JP2023014866A - 電子回路および測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】接続対象物の損傷を防止しつつ、より短いオン/オフ時間で大電流を流すことが可能なアナログスイッチを提供する。【解決手段】アナログスイッチ10,10Aは、第1トランジスタQ1および第2トランジスタQ2と、第1トランジスタQ1の制御電極と第2トランジスタQ2の制御電極とが接続される第1ノードN1と正の第1電源ラインVccpとの間に接続された第1定電流源11と、第1トランジスタQ1の第1主電極と第2トランジスタQ2の第1主電極とが接続される第2ノードN2と第1ノードN1との間に接続され、第1ノードN1と第2ノードN2との間に流れる電流に応じて電圧を発生させる電圧発生回路15と、第2ノードN2と負の第2電源ラインVccnとの間に接続された第2定電流源12と、制御信号CNT1に応じて第1定電流源11および第2定電流源12による電流の出力と遮断を切り替える制御部16と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、電子回路および測定装置に関し、例えば、アナログ信号の伝達を制御するアナログスイッチを含む電子回路および当該電子回路を備えた測定装置に関する。
測定対象物(DUT:Device Under Test)のインピーダンスを測定するLCRメータ等の測定装置の多くは、測定を開始する前または測定中に、測定対象物と測定装置のプローブとが電気的に接続されているか否かを検査するコンタクトチェックの機能を有している。
コンタクトチェックとは、測定装置の外部端子に接続されたプローブを測定対象物に接触させた状態において、測定装置からプローブを介してアナログ信号を出力し、そのときのプローブから検出される電圧等を測定することにより、測定対象物とプローブとが電気的に接続されているか否かを検査する処理を言う。
コンタクトチェックの機能を有する測定装置は、測定装置内の回路から外部端子へのアナログ信号の出力を制御するアナログスイッチを有している。アナログスイッチは、アナログ信号の伝達を制御する部品である(特許文献1参照)。
本願発明者らは、新たな測定装置の開発に際し、オン/オフの切り替え時間が短く、且つ数百mA以上の大電流を流すことが可能なアナログスイッチが必要であると考えた。
従来、LCRメータやキャパシタンスメータ等の測定装置は、リードリレー等のリレーや複数のトランジスタを一つの半導体基板に集積した集積回路から成るアナログスイッチを採用している。しかしながら、一般的なリレーは、大電流を流すことが可能であるが、オン/オフの切り替え時間が長いという課題がある。一方、一般的な集積回路から成るアナログスイッチは、オン/オフの切り替え時間は短いが、大電流を流すことができないという課題がある。
そこで、本願発明者らは、上記課題を解決するために、トランジスタ等のディスクリート部品を用いて新たなアナログスイッチを設計することを検討した。
図4は、本願発明者らが本願に先立って検討したアナログスイッチの回路構成を示す図である。
図4に示すアナログスイッチ90は、測定装置内において、信号源95の出力端子と測定装置の外部端子との間に接続される。アナログスイッチ90は、スイッチとしての主機能を実現するためのトランジスタMx1,Mx2としてディスクリート部品のパワートランジスタを採用するとともに、トランジスタMx1,Mx2のゲート電極に定電流源91を接続し、定電流源91を制御信号CNTによってオン/オフさせることにより、トランジスタMx1,Mx2のオン/オフを制御する。これによれば、リレーに比べてオン/オフの切り替え時間が短く、且つ数百mAの大電流を流すことが可能なアナログスイッチを実現することができる。
しかしながら、図4に示すアナログスイッチ90には、以下に示す課題があることが発明者らの検討により明らかとなった。
アナログスイッチ90において、トランジスタMx1,Mx2をオフさせる場合、制御信号CNTによって定電流源91をオフさせる。このとき、トランジスタMx1とトランジスタMx2とが共通に接続されるノードNxと負側の電源電圧(例えば、-12V)が供給される電源ラインVccnとの間に接続されているトランジスタM3xがオンするため、ノードNxに電源ラインVccnから電流が流れ込み、ノードNxに負の電圧が発生する。その結果、測定装置の外部端子Pに測定対象物が接続されている場合、その測定対象物に定常的に負電圧が印加され、測定対象物が損傷する虞がある。
アナログスイッチ90において、トランジスタMx1,Mx2をオフさせる場合、制御信号CNTによって定電流源91をオフさせる。このとき、トランジスタMx1とトランジスタMx2とが共通に接続されるノードNxと負側の電源電圧(例えば、-12V)が供給される電源ラインVccnとの間に接続されているトランジスタM3xがオンするため、ノードNxに電源ラインVccnから電流が流れ込み、ノードNxに負の電圧が発生する。その結果、測定装置の外部端子Pに測定対象物が接続されている場合、その測定対象物に定常的に負電圧が印加され、測定対象物が損傷する虞がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、接続対象物の損傷を防止しつつ、より短いオン/オフ時間で大電流を流すことが可能なアナログスイッチを提供することを目的とする。
本発明の代表的な実施の形態に係る電子回路は、第1主電極と、第2主電極と、制御電極とを夫々有する第1トランジスタおよび第2トランジスタと、前記第1トランジスタの制御電極と前記第2トランジスタの制御電極とが接続される第1ノードと、正の電源電圧が供給される第1電源ラインとの間に接続され、前記第1電源ライン側から前記第1ノード側に電流を出力する第1定電流源と、前記第1トランジスタの前記第1主電極と前記第2トランジスタの前記第1主電極とが接続される第2ノードと前記第1ノードとの間に接続され、前記第1ノードと前記第2ノードとの間に流れる電流に応じて電圧を発生させる電圧発生回路と、前記第2ノードと負の電源電圧が供給される第2電源ラインとの間に接続され、前記第2ノード側から前記第2電源ライン側に電流を出力する第2定電流源と、前記制御信号に応じて、前記第1定電流源および前記第2定電流源による電流の出力と遮断を切り替える制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る電子回路によれば、接続対象物の損傷を防止しつつ、より短いオン/オフ時間で大電流を流すことが可能なアナログスイッチを提供することが可能となる。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係る電子回路(10,10A)は、第1主電極(ソース電極)と、第2主電極(ドレイン電極)と、制御電極(ゲート電極)とを夫々有する第1トランジスタ(Q1)および第2トランジスタ(Q2)と、前記第1トランジスタの制御電極と前記第2トランジスタの制御電極とが接続される第1ノード(N1)と正の電源電圧(+12V)が供給される第1電源ライン(Vccp)との間に接続され、前記第1電源ライン側から前記第1ノード側に電流を出力する第1定電流源(11)と、前記第1トランジスタの前記第1主電極と前記第2トランジスタの前記第1主電極とが接続される第2ノード(N2)と前記第1ノードとの間に接続され、前記第1ノードと前記第2ノードとの間に流れる電流に応じて電圧を発生させる電圧発生回路(15)と、前記第2ノードと負の電源電圧(-12V)が供給される第2電源ライン(Vccn)との間に接続され、前記第2ノード側から前記第2電源ライン側に電流を出力する第2定電流源(12)と、制御信号(CNT1)に応じて、前記第1定電流源および前記第2定電流源による電流の出力と遮断を切り替える制御部(13,14,16)と、を備えることを特徴とする。
