JP2023006337A - フレキシブルギア、波動減速機、およびロボット - Google Patents

フレキシブルギア、波動減速機、およびロボット Download PDF

Info

Publication number
JP2023006337A
JP2023006337A JP2021108886A JP2021108886A JP2023006337A JP 2023006337 A JP2023006337 A JP 2023006337A JP 2021108886 A JP2021108886 A JP 2021108886A JP 2021108886 A JP2021108886 A JP 2021108886A JP 2023006337 A JP2023006337 A JP 2023006337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
retaining member
flexible
flexible gear
wave motion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021108886A
Other languages
English (en)
Inventor
健治 杉下
kenji Sugishita
勇樹 松下
Yuki Matsushita
裕二 前口
Yuji Maeguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Drive Technology Corp
Original Assignee
Nidec Shimpo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Shimpo Corp filed Critical Nidec Shimpo Corp
Priority to JP2021108886A priority Critical patent/JP2023006337A/ja
Priority to CN202210747218.8A priority patent/CN115539597A/zh
Publication of JP2023006337A publication Critical patent/JP2023006337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H49/00Other gearings
    • F16H49/001Wave gearings, e.g. harmonic drive transmissions
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/17Toothed wheels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
    • F16H57/021Shaft support structures, e.g. partition walls, bearing eyes, casing walls or covers with bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
    • F16H57/023Mounting or installation of gears or shafts in the gearboxes, e.g. methods or means for assembly
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/043Guidance of lubricant within rotary parts, e.g. axial channels or radial openings in shafts
    • F16H57/0431Means for guiding lubricant directly onto a tooth surface or to foot areas of a gear, e.g. by holes or grooves in a tooth flank
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0434Features relating to lubrication or cooling or heating relating to lubrication supply, e.g. pumps ; Pressure control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/045Lubricant storage reservoirs, e.g. reservoirs in addition to a gear sump for collecting lubricant in the upper part of a gear case
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/17Toothed wheels
    • F16H2055/176Ring gears with inner teeth

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

Figure 2023006337000001
【課題】フレキシブルギアの外歯を潤滑し、その耐摩耗性を向上させる。
【解決手段】フレキシブルギア40は、中心軸9を中心として軸方向に延びる可撓性の胴部41と、潤滑油を含む第1含油部材44とを有する。胴部41は、軸方向に延びる筒状の第1胴部411と、第1胴部の軸方向一方側に配置され、軸方向に延びる筒状の第2胴部412とを有する。第1含油部材44の径方向内側面は、第1胴部411の径方向外側面に接触する。また、第2胴部412は、径方向外側面から径方向外側へ突出する複数の外歯400を有する。これにより、フレキシブルギア40が可撓変形する際に第1含油部材44から潤滑油が染み出し、外歯400が潤滑される。
【選択図】図1

