JP2023012686A - 加熱調理器 - Google Patents

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Kazuki Nagumo
匡薫 伊藤
Tadanobu Ito
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【課題】内部への液体の浸入を抑制する加熱調理器を提供する。【解決手段】操作表示部4は、天板2の前部に設けられ、ボタン開口部31が形成された操作部部材3aを含む。ボタンは、操作部部材を上から覆う表面シート15における、ボタン開口部に対応する位置において、上方へ膨出する第1エンボス部18によって形成されている。防水シート16は、処理装置の上且つ操作部部材の下に配置され、第1エンボス部に対応する第2エンボス部19が膨出形成され、ボタン開口部に第2エンボス部が嵌まるように配置されている。防水シートは、1以上の端部において、端へ行くほど降下する傾斜が設けられている。防水シートは、1以上の端部と操作部部材との間に隙間が形成されるように、1以上の端部が操作部部材と接触しないよう配置されている。また、防水シートは、1以上の端部における上記端が、平面視において処理装置の外側に位置するよう配置されている。【選択図】図3

Description

本開示は、一般家庭の台所または業務用の厨房等で使用される、据え置き型または組込型の加熱調理器に関するものである。
従来、押圧操作によって目的のスイッチのみの作動が達成され、スイッチ動作の安定化が得られる操作部分を有する加熱調理器が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の加熱調理器は、天板枠の前部に操作部を備え、操作部の下方に次のような処理装置を備える。処理装置は、操作基板と、操作基板を内部に収納する操作ケースとを有する。操作基板には、各種制御のためのスイッチが設けられている。天板枠と処理装置との間には、防水シートが天板枠の前部下面に貼付された状態で設けられている。更に、天板枠の前部上面には、表面シートが貼付されている。これにより、特許文献1に記載の加熱調理器は、処理装置内への液体の浸入の抑制を図る。
特許第5456512号公報
上述の防水シートは、フィルム状の薄いものである。そのため、当該防水シートは、使用環境および使用年数等によって、局部的に剥がれるなど、天板枠との間で不完全な接着部分が生じる可能性がある。これにより、防水シートと天板枠との間に液体が浸入した場合において、その液体が防水シートの端面から当該防水シートの下側へと回り込み、処理装置内に浸入する虞がある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、処理装置内への液体の浸入を抑制する加熱調理器を提供することを目的とする。
本開示に係る加熱調理器は、本体の上面に配置された天板と、前記天板の前部に設けられた、ボタン開口部が形成された操作部部材を含む操作表示部と、少なくとも前記ボタン開口部を覆うように取り付けられた表面シートと、前記表面シートの前記ボタン開口部に対応する位置において上方へ膨出する第1エンボス部によって形成され、操作の入力を受け付けるボタンと、前記ボタンが押下された場合において前記操作に応じた処理を実行する処理装置と、前記第1エンボス部に対応する第2エンボス部が膨出形成され、前記処理装置の上且つ前記操作部部材の下に配置され、前記ボタン開口部に前記第2エンボス部が嵌まるように配置された防水シートと、を備え、前記防水シートは、1以上の端部において、端へ行くほど降下する傾斜が設けられ、且つ、前記1以上の端部と前記操作部部材との間に隙間が形成されるように、前記1以上の端部が前記操作部部材と接触しないよう配置されていると共に、前記1以上の端部における前記端が、平面視において前記処理装置の外側に位置するよう配置されているものである。
本開示に係る加熱調理器によれば、処理装置の上且つ操作部部材の下に配置された防水シートの1以上の端部には、端へ行くほど降下する傾斜が設けられ、当該1以上の端部と操作部部材との間に隙間が形成されている。また、当該1以上の端部における当該端は、平面視において処理装置の外側に位置している。そのため、操作部部材と防水シートとの間に液体が浸入しても、液体は当該隙間を流通し、当該傾斜を伝って処理装置の外部に流れ落ちる。従って、加熱調理器は、処理装置内への液体の浸入の抑制を図ることができる。
実施の形態1に係る加熱調理器の外観について模式的に例示する斜視図である。 実施の形態1に係る加熱調理器の操作表示部を例示する平面図である。 実施の形態1における操作表示部について例示する分解斜視図である。 実施の形態1における基板カバーの一部分の詳細な構成例を示す平面図である。 実施の形態1における基板カバーの一部分の詳細な構成例を示す正面図である。 実施の形態1における基板カバーの一部分の詳細な構成例を示す底面図である。 実施の形態1における、押下前のボタンの要部の断面を例示する模式図である。 実施の形態1における、押下されている最中のボタンの要部の断面を例示する模式図である。 実施の形態1における、完全に押下された状態のボタンの要部の断面を例示する模式図である。 実施の形態1における防水シートの一部分を模式的に例示する断面図である。 実施の形態2における防水シートを模式的に例示する断面図である。
以下、図面を参照し、実施の形態に係る加熱調理器について詳述する。なお、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
実施の形態1では、例えば厨房家具に組み込まれて使用される、いわゆるビルトイン式の加熱調理器100を例に挙げて説明する。図1は、実施の形態1に係る加熱調理器の外観について模式的に例示する斜視図である。実施の形態1に係る加熱調理器100は、本体ケース1、天板2、および天板枠3を備える。本体ケース1は、略直方体であって、上面に開口が設けられている。なお、実施の形態1では、前後左右上下の各位置を、加熱調理器100が設置された状態において使用者から見た位置とする。例えば、前側の部分は、加熱調理器100が設置された状態において、使用者の側に位置する部分である。
