JP2010277905A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Takanobu Sugioka
孝伸 杉岡
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【課題】誘導加熱調理器の本体ケースから油が漏れることを防止する。
【解決手段】誘導加熱コイルを有した調理器本体と、本体ケース10を覆うトッププレートとを備え、トッププレートの後端側の吸気口から導入された冷却風により誘導加熱コイルを冷却する誘導加熱調理器において、吸気口の下方に冷却風に含まれた調理油を捕捉するトラップを備え、本体ケース10の底板10Aに油貯留部95を備え、底板10Aの油貯留部95にトラップから溢れた調理油を導く油案内経路100を備えた。
【選択図】図5

Description

本発明は、吸気口から導入された冷却風により誘導加熱コイルを冷却する誘導加熱調理器に関する。
一般に、誘導加熱コイルを有した調理器本体と、調理器本体を覆うトッププレートとを備え、トッププレートの後端側の吸気口から導入された冷却風により誘導加熱コイルを冷却する誘導加熱調理器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のものでは、吸気口から冷却風と共に調理油の一部が吸い込まれる場合があり、調理油の一部を捕捉するトラップを、吸気口の下方領域に設けるのが一般的である。
特開2008−281267号公報
しかしながら、上記トラップの大きさは設置スペースの制約を受け、余り大きく形成できない。そのため、誘導加熱調理器を、長期間に亘り使用した場合、調理油を捕集しきれなくなり、トラップから調理油が溢れる可能性がある。
上記調理器本体は、通常、鋼板製の底板、左側板、右側板、背板などで略矩形状に形成されており、トラップ下方の各板接合部、とくに調理器本体隅部の接合部から、上記トラップから溢れた油が外部に漏洩する恐れがあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、トラップから溢れた油が外部に漏洩することがない誘導加熱調理器を提供することを目的とするものである。
上述課題を解決するために、本発明は、誘導加熱コイルを有した調理器本体と、前記調理器本体を覆うトッププレートとを備え、前記トッププレートの後端側の吸気口から導入された冷却風により前記誘導加熱コイルを冷却する誘導加熱調理器において、前記吸気口の下方に冷却風に含まれた調理油を捕捉するトラップを備え、前記調理器本体の底板に油貯留部を備え、前記底板の前記油貯留部に前記トラップから溢れた調理油を導く油案内経路を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、吸気口の下方に冷却風に含まれた調理油を捕捉するトラップを備え、調理器本体の底板に油貯留部を備え、底板の油貯留部にトラップから溢れた調理油を導く油案内経路を備えているので、トラップから溢れ出た調理油は、底板の油案内経路を介して油貯留部に導かれるので、例えば、底板の角部等から漏洩することはない。
上記構成において、前記油貯留部は前記底板を座押しすることで形成され前記底板の補強部を兼用するようにしてもよい。
この構成によれば、底板に補強部を形成することにより、油貯留部も同時に形成することができるので、油貯留部を形成するための工程を省略することができる。
上記構成において、前記油案内経路は前記底板を座押しすることで形成され前記底板の後端に沿って左右方向に延びる左右溝と、この左右溝と油貯留部とを連結する前後溝とによって構成されていてもよい。
また、前記左右溝は前記トラップの油落としの下方に位置してもよい。
これらの構成によれば、トラップから溢れた調理油を、左右溝と前後溝を通して、油貯留部に確実に案内でき、例えば、底板の角部等からの漏洩を抑止できる。
本発明によれば、底板の油貯留部にトラップから溢れた調理油を導く油案内経路を備えているので、トラップから溢れ出た調理油を、底板の油案内経路を介して油貯留部に導くことができるので、例えば、底板の角部等からの油の漏洩を抑止できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図の上部に示した矢印U,D,L,R,F,Bは、誘導加熱調理器1の設置状態を基準とした、上,下,左,右,前,後を示している。
図1は、本発明の実施形態に係る誘導加熱調理器1を示す斜視図である。
