JP2022537732A - オラパリブの新規結晶形及び調製方法 - Google Patents

オラパリブの新規結晶形及び調製方法 Download PDF

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Abstract

特定の態様において、本発明は、オラパリブの新規結晶形(4-[(3-[(4-シクロプロピルカルボニル)ピペラジン-4-イル]カルボニル)-4-フルオロフェニル]メチル(2H)フタラジン-1-オン)を提供する。関連した態様において、本発明は、オラパリブの新規結晶形を調製するための方法を提供する。前記方法は、粗オラパリブ及び有機溶媒を含む溶液を形成し;前記溶液を逆溶媒に添加して沈殿物を含むスラリーを形成し;前記沈殿物を単離し;そして前記沈殿物を乾燥させてオラパリブの結晶形IIIを得ることを含む。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年6月18日に出願された米国出願第16/444,442号に対して優先権を主張し、全ての目的のためにその出願全体が本明細書に援用される。
配列表等への参照と、コンパクトディスク等による提出材料の参照による援用
該当なし。
オラパリブは、下記の構造を有する4-[(3-[(4-シクロプロピルカルボニル)ピペラジン-4-イル]カルボニル)-4-フルオロフェニル]メチル(2H)フタラジン-1-オンを指す。
Figure 2022537732000002
オラパリブは、卵巣癌、乳癌、及び前立腺癌を含む癌治療に使用するポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害剤として開発されたフタラジノン(phthalizinone)系化合物である。オラパリブは、BRCA遺伝子欠損に関連する進行性卵巣癌の女性の治療のため、米国食品医薬品局により承認された。
オラパリブの合成とその化合物の固体形態の特徴は、米国特許8,247,416;7,692,006;8,183,369,9,981,951、及び8,475,842号に開示されている。具体的には、米国特許第8,247,416号には4-[3-(4-シクロプロパンカルボニル-ピペラジン-1-カルボニル)-4-フルオロ-ベンジル]―2H-フタラジン-1-オン(化合物A)の実質的な結晶形、そして特に形態Aが開示されている。当該特許はまた、2-フルオロ-5-(4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-1-イルメチル)-安息香酸から4-[3-(4ーシクロプロパンカルボニル-ピペラジン-1-カルボニル)-4-フルオロ-ベンジル]-2H-フタラジン-1-オンを合成する方法を開示している。
米国特許第7,692,006号は、結晶形Aとして4-[3-(4-シクロプロパンカルボニルーピペラジン―1―カルボニル)―4―フルオロ-ベンジル]―2H―フタラジン-1-オン(化合物A)を得る他の方法を開示している。当該特許はまた、オラパリブの調製に有用な2-フルオロ-5-(4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-1-イルメチル)-安息香酸(ED)の中間体及びその中間体の合成方法を開示している。
米国特許第8,183,369は、4-[3-(4-シクロプロパンカルボニル-ピペラジン-1-カルボニル)-4-フルオロ-ベンジル]-2H-フタラジン-1-オンを結晶形Lとして開示し、そして4-[3-(4-シクロプロパンカルボニル-ピペラジン-1-カルボニル)-4-フルオロ-ベンジル]-2H-フタラジン-1-オンの結晶形Aから前記形態を得る方法を開示している。
米国特許第9,981,951は、オラパリブの結晶形B(水和結晶形)として記載された固体を開示している。
米国特許第8,475,842は、4-[3-(4-シクロプロパンカルボニル-ピペラジン-1-カルボニル)-4-フルオロ-ベンジル]-2H-フタラジン-1-オンの結晶形Hとして記載された固体(化合物I)を開示している。
上記の結晶形が開示されているものの、癌治療においてその化合物が発揮する有効性を高めるため、並びにオラパリブの固体形態を含む医薬品製剤の製造方法を改善するために、オラパリブの新規固体形態が依然として必要である。本発明はこのニーズに応え、オラパリブの新規結晶形及びその結晶形を調製する方法を提供する。
第一の態様において、本発明は、オラパリブの結晶形IIIを提供し、本明細書に記載される粉末X線回折データ、熱重量分析データ、及び示差走査熱量測定データによって特徴付けられる。
第二の態様において、本発明は、オラパリブの結晶形IIIを調製するための方法を提供する。この方法は;粗オラパリブ及び有機溶媒を含む溶液を形成し;溶液を逆溶媒に添加して沈殿物を含むスラリーを形成し;沈殿物を単離し;そして沈殿物を乾燥させ、オラパリブの結晶形IIIを得ること、を含む。
図1は、オラパリブの結晶形III に関して記録された粉末X線回折(XRPD)パターンを示す。
図2は、オラパリブの結晶形III に関して記録された熱重量分析(TGA)サーモグラムを示す。
図3は、オラパリブの結晶形態III に関して記録された示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す。
図4は、米国特許第9,981,951号におけるオラパリブの結晶形Bに関して記録された示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す。
I.概要
本発明は、卓越した結晶性及び安定性により特徴付けられたオラパリブの新規固体形態を提供する。他の利点の中でも、新規固体形態は、大規模生産に適する温和な条件下で高収率な方法を使用して調製されることができる。加えて、新規固体形態は、非結晶形のような他の形態に変換することなく、保存及び/又は医薬品の製造に使用されることができる。
II.定義
「粗製」は、所望の化合物(例えば、オラパリブ)及び少なくとも一つの他の種(species)(例えば、溶媒、酸又は塩基等の試薬、出発物質、又は所望の化合物を生じさせる反応の副産物)を含む混合物を指す。
「溶媒」は、60℃で少なくとも約2.5%(w/w)の濃度でオラパリブを溶解することができる液体物質を指す。「逆溶媒」は、60℃で約2.5% (w/w)の濃度でオラパリブが溶解しない液状物質を指す。より詳細には、オラパリブに適した逆溶媒及び溶媒を、以下の表及び概要に示す。
Figure 2022537732000003
Figure 2022537732000004
本明細書に記載される適切な溶媒とは、60℃で少なくとも約2.5%(w/w)の濃度でオラパリブの高い溶解性を特徴とする溶媒を指す。逆溶媒(anti-solvents)は、一般に「貧溶媒(poor solvents)」と考えられ、60℃で約2.5%(w/w)未満の濃度でオラパリブの低い溶解性を特徴とする溶媒を指す。上記の表において、良溶媒(good solvents)の例には、アルコール(例えば、メタノール又はエタノール)、酢酸、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド及びピリジンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。貧溶媒(逆溶媒)の例としては、水、トルエン、アセトニトリル、シクロヘキサン、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、n-ブタノール、キシレン、酢酸エチル及びn-ヘプタンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
