JP2022502588A - 回転可能な建物における液体伝達のためのシステム - Google Patents

回転可能な建物における液体伝達のためのシステム Download PDF

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Abstract

建物(4)の固定コア(2)と回転可能な階(3)との間で液体を伝達するためのシステム(1)は、環状のバッファダクト(6)を備える。バッファダクト(6)は、環状の下部ダクト部(7)と、下部ダクト部7と液体で連絡し上から配置される上部ダクト部(8)とを備える。上部ダクト部(8)は、バッファダクト(6)の円周方向の長さ全体に沿って延びる少なくとも1つの境界領域(9)を介して下部ダクト部(7)とスライドして係合する。下部ダクト部(7)と上部ダクト部(8)はそれぞれ、固定コア(2)と回転可能な階(3)に固定され、又はその逆であり、その結果、コア(2)に対して階(3)が回転すると、下部ダクト部(7)及び上部ダクト部(8)は互いに対して回転する。

Description

本発明は、建物の固定コアと回転可能な階との間で液体(例えば、きれいな水と廃水)を伝達するためのシステムに関し、建物において、回転可能な階は、固定コアの周りに円周方向に形成され、固定コアに対して回転可能である。本明細書では以下、「液体」という用語は、「液体シール」、「シール液体」、及び「フラッシング液体」という用語を除いて、上記の伝達を必要とする液体又は半液体の物質として解釈される。「液体シール」、「シール液体」、及び「フラッシング液体」という用語の意味は、明細書において明確にされる。
望ましい眺めを提供するアパート又はホテルのスイートルームの特徴は、その商品性(市場性)及び経済的価値を決定する。さらに、外観及び形状を変更する機能は、潜在的なクライアント及び/又は投資家にとって、住宅及び/又は商業(例えば、ホテル、会議など)の建物の魅力を大幅に高めることができる。さらに、多層建物の個々の階を、階の露出(例えば、日光、影に対して)、又は、外部インフラストラクチャ(施設)へのアクセスを意図的に変更するために、再配置する機能は、エネルギー節約の目的で、又は、民間、産業、若しくは軍事利用において特定の要件を満たすために、必要になり得る。
回転可能な建物の既知の例は、多くの場合1階建て又は最上階のみ回転可能で、ユーザに変化する眺めを提供する施設である、展望台やレストランである。そのような構造物の例が、例えば、米国特許第3905166号、米国特許第6742308号、米国特許第841468号に示されている。
回転可能な建物のさらなる例は、選択的な360°眺められる機能と単層の個別の又は独立した回転とを備える多層集合住宅又はホテルである。そのような建物の例が、例えば、米国特許出願公開第2009/205264A1号、米国特許出願公開第2006/0248808A1号に示されている。
既知の回転可能な多層建物には、共通して、高い建設及び運用コストの原因となる特定の欠点及び重大な側面があり、投資家による完全に信頼できる運用及びその受け入れを妨げる。この重要な側面の1つは、固定支持構造と回転可能な階との間でサービス(電気、データ、きれいな水、廃水など)を確実に分配、伝達することである。別の1つの重要な側面は、建物の数十年の耐用年数にわたって、階の回転可能なサポート及び回転機能の構造的な信頼性及び保守を確実にすることである。
互いに対して動いている要素間で電気及び他の信号の信頼性の高い伝達を確実にする既知の方法があり(基本的に、列車、望遠鏡、操縦ハンドルなどに存在する技術を介して)、著者による継続中の特許出願では上述の構造的信頼性を確保するための効率的な方法を説明するが、本発明は、互いに対して動いている要素間でのきれいな水及び廃水の分配及び伝達を確実にするための信頼性の高い効率的な方法を説明する。
液体を伝達するためのそのようなシステムの上記説明は、シール要素の構造及び構成を実際に開示することなく、又は、シール要素を流体密封及び流体圧力耐性ガスケットとして定義することによって、固定部分と回転可能部分との間の境界部のシール要素に言及している。概して、本発明の著者は、この非常に特定の用途の場合、適切なシール要素が液体伝達の正しい機能にとって重要であるので、シール要素の性質に関する特定の詳細を提供できないことは、大きな欠点であると考えている。詳細には、ガスケットは、幾つかの理由から、例えば直径20メートルのコアから独立して片持ち梁で支えられた複数の階の場合、液体伝達システムのシール(密封)には適合しない。第一に、境界部がかなり長いこと(コアの周囲で60メートル超)を考えると、流体密封ガスケットは過度の摩擦を生じさせて、コアに対して階を回転させるために許容できないほど高いエネルギーを消費することになる。第二に、ガスケットが非常に長いと、最初の床の動きでスティックスリップ現象が発生し、建物の居住者が速度の変化を不快に感じる可能性がある。第三に、流体密封ガスケットは、階の輪郭(プロファイル)のために全体として流体密封ガスケットを交換できないということもあるので、保守が非常に複雑になる。流体密封ガスケットは、その直径の約2倍に伸ばされ、建物の外部で縦に丸められ、適切な高さで所定の場所に収まる必要があるが、いずれも実現可能な選択肢ではない。したがって、故障した場合は、損傷したガスケット部分を取り外す必要があり、新しいガスケット部分を残りのガスケットに溶接する必要がある。これにより、ガスケットの周囲全体の品質が不均一になり、最終的には長期的にはシール能力が低下する。さらに、そのようなガスケットの修理は、許容できないほど長いダウンタイムをもたらすことになり、その間、建物の居住者は継続的な液体の伝達の恩恵を受けないであろう。
国際出願公開第2007/148192号には、固定コアに固定され、周囲全体に部分的な開口部を有するトロイダル(環状の)パイプが記載されている。これは、本発明のきれいな水の伝達システムの実施形態に関連して説明される種類のセルフシールブラシに挿入され、それと協働する、はるかに効率的な縦配向固定管を有する可能性を排除する。
国際出願公開第2007/148192号にはまた、回転可能なフロア(床)に固定され、トロイダル固定パイプにおける開口部に密封的に接続されたパイプが記載されている。これは、建物の固定部分と回転可能な部分との間で液体が交換される位置から離れた場所にシール又は境界領域を配置する可能性を排除する。シールガスケットと伝達される液体とが近接したり直接接触したりすると、ガスケットが腐食し、ガスケットの水密性が損なわれる可能性がある。
本発明の以下の説明から明らかなように、シール又は境界部が、液体の交換の位置から及び交換された液体から、好ましくは液面よりも高い縦位置で離れていることがはるかに効率的であり、これにより、漏れのリスクを大幅に低減する。これは、本発明の重要な特徴である。
国際出願公開第2007/148192号は、図において、例えば図13において、シール要素が、上述のガスケットの全ての欠点を有するガスケットであることを示す。
国際出願公開第2007/148192号にはまた、互いに滑り込む固定パイプ及び移動パイプが記載されている。これは、例えば地震などの極端な条件下では特に、非常に壊れやすい構成であることが分かる。本発明の以下の説明から明らかなように、互いに対して相対的に動いている要素は、それらのうちの一方が他方の内側にあるように構成する必要はない。
国際出願公開第2007/148192号にはまた、所定の位置のみで液体を交換するためにその所定の位置に配置された、固定建物部品と回転する建物部品との間の複数の接続境界部を使用する解決方法が記載されている。これにより、フロアは、液体の交換のために接続取り付け具が自動的に接続できる位置で、フロアの回転を停止する。第一に、このような自動的にトリガされる接続には、必然的に追加のエネルギーと高レベルの保守が必要になる。第二に、フロアの回転が予期せず停止した場合、例えば電気モータなど一般的な回転付与装置の故障による場合など、接続取り付け具が互いに対応していない可能性があり、これにより、液体の伝達が妨げられる。このような設計は、居住者の快適さは言うまでもなく、火災安全要件を満たさない可能性がある。
