JP2023009545A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】カバー機構付きコネクタにおけるハウジングとカバーの摩耗を防止するとともに、コンパクトなコネクタを提供すること。【解決手段】インレット1は、インレットプラグ5のプラグハウジング80が嵌合されるハウジング20の前面開口25を覆うカバー41と、カバー部43が前面開口25を覆う位置へカバー41を付勢するねじりコイルばねと、を有する。カバー部43が接触して覆う前面開口25の開口縁25aは、前面開口25の開口中心線Xに対して交差すると共にカバー41の回動軸Yに対して平行とされ、且つカバー開放位置へ向けてカバー部43が回動する方向Rの後方側における前面開口25の開口縁端部25bから延びて回動軸(Y)に直交する直線Zに対して鈍角で交差する傾斜平面Fを有する。インレットプラグ5の突出部87がカバー41の押圧部48を押圧することによって、カバー開放位置へカバー41を回動させる。【選択図】図8
Description
本発明は、カバー機構を有するコネクタに関する。
従来、自動車等に搭載される各種電装品間を電気的に接続するワイヤハーネス(電線)は、コネクタによって接続されている。このようなコネクタは、通常、雄型コネクタと雌型コネクタとで構成されている。そして、例えば、オプション仕様に適用されるコネクタ構造の場合、予め配設された電線の端部に連結されている一方のコネクタは、他方のコネクタが嵌合されるまで、防塵、端子保護、周囲への感電防止等の目的で、ハウジングの前方開口にカバー機構を設けたものが知られている。特に電気自動車等では、感電事故等を防止するうえでカバー機構付コネクタ(インレット)が適用されて、コネクタの非接続時における前方開口での端子の露出を防いでいる。このような構成の一例として例えば特許文献1に開示された充電ケーブル接続構造がある。
この充電ケーブル接続構造では、ソケット部(前面開口)を覆う位置及びソケット部を覆わない位置の間でスライドする蓋体(カバー)が設けられ、蓋体がバネ(付勢部材)によりソケット部を覆う位置へ付勢されている。また、蓋体には充電ケーブルのプラグ部の側部を当接させる当接部が設けられると共に、当接部に対するプラグ部の当接位置を定める位置決め手段が設けられ、ソケット部を覆わない位置へ蓋体がスライドされた場合に位置決めされたプラグ部がソケット部に対向するよう構成されている。
ユーザーは、充電ケーブルのプラグ部を当接部へ当接させて蓋体をスライドさせる操作を行うことで、充電ケーブルのプラグ部をソケット部に対向させ、プラグ部をソケット部へ差し込むことができる。
ユーザーは、充電ケーブルのプラグ部を当接部へ当接させて蓋体をスライドさせる操作を行うことで、充電ケーブルのプラグ部をソケット部に対向させ、プラグ部をソケット部へ差し込むことができる。
しかしながら、特許文献1に開示された充電ケーブル接続構造では、コネクタ嵌合時、充電ケーブルのプラグ部により蓋体をスライドさせた際、蓋体がソケット部の開口縁に対して摺動するので、ソケット部の開口縁と蓋体とが擦れる可能性があった。特に、ソケット部への塵埃や水等の浸入を確実に防止するために蓋体の内面に弾性パッキンを設けた場合、弾性パッキンの摺動部に摩耗が生じるおそれがある。
また、ソケット部への差し込み方向に対して交差する方向へ蓋体をスライドさせるためのスペースが必要となり、充電口が大きくなってしまう。
また、ソケット部への差し込み方向に対して交差する方向へ蓋体をスライドさせるためのスペースが必要となり、充電口が大きくなってしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カバー機構付きコネクタにおけるハウジングとカバーの摩耗を防止するとともに、コンパクトなコネクタを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 相互に嵌合して電気的に接続される第1コネクタ及び第2コネクタを有するコネクタであって、
前記第1コネクタは、第1接続端子を収容する第1ハウジングと、前記第1ハウジングからコネクタ嵌合方向に沿って前記第2コネクタ側へ突出する突出部と、を有し、
前記第2コネクタは、第2接続端子を収容する第2ハウジングと、前記第1ハウジングが嵌合される前記第2ハウジングの前面開口を覆う位置及び前記前面開口を覆わない位置の間でカバー部が回動可能に設けられたカバーと、前記カバー部が前記前面開口を覆う位置へ前記カバーを付勢する付勢部材と、を有し、
前記カバーは、前記前面開口よりも前記第2ハウジングの前方における前記前面開口の前方投影面上に位置する回動軸を中心にして回動可能に支持され、
