ストリングドライバなどのドライバを使用して、プログラミング信号(例えば、プログラミング電圧)などのアクセス信号を、スタックアレイの特定のレベルのアクセスラインに選択的に供給して、アクセスラインに結合されたメモリセルにアクセスする(例えば、プログラムする)ことができる。メモリアレイのそれぞれのアクセスラインに結合されたそれぞれのストリングドライバが存在し得る。例えば、それぞれのストリングドライバは、それぞれのアクセスラインに対応するそれぞれのステップに結合させることができる。そのようなドライバは、アクセスライン(例えばワードライン)ドライバと呼ばれることがあることに留意されたい。様々な現在のアプローチは、それぞれのストリングドライバをアレイの下に配置し、スタックアレイの下に、アレイのそれぞれのレベルごとにそれぞれのストリングドライバが存在するようにしている。
より大容量なメモリの需要を満たすために、設計者は、メモリ密度(例えば、集積回路ダイの所与のベース領域におけるメモリセルの数)の向上に努めている。スタックアレイのメモリデバイスの密度を高める1つの方法は、メモリセルレベルの数を増やし、かくしてアクセスラインの数及びストリングドライバの数を増やすことである。しかしながら、スタックメモリアレイの下に、集積回路ダイのベース領域(例えばフットプリント)を増大させずにストリングドライバの数の増加に対応するための十分な余裕がない場合がある。さらに、メモリアレイの下にストリングドライバを配置すると、レベル数が増えるにつれて、スタックアレイにおけるルーティングがより複雑になり得る。
本開示は、スタックメモリアレイの下でストリングドライバの数の増加に対応するという問題に、ストリングドライバをメモリアレイの上に移動させることによって対処する。ドライバの各々は、それぞれのアクセスラインに結合された導電性領域を備えた単結晶半導体を有し得る。単結晶半導体は、ポリシリコンなどの多結晶半導体を通常用いる以前のアプローチと比較して、ドライバの抵抗及びドライバのリーク電流を低減するように機能することができる。例えば、多結晶半導体の使用に関連するより高い抵抗及びリーク電流は、ドライバのパフォーマンス、ひいてはドライバを用いるメモリのパフォーマンスを低下させ得る。
いくつかの例では、単結晶半導体は、形成されその後、様々な堆積技術を使用するなどによって、誘電体の表面上への単結晶半導体の形成を回避する転写技術を用いて、メモリアレイの上に在る誘電体の表面に転写される。例えば、誘電体上に単結晶半導体を形成することは難しい場合がある。
図1は、本開示のいくつかの実施形態によるメモリ100(例えばNANDメモリ)の一部といった装置の一部を示す。メモリ100は、スタックNANDメモリアレイなどのスタックメモリアレイ106を含み得る。アレイ106は、メモリセル領域101、及びメモリセル領域101に隣接する階段構造103を含み得る。
アレイ106は、図1の参照枠において、z-方向(例えば、垂直方向)に導体104と交互になっている誘電体102のスタックを含み得る。半導体ピラーなどの半導体構造105は、メモリセル領域101のスタックをz-方向に通り抜け、半導体107の上面またはその中で停止する。選択トランジスタ108は、最上部の導体104に対応するレベルで各半導体構造105に隣接し得、選択トランジスタ109は、最下部の導体104に対応するレベルで各半導体構造105に隣接し得る。
メモリセル110は、最上部の導体104と最下部の導体104との間の導体104に対応するレベルで、各半導体構造105に隣接し得る。それぞれのレベルのメモリセル110は、それぞれのレベルの導体104に共通して結合されている。例えば、アレイ106のレベルのメモリセル110は、メモリセル層といったメモリセルレベルと呼ばれ得る。異なるレベルの半導体構造105に隣接するメモリセル110は、直列に結合されて、メモリセルのNANDストリングといった、直列結合されたメモリセルのストリング(例えば、垂直ストリング)を形成することができる。
最上部の導体104及び最下部の導体104は、それぞれ、選択トランジスタ108及び109のゲートを形成するかまたはゲートに結合される選択ライン112であり得る。最上部の導体104と最下部の導体104との間の導体104は、ワードラインと呼ばれ得て、メモリセル110の制御ゲートを形成するかまたは制御ゲートに結合されるアクセスライン114であり得る。それぞれのレベルのメモリセル110は、それぞれのレベルのアクセスライン114に共通して結合されていることに留意されたい。
階段構造103は、隣接する誘電体102上にそれぞれの選択ライン112の一部を各々含み得る最上部のステップ116及び最下部のステップ116を含む。それぞれの接点118は、それぞれのステップ116のそれぞれの選択ライン112に結合されている。それぞれの接点118(例えば、垂直接点)は、それぞれのライン120によって起動回路に結合されている。データライン122は、データライン接点124によって半導体構造105に結合されている。
いくつかの例では、階段構造103は、隣接する誘電体102上にそれぞれのアクセスライン114の一部を各々が含み得る最上部のステップ116と最下部のステップ116との間にステップ127-1から127-Nを含む。それぞれの接点129(例えば、垂直接点)は、それぞれのステップ127のそれぞれのアクセスライン114に結合されている。例えば、アクセスライン114などのアクセスラインを含むステップ127などのステップは、アクセスラインステップと呼ばれ得る。
いくつかの例では、それぞれの接点129は、電界効果トランジスタ(FET)であり得て、階段構造103、ひいてはアレイ106の上側(例えば、上)にあるそれぞれのストリングドライバ140に結合されている。それぞれのストリングドライバ140は、本明細書中に開示される様々なストリングドライバであり得る。ストリングドライバは、アクセスライン114を、アクセスラインに共通して結合されたメモリセル110にアクセスするためにアクセス信号に選択的に結合させるように構成され得る。例えば、アクセス信号は、メモリセル110をプログラミングするためのプログラミング電圧などのプログラミング信号であり得る。
それぞれのストリングドライバ140は、階段構造103ひいてはアレイ106の上側(例えば、上)にあるそれぞれの単結晶半導体130(例えば、単結晶シリコン(Si)、単結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)、単結晶ゲルマニウム(Ge)などの)を含み得る。例えば、これは、階段構造103ひいてはアレイ106の上側に在り得、ストリングドライバ140と半導体107との間に在り得る。それぞれのストリングドライバ140は、それぞれの単結晶半導体130の上に形成されかつ結合されたゲート(図1には示さず)を含み得る。それぞれの接点129は、それぞれの単結晶半導体130に形成することができるソース/ドレイン(図1には示さず)などの導電性領域に結合することができる。いくつかの例では、それぞれの単結晶半導体130は、それぞれのステップ127の真上に在り(例えば、それぞれのステップ127の垂直上方にありかつそれぞれのステップ127と水平に整列され)得、メモリセル領域101及び階段構造103の上に形成され得る誘電体(図1には示さず)の上に形成され得る。
