JP2022511819A - ヘテロアリールジヒドロピリミジン誘導体及びb型肝炎感染症を治療する方法 - Google Patents

ヘテロアリールジヒドロピリミジン誘導体及びb型肝炎感染症を治療する方法 Download PDF

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Abstract

HBV感染の治療を必要とする対象におけるHBV感染の治療に有用な化合物、その医薬組成物、及び対象中のHBV感染を阻害、抑制、又は予防する方法が本明細書で提供される。

Description

慢性B型肝炎ウイルス(HBV)感染症は、重要な世界規模の健康問題であり、世界人口の5%超(世界中で3億5千万人超の人々及び米国内で125万人の個体)に影響を及ぼしている。
予防用HBVワクチンが入手可能であるにもかかわらず、発展途上国のほとんどの部分における次善の治療選択肢及び維持された新規感染の割合により、慢性HBV感染の負担は、重大ないまだ対処されていない世界規模の医療問題であり続けている。現行の治療は、治癒を提供せず、2つのクラスの薬剤(インターフェロンα及びヌクレオシド類似体/ウイルスポリメラーゼの阻害剤)のみに限定されており、薬剤耐性、低い有効性、及び認容性の問題がそれらの効果を制限している。HBVの低い治癒率は、少なくとも部分的には、単一の抗ウイルス剤ではウイルス産生の完全な抑制を達成することが困難であるという事実に起因する。しかしながら、HBV DNAの持続的な抑制は、肝臓疾患の進行を遅らせ、肝細胞癌を予防するために役立つ。HBV感染患者に関する現在の治療目標は、血清中のHBV DNAを低いレベル又は検出不能なレベルにまで低減させ、最終的には肝硬変及び肝細胞癌の発症を低下又は予防することにある。
HBVカプシドタンパク質は、ウイルス生活環中に必須の機能を果たす。HBVカプシド/コアタンパク質は、細胞内通過中にウイルスゲノムを保護する準安定性ウイルス粒子又はタンパク質殻を形成し、且つ更にゲノムカプシド形成、ゲノム複製及びビリオンの形態形成及び放出を含むウイルス複製プロセスにおいて中心的な役割を果たす。カプシド構造は、ウイルス侵入後に脱殻を可能にする環境要因にも応答する。一貫して、カプシドの集合及び分解の適切なタイミング、適切なカプシド安定性及びコアタンパク質の機能は、ウイルスの感染性に極めて重要であることが見出されている。
当技術分野において、ウイルス産生の抑制を増加させることができ、HBV感染を治療、寛解又は予防することができる治療剤が必要とされている。単剤療法として又は他のHBV治療若しくは補助的な治療と組み合わせて、HBV感染患者にそのような治療剤を投与することにより、ウイルス負荷量の大幅な減少、予後の改善、疾患進行の減少及びセロコンバージョン率の向上がもたらされることになる。
HBVの治療における使用のためのヘテロアリールジヒドロピリミジンに関する背景技術としては、国際公開第2015/132276号パンフレット、同第2013/102655号パンフレット、及び同第99/54326号パンフレットが挙げられる。
本明細書では、必要とする対象におけるHBV感染の治療に有用な化合物が提供される。したがって、一態様では、本明細書では、その重水素化異性体、立体異性体、若しくは互変異性形態、又はその薬学的に許容可能な塩を含む式Iの化合物が提供され:
Figure 2022511819000001

式中、
、R、及びRは、独立してH、ハロゲン、及びC1~4アルキルからなる群から選択され、
はC1~4アルキルであり、
は、フッ素及びC1~3アルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意選択的に置換されるチアゾリル又はピリジルであり、
は、OH及びCNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されるC1~4アルキルであり、
mは1であり、
rは1であり、
nは0又は1の整数であり、
XはC(=O)、C(=S)、又はSOであり、
YはNRであり、
は、H、-C1~6アルキル、-C1~6アルキル-R、-C1~6アルコキシ-C1~6アルキル-R、-(CH-C(R1112)-R、及び-(CH-Q-Rからなる群から選択され、
は、-C1~6アルキル、-COOH、-C(=O)NHS(=O)-C1~6アルキル、テトラゾリル、及びカルボン酸生物学的等価体からなる群から選択され、
11及びR12は、これらが結合している炭素原子と共に、任意選択的にヘテロ原子を含有する3~7員の飽和環を形成し、このヘテロ原子はRで置換された酸素又は窒素であり、
Qは、アリール、ヘテロアリール、及び任意選択的にヘテロ原子を含有する3~7員の飽和環からなる群から選択され、このヘテロ原子はRで置換された酸素又は窒素であり、
は、H、C1~6アルキル、又はC1~6アルコキシ-C1~6アルキルであり、
pは、0、1、2、又は3の整数であり、
ZはCH又はC(=O)である。
別の態様では、薬学的に許容可能な担体と共に、少なくとも1つの式Iの化合物又はその薬学的に許容可能な塩を含む医薬組成物が本明細書で提供される。
別の態様では、薬学的に許容可能な担体と共に、少なくとも1つの本開示の化合物を含む医薬組成物が本明細書で提供される。
別の態様では、HBV感染又はHBV誘導性疾患の治療を、それを必要とする個体において行う方法であって、治療有効量の式Iの化合物又はその薬学的に許容可能な塩をその個体に投与することを含む方法が本明細書で提供される。
別の態様では、HBV DNA含有粒子又はHBV RNA含有粒子の形成又は存在の阻害又は低減を、それを必要とする個体において行う方法であって、治療有効量の式Iの化合物又はその薬学的に許容可能な塩をその個体に投与することを含む方法が本明細書で提供される。
一実施形態では、本明細書で提供される方法のいずれも、本明細書で更に定義されるHBV阻害剤類からなる群から選択される少なくとも1つの追加の治療剤を個体に投与することを更に含み得る。
対象におけるHBV感染の治療及び予防において有用である、例えば、Iの化合物、又はその薬学的に許容可能な塩が本明細書で提供される。
いかなる特定の作用機序にも束縛されるものではないが、これらの化合物は、HBV集合及びHBVの複製又は感染性粒子の生成に必要な他HBVコアタンパク質の機能を調節又は破壊し、且つ/又はHBVカプシド集合を破壊して、大幅に低減された感染性又は複製能力を有する空のカプシドをもたらし得ると考えられている。言い換えると、本明細書で提供される化合物は、カプシド集合調節剤として作用し得る。
本明細書で提供される化合物は、潜在的な抗ウイルス活性を有し、有利な代謝特性、組織分布、安全性及び医薬プロファイルを呈し、且つヒトにおける使用に好適である。開示される化合物は、通常のウイルスカプシド集合又は解体を調節し得るか(例えば、促進するか、遅らせるか、阻害するか、破壊するか又は減少させる)、カプシドに結合し得るか又は細胞のポリタンパク質及び前駆体の代謝を変え得る。調節は、カプシドタンパク質が成熟するとき又はウイルス感染性(viral infectivity)中に起こり得る。開示される化合物は、HBV cccDNAの活性若しくは特性又は感染細胞内からのHBV RNA粒子の生成若しくは放出を調節する方法に使用され得る。
一実施形態では、本明細書に記載される化合物は、単剤療法に好適であり、且つ自然又は天然のHBV株及び現在知られている薬物に対して耐性のあるHBV株に対して有効である。別の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、併用療法における使用に好適である。
定義
本発明を説明するために使用される種々の用語の定義が以下に列挙される。これらの定義は、特定の場合において個別に又はより大きな群の一部として別途限定されない限り、本明細書及び特許請求の範囲を通して使用される用語に適用される。
別途定義されていない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者に一般に理解されている意味と同じ意味を有する。一般的に、本明細書で使用される命名法、並びに細胞培養、分子遺伝学、有機化学、及びペプチド化学における実験手順は、当該技術分野では周知のものであり、一般的に用いられているものである。
本明細書で使用する場合、冠詞「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、冠詞の文法的目的語の1つ又は2つ以上(すなわち少なくとも1つ)を指す。一例として、「要素」は、1つの要素又は2つ以上の要素を意味する。更に、用語「含んでいる」並びに「含む(include)」、「含む(includes)」、「含まれる」などの他の形の使用は、限定するものではない。
本明細書で使用する場合、用語「約」は、当業者により理解されることになり、用いられる文脈によりある程度変化することになる。量、時間の長さなどの測定可能な値に言及する場合に本明細書で使用される用語「約」は、開示される方法を実施するためにそのような変動が適切であるように、指定される値から±5%、±1%及び±0.1%を含む±20%又は±10%の変動を包含することを意味する。
本明細書で使用する場合、用語「カプシド集合調節剤」は、通常のカプシド集合(例えば、成熟中)又は通常のカプシド解体(例えば、感染性中)を破壊するか、若しくは促進するか、若しくは阻害するか、若しくは妨害するか、若しくは遅らせるか、若しくは減少させるか、若しくは変更するか、又はカプシド安定性を不安定化し、それにより異常なカプシド形態及び機能を誘導する化合物を指す。一実施形態では、カプシド集合調節剤は、カプシド集合又は解体を促進し、それにより異常なカプシド形態を誘導する。別の実施形態では、カプシド集合調節剤は、主要なカプシド集合タンパク質(CA)と相互作用し(例えば、活性部位に結合するか、アロステリック部位に結合するか、フォールディングなどを変更するか又は妨害する)、それによりカプシド集合又は解体を破壊する。更に別の実施形態では、カプシド集合調節剤は、CAの構造又は機能(例えば、集合する、解体する、基質に結合する、好適な立体構造にフォールドするなどのCAの能力)における不安定化をもたらし、これによりウイルス感染性を減弱するか又はウイルスに対して致死性となる。
本明細書で使用する場合、用語「治療」又は「治療する」は、HBV感染、HBV感染の症状又はHBV感染を発症する可能性を治癒するか、治すか、緩和するか、軽減するか、変化させるか、矯正するか、寛解させるか、改善するか又は影響を及ぼす目的を伴って、HBV感染、HBV感染の症状又はHBV感染を発症する可能性を有する患者に対し、治療剤、すなわち開示される化合物を(単独で若しくは別の医薬品と組み合わせて)適用若しくは投与すること又は患者から単離された組織若しくは細胞株への治療剤の(例えば、診断若しくは生体外適用のための)適用若しくは投与として定義される。このような治療は、薬理ゲノミクスの分野から得られる知識に基づいて具体的に調整又は改変され得る。
本明細書で使用するとき、用語「予防する」又は「予防」は、障害若しくは疾患の発症が生じていなかった場合には、障害若しくは疾患の発症がないことを意味し、又は既に障害若しくは疾患の発症が生じていた場合には、更なる障害若しくは疾患の発症がないことを意味する。更に、障害又は疾患に関連する症状の一部又は全てを予防する個体の能力も考慮される。
本明細書で使用する場合、用語「患者」、「個体」又は「対象」は、ヒト又は非ヒト哺乳動物を指す。非ヒト哺乳動物としては、例えば、ヒツジ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ及びネズミ科の動物などの家畜及びペットが挙げられる。好ましくは、患者、対象、又は個体は、ヒトである。
本明細書で使用するとき、用語「有効量」、「薬学的有効量」及び「治療有効量」は、無毒性であるが、所望の生物学的結果をもたらすのに十分な薬剤の量を指す。そのような結果は、疾患の徴候、症状、又は原因の低減又は緩和、又は生物システムの任意の他の望ましい変化であり得る。任意の個々の場合において適切な治療量が、当業者によって通常の実験を用いて決定され得る。
本明細書で使用する場合、用語「薬学的に許容可能な」は、化合物の生物活性又は特性を損なわない、比較的無毒性の担体又は希釈剤などの材料を指す(すなわち、その材料は、望ましくない生物学的作用を引き起こすことなく、又はそれが含まれる組成物の成分のいずれかと有害な様式で相互作用することなく、個体に投与され得る)。
本明細書で使用する場合、用語「薬学的に許容可能な塩」は、開示されている化合物の誘導体を指し、この場合、親化合物は、現存の酸部分又は塩基部分を変換することにより修飾されて、その塩形態になる。薬学的に許容可能な塩の例としては、以下に限定されるものではないが、アミンなどの塩基性残基の無機酸塩又は有機酸塩、カルボン酸などの酸性残基のアルカリ塩又は有機塩などが挙げられる。本発明の薬学的に許容可能な塩としては、例えば、無毒性の無機酸又は有機酸から形成される親化合物の従来の無毒性塩が挙げられる。本発明の薬学的に許容可能な塩は、従来の化学的方法により、塩基性部分又は酸性部分を含有する親化合物から合成することができる。一般に、そのような塩は、これらの化合物の遊離酸形態又は遊離塩基形態を、水中若しくは有機溶媒中又はその2つの混合物中(一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール又はアセトニトリルのような非水性媒体が好ましい)で、化学量論量の適切な塩基又は酸と反応させることにより調製することができる。好適な塩のリストは、Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th ed.,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,1985,p.1418及びJournal of Pharmaceutical Science,66,2(1977)に見られ、その各々の全体が参照により本明細書に援用される。
本明細書で使用するとき、用語「組成物」又は「医薬組成物」は、本発明の範囲内で有用な少なくとも1種の化合物と薬学的に許容可能な担体との混合物を指す。医薬組成物は、患者又は対象への化合物の投与を容易にする。当技術分野では、静脈内投与、経口投与、エアゾール投与、非経口投与、眼内投与、肺内投与、及び局所投与が挙げられるがこれらに限定されない、化合物を投与する複数の手法が存在する。
本明細書で使用するとき、用語「薬学的に許容可能な担体」は、本発明の範囲内で有用な化合物を、その目的とする機能を果たすことができるように患者の体内で又は患者に運搬又は輸送することに関与する、液体若しくは固体充填剤、安定剤、分散剤、懸濁剤、希釈剤、賦形剤、増粘剤、溶媒、又はカプセル化材料などの薬学的に許容可能な材料、組成物、又は担体を意味する。典型的には、このような構築物は、身体のある臓器又は一部分から、身体の別の臓器又は一部分へと運搬又は輸送される。各担体は、本発明の範囲内で有用な化合物を含む、配合物の他の成分と適合性を有し、患者に有害ではないという意味において「許容可能な」ものでなければならない。薬学的に許容可能な担体として機能し得る材料のいくつかの例としては、糖類、例えば、ラクトース、グルコース及びスクロース;デンプン、例えば、トウモロコシデンプン及びバレイショデンプン;セルロース及びその誘導体、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース及び酢酸セルロース;粉末トラガント;麦芽;ゼラチン;タルク;賦形剤、例えば、カカオ脂及び坐剤ワックス;油、例えば、ラッカセイ油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油及びダイズ油;グリコール類、例えば、プロピレングリコール;ポリオール類、例えば、グリセリン、ソルビトール、マンニトール及びポリエチレングリコール;エステル類、例えば、オレイン酸エチル及びラウリン酸エチル;カンテン;緩衝剤、例えば、水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウム;界面活性剤;アルギン酸;パイロジェン不含の水;等張生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコール;リン酸緩衝液;及び医薬配合物に使用される他の無毒性の適合性物質が挙げられる。
本明細書で使用する場合、「薬学的に許容可能な担体」にはまた、本発明の範囲内で有用な化合物の活性と適合性を有し、患者に対して生理学的に許容されるあらゆるコーティング剤、抗菌剤及び抗真菌剤、並びに吸収遅延剤なども含まれる。補助的活性化合物もまた、本組成物に組み込まれ得る。「薬学的に許容可能な担体」は、更に、本発明の範囲内で有用な化合物の薬学的に許容可能な塩を含み得る。本発明の実施に用いられる医薬組成物に含まれ得る他の更なる成分は、当技術分野において既知であり、且つ例えば参照により本明細書に組み込まれるRemington’s Pharmaceutical Sciences(Genaro,Ed.,Mack Publishing Co.,1985,Easton,PA)で説明されている。
本明細書で使用するとき、用語「アルキル」は、それ自体で又は別の置換基の一部として、特に明記しない限り、指定の炭素原子数を有する直鎖又は分枝鎖炭化水素を意味し(すなわち、C~Cアルキルは、1~3個の炭素原子を有するアルキルを意味し、C~Cアルキルは、1~4個の炭素を有するアルキルを意味する)、直鎖及び分枝鎖を含む。例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチルが挙げられる。アルキルの実施形態としては、一般的にはC~C10アルキル、例えばC~Cアルキルなど、例えばC~Cアルキルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、用語「アルケニル」は、それ自体で又は別の置換基の一部として、特に明記しない限り、指定の炭素原子数を有する少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含む炭化水素の直鎖又は分枝鎖を意味する(すなわち、C~Cアルケニル又はC2~4アルケニルは、2~4~8個の炭素原子を有するアルケニルを意味し、C~Cアルケニル又はC4~8アルケニルは4つの炭素原子を有するアルケニルを意味する)。アルケニルの実施形態としては、一般的に、C~Cアルケニル、例えばC~Cアルケニル、例えばC~Cアルケニルが挙げられるがこれらに限定されない。
本明細書で使用するとき、用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、単独で又は別の置換基の一部として、別段の指示がない限り、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素原子、好ましくはフッ素、塩素、又は臭素、より好ましくはフッ素又は塩素を意味する。
本明細書で使用するとき、用語「3~7員の飽和環」は、単環式非芳香族飽和基を指し、環を形成する原子の各々(すなわち、骨格原子)は、こうした環が1つ以上のヘテロ原子を含有しない(そのように更に定義される場合)限りは、炭素原子である。3~7員の飽和環は、3~7個の環原子を有する基を含む。単環式3~7員の飽和環としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、3~7員の飽和環は、任意選択的にヘテロ原子を含有することができ、上記のヘテロ原子は、H、C1~6アルキル、又はC1~6アルコキシ-C1~6アルキルで置換される酸素、又は窒素である。
本明細書で使用する場合、用語「芳香族」は、1つ以上の多価不飽和環を伴い、芳香族性を有する、即ち(4n+2)非局在化π(pi)電子(nは整数である)を有する炭素環又は複素環を指す。
本明細書で使用するとき、単独で又は他の用語と組み合わせて用いられる用語「アリール」は、別段の指示がない限り、1個以上の環(典型的には、1個、2個、又は3個の環)を含有する炭素環式芳香族系を意味し、これらの環はビフェニルのようにペンダント式に互いに結合されるか、又はナフタレンなどのように融合していてよい。アリール基の例としては、フェニル、アントラシル、及びナフチルが挙げられる。好ましい例は、フェニル(例えば、C-アリール)及びビフェニル(例えば、C12-アリール)である。いくつかの実施形態では、アリール基は6~16個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アリール基は6~12個の炭素原子を有する(例えば、C~C12-アリール)。いくつかの実施形態では、アリール基は6個の炭素原子を有する(例えば、Cアリール)。
本明細書で使用する場合、用語「ヘテロアリール」又は「ヘテロ芳香族」は、芳香族性を有する複素環を指す。ヘテロアリール置換基は、炭素原子の数によって定義することができ、例えば、C~C-ヘテロアリールは、ヘテロ原子の数を含まずにヘテロアリール基に含有される炭素原子の数を示す。例えば、C~C-ヘテロアリールは追加で1~4個のヘテロ原子を含むことになる。多環式ヘテロアリールは、部分飽和した1つ以上の環を含み得る。ヘテロアリールの非限定的な例としては、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル(例えば、2-及び4-ピリミジニルを含む)、ピリダジニル、チエニル、フリル、ピロリル(例えば、2-ピロリルを含む)、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル(例えば、3-及び5-ピラゾリルを含む)、イソチアゾリル、1,2,3-トリアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、1,3,4-トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3-チアジアゾリル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、及び1,3,4-オキサジアゾリルが挙げられる。
多環式複素環及びヘテロアリールの非限定的な例としては、インドリル(例えば、3-、4-、5-、6-、及び7-インドリルを含む)、インドリニル、キノリル、テトラヒドロキノリル、イソキノリル(例えば、1-及び5-イソキノリルを含む)、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリル、シンノリニル、キノキサリニル(例えば、2-及び5-キノキサリニルを含む)、キナゾリニル、フタラジニル、1,8-ナフチリジニル、1,4-ベンゾジオキサニル、クマリン、ジヒドロクマリン、1,5-ナフチリジニル、ベンゾフリル(例えば、3-、4-、5-、6-、及び7-ベンゾフリルを含む)、2,3-ジヒドロベンゾフリル、1,2-ベンズイソオキサゾリル、ベンゾチエニル(例えば、3-、4-、5-、6-、及び7-ベンゾチエニルを含む)、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル(例えば、2-ベンゾチアゾリル及び5-ベンゾチアゾリルを含む)、プリニル、ベンズイミダゾリル(例えば、2-ベンズイミダゾリルを含む)、ベンゾトリアゾリル、チオキサンチニル、カルバゾリル、カルボリニル、アクリジニル、ピロリジジニル、及びキノリジジニルが挙げられる。
本明細書で使用するとき、用語「置換された」は、原子又は原子群が、別の基に付着した置換基として水素を置換したことを意味する。
本明細書で使用するとき、用語法「から選択される」(例えば、「Rは、A、B、及びCから選択される」)は、用語法「からなる群から選択される」(例えば、「Rは、A、B、及びCからなる群から選択される」)に等しいものとして理解される。
一実施形態は、本明細書で定義される式Iの化合物に関し、ここでカルボン酸生物学的等価体は、-S(=O)(OH)、-P(=O)(OH)、-C(=O)NHOH、C(=O)NHCN、1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン、又は3-ヒドロキシ-4-メチルシクロブタ-3-エン-1,2-ジオンである。これは、以下の構造を指す。
Figure 2022511819000002
一実施形態は、本明細書で定義される式Iの化合物に関し、式中、Rはメチル又はエチルである。
一実施形態は、本明細書で定義される式Iの化合物に関し、式中、Rはチアゾリルである。
一実施形態は、本明細書で定義される式Iの化合物に関し、式中、XはC(=O)である。
一実施形態は、本明細書で定義される式Iの化合物に関し、式中、RはC1~6アルキルである。
一実施形態は、本明細書で定義される式Iの化合物に関し、式中、mは1、nは0、及びrは1である。
一実施形態は、本明細書で定義される式Iの化合物に関し、式中、ZはCHである。
一実施形態は、本明細書で定義される式Iの化合物に関し、式中、Rは-COOHで置換されたC1~6アルキルであるか、又はRは(CH-Q-COHである。
一実施形態は、本明細書で定義される式Iの化合物に関し、式中、Qはフェニルであるか、又は式中、QはC3~6シクロアルキルであるか、又はQは酸素を含有する3~6飽和員環である。
一実施形態は、以下の式に適合する化合物からなる群から選択される化合物に関する。
Figure 2022511819000003

