JP2023013885A - スプリング耳掛けめがね - Google Patents

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【課題】蔓で胸ポケット等着衣にクリップ留めして、その蔓の基端のスプリングの閉鎖効果により、脱落を防ぎ、レンズの水平視野以上を裸眼による視野としためがねを提供する。【解決手段】基端にスプリングを設けた一方の蔓を着衣から外に出して着衣にクリップ留めし、一方の蔓の凸部と他方の蔓の隆起の間に着衣を表裏から挟んで固定状として、体勢の上下逆転にも脱落を防ぎ、水平視界付近以上をレンズ部分の無い裸眼による視野としためがね。【選択図】図2

Description

耳掛け部のある蔓の一方で着衣にクリップ掛けして、その蔓の基端のスプリングの閉鎖効果により、脱落を防ぎ、レンズの水平視界以上を裸眼による視野としためがねに関する。
従来の耳掛け部のある蔓のめがねは、胸ポケット等着衣に一方の蔓をクリップ機能部として取り付けても脱落を防ぐための機能がなく、また、水平視野よりも上、及び下が共にレンズの透視視界となっていたのが多かった。
発明が解決しようとする課題
前記一方の蔓をクリップ機能部として便宜的に胸ポケット等着衣にめがねをクリップ取り付けしても、耳掛け部分のある双方の蔓が着衣の内外で手掛かりなくその着衣に滑らかに当接していた場合、体勢の傾きにより脱落しやすく、ならば、と着衣のポケット内等にその全体を収納するとレンズが他の混蔵物により傷付くおそれがあるためメガネケースに格納してから収納するなどしたが、そのケースが収納内底部に沈み込んで速やかな取出しが困難であったり、逆に体勢により不如意に外に転げ落ちたりしたため、取り出して周辺に置いて、その場所を忘れたりして即応の装着態勢が整わないなどもどかしいものであった。
従来より耳掛けのカーブ部分を有する蔓の基端にスプリングを付設しためがねはあったが、そのスプリングの機能は蔓を閉鎖させて無駄な開閉を無くしめがね全体の拠有空間を縮小させる目的であり、たとえば、使用者が胸ポケットなどにその片蔓でクリップ掛けしてみても使用者の態様変化によりめがねは易々と脱落していたのはその蔓のスプリングが、脱落防止機能を有しなかったからである。
また、特許6281827の両蔓の先端が付き合わされた前記スプリングが無い短蔓めがねは、衣服を両蔓の先端でランク屈曲させることにより蔓の先端と衣服との摩擦により脱落を防ぐ機能であったが、着衣状態の変化により前記クリップ中のクランク屈曲が不如意に解除されるとその摩擦が無くなり脱落する懼れがあった。
また、従来の老眼鏡使用者は、手元の対象物を老眼鏡の凸レンズの下部分で透視し、目を上げてより遠景を見るとき、そのレンズの上部分は不要ばかりか、視点をぼやかすものであるため、めがねを手でずらしたり、顔を俯けてめがねの上縁越しに裸眼で見て、凸レンズ機能を除外するなどしていたが、煩雑であり、それに対応して別注により、レンズの上部を部分的に素通しガラス状態等とするめがねもあったが、そのための製作時間と費用が必要であったし、湯気などの曇りにより、そのレンズの全面の視界が透視不能となったり、あるいは、敏感な上まぶたへの風のさわやかな吹き抜け感を損なうものであった。また、縦幅が短く横幅が長い老眼鏡は上縁越しに見るための顔を俯ける角度は小さいが、細長いなりに水平視界以上にも凸レンズ部分があり、水平視線における鮮明な遠景視界を阻害するものであった。
課題を解決するための手段
