JP2022190615A - ブース - Google Patents

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篤 日下
Atsushi Kusaka
利造 村上
Toshizo Murakami
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Abstract

【課題】ブースの内部空間の静粛性を高く保ちながら、その内部空間の換気性能を十分に確保する。【解決手段】外部空間OSから隔離された内部空間ISを形成するブースであって、内部空間ISの下面側を塞ぐ底盤1と、内部空間ISの周囲を囲む周壁3、4と、内部空間ISの上面側を閉塞する天井5と、内部空間ISにあってユーザが着席可能な座7を配置するための座配置領域における当該座7の下方に位置する箇所に開口し前記外部空間OSに連通する第一換気口73と、空気を吸引して吐出し第一換気口73を通じて外部空間OSと内部空間ISとの間で空気を流通させる換気扇14と、内部空間ISに臨む周壁3の上部に開口し外部空間OSに連通する第二換気口34とを具備するブースを構成した。【選択図】図3

Description

本発明は、執務や打ち合わせ等に使用されるブースに関する。
一人ないし少数人が入室して使用することのできる移動可能なブースが公知である(例えば、下記先行技術文献を参照)。このブースは、外部の人声や騒音が内部空間に侵入することを抑制し、これを利用するユーザの作業への集中度を高め、能率の向上に寄与し得る。内部空間で発せられる音声が外部に漏洩することも防止できる。
ブースの内部空間は、適切に換気される必要がある。だが、単純にブースの周壁やドアに通気用の開口を穿設すると、その存在が露骨に目立つ上、ブースの内と外との間で音が漏れ聞こえやすくなる。
そこで、例えば図8に示すような構造を採用することが考えられる。具体的には、換気扇X1が付随する排気口がブースの天井側に開設され、この換気扇X1がブース内から空気を吸引してブース外に排気する。並びに、ブースの底盤の下方に連通する給気口X2がブース内に開設されており、その給気口X2を通じてブース外の空気をブース内に供給する。なお、法規(建築基準法、消防法等)により、火災発生時に排煙できることが必須とされており、天井側に排煙口X3が別途設けられている。
給気口X2から換気扇X1が付随する排気口へと向かう気流は、ブースの内部空間の概ね全域を上方から下方に流れて、内部空間を換気する。しかしながら、同時に、図8中に矢印で表しているように、天井側の排煙口X3からブース内に空気が引き込まれ、内部空間の天井付近の領域を通過して同じ天井側にある排気口に向かう気流が生じることになる。このような短絡的な流れが多くなると、その分底盤側の給気口X2から供給される空気の流れが減少する。従って、換気扇の吐出流量(出力)によっては、必ずしもブースの内部空間を十分に換気できない懸念が生じ得る。
また、天井内に設置された換気扇X1が稼働している間、この換気扇X1から発生する作動音がブースの内部空間に伝搬し、ユーザの聴覚に明確に感じ取られる可能性もある。
特願2020-110329号明細書
"WORKPOD(ワークポッド、登録商標)",コクヨ総合カタログ2021年版ファニチャー編,コクヨ株式会社,令和2年12月,p.870-871
本発明は、ブースの内部空間の静粛性を高く保ちながら、その内部空間の換気性能を十分に確保することを所期の目的としている。
本発明では、外部空間から隔離された内部空間を形成するブースであって、前記内部空間の下面側を塞ぐ底盤と、前記内部空間の周囲を囲む周壁と、前記内部空間の上面側を閉塞する天井と、前記内部空間にあってユーザが着席可能な座を配置するための座配置領域における当該座の下方に位置する箇所に開口し前記外部空間に連通する第一換気口と、空気を吸引して吐出し前記第一換気口を通じて前記外部空間と前記内部空間との間で空気を流通させる換気扇と、前記内部空間に臨む前記天井または前記周壁の上部に開口し前記外部空間に連通する第二換気口とを具備するブースを構成した。
