。次に、ステップ212で、CPU32は、DRを実施可能であるか否かを判断する。DRを実施できる場合は、ステップ216に進む。DRを実施できない場合(DRを部分実施できる場合も含む。)は、ステップ214に進む。ステップ214では、CPU32は、判定結果をアグリゲータサーバ12に送信して、ルーチンを終了する。なお、「DR実施判定処理」は最初のDR指令に対して行えばよい。
次に、ステップ216で、CPU32は、受電量がDR指令値より大きいか否かを判断する。受電量がDR指令値より大きい場合は、下げDRであるとして、ステップ218に進む。次に、ステップ218で、CPU32は、下げDRのための修正受電量を演算する。次に、ステップ220で、CPU32は、修正受電量を含む制御指令を、発電機20の制御装置22に送信して、ステップ202に戻る。
一方、ステップ216で、受電量がDR指令値以下である場合は、上げDRであるとして、ステップ222に進む。次に、ステップ222で、CPU32は、上げDRのための修正受電量を演算する。次に、ステップ224で、CPU32は、修正受電量を含む制御指令を、発電機20の制御装置22に送信して、ステップ202に戻る。
ステップ208でDR制御完了としてルーチンを終了するか、ステップ212でDRを実施できないとしてルーチンを終了するまで、ステップ202からステップ224までの手順を繰り返し行う。
なお、DR応動装置16は、図10に示す基本動作を所定時間毎に実行する。アグリゲータサーバ12は、一定期間の間、DR指令を繰り返し発動する。ここでは、DR指令が出ている期間を「DR指令期間」と言う。ステップ208でDR制御を完了しても、DR指令期間内は、新たなDR指令を受信して「DR応動処理」を実行し、新たな制御指令を出力する。発電機20の制御装置22の記憶部58に記憶された先の制御指令は、新たな制御指令によって上書きされる。
また、DR指令期間においては、DR指令により受電量はDR指令値に到達し、DR指令期間内はDR指令値に維持される。ここでは、受電量がDR指令値に到達するまでの期間を「DR応動時間」と言い、受電量がDR指令値に維持される期間を「維持期間」と言う。
制御指令を受信した制御装置22は、修正受電量に応じた目標発電量で、発電機20を発電させる。図9(B)の例で説明すると、修正受電量600kWに応じた目標発電量800kWで、発電機20を発電させる。
(下げDRの修正受電量の演算例)
ここで、下げDRの修正受電量の演算例について説明する。
下げDRでは、受電量がDR指令値より大きい場合に、発電量を増やして受電量を減らす。図9(A)及び図9(B)に関連して説明した通り、下記式に基づいて修正受電量を演算する。ここでは、負荷電力が一定という前提の下で演算例を示すが、実際には負荷電力は変動することに留意されたい。
修正受電量=受電量+受電量の減少分
=受電量+(元の受電量-DR指令値)
例えば、下記の条件下で上記の計算式を用いて修正受電量を計算する。
<DR指令前>
負荷電力:1000kW、受電量:400kW、発電量:600kW、最低受電量:200kW
<DR指令>
DR指令値:200kW
<DR応動後>
負荷電力:1000kW、目標受電量:200kW、目標発電量:800kW
この場合には、元の受電量400kWに受電量の増加分200kWを加えた600kWを修正受電量として求める。受電量及び発電量が変化するに伴い、上記計算式に従って修正受電量も変化する。図9(B)に示すように、負荷電力が1000kWで一定の下で、制御装置22の制御アルゴリズムによって、(受電量、発電量、修正受電量)が、(400kW、600kW、600kW)→(300kW、700kW、500kW)→・・・というように徐々に増減して、目標値である(200kW、800kW、400kW)に到達する。
(上げDRの修正受電量の演算例)
次に、上げDRの修正受電量の演算例について説明する。
上げDRでは、受電量がDR指令値より小さい場合に、発電量を減らして受電量を増やす。上げDRの修正受電量は、下記式に基づいて演算する。ここでは、負荷電力が一定という前提の下で演算例を示すが、実際には負荷電力は変動することに留意されたい。
修正受電量=受電量-受電量の増加分
=受電量-(DR指令値-元の受電量)
例えば、下記の条件下で上記の計算式を用いて修正受電量を計算する。
<DR指令前>
負荷電力:1000kW、受電量:200kW、発電量:800kW、最低受電量:200kW
<DR指令>
DR指令値:400kW
<DR応動後>
負荷電力:1000kW、目標受電量:400kW、目標発電量:600kW