本発明のめがねはその問題解決のため、耳掛け部のある蔓の基端に蔓の閉鎖を維持するスプリングがあり、そのスプリングが双方の蔓を閉鎖させて密着した領域を出現させ、該領域内で一方の蔓の凸部が他方の蔓の当接部に当接し、その両部間に平面体たる繊維等着衣を介在させれば前記凸部の突き出しがその平面体の面を窪ませ、よって窪みが裏面に押し出されるに対して、他方の蔓の前記当接部の近隣が裏面からその窪みを押し戻す隆起の形状とすれば、よって惹起するその部分の平面体の屈曲は両面で緊迫摩擦を受けて平面体の面上での前記両部の自由な移動を困難とすることにより、めがねの平面体たる着衣等からの前記脱落を防ぐ。
凸部と隆起は類似形状であっても良く、凸部と隆起が接近するほど前記屈曲度合いが高くなり、より脱落を防ぐ効果が大きい。
よって、凸部と隆起を最接近時、接触状態として、その間に着衣等を挟み付けてもよい。
そうして前記スプリングの閉鎖効果は、蔓が着衣の厚薄に順応して対象を挟みつけるのである。
凸部と当接部の接触関係は、一方の蔓の凸部を蔓の外側に設ければ当接部は他方の蔓の内側にあり、逆に凸部を内側に設ければその当接部は他方の蔓の外側にあることとなり、凸部を内側に設けた場合のめがねを装着すれば、双方の凸部が装着者の頭部のこめかみ辺りを左右方向から押して装着力と装着感を強化し、凸部を外側に設けた場合は内側にある隆起が、装着者の頭部を同様に左右方向から押して装着力と装着感を強化することになる。
前記こめかみ辺りを押す皮膚に接する部分の面積を大や小とすれば、単位面積当たりの挿圧力が弱や強となるのでスプリングの閉鎖力も加味した蔓の弾力をふまえ、装着者の装着感に適応した蔓の内側の凸部形状や前記隆起形状を考慮することとなる
前記、スプリングが双方の蔓を閉鎖させて密着せしめる領域は、互いの蔓の耳掛け部よりも基端寄りにおいて双方の蔓が重なる部分となる。
双方の蔓を閉じてめがね本体を胸ポケット等着衣の内とした場合、一方の蔓を着衣外に出してめがねを着衣にクリップ掛けする。
前記蔓の凸部の突き出しがスプリングの閉鎖機能により平面体たる着衣面に窪みを形成すれば同時にその着衣の両面部分は双方の蔓から緊迫摩擦を受けることとなり、及び形成するその窪みの曲面により前記突き出しと着衣面との接触が傾斜角度となることにより、摩擦効果が増幅され、その着衣の面上での両部の自由な移動を困難として、着衣態様の変化によるめがねの脱落を常に防ぐのである。
なお、二つの物体の接触面に働く摩擦力αと、接触面に垂直に作用する圧力による垂直抗力βの要素による前記着衣平面と突き出し質量M、における摩擦係数Naを考査すれば、*を以下文中、乗算表記として
スプリング効果の無い単純接触摩擦係数N1は
M*N1=α+β(β→0)と規定し
一方の蔓のスプリング閉鎖機能による窪みの曲面角度をTとすれば該摩擦係数N2は
M*N2=α+β*T/90と概略規定して、摩擦係数NaはN2>N1で表される。
加えて、前記、他方の蔓の接触部の近隣が裏面からその窪みを押し戻す隆起形状による着衣平面の屈曲の摩擦係数N3は曲面角度の増加により同様にしてN3>N2>N1と表記される。
着衣の材質や態様環境によりNa値は変化するが、前記不等式は維持される。
理論上、凸部の数とそれに対応する隆起形状の数が増加すれば着衣の面上での各複数の両部により、自由な移動はより困難となり、めがねは一層脱落せず着衣に保持されることとなる。
スプリングの効果により、双方の蔓は、めがねの装着状態において前記左右から頭部を圧迫してめがねを保持する。
鼻パッドの上部をレンズ上端よりも上として、その装着者の水平視線の瞳孔位置以上をレンズ部分の無い裸眼視界となるように調整すれば、その下部の凸レンズ部分で手元の対象物を透視可能とする。
なお、特許6281827の両蔓の先端が付き合わされた短蔓めがねも、装着者の水平視線の瞳孔位置以上を裸眼視界としていたが、本発明のスプリング効果は左右のこめかみに順応した蔓の圧迫をもたらして、装着状態に優れて安定した裸眼視界を与えるものである。