天板2は、本体ケース1の上面の開口を覆うものであって、耐熱強化ガラスまたは結晶化ガラス等の材料を用いて構成され、長方形または正方形等に形成されている。天板枠3は、非磁性ステンレス板またはアルミ板等の金属板を用いて構成されている。天板枠3は、天板2の前後左右の各部分を覆うように、複数の部材を組み合わせて額縁状に形成され、天板2の外周部分に沿って配置され、天板2を本体ケース1に固定する。天板枠3は、額縁状に形成された1つの部材によって構成されているものでもよい。天板2の前部には、使用者による操作を受け付け、且つ、加熱条件および動作状態等を表示する操作表示部4が設けられている。操作表示部4は、操作部部材3aを含む。操作部部材3aは、例えば金属板で形成されている。実施の形態1では、操作部部材3aを、天板枠3の前部を構成する部材とする。なお、天板枠3が上述の1つの部材によって構成されている場合には、操作部部材3aを天板枠3の前部分とする。以下、操作部部材3aとして、天板枠3の前部の部材を例に挙げて説明するが、加熱調理器100は天板枠3を備えないものでもよく、この場合には、操作部部材3aは、少なくとも天板2の前部において操作表示部4を形成する、例えば金属板などの板状のものでもよい。
天板2の外周部と天板枠3の開口部との間には、天板2の上面からの本体ケース1内への液体の浸入を防止するため、不図示のゴム製パッキンまたはシール材等が配置されている。すなわち、天板2と天板枠3とは、水密状態に固定されている。
本体ケース1は、第1加熱コイル5A、第2加熱コイル5B、および中央ヒータ6を内部に収容する。第1加熱コイル5A、第2加熱コイル5B、および中央ヒータ6は、天板2に載置された鍋などの被加熱物を加熱する。第1加熱コイル5Aと第2加熱コイル5Bは、例えば誘導加熱コイルである。中央ヒータ6は、例えばラジエントヒータである。
天板2には、第1案内マーク7A、第2案内マーク7B、およびヒータ案内マーク8が、印刷などにより施されている。第1案内マーク7Aは、例えば円形であって、平面視において第1加熱コイル5Aの位置を示すものであり、第1加熱コイル5Aの上方に施されている。第2案内マーク7Bは、例えば円形であって、平面視において第2加熱コイル5Bの位置を示すものであり、第2加熱コイル5Bの上方に施されている。ヒータ案内マーク8は、例えば円形であって、平面視において中央ヒータ6の位置を示すものであり、中央ヒータ6の上方に施されている。
本体ケース1には、グリル9とグリルドア9Aとが設けられている。グリルドア9Aは、グリル9内に被加熱物を収容するために本体ケース1に形成された開口を覆うためのものである。
本体ケース1の後ろ側には、吸気口10が設けられている。本体ケース1内には、不図示の送風機が設置されており、送風機のファンの駆動によって、吸気口10を介して本体ケース1内に空気が取り込まれる。
加熱調理器100の後ろ側の上面には、第1排気口11A、第2排気口11Bが設けられている。第1排気口11Aおよび第2排気口11Bは、吸気口10から取り込まれて、加熱調理器100内を冷却した空気を、加熱調理器100の外部に排出するための開口である。実施の形態1では、加熱調理器100に、第1排気口11Aおよび第2排気口11Bの2つの排気口が設けられている場合を例に挙げて説明するが、加熱調理器100に設けられている排気口の数は1つでもよいし、3つ以上でもよい。
加熱調理器100の本体ケース1は、流し台またはコンロ置き場等、厨房家具に形成された設置口に、上側から挿入される。加熱調理器100は、厨房家具の設置口に収容された状態において、設置口の周縁上面に天板枠3の下面が接してもよい。これにより、設置口の周縁部分によって加熱調理器100が支えられる。
次に、図2を参照して、操作表示部4について詳述する。図2は、実施の形態1に係る加熱調理器の操作表示部を例示する平面図である。操作表示部4は、表示部12および操作部13を備える。表示部12は、加熱調理器100の加熱条件および動作状態等を表示する。操作部13は、使用者による操作を受け付ける。
表示部12は、タイマー表示部12A、第1火力表示部12B、グリルヒータ火力表示部12C、第2火力表示部12D、および注意表示部12Eを含む。タイマー表示部12Aは、設定されたタイマーの残り時間の表示を行う。第1火力表示部12Bは、第1加熱コイル5Aによる火力を表示する。ここでは、火力とは、熱エネルギーに対応する量を指すものとする。グリルヒータ火力表示部12Cは、グリル9のモード、および、中央ヒータ6による火力等を表示する。第2火力表示部12Dは、第2加熱コイル5Bによる火力を表示する。注意表示部12Eは、天板2、およびグリル9内等が、予め定められた温度以上になると点灯する。
操作部13は、複数のボタン14を有する。複数のボタン14は、1以上のタイマー操作ボタン14Aと、1以上の第1加熱操作ボタン14Bと、1以上のグリルヒータ操作ボタン14Cと、1以上の第2加熱操作ボタン14Dと、1以上のチャイルドロックボタン14Eと、1以上の電源ボタン14Fとを含む。図2では、操作部13が、3つのタイマー操作ボタン14Aと、4つの第1加熱操作ボタン14Bと、5つのグリルヒータ操作ボタン14Cと、4つの第2加熱操作ボタン14Dと、1つのチャイルドロックボタン14Eと、1つの電源ボタン14Fとを有する場合を例示する。
1以上のタイマー操作ボタン14Aは、タイマーの設定を受け付ける。1以上の第1加熱操作ボタン14Bは、第1加熱コイル5Aによる加熱に関する指示を受け付ける。1以上のグリルヒータ操作ボタン14Cは、グリル9および中央ヒータ6による加熱に関する指示を受け付ける。1以上の第2加熱操作ボタン14Dは、第2加熱コイル5Bによる加熱に関する指示を受け付ける。1以上のチャイルドロックボタン14Eは、子供のいたずらなどによる誤操作を防ぐためのチャイルドロック機能のオンとオフとを切り替えるためのものである。1以上の電源ボタン14Fは、電源のオンとオフとを切り替えるためのものである。
