JP2022550299A - 化合物及びその調製方法ならびにその使用 - Google Patents

化合物及びその調製方法ならびにその使用 Download PDF

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Abstract

ロチゴチンベヘネートの新しい不純物化合物、及び前記不純物化合物を0.5重量%未満、含有するロチゴチンベヘネートまたはその製剤、ならびにロチゴチンベヘネートまたはその製剤の不純物検出における対照物としての前記不純物化合物の使用が提供される。【選択図】なし

Description

本発明は医薬の分野に属し、具体的には、新しい化合物及びその調製方法ならびにその使用に関する。
パーキンソン病は、中高年によく見られる神経系変性疾患である。ドーパミン受容体アゴニストは、パーキンソン病の治療に重要な薬剤のひとつである。現在、ロチゴチン、プラミペキソール、ロピニロール、ペルゴリド、カベルゴリンなどのドーパミン受容体アゴニストが臨床的に使用されている。
WO2018014277に開示されているロチゴチンベヘネートは、ロチゴチンの22個の炭素の飽和長鎖エステルであり、有効血中濃度の持続時間が長く、バイオアベイラビリティが高く、長期間に亘って安定して放出する効果がある。この特許出願では、22個の炭素より多いまたは少ない飽和または不飽和ロチゴチン長鎖エステルはいずれも上記の良好な効果が得られないことが示された。ロチゴチンベヘネートの構造を以下に示し、初期の続発性パーキンソン病と進行性パーキンソン病の補助療法に使用される。
Figure 2022550299000001
薬剤の不純物とは、治療効果がないか、または薬剤の安定性と有効性に影響を及ぼし、さらには人体の健康に有害な薬剤中の物質を指す。不純物の由来は主に2つある。1つは未反応の出発物質、出発物質に含まれる不純物の化学的誘導体、合成副生物、及び分解生成物を含む製造プロセス中に導入されるものである。もう1つは、貯蔵プロセス中の外部条件の影響を受けて薬剤の物理化学的特性が変化することによるものである。臨床で使用されている薬の副作用は、薬自体の薬理活性に関係しているだけでなく、薬の不純物と大きな関係がある場合もある。そのため、不純物に関する標準的な研究は、市販薬の品質と安全性に直接関係する。
薬用有効成分中の不純物の管理は、不純物の化学構造と合成経路を理解し、最終生成物の不純物含有量に影響を与えるパラメーターを特定することにより、大幅に強化できる。薬用有効成分の不純物モニタリングでは、不純物を適切にコントロールできるように、品質基準を確立し、適切な分離及び検出条件を確立する必要がある。品質基準では、現在一般的に使用されている不純物検出方法は主に液体クロマトグラフィーなどである。
本発明の目的は、新しい化合物及びその調製方法ならびにその使用を提供することである。
本発明によって提供される具体的な化合物は次の通りである。
化合物I、化学名:(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネート
Figure 2022550299000002
化合物IはS配置の化合物である。
化合物Iは、次の方法によって調製することができる。(S)-6-(2-(チオフェン-2-イル)エチルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-オール臭化水素酸塩、トリエチルアミン、ジクロロメタンを秤量し、室温で撹拌する。二炭酸ジ-tert-ブチルを加え、室温で一晩撹拌し、完全に反応させてから、減圧下で溶媒を留去し、サンプルをシリカゲルで撹拌し、カラムクロマトグラフィーを経て中間体Iを得る。中間体I、ベヘン酸、DMAP、EDCI、トルエンを秤量し、均一に撹拌する。完全に反応させてから、NHCl溶液を加えて撹拌し、珪藻土を加えて吸引濾過し、一晩静置してから、NHCl溶液で1回洗浄し、有機相に水を加えて撹拌した後、静置して水相を除去する。有機相溶媒を留去させて、カラムクロマトグラフィーを経て中間体IIを得る。中間体IIを秤量し、ジクロロメタンに溶解し、N-メチルモルホリンを加え、均一に撹拌した後、TMSIを加えて室温で撹拌して反応させる。完全に反応した後、減圧下で有機溶媒を留去し、石油エーテルを加えて撹拌し、吸引ろ過してから、母液を濃縮して蒸発乾固し、ジクロロメタンを加え、水で2回洗浄する。有機相を濃縮して蒸発乾固し、乾燥して(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートを得る。
上記の方法では、加えられるNHCl溶液は20%NHCl溶液である。
上記の方法では、前記中間体I、ベヘン酸、DMAP、EDCI、トルエンを秤量、撹拌し、反応させることは40℃で完了する。
上記の方法では、前記二炭酸ジ-tert-ブチルを加えることは、ゆっくり滴下して加えることである。
化合物II、化学名:(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートは、式IIの構造式を有する。
Figure 2022550299000003
化合物IIはS配置の化合物である。