Figure 2022511819000004

Figure 2022511819000005

Figure 2022511819000006

Figure 2022511819000007

Figure 2022511819000008
一実施形態は、以下の式に適合する化合物からなる群から選択される化合物に関する。
Figure 2022511819000009
一実施形態は、以下の式に適合する化合物からなる群から選択される化合物に関する。
Figure 2022511819000010

Figure 2022511819000011

Figure 2022511819000012

Figure 2022511819000013

Figure 2022511819000014

Figure 2022511819000015
開示される化合物は、1つ以上の立体中心を持つ場合があり、各立体中心は、R又はS立体配置のいずれかにおいて独立して存在し得る。いくつかの化合物では、絶対立体化学が未決定であるときは、指定された中心における立体化学的構造は、“R*”、“S*”、“*R”、又は(*S)として割り当てられるが、化合物自体は単一の立体異性体として単離されており、また、エナンチオマー的/ジアステレオマー的に純粋である。一実施形態では、本明細書に記載される化合物は、光学活性体又はラセミ体で存在する。本明細書に記載の化合物は、本明細書に記載される治療的に有用な特性を有するラセミ体、光学活性体、位置異性体、及び立体異性体又はそれらの組み合わせを包含することが理解されたい。
光学活性体の調製は、非限定的な例として、再結晶技術によるラセミ体の分解、光学活性出発物質からの合成、キラル合成又はキラル固定相を使用したクロマトグラフィー分離を含む任意の好適な方法において達成される。一実施形態では、1つ以上の異性体の混合物は、本明細書に記載される開示化合物として利用される。別の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、1つ以上のキラル中心を含有する。これらの化合物は、立体選択的合成、エナンチオ選択的合成又はエナンチオマー若しくはジアステレオマーの混合物の分離を含む任意の手段により調製される。化合物及びその異性体の分解は、非限定的な例として、化学プロセス、酵素プロセス、分別結晶化、蒸留、及びクロマトグラフィーを含む任意の手段により達成される。
化合物の絶対R又はS立体化学が決定できないとき、それは、クロマトグラフィーカラム、溶離液などにより決定される特定のクロマトグラフィー条件下でのクロマトグラフィー後の保持時間によって同定され得る。
一実施形態では、開示される化合物は、互変異性体として存在し得る。全ての互変異性体は、本明細書に提示される化合物の範囲内に含まれる。
本明細書に記載される化合物は、同位体標識化合物も含み、ここで、1つ以上の原子は、同じ原子番号を有するが、自然界で通常見出される原子質量又は質量数と異なる原子質量又は質量数を有する原子によって置換される。本明細書に記載の化合物に含むのに適した同位体の例としては、H、H、11C、13C、14C、36Cl、18F、123I、125I、13N、15N、15O、17O、18O、32P、及び35Sが挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、同位体標識化合物は、薬物又は基質組織分布試験において有用である。別の実施形態では、重水素などのより重い同位体による置換により、より大きい代謝安定性(例えば、インビボ半減期の増加又は投与量要件の低減)がもたらされる。
更に別の実施形態では、陽電子放出同位体、例えば11C、18F、15O及び13Nなどによる置換は、基質受容体占有率を試験するための陽電子放射トポグラフィー(PET)試験において有用である。同位体標識化合物は、任意の好適な方法により、又は別途用いられる非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用するプロセスにより調製される。
一実施形態では、本明細書に記載される化合物は、発色団若しくは蛍光部分、生物発光標識、又は化学発光標識の使用を含むが、これらに限定されない他の手段により標識される。
本明細書に記載される化合物及び異なる置換基を有する他の関連化合物は、本明細書に記載される技術及び材料並びに当業者に知られる技術を使用して合成される。本明細書に記載される化合物の調製のための一般的な方法は、本明細書に提供される式で見出される種々の部分の導入のための適切な試薬及び条件の使用により改変される。
本明細書に記載の化合物は、市販の供給源から入手可能である、又は本明細書に記載される手順を使用して調製される化合物から開始する任意の好適な手順を使用して合成される。
本願の化合物は、以下のものなどの、その任意の塩を含む中間体化合物も含む。
Figure 2022511819000016
方法
本明細書では、HBV感染の治療を、それを必要とする個体において行う方法であって、治療有効量の開示される化合物をその個体に投与することを含む方法が提供される。
また、本明細書では、HBV感染の根絶を、それを必要とする個体において行う方法であって、治療有効量の開示される化合物をその個体に投与することを含む方法が提供される。
本明細書では、HBV感染に関連するウイルス量の減少を、それを必要とする個体において行う方法であって、治療有効量の開示される化合物をその個体に投与することを含む方法が提供される。
更に、本明細書では、HBV感染の再発の減少を、それを必要とする個体において行う方法であって、治療有効量の開示される化合物をその個体に投与することを含む方法が提供される。
本明細書では、HBV DNA含有粒子又はHBV RNA含有粒子の形成又は存在の阻害又は減少を、それを必要とする個体において行う方法であって、治療有効量の開示される化合物をその個体に投与することを含む方法が提供される。
特定の態様では、本明細書に記載される方法及び/又は組成物は、インビトロ又はインビボ(例えば、細胞内、組織内、臓器内(例えば、肝臓内)、生体内など)でHBV関連粒子の形成又は存在を阻害するか又は減少させるのに有効である。HBV関連粒子は、HBV DNA(すなわち線状及び/若しくは共有結合閉環状DNA(cccDNA))並びに/又はHBV RNA(すなわちプレゲノムRNA及び/若しくはサブゲノムRNA)を含有し得る。したがって、HBV関連粒子としては、HBV DNA含有粒子又はHBV RNA含有粒子が挙げられる。
本明細書で使用するとき、「HPV関連粒子」は、感染性HBVビリオン(すなわち、デーン粒子)及び非感染性HBVサブウイルス粒子(すなわち、HBV管状粒子及び/又はHBV小型球形粒子)の両方を指す。HBVビリオンは、表面タンパク質を含む外殻、コアタンパク質を含むヌクレオカプシド、少なくとも1つのポリメラーゼタンパク質、及びHBVゲノムを含む。HBV管状粒子及びHBV小型球形粒子は、HBV表面タンパク質を含むが、コアタンパク質、ポリメラーゼ、及びHBVゲノムを欠く。HBV管状粒子及びHBV小型球形粒子は、合わせて表面抗原(HBsAg)粒子としても知られる。HBV小型球形粒子は、中型及び小型のHBV表面タンパク質を含む。HBV管状粒子は、中型、小型及び大型HBV表面タンパク質も含む。
HBVサブウイルス粒子は、非粒子状又は分泌性HBeAgを含む場合があり、これはHBVの活性複製のマーカーとしての役割を果たす。
本明細書では、HBV感染の生理的悪影響の減少を、それを必要とする個体において行う方法であって、治療有効量の開示される化合物をその個体に投与することを含む方法が提供される。
また、本明細書では、HBV感染の減少、遅延、又は阻害を、それを必要とする個体において行う方法であって、治療有効量の開示される化合物をその個体に投与することを含む方法が提供される。
本明細書では、HBV感染に由来する肝損傷の逆転の誘導を、それを必要とする個体において行う方法であって、治療有効量の開示される化合物をその個体に投与することを含む方法が提供される。
本明細書では、HBV感染のための長期抗ウイルス療法の生理的影響の減少を、それを必要とする個体において行う方法であって、治療有効量の開示される化合物をその個体に投与することを含む方法が提供される。
本明細書では、HBV感染の予防的な治療を、それを必要とする個体において行う方法であって、その個体は、潜在性のHBV感染を患っており、方法は、治療有効量の開示される化合物をその個体に投与することを含む、方法が提供される。
一実施形態では、個体は、HBV薬の他の治療クラス(例えば、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、文献に記載されるカプシド集合調節剤、異なる若しくは未知の機構の抗ウイルス化合物など、又はそれらの組合せ)に抵抗性である。別の実施形態では、開示される方法は、HBV感染に罹患している個体において、ウイルス量を、HBV薬の他の治療クラスが個体においてウイルス量を減少させる程度と比較してより大きい程度で又はより速い速度で減少させる。
一実施形態では、開示される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩を投与することにより、HBV感染を予防的に治療する際にそれを必要とする個体において同様の結果を達成することが必要とされる少なくとも1つの追加の治療剤の単独での投与と比較して、より少ない用量又は頻度で少なくとも1つの追加の治療剤を投与することが可能になる。
一実施形態では、開示される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩を投与することにより、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、異なるカプシド集合調節剤、異なる若しくは未知の機構の抗ウイルス化合物、及びそれらの任意の組合せからなる群から選択される化合物の投与と比較してより大きな程度で又はより速い速度で個体におけるウイルス量を減少させる。
一実施形態では、開示される方法は、HBV感染に罹患している個体におけるウイルス量を減少させるため、より少ない用量又は併用療法の様々なレジメンを使用することが可能になる。
一実施形態では、開示される方法は、HBV薬の他のクラスと比較して、ウイルス変異又はウイルス耐性の発生率を低下させ、それにより長期間の療法が可能になり、且つ治療レジメンの変更の必要性が最小限に抑えられる。
一実施形態では、本発明の化合物、又はその薬学的に許容可能な塩を投与することにより、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、異なるカプシド集合調節剤、異なる若しくは未知の機構の抗ウイルス化合物、及びそれらの組合せからなる群から選択される化合物の投与よりウイルス変異又はウイルス耐性の発生率を低下させる。
一実施形態では、開示される方法は、HBV感染から非HBV感染への、又は検出可能なHBVウイルス量から検出不可能なHBVウイルス量へのセロコンバージョン率を、現行の治療レジメンのそれを超えて上昇させる。本明細書で使用するとき、「セロコンバージョン」は、HBV抗体が生じ、検出可能になる期間を指す。
一実施形態では、開示される方法は、それを必要とする個体において、健康な状態を増大させるか若しくは常態化するか若しくは回復させるか、健康な状態の完全な回復を誘発するか、寿命を回復させるか、又はウイルス感染を消散させる。
一実施形態では、開示される方法は、HBV感染細胞から放出されるHBV RNA粒子の数を消失させるか又は減少させるため、開示される化合物の治療効果を増強させるか、長引かせるか、又は増大させる。
一実施形態では、開示される方法は、HBVに感染した個体からHBVを根絶し、それにより長期間若しくは生涯にわたる治療の必要性をなくすか、又は治療期間を短縮するか、又は他の抗ウイルス剤の投薬の低減を可能にする。
別の実施形態では、開示される方法は更に、対象のHBVウイルス量のモニタリング又は検出を含み、この方法は、一定期間、例えばHBVウイルスが検出不可能となるまで実施される。
したがって、一実施形態において、本明細書では、それを必要とする個体においてHBV感染を治療する方法であって、治療有効量の式Iの化合物、又はその薬学的に許容可能な塩をその個体に投与することを含む方法が提供される。
したがって、一実施形態において、本明細書では、それを必要とする個体においてHBV感染を治療する方法であって、治療有効量の式Iの化合物、又はその薬学的に許容可能な塩をその個体に投与することを含む方法が提供される。
別の実施形態において、本明細書では、それを必要とする個体においてHBV感染を治療する方法であって、治療有効量の表1の化合物、又はその薬学的に許容可能な塩をその個体に投与することを含む方法が提供される。
本明細書で提供される方法のいずれかの実施形態では、方法は、対象のHBVウイルス量をモニタリングすることを更に含む場合があり、その方法は、HBVウイルスが検出不可能となるような期間実施される。
併用療法
本開示の化合物は、HBV感染、若しくはHBV関連若しくはHBV誘導性疾患、又は肝疾患を治療するために有用な1つ以上の追加の化合物と併用した場合に有用であり得る。これらの追加の化合物は、他の本開示の化合物、及び/又は、HBV感染若しくはHBV関連若しくはHBV誘導性疾患若しくは肝疾患の症状若しくは作用を治療する、予防する、若しくは低減させることが知られている化合物を含み得る。
具体的には、一態様では、HBV感染又はHBV誘導性疾患の予防又は治療を必要とする哺乳動物における前記HBV感染又はHBV誘導性疾患の予防又は治療において、同時に、個別に、又は順次使用するために組み合わせ製剤として第1の化合物及び第2の化合物を含む生成物であって、上記の第1の化合物は上記の第2の化合物とは異なり、上記の第1の化合物は、本願の化合物若しくは薬学的に許容可能な塩、又は本願の医薬組成物であり、記の第2の化合物は、HBV複合薬、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、免疫調節剤、トール様(TLR)受容体調節剤、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、B型肝炎表面抗原(HbsAg)阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤、シクロヒリン(cyclohilin)阻害剤、HBVウイルス侵入阻害剤、アンチセンスオリゴヌクレオチド標的化ウイルスmRNA、短鎖干渉性RNA(siRNA)及びddRNAiエンドヌクレアーゼ調節剤、リボヌクレオチド還元酵素阻害剤、HBV E抗原阻害剤、共有結合閉環状DNA(cccDNA)阻害剤、ファーンソイド(farnsoid)X受容体アゴニスト、HBV抗体、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質(nuceloprotein)調節剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1刺激剤、NOD2刺激剤、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(P13K)阻害剤、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)経路阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、組換えチモシンアルファ-1、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤、KDM阻害剤、HBV複製阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、並びに(他の)抗HBV薬からなる群から選択される、別のHBV阻害剤である、生成物が提供される。
1つ以上の追加の化合物は、例えば、インターフェロン(例えば、インターフェロンアルファ-2aはペグインターフェロンアルファ-2a(PEGASYS)である)、ヌクレオシド若しくはヌクレオチド又は非ヌクレオシ(チ)ドポリメラーゼ阻害剤、免疫調節剤(とりわけ、例えばIL-12、IL-18、IFN-アルファ、-ベータ、及び-ガンマ、並びにTNF-アルファ)、TLRアゴニスト、siRNAs、及びアンチセンスオリゴヌクレオチドから選択され得る。
別の実施形態では、開示される化合物及び少なくとも1つの追加の治療剤は同時配合される。更に別の実施形態では、開示される化合物及び少なくとも1つの追加の治療剤は同時投与される。
本明細書に記載される任意の併用療法に関して、相乗効果は、例えば、Sigmoid-Emax式(Holford&Scheiner,19981,Clin.Pharmacokinet.6:429-453)、Loewe相加性の方程式(Loewe&Muischnek,1926,Arch.Exp.Pathol Pharmacol.114:313-326)、及びmedian-effect方程式(Chou&Talalay,1984,Adv.Enzyme Regul.22:27-55)などの好適な方法を使用して計算することができる。上記で引用した各方程式を実験データに適用して、対応するグラフを生成し、薬物併用の効果の評価を補助することができる。上記で引用した方程式に付随する対応のグラフは、それぞれ濃度-効果曲線、アイソボログラム曲線、及び組み合わせインデックス曲線である。
本明細書で提供される併用療法を施す方法のいずれかの実施形態では、方法は、対象のHBVウイルス量をモニタリング又は検出することを更に含む場合があり、その方法は、一定期間、例えばHBVウイルスが検出不可能となるまで実施される。
投与/投与量/配合物
別の態様では、本明細書では、薬学的に許容可能な担体と合わせて、少なくとも1つの開示される化合物又はその薬学的に許容可能な塩を含む医薬組成物が提供される。
本発明の医薬組成物中の活性成分の実際の投与量レベルは、患者に毒性をもたらすことなく、特定の患者、組成、及び投与様式に対して所望の治療応答を達成するのに有効である量の活性成分を得るように変動し得る。