以下、図3を参照して、操作表示部4の構成について詳述する。図3は、実施の形態1における操作表示部について例示する分解斜視図である。操作表示部4は、表面シート15、防水シート16、および処理装置17を備える。ここで、操作部部材3aには、図2に示す表示部12に対応付けられた表示用開口部30が形成されている。また、操作部部材3aには、複数のボタン開口部31が形成されている。各ボタン開口部31は、図2に示す各ボタン14に対応付けられている。なお、複数のボタン開口部31を纏めたものを、操作用開口部32と記載する場合もある。
表面シート15は、少なくとも複数のボタン開口部31を、上から一括して覆うシートである。実施の形態1における表面シート15は、表示用開口部30と操作用開口部32とを、上側から一括して覆うシートである。表面シート15は、表示部12におけるタイマー表示部12Aおよび注意表示部12E等に対応する位置に、タイマーおよび注意等に関する表示のための印刷が施されている。また、表面シート15は、各ボタン14に対応する位置に、各ボタン14を介して行う操作に必要な情報の印刷が施されている。
表面シート15には、各ボタン14に対応する位置にエンボス加工が施されている。表面シート15において当該エンボス加工が施されている部分を、以下では第1エンボス部18と記載する場合もある。第1エンボス部18は、上下方向に撓むものとする。なお、図3では、操作部部材3aにおける表面シート15の貼付け面を、天板2と平行な面として示しているが、当該貼付け面は、これに限定されず、例えば、前下がりの傾斜面であってもよい。使用者は、表面シート15の上から表示部12による各種表示を確認することができ、且つ、表面シート15の上から操作部13を操作することができる。
防水シート16は、操作部部材3aの下であって、平面視において操作用開口部32に対応する位置に配置されている。操作部部材3aは、表面シート15と防水シート16とによって挟まれている。
防水シート16には、平面視において各ボタン14に対応する位置にエンボス加工が施されている。防水シート16において当該エンボス加工が施されている部分を、以下では第2エンボス部19と記載する場合もある。第2エンボス部19は、上下方向に撓むものとする。
処理装置17は、使用者が設定した加熱条件に応じて、第1加熱コイル5A、第2加熱コイル5B、および中央ヒータ6等の加熱動作を制御する制御回路を有するものである。処理装置17は、操作部部材3aの下であって、平面視において表示用開口部30および操作用開口部32に対応する位置に、防水シート16を介して操作部部材3aの下面と接するように配置されている。なお、実施の形態1では、防水シート16は、処理装置17を上方から覆うように配置されている。
実施の形態1における処理装置17は、第1基板カバー40Aおよび第2基板カバー40Bと、第1基板50Aおよび第2基板50Bと、基板ケース60とを有する。以下では、第1基板カバー40Aおよび第2基板カバー40Bを、基板カバー40と総称する場合がある。また、第1基板50Aおよび第2基板50Bを、基板50と総称する場合がある。
処理装置17は、操作部部材3aの下面と基板カバー40の上面とが防水シート16を介して接するように、本体ケース1内に配置される。実施の形態1における第1基板カバー40Aおよび第2基板カバー40Bは、合成樹脂材料を用いて構成されたものとする。第1基板カバー40Aは、第1基板50Aを上方から覆って、上方からの衝撃から第1基板50Aを保護する。第2基板カバー40Bは、第2基板50Bを上方から覆って、上方からの衝撃から第2基板50Bを保護する。
実施の形態1では、処理装置17が、2つの基板カバー40を有する場合を例に挙げて説明するが、処理装置17は、1つ、または3つ以上の基板カバー40を有するものでもよい。また、処理装置17は、1つ、または3つ以上の基板50を有するものでもよい。この場合において、1つまたは3つ以上の基板カバー40は、1つまたは3つ以上の基板50を上から覆う。
基板カバー40には、平面視において、図2に示される表示部12の縁に対応する位置に、後述する導光枠41が形成されている。また、基板カバー40には、平面視において各ボタン14に対応する位置に、各ボタン14に対応付けられたボタン形成部42が設けられている。ボタン形成部42についての詳細は後述する。

第1基板50Aおよび第2基板50Bの各々は、複数の発光素子51、および複数のスイッチ52と、これらを制御する電子部品とを実装する。各発光素子51は、表示用開口部30に向けて発光する。導光枠41は、各発光素子51からの光を、各発光素子51の上部の表示用開口部30に導く。
各スイッチ52は、各ボタン14と対応付けられ、平面視において各ボタン14に対応する位置に配置されている。各スイッチ52は、各ボタン14の押下によって、各種操作に応じた動作を加熱調理器100に行わせるためのものである。例えば電源ボタン14Fに対応するスイッチ52は、電源ボタン14Fの押下によって、加熱調理器100の電源のオンとオフとを切り替える。
基板ケース60は、基板50を収容する。実施の形態1では、処理装置17が1つの基板ケース60を有するものとし、当該1つの基板ケース60に第1基板50Aおよび第2基板50Bが収容されるものとする。これにより、2つの基板50を1つに纏めて組み立てる際の取り扱いが容易になる。ただし、処理装置17は、2つ以上の基板ケース60を有してもよい。例えば、処理装置17は、第1基板50Aを収容する第1の基板ケースと、第2基板50Bを収容する第2の基板ケースとを備えてもよい。なお、実施の形態1における基板ケース60は、合成樹脂材料を用いて構成されたものとする。
第1基板50Aおよび第2基板50Bは、それぞれ、基板ケース60における予め定められた位置に載置される。実施の形態1では、第1基板50Aは、加熱調理器100の設置状態において基板ケース60内の左側に位置するよう載置され、第2基板50Bは、加熱調理器100の設置状態において基板ケース60内の右側に位置するよう載置される。