発明の効果
前記、基端にスプリングのある蔓により、めがねは胸ポケット等着衣に脱落を防ぐ構成でクリップ留めされるため、着衣へのめがねの取り付け確保が容易な習慣となり、他に収納場所を必要とせず、即応の使用装着態勢が整う。
また、めがね本体を襟元等着衣外とし、一方の蔓を着衣内に差し入れて前記様クリップ留めしても同様に即応の使用装着態勢が得られる。
本発明の水平視界以下にレンズ部分を設定した老眼鏡使用の場合、パソコンのキーボード操作や新聞購読等手元視界はレンズ部分で透視し、モニター画面や遠景視認等の目を上げての視野はレンズ上端以上で裸眼の視界とする、等が可能となり、その繰り返しにめがねを手でずらしたり、顔を俯けてめがねの上縁越しに見たりして凸レンズ機能部分を除外するなどの煩雑さがなくなり、および上部を部分的に素通しガラス状態等とした前記別注のめがねも不要となる。
本発明の蔓の機能は、近視用めがね、その他めがね類にも採用可能である。
本発明の実施の一例の形態を図1、図2、図3、に基づいて説明する。
図1はスプリング112,122を取り付けた各基端113,123から伸びて畳まれた双方の蔓11、12の各内側に向けて設けた凸部1111,同図外凸部1211と互いの他方の蔓の各外側に向けて設けた隆起1212,1112が各近隣して、耳掛け先端111のある一方の蔓11の内側に耳掛け先端121のある他方の蔓12が畳まれた、耳掛けのあるめがね1。
図2は鼻パッド5の上部がレンズ上端221よりも上位置にあって、水平視界以下にレンズ22を設定してレンズ上端221以上の遠景を裸眼で見ることを可能として双方の蔓13、14の各基端133,143に各スプリング132,142が取り付いて各蔓の外側に向けて設けた凸部1311,1411と互いの他方の蔓の内側に向けて設けた隆起1412,1312が各互いに近隣した、耳掛けのあるめがね3の蔓13を引き開いている。
図3は双方の蔓13、14の基端133,143に各スプリング132,142が取り付いためがね3が着衣4の胸ポケット側着衣41の内側にあり、蔓13を胸ポケット側着衣41から外に出して基端133側でクリップ掛けし、外向きの凸部1411と着衣外の蔓13の内向きの隆起1312で裏表から胸ポケット側着衣41を挟み屈曲させて耳掛けのあるめがね3を保持した概略断面図。
本発明のめがねの概略図 水平視界以下にレンズ部分を設定した本発明のめがねの概略図 本発明の胸ポケット側着衣にめがねをクリップ留めした着衣概略断面図。
1めがね
3めがね
4着衣
5鼻パッド
11蔓
12蔓
13蔓
14蔓
22レンズ
41胸ポケット側着衣
111先端
112スプリング
113基端
121先端
122スプリング
123基端
132スプリング
133基端
142スプリング
143基端
221レンズ上端
1111凸部
1112隆起
1211図外凸部
1212隆起
1311凸部
1312隆起
1411凸部
1412隆起
従来より耳掛けのカーブ部分を有する蔓の基端にスプリングを付設しためがねはあったが、そのスプリングの機能は蔓を閉鎖させて無駄な開閉を無くしめがね全体の拠有空間を縮小させる目的であり、たとえば、使用者が胸ポケットなどにその片蔓でクリップ掛けしてみても使用者の態様変化によりめがねは易々と脱落していたのはその蔓のスプリングが、脱落防止機能を有しなかったからである。
また、特許6281827の両蔓の先端が付き合わされた前記スプリングが無い短蔓めがねは、衣服を両蔓の先端でランク屈曲させることにより蔓の先端と衣服との摩擦により脱落を防ぐ機能であったが、着衣状態の変化により前記クリップ中のクランク屈曲が不如意に解除されるとその摩擦が無くなり脱落した。