化合物IIは、次の方法によって調製することができる。(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-オール臭化水素酸塩、トリエチルアミン、ジクロロメタンを秤量し、室温で撹拌する。二炭酸ジ-tert-ブチルを滴下して加え、4時間撹拌し、減圧下で溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィーを経て中間体Iを得る。中間体I、ベヘン酸、DMAP、EDCI、トルエンを秤量し、均一に撹拌する。完全に反応させてから、NHCl溶液を加えて撹拌し、珪藻土を加えて吸引濾過し、一晩静置してから、NHCl溶液で1回洗浄し、水を加えて撹拌した後、静置して水相を除去する。有機相溶媒を留去させて、カラムクロマトグラフィーを経て中間体IIを得る。中間体IIを秤量し、ジクロロメタンに溶解し、N-メチルモルホリンを加え、均一に撹拌した後、TMSIを加えて室温で撹拌して反応させる。減圧下で有機溶媒を留去し、石油エーテルを加えて撹拌し、吸引ろ過してから、母液を濃縮して蒸発乾固し、ジクロロメタンを加え、ジクロロメタンを水で2回洗浄する。有機相を濃縮して蒸発乾固し、乾燥して(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートを得る。
上記の方法では、添加されるNHCl溶液は20%NHCl溶液である。
上記の方法では、前記中間体I、ベヘン酸、DMAP、EDCI、トルエンを秤量、撹拌し、反応させることは40℃で完了する。
上記の方法では、前記二炭酸ジ-tert-ブチルを加えることはゆっくり滴下して加えることである。
化合物III、化学名:化合物7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネートは、式IIIの構造式を有する。
Figure 2022550299000004
化合物IIIは、次の方法によって調製することができる。5-ヒドロキシ-1-テトラロン、イミダゾール及びTBS-ClをDMFに加えて薄茶色-黄色の溶液を形成し、完全に反応させる。反応溶液を水に注ぎ、固体を析出させ、濾過し、フィルターケーキを水ですすぎ、ジクロロメタンに溶解し、水ですすぎ、乾燥させてから、石油エーテルを加え、シリカゲルパッドに通して、5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンを得、これをテトラヒドロフランに溶解し、メタノールを加え、水素化ホウ素ナトリウムをバッチで加え、完全に反応させる。反応液を濃縮し、有機溶媒を除去し、生成物を酢酸エチルで抽出して淡黄色の油状物を得、これをジクロロメタンに溶解し、5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-オールのジクロロメタン溶液及びトリエチルアミンをジクロロメタンに加え、温度を制御し、メチルスルホニルクロリド-ジクロロメタン600mLを滴下して加え、反応液を濃縮し、水を加えて分散させ、tert-ブチルメチルエーテルで抽出し、乾燥して濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに通し、tert-ブチル-(7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルオキシ)ジメチルシランを得る。それをメタノールに加え、フッ化セシウムを加え、窒素ガス保護下で反応させ、反応が完了してから、反応溶液を濃縮し、蒸発乾固した後、DCMで生成物を抽出し、さらにDCMを蒸発乾固し、塩基性アルミナを加えてサンプルを攪拌し、塩基性アルミナカラム(PE:DCM=5:1)に通し7,8-ジヒドロナフトールを得、それをジクロロメタンに加え、トリエチルアミンを加え、ベヘン酸クロリドのジクロロメタン溶液を加え、反応が完了してから、水を反応溶液に加え、撹拌して濾過し、化合物III、すなわち7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネートを得る。
上記の方法では、前記窒素ガス保護下での反応は、60℃に加熱する反応である。
上記の方法では、5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-オールのジクロロメタン溶液及びトリエチルアミンをジクロロメタンに加え、温度を20℃未満に制御する。
化合物I~IIIのいずれか1つを、ロチゴチンベヘネートまたはその製剤の不純物を定性的または定量的に測定するための対照物として使用できる。具体的には、高速液体クロマトグラフィーで測定できる。化合物I~IIIのいずれか1つを溶液に溶解して対照物溶液として調製し、ロチゴチンベヘネートまたはその製剤を溶液に溶解して被験物溶液として調製し、液体クロマトグラフィーで分析して、対照物溶液及び被験物溶液の液体クロマトグラムを得、対照物溶液と被験物溶液の液体クロマトグラムのピーク時間を比較し、被験物溶液が化合物I~IIIのいずれか1つを含むことを確認し、対照物溶液及び被験物溶液の液体クロマトグラムにおける化合物I~IIIのいずれか1つのピーク面積を比較し、ロチゴチンベヘネートまたはその製剤における化合物I~IIIのいずれか1つの重量パーセントを外部標準法に拠って測定する。
略語に対応する中国語名称:DMAP:4-ジメチルアミノピリジン;EDCI:1-エチル-3(3-ジメチルプロピルアミン)カルボジイミド;TMSI:トリメチルヨードシラン;TBS-Cl:tert-ブチルジメチルシリルクロリド;DMF:N,N-ジメチルホルムアミド;DCM:ジクロロメタン;PE:石油エーテル;TLC:薄層クロマトグラフィー;HPLC:高速液体クロマトグラフィー;UPLC:超高速液体クロマトグラフィー。