「アルコール」とは、炭素鎖にヒドロキシ基が結合したアルキル基を指し、ここでアルキル基は示された炭素原子数(すなわち、C1-4は炭素数1~4を意味する)を有する直鎖又は分枝状の、飽和脂肪族ラジカルとして定義される。 例えば、C1-4アルコールは、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、sec-ブタノール、イソブタノール、及びtert-ブタノールが挙げられる。本発明で有用なアルコール類は、完全飽和である。当業者は、他のアルコール類が本発明において有用であることを理解するであろう。
「PPW」は、「精製処理水(Purified Process water)」を示す。
「沈殿」とは、溶液中の化合物が合体して物質の固体形態(すなわち、沈殿物)に至るプロセスを指す。溶液中の化合物の全体、又はその任意の分画が沈殿し得る。物質の固体形態は、非晶質又は結晶であり得る。
「結晶形」とは、その構成分子が規則的に配列された繰り返しパターンで詰め込まれた化合物の固体形態を指す。結晶形には、三斜晶、単斜晶、斜方晶、正方晶、三方晶、六方晶、及び立方晶の結晶形状(crystal geometries)が挙げられる。結晶形は、明確な結晶境界を有する一つ又は複数の領域、すなわち粒(grains)を含むことができる。結晶性固体は、二つ又はそれ以上の結晶形状を含むことができる。
「非晶質形」とは、明確な結晶構造を持たない、すなわち構成分子が規則正しく配列しておらず、繰り返しパターンの無い化合物の固体形態を指す。
「単離」とは、その物質及び少なくとも一つの追加物質を含む混合物から、第一の物質(例えば、沈殿物)の少なくとも一部を単離するプロセスを指す。場合によっては、単離された物質は、元の混合物中に存在する追加物質の少なくとも一つを実質的に有さない。
本明細書において示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムの「発熱ピークが実質的に無い」とは、目視検査によってDSCサーモグラムの発熱ピーク(複数を含む)が存在しないことを指す。発熱ピークの存在は、曲線下面積(mJ)(すなわち、ピーク面積)を試料重量(mg)で積分して算出されたエンタルピー変化(ΔH)により決定され得る。例えば、米国特許第9,981,951号(図4のDSCサーモグラム参照)に記載されているように、192.8℃における任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は約33.2J/gである。より具体的には、本明細書において示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムで使用される「発熱ピークが実質的に無い」という用語は、約2.0J/g以下のエンタルピー変化(ΔH)を有する任意の発熱ピークを指す。
「約(about)」及び「大体(around)」という用語は、本明細書において数値の修正に使用され、明示的な数値の近傍の範囲を示す。「X」が数値の場合、「約X」又は「大体X」は0.9X~1.1Xの数値、そしてより好ましくは、0.95X~1.05Xの数値を示すことになる。「約X」又は「大体X」に関して、少なくとも数値X、0.95X、0.96X、0.97X、0.98X、0.99X、1.01X、1.02X、1.03X、1.04X、及び1.05Xを具体的に示す。このように、「約X」及び「大体X」は、例えば「0.98X」という請求項の限定に対する記述支援を教示及び提供することを意図している。
III. オラパリブの結晶形III
第一の態様において、本発明はオラパリブの結晶形IIIを提供する。いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは、約6.4、6.8、8.3、12.7、15.0、19.7、22.0及び23.0±0.2°2θで一つ又は複数のピーク(すなわち、1、2、3、4、5、6、7、又は8個のピーク)を含む粉末X線回折パターンを特徴とし、そして示差走査熱量測定サーモグラムによってさらに特徴付けられ、ここで示差走査熱量測定サーモグラムは加熱プロセスで50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い。いくつかの実施形態において、粉末X線回折パターンは約7.5、13.6、15.8、16.4、16.7、18.0、18.6、23.5、26.2及び26.8±0.2°2θで一つ又は複数のピーク(すなわち、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10個のピーク)をさらに含む。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは約6.4、6.8、8.3、12.7、15.0、19.7、22.0及び23.0±0.2°2θにおけるピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とし、そして示差走査熱量測定サーモグラムによってさらに特徴付けられ、ここで示差走査熱量測定サーモグラムは加熱プロセスで50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い。いくつかの実施形態において、粉末X線回折パターンは、約7.5、13.6、15.8、16.4、16.7、18.0、18.6、23.5、26.2及び26.8±0.2°2θにおけるピークをさらに含む。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは、約6.4、6.8、7.5、8.3、12.7、13.6、15.0、15.8、16.4、16.7、18.0、18.6、19.7、22.0、23.0、23.5、26.2及び26.8±0.2°2θにおけるピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とし、そして示差走査熱量測定サーモグラムによってさらに特徴付けられ、ここで示差走査熱量測定サーモグラムは加熱プロセスで50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは実質的に図1の粉末X線回折パターンを特徴とする。
XRPDデータを収集する方法は当技術分野で知られており、そして任意のそのような方法はオラパリブの結晶形IIIを特徴付けるために使用されることができる。例えば、本明細書で記載する粉末X線回折パターンは、Cu Kα1線を使用して生成され得る。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは、熱重量分析で測定された場合、大体120℃の加熱で約5%~約6%の重量減少を特徴とする。いくつかの実施形態において、重量減少は大体15~20mgの重量の試料を使用し、10℃/分のランプを使用して30℃~300℃の温度範囲の条件で測定される。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは大体72.0、144.6及び212.5℃における一つ又は複数の吸熱ピーク(すなわち、1、2又は3個の吸熱ピーク)を含む示差走査熱量測定サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムは大体72.0、144.6及び212.5℃における吸熱ピークを含む。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムは、吸熱ピークを含み;そして加熱プロセスで50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムは大体72.0、144.6及び212.5℃における吸熱ピークを含み;そして加熱プロセスで50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い。
いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムにおける発熱ピークが実質的に無いことは、目視検査によって決定され、ここで発熱ピークは存在しない。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムにおける発熱ピークが実質的に無いことは、発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)によって決定され、ここで任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、約2.0J/g以下である。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、約1.0J/g、約0.5J/g、約0.2J/g、又は約0.1J/g以下である。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、約2.0J/g~約1.0J/g、約1.0J/g~約0.5J/g、約0.5J/g~約0.2J/g、約0.2J/g~約0.1J/g、約0.1J/g~約0.05J/g、又はゼロに近いJ/gである。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)はゼロに近いJ/gである。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは、実質的に図3の示差走査熱量測定サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態において、サーモグラムは、大体2~5mgの重量の試料を使用し、10℃/分のランプを使用して30℃~270℃の温度範囲の条件で記録される。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは、約6.4、6.8、8.3、12.7、15.0、19.7、22.0及び23.0±0.2°2θで一つ又は複数のピーク(すなわち、1、2、3、4、5、6、7、又は8個のピーク)を含む粉末X線回折パターンを特徴とし;そして示差走査熱量測定サーモグラムによってさらに特徴付けられ、ここで示差走査熱量測定サーモグラムは加熱プロセスで50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムにおける発熱ピークが実質的に無いことは、目視検査によって決定され、ここで発熱ピークは存在しない。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムにおける発熱ピークが実質的に無いことは、発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)によって決定され、ここで任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は約2.0J/g以下である。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、約1.0J/g、約0.5J/g、約0.2J/g、又は約0.1J/g以下である。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、約2.0J/g~約1.0J/g、約1.0J/g~約0.5J/g、約0.5J/g~約0.2J/g、約0.2J/g~約0.1J/g、約0.1J/g~約0.05J/g、又はゼロに近いJ/gである。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、ゼロに近いJ/gである。いくつかの実施形態において、粉末X線回折パターンは、約7.5、13.6、15.8、16.4、16.7、18.0、18.6、23.5、26.2及び26.8±0.2°2θで一つ又は複数のピーク(すなわち、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10個のピーク)をさらに含む。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは、約6.4、6.8、8.3、12.7、15.0、19.7、22.0及び23.0±0.2°2θにおけるピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とし;そして示差走査熱量測定サーモグラムによってさらに特徴付けられ、ここで示差走査熱量測定サーモグラムは加熱プロセスで50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムにおける発熱ピークが実質的に無いことは、目視検査によって決定され、ここで発熱ピークは存在しない。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムにおける発熱ピークが実質的に無いことは、発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)によって決定され、ここで任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は約2.0J/g以下である。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、約1.0J/g、約0.5J/g、約0.2J/g、又は約0.1J/g以下である。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、約2.0J/g~約1.0J/g、約1.0J/g~約0.5J/g、約0.5J/g~約0.2J/g、約0.2J/g~約0.1J/g、約0.1J/g~約0.05J/g、又はゼロに近いJ/gである。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、ゼロに近いJ/gである。いくつかの実施形態において、粉末X線回折パターンは、約7.5、13.6、15.8、16.4、16.7、18.0、18.6、23.5、26.2及び26.8±0.2°2θにおけるピークをさらに含む。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは、約6.4、6.8、7.5、8.3、12.7、13.6、15.0、15.8、16.4、16.7、18.0、18.6、19.7、22.0、23.0、23.5、26.2及び26.8±0.2°2θにおけるピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とし;そして示差走査熱量測定サーモグラムによってさらに特徴付けられ、ここで示差走査熱量測定サーモグラムは加熱プロセスで50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムにおける発熱ピークが実質的に無いことは、目視検査によって決定され、ここで発熱ピークは存在しない。