JP2023015485A - 洗濯可能マットレス - Google Patents

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茂太 藤井
Shigeta Fujii
香代子 岡
Kayoko Oka
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Abstract

【課題】大人用シングルサイズの寸法であって、かつ肩こりや腰痛、褥瘡などの発生を防止する機能性を備えるために所定の厚さを有していたとしても、発汗や尿の排泄、嘔吐などによって汚れた場合に汚れた部分のマットのみを家庭用洗濯機で容易に洗濯することができる洗濯可能マットレスを提供する。【解決手段】洗濯可能マットレス10は、身体の下に敷いて使用するマットレスにおいて、複数の内装マット16と、前記内装マットを収納する内部が透視可能な透水性袋体122と、前記内装マットを収納する防水性袋体142と、を備え、少なくとも一の前記内装マットが前記透水性袋体に収納された透水マット部12と、残りの前記内装マットが前記防水性袋体に収納された防水マット部14と、で構成され、前記透水マット部及び前記防水マット部が厚さ方向に積層する。【選択図】図1

Description

本発明は、家庭用洗濯機において手軽かつ容易に洗濯が可能な、身体の下に敷いて使用するマットレス又は布団に関する。特に、大人のシングルサイズの寝具用マットレスにおいて、発汗や尿の排泄によって汚れたマットレスに内装されたマット(以下、「内装マット」という。)を家庭用洗濯機で容易に洗濯することができる。
近年、日本国内ではスポーツ選手や60歳以下の若い世代であっても、肩こりや腰痛などの不調を訴え、就寝時に体圧分散の機能性を持たせた機能性マットレスを使用する場合が増加してきている。機能性マットレスは、厚さがありクッション性が高く、睡眠時の身体に負担を掛けず良質な睡眠を得ることができるため、一般家庭のみならず、病院又は高齢者施設など幅広く活用されている。特に、高齢化が進んできていることから、家庭や介護施設において寝たきり状態の高齢者が増加してきており、寝たきり状態においては、肩こりや腰痛に加え、褥瘡などを頻繁に発症するため、機能性マットレスに対する需要が高まっている。
さらに、寝たきり状態においては、尿の排泄などを自由に行うことができず発汗に加えて尿によってもマットレスを濡らし汚れるため、濡れた箇所が身体に触れ褥瘡を発生しやすくなるので、介護用に用いられるマットレスには表面の水分を除く機能および洗濯を容易に行うことができる機能を備えることが求められている。
機能性マットレスは、プロファイル化した高反発ウレタンや低反発ウレタン、樹脂製三次元立体編物を素材として使用しているものが主流であり、肩こりや腰痛、褥瘡などを防止する程度に体圧を分散させる効果を得るためには、厚さが100mm程度に設定されている。プロファイル構造は、ウレタンフォームの表面を凹凸が連続した波形にカットして仕上げたものである。凸の部分で身体を支持することにより体圧を分散することができる。
乳幼児が使用するマットレスは寸法が小さいため、家庭用洗濯機でも洗濯できる場合があるが、大人用のシングルサイズのマットレスが、100mm程度の厚さを備えると、標準的な家庭用洗濯機の洗濯槽には入らず、容易に洗濯を行うことができない。そこで、町中にある大型のランドリーで洗濯したり、洗濯業者に依頼することが多い。これには、手間や費用が掛かるため、長期間洗濯を行わず、不衛生になる場合がある。
そこで、洗濯が可能なマットレスが開発され先行技術として開示されている。特許文献1では、マット状寝具本体が、複数の構成片に分離できて、寝具として使用する際に収納する袋体に入れたまま、洗濯することができる先行技術が開示されている。
また、特許文献2では、通常使用時に積層した上部マットと下部マットとを面ファスナーによって結合されて、洗濯時には面ファスナーを分離して、上部マットと下部マットを別々に洗濯機で洗うことができる先行技術が開示されている。
特開2002-112853号公報 特開2008-284169号公報
しかし、特許文献1では、上部構成体及び下部構成体はポリエステル繊維を絡み合わせて強く押圧成形し硬綿状にしたものであり、中部構成体はエステル系ウレタンフォームなどの発泡プラスチックで形成されており、上部、中部及び下部構成体はすべて透水性を有する。また、上部、中部及び下部構成体を収納する袋体も透水性を有するため、尿を排泄すれば、上部、中部及び下部構成体のすべてが汚れることになる。したがって、上部、中部及び下部構成体のすべてを洗濯しなければならない。そして、洗濯の際には、上部及び下部構成体はバラバラに分離する必要があるため、洗濯後は組立に手間が掛かるなど、面倒である。