前記カバー部が接触して覆う前記前面開口の開口縁は、前記コネクタ嵌合方向に対して交差すると共に前記開口軸に対して平行とされ、且つ前記前面開口を覆う位置から覆わない位置へ向けて前記カバー部が回動する方向の後方側における前記前面開口の開口縁端部から延びて前記回動軸に直交する直線に対して鈍角で交差する傾斜平面を有し、
前記突出部が前記カバーの押圧部を押圧することによって、前記カバー部が前記前面開口を覆わない位置へ前記カバーを回動させる、
ことを特徴とするコネクタ。
(1) 相互に嵌合して電気的に接続される第1コネクタ及び第2コネクタを有するコネクタであって、
前記第1コネクタは、第1接続端子を収容する第1ハウジングと、前記第1ハウジングからコネクタ嵌合方向に沿って前記第2コネクタ側へ突出する突出部と、を有し、
前記第2コネクタは、第2接続端子を収容する第2ハウジングと、前記第1ハウジングが嵌合される前記第2ハウジングの前面開口を覆う位置及び前記前面開口を覆わない位置の間でカバー部が回動可能に設けられたカバーと、前記カバー部が前記前面開口を覆う位置へ前記カバーを付勢する付勢部材と、を有し、
前記カバーは、前記前面開口よりも前記第2ハウジングの前方における前記前面開口の前方投影面上に位置する回動軸を中心にして回動可能に支持され、
前記カバー部が接触して覆う前記前面開口の開口縁は、前記コネクタ嵌合方向に対して交差すると共に前記開口軸に対して平行とされ、且つ前記前面開口を覆う位置から覆わない位置へ向けて前記カバー部が回動する方向の後方側における前記前面開口の開口縁端部から延びて前記回動軸に直交する直線に対して鈍角で交差する傾斜平面を有し、
前記突出部が前記カバーの押圧部を押圧することによって、前記カバー部が前記前面開口を覆わない位置へ前記カバーを回動させる、
ことを特徴とするコネクタ。
上記(1)の構成のコネクタによれば、第2コネクタにおける第2ハウジングの前面開口は、カバー部が開口縁に接触するカバーにより覆われる。そこで、第2ハウジングの前面開口への塵埃や水等の浸入が確実に防止される。
そして、第1コネクタと第2コネクタとの嵌合時、第1コネクタの突出部が第2コネクタにおけるカバーの押圧部を押圧することによって、カバー部が第2ハウジングの前面開口を覆う位置(カバー閉鎖位置)から覆わない位置(カバー開放位置)へカバーを回動させることができる。ここで、前面開口の開口縁は、コネクタ嵌合方向に対して交差すると共にカバーの回動軸に対して平行とされ、且つ前面開口を覆う位置から覆わない位置へ向けてカバー部が回動する方向の後方側における前面開口の開口縁端部から延びて回動軸に直交する直線に対して鈍角で交差する傾斜平面を有している。即ち、カバー部の回動軌跡が、前面開口の開口縁と交差することはない。そこで、カバーが開閉される際のカバー部は、前面開口の開口縁とカバー部との擦れが低減される。
また、カバーは、前面開口よりも第2ハウジングの前方における前面開口の前方投影面上に位置する。即ち、カバーの押圧部を押圧する第1コネクタの突出部は、カバーの回動軸が前面開口に対して第2ハウジングの前方(第1コネクタ側)に変位された分だけ、第2コネクタ側へ突出する突出長さを短くすることができる。そこで、突出部の突出長さを抑えて第1コネクタをコンパクトにすることができる。
そして、第1コネクタと第2コネクタとの嵌合時、第1コネクタの突出部が第2コネクタにおけるカバーの押圧部を押圧することによって、カバー部が第2ハウジングの前面開口を覆う位置(カバー閉鎖位置)から覆わない位置(カバー開放位置)へカバーを回動させることができる。ここで、前面開口の開口縁は、コネクタ嵌合方向に対して交差すると共にカバーの回動軸に対して平行とされ、且つ前面開口を覆う位置から覆わない位置へ向けてカバー部が回動する方向の後方側における前面開口の開口縁端部から延びて回動軸に直交する直線に対して鈍角で交差する傾斜平面を有している。即ち、カバー部の回動軌跡が、前面開口の開口縁と交差することはない。そこで、カバーが開閉される際のカバー部は、前面開口の開口縁とカバー部との擦れが低減される。
また、カバーは、前面開口よりも第2ハウジングの前方における前面開口の前方投影面上に位置する。即ち、カバーの押圧部を押圧する第1コネクタの突出部は、カバーの回動軸が前面開口に対して第2ハウジングの前方(第1コネクタ側)に変位された分だけ、第2コネクタ側へ突出する突出長さを短くすることができる。そこで、突出部の突出長さを抑えて第1コネクタをコンパクトにすることができる。
(2) 前記カバー部は、前記前面開口の開口縁に弾性接触する弾性パッキンを含む、
ことを特徴とする上記(1)に記載のコネクタ。
ことを特徴とする上記(1)に記載のコネクタ。
上記(2)の構成のコネクタによれば、カバー部に設けられた弾性パッキンが、前面開口の開口縁に弾性接触することができる。そこで、開口縁に接触して前面開口を覆う弾性パッキンは、第2ハウジングの前面開口への塵埃や水等の浸入を更に確実に防止することができる。