本発明のめがねはその問題解決のため、耳掛け部のある双方の蔓の各基端に蔓の閉鎖を維持するスプリングがあり、その各スプリングが双方の蔓を各閉鎖させて双方が密着した領域を出現させ、該領域内で一方の蔓に凸部を設けて他方の蔓の当接部に当接し、その両部間に平面体たる繊維等着衣を介在させれば前記凸部の突き出しがその平面体の面を窪ませ、よって窪みが裏面に押し出されるに対して、他方の蔓の前記当接部の近隣で裏面からその窪み押し戻す隆起とすれば、よって惹起するその部分の平面体の屈曲はいわば地形学上の褶曲形状をなしてその両面と凸部と隆起に緊迫摩擦を発生させ、平面体の表裏面上でのめがねの自由な移動を困難とすることにより、平面体たる着衣等からのクリップ掛けしためがねの脱落を防ぐ。
そうして、脱落を防いだめがねの一部個所を掴んでスプリングにより発生する緊迫摩擦を上回る力で着衣から引き離せばめがねは使用可能となる。
各蔓から突き出た形状の凸部と隆起が接する他方の蔓がその部分を含めて平面状である場合は閉鎖した双方の蔓は乖離しためがねとなる。
あるいは、平面上に凸部や隆起を収納する凹部があれば閉鎖した双方の蔓は乖離せずに接触しためがねとなる。
当接部は凸部が接触する箇所を称し、凸部と隆起は類似形状でも良く、凸部と隆起が接近するほど前記褶曲形状の屈曲度合いが高くなり両面との緊迫摩擦がより強くなって、脱落を防ぐ効果が大きい。
前記スプリングの閉鎖効果は、着衣をその厚薄に順応して双方の蔓で挟みつけるのである。
以上の構成のめがねは凸部と隆起を蔓の一部として一体成型生産すればコストは低廉化する。
凸部と当接部の接触関係は、一方の蔓の凸部を蔓の外側に設ければ当接部は他方の蔓の内側にあり、逆に凸部を内側に設ければその当接部は他方の蔓の外側にあることとなり、凸部を内側に設けためがねを装着して、双方の凸部が装着者の頭部のこめかみ辺りを左右方向から押す位置であれば蔓の弾力に加えて装着力と装着感を強化し、凸部を外側に設けた場合は同様に内側にある隆起が、装着者の頭部を左右方向から押せば装着力と装着感を強化することになる。
前記こめかみ辺りを押す場合の皮膚に接する部分の面積を大や小とすれば、単位面積当たりの挿圧力が弱や強となるので蔓の弾力もふまえ、装着者の装着感に適応した蔓の内側の凸部や隆起の該面積と形状を考慮することとなり、また、凸部や隆起を蔓の基端部に接近した位置に設定してメガネの装着時、概球形状である頭部の皮膚から乖離させた構成とすることも可能である。
二つの物体の接触面に働く摩擦力αと、接触面に垂直に作用する圧力による垂直抗力β、の要素による前記繊維面と凸部の先又は隆起部の先の概略質量M、による摩擦係数Naの総合摩擦力Paを考査すれば、*を以下文中、乗算表記として
スプリング効果の無い摩擦係数N1を
P1=M*N1=α+β(β→0)と表記し
前記、蔓のスプリング閉鎖機能による着衣面と凸部の先による窪みの曲面角度をTとすれば着衣面と凸部の先との摩擦係数N2は
P2=M*N2=α+β*T/90と表記して、摩擦力PaはP2>P1で表される。
さらに、前記蔓の当接部の近隣の隆起部の先により同様に裏面から繊維を窪ませて褶曲形状の屈曲とした着衣表裏面と凸部の先と隆起の先との合計摩擦係数をN3とすれば同様にして
P3=M*N3=2(α+β*T/90)として概略算出され
摩擦力PaはP3>P2>P1と表される。
なお、摩擦力は摩擦抵抗値としてもよい。
N1は前記従来のめがねの一方の蔓を便宜的に胸ポケット等着衣にクリップ取り付けして、めがね本体と蔓が着衣の内外で手掛かりなくその着衣に滑らかに当接していた場合であり
N2は蔓のスプリング閉鎖機能が着衣片面のみを蔓の凸部の先で押圧して、その窪みの曲面角度をTとした場合の摩擦係数を表し