同図に示す誘導加熱調理器1は、システムキッチン等の調理台に組み込まれて使用されるビルトイン型の加熱調理器である。誘導加熱調理器1は、上面が開口した箱型の本体ケース(調理器本体)10内に、熱源としての複数の誘導加熱コイル11,12,13、及びグリル室14の内部を加熱するヒーター(図示略)が配置され、本体ケース10の上面の開口が耐熱ガラス製の矩形のトッププレート16で覆われて構成されている。なお、例えば、誘導加熱コイル11,12としては、3kW程度のもの、また、誘導加熱コイル13としては、1.6kW程度のものを使用することができる。
本体ケース10は、底板10Aと、この底板10Aの左端側の上方に屈曲させて形成した左側板10Bと、底板10Aの右端側を上方に屈曲させて形成した右側板10Cと、背面に配設された背板10D、前板10Eとを備えて構成されている。
トッププレート16の外周縁は、その全周に嵌め込まれるようにして取り付けられる外枠17によって囲われている。誘導加熱コイル11、12はそれぞれ本体ケース10内に右側と左側とに並べて配置され、誘導加熱コイル13は、誘導加熱コイル11,12の間の幅方向(左右方向)中央において本体ケース10内の後部に配置されている。
トッププレート16には、各誘導加熱コイル11,12,13に対応した位置にステンレス製の鍋等の被加熱物が載置される加熱調理部18,19,20が設けられ、加熱調理部18,19,20は円形の表示がトッププレート16に印刷されてその位置が示されている。
トッププレート16の前部には、各誘導加熱コイル11,12,13の前方側に、各誘導加熱コイル11,12,13に対応した操作部21が左右方向に一列に並ぶようにして3箇所に設けられている。各操作部21は、ユーザーによりタッチ操作される複数の操作キー部22を有し、各操作キー部22への指等の接触や近接による静電容量の変化により入力操作を検出する静電容量式の操作部である。操作キー部22は、各操作領域を示す表示がトッププレート16に印刷されてトッププレート16の表面に現われている。
各誘導加熱コイル11,12,13は、各操作部21の操作によって火力や加熱時間等が設定され、各操作部21の後部側には、各誘導加熱コイル11,12,13の運転状態や操作状態を液晶画面により表示する表示窓23がそれぞれ設けられている。また、中央の表示窓23側には、誘導加熱調理器1の運転状態をLEDの点灯によって表示するLED表示部24が設けられている。
さらに、トッププレート16の前部において各操作部21の外側に位置する左右の角部には、円板状のツマミ25の回転によって火力や加熱時間等を操作可能な回転式操作部26がそれぞれ設けられている。ツマミ25の内部には、周方向に放射状に延びる複数の枝を有する金具と、中央部に位置される磁石25Aとが設けられており、ツマミ25の回転操作は、トッププレート16の下方に設けられたホールIC(図示略)が上記金具の回転を検出することで検知される。また、ツマミ25はトッププレート16を介し磁力によって本体ケース10側の磁石25Aに吸着されて取り付けられ、着脱自在となっている。
トッププレート16の後端側において誘導加熱コイル11の後方には、トッププレート16の上面と連続するようにして吸気口29が設けられており、この吸気口29から吸気された空気によって本体ケース10内が冷却される。また、誘導加熱コイル12の後方には吸気口29に隣接して排気口30が設けられ、本体ケース10内を冷却した空気及びグリル室14の排煙が排気口30から排出される。
また、本体ケース10の前面左側には、前後に引き出し自在なグリル扉31が設けられ、本体ケース10の前面右側には、前後に開閉可能な操作部扉32が設けられている。操作部扉32の上方には、露出面が矩形の上部化粧パネル33が設けられ、上部化粧パネル33には、誘導加熱調理器1の電源のオンとオフとを切り替える押しボタン式の電源ボタン34が設けられている。
グリル扉31及び上部化粧パネル33とトッププレート16の前縁部との間には、後方側に窪んだ凹部35が左右方向に長く形成されており、この凹部35には、前板10Eが取り付けられている。
図2は、トッププレート16及び操作部21を外した状態を示す誘導加熱調理器1の上面図である。また、図3は、図2におけるA−A断面図である。
図2に示すように、本体ケース10の上部には、左側板10B及び右側板10Cの上部をそれぞれ外側に折り曲げるようにして形成された天板支持部36が形成されており、トッププレート16(図1参照)は天板支持部36に支持される。天板支持部36の後部側の左側板10B及び右側板10Cには、それぞれ固定孔37が形成されており、トッププレート16は、その後縁部に設けられた固定部(図示略)が、各固定孔37に挿通されるねじ(図示略)によってねじ止めされて固定される。