本発明の化合物I~IIIのいずれか1つをHPLCまたはUPLCによって測定する場合、その化合物は、少なくとも80%の純度、好ましくは少なくとも90%の純度、より好ましくは少なくとも95%の純度、最も好ましくは少なくとも99%の純度を有する。
本発明はまた、化合物I~IIIのいずれか1つを0.5重量%未満含む、ロチゴチンベヘネートまたはその製剤を提供する。
(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの高分解能質量スペクトルである。 (S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネート対照物のUPLCクロマトグラムである。 ロチゴチンベヘネート化合物と(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの被験物のピーク時間の比較のUPLCクロマトグラムである。 (S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの高分解能質量スペクトルである。 (S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの対照物のUPLCクロマトグラムである。 ロチゴチンベヘネート化合物(ピーク2)と(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネート(ピーク1)のピーク時間の比較のUPLCクロマトグラムである。 7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの高分解能質量スペクトルである。 7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの対照物のUPLCクロマトグラムである。 ロチゴチンベヘネート化合物(ピーク2)と7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネート(ピーク1)のピーク時間の比較のUPLCクロマトグラムである。 ロチゴチンベヘネート中の(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネート(ピーク3)の検出のUPLCクロマトグラムである。 ロチゴチンベヘネート中の(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネート(ピーク1)の検出のUPLCクロマトグラムである。 ロチゴチンベヘネート中の7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネート(ピーク3)の検出のUPLCクロマトグラムである。
以下の実施例及び試験例は、本発明をさらに詳細に説明するためのものであるが、いかなる形であれ本発明を限定するものではない。
実施例1:(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの調製
500mlのシングルネックフラスコに、(S)-6-(2-(チオフェン-2-イル)エチルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-オール臭化水素酸塩20.98g、トリエチルアミン14.98g、ジクロロメタン210mlを加え、室温で撹拌した。
二炭酸ジ-tert-ブチル15.51gをゆっくり滴下して、滴下が完了した後、室温で一晩17時間撹拌し、原料が完全に反応したことをTLCによって検出した。
減圧下で溶媒を留去し、得られたサンプルにシリカゲルを加えて攪拌して、カラムクロマトグラフィーを経て中間体I 10.66gを得た。
1000mlのシングルネックフラスコに、中間体I14.0 g、ベヘン酸14.05 g、 DMAP 5.45 g、EDCI 9.35 gを計量し、トルエン 210mlを加え、均一に攪拌して、40℃で3時間反応させ、完全に反応したことをTLCによって検出した。
210mlの20%NHCl溶液を加えて0.5時間撹拌し、珪藻土を加えて吸引濾過し、一晩静置してから、有機相を190mlの20%NHCl溶液で1回洗浄し、有機相に水を加えて0.5時間撹拌した後、1時間静置して水相を除去した。
減圧下で有機溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィーを経て中間体 225.4gを得た。
500mlの3つ口フラスコに、中間体218.8gを加え、ジクロロメタン190mlで溶解し、N-メチルモルホリン21.8gを加え、均一に撹拌した後、TMSI 21.6gを加えて室温で撹拌して2時間反応させた。完全に反応したことをTLCによって検出した。
減圧蒸留(60℃、0.5時間)により有機溶媒を除去し、石油エーテル200mlを加えて15分間撹拌し、吸引ろ過してフィルターケーキを破棄した。
母液を濃縮して蒸発乾固し、ジクロロメタン150mlを加え、水150mlでジクロロメタンを2回洗浄した。
有機相を濃縮して蒸発乾固し、40℃でエアブラストで2時間乾燥して(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネート14.1gを得た。