例えば、図9(C)に示す例で、負荷電力が1000kW、最低受電量が200kWとすると、発電量は800kWとなる。上げDR指令により、受電量をDR指令値(目標受電量)である400kWまで増やす場合、負荷電力が1000kWのままならば、目標発電量は600kWである。
制御装置22の制御アルゴリズムに従えば、発電量800kWを得るための負荷電力は1000kWであるが、目標発電量600kWを得るためには、負荷電力を800kWとしなければならない。このため、元の受電量200kWから受電量の増加分200kWを減じた0kWを修正受電量として求め、制御装置22に修正受電量0kWを与える。
受電量及び発電量が変化するに伴い、上記計算式に従って修正受電量も変化する。図9(C)に示すように、負荷電力が1000kWで一定の下で、制御装置22の制御アルゴリズムによって、(受電量、発電量、修正受電量)が、(200kW、800kW、0kW)→(300kW、700kW、100kW)→・・・というように徐々に増減して、最後には目標値である(400kW、600kW、200kW)に到達する。
(DR実施判定処理)
次に、図12を参照して「DR実施判定処理」について説明する。
図12に示すように、DR実施判定処理では、まず、ステップ300で、CPU32は、設定情報記憶部87から必要なパラメータを取得する。ここでは、最低受電量、契約受電量、最低発電量、最大発電量の各設定値がパラメータとして取得される。
次に、ステップ302で、CPU32は、DR指令値と最低受電量とを比較して、DR指令値が最低受電量以上か否かを判断する。DR指令値が最低受電量以上の場合は、ステップ304に進む。
一方、DR指令値が最低受電量未満の場合は、ステップ312に進む。発電機20の制御装置22は、受電一定制御を行っているため、DR指令値が最低受電量未満の場合は、DRを実施できない。したがって、ステップ312で、CPU32は、DRを実施不可能と判定してルーチンを終了する。
次に、ステップ304で、CPU32は、DR指令値と契約受電量とを比較して、DR指令値が契約受電量以下か否かを判断する。DR指令値が契約受電量以下の場合は、ステップ306に進む。
一方、DR指令値が契約受電量より大きい場合は、ステップ314に進む。発電機20の制御装置22は、契約受電量以下になるように制御を行っているため、DR指令値が契約受電量より大きい場合は、DRを全部は実施できない。その一方で、受電量を契約受電量までは上げることができる。したがって、ステップ314で、CPU32は、アグリゲータに部分実施を要請するか否かを判断する。
アグリゲータに部分実施を要請するか否かは、DR応動装置毎に予め設定されている。部分実施を要請する場合は、ステップ316に進む。CPU32は、ステップ316で、DR応動を部分実施可能と判定し、続くステップ318で、対応可能な受電量(例えば、契約受電量)を算出して、ルーチンを終了する。一方、部分実施を要請しない場合は、ステップ312に進む。ステップ312で、CPU32は、DRを実施不可能と判定してルーチンを終了する。
次に、ステップ306で、CPU32は、目標発電量と最大発電量とを比較して、目標発電量が最大発電量以下か否かを判断する。目標発電量が最大発電量以下の場合は、ステップ308に進む。
一方、目標発電量が最大発電量より大きい場合は、ステップ314に進む。発電機20は定格電力として定められた最大発電量までしか発電できないので、目標発電量が最大発電量より大きい場合は、DRを全部は実施できない。その一方で、発電量を定格電力までは上げることができる。したがって、ステップ314で、CPU32は、アグリゲータに部分実施を要請するか否かを判断する。
部分実施を要請する場合は、CPU32は、ステップ316で、DRを部分実施可能と判定し、続くステップ318で、対応可能な受電量(例えば、最大発電量)を算出して、ルーチンを終了する。一方、部分実施を要請しない場合は、CPU32は、ステップ312で、DRを実施不可能と判定してルーチンを終了する。
次に、ステップ308で、CPU32は、目標発電量と最低発電量とを比較して、目標発電量が最低発電量以上か否かを判断する。目標発電量が最低発電量以上の場合は、実施可能である条件をすべて満たすので、ステップ310に進む。ステップ310で、CPU32は、DRを実施可能と判定してルーチンを終了する。
一方、目標発電量が最低発電量未満の場合は、ステップ312に進む。発電機20は最低発電量未満では発電しないので、目標発電量が最低発電量未満の場合は、DRを実施できない。したがって、ステップ312で、CPU32は、DRを実施不可能と判定してルーチンを終了する。
(アグリゲータ側の再配分処理)