第1基板50Aおよび第2基板50Bの各々の左右の各端部には、固定穴53が形成されている。基板ケース60には、上方に向けて突出する、複数の固定軸61が設けられている。なお、各固定軸61は、各固定穴53に対応付けて設けられている。第1基板カバー40Aおよび第2基板カバー40Bの各々の左右の各端部には、ボス43が設けられている。なお、各ボス43は、各固定穴53と各固定軸61とに対応付けて設けられている。固定軸61は、対応する固定穴53とボス43に挿入される。このようにして、基板カバー40、基板50、および基板ケース60の位置決めがなされる。
以下、図4~図6を参照して基板カバー40について詳述する。図4は、実施の形態1における基板カバーの一部分の詳細な構成例を示す平面図である。図5は、実施の形態1における基板カバーの一部分の詳細な構成例を示す正面図である。図6は、実施の形態1における基板カバーの一部分の詳細な構成例を示す底面図である。なお、図4~図6では、基板カバー40におけるボタン形成部42として、図2に示す電源ボタン14Fに対応するボタン形成部42を例示する。ただし、以下に説明するボタン形成部42の構成および機能は、他のボタン14に対応するボタン形成部42にも共通する。
ボタン形成部42本体の上面は、図4において天面部44によって示される。また、ボタン形成部42本体の底面部分は、図6において底面部45によって示される。ボタン形成部42は、ヒンジ部46により基板カバー40本体に接続されている。ヒンジ部46は、上下方向にたわむヒンジ構造のものである。ヒンジ部46は、ボタン形成部42が上から押された場合において下方向にたわむ。これに伴って、ボタン形成部42の本体は、下方向に移動する。
ボタン形成部42の外周部分には、外側に向かって張り出すフランジ部47が設けられている。実施の形態1におけるフランジ部47の外形は、図3に示す操作部部材3aに設けられたボタン開口部31の外形のよりも大きいものとする。従って、処理装置17が操作部部材3aの下に設置された状態において、ボタン開口部31の上から見ると、スイッチ52はフランジ部47に隠れ、見えない状態となっている。フランジ部47は、ボタン開口部31の下側への使用者の指または菜箸等の異物の侵入を阻む遮蔽部として機能する。
ボタン形成部42の底面からは、下方向に向かって棒状のストッパー48が突出している。実施の形態では、ストッパー48は、フランジ部47と一体的に形成されており、ボタン形成部42の上下方向への移動に連動して動くものとする。すなわち、実施の形態1では、フランジ部47は、ストッパー48とボタン形成部42とを連動させる。
以下、図7~図9を参照してボタン14が押下された場合における各部の連動処理について詳述する。図7は、実施の形態1における、押下前のボタンの要部の断面を例示する模式図である。図8は、実施の形態1における、押下されている最中のボタンの要部の断面を例示する模式図である。図9は、実施の形態1における、完全に押下された状態のボタンの要部の断面を例示する模式図である。なお、図7~図9には、図1に示すY-Y方向に沿ったボタン14の断面が示されている。
ボタン14は、表面シート15および防水シート16によって上から覆われたボタン形成部42と、スイッチ52とを含む。各ボタン14に対応する第1エンボス部18の下には、当該各ボタン14に対応する第2エンボス部19が配置され、更にその下に当該各ボタン14に対応付けられたボタン形成部42が配置されている。また、各ボタン14に対応するボタン形成部42の下には、各ボタン14に対応するスイッチ52が配置されている。
各ボタン14に対応付けられたボタン開口部31には、各ボタン14に対応する第2エンボス部19が下から嵌入され、各ボタン14に対応するボタン形成部42が下から防水シート16を介して嵌入されている。各ボタン14に対応するボタン開口部31の上には、各ボタン14に対応する第1エンボス部18が重なるよう、表面シート15が操作部部材3aの上に配置されている。すなわち、スイッチ52、ボタン形成部42、および、防水シート16の第2エンボス部19が下から順番に重ねられ、更にこれらの上に、ボタン開口部31を介し、表面シート15の第1エンボス部18が重ねられることにより、ボタン14が形成されている。第1エンボス部18の上からボタン14が押圧されると、その力が第1エンボス部18と第2エンボス部19とを介してボタン形成部42に伝わる。そして、ボタン形成部42によりスイッチ52が押下され、当該ボタン14の押下操作に応じた処理が実行される。
次に、図7~図9を参照して、ボタン形成部42とストッパー48の構造と作用について説明する。なお、ストッパー48の下方向への長さは、ボタン14に予め定められた大きさ以上の押圧が加えられて、ボタン形成部42が下方向に移動した場合において、ストッパー48の先端が基板50に当接する長さである。なお、当該予め定められた大きさの押圧は、スイッチ52が動作するために必要な押圧である。ボタン14に当該予め定められた大きさの押圧が加えられた場合には、ボタン形成部42はスイッチ52を押下し、スイッチ52は切り替え動作を行う。
図7に示すように、ボタン14が全く押下されていない状態においては、ボタン形成部42の底面部45は、スイッチ52に接していない。また、ストッパー48の下端部も、基板50に接していない。
図8に示すように、ボタン14に対応する第1エンボス部18が上から押下されると、当該ボタン14に対応するボタン形成部42のヒンジ部46が下方向に撓む。これにより、当該ボタン形成部42本体が下に移動し、当該ボタン形成部42の下に配置されているスイッチ52を押下し始める。ボタン形成部42の移動に伴い、当該ボタン形成部42に設けられているストッパー48も下方向に移動するが、スイッチ52が切り替わる荷重がボタン14に加わられるまでの間は、ストッパー48は基板50に接しない。
図9に示すように、ボタン14を更に押下することで、スイッチ52の切り替え動作が行われる。この状態において、ストッパー48は基板50の上面に接し、ボタン形成部42の更なる下方向への移動を規制する。ストッパー48の下端部が基板50の上面に接すると、ボタン14が押下され続けてもボタン形成部42は下方向に移動しないので、スイッチ52に対して更なる荷重が加えられることがない。