特に、前記第一換気口以外に、前記内部空間に対して開口し前記外部空間に連通するとともにこれを通じて外部空間と内部空間との間で空気を流通させる換気扇が付設された換気口が存在しないものとすることが好ましい。
前記座配置領域に予め設置された座を具備するブースを構成してよいことは勿論である。
前記座がボックス状をなし、その下部に前記第一換気口が開設され、その中に前記外部空間と当該第一換気口とを連通せしめる空気流路が形成されていれば、前記換気扇から発生する作動音がブースの内部空間により一層伝わりにくくなり、静粛性をさらに高めるために好適である。この座の中には、吸音材が設けられることがある。
前記内部空間の前記座配置領域に面し前記座よりも高い位置に設置された天板を具備していれば、これを簡易なデスクとして使用したり、テーブルとして当該天板上に所要の物品を載置したりすることができる。
前記底盤に建築床に接地するキャスタが取り付けられて、建築床の上を移動可能なブースとすれば、利便性が向上する。
本発明によれば、ブースの内部空間の静粛性を高く保ちながら、その内部空間の換気性能を十分に確保することができる。
本発明の一実施形態のブースの斜視図。 同実施形態のブースの斜視図。 同実施形態のブースの正断面図。 同実施形態のブースの側断面図。 同実施形態のブースの底盤側の要部を拡大して示す正断面図。 同実施形態のブースの天板側の要部を拡大して示す正断面図。 本発明の変形例の一に係るブースの斜視図。 本発明に対する比較例のブースの斜視図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1ないし図6に示す本実施形態のブースは、基本的には一人、あるいは二人程度の少人数のユーザが入室して、執務その他の作業に使用することを想定したものである。
本ブースは、底盤1、周壁2、3、4及び天井5がその内部空間ISを囲繞して外部空間OSから隔絶する、筐体状の外形をなしている。即ち、平面視略方形状をなす底盤1が内部空間ISの下面側を閉塞し、底盤1の外周縁部より起立する周壁2、3、4が内部空間ISの周囲を取り囲み、周壁2、3、4の上端部に覆い被さる天井5が内部空間ISの上面側を閉塞している。ブースの内部空間ISには、ユーザが机またはテーブルとして利用することのできる天板6と、ユーザが腰を下ろすことのできる座7とが備え付けられている。
図2、図3及び図5に示すように、底盤1は、充分に補強され剛性を有する金属製のベース本体11と、ベース本体11の上に敷設される床板12と、床板12の上に載置される敷物13とを要素とする。底盤1(のベース本体11)の下向面には、建築床Fに接地するキャスタ111及びアジャスタ112が設けられる。キャスタ111は、底盤1ひいては本ブースを建築床Fに沿って移送可能とする。アジャスタ112は、キャスタ111とともに底盤1の四隅にある。アジャスタ112は、既知のそれと同様、ねじ軸を螺合進退させるねじ送り操作によって伸縮し、底盤1の下向面と建築床Fとの高さ方向に沿った離間距離を調整可能とする。各アジャスタ112は、建築床Fの不陸に対応するためにも機能する。
加えて、底盤1の下向面には、ブースを前方から見た正面視において略L字形をなす固定具113が固設されている。固定具113は、本ブースの底盤1をアンカーボルト等(図示せず)を介して建築床Fに固定するために存在する。
ブースの周壁2、3、4は、内部空間ISの前面側を閉塞する前壁2と、内部空間ISの側面側を閉塞する左右の側壁3と、内部空間ISの背面側を閉塞する背壁4とを有する。前壁2は、開閉可能なドアとなっている。このドア2の面板は、ブースの内部空間ISを外部から見通せるように透明である。正面視ドア2はその左側縁が蝶番23を介して左側の側壁3に連結され、水平軸回りに回動可能に支持されている。ドア2の右側部には、レバーまたはノブ21や、錠22が設けられており、これらがドア2の右側縁を右側の側壁3に係留して不要なドア2の開閉を抑止する。
