JP2023010038A - 回転電機のロータ - Google Patents

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Tomonori Sasaki
清 上辻
Kiyoshi Kamitsuji
渉 門脇
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Abstract

【課題】ロータの回転バランスを維持しつつも、磁性体から生じた熱を効率良く放熱することができる。【解決手段】保護部材20は、閉塞部22及び伝熱部23を有している。これによれば、永久磁石30から生じた熱が伝熱部23に伝達されるとともに、永久磁石30から伝熱部23に伝達された熱が伝熱部23を介して閉塞部22に伝達されるため、閉塞部22から外部へ放熱される。したがって、永久磁石30から生じた熱が効率良く放熱される。また、伝熱部23は、閉塞部22から突出しており、保護部材20は、筒部21、閉塞部22、及び伝熱部23が一体成形されることにより構成されている。このため、例えば、伝熱部23が筒部21とは別体である場合に比べて、筒部21に対する伝熱部23の同軸度が確保され易くなる。したがって、ロータ15の回転バランスが維持される。【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機のロータに関する。
回転電機のロータとして、磁性体と、磁性体を覆う筒部を有するとともに磁性体を保護する保護部材と、を備えたものが、例えば特許文献1に開示されている。例えば、筒部の軸線方向の一端部には、軸部材が固定されている。
特開2004-112849号公報
ところで、このような回転電機のロータにおいては、磁性体に渦電流が発生することにより、磁性体から熱が生じる。磁性体から熱が生じることにより、磁性体の温度が高くなると、磁性体の熱減磁が生じて、ロータの性能が低下する虞がある。
そこで、磁性体よりも熱伝導率が高い柱状の伝熱部を磁性体の内部に配置し、例えば、伝熱部を軸部材に接触させることが考えられる。伝熱部は、磁性体と熱的に結合されるとともに筒部の軸線方向に延び、且つ磁性体の内部に少なくとも一部が配置されている。これによれば、磁性体から生じた熱が伝熱部に伝達されるとともに、磁性体から伝熱部に伝達された熱が伝熱部を介して軸部材に伝達されて、軸部材から外部へ放熱される。その結果、磁性体の温度が高くなってしまうことが抑制され、磁性体の熱減磁が生じてしまうことが抑制される。しかしながら、伝熱部を磁性体の内部に配置する場合、筒部に対する伝熱部の同軸度が確保されていないと、ロータの回転バランスが悪化する虞がある。
上記課題を解決するための回転電機のロータは、磁性体と、前記磁性体を覆う筒部を有するとともに前記磁性体を保護する保護部材と、前記筒部の軸線方向の一端部に固定される軸部材と、前記磁性体よりも熱伝導率が高い柱状の伝熱部と、を備え、前記伝熱部は、前記磁性体と熱的に結合されるとともに前記軸線方向に延び、且つ、前記磁性体の内部に少なくとも一部が配置されている回転電機のロータであって、前記保護部材は、前記筒部における前記軸部材とは反対側の開口を閉塞する閉塞部を有し、前記伝熱部は、前記閉塞部から突出しており、前記保護部材は、前記筒部、前記閉塞部、及び前記伝熱部が一体成形されることにより構成されている。
これによれば、磁性体から生じた熱が伝熱部に伝達されるとともに、磁性体から伝熱部に伝達された熱が伝熱部を介して閉塞部に伝達されて、閉塞部から外部へ放熱される。したがって、磁性体から生じた熱を効率良く放熱することができる。また、伝熱部は、閉塞部から突出しており、保護部材は、筒部、閉塞部、及び伝熱部が一体成形されることにより構成されている。このため、例えば、伝熱部が筒部とは別体である場合に比べて、筒部に対する伝熱部の同軸度が確保され易くなる。したがって、ロータの回転バランスを維持することができる。以上により、ロータの回転バランスを維持しつつも、磁性体から生じた熱を効率良く放熱することができる。
上記回転電機のロータにおいて、前記伝熱部は、前記磁性体を貫通して前記軸部材に接触しているとよい。
これによれば、磁性体から生じた熱が伝熱部を介して軸部材にも伝達され、軸部材からも外部へ放熱される。したがって、磁性体から生じた熱をさらに効率良く放熱することができる。