また、特許文献2では、上部マットが、共に透水性を有するフェルト層と不織布層とによって積層され、35mm~85mmの厚さとすることが好適とされている。下部マットは、厚さ30mmの透水性を有する高硬度ポリウレタン発泡体シートが実施例として挙げられている。敷布団として使用している際には上部マットと下部マットとが面ファスナーで結合されているため、尿を排出すれば、上部マット及び下部マットの両方が濡れるので、両方洗濯する必要があり、2回に分けて洗濯するなど手間が掛かる。洗濯の際には、上部マット及び下部マットともに30mm以上の厚さがあるため、大人用シングルサイズの寸法である場合には、折り畳んでも家庭用洗濯機の洗濯槽に納まらず洗濯することができない。特に、上部マットに三次元立体編物層を積層した場合には、三次元立体編物の高い反発力により、洗濯槽に入れても揺動せず洗濯することが難しくなる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、大人用シングルサイズの寸法であって、かつ肩こりや腰痛、褥瘡などの発生を防止する機能性を備えるために所定の厚さを有していたとしても、発汗や尿の排泄、嘔吐などによって汚れた場合に汚れた部分のマットのみを家庭用洗濯機で容易に洗濯することができる洗濯可能マットレスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の洗濯可能マットレスは、身体の下に敷いて使用するマットレスにおいて、複数の内装マットと、前記内装マットを収納する内部が透視可能な透水性袋体と、前記内装マットを収納する防水性袋体と、を備え、少なくとも一の前記内装マットが前記透水性袋体に収納された透水マット部と、残りの前記内装マットが前記防水性袋体に収納された防水マット部と、で構成され、前記透水マット部及び前記防水マット部が厚さ方向に積層されたこと、を特徴とする。
また、本発明の洗濯可能マットレスは、前記透水マット部を上層に、前記防水マット部を下層に積層したこと、を特徴とする。
また、本発明の洗濯可能マットレスは、外装袋体を備え、前記透水マット部及び前記防水マット部を収納したこと、を特徴とする。
また、本発明の洗濯可能マットレスは、前記外装袋体が、少なくとも二の部分に分割されたこと、を特徴とする。
また、本発明の洗濯可能マットレスは、内部に滑り止め部材を設けたこと、を特徴とする。
また、本発明の洗濯可能マットレスは、複数の前記内装マットが、同じプロファイル構造の透水性及び通気性を有するウレタンフォームを用いて、幅600mm以上1,000mm以内、長さ1,000mm以上2,000mm以内及び厚さ10mm以上20mm以内の寝具用シングルサイズの寸法で形成されたこと、を特徴とする。
本発明の洗濯可能マットレスによれば、内装マットを厚さ方向に分離し積層して構成することにより、機能性を確保するための厚さを維持しつつ、内装マットは一層ごとに分けて洗濯することができる。また、内装マットは、一部の層を透水性袋体に収納し、残りの層を防水性袋体に収納し被覆して重ねて
、寝具用の洗濯可能マットレスとして使用するため、すべての内装マットが汗や尿で濡れたり、汚れたりすることがないので、透水性袋体に収納された一部の内装マットのみを洗濯すればよく、洗濯の負担を軽減することができる効果を奏する。
また、本発明の洗濯可能マットレスによれば、透水性袋体に内装マットが収納された透水マット部を身体と接触する上側に配置し、防水性袋体に内装マットが収納された防水マット部を下側に配置することによって、下側の防水マット部にまで汗や尿が進入することがなく、透水マット部のみを洗濯すればよいので、汚れた内装マットの取り外しが容易に行うことができ、取り外しの際のマットレスの利用者への負担を軽減することができるとともに、介護者が内装マットを取り外す負担を軽減することができる効果を奏する。透水マット部を上側にすることにより、汗や尿は、利用者と接触する洗濯可能マットレスの表面に留まることがなく、透水マット部内部の内装マットや防水マット部表面に移動するため、利用者の不快感を軽減する相乗効果を得ることができる。
透水性袋体が内部を透視可能であるので、内装マットの洗濯が必要であるか否かについての判断が容易である効果を奏する。