次に、DR応動装置から判定結果を受信したアグリゲータ側の処理について説明する。図13はアグリゲータで実施される「再配分処理」の手順の一例を示すフローチャートである。「再配分処理」は、判定結果を受信したときに、アグリゲータサーバ12のCPU64(図5参照)により実行される。
まず、ステップ400で、CPU64は、判定結果の内容を取得する。判定結果にはDRの実施可否が含まれる。部分実施可能との判定の場合は、判定結果には、実施可否(部分実施可能)の外に、部分実施の要請と対応可能な受電量の値とが含まれる。
次に、ステップ402で、CPU64は、部分実施の要請があるか否かを判断する。部分実施の要請がある場合には、ステップ404に進む。部分実施の要請がない場合には、ステップ410に進む。次に、ステップ404で、CPU64は、部分実施を許可するか否かを判断する。部分実施を許可する場合には、ステップ406に進む。部分実施を許可しない場合には、ステップ410に進む。
次に、ステップ406で、CPU64は、部分実施要請の送信元の需要家が対応可能な受電量を取得する。続くステップ408で、CPU64は、対応可能な受電量をDR指令値とするDR指令を、送信元の需要家に再度送信する。なお、複数の需要家から部分実施の要請があった場合は、需要家毎にステップ404及びステップ406の手順を繰り返し行う。
次に、ステップ410で、CPU64は、需要調整量の不足分を算出する。実施不可能との判定結果を受信した需要家に割り当てた需要調整量と、需要家に部分実施を許可した結果不足することになった需要調整量との合計値を、需要調整量の不足分として算出する。
次に、ステップ412で、CPU64は、需要調整量の不足分を補完するために、需要調整量の不足分を他の需要家に再配分する。続く、ステップ414で、CPU64は、他の需要家にDR指令を送信して、ルーチンを終了する。
以上説明した通り、第1の実施形態では、アグリゲータサーバ12とCGSの発電機20の制御装置22との間にDR応動装置16を配置することで、発電機20の制御装置22の制御アルゴリズムを変更せずにそのまま利用しながら、DR応動装置16が発電機20を目標発電量で発電させるための制御指令を制御装置22に与えることができる。簡単に言えば、DR応動装置16は、アグリゲータサーバ12から受信したDR指令を、発電機20の制御装置22が理解できる指令に変換する。これにより、アグリゲータ及び需要家の双方で、特殊設計や装置の改造が不要になる。
また、第1の実施形態では、DRを実施可能と判定された場合にのみ発電機20の制御装置22に制御指令が送信されるので、下げDR時に発電量が負荷電力を上回る発電量超過となるリスクや、上げDR時の受電量が契約受電量を上回る受電量超過となるリスクを回避することができ、DR実施率が向上する。即ち、需要家側の制御バランスを維持することが可能な範囲でDR応動を実行することで、DR応動と需要家安定稼働との両立を実現することができる。
更に、第1の実施形態では、DRを実施不可能の場合及びDRを部分実施可能な場合に、アグリゲータに判定結果を送信することで、アグリゲータ側で需要調整量の不足分を他の需要家に再配分することができる。また、DRの部分実施を許容することで、需要調整量の不足分が少なくて済み、他の需要家への再配分を迅速に行うことができる。即ち、相互にコミュニケーションをとりながらDRを行うので、一方向にDR指令を行う場合に比べて需給調整を円滑に行うことができる。
<第2の実施形態>
第2の実施の形態では、負荷変動幅を時間帯毎に設定可能とし、負荷変動幅に連動して時間帯毎に最低受電量を可変とする以外は、第1の実施形態と同様である。第1の実施形態との相違点について説明し、第1の実施形態と同様の部分については説明を省略する。
上記の通り、下げDRへの応動中に負荷電力が急激に減少する場合、逆潮流を禁止する契約の下では、保護装置(図示せず)が働き発電機20を停止させる。このため、昼休みの前後など負荷変動が大きくなる時間帯には、最低受電量を大きくして発電量を減らすことで、負荷変動により発電量が過剰になるのを抑制することができる。なお、変動後の最低受電量が、契約受電量より小さいことが前提条件となる。
まず、負荷変動幅の設定について説明する。図7に示す設定画面100でボタン110が押されると、図14に示すように、負荷変動幅を設定するための設定画面200に遷移する。設定画面200には、設備容量、時間帯、負荷変動幅の各設定値を入力するための複数の入力部202~206、負荷変動幅の時間変化を表すタイムスケジュール208、設定を指示するためのボタン210、及びキャンセルを指示するためのボタン212が含まれている。