N3は本発明の前記蔓の当接部の近隣の繊維を裏面からも押す隆起部の先による褶曲形状の表裏面と凸部の先とその類似形状の場合の隆起部の先との摩擦係数を表し、すなわち、本発明の蔓のスプリング閉鎖機能により着衣と蔓の間に特段の緊迫摩擦力がたゆみなく発生し、着衣等への蔓のクリップ掛けのみで、以後めがねの脱落を防ぎ、特許6281827において、めがねをクリップ掛けした後、着衣を両短蔓の先端でクランク屈曲させる操作等、従来の各種クリップ掛けめがねがクリップ掛けした後、着衣に蔓で固定するための各対応操作や運動態様等により該操作の不如意の解除の発生等の煩雑さを解消した。
着衣の材質や凸部や隆起部の態様によりPa値は変化するが、同一条件下であればその不等式は維持される。
前記の理論上、凸部の数とそれに対応する隆起の数が増加すればその複数の各組み合わせにより、めがねは一層強力に着衣に保持されることとなる。
スプリング閉鎖機能が蔓の閉鎖時だけでなく開閉領域全域に及ぶ場合、そのスプリングの効果により、双方の蔓は、めがねの装着状態において蔓の弾力性と共に左右から頭部を圧迫してめがねを保持する。
特許6281827の両蔓の先端が付き合わされた短蔓めがねは、後記、静謐な環境下で使用する装着者の水平視線の瞳孔位置以上を裸眼視界としていたが、本発明の耳掛け部のある蔓はその裸眼視界を静謐な環境下のみならず動的環境下でも安定した装着状態を提供するのである。
本発明の蔓の機能は、近視用めがね、その他めがね類にも採用可能である。
特願2021-102780、名称スプリング短蔓めがねにおける、耳掛けのカーブ部分を除去して短縮した蔓の凸部と隆起云々、の記述は、手元視野を凝視するため静謐な環境で使用する老眼鏡におけるものであり、他のめがね類で使用される高気温の環境や運動時の負荷で汗をかいて濡れた皮膚やあるいは動的環境下に対し、耳掛け部が無くこめかみと蔓との接触摩擦のみの装着状態では、保持力が不足して容易に脱落し、とりわけ前記汗をかいて濡れて滑りやすくなった皮膚においては、該短縮しためがねは静謐な体勢であってもその自重により装着者のこめかみから易々と脱落して時に毀損する場合もあり、また、特願2021-108157、名称重ね直蔓めがねの耳掛け部分のカーブを含め直線状にした蔓は装着者の耳介の上部に蔓が接触し、その先端側の耳介後部に引っ掛かり状態とする機能が消滅しているため濡れた皮膚やあるいは動的環境に対して充分な保持力が不足して脱落するなど、めがねの機能を継続して発揮できない場合があったが、従来の耳掛け形状における装着者の耳介の上部に接触した蔓がその先端側で耳介後部に引っ掛かり状態となるカーブは、高気温の環境や運動時の負荷で汗をかいて濡れた皮膚やあるいは動的環境においても装着時のめがねの脱落を防いで来た経緯があり、強い日差しの高温下で使用して汗に濡れたサングラスの例では、日陰に入れば取り外して胸ポケット等に片蔓で暫時クリップ掛けする場合、態勢の変化により脱落するなどの煩雑さがあったし、その他めがね類でも同様であったが、本件出願の凸部と隆起のある双方の蔓の任意側で着衣の外からあるいは内からクリップ掛けすれば、前記スプリングのたゆみない閉鎖機能が着衣からの脱落を防ぎ、そうして引っ掛かり状態にカーブする耳掛け部の形状は耳介への装着状態に安定した効果を実現したのである。
また、特願2021-109622、名称ばね式クリップめがねは、短蔓めがねの装着者の水平視線の瞳孔位置以上をレンズ部分の無い裸眼視界とし、その下部の凸レンズ部分を手元の対象物への透視視界としていたが、いずれも汗をかかない静謐な環境で使用下の短蔓めがねの老眼鏡に適用されるものであり、一方本発明の耳掛けのカーブ部分は高気温の環境や動的負荷においても安定した装着効果を可能とするのである。