(3) 前記カバーが、前記前面開口の開口中心線と交差する前記回動軸を中心に回動可能に支持される、
ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のコネクタ。
ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のコネクタ。
上記(3)の構成のコネクタによれば、回動可能に設けられるカバーは、第2ハウジングの前方において前面開口の開口中心線と交差する回動軸を中心に回動可能とされる。即ち、カバーは、前面開口の開口中心線と交差するカバーの回動軸を中心に回動されることで、第1コネクタの突出部による回動力を抑えつつ、回動半径をコンパクトにすることができる。
本発明によれば、カバー機構付きコネクタにおけるハウジングとカバーの摩耗を防止するとともに、コンパクトなコネクタを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコネクタを構成する第2コネクタとしてのインレット1と、このインレット1に嵌合される第1コネクタとしてのインレットプラグ5とを示す斜視図である。図2は、図1に示したインレット1の分解斜視図である。図3は、図1に示したインレット1から天板50及びカバー41を分離した状態の斜視図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るコネクタを構成する第2コネクタとしてのインレット1と、このインレット1に嵌合される第1コネクタとしてのインレットプラグ5とを示す斜視図である。図2は、図1に示したインレット1の分解斜視図である。図3は、図1に示したインレット1から天板50及びカバー41を分離した状態の斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る第2コネクタであるインレット1は、接続端子(第2接続端子)70を収容する第2ハウジングとしてのハウジング20と、ハウジング20を収容保持するアウターケース51と、第1コネクタであるインレットプラグ5のプラグハウジング80が嵌合されるハウジング20の前面開口25を覆うカバー41と、カバー41が前面開口25を閉鎖する方向へ弾性付勢する付勢部材であるねじりコイルばね30と、を備えたカバー機構付きコネクタである。
なお、本明細書中において、前後方向とはハウジング20のコネクタ嵌合方向(図6中、左右方向)に沿う方向であり、インレットプラグ5のプラグハウジング80が嵌合される側を前方とし、上下方向とはハウジング20のコネクタ嵌合方向と直交してカバー41が開閉する方向(図6中、上下方向)であり、アウターケース51の天板50側を上方とする。
インレット1のハウジング20は、電気絶縁性の合成樹脂から成形されたものである。ハウジング20の前壁26には、インレットプラグ5側へ突出する一対の端子収容筒部23,23が設けられている。
端子収容筒部23内には、高圧ケーブル71の端末部に接続された接続端子70が収容されている。接続端子70に接続された高圧ケーブル71は、端子収容筒部23の後端開口から引き出される。
端子収容筒部23内には、高圧ケーブル71の端末部に接続された接続端子70が収容されている。接続端子70に接続された高圧ケーブル71は、端子収容筒部23の後端開口から引き出される。
端子収容筒部23の前端には、インレットプラグ5の接続端子(第1接続端子)90が挿入される前面開口25が形成されている。そして、前面開口25の開口縁25aは、コネクタ嵌合方向と平行な前面開口25の開口中心線Xに対して交差すると共に回動軸Y(カバー41の回動中心)に対して平行とされ、且つ前面開口25を覆う位置から覆わない位置へ向けてカバー41のカバー部43が回動する方向Rの後方側における前面開口25の開口縁端部25bから延びて回動軸Yに直交する直線Zに対して鈍角で交差する傾斜平面Fを有する(図8参照)。即ち、本実施形態における前面開口25の開口縁25aは、前端上方から後方へ向かって斜め下方に傾斜する斜面形状とされている。なお、開口縁25aの傾斜角度は、開口縁25aにカバー部43が対向するカバー41の回動中心となる回動軸Yの位置等に応じて適宜設定される。
接続端子70は、導電性金属材料から形成されたメス端子で、円筒形の棒状に形成されている。接続端子70は、その後端部に、接合穴72が形成されており、この接合穴72には、端子収容筒部23の後端開口から引き出される高圧ケーブル71の導体73が挿し込まれてカシメ接続されている(図6、参照)。
端子収容筒部23の後端開口から引き出される高圧ケーブル71にはシール部材75が装着され、端子収容筒部23に対して液密にシールされる。シール部材75は、端子収容筒部23の後端に装着されるリヤホルダー77によって離脱が規制される。