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムにおける発熱ピークが実質的に無いことは、発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)によって決定され、ここで任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は約2.0J/g以下である。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、約1.0J/g、約0.5J/g、約0.2J/g、又は約0.1J/g以下である。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、約2.0J/g~約1.0J/g、約1.0J/g~約0.5J/g、約0.5J/g~約0.2J/g、約0.2J/g~約0.1J/g、約0.1J/g~約0.05J/g、又はゼロに近いJ/gである。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、ゼロに近いJ/gである。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは、約6.4、6.8、8.3、12.7、15.0、19.7、22.0及び23.0±0.2°2θで一つ又は複数のピーク(すなわち、1、2、3、4、5、6、7、又は8個のピーク)を含む粉末X線回折パターンを特徴とし;そして示差走査熱量測定サーモグラムによってさらに特徴付けられ、ここで示差走査熱量測定サーモグラムは吸熱ピークを含み;そして加熱プロセスで50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い。いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは、約6.4、6.8、8.3、12.7、15.0、19.7、22.0及び23.0±0.2°2θで一つ又は複数のピーク(すなわち、1、2、3、4、5、6、7、又は8個のピーク)を含む粉末X線回折パターンを特徴とし;そして示差走査熱量測定サーモグラムによってさらに特徴付けられ、ここで示差走査熱量測定サーモグラムは大体72.0、144.6及び212.5℃における吸熱ピークを含み;そして加熱プロセスで50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムにおける発熱ピークが実質的に無いことは、目視検査によって決定され、ここで発熱ピークは存在しない。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムにおける発熱ピークが実質的に無いことは、発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)によって決定され、ここで任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は約2.0J/g以下である。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、約1.0J/g、約0.5J/g、約0.2J/g、又は約0.1J/g以下である。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、約2.0J/g~約1.0J/g、約1.0J/g~約0.5J/g、約0.5J/g~約0.2J/g、約0.2J/g~約0.1J/g、約0.1J/g~約0.05J/g、又はゼロに近いJ/gである。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、ゼロに近いJ/gである。いくつかの実施形態において、粉末X線回折パターンは、約7.5、13.6、15.8、16.4、16.7、18.0、18.6、23.5、26.2及び26.8±0.2°2θで一つ又は複数のピーク(すなわち、1,2、3,4,5、6、7、8、9、又は10個のピーク)をさらに含む。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは、約6.4、6.8、8.3、12.7、15.0、19.7、22.0及び23.0±0.2°2θにおけるピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とし;そして示差走査熱量測定サーモグラムによってさらに特徴付けられ、ここで示差走査熱量測定サーモグラムは吸熱ピークを含み;そして加熱プロセスで50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い。いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは、約6.4、6.8、8.3、12.7、15.0、19.7、22.0及び23.0±0.2°2θにおけるピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とし;そして示差走査熱量測定サーモグラムによってさらに特徴付けられ、ここで示差走査熱量測定サーモグラムは大体72.0、144.6及び212.5℃における吸熱ピークを含み;そして加熱プロセスで50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムにおける発熱ピークが実質的に無いことは、目視検査によって決定され、ここで発熱ピークは存在しない。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムにおける発熱ピークが実質的に無いことは、発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)によって決定され、ここで任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は約2.0J/g以下である。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、約1.0J/g、約0.5J/g、約0.2J/g、又は約0.1J/g以下である。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、約2.0J/g~約1.0J/g、約1.0J/g~約0.5J/g、約0.5J/g~約0.2J/g、約0.2J/g~約0.1J/g、約0.1J/g~約0.05J/g、又はゼロに近いJ/gである。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は、ゼロに近いJ/gである。いくつかの実施形態において、粉末X線回折パターンは、約7.5、13.6、15.8、16.4、16.7、18.0、18.6、23.5、26.2及び26.8±0.2°2θにおけるピークをさらに含む。