JP2022189091A - 索道用搬器 - Google Patents

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Abstract

【課題】天候や乗車人数によらずに閉塞感を改善することができるロープウェイ等の索道用搬器を提供する。【解決手段】索道用搬器1は、搬器本体2の室内の上面部21に配設されて画像を表示する天井面表示装置51、及び、前記室内の下面部22に配設されて画像を表示する床面表示装置55の少なくとも一方を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、索道用搬器に関する。
特許文献1に開示されているように、ロープウェイ等の索道用搬器は、索道用搬器は、客車となる搬器本体と、例えば、山頂と山麓に掛け渡された支索上を走行するための走行機と、走行機から搬器本体を懸垂する懸垂機とを備えている。
特開2011-246043号公報
観光地等に設置された前記索道用搬器には、該索道用搬器の側面の略全周に亘って窓が設けられており、外の景色を楽しむことができるようになっている。この種の索道用搬器は、限られた空間に乗車定員近くまで乗員が乗車する場合があり、このような搬器本体内の狭い空間では、乗員に対して閉塞感を与える虞がある。特に、乗車人数が多く窓際以外にも乗員が乗車した場合に、より閉塞感が強まる傾向にある。
また、例えば、冬季においては搬器の室外と室内との温度差と、室内の乗員の呼気等による湿度によって窓に結露が発生し、搬器の全周で景色が見られず、気候や天候等によって乗員の閉塞感が改善されない虞がある。
本発明は、天候や乗車人数によらずに閉塞感を改善することができるロープウェイ等の索道用搬器を提供することを課題とする。
本発明は、搬器本体の室内の上面部に配設されて画像を表示する天井面表示装置、及び、前記室内の下面部に配設されて画像を表示する床面表示装置の少なくとも一方を備える索道用搬器を提供する。
本発明によれば、天井面表示装置及び床面表示装置に、例えば、リアルタイムの搬器室外の画像や、デジタルコンテンツを表示することで、仮想的に開口窓(仮想窓)を演出することができ、天候や乗車人数に寄らず、搬器に乗車中の乗員の閉塞感を改善することができる。
前記搬器本体の上方の画像を取得する上方撮像装置、及び、前記搬器本体の下方の画像を取得する下方撮像装置の少なくとも一方をさらに備え、
前記天井面表示装置は、前記上方画像を表示し、
前記床面表示装置は、前記下方画像を表示してもよい。
本構成によれば、上方撮像装置及び下方撮像装置によって取得したリアルタイムの画像が、上面部及び下面部に搬器の上方画像及び下方画像のうち少なくとも一方が表示される。これにより、仮想的に開口窓(仮想窓)を演出することができ、天候や乗車人数に寄らず、搬器に乗車中の乗員の閉塞感を改善することができる。また、仮想窓によって、実際に上面部や下面部に窓を設ける場合のように、搬器本体のフレーム等によって設置場所の制約や、前記フレームによって視界が遮られることが回避できる。
前記上方撮像装置は、前記搬器本体が吊り下げ支持された支索より上方に配置されてもよい。
本構成によれば、上方撮像装置が撮影する上方の画像に支索や懸垂機等が映り込むことがなく、クリアな仮想窓を演出することができる。また、例えば、搬器本体に設けられた車輪と支索との間から落下する潤滑油が上方撮像装置に付着することが回避できる。
前記天井面表示装置及び前記床面表示装置には、前記上方撮像装置及び前記下方撮像装置によって予め撮影された画像を表示されてもよい。
本構成によれば、例えば、晴天時に上方撮像装置及び下方撮像装置によって予め撮影された画像を表示することで、雨天等の天候に寄らず、閉塞感を抑制することができる。
前記天井面表示装置は、進行方向前方の第1天井面表示装置と、進行方向後方の第2天井面表示装置とを備え、
前記第2天井面表示装置には、前記第1天井面表示装置に表示された前記上方画像が所定時間経過後に表示されるようにしてもよい。
本構成によれば、一つの上方撮像装置の上方画像によって、第1天井面表示装置と第2天井面表示装置に、第1天井面表示装置と第2天井面表示装置の通過位置に応じた画像を表示でき、仮想窓のリアリティが向上する。
