JP2023011112A - 乗客コンベヤの欄干照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光装置の交換作業の効率を向上させることができるエスカレーターの欄干照明装置を得る。【解決手段】このエスカレーターの欄干照明装置4は、下階側乗降口103と上階側乗降口104との間に渡って欄干2に設けられ、光を反射する光反射部403、および、光の一部を反射し、光の一部が透過する光反射透過部404を有する導光部材401と、導光部材401を通る光を発する発光装置402と、を備え、発光装置402から発せられた光は、光反射部403および光反射透過部404によって反射されて導光部材401を通り、光反射透過部404を透過して、欄干2を照らす。【選択図】図1

Description

本開示は、欄干を照らす乗客コンベヤの欄干照明装置に関する。
従来、下部照明装置と、上部照明装置と、傾斜部照明装置とを備えているエスカレーターの欄干照明装置が知られている。下部照明装置は、欄干における下階側水平部に設けられている。上部照明装置は、欄干における上階側水平部に設けられている。傾斜部照明装置は、欄干における傾斜部に設けられている。下部照明装置、上部照明装置および傾斜部照明装置のそれぞれは、例えば、LEDを有する発光装置を有している(例えば、特許文献1参照)。
特開2021-54629号公報
しかしながら、エスカレーターの欄干照明装置における発光装置の交換作業が行われる場合には、下部照明装置、上部照明装置および傾斜部照明装置のそれぞれの発光装置を作業者が交換する。これにより、発光装置の交換作業に手間がかかるという問題点があった。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、発光装置の交換作業の効率を向上させることができる乗客コンベヤの欄干照明装置を提供するものである。
本開示に係る乗客コンベヤの欄干照明装置は、乗降口間に渡って欄干に設けられ、光を反射する光反射部、および、光の一部を反射し、光の一部が透過する光反射透過部を有する導光部材と、導光部材を通る光を発する発光装置と、を備え、発光装置から発せられた光は、光反射部および光反射透過部によって反射されて導光部材を通り、光反射透過部を透過して、欄干を照らす。
本開示に係る乗客コンベヤの欄干照明装置によれば、発光装置の交換作業の効率を向上させることができる。
実施の形態1に係るエスカレーターの欄干照明装置が設置されているエスカレーターを示す側面図である。 図1の欄干照明装置を示す構成図である。 図2のIII-III線に沿った矢視断面図である。 実施の形態2に係るエスカレーターの欄干照明装置の要部を示す断面図である。 図4の送風装置を示すブロック図である。 図4の送風装置によって発生する風の方向が切り替えられた状態を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るエスカレーターの欄干照明装置が設置されているエスカレーターを示す側面図である。乗客コンベヤであるエスカレーターは、主枠1と、一対の欄干2と、一対の移動手摺3と、一対の欄干照明装置4と、複数の踏段5とを備えている。
主枠1は、下階側階床101と上階側階床102とに渡って設けられている。複数の踏段5は、主枠1に設けられている。複数の踏段5は、無端状に並べて配置されている。複数の踏段5が循環移動することによって、踏段5に乗ったエスカレーターの利用者は、下階側乗降口103と上階側乗降口104との間を移動する。
一対の欄干2は、主枠1に支持されている。一対の欄干2は、主枠1の幅方向について互いに離れて配置されている。また、一対の欄干2は、上方から見た場合に、踏段5の幅方向に踏段5を挟むように配置されている。したがって、踏段5に乗ったエスカレーターの利用者は、一対の欄干2の間を移動する。それぞれの欄干2は、下階側乗降口103と上階側乗降口104との間に渡って設けられている。
一対の移動手摺3は、それぞれの欄干2に1個ずつ設けられている。それぞれの移動手摺3は、下階側乗降口103と上階側乗降口104との間に渡って設けられている。それぞれの移動手摺3は、踏段5の循環移動と同期して循環移動する。