特に、選択された投与量レベルは、用いられる特定の化合物の活性、投与時間、化合物の排出速度、治療期間、化合物と組み合わせて使用される他の薬物、化合物又は物質、治療される患者の年齢、性別、体重、状態、全般的な健康状態及び以前の病歴並びに医学分野で知られる同様の要因などの種々の因子に依存することになる。
特定の実施形態では、投与の容易さ及び投与量の均一性のために、化合物は投薬単位形態で配合される。本明細書で使用する投薬単位形態は、治療される患者のための単位投与量として適した物理的に異なる単位を指し;各単位は、要求される薬剤溶媒と関連して所望の治療効果を生じるように計算された開示される化合物の所定量を含有する。本発明の投薬単位形態は、(a)開示される化合物の特有の特徴及び達成される特定の治療効果、並びに(b)患者におけるHBV感染の治療のためのこのような開示される化合物の配合/製剤化の技術に固有の制限により規定され、且つ直接的に依存する。
一実施形態では、本発明の組成物は、1つ以上の薬学的に許容可能な賦形剤又は担体を使用して配合される。一実施形態では、本発明の医薬組成物は、治療有効量の開示される化合物及び薬学的に許容可能な担体を含む。
いくつかの実施形態では、開示される化合物の用量は、約1mg~約2,500mgである。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物中で使用される開示される化合物の用量は、約10,000mg未満、又は約8,000mg未満、又は約6,000mg未満、又は約5,000mg未満、又は約3,000未満、又は約2,000mg未満、又は約1,000mg未満、又は約500mg未満、又は約200mg未満、又は約50mg未満である。同様に、いくつかの実施形態では、本明細書に記載される第2の化合物(すなわち、HBV治療のための別の薬物)の用量は、約1,000mg未満、又は約800mg未満、又は約600mg未満、又は約500未満、又は約400mg未満、又は約300mg未満、又は約200mg未満、又は約100mg未満、又は約50mg未満、又は約40mg未満、又は約30mg未満、又は約25mg未満、又は約20mg未満、又は約15mg未満、又は約10mg未満、又は約5mg未満、又は約2mg未満、又は約1mg未満、又は約0.5mg未満、並びにそのあらゆる全体的又は部分的な増分である。
一実施形態では、本発明は、治療有効量の開示される化合物を、単独で又は第2の医薬品と組み合わせて保持する容器;及び、患者におけるHBV感染の1つ以上の症状を治療するか、予防するか、又は低減するための化合物の使用説明書を含む包装された医薬組成物を目的とする。
本発明の組成物のいずれかの投与経路としては、経口、経鼻、直腸、膣内、非経口、頬側、舌下又は局所が挙げられる。本発明における使用のための化合物は、任意の好適な経路、経口又は非経口、例えば経皮、経粘膜(例、舌下、舌、(経)頬、(経)尿道、膣(例、経膣及び膣周囲)、鼻(内)及び(経)直腸)、膀胱内、肺内、十二指腸内、胃内、髄腔内、皮下、筋肉内、皮内、動脈内、静脈内、気管支内、吸入及び局所投与などによる投与のために配合され得る。
好適な組成物及び投薬形態としては、例えば、錠剤、カプセル、カプレット、ピル、ゲルキャップ、トローチ、分散液、懸濁液、溶液、シロップ、顆粒、ビーズ、経皮パッチ、ゲル、粉末、ペレット、マグマ剤、トローチ剤、クリーム剤、ペースト、軟膏、ローション、ディスク、坐剤、鼻又は経口投与用液体スプレー、吸入用の乾燥粉末又はエアロゾル化配合物、膀胱内投与用組成物及び配合物などが挙げられるが、これらに限定されない。本発明において有用となる配合物及び組成物は、本明細書に記載される特定の配合物及び組成物に限定されないことを理解されたい。
経口適用に関して、特に好適なのは、錠剤、糖衣錠、液体、滴剤、坐剤、又はカプセル剤、カプレット、及びゲルキャップである。経口使用が意図される組成物は、当該分野で公知の任意の方法に従って調製することができ、そのような組成物は、錠剤の製造に適した不活性で非毒性の医薬的賦形剤からなる群から選択される1つ以上の薬剤を含み得る。そのような賦形剤としては、例えば、乳糖などの不活性希釈剤;コーンスターチなどの造粒剤及び崩壊剤;デンプンなどの結合剤;及びステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤が挙げられる。錠剤は、コーティングされていなくてもよいか、又はそれらは、エレガンスさのため、若しくは活性成分の放出を遅延させるための既知の技術によりコーティングされ得る。経口使用のための配合物は、活性成分が不活性希釈剤と混合されている硬質ゼラチンカプセルとしても提供され得る。
非経口投与のために、開示される化合物は、注射又は注入、例えば静脈内、筋肉内若しくは皮下注射若しくは注入又はボーラス用量での投与若しくは持続注入のために配合され得る。懸濁剤、安定剤又は分散剤などのその他の配合剤を任意選択的に含有する油性又は水性ビヒクル中の懸濁液、溶液又はエマルジョンを使用しすることができる。
当業者であれば、日常的な実験を行なうだけで、本明細書に記載される特定の手順、実施形態、特許請求の範囲、及び例の多数の均等物を、認識又は確認することができよう。そのような等価物は、本発明の範囲内であり、添付の特許請求の範囲の対象となると見なされた。例えば、当技術分野において認知された代替法を用いて、日常的な実験だけを使用し、反応時間、反応サイズ/容積、及び例えば溶媒、触媒などの実験試薬、圧力、例えば窒素雰囲気などの大気条件、並びに還元剤/酸化剤などを含むが、これらに限定されない反応条件における改変が本出願の範囲内であることを理解すべきである。
本明細書において値及び範囲が提供される場合には必ず、これらの値及び範囲に包含される全ての値及び範囲が本発明の範囲内に包含されるものとすることを理解されたい。更に、これらの範囲内に入る全ての値並びに値の範囲の上限又は下限も本願により意図される。
「含む(including)」又は「含む(containing)」と同義である用語「含む(comprising)」はオープンエンドであり更なる列挙されていない要素、成分、又は方法工程を除外しないが、これに対して、用語「からなる(consisting of)」はクローズドタームであり、明示的に列挙されていない任意の更なる要素、工程、又は成分を除外する。
用語「から本質的になる(essentially consisting of)」は、部分的なオープンタームであり、更なる列挙されていない要素、工程、又は成分を除外しない(これらの更なる要素、工程、又は成分が、本発明の基本的及び新規な特性に実質的に影響しない限り)。
したがって、用語「含む(comprising)」(又は「含む(comprise(s))」)は、用語「からなる(consisting of)」(「からなる(consist(s) of)」)、並びに用語「から本質的になる(essentially consisting of)」(から本質的になる「essentially consist(s) of」)を含む。したがって、用語「含む(comprising)」(又は「含む(comprise(s))」)は、本願では、特に、用語「からなる(consisting of)」(「からなる(consist(s) of)」)、及び用語「から本質的になる(essentially consisting of)」(から本質的になる「essentially consist(s) of」)を包含するものとして意味する。
本願の読者を助けるため、明細書は様々なパラグラフ又はセクションに分割されている。これらの分割は、パラグラフ又はセクションの内容を、別のパラグラフ又はセクションの内容から切り離すものと見なされるべきではない。反対に、本明細書は、企図され得る様々なセクション、パラグラフ、及び文の全ての組み合わせを包含する。
本明細書で引用される全ての参考文献の関連する開示の各々が、参照により具体的に組み入れられる。以下の実施例は、例示を目的として与えられるものであり、限定を目的とするものではない。
次に、本発明の方法において有用な例示的な化合物を、以下のそれらの一般的調製についての例示的な合成スキーム及び続く具体例を参照することによって説明する。本明細書における様々な化合物を得るために、適宜保護を伴うか又は伴わずに、最終的に望ましい置換基が反応スキームを通して保持されて、所望の生成物を生成することになるように、出発物質が好適に選択され得ることを当業者は理解するであろう。或いは、最終的に望ましい置換基の代わりに、反応スキームを通して保持されてもよく、且つ適宜、所望の置換基で置換されてもよい、好適な基を用いることが必要であるか又は望ましい場合もある。特に明記されない限り、変数は、式(I)に関して上で定義されるとおりである。反応は、溶媒の融点と還流温度との間、好ましくは0℃と溶媒の還流温度との間で実施され得る。反応は、従来型の加熱又はマイクロ波加熱を用いて加熱され得る。反応は、溶媒の通常の還流温度より高い温度の密閉圧力容器内でも実施され得る。
調製用の実施例
別段の指摘がない限り、LCMS及びNMRは下記の一般法のうちの1つを用いることにより実施された。
LCMS及びNMRの一般法
基本手順A:
LCMS測定を、脱気装置付きバイナリポンプ、オートサンプラー、カラムオーブン(別段の指摘がない限り40℃に設定)、及び以下の方法のそれぞれに明示されたカラムを含むAgilent製システムを使用して実施した。カラムからの流れを分割して、MS及びUVスペクトロメーターに送った。MS検出器はエレクトロスプレーイオン化源を備えて構成された。質量スペクトルは、1.06秒/サイクルで100から1000までスキャンすることによって取得した。キャピラリー電圧は、正イオン化モードで3kV、負イオン化モードで2.5kVであり、供給源温度を100℃に維持した。ネブライザーガスとして窒素を使用した。Agilent ChemStationデータシステムを用いてデータ取得を実施した。
方法1
基本手順Aに加えて:品質管理のための逆相LCMSを、ダイオードアレイ検出器(DAD)を備えたAgilent1200によって実施し、これは流速1.5ml/分のSunfire C18カラム(5μm、4.6×50mm)上で実行した。2つの移動相(移動相A1:水中0.02%酢酸アンモニウム;移動相A2:水中0.1%TFA;移動相B1:アセトニトリル)を採用して、4.0分で95%A1又はA2及び5%Bから5%A1又はA2及び95%Bまでの勾配条件を実行した。1~10μlの注入容量を用いた。
方法2
基本手順Aに加えて:反応を監視するための逆相LCMSを、可変波長光検出器(VWD)を備えたAgilent1260によって実施し、これは流速2.0ml/分のDikma Diamonsil plus C18カラム(5μm、4.6×30mm)上で実行した。2つの移動相(移動相A1:HO+0.02%酢酸アンモニウム+5%ACN;移動相A2:HO+0.1%TFA+5%ACN;移動相B:アセトニトリル)を採用して、1.4分で95%A1又はA2及び5%Bから5%A1又はA2及び95%Bまでの勾配条件を実行した。1~5μlの注入容量を用いた。
方法3
基本手順Aに加えて:反応を監視するための逆相LCMSを、Agilent6120によって実施した(固定相:Sunfire C18 2.5μm、3.0×30mm;移動相:水及びACN中0.01%FA溶液、2.5分で5%ACNから95%までの勾配、95%で1分間維持)。
基本手順B
LCMS測定を、脱気装置を有するクォータナリポンプ、オートサンプラー、フォトダイオードアレイ検出器(PDA)、及び下記の各方法で指定されるカラムを備え、カラムが40℃の温度に保持される、UPLC(超高速液体クロマトグラフィー)Acquity(Waters)システムを使用して実施した。カラムからの流れをMS検出器に送った。MS検出器はエレクトロスプレーイオン化源を備えて構成された。質量スペクトルは、0.25秒/サイクルで100から1000までスキャンすることによって取得した。キャピラリー針電圧3kVであり、供給源温度を120℃に維持した。コーン電圧は、正イオン化モードで30V、負イオン化モードで30Vであった。ネブライザーガスとして窒素を使用した。Waters-Micromass MassLynx-Openlynxデータシステムを用いてデータ取得を実施した。
逆相UPLCを、流速0.5ml/分のWaters Acquity BEH(架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッド)C18カラム(1.7μm、2.1×50mm)を用いて実施した。2つの移動相(移動相A:95%(HO+0.02%酢酸アンモニウム+5%ACN));移動相B:アセトニトリル;移動相C:95%(HO+0.1%TFA+5%ACN)を採用して、1分で95%A又はC及び5%Bから5%A又はC及び95%Bまでの勾配条件を実行した。0.5μLの注入容量を用いた。
基本手順C
逆相の調製を、脱気装置を有さない2つのユニットポンプ、UV/Vis検出器、及び下記の各方法で指定されるカラムを備えるシステムを使用して実施した。カラムからの流れを分割して、UVスペクトロメーターに送った。
方法1
基本手順Cに加えて:分取逆相LCを、オートサンプラー、Xbridge分取C18OBDカラム(5μm、19×150mm)を備えたGilson上で、流速15~20ml/分で実施した。2つの移動相(移動相A1:HO(0.1%重炭酸アンモニウム);移動相A2:HO(水酸化アンモニウム);移動相A3:HO(0.1%TFA);移動相B:アセトニトリル)を採用して、95%A1又はA2又はA3及び5%Bから20%A1又はA2又はA3及び80%Bまでの勾配条件を実行した。Trilution LCデータシステムを用いてデータ取得を実施した。
方法2
基本手順Cに加えて:逆相調製を、自動媒体圧力フラッシュ分離-逆相SW-5231 C18カラム(40~60μm、120Å、18g、40g、130g)を備えたLisure Science Ltd.製Compact Purifier上で、流速30~100ml/分で実施した。2つの移動相(移動相A1:HO(0.1%重炭酸アンモニウム);移動相A2:HO(水酸化アンモニウム);移動相A3:HO(0.1%塩酸);移動相A4:HO;移動相B:アセトニトリル)を採用して、95%A1又はA2又はA3又はA4及び5%Bから5%A1又はA2又はA3又はA4及び95%Bまでの勾配条件を実行した。Compactデータシステムを用いてデータ取得を実施した。
方法3
基本手順Cに加えて:分取逆相LCを、オートサンプラー、Xbridge分取C18OBDカラム(5μm、19*150mm)を備えたWaters上で流速20ml/分で実施した。2つの移動相(移動相A:HO(0.1%重炭酸アンモニウム);移動相B:アセトニトリル)を採用して、95%A及び5%Bから50%A及び50%Bまでの勾配条件を実行した。Waters MassLynxデータシステムを用いてデータ取得を実施した。
基本手順D
キラル測定は、オートサンプラー、カラムオーブン(他に記載されない限りは周囲に設定)、ダイオードアレイ検出器(DAD)、及び下記の各方法で指定されるカラムを含むシステムを用いて実施した。カラムからの流れを分割して、UVスペクトロメーターに送った。LCスペクトルは、1.2nmのスリット幅を用い、重水素ランプによって190nmから400nmまでスキャンし、且つタングステンランプによって401nmから800nmまでスキャンすることによって取得した。Daicel Chiral technologies(China)Ltd.からのキラルchiralpak又はchiralcelカラムは、異なる内容物に基づいて2つのタイプに分類する:タイプ1:IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、IH;タイプ2:AD-H、AS-H、OD-H、OJ-H。
方法1:
基本手順Dに加えて:キラルHPLCを、脱気装置を備えるクォータナリポンプ、キラル分析のための流速1.0ml/分のキラルカラム(5μm、4.6*250mm)、又はキラル調製(chiral preparation)のための流速10~20ml/分のキラルカラム(5μm、20*250mm)を備えるAgilent1200又はShimadzu LC-20A上で実施した。移動相は、MeOH、EtOH、Hex、IPAなどの間で異なる比率である。Agilent ChemStation又はShimadzu LabSolutionsデータシステムを用いてデータ取得を実施した。
方法2:
基本手順Dに加えて:キラル分析を、流速2~3ml/分のカラムオーブン(40℃)を備えるWaters-TharSFC上で実施し、TharSFC Chrom Scopeデータシステムを用いてデータ取得を実施した。キラル調製(Chiral-preparation)を、流速45~60ml/分のWaters-SFC-80上で実施し、TharSFC SuperChromデータシステムを用いてデータ取得を実施した。移動相はCOであり、MeOH、EtOHを共溶媒として使用することができる。
基本手順E
下記のNMR実験を、周囲温度で、内部重水素ロックを使用し、400MHzに対してはZ勾配を有するBBO400MHz S1 5mm;PLUS(H,H,BBF)プローブヘッド、及び300MHzに対してはZ勾配を有するDUL300MHz S1 5mm(H,H,13C)プローブヘッドを装備したNMRスペクトロメーターを用いて実施した。化学シフト(δ)は、百万分率(ppm)で報告される。
方法1:
基本手順Eに加えて:Bruker Avance III 400MHzスペクトロメーターを使用してNMR実験を測定した。
方法2:
基本手順Eに加えて:Bruker Avance Neo 400MHzスペクトロメーターを使用してNMR実験を測定した。
方法3:
基本手順Eに加えて:ZKNJ BIXI-1 300MHzスペクトロメーターを使用してNMR実験を測定した。
方法4:
基本手順Eに加えて:Bruker Ascend 400MHzスペクトロメーターを使用してNMR実験を測定した。
ここで、本発明の方法で有用な例示的な化合物を、以下のそれらの一般的調製についての例示的な合成スキーム及び続く具体例を参照することによって説明する。
一般的スキーム
Figure 2022511819000017