また、図3に示すように、凹部35の上部には、本体ケース10の前板10Eの上部が前方側に折り曲げられて突出したフランジ部38が形成されている。トッププレート16の前端部はフランジ部38に支持されており、各操作キー部22(図1参照)は、フランジ部38の上方に位置している。また、背板10Dの上部には、後方側に折り曲げられて突出した後部支持部39が形成されている。
図3に示すように、誘導加熱調理器1の右側部分は、第1層F1〜第6層F6の6層構造となっている。なお、同図では各符号F1〜F6は、各層の床に相当する床部分を示している。
第2層F2における後部には、冷却ファン40が配設されている。冷却ファン40は、第2層F2の床部分に取り付けられていて、第2層F2から第4層F4に跨るように配置されている。冷却ファン40は、円筒状のローター41を有していて、左端側(同図中では裏面側)に吸引口を有し、前端側(同図中では左側)に吐出口42を有している。吐出口42は、第2層F2全体と、第3層F3の下側の一部に掛かるように配置されている。すなわち、吐出口42から吹き出される冷却風は、下流側で、インバータ基板や誘導加熱コイルの冷却に必要な風量に応じて、第2層F2に送り込まれる冷却風W2と、第3層F3に送り込まれる冷却風W3とに分けられている。
冷却ファン40の後方斜め上方に位置する吸気口29には、上部トラップ43が配設されている。上部トラップ43は、下方に延びる凸状に形成され、また左右に長く形成されていて、前側の下部には開口部44を有している。上部トラップ43は、吸気口29に対して着脱自在の装着されており、吸気口29から導かれて開口部44から出て行く冷却風から油分の一部を除去している。
第1層F1には、後側に、各種電装部品が実装された電装基板45が配置され、前側には、制御基板46が配置されている。これら第1層F1に配置された電装基板45及び制御基板46は、後述するインバータ基板47,48,51と比較して発熱量が少ないため、冷却ファン40によって積極的に送風することは行わず、冷却ファン40の回転に伴って発生し、各部材の間隙を通って第1層F1に導かれる冷却風W1によって冷却される。
第2層F2における冷却ファン40の直前には、誘導加熱コイル13を制御するインバータ基板47が配置され、その前側には、誘導加熱コイル12を制御するインバータ基板48が配置されている。これらインバータ基板47,48の左右の側壁には前後方向に延びる冷却フィン47A,48Aが上下方向に多数設けられている。冷却ファン40によって第2層F2に送られた冷却風W2は、矢印に沿ってインバータ基板47,48の左右側方を通過しながらこれらを冷却し、第2層F2の前側に位置する縦向きの風路49を上昇して、左右方向に延びる風路(図示略)を通って、左側の誘導加熱コイル12に送られ、誘導加熱コイル12を冷却する。
こうして、誘導加熱コイル12を冷却した冷却風W2は、グリル室14内のグリルケース(図示略)の上面に沿って、グリルケースを冷却しながら後方に送られ、グリル室14内の排煙とともに、排気ファン(図示略)によって、排気口30から上方に向かって排気される。
第3層F3には、右側の誘導加熱コイル11を制御するインバータ基板51が配置されている。このインバータ基板51にも、インバータ基板48と同様の冷却フィン51Aが設けられている。冷却ファン40によって第3層F3に送られた冷却風W3は、矢印に沿ってインバータ基板51の左右側方を通過しながらこれを冷却し、後方に傾斜した前壁52に衝突し、第4層F4の床部分に穿設された開口部53を下方から通過し、風路54を上昇して、誘導加熱コイル11の裏面側11Aに至る。風路54は、略円筒上に形成されていて、前端側には上端側が後方に傾斜した傾斜板55が形成されている。この傾斜板55は、上述の第3層F3の、傾斜した前壁52に連続するように配置されていて、冷却風W3を誘導加熱コイル11の裏面側11Aに導いて、誘導加熱コイル11を冷却している。
こうして、誘導加熱コイル11を冷却した冷却風W3は、左側斜め後方に送られて、さらに誘導加熱コイル13、及びグリルケースの上面を冷却しながら、排気ファンによって、排気口30から上方に向かって排出される。