上述のように、ボタン形成部42の下方向への移動を規制するストッパー48によって、スイッチ52に必要以上の力が加わることを抑制でき、スイッチ52の破損を抑制できる。例えば、使用者が強い力でボタン14を押下した場合、または、重い鍋などがボタン14の上に載置された場合等において、ストッパー48がなければ、スイッチ52の切り替え動作に必要な押圧力を超える押圧力が、スイッチ52に加えられる可能性がある。そして、これによってスイッチ52が破損してしまう可能性がある。しかし、ストッパー48を設けることによって、スイッチ52に必要以上の押圧力が加えられる前にストッパー48が基板50に先当たりするため、ボタン形成部42がそれ以上に下方向に移動しなくなる。そのため、スイッチ52に、必要以上の大きさの押圧力が加えられることが抑制され、スイッチ52の破損を回避することができる。
また、ボタン形成部42を基板カバー40に一体的に設けることにより、部品点数の増加が抑制され、処理装置17の組み立て工数を低減することができる。
以下、図10を参照して実施の形態1における防水シート16について詳述する。図10は、実施の形態1における防水シートの一部分を模式的に例示する断面図である。なお、図10には、図1におけるX-X方向に沿った防水シート16の一部分の断面が示されている。実施の形態1における防水シート16は、1以上の端部において、端に行くほど降下する傾斜が設けられている。すなわち、防水シート16の当該1以上の端部は、傾斜面20を形成している。傾斜面20の下端は、平面視において処理装置17の外側に位置する。具体的には、傾斜面20の下端は、平面視において、基板50を収容する基板ケース60の端よりも外側に位置する。
防水シート16は、当該1以上の端部以外の端部が操作部部材3aに接触するよう設置されている。一方、当該1以上の端部と操作部部材3aとの間には隙間21が設けられている。実施の形態1では、当該1以上の端部を左端部と右端部とする。実施の形態1では、図3に示す第2エンボス部19がボタン開口部31に嵌入するように、防水シート16が操作部部材3aの下に配置される際に、防水シート16の前端部と後端部とが操作部部材3aに貼付される。一方、防水シート16の左端部と右端部とは操作部部材3aに貼付されず、左端部および右端部と、操作部部材3aとの間には隙間21が設けられる。
さて、従来の防水シートは、使用環境および使用年数等によって、局所的に剥がれるなど、操作部部材との間において不完全な接着部分が生じた場合において、薄い平面状であることから、以下のような問題が生じ得た。不完全な接着部分によって、防水シートと操作部部材との間に液体が浸入すると、当該液体は防水シートの端面を伝わり、防水シートの下面に回り込み、処理装置内に浸入する可能性があった。
しかし、実施の形態1における防水シート16は、左右の端部に傾斜が設けられ、操作部部材3aと、防水シート16の左右の端部との間には隙間21が設けられている。これにより、防水シート16と操作部部材3aとの間に液体が浸入しても、隙間21から、操作部部材3aの外周の側へと液体を逃がすことができる。また、操作部部材3aの左端部において液体が傾斜面20を伝って左下へと流れ、且つ、操作部部材3aの右端部において液体が傾斜面20を伝って右下へと流れるため、液体が防水シート16の端面を伝って防水シート16の下面に回り込むことを抑制することができる。従って、処理装置17の側への液体の浸入を抑制することができる。
ここで、実施の形態1では、防水シート16の左右端は、図1に示す本体ケース1の左右端よりも、平面視において外側に位置するものとする。ただし、これに限定されず、防水シート16の左右端は、本体ケース1の左右端よりも、平面視において内側に位置してもよく、防水シート16の左右端には、当該左右端と接続されて、当該左右端からの液体を本体ケース1の外へと案内する導水路が設けられてもよい。
実施の形態1では、防水シート16の左端部と右端部とにおいて、端に行くほど下がる傾斜が設けられて、左端部と右端部とが操作部部材3aに貼り付けられない例について記載したが、左端部と右端部のうちのいずれかに上述のような傾斜が設けられてもよい。そして、傾斜が設けられたいずれかの端部と操作部部材3aとの間に上述のような隙間21が設けられてもよい。これにより、当該いずれかの端部を介して、防水シート16上の液体を、処理装置17が位置する側とは異なる側へと送り出すことが可能になる。
なお、実施の形態1では、防水シート16の左端部と右端部に傾斜が設けられる場合について説明したが、左端部と右端部に代えて、または、左端部と右端部と共に、防水シート16の前端部において前下がりの傾斜が設けられてもよい。そして、前端部と操作部部材3aとの間に上述のような隙間21が設けられてもよい。この場合には、防水シート16の前側の端は、基板ケース60の前側の端よりも、平面視において外側に位置するものとする。操作部部材3aと防水シート16の間に浸入した液体は、隙間21を通り、前端部における上述のような傾斜面20を伝って、処理装置17が位置する側とは異なる側へと送り出される。防水シート16の前側の端が、平面視において本体ケース1の前側の端よりも外側に位置する場合には、当該液体は加熱調理器100の外へ送り出される。防水シート16の前側の端が、平面視において本体ケース1の前側の端よりも内側に位置する場合であっても、防水シート16の前側の端からの液体を受けて、本体ケース1の外に当該液体を案内する導水路を設けることよって、操作部部材3aと防水シート16との間に浸入した液体を加熱調理器100の外へ送り出すことができる。