前記床面表示装置は、進行方向前方の第1床面表示装置と、進行方向後方の第2床面表示装置とを備え、
前記第2床面表示装置には、前記第1床面表示装置に表示された前記下方画像が所定時間経過後に表示されるようにしてもよい。
本構成によれば、一つの上方撮像装置の上方画像によって、第1床面表示装置と第2床面表示装置に、第1床面表示装置と第2床面表示装置の通過位置に応じた画像を表示でき、仮想窓のリアリティが向上する。
換気装置をさらに備え、
前記換気装置は、前記下面部に設けられて外気を前記室内に給気する給気口と、前記給気口から給気した外気を前記室内に吹き出す吹出口と、前記上面部に設けられて前記室内の空気を排気する排気口とを備えてもよい。
本構成によれば、室内に外気を取り込むと共に室外へ室内の空気を排気するので、室内の換気及び室内の湿度低減が図られ、室内の結露が抑制され、窓の結露による閉塞感及び高湿度による不快感を抑制できる。
さらに、例えば、床面表示装置や天井面表示装置を作動させるためのバッテリや充電器等の電気機器が室内に配置される場合等においても、室内の結露によって電気機器がショートする等の故障が回避できる。
本発明によれば、天候や乗車人数によらずに閉塞感を改善することができるロープウェイ等の索道用搬器を提供できる。
本発明の一実施形態に係る索道用搬器を上方から見た斜視図。 図1におけるII-II線に沿った索道用搬器の断面図。 索道用搬器に搭載される表示システムを示すブロック図。 索道用搬器を下方から見た斜視図。 図1における前記索道用搬器の右側面を非表示にした場合の斜視図。 図4における前記索道用搬器の右側面を非表示にした場合の斜視図。 図1におけるVII-VII線に沿った断面図。 図1におけるVIII-VIII線に沿った断面図。 図2における進行方向前方側の部分拡大断面図。 索道用搬器に搭載される天井面表示装置の第1変形例。 索道用搬器に搭載される天井面表示装置の第2変形例。 索道用搬器に搭載される天井面表示装置の第3変形例。 索道用搬器に搭載される天井面表示装置の第4変形例。 索道用搬器に搭載される天井面表示装置の第5変形例。 索道用搬器に搭載される天井面表示装置の第6変形例。 索道用搬器に搭載される天井面表示装置の第7変形例。 索道用搬器に搭載される天井面表示装置の第8変形例。 索道用搬器に搭載される天井面表示装置の第9変形例。 索道用搬器に搭載される天井面表示装置の第10変形例。 索道用搬器に搭載される床面表示装置の第1変形例。 索道用搬器に搭載される床面表示装置の第2変形例。 索道用搬器に搭載される床面表示装置の第3変形例。 索道用搬器に搭載される床面表示装置の第4変形例。 索道用搬器に搭載される床面表示装置の第5変形例。 索道用搬器に搭載される床面表示装置の第6変形例。 索道用搬器に搭載される床面表示装置の第7変形例。 索道用搬器に搭載される床面表示装置の第8変形例。 索道用搬器に搭載される床面表示装置の第9変形例。 索道用搬器に搭載される床面表示装置の第10変形例。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「前後」、「右」、「左」、「左右」等の方向を示す用語は、搬器の進行方向を「前」とした場合の方向を指すものとする。
図1は本実施形態に係る索道用搬器1の外観を示す斜視図であり、図2は図1のII-II線に沿った断面図である。該搬器1は、ロープウェイにおいて乗客を輸送するために使用される索道用搬器であるが、本発明は、ロープウェイ以外の索道(例えばゴンドラリフト)に使用される索道用搬器や、荷物を輸送するために使用される索道用搬器にも適用することができる。
図1に示されているように、索道用搬器1は、客車となる搬器本体2と、例えば、山頂と山麓に掛け渡された支索14上を走行するための走行機11と、走行機11から搬器本体2を懸垂する懸垂機(以下、「ハンガー」ともいう)12とを備える。走行機11は、例えば、左右2列に配列した複数の走行輪(車輪)16を備えており、この走行輪16を介して支索14上に支持されている。走行機11には、線路に沿って駆動されるえい索15が接続されており、このえい索15に牽引されて走行機11及び搬器本体2が移動する。走行機11には、連結軸17によって懸垂機12が前後方向揺動自在に連結されており、この懸垂機12の下部に搬器本体2が取付けられている。