例えば、入力部204のプルダウンメニューを表示させて所望の時間帯を選択し、入力部206のプルダウンメニューを表示させて所望の負荷変動幅を選択し、ボタン210により設定を指示すると、所望の時間帯について負荷変動幅の設定が完了する。
図示した例では、時間帯11:00-12:00について30%の変動幅が設定され、時間帯13:00-14:00について20%の変動幅が設定される。設定された情報は、設定情報記憶部87に記憶される。例えば、時間帯毎に設定された負荷変動幅は、タイムスケジュールを表すグラフの形式で記憶される。
次に、最低受電量の演算処理について説明する。
図12のステップ300で「最低受電量」を取得する際に、図15に示すように、時間帯に応じた最低受電量を求める「最低受電量演算処理」を実行する。まず、ステップ500で、CPU32は、設定情報記憶部87から設備容量を取得する。次に、ステップ502で、CPU32は、設定情報記憶部87からタイムスケジュールを取得する。
次に、ステップ504で、CPU32は、時計(図示せず)を参照して現時刻を取得する。次に、ステップ506で、CPU32は、タイムスケジュールを参照して現時刻の負荷変動幅を取得する。次に、ステップ508で、CPU32は、下記式に基づいて最低受電量を演算して、ルーチンを終了する。
最低受電量[kW]=設備容量[kW]×負荷変動幅[%]/100
即ち、負荷の設備容量に負荷変動幅の割合を乗じて最低受電量を演算する。例えば、設備容量が500kW、負荷変動幅が10%とすると、最低受電量は50kW(=500kW×10/100)である。
第2の実施の形態では、負荷変動幅を時間帯毎に設定可能とし、負荷変動幅に連動して時間帯毎に最低受電量を可変とするので、負荷変動が大きくなる時間帯には、最低受電量を大きくして発電量を減らすことで、負荷変動により発電量が過剰になるのを抑制することができる。即ち、発電機20の停止による、DR応動の失敗や、受電量の増加、契約受電量の超過などの不具合の発生を抑制することができ、DRの成功率が向上する。
<第3の実施形態>
第3の実施形態では、需要家が、調整力としてCGS発電設備18と蓄電設備24とを備えており、DR応動装置16がDR応動処理と並行して、負荷変動を抑制するように蓄電池26の制御装置28に変動抑制指令を出力するものである。第1の実施形態と同じ構成部分には同じ符号を付して説明を省略する。
(DRシステムの構成)
次に、DR応動装置を中心にDRシステムの構成について説明する。
図16は第3の実施形態に係るDRシステムの構成の一例を示すブロック図である。このDRシステムは、需要家が、調整力としてCGS発電設備18及び蓄電設備24を備えている、図2の需要家14Bである場合に相当する。
図16に示すように、需要家14Bは、構内負荷82と、DR応動装置16と、発電機20及びその制御装置22を有するCGS発電設備18と、蓄電池26及びその制御装置28を有する蓄電設備24とを備えている。蓄電池26は、電力を充放電可能な電池である。蓄電池26としては、例えば、鉛蓄電池、リチウムイオン蓄電池、NAS蓄電池等を使用することができる。
構内負荷82には、系統電源80から受電した受電電力と、CGS発電設備18の発電機20で発電された発電電力と、蓄電設備24の蓄電池26から放電された電力とが供給される。また、系統電源80からの受電電力及び発電機20の発電電力は、蓄電池26の充電にも使用される。
DR応動装置16は、負荷変動抑制制御部90を備えている。負荷変動抑制制御部90は、DR応動装置16が「負荷変動抑制プログラム」を実行することにより実現される。計量装置84は、計測された受電量の値を、DR応動処理部81及び負荷変動抑制制御部90に出力する。計量装置86は、計測された発電量の値を、DR応動処理部81、負荷変動抑制制御部90及び発電機20の制御装置22に出力する。
負荷変動抑制制御部90は、アグリゲータサーバ12からのDR指令に応じて負荷変動抑制処理を実行する。負荷変動抑制制御部90は、計量装置84から計測された受電量の値を取得し、設定情報記憶部87から予め設定された各種パラメータを取得する。負荷変動抑制制御部90は、受電量の計測値や各種パラメータを用いて負荷変動抑制量(±ΔkW)を演算して、演算された負荷変動抑制量を含む変動抑制指令を、蓄電池26の制御装置28に送信する。
変動抑制指令を受信した制御装置28は、変動抑制指令に含まれる負荷変動抑制量分の電力を充電又は放電するように、蓄電池26の充放電制御を実行する。