一対の欄干照明装置4は、それぞれの欄干2に1個ずつ設けられている。それぞれの欄干照明装置4は、導光部材401と、導光部材401を通る光を発する発光装置402とを有している。
導光部材401は、下階側乗降口103と上階側乗降口104との間に渡って欄干2に設けられている。言い換えれば、導光部材401は、乗降口間に渡って欄干2に設けられている。導光部材401の形状は、長尺形状となっている。導光部材401は、移動手摺3における往路側部分に沿って延びるように配置されている。
発光装置402は、導光部材401の長手方向の一端部に対向して配置されている。導光部材401の長手方向の一端部は、欄干2における下階側水平部に配置されている。したがって、発光装置402は、欄干2における下界側水平部に配置されている。欄干2における下階側水平部は、下階側乗降口103に対して踏段5の幅方向に隣り合う欄干2の部分である。したがって、発光装置402は、下階側乗降口103に対して踏段5の幅方向に隣り合う欄干2の部分に配置されている。発光装置402は、発光装置402から発せられた光が導光部材401の長手方向の一端部から導光部材401の内側に進入するように配置されている。
なお、発光装置402は、導光部材401の長手方向の一端部に限らず、導光部材401の長手方向の他端部に対向して配置されてもよい。すなわち、発光装置402は、欄干2における下階側水平部に限らず、欄干2における上階側水平部に配置されてもよい。欄干2における上階側水平部は、上階側乗降口104に対して踏段5の幅方向に隣り合う欄干2の部分である。したがって、発光装置402は、上階側乗降口104に対して踏段5の幅方向に隣り合う欄干2の部分に配置されてもよい。また、発光装置402は、欄干2における下階側水平部、および、欄干2における上階側水平部の両方に配置されてもよい。
また、発光装置402は、導光部材401の外側に配置される構成に限らず、導光部材401の内側に配置される構成であってもよい。導光部材401の長手方向の一端部から導光部材401の内側に進入した光の一部は、導光部材401を通って、導光部材401の長手方向の他端部まで進むようになっている。
図2は、図1の欄干照明装置4を示す構成図である。図3は、図2のIII-III線に沿った矢視断面図である。導光部材401は、管形状に形成されている。導光部材401の内壁面の形状は、円筒形状となっている。なお、導光部材401は、管形状に限らず、その他の形状であってもよい。
導光部材401は、光を反射する光反射部403と、光の一部を反射し、光の一部が透過する光反射透過部404とを有している。光反射部403は、導光部材401における長手方向に垂直な断面の上側部分に配置され、光反射透過部404は、導光部材401における長手方向に垂直な断面の下側部分に配置されている。
光反射部403は、ミラーから構成されている。なお、光反射部403は、ミラーに限らず、光を反射するように鏡面加工された部材であればよい。
光反射透過部404は、ハーフミラーから構成されている。なお、光反射透過部404は、ハーフミラーに限らず、光の一部を反射し、光の一部が透過する部材であればよい。
発光装置402から発せられた光は、導光部材401の長手方向の一端部から導光部材401の内側に入射される。導光部材401の長手方向の一端部から導光部材401の内側に入射された光は、導光部材401を通る。導光部材401を通る光の一部は、光反射部403によって反射されて、導光部材401の長手方向の他端部に向かって導光部材401をさらに進む。また、導光部材401を通るの光の一部は、光反射透過部404によって反射されて、導光部材401の長手方向の他端部に向かって導光部材401をさらに進む。
導光部材401を通る光の一部は、光反射透過部404を透過して、導光部材401の外側に出る。導光部材401の外側に出た光は、欄干2を照らす。光反射透過部404は、導光部材401の長手方向の全域に渡って配置されている。これにより、欄干2の全体が照らされる。光反射透過部404を透過する光は、導光部材401の長手方向の全域に渡って均一となっている。したがって、欄干の長手方向の全域に渡って均一に光が照らされる。
発光装置402は、LED(LIGHT EMITTING DIODE)と、LEDに電流を供給する電源装置とを有している。なお、発光装置402は、LEDに限らず、例えば、蛍光灯であってもよい。
