JP2023007357A - 全方向移動型車輪 - Google Patents
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Abstract
【課題】 全方向移動型車輪の走行時の異音(カタカタ音)の解消及び樽型ローラーの止め金の取り付けボルトの走行中の緩みによる不具合発生の可能性を無くし、製品コストの低減を目的とした全方向移動型車輪を提供する。【解決手段】 台車等の走行時、左右隣接する樽型ローラー1、1、の同時接地部よりの異音(カタカタ音)の発生を解消すべく、その同時接地部に円周上欠けや凹みを無くす為の、重なり代Wを備え、走行時の異音の発生を解消し、各ホイール3、13、の各U字形の溝3d、13d、の形成による製造コストの低減と、U字形の断面を備えた各止め金4、14、の両側の内壁にて各ホイール3、13、の各両側の溝部3a、3a、13a、13a、に付勢し挟持され、その溝の一角に形成された凸部3b、3b、もしくは角穴13bによって各止め金4、14、を係合させ固着させ、ボルトレス化と、組付けコストの低減を可能にした全方向移動型車輪を提供する。【選択図】図1
Description
本発明は、水平回転軸廻りに前後に回転して進む動作と、R側、L側に互い違いに配置された複数の隣接する樽型ローラーの回転により左右に進む動作を可能とした全方向移動型車輪に関するものである。
台車等において走行時、全方向移動型車輪(特許文献1)の図2に示す水平軸廻りの円周上にR側、L側に互い違いに配置された隣接する各樽型ローラー1の同時接地部の欠け又は凹みの存在によって、異音(カタカタ音)やガタ付きが発生する原因となっている。又図1の樽型ローラー1のメンテ用に用意した全方向移動型車輪の止め金4の取り付けボルト5が走行中、振動等により緩む不具合の原因となりうる可能性があった。又このタイプの車輪は、一般的な自在車輪や固定車輪に比べて製品コストが高いものとなっている。
本発明の目的は、全方向移動型車輪の左右隣接する樽型ローラーの走行時の同時接地箇所よりの異音(カタカタ音)やガタ付きを解消し、樽型ローラーの外れ防止用の為の取り付けボルトの走行時の緩みによる不具合発生の可能性を無くし、製品コストの低減を可能にした全方向移動型車輪を提供する。
水平回転軸廻りに前後方向に回転して進む動作と、R側、L側に互い違いに円周等分に配置された複数の隣接する樽型ローラー1、1、による左右に進む回転動作を可能とする全方向移動型車輪100において、樽型ローラー1、1、と、その回転を支持する回転軸2、2、とその軸の両端を支持するホイール3、3、13、13、とそのホイール3、3、13、13、からの回転軸2、2、の外れ防止及び抜け防止の為の固定用止め金4、4、14、14、によって構成され、台車等における走行時、左右隣接した樽型ローラー1、1、の同時接地箇所Zからの異音(カタカタ音)の発生の解消とガタ付きの無いスムーズな走行を提供する為に、左右隣接する樽型ローラー1、1、の同時接地箇所に円周上の欠け又は凹みを無くす為の、重なり代Wを備える。
ホイール3、3、13、13、において、水平回転軸を中心に円周等分に放射状に伸びた複数のアームを持ち、そのアームの端部に、それぞれ回転軸2、2、の両端を支持するU字形の溝3d、3d、13d、13d、を備え、水平回転軸廻りの垂直断面から見た両側面、P面、Q面、のQ面側にボス部3e、13e、を形成し、向かい合わせに互い違いに組付けたものを一対とし、ホイール3、3、13、13、のR側、L側とする。そのR側、L側の各両側面(P面、Q面)に形成された、凹状の溝3a、3a、13a、13a、にU字形の断面を持った、止め金4、4、14、14、の両側の内壁にて、金属の持つスプリングバックの性質を利用して付勢し、挟持し、固着されることにより、ボルトレス化が提供され取り付けボルトの緩み等による不具合の解消となり、ボルト組付け工程が削減されることにより、組付けコストの低減が提供できる。
