JP2022517344A - 生物医学デバイスを搬送するための装置 - Google Patents

Abstract

生物医学デバイスを搬送するための装置（１）は、少なくとも１つの耐荷重構造（２）、基準面（Ｓ）に対する耐荷重構造（２）の移動手段（３）、及び耐荷重構造（２）に関連付けられた少なくとも１つの生物医学デバイス（Ｏ、Ｐ）の少なくとも１つの支持頂部（４）を備える。耐荷重構造（２）は、移動手段（３）に対して取り外し可能な第１のフック手段（６）を備える。第１のフック手段（６）は、耐荷重構造（２）が移動手段（３）に拘束される係合構造と、耐荷重構造（２）が移動手段（３）から解放されて取り外し可能な解放構成との間で可動である。【選択図】図１

Description

本発明は、生物医学デバイスを搬送するための装置に関する。

病院内及び病院外の両方で、対外血液循環などの生物医学デバイス、例えば酸素供給器及び遠心力ポンプ、または病院の処置及び緊急事態で使用する他のデバイスを、搬送するための装置が公知である。

これら公知のタイプの装置は、一般的に手押し車などのタイプであり、すなわちそれらは、移動手段に関連付けられたホイールタイプの耐荷重構造を備え、１つまたは複数の生物医学デバイスの支持頂部を支持する。

これら公知のタイプの装置は、いくつかの欠点を有する。

実際それらの使用は、生物医学デバイスのみの搬送に限定され、例えば病床またはストレッチャ上での使用を可能にしない。

そのため、これら公知の装置はあまり順応性がなく、例えば患者の移動に付随して、支持した生物医学デバイスを取り外し、生物医学デバイスを装置から移動させる必要がある。

本発明の主な目的は、公知のタイプの装置よりも使用に順応性がある、生物医学デバイスを搬送するための装置を提供することである。

この目的において、本発明の１つの目標は、患者の移動も伴う病院の処置中に、生物医学デバイスの移動及び使用を簡略化できる装置を提供することである。

本発明の別の目標は、使用が簡単、合理的、容易、効果的で、かつ低コストの解決策で、先行技術の前述の欠点を克服できる、生物医学デバイスを搬送するための装置を提供することである。

上記で記載した目標は、請求項１に記載の生物医学デバイスを搬送するための本装置によって実現される。

本発明の他の特徴及び利点は、添付の図表において非限定の例によって示された、好ましいが排他的ではない、生物医学デバイスを搬送するための装置の実施形態における説明から、より明確になる。

移動手段と係合構成にある第１のフック手段を伴う、本発明の第１の実施形態による装置の側面図である。 図１の装置の正面図である。 補助構造と係合構成にある第２のフック手段を伴う、図１の装置の側面図である。 図１の装置における第１のフック手段の拡大図である。 図１の装置における第２のフック手段の拡大図である。 図１の装置の定着手段を、上から見た拡大平面図である。 生物医学デバイスと係合した、図６の定着手段の側面図である。 係合構成にある第１のフック手段を伴う、本発明の第２の実施形態による装置の、第１の不等角投影図である。 解放構成にあるフック手段、及び移動手段から分離された耐荷重構造を伴う、図１の装置の不等角投影図である。 使用の第１の構成にある、生物医学デバイスを支持するための装置を支持している、図８の装置の不等角投影図である。 使用の第２の構成にある、生物医学デバイスを搬送するための装置を支持している、図１の装置の不等角投影図である。

これらの図を詳細に参照すると、参照番号１は、生物医学デバイスを搬送するための装置を全体的に示す。

装置１は、少なくとも１つの耐荷重構造２と、例えば床などの基準面Ｓに対する耐荷重構造２の移動手段３と、耐荷重構造２に関連付けられて、少なくとも１つの生物医学デバイスＯ、Ｐを支持するよう意図された、少なくとも１つの支持頂部４と、を備える。

