JP2023014685A - 回転電機、回転電機の固定子 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転電機の固定子を容易に製造できる。【解決手段】回転電機の固定子は、複数のティースと複数のティースにより形成されるスロットとを有するステータコアと、複数のティースのそれぞれにボビンを介して巻き回されるコイルと、を有する回転電機の固定子であって、複数のティースには、隣接する一対のティースである第1ティースおよび第2ティースが含まれ、第1ティースに巻き回されるコイルは、第2ティース側に位置する第1引き出し線を有し、第2ティースに巻き回されるコイルは、第1ティースが配置される側とは反対側から引き出される第2引き出し線を有し、第1引き出し線と第2引き出し線とを接続する接続部を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、回転電機、および回転電機の固定子に関する。
回転電機のコイルの構成は様々な手法が提案されている。特許文献1には、円筒状をなすヨーク部の内周にティース部を周方向にわたって複数設けたステータコアの当該ティース部に、コイルを装着されたボビンをそれぞれ取り付けた回転電機のステータにおいて、前記ボビンが、前記コイルを装着される筒型をなす装着部と、前記装着部に装着された前記コイルを覆うように当該装着部の一方側の端部の周縁に形成されたフランジ部とを有してなる第一のボビン部材と、前記ステータコアの前記ティース部に内面側が嵌合すると共に前記第一のボビン部材の前記装着部の内側に外面側が嵌合する筒型をなす取付部と、前記第一のボビン部材の前記装着部に装着された前記コイルを覆うように、前記取付部の、前記装着部と嵌合される側と反対側の端部の周縁に形成されたフランジ部とを有してなる第二のボビン部材とを具えると共に、前記第一のボビン部材の前記フランジ部及び前記第二のボビン部材の前記フランジ部のうち前記ステータコアの径方向内側に位置する前記フランジ部の、前記第一のボビン部材の前記フランジ部及び前記第二のボビン部材の前記フランジ部のうち前記ステータコアの径方向外側に位置する前記フランジ部と対向する面側に、温度検出素子を包囲すると共に前記コイルに当接させるように内部に着脱可能に嵌合保持する保持溝が形成されていることを特徴とする回転電機のステータが開示されている。
特許文献1に記載されている発明では、固定子の製造に改善の余地がある。
本発明の第1の態様による回転電機の固定子は、複数のティースと前記複数のティースにより形成されるスロットとを有するステータコアと、前記複数のティースのそれぞれにボビンを介して巻き回されるコイルと、を有する回転電機の固定子であって、前記複数のティースには、隣接する一対のティースである第1ティースおよび第2ティースが含まれ、前記第1ティースに巻き回されるコイルは、前記第2ティース側に位置する第1引き出し線を有し、前記第2ティースに巻き回されるコイルは、前記第1ティースが配置される側とは反対側から引き出される第2引き出し線を有し、前記第1引き出し線と前記第2引き出し線とを接続する接続部を備える。
本発明の第2の態様による回転電機は、前述の回転電機の固定子と、当該固定子に所定の空隙を介して対向するロータと、を備える。
本発明の第2の態様による回転電機は、前述の回転電機の固定子と、当該固定子に所定の空隙を介して対向するロータと、を備える。
本発明によれば、回転電機の固定子を容易に製造できる。
―第1の実施の形態―
以下、図1~図6を参照して、回転電機および回転電機の固定子の第1の実施の形態を説明する。
以下、図1~図6を参照して、回転電機および回転電機の固定子の第1の実施の形態を説明する。
図1は、回転電機100の断面図である。図2は、図1におけるII-II断面図である。図1と図2を参照して回転電機100の概要を説明する。回転電機100は、回転子200と、シャフト250と、固定子300と、ハウジング400と、を備える。図2に示すように、回転子200は固定子300に所定の空隙を介して対向する。本実施の形態では、図面同士の相関を明示するために相互に直交するXYZ軸を定義する。図1ではX軸の正方向が図示右側、Y軸の正方向が図面奥側、Z軸の正方向が図示上方である。図2では、X軸の正方向が図示手前側、Y軸の正方向が図示右側、Z軸の正方向が図示上方である。
回転電機100は、電気エネルギーを回転エネルギーに変換する。回転電機100は、自動車用に用いられ大きな回転エネルギーを出力するために、磁石トルクおよびリラクタンストルクの組合せを利用可能な磁石埋込型回転子を採用する。回転電機100は、モータの軸長を抑えるために、集中巻きの固定子を採用する。固定子300は、図2に示すようにティスクミ310が円筒状に並んで構成され、外周をハウジング400が囲っている。ティスクミ310については後述する。固定子300は端子に介して三相交流に接続され、回転磁界を発生させる。
