JP2022527546A - 改良された塗料回路のパージ方法及び水性パージ洗浄剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、向上された洗浄効率と、低減された廃水中のCOD(化学的酸素要求量)によって、未硬化塗料で覆われた塗料回路をパージする方法に関し、該方法では、該塗料回路が、少なくとも1つのグリコールエーテルを含み、さらに少なくとも7つの炭素原子を有する少なくとも1つの水溶性アミンを含む水性パージ洗浄剤溶液と接触させられる。さらに、本発明は、向上された洗浄効率と、低減されたVOC(揮発性有機化合物)含有量とを有する水性パージ洗浄剤溶液、及びパージ洗浄剤溶液を生成するための濃縮液とに関する。

Description

本発明は、未硬化塗料で覆われた塗料回路をパージする方法に関し、該方法は、改良された洗浄効率及び排水中の低減されたCOD(化学的酸素要求量)を示す。さらに、本発明は、改良された洗浄効率及び低減されたVOC(揮発性有機化合物)含有量を有する水性パージ洗浄剤溶液、及びパージ洗浄剤溶液を生成するための濃縮液に関する。
水性塗装作業場では、パージ洗浄剤、いわゆるペイントリムーバーが、塗料混合室と車体が手動又はロボットで塗装される塗装ブースとの間の閉回路である塗料回路の洗浄のために使用されている。塗料回路には、ポンプ、ホース、ノズル、タンク及びチューブなどが含まれるが、チューブは例えばステンレス鋼又はポリエチレンで作られている。パージ洗浄剤は、塗装ブースで塗料の色を変更する際の汚染を避けるため、最短時間で効率的に洗浄する必要がある。
パージ洗浄剤は、濃縮された形態で、すなわち、濃縮液として販売され、その後、塗料回路を洗浄する前に、顧客によって希釈される。しかし、パージ洗浄剤は、希釈を必要としないRTU(即時使用可能(Ready to Use))形態で販売されることもある。
グリコールエーテルなどの水溶性有機溶媒、及びジエタノールアミン又はトリエタノールアミンなどの特定のアミンを含有する水性パージ洗浄剤が先行技術から知られている。
しかし、洗浄効率を向上させるとともに、前記洗浄剤のVOC含有量を低減させることが依然として要求されている。
有機溶媒などのVOC(揮発性有機化合物)は、健康や環境への影響を与えるため、可能な限り避ける必要がある。塗料回路をパージする際に発生する廃水については、有機物量の尺度であるCOD(化学的酸素要求量)をできるだけ低くする必要がある。
したがって、本発明の目的は、洗浄効率が向上し、かつ排水中のCODが低減された、未硬化塗料が塗布された塗料回路のパージ方法を提供することにある。
この目的は、未硬化塗料で覆われた塗料回路をパージするための本発明による方法によって解決され、該方法では、塗料回路が、少なくとも1つのグリコールエーテルを含み、少なくとも7つの炭素原子を有する少なくとも1つの水溶性アミンをさらに含む水性パージ洗浄剤溶液と接触させられる。
定義:
本発明の意味では、「水性パージ洗浄剤溶液」は、対応するパージ洗浄剤溶液、すなわちRTU形態の50%(w/w)以上が水であることを意味する。
「水溶性アミン」とは、室温(25℃)及び大気圧(1,013mbar)下で、少なくとも1g/l、好ましくは少なくとも100g/l、特に好ましくは少なくとも1,000g/lの対応するアミンが脱イオン水に完全に溶けることを意味する。
本発明によれば、「VOC」すなわち「揮発性有機化合物」は、1999年3月11日の欧州理事会1999/13/ECで定義されたように、20℃で少なくとも0.01kPaの蒸気圧を有する有機化合物である。
本発明によれば、「COD」、すなわち「化学的酸素要求量」は、測定された溶液中の反応によって消費され得る酸素の量を意味する。それは、通常、溶液の体積に対して消費される酸素の質量で表され、SI単位ではミリグラム/リットル(mg/l)である。
「%(w/w)」はwt.-%、すなわち質量%を意味する。
好ましくは、水性パージ洗浄剤溶液中の少なくとも1つのグリコールエーテルは、6から10個の炭素原子を有するアルキル基を有する少なくとも1つのグリコールエーテルを含む。
より好ましくは、パージ洗浄剤溶液中の少なくとも1つのグリコールエーテルは、ヘキシルグリコール及び/又はヘキシルジグリコールを含み、さらにより好ましくは、ヘキシルジグリコールを含む。さらに好ましくは、ヘキシルグリコールとヘキシルジグリコールの混合物を含むか、又はそれである。好ましくは、少なくとも7つの炭素原子を有する少なくとも1つの水溶性アミンは、7~15個の炭素原子を有する少なくとも1つのアミン、より好ましくは7~12個の炭素原子を有するアミンを含む。