最後に、国際出願公開第2007/148192号には、コアに接続されたフレキシブル(可撓性)パイプを含むシステムが記載されており、フレキシブルパイプの「外端」(例えば、そのノズル)は、液体が交換され得る接続点にフレキシブルパイプの外端を対応させるために、モータによって円周レールに沿って移動される。フレキシブルパイプは、接続点の回転により完全に伸ばされると、回転フロアから切り離され、同じ回転フロアに接続された他のそのようなフレキシブルパイプが、液体を交換する継続的な能力を保証する。このような絶えず移動、接続、切断するフレキシブルパイプの「外端」は、追加のエネルギーと高レベルの保守を必要とするので、エネルギー効率が悪く、故障し易くなる。さらに、このような高精度のメカニズムでは、ハードウェアと基盤となるソフトウェアとの両方が完璧に機能する必要がある。これは、一時的ではあっても、障害が発生すると、任意の種類の液体(例えば、廃水など)の漏れ、流出、又は出水が発生する可能性があるためである。
米国特許公報第7107725号には、中心軸を中心に回転可能な回転する建物に公共設備(ガス、水)を供給するためのスイベルジョイント装置が記載されている。記載されているきれいな水の伝達システムは、必然的に、水が常に圧力下にあることを必要とし、これにより、上記のように、シール要素に望ましくない荷重(張り)を与える。米国特許公報第7107725号の図1〜図8に示される第1の実施形態には、複数のチャンバを介した液体の水平交換が記載され、一方、米国特許公報第7107725号の図10〜図13に示される第2の実施形態には、第1の実施形態の概念と概ね類似する概念の、複数のチャンバを介した液体の縦交換が記載されている。第2の実施形態は、シール要素の故障に続く液体混合のリスクを低減するのでより効率的であるように見えるが、両方の実施形態は、チャンバをシールするためのガスケットを必要とし、これは上述の理由のために非効率的な解決方法である。さらに、米国特許公報第7107725号では、漏れの可能性を検出するために、隣接する液体伝達チャンバの各対の間にセンサチャンバを必要とする。本発明は、漏れが発生すると漏れを検出する代わりに、漏れを防止するためのセンサの使用を説明する。これは、より合理的で効率的なアプローチである。
米国特許公報第7107725号には、きれいな水及び廃水が互いに非常に近くで伝達され、おそらくガスケットによってのみ分離されるシステムが記載されている。摩擦によるガスケットの最終的な故障が、建物のきれいな水の消費者に不快な結果をもたらす可能性がある。本発明は、きれいな水及び廃水を伝達する要素が、回転可能な階に対して異なる位置に位置する独立した装置であり、これにより、きれいな水と廃水が混合するおそれを排除するシステムを説明する。
本発明は、従来技術に記載されたいずれの解決方法よりも、固定の建築部品から回転可能な建築部品に又はその逆に液体を伝達するための著しくより効率的な解決方法を説明する。
本発明の目的は、漏れ及びシステム障害の検出ではなく、それらの予防に焦点を当てることである。
本発明は、伝達される液体が混合するおそれは言うまでもなく、伝達される液体が漏れるおそれを大幅に低減し、これにより、壊滅的な状況下を除いて、混合、漏れなどの発生を効率的に不可能にする。
本発明の主要な特徴は、静止した建物部分のきれいな水の供給ラインと回転可能な建物部分のきれいな水の受け取りラインとの間に、大気圧の空気と連絡するバッファ空間を設け、これにより、静止した建物部分から回転可能な建物部分への水の伝達中、水を大気圧に維持することである。
同様に、回転可能な建物部分の廃水の供給ラインと静止した建物部分の廃水の受け取りラインとの間には、大気圧の空気と連絡するバッファ空間があり、これにより、伝達される廃水を大気圧に維持する。きれいな水と廃水との両方について、又は伝達される必要がある可能性のある他の液体について、大気圧でのバッファ空間の目的は、例えば縦方向の距離で、静止した建物部分と回転可能な建物部分との間の公開領域から伝達された液体を分離できるようにし、これにより、漏れのない耐圧ガスケットの必要性を排除し、摩擦抵抗を低減し、したがって、回転を与えるために必要なエネルギーを低減し、漏れのおそれを大幅に低減することである。
きれいな水に関して、幾つかの従来技術の解決方法は、水が常に圧力下に保たれている場合にのみ機能することができたが、この要件を明確に述べていなかった。大気圧でのバッファはこの制約を排除し、これにより、上記のとおり、漏れのおそれを大幅に低減する。廃水に関して、本発明の著者は、いわゆる灰色及び黒色の廃水を排出するための信頼性の高い効率的な方法を提供する先行技術を認識しておらず、代わりに、これは、本発明のさらなる目的である。
本発明のこれら及び他の態様及び利点は、本発明の実施形態を説明する添付の図及びその説明から明らかにされ、上記の本発明の概略的な説明及び以下に示す実施形態は、本発明の原理を説明するのに役立つ。
添付の図面において、本発明の例示的な非限定的な実施形態を示す。
本発明の一実施形態の液体伝達システムのバッファダクトの平面図である。 本発明の一実施形態の液体伝達システムのバッファダクトの底面図である。 本発明の一実施形態の液体伝達システムのバッファダクトの斜視図である。 バッファダクトが略矩形形状を有する、図3のバッファダクトの縦(鉛直)断面図である。 バッファダクトが別の形状を有する、図3のバッファダクトの縦(鉛直)断面図である。 バッファダクトが別の形状を有する、図3のバッファダクトの縦(鉛直)断面図である。 上部ダクト部がコアの延長として形成されている、図3のバッファダクトの縦(鉛直)断面図である。 本発明のさらなる一実施形態の液体伝達システムのバッファダクトの斜視図である。 上部ダクト部によって現在係合されてている部分(縦パイプ)でのみ開く、下部ダクト部と上部ダクト部との間の境界領域を示し、図5のバッファダクトの縦断面図である。 下部ダクト部と上部ダクト部との間の境界領域が、上部ダクト部によって現在係合されていない部分に沿って閉じられている。図6のバッファダクトの詳細を示す。 一実施形態のバッファダクトの側方下部の縦断面図である。 液体入口ポートの位置での図3のバッファダクトの縦断面図である。 液体出口ポートの位置での図3のバッファダクトの概略縦断面図であり、液体出口ポートから液体がポンプに伝達され、例えば家庭用飲料水の場合などにポンプに使用圧力を供給することができる。 例えば家庭廃水など、液体が重力によって排出される液体出口ポートの位置での図3のバッファダクトの概略縦断面図である。 例えば家庭の「灰色」及び「黒色」の廃水など、2つの液体が重力によって別々に排出されるダブルトランスミッション(二重伝達)チャンバを備える図3のバッファダクトの概略縦断面図である。 建物の固定コアと回転可能な階との間の液体伝達システムにおける回転可能なバッファダクト部と固定されたバッファダクト部との間の相対的な動きを概略的に示す。 本発明の実施形態の上部バッファダクト部と下部バッファダクト部との間のブラシでシールされた/カバーされた/閉じられた境界領域の断面図を示す。 本発明の実施形態の上部バッファダクトと下部バッファダクトとの間の液体シール(密封)された境界領域の断面図を示す。 本発明の一実施形態の液体シールされたバッファダクトの縦断面図である。 図16Aのバッファダクトの斜視図である。 本発明のさらなる一実施形態の液体シールされたバッファダクトの縦断面図である。 本発明のさらなる一実施形態の液体シールされたバッファダクトの縦断面図である。 本発明の例示的な一実施形態の、建物の固定コアの周りに配置された可変高さのバッファダクト、好ましくは廃水のバッファダクトの概略側面図である。 本発明のさらなる一実施形態の、建物の固定コアの周りに配置された可変高さのバッファダクト、好ましくは廃水のバッファダクトの概略側面図である。 図4Dに示す実施形態に沿う、きれいな水を伝達するためのバッファダクトの真上に配置された、図17Aに示す実施形態に沿う、廃水を伝達するためのバッファダクトの縦断面図である。廃水のバッファダクトを介して廃水が排出される階は、きれいな水のバッファダクトを介してきれいな水が供給される階の真上に位置する。 図19Aに示す廃水のバッファダクト及びきれいな水のバッファダクトの縦断面図であり、きれいな水のバッファダクトは、廃水のバッファダクトよりもコアからの半径方向の距離が大きい位置にある。 図19Aに示す廃水のバッファダクト及びきれいな水のバッファダクトの縦断面図であり、きれいな水のバッファダクトは、廃水のバッファダクトよりもコアからの半径方向の距離が小さい位置にある。 廃水伝達チャンバの局所的に最も高い位置の1つにある、図19Bに示す廃水のバッファダクト及びきれいな水のバッファダクトの縦断面図である。 廃水伝達チャンバの局所的に最も低い位置の1つにある、図19Bに示す廃水のバッファダクト及びきれいな水のバッファダクトの縦断面図である。 