回転子200は、固定子鉄心、永久磁石、およびシャフト250を含む。回転子200は、埋込まれている磁石と固定子から発生した回転磁界が吸引しながら回転する。シャフト250は、回転子鉄心とともに圧入されて、ハウジング400に固定される。シャフト250は、回転電機100が発生させる回転動力をスプラインを介してギアーへ伝達する。シャフト250は、軽量化および回転子の冷却性向上を目的として、中空形状を採用することが多い。
回転子鉄心210は、空気に対して透磁率の高い軟磁性体鉄心が積層して構成される。回転子鉄心210は、磁路を形成すると共に、永久磁石を収納する磁石収納空間を形成する。永久磁石220は、希土類を含めている永久磁石である。磁石からの磁束により磁石トルクを発生させる。接着剤230は、エポキシ系樹脂材料からなる接着剤である。接着剤230は回転子鉄心210の貫通孔に挿入された永久磁石220を固定する。
ティスクミ310は、ティスコア340にボビン330を挿入し、コイル320を巻いたものである。図2に示す回転子200は、ティスクミ310を24個含む。詳しくは後述するが、隣接するティスクミ310同士が2つ1組で動作する。たとえば、U相を構成するティスクミ310をU相ティスクミ310U、V相を構成するティスクミ310をV相ティスクミ310V、W相を構成するティスクミ310をW相ティスクミ310Wと呼ぶ。この場合に回転子200は円周方向に、U相ティスクミ310Uが2つ、V相ティスクミ310Vが2つ、W相ティスクミ310Wが2つ、U相ティスクミ310Uが2つ・・・という順番に並ぶ。
ティスコア340は、珪素鋼板から適切な形状をプレス加工で打ち抜いて得られるコアを積層して作成される。以下ではティスコア340を、「ティース」340とも呼ぶ。コアの形状は、ティスコア340同士が円環状に並べられるように調整される。なお、積層したコアを機械的に固定するためにカシメ形状および溶接を採用することもできるが、コアが変形することにより残留応力が発生し、鉄損増加につながる。そのため、積層したコアを接着剤で接着させればコアに変形が生じず、性能低下の問題が生じないので、接着剤を用いることが望ましい。
コイル320は、導電率が高く、損失が少ない材質、例えば銅材またはアルミ材が用いられる。コイル320に流れる交流電流により回転磁界が発生し、ティスコア340に磁路が形成される。コイル320は、損失低減のために太い直径の線材が用いられ、ティスコア340に巻き回される。本実施の形態では、全てのコイル320はティスコア340に対して同一方向に巻き回されており、かつ、後述する溶接処理を行う前ではいずれのコイル320も隣接するティスクミ310とは接続されない。すなわち本実施の形態では連続巻きは採用しない。コイル320とティスコア340との間には絶縁体であるボビン330が配される。
ボビン330は、エポキシ系樹脂から構成される。ボビン330は、コイル320と固定子鉄心の絶縁を保護しつつ、表面に成形されている溝によりコイル320の崩れを防止する。本実施の形態では、ボビン330はティスコア340と別部品であるが、ボビン330とティスコア340とが一体に成形されてもよい。ハウジング400は、円環状に並んでいるティスクミ310を締まり嵌めで固定する。ハウジング400は軟磁性材料から構成され、ティスクミ310に流れている磁束を遮断し、回転電機100の外部への漏洩を防ぐ。
図3は、隣接する1対のティスクミ310を説明する図である。図3の視点は図2と同様である。すなわち図3に示す2つのティスクミ310は、一対のU相ティスクミ310U、一対のV相ティスクミ310V、および一対のW相ティスクミ310W、のいずれかである。図3に示す2つのティスクミ310を区別するために、図示左側を第1ティスクミ310-1、図示左側を第2ティスクミ310-2と呼ぶ。第1ティスクミ310-1に巻き回されるコイル320の両端は、図示左側が第1巻き始め321-1、図示右側が第1巻き終わり322-1である。以下では、第1ティスクミ310-1を構成するティース340を第1ティース340-1と呼び、第2ティスクミ310-2を構成するティース340を第2ティース340-2と呼ぶ。
図4は、コイル320が第1ティース340-1に巻き回される順番を示す模式図である。ボビン330はコイル320の外形にあわせたボビン溝330Bを有する。第1巻き始め321-1から続くコイル320は、このボビン溝330Bに沿って図示破線方向に1周、第1ティース340-1に巻き回される。次にコイル320は、実線方向に位置をずらした後に破線方向に1周巻き回され、以後繰り返される。コイル320は、回転電機100の回転時における遠心力の作用を考慮して、内周側よりも外周側に寄って、すなわち図示上方向に詰めて配置される。最外周における図4の右側に示すのが、第1巻き終わり322-1に続くコイル320である。図3に戻って説明を続ける。