単結晶半導体130は、図1の参照枠においてx-方向に分布し、y-方向に延在することに留意されたい。いくつかの例では、ゲートは、x-方向に延在しかつx-方向に分布する単結晶半導体130に共通して結合し得る。
本明細書中でさらに論じられるように、各単結晶半導体130は、ストリングドライバがアレイの上側に在るように、少なくとも1つのストリングドライバの一部を形成し得る。例えば、ストリングドライバは、それぞれの単結晶半導体130の上に形成された制御ゲート(図1には示さず)を含み得る。ストリングドライバは、アクセスライン114を、アクセスラインに共通して結合されたメモリセル110にアクセスするためにアクセス信号に選択的に結合させるように構成され得る。例えば、アクセス信号は、メモリセル110をプログラミングするためのプログラミング電圧などのプログラミング信号であり得る。
他の例では、それぞれの単結晶半導体130は、それぞれの接点129に結合され得るライン120(図1には示さず)などのそれぞれのラインで置き換えることができ、それぞれのステップ127に結合されたそれぞれのラインが存在するようにすることができる。それぞれのステップ127に結合されたそれぞれのラインは、メモリセル領域101の真上に形成され得るそれぞれのストリングドライバ(図1には示さず)に結合され得る。例えば、ストリングドライバは、データライン122の上に形成される場合がある。
アレイ106は、サブブロックと呼ばれることもある、メモリセル110のブロック135に分割することができる。例えば、メモリセルのブロックは、一般に消去されるメモリセルのグループを指し得る。誘電体(図1には示さず)を開口137に形成して、ブロック135を互いから電気的に絶縁することができる。ブロック135は、図1の参照枠においてy-方向に分布していることに留意されたい。
図2は、本開示のいくつかの実施形態によるメモリ100であり得るメモリ200の一部を示す。メモリ200は、アレイ106であり得るスタックメモリアレイ206の上にストリングドライバ240を含み得る。アレイ206は、半導体207の上に存在し得る論理回路242の上に在り得る。例えば、ストリングドライバ240は、本明細書中に開示される様々なストリングドライバであり得る。いくつかの例では、メモリ200の動作を容易にすることができる、アレイ206の下(例えば、半導体207の下)の追加の論理回路が在り得る。
ストリングドライバ240は約30ボルトで動作し得るので、ストリングドライバ240は高電圧ストリングドライバと呼ぶことができ、論理回路242は約3ボルトで動作し得るので、論理回路242は低電圧論理回路と呼ぶことができる。いくつかの例では、ストリングドライバ240は、単結晶半導体130などの単結晶半導体を含み得る。論理回路242は、ストリングドライバ240を起動するために、ストリングドライバ240のゲートに結合することができる。いくつかの例では、論理回路242は、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)回路を含み得る。
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、メモリ100であり得るメモリ300の一部を示す。メモリ300は、アレイ106であり得るスタックメモリアレイ306の上に、高電圧ストリングドライバなどのストリングドライバ340を含み得る。いくつかの例では、ストリングドライバ340は、単結晶半導体130などの単結晶半導体を含み得る。低電圧CMOS回路などの論理回路342は、ストリングドライバ340と同じレベルにあり得て、メモリアレイ306の上に在り得る。論理回路342は、ストリングドライバ340を起動するために、ストリングドライバ340の制御ゲートに結合することができる。
図4Aは、本開示のいくつかの実施形態による、本明細書中で説明される様々なメモリであり得るメモリ400の一部のトップダウン図である。図4Bから4Dは、本開示のいくつかの実施形態による、図4Aに関連する様々な断面図である。図4Bは、図4Aの線4B-4Bに沿って見たy-z平面の断面図である。図4Cは、図4Aの線4C-4Cに沿って見たx-z平面の断面図である。図4Dは、図4Aの線4D-4Dに沿って見たx-z平面の断面図である。
図4Aでは、メモリセル領域401のブロック435-1及び435-2は、それぞれ、それぞれの階段構造403-1及び403-2に対応する。例えば、ブロック435-1及び435-2は、それぞれ階段構造403-1及び403-2に結合させることができる。階段構造403-1及び403-2は各々、図4C及び4Dに示されるように、それぞれアクセスライン414-(N-2)から414-Nを含むステップ427-(N-2)から427-Nを含む。それぞれのアクセスライン414-(N-2)から414-Nの各々は、それぞれの誘電体402の上に在る。それぞれのアクセスライン414-(N-2)から414-Nの各々は、それぞれのブロック435のそれぞれのレベルのメモリセルに共通して結合されている。
ストリングドライバ440-(N-2)から440-Nは、階段構造403-2の場合を図4Dに示すように、階段構造403-1及び403-2の真上に在り得て、階段構造403-1及び403-2の各々のステップ427-(N-2)から427-Nの真上にそれぞれ在り得る。ストリングドライバ440-(N-2)から440-Nの各々は、単結晶半導体を含み得る。例えば、ストリングドライバ440-(N-2)から440-Nは、それぞれ、単結晶半導体430-(N-2)から430-Nの一部を含み得る。
ストリングドライバ440の各々は、そのそれぞれの単結晶半導体430に、それぞれのステップ427のそれぞれのアクセスライン414に結合されたそれぞれのソース/ドレイン444などのそれぞれの導電性領域を含み得る。例えば、図4Cに示されるように、それぞれストリングドライバ440-(N-2)から440-Nの単結晶半導体430-(N-2)から430-Nは、アクセスライン414-(N-2)から414-Nにそれぞれ結合されたソース/ドレイン444ー(N-2)から444-Nを含む。
それぞれのストリングドライバ440の各々は、そのそれぞれの単結晶半導体430に、それぞれのストリングドライバ440の起動に応じてそれぞれのアクセスラインに選択的に結合され得るアクセス信号を受信するように結合され得るそれぞれのソース/ドレイン445を含み得る。例えば、図4Bに示すように、ソース/ドレイン445は、隣接するストリングドライバ440-Nなどの隣接するストリングドライバに共通し得る。かくして、隣接するストリングドライバは、ソース/ドレイン445を共有し得る。ソース/ドレイン445は階段構造403-1と403-2の間、かくしてブロック435-1と435-2との間に在り得ることに留意されたい。いくつかの例では、ストリングドライバ440は、電界効果トランジスタ(FET)であり得る。