また、各層の内装マットを同種類及び同形状とすれば、各々交換することが可能となり、汚れる内装マットを順次交代させることができるので、各々の内装マットの洗濯回数を減少させることができ、洗濯可能マットレスの寿命を伸ばすことができる。
また、本発明の洗濯可能マットレスによれば、透水マット部及び防水マット部を外装袋体に収納することにより、特に大きいサイズである寝具用洗濯可能マットレスとして使用する際に、上下の層がずれることがなく、寝ている際の利用者の快適性を維持することができる効果を奏する。さらに、長手方向に外装袋体を分割すること、およびマットレス内部に滑り止めを施すことにより、ずれを防止することができる。
また、本発明の洗濯可能マットレスによれば、内装マットを長手方向に分割することにより、嘔吐や尿の排出によって濡れて汚れた部分のみの内装マットを取り外すことができ、より手軽に洗濯を行うことができる。
また、本発明の洗濯可能マットレスによれば、内装マットを所定の寸法に形成することにより、内装マットを分解することなく容量7kg程度の標準的な家庭用洗濯機で洗濯することが可能となる効果を奏する。
本発明の洗濯可能マットレス10の外観を示した斜視図である。 本発明の洗濯可能マットレス10の内部を透視した斜視図である。 本発明の洗濯可能マットレス10の構造を示した模式図である。 本発明の洗濯可能マットレス10を使用している図である。 本発明の洗濯可能マットレス10の外装袋体18を開封して内部を視認する図である。 本発明の洗濯可能マットレス10から透水マット部12を取り出した図である。 本発明の洗濯可能マットレス10を洗濯槽に入れる際の折り畳み方法について示した図である。 本発明の洗濯可能マットレス10を構成する一部の内装マット16を家庭用洗濯機WMに入れる様子を示した図である。 洗濯可能マットレス10の長手方向を分割して、折り畳むことができる洗濯可能マットレス10を示した図である。 折り畳むことができる洗濯可能マットレス10を折り畳んだ状態を示した図である。 各マット部がずれることを防止するために滑り止めを配設した模式図である。
図1は、本発明の洗濯可能マットレス10の外観を示した斜視図である。図2は、本発明の洗濯可能マットレス10の内部を透視した斜視図である。洗濯可能マットレス10は、透水マット部12と防水マット部14が外装袋体18に内装されて構成される。透水マット部12及び防水マット部14には、内装マット16が内装される。内装マット16は、容量7kg程度の標準的な家庭用洗濯機WMによって洗濯可能とするため、子供用敷布団サイズ以上大人用シングルサイズ以内とする。具体的には、幅600mm以上1,000mm以内、長さ1,000mm以上2,000mm以内及び厚さを10mm以上20mm以内とする。
図3は、本発明の洗濯可能マットレス10の構造を示した模式図である。内装マット16は、通気性及び透水性を備えたウレタンフォームが素材として好適である。さらに、体圧分散機能を得るためには、高度50N以上有することが好ましい。内装マット16に使用するウレタンフォームは、プロファイル構造を採用することによっても、体圧分散性を備え、床ずれなどを軽減し、特に介護を必要とする高齢の利用者Mや障害を有する利用者Mに快適な寝心地を与えることができる。また、材質として透水性がよい無膜ウレタンフォームも採用することができるが、若干柔らかい性質のためプロファイル構造にすると、体圧分散性が低下するので、無水ウレタンフォームの場合には略直方体形状が好ましい。
最小構成としては、透水マット部12に内装マット16を1枚、防水マット部14に内装マット16を1枚、合計二枚の内装マット16を内装したマットレスとすることが挙げられる。
内装マット16は、体圧分散などの機能性を考慮すると、厚い方が好ましく、一般的な機能性マットレスは、100mm程度の厚さを備える。一方で、家庭用洗濯機WMを使用してマットレスの洗濯を行うためには、薄くなければ洗濯槽に納めることができない。本発明に係る洗濯可能マットレス10においては、体圧分散の機能を備えかつ洗濯を可能とするために、複数のマットを積層することとした。
まず、大人のシングルサイズのウレタンフォームを巻回して巻物状態で洗濯槽に納めるための厚さを検討したところ、20mmを超えると洗濯槽に入れた際にウレタンフォームの反発力によって洗濯槽の側面を押圧して張り付き、槽内において揺動することができない。したがって、内装マット16のウレタンフォームの最大値を20mmに設定した。