第2ティスクミ310-2におけるコイル320の巻き始めである第2巻き始め321-2は、第1ティスクミ310-1における第1巻き始め321-1に対応する。第2ティスクミ310-2におけるコイル320の巻き終わりである第2巻き終わり322-2は、第1ティスクミ310-1における第1巻き終わり322-1に対応する。すなわち第2ティスクミ310-2において、第2巻き始め321-2に続くコイル320が内周側から順番にティスコア340に巻き回され、最外周で第2巻き終わり322-2に続く。また前述のように、第1ティスクミ310-1と第2ティスクミ310-2では、コイル320が巻き回される方向は同一である。第2巻き始め321-2は、X軸のプラス側方向に延びており、不図示の結線板のN相として接続する。
ボビン330は、回転電機100の軸方向、すなわち図3の手前方向に向かって突出する突出部335を備える。第1巻き終わり322-1および第2巻き終わり322-2は、突出部335にそれぞれが配置されるティース340の中心側から係回される。
第1巻き始め321-1は、入力側として結線板へ接続される。ただし振動により結線板と第1ティスクミ310-1との距離が若干長くなった場合に、コイル320に張力が発生することを防止することを目的として、第1巻き始め321-1は長さに余裕をもたせてたるませる。第1巻き終わり322-1は、接続部323を介して第2巻き終わり322-2と接続される。第1巻き終わり322-1は、YZ平面において180度以上曲げられる屈曲部を2つ備え、さらに長さに余裕をもたせてたるませた後に接続部323に接続する。そのため、第1巻き終わり322-1に張力が生じることが防止される。なお第1巻き終わり322-1が有する屈曲部は、突出部335に巻き回されている箇所と、接続部323に接続される付近の箇所である。
接続部323は、第1ティスクミ310-1と第2ティスクミ310-2のコイルを直列に接続する。接続部323には通電可能な接続方法、たとえばTIG(Tungsten Inert Gas)溶接が用いられ、絶縁保護のために溶接個所が樹脂材料などの絶縁材で覆われる。同じ方向にコイル320が巻かれている第1ティスクミ310-1と第2ティスクミ310-2の電流方向を反対にさせるために、第1ティスクミ310-1の巻き終りである第1巻き終わり322-1と、第2ティスクミ310-2の巻き終わりである第2巻き終わり322-2とが接続される。第1ティスクミ310-1から印加される電流が正方向、第2ティスクミ310-2から印加される電流が第1ティスクミ310-1に対して相対的に負方向に流れている。
図5は、接続部323の詳細を説明する図である。図5の左側に示すように、接続部323は、金属溶融部323-1と、金属溶融部323-1と第1巻き終わり322-1及び第2巻き終わり322-2とを接続する根元部323-2と、を有する。図5の右側に示すように、根元部323-2は、ステータコアの軸方向端面であるYZ平面に対して、所定の角度Gで傾いて配置される。換言すると、根元部323-2がX軸に平行ではないので接続部323のX方向の高さが抑制される。
図3に示す一対のティスクミ310に着目して、異なる名称を定義する。すなわち以下では、第1巻き終わり322-1を「第1引き出し線」L1とも呼び、第2巻き終わり322-2を「第2引き出し線」L2とも呼ぶ。第1引き出し線L1である第1巻き終わり322-1は、第1ティース340-1において隣接するティースである第2ティース340-2側に位置している。第2引き出し線L2である第2巻き終わり322-2は、第2ティース340-2において隣接する第1ティース340-1が配置される側とは反対側から引き出されるコイルである。
図6は、コイル320の詳細な定義を示す模式図である。コイル320における第1ティスクミ310-1への巻き始め位置を第1開始点310-1S、コイル320における第1ティスクミ310-1への巻き終わり位置を第1終了点310-1Eと呼ぶ。また、コイル320における第2ティスクミ310-2への巻き始め位置を第2開始点310-2S、コイル320における第2ティスクミ310-2への巻き終わり位置を第2終了点310-2Eと呼ぶ。
第1ティース340-1への巻き始め位置である第1開始点310-1Sを基準として、第1ティース340-1から離れるコイル320が第1巻き始め321-1である。第1ティース340-1への巻き終わり位置である第1終了点310-1Eを基準として、第1ティース340-1から離れるコイル320が第1巻き終わり322-1である。第2ティース340-2への巻き始め位置である第2開始点310-2Sを基準として、第2ティース340-2から離れるコイル320が第2巻き始め321-2である。第2ティース340-2への巻き終わり位置である第2終了点310-2Eを基準として、第2ティース340-2から離れるコイル320が第2巻き終わり322-2である。