核磁気共鳴スペクトルの帰属を表1に示し、高分解能質量スペクトルを図1に示す。
Figure 2022550299000005
核磁気共鳴の構造番号は次の通りである。
Figure 2022550299000006
試験例1:ロチゴチンベヘネート化合物の不純物の含有量の検出における対照物としての(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの使用
サンプルの準備:
適量のロチゴチンベヘネートを秤量し、テトラヒドロフランを加えて溶解し、被験物溶液としてテトラヒドロフラン1mlあたりロチゴチンベヘネート約1mgを含む溶液を調製した。適量の(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートを正確に秤量し、テトラヒドロフランで溶解し、定量的に希釈して、対照物溶液としてテトラヒドロフラン1mlあたり約0.008mgの溶液を調製した。
クロマトグラフィー条件:
フィラーとしてオクタデシル基結合シリカゲルを使用し、クロマトグラフィーカラム(XBridge BEH C18 2.1*100mm、1.7μm、Waters)を使用した。pH9.0の20mmol/L酢酸アンモニウム溶液(1.54gの酢酸アンモニウムを取り、水で1000mlに希釈し、アンモニア水でpH値を9.0に調整)を移動相Aとし、アセトニトリルを移動相Bとし、イソプロパノールを移動相Cとし、次の表に従ってグラジエント溶出を行った。カラム温度は45℃であり、流速は0.32ml/分であり、検出波長は235nmであり、理論段数はロチゴチンベヘネートで5000以上でなければならない。対照物溶液または被験物溶液3μlをそれぞれ取り、超高速液体クロマトグラフに注入した。
Figure 2022550299000007
図2-1は、(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネート単独の注入のUPLCクロマトグラムであり、図2-2は、ロチゴチンベヘネートの注入及び(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの添加のピーク時間の比較のUPLCクロマトグラムである。図7は、ロチゴチンベヘネート生成物中の(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネート(ピーク3)の検出のUPLCクロマトグラムである。外部標準法によって計算すると、3つのバッチのロチゴチンベヘネート化合物中の(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの含有量はいずれも0.5%以下である。
試験例2:ロチゴチンミクロスフェア製剤の不純物の含有量測定における対照物としての(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの使用
適量のロチゴチンベヘネート徐放性ミクロスフェア(ロチゴチンベヘネート10mgにほぼ相当)を取り、正確に秤量し、テトラヒドロフランを加えて溶解し、被験物溶液として1mlあたり約1mgを含む溶液を調製した。適量の(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートを正確に秤量し、テトラヒドロフランで溶解し、定量的に希釈して、対照物溶液として1mlあたり約0.008mgの溶液を調製した。
クロマトグラフィー条件:
フィラーとしてオクタデシル基結合シリカゲルを使用し、クロマトグラフィーカラム(XBridge BEH C18 2.1*100mm、1.7μm、Waters)を使用した。pH9.0の20mmol/L酢酸アンモニウム溶液(1.54gの酢酸アンモニウムを取り、水で1000mlに希釈し、アンモニア水でpH値を9.0に調整)を移動相Aとし、アセトニトリルを移動相Bとし、イソプロパノールを移動相Cとし、次の表に従ってグラジエント溶出を行った。カラム温度は45℃であり、流速は0.32ml/分であり、検出波長は235nmであり、理論段数はロチゴチンベヘネートで5000以上でなければならない。対照物溶液または被験物溶液3μlをそれぞれ取り、超高速液体クロマトグラフに注入した。
Figure 2022550299000008
外部標準法によって計算すると、3つのバッチのロチゴチンベヘネートミクロスフェア中の(S)-6-(2-(2-チエニル)エチル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの重量パーセントはいずれも0.5重量%以下である。
実施例2:(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの調製
(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-オール臭化水素酸塩26.4g、トリエチルアミン21.46g、ジクロロメタン260mlを秤量し、室温で撹拌した。二炭酸ジ-tert-ブチル26.16gをゆっくり滴下し、滴下が完了した後、室温で4時間撹拌し、原料が完全に反応したことをTLCによって検出した。減圧下で有機溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィーを経て中間体I 24.1gを得た。