Description

本発明は、フレキシブルギア、波動減速機、およびロボットに関する。
従来、主として減速機に用いられる波動歯車装置が知られている(特許文献1)。
特開2006-132726号公報
従来の歯車装置および調和型減速機では、互いに噛み合うフレックススプライン(フレキシブルギア)の外歯の歯面とサーキュラスプライン(内歯歯車)の内歯の歯面との耐摩耗性を向上させるために、フレックススプラインの外歯の歯面とサーキュラスプラインの内歯の歯面とを、特定の種類の樹脂で形成している。
しかしながら、樹脂でフレキシブルギアを成型する場合、金属製のフレキシブルギアと比較して成型精度が低いという問題がある。その他にも、フレキシブルギアおよび内歯歯車の材料を変更すると、新たな製造装置を導入する必要がある等の問題が生じる。そこで、従来のフレキシブルギアおよび内歯歯車の材料を変更することなく、フレキシブルギアの外歯を潤滑して、フレキシブルギアの外歯の耐摩耗性を向上させることが好ましい。
本発明は、フレキシブルギアの外歯を潤滑できる技術を提供することを目的とする。
本願の例示的な実施形態に係るフレキシブルギアは、中心軸を中心として軸方向に延びる可撓性の胴部と、潤滑油を含む第1含油部材とを有するフレキシブルギアが提供される。前記胴部は、軸方向に延びる筒状の第1胴部と、軸方向に延び、前記第1胴部の軸方向一方側に配置される筒状の第2胴部と、を有する。前記第1含油部材の径方向内側面は、前記第1胴部の径方向外側面に接触する。前記第2胴部は、径方向外側面から径方向外側へ突出する複数の外歯を有する。
本願の例示的な実施形態に係るフレキシブルギアによれば、フレキシブルギアが可撓変形する際に第1含油部材から潤滑油が染み出し、外歯が潤滑される。
図1は、第1実施形態に係る波動減速機の縦断面図である。 図2は、第1実施形態に係る波動減速機の横断面図である。 図3は、第1実施形態に係る波動減速機の部分縦断面図である。 図4は、第1実施形態に係る波動減速機の部分縦断面図である。 図5は、第1実施形態に係る第1含油部材の斜視図である。 図6は、第1実施形態に係る可撓性軸受の斜視図である。 図7は、第1実施形態に係る第2含油部材の斜視図である。 図8は、変形例に係る第1含油部材の斜視図である。 図9は、変形例に係る第1含油部材の部分平面図である。 図10は、変形例に係る可撓性軸受の斜視図である。 図11は、変形例に係る第2含油部材の斜視図である。 図12は、変形例に係る第3含油部材の斜視図である。 図13は、波動減速機を備えたロボットの斜視図である。
以下、本願の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、波動減速機の中心軸と平行な方向を「軸方向」、波動減速機の中心軸に直交する方向を「径方向」、波動減速機の中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。ただし、上記の「平行な方向」は、略平行な方向も含む。また、上記の「直交する方向」は、略直交する方向も含む。
<1.第1実施形態>
<1-1.波動減速機の全体構成>
図1は、第1実施形態に係る波動減速機1の縦断面図である。なお、図1は、図2に示すA-O-A’断面における断面図である。図2は、波動減速機1の横断面図である。なお、図2は、図1のB-B断面における断面図である。
波動減速機1は、モータから得られる第1回転速度の回転運動を、第1回転速度よりも低い第2回転速度の回転運動に変速(減速)させつつ、後段へ伝達する装置である。波動減速機1は、例えば、小型ロボットの関節に、モータとともに組み込まれて使用される。ただし、本発明の波動減速機は、アシストスーツ、ターンテーブル、工作機械の割出盤、車椅子、無人運搬車等の他の機器に用いられるものであってもよい。
波動減速機1は、波動発生器20と、可撓性軸受30と、フレキシブルギア40と、内歯歯車50と、を有する。図1および図2に示すように、本実施形態の波動減速機1は、入力部材10、波動発生器20、可撓性軸受30、フレキシブルギア40、内歯歯車50、第1ハウジング60、第2ハウジング70、および、ころ軸受80を有する。
入力部材10は、減速前の第1回転速度で回転する部位である。本実施形態の入力部材10は、中心軸9に沿って延びる筒状である。入力部材10は、モータシャフトであってもよく、あるいは図外のモータと直接またはギア等の動力伝達機構を介して接続される部材であってもよい。モータを駆動させると、入力部材10が、中心軸9を中心として、第1回転速度で回転する。
波動発生器20は、フレキシブルギア40の後述する第2胴部412に、周期的な撓み変形を発生させる機構である。波動発生器20は、中心軸9を中心として回転可能である。上述したモータを駆動させると、入力部材10とともに波動発生器20も、中心軸9を中心として、第1回転速度で回転する。本実施形態の波動発生器20は、楕円状のカムである。入力部材10と波動発生器20とは、図1のように単一の部材で形成されていてもよく、別部材であってもよい。
可撓性軸受30は、波動発生器20とフレキシブルギア40との間に配置される。可撓性軸受30は、波動発生器20の径方向外側面と、第2胴部412の径方向内側面とを相対回転可能に接続する。可撓性軸受30は、波動発生器20の回転に応じて径方向に変位可能である。
可撓性軸受30は、可撓性内輪31、可撓性外輪32および複数の玉33を有する。可撓性軸受30は、ボールベアリングである。可撓性内輪31は、波動発生器20の径方向外側面に固定される。可撓性内輪31の径方向内側面は、波動発生器20の径方向外側面に固定される。可撓性外輪32の径方向外側面は、フレキシブルギア40の第2胴部412の径方向内側面に固定される。また、複数の玉33は、可撓性内輪31と可撓性外輪32との間において回転可能に配置される。なお、可撓性軸受30の詳細な構成については、後述する。
フレキシブルギア40は、撓み変形可能な薄型の環状の歯車である。本実施形態においては、フレキシブルギア40は、中心軸9と直交する断面において略楕円形状である。フレキシブルギア40は、中心軸9を中心として回転可能に支持される。本実施形態のフレキシブルギア40は、胴部41と、フランジ部42と、固定部43と、第1含油部材44とを有する。胴部41は可撓性であり、中心軸9を中心として軸方向に延びる。第1含油部材44は、潤滑油を含む。すなわち、フレキシブルギア40は、中心軸9を中心として軸方向に延びる可撓性の胴部41と、潤滑油を含む第1含油部材44と、を有する。第1含油部材44については、後述する。