パージ洗浄剤溶液において、少なくとも1つのアミンは、好ましくは、少なくともpKa8.0、好ましくは少なくともpKa8.3、より好ましくは少なくともpKa8.6を有する共役酸を有する少なくとも1つのアミンを含む。その高い塩基性により、このようなアミンは、特に乾燥した塗料に対するパージ洗浄剤の洗浄効率を向上させる。例えば、N-メチルジイソプロピルプロパノールアミン(MDIPOA)の共役酸は、pKa8.71を有し、トリエタノールアミン(TEA)の場合は、pKaがわずか7.86であり、洗浄効率が低下する。
好ましくは、少なくとも1つのアミンは、少なくとも1つのヒドロキシアルキル基を有する少なくとも1つの第三級アミンを含み、ここで、少なくとも1つの第三級アミンは、好ましくは2-ヒドロキシエチル及び2-ヒドロキシプロピルからなる群から選択される1~3つのヒドロキシアルキル基と、好ましくは1~8つの炭素原子を有する直鎖アルキル基からなる群から選択される0~2つのアルキル基を有し、ただし、ヒドロキシアルキル基とアルキル基の合計は3つであるという条件がある。
より好ましくは、少なくとも1つのアミンは、N-メチルジイソプロパノールアミン、N-オクチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン及びN,N-ジブチルエタノールアミン(DBEOA)からなる群から選択され、好ましくは、N-メチルジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン及びN,N-ジブチルエタノールアミンからなる群から選択され、より好ましくは、N-メチルジイソプロパノールアミンを含む、少なくとも1つのアミンを含む。
少なくとも1つのアミンのlogPoct/wat値は、温度25℃及びpH値10.3において、好ましくは-0.5から+3.0の範囲である。前記値は、アミンのHLB(親水性-親油性バランス)を指し、以下のように定義される:
Figure 2022527546000001
式中、少なくとも1つのアミンは、イオン化されていない溶質である。このようなアミンで達成される洗浄効率は特に高い。N-メチルジイソプロパノールアミンの場合、logPoct/wat値は-0.03である。
パージ洗浄剤溶液は、少なくとも7つの炭素原子を有する少なくとも1つの水溶性アミンを含む。このことは、トリエタノールアミンのような炭素原子数がより少ないアミンと比較して、前記少なくとも1つのアミンはより低い表面張力を示し、したがって、界面活性剤のように作用することができるため、有利である。その結果、パージ洗浄剤溶液に、従来のアニオン性、カチオン性、双性イオン性、又は非イオン性界面活性剤のような界面活性剤を添加する必要がなく、したがって、パージ洗浄剤溶液は好ましくは界面活性剤を含有しないものとなる。したがって、希釈によってパージ洗浄剤溶液を得ることができる濃縮液は、好ましくは界面活性剤をも含有しない。
好ましくは、パージ洗浄剤溶液は、ジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、又はトリエタノールアミンを含有せず、より好ましくは、7未満の炭素原子数を有するアミンを含有しない。
有機溶媒、特にベンジルアルコール及びブチルグリコールは、界面活性剤と同様にVOCとみなされ、廃水中のCODが高くなるため、パージ洗浄剤溶液やそれに応じた濃縮液の中の有機溶媒の含有量を減らすことが望ましい。
したがって、パージ洗浄剤溶液は、好ましくは、ベンジルアルコール及びブチルグリコールからなる群から選択された有機溶媒、より好ましくは、ベンジルアルコール、ブチルグリコール及びブチルジグリコールからなる群から選択された有機溶媒、よりに好ましくは、ヘキシルグリコール及びヘキシルジグリコールを除き、6~10個の炭素原子を有するベンジルアルコール及びブチルグリコールからなる群から選択される有機溶媒を好ましくは含有せず、最も好ましくは、ヘキシルグリコール及びヘキシルジグリコールを除く有機溶媒を含有しない。