一般式Iの化合物の一般的な合成を一般的スキームに記載する。中間体I-1は、アルデヒドIIと、アセトアセテートIIIと、アミジンIVとを、NaOAcなどの塩基の存在下で縮合することから調製することができる。ラセミ化合物Iは、SFCによって分離して2つのエナンチオマーを得ることができる。N-ブロモスクシンイミドなどの臭素化試薬を用いて化合物I-1を化合物I-2に変換した。トリエタノールアミンなどの塩基の存在下における化合物I-2と化合物Vとのカップリングにより、化合物Iが生成される。
中間体H1:エチル4-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-6-メチル-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレート
Figure 2022511819000018

イソプロパノール(40mL)中の2-クロロ-3-フルオロベンズアルデヒド(8.8g、55.7mmol)、エチル3-オキソブタノエート(7.24g、55.7mmol)の溶液に、ピペリジン(473mg、5.57mmol)及びAcOH(334mg、5.57mmol)を添加した。室温で4時間撹拌した後、室温で15分間にわたり混合物にチアゾール-2-カルボキシイミドアミド(6.4g、39mmol)及びトリエチルアミン(5.62g、55.7mmol)を添加した。反応混合物を75℃で12時間撹拌した。これを室温まで冷却し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して(石油エーテル:酢酸エチル=20:1)、黄色固体として表題の化合物(5.45g、H NMRからの純度95%、収率26%)を得た。LC-MS(ESI):RT=1.74分、C1715ClFNSの質量計算値379.1、m/z実測値380.1[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.84-7.80(m,1.7H),7.50(d,J=3.6Hz,0.3H),7.47(s,0.3H),7.44(d,J=3.2Hz,0.7H),7.23-7.14(m,2H),7.09-7.01(m,1H),6.27(s,0.7H),6.14(d,J=2.4Hz,0.3H),4.13-3.98(m,2H),2.57(s,0.7H),2.52(s,2.3H),1.13-1.10(m,3H).
ラセミ混合物のエチル4-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-6-メチル-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレートH1(5.45g、純度95%、13.7mmol)を、キラル分離により分離し(分離条件:カラム:Chiralpak IC 5μm 20*250mm;移動相:Hex:EtOH:DEA=95:5:0.3(28mL/分、温度:30℃、波長:254nmで))、黄色固体として表題の化合物H1-A(2.5g、HNMRからの純度90%、収率46%、100%ee)及びH1-B(2.48g、HNMRからの純度90%、収率46%、92.1%ee)を得た。
H1-A:LC-MS(ESI):R=3.886分、C1715ClFNSの質量計算値379.06、m/z実測値380.1[M+H]。キラル分析(カラム:Chiralpak IA 5μm 4.6*250mm;移動相:Hex:EtOH:DEA=90:10:0.2(1.0mL/分;温度:30℃;波長:254nm、R=7.438分で))。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.84-7.80(m,1.7H),7.51-7.44(m,1.3H),7.22-7.14(m,2H),7.09-7.01(m,1H),6.27(s,0.7H),6.14(s,0.3H),4.05-4.00(m,2H),2.57(s,0.7H),2.52(s,2.3H),1.13-1.10(m,3H).
H1-B:LC-MS(ESI):R=3.887分、C1715ClFNSの質量計算値379.06、m/z実測値380.1[M+H]。キラル分析(カラム:Chiralpak IA 5μm 4.6*250mm;移動相:Hex:EtOH:DEA=90:10:0.2(1.0mL/分;温度:30℃;波長:254nm、R=6.903分で))。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.84-7.80(m,1.7H),7.51-7.43(m,1.3H),7.22-7.14(m,2H),7.09-7.01(m,1H),6.27(s,0.7H),6.14(s,0.3H),4.10-3.98(m,2H),2.57(s,0.7H),2.51(s,2.3H),1.13-1.10(m,3H).
中間体H1-1A:(R*)-エチル6-(ブロモメチル)-4-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレート
Figure 2022511819000019