ホイール3、3、及び止め金4、4、において、上記[0006]に加え、ホイール3、3、のR側、L側の各両側面(P面、Q面)に施された凹状の溝部(3a、3a、の一角に山状の凸部3b、3b、を備え、そこにU字形も断面をもった、止め金4、4、の両側の壁の一角に形成された角穴4a、4a、にて係合し、回転軸2、2、の外れ防止を提供し、又止め金4、4、は回転軸2、2、の両端を支持しているホイール3、3、のU字形の溝3d、3d、からの抜け防止用の両端折り曲げ部4b、4b、を備え、ホイール3、3、に、固着することによるボルトレス化を提供する。
ホイール13、13、及び止め金14、14、において、上記[0006]に加え、ホイール13、13、のR側、L側の各両側面(P面、Q面)に施された凹状の溝部13a、13a、の一角に角穴13bを備え、そこにU字形の断面を持った、止め金14、14、の両側の壁の一角に、それぞれ内側に止め金14、14、の板厚分斜めに折り曲げられたフック14a、14a、にて係合し、回転軸2、2、の外れ防止を提供し、又止め金14、14、は回転軸2、2、の両端を支持しているホイール13、13、のU字形の溝13d、13d、からの抜け防止の為の両端折り曲げ部14b、14b、を備え、ホイール13、13、に固着することによるボルトレス化を提供する。
台車等において走行時スムーズな回転により異音やガタ付きを解消することが出来、樽型ローラーの回転軸を支持するホイール形状や、ホイールのからの外れ防止用の止め金の構造をボルトレス化にしたことで、製品コストの低減と安全な全方向移動型車輪の提供ができ、搬送コンベア、手押し台車、ショピングカート、ワゴン等に応用可能で、既存の自在車輪や固定車輪に取って代わる車輪となりうるものである。
図1の全方向移動型車輪100の全体斜視図にR側、L側の左右隣接する樽型ローラー1、1、における同時接地部をZにて、異音(カタカタ音)発生の特定部分を示し、樽型ローラー1、1、の回転軸2、2、の外れ防止及び抜け防止とボルトレス化を提供する止め金4、14、の固着状態を示している。
図2の正面図において全方向移動型車輪100の円周上に欠け又は凹みの無い状態を示し、A―A断面において、R側、L側を示し、それぞれのP面、Q面及びQ面側に施されたボス部3e、3e、13e、13e、を示す。又X部詳細にR側、L側互い違いに配置された隣接する樽型ローラー1、1、の同時接地部における、重なり代W(W>0)を示し、これにより、接地部における、異音(カタカタ音)やガタ付きが解消され、スムーズな走行が提供される。合わせて、現状品の接地部における、円周上の欠け又は凹み部の概要を示す。
図3、図5において、各ホイール3、13、の両側面(P面、Q面)から見た斜視図を示し、水平回転軸を中心に円周等分に放射状に伸びた複数のアームの端部に、回転軸2、2、の両端を支持する各U字形の溝3d、3d、13d、13d、を示す。この各U字形の溝3d、3d、13d、13d、において、一般的な樽型ローラーの回転軸は丸穴により支持されているのが普通であるが、本発明の各U字形の溝3d、3d、13d、13d、により回転軸2、2、を丸穴に通す組付け工程が不用となり、組付け時の容易化を実現し、製造時の穴明け工程の削減による製造コストの低減が提供出来る。又、Q面側に各ボス部3e、13e、を形成し、この各ボス部3e、13e、にて向かい合わせに同じものを互い違いに組付けたものを一対とし、各ホイール3、3、13、13、のR側、L側とする。正面図のC-C断面もしくは、D-D断面は、各ホイール3、13、の各両側面(P面、Q面)に施された各凹状の溝部3a、3a、13a、13a、にて、各止め金4、14、の付勢時の位置決めを提供し、その各一角に止め金4との係合用の山状の凸部3b、3b、もしくは、止め金14との係合用の角穴13bを備える。
図4、図6において、各止め金4、14、の斜視図を示し、各U字形に形成された壁の一角に角穴4a、4a、もしくは、両壁の一角に内側に板厚分、斜めに折り曲げられたフック14a、14a、と回転軸2の抜け防止の為の各両端折り曲げ4b、4b、14b、14b、を備え、その各U字形に形成された内壁にて、各ホイール3、13、の両側面(P面、Q面)に施された各凹状の溝部3a、3a、13a、13a、に金属の持つ性質のスプリングバックにて付勢し挟持され、その凹み状の溝部3a、3a、の一角に形成された山状の凸部3b、3b、にて、角穴4a、4a、もしくは、凹み状の溝部13a、13a、の一角に形成された角穴13bにて、壁の内側に板厚分、斜めに折り曲げられたフック14a、14aにて係合され、固着される。各正面図によるE-E断面、F-F断面は各係合部の断面を示す。