中間体I 24.1g、ベヘン酸29.56g、DMAP11.47g、EDCI 19.66g、トルエン350mlを秤量し、均一に撹拌し、40℃で3時間反応させ、完全に反応したことをTLCによって検出した。360mlの20%NHCl溶液を加えて0.5時間撹拌し、珪藻土を加えて吸引濾過し、一晩静置してから、有機相を360mlの20%NHCl溶液で1回洗浄し、有機相に水を加えて0.5時間撹拌した後静置した。有機溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィーを経て中間体248.0gを得た。
中間体212.56gを秤量し、ジクロロメタン130mlで溶解し、N-メチルモルホリン16.18gを加え、均一に撹拌した後、TMSI 16.0gを加えて室温で撹拌して2時間反応させた。完全に反応したことをTLCによって検出した。減圧蒸留(60℃、0.5時間)により有機溶媒を除去し、石油エーテル150mlを加えて15分間撹拌し、吸引ろ過してフィルターケーキを破棄した。母液を濃縮して蒸発乾固し、ジクロロメタン150mlを加え、水150mlでジクロロメタンを2回洗浄した。有機相を濃縮して蒸発乾固し、40℃でエアブラストで2時間乾燥して(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネート7.3gを得た。
核磁気共鳴スペクトルの帰属を表2に示し、高分解能質量スペクトルを図3に示す。
Figure 2022550299000009
核磁気共鳴の構造番号は次の通りである。
Figure 2022550299000010
試験例3:ロチゴチンベヘネート化合物の不純物の含有量測定における対照物としての(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの使用
サンプルの準備:
適量のロチゴチンベヘネートを秤量し、テトラヒドロフランを加えて溶解し、被験物溶液として1mlあたり約1mgを含む溶液を調製した。適量の(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートを正確に秤量し、テトラヒドロフランで溶解し、定量的に希釈して、対照物溶液として1mlあたり約0.005mgの溶液を調製した。
クロマトグラフィー条件:
フィラーとしてオクタデシル基結合シリカゲルを使用し、クロマトグラフィーカラム(XBridge BEH C18 2.1*100mm、1.7μm、Waters)を使用した。pH9.0の20mmol/L酢酸アンモニウム溶液(1.54gの酢酸アンモニウムを取り、水で1000mlに希釈し、アンモニア水でpH値を9.0に調整)を移動相Aとし、アセトニトリルを移動相Bとし、イソプロパノールを移動相Cとし、次の表に従ってグラジエント溶出を行った。カラム温度は45℃であり、流速は0.32ml/分であり、検出波長は220nmであり、理論段数はロチゴチンベヘネートで5000以上でなければならない。対照物溶液または被験物溶液3μlをそれぞれ取り、超高速液体クロマトグラフに注入した。
Figure 2022550299000011
図4-1は、(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネート単独の注入のUPLCクロマトグラムであり、図4-2は、ロチゴチンベヘネートの仕込み及び(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの添加のピーク時間の比較のUPLCクロマトグラムである。図8は、ロチゴチンベヘネート生成物中の(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネート(ピーク1)の検出のUPLCクロマトグラムである。外部標準法によって計算すると、3つのバッチのロチゴチンベヘネート化合物中の(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの含有量はいずれも0.5%以下である。
試験例4:ロチゴチンベヘネートミクロスフェア製剤の不純物の含有量測定における対照物としての(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの使用
サンプルの準備:
適量のロチゴチンベヘネート徐放性ミクロスフェア(ロチゴチンベヘネート10mgにほぼ相当)を取り、正確に秤量し、10mlのメスフラスコに入れ、テトラヒドロフラン10mlを加えて溶解し、被験物溶液とした。適量の(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートを正確に秤量し、テトラヒドロフランで定量的に希釈して、対照物溶液として1mlあたり約0.005mgの溶液を調製した。
クロマトグラフィー条件:
フィラーとしてオクタデシル基結合シリカゲルを使用し、クロマトグラフィーカラム(XBridge BEH C18 2.1*100mm、1.7μm、Waters)を使用した。pH9.0の20mmol/L酢酸アンモニウム溶液(1.54gの酢酸アンモニウムを取り、水で1000mlに希釈し、アンモニア水でpH値を9.0に調整)を移動相Aとし、アセトニトリルを移動相Bとし、イソプロパノールを移動相Cとし、次の表に従ってグラジエント溶出を行った。カラム温度は45℃であり、流速は0.32ml/分であり、検出波長は220nmであり、理論段数はロチゴチンベヘネートで5000以上でなければならない。対照物溶液または被験物溶液3μlをそれぞれ取り、超高速液体クロマトグラフに注入した。