以下、実施の形態1に係る加熱調理器100による効果について詳細に述べる。実施の形態1に係る加熱調理器100は、天板2、操作部部材3a、表面シート15、ボタン14、処理装置17、および防水シート16を備える。天板2は、加熱調理器100の本体の上面に配置されている。操作部部材3aは、天板2の前部に設けられ、ボタン開口部31が形成されている。表面シート15は、操作部部材3aの少なくともボタン開口部31を覆うように取り付けられている。ボタン14は、表面シート15のボタン開口部31に対応する位置において上方へ膨出する第1エンボス部18によって形成されており、操作の入力を受け付ける。処理装置17は、ボタン14が押下された場合に操作に応じた処理を実行するものである。防水シート16は、第1エンボス部18に対応する第2エンボス部19が膨出形成され、処理装置17の上且つ操作部部材3aの下に配置され、ボタン開口部31に第2エンボス部19が嵌まるように配置されている。防水シート16は、1以上の端部において、端へ行くほど降下する傾斜が設けられている。更に、防水シート16は、当該1以上の端部と操作部部材3aとの間に隙間21が形成されるように、当該1以上の端部が操作部部材3aと接触しないよう配置されていると共に、当該1以上の端部における上記端が、平面視において処理装置17の外側に位置するよう配置されている。
上記構成によれば、防水シート16と操作部部材3aとの間に液体が浸入しても、1以上の端部と操作部部材3aとの間に形成された隙間21を介して、当該液体を操作部部材3aの外周の側へ逃がすことができる。また、1以上の端部において液体は、傾斜を伝って、処理装置17の外部へ流れ落ちて行く。このため、当該構成によれば、液体が防水シート16の端面から防水シート16の下面へと回り込むことを抑制することができ、且つ、処理装置17内への液体の浸入を抑制することができる。
実施の形態1における上記1以上の端部は、防水シート16の左側の端部と、右側の端部である。これにより、防水シート16と操作部部材3aとの間に液体が浸入しても、左側の端部と右側の端部の各々における隙間21から、操作部部材3aの外周の側へと液体を逃がすことができる。また、操作部部材3aの左端部において液体が傾斜面20を伝って左下へと流れ、且つ、操作部部材3aの右端部において液体が傾斜面20を伝って右下へと流れるため、液体が防水シート16の端面を伝って防水シート16の下面へと回り込むことを抑制することができる。従って、加熱調理器100は、防水シート16の下に配置された処理装置17内への液体の浸入を抑制することができる。
実施の形態1における1以上の端部における上記端は、平面視において本体の外側に位置する。これにより、操作部部材3aと防水シート16との間に浸入した液体は、隙間21を流通し、傾斜面20を伝って、加熱調理器100の外部へと導かれる。従って、加熱調理器100は、より確実に処理装置17内への液体の浸入を抑制できる。
実施の形態1における処理装置17は、基板50と基板ケース60とを有する。基板50には、スイッチ52が実装されている。スイッチ52は、ボタン開口部31の下に配置され、ボタン14の押下に応じて動作する。基板ケース60は、基板50を収容する。上記1以上の端部における上記端は、平面視において基板ケース60の外側に位置する。これにより、操作部部材3aと防水シート16との間に浸入した液体は、隙間21を流通し、傾斜面20を伝って、基板ケース60の外に導かれる。従って、加熱調理器100は、基板50が濡れることを抑制することができる。よって、加熱調理器100は、基板50における劣化または故障等の発生を抑制することができる。
実施の形態1における処理装置17は、基板50および基板カバー40を有する。基板50には、スイッチ52が実装されている。スイッチ52は、ボタン開口部31の下において、ボタン14の押下に応じて動作する。基板カバー40は、基板50の上面を覆う。基板カバー40には、上下に撓むヒンジ部46と、ボタン形成部42とが設けられている。ボタン形成部42は、ボタン開口部31の下に配置されている。ボタン形成部42は、ボタン14への押圧を受けて、ヒンジ部46を介して下方に移動し、スイッチ52を押下する。ボタン形成部42には、外形が、ボタン開口部31の外形よりも大きいフランジ部47が設けられている。これにより、使用者の指または箸等の異物が、ボタン開口部31を介して、ボタン開口部31の下に侵入しても、フランジ部47がスイッチ52を上から完全に覆うため、異物のスイッチ52の側への侵入が抑制される。
実施の形態1におけるフランジ部47は、フランジ部47の底面から下方に突出するストッパー48を設けたものである。ストッパー48は、スイッチ52が動作するための押圧の大きさ以上の大きさの押圧が、ボタン14に加えられた場合において、基板50の上面に当接する。これにより、スイッチ52の切り替えに必要な大きさ以上の押圧がボタン14に加えられても、ストッパー48は、ボタン形成部42の更なる下方向への移動を規制する。従って、ストッパー48は、スイッチ52に更なる荷重が加えられることを抑制する。よって、実施の形態1に係る加熱調理器100によれば、スイッチ52の破損を回避することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る加熱調理器100は、防水シート16の前端部に傾斜を設けることによって、内部への液体の浸入を抑制するものである。以下、実施の形態2に係る加熱調理器100について説明する。なお、実施の形態2では、上記実施の形態1における構成要素と同様の構成要素に対し、同一の符号を付すものとする。また、実施の形態2において、実施の形態1における構成内容と同様の構成内容、および、実施の形態1における機能と同様の機能等については、特段の事情がない限り、説明を省略する。
実施の形態2に係る加熱調理器100の外観は図1と同様であるが、実施の形態2では、操作部部材3aにおける表面シート15の貼付け面、すなわち操作表示部4の外面は、前下がりの傾斜面である。実施の形態2における操作表示部4は図2で例示したものと同様であり、操作表示部4の構成は図3で例示したものと同様である。実施の形態2における基板カバー40の構成は、図4~図6で例示したものと同様である。実施の形態2におけるボタン14の構成は、図7~図9で例示したボタン14の構成において、基板50と、基板カバー40と、防水シート16と、操作部部材3aと、表面シート15とを前下がりに傾斜させたものに対応する。
図11は、実施の形態2における防水シートを模式的に例示する断面図である。なお、図11には、図1におけるY-Y方向に沿った防水シート16の断面が示されている。図11に示されるように、実施の形態2では、基板50、基板カバー40、防水シート16、および表面シート15が、前下がりに傾斜するように取り付けられている。なお、図11には、破線による小さな楕円と、破線による大きな楕円とが示されているが、破線による小さな楕円中に示された防水シート16の前端部を拡大したものが、破線による大きな楕円中に示されたものに相当する。