上述のような風路を有する誘導加熱調理器1は、図1に示すように、後部において、吸気口29と排気口30とが、右と左とに隣接して配置されている。そして、排気口30から排出される排気には、グリル室14やトッププレート16での調理によって発生した油分が含まれているため、吸気口29から吸引される冷却風には、油分が含まれてしまう。この油分が、例えば、吸気口29の下方に溜まって、底板10A上に落下すると、底板10Aの後側の角部からこの油が漏洩するおそれがある。
そこで、本発明では、このような油が誘導加熱調理器1の外部に漏洩することを防止している。以下、この点について詳述する。
図4は、インバータベース61を左斜め上方から見た斜視図である。インバータベース61は、図3に示す第1層F1,第2層F2,第3層F3,及び第4層F4の床部分、さらには、冷却ファン40、吸気口29等を一体的にユニット化して構成したものである。上述のように、冷却ファン40によって吸気口29から吸引された冷却風は、第4層F4の床部分に開口する風路49から冷却風W2として、誘導加熱コイル12等に送られ、また、開口部53から冷却風W3として、誘導加熱コイル11等に送られる。インバータベース61を、このようにユニット化することにより、ユニット化した状態で、本体ケース10に対して着脱することができるので、組み立て、取り外し等の簡略化を図ることができる。
図5(A)は、インバータベース61のうちの、第1層F1を構成する収納部材65を左斜め上方から見た斜視図であり、図5(B)は上面図である。また、図5(C)は、収納部材65が取り付けられる本体ケース10を左斜め上方から見た斜視図である。
図5(A),(B)に示すように、収納部材65は、前後方向に長い略長方形状の底板66と、その四辺に立設された前板67、左板68、右板69、後板70と、この後板70から後方に突出するように配置されたトラップ71と、その右側に配置された配線の取入れ口72とを有しており、これらは、例えば、合成樹脂によって一体成形されている。底板66における後部には、図3に示す電装基板45が配置され、また、前部には制御基板46が配置される。
図6は、図5(B)におけるトラップ71近傍の拡大図である。また、図7は、図6のB−B断面図と同じ位置の、誘導加熱調理器1の断面図である。
図6に示すように、トラップ71は、左右方向に長く形成されていて、下端側が前側に位置するように傾斜した傾斜部(ガイド部)80と、この傾斜部80の下端に連続する垂直部81と、この垂直部81の下端から前側に屈曲された油受け部82と、この油受け部82の前端から上側に屈曲された油止め部83とを有し、さらに、図6に示すようにトラップ71の左端側を閉鎖するように配置された左壁部84と、右端側を閉鎖するように配置された右壁部85とを有している。トラップ71全体としては、後板70との間に、上方に向かって開口された凹部86を構成している。この凹部86は、垂直部81に対応する部分は、下から上まで前後方向の長さが略一定で、傾斜部80に対応する部分は、下から上に向かうに従って、前後方向の長さが大きくなる。
図6に示すように、トラップ71には、2個の水抜き部87,87が形成されている。水抜き部87は左右方向に長く形成されていて、左右方向の位置については、トラップ71全体における左側と、中央よりのやや右に位置するように形成されている。一方、上下方向の位置については、図7に示すように、傾斜部80と垂直部81とが交差する位置よりも少し下側から上に延びて、傾斜部の中央よりも少し下に至るように形成されている。この位置は、本体ケース10の底板10Aの上方からは外れないように設定されていて、例えば、調理時に溢した水が、トラップ71まで達した場合には、この水抜き部87から、底板10A上に落下するようになっている。
図7に示すように、トラップ71の油止め部83と、後板70の基端部70Aとの間には、左右方向に長い油落とし88が形成されている。図6に示すように、油落とし88は、左右方向に4個形成されていて、隣接する油落とし88の間には、油止め部83と後板70の基端部70Aとを連結する補強用の連結部89が設けてある。
図7に示すように、第2層F2の床部分90における、トラップ71の上方に位置する部分には、透孔91が穿設されている。この透孔91は、トラップ71の傾斜部80の上方に位置するように形成されていて、前後方向の長さL1が、トラップ71の傾斜部80の前後方向の長さL2よりも小さく設定されている。これにより、上部トラップ43から垂れた油は、第2層F2の傾斜した背面(背板)92に沿って下降し、透孔91から第1層F1に落下する際に、確実に傾斜部80上に落下するようになっている。また、透孔91の左右方向の位置を、水抜き部87の左右方向の位置とはずらして設定すれば、透孔91から落下する油が、直接、水抜き部87から漏れでることを防止できる。