縦断面図において、例えば、液体シールの桶部の底部の最小高さの位置、伝達チャンバの底部の最大高さの位置の近くなどでの、底部からの排出による、バッファダクトの液体シールからのシールしている液体の排出を示す。 縦断面図において、例えば、伝達チャンバの底部の最大高さの近く又はその位置での、流出による、バッファダクトの液体シールからのシールしている液体の排出を示す。 可変高さの液体シールの桶部の底部及び可変高さの伝達チャンバの底部の部分に沿ったシール液体の流れ及び排出スキームを示す。 液体シールの流出の壁部が存在する場合の、可変高さの伝達チャンバの底部の部分に沿ったシール液体の流れ及び排出スキームを示す。 側面図において、回転可能な建物の回転可能な階と固定コアとの間のきれいな水のバッファダクト(図3に示す種類)の接続を示し、バッファダクトは回転可能な階の下に配置されている。 側面図において、回転可能な建物の回転可能な階と固定コアとの間の廃水のバッファダクト(図3に示す種類)の接続を示し、バッファダクトは回転可能な階の下に配置されている。 側面図において、回転可能な建物の回転可能な階と固定コアとの間のきれいな水のバッファダクト(図3に示す種類)の接続を示し、バッファダクトは回転可能な階の上に配置されている。 斜視図において、回転可能な建物の回転可能な階と固定コアとの間のきれいな水のバッファダクト(図5に示す種類)の接続を示し、バッファダクトは回転可能な階の上に配置されている。 縦断面図において、回転可能な階を保守のため持ち上げることを可能にする目的で、バッファダクト部間の引きずり(ドラッギング)スタッド/部材の係合/解放の例示的な実施形態を示す。 一実施形態の、バッファダクトの上部及び下部を位置合わせするためのアライメント装置の概略縦断面図である。 大気圧を維持するための通気口からコアへの通気ダクトを有するバッファダクトの一実施形態の縦断面図であり、通気口は上部ダクト部に接続されている。 大気圧を維持するための通気口からコアへの通気ダクトを有するバッファダクトの一実施形態の縦断面図であり、通気口は下部ダクト部に接続されている。 大気圧を維持するための通気口から建物正面への通気ダクトを有するバッファダクトの一実施形態の縦断面図であり、通気口は上部ダクト部に接続されている。 大気圧を維持するための通気口から建物正面への通気ダクトを有するバッファダクトの一実施形態の縦断面図であり、通気口は下部ダクト部に接続されている。
図を参照すると、符号1は、建物4の固定コア2と回転可能な階3との間で液体、例えばきれいな水及び廃水を伝達するためのシステムを示す。建物4において、回転可能な階3は、固定コア2の周りに略円周方向に配置され/延在し、固定コア2に対して、縦方向の基準軸5の周りで回転可能である。基準軸5は、対応する階3が配置されているコア2又はコア2の一部の長手方向軸である。
システム1は、固定コア2の基準軸5の周りに略円周方向に延在し、好ましくはコア2の周りに外部に延在する略環状のバッファ(緩衝)ダクト6を備える。バッファダクト6は、バッファダクト6の円周方向の長さ全体に沿って延在する略環状の下部ダクト部7(バッファチャネルリング)と、下部ダクト部7と液体で連絡し上から配置される上部ダクト部8(入口開口部)とを備える。上部ダクト部8は、バッファダクト6の円周方向の長さ全体に沿って延在する少なくとも1つの境界領域で、好ましくは防塵方法で、下部ダクト部7とスライドして係合する。
下部ダクト部7及び上部ダクト部8の一方が固定コア2に固定され、下部ダクト部7及び上部ダクト部8の他方が回転可能な階3に固定されて、その結果、基準軸5の周りでコア2に対して階3が回転すると、上部ダクト部8及び下部ダクト部7は、基準軸5の周りで互いに対して回転する。
バッファダクト6は、略環状の伝達チャンバ10を内部に規定し、液体が伝達チャンバ10に、上部ダクト部8に形成された一又は複数の入口ポート11を通って上から入り、伝達チャンバ10から液体が、下部ダクト部7に形成された一又は複数の出口ポート12を通って出る。
伝達チャンバ10は、大気圧下にあり、例えば、境界領域9及び/又は一又は複数の通気ダクト13を介して大気圧の周囲空気と連絡している。このようにして、伝達された液体は、周囲空気圧でバッファダクト6において緩衝され、その結果、境界領域9は、ガスケットとして、又は連続的な流体密封及び耐圧リングとして構成される必要がない。そうでない場合、周囲の長さが約60メートルである場合を考えると、摩耗が生じ、かなりの摩擦抵抗及びスティックスリップ現象が発生するであろう。
一実施形態によれば、システム1は制御システム16を備える。制御システム16の主な目的は、必要に応じて、固定コア2から回転可能な階3へのきれいな水の継続的な供給と、回転可能な階3から固定コア2への廃水の排出とを確実にすることである。
制御システム16は、伝達液体レベル(伝達された液体の高さ)15を検出するためのセンサ手段に接続され、入口ポート11の一又は複数の入口弁、及び/又は安全排出開口部21の一又は複数の出口弁、及び/又は一又は複数のきれいな水のポンプ23、及び/又は一又は複数のシール液体排出弁36、及び/又はシール液体補充システム38の一又は複数の入口弁を制御するように構成され得る。制御システム16は、このような制御を、伝達液体レベル15のセンサ手段からの信号に応じて、及び/又は他の基準に基づいて、例えば、伝達液体レベル15に関係なく、定期的な液体補充スケジュールに基づいて、実行し得る。
伝達液体レベル15のセンサ手段は、伝達液体レベル15による所定の上限レベル14の超過に応答する上部レベルセンサ17(図8)、及び/又は伝達液体レベル15が所定の下限レベル19を下回るときに応答する下部レベルセンサ18、及び/又は液圧センサ、及び/又は光学センサ、及び/又は電気抵抗センサを備え得る。これらは全て、伝達液体レベル15を表す値を検出するように構成されている。
制御システム16は、伝達チャンバ10内の伝達液体レベル15を常に境界領域9より下に維持するように構成され得る。これにより、境界領域9と伝達液体との間の接触を防いで、相互の汚染、腐食、摩耗のおそれを排除する。
同じ目的のために、入口ポート11及び出口ポート12は、境界領域9から離れて配置され、伝達された液体が境界領域9上又は境界領域9内に流れないように配向されている(図6、図9)。
代替的に又は追加的に、安全流出(オーバーフロー)開口部20が、過剰な伝達された液体を自動的に重力排出するために、上限レベル14よりも上であるが依然として境界領域9よりも下において、下部ダクト部7に配置され得る。代替的に又は追加的に、下部ダクト部7の底部における出口ポート12又は追加の安全排出開口部21に、上限レベル14よりも上にあるが依然として境界領域9よりも下にある、過剰な伝達された液体を、自動的に重力排出するための、レベル又は圧力制御安全弁が設けられ得る(図8)。
制御システム16はさらに、一又は複数の選択されたバッファダクト6(主にきれいな水の伝達のため)において、伝達チャンバ10内の伝達液体レベル15を常に所定の下限19に又はそれよりも上に維持するように構成され得る(図8)。これは、下流のポンプ輸送及び加圧の目的で必要な、伝達された液体、特に飲料水又は消防用水が不足するおそれを回避する1つの方法である。
火災の緊急事態の場合、固定コア2に固定されたフレキシブルホースを手動で引き出し、回転可能な階3に運び込み、この目的のために回転可能な階3の移動を停止して、追加の消防用水を供給し得る。
代替的に又は追加的に、回転可能な階3に短時間で大量のきれいな水を運ぶ必要がある緊急の場合、又はきれいな水の伝達システム1の任意の不具合の場合(例えば、きれいな水の伝達チャンバ10内の水質汚染による)、固定コア2を回転可能な階3に接続するためにフレキシブルホースを配置し、この目的のために回転可能な階3の動きを停止し、これにより、きれいな水の圧力蓄積タンク51への継続的なきれいな水の供給を確実にし得る。このような接続は、フレキシブルホースのノズルを回転可能な階3及び/又は固定コア2に配置された緊急ポートに差し込むことで実現され得る。ホースは、固定コア2又は回転可能な階3の1つに固定され得る。或いは、ホースは、完全に緩んでいて持ち運び可能であり得る。この場合、ホースは、緊急時に、回転可能な階3のレベル(高さ)まで引き上げられ得る。ホース及び緊急時の給水システムは、図に示されていない。