図5及び図6に示すように、側壁3は、充分に補強され剛性を有し外部空間OSに露出する金属製の外装板31と、外装板31よりも内側にあって外装板31と隙間を隔てて対向し内部空間ISに露出する内装板32と、これら外装板31と内装板32との間に配される吸音材33とを要素とする。外装板31は、ブースの側面全域を被覆して閉鎖している。吸音材33は、外装板31の内面における、補強材が溶接されていない部位に貼着される。吸音材33は、例えばスラブウレタン等の発泡材(クッション材)を用いて作製され、外部空間OSの方を向く外面側が外装板31に接合し、ブースの内部空間ISの方を向く内面側が内装板32に接近している。吸音材33の内面は平板ではなく凸凹になっており、その内面と内装板32の外面との間にエアギャップ(空隙)が形成される。
内装板32は、これ自体が吸音パネルとしても機能するもので、例えば木製の板材の内面にウレタン材が添え設けられ、さらにそのウレタン材を抱持する難燃性の張地がブースの内部空間ISに表出するように張り設けられてなる。
吸音材33や内装板32の吸音性能について言えば、ウレタン材の密度が高いほど(発泡倍率が低いほど)その吸音性能が高くなる。また、独立気泡の発泡体の方が連続気泡の発泡体よりも吸音性能が高くなる。
背壁4は、側壁3と同様、吸音材及び/または吸音パネルを備えた防音構造のものとすることができる。
図1ないし図3及び図6に示すように、天井5は、充分に補強され剛性を有する金属製の天井本体51と、天井本体51の下に敷設される天井パネル52とを要素とする。この天井5の中央部には、スプリンクラ53が設置されている。スプリンクラ53は、万が一火災の発生が検知された場合に、ブースの内部空間ISに消火用水または消化剤を噴射する。
ブースの内部空間ISに設置される天板6は、正面視右側(前壁たるドア2が蝶番23に支持されていない側、レバー21等が設けられている側)の側壁3に支持され、内側方即ち左方に向けて延出している。天板6は、座7の上面よりも高位置にある。
ブースの内部空間ISに設置される座7は、背凭れ8とともに、ブースの内部空間ISに入室したユーザが着席可能なソファを構成する。座7は、正面視左側の側壁3から内側方即ち右方に迫り出しており、背凭れ8は、同じく左側の側壁3に沿って設けられている。このソファに着席したユーザは、天板6に正対することとなり、これを簡易なデスクとして使用したり、テーブルとして当該天板6上に所要の物品を載置したりすることができる。
図1ないし図5に示すように、座7は、内部が中空のボックス状をなし、その上面がユーザの臀部を載せる座面71となる。既に述べた通り、座面71は天板6よりも低位置にある。図4に示すように、座7及び背凭れ8は、奥行方向に沿ったブースの内寸、即ち前壁たるドア2と背壁4との内法に略匹敵する大きさに拡張している。
以降、本ブースの内部空間ISを換気するための機構に関して述べる。本ブースでは、外部空間OSの空気を底盤1側から内部空間ISに取り入れ、内部空間ISにおいて空気を下方から上方に流通させて天井5側から排出する。
ブースの底盤1は、建築床Fに接地したキャスタ111及び/またはアジャスタ112を介して建築床Fから浮上している。そして、そのベース本体11の正面視左側方、下方の外部空間に開口している部位に、換気扇14が設置されている。この換気扇14は、下方から空気を吸引して上方に吐出する。また、床板12及び敷物13における、換気扇14の直上に位置する箇所に、これらを上下に貫通する開口窓若しくは切欠15が開設されている。換気扇14が外部空間OS、即ちブースの底盤1と建築床Fとの間隙から吸入した空気は、その開口窓若しくは切欠15を通じて底盤1の上方、換言すればブース1の内部空間ISに供給される。
座7は、下面が開口しその他の五面が閉塞した箱状体であり、平面視換気扇14や開口窓若しくは切欠15を内包する領域に上方から覆い被さるように配置される。この座配置領域にある換気扇14並びに開口窓若しくは切欠15は、座7により隠蔽され、ブースの内部空間ISに入室したユーザがこれを視認することはない。