上記回転電機のロータにおいて、前記軸部材、前記伝熱部、及び前記閉塞部を前記軸線方向に貫通する貫通孔を備え、前記貫通孔には、冷却流体が導入されるとよい。
これによれば、貫通孔に導入された冷却流体によって、磁性体から伝熱部に伝達された熱、及び磁性体から伝熱部を介して閉塞部に伝達された熱を放熱することができる。したがって、磁性体から生じた熱をさらに効率良く放熱することができる。
この発明によれば、ロータの回転バランスを維持しつつも、磁性体から生じた熱を効率良く放熱することができる。
実施形態における回転電機を説明するための断面図。 回転電機の一部分を拡大して示す断面図。 別の実施形態における回転電機の一部分を拡大して示す断面図。 別の実施形態における回転電機の一部分を拡大して示す断面図。
以下、回転電機のロータを具体化した一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
<回転電機10の全体構成>
図1に示すように、回転電機10は、筒状のハウジング11内に収容されている。ハウジング11は、筒状の第1ハウジング構成体12と、第1ハウジング構成体12に連結される板状の第2ハウジング構成体13と、を備えている。第1ハウジング構成体12及び第2ハウジング構成体13は金属製であり、例えば、アルミニウム製である。
第1ハウジング構成体12は、板状の端壁12aと、端壁12aの外周部から筒状に延びる周壁12bと、を有している。第2ハウジング構成体13は、周壁12bにおける端壁12aとは反対側の開口を閉塞した状態で第1ハウジング構成体12に連結されている。
第1ハウジング構成体12の端壁12aの内面には、円筒状のボス部12cが突出した状態で設けられている。ボス部12cの軸線は、第1ハウジング構成体12の周壁12bの軸線と一致している。また、第2ハウジング構成体13の内面には、円筒状のボス部13aが突出した状態で設けられている。ボス部13aの軸線は、第1ハウジング構成体12の周壁12bの軸線と一致している。よって、両ボス部12c,13aの軸線は一致している。
回転電機10は、ステータ14と、ロータ15と、を備えている。ステータ14は、第1ハウジング構成体12の周壁12bの内周面に固定される円筒状のステータコア14aと、ステータコア14aに巻回されるコイル14bと、を有している。コイル14bは、ステータコア14aの軸線方向の両端にコイルエンド14cを有している。
<ロータ15の構成>
図2に示すように、ロータ15は、保護部材20と、磁性体である永久磁石30と、軸部材40と、伝熱部23と、を備えている。保護部材20は、永久磁石30を覆う筒部21を有するとともに永久磁石30を保護している。永久磁石30は、中空円柱状である。永久磁石30は、例えば、ネオジム磁石である。永久磁石30は、永久磁石30の軸線が、筒部21の軸線と一致した状態で、筒部21の内側に配置されている。永久磁石30の外周面300は、筒部21の内周面210に接触している。永久磁石30における筒部21の軸線方向の長さは、筒部21における筒部21の軸線方向の長さよりも短い。永久磁石30は、永久磁石30の径方向に着磁されている。
保護部材20は、例えば、ステンレス鋼製である。筒部21は、筒部21の軸線が直線状に延びる円筒状である。筒部21の軸線方向の一端部である第1端部21aには、軸部材40が固定されている。軸部材40は、円柱状である。軸部材40は、例えば、鉄製である。軸部材40は、筒部21の内周面210に圧入されている。これにより、軸部材40は、筒部21に固定されている。軸部材40は、筒部21の軸線方向で永久磁石30と隣り合っている。軸部材40における永久磁石30と筒部21の軸線方向で対向する面である対向面40aは、永久磁石30の第1端面30aに対して筒部21の軸線方向で対向している。
対向面40aには、嵌合穴41が形成されている。嵌合穴41は、円孔状である。嵌合穴41の軸線は、軸部材40の軸線と一致している。嵌合穴41は、永久磁石30に向けて開口するとともに永久磁石30の第1端面30aから遠ざかる方向へ延びている。嵌合穴41の内周面41aは、軸部材40の軸線方向に延びている。嵌合穴41の端面41bは、軸部材40の軸線方向に対して直交する方向に延びる平坦面状である。