図17はDR応動処理時の動作チャートの一例を示すグラフである。図17に示すように、下げDRのDR指令期間の間は、受電電力が減少し、発電電力が増加する。構内負荷82の負荷電力の値は、DR指令期間の間も変動する。第3の実施形態では、DR指令期間の間、負荷電力を略一定の状態にする、負荷変動抑制処理を実行する。
具体的には、図17の最下段に示すように、負荷電力が減少する場合には、蓄電池26を充電して電力を吸収し、負荷電力が増加する場合には、蓄電池26を放電して負荷82に電力を供給する。即ち、負荷変動を蓄電池26の充放電により吸収することで、負荷電力を略一定にする。
(負荷変動抑制処理)
次に、「負荷変動抑制処理」について説明する。
図18は第3の実施形態に係る「負荷変動抑制処理」の手順の一例を示すフローチャートである。「負荷変動抑制処理」は、DR指令を受信したときに、DR応動装置16のCPU32(図3参照)によって実行される。負荷変動抑制処理とDR応動処理とは、相互に制御応答性及び制御確実性を低下させないように、並列に実施される。
まず、ステップ600で、CPU32は、設定情報記憶部87から、予め設定された受電量減少度を取得する。受電量減少度は、急激な受電量の変動があった場合に、許容される単位時間当たりの受電量減少度の上限値である。次に、ステップ602で、CPU32は、受電量の計測値を取得して、RAM36(図3参照)に記憶しておく。続くステップ604で、CPU32は、負荷変動抑制処理が必要か否かを判定するための閾値である「変動抑制閾値」を下記式に従って演算する。受電量に対し許容される受電量減少度の上限値を乗算することで、受電量の許容閾値(下限値)が求められる。
変動抑制閾値[kW]=受電量[kW]×受電量減少度[%]/100
次に、ステップ606で、CPU32は、受電量が変動抑制閾値未満か否かを判断する。受電量が変動抑制閾値未満の場合は、ステップ608に進み。受電量が変動抑制閾値以上の場合は、ステップ614に進む。ステップ614では、CPU32は、DR指令期間が経過したか否かを判断する。そして、DR指令期間の経過前は、ステップ602に戻り、DR指令期間の経過後は、ルーチンを終了する。
次に、ステップ608で、CPU32は、前回の受電量と今回の受電量との差分である変動抑制量±ΔkWを下記式に従い演算する。
変動抑制量[kW]=前回受電量[kW]-今回受電量[kW]
次に、ステップ610で、CPU32は、変動抑制量(±ΔkW)を含む変動抑制指令を蓄電池26の制御装置28に送信する。続くステップ612では、CPU32は、DR指令期間が経過したか否かを判断する。そして、DR指令期間の経過前は、ステップ602に戻り、DR指令期間の経過後は、ルーチンを終了する。
なお、計量装置84で計測された受電量の値から変動抑制量±ΔkWを求める例について説明したが、計量装置84で計測された受電量の値と計量装置86で計測された発電量の値との和である負荷電力の値から、変動抑制量±ΔkWを求めてもよい。
第3の実施形態では、蓄電池26の制御装置28が、DR応動装置16からの変動抑制指令に応じて、負荷電力が略一定の状態になるように蓄電池26の充放電制御を実行するので、負荷変動により発電量が過剰になるのを抑制することができる。したがって、第2の実施形態と同様に、発電機20の停止による不具合の発生を抑制することができ、DRの成功率が向上する。
なお、蓄電池26の充放電により負荷変動を抑制する例を説明するが、蓄電池26を抵抗器に置き換えてもよい。負荷電力が減少する場合には、抵抗器に電流を流して電力を消費し、負荷電力が増加する場合には、抵抗器を遮断する。即ち、負荷変動を抵抗器の使用により吸収することで、負荷電力を略一定にする。
<第4の実施形態>
第4の実施形態は、需要家が、調整力としてCGS発電設備18と蓄電設備24とを備えており、DR応動装置16がDR応動処理と並行して、負荷変動を抑制するように蓄電池26の制御装置28に変動抑制指令を出力する点は第3の実施の形態と同様であるが、第4の実施形態では、DR応動成功となる条件を満たすように負荷変動を抑制する。換言すれば、負荷変動を抑制しつつ、DR指令値の未達分を蓄電池で補正する。
第4の実施形態は、負荷変動抑制制御部90による「負荷変動抑制処理」の手順が第3の実施形態と異なる以外は、DRシステムの構成は第3の実施形態と同様である。第3の実施形態と同じ構成部分については説明を省略する。
図19はDR応動成功の条件を説明するためのグラフであり、受電量の経時変化の様子を示している。需給調整市場
Figure 2023016595000002

に係る取引規程では、DR応動成功となる条件が種々定められている。
