JP2023006746A - 舶用舵取機の監視装置及び監視方法 - Google Patents

舶用舵取機の監視装置及び監視方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023006746000001
【課題】油圧アクチュエータと、当該油圧アクチュエータと閉回路で接続された油圧ポンプを各々に有する複数のポンプユニットとを備える舶用舵取機において、複数のポンプユニットを適切に切り替えるための技術を提供する。
【解決手段】舶用舵取機の監視装置は、複数のポンプユニットを監視対象とし、監視対象の稼働状態を表す少なくとも1種類の計測値を取得し、計測値に基づいて監視対象の各々について稼働状態の指標である状態レベルを求め、監視対象の状態レベルに基づいて監視対象の各々について稼働と停止を判定する、少なくとも1つの処理デバイスを備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、舶用舵取機の状態を監視する監視装置及び監視方法に関する。
従来から、舵板と連結された舵軸を舵柄を介して回転させる油圧アクチュエータを備える舶用舵取機が知られている。油圧アクチュエータは1つの舵柄に対して一対の油圧シリンダを有し、これらの油圧シリンダの動作を制御する油圧回路が舶用舵取機に備えられる。油圧回路は、油圧ポンプから油圧アクチュエータへ作動油を給排する複数系統の閉回路を有し、複数系統のうち1又は2系統が同時に使用される。特許文献1は、この種の舶用舵取機を開示する。
特許文献1の舵取機では、舵柄を作動させる油圧アクチュエータが、第1油圧系統及び第2油圧系統の2系統の油圧回路により駆動される。各油圧系統は、作動油の流路を切り替える油圧切換弁を有する。油圧切換弁の動作と油圧切換弁を作動させる電磁弁への指令信号との比較に基づいて油圧系統におけるハイドロロック現象発生の有無が検出され、ハイドロロック現象が発生していればそれが報知される。操舵者は、警報ランプにより異常が報知されると、異常が報知された油圧系統を直ちに停止させる。
特開平9-76997号公報
上記特許文献1の舵取機では、2つの油圧系統のうちハイドロロック現象が発生した油圧系統を特定することができるが、当該油圧系統の停止操作は操舵者によって行われる。また、特許文献1では、2つの油圧系統のうち一方が停止した場合に他方を起動することについては開示されていない。
舶用舵取機では、1つの油圧アクチュエータに対して2つ以上の複数のポンプユニットを備えたものがある。このような舶用舵取機では、通常、少なくとも1つのポンプユニットが停止しており、稼働中のポンプユニットに異常が発生した場合に、異常なポンプユニットの稼働が停止され、停止中のポンプユニットが代替起動される。従来、このようなポンプユニットの起動及び停止の操作は操舵者によって行われている。本願の発明者らは、舶用舵取機の自動運転の実現のために、稼働するポンプユニットの自動切り替えを検討している。ここで、異常なポンプユニットの稼働が停止され且つ停止中のポンプユニットが代替起動されるような単純な切替が行われるのではなく、複数のポンプユニットが適切に運用されることが求められる。
そこで、本開示に係る舶用舵取機の監視装置は、舵板と連結された舵軸を回転させる少なくとも1つの油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータと接続された油圧ポンプを各々に有する複数のポンプユニットとを備え、前記複数のポンプユニットのうち1又は複数が同時に稼働して前記油圧アクチュエータへ作動油が給排されることにより当該油圧アクチュエータが動作する舶用舵取機の監視装置であって、
前記複数のポンプユニットを監視対象とし、
前記監視対象の稼働状態を表す少なくとも1種類の計測値を取得し、前記計測値に基づいて前記監視対象の各々について稼働状態の指標である状態レベルを求め、前記監視対象の前記状態レベルに基づいて前記監視対象の各々について稼働と停止を判定する、少なくとも1つの処理デバイスを備えることを特徴としている。
また、本開示に係る舶用舵取機の監視方法は、舵板と連結された舵軸を回転させる少なくとも1つの油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータと接続された油圧ポンプを各々に有する複数のポンプユニットとを備え、前記複数のポンプユニットのうち1又は複数が同時に稼働して前記油圧アクチュエータへ作動油が給排されることにより当該油圧アクチュエータが動作する舶用舵取機の監視方法であって、
前記複数のポンプユニットを監視対象とし、
少なくとも1つの処理デバイスが、前記監視対象の稼働状態を表す少なくとも1種類の計測値を取得すること、前記計測値に基づいて前記監視対象の各々について稼働状態の指標である状態レベルを求めること、及び、前記監視対象の前記状態レベルに基づいて前記監視対象の各々について稼働と停止を判定すること、を含むことを特徴としている。
本開示によれば、油圧アクチュエータと、当該油圧アクチュエータと接続された油圧ポンプを各々に有する複数のポンプユニットとを備える舶用舵取機において、複数のポンプユニットを適切に切り替えるための技術が提供される。
図1は、本開示の第1実施形態に係る舶用舵取機及びその監視装置の概略構成を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る舶用舵取機の油圧回路図である。 図3は、第1実施形態に係る監視装置の概略構成を示す図である。 図4は、第1実施形態の変形例1に係る舶用舵取機及びその監視装置の概略構成を示す図である。 図5は、第1実施形態の変形例1に係る監視装置の概略構成を示す図である。 図6は、本開示の第2実施形態に係る舶用舵取機の概略構成を示す図である。 図7は、第2実施形態に係る舶用舵取機の油圧回路図である。
〔第1実施形態〕
図1は、本開示の第1実施形態に係る舶用舵取機1及びその監視装置8の概略構成を示す図である。図1に示すように、船舶10は、舶用舵取機1と、舶用舵取機1の状態を監視する監視装置8と、舶用舵取機1を操舵する操船制御装置6とを搭載する。舶用舵取機1は、舵板21と、舵板21と連結された舵軸22と、舵軸22を回転させる油圧アクチュエータ3とを備える。