その上で、座7の下端部にある四方枠状のベース72の側面、より具体的には本ブースの正面視における右側面に、当該ベース72を貫通する複数の孔若しくはスリット73が穿たれている。孔若しくはスリット73は、ブースの内部空間ISに設置される座7の内外を連通させる。本実施形態では、この孔若しくはスリット73が第一換気口となる。上記の換気扇14は、座7の内と外部空間OSとを連通させる。総じて、座7の内に、換気扇14から第一換気口73へと至る空気通路が形成されることになる。
図5に示しているように、座7の内には、これを左右に区画するように設立された中間板74が存在する。座7の内向面及び中間板74の外表面には、吸音材75が貼着等して添え設けられる。吸音材75は、例えばスラブウレタン等の発泡材を用いて作製され、座7の内に臨む面が凸凹になっている。中間板74の上端は、座7の上部までは達しておらず、中間板74の上端と座面71との間に通気路76が存在している。
図5中に矢印Aで表しているように、換気扇14が外部空間OSから吸引した空気は、開口窓若しくは切欠15から座7内に流入し、中間板74を乗り越えるように上方に流れて通気路76を経由し、しかる後下方に流れて第一換気口73を通過して、ブースに入室したユーザが所在する内部空間ISに流れ込む。
追加的な案として、座7の内に、空気を清浄化する機能を発揮するオプション機器77を配置することも考えられる。オプション機器77の例として、空気中の微小な塵、病原体等を捕捉するフィルタまたは空気清浄機、オゾンを発生させる消臭装置または滅菌装置、空気に紫外線を照射する滅菌灯等が挙げられる。このようなオプション機器77を座7内に配置する場合に、座7外(即ち、ブースに入室したユーザが所在する内部空間IS)から座7内に空気を再吸入する吸入口(図示せず)を、背凭れ8及び/または座7の目立ちにくい箇所に開設しておくことも好ましい。さすれば、座7の内と外との間で(ひいては、ブースの内部空間ISで)空気を循環させながら、オプション機器77によりその空気を清浄化処理することが可能になる。尤も、座7内にオプション機器77を設けることは必須ではない。
図6に示すように、ブースの天井5は、天井本体51と天井パネル52とによる二重壁構造をなしている。そして、その天井本体51の頂壁に、これを上下に貫通する複数の孔若しくはスリット54が穿たれている。孔若しくはスリット54は、頂壁の下方即ち天井5の二重壁構造の内と、頂壁の上方即ち天井5の上方の外部空間OSとを連通させる。
天井パネル52に近接している、側壁3の内装板32の上端部には、当該内装板32を内外に貫通する開口窓若しくは切欠34が開設されている。本実施形態では、この開口窓若しくは切欠34が第二換気口となる。しかして、天井5の内に、第二換気口34から孔若しくはスリット54へと至る空気通路が形成される。天井5内には、空気を吸引して吐出する換気扇は設置されていない。
換気扇14が稼働している際には、外部空間OSからブースの内部空間ISに空気が供給される。このとき同時に、図6中に矢印Aで表しているように、内部空間ISの空気が第二換気口34から天井5内に流入し、しかる後孔若しくはスリット54を通過して外部空間OSに排気されて、内部空間ISの換気が行われる。従って、ブースの内部空間ISには、専ら下方から上方に向かう安定した空気の流れが生じることとなる。なお、第二換気口34から孔若しくはスリット54に至る空気通路は、万が一の火災発生時に排煙するための排煙口の役割を兼ねている。
本実施形態では、外部空間OSから隔離された内部空間ISを形成するブースであって、前記内部空間ISの下面側を塞ぐ底盤1と、前記内部空間ISの周囲を囲む周壁2、3、4と、前記内部空間ISの上面側を閉塞する天井5と、前記内部空間ISにあってユーザが着席可能な座7を配置するための座配置領域における当該座7の下方に位置する箇所に開口し前記外部空間OSに連通する第一換気口73と、空気を吸引して吐出し前記第一換気口73を通じて前記外部空間OSと前記内部空間ISとの間で空気を流通させる換気扇14と、前記内部空間ISに臨む前記周壁3の上部に開口し前記外部空間OSに連通する第二換気口34とを具備するブースを構成した。
ユーザは、本ブースの内部空間ISで執務や打ち合わせその他の作業を遂行することができる。内部空間ISは、底盤1、周壁2、3、4および天井5に囲まれ、外部空間OSから隔離されており、作業に集中できる。