また、ハウジング20の前壁26における左右端には、図2に示すように、ネジ穴27が設けられている。ハウジング20の前壁26は、ネジ10によって天板50の固定片17にネジ固定される。
アウターケース51は、図2示すように、底部フレーム55と、本体フレーム60と、天板50とで構成された扁平な筐体である。
底部フレーム55は、ハウジング20の前後方向に延びる一対の支持フレーム56,56と、一対の支持フレーム56,56の間を連結する底板部57とが、一体に形成されている。
底部フレーム55は、ハウジング20の前後方向に延びる一対の支持フレーム56,56と、一対の支持フレーム56,56の間を連結する底板部57とが、一体に形成されている。
本体フレーム60は、ネジ12によってそれぞれ支持フレーム56,56にネジ固定されてハウジング20の左右両側に配置される側壁部材61,63と、ビス11によって側壁部材61,63の後端にネジ固定される後面パネル66とを備える。
アウターケース51の両側壁となる側壁部材61,63の前端部には、後述するカバー41を回動可能に支持するカバー支持部62,64がそれぞれ設けられている。
アウターケース51の両側壁となる側壁部材61,63の前端部には、後述するカバー41を回動可能に支持するカバー支持部62,64がそれぞれ設けられている。
図4は、カバー41を回動可能に支持するカバー支持部64を説明するため一部を破断した要部拡大斜視図である。
カバー支持部64の対向側壁に形成された支持穴65,67は、図3及び図4に示すように、カバー41の貫通穴47に挿通された回動支持ピン69を介してカバー41を回動可能に軸支している。カバー支持部64には、ねじりコイルばね30の一端部33を掛止するばね掛止部68が設けられている。なお、カバー支持部64と左右対称の構造を有するカバー支持部62も同様の構成である。
カバー支持部64の対向側壁に形成された支持穴65,67は、図3及び図4に示すように、カバー41の貫通穴47に挿通された回動支持ピン69を介してカバー41を回動可能に軸支している。カバー支持部64には、ねじりコイルばね30の一端部33を掛止するばね掛止部68が設けられている。なお、カバー支持部64と左右対称の構造を有するカバー支持部62も同様の構成である。
天板50は、底部フレーム55及び本体フレーム60と共にハウジング収容空間を画成する上壁部13の前方に、庇部15が延設されている。
上壁部13の下面には、ハウジング20の前壁26をネジ10によってネジ固定するための一対の固定片17,17が垂設されている。また、庇部15の中央部における下面には、アウターケース51に収容されたハウジング20にインレットプラグ5のプラグハウジング80を嵌合案内するための拾いリブ19が、コネクタ嵌合方向に沿って延設されている。
上壁部13の下面には、ハウジング20の前壁26をネジ10によってネジ固定するための一対の固定片17,17が垂設されている。また、庇部15の中央部における下面には、アウターケース51に収容されたハウジング20にインレットプラグ5のプラグハウジング80を嵌合案内するための拾いリブ19が、コネクタ嵌合方向に沿って延設されている。
カバー41は、カバー部43と、カバー部43の両端部に垂設されたカバー側壁45,45と、カバー部43の後面に設けられた弾性パッキン49とを有する。
弾性パッキン49は、矩形シート状のスポンジやゴム等の弾性部材により成形され、カバー部43の後面に貼り付けられている。
弾性パッキン49は、矩形シート状のスポンジやゴム等の弾性部材により成形され、カバー部43の後面に貼り付けられている。
平板状のカバー部43は、アウターケース51内に収容されたハウジング20の前壁26に突設された一対の端子収容筒部23,23の前面開口25をそれぞれ覆うことで、インレット1の非接続時における前面開口25での接続端子70の露出を防ぐことができる。カバー閉鎖位置におけるカバー部43の後面は、前面開口25の開口縁25aにおける傾斜平面Fと平行な対向面とされており、弾性パッキン49は、一対の端子収容筒部23,23における前面開口25の開口縁25aに弾性的に接触することができる。
カバー側壁45の前端部には、対向側壁に形成された貫通穴47,47と、貫通穴47よりもカバー側壁45の上方に延びる押圧部48とが設けられている。貫通穴47,47が形成された対向側壁の間には、回動支持ピン69に貫通されてねじりコイルばね30が配置される。