図4A、4B、及び4Dに示されるように、それぞれのストリングドライバ440の各々は、共通のゲート447の一部を含み得る。例えば、それぞれのブロック435-1及び435-2の各々のストリングドライバ440-(N-2)から440-Nは、それぞれのゲート447に共通して結合され得る。図4B及び4Dに示されるように、それぞれのゲート446の一部は、単結晶半導体430-(N-2)から430-Nの上に在り(例えば、直接物理接触し)かつそれらに共通し得るそれぞれのゲート誘電体448(例えば、ゲート酸化物)に隣接し(例えば、上に在り)得る。例えば、ゲート447は、ゲート誘電体448に結合され得る(例えば、直接物理接触によって)。
ストリングドライバ440-N、単結晶半導体430-N、ならびにソース/ドレイン444-N及び445の場合を図4Bに示すように、それぞれのストリングドライバ440の各々は、そのそれぞれの単結晶半導体430に、ソース/ドレイン444と445との間に、チャネル領域449を含み得る。ゲート誘電体448は、チャネル領域449の上に(例えば、直接物理接触して)在り得る。ストリングドライバ440の起動に応じて、チャネル領域449に導電性チャネルを形成することができる。
ソース/ドレイン444及び445は、N+導電性レベルを有するように導電的にドープされ得る。いくつかの例では、チャネル領域449と、図4Bのソース/ドレイン444-Nなどのソース/ドレイン444との間に、それぞれの単結晶半導体430の部分450が在る。導電性領域451(例えば、N-導電性インプラント)は、チャネル領域449とソース/ドレイン445との間のそれぞれの単結晶半導体430の一部に、その部分をN+導電性レベルよりも低い導電性レベルを有するN-導電性レベルを有するようにドーピングすることによって、形成することができる。
単結晶半導体430-(N-2)から430-Nは、階段構造403-1及び403-2の真上に在り、階段構造403-2の場合を図4Dに示すように、それぞれ階段構造403-1及び403-2のステップ427-(N-2)から427-Nの真上に在る。図4Bから4Dに示されるように、酸化物、窒化物などであり得る誘電体456は、階段構造403-1及び403-2の各々に隣接して(例えば、上に)形成され得る。次に、酸化物、窒化物などであり得る誘電体458は、誘電体456の上に形成され得る。かくして、誘電体458は、図4Bから4Dに示されるように、階段構造403-1及び403-2の真上にあり得る。いくつかの例では、誘電体458は、メモリセル領域401(図4Aから4Dには示さず)の上に延在し得る。例えば、誘電体458は、図1のデータライン122の上に在り得る(図1には示さず)。
単結晶半導体430-(N-2)から430-Nは、誘電体458の上に在りかつそれに取り付けられている。例えば、単結晶半導体430-(N-2)から430-Nは、単結晶半導体430-(N-2)から430-Nが誘電体458より上側に在るように、誘電体458の上面と直接物理接触して結合され得る。ゲート誘電体448は、図4B及び4Dに示されるように、ゲート誘電体448が単結晶半導体430-(N-2)から430-Nに共通して結合されるように、単結晶半導体430-(N-2)から430-Nの上に形成される。例えば、ゲート誘電体448は、単結晶半導体430-(N-2)から430-Nの各々と直接物理接触し得る。ゲート誘電体448は、単結晶半導体430-(N-2)から430-Nの各々の上面及び側面に隣接するように単結晶半導体430-(N-2)から430-Nの各々の一部を包み得ることに留意されたい。
図4B及び4Dに示されるように、ゲート447は、ゲート誘電体448に隣接し得る。ゲート447は、ゲート誘電体448を介して単結晶半導体430-(N-2)から430-Nの各々に共通して結合されている。いくつかの例では、ゲート447は、論理回路242または342などの論理回路に結合されて、起動信号などの制御信号を受信し、それに共通して結合されたストリングドライバ440を起動することができる。
それぞれの接点460は、それぞれのソース/ドレイン445に、例えばそれぞれのソース/ドレイン445の上面に結合され得る。かくして、接点460は、階段構造403-1と403-2のステップとの間、ひいてはブロック435-1と435-2との間に在り得る。いくつかの例では、接点460は、アクセス信号を受信するように結合され得る。
それぞれの(例えば、垂直な)接点464は、図4B及び4Cのそれぞれのソース/ドレイン444-(N-2)から444-Nの各々といったそれぞれのソース/ドレイン444を形成され得る。例えば、それぞれの接点464は、誘電体458の一部を通り得て、誘電体456の上面に(例えば、直接物理接触して)形成されたそれぞれの導電性オフセット466などのそれぞれの導体に結合され得る(例えば、直接物理接触によって)。
それぞれの導電性プラグ468などのそれぞれの導体は、それぞれの導電性オフセット466を、それぞれのアクセスライン414-(N-2)から414-Nの各々に結合することができる。例えば、それぞれの(例えば、垂直な)導電性プラグ468は、それぞれのアクセスライン414及びそれぞれの導電性オフセット466に(例えば、直接物理接触によって)結合され得て、誘電体456を通り得る。
それぞれの導電性オフセット466は、それぞれの接点464からそれぞれの導電性プラグ468まで、誘電体456の上面の上をz-方向に対して横方向に(例えば、x-方向に)延在し得る横方向オフセットであり得、それにより、それぞれの接点464は、それぞれの導電性プラグ468から横方向にオフセットされ得ることに留意されたい。いくつかの例では、それぞれの接点464、それぞれの導電性オフセット466、及びそれぞれの導電性プラグ468は、それぞれのソース/ドレイン444をそれぞれのアクセスライン414、ひいてはそれぞれのステップ427に結合させるそれぞれの導体と総称され得る。
図5Aから5Cは、本開示のいくつかの実施形態による、メモリの形成に関連する処理の特定の段階に対応する様々な図である。いくつかの例では、図5Aから5Cと併せて説明される処理は、単結晶シリコンなどの単結晶半導体が形成されその後誘電体の表面に転写され得る転写技術と称され得る。例えば、単結晶半導体を(例えば、様々な堆積技術を用いて)誘電体と接触して形成することは困難であり得る。
図5Aでは、水素(H2)が単結晶半導体530に注入されて、単結晶バルク半導体530に水素注入部570を形成する。図5Bでは、水素注入部570を含む単結晶バルク半導体530は、階段構造103、403-1または403-2であり得る階段構造503の上に形成された、誘電体458であり得る誘電体558に結合されている(例えば、取り付けられている)。例えば、単結晶バルク半導体530は、反転され、その後、単結晶バルク半導体530を誘電体558の上面と直接物理接触して結合させることによって誘電体558に取り付けられ得る。
単結晶バルク半導体530が誘電体558に接合された後、図5Bの構造はアニールされて(例えば、約400℃で)、水素を除去し、水素除去部位に比較的脆弱な(例えば、脆い)領域を生成する。図5Cでは、単結晶バルク半導体530は、脆弱な領域で劈開され、単結晶バルク半導体530の一部を誘電体530に結合された状態とする。単結晶半導体を誘電体と接触して形成することは困難であり得、この理由から、例えば、図5Aから5Cに記載のプロセスにしたがって単結晶半導体530が形成されその後誘電体558に結合されることに留意されたい。