一実施形態(図3、図4A、図4B、図4C、図4D)において、上部ダクト部8は、バッファダクト6の円周方向の長さ全体に沿って延在する環状の上部ダクトカバーを形成し、この上部ダクトカバーは、2つの側方の境界領域に沿って連続的に下部ダクト部7に係合する。2つの側方の境界領域は両方とも、バッファダクト6の円周方向の長さ全体に沿って延在する。この実施形態において、階3の回転中に、上部ダクトカバー全体が、連続的な同心円周方向の重なり及び下部ダクト部7との整合を維持しながら、環状の下部ダクト部7に対して回転する。
さらなる一実施形態(図5、図6、図7)において、下部ダクト部7は、下部ダクト部7の円周方向の長さ全体に沿って延在するスロット22を除いて殆ど閉じた管状チャネルを形成する。スロット22は、下部ダクト部7の上壁又は上部側壁に形成され得る。境界領域9はスロット22に配置され、上部ダクト部8は、好ましくは上からスロット22及び境界領域9を通って下部ダクト部7内に規定された環状の伝達チャンバ10内に延びるパイプを形成する。この実施形態において、階3の回転中に、比較的小さいパイプのみが、下部ダクト部7と連続的な半径方向及び縦方向の位置関係(アライメント)を維持しながら、スロット22に沿って下部ダクト部7に対して移動する。
図3〜図7は、上部ダクト部8及び下部ダクト部7の様々な可能な形状を示す。そのような形状は、単なる例示であり、互いに組み合わせて使用され得る。図10は、回転可能な階3へのきれいな水の供給のために構成されたシステム1の一実施形態を示し、バッファダクト6は、大気圧下で、伝達されたきれいな水を収容し、出口ポート12は、きれいな水のポンプ23を介して、きれいな水の圧力蓄積タンク51に接続されている。きれいな水のポンプ23は、制御システム16によって制御され得、バッファダクト6からきれいな水の圧力蓄積タンク51内へきれいな水をポンプ輸送し、きれいな水の圧力蓄積タンク51内の水圧を所望の値(例えば、3バールなど)に上昇させるためのものである。圧力蓄積タンク51は、水圧を安定させて回転可能な階3における一定でない水の使用を補償するための液圧アキュムレータ(これ自体は当該技術分野で周知であるため、詳細には説明しない)を備え得る。
きれいな水の伝達システム1は、異なる温度でのきれいな水の回転可能な階3への伝達を可能にするために、(同じ回転可能な階のための)複数のきれいな水のバッファダクト6を備え得る。
図11は、回転可能な階3から固定コア2への廃水処理のために構成されたシステム1の一実施形態を示し、バッファダクト6は、大気圧下で、伝達された廃水を収容し、出口ポート12は、固定コア2の廃水処理ダクトに直接接続されている。通常、廃水はバッファダクト6に流れ込み、出口ポート12に向かって流れ、環状の伝達チャンバ10内に蓄積することなく、出口ポート12を通って固定コア2の廃水処理ダクトに直ちに排出される。
図12は、例えば、いわゆる「灰色」の水(即ち、食品、衣服、食器の洗浄、及び入浴から発生するが、トイレからは発生しない廃水)及び「黒色」の水(即ち、水洗トイレからの糞便、尿、及び洗浄水を含む廃水並びにトイレットペーパー)のための、単一の変更されたバッファダクト6により異なる種類の液体を別々に伝達するために構成されたシステム1の一実施形態を示す。この実施形態において、バッファダクト6は、下部ダクト部7内に下部ダクト部7によって形成された一又は複数の内部分離壁24によって互いに分離された2つ又はそれ以上の別個の環状の伝達チャンバ10、10’を規定し、伝達チャンバ10、10’の各々について一又は複数の別個の入口ポート11が設けられ、伝達チャンバ10、10’の各々について一又は複数の別個の出口ポート12が設けられる。
同じバッファダクト6の隣接する伝達チャンバ10、10’の間に少なくとも防塵分離が必要な場合、一又は複数の追加の境界領域9’が、内部分離壁24と上部ダクト部8との間に配置され得る。追加の境界領域9’は、境界領域9’と同様の方法で作成され得る。
図13は、システム1が、回転可能な階3の一又は複数又は各々を備える一実施形態を概略的に示す。
・固定コア2から回転可能な階3に、例えば飲料水、消防用水などの液体を供給するための一又は複数の供給ダクト25を形成する一又は複数のバッファダクト6。
・回転可能な階3から固定コア2に、例えば廃水などの液体を排出するための一又は複数の排出ダクト26を形成する一又は複数のバッファダクト6。
図13の例示的な実施形態において、供給ダクト25の上部ダクト部8はコア2と一緒に静止しており、供給ダクト25の下部ダクト部7は階3と一緒に回転するが、排出ダクト26の上部ダクト部8は階3と一緒に回転し、排出ダクト26の下部ダクト部7はコア2と一緒に静止している。
実施形態において、境界領域9は、例えば次のような防塵境界領域シールを備える。
・一面又は二面ブラシシール27(図14a、図14b、図14c)
・液体シール28(図15、図16A、図16B)
・ラビリンスシール
防塵境界領域シールにより、少なくとも防塵方法で、好ましくは防塵及び防臭の方法で、より好ましくは防塵、防臭、及び防水の方法で、境界領域9を閉じて、バッファダクト6が略閉じた断面を有するようにし、環状の伝達チャンバ10を通って流れる液体を周囲から、その逆において、効果的に分離し保護する。
境界領域9を保護し、例えば地震などの極端な出来事中に、建物4全体の減衰に寄与するために、境界領域9の一又は複数の水平面が、例えばポリマー(重合体)などの衝撃吸収材料からなる減衰層(図示せず)で覆われ得る。
当該技術分野で知られているか、又はまだ発明されていない、リングシール以外の境界領域9の任意の代替構成要素は、本発明の範囲内にあることを、理解されたい。「リングシール」という用語は、トーラス(環状体)の形状の中実のエラストマーメカニカルガスケットとして解釈される。
液体シール28は、シール液体(好ましくは水)を収容する桶部(トラフ)29と、上から桶部29内に突出してシール液体に浸かっているリップ部、壁部、又はシート部30とを備える。桶部29は、境界領域9の下部ダクト部7の面を形成し、リップ部、壁部、又はシート部30は、境界領域9の上部ダクト部8の面を形成し、又はその逆も同様である。
液体シール28において、リップ部、壁部、又はシート部30と桶部29の内壁及び底部との間の半径方向及び縦方向の間隙は、例えば地震などの不安定な出来事中にリップ部、壁部、又はシート部30が桶部29の内壁及び/又は底部と接触しないことを確実にするのに十分である必要がある。
さらに、リップ部、壁部、又はシート部30の浸かっている部分は、例えば保守のため、回転可能な階3の全体又は一部が持ち上げられる場合にも、リップ部、壁部、又はシート部30が確実に浸かっていて、そのシール機能を確実にするために十分に高い必要がある。
図16A、図16Bは、下部ダクト部7が、下部ダクト部7の底部から液体シール28桶部29の側方に突出する側壁までバッファダクト6の両側で外部に延びる補助支持支柱31を備える例示的な一実施形態を示す。
図17Aは、下部ダクト部7が固定コア2から略円周方向に延びる棚部によって支持される例示的な一実施形態を示す。図17Bは、下部ダクト部7が固定コア2の延長部として形成される一実施形態を示す。この場合、桶部が該延長部に形成されて、伝達チャンバ10及び両方の境界領域9の液体シール28の桶部29を形成する。ここで、不浸透性を確保するために、シース又はライニングが、桶部、即ち、伝達チャンバ10及び境界領域9の液体シール28の桶部29に配置される。したがって、桶部は、不浸透性材料、好ましくは高密度ポリエチレン(HDPE)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなる、そのようなシース又はライニングで被覆される。
一実施形態において、伝達チャンバ10の底部は、液体シール28の桶部29の底部がその最小高さの位置又は局所的に最も低い位置40に達する場所に近い伝達チャンバ10の領域又は部分において、伝達チャンバ10の底部の最大高さ又は局所的に最も高い位置32に達する。
液体シール28は、シール液体が液体シール28から流出することを可能にする排出システムと、新鮮なシール液体を液体シール28に供給する補給システム38とを備え、シール液体が停滞するのを防ぐ。
シール液体の補給システム38は、一又は複数の補給ポンプ及び/又は一又は複数の補給弁を備える補給ダクトシステムを備え、これらは、液体シール28の桶部29にシール液体を補給する目的で、制御システム16によって又は他の手段を介して制御され得る。