貫通穴47,47は、カバー部43の両端部に垂設されたカバー側壁45,45の延出端側(カバー部43と反対側)に位置している。そこで、カバー41は、貫通穴47,47に挿通された回動支持ピン69を介してカバー支持部62,64に回動可能に軸支される。即ち、カバー41は、前面開口25よりもハウジング20の前方において前面開口25の開口中心線Xと交差する回動支持ピン69の回動軸Yを中心に回動可能に支持されている。なお、回動支持ピン69の回動軸Yは、前面開口25の開口中心線Xと完全に交差する必要はなく、前面開口25よりもハウジング20の前方における前面開口25の前方投影面H上に回動軸Yが位置する範囲Wで上下方向にオフセット可能である。
貫通穴47,47は、カバー部43の両端部に垂設されたカバー側壁45,45の延出端側(カバー部43と反対側)に位置している。そこで、カバー41は、貫通穴47,47に挿通された回動支持ピン69を介してカバー支持部62,64に回動可能に軸支される。即ち、カバー41は、前面開口25よりもハウジング20の前方において前面開口25の開口中心線Xと交差する回動支持ピン69の回動軸Yを中心に回動可能に支持されている。なお、回動支持ピン69の回動軸Yは、前面開口25の開口中心線Xと完全に交差する必要はなく、前面開口25よりもハウジング20の前方における前面開口25の前方投影面H上に回動軸Yが位置する範囲Wで上下方向にオフセット可能である。
押圧部48は、貫通穴47,47が形成された対向側壁の間を連結して形成されており、後述する突出部87の先端が当接(突き当たって接触)する対向面を前面に有する。押圧部48の後面には、図4に示したように、一端部33がカバー支持部64のばね掛止部68に掛止されたねじりコイルばね30の他端部31が掛止される。そこで、カバー41は、ねじりコイルばね30の反発力によって前面開口25を閉鎖する方向へ弾性付勢される。
本実施形態に係る第1コネクタであるインレットプラグ5は、インレット1の接続端子70に嵌合される接続端子90と、接続端子90を収容する一対の端子収容室83,83を有する第1ハウジングとしてのプラグハウジング80と、コネクタ嵌合方向に沿ってインレット1側へ突出する一対の突出部87,87を有するブラケット86と、を備えている(図1及び図6参照)。
プラグハウジング80は、電気絶縁性の合成樹脂から成形されたものである。プラグハウジング80には、カバー41の押圧部48に対向して押圧付勢可能な突出部87,87を有するブラケット86が装着されている。
プラグハウジング80の上面には、嵌合ガイド溝85が形成されている。嵌合ガイド溝85は、インレット1に向かうにつれて幅が拡大するテーパ部を有する。この嵌合ガイド溝85は、インレットプラグ5がインレット1に嵌合される際、インレット1の天板50に設けられた拾いリブ19と係合することにより、プラグハウジング80をハウジング20に嵌合案内することができる。
プラグハウジング80の上面には、嵌合ガイド溝85が形成されている。嵌合ガイド溝85は、インレット1に向かうにつれて幅が拡大するテーパ部を有する。この嵌合ガイド溝85は、インレットプラグ5がインレット1に嵌合される際、インレット1の天板50に設けられた拾いリブ19と係合することにより、プラグハウジング80をハウジング20に嵌合案内することができる。
端子収容室83内には、高圧ケーブル91の端末部に接続された接続端子90が収容されている。接続端子90に接続された高圧ケーブル91は、端子収容室83の後端開口から引き出される。
接続端子90は、導電性金属材料から形成されたオス端子で、円柱形の棒状に形成されている。接続端子90は、その後端部に、接合穴92が形成されており、この接合穴92には、端子収容室83の後端開口から引き出される高圧ケーブル91の導体93が挿し込まれてカシメ接続されている。
端子収容室83の後端開口から引き出される高圧ケーブル91にはシール部材95が装着され、端子収容室83に対して液密にシールされる。シール部材95は、端子収容室83の後端に装着されるリヤホルダー97によって離脱が規制される。
端子収容室83の後端開口から引き出される高圧ケーブル91にはシール部材95が装着され、端子収容室83に対して液密にシールされる。シール部材95は、端子収容室83の後端に装着されるリヤホルダー97によって離脱が規制される。
次に、図5~図11を参照しながら上述したインレット1とインレットプラグ5の嵌合動作を説明する。
図5及び図6に示すように、インレット1とインレットプラグ5とが嵌合されない状態では、カバー41は、ねじりコイルばね30の弾性付勢力によってカバー部43がハウジング20の前面開口25を覆うカバー閉鎖位置となる。
したがって、インレット1の接続端子70は、カバー41が閉止して露出されていない。これにより、インレット1は、防塵、端子保護及び感電が防止されている。
図5及び図6に示すように、インレット1とインレットプラグ5とが嵌合されない状態では、カバー41は、ねじりコイルばね30の弾性付勢力によってカバー部43がハウジング20の前面開口25を覆うカバー閉鎖位置となる。