図7は全方向移動型車輪100の分解図であり、ホイール3、3、13、13、が向かい合って互い違いに組み付けられる状態と、樽型ローラー1、1、が回転軸2、2、を備えた形でホイール3、13、がU字形の溝3d、13dに挿入出来る状態と、止め金4、4、14、14、がワンタッチでホイール3、3、13、13、に挿入出来る状態を示す。この組合せにより本発明の全方向移動型車輪が成立する。
図2の正面図において全方向移動型車輪100の円周上に欠け又は凹みの無い状態を示し、A―A断面において、R側、L側を示し、それぞれのP面、Q面及びQ面側に施されたボス部3e、3e、13e、13e、を示す。又X部詳細にR側、L側互い違いに配置された隣接する樽型ローラー1、1、の同時接地部における、重なり代W(W>0)を示し、これにより、接地部における、異音(カタカタ音)やガタ付きが解消され、スムーズな走行が提供される。合わせて、現状品の接地部における、円周上の欠け又は凹み部の概要を示す。
図3、図5において、各ホイール3、13、の両側面(P面、Q面)から見た斜視図を示し、水平回転軸を中心に円周等分に放射状に伸びた複数のアームの端部に、回転軸2、2、の両端を支持する各U字形の溝3d、3d、13d、13d、を示す。この各U字形の溝3d、3d、13d、13d、において、一般的な樽型ローラーの回転軸は丸穴により支持されているのが普通であるが、本発明の各U字形の溝3d、3d、13d、13d、により回転軸2、2、を丸穴に通す組付け工程が不用となり、組付け時の容易化を実現し、製造時の穴明け工程の削減による製造コストの低減が提供出来る。又、Q面側に各ボス部3e、13e、を形成し、この各ボス部3e、13e、にて向かい合わせに同じものを互い違いに組付けたものを一対とし、各ホイール3、3、13、13、のR側、L側とする。正面図のC-C断面もしくは、D-D断面は、各ホイール3、13、の各両側面(P面、Q面)に施された各凹状の溝部3a、3a、13a、13a、にて、各止め金4、14、の付勢時の位置決めを提供し、その各一角に止め金4との係合用の山状の凸部3b、3b、もしくは、止め金14との係合用の角穴13bを備える。
図4、図6において、各止め金4、14、の斜視図を示し、各U字形に形成された壁の一角に角穴4a、4a、もしくは、両壁の一角に内側に板厚分、斜めに折り曲げられたフック14a、14a、と回転軸2の抜け防止の為の各両端折り曲げ4b、4b、14b、14b、を備え、その各U字形に形成された内壁にて、各ホイール3、13、の両側面(P面、Q面)に施された各凹状の溝部3a、3a、13a、13a、に金属の持つ性質のスプリングバックにて付勢し挟持され、その凹み状の溝部3a、3a、の一角に形成された山状の凸部3b、3b、にて、角穴4a、4a、もしくは、凹み状の溝部13a、13a、の一角に形成された角穴13bにて、壁の内側に板厚分、斜めに折り曲げられたフック14a、14aにて係合され、固着される。各正面図によるE-E断面、F-F断面は各係合部の断面を示す。
図7は全方向移動型車輪100の分解図であり、ホイール3、3、13、13、が向かい合って互い違いに組み付けられる状態と、樽型ローラー1、1、が回転軸2、2、を備えた形でホイール3、13、がU字形の溝3d、13dに挿入出来る状態と、止め金4、4、14、14、がワンタッチでホイール3、3、13、13、に挿入出来る状態を示す。この組合せにより本発明の全方向移動型車輪が成立する。
1 樽型ローラー
2 回転軸
3 ホイール
3a 止め金位置決め用溝
3b 止め金系合用山状の凸部
3d 回転軸支持用U字形の溝
4 止め金
4a 止め金の係合用角穴
4b 止め金の両端折り曲げ部
13 ホイール
13a 止め金位置決め用溝
13b 止め金係合用角穴
13d 回転軸支持用U字形の溝
14 止め金
14a 止め金の係合用フック
14b 止め金の両端折り曲げ部
100 全方向移動型車輪
2 回転軸
3 ホイール
3a 止め金位置決め用溝
3b 止め金系合用山状の凸部
3d 回転軸支持用U字形の溝
4 止め金
4a 止め金の係合用角穴