図6Aから6Iは、本開示のいくつかの実施形態による、メモリの形成に関連する処理の特定の段階に対応する様々な図である。図6Aは、処理の特定の段階に対応するx-z平面またはy-z平面の断面であり得る。いくつかの例では、処理段階は、いくつかのサブステップを有し得るいくつかのステップを含み得る。
図6Aでは、本明細書中に開示される様々なメモリアレイであり得るスタックメモリアレイ606が形成される。誘電体458または558であり得る誘電体658が、メモリアレイ606の上側に形成され得る。単結晶半導体530であり得る単結晶半導体629(例えば、単結晶シリコン)が、単結晶半導体629が誘電体658の上面の上側に在る(例えば、直接物理接触する)ように、誘電体658の上面に取り付けられ得る(例えば、図5Aから5Cと併せて先に説明したように)。例えば、単結晶半導体629を誘電体658の上面に形成することに関連する困難を回避するために、単結晶半導体629は、形成されその後、図5Aから5Cに併せて説明された転写技術を用いて誘電体658の上面に転写され得る。
図6Bは、図6Aに対応する処理の段階に続く処理の特定の段階に対応するx-z平面の断面図である。例えば、マスク(例えば、フォトレジスト)は、図6Aの半導体629の上に形成され、除去のために半導体629の一部を露出するようにパターン化され得る。その後、その一部は(例えば、エッチングによって)除去され得、それぞれ単結晶半導体430-(N-2)から430-Nであり得る単結晶半導体セグメント630-(N-2)から630-Nを形成するように誘電体658の上面で停止する。
図6Cは、図6Bに対応する処理の段階に続く処理の特定の段階に対応するx-z平面の断面図である。図6Dは、図6Cの処理の特定の段階に対応する、図6Cの線D-Dのいずれか1つに沿って見たy-z平面の断面図である。かくして、参照番号630は、図6D及び後続の図でy-z平面において単結晶半導体セグメント630-(N-2)から630-Nの各々またはいずれかを一般に指すように用いることができる。図6C及び6Dの構造は、例えば、同時に形成することができる。
図6C及び6Dでは、ゲート誘電体448であり得るゲート誘電体648などの誘電体が、図6C及び6Dの構造の上に同時に形成される。例えば、ゲート誘電体648は、単結晶半導体セグメント630-(N-2)から630-Nの各々の上に形成され得、単結晶半導体セグメント630-(N-2)から630-Nの各々の上面及び側面に隣接するように単結晶半導体セグメント630-(N-2)から630-Nの各々の一部の周りを包み得る。
次に、ポリシリコンなどの導体672が、導体672が単結晶半導体セグメント630-(N-2)から630-Nの各々の一部の周りを包むように、図6C及び6Dで同時にゲート誘電体648の上に(例えば、直接物理接触で)形成される。例えば、導体672は、半導体セグメント630-(N-2)から630-Nの上面及び側面に隣接するゲート誘電体648の上面及び側面に隣接し得る。
次に、金属などの導体673が、導体673が単結晶セグメント630-(N-2)から630-Nの各々の一部の周りを包むように、図6C及び6Dで同時に導体672の上に(例えば、直接物理接触で)形成される。例えば、導体673は、ゲート誘電体648の上面及び側面に隣接する導体672の上面及び側面に隣接し得る。いくつかの例では、導体672及び導体673は、ゲート447であり得るゲート647を集合的に形成し得る。
次に、誘電体658と異なり得る誘電体674が、誘電体674が半導体セグメント630-(N-2)から630-Nの各々の一部の周りを包むように、図6C及び6Dで同時に導体673の上に(例えば、直接物理接触で)形成される。例えば、誘電体674は、ゲート導体673の上面及び側面に隣接する導体673の上面及び側面に隣接し得る。いくつかの例では、誘電体674は、誘電体658が酸化物であるときは窒化物であり得、誘電体658が窒化物であるときは酸化物であり得る。
図6Eは、図6C及び6Dに対応する処理の段階に続く処理の特定の段階に対応する、図6Cの線D-Dのいずれかに沿って見た、y-z平面の断面図である。例えば、マスク(例えば、フォトレジスト)は、図6Dの誘電体674の上に形成され、除去のために誘電体674、導体673、及び導体672の一部を露出するようにパターン化され得る。その後、誘電体674、導体673、及び導体672の一部は(例えば、エッチングによって)除去され得、ゲート誘電体648の一部が単結晶半導体セグメント630の上に残るようにゲート誘電体648で停止する。
除去プロセスは、ゲート誘電体648、ゲート誘電体648の上の導体672、導体672の上の導体673、及び導体673の上の誘電体674を含むスタック675を、単結晶半導体セグメント630の上に形成する。その後、誘電体スペーサ677が、スタック677の(例えば、垂直な)側面に形成される。例えば、誘電体スペーサ677は、誘電体674、導体673、及び導体672、ならびにゲート誘電体648の一部の(例えば、垂直な)側面に形成され得る。いくつかの例では、誘電体スペーサ677は、誘電体674と同じ誘電体であり得る。スペーサ677は、後続の処理段階における単結晶半導体セグメント630における自己整合導電性インプラントの形成を容易にし得る。
図6Fは、図6Eに対応する処理の段階に続く処理の特定の段階に対応する、図6Cの線D-Dのいずれかに沿って見た、y-z平面の断面図である。図6Fでは、誘電体674及び誘電体スペーサ677は、スタック675を保護するマスクとして機能し、保護されていないゲート誘電体648の一部は、単結晶半導体セグメント630から除去される。その後、導電性領域451であり得る導電性領域651(例えば、N-導電性インプラント)が、単結晶半導体セグメント630に埋め込まれる。例えば、導電性領域651は、スペーサ677により自己整合し得る。
図6Gは、図6Fに対応する処理の段階に続く処理の特定の段階に対応する、図6Cの線D-Dのいずれかに沿って見た、y-z平面の断面図である。図6Gでは、マスク要素679(例えば、フォトレジストの)が、スタック675及び導電性領域651の一部の上に形成される。その後、ソース/ドレイン444及びソース/ドレイン445であり得るソース/ドレイン644及びソース/ドレイン645(例えば、N+ソース/ドレイン)が、マスク要素679によって覆われていない導電性領域651の一部に埋め込まれ、マスク要素679によって覆われていない導電性領域651の一部の基礎となる、単結晶半導体セグメント630の一部に延在する。チャネル領域449であり得るチャネル領域649は、マスク要素によって覆われている導電性領域651の一部同士の間、ひいてはソース/ドレイン644とソース/ドレイン645との間に在り得る。
ストリングドライバ440であり得る図6Gの隣接するストリングドライバ640は各々、それぞれのソース/ドレイン644及び共有ソース/ドレイン645を含む単結晶半導体セグメント630のそれぞれの部分と、それぞれのチャネル領域649の真上のスタック675を含み得る。それぞれのストリングドライバ640は、それぞれのチャネル649とそれぞれのソース/ドレイン644との間のそれぞれの導電性領域651と、それぞれのチャネル649とソース/ドレイン645との間のそれぞれの導電性領域651とを含み得る。