例えば、図19に示すように、応動実績の確認に際し、DR応動成功となる条件は、応動時間に続くアセスメント対象時間において、5分間隔で計測した受電量の平均値が、DR指令値に対し応札を予定している約定電力量ΔkWの±10%の範囲(受電量の許容範囲)にあることとされている。ここで約定電力量ΔkWとは、削減又は創出する電力量を示すものであり、例えば、受電量を400kWから200kWまで削減する場合、その差分である200kWが約定電力量である。
第4の実施形態では、負荷変動抑制制御部90は、アセスメント対象時間として予め定めた期間内(先に説明したDR指令値を維持する「維持期間」に等しい)においてDR応動成功となる条件を満たすように、受電量の計測値や各種パラメータを用いて補正電力値を演算して、演算された補正電力値を含む変動抑制指令を、蓄電池26の制御装置28に送信する。変動抑制指令を受信した制御装置28は、変動抑制指令に含まれる補正電力値に基づいて、補正電力分を充電又は放電するように、蓄電池26の充放電制御を実行する。
DR応動処理部81は、負荷電力に応じた目標発電量で発電するように、発電機20の制御装置22に制御指令を出力するが、DR応動処理だけでは急激な負荷変動に追従するのは難しい。このため、DR応動成功となる条件を満たすことができず、応動不成立となるリスクがある。特に、下げDR指令後の受電量が少ない状況下では、負荷変動に追従するのが難しい。
蓄電池26は、CGSの発電機20に比べて応答速度が速い。したがって、第4の実施形態では、負荷変動を蓄電池26の充放電により素早く抑制することで、DR応動成功となる条件を満たすことができるようにする。また、蓄電池26はCGSと比較して容量当たりのコストが高価であるが、CGSの発電機20と併用する場合には蓄電池26の容量が変動量と抑制時間分となり小さくて済むので、蓄電池26のみを調整力とする場合と比較すると設備費が低コストである。
(負荷変動抑制処理)
次に、「負荷変動抑制処理」について説明する。
図20は第4の実施形態に係る「負荷変動抑制処理」の手順の一例を示すフローチャートである。「負荷変動抑制処理」は、DR指令を受信したときに、DR応動装置16のCPU32(図3参照)によって実行される。
まず、ステップ700で、CPU32は、DR指令からDR指令値と約定電力量とを取得する。次に、ステップ702で、CPU32は、受電量の計測値を取得して、RAM36(図3参照)に記憶しておく。次に、ステップ704で、CPU32は、受電量の許容範囲を取得する。受電量の許容範囲は、図19に網掛けで示した通り、DR指令値に対し約定電力量ΔkWの±10%の範囲である。
次に、ステップ706で、CPU32は、設定情報記憶部87から、予め設定された受電量の移動平均パラメータ(サンプル数とサンプリング周期)を取得する。次に、ステップ708で、CPU32は、下記式の従って受電量の移動平均処理を実行する。
移動平均値=受電量のサンプル総和/サンプリング時間総和
次に、ステップ710で、CPU32は、移動平均値が許容範囲外か否かを判断する。移動平均値が許容範囲外の場合は、ステップ712に進み。移動平均値が許容範囲内の場合は、ステップ702に戻る。
次に、ステップ712で、CPU32は、移動平均値とDR指令値との差分である補正電力値を下記式に従い演算する。
補正電力値[kW]=移動平均値[kW]-DR指令値[kW]
次に、ステップ714で、CPU32は、補正電力値を含む変動抑制指令を蓄電池26の制御装置28に送信する。続くステップ716では、CPU32は、維持期間が経過したか否かを判断する。そして、維持期間の経過前は、ステップ702に戻り、維持期間の経過後は、ルーチンを終了する。
第4の実施形態では、蓄電池26の制御装置28が、DR応動装置16からの変動抑制指令に応じて、DR応動成功となる条件を満たすように蓄電池26の充放電制御を実行するので、負荷変動により受電量が許容範囲外となるのを抑制することができる。したがって、DRシステムが応動不成立となるリスクを回避することができ、DRの成功率が向上する。
なお、蓄電池26を抵抗器に置き換えてもよい点は、第3の実施形態と同様である。
<変形例>
なお、上記実施の形態で説明したDR応動装置及びDRシステムの構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内においてその構成を変更してもよいことは言うまでもない。
1 電力会社
2 アグリゲータ
3 需要家
10 電力会社のサーバ
12 アグリゲータサーバ
14 需要家
16 DR応動装置
18 発電設備
20 発電機
22 制御装置
24 蓄電設備
26 蓄電池
28 制御装置
30 制御部
38 タッチパネル入力表示部