胴部41は、中心軸9を中心として軸方向に筒状に延びる。胴部41は、第1胴部411と第2胴部412とを有する。第1胴部411および第2胴部412はいずれも、軸方向に延びる筒状である。第2胴部412は、第1胴部411の軸方向一方側に配置される。軸方向一方側は、第1ハウジング60から第2ハウジング70に向かう向きである。なお、図面中、軸方向一方側をD1、軸方向他方側をD2で示している。
フレキシブルギア40は、フランジ部42を有する。フランジ部42は、胴部41の軸方向他方側の端部から径方向外側へ広がる環状の部位である。固定部43は、フランジ部42の径方向外側の端部からさらに径方向外側へ延びる部位である。固定部43の軸方向の厚みは、フランジ部42の軸方向の厚みよりも大きい。固定部43は、第1ハウジング60およびころ軸受80の後述する外輪82に固定される。
胴部41は、可撓性を有するため、径方向に変形可能である。特に、第2胴部412は、胴部41の先端部であり、自由端であるため、第1胴部411と比べて大きく径方向に変位可能である。一方、第1胴部411は、胴部41の軸方向他方側の端部付近に近づくにつれ、径方向に変型し難い。また、胴部41の変型に伴い、フランジ部42は軸方向に若干撓み変形するが、固定部43は殆ど変形しない。
図1および図2に示すように、フレキシブルギア40は、複数の外歯400を有する。具体的には、第2胴部412が、径方向外側面から径方向外側へ突出する複数の外歯400を有する。また、複数の外歯400は、周方向に一定のピッチで配列されている。
第2胴部412は、楕円状の波動発生器20の長軸の周方向位置と同じ周方向位置となる2箇所において、可撓性軸受30の可撓性外輪32を介して、径方向外方へ押圧される。これにより、第2胴部412が楕円状に撓み変形する。その結果、周方向のうち楕円の長軸に相当する2箇所において、第2胴部412に設けられた外歯400が、後述する内歯歯車50の内歯500と噛み合う。以下では、この外歯400と内歯500とが噛み合う周方向の位置を、「噛み合い位置」と称する。
内歯歯車50は、中心軸9を中心とする略円環状である。内歯歯車50は、第2ハウジング70に、例えばねじによって固定される。内歯歯車50の剛性は、フレキシブルギア40の胴部41の剛性よりも、はるかに高い。このため、内歯歯車50は、実質的に剛体とみなすことができる。内歯歯車50は、複数の内歯500を有する。複数の内歯500は、内歯歯車50の径方向内側面から径方向内方へ向けて突出する。また、複数の内歯500は、周方向に一定のピッチで配列されている。
内歯歯車50は、第2胴部412の径方向外方に配置される。つまり、内歯歯車50は、第2胴部412の径方向外方に配置され、周方向に並ぶ複数の内歯500を有する。
上述したフレキシブルギア40が有する外歯400の数と、内歯歯車50が有する内歯500の数とは、僅かに相違する。
波動減速機1は、フレキシブルギア40の軸方向他方側に配置され、フレキシブルギア40が固定されるハウジングを有する。第1ハウジング60は、上記ハウジングの一例である。第1ハウジング60は、フレキシブルギア40の軸方向他方側に配置される。第1ハウジング60は、円筒部61と、カバー部62とを有する。
円筒部61は、中心軸9に沿って延びる略円筒状の部位である。円筒部61の軸方向一方側端部は、フレキシブルギア40の第1胴部411の径方向内方に配置される。また、円筒部61の軸方向他方側端部は、フレキシブルギア40よりも軸方向他方側に配置される。円筒部61の径方向内側面と、入力部材10の径方向外側面との間には、軸受11が配置される。これにより、入力部材10が第1ハウジング60に対して回転可能となっている。
カバー部62は、円筒部61の軸方向他方側端部から径方向外方へ広がる。カバー部62は、中心軸9を囲む環状の部位である。カバー部62は、軸方向他方側から見て、フレキシブルギア40の全体と重なる。フレキシブルギア40は、第1ハウジング60に対して固定される。具体的には、フレキシブルギア40の固定部43が、第1ハウジング60のカバー部62と、外輪82との間に挟まれて、ねじ等の締結部材によって固定される。
第2ハウジング70は、内歯歯車50の軸方向一方側に配置される。第2ハウジング70は、中心軸9を中心とした環状である。第2ハウジング70は、軸方向一方側から見て、内歯歯車50の全体と重なる。内歯歯車50は、第2ハウジング70に対して固定される。具体的には、内歯歯車50は、第2ハウジング70と、後述するころ軸受80の内輪81との間に挟まれて、ねじ等の締結部材によって固定される。また、第2ハウジング70の径方向内側面と、入力部材10の径方向外側面との間には、軸受12が配置される。これにより、入力部材10が第2ハウジング70に対して回転可能に支持される。
ころ軸受80は、第1胴部411の径方向外方に配置される。ころ軸受80は、内輪81と、外輪82と、内輪81と外輪82との間に挟み込まれた複数の転動体83とを有する。上述の通り、ころ軸受80の内輪81は、内歯歯車50と固定される。より詳細に述べると、ころ軸受80の内輪81は、内歯歯車50および第2ハウジング70と固定される。ころ軸受80の外輪82は、フレキシブルギア40と固定される。より詳細に述べると、ころ軸受80の外輪82は、フレキシブルギア40の固定部43および第1ハウジング60のカバー部62と固定される。これにより、ころ軸受80は、フレキシブルギア40および第1ハウジング60と、内歯歯車50および第2ハウジング70とを、相対的に回転可能に接続する。
本実施形態においては、第1ハウジング60は、波動減速機1の出力部材である。第1ハウジング60を出力部材として使用する場合、第2ハウジング70を、波動減速機1が搭載される装置の枠体に、例えばねじ止めで固定する。波動発生器20が第1回転速度で回転すると、フレキシブルギア40の長軸も、第1回転速度で回転する。そうすると、外歯400と内歯500との噛み合い位置も、周方向に第1回転速度で変化する。また、上述の通り、フレキシブルギア40の外歯400の数と、内歯歯車50の内歯500の数は、僅かに相違する。この歯数の差によって、波動発生器20の1回転ごとに、外歯400と内歯500との噛み合い位置が、周方向に僅かに変化する。その結果、内歯歯車50に対してフレキシブルギア40が、中心軸9を中心として、第1回転速度よりも低い第2回転速度で回転する。したがって、フレキシブルギア40と同一回転速度で回転する第1ハウジング60から、減速された第2回転速度の回転運動が出力される。すなわち、第1ハウジング60が、フレキシブルギア40とともに回転する出力部となる。