図2は、第1実施形態に係る舶用舵取機1の油圧回路図である。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る油圧アクチュエータ3は、舵軸22に固定された舵柄23を介して舵軸22を回転させる1ラム2シリンダ型である。油圧アクチュエータ3は、舵軸22の軸方向と直交する方向に延びる棒状のラム31と、ラム31の両端がそれぞれ挿入された一対のシリンダ32とを含む。ラム31の中央にはピン33が設けられており、このピン33が舵柄23と係合している。油圧アクチュエータ3は、操船制御装置6からの操舵指令に従って一対のシリンダ32に対し作動油を給排してラム31を移動させることにより、舵軸22を回動する。
本実施形態に係る舶用舵取機1は、油圧アクチュエータ3を作動させる圧力源として、第1乃至第4の4つのポンプユニット2A,2B,2C,2Dを備える。以下、第1乃至第4のポンプユニット2A,2B,2C,2Dが特に区別されない場合は、アルファベットの添え字を省略して単に「ポンプユニット2」と表す。1つの油圧アクチュエータ3に対するポンプユニット2の数は2つ以上であればよく、本実施形態に限定されない。ポンプユニット2の各々は、油圧アクチュエータ3との間に閉回路が形成されるように、油圧アクチュエータ3と油圧回路で接続されている。
本実施形態において、各ポンプユニット2は、実質的に同じ構成を有する。図2では、油圧アクチュエータ3と各々閉回路で接続された第1乃至第3の3つのポンプユニット2A,2B,2Cが示され、第4ポンプユニット2Dは省略されている。また、図2では、1つの油圧アクチュエータ3に複数のポンプユニット2が接続された油圧回路の一例が示されたに過ぎず、油圧回路の構成は本図に限定されない。例えば、本開示の油圧回路においてポンプユニット2の各々は油圧アクチュエータ3と閉回路で接続されているが、ポンプユニット2の各々は油圧アクチュエータ3と開回路で接続されていてもよい。
各ポンプユニット2は、油圧ポンプ4と、油圧ポンプ4を駆動する電動モータ5と、油圧ポンプ4と油圧アクチュエータ3との間の作動油の流れの阻止と許容とを切り替えるオイルブロック弁52とを備える。
油圧ポンプ4は、回転するシリンダブロックに複数のピストンが往復自在に保持されたアキシャルピストン式の油圧ポンプである。油圧ポンプ4は、一対のシリンダ32のうち一方へ作動油を供給するとともに、他方から作動油を回収する。本実施形態に係る油圧ポンプ4は、斜板がセンターから両方向に傾倒可能な可変容量型の斜板ポンプである。斜板の傾倒方向及び角度は、操船制御装置6の指令を受けて動作するユニットコントローラ54からの出力に応じてレギュレータ55により変更される。
電動モータ5は油圧ポンプ4を駆動する。電動モータ5の起動と停止は操船制御装置6によって制御される。本実施形態では、電動モータ5の回転数は一定である。但し、油圧ポンプ4は、可変容量型の斜軸ポンプであってもよい。或いは、油圧ポンプ4が固定容量型であるとともに、電動モータ5がサーボモータであり、ユニットコントローラ54からの出力に応じて油圧ポンプ4の回転方向及び回転数が変更されてもよい。
油圧ポンプ4は一対の給排ポートを有し、各給排ポートに給排ライン41が接続されている。一対の給排ライン41の各々が異なるシリンダ32と接続されている。これにより油圧アクチュエータ3と油圧ポンプ4との間で閉回路が形成されている。閉回路への作動油の補給のために、給排ライン41には、逆止弁が設けられたタンクライン51が接続されている。なお、各ポンプユニット2の給排ライン41は他のポンプユニット2の給排ライン41から独立していてもよいし、複数のポンプユニット2が給排ライン41の一部を共用していてもよい。
一対の給排ライン41には、オイルブロック弁52が設けられている。オイルブロック弁52は、ユニットコントローラ54の制御を受けて動作するアンロード弁56によって、中立位置のアンロード状態から作動位置へ切り替えられる。また、オイルブロック弁52は、パイロット圧を受けて中立位置から作動位置へ切り替わる。オイルブロック弁52が中立位置にあるとき、油圧ポンプ4から出た作動油が油圧アクチュエータ3へ送られずに油圧ポンプ4又はタンクライン51へ流れるように一対の給排ライン41がバイパス接続され、且つ、油圧アクチュエータ3から油圧ポンプ4への作動油の流れがチェック弁によって阻止される。オイルブロック弁52が作動位置にあるとき、一対の給排ライン41によって油圧ポンプ4と油圧アクチュエータ3とを接続する閉回路が成立する。閉回路の圧力を一定値以下に保つため、リリーフ弁が一対の給排ライン41の各々に設けられてもよい。
図1に戻って、舶用舵取機1は、舶用舵取機1の状態を表す各種情報を検出又は測定するための計器類44を備えている。例えば、舶用舵取機1の各ポンプユニット2には、電源電圧を計測する電圧センサ、電動モータ5の回転数を検出する回転数センサ、油圧回路の圧力を計測する油圧センサ、制御用通信の接続センサ、監視用通信の接続センサ、ハイドロロックを検出するハイドロロック検出器、作動油の油温を検出する油温センサ、タンクの油面レベルを検出するレベルセンサ、シリンダ32からの油滴下量を検出する滴下量センサ、制御機器の温度を検出する温度センサ、及び、各弁の動作状態を検出するバルブセンサのうち少なくとも1つのセンサが設けられている。また、舶用舵取機1には、舵軸22又は舵板21の回転角度を検出する舵角センサ、舵軸22又は舵板21の振動を検出する振動センサが設けられている。
上記構成の舶用舵取機1の状態は、監視装置8によって監視される。監視装置8は、複数のポンプユニット2A,2B,2C,2Dを監視対象とする。監視装置8は、複数のポンプユニット2A,2B,2C,2Dに加えて油圧アクチュエータ3を監視対象としてもよい。但し、監視装置8の監視対象は、上記に限定されない。
図3は、監視装置8の概略構成を示す図である。監視装置8は、処理デバイス81と、処理デバイス81に対し情報の書き込みと読み出しが可能に接続された記憶デバイス82とを備える。処理デバイス81には、記憶デバイス82、計器類44、操船制御装置6、各ポンプユニット2のユニットコントローラ54などが接続されている。監視装置8は、前述の計器類44から検出信号(測定値及び分析結果を含む)を取得する。