次に、体圧分散の機能を得るためのウレタンフォームの厚さの検討を行ったが、どのような厚さであっても、積層することにより最終的に60mm以上の厚さを確保すれば体圧分散の機能を得られることが分かった。
そこで、大人用シングルサイズのマットレスを想定した際に洗濯可能なウレタンフォームの厚さ20mmを内装マット16の厚さに設定し、透水マット部12に内装マット16を一枚内装し、防水マット部14に内装マット16を二枚又は三枚程度内装することとした。20mmの厚さの内装マット16が合計三枚の場合には、外装袋体18を含む洗濯可能マットレス10の厚さは65mm程度となり、20mmの厚さの内装マット16が合計四枚の場合には、外装袋体18を含む洗濯可能マットレス10の厚さは85mm程度となって体圧分散の機能性を備えるには十分の厚さとなる。図2では、20mm程度の厚さに設定した内装マット16を三枚使用して体圧分散などの機能性を備える洗濯可能マットレス10を示した。しかし、これに限定されるものではなく、さらに内装マット16の枚数を増やしてもよい。
透水マット部12は、内装マット16とともに、透水性袋体122も同様に水分WDを透過させるため、利用者Mの汗や漏れた尿が、透水マット部12内部を浸透し透水マット部12下面付近にまで移動する。透水性袋体122は、洗濯に耐えることができ、収縮が少ない組成であることが必要とされ、ポリエステルが好適である。ただし、これに限定されるものではなく、透水性および通気性を有していればよい。透水性袋体122は、内部の濡れ状態が一目で分かるように網目状、または透明に形成されることが望ましい。また、透水性袋体122は、開口部を備えず、洗濯の際には内装マット16を内装したまま洗濯する構造としてもよいし、開口部を備えて内装マット16を取り出せる構造にしてもよい。
防水マット部14は、防水性袋体142で内装マット16を覆っているため、上層の透水マット部12を透り過ぎて降りてきた水分WDが防水マット部14内部にまで浸透して内装マット16が濡れたり、汚れたりすることがない。防水性袋体142の仕様は、堅牢な防水性を必要とするという理由から通気度が零である材質が好ましい。
したがって、透水マット部12は、防水マット部14の上に配置することが好適である。これにより、利用者Mが接する外装袋体18上面では濡れが少なく、湿気WTによる不快感や褥瘡の発生を軽減することができる。図3においては、透水性袋体122が透水機能を有していることを示すために破線とした。外装袋体18は、直接体と接触する場合もあり、肌触りの観点から肌触りがよいポリエステル素材を用いることが好適である。ポリエステル素材は吸水性が低く水分WDを下方向へ通しやすいため、さらっとした肌触りである。さらに、その下側に配置された透水マット部12が迅速に水分WDを下に導き滞留しないため、濡れを最小限に止めることができる。
そして、下層にある防水マット部14によって、水分WDを遮断するため、洗濯可能マットレス10の下側まで濡れる可能性は低い。
図4は、本発明の洗濯可能マットレス10を使用している図である。利用者Mが尿を排泄した場合には、外装袋体18を浸透し、上層の透水マット部12内部に浸透して広がる。しかし、下層の防水マット部14内部にまで浸透することはない。このように透水マット部12が濡れた場合には、洗濯が必要となる。その際には、図5に示すように、外装袋体18上面の四辺のうち二辺または三辺を開封できるようにしておき、隣り合う二辺または三辺を開封して透水マット部12の状態を確認する。開封方法はファスナーが好適である。ファスナーは、樹脂製の開口部がL字型またはコの字型のファスナーを使用し開閉回数50回程度の耐久性を備えていることが好ましい。開封し内部を確認して、透水マット部12の表面及び内部が洗濯を必要とする程度に濡れている場合には、透水マット部12のみを取り出す。図6は、本発明の洗濯可能マットレス10から透水マット部12を取り出した図である。透水性袋体122は透明であることが望ましく、取り出した透水マット部12の内装マット16が透視できる状態である。
透水マット部12が、20mm程度の厚さの内装マット16を一枚使用している場合には、図6に示すように、外装袋体18は、三辺を開くことなく、隣り合う二辺又は一辺のみを開封するだけでも透水マット部12を取り出すことが可能である。また、防水マット部14の防水性袋体142の材質は防水性を得るために表面が滑らかであるものが多いので、利用者Mが寝たままの状況であっても、利用者Mを横方向に寝返りさせて、防水マット部14の上に置かれている比較的薄い透水マット部12を引き出すこともできる。