なお、第2ハウジング70を出力部材として使用することも可能である。第2ハウジング70を出力部材として使用する場合、第1ハウジング60を、波動減速機1が搭載される装置の枠体に、例えばねじ止めで固定する。この場合、波動発生器20が第1回転速度で回転すると、フレキシブルギア40に対して内歯歯車50が、中心軸9を中心として、第1回転速度よりも低い第2回転速度で回転する。したがって、内歯歯車50と同一回転速度で回転する第2ハウジング70から、減速された第2回転速度の回転運動が出力される。
<1-2.第1含油部材について>
次に、図1および図3~図5を参照しつつ、第1含油部材44について説明する。図3および図4は、波動減速機1の部分縦断面図である。図3は、外歯400と内歯500との噛み合い位置でないO-A断面における断面図である。また、図4は、外歯400と内歯500との噛み合い位置であるO-A’断面における断面図である。図5は、第1含油部材44の斜視図である。
第1含油部材44は、潤滑油を含む部材である。本実施形態においては、第1含油部材44を形成する樹脂成型品は、樹脂材と潤滑油を混ぜ合わせて金型の内部に注入し、熱処理を施すことにより形成される。これにより、内部に微細な空洞を多数有する樹脂成型品が形成される。当該空洞に潤滑油が蓄えられるため、外力や表面張力によって潤滑油が染み出す含油部材が形成される。ただし、第1含油部材は、他の製造方法で形成されてもよい。
図3および図4に示すように、第1含油部材44の径方向内側面は、第1胴部411の径方向外側面に接触する。図3に示すように、周方向のうち最も外歯400と内歯500との噛み合い位置から離れた位置では、胴部41が径方向外側へ向かって撓んでいない。このため、第1含油部材44も殆ど撓まず、潤滑油が染み出しにくい。
一方、図4に示すように、周方向のうち外歯400と内歯500との噛み合い位置では、胴部41が径方向外側へ向かって撓む。これにより、第1含油部材44は、胴部41によって径方向外側へ向かって押されて撓む。したがって、噛み合い位置において、第1含油部材44は弾性変形することにより、内部に染みこんだ潤滑油が僅かに染み出す。染み出した潤滑油は、胴部41の外表面を伝って外歯400を潤滑する。
このように、フレキシブルギア40が可撓変形する際に、外歯400が潤滑される。特に外歯400と内歯500との噛み合い位置においては、潤滑効果が顕著である。また、波動減速機1がフレキシブルギア40を有することによって、フレキシブルギア40の外歯を潤滑できるため、長時間にわたって波動減速機1を駆動できる。
図3および図4に示すように、第1含油部材44の軸方向一方側の端部における軸方向位置は、外歯400の軸方向他方側の端部における軸方向位置と同じである。すなわち、第1含油部材44の軸方向一方側の端部は、外歯400の軸方向他方側の端部と、径方向に対向する。これにより、第1含油部材44が軸方向一方側に移動することが抑制される。また、第1含油部材44の潤滑油が表面張力によって外歯400に浸透しやすい。
図5に示すように、第1含油部材44は、軸方向に延びる筒状である。これにより、第1含油部材44が第1胴部411の径方向外側面を囲んでいる。これにより、第2胴部412の全周に亘って外歯400の潤滑をすることができる。
図3および図4に示すように、第1含油部材44は、筒状部441と、テーパ部442と、突出部443とを有する。
筒状部441は、略円筒状の部位である。テーパ部442は、第1含油部材44の軸方向一方側の端部に配置される。筒状部441の径方向内側面は、第1胴部411の径方向外側面と接触している。これにより、第1含油部材44の径方向の位置が決められる。
テーパ部442の径方向内側面は、軸方向一方側へ向かうにつれて径方向外側へと傾斜する。図4に示すように、外歯400と内歯500との噛み合い位置において、第1胴部411は主にその軸方向一方側端部付近が可撓変形する。すなわち、第1含油部材44も、図4中に破線矢印で示すように、その軸方向一方側端部付近が最も大きく可撓変形しやすい。そこで、第1含油部材44の径方向一方側の端部において変形方向である径方向外側へとテーパを設けて、大きく可撓変形することで染み出る潤滑油が過多となるのを抑制している。
突出部443は、筒状部441の軸方向他方側の端部において、筒状部441の径方向外側面から径方向外側へ突出する。突出部443の軸方向他方側の端部は、フランジ部42の軸方向一方側の面と軸方向に接触する。すなわち、第1含油部材44の軸方向他方側の端部は、フランジ部42の軸方向一方側の面と軸方向に接触する。これにより、第1含油部材44が軸方向他方側に移動することが抑制される。
第1含油部材44は、径方向外側面から径方向外側へ突出する突出部443を有する。突出部443の径方向外側の端部は、ころ軸受80の内輪81の径方向内側面と径方向に接触する。これにより、第1含油部材44が、第1胴部411と、内輪81とによって径方向の両側から支持される。したがって、第1含油部材44の径方向の位置決めがより確実になされる。一方で、軸方向の一部のみに配置される突出部443をころ軸受80の内輪81との接触箇所とすることで、相対的に回転する内輪81と第1含油部材44の接触面積を抑えて、動力損失を抑制している。
第1含油部材44は、軸方向一方側の端部または軸方向他方側の端部から軸方向に延びる1つまたは複数の切り込みを有する。本実施形態においては、図5に示すように、第1含油部材44は、複数の切り込み91,92を有する。本実施形態においては、第1含油部材44は、1つの第1切り込み91と、複数の第2切り込み92とを有する。第2切り込み92の数は、19である。