図1はスプリング112,122を取り付けた各基端113,123から伸びて畳まれた双方の蔓11、12の各内側に向けて設けた凸部1111,同図外凸部1211と各外側に向けて設けた隆起1212,1112が蔓の閉鎖状況により、互いの凸部と隆起との組み合わせで近隣可能として、耳掛け先端111のある一方の蔓11の内側に耳掛け先端121のある他方の蔓12が畳まれた、耳掛けのあるめがね1。
図2は鼻パッド5の上部がレンズ上端221よりも上位置にあって、水平視界以下にレンズ22を設定してレンズ上端221以上の遠景を裸眼で見ることを可能として双方の蔓13、14の各基端133,143に閉鎖機能の各スプリング132,142が取り付いて、各蔓の外側に向けて設けた凸部1311,1411と互いの他方の蔓に向けて設けた内側の隆起1412,1312が各近隣可能として、耳掛けのあるめがね3の蔓13を引き開いている。
図3は双方の蔓13、14の基端133,143に各スプリング132,142が取り付いためがね3が着衣4の胸ポケット側着衣41の内側にあり、蔓13を胸ポケット側着衣41から外に出して基端133側でクリップ掛けし、外向きの凸部1411と着衣外の蔓13の内向きの隆起1312で裏表から胸ポケット側着衣41を挟み、スプリング132の閉鎖機能で胸ポケット側着衣41を挟みつけて褶曲状に屈曲させて耳掛けのあるめがね3を保持した概略断面図。
本発明のめがねの概略図 水平視界以下にレンズ部分を設定した本発明のめがねの概略図 本発明の胸ポケット側着衣にめがねをクリップ留めした着衣概略断面図。
本発明のめがねはその問題解決のため、耳掛け部のある蔓の基端に蔓の閉鎖を維持するスプリングがあり、そのスプリングが双方の蔓を閉鎖させて密着した領域を出現させ、該領域内で一方の蔓の凸部が他方の蔓の当接部に当接し、その両部間に平面体たる繊維等着衣を介在させれば前記凸部の突き出しがその平面体の面を窪ませ、よって窪みが裏面に押し出されるに対して、他方の蔓の前記当接部の近隣が裏面からその窪みを押し戻す隆起の形状とすれば、よって惹起するその部分の平面体の屈曲は両面で緊迫摩擦を受けて平面体の面上での前記両部の自由な移動を困難とすることにより、めがねの平面体たる着衣等からの前記脱落を防ぐ。
凸部と隆起は類似形状であっても良く、凸部と隆起が接近するほど前記屈曲度合いが高くなり、より脱落を防ぐ効果が大きい。
よって、凸部と隆起を最接近時、接触状態として、その間に着衣等を挟み付けてもよい。
そうして前記スプリングの閉鎖効果は、蔓が着衣の厚薄に順応して対象を挟みつけるのである。
凸部と当接部の接触関係は、一方の蔓の凸部を蔓の外側に設ければ当接部は他方の蔓の内側にあり、逆に凸部を内側に設ければその当接部は他方の蔓の外側にあることとなり、凸部を内側に設けた場合のめがねを装着すれば、双方の凸部が装着者の頭部のこめかみ辺りを左右方向から押して装着力と装着感を強化し、凸部を外側に設けた場合は内側にある隆起が、装着者の頭部を同様に左右方向から押して装着力と装着感を強化することになる。
前記こめかみ辺りを押す皮膚に接する部分の面積を大や小とすれば、単位面積当たりの挿圧力が弱や強となるのでスプリングの閉鎖力も加味した蔓の弾力をふまえ、装着者の装着感に適応した蔓の内側の凸部形状や前記隆起形状を考慮することとなる
前記、スプリングが双方の蔓を閉鎖させて密着せしめる領域は、互いの蔓の耳掛け部よりも基端寄りにおいて双方の蔓が重なる部分となる。
前記蔓の凸部の突き出しがスプリングの閉鎖機能により平面体たる着衣面に窪みを形成すれば同時にその着衣の両面部分は双方の蔓から緊迫摩擦を受けることとなり、及び形成するその窪みの曲面により前記突き出しと着衣面との接触が傾斜角度となることにより、摩擦効果が増幅され、その着衣の面上での両部の自由な移動を困難として、着衣態様の変化によるめがねの脱落を常に防ぐのである。