四塩化炭素(5mL)中(R*)-エチル4-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-6-メチル-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレートH1-A(300mg、純度90%、0.711mmol)の溶液に、N-ブロモスクシンイミド(120mg、0.674mmol)を添加した。60℃で1時間撹拌した後、反応混合物を濃縮して残渣を得、これをゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し(石油エーテル:酢酸エチル=20:1~10:1)、黄色固体として表題の化合物(240mg、HNMRからの純度90%、収率66%)を得た。LC-MS(ESI):R=1.852分、C1714BrClFNSの質量計算値456.9、m/z実測値457.9[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.26(s,0.3H),7.84(d,J=2.8Hz,1H),7.53-7.46(m,1.7H),7.24-7.14(m,2H),7.09-7.01(m,1H),6.26(s,0.3H),6.17(s,0.7H),4.92(d,J=8.0Hz,1H),4.76(d,J=11.2Hz,0.3H),4.60(d,J=8.0Hz,0.7H),4.12(q,J=7.2Hz,2H),1.14(t,J=11.2Hz,3H).
中間体H2:エチル4-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-6-メチル-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレート
Figure 2022511819000020

メタノール(50mL)中の3-フルオロ-2-メチルベンズアルデヒド(4.00g、28.9mmol)、エチルアセトアセテート(3.77g、28.9mmol)、及びチアゾール-2-カルボキシイミドアミド塩酸塩(4.74g、28.9mmol)の混合物に、室温で酢酸ナトリウム(2.37g、28.9mmol)を添加した。80℃で終夜撹拌した後、反応混合物を室温まで冷却し、濃縮して残渣を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~1:1)、黄色固体として表題の化合物(6.00g、収率58%収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.86(s,0.8H),9.52(d,J=2.8Hz,0.2H),8.00-7.98(m,0.4H),7.96(d,J=3.2Hz,0.8H),7.88(d,J=2.8Hz,0.8H),7.20-7.15(m,1.2H),7.06-6.99(m,1.8H),5.83(s,0.8H),5.73(d,J=3.2Hz,0.2H),3.99-3.93(m,2H),2.48(s,2.4H),2.45(s,1.2H),2.44(s,1.2H),2.41(s,0.3H),2.40(s,0.3H),2.37(s.0.6H),1.08-1.02(m,3H).
中間体H2をキラル分取HPLCによって分離して(分離条件:カラム:Chiralpak OJ-H 5μm 20*250mm;移動相:Hex:EtOH:DEA=90:10:0.3(15mL/分;温度:30℃;波長:214nmで))、黄色固体として中間体H2-A及び中間体H2-Bを得た。
中間体H2-A:キラル分析(カラム:Chiralpak OJ-H 5μm 4.6*250mm;移動相:Hex:EtOH:DEA=85:15:0.2(1.0mL/分;温度:30℃;波長:230nm、R=7.251分で))。H2-Aは、報告されたデータと一致する以下の化学的分解によって絶対S立体化学に対して証明された(J.Med.Chem.,2017,60(8),pp3352-3371)。旋光度:[α] 20=24(c 0.10,MeOH)。
中間体H2-B:キラル分析(カラム:Chiralpak OJ-H 5μm 4.6*250mm;移動相:Hex:EtOH:DEA=85:15:0.2(1.0mL/分;温度:30℃;波長:230nm、R=9.072分で))。旋光度:[α] 20=35(c 0.10,MeOH)。
中間体H2-1A:(S)-エチル6-(ブロモメチル)-4-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレート
Figure 2022511819000021

室温の窒素雰囲気下で、四塩化炭素(300mL)中の(S)-エチル4-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-6-メチル-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレートH2-A(10g、純度99%、27.6mmol)の溶液に、N-ブロモスクシンイミド(4.9g、27.5mmol)を添加した。室温の大気下で終夜還流した後、混合物を減圧下で濃縮して残渣を得、これを酢酸エチル(100mL)に希釈して、水(50mL)で2回洗浄し、続いて合わせた水層を酢酸エチル(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水(20mL)で2回、及びブライン(20mL)で洗浄し、NaSO4(s)で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残渣を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~5:1)、黄色固体として表題の化合物(6.5g、NMRからの純度95%、収率51%)を得た。LC-MS(ESI):R=1.84分、C1817BrFNSの質量計算値437.0、m/z実測値440.0[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.22(s,0.5H),7.82(d,J=3.2Hz,1H),7.53(s,0.4H),7.44(s,0.6H),7.25-7.08(m,2.5H),6.96-6.92(s,1H),5.99(s,0.6H),5.93(s,0.4H),4.92-4.77(m,1.6H),4.67-4.65(m,0.4H),4.13-4.07(m,2H),2.53(s,1.7H),2.41(s,1.3H),1.14(t,J=7.2Hz,3H).旋光度:[a] 20 + 0.093(c 0.10,MeOH).
中間体H3:メチル4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-6-メチル-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレート
Figure 2022511819000022

室温の窒素雰囲気下で、メタノール(10mL)中のメチル3-オキソブタノエート(1.0g、8.61mmol)、2-ブロモ-4-フルオロベンズアルデヒド(1.75g、8.62mmol)、及びチアゾール-2-カルボキシイミドアミド塩酸塩(1.41g、8.62mmol)の溶液に、酢酸ナトリウム(706mg、8.61mmol)を添加した。80℃で終夜撹拌した後、混合物を室温まで冷却してから濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して(石油エーテル:酢酸エチル:テトラヒドロフラン=10:1:1)、続いてC18カラムにより更に精製して(アセトニトリル:水=20%~95%)、黄色固体として表題の化合物(1.80g、H NMRからの純度90%、収率46%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.89-7.75(m,1.7H),7.62-7.55(m,0.3H),7.49-7.40(m,1H),7.33-7.29(m,2H),7.00-6.94(m,1H),6.15(s,0.7H),6.03(s,0.3H),3.61(s,3H),2.52(s,3H).
メチル4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-6-メチル-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレートH3(1.80g、純度90%、3.95mmol)のラセミ混合物を、キラル分取HPLC(カラム:Chiralpak IG 5μm 20mm*250mm;移動相:CO:MeOH=75:25(50g/分;カラム温度:40℃;波長:230nm、背圧:100bar)により分離して、黄色固体として表題の化合物H3-A(850mg、H NMRからの純度90%、収率47%収率、99.6%ee)及びH3-B(850mg、H NMRからの純度90%、収率47%、99.4%ee)を得た。
H3-A:LC-MS(ESI):R=1.717分、C1613BrFNSの質量計算値409.0、m/z実測値410.0[M+H]。キラル分析(カラム:Chiralpak IG 5μm 4.6*250mm;移動相:CO:MeOH=75:25(3g/分;温度:40℃;波長:230nm;背圧:100bar;R=3.92分で))。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.87-7.84(m,1H),7.80(d,J=3.2Hz,0.7H),7.57(br s,0.3H),7.51(d,J=3.2Hz,0.3H),7.44(d,J=3.2Hz,0.7H),7.34-7.29(m,2H),7.01-6.93(m,1H),6.16(s,0.7H),6.02(d,J=2.4Hz,0.3H),3.62(s,1H),3.60(s,2H),2.57(s,1H),2.51(s,2H).
H3-B:LC-MS(ESI):R=1.713分、C1613BrFNSの質量計算値409.0、m/z実測値410.0[M+H]。キラル分析(カラム:Chiralpak IG 5μm 4.6*250mm;移動相:CO:MeOH=75:25(3g/分;温度:40℃;波長:230nm;背圧:100bar、R=4.92分)で)。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.88-7.83(m,1H),7.80(d,J=3.2Hz,0.7H),7.58(br s,0.3H),7.50(d,J=3.2Hz,0.3H),7.44(d,J=3.2Hz,0.7H),7.34-7.29(m,2H),7.01-6.93(m,1H),6.16(s,0.7H),6.02(d,J=2.0Hz,0.3H),3.62(s,1H),3.60(s,2H),2.57(s,1H),2.51(s,2H).
中間体H3-1A:(R*)-メチル4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-6-(ブロモメチル)-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレート
Figure 2022511819000023
室温の窒素雰囲気下で、ペルクロロメタン(10mL)中の(R*)-メチル4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-6-メチル-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレートH3-A(300mg、純度90%、0.658mmol)の溶液に、1-ブロモピロリジン-2,5-ジオン(129mg、0.725mmol)を添加した。室温で終夜撹拌した後、混合物を室温に冷却し、水(20mL)で希釈し、ジクロロメタン(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSO4(s)で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し(石油エーテル:酢酸エチル=20:1~10:1)、黄色固体として表題の化合物(210mg、H NMRからの純度90%、収率59%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.85(d,J=3.2Hz,1H),7.52(d,J=2.8Hz,1H),7.40-7.36(m,1H),7.34-7.32(m,1H),7.04-6.99(m,1H),6.09(s,1H),4.95(d,J=9.2Hz,1H),4.63(d,J=8.4Hz,1H),3.67(s,3H).
中間体S1の調製
Figure 2022511819000024

中間体S1-2:tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-メチル-1,3-ジオキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレート
-78℃の窒素雰囲気下で、テトラヒドロフラン(30mL)中の(S)-tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-1,3-ジオキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレートS1-1(3.00g、7.04mmol、Cas#2126690-40-0)の溶液に、THF(10.8mL、10.8mmol)中の1Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミドを添加し、この温度で1時間撹拌した。ヨードメタン(4.00g、28.2mmol)を添加し、反応混合物を25℃で更に16時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム(50mL)を滴下して反応混合物を急冷した。有機相を分離し、水層を酢酸エチル(20mL)で3回抽出した。合わせた有機相をNaSO4(s)で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~4:1)黄色油として表題の化合物(2.61g、収率84%)を得た。LC-MS(ESI):R=1.653分、C1931の質量計算値397.2、m/z実測値398.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.29-4.07(m,4H),4.01(dd,J=14.0,3.6Hz,1H),3.69(d,J=14.0Hz,1H),3.65(d,J=14.0Hz,1H),3.11-2.99(m,1H),2.85-2.62(m,2H),1.48(s,9H),1.45(s,3H),1.28(t,J=7.2Hz,3H),1.21(s,6H).
中間体S1-3:tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレート
テトラヒドロフラン(6mL)中のtert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-メチル-1,3-ジオキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレートS1-2(2.61g、5.91mmol)の溶液に、0℃~5℃で三フッ化ホウ素エーテラート(168mg、1.18mmol)を添加し、続いて、5℃~10℃で10分間にわたりゆっくりと1Mボラン-テトラヒドロフラン錯体(12mL、12mmol)を添加した。反応混合物を、20℃の窒素雰囲気下で更に16時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(50mL)及び3重量%の炭酸ナトリウム水溶液(30mL)で急冷し、30分間撹拌した。混合物を分離し、水層を酢酸エチル(30mL)で3回抽出した。合わせた有機相をNaSO4(s)で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~7:3)、無色油として表題の化合物(660mg、収率26%)を得た。LC-MS(ESI):R=1.630分、C1933の質量計算値383.2、m/z実測値384.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.15(q,J=7.2Hz,2H),4.07-3.88(m,2H),3.72(dd,J=13.6,3.2Hz,1H),3.45(d,J=14.4Hz,1H),3.27(d,J=14.0Hz,1H),3.10-2.98(m,3H),2.90-2.62(m,2H),1.46(s,9H),1.29-1.26(m,6H),1.21(s,3H),1.20(s,3H).
ラセミのS1-3(500mg、1.17mmol)を、キラル分取HPLCによって分離し(カラム:Chiralpak IG 5μm 20*250mm、移動相:MeOH:EtOH=60:40(18mL/分;温度:30℃;波長:214nmで))、白色固体として表題の化合物S1-3A(210mg、100%ee)、及び白色固体として表題の化合物S1-3B(220mg、100%ee)を得た。
中間体S1-3A:LC-MS(ESI):R=1.634分、C1933の質量計算値383.2、m/z実測値384.2[M+H]。キラル分析(カラム:Chiralpak IG 5μm 4.6*250mm;移動相:MeOH:EtOH=50:50(1.0mL/分;温度:30℃;波長:230nm、R=5.721分で))。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.14(q,J=7.2Hz,2H),4.09-3.81(m,2H),3.71(d,J=13.2Hz,1H),3.45(d,J=14.0Hz,1H),3.26(d,J=14.0Hz,1H),3.10-2.97(m,3H),2.90-2.61(m,2H),1.46(s,9H),1.29-1.26(m,6H),1.21(s,3H),1.20(s,3H).
中間体S1-3B:キラル分析(カラム:Chiralpak IG 5μm 4.6*250mm;移動相:MeOH:EtOH=50:50(1.0mL/分;温度:30℃;波長:230nm、R=12.205分で))。LC-MS(ESI):R=1.660分、C1933の質量計算値383.2、m/z実測値384.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.15(q,J=7.2Hz,2H),4.08-3.78(m,2H),3.71(d,J=13.6Hz,1H),3.45(d,J=14.4Hz,1H),3.26(d,J=14.0Hz,1H),3.10-2.98(m,3H),2.90-2.60(m,2H),1.46(s,9H),1.29-1.26(m,6H),1.21(s,3H),1.20(s,3H).
中間体S1-4:3-(7-(tert-ブトキシカルボニル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸
メタノール(4mL)中のtert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレートS1-3(240mg、0.563mmol)の溶液に、水(1mL)中の水酸化ナトリウム(68mg、1.7mmol)を添加した。25℃で16時間撹拌した後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(5mL)で抽出した。水層を3M塩酸塩水溶液でpH3~4まで酸性化し、酢酸エチル(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(5mL)で洗浄し、NaSO4(S)で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、白色固体として表題の化合物(180mg、収率81%)を得た。LC-MS(ESI):R=1.161分、C1729の質量計算値355.2、m/z実測値356.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.18-3.81(m,2H),3.72(d,J=12.8Hz,1H),3.49(d,J=14.0Hz,1H),3.28(d,J=14.0Hz,1H),3.17(s,2H),3.02(t,J=11.6Hz,1H),2.88-2.65(m,2H),1.46(s,9H),1.31(s,3H),1.24(s,6H).
中間体S1-4A:3-(7-(tert-ブトキシカルボニル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸
S1-4Aは、S1-4と同じ条件を用いてS1-3Aから調製した。LC-MS(ESI):R=1.175分、C1729の質量計算値355.2、m/z実測値356.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.15-3.79(m,2H),3.72(dd,J=13.6,3.2Hz,1H),3.49(d,J=14.4Hz,1H),3.27(d,J=14.4Hz,1H),3.17(s,2H),3.02(t,J=11.2Hz,1H),2.90-2.62(m,2H),1.46(s,9H),1.31(s,3H),1.25(s,3H),1.24(s,3H).
中間体S1:2,2-ジメチル-3-(8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)プロパン酸塩酸塩
酢酸エチル(4mL)中の2M塩酸塩中の3-(7-(tert-ブトキシカルボニル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸S1-4(180mg、0.456mmol)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、白色固体として表題の化合物(120mg、収率81%)を得た。LC-MS(ESI):R=0.238分、化学式C1222ClNの質量計算値291.1、m/z実測値256.2[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.93-9.90(m,1H),9.60-9.44(m,1H),3.67(dd,J=14.8,2.8Hz,1H),3.30(d,J=14.0Hz,1H),3.23-3.15(m,4H),3.11-3.06(m,2H),2.78(t,J=11.6Hz,1H),2.67-2.55(m,1H),1.49(s,3H),1.09(s,3H),1.08(s,3H).
中間体S1-A:2,2-ジメチル-3-(8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)プロパン酸塩酸塩
S1-Aは、S1と同じ条件を用いてS1-4Aから調製した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.1(br s,1H),3.66(dd,J=14.4,3.2Hz,1H),3.30(d,J=14.4Hz,1H),3.23-3.14(m,4H),3.10-3.06(m,2H),2.77(d,J=12.4Hz,1H),2.64-2.56(m,1H),1.49(s,3H),1.09(s,3H),1.07(s,3H).
中間体S2-Aの調製
(S*)-3-(8a-エチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸塩酸塩
Figure 2022511819000025