40 表示部
42 入力部
44 通信部
46 記憶部
47 入出力部
48 バス
79 受信部
80 系統電源
81 応動処理部
82 構内負荷
83 修正受電量演算部
84 計量装置
85 実施判定部
86 計量装置
87 設定情報記憶部
89 送信部
90 負荷変動抑制制御部
100 設定画面
200 設定画面
N ネットワーク
OP オペレータ

Claims (20)

  1. 系統電源と連系して負荷に電力を供給するコジェネレーションシステムの発電機を制御する発電制御装置であって、前記系統電源からの受電量を一定値以上に維持する予め定めた手順に従って入力受電量に応じた目標発電量を算出し、発電量が算出された目標発電量に収束するように前記発電機を制御する発電制御装置に接続され、アグリゲータのサーバ装置からディマンドレスポンス指令を受信すると、前記受電量を前記ディマンドレスポンス指令で指定されたDR指令値とする応動処理を実行するディマンドレスポンス応動装置であって、
    前記負荷で消費される負荷電力及び前記DR指令値から定まる前記目標発電量を求め、前記目標発電量を前記予め定めた手順により算出させるために前記発電制御装置に入力する修正受電量を演算する演算部を備え、前記演算部で演算された前記修正受電量を含む制御指令を前記発電制御装置に出力する、
    ディマンドレスポンス応動装置。
  2. 前記系統電源と連系して前記負荷に電力を放電すると共に、前記系統電源からの受電電力を充電する蓄電池を制御する蓄電制御装置であって、指定された電力量に応じて電力を放電又は充電するように、前記蓄電池を制御する蓄電制御装置にも接続され、
    前記応動処理と並行して、前記負荷電力の変動量に応じた補正量を演算し、演算された補正量に応じて前記蓄電池を充放電させて負荷変動を抑制する変動抑制指令を前記蓄電制御装置に出力する負荷変動抑制制御部をさらに備えた、
    請求項1に記載のディマンドレスポンス応動装置。
  3. 系統電源と連系して負荷に電力を供給するコジェネレーションシステムの発電機を制御する発電制御装置であって、前記系統電源からの受電量を一定値以上に維持する予め定めた手順に従って入力受電量に応じた目標発電量を算出し、発電量が算出された目標発電量に収束するように前記発電機を制御する発電制御装置と、
    前記発電制御装置に接続され、アグリゲータのサーバ装置からディマンドレスポンス指令を受信すると、前記受電量を前記ディマンドレスポンス指令で指定されたDR指令値とする応動処理を実行するディマンドレスポンス応動装置と、
    を備え、
    前記ディマンドレスポンス応動装置が、
    前記負荷で消費される負荷電力及び前記DR指令値から定まる前記目標発電量を求め、前記目標発電量を前記予め定めた手順により算出させるために前記発電制御装置に入力する修正受電量を演算する演算部を備え、前記演算部で演算された前記修正受電量を含む制御指令を前記発電制御装置に出力する、
    ディマンドレスポンスシステム。
  4. 前記予め定めた手順は、前記入力受電量と発電量との合計値である前記負荷電力から基準受電量を減算して目標発電量を算出する手順であり、
    前記演算部は、下げDRの場合には、前記受電量に前記ディマンドレスポンス指令による受電量の減少分を加算した値を修正受電量とし、上げDRの場合は、前記受電量から前記ディマンドレスポンス指令による受電量の増加分を減算した値を修正受電量とする、
    請求項3に記載のディマンドレスポンスシステム。
  5. 前記基準受電量は、契約受電量、または逆潮流防止のために予め設定された最低受電量である、
    請求項4に記載のディマンドレスポンスシステム。
  6. 前記基準受電量は、コジェネレーションシステム毎に予め設定可能である、
    請求項4または請求項5に記載のディマンドレスポンスシステム。
  7. 前記ディマンドレスポンス応動装置が、
    前記ディマンドレスポンス指令に応じてディマンドレスポンスの実施の可否を判定する判定部をさらに備え、前記判定部によりディマンドレスポンスを実施可能と判定された場合に、前記演算部で演算された前記修正受電量を前記発電制御装置に出力する、
    請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載のディマンドレスポンスシステム。
  8. 前記判定部は、前記DR指令値が最低受電量未満となる場合、前記DR指令値が契約受電量を超える場合、前記目標発電量が発電機の最大発電量を超える場合、及び前記目標発電量が発電機の最低発電量未満の場合のいずれにも該当しない場合は、ディマンドレスポンスを実施可能と判定する、