図6Hは、図6Gに対応する処理の段階に続く処理の特定の段階に対応するx-z平面の断面図である。図6Iは、図6Hの処理の特定の段階に対応する、図6Hの線I-Iのいずれか1つに沿って見た、y-z平面の断面図である。かくして、参照番号630は、図6Iで、単結晶半導体セグメント630-(N-2)から630-Nの各々またはいずれかを一般に指すために用いることができる。図6H及び6Iの構造は、例えば、同時に形成することができる。
スピンオン誘電体などの誘電体681は、図6Hの誘電体674の上にかつ図6Iのストリングドライバ640の上に同時に形成され得る。その後、誘電体681の一部を、誘電体681の上面が誘電体674の最上面と同一平面上に在るように、化学的機械的平坦化(CMP)などによって除去することができる。
次に、テトラエチルオルトシリケート(TEOS)、酸化物などといった誘電体683を、誘電体681の上面及び誘電体674の最上面の上に形成することができる。マスク(図示せず)は、誘電体683の上に形成され、除去のために誘電体683及び誘電体681の一部を露出させるようにパターン化され得る。その後、その一部は(例えば、エッチングによって)除去されて、導体673及びソース/ドレイン645でまたはその中で停止し得る開口を形成することができる。
接点460であり得る導電性接点660は、接点660がソース/ドレイン645と直接物理接触するように、ソース/ドレイン645でまたはその中で停止し得る開口に形成され得る。導電性接点684は、接点684が導体673と直接物理接触するように、導体673でまたはその中で停止し得る開口に形成され得る。次に、導電線685及び686は、誘電体683の上に、それぞれ接点660及び684と直接物理接触するように形成され得る。導電線685は、アクセス信号をストリングドライバ640にソース/ドレイン645を介して供給するように構成された回路に結合され得る。導電線686は、制御信号を導体673に、ひいてはゲート647に供給するように構成された論理回路242または342などの論理回路に結合されて、それに共通して結合されたストリングドライバ640を起動し得る。
いくつかの例では、ソース/ドレイン644は、図4B及び4Cと併せて前述したように、それぞれの階段構造のステップのアクセスラインに結合され得る。図6Hは図4Dに対応し得、図6Iは図4Bに対応し得ることに留意されたい。
図7Aは、本開示のいくつかの実施形態による、メモリ100などの本明細書中で開示される様々なメモリであり得るメモリ700Aの一部のトップダウン図である。図7Bは、本開示のいくつかの実施形態による、本明細書中で開示される様々なメモリであり得るメモリ700Bの一部のトップダウン図である。図7Cは、図7A及び7Bの線7C-7Cのいずれかに沿って見たx-z平面の断面図である。
メモリ700A及び700Bはそれぞれ、ブロック435-1及び435-2それぞれの階段構造403-1及び403-2などの階段構造の真上に在り得るそれぞれのストリングドライバ740A及び740Bを含む。ストリングドライバ740Aの一方またはストリングドライバ700Bの一方は、階段構造403-1などのそれぞれの階段構造のステップの真上に在りかつ結合され得、ストリングドライバ740Aの他方またはストリングドライバ740Bの他方は、階段構造403-2などの別のそれぞれの階段構造のステップの真上に在りかつ結合され得る。
ストリングドライバ740Aはそれぞれ、単結晶半導体430、単結晶半導体530、または単結晶半導体セグメント630であり得る単結晶半導体730Aのそれぞれの部分に形成されたそれぞれのグループの単結晶半導体フィン788A(例えば、単結晶シリコンフィン)を含み得る。それぞれのゲート747は、フィン788Aのそれぞれのグループの上に在り得る。例えば、それぞれのゲート747によって覆われている単結晶半導体フィン788Aのそれぞれのグループのそれぞれの部分は、それぞれのチャネル領域749であり得る。
それぞれのストリングドライバ740Aは、ソース/ソースドレイン444に類似し得て、それぞれの階段構造のステップに結合され得るそれぞれのソース/ドレイン744A(例えばN+ソース/ドレイン)を含み得る。例えば、それぞれの接点790は、それぞれのソース/ドレイン744Aをそれぞれの階段構造のステップに結合することができる。それぞれの接点790は、それぞれのソース/ドレイン744Aの下に在り得ることに留意されたい。
ソース/ドレイン445と類似し得て、それぞれのストリングドライバ740Aに共通し得る(例えば共有される)ソース/ドレイン745A(例えば、N+ソース/ドレイン)は、フィン788Aのそれぞれのグループの間に在り得る。接点792は、ソース/ドレイン745Aを、それぞれのストリングドライバ740Aの起動の際、アクセス信号をソース/ドレイン745Aに、ひいては、それぞれのストリングドライバ740Aに結合されたそれぞれのステップに供給するように構成されている回路に結合することができる。接点792はソース/ドレイン745Aの上側に在り得ることに留意されたい。
いくつかの例では、それぞれの導電性領域793A(例えば、N-領域)は、それぞれのゲート747とそれぞれのソース/ドレイン744Aとの間に在り得る。例えば、それぞれの領域793Aのフィン788Aの一部を含むそれぞれの導電性領域793Aは、導電的にドープされ得る(例えば、N-導電性に)。いくつかの例では、それぞれの導電性領域794A(例えば、N-領域)は、それぞれのゲート747とソース/ドレイン745Aとの間に在り得る。例えば、それぞれの領域794Aのフィン788Aの一部を含むそれぞれの導電性領域794Aは、導電的にドープされ得る(例えば、N-導電性に)。
図7Bでは、単結晶半導体フィン788Bのグループが、単結晶半導体430、単結晶半導体530、または単結晶半導体セグメント630であり得る単結晶半導体730Bに形成される。ストリングドライバ740Bは、それぞれ、単結晶半導体フィン788Bのグループのそれぞれの部分を含み得る。例えば、単結晶半導体フィン788Bのグループは、ストリングドライバ740Bに共通であり得る。それぞれのストリングドライバ740Bのそれぞれのゲート747は、単結晶半導体フィン788Bのグループのそれぞれの部分の上に在り得る。例えば、それぞれのゲート747によって覆われている単結晶半導体フィン788Bのそれぞれの部分は、それぞれのチャネル領域749であり得る。
それぞれのストリングドライバ740Bは、ソース/ソースドレイン444に類似し得て、それぞれの階段構造のステップに結合され得るそれぞれのソース/ドレイン744B(例えば、N+ソース/ドレイン)を含み得る。例えば、それぞれのソース/ドレイン744Bは、フィン788Bのグループのそれぞれの部分が導電的にドープされる(例えば、N+導電性に)ような、フィン788Bのグループのそれぞれの部分を含み得る。それぞれの接点790は、それぞれのソース/ドレイン744Bをそれぞれの階段構造のステップに結合することができる。それぞれの接点790はそれぞれのソース/ドレイン744Bの下に在り得ることに留意されたい。