〔2〕上記〔1〕に記載の電子回路(10A)において、前記第1定電流源は、コレクタ電極が前記第1ノードに接続されたPNPトランジスタ(Q1)と、前記PNPトランジスタのエミッタ電極と前記第1電源ラインとの間に接続された第1抵抗(R1)と、前記PNPトランジスタのベース電極と前記第1電源ラインとの間に接続された第2抵抗(R2)と、を含み、前記第2定電流源は、コレクタ電極が前記第2ノードに接続されたNPNトランジスタ(Q2)と、前記NPNトランジスタのエミッタ電極と前記第2電源ラインとの間に接続された第3抵抗(R3)と、前記NPNトランジスタのベース電極と前記第2電源ラインとの間に接続された第4抵抗(R4)と、を含み、前記制御部は、前記制御信号に応じて、前記PNPトランジスタのベース電極と前記NPNトランジスタのベース電極との間の導通と非導通を切り替える制御回路(16)を含んでもよい。
〔3〕上記〔2〕に記載の電子回路(10A)において、前記制御回路(16)は、前記PNPトランジスタのベース電極と前記NPNトランジスタのベース電極との間に接続され、前記制御信号に応じてオン/オフが切り替わるスイッチ(SWa)と、前記スイッチの一端と前記PNPトランジスタのベース電極との間に接続された第5抵抗(R5)と、前記スイッチの他端と前記NPNトランジスタのベース電極との間に接続された第6抵抗(R6)とを含んでもよい。
〔4〕上記〔3〕に記載の電子回路(10A)において、前記制御回路(16)は、前記第5抵抗と並列に接続された第1容量(C5)と、前記第6抵抗と並列に接続された第2容量(C6)と、を更に含んでもよい。
〔5〕上記〔1〕に記載の電子回路(10)において、前記制御部は、前記第1定電流源による電流の出力と遮断を切り替える第1制御回路(13)と、前記第2定電流源による電流の出力と遮断を切り替える第2制御回路(14)と、を有し、前記第1定電流源は、コレクタ電極が前記第1ノードに接続されたPNPトランジスタ(Q1)と、前記PNPトランジスタのエミッタ電極と前記第1電源ラインとの間に接続された第1抵抗(R1)と、前記PNPトランジスタのベース電極と前記第1電源ラインとの間に接続された第2抵抗(R2)とを含み、前記第2定電流源は、コレクタ電極が前記第2ノードに接続されたNPNトランジスタ(Q2)と、前記NPNトランジスタのエミッタ電極と前記第2電源ラインとの間に接続された第3抵抗(R3)と、前記NPNトランジスタのベース電極と前記第2電源ラインとの間に接続された第4抵抗(R4)とを含み、前記第1制御回路は、前記制御信号に応じて、前記PNPトランジスタのベース電極の電圧を前記正の電源電圧よりも低くすることにより、前記第1定電流源による電流の出力を可能とし、前記第2制御回路は、前記制御信号に応じて、前記NPNトランジスタのベース電極の電圧を前記負の電源電圧よりも高くすることにより、前記第2定電流源による電流の出力を可能としてもよい。
〔6〕上記〔5〕に記載の電子回路(10)において、前記第1制御回路(13)は、一端が前記PNPトランジスタのベース電極に接続された第5抵抗(R5)と、ソース電極が前記正の電源電圧よりも低い電位に接続され、ドレイン電極が前記第5抵抗の他端に接続され、ゲート電極に前記制御信号が入力されるNチャネル型の第1電界効果トランジスタ(M3)と、を含み、前記第2制御回路(14)は、一端が前記NPNトランジスタのベース電極に接続された第6抵抗(R6)と、一端が前記第6抵抗の他端に接続され、他端が前記第2電源ラインに接続された第7抵抗(R7)と、ソース電極が前記負の電源電圧よりも高い電位(グラウンド電位)に接続され、ドレイン電極が前記第7抵抗の一端に接続されたPチャネル型の第2電界効果トランジスタ(M4)と、一端が前記第2電界効果トランジスタのゲート電極に接続され、他端が前記第2電源ラインに接続された第8抵抗(R8)と、ソース電極が前記制御信号のハイレベルに相当する電位に接続され、ドレイン電極が前記第8抵抗の一端に接続され、ゲート電極に前記制御信号が入力されるPチャネル型の第3電界効果トランジスタ(M5)と、を含んでもよい。
〔7〕上記〔5〕または〔6〕に記載の電子回路(10)において、前記第1制御回路には、前記制御信号として2値信号である第1信号(CNT1)が入力され、前記第2制御回路には、前記制御信号として2値信号である第2信号(CNT1a)が入力され、前記第2信号は、前記第1信号より位相が進んでいてもよい。
〔8〕本発明の代表的な実施の形態に係る測定装置(100)は、測定対象物(20)の電気的特性を測定するための測定装置であって、少なくとも一つの、上記〔1〕乃至〔7〕の何れかに記載の電子回路(10,10A)と、前記測定対象物を接続するための複数の外部端子(HP,HC,LP,LC)と、内部回路(1~3,Rp1,Rp2等)とを備え、前記電子回路の前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタは、前記内部回路と少なくとも一つの前記外部端子との間に接続されていることを特徴とする。
2.実施の形態の具体例
以下、本発明の実施の形態の具体例について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
以下、本発明の実施の形態の具体例について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
≪実施の形態1≫
図1は、実施の形態1に係る測定装置100の構成を示す図である。
図1に示す測定装置100は、測定対象物(DUT)20の電気的特性を測定する機器である。測定装置100として、4端子法によるインピーダンスの測定が可能なLCRメータやキャパシタンスメータ等を例示することができる。本実施の形態では、測定装置100がLCRメータである場合を例にとり、説明する。
図1は、実施の形態1に係る測定装置100の構成を示す図である。