第1切り込み91は、第1含油部材44の軸方向一方側の端部から軸方向他方側の端部までを切り離す。つまり、切り込みは、第1含油部材44を軸方向一方側の端部から軸方向他方側端部まで切り離す第1切り込み91を含む。第1含油部材44は、このような第1切り込み91を1つだけ有していることにより、第1含油部材44を、軸方向に見てC字状に拡げることができる。これにより、フレキシブルギア40の製造工程において、胴部41に第1含油部材44を取り付けやすい。
第2切り込み92は、第1含油部材44の軸方向一方側の端部から、第1含油部材44の軸方向他方側の端部よりも軸方向一方側の位置まで延びる。具体的には、第2切り込み92の軸方向他方側の端部は、突出部443よりも軸方向一方側である。
このように、軸方向に延びる切り込み91,92を有することにより、フレキシブルギア40の胴部41の可撓変形に従って第1含油部材44も可撓変形しやすい。すなわち、胴部41の可撓変形を抑制し難い。また、切り込み91,92により、第1含油部材44からの潤滑油の染み出しもスムーズになる。
本実施形態では、切り込み91,92の数は合わせて20個である。切り込み91,92の数は、外歯400の数よりも少ない。複数の切り込み91,92は、周方向に等間隔に配置される。これにより、第1含油部材44の変形しやすさが周方向に均一となる。したがって、第1含油部材44からの潤滑油の染み出しも、周方向において、より均一となる。
<1-3.第2含油部材について>
続いて、第2含油部材34について、図6および図7を参照しつつ説明する。図6は、可撓性軸受30の斜視図である。図7は、第2含油部材34の斜視図である。
図6に示すように、本実施形態の可撓性軸受30は、可撓性内輪31と可撓性外輪32との間に配置される第2含油部材34を有する。図7に示すように、第2含油部材34は、環状の部材である。本実施形態においては、第2含油部材34は、略円環状である。第2含油部材34は、例えば、第1含油部材44と同様に、樹脂材と潤滑油を混ぜ合わせた材料を成型することで形成される。
図7に示すように、第2含油部材34は、複数の第1凹部341と、複数の第2凹部342と、を有する。本実施形態においては、第2含油部材34は、複数の空洞部343をさらに有する。複数の第1凹部341は、径方向外側から径方向内側に向かって延びる。より詳細に述べると、第1凹部341はそれぞれ、第2含油部材34の径方向外側の面から径方向内側に向かって延びる。複数の第2凹部342は、径方向内側から径方向外側に向かう。より詳細に述べると、第2凹部342はそれぞれ、第2含油部材34の径方向内側の面から径方向外側に向かって延びる。空洞部343にはそれぞれ、玉33が配置される。
複数の第1凹部341と複数の第2凹部342とは、周方向に交互に配置される。そして、周方向に隣り合う第1凹部341と第2凹部342との間に空洞部343が配置される。なお、本実施形態において、玉33の数(すなわち空洞部343の数)が23個と奇数である。このため、空洞部343を挟んで2つの第1凹部341が周方向に隣り合う箇所が1箇所存在する。
このように、可撓性内輪31と可撓性外輪32との間の空間に第2含油部材34を配置することにより、可撓性軸受30が潤滑され、可撓性軸受30における動力損失が低減する。
また、複数の第1凹部341と複数の第2凹部342とが周方向に交互に配置されることにより、第2含油部材34が蛇腹のように径方向に伸張・収縮しやすい。したがって、可撓性内輪31と可撓性外輪32との間に第2含油部材34を配置した場合であっても、可撓性内輪31および可撓性外輪32の径方向の変形を抑制しにくい。
<1-4.第3含油部材について>
続いて、第3含油部材35について、図1、図3および図4を参照しつつ説明する。図1、図3および図4に示すように、本実施形態の波動減速機1は、胴部41の径方向内側に配置される第3含油部材35を有する。
本実施形態の第3含油部材35は、筒状の部材である。第3含油部材35は、例えば、第1含油部材44と同様に、樹脂材と潤滑油を混ぜ合わせた材料を成型することで形成される。第3含油部材35は、胴部41の径方向内側面に沿って配置される。第3含油部材35の軸方向一方側の端面は、可撓性軸受30の軸方向他方側の端面と軸方向に接触する。これにより、第3含油部材35から染み出す潤滑油によって、可撓性軸受30を潤滑することができる。また、第3含油部材35と可撓性軸受30とを軸方向に位置決めできる。
また、第3含油部材35の軸方向他方側の端面は、ハウジングの軸方向一方側の面と軸方向に接触する。第1ハウジング60は、上記ハウジングの一例である。すなわち、第3含油部材35の軸方向他方側の端面は、第1ハウジング60の円筒部61の軸方向一方側の面と軸方向に接触する。これにより、第3含油部材35が軸方向他方側にずれるのが抑制される。
第1含油部材44と第3含油部材35とは、少なくとも軸方向の一部の領域において、径方向に重なる位置に配置される。すなわち、第1含油部材44の一部と、第3含油部材35の一部とは、胴部41を挟んで径方向に対向する。これにより、胴部41の径方向内外における重量バランスが良い。また、外歯400を潤滑する第1含油部材44を配置するための軸方向領域と、可撓性軸受30を潤滑する第3含油部材35を配置するための軸方向領域とを共通させることにより、波動減速機1の軸長を大きくすることなく、外歯400と可撓性軸受30との両方を潤滑することができる。
<2.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態には限定されない。
<2-1.第1変形例>
図8は、変形例に係る第1含油部材44Aの斜視図である。図9は、第1含油部材44Aの一部を軸方向一方側から見た部分平面図である。この第1含油部材44Aは、上記の実施形態の波動減速機1において、第1含油部材44に代えて用いることができる。
第1含油部材44Aは、径方向外側に突出する複数の第1凸部444Aと、径方向内側に突出する複数の第2凸部445Aとを有する。複数の第1凸部444Aと、複数の第2凸部445Aとは、周方向に交互に配置される。すなわち、第1含油部材44Aは、蛇腹状の形態をしている。これにより、第1含油部材44Aを径方向に拡げたり、縮めたりしやすい。よって、胴部41の径方向外側面に第1含油部材44Aを取り付けやすい。
図8および図9に示すように、軸方向他方側端部付近において、第1凸部444Aの径方向外端部はV字状に突出している。当該箇所が、突出部443Aとなる。突出部443Aは、内輪81の径方向内側面と径方向に接触する。