より詳細には、耐荷重構造２は、例えば溶接、ネジ部材、または当分野の技術者に公知である他の方法によって、互いに機械的に接続された、複数の管状部材５を備える。

本発明によると、耐荷重構造２は、移動手段３に対して取り外し可能な第１のフック手段６を備える。第１のフック手段６は、耐荷重構造２が移動手段３と共に係止される係合構成と、耐荷重構造２が移動手段３から解放されて取り外し可能である解放構成と、の間で可動である。

移動手段３は、好ましくは、関連の軸周りの回転方向に可動な複数のホイールと、ホイール３を支持する少なくとも１つの接続フレーム７とを備える。耐荷重構造２は同時に、接続フレーム７と共に動作するよう適応された、１つまたは複数の連結要素８ａ、８ｂを備える。第１のフック手段６は、連結要素８ａ、８ｂを、係合構成及び解放構成それぞれにおいて、接続フレーム７に固定し、接続フレーム７から解放する。

より詳細には、接続フレーム７は、互いに機械的に接続された複数の管状要素９も備える。

便宜的に、連結要素８ａ、８ｂは、接続フレーム７に対する関連の支持面を備える。例えば、図１～図７に示される第１の実施形態において、連結要素８ａ、８ｂは、接続フレーム７に接触するよう適応された、関連の支持足部１１を画定する。他方では、図８～図１１に示される第２の実施形態において、連結要素８ａ、８ｂは、実質的に逆Ｌ型の解放ハウジング座部を備え、それは、接続フレーム７上、または接続フレーム７に接続された別の要素１０上に載る。

有利には、耐荷重構造２は、互いに対して面して配置された、少なくとも第１及び少なくとも第２の連結要素８ａ及び８ｂを備える。すなわちそれらは、互いに対向し、かつ共通の接近／撤退方向１５に可動である、それぞれのハウジング座部を有する。より詳細には、耐荷重構造２は、横並びで配置された一対の第１の連結要素８ａと、横並びで配置された一対の第２の連結要素８ｂとを備える。

便宜的に、装置１は、共通の接近／撤退方向１５に沿った、第２の連結要素８ｂの変位手段１６を備える。

変位手段１６は、好ましくは少なくとも１つの誘導要素１７を備える。誘導要素１７は、耐荷重構造２に関連付けられ、かつ共通の接近／撤退方向１５に沿って延びる。第２の連結要素８ｂは、例えば摺動接続によって、誘導要素１７に摺動する方法に関連付けられる。

図に示される実施形態において、変位手段１６は、互いに実質的に平行に配置された２つの誘導要素１７を備え、第１の連結要素８ａは、誘導要素１７に対して固定される。

便宜的に、装置１は、共通の接近／撤退方向１５に沿った第２の連結要素８ｂの変位を係止するための、取り外し可能な第２の係止手段１８を備える。第２の係止手段１８は、例えば第２の連結要素８ｂを誘導要素１７に係止または解放するよう、オペレータによって手動で操作できる、レバーのタイプである。

有利には、図１～図７に示される第１の実施形態において、第１のフック手段６は、少なくとも１つの当接要素２６を備える。当接要素２６は、連結要素８ａ、８ｂのうち少なくとも１つに関連付けられ、かつそれらに対して、係合構成と解放構成との間で可動である。したがって当接要素２６は、関連付けられた連結要素８ａ、８ｂに対して移動することができる。

好ましくは、連結要素８ａ、８ｂのうち少なくとも１つは、管状形態を有する。すなわち内部が中空で、その内側に当接要素２６が収容され、係合構成において、関連の連結要素８ａ、８ｂの外側に少なくとも部分的に突出し、解放構成において、連結要素自体の内側に完全に囲まれる。

適切には、第１のフック手段６は、少なくとも２つの当接要素２６を備え、それらは解放構成において互いに近付けられ、係合構成において互いから離される。

好ましくは、当接要素２６は、共通の接近／撤退方向１５に沿って、第２の連結要素８ｂまで、互いに並進して係止される。より詳細には、２つの当接要素２６は、関連の第２の連結要素８ｂの内側に、各々収容される。