処理デバイス81は、例えば、プロセッサを備え当該プロセッサが所定のアプリケーションプログラムを読み出して実行することによって、異常検知部811、ポイント算出部812、及び状態遷移判定部813として機能する。
異常検知部811は、計器類44から取得した検出信号(測定値)に基づいて、舶用舵取機1の異常を検出する。異常検知部811によって検知され得る異常の項目は、次の表1に例示される通りである。異常検知部811は、公知の手法によって異常を検知してよい。例えば、異常検知部811は、電源電圧を計測する電圧センサの検出信号に基づいて電源電圧の低下又は上昇、或いは差動限界超過の異常を検知することができる。例えば、異常検知部811は、測定値と所定の閾値とを比較し、測定値が所定の閾値を超える又は下回るときに異常を検知する。
Figure 2023006746000002
異常検知部811は、異常を検知すると、検知された異常の項目、異常が発生した場所、異常が発生した時刻などを含む異常検知情報をポイント算出部812へ出力する。異常が発生した場所は、例えば、油圧アクチュエータ3、舵軸22及び舵柄23を含む舵本体、第1乃至第4のポンプユニット2A,2B,2C,2Dなどに分類される。なお、異常検知部811は、監視装置8から独立して構成されていてもよい。例えば、操船制御装置6が異常検知機能を備え、操船制御装置6で検知された異常が監視装置8へ伝達されてもよい。
異常検知情報を取得したポイント算出部812は、異常の項目と異常ポイントとの関係を定めた異常項目-異常ポイント情報を利用して、検知された異常の項目に対応する異常ポイントを導出する。異常項目-異常ポイント情報は、ポイント算出部812に備えられたメモリ又は記憶デバイス82に予め記憶されている。異常ポイントは、舶用舵取機1に関わる様々な異常の異常レベルを共通の尺度で表したものであり、異常レベルを表す指標となる。異常ポイントは、異常レベルと対応して大きくなる又は小さくなる値であってよい。本実施形態では、異常ポイントは整数で表される。ポイント算出部812は、異常ポイントを更に含む異常検知情報を状態遷移判定部813へ出力する。
異常検知情報を取得した状態遷移判定部813は、各監視対象の状態レベルを求める。直前の各監視対象の状態レベルは、記憶デバイス82に記憶されている。状態遷移判定部813は、直前の各監視対象の状態レベルを記憶デバイス82から読み出す。状態遷移判定部813は、読み出した直前の各監視対象の状態レベルに、異常ポイントを加えて、遷移後の状態レベルを求める。状態遷移判定部813は、遷移後の状態レベルを記憶デバイス82に記憶させる。これにより、記憶デバイス82に記憶された状態レベルが更新される。
状態遷移判定部813は、遷移後の状態レベルに基づいて、稼働中の監視対象の稼働と停止を所定のルールに則って判定する。監視対象がポンプユニット2である場合には、停止に代えて、ホットスタンバイとコールドスタンバイが判定されてもよい。なお、ホットスタンバイ及びコールドスタンバイは何れも停止に分類されるが、ホットスタンバイは油圧ポンプ4は稼働しているが油圧アクチュエータ3へ作動油が流れないように維持されている状態であり、コールドスタンバイは油圧ポンプ4が停止して油圧アクチュエータ3へ作動油が流れない状態である。また、状態遷移判定部813は、停止と判定した場合に、遷移後の状態レベルに基づいて、代わりに起動する監視対象を所定のルールに則って選択してもよい。監視対象の稼働と停止を判定するルール及び代替起動する監視対象を選択するルールは任意に設定することができる。
状態遷移判定部813は、稼働中の監視対象の稼働と停止の判定結果を記憶デバイス82に記憶させる。代替起動する監視対象の選択結果がある場合には、選択された監視対象を識別する情報も、記憶デバイス82に記憶させる。
また、状態遷移判定部813は、停止と判定した場合には、操船制御装置6へ切替信号を出力する。切替信号には、停止させる監視対象と起動する監視対象の識別情報が含まれていてよい。状態遷移判定部813は、稼働停止と判定した場合には、起動/停止を切り替える監視対象へ切替信号を出力してもよい。この切替信号に基づいて、停止させる監視対象は停止され、起動させる監視対象は起動される。また、監視対象がポンプユニット2であって、ホットスタンバイへ切り替えるポンプユニット2がある場合には、対象のポンプユニット2がコールドスタンバイからホットスタンバイへ切り替えられる。但し、状態遷移判定部813は、船橋に設けられたモニタディスプレイなどの表示出力装置を通じて、停止させる監視対象と起動する監視対象の識別情報を報知してもよい。この場合、報知を受けた操船者が手動で監視対象の切り替え操作を行ってもよい。以下、監視装置8の処理を具体的な事例に当てはめて説明する。
<事例1>
事例1では、監視装置8の監視対象は第1乃至第4のポンプユニット2A,2B,2C,2Dである。表2には、事例1における第1乃至第4のポンプユニット2A,2B,2C,2Dの、直前の状態レベル、異常ポイント、遷移後の状態レベル、及び稼働状況が示されている。
Figure 2023006746000003
事例1の直前の稼働状況では、第1ポンプユニット2Aのみが稼働し、第2ポンプユニット2B,第3ポンプユニット2C、及び第4ポンプユニット2Dは停止している。なお、稼働中のポンプユニット2では、オイルブロック弁52が作動位置にあり、且つ、電動モータ5が作動している。コールドスタンバイのポンプユニット2では、オイルブロック弁52が中立位置にあり、且つ、電動モータ5が停止している。ホットスタンバイのポンプユニット2では、オイルブロック弁52が中立位置にあり、且つ、電動モータ5が作動している。
事例1において、直前の状態レベルは第1ポンプユニット;0.1、第2ポンプユニット;1.2、第3ポンプユニット;0.3、第4ポンプユニット;0.4である。状態レベルは値が小さいほど良好である。状態レベルの整数部分の値は、蓄積された異常ポイントを表す。状態レベルの小数部分の値は、起動優先順位を表す任意の値である。起動優先順位が高いほど、状態レベルの小数部分の値は小さくなる。例えば、整備中で使用不可のポンプユニット2の状態レベルの小数部分の値は起動優先順位の最も低い9となる。状態レベルの小数部分の値が等しい場合は、起動優先順位の序列が無い又は同列である。