Figure 2022550299000012
外部標準法によって計算すると、3つのバッチのロチゴチンベヘネートミクロスフェア中の(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの重量パーセントはいずれも0.5重量%以下である。
実施例3:7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの調製
5-ヒドロキシ-1-テトラロン93g、イミダゾール103g及びTBS-Cl 106gを500mLのDMFに加えて薄茶色-黄色の溶液を形成し、20分後、反応溶液から白色の固体が析出し、反応を1時間続けた後、完全に反応したことをTLCによって検出した。反応溶液を3Lの水に注ぎ、大量の白色の固体を析出させ、10分間撹拌してから濾過し、フィルターケーキを水ですすぎ、500mLのジクロロメタンに溶解し、水ですすぎ、乾燥させてから、石油エーテルを加え、100gのシリカゲルパッド(PE:DCM=2:1)に通して、5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンを得、その185gを800mLのテトラヒドロフランに溶解して淡黄色の溶液を形成し、800mLのメタノールを加えた。氷水の温度を0℃に制御し、水素化ホウ素ナトリウムをバッチで加え、1時間後、合計27gの水素化ホウ素ナトリウムを加え(最高温度は22℃)、完全に反応させた。反応液を濃縮し、有機溶媒を除去した。有機溶媒を除去した後、生成物を2*400mLの酢酸エチルで抽出し、乾燥して蒸発乾固し、327gの淡黄色の油状物を得た。これに170gの生成品を含むこととして計算して、ジクロロメタンに溶解した。
1330gの5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-オールのジクロロメタン溶液(150gの出発原料として計算)及び225gのトリエチルアミンを1.3Lのジクロロメタンに加え、温度を20℃未満に制御し、117.8gのメチルスルホニルクロリド-600mLジクロロメタンを滴下した。滴下後、10分後、TLC検出により出発原料が残っていたことが分かった。110gのメチルスルホニルクロリドを追加した後、反応液を濃縮し、500mLの水を加えて分散させ、2*1Lのtert-ブチルメチルエーテルで抽出し、乾燥して濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを経て、45gのtert-ブチル-(7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルオキシ)ジメチルシランを得た。40gのtert-ブチル-(7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルオキシ)ジメチルシランを500mLのメタノールに加え、22.7gのフッ化セシウムを加え、窒素ガス保護下で60℃に加熱して反応させ、白色の濁った液体を形成した。1時間後、完全に反応したことをTLCによって検出してから、反応溶液を濃縮し、蒸発乾固した後、DCMで生成物を抽出し、さらにDCMを蒸発乾固し、55gの塩基性アルミナを加えてサンプルを攪拌し、40gの塩基性アルミナカラム(PE:DCM=5:1)を経て8.3gの7,8-ジヒドロナフトールを得た。
8.3gの7,8-ジヒドロナフトールを150mLのジクロロメタンに加え、トリエチルアミン8gを加え、ベヘン酸クロリドのジクロロメタン溶液(約19gのベヘン酸クロリドを含む)を加え、反応が完了してから、水100mLを反応溶液に加え、一定時間撹拌した後、大量の固体が現れ、それらを濾過した。10.3gのオフホワイトの固体、すなわち7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネートを得た。
核磁気共鳴スペクトルの帰属を表3に示し、高分解能質量スペクトルを図5に示す。
Figure 2022550299000013
核磁気共鳴の構造番号は次の通りである。
Figure 2022550299000014
試験例5:ロチゴチンベヘネート化合物の不純物の含有量測定における対照物としての7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの使用
サンプルの準備:
適量のロチゴチンベヘネートを秤量し、テトラヒドロフランを加えて溶解し、被験物溶液として1mlあたり約1mgを含む溶液を調製した。適量の7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネートを正確に秤量し、テトラヒドロフランで溶解し、定量的に希釈して、対照物溶液として1mlあたり約0.005mgの溶液を調製した。
クロマトグラフィー条件:
フィラーとしてオクタデシル基結合シリカゲルを使用し、クロマトグラフィーカラム(XBridge BEH C18 2.1*100mm、1.7μm、Waters)を使用した。pH9.0の20mmol/L酢酸アンモニウム溶液(1.54gの酢酸アンモニウムを取り、水で1000mlに希釈し、アンモニア水でpH値を9.0に調整)を移動相Aとし、アセトニトリルを移動相Bとし、イソプロパノールを移動相Cとし、次の表に従ってグラジエント溶出を行った。カラム温度は45℃であり、流速は0.32ml/分であり、検出波長は235nmであり、理論段数はロチゴチンベヘネートで5000以上でなければならない。対照物溶液または被験物溶液3μlをそれぞれ取り、超高速液体クロマトグラフに注入した。