解放構成において、当接要素２６は関連の連結要素８ｂの内側に収容され、それによって連結要素８ａ、８ｂを、それらの関連した、接続フレーム７上の支持面に位置付けることができる。係合構成において、当接要素２６は、それら自体を関連の接続フレーム７における管状要素９の下方に設置するように、第２の連結要素８ｂから少なくとも部分的に突出し、それによって耐荷重構造２を、それ自体の接続フレームに固定する。

有利には、手動タイプの第１の制御手段２７が設けられ、それは、関連の弾性手段２８に反作用する当接要素２６を移動させるよう操作することができる。便宜的に、第１の制御手段２７は、両方の当接要素２６のためのものと同じである。

好ましくは、装置１は、例えばストレッチャなどのタイプの補助構造３０に対して、耐荷重構造２を引っ掛けるための、取り外し可能な第２のフック手段２９も備える。第２のフック手段２９は、耐荷重構造２を補助構造３０に固定及び解放するために、係合構成と解放構成との間で移動させることもできる。

より詳細には、第２のフック手段２９は、少なくとも１つの把持要素２９ａ、２９ｂを備え、それらは、係合構成と解放構成との間で移動させることができる。

第２のフック手段２９も、係合構成から解放構成、及びその逆の変位を制御するために、オペレータによって手動で操作できるレバーのタイプの、第２の制御手段１２を備える。

把持要素２９ａ、２９ｂは、硬質タイプとすることができ、この場合把持要素２９ａ、２９ｂは、係合構成及び解放構成に、それぞれ上昇及び下降される。または把持要素２９ａ、２９ｂは、伸張可能な要素のタイプとすることができ、係合構成及び解放構成に、それぞれ緊張及び弛緩される。

より詳細には、把持要素２９ａ、２９ｂは、実質的にフック形状であり、その曲率は、係合構成または解放構成のいずれかに依拠して、それぞれ幾分弓型にされる。

図に示される実施形態において、第２のフック手段２９は２つの把持要素を備え、図においてそれぞれ番号２９ａ及び２９ｂで示されて識別され、各々にはそれ自体の関連した第２の制御手段１２が設けられる。

好ましくは、第２のフック手段２９は、第１の連結要素８ａに接続された少なくとも第１の把持要素２９ａと、第２の連結要素８ｂに接続された少なくとも第２の把持要素２９ｂと、を備える。

適切には、第２の把持要素２９ｂは、共通の接近／撤退方向１５に沿って、第２の連結要素８ｂと共に並進して係止される。第１の把持要素２９ａは、代わりに第１の連結要素８ａに関連付けられ、それによって耐荷重構造２に対して固定される。

図１～図７に示される、本発明による第１の実施形態において、第１のフック手段６及び第２のフック手段２９は、互いから分離される。

より詳細には、第１の実施形態において、第１のフック手段６及び第２のフック手段２９は、それらに関連した係合構成及び解放構成に、交互に至らされる。換言すると、耐荷重構造２が移動手段３に関連付けられたとき、第１のフック手段６は係合構成に、かつ第２のフック手段２９は解放構成にあり、その一方で、耐荷重構造２が補助構造３０に関連付けられたとき、第１のフック手段６は解放構成に、かつ第２のフック手段２９は係合構成にある。

これは、係合及び係合解除動作を簡略化するのを可能にする。なぜなら、補助構造３０への接続のための、第２のフック手段２９の位置を調整することのみが必要で、第１のフック手段６は、第２の連結要素８ｂの位置に関わらず、接続フレーム７と係合することが可能だからである。

図８～図１１に示される第２の実施形態において、第１のフック手段６は、第２のフック手段２９と同一である。したがってこの実施形態において、把持要素２９ａ、２９ｂのみが設けられる。

より詳細には、変位手段１６も、共通の接近／撤退方向１５に沿って、摺動する方法で接続フレーム７に関連付けられた、少なくとも１つの支持要素１０を備え、第２の連結要素８ｂは、支持要素１０と共に動作するよう適応される。支持要素１０は、共通の接近／撤退方向１５を横断して変位する任意の方向に沿って、接続フレーム７と共に係止される。したがって支持要素１０は、接続フレーム７に対して１つの自由度しか有さない。