搬器本体2は、前後方向に長い概略直方体に形成されている。搬器本体2は、天井面を構成する上面部21と、上面部21に対向すると共に床面を構成する下面部22と、上面部21の進行方向前方側から下方に向かって延びて下面部22の進行方向前方側に接続される前面部23と、上面部21の進行方向後方側から下方に向かって延びて下面部22の進行方向後方側に接続される後面部24と、上面部21の左右両側から下方に向かって延びて下面部22の左右両側にそれぞれ接続される左右一対の側面部25とを有する。搬器本体2の前面部23、後面部24、及び、左右の側面部25には、略全周に亘って複数の窓26が設けられている。搬器本体2の側面部25には、前後方向の中央位置に乗降用のドア27、28が設けられており、ドア27、28の両側は窓26となっている。
搬器本体2の上面部21は、図2に示すように、屋外に露出する外側パネル21aと、室内空間に面する内側パネル21bとを有する2層構造となっている。外側パネル21aと内側パネル21bとは上下方向に間隔を空けて且つ互いに平行に配設されており、搬器本体2の幅方向に延びる複数の上面クロスメンバ21cを介して相互に連結されている。
上面部21の外側パネル21aには、ハンガー12を取り付けるためのハンガー取付部21dが設けられている。上面部21の前後方向中央部には、搬器本体2の室内を換気するための換気用パネル開口部21eが設けられている(図2参照)。上面部21の内側パネル21bの車室内側は、樹脂等で形成されたトリム部材29によって覆われている。内側パネル21bとトリム部材29とは上下方向に間隔を空けて且つ互いに平行に配置されている。トリム部材29には、後述の天井面表示装置51を車室内に露出させるための上面ディスプレイ用開口部29a,29bが設けられている。トリム部材29における上面部21の換気用パネル開口部21eに対応する位置には、換気用トリム開口部29cが設けられている。
搬器本体2の下面部22は、上面部21同様に、屋外に露出する外側パネル22aと、室内空間に面して床面を構成する内側パネル22bとを有する2層構造となっている。外側パネル22aと内側パネル22bとは上下方向に間隔を空けて且つ互いに平行に配設されており、搬器本体2の幅方向に延びる複数の下面クロスメンバ22cを介して相互に連結されている。
下面部22の前後方向中央部には、室内空間と室外空間とを貫通する緊急脱出口22dが設けられている。下面部22の内側パネル22bには、緊急脱出口22dよりも前側及び後側にそれぞれ、後述の床面表示装置55を車室内に露出させるための下面ディスプレイ用開口部22e,22fが設けられている。
搬器本体2内には、乗車人数が多く窓際以外にも乗員が乗車する場合があり、特に、窓際以外に乗車した乗員に閉塞感を与える傾向がある。また、例えば、冬季のように搬器本体2の室外と室内との温度差等によって窓26に結露が発生し、搬器本体2の全周で景色が見られず、気候や天候等によって窓際に乗車した乗員に対しても閉塞感が改善されない虞がある。
これに対して、索道用搬器1は、天候や乗車人数によらずに閉塞感の改善を目的とした表示システム5を備える。図面を参照しながら表示システム5について詳細を説明する。図3に示すように、表示システム5は、表示装置50、撮像装置60、及び、コントローラ70を備える。
表示装置50は、例えば、文字・動画・静止画を表示する液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどで構成されている。表示装置50は、図1~図3に示すように、搬器本体2の上面部21に設けられると共に表示面(表側)が下方(車室内)に向くように配置される天井面表示装置51と、搬器本体2の下面部22に設けられると共に表示面(表側)が上方(車室内)に向くように配置される床面表示装置55とを備える。
天井面表示装置51は、図4及び図6に示すように、換気用トリム開口部29cよりも進行方向前方の第1天井ディスプレイ52と、換気用トリム開口部29cよりも進行方向後方の第2天井ディスプレイ53とを備える。第1天井ディスプレイ52及び第2天井ディスプレイ53は、図2に示すように、上面部21の内側パネル21bに取付部材等を介して固定されている。第1天井ディスプレイ52及び第2天井ディスプレイ53は、第1天井ディスプレイ52及び第2天井ディスプレイ53に対応する位置に設けられたトリム部材29のディスプレイ用開口部29a,29bから室内に向かって表示面が露出するようになっている。