事例1では、第1ポンプユニット2Aについて異常ポイント1.0の異常が検知されたので、遷移後の状態レベルは、第1ポンプユニット;1.1、第2ポンプユニット;1.2、第3ポンプユニット;0.3、第4ポンプユニット;0.4となる。
事例1において、稼働中のポンプユニット2の遷移後の状態レベルと全ての停止中のポンプユニット2の遷移後の状態レベルとを比較し、前者が後者よりも高ければ「稼働停止」と判定し、それ以外では「稼働継続」と判定することを、第1ルールとする。第1ルールは、監視対象がポンプユニット2である場合に監視対象の稼働と停止を判定するために使用されるルールである。稼働中の第1ポンプユニット2Aの遷移後の状態レベルは停止中の第3ポンプユニット2C及び第4ポンプユニット2Dの遷移後の状態レベルと比較して高いことから、状態遷移判定部813は稼働停止と判定する。
事例1において、停止中のポンプユニット2のうちの遷移後の状態レベルの最も低いポンプユニット2を代替起動するポンプユニット2に選択することを、第2ルールとする。第2ルールは、監視対象がポンプユニット2である場合に、代替起動させるポンプユニット2を選択するために使用されるルールである。停止中のポンプユニット2のうち第3ポンプユニット2Cの状態レベルが最も低いことから、状態遷移判定部813は、第3ポンプユニット2Cを選択する。
なお、事例1の第2ルールでは、停止中のポンプユニット2のうちの1つを起動するポンプユニット2として選択するが、停止するポンプユニット2の数と起動するポンプユニット2の数は必ずしも同一とはならない。例えば、事例1及び事例2の第2ルールは、1つのポンプユニット2が停止する場合に、停止中のポンプユニット2のうち状態レベルの低いものから順に2つのポンプユニット2を選択するものであってよい。例えば、事例1の第2ルールは、1つのポンプユニット2を停止させる場合に、停止中のポンプユニット2のうち状態レベルの最も低いポンプユニット2を起動するポンプユニット2として選択し、状態レベルの2番目に低いポンプユニット2を停止(ホットスタンバイ)とするポンプユニット2として選択してもよい。
<事例2>
事例2では、監視装置8の監視対象は第1乃至第4のポンプユニット2A,2B,2C,2Dである。表3には、事例2における第1乃至第4のポンプユニット2A,2B,2C,2Dの、直前の状態レベル、異常ポイント、遷移後の状態レベル、及び稼働状況が示されている。
Figure 2023006746000004
事例2の直前の稼働状況では、第1ポンプユニット2Aのみが稼働し、第2ポンプユニット2B,第3ポンプユニット2C、及び第4ポンプユニット2Dは停止している。直前の状態レベルは第1ポンプユニット;0.1、第2ポンプユニット;2.2、第3ポンプユニット;2.3、第4ポンプユニット;2.4である。ここで、第1ポンプユニット2Aについて異常ポイント1.0の異常が検知されると、遷移後の状態レベルは第1ポンプユニット;1.1、第2ポンプユニット;2.2、第3ポンプユニット;2.3、第4ポンプユニット;2.4となる。
事例2では、状態遷移判定部813は事例1と同じ第1ルールを用いる。遷移後の状態レベルは第1ポンプユニット2Aが全ての停止中のポンプユニット2B,2C,2Dの遷移後の状態レベルよりも低いことから、状態遷移判定部813は稼働継続と判定する。
<事例3>
事例3では、監視装置8の監視対象は第1乃至第4のポンプユニット2A,2B,2C,2Dである。表4には、事例3における第1乃至第4のポンプユニット2A,2B,2C,2Dの、直前の状態レベル、異常ポイント、遷移後の状態レベル、及び稼働状況が示されている。
Figure 2023006746000005
事例3の直前の稼働状況では、第1ポンプユニット2Aのみが稼働し、第2ポンプユニット2B,第3ポンプユニット2C、及び第4ポンプユニット2Dは停止している。状態遷移判定部813は、異常の検知の有無にかかわらず、定期的(例えば、数カ月ごと)に稼働時間ポイントを加味した遷移後の状態レベルを求め、この遷移後の状態レベルに基づいて舶用舵取機1の状態を監視してもよい。稼働時間ポイントは監視対象の累計稼働時間に基づく値であり、累計稼働時間が長くなるほど稼働時間ポイントの値は大きくなる。監視対象の累計稼働時間は、計器類44で計測されてもよいし、操船制御装置6が備えるタイマでカウントされてもよい。稼働時間ポイントは累計稼働時間に対し一次関数的に増える値であってもよいし、二次関数的に増える値でもよい。記憶デバイス82には各ポンプユニット2の累計稼働時間と、累計稼働時間と稼働時間ポイントとの関係を表す情報が記憶されており、状態遷移判定部813はこれらの情報を用いて各ポンプユニット2の累計稼働ポイントを求めることができる。
事例3において、直前の状態レベルは第1ポンプユニット;1.1、第2ポンプユニット;2.2、第3ポンプユニット;1.4、第4ポンプユニット;2.3である。状態遷移判定部813は、直前の状態レベルに稼働時間ポイントを加算する。遷移後の状態レベルは第1ポンプユニット;1.7、第2ポンプユニット;2.3、第3ポンプユニット;1.5、第4ポンプユニット;2.4となる。
事例3では、状態遷移判定部813は事例1と同じ第1ルール及び第2ルールを用いる。第1ポンプユニット2Aの遷移後の状態レベルよりも停止中の第3ポンプユニット2Cの遷移後の状態レベルが低いことから、状態遷移判定部813は稼働停止と判定する。また、第3ポンプユニット2Cの遷移後の状態レベルが最も低いことから、監視装置8は第3ポンプユニット2Cを選択する。
上記の事例1乃至3において、第1ルールは稼働中のポンプユニット2と停止中のポンプユニット2の遷移後の状態レベルを比較するものであるが、第1ルールは稼働中のポンプユニット2と所定の閾値とを比較するものであってもよい。例えば、事例1乃至3において、稼働中のポンプユニット2の遷移後の状態レベルが所定の閾値(例えば、3)を超えれば「停止」と判定し、それ以外では「稼働継続」と判定することを第1ルールとしてもよい。このように、第1ルールと第2ルールは独立して設定することができ、また、第1ルールと第2ルールの各々は個々の舶用舵取機1に応じて適切に設定されることが望ましい。
〔変形例1〕