ソース/ドレイン445と類似し得て、それぞれのストリングドライバ740Bに共通し得る(例えば共有される)ソース/ドレイン745B(例えば、N+ソース/ドレイン)は、それぞれの制御ゲート746の間に在り得る。接点792は、ソース/ドレイン745Bを、それぞれのストリングドライバ740Bの起動の際、アクセス信号をソース/ドレイン745Bに、ひいては、それぞれのストリングドライバ740Bに結合されたそれぞれのステップに供給するように構成されている回路に結合することができる。例えば、ソース/ドレイン745Bは、フィン788Bのグループのそれぞれの部分が導電的にドープされる(例えば、N+導電性に)ような、フィン788Bのグループのそれぞれの部分を含み得る。接点792はソース/ドレイン745Aの上側に在り得ることに留意されたい。
いくつかの例では、それぞれの導電性領域793B(例えば、N-領域)は、それぞれのゲート747とそれぞれのソース/ドレイン744Bとの間に在り得る。例えば、それぞれの領域793Bのフィン788Aの一部を含むそれぞれの導電性領域793Bは、導電的にドープされ得る(例えば、N-導電性に)。いくつかの例では、それぞれの導電性領域794B(例えば、N-領域)は、それぞれのゲート747とソース/ドレイン745Bとの間に在り得る。例えば、それぞれの領域794Bのフィン788Aの一部を含むそれぞれの導電性領域794Bは、導電的にドープされ得る(例えば、N-導電性に)。
図7Cでは、図7A及び7Bの単結晶半導体730A及び730Bならびにフィン788A及び788Bは、それぞれ、一般に、単結晶半導体730及びフィン788と称される。図7Cでは、誘電体458または誘電体658であり得る誘電体758は、本明細書中に開示される様々なメモリアレイであり得るメモリアレイ706の上側に在り得る。例えば、誘電体758は、階段構造103、403-1、または403-2などの階段構造の真上に在り得て、本明細書中に開示される様々なメモリセル領域であり得るアレイ706のメモリセル領域の上側を延在し得る。
酸化物であり得る誘電体796は、誘電体758の上に(例えば、直接物理接触して)形成され得る。単結晶半導体730は、誘電体796の上側に在り得、かくして、階段構造またはメモリセル領域の真上に在り得る。いくつかの例では、単結晶半導体730は、図5Aから5Cと併せて前述したように、誘電体796の上面に取り付けられ得る。フィン788は、フィン788が誘電体796の上面から延在するように、単結晶半導体730から形成され得る。
ゲート誘電体448または648であり得るそれぞれのゲート誘電体748は、それぞれのフィン788の一部の周りに形成され得る。例えば、それぞれのゲート誘電体748は、それぞれのフィン788と直接物理接触し得て、それぞれのフィン788の上部及び側部に隣接し得る。ゲート747は、ゲート誘電体748の上に(例えば、直接物理接触して)形成され得る。
ゲート747は、それぞれのゲート誘電体748の上部及び側部に隣接し得る。このことにより、平面ゲートと平面単結晶半導体との間の容量結合領域と比較して、ゲート747とフィン788との間の容量結合領域を増大させることができる。かくして、同じ容量結合領域の場合、フィン構造は、平面構造よりも、x-方向に占めるスペースが少なくて済み、それによって、アレイ706の上側に、より高いストリングドライバ密度(より多くのストリングドライバ)を実現することができる。
図8Aは、本開示のいくつかの実施形態による、本明細書中で開示される様々なメモリであり得るメモリ800の一部のトップダウン図である。図8B及び8Cは、本開示のいくつかの実施形態による、図8Aに関連する様々な断面図である。図8Bは、図8Aの線8B-8Bのいずれかに沿って見たx-z平面の断面図である。図8Cは、図8Aの線8C-8Cのいずれかに沿って見たx-z平面の断面図である。
メモリ800は、ブロック435-1及び435-2のそれぞれの階段構造403-1及び403-2などの階段構造の真上にそれぞれ在り得るストリングドライバ840-(N-2)から840-Nのそれぞれのセットを含む。例えば、ストリングドライバ840-(N-2)から840-Nは、それぞれ、ストリングドライバ440-(N-2)から440-Nを置き換え得る。
それぞれのセットのストリングドライバ840-(N-2)から840-Nは、それぞれ、それぞれの階段構造のステップ827-(N-2)から827-N(図8B及び8Cに示される)の真上に在り得て、それぞれ、ステップ827-(N-2)から827-Nに結合され得る。ステップ827-(N-2)から827-Nはそれぞれ、アクセスライン414-(N-2)から414-Nであり得て、誘電体102または402であり得る誘電体802の上側にそれぞれ在り得るアクセスライン814-(N-2)から814-Nを含み得ることに留意されたい。
各セットからの1つのストリングドライバ840は、単結晶半導体フィン830のそれぞれの部分を含み得る。例えば、各セットからのストリングドライバ840-(N-2)は、フィン830-(N-2)のそれぞれの部分を含み得、各セットからのストリングドライバ840-(N-1)は、フィン830-(N-1)のそれぞれの部分を含み得、各セットからのストリングドライバ840-Nは、フィン830-Nのそれぞれの部分を含み得る。いくつかの例では、フィン830-(N-2)から830-Nは、それぞれ、単結晶半導体430-(N-2)から430-Nを置き換え得る。
各セットからのストリングドライバ840の各々は、ソース/ドレイン444に類似し得て、それぞれの階段構造のそれぞれのステップに結合され得るそれぞれのソース/ドレイン844(例えば、N+ソース/ドレイン)を含み得る。例えば、それぞれのストリングドライバ840のそれぞれのソース/ドレイン844は、それぞれのフィン830のそれぞれの部分に形成され得る。それぞれの接点890は、それぞれのソース/ドレイン844をそれぞれのステップに結合することができる。例えば、フィン830-(N-2)から830-Nそれぞれにおけるソース/ドレイン844は、図8Cに示すように、接点890によってアクセスライン814-(N-2)から814-Nにそれぞれ結合され得る。それぞれの接点890はそれらのそれぞれのソース/ドレイン844を通り得ることに留意されたい。
ソース/ドレイン445に類似し得るソース/ドレイン845(例えば、N+ソース/ドレイン)は、それぞれのフィン840に対応するそれぞれのストリングドライバ間で各フィン840に形成され得る。例えば、フィン830-(N-2)のソース/ドレイン845は、ストリングドライバ840-(N-2)の間に在り得て、それらに共通し得、フィン830-(N-1)のソース/ドレイン845は、ストリングドライバ840-(N-1)の間に在り得れ、それらに共通し得、フィン830-Nのソース/ドレイン845は、ストリングドライバ840-Nの間に在り得て、それらに共通し得る。それぞれの接点892は、それぞれのソース/ドレイン845を、それぞれのストリングドライバ840の起動の際、アクセス信号をそれぞれのソース/ドレイン845に、ひいては、それぞれのソース/ドレイン845を共有するそれぞれのストリングドライバ840に結合されたそれぞれのステップ827に供給するように構成されている回路に結合することができる。接点892はそれらのそれぞれのソース/ドレイン845の上側に在り得ることに留意されたい。