図1に示す測定装置100は、測定対象物(DUT)20の電気的特性を測定する機器である。測定装置100として、4端子法によるインピーダンスの測定が可能なLCRメータやキャパシタンスメータ等を例示することができる。本実施の形態では、測定装置100がLCRメータである場合を例にとり、説明する。
図1に示すように、測定装置100は、信号生成回路1、電圧検出回路2、電流検出回路3、A/D変換回路4,5、データ処理制御部6、記憶部7、操作部8、および出力部9を備えている。また、測定装置100は、複数の外部端子HC,HP,LC,LPと複数のスイッチSW1~SW4を備えている。
外部端子HC,HP,LP,LCは、測定対象物20を接続するための端子である。例えば、ハイ側端子としての外部端子HC,HPには、測定対象物20の一方の端子が共通に接続され、ロー側端子としての外部端子LP,LCには、測定対象物20の他方の端子が共通に接続される。
スイッチSW1~SW4は、各外部端子HC,HP,LP,LCと信号生成回路1および電流検出回路3等の測定装置100の内部回路との間に設けられ、各外部端子HC,HP,LC,LPと内部回路との間の電気的な接続と遮断を切り替える電子回路である。スイッチSW1~SW4の詳細については後述する。
測定装置100は、例えば、外部端子HC,HPと外部端子LP,LCとの間に接続された測定対象物20に対して外部端子HCから交流信号等を印加し、そのときの外部端子HPと外部端子LPとの間に発生する電圧と、外部端子HCから測定対象物20を介して外部端子LCに流れる電流とをそれぞれ測定し、測定した電圧および電流に基づいて測定対象物20の電気的特性(インピーダンス)を測定する。
信号生成回路1は、測定対象物20のインピーダンスを測定するために測定対象物20に印加する交流信号(例えば、正弦波交流信号)を生成する回路である。信号生成回路1の交流信号を出力するための出力端子は、スイッチSW1を介して外部端子HCに接続されている。
電圧検出回路2は、外部端子HPと外部端子LPとに夫々接続され、外部端子HPと外部端子LPとの間の電圧を検出する回路である。電圧検出回路2は、例えば、演算増幅器を有しており、検出した外部端子HPと外部端子LPとの間の電圧を演算増幅器によって増幅し、電圧信号として出力する。
A/D変換回路4は、電圧検出回路2から出力された電圧信号を所定のサンプリング周期(例えば、信号生成回路1から出力される交流信号の周期に対して十分に短い周期)でサンプリングすることにより、電圧信号をデジタル信号に変換し、電圧データとして出力する。
電流検出回路3は、外部端子LCとスイッチSW4を介して接続され、測定対象物20に流れる電流を検出する回路である。電流検出回路3は、例えば、信号生成回路1から測定対象物20に交流信号を印加したときに測定対象物20に流れる電流を外部端子LCを介して入力し、入力した電流を電圧に変換して電流信号として出力する。
A/D変換回路5は、A/D変換回路4と同様に、電流検出回路3から出力された電流信号を所定のサンプリング周期でサンプリングすることにより、電流信号をデジタル信号に変換し、電流データとして出力する。
操作部8は、ユーザが測定装置100を操作するための入力インターフェースである。操作部8としては、各種のボタンやタッチパネル等を例示することができる。例えば、ユーザが操作部8を操作することにより、測定対象物20を測定するための各種測定条件等を測定装置100に設定するとともに、測定の実行および停止を測定装置100に指示することができる。
記憶部7は、測定装置100としての機能を実現するための各種プログラム、インピーダンスを測定するための演算に用いられる各種パラメータ、および測定結果等のデータを記憶するための機能部である。記憶部7は、例えば、ROMやRAM、フラッシュメモリ等の公知の記憶装置によって実現されている。
データ処理制御部6は、測定装置100内の各機能部を統括的に制御する機能部である。データ処理制御部6は、例えば、CPU等のプロセッサを含んで構成されている。データ処理制御部6は、例えば、後述する正の電源電圧(+12V)よりも低い電源電圧が供給される内部電源ラインVdd(例えば、3.3V)とグラウンド電位GND(=0V)との間に接続され、内部電源ラインVddからの給電により動作可能となっている。
データ処理制御部6は、例えば、記憶部7に記憶されているプログラムに従って各種演算を実行することにより測定装置100内の各機能部を制御する。また、データ処理制御部6は、制御信号CNT1~CNT4を出力することにより、スイッチSW1~SW4のオン/オフを切り替える。
ここで、制御信号CNT1~CNT4は、2値信号である。例えば、制御信号CNT1のハイレベルは、内部電源ラインVddの電源電圧(3.3V)であり、制御信号CNT1のローレベルは、グラウンド電位(0V)である。
また、データ処理制御部6は、A/D変換回路4,5から出力された電圧データおよび電流データを入力し、入力した電圧データおよび電流データに基づいて各データ処理を実行することにより、測定対象物20の電気的特性(インピーダンス)を測定し、測定結果を記憶部7に記憶する。また、データ処理制御部6は、入力された電圧データに基づいて、外部端子HC,HP,LC,LPと測定対象物20との電気的な接続の有無を確認するためのコンタクトチェックを行う。コンタクトチェックの詳細については後述する。
出力部9は、測定装置100における測定条件や測定結果などの各種情報を出力するための機能部である。出力部9は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機ELを備えた表示装置である。なお、出力部9は、操作部8としての一部の機能を実現するタッチパネルを備えた表示装置であってもよい。また、出力部9は、測定結果等のデータを有線または無線によって外部に出力する通信回路等を含んでいてもよい。
次に、スイッチSW1~SW4について説明する。
スイッチSW1は、信号生成回路1の出力端子と外部端子HCとの間に接続されている。スイッチSW2は、測定装置100の正側の電源電圧(例えば、+12V)が供給される第1電源ラインVccpと外部端子HPとの間に、抵抗Rp1と直列に接続されている。スイッチSW3は、測定装置100の第1電源ラインVccpと外部端子LPとの間に、抵抗Rp2と直列に接続されている。スイッチSW4は、電流検出回路3の入力端子と外部端子LCとの間に接続されている。
スイッチSW1は、信号生成回路1の出力端子と外部端子HCとの間に接続されている。スイッチSW2は、測定装置100の正側の電源電圧(例えば、+12V)が供給される第1電源ラインVccpと外部端子HPとの間に、抵抗Rp1と直列に接続されている。スイッチSW3は、測定装置100の第1電源ラインVccpと外部端子LPとの間に、抵抗Rp2と直列に接続されている。スイッチSW4は、電流検出回路3の入力端子と外部端子LCとの間に接続されている。