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは、約6.4、6.8、7.5、8.3、12.7、13.6、15.0、15.8、16.4、16.7、18.0、18.6、19.7、22.0、23.0、23.5、26.2及び26.8±0.2°2θにおけるピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とし;そして示差走査熱量測定サーモグラムによってさらに特徴付けられ、ここで示差走査熱量測定サーモグラムは吸熱ピークを含み、そして加熱プロセスで50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い。いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは、約6.4、6.8、7.5、8.3、12.7、13.6、15.0、15.8、16.4、16.7、18.0、18.6、19.7、22.0、23.0、23.5、26.2及び26.8±0.2°2θにおけるピークを含む粉末X線回折を特徴とし;そして示差走査熱量測定サーモグラムによってさらに特徴付けられ、ここで示差走査熱量測定サーモグラムは大体72.0、144.6及び212.5℃における吸熱ピークを含み;そして加熱プロセスで50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムにおける発熱ピークが実質的に無いことは、目視検査によって決定され、ここで発熱ピークは存在しない。いくつかの実施形態において、示差走査熱量測定サーモグラムにおける発熱ピークが実質的に無いことは、発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)によって決定され、ここで任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)は約2.0J/g以下である。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化は約1.0J/g、約0.5J/g、約0.2J/g、又は約0.1J/g以下である。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化は約2.0J/g~約1.0J/g、約1.0J/g~約0.5J/g、約0.5J/g~約0.2J/g、約0.2J/g~約0.1J/g、約0.1J/g~約0.05J/g、又はゼロに近いJ/gである。いくつかの実施形態において、任意の発熱ピークのエンタルピー変化(ΔH)はゼロに近いJ/gである。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは実質的に図1の粉末X線回折パターンを特徴とし;そして実質的に図3の示差走査熱量測定サーモグラムをさらに特徴とする。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIは、水和形態である。いくつかの実施形態において、水和形態は、約5%~約6%(w/w)の水を含む。
IV.オラパリブの結晶形IIIを調製する方法
第二の態様において、本発明はオラパリブの結晶形IIIを調製する方法を提供する。その方法は、
a) 粗オラパリブと有機溶媒とを含む溶液を形成し;
b) 溶液を逆溶媒に加えて、沈殿物を含むスラリー液を形成し;
c) 沈殿物を単離し;そして、
d) 沈殿物を乾燥させ、オラパリブの結晶形IIIを得ること、
を含む。
一般に、本発明の方法で使用される粗オラパリブは、オラパリブ及びオラパリブの合成及び/又は精製に関連する少なくとも一つの他の物質(例えば、溶媒;出発物質又は中間体;酸又は塩基等の試薬;又はそれらの組合せ)を含むことができる。一般に、粗オラパリブは、少なくとも50%(w/w)のオラパリブを含むことができる。粗オラパリブは、例えば、約50%(w/w)~約55%(w/w)のオラパリブ、約55%(w/w)~約60%(w/w)のオラパリブ、約60%(w/w)~約65%(w/w)のオラパリブ、約65%(w/w)~約70%(w/w)のオラパリブ、約70%(w/w)~約75%(w/w)のオラパリブ、約75%(w/w)~約80%(w/w)のオラパリブ、約80%(w/w)~約85%(w/w)のオラパリブ、約85%(w/w)~約90%(w/w)のオラパリブ、約90%(w/w)~約95%(w/w)のオラパリブ、又は約95%(w/w)~約99%(w/w)のオラパリブを含むことができる。いくつかの実施形態において、粗オラパリブは、約50%(w/w)~約99%(w/w)のオラパリブ、約55%(w/w)~約95%(w/w)のオラパリブ、約60%(w/w)~約90%(w/w)のオラパリブ、約65%(w/w)~約85%(w/w)のオラパリブ、又は約70%(w/w)~約80%(w/w)のオラパリブを含む。粗オラパリブは、本発明の方法に従って溶解する前に、いくつかの形態で得られることができる。例えば、粗化合物は、結晶形、非晶質形、ガラス、又は泡沫であり得る。
粗オラパリブの溶解に適した任意の溶媒は、本発明のプロセスにおける溶液の形成に使用されることができる。いくつかの実施形態において、有機溶媒はC1-4アルコールを含む。いくつかの実施形態において、有機溶媒はメタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、sec-ブタノール、イソブタノール、tert-ブタノール、又はこれらの組み合わせである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はメタノールを含む。いくつかの実施形態において、有機溶媒はメタノールである。
粗オラパリブを溶解するのに適した任意の量の溶媒は、溶液の形成に使用されることができる。一般に、溶媒は、溶液が少なくとも大体1%(w/w)の量の粗オラパリブを含むことができるような量で使用されることができる。いくつかの実施形態において、溶液は、約1%(w/w)~約25%(w/w)の範囲の量で粗オラパリブを含む。溶液は、例えば、約1%(w/w)~約10%(w/w)、約5%(w/w)~約10%(w/w)、約10%(w/w)~約15%(w/w)、約15%(w/w)~約20%(w/w)、又は約20%(w/w)~約25%(w/w)の量で粗オラパリブを含むことができる。いくつかの実施形態において、溶液は、約1%(w/w)~約10%(w/w)の範囲の量で粗オラパリブを含む。いくつかの実施形態において、溶液は、約1%(w/w)~約10%(w/w)、約3%(w/w)~約10%(w/w)、約4%(w/w)~約10%(w/w)、約4%(w/w)~約8%(w/w)、又は約4%(w/w)~約7%(w/w)範囲の量で粗製オラパリブを含む。いくつかの実施形態において、溶液は、約5%(w/w)の量で粗オラパリブを含む。
いくつかの実施形態において、溶液は逆溶媒をさらに含む。いくつかの実施形態において、溶液は水をさらに含む。一般に、水は溶液が少なくとも大体10%(w/w)の量で水を含むことができる量で使用されることができる。いくつかの実施形態において、溶液は約10%(w/w)~約30%(w/w)の範囲の量で水を含む。溶液は、例えば、約10%(w/w)~約15%(w/w)、約15%(w/w)~約20%(w/w)、約20%(w/w)~約25%(w/w)、又は約25%(w/w)~約30%(w/w)の範囲の量で水を含むことができる。いくつかの実施形態において、溶液は、約10%(w/w)~約15%(w/w)、約15%(w/w)~約20%(w/w)、又は約20%(w/w)~約25%(w/w)の範囲の量で水を含む。いくつかの実施形態において、溶液は、約20%(w/w)~約25%(w/w)の範囲の量で水を含む。いくつかの実施形態において、溶液は、約23%の量で水を含む。