したがって第２の把持要素２９ｂは、第２の連結要素８ｂを支持要素１０に固定するために、係合構成において、支持要素１０と係合するよう適応される。

適切には、上述及び図８～図１１に示される第２の実施形態において、耐荷重構造２は、図で二方向矢印１３によって示された、少なくとも１つの調整方向に沿って摺動する方法で互いに関連付けられた、少なくとも第１の部分２ａ及び少なくとも第２の部分２ｂを備える。調整方向１３は、使用中すなわち実質的に垂直の基準面Ｓに載るよう配置された、移動手段３と共に方向付けられる。

より詳細には、第１の部分２ａは、少なくとも連結要素８ａ、８ｂを支持し、第２の部分２ｂは、支持頂部４を支持する。第２の部分２ｂは、床Ｓに対する支持頂部４の高さを変化させるために、調整方向１３に沿って第１の部分２ａに対して並進して移動させることができる。

適切には、装置１は、第２の部分２ｂの位置を、調整方向１３に沿って第１の部分２ａに対して係止するための、取り外し可能な第２の係止手段１８を備える。

より詳細には、調整方向１３は、共通の接近／撤退方向１５に対して横断方向である。好ましくは、共通の接近／撤退方向１５は、調整方向１３に対して垂直に方向付けられ、使用中に実質的に水平方向に配置される。

上述の第１の実施形態において、支持頂部４は、固定タイプすなわち調整方向１３に沿って移動できない。しかし、調整方向１３に沿った支持頂部４の移動を、第１の実施形態に適用することもできる、ということを排除することができない。

支持頂部４において、例えば対外血液循環のための酸素供給器Ｏ及び関連したポンプユニットＰなどの、生物医学デバイス２０を支持するために、装備の少なくとも１つの部材を位置付けることができる。

より詳細には、生物医学デバイス２０を支持するための、装備部材は、酸素供給器Ｏを保持するための第１の保持手段２２が設けられた、少なくとも１つの保持要素２１と、互いに係止されるポンプユニットＰを保持するための、第２の保持手段２３と、を備える。

適切には、耐荷重構造２は、生物医学デバイス２０を支持するための、装備部材の保持要素２１を支持するために、少なくとも１つの係合要素１９を備える。

好ましくは、係合要素１９は統一型である。

有利には、装置１は、支持頂部４に関連付けられた生物医学デバイスＯ、Ｐを定着させるための、取り外し可能な定着手段３１を備える。

より詳細には、定着手段３１は、支持頂部４に関連付けられ、かつ摺動方向３３に沿って延びた、少なくとも１つの誘導要素３２と、この誘導要素自体に関連付けられた、取り外し可能な係止手段３４と、を備える。誘導要素３２を、生物医学デバイスＯ、Ｐに関連付けられた定着要素３５によって、摺動方向３３に沿って並進して係合させることができ、係止手段３４は、所定の定着位置に達したときに、摺動方向３３に沿って定着要素自体を係止するよう適応される。所定の定着位置は、例えば誘導要素３２における定着要素３５の、ストローク端部位置に相当する。

誘導要素３２を、例えばネジ要素タイプの、関連した固定手段３６によって支持頂部４に固定することができ、定着要素３５を、例えば生物医学デバイス２０を支持するための装備部材の底部に、適合させることができる。

適切には、誘導要素３２は、少なくとも１つの定着面３２ａを画定する。定着面３２ａは、支持頂部４に実質的に面するよう配置され、かつ使用中（すなわち定着要素３５に係合されたとき）に、定着要素３５が誘導要素自体に対して上昇するのを防止するよう適応される。

好ましくは、誘導要素３２は、定着要素３５を受け入れるよう意図された、少なくとも１つの実質的にＣ形状の誘導座部３７を画定する。定着面３２ａは、このような誘導座部３７の境界を定める。

有利には、係止手段３４は、少なくとも１つの係止要素３８を備える。係止要素３８は、定着要素３５と相互作用して、定着要素３５が所定の定着位置から摺動して離れるのを防止するよう適応された、係止位置と、摺動方向３３に沿った定着要素３５の変位を可能にする、係止解除位置と、の間で可動である。係止手段３４は、係止位置から係止解除位置へ向かう係止要素３８の変位に反作用するよう適応された、弾性手段３９も備える。