第1天井ディスプレイ52は、図7に示すように、左右に連接された第1ディスプレイ52aと第2ディスプレイ52bの2枚のディスプレイで構成されている。本実施形態においては、第1ディスプレイ52aおよび第2ディスプレイ52bは、矩形状に形成されており、長辺と短辺との比が16:9で設定された矩形状モニタで構成されている。第1天井ディスプレイ52には、第1ディスプレイ52a及び第2ディスプレイ52bに亘って1枚の画像が表示されることで、仮想的に窓が演出されるようになっている。
第1ディスプレイ52aと第2ディスプレイ52bは、短辺同士が幅方向に並ぶように配置されると共に、第1ディスプレイ52aと第2ディスプレイ52bの境界が、搬器本体2の上面部21の幅方向中央に位置するように配置されている。
第1天井ディスプレイ52の幅(左右方向)W1は、上面部21の幅W2よりもわずかに狭く設定されている。第1天井ディスプレイ52の長さ(前後方向)L1は、上面部21の長さL2を3等分した長さよりも短く設定されている。第1天井ディスプレイ52は、上面部21の換気用パネル開口部21eよりも進行方向前方の領域の略全面を占める領域に配置されている。
第2天井ディスプレイ53は、第1天井ディスプレイ52と同様に、左右に連接された第3ディスプレイ53aと第4ディスプレイ53bの2枚のディスプレイで構成されると共に、換気用パネル開口部21eよりも進行方向後方側に配置されている。第3ディスプレイ53aと第4ディスプレイ53bの搬器本体2の幅方向における配置及び形状については、第1天井ディスプレイ52と同様に設定されている。第2天井ディスプレイ53には、第3ディスプレイ53a及び第4ディスプレイ53bに亘って1枚の画像が表示されることで、仮想的に窓が演出されるようになっている。
床面表示装置55は、図1及び図5に示すように、緊急脱出口22dよりも進行方向前方の第1床面ディスプレイ56と、緊急脱出口22dよりも進行方向後方の第2床面ディスプレイ57とを備える。第1床面ディスプレイ56及び第2床面ディスプレイ57は、図2に示すように、下面部22の外側パネル22aから内側パネル22b側に向かって立ち上がる取付部材22g等を介して、外側パネル22aに固定されている。第1床面ディスプレイ56及び第2床面ディスプレイ57は、外側パネル22aと内側パネル22bとの間に形成された空間に配置されている。
第1床面ディスプレイ56及び第2床面ディスプレイ57は、矩形状に形成されており、長辺と短辺との比が16:9で設定された矩形状モニタで構成されている。第1床面ディスプレイ56及び第2床面ディスプレイ57は、長辺が搬器本体2の幅方向に一致するように配置されている。第1床面ディスプレイ56及び第2床面ディスプレイ57は、搬器本体2の下面部22の幅方向中央に配置されている。第1床面ディスプレイ56及び第2床面ディスプレイ57の幅(左右方向)W3は、下面部22の幅W4よりもわずかに狭く設定されている。
第1床面ディスプレイ56及び第2床面ディスプレイ57は、第1床面ディスプレイ56及び第2床面ディスプレイ57に対応させて設けられた内側パネル22bの下面ディスプレイ用開口部22e,22fから室内に向かって表示面が露出するようになっている。
撮像装置60は、図2に示すように、搬器本体2の上面部21よりも上方を撮像する上方撮像装置としての上方カメラ61と、搬器本体2の下面部22よりも下方を撮像する下方撮像装置としての下方カメラ62とを備える。なお、上方カメラ61及び下方カメラ62は、例えば、一般的な屋外用の小型カメラで構成されている。
上方カメラ61は、ハンガー12における走行機11との連結軸17から上方に延びる延設部12aにボルト等の固定部材を介して取り付けられている。上方カメラ61は、走行機11の車輪16よりも上方に配置されて、支索14よりも上方の景色を撮像する。これにより、支索14と車輪16との間から落下する潤滑油が上方カメラ61に付着して該上方カメラ61によって撮像される画像に潤滑油が映り込む等の不具合が防止されている。