中間体S2-1:tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-エチル-1,3-ジオキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレート
-78℃の窒素雰囲気下で、テトラヒドロフラン(20mL)中の(S)-tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-1,3-ジオキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレートS1-1(2g、純度90%、4.69mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(7.2mL、7.2mmol)中の1Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミドを添加し、この温度で1時間撹拌した。ヨードエタン(1.5g、9.62mmol)を添加し、反応混合物を25℃で更に16時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム(50mL)を滴下して反応混合物を急冷した。有機相を分離し、水層を酢酸エチル(30mL)で3回抽出した。合わせた有機相をNaSO4(s)で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して残渣を得て、これをゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~4:1)、続いてC-18(アセトニトリル:水=30%~60%)により更に精製して、黄色油として表題の化合物(920mg、HNMRからの純度90%、収率43%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.30-4.16(m,2H),4.13(q,J=7.2Hz,2H),4.04(dd,J=13.6,3.6Hz,1H),3.71(d,J=14.0Hz,1H),3.65(d,J=13.6Hz,1H),2.98-2.92(m,1H),2.85-2.62(m,2H),1.91(q,J=7.2Hz,2H),1.47(s,9H),1.28(t,J=7.2Hz,3H),1.21(s,3H),1.20(s,3H)0.83(t,J=7.2Hz,3H).
中間体S2-2:tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-エチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレート
テトラヒドロフラン(4mL)中のtert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-エチル-1,3-ジオキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレートS2-1(1.65g、純度90%、3.61mmol)の溶液に、0℃~5℃で三フッ化ホウ素エーテラート(103mg、0.726mmol)を添加し、続いて、5℃~10℃で10分間にわたりゆっくりと1Mボラン-テトラヒドロフラン錯体(7.4mL、7.4mmol)を添加した。反応混合物を、15℃の窒素雰囲気下で更に20時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(50mL)及び3重量%の炭酸ナトリウム水溶液(30mL)で10℃未満に急冷し、30分間撹拌した。相を分離し、水層を酢酸エチル(20mL)で3回抽出した。合わせた有機相をNaSO4(s)で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して残渣を得て、これをゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し(石油エーテル:酢酸エチル=8:1~4:1)、続いてC-18(アセトニトリル:水=30%~55%)により更に精製して、無色油として化合物(210mg、HNMRからの純度90%、収率13.2%)を得た。LC-MS(ESI):R=1.686分、C2035の質量計算値397.5、m/z実測値398.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.15(q,J=7.2Hz,2H),4.06-3.83(m,2H),3.74(dd,J=13.2,2.8Hz,1H),3.45(d,J=14.0Hz,1H),3.28(d,J=14.0Hz,1H),3.13(d,J=9.2Hz,1H),2.98-2.85(m,2H),2.81-2.62(m,2H),1.75-1.65(m,2H),1.46(s,9H),1.28(t,J=7.2Hz,3H),1.21(s,3H),1.20(s,3H),0.86(t,J=7.2Hz,3H).
中間体S2-2A及びS2-2B:
(R*)-tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-エチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレート、及び
(S*)-tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-エチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレート
tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-エチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレートS2-2(320mg、純度90%、0.725mmol)のラセミを、キラル分取HPLCによって分離して(分離条件:カラム:Chiralpak IC 5μm 20*250mm;移動相:Hex:IPA=60:40(15mL/分;温度:30℃;波長:214nmで))、白色固体として表題の化合物S2-2A(150mg、HNMRからの純度90%、収率46.9%、100%ee)、及び白色固体として表題の化合物S2-2B(130mg、HNMRからの純度90%、収率40.6%、99.8%ee)を得た。
中間体S2-2A:
LC-MS(ESI):R=1.721分、C2035の質量計算値397.3、m/z実測値398.3[M+H]。キラル分析(カラム:Chiralpak IC 5μm 4.6*250mm;移動相:Hex:IPA=60:40(1.0mL/分;温度:30℃;波長:214nm、R=9.611分で))。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.15(q,J=7.2Hz,2H),4.09-3.83(m,2H),3.73(dd,J=13.2,2.4Hz,1H),3.45(d,J=14.0Hz,1H),3.28(d,J=14.0Hz,1H),3.13(d,J=8.8Hz,1H),2.92-2.90(m,2H),2.84-2.62(m,2H),1.63-1.52(m,2H),1.46(s,9H),1.28(t,J=7.2Hz,3H),1.21(s,3H),1.20(s,3H),0.86(t,J=7.2Hz,3H).
中間体S2-2B:
LC-MS(ESI):R=1.726分、C2035の質量計算値397.3、m/z実測値398.2[M+H]。キラル分析(カラム:Chiralpak IC 5μm 4.6*250mm;移動相:Hex:IPA=60:40(1.0mL/分;温度:30℃;波長:214nm、R=11.96分で))。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.15(q,J=7.2Hz,2H),4.04-3.87(m,2H),3.73(dd,J=13.2,2.8Hz,1H),3.45(d,J=14.0Hz,1H),3.28(d,J=14.0Hz,1H),3.13(d,J=9.2Hz,1H),2.92-2.90(m,2H),2.85-2.64(m,2H),1.64-1.53(m,2H),1.46(s,9H),1.28(t,J=7.2Hz,3H),1.21(s,3H),1.20(s,3H),0.86(t,J=7.2Hz,3H).
中間体S2-3A:(R*)-3-(7-(tert-ブトキシカルボニル)-8a-エチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸
メタノール(4mL)中の(R*)-tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-エチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレートS2-2A(150mg、純度90%、0.34mmol)の溶液に、水(1mL)中の水酸化ナトリウム(41mg、1.03mmol)を添加した。50℃で6時間撹拌した後、真空下で反応混合物を水(20mL)及び濃縮メタノールで希釈し、続いて酢酸エチル(5mL)で抽出した。水層を3M塩酸塩水溶液でpH3~4まで酸性化し、酢酸エチル(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(5mL)で洗浄し、NaSO4(s)で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、白色固体として表題の化合物(130mg、HNMRからの純度90%、収率93.2%)を得た。LC-MS(ESI):R=1.239分、C1831の質量計算値369.2、m/z実測値370.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.08-3.85(m,2H),3.76-3.71(m,1H),3.49(d,J=14.4Hz,1H),3.28(d,J=14.0Hz,1H),3.22(d,J=9.2Hz,1H),3.02(d,J=9.6Hz,1H),2.97-2.64(m,3H),1.77-1.55(m,2H),1.46(s,9H),1.25(s,3H),1.24(s,3H),0.86(t,J=7.2Hz,3H).
中間体S2-A:(S*)-3-(8a-エチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸塩酸塩
酢酸エチル(4mL)中の4M塩酸塩中の(R*)-3-(7-(tert-ブトキシカルボニル)-8a-エチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸S2-3A(130mg、純度90%、0.317mmol)の溶液を、15℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、白色固体として表題の化合物(80mg、HNMRからの純度90%、収率74.3%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 3.71-3.64(m,1H),3.29-3.23(m,2H),3.20-3.12(m,2H),3.05-2.97(m,3H),2.79(d,J= 12.4Hz,1H),2.68-2.60(m,1H),2.00-1.91(m,1H),1.76-1.66(m,1H),1.09(s,3H),1.07(s,3H),0.78(t,J=7.2Hz,3H).
中間体S3-Aの調製
Figure 2022511819000026

中間体S3-2:1-ベンジル4-tert-ブチル2-ホルミル-2-メチルピペラジン-1,4-ジカルボキシレート
無水ジクロロメタン(50mL)中の無水ジメチルスルホキシド(1.20g、15.4mmol)の溶液に、-78℃で二塩化オキサリル(1.1mL、13.0mmol)を滴下した。-78℃の窒素雰囲気下で1.5時間撹拌した後で、無水ジクロロメタン(10mL)中の1-ベンジル4-tert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)-2-メチルピペラジン-1,4-ジカルボキシレートS3-1(900mg、純度90%、2.22mmol)の溶液を滴下した。混合物を-78℃で1.5時間撹拌し、続いてトリエチルアミン(3.1mL、22.2mmol)を添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。反応混合物を氷水(50mL)で希釈し、1M塩酸塩水溶液でpH6~7に中和した。その後に、混合物をジクロロメタン(50mL)で3回抽出し、合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で3回洗浄し、NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、淡黄色油として表題の化合物(694mg、HNMRからの純度90%、収率78%)を得た。LC-MS(ESI):R=1.73分、C1926の質量計算値362.2、m/z実測値363.0[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.36(s,1H),7.38-7.33(m,5H),5.14-5.06(m,2H),3.88-3.84(m,1H),3.76-3.63(m,1H),3.48-3.06(m,4H),1.39(s,9H),1.24(s,3H).
中間体S3-4:(trans)-tert-ブチル2-(4-(メトキシカルボニル)シクロヘキシル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレート
1,2-ジクロロエタン(20mL)中の1-ベンジル4-tert-ブチル2-ホルミル-2-メチルピペラジン-1,4-ジカルボキシレートS3-2(637mg、純度90%、1.58mmol)の溶液に、室温で(trans)-メチル4-アミノシクロヘキサンカルボキシレート塩酸塩S3-3(818mg、4.22mmol)及びトリエチルアミン(0.6mL、4.31mmol)を添加した。窒素保護しながら20分間撹拌した後、酢酸(447mg、7.44mmol)及び硫酸マグネシウム(2.5g、20.8mmol)を添加し、反応混合物を70℃で終夜撹拌した。続いてシアノ水素化ホウ素ナトリウム(637mg、10.1mmol)を添加し、混合物を70℃で終夜撹拌し続けた。反応混合物をジクロロメタン(30mL)及び水(80mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液(約10mL)でpHが8になるまで塩基性化した。水層をジクロロメタン(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSO4(s)で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残渣を得、これをC18カラムによって精製して(アセトニトリル:水水(water water)(+0.02%酢酸アンモニウム)=20%~95%)、白色固体として表題の化合物(383mg、純度96%、収率59%)を得た。LC-MS(ESI):R=1.58分、C2033の質量計算値395.2、m/z実測値340.1[M+H-56]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 3.88-3.65(m,2H),3.59(s,3H),3.51(d,J=3.2Hz,1H),3.47(d,J=2.8Hz,1H),3.09(d,J=8.8Hz,1H),3.02(d,J=8.8Hz,1H),2.85(td,J=13.2,3.6Hz,1H),2.29-2.17(m,1H),2.00-1.89(m,2H),1.69-1.57(m,2H),1.50-1.32(m,15H),1.21(s,3H).
中間体S3-4A及びS3-4B:(trans)-(R*)-tert-ブチル2-(4-(メトキシカルボニル)シクロヘキシル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレート、及び(trans)-(S*)-tert-ブチル2-(4-(メトキシカルボニル)シクロヘキシル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレート
(trans)-tert-ブチル2-(4-(メトキシカルボニル)シクロヘキシル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレートS3-4のラセミ混合物(300mg、純度96%、0.728mmol)を、キラル分取HPLCによって分離し(カラム:Chiralpak IF 5μm 20*250mm、移動相:MeOH:EtOH=50:50(13mL/分、温度:30℃、波長:214nmで))、黄色固体として表題の化合物S3-4A(107mg、NMRからの純度95%、収率35%、100%立体的に純粋)、及びS3-4B(80mg、NMRからの純度95%、収率26%、99.8%立体的に純粋)を得た。
化合物S3-4A:LC-MS(ESI):R=1.58分、C2033の質量計算値395.2、m/z実測値396.2[M+H]。キラル分析(カラム:Chiralpak IF 5μm 4.6*250mm;移動相:MeOH:EtOH=50:50(1mL/分;温度:30℃;波長:214nm、R=8.887分で))。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 3.87-3.64(m,2H),3.59(s,3H),3.51(d,J=3.2Hz,1H),3.48-3.47(m,1H),3.08(d,J=9.2Hz,1H),3.02(d,J=9.2Hz,1H),2.85(td,J=12.8,4.0Hz,1H),2.27-2.18(m,1H),2.01-1.88(m,2H),1.69-1.56(m,2H),1.47-1.43(m,3H),1.40-1.33(m,12H),1.21(s,3H).
化合物S3-4B:LC-MS(ESI):R=1.58分、C2033の質量計算値395.2、m/z実測値340.1[M+H-56]。キラル分析(カラム:Chiralpak IF 5μm 4.6*250mm;移動相:MeOH:EtOH=50:50(1mL/分;温度:30℃;波長:214nm、R=11.261分で))。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 3.87-3.64(m,2H),3.59(s,3H),3.51(d,J=3.2Hz,1H),3.48-3.47(m,1H),3.08(d,J=9.2Hz,1H),3.02(d,J=9.2Hz,1H),2.85(td,J=12.4,3.6Hz,1H),2.28-2.19(m,1H),2.01-1.90(m,2H),1.68-1.57(m,2H),1.49-1.44(m,3H),1.40-1.34(m,12H),1.21(s,3H).
中間体S3-A:(trans)-メチル4-((S*)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)シクロヘキサンカルボン酸塩酸塩
1,4-ジオキサン中6M塩酸塩(g)溶液(10mL)中の(trans)-(R*)-tert-ブチル2-(4-(メトキシカルボニル)シクロヘキシル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレートS3-4A(107mg、純度95%、0.257mmol)の溶液を室温で1時間撹拌し、続いて混合物を減圧下で濃縮して、黄色固体として化合物(86mg、純度94%、収率95%)を得た。LC-MS(ESI):R=0.219分、C1526ClNの質量計算値331.2、m/z実測値296.2[M+H-HCl]
中間体S4-Aの調製
Figure 2022511819000027