上述したように、スイッチSW1~SW4は、各外部端子HC,HP,LP,LCと測定装置100の内部回路との間の導通と非導通を切り替える。スイッチSW1~SW4は、例えば、測定対象物20の電気的特性の測定時やコンタクトチェック時に、オン/オフが制御される。例えば、各スイッチSW1~SW4のオン/オフの切り替えは、データ処理制御部6から出力される、各スイッチSW1~SW4にそれぞれ対応した制御信号CNT1~CNT4によって制御される。
測定対象物20のインピーダンスを測定する場合、データ処理制御部6は、制御信号CNT1~CNT4により、例えば、スイッチSW1,SW4をオンさせ、スイッチSW2,SW3をオフさせる。この状態において、データ処理制御部6は、信号生成回路1から交流信号等を出力させ、測定対象物20の両端の電圧と測定対象物20に流れる電流を検出することにより、測定対象物20のインピーダンスを測定する。また、測定対象物20のインピーダンスの測定を停止する場合には、データ処理制御部6は、制御信号CNT1~CNT4により、例えば、各スイッチSW1~SW4をオフさせる。
測定対象物20の一方の端子側(ハイ側)のコンタクトチェックを行う場合、データ処理制御部6は、制御信号CNT1~CNT4により、スイッチSW1,SW2をオンさせ、スイッチSW3,SW4をオフさせる。この状態において、データ処理制御部6は、第1電源ラインVccpから抵抗Rp1、スイッチSW2、外部端子HP,HC、およびスイッチSW1を介して信号生成回路1の出力端子に電流を流したときの外部端子HPの電圧の大きさに基づいて、測定対象物20の一方の端子と外部端子HP,HCとが電気的に接続されているか否かを判定する。
また、測定対象物20の他方の端子側(ロー側)のコンタクトチェックを行う場合、データ処理制御部6は、制御信号CNT1~CNT4により、スイッチSW1,SW2をオフさせ、スイッチSW3,SW4をオンさせる。この状態において、データ処理制御部6は、第1電源ラインVccpから抵抗Rp2、スイッチSW3、外部端子LP,LC、およびスイッチSW4を介して電流検出回路3の入力端子に電流を流したときの外部端子LPの電圧の大きさに基づいて、測定対象物20の他方の端子と外部端子LP,LCとが電気的に接続されているか否かを判定する。
スイッチSW1~SW4は、例えば、アナログ信号の伝達を制御するアナログスイッチである。以下、スイッチSW1としてのアナログスイッチの具体的な回路構成について説明する。
図2は、実施の形態1に係るアナログスイッチ10の回路構成を示す図である。
図2に示すアナログスイッチ10は、測定装置100におけるスイッチSW1~SW4として適用することができる。本実施の形態では、スイッチSW1が図2に示すアナログスイッチ10によって実現され、他のスイッチSW2~SW4が、公知の集積回路等によって構成されたアナログスイッチによって実現されているものとして説明する。
図2に示すアナログスイッチ10(スイッチSW1)は、第1トランジスタM1および第2トランジスタM2と、第1定電流源11と、第2定電流源12と、電圧発生回路15と、第1制御回路13および第2制御回路14とを有している。
アナログスイッチ10を構成するこれらの回路は、例えば、トランジスタや抵抗等のディスクリート部品をプリント基板上に半田付けにより固定し、プリント基板の表面または内部に形成された金属からなる配線パターンやリード線等によって各ディスクリート部品を互いに接続することにより、実現されている。
第1トランジスタM1および第2トランジスタM2は、例えば、数百mA以上の電流を流すことができるパワートランジスタである。第1トランジスタM1および第2トランジスタM2としては、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、IGBT等を例示することができる。本実施の形態では、第1トランジスタM1および第2トランジスタM2がNチャネル型のMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)である場合を例にとり、説明する。
第1トランジスタM1および第2トランジスタM2は、第1主電極としてのソース電極と、第2主電極としてのドレイン電極と、制御電極としてのゲート電極をそれぞれ有している。
第1トランジスタM1と第2トランジスタM2とは、信号生成回路1の出力端子と外部端子HCとの間に直列に接続されている。具体的には、第1トランジスタM1のドレイン電極が信号生成回路1の出力端子に接続され、第1トランジスタM1のソース電極が第2トランジスタM2のソース電極に接続され、第2トランジスタM2のドレイン電極が外部端子HCに接続されている。また、第1トランジスタのゲート電極と第2トランジスタのゲート電極とが共通に接続されている。
第1定電流源11は、第1トランジスタM1のゲート電極と第2トランジスタM2のゲート電極とが共通に接続される第1ノードN1と、正の電源電圧(例えば、+12V)が供給される第1電源ラインVccpとの間に接続され、第1電源ラインVccp側から第1ノードN1側に電流を出力する回路である。
第1定電流源11は、例えば、トランジスタQ1、抵抗R1、抵抗R2を含む。トランジスタQ1は、例えば、PNPトランジスタである。トランジスタQ1のコレクタ電極は、第1ノードN1に接続されている。抵抗R1は、トランジスタQ1のエミッタ電極と第1電源ラインVccpとの間に接続されている。抵抗R2は、トランジスタQ1のベース電極と第1電源ラインVccpとの間に接続されている。
第2定電流源12は、第1トランジスタM1のソース電極と第2トランジスタM2のソース電極とが接続される第2ノードN2と、負の電源電圧(例えば、-12V)が供給される第2電源ラインVccnとの間に接続され、第2ノードN2側から第2電源ラインVccn側に電流を出力する回路である。例えば、第2定電流源12は、第1定電流源11と同じ大きさの電流を流すように設計されている。
第2定電流源12は、例えば、トランジスタQ2、抵抗R3、および抵抗R4を含む。トランジスタQ2は、例えば、NPNトランジスタである。トランジスタQ2のコレクタ電極は、第2ノードN2に接続されている。抵抗R3は、トランジスタQ2のエミッタ電極と第2電源ラインVccnとの間に接続されている。抵抗R4は、トランジスタQ2のベース電極と第2電源ラインVccnとの間に接続されている。
なお、第1定電流源11および第2定電流源12の回路構成は、図2に例示されたものに限定されず、種々の回路構成を採用することができる。
第1制御回路13と第2制御回路14は、制御信号CNT1に応じて、第1定電流源11および第2定電流源12による電流の出力と遮断を切り替える制御部として機能する。すなわち、第1制御回路13は、第1定電流源11による電流の出力と遮断を制御する回路であり、第2制御回路14は、第2定電流源12による電流の出力と遮断を制御する回路である。