係止要素３８は、少なくとも１つの係止面３８ａを有する。係止面３８ａは、定着要素３５が所定の定着位置にあるとき、定着要素３５と相互作用するよう適応され、摺動方向３３に沿った定着要素３５の変位を防止する。係止面３８ａは横断方向に配置され、より詳細には、摺動方向３３に対して垂直方向に配置される。

係止要素３８は、接触面３８ｂも有する。接触面３８ｂは、摺動方向３３に対して横断方向に配置され、所定の定着位置に向かってより近くに変位する間、定着要素３５と相互作用することによって、係止要素自体が係止位置から係止解除位置まで変位するのを可能にする。

好ましくは、係止手段３４は、少なくとも２つの係止要素３８を備え、それらの間に弾性手段３９が挿入され、少なくとも２つの係止要素３８は、係止解除位置に対して、係止位置において互いから離れるよう移動される。

係止要素３８の接触面３８ｂは、それらが所定の定着位置に接近する際に、互いから分岐して配置される。係止要素３８の各々は、関連の定着要素３５と相互作用するよう適応される。

本発明の動作は以下のとおりである。

装置１は、第１のフック手段６によって移動手段３に固定された、耐荷重構造２を初めに有する。

この使用構成において、生物医学デバイスＯ、Ｐを支持するために、生物医学デバイス２０を支持するための装備部材の変位を可能にするように、耐荷重構造２を、ホイール３によって基準面Ｓ上で移動させることができる。

生物医学デバイス２０を支持するための装備部材を、支持頂部４上に配置することができるか、または関連の保持要素２１を、特定の必要性によって係合要素１９に適合させることができる。

生物医学デバイス２０を支持するための装備部材が、支持頂部４上に配置された場合、それは支持頂部４上に、定着手段３１によって固定される。より詳細には、一旦生物医学デバイス２０を支持するための装備部材の、底部に適合された定着要素３５が、誘導要素３２に整合されると、定着要素自体は、摺動方向３３に沿って前方へ移動される。したがって定着要素３５は、係止要素３８と相互作用し、詳細には関連の接触面３８ｂと相互作用して、それらを係止位置から係止解除位置まで変位させる。一旦、定着要素３５が所定の定着位置に達すると、係止要素３８は、弾性手段３９の作用の結果として、係止位置まで自動的に変位する。そこで関連の係止面３８ａは、対応した定着要素３５と相互作用して、定着要素３５が摺動方向３３に沿って移動するのを防止する。同時に、定着面３２ａは、定着要素３５が上昇するのを防止する。

生物医学デバイスＯ、Ｐを取り外すか、または耐荷重構造２に対して移動させる必要がある場合、係止要素３８は、係止位置から係止解除位置まで手動で移動され、それによって定着要素３５を、所定の定着位置から離れるよう、摺動方向３３に沿って移動させることができる。

患者を、例えばストレッチャ上で病院内または病院外で移動させる必要がある場合、及びそれによって生物医学デバイスＯ、Ｐを適切に移動させる必要がある場合、耐荷重構造２は、移動手段３から分離され、第１のフック手段６を解放構成に至らせる。

詳細には、上述の第１の実施形態において、当接要素２６に調整が成され、当接要素２６を接続フレーム７から解放するよう、耐荷重構造２を移動手段３から離れて移動できるように、当接要素２６を関連の解放構成に至らせる。把持要素２９ａ、２９ｂは、この段階において解放構成にある。

第２の実施形態において、第１のフック手段６及び第２のフック手段２９は同一であり、把持要素２９ａ、２９ｂのみを備え、把持要素自体を解放構成に至らせるための調整は、代わりに第２の制御手段１２において成され、耐荷重構成２は、移動手段３から離れるよう移動される。