次に、第1実施形態の変形例について説明する。図4は、本開示の第1実施形態の変形例1に係る舶用舵取機1及びその監視装置80の概略構成を示す図であり、図5は、第1実施形態の変形例1に係る監視装置80の概略構成を示す図である。なお、本変形例の説明においては、前述の第1実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4及び図5に示すように、変形例1に係る舶用舵取機1の監視装置80は、前述の第1実施形態と異なる。舶用舵取機1の構成は、前述の第1実施形態のものと実質的に同一であるから、舶用舵取機1についての詳細な説明は省略する。
監視装置80は、ポンプユニット2の各々に設けられたユニット監視部8Aと、ユニット監視部8Aと通信可能な中央監視部8Bとを有する。各種の計器類44は、ユニット監視部8Aから独立して設けられていてもよいし、ユニット監視部8A内に設けられていてもよい。
ユニット監視部8Aは、異常検知部811及びポイント算出部812の機能を備える。異常検知部811とポイント算出部812の機能は前述の第1実施形態のものと実質的に同一である。ポンプユニット2に設けられたユニット監視部8Aは、当該ポンプユニット2の異常を検知し、検知した異常について異常ポイントを求め、異常ポイントを含む異常検出情報を中央監視部8Bへ伝達する。例えば、第1ポンプユニット2Aに設けられたユニット監視部8Aは、第1ポンプユニット2Aの異常を検知し、検知した異常について異常ポイントを求め、異常ポイントを含む異常検出情報を中央監視部8Bへ伝達する。
中央監視部8Bは、状態遷移判定部813の機能を備える。状態遷移判定部813の機能は、前述の第1実施形態のものと実質的に同一である。中央監視部8Bは、ユニット監視部8Aの各々から異常検出情報を取得し、遷移後の状態レベルを算出し、遷移後の状態レベルに基づいて、稼働中のポンプユニット2の停止と稼働を第1ルールに則って判定する。また、中央監視部8Bは、稼働中のポンプユニット2の停止と判定した場合に、遷移後の状態レベルに基づいて、代わりに起動するポンプユニット2を第2ルールに則って選択する。
中央監視部8Bは、稼働中のポンプユニット2の停止と判定した場合には、操船制御装置6、及び/又は、起動/停止を切り替える対象のポンプユニット2へ切替信号を出力する。この切替信号に基づいて、停止対象のポンプユニット2は停止され、起動対象のポンプユニット2は起動される。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態を説明する。図6は、本開示の第2実施形態に係る舶用舵取機1A及びその監視装置8の概略構成を示す図であり、図7は第2実施形態に係る舶用舵取機1Aの油圧回路図である。なお、本実施形態の説明においては、前述の第1実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図6及び図7に示すように、本実施形態に係る舶用舵取機1Aは、2ラム4シリンダ型であって、1本の舵軸22に対し第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bの2つの油圧アクチュエータを備える。
第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bの各々は、舵軸22の軸方向と直交する方向に延びる棒状のラム31と、ラム31の両端がそれぞれ挿入された一対のシリンダ32とを有する。ラム31の中央にはピン33が設けられており、このピン33が舵軸22に固定された舵柄23と係合している。
舶用舵取機1Aは、第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bを作動させる圧力源として4つのポンプユニット2A,2B,2C,2Dを備える。但し、2つの油圧アクチュエータ3A,3Bに対するポンプユニット2の数は2つ以上であればよく、本実施形態に限定されない。ポンプユニット2の各々は、第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bとの間に閉回路が形成されるように、第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bと油圧回路で接続されている。各ポンプユニット2の構成は、前述の第1実施形態のものと実質的に同じであるから、説明を省略する。
図7では、油圧アクチュエータ3A,3Bと各々閉回路で接続された第1乃至第3の3つのポンプユニット2A,2B,2Cが示され、第4ポンプユニット2Dは省略されている。また、図7では、2つの油圧アクチュエータ3A,3Bの各々に複数のポンプユニット2が接続された油圧回路の一例が示されたに過ぎず、油圧回路の構成は本図に限定されない。
第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bの稼働と停止を切り替えるために、油圧回路にはアクチュエータ切替装置46が設けられている。アクチュエータ切替装置46は、第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bを使用する状態、第1油圧アクチュエータ3Aのみを使用する状態、及び、第2油圧アクチュエータ3Bのみを使用する状態に、油圧回路の接続構成を切り替えることができる。
アクチュエータ切替装置46は、第1切替弁46A及び第2切替弁46Bを含む。第1切替弁46A及び第2切替弁46Bは、例えば、操船制御装置6の指令を受けて動作する電磁弁であってよい。第1切替弁46A及び第2切替弁46Bは、作動位置にあるとき作動油の通過を許容し、中立位置にあるとき作動油の通過を阻止する。第1切替弁46A及び第2切替弁46Bが作動位置にある状態では、稼働しているポンプユニット2から第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bへ作動油が供給され、第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bが動作する。第1切替弁46Aが作動位置にあり第2切替弁46Bが中立位置にある状態では、第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bのうち一方が動作する。同様に、第1切替弁46Aが中立位置にあり第2切替弁46Bが作動位置にある状態では、第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bのうち一方が動作する。本実施形態では、稼働するポンプユニット2に応じて、第1切替弁46A及び第2切替弁46Bの作動/中立の組み合わせは異なる。