パージ洗浄剤溶液が少なくとも1種のアルコールを含有する場合、5つ未満、より好ましくは6つ未満、さらにより好ましくは7つ未満の炭素原子を含有するアルコールを含まないことが、これらのアルコールは高い蒸気圧を示すため、好ましい。特に、パージ洗浄剤溶液は、アルコールとして、炭素原子数が7つのベンジルアルコールのみを含有する。
パージ洗浄剤溶液が、ヘキシルグリコール及びヘキシルジグリコール以外に少なくとも1種のグリコールエーテルを含有する場合、5つ未満、より好ましくは6つ未満の炭素原子を有するアルキル基を有するグリコールエーテルを含有しないことが、これらのグリコールエーテルは高い蒸気圧を示すため、好ましい。特に、パージ洗浄剤溶液は、ヘキシルグリコール及び/又はヘキシルジグリコールのみを含有する。
水性パージ洗浄剤溶液は、塗料回路の効果的なパージをするためのキレート剤を必要としない。したがって、パージ洗浄剤溶液は、好ましくはいかなるキレート剤も含まない。
さらに、本発明による方法は、塗料回路を効果的にパージするために、例えば水による後すすぎ工程を必要としない。したがって、本方法は、好ましくは、パージされる塗料回路とパージ洗浄剤溶液を接触させるステップに続く、後すすぎ工程を含んでいない。
本発明は、洗浄効率が向上し、かつVOC含有量が低減する溶液、すなわちRTU形態の水性パージ洗浄剤溶液にも関する。
好ましくは、パージ洗浄剤溶液中の少なくとも1つのグリコールエーテルは、ヘキシルグリコ-ル及び/又はヘキシルジグリコ-ルを含み、より好ましくは、ヘキシルジグリコ-ルを含む。さらにより好ましくは、それはヘキシルグリコールとヘキシルジグリコールの混合物であるか、又はそれを含む。好ましくは、少なくとも7つの炭素原子を有する少なくとも1つの水溶性アミンは、7~15個の炭素原子、より好ましくは7~12個の炭素原子を有する少なくとも1つのアミンである。
好ましい実施形態によれば、パージ洗浄剤溶液は、
a)N-メチルジイソプロパノールアミンとして計算される、7~15個の炭素原子を有する0.05~0.50%(w/w)の少なくとも1つの水溶性アミンと、
b)0.3~1.0%(w/w)のヘキシルグリコールと、
c)0.3~1.0%(w/w)のヘキシルジグリコールと、
を含む。
特に好ましい実施形態によれば、パージ洗浄剤溶液は、
a)N-メチルジイソプロパノールアミンとして計算される、7~15個の炭素原子を有する0.05~0.50%(w/w)の少なくとも1つの水溶性アミンと、
b)0.3~1.0%(w/w)のヘキシルグリコールと、
c)0.3~1.0%(w/w)のヘキシルジグリコールと、
d)0~0.2%(w/w)の少なくとも1種の低発泡性界面活性剤と、
e)0~0.4%(w/w)のベンジルアルコールと、
f)ブチルグリコール及びブチルジグリコールを含む、6~10個の炭素原子を有する0~80%(w/w)の少なくとも1つの他のグリコールエーテルと、
からなり、ここで、a)からf)のすべての成分及び水の%(w/w)の合計は100%(w/w)になる。
パージ洗浄剤溶液のさらに好ましい実施形態は、上述した本発明による方法の好ましい実施形態に対応する。
さらに、本発明は、本発明による水性パージ洗浄剤溶液を生成するための濃縮液に関し、本発明による濃縮液を水で、好ましくは5:1,000~50:1,000(1,000gの洗浄剤溶液に対して5~50gの濃縮液)、より好ましくは5:1,000~30:1,000(1,000gの洗浄剤溶液に対して5~30gの濃縮液)、特に好ましくは14:1,000~26:1,000(1,000gの洗浄剤溶液に対して14~26gの濃縮液)に希釈し、必要に応じて少なくとも1つの酸又は塩基を用いてpH値を調整することによって、パージ洗浄剤溶液を得ることができる。
本発明によれば、パージ洗浄剤溶液の生成に必要な濃縮液の量は、先行技術の濃縮液(通常、35:1,000~100:1,000で希釈される)の場合よりも少なく、それによってパージ洗浄剤溶液のVOC含有量及び結果として生じる廃水中のCODを低減するのに役立つ。これは、少なくとも7つの炭素原子を有する少なくとも1つの水溶性アミンによって達成される、より高い洗浄効率によるものと説明され得る。
好ましい実施形態によれば、この濃縮液は、
a)N-メチルジイソプロパノールアミンとして計算される、7~15個の炭素原子を有する1~40%(w/w)の少なくとも1つの水溶性アミンと、
b)40~60%(w/w)のヘキシルグリコールと、
c)40~60%(w/w)のヘキシルジグリコールと、
を含む。
特に好ましい実施形態によれば、濃縮液は、