4b 止め金の両端折り曲げ部
13 ホイール
13a 止め金位置決め用溝
13b 止め金係合用角穴
13d 回転軸支持用U字形の溝
14 止め金
14a 止め金の係合用フック
14b 止め金の両端折り曲げ部
100 全方向移動型車輪
Claims (4)
- 水平回転軸廻りに前後方向に回転して進む動作と、R側、L側に互い違いに円周等分に配置された複数の隣接する樽型ローラー(1、1)による左右に進む回転動作を可能とする全方向移動型車輪(100)において、前記樽型ローラー(1、1)と、その回転を支持する回転軸(2、2)とその前記回転軸(2、2)の両端を支持するホイール(3、3、13、13)とその前記ホイール(3、3、13、13)からの前記回転軸(2、2)の外れ防止及び抜け防止の為の固定用止め金(4、4、14、14)によって構成され、台車等における走行時、左右隣接した前記樽型ローラー(1、1)の同時接地箇所(Z)からの異音(カタカタ音)の発生の解消とガタ付きの無いスムーズな走行を提供する為に、左右隣接する前記樽型ローラー(1、1)の同時接地箇所に円周上の欠け又は凹みを無くす為の、重なり代(W)を備えたことを特徴とする全方向移動型車輪。
- 前記ホイール(3、3、13、13)において、水平回転軸を中心に円周等分に放射状に伸びた複数のアームを持ち、そのアームの端部に、それぞれ前記回転軸(2、2)の両端を支持するU字形の溝(3d、3d、13d、13d)を備え、水平回転軸廻りの垂直断面から見た両側面、P面、Q面、のQ面側にボス部(3e、13e)を形成し、向かい合わせに同じものを互い違いに組付けたものを一対とし、前記ホイール(3、3、13、13)のR側、L側とする。そのR側、L側の各両側面(P面、Q面)に形成された、凹状の溝(3a、3a、13a、13a)に、U字形の断面を持った、前記止め金(4、4、14、14)の両側の内壁にて、金属の持つスプリングバックの性質を利用して付勢し、挟持し、固着させることで、ボルトレス化が提供され、取り付けボルトの緩み等による不具合の解消と、ボルトの組付け工程の削減による組付けコストの低減が提供できることを特徴とする請求項1に記載の全方向移動型車輪。
- 前記ホイール(3、3)及び前記止め金(4、4)において、上記、請求項2に加え、前記ホイール(3、3)のR側、L側の各両側面(P面、Q面)に施された前記凹状の溝部(3a、3a)の一角に山状の凸部(3b、3b)を備え、そこにU字形の断面を持った、前記止め金(4、4)の両側の壁の一角に形成された角穴(4a、4a)にて係合し、前記回転軸(2、2)の外れ防止を提供し、又前記止め金(4、4)は前記回転軸(2、2)の両端を支持している前記ホイール(3、3)の前記U字形の溝(3d、3d)からの抜け防止の為の両端折り曲げ部(4b、4b)を備え、前記ホイール(3、3)に、固着することでボルトレス化を提供することを特徴とする請求項1、請求項2に記載の全方向移動型車輪。
- 前記ホイール(13、13)及び前記止め金(14、14)において、上記、請求項2に加え、前記ホイール(13、13)のR側、L側の各両側面(P面、Q面)に施された前記凹状の溝部(13a、13a)の一角に角穴(13b)を備え、そこにU字形の断面を持った、前記止め金(14、14)の両側の壁の一角に、それぞれ内側に前記止め金(14、14)の板厚分、斜めに折り曲げられたフック(14a、14a)にて係合し、前記回転軸(2、2)の外れ防止を提供し、又前記止め金(14、14)は前記回転軸(2、2)の両端を支持している前記ホイール(13、13)の前記U字形の溝(13d、13d)からの抜け防止の為の両端折り曲げ部(14b、14b)を備え、前記ホイール(13、13)に、固着することでボルトレス化を提供することを特徴とする請求項1、請求項2に記載の全方向移動型車輪。
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2022
- 2022-01-14 JP JP2022014518A patent/JP2023007357A/ja active Pending
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