図18A、図18Bは、環状の伝達チャンバ10の底部の全部又は一部が、一又は複数の局所的に最も高い位置32から、出口ポート12が配置されている一又は複数の局所的に最も低い位置33まで、下向きに傾斜し、これにより、重力により出口ポート12へ向けて液体の流れを促し、液体の停滞を防ぐ。これは、回転可能な階3から固定コア2への廃水処理に使用される場合、バッファダクト6のおそらく完全な排出に特に有利である。また、停滞水又は消毒液の残留水を残さずにバッファダクト6を完全に空にする可能性は、固定コア2から回転可能な階3へのきれいな水の伝達にもかなりのメリットがある。
一実施形態(図18A)において、環状の伝達チャンバ10の底部は、1つの最も高い位置32を1つのみと最も低い位置33を1つのみ形成し、最も高い位置32と最も低い位置33は、好ましくは、約180°のピッチで配置され、出口ポート12を1つのみと入口ポート11も1つのみ必要とするという利点がある。
代替的な実施形態(図18B)において、環状の伝達チャンバ10の底部は、バッファダクト6の円周方向の長さ全体に沿って連続して交互に配置された複数の局所的に最も高い位置32及び局所的に最も低い位置33を形成する。複数の局所的に最も高い位置32と局所的に最も低い位置33は、例えば、約90°、60°、45°、36°、30°、又は360°/(2n)の任意の角度のピッチで配置される。ここで、nは厳密に正の整数であり、バッファダクト6の高さ全体を過度に増やすことなく底部がより急勾配で傾斜するという利点があるが、局所的に最も低い位置33の数に対応する複数の出口ポート12が必要である。飲料水、消防用水の場合、局所的に最も低い位置33の数に少なくとも等しい複数の入口ポート11も設けられることになり、全ての出口ポート12が下部ダクト部7に対する上部ダクト部8の各回転位置で液体を供給できるように、複数の入口ポート11が配置される。この要件は、回転可能な階3から固定コア2への廃水処理には適用されない。
廃水の場合、複数の出口ポート12が設けられることで、出口ポート12のうち一又は複数が塞がっている場合でも、回転可能な階3から固定コア2への廃水処理を可能にするという利点がある。
いずれの液体が伝達される場合でも、伝達チャンバ10の底部の高さが変化しない実施形態は、本発明の範囲内にあることを、理解されたい。
一実施形態において、システム1は、バッファダクト6内のフラッシング液体を、入口ポート11から離れて伝達チャンバ10内に開口する一又は複数のフラッシングポート34を通じて伝達するように構成されたフラッシング手段を備える。排出ダクト26のフラッシング及び洗浄はまた、入口ポート11を通じてフラッシング液体を供給することによって実施されることが可能で、一又は複数の別個の独立したフラッシングポート34は、より目的のある方法でフラッシング液体の流れ(フロー)を導くことができ、噴霧ノズル及び/又はフラッシングフロー配向調整手段を備え、又は、境界領域9の少なくとも一部もフラッシングするように配向可能若しくは配向され得る。フラッシング手段は、フラッシングポート34を通じてフラッシング液体をポンプ輸送するためのポンピング手段を備え得る。
実施形態(図19A、図20B)において、所定の回転可能な階3の廃水のバッファダクト6の下部7と所定の回転可能な階3の真下に位置する回転可能な階3のきれいな水のバッファダクト6の上部8とは、同じ固定コア2の壁部(例えば、固定コア2の略半径方向外向きに突出する部分)に形成され、これには、システム1の構造を単純化するという利点があり。廃水のバッファダクト6及びきれいな水のバッファダクト6は、上下に配置され(図19A)、又は、システム1が占める縦方向の空間を最小にするために、コア2から異なる半径方向の距離に配置され得る(図19B、図19C)。
この実施形態に従って、そして、可変高さの廃水の伝達チャンバ10の上述の実施形態に従って、きれいな水のバッファダクト6は、コア2からの廃水のバッファダクト6の半径方向の距離よりも大きい、コア2からの半径方向の距離に配置され得る。システム1が占める縦方向の空間をさらに最小にし、システム1の構築に必要な材料を最小にするために、きれいな水のバッファダクト6への各きれいな水の供給ラインは、その上で延びる廃水の伝達チャンバ10の底部(図20A)の局所的に最も高い位置32の下でコア2を通って延在するように配置され得る。したがって、各廃水のバッファダクト6の出口ポート12は、きれいな水の伝達チャンバ10から離れており、きれいな水の伝達チャンバ10の上ではなく、したがって、壊滅的な出来事の場合でさえ、液体が混合するおそれをさらに低減する(図20B)。この実施形態の配置では、廃水の伝達チャンバ10からの流出(オーバーフロー)の場合(例えば、一又は複数の出口ポート12の塞がりのために)、廃水がきれいな水の伝達チャンバ10に入ることができないようになっている(図20A、図20B)。
概して、液体が混合するおそれをさらに低減するために、全ての廃水の伝達チャンバ10及び出口ポート12は、不浸透性材料でコーティングされ得る。溢れ出した廃水が構造材料(例えば、コンクリートなど)を通ってきれいな水の伝達チャンバ10に浸透するのを防ぐために、不浸透性材料はまた、廃水の伝達チャンバ10の周囲の表面をコーティングし得る。
図21Aは、上述の液体シール28の排出システムが、一又は複数のシール液体排出ダクト35によってシール液体を境界領域9の液体シール28から環状の伝達チャンバ10に排出することによって機能する一実施形態を示す。一又は複数のシール液体排出ダクト35は、好ましくは逆流を防ぐため上限レベル14より上で、液体シール28の桶部29の底部を伝達チャンバ10に接続し、一又は複数のシール液体排出弁36又はプラグ又はシャッタを備える。
図21Bは、上述の液体シール28の排出システムが、液体シール28の桶部29にシール液体を過剰補給すること、及び、桶部29の外壁よりも低い調整された高さを有する桶部29の一又は複数の内部の流出壁部37の上を超えて過剰なシール液体が溢れることによって、シール液体の一部を境界領域9の液体シール28から環状の伝達チャンバ10に排出することによって機能する実施形態を示す。液体シール28の桶部29の内壁全体に沿って延在する(したがって、シール液体の流出は、桶部29の内壁に沿って円周方向に均一である)1つのみの流出壁部37が設けられる実施形態以外の任意の実施形態は、この流出中に、液体シール28の桶部29内のシール液体の水平流を生成し、これは、シール液体が停滞するのを防ぐのにさらに有利に役立つ。過剰補給は、上記のシール液体の補給システム38によって発生する可能性がある。
シール液体が液体シール28の桶部29を最小レベルまで満たすことを確実にして液体シール28がそのシール能力を維持することを確実にするために、伝達チャンバ10内の伝達液体レベルを制御するための上記の制御システム16と同様の(又は統合された又は接続された)、シール液体のレベルを監視するための制御システム(図示せず)が、シール液体のレベルを制御し、且つ/又は、液体シール28の桶部29内にシール液体を補給するように、構成され得る。
伝達チャンバ10のフラッシングに関連して説明したように、同様のフラッシング効果は、液体シール28の排出システムによる伝達チャンバ10へのシール液体排出によっても実行される。上記のメカニズム(フラッシングポート34、シール液体排出ダクト35、又は内部の流出壁部37)のいずれかを介した伝達チャンバ10のフラッシングは、手動で及び/又は制御システム16によって及び/又は他の手段によって制御され得る。それはまた、特に廃水の伝達チャンバ10の場合に、一定の最小レベルの清潔さを確保するために、定期的及び/又は所定の時間に自動的に実行されるように設定され得る。
伝達チャンバ10のフラッシングに関連して説明したように、液体シール28の桶部29の底部は、バッファダクト6の円周方向の長さ全体に沿って連続して交互に配置された複数の局所的に最も高い位置39及び局所的に最も低い位置40を、例えば、約90°、60°、45°、36°、30°、又は360°/(2n)の任意の角度のピッチで、形成し得る。ここで、nは厳密に正の整数であり、桶部29の高さ全体を過度に増やすことなく底部が急勾配で傾斜するという利点がある。
上記のシール液体排出ダクト35が設けられる場合、複数の液体シール28の桶部29の底部の局所的に最も低い位置40により、局所的に最も低い位置40の数に対応する複数のシール液体排出ダクト35の必要性が生じ得る。有利には、各液体シール28の桶部29の底部の局所的に最も低い位置40、したがって、各シール液体排出ダクト35は、伝達チャンバ10の底部の局所的に最も高い位置32に又はその近くに配置され、図22Aに示すような流れのパターンを得る。
シール液体排出ダクト35が存在するか否かに関わらず、液体シール28の桶部の底部の高さが変化しない実施形態が、本発明の範囲内にあることを、理解されたい。