第1制御回路13は、制御信号CNT1に応じて、第1定電流源11を構成するトランジスタQ1のベース電極の電圧を第1電源ラインVccpの電源電圧(+12V)よりも低くすることにより、第1定電流源11を活性化(起動)させ、第1定電流源11からの電流の出力を可能とする。
具体的には、第1制御回路13は、抵抗R5とトランジスタM3とを含む。抵抗R5の一端は、トランジスタQ1のベース電極に接続されている。トランジスタM3は、例えば、Nチャネル型の電界効果トランジスタ(MOSFET)である。トランジスタM3のソース電極は、第1電源ラインVccpの電圧よりも低い電位(例えば、グラウンド電位GND(=0V))に接続されている。トランジスタM3のドレイン電極は、抵抗R5の他端に接続されている。トランジスタM3のゲート電極には、制御信号CNT1が入力される。
第2制御回路14は、制御信号CNT1に応じて、第2定電流源12を構成するトランジスタQ2のベース電極の電圧を第2電源ラインVccnの電源電圧(-12V)よりも高くすることにより、第2定電流源12による電流の出力を可能とする。
具体的には、第2制御回路14は、抵抗R6,R7,R8とトランジスタM4,M5とを含む。抵抗R6の一端は、第2定電流源12を構成するトランジスタQ2のベース電極に接続されている。抵抗R7の一端は、抵抗R6の他端に接続され、抵抗R7の他端は、第2電源ラインVccnに接続されている。
トランジスタM4,M5は、例えば、Pチャネル型の電界効果トランジスタ(MOSFET)である。トランジスタM4のソース電極は、第2電源ラインの電源電圧(-12V)よりも高い電位(例えば、グラウンド電位GND)に接続されている。トランジスタM4のドレイン電極は、抵抗R7の一端に接続されている。抵抗R8の一端は、トランジスタM4のゲート電極に接続され、抵抗R8の他端は、第2電源ラインVccnに接続されている。
トランジスタM5のソース電極は、制御信号CNT1のハイレベルに相当する電位、すなわち内部電源ラインVdd(+3.3V)に接続されている。トランジスタM5のドレイン電極は、抵抗R8の一端に接続されている。トランジスタM5のゲート電極には、制御信号CNT1が入力される。
ここで、スイッチSW1としてのアナログスイッチ10の動作について説明する。
先ず、制御信号CNT1がローレベル(0V)の場合を考える。
この場合、第1制御回路13は、第1定電流源11を電流出力が不能な不活性状態(電流遮断状態)にする。具体的には、制御信号CNT1がローレベルである場合、第1制御回路13のトランジスタM3がオフする。これにより、第1定電流源11のトランジスタQ1のベース電極が抵抗R2によって第1電源ラインVccpの電圧(+12V)にプルアップされるので、トランジスタQ1がオフし、第1定電流源11からの電流の出力が停止する。
この場合、第1制御回路13は、第1定電流源11を電流出力が不能な不活性状態(電流遮断状態)にする。具体的には、制御信号CNT1がローレベルである場合、第1制御回路13のトランジスタM3がオフする。これにより、第1定電流源11のトランジスタQ1のベース電極が抵抗R2によって第1電源ラインVccpの電圧(+12V)にプルアップされるので、トランジスタQ1がオフし、第1定電流源11からの電流の出力が停止する。
また、制御信号CNT1がローレベルである場合、第2制御回路14は、第2定電流源12を電流出力が不能な不活性状態にする。具体的には、制御信号CNT1がローレベルである場合、第2制御回路14のトランジスタM5がオンする。これにより、トランジスタM4のゲート電極が内部電源ラインVddの電源電圧(=3.3V)付近まで上昇するので、トランジスタM4がオフする。これにより、第1定電流源11のトランジスタQ2のベース電極が抵抗R6,R7によって第2電源ラインVccnの電圧(-12V)にプルダウンされるので、トランジスタQ2がオフし、第2定電流源12からの電流の出力が停止する。
上述のように、制御信号CNT1がローレベルである場合、第1定電流源11および第2定電流源12からの電流出力が停止する。これにより、電圧発生回路15(ツェナーダイオードZDおよび抵抗R8)によってトランジスタM1,M2のゲート・ソース間電圧が0Vになるので、トランジスタM1,M2がオフする。その結果、信号生成回路1の出力端子と外部端子HCとの間が非導通状態となる。このとき、上述したように第1定電流源11のみならず第2定電流源12も停止しているので、第2ノードN2に負の電圧が発生することはない。
次に、制御信号CNT1がハイレベル(3.3V)の場合を考える。
この場合、第1制御回路13は、第1定電流源11を電流出力が可能な活性状態にする。具体的には、制御信号CNT1がハイレベルである場合、第1制御回路13のトランジスタM3がオンする。これにより、第1電源ラインVccpの電源電圧(+12V)とグラウンド電位(0V)との間に抵抗R5および抵抗R2が接続されることになるので、第1定電流源11のトランジスタQ1のベース電極には、抵抗R5と抵抗R2の分圧比に応じた電圧が印加される。その結果、トランジスタQ1がオンし、第1定電流源11から電流が出力される。
この場合、第1制御回路13は、第1定電流源11を電流出力が可能な活性状態にする。具体的には、制御信号CNT1がハイレベルである場合、第1制御回路13のトランジスタM3がオンする。これにより、第1電源ラインVccpの電源電圧(+12V)とグラウンド電位(0V)との間に抵抗R5および抵抗R2が接続されることになるので、第1定電流源11のトランジスタQ1のベース電極には、抵抗R5と抵抗R2の分圧比に応じた電圧が印加される。その結果、トランジスタQ1がオンし、第1定電流源11から電流が出力される。
また、制御信号CNT1がハイレベル(3.3V)である場合、第2制御回路14は、第2定電流源12を電流出力が可能な活性状態にする。具体的には、制御信号CNT1がハイレベルである場合、第2制御回路14のトランジスタM5がオフする。これにより、トランジスタM4のゲート電極が第2電源ラインVccnの電源電圧(-12V)にプルダウンされるので、トランジスタM4がオンする。これにより、グラウンド電位(0V)と第2電源ラインVccnの電源電圧(-12V)との間に抵抗R7および抵抗R6が接続されることになるので、第2定電流源12のトランジスタQ1のベース電極には、抵抗R7と抵抗R6の分圧比に応じた電圧が印加される。その結果、トランジスタQ2がオンし、第2定電流源12から電流が出力される。
第1定電流源11および第2定電流源12から電流が出力されている場合、第1定電流源11から出力された電流は主に、電圧発生回路15としてのツェナーダイオードZDおよび抵抗R8を経由して第2定電流源12に流れ込む。これにより、電圧発生回路15は、トランジスタM1,M2のゲート・ソース間にトランジスタM1,M2の閾値電圧よりも大きい電圧を発生させる。その結果、トランジスタM1,M2がオンし、外部端子HCと信号生成回路1の出力端子とが導通状態となる。このとき、第1定電流源11と第2定電流源12の電流が等しければ、第2ノードN2の電圧は、正側の電源電圧(+12V)と負側の電源電圧(-12V)の中間電圧(例えば、0V)となる。