このように、アクチュエータ切替装置46では、稼働する油圧アクチュエータ3A,3Bを切り替えることができる。例えば、第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bの状態が良好であり、舵軸22に高トルクが要求される場合には、第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bの両方を稼働してよい。例えば、第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bのうち一方の状態が良好であり他方の状態が不良であれば、第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bのうち状態が良好な方のみを稼働してよい。
舶用舵取機1Aの状態は、監視装置8によって監視される。監視装置8の構成は前述の第1実施形態のものと実質的に同じであるから、詳細な説明を省略する。監視装置8は、舶用舵取機1Aの複数のポンプユニット2A,2B,2C,2Dを監視対象としてよい。監視装置8は、複数のポンプユニット2A,2B,2C,2Dに加えて、第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bを監視対象としてもよい。
監視装置8の異常検知部811が異常を検知し、ポイント算出部812が検知された異常の異常レベルを求め、状態遷移判定部813は遷移後の状態レベルを求める。状態遷移判定部813は、遷移後の状態レベルに基づいて、所定のルールに則って監視対象の稼働と停止を判断する。また、状態遷移判定部813は、停止を判定し、且つ、監視対象の代替起動が必要である場合には、遷移後の状態レベルに基づいて、所定のルールに従って代替起動する監視対象を選択する。
状態遷移判定部813は、監視対象の稼働と停止の判定結果と、代替起動する監視対象の選択結果がある場合は選択された監視対象を識別する情報とを、記憶デバイス82に記憶する。状態遷移判定部813は、稼働中の監視対象の停止を判定した場合は、操船制御装置6へ監視対象の稼働と停止の切替信号を出力する。以下、監視装置8の状態遷移判定部813の処理を具体的な事例に当てはめて説明する。
<事例4>
事例4では、監視装置8の監視対象は第1乃至第4のポンプユニット2A,2B,2C,2D、並びに、第1油圧アクチュエータ3A及び第2油圧アクチュエータ3Bである。
Figure 2023006746000006
事例4の直前の稼働状況では、第1ポンプユニット2A及び第3ポンプユニット2Cが稼働し、第2ポンプユニット2B及び第4ポンプユニット2Dは停止し、第1油圧アクチュエータ3Aが停止し、第2油圧アクチュエータ3Bが稼働している。状態遷移判定部813は、直前の状態レベルを記憶デバイス82から読み出す。直前の状態レベルは第1ポンプユニット;0.1、第2ポンプユニット;1.2、第3ポンプユニット;0.3、第4ポンプユニット;0.4、第1油圧アクチュエータ;1.1、第2油圧アクチュエータ;1.2である。ここで、第2油圧アクチュエータ3Bについて異常ポイント2.0の異常が検知されると、状態遷移判定部813は直前の状態レベルに異常ポイントを加算した遷移後の状態レベルを求める。遷移後の状態レベルは、第1ポンプユニット;0.1、第2ポンプユニット;1.2、第3ポンプユニット;0.3、第4ポンプユニット;0.4、第1油圧アクチュエータ;1.1、第2油圧アクチュエータ;3.2となる。
状態遷移判定部813は、ポンプユニット2の稼働と停止を第1ルールに則って判定する。また、状態遷移判定部813は、ポンプユニット2の停止を判定した場合に、遷移後の状態レベルに基づいて、代替起動するポンプユニット2を第2ルールに則って選択する。事例4において、状態遷移判定部813は事例1と同じ第1ルール及び第2ルールを用いる。第1ポンプユニット2Aの遷移後の状態レベルは、停止中のポンプユニット2B,2Dの遷移後の状態レベルよりも低いことから、状態遷移判定部813は稼働継続と判定する。また、第3ポンプユニット2Cの遷移後の状態レベルは、停止中のポンプユニット2B,2Dの遷移後の状態レベルよりも低いことから、状態遷移判定部813は稼働継続と判定する。
状態遷移判定部813は、油圧アクチュエータ3A,3Bの稼働と停止を第3ルールに則って判定する。第3ルールは、監視対象が油圧アクチュエータ3である場合に監視対象の稼働と停止を判定するために使用されるルールである。事例4において、油圧アクチュエータ3A,3Bの遷移後の状態レベルが所定の閾値(例えば、3)を超えれば「停止」と判定し、それ以外では「稼働」と判定することを第3ルールとする。稼働中の第2油圧アクチュエータ3Bの遷移後の状態レベルは閾値を上回ることから、状態遷移判定部813は停止と判定する。状態遷移判定部813は、第2油圧アクチュエータ3Bの停止を判定したので、代替起動する油圧アクチュエータ3を選択する。停止中の第1油圧アクチュエータ3Aの遷移後の状態レベルは閾値以下であるから、状態遷移判定部813は代替起動させる油圧アクチュエータ3として第1油圧アクチュエータ3Aを選択する。監視装置8は判定結果及び選択結果を操船制御装置6へ出力する。その結果、第1油圧アクチュエータ3Aでは停止から稼働に切り替えられ、第2油圧アクチュエータ3Bは稼働から停止に切り替えられる。なお、事例4では、2つの油圧アクチュエータ3のうち一方が稼働し他方が停止した状態にあることから、判定結果に基づいて稼働中の油圧アクチュエータ3を停止し、停止中の油圧アクチュエータ3を稼働させるが、2つの油圧アクチュエータ3のうち双方が稼働中の場合には一方の油圧アクチュエータ3が停止と判定されても代替起動させる油圧アクチュエータ3が選択されなくてもよい。
〔総括〕
以上に説明したように、本開示に係る船舶10は、