図5(C)に示すように、本体ケース10は、底板10Aと、その左端側及び右端側を上方に屈曲させて形成した左側板10B、右側板10Cを有している。
この本体ケース10の底板10Aにおける右部には、環状の油貯留部95が形成されている。油貯留部95は、底板10Aを例えば、座押しによって下方の突出させることによって形成することができる。油貯留部95の内側には、環状の凸部96が形成され、さらに凸部96の内側には略長方形状の凹部97が形成されている。油貯留部95は、収納部材65を底板10Aの右部の所定位置に取り付けた際に、収納部材65の底板66によって全体が覆われる。なお、底板10Aにおける左部には、油貯留部95,凸部96,凹部97と略同形で、左右方向の長さがこれらよりも長い補強部98が形成されている。この補強部98は、グリル室14(図1参照)の下部に位置していて高温となるため、油貯留部としては使用されない。なお、油貯留部95に貯留される油の量は、誘導加熱調理器1を例えば耐用年数の間、使用した場合であっても、油貯留部95で十分貯留が可能な量であるため、補強部98を油貯留部として使用するには及ばない。
本体ケース10の底板10Aにおける後側には、トラップ71から溢れた油を、油貯留部95に導くための油案内経路100が形成されている。図5(C)に示すように、油案内経路100は、底板10Aの後端に沿って左右方向に延びる左右溝101と、この左右溝101における右側部分と油貯留部95の後端側における右側部分とを連結する前後溝102とによって構成されている。これら左右溝101,前後溝102は、例えば、底板10Aを座押しする際に、連続して下方に凸状に出っ張らすことで溝状に形成することができる。
図7に示すように、左右溝101は、前後方向の位置については、上述のトラップ71の油落とし88の下方に位置している。また、左右溝101の前後方向の長さL3は、油落とし88の前後方向の長さL4よりも大きく設定されている。さらに、左右溝101の左右方向の長さL5は、トラップ71の左右方向の長さL6よりも長く形成されている。これらにより、トラップ71の油落とし部88から落下する油を、漏らすことなく左右溝101で確実に受け止めることができる。なお、油落とし88から落下する油の量が多くない場合には、左右溝101の左右方向の長さL6は、トラップ71の左右方向の長さL6と同等、あるいはこれよりもわずかに長く設定すれば十分である。なお、図(C)に示す例では、左右溝101は、トラップ71に対応する部分よりもさらに左方に延長して形成されている。これは、左右溝101を補強部としても兼用しているためである。前後溝102は、左右溝101と油貯留部95とを最短距離で連結して、左右溝101で受けた油が、油貯留部95に流れ込みやすいようにしている。なお、貯留される油の量が多いと想定される場合には、前後溝102と同様の溝をさらに追加して、複数の前後溝102で、左右溝101と油貯留部95とを連結するようにしてもよい。
以上の実施形態によれば、吸気口29近傍において発生する油を、トラップ71の油止め部83に確実に貯留することができ、かつ油止め部83から漏れた油についても、油案内経路100で受け止めて、油貯留部95に回収することができるので、本体ケース10から油が漏れることを確実に防止することができる。
上述のように、トラップ71は、収納部材65と一体に形成されていて、例えば、収納部材65を合成樹脂で成形する際に一体に成形することができる。したがって、トラップ71は、収納部材65に対して高い位置精度を確保することができる。一方、油貯留部95及び油案内経路100(左右溝101及び前後溝102)は、本体ケース10を、例えば、板金をプレス加工することによって形成することができ、この際、底板10Aを座押し加工することで、特別な工程を設けることなく、同時に形成することができ、かつ、個別に作る場合と比較して、底板10Aに対して高い位置精度を確保することが可能である。このようにトラップ71、油貯留部95、油案内経路100は、これらを作製するための専用の加工工程が不要であり、また、収納部材65や本体ケース10の一部として、これらを一体に形成することができるため、高い位置精度を確保することができる。