電源装置からLEDに電流が供給されることによって、LEDが点灯する。LEDが点灯することによって、発光装置402が光を発する。
発光装置402が長期間に渡って点灯した場合には、発光装置402の交換が必要となる。発光装置402は、欄干2における下階側水平部にのみ配置されている。これにより、作業者は、下階側乗降口103に入ることによって、発光装置402を交換することができる。その結果、作業者は、発光装置402を容易に交換することができる。
以上説明したように、実施の形態1に係るエスカレーターの欄干照明装置4は、導光部材401と、導光部材401を通る光を発する発光装置402とを備えている。導光部材401は、下階側乗降口103と上階側乗降口104との間に渡って欄干2に設けられている。また、導光部材401は、光を反射する光反射部403と、光の一部を反射し、光の一部が透過する光反射透過部404とを有している。発光装置402から発せられた光は、光反射部403および光反射透過部404によって反射されて導光部材401を通る。導光部材401を通る光は、光反射透過部404を透過して、欄干2を照らす。この構成によれば、発光装置402は、導光部材401を光が通るように欄干2に設置されている。これにより、発光装置402が設置される場所を導光部材401の長手方向の端部にすることができる。したがって、発光装置402が欄干2の長手方向の全域に渡って複数の場所に設置されている従来のエスカレーターの欄干照明装置と比較して、発光装置402が設置される場所の数を削減することができる。その結果、発光装置402の交換作業の効率を向上させることができる。
また、光反射透過部404は、光の一部を反射し、光の一部が透過する。発光装置402から発せられた光の一部は、光反射部403および光反射透過部404によって反射され、光反射透過部404を透過する。この構成によれば、光反射透過部404を透過する光を、導光部材401の長手方向の全域に渡って均一にすることができる。これにより、欄干2の長手方向の全域に渡って均一に光を照らすことができる。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係るエスカレーターの欄干照明装置の要部を示す断面図である。実施の形態2に係るエスカレーターの欄干照明装置4は、乱反射装置6をさらに備えている。
乱反射装置6は、導光部材401の内側に設けられている。乱反射装置6は、光を乱反射する。図4では、1個の乱反射装置6が示されているが、導光部材401には、導光部材401の長手方向に、複数の乱反射装置6が間隔を開けて並べて配置されている。
発光装置402から発せられた光は、乱反射装置6によって乱反射される。乱反射装置6によって乱反射した光は、光反射透過部404を透過して、欄干2を照らす。
それぞれの乱反射装置6は、風を発生させる送風装置601と、導光部材401の長手方向に送風装置601に隣り合うように配置された短冊602と、短冊602を支持する回転軸603とを有している。
図5は、図4の送風装置601を示すブロック図である。送風装置601は、ファン604と、ファン604を回転させる駆動装置605とを有している。
ファン604は、光が透過する材料から構成されている。ファン604が回転することによって、導光部材401の内側には、導光部材401の長手方向に流れる風が発生する。
短冊602は、金属光沢を有している。短冊602は、送風装置601によって発生した風によってなびく。発光装置402から発せられた光は、導光部材401を通り、なびく短冊602に当たることによって乱反射される。
光反射透過部404に入射する光の入射角が小さくなる程、光反射透過部404を透過する光の量が多くなる。光反射透過部404に入射する光の入射角は、光の進行方向に対して垂直な方向から見た場合に、光反射透過部404に対して垂直な面と光の進行方向に沿った直線との間の角度である。短冊602によって光が乱反射されることによって、光反射透過部404を透過する光の量が多くなる。
駆動装置605の駆動は、エスカレーターの制御盤7によって制御される。エスカレーターの制御盤7は、踏段5の移動を制御する。