関連の支持頂部４を伴う耐荷重構造２は、次にストレッチャ３０上に位置付けられ、患者と共に生物医学デバイスＯ、Ｐの移動を可能にする。この場合、ストレッチャの寸法が全て同じでないので、第２の連結要素８ｂを第１の連結要素８ａに近付けるか、またはさらに離れるように、変位手段１６を調整することによって、連結要素８ａ、８ｂの共通距離を調整するのを可能にする。一旦所望の距離に達すると、第２の連結要素８ｂの位置は、第１の係止手段１４を調整することによって、誘導要素１７に対してブロックされる。

第１の実施形態及び第２の実施形態の両方において、ストレッチャ３０に対する耐荷重構造２の固定は、把持要素２９ａ、２９ｂを調整することによって実施される。

生物医学デバイスＯ、Ｐの所望の使用高さに依拠して、オペレータは第１の係止手段１４を調整して、第２の位置２ｂを第１の部分２ａに対して調整方向１３に沿って移動させることによって、基準面Ｓに対する支持頂部４の高さを変化させる。

実際、説明した発明は、意図する目的を実現することが判明された。詳細には、本発明が関係する装置が、地面に載せて、搬送された生物医学デバイスを移動可能なよう、及び耐荷重構造を移動手段から分離可能であるため、ストレッチャまたは病床上に適合されるよう、両方に使用できる事実が強調される。

さらに、本発明による装置は、連結要素の共通距離を調整可能であるため、様々なタイプ及びサイズのストレッチャまたはベッドに適応させることができる。

Claims (30)