以上から、本実形態においては、トラップ71、油貯留部95、油案内経路100等の製造コストを、個別に製造する場合と比して、低減することが可能である。しかも、トラップ71は収納部材65と一体に、また、油貯留部95及び油案内経路100は、底板10Aと一体に形成することができる。したがって、本実施形態によれば、底板10Aに対して収納部材65あるいはこれがユニット化されたインバータベース61を、所定の位置に取り付けることで、言い換えると、底板10Aに対して位置決めすることで、これに伴って、油案内経路100に対してトラップ71、特にその油落とし88を高い精度で位置決めすることができる。これにより、トラップ71の油落とし88から落下してくる油を、油案内経路100によって確実に受け止め、さらに、油貯留部95に溜めることができる。
上述において、油貯留部95の形状については、特に限定されるものではない。このため、上述のように油貯留部95は、底板10Aの補強部としても作用させているので、補強部として好適な形状に形成すればよい。
また、以上では、トラップ71が収納部材65と一体である場合を例に説明したが、本発明はこれに限らず、トラップ71が他の部材と一体に構成されたり、あるいは、個別に構成されたりしてもよい。トラップ71を個別に構成する場合には、その形状や配設位置についての設計の自由度が高くなる。
以上説明した誘導加熱調理器1は、本体ケース10の下方に、例えば、本体ケース10から落下してくる油受けを配設するスペースがない場合に、特に有効である。
本発明の実施形態に係る誘導加熱調理器1を示す斜視図である。 トッププレート及び操作部を外した状態を示す誘導加熱調理器の上面図である。 図2におけるA−A断面図である。 インバータベースを前側斜め上方から見た斜視図である。 (A)は、インバータベースのうちの、第1層を構成する収納部材を左斜め上方から見た斜視図であり、(B)は上面図であり、(C)は、収納部材が取り付けられる本体ケースを左斜め上方から見た斜視図である。 図5(B)におけるトラップ近傍の拡大図である。 図6のB−B断面図と同じ位置の、誘導加熱調理器の断面図である。
1 誘導加熱調理器
10 本体ケース(調理器本体)
10A 底板
11 誘導加熱コイル
12 誘導加熱コイル
13 誘導加熱コイル
16 トッププレート
29 吸気口
71 トラップ
80 傾斜部(ガイド部)
87 水抜き部
92 背面(背板)
95 油貯留部
100 油案内経路

Claims (4)

  1. 誘導加熱コイルを有した調理器本体と、前記調理器本体を覆うトッププレートとを備え、前記トッププレートの後端側の吸気口から導入された冷却風により前記誘導加熱コイルを冷却する誘導加熱調理器において、
    前記吸気口に冷却風に含まれた調理油を捕捉するトラップを備え、
    前記調理器本体の底板に油貯留部を備え、
    前記底板の前記油貯留部に前記トラップから溢れた調理油を導く油案内経路を備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記油貯留部は前記底板を座押しすることで形成され前記底板の補強部を兼用することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記油案内経路は前記底板を座押しすることで形成され前記底板の後端に沿って左右方向に延びる左右溝と、この左右溝と油貯留部とを連結する前後溝とによって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記左右溝は前記トラップの油落としの下方に位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
JP2009130524A 2009-05-29 2009-05-29 誘導加熱調理器 Pending JP2010277905A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012177396A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Nifco Inc ダンパー装置
CN107559910A (zh) * 2017-08-16 2018-01-09 奥普家居股份有限公司 防溅洒集油盒及集成灶
WO2018121860A1 (en) * 2016-12-28 2018-07-05 Arcelik Anonim Sirketi A cooling device comprising a knob
CN112664990A (zh) * 2021-01-12 2021-04-16 佛山市顺德区美的洗涤电器制造有限公司 集成灶

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