しかも、本実施形態によれば、ブースの上下に分けて配された第一換気口73と第二換気口34とのうち一方が給気口、他方が排気口となり、これら両者の間で、ブースの内部空間ISを一方向的に流れる一貫した気流が発生する。図8に例示したブースのように、内部空間の天井付近の領域のみを通過する短絡的な流れが生じず、内部空間ISをより一層効率的に換気することができる。
ユーザが腰を掛けることのできる座7は、当然ながらユーザの頭部よりも下にあり、ユーザの耳目を底盤1側、即ち第一換気口73側に付設された換気扇14から遮蔽する。これにより、換気扇14を稼働させることで発生する作動音が、直接ユーザの耳に届かず、ユーザの聴覚に明確に感じ取られずに済む。よって、ブースを利用するユーザに不快感や煩わしさを与えず、作業への集中を妨げる懸念が減少する。加えて、換気扇14及び第一換気口73の存在がユーザに目立ちにくく、家具または什器としての美観、格調が高められる。第一換気口73から内部空間ISに吹き出す風の存在もユーザに感知されにくくなる。
前記第一換気口73以外には、前記内部空間ISに対して開口し前記外部空間OSに連通するとともにこれを通じて外部空間OSと内部空間ISとの間で空気を流通させる換気扇14が付設された換気口が存在しない。要するに、天井5側の第二換気口34には、換気扇が付随していない。底盤1側に限って必要最小限の個数の換気扇14を設けていることは、内部空間ISの静粛性やコストの面から見ても有利となる。
本実施形態のブースは、前記座配置領域に設置された座7を具備する。前記座7はボックス状をなし、その下部に前記第一換気口73が開設され、その中に前記外部空間OSと当該第一換気口73とを連通せしめる空気流路が形成されている。さらには、座7の中に吸音材75が設けられている。これにより、ブースの内部空間ISと外部空間OSとの間の遮音性、及び内部空間ISの静粛性をより一層高めることができる。
本ブースは、前記内部空間ISの前記座配置領域に面しかつ前記座7よりも高い位置に設置された天板6を具備しているので、当該天板6を簡易なデスクとして使用したり、テーブルとして当該天板6上に所要の物品を載置したりすることが可能である。
前記底盤1には建築床Fに接地するキャスタ111が取り付けられており、建築床Fの上を移動可能である。このような移動可能なブースであれば、オフィスや駅中空間、あるいは展示会場などの適宜のスペースに配設して運用することができる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、底盤1側に設けられた換気扇14が、下方から上方に空気を吸引して吐出、即ち外部空間OSから空気を吸引しブースの内部空間ISに向けて吐出していた。だが、この換気扇14が、上方から下方に空気を吸引して吐出、即ちブースの内部空間ISから空気を吸引し外部空間OSに向けて吐出するように動作するものであってもよい。この場合、上記実施形態とは逆に、第二換気口34が給気口、第一換気口73が排気口となり、内部空間ISに専ら上方から下方に向かう安定した空気の流れが生じることとなる。
さらに、換気扇14の回転方向を正逆切換可能な制御回路を実装し、換気扇14が外部空間OSから空気を吸引しブースの内部空間ISに向けて吐出する状態と、ブースの内部空間ISから空気を吸引し外部空間OSに向けて吐出する状態とを適宜に選択できるようにしてもよい。
上記実施形態では、天井5側、即ち第二換気口34側に換気扇は設置されていなかったが、天井5側にも換気扇(図示せず)を設置して構わない。この場合には、底盤1側の換気扇14が、外部空間OSから空気を吸引しブースの内部空間ISに向けて吐出するとともに、天井5側の換気扇が、ブースの内部空間ISから空気を吸引し外部空間OSに向けて吐出する。あるいは、天井5側の換気扇が、外部空間OSから空気を吸引しブースの内部空間ISに向けて吐出するとともに、底盤1側の換気扇14が、ブースの内部空間ISから空気を吸引し外部空間OSに向けて吐出する。一方の換気扇が内部空間ISに空気を導入する正圧を生じさせ、他方の換気扇が内部空間ISから空気を吸い出す負圧を生じさせるので、上下方向の空気の流れを確実に創出でき、必要十分な換気性能を確保し得る。