洗濯可能マットレス10に浸透している水分量が多い場合には、防水マット部14上面に溜まって濡れている可能性があるが、透水マット部12を取り出した後、吸水性の布によってふき取ることによって簡単に拭い去ることができる。
複数枚使用している内装マット16を同じ材質及び同じ形状とすることにより、洗濯時に内装マット16の上下の配置を各々交換してローテーションすることができる。その際には、防水マット部14も併せて取り出して、図6に示した防水マット部14内に二枚ある内装マット16の一枚を透水性袋体122に内装し、透水マット部12として使用する。そして、洗濯した内装マット16を防水性袋体142に残された内装マット16に重ねて、防水マット部14を構成する。適当な洗濯の機会に内装マット16の上下の順序を交代させることによって、特定の内装マット16だけが洗濯回数が増えることを防止して、すべての内装マット16を万遍なく選択することができ、洗濯可能マットレス10の寿命を伸ばすことができる。
図7は、本発明の洗濯可能マットレス10を洗濯槽に入れる際の折り畳み方法について示した図である。内装マット16は、長辺方向を三つ折りにして、当該三つ折りした短辺が円柱の側面となるよう巻回し当該側面を円筒の洗濯槽の高さ方向に向けて挿入したうえで、洗濯機を運転し洗濯を行う。小型に分類される容量7kgの家庭用洗濯機WMの標準的な洗濯槽の高さは、概ね350mm程度である。一方、内装マット16の三つ折りした短辺の長さは、最大の幅である1,000mmを備えた内装マット16でも340mm以内である。また、小型に分類される容量7kgの家庭用洗濯機WMの標準的な洗濯槽の直径は、400mm程度である。三つ折りした内装マット16を直径が400mm程度になるように巻回した場合には、おおよそ三巻回させた巻物となり、完全に洗濯槽に納まる。三つ折りの例を示したが、マットのサイズに応じて折り畳めばよく、二つ折りまたはそれ以外でもよい。
図8は、本発明の洗濯可能マットレス10を構成する一部の内装マット16を家庭用洗濯機WMに入れる様子を示した図である。内装マット16を洗濯用ネットに入れて洗濯槽に挿入すると取り扱いが容易であるため好適である。また、透水性袋体122に内装マット16を入れたままで上述した巻物として洗濯槽に納めて洗濯を行ってもよい。一枚の内装マット16は、20mmと薄く洗濯後の乾燥は、日陰干しで5時間から8時間程度で乾燥し、一日以内で洗濯作業が完了する。
図9aは、洗濯可能マットレス10の長手方向を分割して、折り畳むことができる洗濯可能マットレス10を示した図である。図では、洗濯可能マットレス10を長手方向に頭部分、上半身部分、下半身部分の三分割した。分割された各々の部分について、例えば、透水マット部12に内装マット16を1枚、防水マット部14に内装マット16を2枚内装し、上から透水マット部12、防水マット部14の順に積層して分割マットレス30を構成する。洗濯可能マットレス10長手方向を三分割した外装袋体18に分割マットレス30を収納し、敷布団サイズの洗濯可能マットレス10として構成する。図9bは、折り畳むことができる洗濯可能マットレス10を分割マットレス30ごとに折り畳んだ状態を示した図である。折り畳みを可能とする際には、分割マットレスの端部を他の分割マットレスの端部を接続しておくと折り畳みが容易である。特に洗濯可能マットレス10の短手方向の端部を接続しておくとコンパクトに折り畳むことができる。洗濯可能マットレス10を分割した際の効果は、折り畳んでコンパクトに収納ができることである。さらに、頭部分、上半身部分、下半身部分のいずれかに濡れや汚れが生じた場合に、分割マットレス30の濡れ、または汚れが生じた内装マット16のみを洗濯でき、より手軽に取り扱いができることである。
図10は、各マット部がずれることを防止するために滑り止め部材20を配設した模式図である。防水マット部14を覆っている防水性袋体142の表面は、防水性を得るために滑らかに仕上げられており、上側に透水マット部12を重ねた場合には滑りやすく、利用者Mが寝返りをした際に外装袋体18の中で透水マット部12と防水マット部14とがずれが発生しやすくなる。そのため、滑り止め部材20を配設した。
