JP2023000776A5 - - Google Patents
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Description
上記課題を解決するため、本発明に係るエジェクタは、圧縮空気の作用下で負圧を発生させるエジェクタであって、前記エジェクタは、内部に内部流路が形成されたエジェクタボディと、前記内部流路に接続されて圧縮空気を噴出させるノズル部、及び、前記ノズル部から噴出された圧縮空気により負圧を発生させると共にその圧縮空気を外部へと排気するデフューザ部を備えた負圧発生機構と、を有し、前記エジェクタボディは、切換弁のボディである弁ボディを固定的に取り付けるための第1取付面と、マニホールドベースのボディであるベースボディを固定的に取り付けるための第2取付面と、を有し、前記エジェクタボディの前記第1取付面には、前記切換弁の前記弁ボディに開設された出力ポートを接続して前記負圧発生機構に圧縮空気を供給するための流入ポートが開設されていて、前記流入ポートは、前記エジェクタボディ内の前記内部流路のうちの正圧供給流路を通じて前記ノズル部に連通されており、前記エジェクタボディの前記第2取付面には、前記マニホールドベースの前記ベースボディに開設された負圧入力ポートを接続して前記負圧発生機構で発生させた負圧を外部に出力するための負圧供給ポートが開設されていて、前記負圧供給ポートは、前記エジェクタボディ内の前記内部流路のうちの負圧連通流路を通じて前記デフューザ部に連通されている、ことを特徴とする。
また、本発明に係わる真空発生装置は、前記エジェクタと、前記エジェクタの前記第2取付面に取り付けられた前記マニホールドベースと、前記エジェクタの前記第1取付面に取り付けられた前記切換弁と、を有する真空発生装置であって、前記切換弁は、軸方向の一端側から他端側へと延びる弁孔及び前記弁孔に連通する複数のポートが形成された前記弁ボディと、前記弁ボディの前記弁孔内に軸方向に摺動自在に収容されたスプールと、前記スプールの軸方向両端に配され、前記スプールを軸方向他端側の他端側切換位置へと移動させ、且つ前記スプールを軸方向一端側の一端側切換位置へ移動させる第1駆動部及び第2駆動部と、前記スプールを前記一端側切換位置と前記他端側切換位置との中間の相互に異なる位置である第1中間切換位置及び第2中間切換位置へと選択的に移動させるスプール移動機構部と、を有し、前記複数のポートは、前記エジェクタの前記第1流入ポートを接続する前記第1出力ポートと、前記エジェクタの前記第2流入ポートを接続する前記第2出力ポートと、前記エジェクタの前記第1取付面に開設された前記エジェクタ側給気ポートを接続して圧縮空気が供給される前記切換弁側給気流入ポートと、を有し、前記スプール移動機構部は、前記スプールを前記一端側切換位置に移動させた状態から、前記第2駆動部による前記スプールの押圧を解除した時に、前記スプールを前記第1中間切換位置へと移動させ、前記スプールを前記他端側切換位置に移動させた状態から、前記第1駆動部による前記スプールの押圧を解除した時に、前記スプールを前記第2中間切換位置へと移動させ、前記第1中間切換位置では、前記ノズル部に連通する前記第1出力ポート及び前記第2出力ポートのいずれか一方と前記切換弁側給気流入ポートとを連通し、他のポートを遮断して相互に連通しない連通状態となり、前記第2中間切換位置では、前記複数のポートが全て遮断されて相互に連通しない非連通状態となる、ことを特徴とする。
第1排出孔12及び第2排出孔13には、夫々から分岐して上方へ延びる第1排出分岐流路12a及び第2排出分岐流路13aが連通する。第1排出分岐流路12aの上端部は、上端面18aにおいて、第1負圧流路16の開口よりも後側で開口(以下、「第1排出流入ポート12b」と記す。)し(図3参照)、第2排出分岐流路13aの上端部は、上端面18aにおいて、第2負圧流路17の開口よりも前側で開口(以下、「第2排出流入ポート13b」と記す。)する(図3参照)。また、給気流路11aの給気ポート11bは、上端面18aにおいて、第1負圧流路16及び第2負圧流路17の夫々の開口位置の間に開口する。即ち、ベースボディ18の上端面18aには、図3に示すように、後側から前側に向かって第1排出分岐流路12a、第1負圧流路16、給気流路11a、第2負圧流路17、第2排出分岐流路13aの夫々のポート12b,16a、11b、17a、13bが順次開口している。
ばねカバー46内には、第1ばね座66a、第2ばね座66b及び圧縮ばね67を取り囲むようにして軸L方向に延びるばね収容室69が形成されている。ばね収容室69は、断面視において円形状であって弁孔48の内径よりも大径であり、ばねカバー46の後端から前方へ延びる。ばね収容室69の後端には、径方向内側から外側へ向かって延びる環状の端壁69aが形成され、また、ばね収容室69の前端には、径方向内側から外側へ向かって延びる環状の端壁69bが形成されている。
第1ばね座66a及び第2ばね座66bは、図5に示すように、圧縮ばね67によって第1ばね座66aが第1段部63aに当接し、且つ第2ばね座66bが第2段部68aに当接するように付勢されている。ここで、ばね収容室69の前後方向両側の端壁69a,69b間の長さYは、スプール50の第1段部63a及び第2段部68a間の長さXと同一である。このため、第1ばね座66aが第1段部63aに当接し、且つ第2ばね座66bが第2段部68aに当接した状態では、第1ばね座66aは、更に、ばね収容室69の後側の端壁69aに当接すると共に、第2ばね座66bは、更に、ばね収容室69の前側の端壁69bに当接する。