上記実施形態では、内部空間ISに臨む第二換気口34が周壁3(特に、側壁3の内装板32)の上部に開口していたが、第二換気口を天井5(特に、天井パネル52)に開口させてもよい。
本発明に係るブースにあって、予め座7(または、ソファ)を据え付けておくことは必須ではない。図7に示すように、座7を具備せず、ユーザが任意に座91を有する椅子類9を内部空間ISに持ち込むことのできる態様のブースを構成してもよい。
図7に示している態様は、上記実施形態のブースから座7及び背凭れ8が除かれ、底盤1に形成される開口窓若しくは切欠15を閉塞するカバー部材16が設けられたものに近い。カバー部材16は、換気扇14を上方から覆う。カバー部材16には、これを上下に貫通する複数の孔若しくはスリット17が穿たれている。図7に示す態様のブースでは、その孔若しくはスリット17が第一換気口となり、この第一換気口17を介して、底盤1下の外部空間OSと底盤1上の内部空間ISとの間で空気が流通する。
第一換気口17は、椅子類9を配置可能な座配置領域に臨み、その座配置領域に配置される椅子類9の座91よりも下方に位置する。換言すれば、座91の直下に第一換気口17が存在し、平面視において座91と第一換気口17とが少なくとも一部重なり得る。従って、第一換気口17及び換気扇14の存在が目立ちにくく、また、換気扇14を稼働させることで発生する作動音が直接ユーザの耳に届かず、ユーザの聴覚に明確に感じ取られずに済む。それ故、ブースを利用するユーザに不快感や煩わしさを与えず、作業への集中を妨げる懸念が減少する。
また、第一換気口17は、天板6の直下には存在しない。平面視において天板6と第一換気口17とが重なり合わないことから、第一換気口17を介した換気のための空気の流れが天板6によって妨げられにくい。
その他、各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変形が可能である。
1…底盤
111…キャスタ
14…換気扇
17…第一換気口
2、3、4…周壁
34…第二換気口
5…天井
6…天板
7…座
73…第一換気口
75…吸音材
91…座
A…空気通路を流通する空気の流れ
F…建築床
IS…ブースの内部空間
OS…外部空間

Claims (7)

  1. 外部空間から隔離された内部空間を形成するブースであって、
    前記内部空間の下面側を塞ぐ底盤と、
    前記内部空間の周囲を囲む周壁と、
    前記内部空間の上面側を閉塞する天井と、
    前記内部空間にあってユーザが着席可能な座を配置するための座配置領域における当該座の下方に位置する箇所に開口し前記外部空間に連通する第一換気口と、
    空気を吸引して吐出し前記第一換気口を通じて前記外部空間と前記内部空間との間で空気を流通させる換気扇と、
    前記内部空間に臨む前記天井または前記周壁の上部に開口し前記外部空間に連通する第二換気口と
    を具備するブース。
  2. 前記第一換気口以外に、前記内部空間に対して開口し前記外部空間に連通するとともにこれを通じて外部空間と内部空間との間で空気を流通させる換気扇が付設された換気口が存在しない請求項1記載のブース。
  3. 前記座配置領域に設置された座を具備する請求項1または2記載のブース。
  4. 前記座がボックス状をなし、その下部に前記第一換気口が開設され、その中に前記外部空間と当該第一換気口とを連通せしめる空気流路が形成されている請求項3記載のブース。
  5. 前記座の中に吸音材が設けられている請求項4記載のブース。
  6. 前記内部空間の前記座配置領域に面し前記座よりも高い位置に設置された天板を具備する請求項1、2、3、4または5記載のブース。
  7. 前記底盤に建築床に接地するキャスタが取り付けられており、建築床の上を移動可能である請求項1、2、3、4、5または6記載のブース。
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