図6は、図4の送風装置601によって発生する風の方向が切り替えられた状態を示す図である。図4および図6に示すように、送風装置601は、踏段5の移動方向に対応して、発生させる風の方向を切り替えるようになっている。具体的には、送風装置601は、踏段5の移動方向に対応した方向に流れる風を発生させる。
回転軸603は、導光部材401の側壁に回転可能に取り付けられている。これにより、送風装置601によって発生する風の方向が切り替えられた場合に、風の切り替えに対応して短冊602のなびく方向が変わる。
実施の形態2に係るエスカレーターの欄干照明装置4におけるその他の構成は、実施の形態1に係るエスカレーターの欄干照明装置4の構成と同様である。
以上説明したように、実施の形態2に係るエスカレーターの欄干照明装置4は、乱反射装置6を備えている。乱反射装置6は、導光部材401に設けられている。また、乱反射装置6は、光を乱反射する。発光装置402から発せられた光は、乱反射装置6によって乱反射されて、光反射透過部404を透過する。この構成によれば、導光部材401を通る光に光反射透過部404をより確実に透過させて欄干2を照らすことができる。
また、乱反射装置6は、送風装置601と、短冊602とを有している。送風装置601は、風を発生させる。短冊602は、金属光沢を有している。また、短冊602は、送風装置601によって発生した風によってなびく。発光装置402から発せられた光は、なびく短冊602に当たることによって乱反射される。この構成によれば、導光部材401を通る光をより確実に乱反射させることができる。
また、送風装置601は、踏段5の移動方向に対応して、発生する風の方向を切り替える。この構成によれば、短冊602がなびく方向をエスカレーターの利用者が目視することによって、エスカレーターの利用者は、踏段5の移動方向を認識することができる。したがって、エスカレーターの利用者に対して、踏段5の移動方向を報知することができる。なお、発光装置402は、踏段5の移動方向に対応して、発する光の色を互いに異なる色に切り替える構成であってもよい。この場合に、例えば、エスカレーターが上昇運転を行う場合に発光装置402が赤色の光を発し、エスカレーターが下降運転を行う場合に発光装置402が緑色の光を発してもよい。この構成により、エスカレーターの利用者に対して、踏段5の移動方向をより明確に報知することができる。
なお、各実施の形態では、乗客コンベヤの欄干照明装置としてエスカレーターの欄干照明装置を例に説明した。しかしながら、乗客コンベヤの欄干照明装置は、エスカレーターの欄干照明装置に限らず、例えば、動く歩道の欄干照明装置であってもよい。
1 主枠、2 欄干、3 移動手摺、4 欄干照明装置、5 踏段、6 乱反射装置、7 制御盤、101 下階側階床、102 上階側階床、103 下階側乗降口、104 上階側乗降口、401 導光部材、402 発光装置、403 光反射部、404 光反射透過部、601 送風装置、602 短冊、603 回転軸、604 ファン、605 駆動装置。

Claims (4)

  1. 乗降口間に渡って欄干に設けられ、光を反射する光反射部、および、光の一部を反射し、光の一部が透過する光反射透過部を有する導光部材と、
    前記導光部材を通る光を発する発光装置と、
    を備え、
    前記発光装置から発せられた光は、前記光反射部および前記光反射透過部によって反射されて前記導光部材を通り、前記光反射透過部を透過して、前記欄干を照らす乗客コンベヤの欄干照明装置。
  2. 前記導光部材に設けられ、光を乱反射する乱反射装置をさらに備え、
    前記発光装置から発せられた光は、前記乱反射装置によって乱反射されて、前記光反射透過部を透過する請求項1に記載の乗客コンベヤの欄干照明装置。
  3. 前記乱反射装置は、送風装置と、金属光沢を有し前記送風装置によって発生した風によってなびく短冊と、を有し、
    前記発光装置から発せられた光は、なびく前記短冊に当たることによって乱反射される請求項2に記載の乗客コンベヤの欄干照明装置。
  4. 前記送風装置は、踏段の移動方向に対応して、発生させる風の方向を切り替える請求項3に記載の乗客コンベヤの欄干照明装置。
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