また、図4に示すように、スプール50が一端側切換位置P1に切り換えられると、切換弁40は、切換弁側給気流入ポートPと第2出力ポートBとが連通すると共に、第1出力ポートAと第1排出ポートEAとが連通し、かつ第2排出ポートEBが遮断された第1の連通状態となる。また、切換弁40は、図3に示すように、スプール50が他端側切換位置P2に切り換えられると、切換弁側給気流入ポートPと第1出力ポートAとが連通すると共に、第2出力ポートBと第2排出ポートEBとが連通し、かつ第1排出ポートEAが遮断された第2の連通状態となる。
次に、エジェクタ20について説明する。エジェクタ20は、図2に示すように、内部に内部流路27が形成されたエジェクタボディ21を有する。エジェクタボディ21は、前後方向に延びた直方体状に形成されている。エジェクタボディ21は、切換弁40の弁ボディ41を固定的に取り付けるための第1取付面20aと、マニホールドベース10のベースボディ18を固定的に取り付けるための第2取付面20bと、を有している。
ノズル部23とデフューザ部24との間の間隙25は、ノズル部23の下方に形成された連通空間25aと連通しており、連通空間25aは、エジェクタ20の下部に形成された負圧連通流路29に連通している。本実施形態では、負圧連通流路29は前後方向に沿って延びて、前後方向の途中で分岐する2つの第1負圧連通分岐流路29a及び第2負圧連通分岐流路29bを有している。第1負圧連通分岐流路29aの先端はエジェクタ20の第2取付面20bに開口(以下、「第1負圧供給ポート29c」と記す。)し、第2負圧連通分岐流路29bの先端は、第2取付面20bにおいて、第1負圧供給ポート29cの先端よりも前側の位置に開口(以下、「第2負圧供給ポート29d」と記す。)する。第1負圧連通分岐流路29aはマニホールドベース10の第1負圧流入ポート16aを通じて第1負圧流路16に連通し、第2負圧連通分岐流路29bはマニホールドベース10の第2負圧流入ポート17aを通じて第2負圧流路17に連通する。
エジェクタボディ21の内部には、マニホールドベース10の給気流路11aに連通する給気連通流路30が設けられている。本実施形態では、給気連通流路30は、エジェクタボディ21内において上下方向に延びて、給気連通流路30の下端がエジェクタ20の第2取付面20bに開口(以下、「給気流入ポート30a」と記す。)する。給気流入ポート30aは、第1負圧連通分岐流路29a及び第2負圧連通分岐流路29bの夫々の第1負圧供給ポート29c及び第2負圧供給ポート29dの間に位置している。
一方、給気連通流路30の上端は、供給流路28の上端の開口(第1流入ポート28a)よりも前側の位置に開口(以下、「エジェクタ側給気ポート30b」と記す。)する。すなわち、給気流入ポート30aとエジェクタ側給気ポート30bとは給気連通流路30を通じて連通している。
このような構成を有する真空発生装置1は、図3に示すように、切換弁40の第2パイロット弁44bをオフにして第2ピストン52にパイロット流体圧が作用しない状態で、第1パイロット弁44aをオンにして第1ピストン51にパイロット流体圧が作用すると、スプール50が他端側切換位置P2に移動する。スプール50が他端側切換位置P2に移動した状態において、給気孔11から圧縮空気が導入されると、圧縮空気は、給気流路11a及び給気連通流路30を通じて切換弁40の側給気流入ポートPに流入する。そして圧縮空気は、切換弁側給気流入ポートPから第1出力ポートA及びエジェクタ20の供給流路28に流入する。これにより、負圧発生機構22に圧縮空気が流れることにより、負圧連通流路29,マニホールドベース10の第1及び第2負圧流路16,17を通じて真空機器の空気が吸引されて真空機器を負圧にすることができる。
また、マニホールドベース10の第2負圧ポート15に圧縮空気の圧力を測定するための圧力センサ75を設けてもよい(第3変形例)。
また、スプール50が第2中間切換位置P4に切り換えられると、図10に示すように、切換弁40´は、切換弁側給気流入ポートP、第1出力ポートA、第2出力ポートB、第1排出ポートEA、第2排出ポートEBが全て遮断されて相互に連通しない第2非連通状態となる。さらに、スプール50が他端側切換位置P2に切り換えられると、図11に示すように、切換弁40´は、第2出力ポートB、第1排出ポートEA、第2排出ポートEBが遮断されて相互に連通せず、切換弁側給気流入ポートP及び第1出力ポートAが連通した第2連通状態となる。
Claims (1)
- 圧縮空気の作用下で負圧を発生させるエジェクタであって、
前記エジェクタは、
内部に内部流路が形成されたエジェクタボディと、
前記内部流路に接続されて圧縮空気を噴出させるノズル部、及び、前記ノズル部から噴出された圧縮空気により負圧を発生させると共にその圧縮空気を外部へと排気するデフューザ部を備えた負圧発生機構と、を有し、
前記エジェクタボディは、
切換弁のボディである弁ボディを固定的に取り付けるための第1取付面と、マニホールドベースのボディであるベースボディを固定的に取り付けるための第2取付面と、を有し、
前記エジェクタボディの前記第1取付面には、前記切換弁の前記弁ボディに開設された出力ポートを接続して前記負圧発生機構に圧縮空気を供給するための流入ポートが開設されていて、前記流入ポートは、前記エジェクタボディ内の前記内部流路のうちの正圧供給流路を通じて前記ノズル部に連通されており、
前記エジェクタボディの前記第2取付面には、前記マニホールドベースの前記ベースボディに開設された負圧入力ポートを接続して前記負圧発生機構で発生させた負圧を外部に出力するための負圧供給ポートが開設されていて、前記負圧供給ポートは、前記エジェクタボディ内の前記内部流路のうちの負圧連通流路を通じて前記デフューザ部に連通されている、
ことを特徴とするエジェクタ。
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