軸部材40は、ボス部12cの内側に挿入されている。ボス部12cの内周面と軸部材40の外周面との間には、第1軸受51が設けられている。そして、軸部材40は、第1軸受51を介してボス部12cに支持されることにより、ハウジング11に回転可能な状態で支持されている。
<閉塞部22の構成>
保護部材20は、閉塞部22を有している。閉塞部22は、円板状である。閉塞部22は、筒部21の軸線方向の他端部である第2端部21bに連続している。閉塞部22は、筒部21の第2端部21bの開口を閉塞している。したがって、閉塞部22は、筒部21における軸部材40とは反対側の開口を閉塞している。
<伝熱部23の構成>
伝熱部23は、閉塞部22の端面220から突出している。伝熱部23は、円柱状である。伝熱部23は、筒部21の軸線方向に延びている。伝熱部23の軸線は、筒部21の軸線と一致している。伝熱部23の軸線方向の長さは、筒部21の軸線方向の長さよりも短い。したがって、伝熱部23は、筒部21の内部に配置されている。
伝熱部23は、永久磁石30の内側に挿入されている。伝熱部23の外周面230は、永久磁石30の内周面301に接触している。したがって、伝熱部23は、永久磁石30と熱的に結合されている。また、伝熱部23の軸線方向の長さは、永久磁石30の軸線方向の長さよりも長い。永久磁石30は、第2端面30bが閉塞部22の端面220に接触した状態で配置されている。したがって、伝熱部23の先端部は、永久磁石30の内側を通過して永久磁石30の第1端面30aから突出している。よって、伝熱部23は、永久磁石30の内部にその一部が配置されている。したがって、伝熱部23は、永久磁石30と熱的に結合されるとともに筒部21の軸線方向に延び、且つ永久磁石30の内部に一部が配置されている。
伝熱部23の外径は、伝熱部23の内径よりも僅かに小さい。伝熱部23の先端部は、嵌合穴41に嵌合されている。これにより、伝熱部23の外周面230の一部は、嵌合穴41の内周面41aに接触している。また、伝熱部23の先端面23aは、嵌合穴41の端面41bに接触している。したがって、伝熱部23は、永久磁石30を貫通して軸部材40に接触している。
<小径部24の構成>
保護部材20は、小径部24を有している。小径部24は、円柱状である。小径部24は、閉塞部22における筒部21とは反対側の端面222から突出している。小径部24の軸線は、筒部21の軸線、及び伝熱部23の軸線と一致している。小径部24の外径は、筒部21の外径よりも小さい。小径部24の外径は、伝熱部23の外径よりも大きい。小径部24の外径は、軸部材40の外径と等しい。
保護部材20は、深絞り加工によって、筒部21、閉塞部22、及び伝熱部23が一体成形されることにより構成されている。保護部材20は、例えば、深絞り加工によって成形されている。よって、伝熱部23は、ステンレス鋼製である。したがって、伝熱部23は、永久磁石30よりも熱伝導率が高い。また、小径部24は、閉塞部22と一体成形されている。
図1に示すように、小径部24は、ボス部13aの内側を通過するとともに第2ハウジング構成体13を貫通してハウジング11の外へ突出している。ボス部13aの内周面と小径部24の外周面との間には、第2軸受52が設けられている。そして、保護部材20は、小径部24が第2軸受52を介してボス部13aに支持されることにより、ハウジング11に回転可能な状態で支持されている。
<作用>
次に、本実施形態の作用について説明する。
上記構成のロータ15において、図示しない駆動回路によって制御された電力がコイル14bに供給されると、永久磁石30が回転しようとする。これにより、保護部材20が永久磁石30と一体的に回転する。そして、筒部21と軸部材40との固定部分においてトルクが筒部21から軸部材40に伝達されることにより、軸部材40も永久磁石30と一体的に回転する。このようにして、保護部材20、永久磁石30、及び軸部材40が一体となって回転する。
このような回転電機10のロータ15においては、永久磁石30に渦電流が発生すると、永久磁石30から熱が生じる。このとき、永久磁石30の内部には、永久磁石30と熱的に結合された伝熱部23が配置されているため、永久磁石30から生じた熱が伝熱部23に伝達される。そして、永久磁石30から伝達された熱が伝熱部23を介して閉塞部22に伝達されて、閉塞部22から外部へ放熱される。また、伝熱部23は、軸部材40にも接触しているため、永久磁石30から伝達された熱が伝熱部23を介して軸部材40にも伝達されて、軸部材40から外部へ放熱される。したがって、永久磁石30から生じた熱が効率良く放熱される。