そのため、図3には以下の構成が示されているとも言える。第1ティスクミ310-1には、第1ティース340-1への巻き始め位置である第1開始点310-1Sを基準として第1ティース340-1から離れるコイルである第1巻き始め321-1と、第1ティース340-1への巻き終わり位置である第1終了点310-1Eを基準として第1ティース340-1から離れるコイルである第1巻き終わり322-1と、が含まれる。第2ティスクミ310-2には、第2ティース340-2への巻き始め位置である第2開始点310-2Sを基準として第2ティース340-2から離れるコイルである第2巻き始め321-2と、第2ティース340-2への巻き終わり位置である第2終了点310-2Eを基準として第2ティース340-2から離れるコイルである第2巻き終わり322-2と、が含まれる。そして図3にはさらに、第1巻き終わり322-1と第2巻き終わり322-2とを接続する接続部323が示されている。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)本実施の形態における固定子300は、ティース340とティース340により形成されるスロットとを有するステータコアと、ティース340にボビンを介して巻き回されるコイル320と、を有する回転電機100に備えられる。固定子300は、図3に示す隣接する一対のティースのそれぞれにおいて、コイル320は、隣接するティース側に位置する第1引き出し線と、隣接するティースが配置される側とは反対側から引き出される第2引き出し線と、を有する。回転電機100を構成する複数のティースには、隣接する一対のティースである第1ティース340-1および第2ティース340-2が含まれる。第1ティース340-1に巻き回されるコイルは、第2ティース340-2側に位置する第1引き出し線L1、すなわち第1巻き終わり322-1を有する。第2ティース340-2に巻き回されるコイルは、第1ティース340-1が配置される側とは反対側、すなわち図3の図示右側から引き出される第2引き出し線L2である第2巻き終わり322-2を有する。固定子300は、第1引き出し線L1と第2引き出し線L2とを接続する接続部323を備える。そのため、それぞれのティース340に巻き回されたコイル320を接続部323で接続するので、固定子300を容易に製造できる。
(1)本実施の形態における固定子300は、ティース340とティース340により形成されるスロットとを有するステータコアと、ティース340にボビンを介して巻き回されるコイル320と、を有する回転電機100に備えられる。固定子300は、図3に示す隣接する一対のティースのそれぞれにおいて、コイル320は、隣接するティース側に位置する第1引き出し線と、隣接するティースが配置される側とは反対側から引き出される第2引き出し線と、を有する。回転電機100を構成する複数のティースには、隣接する一対のティースである第1ティース340-1および第2ティース340-2が含まれる。第1ティース340-1に巻き回されるコイルは、第2ティース340-2側に位置する第1引き出し線L1、すなわち第1巻き終わり322-1を有する。第2ティース340-2に巻き回されるコイルは、第1ティース340-1が配置される側とは反対側、すなわち図3の図示右側から引き出される第2引き出し線L2である第2巻き終わり322-2を有する。固定子300は、第1引き出し線L1と第2引き出し線L2とを接続する接続部323を備える。そのため、それぞれのティース340に巻き回されたコイル320を接続部323で接続するので、固定子300を容易に製造できる。
(2)第1引き出し線L1である第1巻き終わり322-1は、図5に示すように第1ティース340-1と回転電機100の軸方向で重なるように這い回される。そのため、空いている空間を有効に利用できる。
(3)第2引き出し線L2である第2巻き終わり322-2は、図3のように回転電機100の軸方向からの視点では、第2ティース340-2の内径側、すなわち図示下側に重なるように這い回される。図4を参照して説明したように、コイル320は外周側に偏って配置されるため内径側は外形側よりも空間が空いているので、この空間を有効に利用できる。
(4)第1引き出し線L1および第2引き出し線L2は、ティース340に巻き回されるコイル320の巻き終わりのコイルである。第1ティース340-1および第2ティース340-2には、コイル320が同一方向に巻き回される。