ゲート447であり得るそれぞれのゲート847は、ストリングドライバ840の各セットに共通して結合され得る。それぞれのゲート847によって覆われるフィン830-(N-2)から830-Nのそれぞれの部分は、それぞれのセットのそれぞれのストリングドライバのそれぞれのチャネル領域849であり得る。いくつかの例では、それぞれのゲート847は、それぞれのゲート847に結合されたストリングドライバ840を起動するための制御信号を受信するように結合され得る。ストリングドライバ840はfinFETであり得ることに留意されたい。
導電性領域450に類似し得るそれぞれの導電性領域850(例えば、N-領域)は、それぞれゲート847とソース/ドレイン844との間にそれぞれのフィン830に形成され得る。導電性領域451に類似し得るそれぞれの導電性領域851(例えば、N-領域)は、それぞれゲート847とソース/ドレイン845との間にそれぞれのフィン830に形成され得る。
図8B及び8Cにおいて、誘電体458または誘電体658であり得る誘電体858は、階段構造103または階段構造403の一部であり得る階段構造803の真上に在り得る。例えば、誘電体858は、誘電体456であり得て、階段構造803の上に在り得る誘電体856の上側に在り得る。酸化物であり得る誘電体896は、誘電体858の上に(例えば、直接物理接触して)形成され得る。フィン830は、図5Aから5Cと併せて前述したように、誘電体896の上面に取り付けられ得る単結晶半導体から形成され得る。フィン830は、誘電体896の上面から延在し得る。
ゲート誘電体448、648、または748であり得るそれぞれのゲート誘電体848は、それぞれのフィン830の一部の周りに形成され得る。例えば、それぞれのゲート誘電体848は、それぞれのフィン830と直接物理接触し得、それぞれのフィン830の上部及び側部に隣接し得る。
ゲート847は、ゲート誘電体848の上に(例えば、直接物理接触して)形成され得る。ゲート847は、それぞれのゲート誘電体848の上部及び側部に隣接し得る。このことにより、平面制御ゲートと平面単結晶半導体との間の容量結合領域と比較して、ゲート847とフィン830との間の容量結合領域を増大させることができる。これにより、図8Cに示すように、それぞれのストリングドライバがそれぞれのステップ827の真上に在り得て、真っ直ぐな接点890によってそれぞれのステップに結合され得るように、より高いストリングドライバ密度が可能になる。例えば、それぞれの接点890は、それらのそれぞれのソース/ドレイン844を通り得る。
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、本明細書中に開示された様々なメモリの一部であり得るメモリ900の一部のx-z平面における断面図である。
メモリ900は、例えば、スタックメモリアレイ106の一部であり得るスタックメモリアレイ906を含み得る。アレイ906は、メモリセル領域101の一部であり得るメモリセル領域901、及び階段構造103の一部であり得る、メモリセル領域901に隣接する階段構造903を含み得る。ストリングドライバ940-1から940-Nのグループは、階段構造903の真上に在り得る。例えば、ストリングドライバ940は、本明細書中に開示される様々なストリングドライバであり得る。
階段構造903は、最上部のステップ916と最下部のステップ916との間に在り得るステップ927-1から927-Nを含み得る。アレイ906は、ステップ927-1から927-Nがそれぞれアクセスライン914-1から914-Nを含むように、z-方向にアクセスライン914-1から914-Nの(例えば、垂直な)スタックを含み得る。各ステップ927は、それぞれの誘電体902の上にそれぞれのアクセスライン914を含み得る。最上部のステップ916は、誘電体902の上の上部の選択ライン912を含み得、最下部のステップ916は、半導体107であり得る半導体907の上に在り得る誘電体902の上に下部の選択ライン914を含み得る。
ストリングドライバ940-1から940-Nは、それぞれ、アクセスライン914-1から914-Nの真上に在り得かつ結合され得る。いくつかの例では、ストリングドライバ940-1から940-Nは、それぞれ、単結晶半導体430、単結晶半導体430、単結晶半導体セグメント630、フィン付き単結晶半導体730A、フィン付き単結晶半導体730B、または単結晶半導体フィン830であり得る単結晶半導体930-1から930-Nを含み得る。
ストリングドライバ940-1から940-N、したがって単結晶半導体930-1から930-Nは、誘電体458、658、758、または858であり得て、メモリセル領域901及び階段構造903の上、ひいてはアレイ906の上に在り得る誘電体958の上に在り得る。例えば、誘電体958は、誘電体456または856であり得て、メモリセル領域901及び階段構造903の上に在り得る誘電体956の上に在り得る。単結晶半導体930-1から930-Nは、それぞれ、接点929-1から929-Nによってステップ927-1から927-Nに結合される。
アクセスライン914-1から914-Nは、それぞれ、メモリセル910-1から910-Nに結合され得る。メモリセル910-1から910-Nは、直列に結合されて、半導体構造105であり得る半導体構造905(例えば、メモリセル領域901を垂直に通り得る)に隣接し得る直列結合メモリセルのストリングを形成することができる。
ストリングは、選択トランジスタ908と選択トランジスタ909との間に在り得る。例えば、選択トランジスタ908は、上部の選択ライン912と半導体構造905の交点に在り得、選択トランジスタ909は、下部の選択ライン912と半導体構造905の交点に在り得る。
メモリセル910-1から910-Nの各々は、例えば、半導体構造905とそれぞれのアクセスライン910の交点に、電荷トラップまたはフローティングゲートなどの電荷蓄積構造9101を含み得る。メモリセル910-1から910-Nの各々は、それぞれのアクセスライン914とそれぞれの電荷蓄積構造9101との間に在り得る、ブロッキング誘電体などの誘電体9103を含み得る。例えば、メモリセル910-iの誘電体9103は、アクセスライン914-iとメモリセル910-iの電荷蓄積構造9101との間に在り得る。
メモリセル910-1から910-Nの各々は、それぞれの電荷蓄積構造9101と半導体構造905との間に在り得る、トンネル誘電体などの誘電体9105を含み得る。例えば、メモリセル910-iの誘電体9105は、メモリセル910-iの電荷蓄積構造9101と半導体構造905との間に在り得る。誘電体9103、電荷蓄積構造9101、及び誘電体9105は、例えば、半導体構造905の周りを完全に包み得、アクセスライン914と半導体構造905の交点に在り得る。
選択トランジスタ909は、下部の選択ライン912に含まれ得る制御ゲートを含み得る。選択トランジスタ909のゲート誘電体などの誘電体9108は、下部の選択ライン912と半導体構造905との間に在り得る。下部の選択ライン912及び誘電体9108、ひいては選択トランジスタ909は、例えば、半導体構造905の周りを完全に包み得る。