したがって、インレット1の接続端子70は、カバー41が閉止して露出されていない。これにより、インレット1は、防塵、端子保護及び感電が防止されている。
このような状態から、インレットプラグ5のインレット1への挿入嵌合を開始する。先ず、図6の状態から、インレットプラグ5をインレット1側へ移動させ、プラグハウジング80のアウターケース51内への挿入嵌合を開始する。
この時、図7の(a)に示すように、インレットプラグ5のブラケット86における突出部87の先端部が、カバー41の押圧部48に当接して、押圧部48をねじりコイルばね30の弾性付勢力に抗して押圧する。
この時、図7の(a)に示すように、インレットプラグ5のブラケット86における突出部87の先端部が、カバー41の押圧部48に当接して、押圧部48をねじりコイルばね30の弾性付勢力に抗して押圧する。
すると、図7の(b)及び図8に示すように、カバー41は、カバー部43が回動支持ピン69を回転中心として下方へ回動される。
ここで、本実施形態の前面開口25の開口縁25aは、コネクタ嵌合方向(前面開口25の開口中心線Xと平行な方向)に対して交差すると共に回動軸Yに対して平行とされ、且つ前面開口25を覆う位置(図6の(b)の位置)から覆わない位置(図9の(b)の位置)へ向けてカバー部43が回動する方向Rの後方側における前面開口25の開口縁端部25b(開口縁25aの上方側端部)から延びて回動軸Yに直交する直線Zに対して鈍角で交差する傾斜平面Fを有している。即ち、カバー部43の上縁部43aの回動軌跡が、前面開口25の開口縁25aと交差することはない。そこで、カバー41が開閉される際のカバー部43は、前面開口25の開口縁25aとカバー部43との擦れが低減される。
ここで、本実施形態の前面開口25の開口縁25aは、コネクタ嵌合方向(前面開口25の開口中心線Xと平行な方向)に対して交差すると共に回動軸Yに対して平行とされ、且つ前面開口25を覆う位置(図6の(b)の位置)から覆わない位置(図9の(b)の位置)へ向けてカバー部43が回動する方向Rの後方側における前面開口25の開口縁端部25b(開口縁25aの上方側端部)から延びて回動軸Yに直交する直線Zに対して鈍角で交差する傾斜平面Fを有している。即ち、カバー部43の上縁部43aの回動軌跡が、前面開口25の開口縁25aと交差することはない。そこで、カバー41が開閉される際のカバー部43は、前面開口25の開口縁25aとカバー部43との擦れが低減される。
また、カバー41は、前面開口25よりもハウジング20の前方における前面開口25の前方投影面H上に位置する回動軸Yを中心にして回動可能に支持される。即ち、カバー41の押圧部48を押圧するインレットプラグ5の突出部87は、カバー41の回動軸Yが前面開口25に対してハウジング20の前方(インレットプラグ5側)に変位された分だけ、インレット1側へ突出する突出長さを短くすることができる。そこで、突出部87の突出長さを抑えてインレットプラグ5をコンパクトにすることができる。
図7の状態からさらにインレットプラグ5をインレット1の後方へ前進させるように深く挿入すると、図9の(a),(b)及び図10に示すように、カバー41はカバー部43が前面開口25を覆わないカバー開放位置まで回動される。
そして、さらにインレットプラグ5をインレット1の後方へ前進させるように深く挿入すると、図11の(a),(b)に示すように、インレットプラグ5の接続端子90がインレット1の接続端子70に嵌合されて接続され、これにより高圧ケーブル71と高圧ケーブル91とが電気的に接続される。
したがって、インレット1とインレットプラグ5とは、ブラケット86における突出部87の先端部とカバー41の押圧部48とを突き合わせることで、プラグハウジング80とハウジング20とが互いに嵌合されて電気的に接続される。
そして、さらにインレットプラグ5をインレット1の後方へ前進させるように深く挿入すると、図11の(a),(b)に示すように、インレットプラグ5の接続端子90がインレット1の接続端子70に嵌合されて接続され、これにより高圧ケーブル71と高圧ケーブル91とが電気的に接続される。
したがって、インレット1とインレットプラグ5とは、ブラケット86における突出部87の先端部とカバー41の押圧部48とを突き合わせることで、プラグハウジング80とハウジング20とが互いに嵌合されて電気的に接続される。
上述したように、本実施形態に係るインレット1によれば、カバー部43に設けられた弾性パッキン49が、前面開口25の開口縁25aに弾性接触することができる。そこで、開口縁25aに接触して前面開口25を覆う弾性パッキン49は、ハウジング20の前面開口25」への塵埃や水等の浸入を更に確実に防止することができる。