a)N-メチルジイソプロパノールアミンとして計算される、7~15個の炭素原子を有する1~40%(w/w)の少なくとも1つの水溶性アミンと、
b)40~60%(w/w)のヘキシルグリコールと、
c)40~60%(w/w)のヘキシルジグリコールと、
d)0~10%(w/w)の少なくとも1種の低発泡性界面活性剤と、
e)0~30%(w/w)のベンジルアルコールと、
f)0~80%(w/w)のブチルグリコール及びブチルジグリコールを含む、6~10個の炭素原子を有する少なくとも1つの他のグリコールエーテルと、
からなり、ここで、a)からf)のすべての成分の%(w/w)の合計は100%(w/w)になる。
本発明は、以下の発明及び比較例によって説明されるが、しかし、これらは、本発明の範囲を限定することを意味するものではない。
テスト1:湿式塗料上の定量9滴テスト-室温5分間
40~60μmの厚さの水性塗料層を、ガラスパネル(200×200mm)の上に延伸させた。次いで、層を室温(RT)で4分間部分的に乾燥させ、45°の傾斜で置いた。毎秒1滴の速度で、12cmの高さから、試験対象のパージ洗浄剤溶液9滴を、パネル上に加えた。
室温で5分経過した後,滴がパネルに当たった塗料が無いスポット(「オープンヘッド」)幅を、cm単位で測定した。幅が大きいほど、試験溶液の剥離効果、すなわち洗浄効率がより高い。
テスト2:湿式塗料に対する噴霧テスト-室温10分間
約60μmの厚さの水性塗料層を、ガラスパネル(100×200mm)の上に延伸させた。次いで、層を室温で4分間部分的に乾燥させ、45°の傾斜で置いた。30cmの距離から、テスト対象のパージ洗浄剤溶液10mlをパネルに噴霧した。
室温で10分経過した後,剥離効果、すなわち洗浄効率を以下のカテゴリーに従って評価した:悪い(-)、普通(+)、良い(++)、非常に良い(+++)。
テスト3:乾燥した塗料上の定量N滴テスト
40~60μmの厚さの水性塗料層を、ガラスパネル(200×200mm)の上に延伸させた。次いで、層を室温で24時間乾燥させ、45°の傾斜で置いた。毎秒1滴の速度で、12cmの高さから、テスト対象のパージ洗浄剤溶液の滴を、層が開くまで、すなわち、滴がパネルに当たった塗料が無いスポットが存在するまで、パネル上に加えた。
加えた滴数(n)を決定した。この数が少ないほど、試験溶液の剥離効果、すなわち洗浄効率が高い。
パージ洗浄剤溶液とテスト結果
すべてのアミンA、B、C(以下を参照)ごとに、95質量%のヘキシルジグリコールと5質量%のアミンの混合物を調製した。
アミンA:トリエタノールアミン(炭素原子数6)(比較例)
アミンB:N-メチルジイソプロパノールアミン(炭素原子数7)(本発明例)
アミンC:N,N-ジブチルエタノールアミン(炭素原子数10)(本発明例)
混合物を脱イオン水で2質量%まで希釈した。
定量9滴テストは、上記(テスト1)のように、湿式塗料「フューラーレッド」(ドイツ、ヘンメルラート社製)を用いて実施した。
その結果を以下の表にまとめており、洗浄効率は、基準となるトリエタノールアミン(アミンA)を使用した場合と比較して計算された。
Figure 2022527546000002
噴霧テストは、上記(テスト2)のように、同様に湿式塗料「フューラーレッド」(ドイツ、ヘンメルラート社製)を用いて実施され、以下のような結果が得られた:
Figure 2022527546000003
アミンA及びBについて、定量N滴テストは、上記(テスト3)のように、乾式塗料「フューラーレッド」(ドイツ、ヘンメルラート社製)を用いて実施した。
その結果を以下の表にまとめている。洗浄効率は、基準となるトリエタノールアミン(アミンA)を使用した場合と比較して計算された。
Figure 2022527546000004
驚くべきことに、すべての試験において、6つの炭素原子を含むアミン(アミンA)を含有するパージ洗浄剤溶液に比べて、少なくとも7つの炭素原子を有する水溶性アミン(アミンB及びC)を含有する本発明のパージ洗浄剤溶液の向上された洗浄効率が明らかになった。

Claims (13)

  1. 未硬化塗料で覆われた塗料回路をパージする方法であって、塗料回路が、少なくとも7つの炭素原子を有する少なくとも1つの水溶性アミンをさらに含むことを特徴とする少なくとも1つのグリコールエーテルを含む水性パージ洗浄剤溶液と接触させられる、方法。