Figure 2022550299000015
図6-1は、7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネート対照物単独の注入のUPLCクロマトグラムであり、図6-2は、ロチゴチンベヘネートの仕込み及び7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネートのピーク時間の比較のUPLCクロマトグラムである。図9は、ロチゴチンベヘネート生成物中の7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネート(ピーク3)の検出のUPLCクロマトグラムである。外部標準法によって計算すると、3つのバッチのロチゴチンベヘネート化合物中の7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの含有量はいずれも0.5重量%以下である。
試験例6:ロチゴチンベヘネートミクロスフェア製剤の不純物の含有量測定における対照物としての7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの使用
サンプルの準備:
適量のロチゴチンベヘネート徐放性ミクロスフェア(ロチゴチンベヘネート10mgにほぼ相当)を取り、正確に秤量し、10mlのメスフラスコに入れ、テトラヒドロフラン10mlを加えて溶解し、被験物溶液とした。適量の7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネートを正確に秤量し、テトラヒドロフランで定量的に希釈して、対照物溶液として1mlあたり約0.005mgの溶液を調製した。
クロマトグラフィー条件:
フィラーとしてオクタデシル基結合シリカゲルを使用し、クロマトグラフィーカラム(XBridge BEH C18 2.1*100mm、1.7μm、Waters)を使用した。pH9.0の20mmol/L酢酸アンモニウム溶液(1.54gの酢酸アンモニウムを取り、水で1000mlに希釈し、アンモニア水でpH値を9.0に調整)を移動相Aとし、アセトニトリルを移動相Bとし、イソプロパノールを移動相Cとし、次の表に従ってグラジエント溶出を行った。カラム温度は45℃であり、流速は0.32ml/分であり、検出波長は235nmであり、理論段数はロチゴチンベヘネートで5000以上でなければならない。対照物溶液または被験物溶液3μlをそれぞれ取り、超高速液体クロマトグラフに注入した。
Figure 2022550299000016
外部標準法によって計算すると、3つのバッチのロチゴチンベヘネートミクロスフェア中の7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルベヘネートの重量パーセントはいずれも0.5重量%以下である。

Claims (10)

  1. 式Iの構造式を有する化合物:
    Figure 2022550299000017
  2. 式IIの構造式を有する化合物:
    Figure 2022550299000018
  3. 式IIIの構造式を有する化合物:
    Figure 2022550299000019
  4. 請求項1に記載の化合物Iの調製方法であって、(S)-6-(2-(チオフェン-2-イル)エチルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-オール臭化水素酸塩、トリエチルアミン、ジクロロメタンを秤量し、室温で撹拌するステップ;二炭酸ジ-tert-ブチルを加え、完全に反応させてから、減圧下で溶媒を留去し、中間体Iを得るステップ;中間体I、ベヘン酸、DMAP、EDCI、トルエンを秤量し、均一に撹拌するステップ;完全に反応させてから、NHCl溶液を加えて撹拌し、吸引濾過し、一晩静置してから、NHCl溶液で1回洗浄し、水を加えて撹拌した後、静置して水相を除去するステップ;有機相溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィーを経て中間体IIを得るステップ;中間体IIを秤量し、ジクロロメタンに溶解し、N-メチルモルホリンを加え、均一に撹拌した後、TMSIを加えて室温で撹拌して反応させるステップ;完全に反応した後、減圧下で有機溶媒を留去し、石油エーテルを加えて撹拌し、吸引ろ過してから、母液を濃縮して蒸発乾固し、ジクロロメタンを加え、水で洗浄するステップ;有機相を濃縮して蒸発乾固し、乾燥して化合物Iを得るステップを含み、好ましくは添加されるNHCl溶液が20%NHCl溶液であり、好ましくは前記中間体I、ベヘン酸、DMAP、EDCI、トルエンを秤量し、撹拌して反応させることが40℃で完了し、好ましくは前記二炭酸ジ-tert-ブチルを加えることがゆっくり滴下することであることを特徴とする、前記方法。