下方カメラ62は、下面部22の外側パネル22aに設けられた取付部材(図示せず)を介して外側パネル22aに取り付けられて、搬器本体2の下方の景色を撮像する。下方カメラ62は、緊急脱出口22dよりも進行方向後方、かつ、搬器本体2の前後方向において、緊急脱出口22dと第2床面ディスプレイ57との間に配置されている。上方カメラ61及び下方カメラ62は、例えば、山頂を見上げる角度で取り付けられてもよいし、山麓を見下ろす角度で取り付けられてもよい。
コントローラ70は、上面部21に配置される(図2参照)と共に、図3に示すように、上方カメラ61、下方カメラ62、天井面表示装置51、及び、床面表示装置55が接続されている。コントローラ70は、上方カメラ61及び下方カメラ62が撮像した画像データを受信すると共に、受信した画像データを天井ディスプレイ3及び床面ディスプレイ4に送信する。
コントローラ70は、天井面表示装置51及び床面表示装置55に出力される画像データを制御する画像制御表示部71が備えられている。画像制御表示部71は、第1天井ディスプレイ52、第2天井ディスプレイ53、第1床面ディスプレイ56、及び、第2床面ディスプレイ57に異なる画像を送信できるようになっている。
画像制御表示部71は、上方カメラ61によって撮影された上方画像を進行方向前方の第1天井ディスプレイ52で表示し、第1天井ディスプレイ52に画像が表示された所定時間後に、進行方向後方の第2天井ディスプレイ53に、第1天井ディスプレイ52に表示された画像を表示するように天井面表示装置51に出力される画像のタイミングを制御する。第2天井ディスプレイ53に表示される時刻t2は、上方カメラ61の画像が第1天井ディスプレイ52に表示される時刻t1から所定時間遅れるように制御されている。
上方カメラ61で撮像された画像が、第1天井ディスプレイ52に表示される時刻t1と第2天井ディスプレイ53に表示される時刻t2のタイミングを、搬器本体2の移動速度に対応して設定することで、進行方向前方から後方に向かって流れるように天井面表示装置51に画像を表示させることができる。
例えば、第1天井ディスプレイ52と第2天井ディスプレイ53の前後方向位置のずれが3mで、走行速度が1m/sの場合、上方画像が第1天井ディスプレイ52に表示される時刻t1と、上方画像が第2天井ディスプレイ53に表示される時刻t2との差が3秒に設定されてもよい。
画像制御表示部71はまた、下方カメラ62によって撮像された画像が、進行方向前方の第1床面ディスプレイ56に表示された後に第2床面ディスプレイ57に表示されるように床面表示装置55に出力される画像のタイミングを制御する。
下方カメラ62で撮像された下方画像が、第1床面ディスプレイ56に表示されるタイミングと第2床面ディスプレイ57に表示されるタイミングを、搬器本体2の移動速度に対応させたタイミングに設定することで、進行方向前方から後方に向かって流れるように床面表示装置55に画像を表示させることができる。
コントローラ70は、動画や静止画の情報を保持する記憶部72を備える。記憶部72には、例えば、上方カメラ61及び下方カメラ62によって予め撮像された晴天時の上方画像及び下方画像が記憶されている。雨天時等には、記憶部72に記憶されている晴天時の上方画像及び下方画像を天井面表示装置51及び床面表示装置55に表示させるようにされている。なお、記憶部72は、コントローラ70に内蔵される内蔵メモリの他、メモリーカード等を用いてもよい。
コントローラ70は、公衆回線等で配信元から表示情報を受け取るデジタル通信部73を備えてもよく、例えば、電子看板(デジタルサイネージ)等のように、デジタル通信部73によって受信した広告等を天井面表示装置51及び床面表示装置55に表示できるように構成されてもよい。
搬器本体2には、図2に示すように、表示装置50、撮像装置60、及び、コントローラ70を駆動するバッテリ81及びバッテリ81を充電するための充電器82等の電気機器80が搭載されている。バッテリ81及び充電器82は、搬器本体2の室内で、下面部22の外側パネル22a上に配設された腰掛等の内部空間に配置されている。これにより、乗員がバッテリ81及び充電器82等の電気機器80に直接触れることが防止されている。