さらに、伝熱部23は、閉塞部22から突出しており、保護部材20は、筒部21、閉塞部22、及び伝熱部23が一体成形されることにより構成されている。このため、例えば、伝熱部23が筒部21とは別体である場合に比べて、筒部21に対する伝熱部23の同軸度が確保され易い。したがって、ロータ15の回転バランスが維持される。その結果、ロータ15の回転バランスの悪化による騒音及び振動の発生が抑制される。
<効果>
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)保護部材20は、閉塞部22及び伝熱部23を有している。これによれば、永久磁石30から生じた熱が伝熱部23に伝達されるとともに、永久磁石30から伝熱部23に伝達された熱が伝熱部23を介して閉塞部22に伝達されて、閉塞部22から外部へ放熱される。したがって、永久磁石30から生じた熱を効率良く放熱することができる。また、伝熱部23は、閉塞部22から突出しており、保護部材20は、筒部21、閉塞部22、及び伝熱部23が一体成形されることにより構成されている。このため、例えば、伝熱部23が筒部21とは別体である場合に比べて、筒部21に対する伝熱部23の同軸度が確保され易くなる。したがって、ロータ15の回転バランスを維持することができる。以上により、ロータ15の回転バランスを維持しつつも、永久磁石30から生じた熱を効率良く放熱することができる。
(2)伝熱部23は、永久磁石30を貫通して軸部材40に接触している。これによれば、永久磁石30から生じた熱が伝熱部23を介して軸部材40にも伝達され、軸部材40からも外部へ放熱される。したがって、永久磁石30から生じた熱をさらに効率良く放熱することができる。
(3)伝熱部23の先端部は、軸部材40の嵌合穴41に嵌合されている。これによれば、例えば、伝熱部23の先端面23aが筒部21の軸線方向で永久磁石30よりも突出しておらず、軸部材40の対向面40aに接触している場合に比べて、伝熱部23と軸部材40との接触面積を増加させることができる。したがって、永久磁石30から伝熱部23に伝達された熱が軸部材40に伝達され易くなるため、永久磁石30から生じた熱が軸部材40から外部へ放熱され易くなる。その結果、永久磁石30から生じた熱をさらに効率良く放熱することができる。
(4)小径部24は、閉塞部22と一体成形されている。これによれば、小径部24が閉塞部22とは別体である場合に比べて、閉塞部22と小径部24との間の接触熱抵抗を低減することができる。したがって、閉塞部22に伝達された熱が、小径部24に伝達され易くなるため、小径部24からも外部へ放熱され易くなる。したがって、永久磁石30から生じた熱をさらに効率良く放熱することができる。そして、小径部24が閉塞部22と一体成形されていたとしても、小径部24の外径が、軸部材40の外径と等しいため、第1軸受51及び第2軸受52として同じ内径の軸受を使用することができる。
(5)保護部材20は、筒部21、閉塞部22、及び伝熱部23が一体成形されることにより構成されている。これによれば、例えば、閉塞部22と伝熱部23とが別部材である場合のように、筒部21に対する伝熱部23の同軸度を確保するために、筒部21及び伝熱部23の配置位置を調整する工程が不要となる。したがって、製造工程が簡素化される。
(6)閉塞部22と伝熱部23とは、一体成形されている。これによれば、例えば、閉塞部22に、閉塞部22とは別体である伝熱部23を溶接することにより、筒部21と伝熱部23とを一体とする場合に比べて、筒部21に伝熱部23を取り付ける工程が不要となる。その結果、製造工程を簡素化することができる。
(7)筒部21、閉塞部22、及び伝熱部23が一体成形されている。これによれば、例えば、閉塞部22と伝熱部23とが一体成形されていない場合に比べて、閉塞部22と伝熱部23との間の接触熱抵抗を低減することができる。このため、永久磁石30で生じた熱が伝熱部23から閉塞部22へ伝達され易くなる。したがって、永久磁石30から生じた熱をさらに伝達させ易くすることができる。