図22Bは、内部の流出壁部37による液体シール28の排水及び伝達チャンバ10のフラッシングを組み合わせた流れパターンを概略的に示す。このようなシステムは、1つのステップで、液体シール28内のシール液体を交換することと廃水の伝達チャンバをフラッシングすることの両方の利点を有する。
図23は、建物4の回転可能な階3と固定コア2との間のきれいな水のバッファダクト6(図3に示す種類)の接続を示し、バッファダクト6は、回転可能な階3の下に配置されている。この実施形態において、下部ダクト部7(階3と一緒に回転する必要がある)は、コア2に固定又は形成された略環状のプラットフォーム41によって支持され、プラットフォーム41と下部ダクト部7と間に介在するローリングトラック手段42又はスライド手段によって回転可能にされる。上部ダクト部8(コア2と一緒に静止する必要がある)は、コア2に固定されている。このようにして、バッファダクト6の全重量が、コア2に直接伝達される。引きずりスタッド/部材43が下部ダクト部7を階3に接続し、その結果、下部ダクト部7と階3は一緒に回転する。一又は複数のフレキシブルパイプ44が、きれいな水のポンプ23を介して、階3のきれいな水のシステムに出口ポート12を接続する。
図24は、建物4の回転可能な階3と固定コア2との間の廃水のバッファダクト6(図3に示す種類)の接続を示し、バッファダクト6は、回転可能な階3の下に配置されている。この実施形態において、下部ダクト部7(コア2と一緒に静止する必要がある)は、コア2に固定されている。上部ダクト部8は、階3と一緒に回転可能であり、コア2又は下部ダクト部7上の追加の支持装置45によって縦方向に支持され得る。このような支持装置45では、バッファダクト6の重量の全部又は一部が、コア2に直接伝達される。引きずりスタッド/部材43が上部ダクト部8を階3に接続し、その結果、上部ダクト部8と階3は一緒に回転する。一又は複数のフレキシブルパイプ44が、階3の廃水システムを入口ポート11に接続する。
図23、図24に示す実施形態において、フレキシブルパイプ44は、一又は複数の引きずりスタッド/部材43を通って延び、且つ/又は、それと合流するように作られ得る。
そのような追加の支持装置45を備えない、したがって、上部ダクト部8の全重量が回転可能な階3によって支持される、廃水のバッファダクト6の任意の実施形態は、本発明の範囲内にあることを、理解されたい。
供給ダクト25及び/又は排出ダクト26が非フレキシブル(非可撓性)パイプを備える実施形態は、本発明の範囲内にあることも、理解されたい。
図25、図26は、建物4の回転可能な階3と固定コア2との間のきれいな水のバッファダクト6(それぞれ図3、図5に示す種類)の接続を示し、バッファダクト6は回転可能な階3の上に配置されている。この実施形態において、下部ダクト部7(階3と一緒に回転する必要がある)は、階3によって直接支持され、固定されている。上部ダクト部8(コア2と一緒に静止する必要がある)はコア2に固定されている。この実施形態は、引きずりスタッド/部材43及びローリングトラック手段42の必要性を排除する。
一方、システム1は、固定コア2に対する回転可能な階3の全体又は一部の相対的な縦方向の変位を補償するための追加の補償手段を必要とし、それを備え得る。このような縦方向の変位は、例えば、回転可能な階3と固定コア2との間に介在する、例えばローリングトラック手段42などの、要素の修理中、階3が作業位置からわずかに高い保守位置に持ち上げられる場合に発生し得る。
追加の保証手段は、以下のうち一又は複数を備え得る。
・コア2(供給ダクト25の場合)又は階3(排出ダクト26の場合)に対して上部ダクト部8の高さを調整するための第1の高さ調整手段。
・階3(供給ダクト25の場合)又はコア2(排出ダクト26の場合)に対して下部ダクト部7の高さを調整するための第2の高さ調整手段。
・引きずりスタッド/部材43が接触しているバッファダクト6の下部7又は上部8に対して縦方向のスライド機能(図27a、図27b)又は縦方向の伸縮又は解放機能(図27c)を有する引きずりスタッド/部材43。
・上部ダクト部8と下部ダクト部7との機能的関係を実質的に変更することなく、上部ダクト部8と下部ダクト部7との間の相対的な縦方向の移動(所定の制限内)を可能にするような境界領域9の構成。例えば、
・縦方向に十分に延びるリップ部、壁部、又はシート部30と、十分に深い液体シール28の桶部29と、液体シール28の十分に高いシール液面(図15)、及び/又は、
・縦方向に十分に延びる重なり合う高さで互いに噛み合っている、十分に長い二面ブラシの毛(図14a、図14b)、及び/又は、
・スロット22を通って十分に深く延びる縦方向に十分に突出したパイプを形成する上部ダクト部8(図5、図6、図7)。
維持装置45、又は、より一般的には、下部ダクト部7及び上部ダクト部8を位置合わせするためのアライメント装置は、ローリング(回転)方向が基準軸5に対する円周方向である、縦方向に係合する複数の第1のローラ46及び一又は複数の第1のローリングトラック47、及び/又は、ローリング(回転)方向が基準軸5に対する円周方向である、水平方向に係合する複数の第2のローラ48及び一又は複数の第2のローリングトラック49を備え得る。ここで、図28に概略的に示すように、第1のローラ46と第1のローリングトラック47は、その一方が上部ダクト部8に、他方が下部ダクト部に接続/固定され、又はその逆であり得、第2のローラ48と第2のローリングトラック49は、その一方が上部ダクト部8に、他方が下部ダクト部7に接続/固定され、又はその逆であり得る。ローラ(46、48)とローリングトラック(47、49)との係合は、厳密に縦方向、水平方向でなくてもよく、例えば、縦方向に傾いていてもよい。
このようなアライメント手段は、上部ダクト部8と下部ダクト部7の間の計画された相対位置を確実にし、これにより、境界領域9の望ましくない解放を防ぎ、廃水処理の場合の望ましくない臭気の漏れを防ぎ、上部ダクト部8と下部ダクト部7との間で力及び重力負荷を伝達する。
環状の伝達チャンバ10内の大気圧は、空気透過性の境界領域9を通じて、又は、同じ目的のために一又は複数のベントダクト13が提供され、例えば制御システム16によって制御される、空気圧監視及び調整システムによって確保され得る。ここで、一又は複数のベントダクト13は、伝達チャンバ10を、固定コア2のベントダクトシステムと(図29A、図29B)、又は、建物4の正面50で周囲空気と(図30A、図30B)連絡させる。コア2のベントダクトシステムは、そのメインベント及び廃棄物ライザーであり得る。システム1は、風向、風速による望ましくない加圧、減圧を防ぐためのシャッタ及び/又は圧力補償手段を必要とし、それらを備え得る。
ベントダクト13が下部ダクト部7に接続されている場合(図29B、図30B)、伝達液体の上限レベル14は、ベントダクト13と下部ダクト部7との間の交差領域より下にある。
システム1が2つ又はそれ以上の境界領域9を備える場合、これまでに説明した境界領域9の全ての特徴が維持される限り、境界領域9は異なる高さにあり得る(図30B)ことが理解される。
本発明の好ましい実施形態を詳細に説明してきたが、本発明の範囲をそのような特定の実施形態に限定することは出願人の意図ではなく、特許請求の範囲によって規定される範囲に含まれる全ての変更及び代替の構造を網羅することを意図する。

Claims (40)

  1. 建物(4)の固定コア(2)と回転可能な階(3)との間で液体を伝達するためのシステム(1)であって、
    前記液体には、きれいな水と廃水とが含まれ、
    前記建物(4)において、前記回転可能な階(3)は、前記固定コア(2)の周りに略円周方向に配置され、前記固定コア(2)に対して、縦方向の基準軸(5)の周りで回転可能であり、
    前記基準軸(5)は、前記回転可能な階(3)が配置されているコア(2)の一部の長手方向軸であり、
    前記システム(1)は、前記固定コア(2)の前記基準軸(5)の周りに円周方向に延在する環状のバッファダクト(6)を備え、
    前記バッファダクト(6)は、環状の下部ダクト部(7)と上部ダクト部(8)とを備え、
    前記下部ダクト部(7)は、前記バッファダクト(6)の円周方向の長さ全体に沿って延在し、
    前記上部ダクト部(8)は、下部ダクト部(7)と液体で連絡し上から配置され、前記上部ダクト部(8)は、前記バッファダクト(6)の円周方向の長さ全体に沿って延在する少なくとも1つの境界領域(9)で、前記下部ダクト部(7)とスライドして係合し、