中間体S4-2:ベンジル4-tert-ブチル2-(((3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)アミノ)メチル)-2-メチルピペラジン-1,4-ジカルボキシレート
1,2-ジクロロエタン(5mL)中のエチル3-アミノ-2,2-ジメチルプロパノエート塩酸塩S4-1(500mg、1.38mmol)の溶液に、トリエチルアミン(209mg、2.07mmol)を添加した。20℃で10分間撹拌した後に、1-ベンジル4-tert-ブチル2-ホルミル-2-メチルピペラジン-1,4-ジカルボキシレートS3-2(375mg、2.07mmol)及び酢酸(3滴)を混合物に添加し、これを75℃で2時間撹拌し、続いてシアノ水素化ホウ素ナトリウム(260mg、4.14mmol)を添加した。得られた混合物を20℃で1.5時間撹拌し、濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得、これをC18カラムによって精製し(アセトニトリル:水=5%~100%)、黄色油として表題の化合物(400mg、H NMRからの純度90%、収率59%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.38-7.32(m,5H),5.11(s,2H),4.09(q,J=7.2Hz,2H),3.84(br s,1H),3.77-3.73(m,1H),3.63-3.56(m,1H),3.42-3.15(m,4H),2.67-2.59(m,3H),1.46(s,9H),1.31(s,3H),1.22(t,J=7.2Hz,3H),1.13-1.12(m,6H).
中間体S4-3:tert-ブチル 3-(((3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)アミノ)メチル)-3-メチルピペラジン-1-カルボキシレート
エタノール(10mL)中のベンジル4-tert-ブチル2-(((3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)アミノ)メチル)-2-メチルピペラジン-1,4-ジカルボキシレートS4-2(400mg、純度90%、0.810mmol)の溶液に10重量%の水酸化パラジウム-活性炭素(200mg)を添加した。50℃の水素雰囲気下(15psi)で3時間撹拌した後に、反応混合物を濾過して濃縮し、黄色油として表題の化合物(260mg、HNMRからの純度90%、収率90%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.10(q,J=7.2Hz,2H),3.36-3.30(m,2H),3.22-3.11(m,2H),2.79-2.74(m,3H),2.64-2.59(m,2H),2.47-2.44(m,1H),1.44(s,9H),1.23(t,J=7.2Hz,3H),1.13-1.16(m,6H),1.00(s,3H).
中間体S4-4:tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-メチル-3-チオキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレート
ジクロロメタン(1mL)中のトリホスゲン(126mg、0.730mmol)の溶液を、ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル3-(((3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)アミノ)メチル)-3-メチルピペラジン-1-カルボキシレートS4-3(260mg、純度90%、0.730mmol)とトリエチルアミン(221mg、2.19mmol)との混合物に添加した。混合物を30℃で1時間撹拌した。混合物を水(30mL)で希釈し、ジクロロメタン(30mL)で2回抽出し、合わせた有機層を水(100mL)で洗浄し、NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し(fittered)、減圧下で濃縮して残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して(石油エーテル:酢酸エチル=8:1)、茶色油として表題の化合物(160mg、H NMRからの純度90%、収率55%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.44-4.41(m,1H),4.16(q,J=7.2Hz,2H),4.01-3.79(m,4H),3.31-3.16(m,3H),2.91-2.70(m,2H),1.47(s,9H),1.33(s,3H),1.28-1.25(m,9H).
中間体S4-4A及びS4-4B:
(R*)-tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-メチル-3-チオキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレート、及び
(S*)-tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-メチル-3-チオキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレート
(tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-メチル-3-チオキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレートS4-4(140mg、0.350mmol)のラセミ混合物を、キラル分取SFCによって分離し(カラム:Chiralpak IG 5μm 20*250mm;移動相:CO:MeOH=80:20(50g/分;カラム温度:30℃;波長:230nmで))、黄色油として表題の化合物S4-4A(60mg、HNMRからの純度90%、収率43%、100%ee)、及びS4-4B(50mg、HNMRからの純度90%、収率36%、99.2%ee)を得た。
S4-4A:キラル分析(カラム:Chiralpak IG 5μm 4.6*250mm;移動相:CO:MeOH=80:20(3.0g/分;カラム温度:40℃;波長:230nm、背圧:100bar、R=2.25分で))。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.41-4.38(m,1H),4.14(t,J=6.8Hz,2H),3.98-3.83(m,4H),3.29-3.16(m,3H),2.81-2.67(m,2H),1.45(s,9H),1.28-1.23(m,12H).
S4-4B:キラル分析(カラム:Chiralpak IG 5μm 4.6*250mm;移動相:CO:MeOH=80:20(3.0g/分;カラム温度:40℃;波長:230nm、背圧:100bar、R=3.01分で))。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.42-4.39(m,1H),4.14(t,J=7.2Hz,2H),4.00-3.75(m,4H),3.40-3.20(m,3H),2.88-2.68(m,2H),1.45(s,9H),1.33-1.24(m,12H).
中間体S4-A:(R*)-3-(7-(tert-ブトキシカルボニル)-8a-メチル-3-チオキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸
水(1mL)中の水酸化ナトリウム(60mg、1.50mmol)の溶液に、メタノール(3mL)中の(R*)-tert-ブチル2-(3-エトキシ-2,2-ジメチル-3-オキソプロピル)-8a-メチル-3-チオキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-カルボキシレートS4-4A(60mg、純度90%、0.150mmol)の混合物を添加した。50℃で14時間撹拌した後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、真空下で(under vacuo)メタノールを除去した。残渣を1M塩酸塩水溶液でpH5~6まで酸性化し、酢酸エチル(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSO4(s)で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、黄色油として表題の化合物(45mg、純度97%、収率97%)を得た。LC-MS(ESI):R=1.290分、C1729Sの質量計算値371.2、m/z実測値372.2。
化合物1:3-(7-(((S)-5-(エトキシカルボニル)-6-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(チアゾール-2-イル)-3,6-ジヒドロピリミジン-4-イル)メチル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸
Figure 2022511819000028
化合物1:
3-(7-(((S)-5-(エトキシカルボニル)-6-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(チアゾール-2-イル)-3,6-ジヒドロピリミジン-4-イル)メチル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸(2つのジアステレオマーの混合物)
ジクロロメタン(3mL)中の2,2-ジメチル-3-(8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)プロパン酸塩酸塩S1(120mg、0.371mmol)の溶液に、トリエタノールアミン(276mg、1.85mmol)を添加した。40℃で30分間撹拌した後に、ジクロロメタン(2mL)中の(S)-エチル6-(ブロモメチル)-4-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレートH2-1A(170mg、純度95%、0.371mmol)の溶液を滴下した。40℃で16時間撹拌した後に、反応混合物を濃縮して、残渣を得て、これを分取HPLCによって精製し(カラム:waters Xbridge C18(5μm 19*150mm)、移動相A:水(0.1%トリフルオロ酢酸)、移動相B:アセトニトリル、UV:214nm、流速:15mL/分、勾配:15~60%(%B))、C18によって更に精製して(アセトニトリル:水(0.1%重炭酸アンモニウム)=20%~50%)、黄色固体として表題の化合物(59.8mg、収率26%)を得た。LC-MS(ESI):R=3.208分、C3037FNSの質量計算値612.3、m/z実測値613.2[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.00(d,J=3.2Hz,0.5H),7.96(d,J=2.8Hz,0.5H),7.93(d,J=3.2Hz,0.5H),7.92(d,J=3.2Hz,0.5H),7.21-7.15(m,1H),7.05-7.01(m,2H),5.89(s,0.5H),5.88(s,0.5H),4.00-3.88(m,3H),3.80(dd,J=16.4,4.0Hz,1H),3.63-3.55(m,1H),3.30(dd,J=14.0,4.0Hz,1H),3.18-3.00(m,4H),2.80-2.56(m,2H),2.45(s,3H),2.29(d,J=10.8Hz,0.5H),2.14-1.94(m,1.5H),1.51(s,1.5H),1.39(s,1.5H),1.07-1.02(m,9H).
化合物1B:
3-(7-(((S)-5-(エトキシカルボニル)-6-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(チアゾール-2-イル)-3,6-ジヒドロピリミジン-4-イル)メチル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸(単一のエナンチオマー)
Figure 2022511819000029

この化合物は、化合物1と同じ条件を用いてS1-A及びH2-1Aから調製した。LC-MS(ESI):R=3.556分、C3037FNSの質量計算値612.3、m/z実測値613.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.55(br s,1H),7.97(d,J=2.8Hz,1H),7.92(d,J=2.8Hz,1H),7.21-7.15(m,1H),7.06-7.01(m,2H),5.88(s,0.9H),5.75(s,0.1H),3.97(q,J=7.2Hz,2H),3.91(d,J=16.8Hz,1H),3.81(d,J=16.8Hz,1H),3.62(d,J=11.6Hz,1H),3.31(d,J=13.6Hz,1H),3.14-3.01(m,4H),2.80(d,J=9.6Hz,1H),2.59(d,J=11.2Hz,1H),2.45(s,1.5H),2.44(s,1.5H),2.14-2.04(m,2H),1.40(s,3H),1.08-1.02(m,9H).
化合物2A:
(S*)-3-(-7-(((R*)-6-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-(エトキシカルボニル)-2-(チアゾール-2-イル)-3,6-ジヒドロピリミジン-4-イル)メチル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸(単一のエナンチオマー)
Figure 2022511819000030

ジクロロメタン(3mL)中のS1-A(61mg、純度90%、0.188mmol)の懸濁液にトリエタノールアミン(117mg、0.784mmol)を添加した。その後、混合物を35℃に加温し、35℃でジクロロメタン(2mL)中のH1-1A(80mg、純度90%、0.157mmol)を添加した。続いて、混合物を35℃で16時間撹拌した。反応を水(5mL)で急冷し、0.5M塩酸塩水溶液でpHを5~6に酸性化させた。水相をジクロロメタン(10mL)で3回抽出し、続いて合わせた有機相をNaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得、これをC18カラムによって精製し(アセトニトリル:水(0.1%重炭酸アンモニウム)=35%~90%)、黄色固体として表題の生成物(92.0mg、純度99%、収率92%)を得た。LC-MS(ESI):R=3.572分、C2934ClFNSの質量計算値632.2、m/z実測値633.2[M+H]H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.90(d,J=3.2Hz,1H),7.72(d,J=3.2Hz,1H),7.31-7.22(m,2H),7.13(dt,J=8.8,1.6Hz,1H),6.21(s,1H),4.05-3.99(m,3H),3.82(d,J=17.2Hz,1H),3.76-3.72(m,1H),3.42(d,J=14.0Hz,1H),3.29-3.14(m,4H),2.87-2.84(m,1H),2.62(d,J=11.2Hz,1H),2.30-2.21(m,2H),1.53(s,3H),1.19(s,3H),1.17(s,3H),1.09(t,J=7.2Hz,3H).
化合物3A:
3-((S*)-7-(((R*)-6-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-(メトキシカルボニル)-2-(チアゾール-2-イル)-3,6-ジヒドロピリミジン-4-イル)メチル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸
Figure 2022511819000031

ジクロロメタン(20mL)中のS1-A(100mg、純度90%、0.308mmol)の溶液にトリエタノールアミン(368mg、2.47mmol)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、続いてH3-1A(220mg、純度90%、0.405mmol)を添加した。40℃の窒素雰囲気下で2.5時間撹拌した後で、続いて室温で終夜撹拌した。混合物を水(50mL)で希釈し、これをジクロロメタン(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をC18カラムによって精製し(アセトニトリル:水(0.1%重炭酸アンモニウム)=05%~70%)、黄色固体として表題の化合物(90.2mg、純度99.7%、収率44%)を得た。LC-MS(ESI):R=3.285分、C2832BrFNSの質量計算値662.1、m/z実測値663.2[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.82-9.29(m,1H),7.98(d,J=3.2Hz,1H),7.93(d,J=3.2Hz,1H),7.56(dd,J=8.4Hz,2.4Hz,1H),7.40-7.36(m,1H),7.24-7.19(m,1H),6.01(s,1H),3.88(d,J=16.8Hz,1H),3.80(d,J=17.2Hz,1H),3.63-3.60(m,1H),3.51(s,3H),3.30(d,J=14Hz,1H),3.13-3.07(m,3H),3.05-3.01(m,1H),2.81-2.79(m,1H),2.59(d,J=10.8Hz,1H),2.16-2.05(m,2H),1.41(s,3H),1.07(s,3H),1.06(s,3H).
化合物4B:
3-((S*)-7-(((S)-5-(エトキシカルボニル)-6-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(チアゾール-2-イル)-3,6-ジヒドロピリミジン-4-イル)メチル)-8a-エチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸
Figure 2022511819000032