以上、実施の形態1に係る測定装置100が備えるスイッチSW1としてのアナログスイッチ(電子回路)10は、トランジスタM1,M2と、トランジスタM1の制御電極(ゲート電極)とトランジスタM2の制御電極とが接続される第1ノードN1と、正の電源電圧(例えば、+12V)が供給される第1電源ラインVccpとの間に接続され、第1電源ラインVccp側から第1ノードN1側に電流を出力する第1定電流源11と、トランジスタM1の第1主電極(ソース電極)とトランジスタM2の第1主電極とが接続される第2ノードN2と第1ノードN1との間に接続され、第1ノードN1と第2ノードN2との間に流れる電流に応じて電圧を発生させる電圧発生回路15と、第2ノードN2と負の電源電圧(例えば、-12V)が供給される第2電源ラインVccnとの間に接続され、第2ノードN2側から第2電源ラインVccn側に電流を出力する第2定電流源12と、制御信号CNT1に応じて、第1定電流源11および第2定電流源12による電流の出力と遮断を切り替える制御部としての第1制御回路13および第2制御回路14と、を備えている。
上記構成を有するアナログスイッチ10によれば、上述したように、制御信号CNT1によって第1定電流源11および第2定電流源12を活性状態にすることにより、トランジスタM1,M2をオンさせることができる。ここで、トランジスタM1,M2にパワートランジスタを採用することにより、トランジスタM1,M2に数百mA以上の大電流を流すことが可能になるとともに、リレーに比べてオン/オフの切り替え時間を短くすることができる。
また、上記構成を有するアナログスイッチ10によれば、制御信号CNT1によってトランジスタM1,M2をオフさせるとき、上述したように、第1定電流源11のみならず第2定電流源12も不活性状態(電流遮断状態)になるので、第2ノードN2に負の電圧が発生することはない。これによれば、アナログスイッチ10(スイッチSW1)がオフしている期間において、測定対象物20に対して外部端子HCを介して負の電圧が定常的に印加され続けることがないので、測定対象物20の損傷を防止することができる。
したがって、実施の形態1に係るアナログスイッチ10によれば、接続対象物としての測定対象物20の損傷を防止しつつ、より短いオン/オフ時間で大電流を流すことが可能となる。
また、実施の形態1に係るアナログスイッチ10において、第1定電流源11は、コレクタ電極が第1ノードN1に接続されたトランジスタQ1(PNPトランジスタ)と、トランジスタQ1のエミッタ電極と第1電源ラインVccp(+12V)との間に接続された抵抗R1と、トランジスタQ1のベース電極と第1電源ラインVccpとの間に接続された抵抗R2とを含む。また、第2定電流源12は、コレクタ電極が第2ノードN2に接続されたトランジスタQ2(NPNトランジスタ)と、トランジスタQ2のエミッタ電極と第2電源ラインVccnとの間に接続された抵抗R3と、トランジスタQ2のベース電極と第2電源ラインVccnとの間に接続された抵抗R4と、を含む。
第1定電流源11および第2定電流源12として上記回路構成を採用することにより、電流の出力と遮断を切り替え可能な定電流源を容易に実現することができる。
第1定電流源11および第2定電流源12として上記回路構成を採用することにより、電流の出力と遮断を切り替え可能な定電流源を容易に実現することができる。
なお、上記実施の形態において、第1制御回路13および第2制御回路14が一つの制御信号CNT1に応じて動作する場合を例示したが、これに限られない。第1制御回路13および第2制御回路14は、互いに異なる制御信号に基づいて動作してもよい。以下、詳細に説明する。
第1制御回路13および第2制御回路14は、それらを構成するトランジスタの数や種類が異なる。そのため、制御信号CNT1に応じて第1定電流源11および第2定電流源12の活性状態/不活性状態が切り替わるタイミングが相違し、その切り替わりタイミングのずれが許容できない場合がある。
例えば、第2制御回路14は、一般的にNチャネル型のMOSFETよりも応答速度の遅いPチャネル型のMOSFETがトランジスタM4,M5に用いられている上に、第2定電流源12の活性状態/不活性状態を切り替えるために2つのトランジスタM4,M5のオン/オフを切り替えなければならないため、一つのNチャネル型のMOSFET(トランジスタM3)によって第1定電流源11の活性状態/不活性状態を切り替える第1制御回路13に比べて、応答速度が遅くなる可能性がある。
第2制御回路14が第1制御回路13よりも応答速度が遅い場合、第2ノードN2の電圧が以下のように変化すると考えられる。
例えば、トランジスタM1,M2をオンさせるとき、第1定電流源11が第2定電流源12よりも早く起動する。そのため、瞬間的に第2ノードN2の電圧が中間電圧(例えば、0V)よりも高い電圧となり、その後、第2定電流源12の起動に応じて第2ノードN2の電圧が中間電圧に落ち着く。
一方、トランジスタM1,M2をオフさせるとき、第1定電流源11が第2定電流源12よりも先に停止する。そのため、瞬間的に第2ノードN2の電圧が中間電圧(例えば、0V)よりも低い電圧となり、その後、第2定電流源12の停止に応じて、第2ノードN2の電圧が中間電圧に落ち着く。
このように、第1定電流源11と第2定電流源12の活性状態/不活性状態の切り替わりタイミングがずれると、瞬間的に第2ノードN2の電圧が変動する可能性がある。
そこで、第1定電流源11と第2定電流源12の活性状態/不活性状態の切り替わりタイミングのずれを小さくするために、第1制御回路13および第2制御回路14を制御する制御信号を互いに異なる信号にすることが好ましい。
例えば、第1制御回路13には、制御信号として2値信号である制御信号CNT1(第1信号)が入力され、第2制御回路14には、制御信号として2値信号である制御信号CNT1a(第2信号)が入力され、制御信号CNT1aは、制御信号CNT1より位相が進んでいることが好ましい。すなわち、第2制御回路14を制御するための制御信号CNT1aは、制御信号CNT1よりも先にハイレベルとなり、制御信号CNT1よりも先にローレベルとなる信号であることが好ましい。これによれば、第1定電流源11と第2定電流源12の活性状態/不活性状態の切り替わりタイミングのずれを小さくすることが可能となる。
≪実施の形態2≫
図3は、実施の形態2に係るアナログスイッチ10Aの回路構成を示す図である。
図3に示すアナログスイッチ10Aは、実施の形態1に係るアナログスイッチ10と同様に、測定装置100内のスイッチSW1として用いることができる。
図3は、実施の形態2に係るアナログスイッチ10Aの回路構成を示す図である。