図10では、滑り止め部材20として、面ファスナーを使用した。図10では、透水マット部12及び防水マット部14を固定するために、厚さ方向の両マット部の側面を面ファスナーで接続した。その際、面ファスナーのフック又はループタイプの一方を透水マット部12の側面及び防水マット部14の側面に貼付又は縫い付けておき、他方のタイプの面ファスナーで透水マット部12と防水マット部14とを接続して固定し、使用時のずれを防止する。また、他方のタイプの面ファスナーを外装袋体18に固定しておくと、使用時における外装袋体18と透水マット部12及び防水マット部14のずれをも防止し固定することができ、洗濯可能マットレス10の内部で生じる各マット部のずれを全体的に防止することができる。
排出された尿などの水分WDは、透水マット部12を通過して防水マット部14表面にまで達する可能性があるため、面ファスナーを透水マット部12下面と防水マット部14上面に配設してずれを防止しようとすると、面ファスナーが汚れやすくなる。したがって、面ファスナーは、透水マット部12及び防水マット部14の側面に配設することが好ましい。
さらに、滑りやすい防水マット部14の底面と外装袋体18とを面ファスナーで接続することによって、外装袋体18と両マット部とのずれが発生しにくくなり、透水マット部12及び防水マット部14の位置が安定する。
滑り止め部材20は、面ファスナーに限らず、滑り止めコーティングでもよい。また、摩擦係数が高い滑り止めテープなどを外装袋体18に貼付してもよい。
洗濯可能マットレス10は、ペット用洗濯可能マットレス10として適用することが可能である。ペットの身体のサイズに合わせた内装マット16を使用し、防水マット部14の上側に透水マット部12を重ね、内装マット16のサイズに適合する外装袋体18に挿入することによって、洗濯可能マットレス10上面付近では汗や尿を透水して湿気WTを少なくすることができ、ペットの身体の毛の汚れを最小限に抑えることができる。
洗濯可能マットレスは、子供から大人までが使用するマットレスに使用することができる。和室用の敷布団としても使用することができる。また、ペット用のマットレスとしても使用することが可能である。
10 洗濯可能マットレス
12 透水マット部
122 透水性袋体
14 防水マット部
142 防水性袋体
16 内装マット
18 外装袋体
20 滑り止め部材
30 分割マットレス

M 利用者
WD 水分
WT 湿気
WM 家庭用洗濯機

Claims (7)

  1. 身体の下に敷いて使用するマットレスにおいて、
    複数の内装マットと、
    前記内装マットを収納する内部が透視可能な透水性袋体と、
    前記内装マットを収納する防水性袋体と、
    を備え、
    少なくとも一の前記内装マットが前記透水性袋体に収納された透水マット部と、
    残りの前記内装マットが前記防水性袋体に収納された防水マット部と、
    で構成され、
    前記透水マット部及び前記防水マット部が厚さ方向に積層されたこと、
    を特徴とする洗濯可能マットレス。
  2. 前記透水マット部を上層に、
    前記防水マット部を下層に積層したこと、
    を特徴とする請求項1に記載する洗濯可能マットレス。
  3. 外装袋体を備え、
    前記透水マット部及び前記防水マット部を収納したこと、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載する洗濯可能マットレス。
  4. 前記外装袋体が、
    少なくとも二の部分に分割されたこと、
    を特徴とする請求項3に記載する洗濯可能マットレス。
  5. 内部に滑り止め部材を設けたこと、
    を特徴とする請求項3に記載する洗濯可能マットレス。
  6. 複数の前記内装マットが、
    同じプロファイル構造の透水性及び通気性を有するウレタンフォームを用いて、
    幅600mm以上1,000mm以内、長さ1,000mm以上2,000mm以内及び厚さ10mm以上20mm以内の寝具用シングルサイズの寸法で形成されたこと、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載する洗濯可能マットレス。
  7. 複数の前記内装マットが、
    同じプロファイル構造の透水性及び通気性を有するウレタンフォームを用いて、
    幅600mm以上1,000mm以内、長さ1,000mm以上2,000mm以内及び厚さ10mm以上20mm以内の寝具用シングルサイズの寸法で形成されたこと、
    を特徴とする請求項3に記載する洗濯可能マットレス。
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