搬器本体2は、図2に示すように、高温、高湿度による乗員の不快感、及び、窓26、表示システム5、及び、電気機器80等の結露に対処するために、搬器本体2を換気する換気装置90を備える。換気装置90は、外気を室内に給気する給気口91と、給気口91から給気した外気を室内に吹き出す吹出口92と、室内の空気を排気する排気口93とを有する。
給気口91a,91b,91c,91dは、図2に示すように、下面部22の外側パネル22aの外側(下面側)設けられている。外側パネル22aには、図2及び図9に示すように、外側パネル22aを上下に貫通する複数の給気用開口部22h,22i,22j,22k(本実施形態においては4箇所)が前後方向に並べて設けられている。給気用開口部22h,22i,22j,22kは、搬器本体2の進行方向前方に配置された第1給気用開口部22hと、進行方向後方に配置された第2給気用開口部22iと、第1給気用開口部22hと緊急脱出口22dとの間に配置された第3給気用開口部22jと、第2給気用開口部22iと緊急脱出口22dとの間に配置された第4給気用開口部22kとを有する。図2に示すように、索道用搬器1は、進行方向前方側と後方側とでは対称であるので、図9では、進行方向前方側のみを拡大して表示すると共に進行方向後方側で対応する構成要素を括弧内に示す。
第1給気用開口部22hは、第1床面ディスプレイ56の進行方向前方側の部分と、少なくとも一部が対向するように設けられている。第3給気用開口部22jは、第1床面ディスプレイ56の進行方向後方側の部分と、少なくとも一部が対向するように設けられている。第1給気用開口部22h及び第3給気用開口部22jと、第1床面ディスプレイ56とは、少なくとも一部が前後方向位置及び左右方向位置がオーバラップしている。第1給気用開口部22h及び第3給気用開口部22jから導入された外気は、第1床面ディスプレイ56に接触しながら室内側へ供給されるようになっている。
第2給気用開口部22iは、第2床面ディスプレイ57の進行方向後方側の部分と、少なくとも一部が対向するように設けられている。第4給気用開口部22iは、第2床面ディスプレイ57の進行方向前方側の部分と、少なくとも一部が対向するように設けられている。第2給気用開口部22i及び第4給気用開口部22kと、第2床面ディスプレイ57とは、少なくとも一部が前後方向位置及び左右方向位置がオーバラップしている。第2給気用開口部22i及び第4給気用開口部22kから導入される外気は、第2床面ディスプレイ57に接触しながら室内側へ供給されるようになっている。
各給気用開口部91a,91b,91c,91dは、各給気用開口部を下方から覆うと共に外側パネル22aから下方に膨出する膨出する導風部91e,91f,91g,91hに設けられた、外気を搬器本体2の車室内に取り込む開口によって構成されている。本実施形態においては、各給気用開口部91a,91b,91c,91dには、図示しない自然給気用のファンやフィルタ等を備えた給気ユニット91iが配置されている。
第1給気用開口部22hに設けられた第1導風部91eは、進行方向前方側に向かって下側に傾斜する。第1導風部91eの進行方向前方側には、第1給気開口部22hを構成する開口が設けられている。第2給気用開口部22iに設けられた第2導風部91fは、進行方向後方側に向かって下側に傾斜する。第2導風部91fの進行方向後方側には、第2給気開口部22iを構成する開口が設けられている。
第3給気用開口部22hに設けられた第3導風部91gは、進行方向前方側に向かって下側に傾斜する。第3導風部91gの下部には、第3給気用開口部22jを構成する開口が設けられている。第4給気用開口部22kに設けられた第4導風部91hは、進行方向後方側に向かって下側に傾斜する。第4導風部91hの下部には、第4給気用開口部22kを構成する開口が設けられている。
第3導風部91g及び第4導風部91hには、電動ファンを備えた強制換気用の換気扇91jが配置されている。これにより、第1及び第2給気用開口部22h,22iに比べて、進行方向からの走行風が得られにくい第3及び第4給気用開口部22j,22kからも効率よく外気を導入することができる。