また、本実施形態に係るインレット1によれば、アウターケース51に回動可能に設けられるカバー41は、ハウジング20の前方において前面開口25の開口中心線Xと交差する回動軸Yを中心に回動可能とされる。即ち、カバー41は、前面開口25の開口中心線Xと交差するカバー41の回動軸Yを中心に回動されることで、インレットプラグ5の突出部87による回動力を抑えつつ、回動半径をコンパクトにすることができる。
上述した本実施形態のコネクタを構成するインレット1及びインレットプラグ5によれば、インレット1におけるハウジング20とカバー41の摩耗を防止するとともに、インレットプラグ5をコンパクトにしてコンパクトなコネクタを提供できる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、カバー機構付きコネクタとして電気自動車等に用いられるインレットを例に説明したが、本発明のコネクタはこれに限らず、本発明の趣旨に基づく種々のコネクタに応用することができる。
また、上記実施形態では、インレット1の左右方向に延びる回動軸Yを回転中心としてカバー41が下方へ回動される構成としたが、カバー41が上方へ回動される構成としてもよい。また、インレットの上下方向に延びる回動軸を回転中心としてカバーが側方へ回動される構成とすることもできる。即ち、インレットに対するカバーの回動方向は、車体取り付け時のインレットの取り付け方向に応じて適宜設定される。
また、上記実施形態では、インレット1の左右方向に延びる回動軸Yを回転中心としてカバー41が下方へ回動される構成としたが、カバー41が上方へ回動される構成としてもよい。また、インレットの上下方向に延びる回動軸を回転中心としてカバーが側方へ回動される構成とすることもできる。即ち、インレットに対するカバーの回動方向は、車体取り付け時のインレットの取り付け方向に応じて適宜設定される。
ここで、上述した本発明に係るコネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 相互に嵌合して電気的に接続される第1コネクタ(インレットプラグ5)及び第2コネクタ(インレット1)を有するコネクタであって、
前記第1コネクタ(インレットプラグ5)は、第1接続端子(接続端子90)を収容する第1ハウジング(プラグハウジング80)と、前記第1ハウジング(プラグハウジング80)からコネクタ嵌合方向に沿って前記第2コネクタ(インレット1)側へ突出する突出部(87)と、を有し、
前記第2コネクタ(インレット1)は、第2接続端子(接続端子70)を収容する第2ハウジング(ハウジング20)と、前記第1ハウジング(プラグハウジング80)が嵌合される前記第2ハウジング(ハウジング20)の前面開口(25)を覆う位置及び前記前面開口(25)を覆わない位置の間でカバー部(43)が回動可能に設けられたカバー(41)と、前記カバー部(43)が前記前面開口(25)を覆う位置へ前記カバー(41)を付勢する付勢部材(ねじりコイルばね30)と、を有し、
前記カバー(41)は、前記前面開口(25)よりも前記第2ハウジング(ハウジング20)の前方における前記前面開口(25)の前方投影面(H)上に位置する回動軸(Y)を中心にして回動可能に支持され、
前記カバー部(43)が接触して覆う前記前面開口(25)の開口縁(25a)は、前記コネクタ嵌合方向(前面開口25の開口中心線Xと平行な方向)に対して交差すると共に前記開口軸(Y)に対して平行とされ、且つ前記前面開口(25)を覆う位置から覆わない位置へ向けて前記カバー部(43)が回動する方向(R)の後方側における前記前面開口(25)の開口縁端部(25b)から延びて前記回動軸(Y)に直交する直線(Z)に対して鈍角で交差する傾斜平面(F)を有し、
前記突出部(87)が前記カバー(41)の押圧部(48)を押圧することによって、前記カバー部(43)が前記前面開口(25)を覆わない位置へ前記カバー(41)を回動させる、
ことを特徴とするコネクタ。
[2] 前記カバー部(43)は、前記前面開口(25)の開口縁(25a)に弾性接触する弾性パッキン(49)を含む、
ことを特徴とする上記[1]に記載のコネクタ。
[3] 前記カバー(41)が、前記前面開口(25)の開口中心線(X)と交差する前記回動軸(Y)を中心に回動可能に支持される、
ことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のコネクタ。
[1] 相互に嵌合して電気的に接続される第1コネクタ(インレットプラグ5)及び第2コネクタ(インレット1)を有するコネクタであって、
前記第1コネクタ(インレットプラグ5)は、第1接続端子(接続端子90)を収容する第1ハウジング(プラグハウジング80)と、前記第1ハウジング(プラグハウジング80)からコネクタ嵌合方向に沿って前記第2コネクタ(インレット1)側へ突出する突出部(87)と、を有し、