突出部443A以外の軸方向位置において、第1凸部444Aの径方向外端部は、突出部443Aの径方向外端部よりも径の小さな円筒面に沿う外側面取り面446Aとなっている。
また、第2凸部445Aの径方向内端部は、内側面取り面447Aと、テーパ面448Aとを含む。内側面取り面447Aは、外側面取り面446Aよりも径の小さな円筒面に沿う。外側面取り面446Aと内側面取り面447Aとを含む第1含油部材44Aの軸方向領域が、上記の実施形態における筒状部441に相当する。
テーパ面448Aは、第1含油部材44Aの軸方向一方側端部に配置される。テーパ面448Aは、内側面取り面447Aの軸方向一方側端部から、軸方向一方側へ向かうにつれて軸方向外側へと傾斜する。外側面取り面446Aとテーパ面448Aを含む第1含油部材44Aの軸方向領域が、上記の実施形態におけるテーパ部442に相当する。
第1含油部材44Aは蛇腹状であるため、径方向に拡げたり縮めたりしやすい。これにより、上記の実施形態の第1含油部材44の第1切り込み91のような切断部を有していなくても、胴部41に第1含油部材44Aを取り付けやすい。
<2-2.第2変形例>
図10は、変形例に係る第2含油部材34Bを有する可撓性軸受30Bの斜視図である。図11は、第2含油部材34Bの斜視図である。可撓性軸受30Bは、上記の実施形態の波動減速機1において、可撓性軸受30に代えて用いることができる。図10に示す可撓性軸受30Bの可撓性内輪31、可撓性外輪32および複数の玉33は、上記の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図11に示すように、第2含油部材34Bは、環状部344Bと、複数の柱状部345Bとを有する。環状部344Bは、環状の部位である。環状部344Bは、可撓性内輪31と可撓性外輪32との間の空間において、複数の玉33の軸方向他方側に配置される。柱状部345Bはそれぞれ、環状部344Bから軸方向一方側へ延びる。柱状部345Bと玉33とは、周方向に交互に配置される。これにより、各柱状部345Bが、周方向に隣り合う玉33を潤滑することができる。
図10および図11の例では、柱状部345Bはそれぞれ四角柱状であるが、柱状部345Bの形状はこれに限られない。例えば、柱状部345Bの周方向の面が、周方向に隣り合う玉33に沿う曲面となっていてもよい。
また、図10および図11の例では、環状部344Bが軸方向他方側に配置されたが、本発明はこれに限られない。環状部344Bは軸方向一方側に配置されてもよい。
<2-3.第3変形例>
図12は、変形例に係る第3含油部材35Cの斜視図である。第3含油部材35Cは、上記の実施形態の波動減速機1において、第3含油部材35に代えて用いることができる。
第3含油部材35Cは、径方向外側に突出する複数の外側凸部351Cと、径方向内側に突出する複数の内側凸部352Cと、を有する。複数の外側凸部351Cと複数の内側凸部352Cとは、周方向に交互に配置される。すなわち、第3含油部材35Cは、蛇腹状の形態をしている。
図12に示すように、外側凸部351Cの径方向外端部は、僅かに面取りされたV字状である。外側凸部351Cの径方向外端部は、胴部41の径方向内側面に沿って配置される。また、内側凸部352Cの径方向内端部は、僅かに面取りされたV字状である。
第3含油部材35Cは蛇腹状であるため、径方向に拡げたり縮めたりしやすい。これにより、波動減速機の製造工程において、第3含油部材35Cを所定の位置に取り付けやすい。
<2-4.その他の変形例>
上記の実施形態では、波動減速機1が、外歯400を潤滑する第1含油部材44に加えて、可撓性軸受30を潤滑する第2含油部材34および第3含油部材35を有するが、本発明はこれに限られない。第1含油部材44、第2含油部材34、および第3含油部材35は、それぞれ単独で用いられてもよい。
<3.ロボット>
図13は、波動減速機1を備えたロボット100の斜視図である。ロボット100は、例えば、工業製品の製造ラインにおいて、部品の搬送、加工、組立等の作業を行う、いわゆる産業用ロボットである。ロボット100は、波動減速機1と、モータ13と、ベースフレーム101と、出力部であるアーム102と、を有する。
モータ13の出力軸は、波動減速機1の入力部材10と固定される。これにより、モータ13は波動発生器1に回転動力を与える。アーム102は、第1ハウジング60と固定される。これにより、出力部であるアーム102は、フレキシブルギア40とともに回転可能である。モータ13が駆動すると、入力部材10がモータ13の出力軸とともに第1回転速度で回転する。すると、アーム102は、第1ハウジング60およびフレキシブルギア40とともに、第2回転速度で回転する。
上述の通り、ロボット100は、波動減速機1と、波動発生器に回転動力を与えるモータ13と、フレキシブルギア40をとともに回転可能な出力部と、を有する。これにより、ロボット100に搭載される波動減速機1のフレキシブルギア40において、第1含油部材44によって外歯400を潤滑できる。よって、波動減速機1とロボットを長期間駆動することが可能となる。
その他、波動減速機の細部の構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更してもよい。また、上記の各実施形態および各変型例に登場した要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本願は、フレキシブルギア、波動減速機、およびロボットに利用できる。
1 波動減速機
9 中心軸
13 モータ
20 波動発生器
30,30B 可撓性軸受
31 可撓性内輪
32 可撓性外輪
33 玉
34,34B 第2含油部材
35,35C 第3含油部材
40 フレキシブルギア
41 胴部
42 フランジ部
44,44A 第1含油部材
50 内歯歯車
60 第1ハウジング
80 ころ軸受
81 内輪
82 外輪
91 第1切り込み
92 第2切り込み
100 ロボット
102 アーム
341 第1凹部
342 第2凹部
351C 外側凸部
352C 内側凸部
400 外歯
411 第1胴部
412 第2胴部
443,443A 突出部
444A 第1凸部
445A 第2凸部
500 内歯