いくつかの実施形態において、溶液はC1~4アルコール及び約1%(w/w)~約25%(w/w)の範囲の量で溶液中の粗オラパリブを含む。いくつかの実施形態において、溶液はメタノール及び約1%(w/w)~約10%(w/w)の範囲の量で溶液中の粗オラパリブを含む。いくつかの実施形態において、溶液はメタノール、水、及び粗オラパリブを含むものであって、メタノール及び水は約4:1(v/v)の比率を有し、そして粗オラパリブは約1%(w/w)~約10%(w/w)の範囲の量で存在する。いくつかの実施形態において、溶液はメタノール、水、及び粗オラパリブを含むものであって、メタノール及び水は4:1(v/v)の比率を有し、そして粗オラパリブは約4%(w/w)~約7%(w/w)の範囲の量で存在する。いくつかの実施形態において、溶液はメタノール、水、及び粗オラパリブを含むものであって、メタノール及び水は約4:1(v/v)の比率を有し、そして粗オラパリブは約5%(w/w)の量で存在する。
いくつかの実施形態において、溶液の形成(すなわち、工程 a)は溶液の加熱を含む。いくつかの実施形態において、溶液は、少なくとも約50℃の温度に加熱される。溶液は、例えば、約50℃~約55℃、約55℃~約60℃、約60℃~約65℃、約65℃~約70℃、約70℃~約75℃、約75℃~約80℃、約80℃~約85℃、約85℃~約90℃、約90℃~約95℃、又は約95℃~約100℃の温度範囲に加熱され得る。いくつかの実施形態において、溶液は、約50℃~約100℃、約55℃~約95℃、約60℃~約90℃、約65℃~約85℃、又は約70℃~約80℃の温度範囲に加熱される。いくつかの実施形態において、溶液を形成することは、溶液を約55℃~約65℃の温度範囲に加熱することを含む。
当業者は、加熱温度は、部分的には、特定の有機溶媒、溶媒の量、及び粗オラパリブの純度レベルを含む一つ又は複数の要因に依存することを理解するであろう。そのような要因はまた、ある程度、粗化合物を溶解するために必要な時間の長さを決定するだろう。数分から数時間の範囲の任意の適切な時間の長さが使用され得る。例えば、粗オラパリブ及び有機溶媒を含む混合物は、加熱を伴うか又は伴わずに、約10分、又は約20分、又は約30分、又は約40分、又は約1時間混合され得る。
一般に、工程 b)は工程 a)で形成された溶液を逆溶媒に加え、沈殿物を含むスラリー液を形成することにより実施される。
オラパリブの沈殿に適した任意の液状物質は、オラパリブを結晶形IIIとして調製するプロセスにおいて逆溶媒として使用され得る。いくつかの実施形態において、逆溶媒は水を含む。いくつかの実施形態において、逆溶媒は水である。逆溶媒の任意の量はスラリーを形成するために使用され得る。一般に、逆溶媒は、スラリーが少なくとも約10%(w/w)逆溶媒を含む量で使用され得る。いくつかの実施形態において、スラリーは、約10%(w/w)~約40%(w/w)、約10%(w/w)~約35%(w/w)、約10%(w/w)~約30%(w/w)、約20%(w/w)~約40%(w/w)、約20%(w/w)~約35%(w/w)、約25%(w/w)~約40%(w/w)、約25%(w/w)~約35%(w/w)、約30%(w/w)~約40%(w/w)、又は約30%(w/w)~約35%(w/w)の範囲の量で逆溶媒を含む。いくつかの実施形態において、スラリーは約20%(w/w)~約40%(w/w)、約20%(w/w)~約35%(w/w)、約25%(w/w)~約40%(w/w)、約25%(w/w)~約35%(w/w)、約30%(w/w)~約40%(w/w)、又は約30%(w/w)~約35%(w/w)の範囲の量で逆溶媒を含む。いくつかの実施形態において、スラリーは、約25%(w/w)~約40%(w/w)、約25%(w/w)~約35%(w/w)、約30%(w/w)~約40%(w/w)、又は約30%(w/w)~約35%(w/w)の範囲の量で逆溶媒を含む。いくつかの実施形態において、スラリーは、約30%(w/w)の量で逆溶媒を含む。いくつかの実施形態において、スラリーは約35%(w/w)の量で逆溶媒を含む。
いくつかの実施形態において、スラリーはC1-4アルコール;約1%(w/w)~約25%(w/w)の範囲の量のオラパリブ;そして約25%(w/w)~約40%(w/w)の範囲の量の水、含む。いくつかの実施形態において、スラリーはメタノール;約1%(w/w)~約10%(w/w)の範囲の量のオラパリブ;及び約25%(w/w)~約40%(w/w)の範囲の量の水、を含む。いくつかの実施形態において、スラリーはメタノール;約1%(w/w)~約10%(w/w)の範囲の量のオラパリブ;約25%(w/w)~約35%(w/w)の範囲の量の水、を含む。いくつかの実施形態において、スラリーはメタノール、水、及びオラパリブを含むものであって;メタノール及び水は約2:1(v/v)の比率を有し、そしてオラパリブが約1%(w/w)~約10%(w/w)の量の範囲で存在する。いくつかの実施形態において、スラリーはメタノール、水、及びオラパリブを含むものであって;メタノール及び水は約2:1(v/v)の比率を有し、そしてオラパリブが約4%(w/w)~約7%(w/w)の量の範囲で存在する。いくつかの実施形態において、スラリーは、メタノール、水、及びオラパリブを含むものであって;メタノール及び水は2:1(v/v)の比率を有し、そしてオラパリブが約5%(w/w)の量で存在する。
いくつかの実施形態において、逆溶媒はオラパリブの種晶を含む。いくつかの実施形態において、工程 b)の前に、前記方法は逆溶媒中にオラパリブの種晶を加えることをさらに含む。いくつかの実施形態において、前記方法の工程 b)は、溶液をオラパリブの種晶を含む逆溶媒に加えて沈殿物を含むスラリー液を形成することを含む。いくつかの実施形態において、工程 b)における水は、オラパリブの種晶を含む。いくつかの実施形態において、方法の工程 b)は溶液をオラパリブの種晶を含む水に加えて沈殿物を含むスラリー液を形成することを含む。
いくつかの実施形態において、沈殿物を単離する(すなわち、工程 c)前に、方法はスラリー中の有機溶媒を含む溶媒を除去し、そして追加の溶媒をスラリー中に添加することによって、スラリーの溶媒を交換することをさらに含む。いくつかの実施形態において、スラリー中の有機溶媒を含む溶媒の除去は、真空下で実施される。いくつかの実施形態において、スラリー中の有機溶媒を含む溶媒の除去は、40℃以下の温度で真空下で実施される。いくつかの実施形態において、沈殿物を単離する(すなわち、工程 c)前に、方法はスラリー中のメタノールを含む溶媒を除去し、そして追加の水をスラリー中に添加することによって、スラリーの溶媒を交換することをさらに含む。いくつかの実施形態において、スラリー中のメタノールを含む溶媒の除去は、真空下で実施される。いくつかの実施形態において、スラリー中のメタノールを含む溶媒の除去は、40℃以下の温度で真空下で実施される。