<変更例>
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 図3に示すように、ロータ15は、保護部材20及び軸部材40を筒部21の軸線方向に貫通する貫通孔60hを備えていてもよい。貫通孔60hには、例えば、ハウジング11に設けられた図示しない吸入口からハウジング11内に吸入された冷却流体の一部が導入される。貫通孔60hは、軸部材40、伝熱部23、閉塞部22、及び小径部24を筒部21の軸線方向に貫通している。貫通孔60hの軸線は、軸部材40の軸線、及び伝熱部23の軸線と一致している。これによれば、貫通孔60hに導入された冷却流体によって、永久磁石30から伝熱部23に伝達された熱、及び永久磁石30から伝熱部23を介して閉塞部22に伝達された熱を放熱することができる。したがって、永久磁石30から生じた熱をさらに効率良く放熱することができる。なお、吸入口からハウジング11内に吸入された冷却流体の一部が貫通孔60hに導入されるのではなく、冷却流体が、ロータ15の外部からハウジング11内を経由せずに貫通孔60hに直接導入されてもよい。
○ 図4に示すように、軸部材40に、軸部材40を筒部21の径方向に貫通するとともに貫通孔60hに連通する連通孔61hが形成されていてもよい。さらに、小径部24に、小径部24を筒部21の径方向に貫通するとともに貫通孔60hに連通する連通孔62hが形成されていてもよい。例えば、連通孔61hは、ステータコア14aの軸線方向の両端の一方から突出するコイルエンド14cに対して、ステータコア14aの径方向で重なる位置に配置されている。また、例えば、連通孔62hは、ステータコア14aの軸線方向の両端の他方から突出するコイルエンド14cに対して、ステータコア14aの径方向で重なる位置に配置されている。貫通孔60hは、小径部24を筒部21の軸線方向に貫通しておらず、貫通孔60hにおける小径部24側の端部は閉塞している。
ここで、例えば、冷却流体が、ロータ15の外部からハウジング11内を経由せずに貫通孔60hに直接導入される場合を考える。この場合、貫通孔60hに導入された冷却流体の一部が連通孔61hを介してハウジング11内に導入され、ステータコア14aの軸線方向の両端の一方から突出するコイルエンド14cに向かって流れる。これにより、ステータコア14aの軸線方向の両端の一方から突出するコイルエンド14cが冷却流体によって冷却される。また、貫通孔60hに導入された冷却流体が連通孔62hを介してハウジング11内に導入され、ステータコア14aの軸線方向の両端の他方から突出するコイルエンド14cに向かって流れる。これにより、ステータコア14aの軸線方向の両端の他方から突出するコイルエンド14cが冷却流体によって冷却される。したがって、貫通孔60hに導入された冷却流体によって、永久磁石30から生じた熱を効率良く放熱しつつも、ロータ15の周囲に存在するコイルエンド14cを冷却することができる。
なお、吸入口からハウジング11内に吸入された冷却流体の一部が、例えば、連通孔61hを介して貫通孔60hに導入されてもよい。例えば、吸入口は、第1ハウジング構成体12の周壁12bにおいて、ステータコア14aの軸線方向の両端の一方から突出するコイルエンド14cに対して、ステータコア14aの径方向で重なる部位に形成されている場合を考える。この場合、吸入口からハウジング11内に導入された冷却流体は、ステータコア14aの軸線方向の両端の一方から突出するコイルエンド14cを冷却しつつも、連通孔61hに向かって流れる。その後、冷却流体は、連通孔61hを介して貫通孔60hに導入される。貫通孔60hに導入された冷却流体は、連通孔62hからハウジング11内に再び導入され、ステータコア14aの軸線方向の両端の他方から突出するコイルエンド14cを冷却する。このように、吸入口から遠い位置に配置されたコイルエンド14cであるステータコア14aの軸線方向の両端の他方から突出するコイルエンド14cを冷却流体によって効率良く冷却することができる。
○ 図4に示す実施形態において、例えば、軸部材40に連通孔61hが形成されており、小径部24に連通孔62hが形成されていなくてもよい。
○ 図4に示す実施形態において、小径部24に連通孔62hが形成されており、軸部材40に連通孔61hが形成されていなくてもよい。