ジクロロメタン(3mL)中の(S*)-3-(8a-エチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸塩酸塩S2-A(80mg、純度90%、0.235mmol)の溶液に、トリエタノールアミン(176mg、1.18mmol)を添加した。40℃で30分間撹拌した後に、ジクロロメタン(2mL)中の(S)-エチル6-(ブロモメチル)-4-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレートH2-1A(116mg、純度90%、0.238mmol)の溶液を滴下した。40℃で16時間撹拌した後に、反応混合物を濃縮して、残渣を得て、これを分取HPLCによって精製し(カラム:Waters Xbridge C18(5μm 19*150mm)、移動相A:水(0.1%重炭酸アンモニウム)、移動相B:アセトニトリル、UV:214nm、流速:15mL/分、勾配:05~70%(%B))、黄色固体として表題の化合物(75.6mg、純度99.0%、収率50.7%)を得た。LC-MS(ESI):R=3.489分、C3139FNSの質量計算値626.3、m/z実測値627.2[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.52(br s,1H),7.98(d,J=3.2Hz,1H),7.93(d,J=3.2Hz,1H),7.24-7.15(m,1H),7.06-7.01(m,2H),5.88(s,0.9H),5.75(s,0.1H),4.00-3.95(m,3H),3.77(d,J=16.4Hz,1H),3.64(d,J=12.0Hz,1H),3.29(d,J=13.6Hz,1H),3.15(d,J=13.6Hz,1H),3.08(d,J=9.2Hz,1H),3.03-2.91(m,2H),2.80(d,J=10.0Hz,1H),2.61(d,J=11.6Hz,1H),2.45(s,3H),2.13-2.04(m,2H),1.96-1.89(m,1H),1.78-1.69(m,1H),1.07-1.03(m,9H),0.60(t,J=7.2Hz,3H).
化合物5A:
(trans)-4-((S)-7-(((S*)-5-(エトキシカルボニル)-6-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(チアゾール-2-イル)-3,6-ジヒドロピリミジン-4-イル)メチル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)シクロヘキサンカルボン酸
Figure 2022511819000033
中間体5A-1:
(trans)-(S)-エチル4-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-6-(((S*)-2-(4-(メトキシカルボニル)シクロヘキシル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-イル)メチル)-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレート
ジクロロメタン(10mL)中の(trans)-メチル4-((S*)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)シクロヘキサンカルボキシレート塩酸塩S3-A(75mg、純度94%、0.21mmol)の溶液に、室温でトリエタノールアミン(153mg、1.03mmol)を添加した。40℃の窒素雰囲気下で15分間撹拌した後、40℃で(S)-エチル6-(ブロモメチル)-4-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレートH2-1A(100mg、純度90%、0.205mmol)を添加した。室温の窒素雰囲気下で12時間撹拌した後、混合物をジクロロメタン(30mL)及び水(30mL)で希釈した。水層をジクロロメタン(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSO4(s)で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残渣を得、これをC18カラムによって精製して(アセトニトリル:水(0.1%重炭酸アンモニウム)=20%~95%)、黄色固体として表題の化合物(122mg、NMRからの純度95%、収率86%)を得た。LC-MS(ESI):R=1.826分、C3341FNSの質量計算値652.2、m/z実測値653.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.54(s,1H),7.98-7.93(m,2H),7.21-7.15(m,1H),7.05-7.03(m,2H),5.87(s,1H),4.11-3.95(m,3H),3.94-3.77(m,1H),3.66-3.57(m,4H),3.54-3.46(m,1H),3.07-2.95(m,3H),2.79-2.64(m,2H),2.44(s,3H),2.24-2.11(m,2H),2.08-1.95(m,3H),1.66-1.56(m,2H),1.51-1.31(m,7H),1.06-1.02(m,3H).
化合物5A:
(trans)-4-((S)-7-(((S*)-5-(エトキシカルボニル)-6-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(チアゾール-2-イル)-3,6-ジヒドロピリミジン-4-イル)メチル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)シクロヘキサンカルボン酸
テトラヒドロフラン(10mL)及び水(10mL)中の(trans)-(S)-エチル4-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-6-((S*)-2-(4-(メトキシカルボニル)シクロヘキシル)-8a-メチル-3-オキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7(1H)-イル)メチル)-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレート5A-1(122mg、純度95%、0.178mmol)の溶液に、室温で水酸化リチウム一水和物(80mg、1.9mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、混合物を1M塩酸塩水溶液(約3mL)でpH1~2まで酸性化させた。水層を酢酸エチル(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSO4(s)で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残渣を得、これをC18カラムによって精製して(アセトニトリル:水(0.1%重炭酸アンモニウム)=20%~95%)、黄色固体として表題の化合物(80mg、純度99.8%、収率70%)を得た。LC-MS(ESI):R=3.717分、C3239FNSの質量計算値638.2、m/z実測値639.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.55(br s,1H),7.98(s,0.1H),7.96(d,J=3.2Hz,1H),7.91(d,J=3.2Hz,0.9H),7.20-7.14(m,1H),7.04-7.00(m,2H),5.89(s,1H),3.95(q,J=6.8Hz,2H),3.90(d,J=16.4Hz,1H),3.78(d,J=16.4Hz,1H),3.62-3.59(m,1H),3.53-3.46(m,1H),3.06-2.99(m,2H),2.95(d,J=8.8Hz,1H),2.76(d,J=10.0Hz,1H),2.54(d,J=11.2Hz,1H),2.43(d,J=1.6Hz,3H),2.11-2.03(m,3H),1.91-1.85(m,2H),1.67-1.52(m,2H),1.42-1.30(m,7H),1.03(t,J=6.8Hz,3H).
化合物6A:
3-((R*)-7-(((S)-5-(エトキシカルボニル)-6-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(チアゾール-2-イル)-3,6-ジヒドロピリミジン-4-イル)メチル)-8a-メチル-3-チオキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸
Figure 2022511819000034

酢酸エチル(4mL、16mmol)中4M塩酸塩中の(R*)-3-(7-(tert-ブトキシカルボニル)-8a-メチル-3-チオキソヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2(3H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン酸S4-A(45mg、純度97%、0.12mmol)を、20℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮して残渣を得、これをテトラヒドロフラン(5mL)中で希釈し、続いてトリエチルアミン(39mg、0.38mmol)を添加した。20℃で0.5時間撹拌した後、(S)-エチル6-(ブロモメチル)-4-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-2-(チアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロピリミジン-5-カルボキシレートH2-1A(43mg、純度95%、0.098mmol)を混合物に添加した。40℃で3時間撹拌した後、混合物を20℃で14時間撹拌し、続いて0.01M塩酸塩水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をC18カラムによって精製し(アセトニトリル:水(0.1%重炭酸アンモニウム)=45%~50%)、黄色固体として表題の化合物(9.3mg、純度99.3%、収率15%)を得た。LC-MS(ESI):R=3.810分、C3037FNの質量計算値628.2、m/z実測値629.3。H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.91(d,J=3.2Hz,1H),7.72(d,J=3.2Hz,1H),7.19-7.10(m,2H),6.96-6.92(m,1H),5.98(s,1H),4.49-4.45(m,1H),4.09-4.03(m,3H),3.93-3.82(m,3H),3.51-3.39(m,3H),2.95-2.92(m,1H),2.74-2.71(m,1H),2.52(s,3H),2.42-2.38(m,1H),2.36-2.27(m,1H),1.59(s,3H),1.19-1.12(m,9H).
実施例1:HepG2.2.15細胞における抗ウイルスアッセイ
材料及び設備
1)細胞株
HepG2.2.15(HepG2.2.15細胞株は、Sells,Chen,and Acs 1987(Proc.Natl.Acad.Sci.USA84:1005-1009)に記載されているように、HepG2細胞株のトランスフェクションによって生成することができ、HepG2細胞株は、ATCC(登録商標)から番号HB-8065(商標)で入手可能である)。
2)試薬
DMEM/F12(INVITROGEN-11330032)
FBS(GIBCO-10099-141)
ジメチルスルホキシド(DMSO)(SIGMA-D2650)
ペニシリン-ストレプトマイシン溶液(HYCLONE-SV30010)
NEAA(INVITROGEN-1114050)
L-グルタミン(INVITROGEN-25030081)
Geneticin選択用抗生物質(G418、500mg/ml)(INVITROGEN-10131027)
トリプシナーゼ消化液(INVITROGEN-25300062)
CCK8(BIOLOTE-35004)
QIAamp 96 DNA Bloodキット(12)(QIAGEN-51162)
ファストスタートユニバーサルプローブマストミックス(ROCHE-04914058001)
3)消耗品
96ウェル細胞培養プレート(COSTAR-3599)
Micro Amp Optical 96ウェル反応プレート(APPLIED BIOSYSTEMS-4306737)
Micro Amp Optical 384ウェル反応プレート(APPLIED BIOSYSTEMS)
4)設備
プレートリーダー(MOLECULAR DEVICES,SPECTRAMAX M2e)
遠心分離器(BECKMAN,ALLEGRA-X15R)
リアルタイムPCRシステム(APPLIED BIOSYSTEMS,QUANTSTUDIO 6)
リアルタイムPCRシステム(APPLIED BIOSYSTEMS,7900HT)
方法
1)抗HBV活性及び細胞毒性の判定
HepG2.2.15細胞を2%FBS培養培地中の96ウェルプレートに、HBV阻害活性及び細胞毒性の判定のためにそれぞれ40,000細胞/ウェル及び5,000細胞/ウェルの密度で播種した。37℃、5%CO2で終夜インキュベートした後、化合物を含有する培地で細胞を6日間処理し、培地及び化合物を3日間の処理後に交換した。各化合物を8つの異なる濃度での1:3段階希釈で3重に試験した。化合物の最高濃度は、抗HBV活性アッセイの場合は10uM又は1uMであり、細胞毒性判定の場合は100uMであった。
細胞生存度はCCK-8アッセイによって判定した。6日間の化合物処理の後、細胞毒性アッセイプレートの各ウェルに20μLのCCK-8試薬を添加した。細胞プレートを、37℃、5%CO2で2.5時間インキュベートした。基準として450nm波長の吸光度及び630nm波長の吸光度を測定した。
化合物によって誘起されたHBV DNAレベルの変化を、定量的リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(qPCR)によって評価した。要約すると、培養培地中のHBV DNAを、手引書に従いQIAamp 96 DNA Bloodキットを用いて抽出し、続いて下記の表1中におけるプライマー及びプローブを用いてリアルタイムPCRアッセイにより定量した。
Figure 2022511819000035
2)データ解析
EC50及びCC50値は、GRAPHPAD PRISMソフトウェアによって計算する。DMSO対照のCV%が15%未満であり、基準化合物が期待される活性又は細胞毒性を示す場合、このバッチの実験のデータは適格であると見なされる。
結果 下記の表2を参照されたい。
Figure 2022511819000036

Claims (22)

  1. その重水素化異性体、立体異性体、若しくは互変異性形態、又はその薬学的に許容可能な塩を含む、式(I)の化合物であって、
    Figure 2022511819000037

    式中、
    、R、及びRは、独立してH、ハロゲン、及びC1~4アルキルからなる群から選択され、
    はC1~4アルキルであり、
    は、フッ素及びC1~3アルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意選択的に置換されるチアゾリル又はピリジルであり、
    は、OH及びCNからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されるC1~4アルキルであり、
    mは1であり、
    rは1であり、
    nは0又は1の整数であり、
    XはC(=O)、C(=S)、又はSOであり、
    YはNRであり、
    は、H、-C1~6アルキル、-C1~6アルキル-R、-C1~6アルコキシ-C1~6アルキル-R、-(CH-C(R1112)-R、及び-(CH-Q-Rからなる群から選択され、
    は、-C1~6アルキル、-COOH、-C(=O)NHS(=O)-C1~6アルキル、テトラゾリル、及びカルボン酸生物学的等価体からなる群から選択され、
    11及びR12は、これらが結合している炭素原子と共に、任意選択的にヘテロ原子を含有する3~7員の飽和環を形成し、前記ヘテロ原子はRで置換された酸素又は窒素であり、
    Qは、アリール、ヘテロアリール、及び任意選択的にヘテロ原子を含有する3~7員の飽和環からなる群から選択され、前記ヘテロ原子はRで置換された酸素又は窒素であり、
    は、H、C1~6アルキル、又はC1~6アルコキシ-C1~6アルキルであり、
    pは、0、1、2、又は3の整数であり、
    ZはCH又はC(=O)である、化合物。
  2. 前記カルボン酸生物学的等価体は、-P(=O)(OH)、-C(=O)NHOH、C(=O)NHCN、1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン、及び3-ヒドロキシ-4-メチルシクロブタ-3-エン-1,2-ジオンからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. はメチル又はエチルである、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. はチアゾリルである、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. XはC(=O)である、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. はC1~6アルキルである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. mは1であり、nは0であり、rは1である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. ZはCHである、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. は、-COOHで置換されたC1~6アルキルである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. は(CH-Q-COHである、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. Qはフェニルである、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物。
  12. QはC3~6シクロアルキルである、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物。
  13. Qは酸素を含有する3~6飽和員環である、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物。
  14. Figure 2022511819000038

    Figure 2022511819000039

    Figure 2022511819000040

    Figure 2022511819000041

    Figure 2022511819000042

    Figure 2022511819000043

    の式を有する化合物からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  15. 請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物を含み、少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体を更に含む、医薬組成物。
  16. 薬剤として使用するための、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物若しくは薬学的に許容可能な塩、又は請求項15に記載の医薬組成物。
  17. HBV感染又はHBV誘導性疾患の予防又は治療を必要とする哺乳動物における前記HBV感染又はHBV誘導性疾患の予防又は治療に使用するための、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物若しくは薬学的に許容可能な塩、又は請求項15に記載の医薬組成物。
  18. 慢性B型肝炎の予防又は治療に使用するための、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物若しくは薬学的に許容可能な塩、又は請求項15に記載の医薬組成物。
  19. HBV感染又はHBV誘導性疾患の予防又は治療を必要とする哺乳動物における前記HBV感染又はHBV誘導性疾患の予防又は治療において、同時に、個別に、又は順次使用するために組み合わせ製剤として第1の化合物及び第2の化合物を含む生成物であって、前記第1の化合物は前記第2の化合物とは異なり、前記第1の化合物は、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物若しくは薬学的に許容可能な塩、又は請求項15に記載の医薬組成物であり、前記第2の化合物は、HBV複合薬、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、免疫調節剤、トール様(TLR)受容体調節剤、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、B型肝炎表面抗原(HbsAg)阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤、シクロヒリン阻害剤、HBVウイルス侵入阻害剤、アンチセンスオリゴヌクレオチド標的化ウイルスmRNA、短鎖干渉性RNA(siRNA)及びddRNAiエンドヌクレアーゼ調節剤、リボヌクレオチド還元酵素阻害剤、HBV E抗原阻害剤、共有結合閉環状DNA(cccDNA)阻害剤、ファーンソイドX受容体アゴニスト、HBV抗体、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質調節剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1刺激剤、NOD2刺激剤、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(P13K)阻害剤、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)経路阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、組換えチモシンアルファ-1、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤、KDM阻害剤、HBV複製阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、並びに抗HBV薬からなる群から選択される、別のHBV阻害剤である、生成物。
  20. a.
    Figure 2022511819000044

    である、式(II)のアルデヒド、
    Figure 2022511819000045

    である、式(III)のアセトアセテート、
    及び
    Figure 2022511819000046

    である、式(IV)のアミジンを、
    好ましくはNaOAcである塩基の存在下で縮合して、式(I-1):
    Figure 2022511819000047

    の化合物を形成する工程と、
    b.臭素化剤が好ましくはN-ブロモスクシンイミドである、式(I-1)の化合物を臭素化して、
    Figure 2022511819000048

    である、式(I-2)の化合物を形成する工程と、
    c.式(I-2)の化合物を、
    Figure 2022511819000049

    である式(V)の化合物と、
    好ましくはトリエタノールアミンである塩基の存在下でカップリングして、式(I)の化合物を形成する工程と、を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物を調製するためのプロセス。
  21. その任意の塩を含む、
    Figure 2022511819000050

    の構造を有する化合物。
  22. その任意の塩を含む、
    Figure 2022511819000051

    の構造を有する化合物。
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