いくつかの実施形態において、前記方法は、沈殿物を単離する前に、スラリーの冷却及び/又はオラパリブの種晶をスラリー中に添加することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は沈殿物を単離する(すなわち、工程 c)の前にスラリーを冷却することをさらに含む。典型的には、スラリーは、30℃未満の温度で冷却されることができる。いくつかの実施形態において、スラリーは約10℃~約30℃の温度で冷却されることができる。スラリーは、例えば、大体25℃、大体20℃、又は大体4℃の温度で冷却されることができる。当業者は、冷却温度は、部分的には、溶媒/逆溶媒混合物中のオラパリブの溶解度、並びにプロセスで使用する溶媒及び逆溶媒の量に依存し得ることを理解するであろう。冷却は、典型的には数分から数時間の範囲の、任意の適切な時間の長さで実施されることができる。
溶媒/逆溶媒混合物から沈殿したオラパリブを単離することは、混合物をフィルターに通して固体材料を単離すること、混合物を遠心分離すること、又は溶媒/逆溶媒の上清を除去することを含むいくつかの技術によってスラリー形成後に達成され得る。代替として、スラリーは凍結されることができ、そして溶媒/逆溶媒混合物は昇華を介して沈殿物から除去されることができる。いくつかの実施形態において、オラパリブの沈殿物は、濾過によって懸濁液から単離される。いくつかの実施形態において、プロセスは単離された沈殿物の洗浄をさらに含む。洗浄は、沈殿物を逆溶媒又は溶媒/逆溶媒混合物の追加部分で粉砕(triturating)することにより実施されることができる。洗浄は、残留不純物が存在する場合、残留不純物を除去することができる。いくつかの実施形態において、オラパリブを結晶形IIIとして調製するプロセスは、単離された沈殿物を一つ又は複数の部分の水又は一つ又は複数の部分の水/メタノール溶液で洗浄することを含む。
沈殿したオラパリブを単離した後、追加の洗浄工程を伴うか又は伴わずに、オラパリブは固体材料から溶媒及び逆溶媒を除去するために乾燥される。乾燥は、周囲温度及び圧力下で実施されることができる。溶媒及び逆溶媒の蒸発は、固体材料が空気、窒素、アルゴン、又は他の別のガス若しくはガス混合物の流れに接触することによって促進され得る。いくつかの実施形態において、オラパリブの沈殿物は、室温で窒素置換(nitrogen purging)しながら一定時間乾燥される。いくつかの実施形態において、沈殿物は、減圧下で乾燥される。いくつかの実施形態において、沈殿物は、減圧及び昇温下で乾燥される。いくつかの実施形態において、沈殿物の乾燥は、沈殿物を約30℃~約80℃の温度範囲に加熱することを含む。いくつかの実施形態において、沈殿物の乾燥は、沈殿物を約30℃~約50℃の温度範囲に加熱することを含む。いくつかの実施形態において、沈殿物の乾燥は、沈殿物を約40℃の温度に加熱することを含む。任意の適切な圧力、温度、及び乾燥時間は、沈殿したオラパリブから溶媒及び逆溶媒を部分的又は完全に除去するために使用され得る。乾燥は、例えば、減圧及び昇温下で、オラパリブの重量が一定になるまで実施され得る。
いくつかの実施形態において、オラパリブの結晶形IIIを調製する方法は:
a) 粗オラパリブとメタノールとを含む溶液を形成し;
b) 沈殿物を含むスラリー液を形成するために溶液を水に加えて:
c) 沈殿物を単離し;そして、
d) 沈殿物を乾燥させ、オラパリブの結晶形IIIを得ること、
を含む。
いくつかの実施形態において、溶液は水をさらに含む。いくつかの実施形態において、溶液はメタノール、水、及び粗オラパリブを含むものであって、メタノール及び水は約4:1(v/v)の比率を有し、そして粗オラパリブは約1%(w/w)~約10%(w/w)の範囲の量で存在する。いくつかの実施形態において、溶液はメタノール、水、及び粗オラパリブを含むものであって、メタノール及び水は約4:1(v/v)の比率を有し、そして粗オラパリブは約4%(w/w)~約7%(w/w)の範囲の量で存在する。いくつかの実施形態において、溶液はメタノール、水、及び粗オラパリブを含むものであって、メタノール及び水は約4:1(v/v)の比率を有し、そして粗オラパリブは約5%(w/w)の範囲の量で存在する。
いくつかの実施形態において、工程b)における水は、オラパリブの種晶を含む。いくつかの実施形態において、方法の工程b)は、溶液をオラパリブの種晶を含む水に添加して、沈殿物を含むスラリー液を形成することを含む。
いくつかの実施形態において、スラリーはメタノール、水、及びオラパリブを含むものであって;メタノール及び水は約2:1(v/v)の比率を有し、そしてオラパリブは約1%(w/w)~約10%(w/w)の範囲の量で存在する。いくつかの実施形態において、スラリーはメタノール、水、及びオラパリブを含むものであって;メタノール及び水は約2:1(v/v)の比率を有し、そしてオラパリブは約4%(w/w)~約7%(w/w)の範囲の量で存在する。いくつかの実施形態において、スラリーはメタノール、水、及びオラパリブを含むものであって;メタノール及び水は約2:1(v/v)の比率を有し、そしてオラパリブは約5%(w/w)の範囲の量で存在する。
いくつかの実施形態において、沈殿物を単離する(すなわち、工程 c)前に、前記方法は、スラリー中のメタノールを含む溶媒を除去し、そして追加の水をスラリー中に添加することによって、スラリー中の溶媒を交換することをさらに含む。いくつかの実施形態において、スラリー中のメタノールを含む溶媒を除去することは、真空下で実施される。いくつかの実施形態において、スラリー中のメタノールを含む溶媒を除去することは、40℃以下の温度で真空下で実施される。
いくつかの実施形態において、前記方法は、沈殿物を単離する前にスラリーを冷却することをさらに含む。いくつかの実施形態において、スラリーは15℃~25℃の温度に冷却されることができる。
いくつかの実施形態において、オラパリブの沈殿物は、濾過によって懸濁液から単離される。
いくつかの実施形態において、オラパリブの沈殿物は、室温で窒素置換しながら一定期間乾燥される。いくつかの実施形態において、沈殿物は減圧下で乾燥される。いくつかの実施形態において、沈殿物は約40℃の温度で乾燥される。
V.実施例
以下の実施例は、オラパリブの結晶形IIIの特性を明らかにする方法及び実験室規模又は工業規模のいずれかに適したオラパリブの結晶形IIIを調製するためのプロセスを記載する。
実施例1:オラパリブの結晶形IIIの特性を明らかにする方法
粉末X線回折:粉末X線回折パターンは、Cu Kα1線(40kV、40mA)、θ-2θゴニオメーター、及び10mmの発散スリット、Geモノクロメーター、及びLynxEye検出器を使用してBruker AXS D8 Advance回折装置で収集した。代表的なXRPDパターンは、周囲条件下で収集した。スキャンパラメータには、角度範囲5~40°、ステップサイズ0.02°、及びスキャン速度0.6秒/ステップを含めた。
熱重量分析(TGA):TGAデータは、TA Instrument Q500 TGAで収集した。各試料(15~20 mg)を風袋計量された(pre-tared)白金るつぼに充填し、分析前に天秤と加熱炉(furnace)を窒素で置換し(purged)、流量をそれぞれ40±5及び60±5 mL/分に設定した。加熱プロセスは10℃/分のランプで30℃から開始し300℃で停止するようプログラムした。
示差走査熱量測定(DSC):DSCデータは、TA Instrument MDSC Q200で収集した。各試料(2~5mg)を密閉型パン(hermetic pan)に充填し、分析は一定流量の窒素下(60mL/分)で実行した。加熱プロセスは、10℃/分のランプで30℃から開始し270℃で停止するようにプログラムした。
実施例2:オラパリブの結晶形IIIの調製