Claims (17)

  1. フレキシブルギアであって、
    中心軸を中心として軸方向に延びる可撓性の胴部と、
    潤滑油を含む第1含油部材と、
    を有し、
    前記胴部は、
    軸方向に延びる筒状の第1胴部と、
    軸方向に延び、前記第1胴部の軸方向一方側に配置される筒状の第2胴部と、
    を有し、
    前記第1含油部材の径方向内側面は、前記第1胴部の径方向外側面に接触し、
    前記第2胴部は、径方向外側面から径方向外側へ突出する複数の外歯を有する、フレキシブルギア。
  2. 請求項1に記載のフレキシブルギアであって、
    前記第1含油部材の軸方向一方側の端部における軸方向位置は、前記外歯の軸方向他方側の端部における軸方向位置と同じであるフレキシブルギア。
  3. 請求項1または請求項2に記載のフレキシブルギアであって、
    前記第1含油部材は、前記軸方向に延びる筒状であり、
    前記第1含油部材は、軸方向一方側の端部または軸方向他方側の端部から軸方向に延びる1つまたは複数の切り込みを有するフレキシブルギア。
  4. 請求項3に記載のフレキシブルギアであって、
    前記切り込みは、前記第1含油部材を軸方向一方側の端部から軸方向他方側端部まで切り離す第1切り込みを含むフレキシブルギア。
  5. 請求項3または請求項4に記載のフレキシブルギアであって、
    前記第1含油部材は、前記切り込みを複数有し、
    前記切り込みは、前記第1含油部材の軸方向一方側の端部から、前記第1含油部材の軸方向他方側の端部よりも軸方向一方側の位置まで延びる第2切り込みを含むフレキシブルギア。
  6. 請求項5に記載のフレキシブルギアであって、
    前記切り込みの数は、前記外歯の数よりも少なく、
    複数の前記切り込みは、周方向に等間隔に配置されるフレキシブルギア。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のフレキシブルギアであって、
    前記胴部の軸方向他方側の端部から径方向外側へ広がるフランジ部をさらに有し、
    前記第1含油部材の軸方向他方側の端部が、前記フランジ部の軸方向一方側の面と軸方向に接触するフレキシブルギア。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のフレキシブルギアであって、
    前記第1含油部材は、
    径方向外側に突出する複数の第1凸部と、
    径方向内側に突出する複数の第2凸部と、
    を有し、
    前記複数の前記第1凸部と前記複数の前記第2凸部とは、周方向に交互に配置されるフレキシブルギア。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のフレキシブルギアと、
    前記中心軸を中心として回転可能な波動発生器と、
    前記波動発生器の径方向外側面と前記第2胴部の径方向内側面とを相対回転可能に接続する可撓性軸受と、
    前記第2胴部の径方向外方に配置され、周方向に並ぶ複数の内歯を有する内歯歯車と、
    を有する波動減速機。
  10. 請求項9に記載の波動減速機であって、
    前記可撓性軸受は、
    前記波動発生器の径方向外側面と固定される内輪と、
    前記第2胴部の径方向内側面と固定される外輪と、
    前記内輪と前記外輪との間において回転可能に配置される複数の玉と、
    前記内輪と前記外輪との間に配置される第2含油部材と、
    を有する波動減速機。
  11. 請求項10に記載の波動減速機であって、
    前記第2含油部材は、
    径方向外側から径方向内側に向かって延びる複数の第1凹部と、
    径方向内側から径方向外側に向かう複数の第2凹部と、
    を有し、
    前記複数の前記第1凹部と、前記複数の前記第2凹部とは、周方向に交互に配置される波動減速機。
  12. 請求項9から請求項11までのいずれか一項に記載の波動減速機であって、
    前記胴部の径方向内側面に沿って配置される筒状の第3含油部材
    をさらに有し、
    前記第3含油部材の軸方向一方側の端面は、前記可撓性軸受の軸方向他方側の端面と軸方向に接触する波動減速機。
  13. 請求項12に記載の波動減速機であって、
    前記第3含油部材は、
    径方向外側に突出する複数の外側凸部と、
    径方向内側に突出する複数の内側凸部と、
    を有し、
    前記複数の前記外側凸部と、前記複数の前記内側凸部とは、周方向に交互に配置される波動減速機。
  14. 請求項12または請求項13に記載の波動減速機であって、
    前記第1含油部材と前記第3含油部材とが、少なくとも軸方向の一部の領域において、径方向に重なる位置に配置される波動減速機。
  15. 請求項12から請求項14までのいずれか一項に記載の波動減速機であって、
    前記フレキシブルギアの軸方向他方側に配置され、前記フレキシブルギアが固定されるハウジングをさらに有し、
    前記第3含油部材の軸方向他方側の端面は、前記ハウジングの軸方向一方側の面と軸方向に接触する波動減速機。
  16. 請求項9から請求項15までのいずれか一項に記載の波動減速機であって、
    前記第1胴部の径方向外方に配置されるころ軸受をさらに有し、
    前記ころ軸受の外輪は、前記フレキシブルギアと固定され、
    前記ころ軸受の内輪は、前記内歯歯車と固定され、
    前記第1含油部材は、径方向外側面から径方向外側へ突出する突出部を有し、
    前記突出部の径方向外側の端部は、前記ころ軸受の前記内輪の径方向内側面と径方向に接触する波動減速機。
  17. 請求項9から請求項16までのいずれか一項に記載の波動減速機と、
    前記波動発生器に回転動力を与えるモータと、
    前記フレキシブルギアとともに回転可能な出力部と、
    を備えるロボット。
JP2021108886A 2021-06-30 2021-06-30 フレキシブルギア、波動減速機、およびロボット Pending JP2023006337A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021108886A JP2023006337A (ja) 2021-06-30 2021-06-30 フレキシブルギア、波動減速機、およびロボット
CN202210747218.8A CN115539597A (zh) 2021-06-30 2022-06-29 柔性齿轮、波动减速器以及机器人