  5. 請求項2に記載の化合物IIの調製方法であって、(S)-6-(プロピルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-オール臭化水素酸塩、トリエチルアミン、ジクロロメタンを秤量し、室温で撹拌するステップ;二炭酸ジ-tert-ブチルを加え、完全に反応させてから、減圧下で溶媒を留去し、中間体Iを得るステップ;中間体I、ベヘン酸、DMAP、EDCI、トルエンを秤量し、均一に撹拌するステップ;完全に反応させてから、NHCl溶液を加えて撹拌し、吸引濾過し、一晩静置してから、NHCl溶液で1回洗浄し、水を加えて撹拌した後、静置して水相を除去するステップ;有機相溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィーを経て中間体IIを得るステップ;中間体IIを秤量し、ジクロロメタンに溶解し、N-メチルモルホリンを加え、均一に撹拌した後、TMSIを加えて室温で撹拌して反応させるステップ;完全に反応した後、減圧下で有機溶媒を留去し、石油エーテルを加えて撹拌し、吸引ろ過してから、母液を濃縮して蒸発乾固し、ジクロロメタンを加え、水で洗浄するステップ;有機相を濃縮して蒸発乾固し、乾燥して化合物IIを得るステップを含み、好ましくは前記方法において添加されるNHCl溶液が20%NHCl溶液であり、好ましくは前記方法において中間体I、ベヘン酸、DMAP、EDCI、トルエンを秤量し、撹拌し反応させることが40℃で完了し、好ましくは前記二炭酸ジ-tert-ブチルを加えることがゆっくり滴下することであることを特徴とする、前記方法。
  6. 請求項3に記載の化合物IIIの調製方法であって、5-ヒドロキシ-1-テトラロン、イミダゾール及びTBS-ClをDMFに加えて薄茶色-黄色の溶液を形成し、完全に反応させるステップ;反応溶液を水に注ぎ、固体を析出させ、濾過し、フィルターケーキを水ですすぎ、ジクロロメタンに溶解し、水ですすぎ、乾燥させてから、石油エーテルを加え、シリカゲルパッドに通して、5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンを得、これをテトラヒドロフランに溶解し、メタノールを加え、水素化ホウ素ナトリウムをバッチで加え、完全に反応させるステップ;反応液を濃縮し、有機溶媒を除去し、生成物を酢酸エチルで抽出して淡黄色の油状物を得、これをジクロロメタンに溶解し、5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-オールのジクロロメタン溶液及びトリエチルアミンをジクロロメタンに加え、温度を制御し、メチルスルホニルクロリド-ジクロロメタンを滴下して加え、反応液を濃縮し、水を加えて分散させ、tert-ブチルメチルエーテルで抽出し、乾燥して濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを経て、tert-ブチル-(7,8-ジヒドロナフタレン-1-イルオキシ)ジメチルシランを得るステップ;それをメタノールに加え、フッ化セシウムを加え、窒素ガス保護下で反応させ、反応が完了してから、反応溶液を濃縮し、蒸発乾固した後、DCMで生成物を抽出し、さらにDCMを蒸発乾固し、塩基性アルミナを加えてサンプルを攪拌し、塩基性アルミナカラム(PE:DCM=5:1)を経て7,8-ジヒドロナフトールを得、それをジクロロメタンに加え、トリエチルアミンを加え、ベヘン酸クロリドのジクロロメタン溶液を加え、反応が完了してから、水を反応溶液に加え、撹拌して濾過し、化合物IIIを得るステップを含み、好ましくは前記窒素ガス保護下での反応が、60℃に加熱する反応であり、好ましくは前記5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-オールのジクロロメタン溶液及びトリエチルアミンをジクロロメタンに加えるとき、温度を20℃未満に制御することを特徴とする、前記方法。
  7. ロチゴチンベヘネートまたはその製剤の不純物検出における対照物としての、請求項1~3のいずれか1項に記載化合物の使用。
  8. 液体クロマトグラフィーで分析する、ロチゴチンベヘネートまたはその製剤の不純物の含有量を測定するための方法であって、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物を対照物とすることを特徴とする、前記方法。
  9. 請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物を溶液に溶解して対照物溶液として調製し、ロチゴチンベヘネートまたはその製剤を溶液に溶解して被験物溶液として調製し、液体クロマトグラフィーで分析して、対照物溶液及び被験物溶液の液体クロマトグラムを得、対照物溶液と被験物溶液の液体クロマトグラムのピーク時間を比較し、被験物溶液が請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物を含むことを確認し、ロチゴチンベヘネートまたはその製剤における請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物の重量パーセントを外部標準法に拠って測定することを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物を0.5重量%未満、含むことを特徴とする、ロチゴチンベヘネートまたはその製剤。
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