  2. 前記少なくとも1つのグリコールエーテルは、ヘキシルグリコール及び/又はヘキシルジグリコール、好ましくはヘキシルジグリコールを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記少なくとも1つの水溶性アミンは、7~15個の炭素原子、好ましくは7~12個の炭素原子を有する少なくとも1つのアミンを含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記パージ洗浄剤溶液は、
    a)N-メチルジイソプロパノールアミンとして計算される、7~15個の炭素原子を有する0.05~0.50%(w/w)の少なくとも1つの水溶性アミンと、
    b)0.3~1.0%(w/w)のヘキシルグリコールと、
    c)0.3~1.0%(w/w)のヘキシルジグリコールと、
    を含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記少なくとも1つのアミンは、少なくともpKa8、好ましくは少なくともpKa8.3、より好ましくは少なくともpKa8.6を有する共役酸を有する少なくとも1つのアミンを含むことを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記少なくとも1つのアミンが、少なくとも1つのヒドロキシアルキル基を有する少なくとも1つの第三級アミンを含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記少なくとも1つの第三級アミンは、好ましくは2-ヒドロキシエチル及び2-ヒドロキシプロピルからなる群から選択される1~3つのヒドロキシアルキル基、好ましくは1~8つの炭素原子を有する直鎖アルキル基からなる群から選択される0~2つのアルキル基を有し、ヒドロキシアルキル基とアルキル基の合計が3つであることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 前記少なくとも1つのアミンは、N-メチルジイソプロパノールアミン、N-オクチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン及びN,N-ジブチルエタノールアミンからなる群から選択され、好ましくは、N-メチルジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン及びN,N-ジブチルエタノールアミンからなる群から選択される少なくとも1つのアミンを含む少なくとも1つのアミンを含み、より好ましくは、N-メチルジイソプロパノールアミンを含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記パージ洗浄剤溶液が界面活性剤を含まないことを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記パージ洗浄剤溶液は、ベンジルアルコール及びブチルグリコールからなる群から選択され、好ましくは、ベンジルアルコール、ブチルグリコール及びブチルジグリコールからなる群から選択され、より好ましくは、6~10個の炭素原子を有するヘキシルグリコール及びヘキシルジグリコールを除くベンジルアルコール及びグリコールエーテルからなる群から選択され、最も好ましくは、ヘキシルグリコール及びヘキシルジグリコールを除く有機溶媒を含有しないことを特徴とする、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 請求項1~10のいずれか1項に記載の水性パージ洗浄剤溶液。
  12. 前記パージ洗浄剤溶液が、好ましくは5:1,000~30:1,000に水で希釈され、必要に応じて少なくとも1つの酸又は塩基を用いてpH値を調整することによって得られことができることを特徴とする、請求項11に記載の水性パージ洗浄剤溶液を生成するための濃縮液。
  13. a)N-メチルジイソプロパノールアミンとして計算される、7~15個の炭素原子を有する1~40%(w/w)の少なくとも1つの水溶性アミンと、
    b)40~60%(w/w)のヘキシルグリコールと、
    c)40~60%(w/w)のヘキシルジグリコールと、
    を含むことを特徴とする、請求項12に記載の濃縮液。
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