各給気用開口部22h,22i,22j,22kは、吹出口92と連通されるようになっている。吹出口92は、側面部25に設けられると共に、室内側に開口する複数の孔部で構成されている。吹出口92は、側面部25における進行方向前方側と後方側に配置された窓26の下方に設けられている。各給気用開口部91a,91b,91c,91dに取り込まれた外気は、各導風部91e,91f,91g,91hと吹出口92を介して室内に供給される。
排気口93は、上面部21に設けられた前述の換気用パネル開口部21eによって構成されている。本実施形態においては、換気用パネル開口部21eには、電動ファンを備えた強制換気用の換気扇93aが配置されている。これにより、搬器本体2(室内)の空気を効率よく排気することができる。換気用パネル開口部21eには、換気ユニットが取り付けられていてもよく、換気ユニットは、雨水の室内への侵入を防止しながら通気ができる構造であり、従来より公知の構造により構成されてもよい。
以上の構造により、本発明によれば、天井面表示装置51及び床面表示装置55に、例えば、リアルタイムの搬器2室外の画像や、デジタルコンテンツを表示することで、仮想的に開口窓(仮想窓)を演出することができ、天候や乗車人数に寄らず、索道用搬器1に乗車中の乗員の閉塞感を改善することができる。また、仮想窓によって、実際に上面部21や下面部22に窓を設ける場合のように、搬器本体2のフレーム等によって設置場所の制約を受けたり、前記フレームによって視界が遮られることが回避できる。
また、上方カメラ61及び下方カメラ62によって取得したリアルタイムの画像(上方画像及び下方画像)が、上面部21及び下面部22に表示することができるので、より効果的に仮想的に開口窓を演出することができる。
また、例えば、天井面表示装置51及び床面表示装置55に、晴天時に上方カメラ61及び下方カメラ62によって予め撮影された画像を表示することができるので、雨天等の天候に寄らず、閉塞感を抑制することができる。
また、第2天井ディスプレイ53には、第1天井ディスプレイ52に表示された上方画像が所定時間経過後に表示されるように設定されている。これにより、一つの上方カメラ61のみを備える場合においても、第1天井ディスプレイ52と第2天井ディスプレイ53に、索道用搬器1の通過位置に応じた画像を表示でき、よりリアルな仮想窓を演出することができる。
また、第2床面ディスプレイ57には、第1床面ディスプレイ56に表示された下方画像が所定時間経過後に表示されるように設定されている。これにより、一つの下方カメラ62のみを備える場合においても、第1床面ディスプレイ56と第2床面ディスプレイ57に、索道用搬器1の通過位置に応じた画像を表示でき、よりリアルな仮想窓を演出することができる。
また、上方カメラ61は、走行機11に設けられた車輪16を介して吊り下げ支持された支索14よりも上方に配置されているので、上方カメラ61が撮影する上方の画像に支索14や懸垂機12等が映り込むことがなく、クリアな仮想窓を演出することができる。また、支索14と車輪16との間から落下する潤滑油が上方カメラ61に付着することが防止できる。
また、下面部22に設けられて外気を室内に給気する給気口91と、給気口91から給気した外気を室内に吹き出す吹出口92と、上面部21に設けられて室内の空気を排気する排気口93とを有する換気装置90が備えられているので、室内の換気及び室内の湿度低減が図られる。これにより、室内の結露が抑制され、窓の結露による閉塞感及び高湿度による不快感を抑制できる。
さらに、例えば、天井面表示装置51及び床面表示装置55を作動させるためのバッテリ81や充電器82等の電気機器80が室内に配置される場合等においても、室内の結露によって電気機器80がショートする等の不具合が抑制できる。
また、給気口91には、換気扇91jが取り付けられているので、強制給気が可能となり、より効果的に室内の結露が抑制できる。
また、排気口93には、換気扇93aが取り付けられているので、強制給気が可能となり、より効果的に室内の結露が抑制できる。
本実施形態においては、天井面表示装置51と床面表示装置55とを備える構成について説明したが、これに限定されるものではなく、天井面表示装置51と床面表示装置55とは、いずれか一方を備える構成としてもよい。