    前記下部ダクト部(7)及び前記上部ダクト部(8)の一方が前記固定コア(2)に固定され、前記下部ダクト部(7)及び前記上部ダクト部(8)の他方が前記回転可能な階(3)に固定されて、前記基準軸(5)の周りで前記固定コア(2)に対して前記回転可能な階(3)が回転すると、前記上部ダクト部(8)及び前記下部ダクト部(7)は、前記基準軸(5)の周りで互いに対して回転し、
    前記バッファダクト(6)は、少なくとも1つの環状の伝達チャンバ(10)を内部に規定し、前記液体が前記伝達チャンバ(10)に、前記上部ダクト部(8)によって形成された一又は複数の入口ポート(11)を通って上から入り、前記伝達チャンバ(10)から前記液体が、前記下部ダクト部(7)によって形成された一又は複数の出口ポート(12)を通って出て、
    前記伝達チャンバ(10)は、大気圧下にあることを特徴とするシステム(1)。
  2. 前記伝達チャンバ(10)における液体の伝達液体レベル(15)を検出するための伝達液体レベル(15)センサ手段と、
    前記伝達液体レベル(15)センサ手段に接続され、前記伝達液体レベル(15)センサ手段からの信号に応じて前記入口ポート(11)の一又は複数の入口弁を制御するように構成された制御システム(16)と、
    を備えることを特徴とする、請求項1に記載のシステム(1)。
  3. 前記伝達液体レベル(15)センサ手段は、
    前記伝達液体レベル(15)が所定の上限レベル(14)を超えることに応答する上部レベルセンサ(17)と、
    前記伝達液体レベル(15)が所定の下限レベル(19)を下回ることに応答する下部レベルセンサ(18)と、
    前記伝達液体レベル(15)を表す値を検出するように構成された、液圧センサ及び/又は光学センサ及び/又は電気抵抗センサと、
    のうち一又は複数を備えることを特徴とする、請求項2に記載のシステム(1)。
  4. 前記制御システム(16)は、前記伝達チャンバ(10)内の前記伝達液体レベル(15)を常に前記境界領域(9)より下に維持するように構成されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載のシステム(1)。
  5. 前記入口ポート(11)及び前記出口ポート(12)は、前記境界領域(9)から離れて配置され、伝達された液体が前記境界領域(9)上又は前記境界領域(9)内に流れないように配向されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  6. 過剰な伝達された液体を自動的に排出するために、上限レベル(14)よりも上で且つ前記境界領域(9)よりも下において、前記下部ダクト部(7)に配置される安全流出開口部(20)を備えることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  7. 前記下部ダクト部(7)の底部における出口ポート(12)又は追加の安全排出開口部(21)に、前記境界領域(9)よりも下にある必要がある上限レベル(14)を伝達液体レベル(15)が超える場合に、伝達された液体を自動的に排出するための、レベル又は圧力制御安全弁が設けられることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  8. 前記制御システム(16)は、前記回転可能な階(3)との間で液体を伝達する前記バッファダクト(6)のうちの一又は複数において、前記伝達チャンバ(10)内の伝達液体レベル(15)を常に所定の下限レベル(19)に又はそれよりも上に維持するように構成されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  9. 前記上部ダクト部(8)は、前記バッファダクト(6)の周囲方向の長さ全体に沿って延在する環状の上部ダクトカバーを形成し、前記上部ダクトカバーは2つの境界領域(9)に沿って連続的に前記下部ダクト部(7)に係合し、前記2つの境界領域は両方とも、前記バッファダクト(6)の円周方向の長さ全体に沿って延在することを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  10. 前記下部ダクト部(7)は、前記下部ダクト部(7)の上壁又は上部側壁に形成され前記下部ダクト部(7)の円周方向の長さ全体に沿って延在するスロット(22)を除いて殆ど閉じた管状チャネルを形成し、
    前記境界領域(9)は前記スロット(22)に配置され、前記上部ダクト部(8)は前記スロット(22)及び前記境界領域(9)を通って前記伝達チャンバ(10)内に延びるパイプを形成し、
    前記回転可能な階(3)の回転中に、比較的小さい前記パイプのみが、前記下部ダクト部(7)と連続的な半径方向及び縦方向の位置関係を維持しながら、前記スロット(22)に沿って移動することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  11. 一又は複数の前記バッファダクト(6)のうち1つは、前記固定コア(2)から前記回転可能な階(3)への供給ダクト(25)を構成し、前記供給ダクト(25)の出口ポート(12)は、一又は複数のきれいな水のポンプ(23)を介して、一又は複数のきれいな水の圧力蓄積タンク(51)に接続され、前記一又は複数のきれいな水のポンプ(23)は、前記供給ダクト(25)から前記きれいな水の圧力蓄積タンク(51)にきれいな水をポンプ輸送し、前記きれいな水の圧力蓄積タンク(51)内の水圧を所望の値に上昇させることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  12. 前記きれいな水の圧力蓄積タンク(51)のうち一又は複数は、水圧を安定させて前記回転可能な階(3)における一定でない水の使用を補償するための液圧アキュムレータを備えることを特徴とする、請求項11に記載のシステム(1)。
  13. 一又は複数の前記バッファダクト(6)のうち1つは、前記回転可能な階(3)から前記固定コア(2)への排出ダクト(26)を構成し、前記排出ダクト(26)の出口ポート(12)は、前記固定コア(2)の廃水処理ダクトに直接接続され、排出された液体は、前記排出ダクト(26)の伝達チャンバ(10)内に蓄積することなく、前記排出ダクト(26)の出口ポート(12)を通って前記固定コア(2)の前記廃水処理ダクトに直ちに排出されることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  14. 前記バッファダクト(6)は、
    前記下部ダクト部(7)内に前記下部ダクト部(7)によって形成された一又は複数の内部分離壁(24)によって互いに分離された2つ又はそれ以上の環状の伝達チャンバ(10、10’)と、
    前記伝達チャンバ(10、10’)の各々について一又は複数の別個の入口ポート(11)と、
    前記伝達チャンバ(10、10’)の各々について一又は複数の別個の出口ポート(12)と、
    を形成することを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  15. 少なくとも1つの追加の境界領域(9’)が、完全に前記バッファダクト(6)内に位置し、前記バッファダクト(6)の円周方向の長さ全体に沿って延在し、
    前記上部ダクト部(8)は、前記伝達チャンバ(10、10’)の分離を確実にするために、前記追加の境界領域(9’)において前記内部分離壁(24)とスライドして係合することを特徴とする、請求項14に記載のシステム(1)。
  16. 前記境界領域(9)は、前記バッファダクト(6)が略閉じた断面を有するように前記境界領域(9)を閉じる防塵境界領域シールを備えることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  17. 前記防塵境界領域シールは、
    一面又は二面ブラシシール(27)と、
    液体シール(28)と、
    ラビリンスシールと、
    のうち一又は複数を備えることを特徴とする、請求項16に記載のシステム(1)。
  18. 前記境界領域(9)のうち一又は複数の水平面が、衝撃吸収材料からなる減衰層で覆われることを特徴とする、請求項16又は17に記載のシステム(1)。
  19. 前記防塵境界領域シールは、シール液体を収容する桶部(29)を有する液体シール(28)と、上から前記桶部(29)内に突出して前記シール液体に浸かっているリップ部又は壁部又はシート部(30)とを備え、