なお、二つの物体の接触面に働く摩擦力αと、接触面に垂直に作用する圧力による垂直抗力βの要素による前記着衣平面と突き出し質量M、における摩擦係数Naを考査すれば、*を以下文中、乗算表記として
スプリング効果の無い単純接触摩擦係数N1は
M*N1=α+β(β→0)と規定し
一方の蔓のスプリング閉鎖機能による窪みの曲面角度をTとすれば該摩擦係数N2は
M*N2=α+β*T/90と概略規定して、摩擦係数NaはN2>N1で表される。
加えて、前記、他方の蔓の接触部の近隣が裏面からその窪みを押し戻す隆起形状による着衣平面の屈曲の摩擦係数N3は曲面角度の増加により同様にしてN3>N2>N1と表記される。
着衣の材質や態様環境によりNa値は変化するが、前記不等式は維持される。
理論上、凸部の数とそれに対応する隆起形状の数が増加すれば着衣の面上での各複数の両部により、自由な移動はより困難となり、めがねは一層脱落せず着衣に保持されることとなる。
スプリングの効果により、双方の蔓は、めがねの装着状態において前記左右から頭部を圧迫してめがねを保持する。
なお、特許6281827の両蔓の先端が付き合わされた短蔓めがねも、装着者の水平視線の瞳孔位置以上を裸眼視界としていたが、本発明のスプリング効果は左右のこめかみに順応した蔓の圧迫をもたらして、装着状態に優れて安定した裸眼視界を与えるものである。
本発明の蔓の機能は、近視用めがね、その他めがね類にも採用可能である。
図1はスプリング112,122を取り付けた各基端113,123から伸びて畳まれた双方の蔓11、12の各内側に向けて設けた凸部1111,同図外凸部1211と互いの他方の蔓の各外側に向けて設けた隆起1212,1112が各近隣して、耳掛け先端111のある一方の蔓11の内側に耳掛け先端121のある他方の蔓12が畳まれた、耳掛けのあるめがね1。
図2は鼻パッド5の上部がレンズ上端221よりも上位置にあって、水平視界以下にレンズ22を設定してレンズ上端221以上の遠景を裸眼で見ることを可能として双方の蔓13、14の各基端133,143に各スプリング132,142が取り付いて各蔓の外側に向けて設けた凸部1311,1411と互いの他方の蔓の内側に向けて設けた隆起1412,1312が各互いに近隣した、耳掛けのあるめがね3の蔓13を引き開いている。
図3は双方の蔓13、14の基端133,143に各スプリング132,142が取り付いためがね3が着衣4の胸ポケット側着衣41の内側にあり、蔓13を胸ポケット側着衣41から外に出して基端133側でクリップ掛けし、外向きの凸部1411と着衣外の蔓13の内向きの隆起1312で裏表から胸ポケット側着衣41を挟み屈曲させて耳掛けのあるめがね3を保持した概略断面図。

Claims (2)

  1. 耳掛け部のある双方の蔓の基端部にスプリングを設け、該スプリングの閉鎖機能がその双方の蔓の閉鎖において一方の蔓の内側と他方の蔓の外側を密着せしめる密着領域をもたらし、その密着領域内において一方の蔓の凸部が他方の蔓の当接部に当接し、その両部間に繊維等の平面体を介在させれば前記凸部の突き出しが該平面体の面を窪ませ、裏面からその窪みの近隣を押し戻す他方の蔓の隆起の形状とすれば、その押し戻しにより、該平面体は両面から緊迫摩擦を受けるにおいて、該両面上での前記両部の自由な移動を困難としためがね。
  2. 鼻パッドの上部がレンズ上端よりも上位置にあって、装着者の水平視線の瞳孔位置以上を裸眼視界とした請求項1記載のめがね。
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