    請求項7に記載のディマンドレスポンスシステム。
  9. 前記判定部は、前記DR指令値が最低受電量未満となる場合、前記DR指令値が契約受電量を超える場合、前記目標発電量が発電機の最大発電量を超える場合、及び前記目標発電量が発電機の最低発電量未満の場合のいずれかに該当する場合は、ディマンドレスポンスを実施不可能と判定し、
    前記ディマンドレスポンス応動装置は、実施不可能との判定結果を前記アグリゲータのサーバ装置に送信する、
    請求項7または請求項8に記載のディマンドレスポンスシステム。
  10. 前記判定部は、前記DR指令値が契約受電量を超える場合又は前記目標発電量が発電機の最大発電量を超える場合であって、ディマンドレスポンスを部分的に実施する要請を送信することが許容されている場合には、ディマンドレスポンスを部分実施可能と判定し、
    前記ディマンドレスポンス応動装置は、部分実施可能との判定結果及び対応可能なDR指令値を前記アグリゲータのサーバ装置に送信する、
    請求項7または請求項8に記載のディマンドレスポンスシステム。
  11. 前記最低受電量、前記契約受電量、前記最大発電量、及び前記最低発電量の各々は、コジェネレーションシステム毎に予め設定可能である、
    請求項8または請求項9に記載のディマンドレスポンスシステム。
  12. 前記基準受電量が、時間帯毎に予め設定された負荷変動幅に応じて変動する、
    請求項4または請求項5に記載のディマンドレスポンスシステム。
  13. 負荷変動の増加が見込まれる時間帯については、
    前記負荷変動幅を他の時間帯より大きい値に設定し、前記基準受電量を大きくする、
    請求項12に記載のディマンドレスポンスシステム。
  14. 前記系統電源と連系して前記負荷に電力を放電すると共に、前記系統電源からの受電電力を充電する蓄電池を制御する蓄電制御装置であって、指定された電力量に応じて電力を放電又は充電するように、前記蓄電池を制御する蓄電制御装置をさらに備え、
    前記ディマンドレスポンス応動装置が、
    前記蓄電制御装置にも接続され、
    前記応動処理と並行して、前記負荷電力の変動量に応じた補正量を演算し、演算された補正量に相当する電力を前記蓄電池により充放電させて負荷変動を抑制する変動抑制指令を前記蓄電制御装置に出力する負荷変動抑制制御部をさらに備える、
    請求項3から請求項13までのいずれか1項に記載のディマンドレスポンスシステム。
  15. 前記負荷変動抑制制御部は、受電量が許容閾値未満になる場合に、負荷電力が略一定となるように前記補正量を演算する、
    請求項14に記載のディマンドレスポンスシステム。
  16. 前記負荷変動抑制制御部は、最新の受電量の変動量を前記補正量として演算する、
    請求項15に記載のディマンドレスポンスシステム。
  17. 前記負荷変動抑制制御部は、ディマンドレスポンス応動成功となる条件を満たすように前記補正量を演算する、
    請求項14に記載のディマンドレスポンスシステム。
  18. 前記ディマンドレスポンス応動成功となる条件は、応動時間に続くアセスメント対象時間において、5分間隔で計測した受電量の平均値が、DR指令値に対し応札を予定している約定電力量ΔkWの±10%の許容範囲となることであり、
    前記負荷変動抑制制御部は、前記アセスメント対象時間において前記受電量の平均値が前記許容範囲外となる場合に、前記受電量の平均値と前記DR指令値との差分を前記補正量として演算する、
    請求項17に記載のディマンドレスポンスシステム。
  19. 前記ディマンドレスポンス応動装置と通信可能に接続されたアグリゲータのサーバ装置をさらに備え、
    前記アグリゲータのサーバ装置は、
    前記ディマンドレスポンス応動装置から判定結果を受信し、
    部分実施可能との判定結果及び対応可能なDR指令値を受信すると、前記対応可能なDR指令値を含むディマンドレスポンス指令を前記ディマンドレスポンス応動装置に再送信する、
    請求項10に記載のディマンドレスポンスシステム。
  20. 前記アグリゲータのサーバ装置は、
    前記ディマンドレスポンス応動装置から受信した判定結果に応じて需要調整量の不足分を算出し、前記需要調整量の不足分を他の需要家に再配分して、前記他の需要家にディマンドレスポンス指令を送信する、
    請求項19に記載のディマンドレスポンスシステム。
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