オーバーヘッドスターラー、温度計及びN2注入口を備えた4口2Lフラスコに、粗オラパリブ(55.00g)、MeOH(1056mL)、及び精製処理水(264mL)を加えた。得られた混合物を55℃以上の温度に加熱した。固体が溶解した後、得られた溶液をブフナー漏斗で濾過し、異物粒子を除去した。MeOH/精製処理水(55mL、v/v=4/1)を加えてリンスした。そして、溶液を約35℃に冷却した。これとは別に、オラパリブの種晶(1.10g、形態III)及び精製処理水(275mL)を、オーバーヘッドスターラー、温度計、及びN2注入口を備えた4口5Lフラスコに添加した。上記で調製した透明な溶液を、室温で100分かけて5Lフラスコにゆっくりと添加した。得られたスラリー液は、留出物(610mL)を除去するため真空下で40℃以下の温度で蒸留し、次いで精製処理水(610mL)を添加した。スラリーを室温まで冷却し、その後1時間撹拌した。攪拌後、スラリーをブフナー漏斗で濾過し、ウェットケーキを得た。ウェットケーキをMeOH/精製処理水(165mL、v/v=1/2)で洗浄し、そして40℃で乾燥してオラパリブ(52.23g、94.96%収率)を得た。
実施例3:オラパリブの結晶形IIIの調製
第一反応器(first reactor)に、粗オラパリブ(1.056Kg)、MeOH(16Kg)、及び精製処理水(5.06Kg)を添加した。得られた混合物を57.7℃に加熱した。固体が溶解した後、得られた溶液をインラインフィルター(in-line filter)で濾過し、異物粒子を除去した。MeOH/精製処理水(0.88Kg,v/v=4/1)を加え、リンスした。そして、溶液を約35℃に冷却した。これとは別に、オラパリブの種晶(21.0g、形態III)と精製処理水(5.27Kg)とを第二反応器(second reactor)に加えた。上記で調製した透明な溶液を、室温で100分かけてゆっくりと第二反応器に加えた。得られたスラリーは留出物(14L)を除去するため真空下で40℃以下の温度で蒸留し、次いで精製処理水(14L)を添加した。スラリーを室温まで冷却し、その後1時間撹拌した。攪拌後、スラリーを濾過し、ウェットケーキを得た。ウェットケーキをMeOH/精製処理水(8.82Kg、v/v=1/2)で洗浄し、40℃で乾燥してオラパリブ(0.919Kg,95.9%収率)を得た。
実施例4:オラパリブの結晶形IIIの調製
第一反応器に、粗オラパリブ(4.196Kg)、MeOH(64.6Kg)、及び精製処理水(20.1Kg)を加えた。得られた混合物は58℃に加熱した。固体が溶解した後、得られた溶液をインラインフィルターで濾過し、異物粒子を除去した。MeOH/精製処理水(3.34Kg、v/v=4/1)を加え、リンスした。そして、溶液を約35℃に冷却した。これとは別に、オラパリブの種晶(84g、形態III)及び精製処理水(21Kg)を第二反応器に加えた。上記で調製した透明な溶液を室温で90分かけてゆっくりと第二反応器に加えた。得られたスラリーは、真空下で40℃以下の温度で精製処理水(82Kg)により溶媒置換(solvent-swapped)した。スラリーを室温まで冷却し、そして2時間攪拌した。攪拌後、スラリーを濾過し、ウェットケーキを得た。ウェットケーキをMeOH/PPW(23.6Kg、v/v=1/2)で洗浄し、そして40℃で乾燥させてオラパリブ(3.683Kg、86%収率)を得た。
前述の発明は、理解を明確にするために、図面及び実施例を介して若干詳細に説明されているが、当業者は、添付の特許請求の範囲の範囲内で特定の変更及び修正が実施され得ることを理解するであろう。加えて、本明細書で提供された各参考文献は、各参考文献が個別に参照により援用されるのと同じ程度に、その全体が参照により援用される。本出願と、本明細書で提供された文献との間に矛盾が存在する場合、本出願が優位に立つものとする。

Claims (20)

  1. オラパリブの結晶形IIIであって 、6.4、6.8、8.3、12.7、15.0、19.7、22.0及び23.0°2θ(±0.2°2θ)におけるピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とし;示差走査熱量測定サーモグラムによってさらに特徴付けられ、ここで前記示差走査熱量測定サーモグラムは加熱工程で50℃~250℃における発熱ピークが実質的に無い、オラパリブの結晶形III。
  2. 前記粉末X線回折パターンが、7.5、13.6、15.8、16.4、16.7、18.0、18.6、23.5、26.2及び26.8±0.2°2θにおけるピークをさらに含む、請求項1に記載のオラパリブの結晶形III。
  3. 前記粉末X線回折パターンが実質的に図1に従うものである、請求項1に記載のオラパリブの結晶形III。
  4. 熱重量分析によって測定された場合に、大体120℃での加熱時に約5%~約6%の重量減少をさらに特徴とする、請求項1に記載のオラパリブの結晶形III。
  5. 約72.0、144.6及び212.5℃の吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムをさらに特徴とする、請求項1に記載のオラパリブの結晶形III。
  6. 示差走査熱量測定サーモグラムが実質的に図3に従う、請求項5に記載のオラパリブの結晶形III。
  7. 実質的に図3に従う示差走査熱量測定サーモグラムをさらに特徴とする、請求項3に記載のオラパリブの結晶形III。
  8. 請求項1に記載のオラパリブの結晶形IIIを調製するための方法であって、
    a) 粗オラパリブと有機溶媒とを含む溶液を形成し;
    b) 前記溶液を逆溶媒に加えて、沈殿物を含むスラリー液を形成し;
    c) 前記沈殿物を単離し;そして、
    d) 前記沈殿物を乾燥させ、前記オラパリブの結晶形IIIを得ること、
    を含む方法。
  9. 前記溶液を加熱することを含む、前記溶液を形成する請求項8に記載の方法。
  10. 前記溶液が約55℃から約65℃の温度範囲に加熱される、請求項9に記載の方法。
  11. 工程b)の前に、オラパリブの種晶を前記逆溶媒中に添加することを含む、請求項9に記載の方法。
  12. 工程c)の前に、前記有機溶媒を構成する前記溶媒を除去し、そして前記逆溶媒を添加することによって、前記スラリー液中の溶媒を交換することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  13. 前記スラリーを冷却することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記スラリーが約10℃~約30℃の温度範囲に冷却される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記有機溶媒がC1-4アルコールである、請求項8に記載の方法。
  16. 前記有機溶媒がメタノールである、請求項15に記載の方法。
  17. 前記逆溶媒が水である、請求項8に記載の方法。
  18. 前記溶液が、約1%(w/w)~10%(w/w)の範囲の量で前記粗オラパリブを含む、請求項9に記載の方法。
  19. 前記スラリーが約10%(w/w)~40%(w/w)の範囲の量で前記逆溶媒を含む、請求項9に記載の方法。
  20. 沈殿物の乾燥が約40℃~約70℃の温度範囲に前記沈殿物を加熱することを含む、請求項9に記載の方法。
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