実施の形態2では、発光素子51が、スイッチ52よりも後ろ側であって、平面視において、天板2の側と操作部13の側との間に位置するよう配置されている。実施の形態2では、防水シート16は、実施の形態1と同様に、基板カバー40におけるボタン形成部42を上方から覆うように貼り付けられているが、発光素子51の上方の基板カバー40を覆わなくともよい。
実施の形態2では、防水シート16の前端部には、前に行くほど下がる、すなわち前下がりの傾斜が設けられている。これにより、防水シート16の前端面は、傾斜面20となる。なお、当該傾斜面20の下端は、平面視において処理装置17の外側に位置する。具体的には、当該下端は、平面視において、基板50を収容する基板ケース60の端よりも外側に位置する。実施の形態1における防水シート16は、各ボタン14に対応する第2エンボス部19が、各ボタン14に対応するボタン開口部31に嵌入するように、操作部部材3aの下から後端部が操作部部材3aに貼付けられる。このときに、防水シート16の前端部と操作部部材3aとの間には隙間21が形成されるように、防水シート16の前端部は、操作部部材3aに貼り付けられない。
ここで、実施の形態1では、防水シート16の前側の端は、図1に示す本体ケース1の前側の端よりも平面視において外側に位置する。あるいは、防水シート16の前側の端は、本体ケース1の前側の端よりも平面視において内側に位置し、且つ、防水シート16の前側の端には、当該端と接続されて、当該端からの液体を本体ケース1の外へと案内する導水路が設けられてもよい。
防水シート16と操作部部材3aとの間に形成された隙間21によって、防水シート16と操作部部材3aとの間に浸入した液体は、操作部部材3aの外周の側へ流通可能になる。また、操作部部材3aの前端部において液体が傾斜面20を伝って、処理装置17の外側に流れ落ちて行くため、液体が防水シート16の端面から防水シート16の下面へ回り込むことが抑制され、処理装置17内への液体の浸入が抑制される。
実施の形態2では、防水シート16を発光素子51の上方を覆わないものとすることによって、表示部12の透過性の低下を抑制することができる。更に、防水シート16の表面積を小さくすることによって費用の削減を図ることができる。
実施の形態2では、基板50が前下がりに傾斜するよう配置され、これに伴って、基板50を覆う基板カバー40が前下がりに傾斜する。そして、基板カバー40を覆う防水シート16が前下がりになるよう配置される。そのため、防水シート16上の液体は、前側へと流れる。そして、当該液体は、傾斜面20を伝って防水シート16の前端から落下するため、発光素子51の側への液体の浸入が抑制される。
実施の形態2では、防水シート16の左右の端部は、操作部部材3aに貼り付けられてもよい。あるいは、当該左右の端部のうちの少なくとも一方は、操作部部材3aに貼り付けられなくともよい。当該左右の端部のうちの少なくとも一方が操作部部材3aに貼り付けられない場合には、当該左右の端部のうちの少なくとも一方は、端に向かうほど下に傾斜していてもよい。なお、防水シート16の左側の端部に傾斜が設けられる場合には、当該端部の左の端は、基板ケース60の左の端より左側に位置するものとする。また、防水シート16の右側の端部に傾斜が設けられる場合には、当該端部の右の端は、基板ケース60の右の端より右側に位置するものとする。これにより、防水シート16の左右の端部のうちの少なくとも一方の上における液体を、効率良く、処理装置17の外に導くことができる。
実施の形態2では、基板50が前下がりに傾斜して設置されている例について説明したが、基板50は水平に設置されてもよい。この場合において、基板カバー40を後ろ側ほど厚い形状にすること、または、ボス43もしくは固定軸61の高さを調節すること等によって、基板カバー40の上面が前下がりとなるように、基板50上に基板カバー40が配置されてもよい。これにより、防水シート16と操作部部材3aは、前側の上面が前下がりの傾斜面となり、上述の効果を達成することができる。
以下、実施の形態2に係る加熱調理器100の効果について詳細に説明する。実施の形態2における防水シート16は、前側の端部において前下がりの傾斜が設けられたものである。実施の形態2における防水シート16は、前側の端部と操作部部材3aとの間に隙間21が設けられるよう、操作部部材3aに取り付けられている。また、防水シート16は、前側の端が、平面視において、処理装置17の外部に位置するよう配置されている。これにより、実施の形態2に係る加熱調理器100は、防水シート16と操作部部材3aとの間に液体が浸入しても、前側の端部と操作部部材3aとの間に形成された隙間21を介して、液体を操作部部材3aの外周の側へ逃がすことができる。また、前側の端部において液体は、傾斜を伝って、処理装置17の外部に流れ落ちる。このため、加熱調理器100は、液体が防水シート16の端面から防水シート16の下面へ回り込むことを抑制することができ、且つ、処理装置17内への液体の浸入を抑制することができる。
実施の形態2における操作部部材3aは、前部が前下がりに傾斜する。操作部部材3aには、ボタン開口部31と表示用開口部30が形成されている。防水シート16は、操作部部材3aに沿うよう配置されている。処理装置17は、スイッチ52と発光素子51を有する。スイッチ52は、ボタン開口部31の下方に配置され、ボタン14の押下に応じて動作する。発光素子51は、表示用開口部30の下方であって、且つ、スイッチ52よりも後方に配置され、表示用開口部30に向けて発光する。これにより、操作部部材3aと防水シート16との間に液体が浸入しても、液体は防水シート16の前部における傾斜を伝って前側に流れ、防水シート16の前端部の傾斜面20を伝って処理装置17の外部の側へ流れ落ちる。従って、加熱調理器100は、処理装置17内への液体の浸入を抑制すると共に、発光素子51の側への液体の浸入の可能性を更に低減することができる。