○ 図4に示す実施形態において、貫通孔60hが、小径部24を筒部21の軸線方向に貫通していてもよい。
○ 実施形態において、伝熱部23の先端部は、軸部材40の嵌合穴41に嵌合されていたが、これに限らない。例えば、伝熱部23の先端面23aが永久磁石30の第1端面30aから突出しておらず、伝熱部23が軸部材40に嵌合されていなくてもよい。この場合、伝熱部23の先端面23aは、軸部材40の対向面40aに接触していてもよい。
○ 実施形態において、伝熱部23が軸部材40に接触していなくてもよい。
○ 実施形態において、伝熱部23は、例えば、接着剤によって軸部材40の嵌合穴41に固定されていてもよい。この場合、例えば、熱伝導性を有する接着剤を使用することにより、伝熱部23が、接着剤を介して軸部材40の嵌合穴41に固定されていればよい。
○ 実施形態において、保護部材20は、小径部24を備えていなくてもよい。要は、小径部24が閉塞部22と一体成形されていなくてもよい。この場合、回転電機10は、小径部24に相当する軸部材が、閉塞部22に固定されている構成であってもよい。
○ 実施形態において、小径部24が第2軸受52を介してボス部13aに支持されているのではなく、閉塞部22の外周面221が第2軸受52を介してボス部13aに支持されていてもよい。
○ 実施形態において、ロータ15は、第1軸受51及び第2軸受52によって、ハウジング11に回転可能な状態で支持されていたが、第1軸受51又は第2軸受52のみによって、ハウジング11に回転可能な状態で支持されていてもよい。
○ 実施形態において、保護部材20は、例えば、しごき加工によって形成されていてもよい。
○ 実施形態において、伝熱部23は、ステンレス鋼製であったが、これに限らない。伝熱部23は、例えば、インコネル製であってもよい。要は、伝熱部23は、永久磁石30よりも熱伝導性が高ければよい。
○ 実施形態において、軸部材40は、鉄製であったが、これに限らない。軸部材40は、例えば、非磁性の金属製であってもよい。
○ 実施形態において、磁性体としては、永久磁石30に限らず、例えば、積層コア、アモルファスコア、又は圧粉コア等であってもよい。
○ 実施形態において、永久磁石30は、例えば、サマリウム・コバルト磁石、フェライト磁石などであってもよい。
○ 実施形態において、永久磁石30は、例えば、中空四角柱状であってもよい。また、軸部材40は、例えば、四角柱状であってもよい。そして、例えば、永久磁石30が中空四角柱状であるとともに、軸部材40が四角柱状である場合、筒部21が四角筒状に形成されている必要がある。したがって、筒部21の形状は、永久磁石30及び軸部材40の形状によって適宜変更してもよい。
10…回転電機、11…ハウジング、15…ロータ、20…保護部材、21…筒部、22…閉塞部、23…伝熱部、30…磁性体である永久磁石、40…軸部材、60h…貫通孔。

Claims (3)

  1. 磁性体と、
    前記磁性体を覆う筒部を有するとともに前記磁性体を保護する保護部材と、
    前記筒部の軸線方向の一端部に固定される軸部材と、
    前記磁性体よりも熱伝導率が高い柱状の伝熱部と、を備え、
    前記伝熱部は、前記磁性体と熱的に結合されるとともに前記軸線方向に延び、且つ、前記磁性体の内部に少なくとも一部が配置されている回転電機のロータであって、
    前記保護部材は、前記筒部における前記軸部材とは反対側の開口を閉塞する閉塞部を有し、
    前記伝熱部は、前記閉塞部から突出しており、
    前記保護部材は、前記筒部、前記閉塞部、及び前記伝熱部が一体成形されることにより構成されていることを特徴とする回転電機のロータ。
  2. 前記伝熱部は、前記磁性体を貫通して前記軸部材に接触していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のロータ。
  3. 前記軸部材、前記伝熱部、及び前記閉塞部を前記軸線方向に貫通する貫通孔を備え、
    前記貫通孔には、冷却流体が導入されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機のロータ。
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