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021108886A JP2023006337A (ja) 2021-06-30 2021-06-30 フレキシブルギア、波動減速機、およびロボット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023006337A true JP2023006337A (ja) 2023-01-18

Family

ID=84723910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021108886A Pending JP2023006337A (ja) 2021-06-30 2021-06-30 フレキシブルギア、波動減速機、およびロボット

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023006337A (ja)
CN (1) CN115539597A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116929622A (zh) * 2023-08-21 2023-10-24 浙江来福谐波传动股份有限公司 一种谐波减速机径向受力的检测设备
CN117989294A (zh) * 2024-04-07 2024-05-07 珠海格力电器股份有限公司 齿轮、谐波减速器及机器人

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116929622A (zh) * 2023-08-21 2023-10-24 浙江来福谐波传动股份有限公司 一种谐波减速机径向受力的检测设备
CN116929622B (zh) * 2023-08-21 2024-04-23 浙江来福谐波传动股份有限公司 一种谐波减速机径向受力的检测设备
CN117989294A (zh) * 2024-04-07 2024-05-07 珠海格力电器股份有限公司 齿轮、谐波减速器及机器人

Also Published As

Publication number Publication date
CN115539597A (zh) 2022-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100988215B1 (ko) 전위기어를 이용하는 하모닉 감속기
JP2023006337A (ja) フレキシブルギア、波動減速機、およびロボット
US10281007B2 (en) Speed reducer
JP7162280B2 (ja) 回転減速伝達装置
JP6909141B2 (ja) 撓み噛合い式歯車装置
KR101681247B1 (ko) 휨맞물림식 기어장치
JP7175084B2 (ja) 撓み噛合い式歯車装置
CN110185745B (zh) 齿轮装置系列及其构建方法、以及齿轮装置组的制造方法
CN116717570A (zh) 一种谐波减速器、机械臂及机器人
CN110230663B (zh) 减速装置
JP2019078342A (ja) 減速装置
CN113586693A (zh) 减速器壳体、减速器以及减速器壳体的制造方法
JP2021191958A (ja) 転がり軸受及び波動減速機
CN113319838A (zh) 轴承、齿轮装置及机器人
JP7039097B1 (ja) 波動歯車装置
JP2021092270A (ja) 波動歯車装置
JP7282053B2 (ja) 撓み噛合い式歯車装置、歯車装置のシリーズ、その製造方法及び設計方法
JP7283683B2 (ja) 変速機
JP7253089B2 (ja) 撓み噛合い式歯車装置
JP2022154796A (ja) 波動歯車減速機の外歯歯車及び波動歯車減速機
JP7307905B2 (ja) 回転減速伝達装置
JP7221077B2 (ja) 撓み噛合い式歯車装置及びその製造方法
EP3647616A1 (en) Bearing and speed reducer
CN118242424A (zh) 减速装置、减速装置单元的组装方法
JP2023009468A (ja) 波動歯車装置およびロボット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240514

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20240514