実施の形態2における防水シート16は、発光素子51の上部には配置されず、スイッチ52の上部に配置される。これにより、加熱調理器100は、スイッチ52の側への液体の浸入を抑制しながら、発光素子51から発せられる光の透過性を向上させることができる。また、防水シート16の面積を小さくし、費用を抑えることができる。
実施の形態1および実施の形態2における防水シート16は、薄い構造でありながら、防水シート16の下面への液体の回り込みを抑制し、液体の処理装置17内への浸入を抑制する。そのため、操作方法が押圧式の任意の加熱調理器において広く利用することができる。
以上、実施の形態について説明したが、本開示の内容は、実施の形態に限定されるものではなく、想定しうる均等の範囲を含む。
1 本体ケース、2 天板、3 天板枠、3a 操作部部材、4 操作表示部、5A 第1加熱コイル、5B 第2加熱コイル、6 中央ヒータ、7A 第1案内マーク、7B 第2案内マーク、8 ヒータ案内マーク、9 グリル、9A グリルドア、10 吸気口、11A 第1排気口、11B 第2排気口、12 表示部、12A タイマー表示部、12B 第1火力表示部、12C グリルヒータ火力表示部、12D 第2火力表示部、12E 注意表示部、13 操作部、14 ボタン、14A タイマー操作ボタン、14B 第1加熱操作ボタン、14C グリルヒータ操作ボタン、14D 第2加熱操作ボタン、14E チャイルドロックボタン、14F 電源ボタン、15 表面シート、16 防水シート、17 処理装置、18 第1エンボス部、19 第2エンボス部、20 傾斜面、21 隙間、30 表示用開口部、31 ボタン開口部、32 操作用開口部、40 基板カバー、40A 第1基板カバー、40B 第2基板カバー、41 導光枠、42 ボタン形成部、43 ボス、44 天面部、45 底面部、46 ヒンジ部、47 フランジ部、48 ストッパー、50 基板、50A 第1基板、50B 第2基板、51 発光素子、52 スイッチ、53 固定穴、60 基板ケース、61 固定軸、100 加熱調理器。

Claims (9)

  1. 本体の上面に配置された天板と、
    前記天板の前部に設けられた、ボタン開口部が形成された操作部部材を含む操作表示部と、
    少なくとも前記ボタン開口部を覆うように取り付けられた表面シートと、
    前記表面シートの前記ボタン開口部に対応する位置において上方へ膨出する第1エンボス部によって形成され、操作の入力を受け付けるボタンと、
    前記ボタンが押下された場合において前記操作に応じた処理を実行する処理装置と、
    前記第1エンボス部に対応する第2エンボス部が膨出形成され、前記処理装置の上且つ前記操作部部材の下に配置され、前記ボタン開口部に前記第2エンボス部が嵌まるように配置された防水シートと、
    を備え、
    前記防水シートは、
    1以上の端部において、端へ行くほど降下する傾斜が設けられ、且つ、前記1以上の端部と前記操作部部材との間に隙間が形成されるように、前記1以上の端部が前記操作部部材と接触しないよう配置されていると共に、前記1以上の端部における前記端が、平面視において前記処理装置の外側に位置するよう配置されている加熱調理器。
  2. 前記1以上の端部は、
    前記防水シートの左側の端部と、右側の端部のうちの少なくとも一方を含む、請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記1以上の端部は、
    前記防水シートの前側の端部を含む、請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記1以上の端部における前記端は、平面視において前記本体の外側に位置する、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  5. 前記処理装置は、
    前記ボタン開口部の下において、前記ボタンの押下に応じて動作するスイッチが実装された基板と、
    前記基板を収容する基板ケースと、
    を有し、
    前記1以上の端部における前記端は、平面視において前記基板ケースの外側に位置する、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  6. 前記処理装置は、
    前記ボタン開口部の下において、前記ボタンの押下に応じて動作するスイッチが実装された基板と、
    前記基板の上面を覆う基板カバーと、
    を有し、
    前記基板カバーは、
    上下に撓むヒンジ部と、
    前記ボタン開口部の下に配置され、前記ボタンへの押圧を受けて前記ヒンジ部を介して下方に移動して前記スイッチを押下するボタン形成部と、
    が設けられ、
    前記ボタン形成部は、
    外形が、前記ボタン開口部の外形よりも大きいフランジ部が設けられた、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  7. 前記フランジ部は、
    前記フランジ部の底面から下方に突出するストッパーが設けられ、
    前記ストッパーは、
    前記スイッチが動作するための押圧の大きさ以上の大きさの押圧が、前記ボタンに加えられた場合において、前記基板の上面に当接する、請求項6に記載の加熱調理器。
  8. 前記操作部部材は、
    前下がりに傾斜し、
    前記ボタン開口部と表示用開口部が形成され、
    前記防水シートは、
    前記操作部部材に沿うよう配置され、
    前記処理装置は、
    前記ボタン開口部の下方に配置され、前記ボタンの押下に応じて動作するスイッチと、
    前記表示用開口部の下方であって、且つ、前記スイッチよりも後方に配置され、前記表示用開口部に向けて発光する発光素子と、
    を有する、請求項3に記載の加熱調理器。
  9. 前記防水シートは、
    前記発光素子の上部には配置されず、前記スイッチの上部に配置される、請求項8に記載の加熱調理器。
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