(5)ボビン330は、回転電機100の軸方向、すなわち図3の手前方向に向かって突出する突出部335を備える。第1巻き終わり322-1および第2巻き終わり322-2は、突出部335にそれぞれが配置されるティース340の中心側から係回される。そのため、コイル320の形状が保たれてコイル320に張力が生じることが防止される。
(6)第1引き出し線L1は、ボビン330に巻き回される部分と接続部323との間に、少なくとも2つの屈曲部が形成される。そのため、第1引き出し線L1への張力の発生が抑制される。
(7)図3のように回転電機100の軸方向からの視点では、接続部323は、第1ティース340-1と第2ティース340-2との間に配置される。そのため、接続部323のX方向の高さを抑えることができる。
(8)接続部323は、コイル同士を溶接する金属溶融部323-1と、金属溶融部323-1と第1引き出し線および第2引き出し線とを接続する根元部323-2と、を有している。図5の右側に示すように、根元部323-2がステータコアの軸方向端面に対し、所定の角度Gで傾いて配置される。そのため、根元部323-2がX軸に平行ではないので接続部323の高さが抑制される。
(9)図5の左側に示す回転電機100の軸方向からの視点では、金属溶融部323-1は、根元部323-2よりも回転電機100の径方向外側、すなわち図5におけるZ方向プラス側に配置される。そのため、シャフト250に接触させてしまう位置に金属溶接部323-1を配置するおそれがなく安全である。
(10)接続部323は、絶縁材により覆われている。そのため、安全性が確保される。
(11)図2に示すように、回転電機100は、固定子300と、当該固定子300に所定の空隙を介して対向する回転子200と、を備える。
(変形例1)
上述した第1の実施の形態では、第1巻き終わり322-1と、第2巻き終わり322-2とが接続部323により接続された。しかし、第1巻き始め321-1と、第2巻き始め321-2とが接続部323により接続されてもよい。すなわち、第2巻き始め321-2が第1引き出しL1に該当し、第1巻き始め321-1が第2引き出し線L2に該当してもよい。
上述した第1の実施の形態では、第1巻き終わり322-1と、第2巻き終わり322-2とが接続部323により接続された。しかし、第1巻き始め321-1と、第2巻き始め321-2とが接続部323により接続されてもよい。すなわち、第2巻き始め321-2が第1引き出しL1に該当し、第1巻き始め321-1が第2引き出し線L2に該当してもよい。
(変形例2)
上述した第1の実施の形態では、第1巻き終わり322-1と、第2巻き終わり322-2とが接続部323により接続された。しかし、第1巻き終わり322-1と第2巻き始め321-2とが接続部323により接続されてもよいし、第1巻き始め321-1と第2巻き終わり322-2とが接続部323により接続されてもよい。
上述した第1の実施の形態では、第1巻き終わり322-1と、第2巻き終わり322-2とが接続部323により接続された。しかし、第1巻き終わり322-1と第2巻き始め321-2とが接続部323により接続されてもよいし、第1巻き始め321-1と第2巻き終わり322-2とが接続部323により接続されてもよい。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
100…回転電機
200…回転子
210…回転子鉄心
220…永久磁石
230…接着剤
250…シャフト
300…固定子
310…ティスクミ
310-1…第1ティスクミ
310-2…第2ティスクミ
320…コイル
321-1…第1巻き始め
321-2…第2巻き始め
322-1、L1…第1巻き終わり
322-2、L2…第2巻き終わり
L1…第1引き出し線
L2…第2引き出し線
323…接続部
323-1…金属溶融部
323-2…根元部
330…ボビン
335…突出部
340…ティスコア、ティース
340-1…第1ティース
340-2…第2ティース
200…回転子
210…回転子鉄心
220…永久磁石
230…接着剤
250…シャフト
300…固定子
310…ティスクミ
310-1…第1ティスクミ
310-2…第2ティスクミ
320…コイル
321-1…第1巻き始め
321-2…第2巻き始め
322-1、L1…第1巻き終わり
322-2、L2…第2巻き終わり
L1…第1引き出し線
L2…第2引き出し線
323…接続部
323-1…金属溶融部
323-2…根元部
330…ボビン
335…突出部
340…ティスコア、ティース
340-1…第1ティース
340-2…第2ティース
Claims (11)
- 複数のティースと前記複数のティースにより形成されるスロットとを有するステータコアと、前記複数のティースのそれぞれにボビンを介して巻き回されるコイルと、を有する回転電機の固定子であって、
前記複数のティースには、隣接する一対のティースである第1ティースおよび第2ティースが含まれ、