1. 生物医学デバイスを搬送するための装置（１）であって、少なくとも１つの耐荷重構造（２）、基準面（Ｓ）に対する前記耐荷重構造（２）の移動手段（３）、及び、前記耐荷重構造（２）に関連付けられた少なくとも１つの生物医学デバイス（Ｏ、Ｐ）の少なくとも１つの支持頂部（４）を備え、
   前記装置（１）は、前記耐荷重構造（２）が、前記移動手段（３）に対して取り外し可能な第１のフック手段（６）を備え、前記第１のフック手段（６）は、前記耐荷重構造（２）が前記移動手段（３）に拘束される係合構造と、前記耐荷重構造（２）が前記移動手段（３）から解放されて取り外し可能な解放構成との間で可動であることを特徴とする、装置（１）。
2. 前記移動手段（３）は、それぞれの軸の周りの回転方向に可動な複数のホイール、及び前記ホイール（３）を支持する少なくとも１つの接続フレーム（７）を備え、前記耐荷重構造（２）は、前記接続フレーム（７）と共に動作するよう適応された１つまたは複数の連結要素（８ａ、８ｂ）を備え、前記第１のフック手段（６）は、前記係合構成及び前記解放構成それぞれにおいて、前記接続フレーム（７）に前記連結要素（８ａ、８ｂ）を拘束及び解放すること、を特徴とする、請求項１に記載の装置（１）。
3. 前記第１のフック手段（６）は、少なくとも１つの当接要素（２６）を備え、前記当接要素（２６）は、前記連結要素（８ａ、８ｂ）のうち少なくとも１つに関連付けられ、前記係合構成から前記解放構成まで、及びその逆に、前記連結要素（８ａ、８ｂ）に対して可動であることを特徴とする、請求項２に記載の装置（１）。
4. 前記連結要素（８ａ、８ｂ）のうち少なくとも１つは、内部が中空であり、その内側に前記当接要素（２６）を収容し、前記係合構成において、前記当接要素（２６）は前記連結要素（８ａ、８ｂ）の外側に少なくとも部分的に突出し、前記解放構成において、前記当接要素（２６）は、前記連結要素自体の内側に完全に囲まれることを特徴とする、請求項３に記載の装置（１）。
5. 少なくとも２つの前記当接要素（２６）を備え、その各々は関連の連結要素（８ａ、８ｂ）に関連付けられることと、前記当接要素（２６）が、前記解放構成において互いに近付くよう移動され、前記係合構成において互いから離れるよう移動されることを特徴とする、請求項３または４に記載の装置（１）。
6. 前記耐荷重構造（２）は、互いに面するよう配置され、かつ共通の接近／撤退方向（１５）に可動である、少なくとも第１の連結要素（８ａ）及び少なくとも第２の連結要素（８ｂ）を備えることを特徴とする、請求項２～５のうちいずれか一項に記載の装置（１）。
7. 前記共通の接近／撤退方向（１５）に沿った、前記第２の連結要素（８ｂ）の変位手段（１６）を備えることを特徴とする、請求項６に記載の装置（１）。
8. 前記変位手段（１６）は、前記耐荷重構造（２）に関連付けられ、かつ前記共通の接近／撤退方向（１５）に沿って延びる少なくとも１つの誘導要素（１７）を備え、前記第２の連結要素（８ｂ）は、前記誘導要素（１７）に摺動する方法で関連付けられること、を特徴とする、請求項７に記載の装置（１）。
9. 前記共通の接近／撤退方向（１５）に沿って、前記第２の連結要素（８ｂ）の変位を係止するための、第２の係止手段（１８）を備えることを特徴とする、請求項７または８に記載の装置（１）。
10. 前記第１の連結要素（８ａ）は、前記誘導要素（１７）に対して固定されることを特徴とする、請求項６～９のうちいずれか一項に記載の装置（１）。
11. 前記当接要素（２６）は、前記共通の接近／撤退方向（１５）に沿って、前記第２の連結要素（８ｂ）と共に並進して係止されることを特徴とする、請求項７～１０のうちいずれか一項に記載の装置（１）。
12. 前記耐荷重構造（２）を補助構造（３０）に引っ掛けるための、取り外し可能な第２のフック手段（２９）を備え、前記第２のフック手段（２９）は、前記耐荷重構造（２）を前記補助構造（３０）にそれぞれ固定及び解放するために、係合構成と解放構成との間で可動であることを特徴とする、請求項１～１１のうちいずれか一項に記載の装置（１）。
13. 前記第２のフック手段（２９）は、前記係合構成及び前記解放構成それぞれにおいて上昇及び下降される、少なくとも１つの把持要素（２９ａ、２９ｂ）を備えることを特徴とする、請求項１２に記載の装置（１）。
14. 前記第２のフック手段（２９）は、前記第１の連結要素（８ａ）に接続された少なくとも前記第１の把持要素（２９ａ）と、前記第２の連結要素（８ｂ）に接続された少なくとも前記第２の把持要素（２９ｂ）とを備えることを特徴とする、請求項２～１１、及び、請求項１２または１３のうちいずれか一項に記載の装置（１）。
15. 前記第２の把持要素（２９ｂ）は、前記共通の接近／撤退方向（１５）に沿って、前記第２の連結要素（８ｂ）と共に並進して係止されることを特徴とする、請求項７～９、及び請求項１４のうちいずれか一項に記載の装置（１）。
16. 前記第１のフック手段（６）は、前記第２のフック手段（２９）と同一であることを特徴とする、請求項１２～１５のうちいずれか一項に記載の装置（１）。