舵板21と連結された舵軸22を回転させる少なくとも1つの油圧アクチュエータ3,3A,3Bと、油圧アクチュエータ3,3A,3Bと接続された油圧ポンプ4を各々に有する複数のポンプユニット2とを備え、複数のポンプユニット2のうち1又は複数が同時に稼働して油圧アクチュエータ3,3A,3Bへ作動油が給排されることにより当該油圧アクチュエータ3,3A,3Bが動作するように構成された舶用舵取機1,1Aと、監視装置8,80とを備える。
そして、本開示に係る舶用舵取機1,1Aの監視装置8,80は、上記の舶用舵取機1,1Aの状態を監視する監視装置8,80であって、
複数のポンプユニット2を監視対象とし、
監視対象の稼働状態を表す少なくとも1種類の計測値を取得し、計測値に基づいて監視対象の各々について稼働状態の指標である状態レベルを求め、監視対象の状態レベルに基づいて監視対象の各々について稼働と停止を判定する、少なくとも1つの処理デバイス81を備える。
また、本開示に係る舶用舵取機1の監視方法は、上記の舶用舵取機1,1Aの状態を監視する監視方法であって、
複数のポンプユニット2を監視対象とし、
処理デバイス81が、監視対象の稼働状態を表す少なくとも1種類の計測値を取得すること、処理デバイス81が、計測値に基づいて監視対象の各々について稼働状態の指標である状態レベルを求めること、及び、処理デバイス81が、監視対象の状態レベルに基づいて監視対象の各々について稼働と停止を判定すること、を含むものである。
上記の舶用舵取機1の監視装置8,80及び監視方法によれば、複数の監視対象の各々について、稼働状態を表す計測値に基づく状態レベルが算出される。従って、複数の監視対象の状態レベルを総合的にみて、各監視対象の稼働と停止を判定することができる。よって、複数の監視対象の稼働と停止を適切に切り替えることができる。
上記の舶用舵取機1の監視装置8,80において、処理デバイス81は、計測値に基づいて監視対象の異常状態を求め、当該異常状態に基づいて状態レベルを求めてよい。
状態レベルは異常状態に基づいて算出されるので、稼働と停止の判定には異常状態が加味されている。よって、状態レベルに基づいて監視対象の稼働と停止が判定されることは、即ち、監視対象の異常状態に基づいて監視対象の稼働と停止が判定されることとなる。
上記の舶用舵取機1の監視装置8,80は、処理デバイス81と情報の読み出し及び書き込みが可能に接続され、監視対象の状態レベルを格納した少なくとも1つの記憶デバイス82を更に備え、処理デバイス81は、異常状態の指標である異常ポイントを求め、異常ポイントを記憶デバイス82に格納された状態レベルに加えることによって遷移後の状態レベルを求め、監視対象の遷移後の状態レベルに基づいて監視対象の各々について稼働と停止を判定してよい。
上記の舶用舵取機1の監視装置8,80によれば、検知された異常が加味された各ポンプユニット2の状態が、遷移後の状態レベルとして表される。そして、複数の監視対象の遷移後の状態レベルに基づいて、稼働中の監視対象の稼働と停止の判定が行われることから、自動的に判定結果が得られる。
また、上記の舶用舵取機1の監視装置8,80において、状態レベルは、蓄積された異常ポイントを表す第1部分と、監視対象の序列を表す第2部分とを含み、処理デバイス81は、稼働中の監視対象の停止を判定したときに、監視対象の遷移後の状態レベルの第1部分と第2部分に基づいて、監視対象の中から稼働中の監視対象の代わりに起動する監視対象を選択してよい。上記開示においては、第1部分が整数部分であり、第2部分が少数部分であるが、第1部分及び第2部分はこれに限定されない。
複数の監視対象の遷移後の状態レベルに基づいて、稼働中の監視対象の代わりに起動させる監視対象が選択されることから、稼働に関して優先順位の高い監視対象が客観的且つ自動的に選択される。また、上記のように表された状態レベルによって、起動される複数の監視対象の選択に関し複数の監視対象に任意の優先順位を付けることができる。また、メンテナンス中の監視対象がある場合には、その監視対象の序列を下げて選択候補の中から意図的に除外することができる。
操舵者の勘や経験に頼ることなく、稼働中の監視対象の稼働と停止の判定結果と、停止が判定されたときには代替起動させる監視対象の選択結果とが得られることから、稼働する監視対象の切替を自動的に行うことが可能となる。よって、上記の監視装置8,80が搭載された船舶10では、舶用舵取機1の稼働中の監視対象に異常が発生したときに、異常が発生した監視対象を停止させるともに、適切な監視対象を起動する処理を自動的に行って、航行を継続することができる。ひいては、自動運転、即ち、無人航行が可能な船舶10の実現に寄与できる。
また、上記の舶用舵取機1,1Aの監視装置8,80において、複数のポンプユニット2の状態レベルが、該当するポンプユニット2の累計稼働時間に対応した稼働時間ポイントを含んでいてよい。この場合、例えば、処理デバイス81は、複数のポンプユニット2の状態レベルに、該当するポンプユニット2の累計稼働時間に対応した稼働時間ポイントが加算された遷移後の状態レベルを求め、この遷移後の状態レベルで記憶デバイス82に格納される状態レベルを更新するように構成される。
このように状態レベルにポンプユニット2の累計稼働時間が加味されることによって、代替起動されるポンプユニット2の選択に関し累計稼働時間の少ないポンプユニット2が優先されることになる。これにより、複数のポンプユニット2の累計稼働時間を平準化することができる。
また、上記の舶用舵取機1,1Aの監視装置8,80において、処理デバイス81は、舶用舵取機1,1Aを制御する操船制御装置6と情報の送受信を可能に接続されており、監視対象の稼働と停止の判定結果を操船制御装置6へ出力してよい。
これにより、監視対象の稼働と停止を自動的に切り替えることができる。
また、上記の舶用舵取機1Aの監視装置80において、舶用舵取機1Aが複数の油圧アクチュエータ3A,3Bを備える場合に、監視対象が複数の油圧アクチュエータ3A,3Bを更に含んでいてよい。
上記の舶用舵取機1Aの監視装置80によれば、複数のポンプユニット2だけではなく複数の油圧アクチュエータ3A,3Bの状態も監視される。そして、複数の油圧アクチュエータ3A,3Bの状態が遷移後の状態レベルとして数値で客観的に表される。そして、複数の油圧アクチュエータ3A,3Bの遷移後の状態レベルに基づいて、使用中の油圧アクチュエータ3A,3Bの使用継続/使用停止の判定が行われることから、客観的且つ自動的に判定結果が得られる。