選択トランジスタ908は、上部の選択ライン912に含まれ得る制御ゲートを含み得る。選択トランジスタ908のゲート誘電体などの誘電体9110は、上部の選択ライン912と半導体構造905との間に在り得る。上部の選択ライン912及び誘電体9110、ひいては選択トランジスタ908は、例えば、半導体構造905の周りを完全に包み得る。データライン922は、例えば、接点924によって、半導体構造905の端部に、ひいては選択トランジスタ908に結合され得る。
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、コンピューティングシステム10120の形式の装置のブロック図である。コンピューティングシステム10120は、例えば、SSD、UFSデバイス、eMMCデバイスなどといったストレージシステムであり得るメモリシステム10122を含む。しかしながら、実施形態は、特定のタイプのメモリシステムに限定されない。例えば、メモリシステム10122は、システム10120のためのメインメモリとして機能し得る。
図10に示すように、メモリシステム10122は、コントローラ10125を含み得る。このコントローラは、コントローラ10125が、本明細書中で開示された様々なメモリであり得るメモリ10128を制御することができるという点で、メモリシステムコントローラと呼ばれ得る。コントローラ10125は、ホスト10130及びメモリ10128に結合される。例えば、メモリ10128は、いくつかのメモリデバイス(例えば、ダイ、チップなど)を含み得、メモリ(例えば、メインメモリ)としてかつ/またはコンピューティングシステム10120のためのストレージボリュームとして機能し得る。
メモリ10128は、データバスを含み得て、ダブルデータレート(DDR)などといった様々な規格をサポートすることができかつ/または様々なインターフェースタイプに準拠することができるインターフェース10133(例えば、メモリインターフェース)を介してコントローラ10125に結合され得る。コントローラ10125は、ホスト10130から読み出し及び書き込みコマンドなどのコマンドを受信することができる。例えば、コントローラ10125は、ホストデータを受信して、このホストデータを、ホスト10130からホストインタフェース10137を介してメモリ10122に書き込むことができる。本明細書中で用いられるメモリシステム10122、コントローラ10125、メモリ10128、またはコントローラ10140は、別個に、「装置」として見なされる場合もある。
ホスト10130は、様々な他のタイプのホストの中でもとりわけ、例えば、パーソナルラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラ、モバイルデバイス(例えば、携帯電話)、ネットワークサーバ、インターネットオブシングス(IoT)対応デバイス、またはメモリカードリーダなどのホストシステムであり得る。例えば、ホスト10130は、バスを含み得るインターフェース10137を経由して(例えば、コントローラ10125を介して)メモリ10128にアクセスすることが可能な1つ以上のプロセッサを含み得る。インターフェース10137は、様々な他のインターフェースの中でもとりわけ、シリアルアドバンストテクノロジアタッチメント(SATA)、ペリフェラルコンポーネントインターコネクトエクスプレス(PCIe)、またはユニバーサルシリアルバス(USB)などの規格化されたインターフェースであり得る。
メモリ10128は、いくつかのメモリアレイ1006(例えば、集合的にアレイ1006と称される)、及び組み込みコントローラと称され得るコントローラ10140を含み得る。いくつかの例では、アレイ1006は、アレイ106または906であり得るスタックメモリアレイ(例えば、3D NANDアレイ)であり得る。本明細書中に開示される様々なストリングドライバなどのストリングドライバは、上記のメモリアレイ1006であり得る。例えば、メモリアレイ1006は、階段構造を含み得る。階段構造のステップは、それぞれ、メモリアレイ1006のそれぞれのレベルの不揮発性メモリセルに共通して結合され得る。メモリアレイ1006の上側のそれぞれのストリングドライバは、ステップにそれぞれ結合されたそれぞれの単結晶半導体構造を含み得る。
コントローラ10140は、メモリ10128の内部に位置し得、メモリインターフェース10133を介してコントローラ10125からコマンド(例えば、書込みコマンド、読取りコマンドなど)を受信することができる。コントローラ10140は、状態機械及び/またはシーケンサを含み得る。コントローラ10140は、メモリ10128の動作を制御するように構成され得る。
前述の詳細な説明では、説明の一部を形成し、例示として具体例が示される添付の図面に対して参照がなされる。図面では、類似の数字は、いくつかの図面の全体にわたって実質的に類似のコンポーネントを表す。本開示の範囲を逸脱することなく、他の例が利用され得、構造的変更、論理的変更、及び/または電気的変更が行われ得る。
本明細書の図は、最初の数字(複数可)が図面の図番号に対応し、残りの数字が図面の要素またはコンポーネントを識別する番号付け規則に従う。異なる図における類似の要素またはコンポーネントは、類似の数字を使用することで識別され得る。例えば、130は、図1の要素「30」を指し得、同様の要素は、図4Aで430として参照され得る。認識されるように、本開示のいくつかの追加の実施形態を提供するように、本明細書における様々な実施形態に示される要素が追加、交換、及び/または除去され得る。さらに、認識されるように、図において提供される要素の比率及び相対的大きさは、本開示の実施形態を示すことを意図しており、限定的な意味として解釈するべきではない。
本明細書で使用される「複数の(a number of)もの」、または「多数の(quantity of)もの」は、そのような1つ以上のものを指し得る。例えば、複数のメモリセルまたは多数のメモリセルは1つ以上のメモリセルを指し得る。「複数の(plurality)もの」は2つ以上を意図している。本明細書で使用されるように、同時に行われる複数の行為は、特定期間にわたって少なくとも部分的に重複する行為を指す。本明細書で使用されるように、用語「結合される(coupled)」は、電気的に結合されること、直接結合されること、及び/もしくは(例えば、直接の物理的接触によって)介在要素なしで直接接続されること、介在要素と間接的に結合及び/もしくは接続されること、または無線でつながれることを含み得る。用語「結合される」は、さらに、(例えば、因果関係にあるように)相互に協働または相互作用する2つ以上の要素を含み得る。
具体例が示され本明細書で説明されてきたが、当業者は、同じ結果を達成するために意図される配置が、示される特定の実施形態と交換できることを認識する。本開示は、本開示の1つ以上の実施形態の適応または変形を網羅することを意図している。上記の説明は、例示的な形式でなされており、限定的なものではないことを理解されたい。本開示の1つ以上の例の範囲は、添付の特許請求の範囲が権利化されるのと均等のものの全範囲に従って、係る特許請求の範囲を参照して決定するべきである。