前記第2コネクタ(インレット1)は、第2接続端子(接続端子70)を収容する第2ハウジング(ハウジング20)と、前記第1ハウジング(プラグハウジング80)が嵌合される前記第2ハウジング(ハウジング20)の前面開口(25)を覆う位置及び前記前面開口(25)を覆わない位置の間でカバー部(43)が回動可能に設けられたカバー(41)と、前記カバー部(43)が前記前面開口(25)を覆う位置へ前記カバー(41)を付勢する付勢部材(ねじりコイルばね30)と、を有し、
前記カバー(41)は、前記前面開口(25)よりも前記第2ハウジング(ハウジング20)の前方における前記前面開口(25)の前方投影面(H)上に位置する回動軸(Y)を中心にして回動可能に支持され、
前記カバー部(43)が接触して覆う前記前面開口(25)の開口縁(25a)は、前記コネクタ嵌合方向(前面開口25の開口中心線Xと平行な方向)に対して交差すると共に前記開口軸(Y)に対して平行とされ、且つ前記前面開口(25)を覆う位置から覆わない位置へ向けて前記カバー部(43)が回動する方向(R)の後方側における前記前面開口(25)の開口縁端部(25b)から延びて前記回動軸(Y)に直交する直線(Z)に対して鈍角で交差する傾斜平面(F)を有し、
前記突出部(87)が前記カバー(41)の押圧部(48)を押圧することによって、前記カバー部(43)が前記前面開口(25)を覆わない位置へ前記カバー(41)を回動させる、
ことを特徴とするコネクタ。
[2] 前記カバー部(43)は、前記前面開口(25)の開口縁(25a)に弾性接触する弾性パッキン(49)を含む、
ことを特徴とする上記[1]に記載のコネクタ。
[3] 前記カバー(41)が、前記前面開口(25)の開口中心線(X)と交差する前記回動軸(Y)を中心に回動可能に支持される、
ことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のコネクタ。
1…インレット(第2コネクタ)
5…インレットプラグ(第1コネクタ)
20…ハウジング(第2ハウジング)
25…前面開口
25a…開口縁
25b…開口縁端部
30…ねじりコイルばね(付勢部材)
41…カバー
43…カバー部
48…押圧部
70…接続端子
80…プラグハウジング(第1ハウジング)
87…突出部
F…傾斜平面
Y…回動軸
Z…回動軸に直交する直線
5…インレットプラグ(第1コネクタ)
20…ハウジング(第2ハウジング)
25…前面開口
25a…開口縁
25b…開口縁端部
30…ねじりコイルばね(付勢部材)
41…カバー
43…カバー部
48…押圧部
70…接続端子
80…プラグハウジング(第1ハウジング)
87…突出部
F…傾斜平面
Y…回動軸
Z…回動軸に直交する直線
Claims (3)
- 相互に嵌合して電気的に接続される第1コネクタ及び第2コネクタを有するコネクタであって、
前記第1コネクタは、第1接続端子を収容する第1ハウジングと、前記第1ハウジングからコネクタ嵌合方向に沿って前記第2コネクタ側へ突出する突出部と、を有し、
前記第2コネクタは、第2接続端子を収容する第2ハウジングと、前記第1ハウジングが嵌合される前記第2ハウジングの前面開口を覆う位置及び前記前面開口を覆わない位置の間でカバー部が回動可能に設けられたカバーと、前記カバー部が前記前面開口を覆う位置へ前記カバーを付勢する付勢部材と、を有し、
前記カバーは、前記前面開口よりも前記第2ハウジングの前方における前記前面開口の前方投影面上に位置する回動軸を中心にして回動可能に支持され、
前記カバー部が接触して覆う前記前面開口の開口縁は、前記コネクタ嵌合方向に対して交差すると共に前記回動軸に対して平行とされ、且つ前記前面開口を覆う位置から覆わない位置へ向けて前記カバー部が回動する方向の後方側における前記前面開口の開口縁端部から延びて前記回動軸に直交する直線に対して鈍角で交差する傾斜平面を有し、
前記突出部が前記カバーの押圧部を押圧することによって、前記カバー部が前記前面開口を覆わない位置へ前記カバーを回動させる、
ことを特徴とするコネクタ。 - 前記カバー部は、前記前面開口の開口縁に弾性接触する弾性パッキンを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。 - 前記カバーが、前記前面開口の開口中心線と交差する前記回動軸を中心に回動可能に支持される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
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- 2022-07-06 EP EP22183312.2A patent/EP4117121B1/en active Active
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