本明細書で開示する監視装置8、及び、監視装置80のユニット監視部8A並びに中央監視部8Bの機能は、開示された機能を実行するように構成又はプログラムされた汎用プロセッサ、専用プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、従来の回路、及び/又は、それらの組み合わせを含む回路、又は、処理回路を使用して実行できる。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含むため、処理回路又は回路と見做される。本開示において、回路、ユニット、又は手段は、列挙された機能を実行するハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示されているハードウェアであってもよいし、或いは、列挙された機能を実行するようにプログラム又は構成されているその他の既知のハードウェアであってもよい。ハードウェアが回路の一種と考えられるプロセッサである場合、回路、手段、又はユニットは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせであり、ソフトウェアはハードウェア及び/又はプロセッサの構成に使用される。
本開示に係る実施形態は、例示及び説明の目的で提示されたものであり、本開示を本明細書に開示される形態に限定することを意図するものではない。例えば、前述の詳細な説明では、本開示の様々な特徴は、本開示を合理化する目的で1つの実施形態に纏められている。但し、本開示に含まれる複数の特徴は、上記で論じたもの以外の代替の実施形態、構成、又は態様に組み合わせることができる。
また、本開示では油圧駆動式の舶用舵取機1について説明したが、複数の駆動系統を有する電動式舵取機にも本開示の監視装置及び監視方法を適用可能である。例えば、電動式舵取機において、一つの舵軸に対して複数の電動モータが動力伝達機構を介して接続されている場合に、複数の電動モータが監視装置及び監視方法の監視対象とされる。
1,1A:舶用舵取機
2,2A-2D:ポンプユニット
3,3A,3B:油圧アクチュエータ
4 :油圧ポンプ
5 :電動モータ
6 :操船制御装置
8,80:監視装置
8A :ユニット監視部
8B :中央監視部
10 :船舶
21 :舵板
22 :舵軸
81 :処理デバイス

Claims (8)

  1. 舵板と連結された舵軸を回転させる少なくとも1つの油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータと接続された油圧ポンプを各々に有する複数のポンプユニットとを備え、前記複数のポンプユニットのうち1又は複数が同時に稼働して前記油圧アクチュエータへ作動油が給排されることにより当該油圧アクチュエータが動作する舶用舵取機の監視装置であって、
    前記複数のポンプユニットを監視対象とし、
    前記監視対象の稼働状態を表す少なくとも1種類の計測値を取得し、前記計測値に基づいて前記監視対象の各々について稼働状態の指標である状態レベルを求め、前記監視対象の前記状態レベルに基づいて前記監視対象の各々について稼働と停止を判定する、少なくとも1つの処理デバイスを備える、
    舶用舵取機の監視装置。
  2. 前記処理デバイスは、前記計測値に基づいて前記監視対象の異常状態を求め、当該異常状態に基づいて前記状態レベルを求める、
    請求項1に記載の舶用舵取機の監視装置。
  3. 前記処理デバイスと情報の読み出し及び書き込みが可能に接続され、前記監視対象の前記状態レベルを格納した少なくとも1つの記憶デバイスを更に備え、
    前記処理デバイスは、前記異常状態の指標である異常ポイントを求め、前記異常ポイントを前記記憶デバイスに格納された前記状態レベルに加えることによって遷移後の前記状態レベルを求め、前記監視対象の遷移後の前記状態レベルに基づいて前記監視対象の各々について稼働と停止を判定する、
    請求項2に記載の舶用舵取機の監視装置。
  4. 前記状態レベルは、蓄積された前記異常ポイントを表す第1部分と、前記監視対象の序列を表す第2部分とを含み、
    前記処理デバイスは、稼働中の前記監視対象の停止を判定したときに、前記監視対象の遷移後の前記状態レベルの前記第1部分と前記第2部分に基づいて、前記監視対象の中から稼働中の前記監視対象の代わりに起動する前記監視対象を選択する、
    請求項3に記載の舶用舵取機の監視装置。
  5. 前記状態レベルが、累計稼働時間に対応した稼働時間ポイントを含む、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の舶用舵取機の監視装置。
  6. 前記処理デバイスは、前記舶用舵取機を制御する操船制御装置と情報の送受信を可能に接続されており、前記監視対象の稼働と停止の判定結果を前記操船制御装置へ出力する、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の舶用舵取機の監視装置。
  7. 前記舶用舵取機が複数の前記油圧アクチュエータを備え、
    前記監視対象が複数の前記油圧アクチュエータを更に含む、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の舶用舵取機の監視装置。
  8. 舵板と連結された舵軸を回転させる少なくとも1つの油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータと接続された油圧ポンプを各々に有する複数のポンプユニットとを備え、前記複数のポンプユニットのうち1又は複数が同時に稼働して前記油圧アクチュエータへ作動油が給排されることにより当該油圧アクチュエータが動作する舶用舵取機の監視方法であって、
    前記複数のポンプユニットを監視対象とし、
    少なくとも1つの処理デバイスが、前記監視対象の稼働状態を表す少なくとも1種類の計測値を取得すること、前記計測値に基づいて前記監視対象の各々について稼働状態の指標である状態レベルを求めること、及び、前記監視対象の前記状態レベルに基づいて前記監視対象の各々について稼働と停止を判定すること、を含む、
    舶用舵取機の監視方法。
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