    前記桶部29は、前記境界領域(9)の下部ダクト部(7)の面を形成し、前記リップ部又は壁部又はシート部(30)は、前記境界領域(9)の上部ダクト部(8)の面を形成し、又はその逆も同様であることを特徴とする、請求項16に記載のシステム(1)。
  20. 前記シール液体が前記液体シール(28)から流出することを可能にする排出システムと、シール液体を前記液体シール(28)に供給する補給システム(38)とを備えることを特徴とする、請求項19に記載のシステム。
  21. 環状の前記伝達チャンバ(10)の底部の少なくとも一部が、一又は複数の局所的に最も高い位置(32)から、前記出口ポート(12)が配置されている一又は複数の局所的に最も低い位置(33)まで、下向きに傾斜して、重力により前記出口ポート(12)へ向けて液体の流れを促すことを特徴とする、請求項1から20のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  22. 所定の回転可能な階(3)の廃水のバッファダクト(6)の下部(7)と前記所定の回転可能な階(3)の真下に位置する回転可能な階(3)のきれいな水のバッファダクト(6)の上部(8)とは、同じ固定コア(2)の壁部に形成されることを特徴とする、請求項1から21のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  23. 前記廃水のバッファダクト(6)と前記きれいな水のバッファダクト(6)とは、前記固定コア(2)から異なる半径方向の距離に配置されることを特徴とする、請求項22に記載のシステム(1)。
  24. 前記きれいな水のバッファダクト(6)は、前記固定コア(2)からの前記廃水のバッファダクト(6)の半径方向の距離よりも大きい、前記固定コア(2)からの半径方向の距離に配置され、
    前記きれいな水のバッファダクト(6)へのきれいな水の供給ラインは、前記廃水の伝達チャンバ(10)の底部の局所的に最も高い位置(32)の下且つその円周方向の位置で前記固定コア(2)を通って延在するように配置されることを特徴とする、請求項21及び22又は請求項21及び23に記載のシステム(1)。
  25. 前記バッファダクト(6)内のフラッシング液体を、前記入口ポート(11)から離れて環状の前記伝達チャンバ(10)内に開口する一又は複数のフラッシングポート(34)を通じて伝達するように構成されたフラッシング手段を備えることを特徴とする、請求項1から24のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  26. 前記フラッシング手段は、前記フラッシングポート(34)を通じて前記フラッシング液体をポンプ輸送するためのポンピング手段を含むことを特徴とする、請求項25に記載のシステム(1)。
  27. 前記液体シール(28)の桶部(29)を前記伝達チャンバ(10)に接続し、一又は複数のシール液体排出弁(36)を備える、一又は複数のシール液体排出ダクト(35)を備えることを特徴とする、請求項19又は20に記載のシステム(1)。
  28. 前記液体シール(28)から前記伝達チャンバ(10)への前記シール液体の一部の排出は、前記液体シール(28)の桶部(29)にシール液体を過剰補給すること、及び、前記桶部(29)の外壁よりも低い調整された高さを有する桶部(29)の一又は複数の内部の流出壁部(37)の上を超えて過剰なシール液体が溢れることによって行われることを特徴とする、請求項19又は20に記載のシステム(1)。
  29. 手動制御の介入も可能である制御システムによって制御されることを特徴とする、請求項25から28のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  30. 前記制御システムは、前記液体シール(28)のシール機能を確実にするために、前記シール液体が前記液体シール(28)の桶部(29)内で所定の最小レベルと最大レベルとの間に留まるようにすることを特徴とする、請求項19、20、27、28、及び29のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  31. 前記固定コア(2)に対する前記回転可能な階(3)の相対的な縦方向の変位を補償するための補償手段を備えることを特徴とする、請求項1から30のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  32. 前記補償手段は、
    前記回転コア(2)に対して又は前記回転可能な階(3)に対して前記上部ダクト部(8)の高さを調整するための高さ調整手段と、
    前記回転コア(2)に対して又は前記回転可能な階(3)に対して前記下部ダクト部(7)の高さを調整するための高さ調整手段と、
    前記上部ダクト部(8)と前記下部ダクト部(7)との機能的関係を実質的に変更することなく、前記上部ダクト部(8)と前記下部ダクト部(7)との間の、所定の制限内の相対的な縦方向の移動を可能にする前記境界領域(9)の構成と、
    からなるグループの中で選択されることを特徴とする、請求項31に記載のシステム(1)。
  33. 前記下部ダクト部(7)及び前記上部ダクト部(8)を位置合わせ可能な前記上記ダクト部(8)の維持装置(45)を備え、
    前記維持装置(45)は、ローリング方向が前記基準軸(5)に対する円周方向である、縦方向に又は斜めに一又は複数の第1のローリングトラック(47)に係合する複数の第1のローラ(46)、及び/又は、ローリング方向が前記基準軸(5)に対する円周方向である、水平方向に又は斜めに一又は複数の第2のローリングトラック(49)と係合する複数の第2のローラ(48)を備え、
    前記第1のローラ(46)と前記第1のローリングトラック(47)は、その一方が前記上部ダクト部(8)に、他方が前記下部ダクト部(7)に接続され、又はその逆であり、
    前記第2のローラ(48)と前記第2のローリングトラック(49)は、その一方が前記上部ダクト部(8)に、他方が前記下部ダクト部(7)に接続され、又はその逆であることを特徴とする、請求項1から32のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  34. 前記伝達チャンバ(10)内の空気圧を監視し調整するためのシステムを備えることを特徴とする、請求項1から33のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  35. 前記伝達チャンバ(10)を、前記固定コア(2)のベントダクトシステムと、及び/又は、前記建物(4)の正面(50)で周囲空気と連絡させる、一又は複数のベントダクト(13)を備えることを特徴とする、請求項1から34のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  36. 緊急時に、前記固定コア(2)から前記回転可能な階(3)へきれいな水を供給するように構成された一組のフレキシブルホースを備えることを特徴とする、請求項1から35のいずれか一項に記載のシステム(1)。
  37. センサからの信号に応じてレベル又は圧力制御安全弁を制御する制御システムを備え、
    前記制御システムは、手動制御の介入も可能であることを特徴とする、請求項7に記載のシステム(1)。
  38. センサからの信号に応じて前記きれいな水のポンプ(23)を制御する制御システムを備え、
    前記制御システムは、手動制御の介入も可能であることを特徴とする、請求項11に記載のシステム(1)。
  39. 前記境界領域(9)は、前記伝達チャンバ(10)を囲む空間から前記伝達チャンバ(10)を完全にシールして通常の動作条件下で2つの環境間での液体の全ての伝達を防止するため、又は、前記伝達チャンバ(10)を部分的にシールして通常の動作条件下で前記2つの環境間での液体の大部分の伝達を防止するための機能を有し、両方の場合において、前記上部ダクト部(8)及び前記下部ダクト部(7)を互いにスライドして係合させる機能を維持することを特徴とする、請求項1に記載のシステム(1)。
  40. 前記境界領域(9)は、トーラスの形状の中実のエラストマーメカニカルガスケットとは異なることを特徴とする、請求項1に記載のシステム(1)。

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