前記第1ティースに巻き回されるコイルは、前記第2ティース側に位置する第1引き出し線を有し、
前記第2ティースに巻き回されるコイルは、前記第1ティースが配置される側とは反対側から引き出される第2引き出し線を有し、
前記第1引き出し線と前記第2引き出し線とを接続する接続部を備える、回転電機の固定子。 - 請求項1に記載の回転電機の固定子であって、
前記第1引き出し線は、前記第1ティースと前記回転電機の軸方向で重なるように這い回される回転電機の固定子。 - 請求項1または請求項2に記載の回転電機の固定子であって、
前記第2引き出し線は、前記回転電機の軸方向から見た場合に前記第2ティースの内径側に重なるように這い回される回転電機の固定子。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の回転電機の固定子であって、
前記第1引き出し線および前記第2引き出し線は、前記ティースに巻き回されるコイルの巻き終わりのコイルであり、
前記一対のティースにはコイルが同一方向に巻き回される回転電機の固定子。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の回転電機の固定子であって、
前記ボビンは、前記回転電機の軸方向に向かって突出する突出部を備え、
前記第1引き出し線および前記第2引き出し線は、前記突出部にそれぞれが配置されるティースの中心側から係回される回転電機の固定子。 - 請求項5に記載の回転電機の固定子であって、
前記第1引き出し線は、前記突出部から前記接続部までの間に180度以上屈曲する屈曲部が形成される回転電機の固定子。 - 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の回転電機の固定子であって、
前記回転電機の軸方向から見た場合に、前記接続部は、前記第1ティースと前記第2ティースとの間に配置される回転電機の固定子。 - 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の回転電機の固定子であって、
前記接続部は、コイル同士を溶接する金属溶融部と、前記金属溶融部と前記第1引き出し線および前記第2引き出し線とを接続する根元部と、を有しており、
前記根元部が前記ステータコアの軸方向端面に対し、所定の角度で傾いて配置される回転電機の固定子。 - 請求項8に記載の回転電機の固定子であって、
前記回転電機の軸方向から見た場合に、前記金属溶融部は、前記根元部よりも前記回転電機の径方向外側に配置される回転電機の固定子。 - 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の回転電機の固定子であって、
前記接続部は、絶縁材により覆われている回転電機の固定子。 - 請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の回転電機の固定子と、
当該固定子に所定の空隙を介して対向するロータと、を備える回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021118778A JP2023014685A (ja) | 2021-07-19 | 2021-07-19 | 回転電機、回転電機の固定子 |
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JP2021118778A JP2023014685A (ja) | 2021-07-19 | 2021-07-19 | 回転電機、回転電機の固定子 |
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JP2023014685A true JP2023014685A (ja) | 2023-01-31 |
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ID=85130574
Family Applications (1)
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JP2021118778A Pending JP2023014685A (ja) | 2021-07-19 | 2021-07-19 | 回転電機、回転電機の固定子 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2023014685A (ja) |
-
2021
- 2021-07-19 JP JP2021118778A patent/JP2023014685A/ja active Pending
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