図3に示すアナログスイッチ10Aは、実施の形態1に係るアナログスイッチ10と同様に、測定装置100内のスイッチSW1として用いることができる。
実施の形態2に係るアナログスイッチ10Aは、第1定電流源11および第2定電流源12を二つの制御回路ではなく一つの制御回路によって制御する点において、実施の形態1に係るアナログスイッチ10と相違し、その他の点においては、実施の形態1に係るアナログスイッチ10と同様である。
具体的には、図3に示すように、アナログスイッチ10Aは、第1制御回路13および第2制御回路14の代わりに制御回路16を有する。制御回路16は、制御信号CNT1に応じて、トランジスタQ1(PNPトランジスタ)のベース電極とトランジスタQ2(NPNトランジスタ)のベース電極との間の導通および非導通を切り替える。
制御回路16は、例えば、スイッチSWaと抵抗R5,R6を有する。スイッチSWaは、トランジスタQ1のベース電極とトランジスタQ2のベース電極との間に接続され、制御信号CNT1に応じてオン/オフが切り替わる素子である。例えば、制御信号CNT1がハイレベル(3.3V)である場合、スイッチSWaがオンし、制御信号CNT1がローレベル(0V)である場合、スイッチSWaがオフする。スイッチSWaとしては、例えば、一般的な集積回路から成るアナログスイッチやリレー等を用いることができる。
抵抗R5は、スイッチSWaの一端とトランジスタQ1のベース電極との間に接続されている。抵抗R6は、スイッチSWaの他端とトランジスタQ2のベース電極との間に接続されている。
制御信号CNT1がローレベル(0V)である場合、制御回路16において、スイッチSWaがオフ状態となるので、抵抗R5のスイッチSWa側の端子と抵抗R6のスイッチSWa側の端子がともに開放状態となる。これにより、トランジスタQ1のベース電極が抵抗R2によって第1電源ラインVccpにプルアップされるので、トランジスタQ1がオフする。また、トランジスタQ2のベース電極が抵抗R4によって第2電源ラインVccnにプルダウンされるので、トランジスタQ2がオフする。その結果、第1定電流源11および第2定電流源12が不活性状態(電流遮断状態)となり、トランジスタM1,M2がオフする。
一方、制御信号CNT1がハイレベル(3.3V)である場合、制御回路16において、スイッチSWaがオン状態となるので、抵抗R5と抵抗R6とがスイッチSWaを介して接続される。これにより、第1電源ラインVccp(+12V)から、抵抗R2、抵抗R5、スイッチSWa、抵抗R6、および抵抗R4を経由して第2電源ラインVccn(-12V)に電流が流れる。これにより、トランジスタQ1,Q2のベース・エミッタ間に電圧がそれぞれ発生し、トランジスタQ1,Q2がともにオンする。その結果、第1定電流源11および第2定電流源12が活性状態となり、トランジスタM1,M2がオンする。
なお、図3に示すように、抵抗R5と並列に容量C5を接続し、抵抗R6と並列に容量C6を接続してもよい。
これによれば、スイッチSWaをオンした直後、容量C5および容量C6を経由して電流が流れるので、第1定電流源11および第2定電流源12をより速やかに起動させることができ、第1定電流源11と第2定電流源12との間の起動のタイミングのずれをより小さくすることが可能となる。
これによれば、スイッチSWaをオンした直後、容量C5および容量C6を経由して電流が流れるので、第1定電流源11および第2定電流源12をより速やかに起動させることができ、第1定電流源11と第2定電流源12との間の起動のタイミングのずれをより小さくすることが可能となる。
以上、実施の形態2に係るアナログスイッチ10Aによれば、実施の形態1に係るスイッチSW1と同様に、測定対象物20の損傷を防止しつつ、より短いオン/オフ時間で大電流を流すことが可能となる。
また、実施の形態2に係るアナログスイッチ10Aは、制御信号CNT1に応じてトランジスタQ1のベース電極とトランジスタQ2ベース電極との間の導通と非導通を切り替える一つの制御回路16によって、第1定電流源11と第2定電流源12の活性状態/不活性状態の切り替えを行うので、第1定電流源11と第2定電流源12との間の活性状態/不活性状態の切り替えタイミングのずれをより小さくすることが可能となる。
具体的に、制御回路16は、トランジスタQ1のベース電極とトランジスタQ2のベース電極との間に接続され、制御信号CNT1に応じてオン/オフが切り替わるスイッチSWaと、スイッチSWaの一端とトランジスタQ1のベース電極との間に接続された抵抗R5と、スイッチSWaの他端とトランジスタQ2のベース電極との間に接続された抵抗R6と、を有している。
これによれば、スイッチSWaがオンした場合には、第1定電流源11を構成するトランジスタQ1のベース・エミッタ間と第2定電流源12を構成するトランジスタQ2のベース・エミッタ間に、略同時に電圧を発生させることができるので、第1定電流源11と第2定電流源12の起動タイミングのずれをより小さくすることができる。一方、スイッチSWaがオフした場合には、速やかに、トランジスタQ1のベース電極が第1電源ラインVccpにプルアップされるとともにトランジスタQ2のベース電極が第2電源ラインVccnにプルダウンされるので、第1定電流源11と第2定電流源12の停止タイミングのずれをより小さくすることができる。
また、抵抗R5,R6と並列に容量C5,C6を接続することにより、上述したように、第1定電流源11と第2定電流源12の起動タイミングのずれを更に小さくすることができる。
一つの制御回路16によって第1定電流源11および第2定電流源12の動作を制御するので、アナログスイッチ10Aの回路規模を小さくすることができる。これにより、測定装置100の製造コストを抑えることが可能となる。
≪実施の形態の拡張≫
以上、本願発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
以上、本願発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態に係るアナログスイッチ10,10Aは、LCRメータ等の測定装置のみならず、種々の電気機器等に搭載することができる。
また、上記実施の形態では、スイッチSW1がアナログスイッチ10,10Aによって実現される場合を例示したが、これに限られず、スイッチSW1以外のスイッチSW2~SW4も、アナログスイッチ10,10Aによって実現されていてもよい。
また、上述したスイッチSW1~SW4は、測定装置100が備えるアナログスイッチのうちの一部を代表的に示したものであって、測定装置100がスイッチSW1~SW4以外のアナログスイッチを備えていてもよい。この場合、スイッチSW1~SW4以外のアナログスイッチは、アナログスイッチ10,10Aと同一の回路構成を有していてもよい。