17. 前記耐荷重構造（２）は、少なくとも１つの調整方向（１３）に沿って、摺動する方法で互いに関連付けられた、少なくとも第１の部分（２ａ）及び少なくとも第２の部分（２ｂ）を備えることを特徴とする、請求項１～１６のうちいずれか一項に記載の装置（１）。
18. 前記第１の部分（２ａ）は、少なくとも前記連結要素（８ａ、８ｂ）を支持し、前記第２の部分（２ｂ）は少なくとも前記支持頂部（４）を支持し、前記第２の部分（２ｂ）は、前記基準面（Ｓ）に対して前記支持頂部（４）の高さを変化させるために、前記調整方向（１３）に沿って、前記第１の部分（２ａ）に並進して移動可能に関連付けられることを特徴とする、請求項１７に記載の装置（１）。
19. 前記第２の部分（２ｂ）の位置を、前記調整方向（１３）に沿って前記第１の部分（２ａ）に対して係止するための、取り外し可能な第１の係止手段（１４）を備えることを特徴とする、請求項１７または１８に記載の装置（１）。
20. 前記調整方向（１３）は、前記共通の接近／撤退方向（１５）に対して横断方向であることを特徴とする、請求項１７～１９のうちいずれか一項に記載の装置（１）。
21. 少なくとも前記支持頂部（４）に関連付けられた前記生物医学デバイス（Ｏ、Ｐ）を定着させるための、取り外し可能な定着手段（３１）を備える、請求項１～２０のうちいずれか一項に記載の装置（１）。
22. 前記定着手段（３１）は、前記支持頂部（４）に関連付けられ、かつ摺動方向（３３）に沿って延びる少なくとも１つの誘導要素（３２）と、前記誘導要素（３２）に関連付けられた取り外し可能な係止手段（３４）とを備え、前記誘導要素（３２）は、前記生物医学デバイス（Ｏ、Ｐ）に関連付けられた少なくとも１つの定着要素（３５）によって、前記摺動方向（３３）に沿って並進して係合させることができ、前記係止手段（３４）は、所定の定着位置に達すると、前記摺動方向（３３）に沿って、前記誘導要素（３２）に対して前記定着要素（３５）を係止することを特徴とする、請求項２１に記載の装置（１）。
23. 前記誘導要素（３２）は、前記支持頂部（４）に実質的に面し、かつ使用中に前記定着要素（３５）が前記誘導要素（３２）に対して上昇するのを防止するよう適応された、少なくとも１つの定着面（３２ａ）を画定することを特徴とする、請求項２２に記載の装置（１）。
24. 前記誘導要素（３２）は、前記定着要素（３５）を受け入れるよう意図された、実質的にＣ形状の誘導座部（３７）を画定し、前記定着面（３２ａ）は前記誘導座部（３７）の境界を上方で定めることを特徴とする、請求項２３に記載の装置（１）。
25. 前記係止手段（３４）は、前記定着要素（３５）と相互作用するよう適応された係止位置、及び前記定着要素（３５）の前記摺動方向（３３）に沿った変位を可能にする係止解除位置、の間で可動である、少なくとも１つの係止要素（３８）と、前記係止要素（３８）の、前記係止位置から前記係止解除位置に向かう変位に反作用するよう適応された、弾性手段（３９）と、を備えることを特徴とする、請求項２２～２４のうちいずれか一項に記載の装置（１）。
26. 前記係止要素（３８）は、前記定着要素（３５）が前記所定の定着位置に向かう摺動作用の結果として、前記係止位置から前記係止解除位置まで変位するよう適応され、前記定着位置に達すると、前記弾性要素（３９）による、係止解除位置から係止位置までの作用の結果として、変位するよう適応されることを特徴とする、請求項２５に記載の装置（１）。
27. 前記係止要素（３８）は、摺動方向（３３）に沿った前記定着要素（３５）の変位を防止するために、前記所定の定着位置において前記定着要素（３５）と相互作用するよう適応された、少なくとも１つの係止面（３８ａ）と、前記摺動方向（３３）に対して傾けて配置され、かつ前記定着要素（３５）が前記所定の定着位置に近付くよう変位する間に、前記定着要素（３５）と相互作用するよう適応された、少なくとも１つの接触面（３８ｂ）と、を備え、前記係止要素（３８）は、前記定着要素（３５）による前記接触面（３８ｂ）との相互作用の結果、前記係止位置から前記係止解除位置まで移動することを特徴とする、請求項２５または２６に記載の装置（１）。
28. 前記係止手段（３４）は、少なくとも２つの前記係止要素（３８）を備え、それらは前記係止位置において、前記係止解除位置に対して互いから離れるよう移動されることを特徴とする、請求項２５～２７のうちいずれか一項に記載の装置（１）。
29. 前記係止要素（３８）の前記接触面（３８ｂ）は、所定の定着位置に接近する際に、互いから外側に分岐して配置されることを特徴とする、請求項２７または２８に記載の装置（１）。
30. 前記耐荷重構造（２）は、少なくとも１つの生物医学デバイス（Ｏ、Ｐ）を支持するための、少なくとも１つの係合要素（１９）を備えることを特徴とする、請求項１～２９のうちいずれか一項に記載の装置（１）。

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