また、図2および図3に示した回路構成は一例であって、アナログスイッチとしての基本動作を行うことができれば、上述した回路構成に種々の回路素子を適宜追加してもよい。
また、トランジスタM1,M2としてNチャネル型のMOSFETを用いる場合を例示したが、Pチャネル型のMOSFETを用いてもよい。
また、上記実施の形態では、アナログスイッチ10,10Aがディスクリート部品によって実現される場合を例示したが、これに限られず、アナログスイッチとして要求される仕様や用途に応じて、一部または全部が集積回路によって実現されてもよい。
1…信号生成回路、2…電圧検出回路、3…電流検出回路、4,5…A/D変換回路、6…データ処理制御部、7…記憶部、8…操作部、9…出力部、10,10A…アナログスイッチ、11…第1定電流源、12…第2定電流源、13…第1制御回路、14…第2制御回路、15…電圧発生回路、16…制御回路、20…測定対象物、100…測定装置、HC,HP,LC,LP…外部端子、SW1~SW4,SWa…スイッチ、CNT1~CNT4…制御信号、Vccp…第1電源ライン、Vccn…第2電源ライン、Vdd…内部電源ライン、Q1…トランジスタ(PNPトランジスタ)、Q2…トランジスタ(PNPトランジスタ)、M1,M2,M3…トランジスタ(Nチャネル型のMOSFET)、M4,M5…トランジスタ(Pチャネル型のMOSFET)、R1~R8…抵抗、C5,C6…容量。
Claims (8)
- 第1主電極と、第2主電極と、制御電極とを夫々有する第1トランジスタおよび第2トランジスタと、
前記第1トランジスタの制御電極と前記第2トランジスタの制御電極とが接続される第1ノードと、正の電源電圧が供給される第1電源ラインとの間に接続され、前記第1電源ライン側から前記第1ノード側に電流を出力する第1定電流源と、
前記第1トランジスタの前記第1主電極と前記第2トランジスタの前記第1主電極とが接続される第2ノードと前記第1ノードとの間に接続され、前記第1ノードと前記第2ノードとの間に流れる電流に応じて電圧を発生させる電圧発生回路と、
前記第2ノードと負の電源電圧が供給される第2電源ラインとの間に接続され、前記第2ノード側から前記第2電源ライン側に電流を出力する第2定電流源と、
制御信号に応じて、前記第1定電流源および前記第2定電流源による電流の出力と遮断を切り替える制御部と、を備える
電子回路。 - 請求項1に記載の電子回路において、
前記第1定電流源は、コレクタ電極が前記第1ノードに接続されたPNPトランジスタと、前記PNPトランジスタのエミッタ電極と前記第1電源ラインとの間に接続された第1抵抗と、前記PNPトランジスタのベース電極と前記第1電源ラインとの間に接続された第2抵抗と、を含み、
前記第2定電流源は、コレクタ電極が前記第2ノードに接続されたNPNトランジスタと、前記NPNトランジスタのエミッタ電極と前記第2電源ラインとの間に接続された第3抵抗と、前記NPNトランジスタのベース電極と前記第2電源ラインとの間に接続された第4抵抗と、を含み、
前記制御部は、前記制御信号に応じて、前記PNPトランジスタのベース電極と前記NPNトランジスタのベース電極との間の導通と非導通を切り替える制御回路を含む
電子回路。 - 請求項2に記載の電子回路において、
前記制御回路は、
前記PNPトランジスタのベース電極と前記NPNトランジスタのベース電極との間に接続され、前記制御信号に応じてオン/オフが切り替わるスイッチと、
前記スイッチの一端と前記PNPトランジスタのベース電極との間に接続された第5抵抗と、
前記スイッチの他端と前記NPNトランジスタのベース電極との間に接続された第6抵抗と、を含む
電子回路。 - 請求項3に記載の電子回路において、
前記制御回路は、
前記第5抵抗と並列に接続された第1容量と、
前記第6抵抗と並列に接続された第2容量と、を更に含む
電子回路。 - 請求項1に記載の電子回路において、
前記制御部は、
前記第1定電流源による電流の出力と遮断を切り替える第1制御回路と、
前記第2定電流源による電流の出力と遮断を切り替える第2制御回路と、を有し、
前記第1定電流源は、PNPトランジスタと、前記PNPトランジスタのエミッタ電極と前記第1電源ラインとの間に接続された第1抵抗と、前記PNPトランジスタのベース電極と前記第1電源ラインとの間に接続された第2抵抗とを含み、
前記第2定電流源は、NPNトランジスタと、前記NPNトランジスタのエミッタ電極と前記第2電源ラインとの間に接続された第3抵抗と、前記NPNトランジスタのベース電極と前記第2電源ラインとの間に接続された第4抵抗とを含み、
前記第1制御回路は、前記制御信号に応じて、前記PNPトランジスタのベース電極の電圧を前記正の電源電圧よりも低くすることにより、前記第1定電流源による電流の出力を可能とし、
前記第2制御回路は、前記制御信号に応じて、前記NPNトランジスタのベース電極の電圧を前記負の電源電圧よりも高くすることにより、前記第2定電流源による電流の出力を可能とする
電子回路。 - 請求項5に記載の電子回路において、
前記第1制御回路は、
一端が前記PNPトランジスタのベース電極に接続された第5抵抗と、
ソース電極が前記正の電源電圧よりも低い電位に接続され、ドレイン電極が前記第5抵抗の他端に接続され、ゲート電極に前記制御信号が入力されるNチャネル型の第1電界効果トランジスタと、を含み、
前記第2制御回路は、
一端が前記NPNトランジスタのベース電極に接続された第6抵抗と、
一端が前記第6抵抗の他端に接続され、他端が前記第2電源ラインに接続された第7抵抗と、
ソース電極が前記負の電源電圧よりも高い電位に接続され、ドレイン電極が前記第7抵抗の一端に接続されたPチャネル型の第2電界効果トランジスタと、
一端が前記第2電界効果トランジスタのゲート電極に接続され、他端が前記第2電源ラインに接続された第8抵抗と、
ソース電極が前記制御信号のハイレベルに相当する電位に接続され、ドレイン電極が前記第8抵抗の一端に接続され、ゲート電極に前記制御信号が入力されるPチャネル型の第3電界効果トランジスタと、を含む
電子回路。 - 請求項5または6に記載の電子回路において、
前記第1制御回路には、前記制御信号として2値信号である第1信号が入力され、
前記第2制御回路には、前記制御信号として2値信号である第2信号が入力され、
前記第2信号は、前記第1信号より位相が進んでいる
ことを特徴とする電子回路。 - 測定対象物の電気的特性を測定するための測定装置であって、
少なくとも一つの、請求項1乃至7の何れか一項に記載の電子回路と、
前記測定対象物を接続するための複数の外部端子と、
内部回路と、を備え、
前記電子回路の前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタは、前記内部回路と少なくとも一つの前記外部端子との間に接続されている
測定装置。
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