本実施形態においては、換気装置90を備える構成について説明したが、これに限定されるものではなく、索道用搬器1は、換気装置90備えない構成であってもよい。
本実施形態においては、表示システム5が上方撮像装置61及び下方撮像装置62を備える構成について説明したが、これに限定されるものではなく、上方撮像装置61及び下方撮像装置62のいずれか一方を備える構成としてもよいし、記憶部72に格納された画像を天井面表示装置51及び床面表示装置55に表示させる場合には、上方撮像装置61及び下方撮像装置62を備えなくてもよい。
本実施形態においては、天井面表示装置51が第1天井ディスプレイ52と第2天井ディスプレイ53とを備える構成について説明したが、これに限定されるものではなく、第1天井ディスプレイ52と第2天井ディスプレイ53のいずれか一方を備える構成としてもよい。
本実施形態においては、床面表示装置55が第1床面ディスプレイ56と第2床面ディスプレイ57とを備える構成について説明したが、これに限定されるものではなく、第1床面ディスプレイ56と第2床面ディスプレイ57のいずれか一方を備える構成としてもよい。
本実施形態においては、第1天井ディスプレイ52及び第2天井ディスプレイ53がそれぞれ2枚のディスプレイの短辺部が幅方向に並べて配置される例について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図10Aに示すように第1天井ディスプレイ152の第1ディスプレイ152aと第2ディスプレイ152bの短辺部が前後方向に並べて配置されてもよい。
図10Bに示すように第1天井ディスプレイ252が1枚のディスプレイ252aで構成されると共に短辺部が幅方向に沿って配置されてもよい。
図10Cに示すように第1天井ディスプレイ352が1枚のディスプレイ352aで構成されると共に短辺部が前後方向に沿って配置され、第1天井ディスプレイ352が搬器の前面部23よりも中央部側に配置されてもよい。
図10Dに示すように第1天井ディスプレイ452が1枚のディスプレイ452aで構成されると共に短辺部が前後方向に沿って配置され、第1天井ディスプレイ452が搬器の中央部よりも前面部23側に配置されてもよい。
図10Eに示すように第1天井ディスプレイ552が3枚のディスプレイ552a,552b,552cで構成されると共に短辺部が幅方向に沿って配置され、第1天井ディスプレイ552が搬器の中央部と前面部23との間に配置されてもよい。
図10Fに示すように第1天井ディスプレイ652が3枚のディスプレイ652a,652b,652cで構成されると共に短辺部が前後方向に沿って配置され、第1天井ディスプレイ652が搬器の中央部と前面部23との間に配置されてもよい。
図10Gに示すように第1天井ディスプレイ752が4枚のディスプレイ752a,752b,752c,752dで構成されると共に短辺部が幅方向に沿って配置され、第1天井ディスプレイ752が搬器の中央部と前面部23との間に配置されてもよい。
図10Hに示すように第1天井ディスプレイ852が4枚のディスプレイ852a,852b,852c,852dで構成されると共に短辺部が前後方向に沿って配置され、第1天井ディスプレイ852が搬器の中央部と前面部23との間に配置されてもよい。であってもよい。
図10Iに示すように第1天井ディスプレイ952が6枚のディスプレイ952a,952b,952c,952d,952e,952fで構成されると共に、ディスプレイ952a,952b,952c,952d,952e,952fは短辺部を幅方向に沿わせて3枚ずつの2セットを前後方向に並べて、第1天井ディスプレイ552が搬器の中央部と前面部23との間に配置されてもよい。
図10Jに示すように第1天井ディスプレイ1052が6枚のディスプレイ1052a,1052b,1052c,1052d,1052e,1052fで構成されると共に、ディスプレイ1052a,1052b,1052c,1052d,1052e,1052fは短辺部を前後方向に沿わせて3枚ずつの2セットを幅方向に並べて、第1天井ディスプレイ552が搬器の中央部と前面部23との間に配置されてもよい。
なお、ここでは、第1天井ディスプレイの配置について説明したが、第2天井ディスプレイについても第1天井ディスプレイと同様に図10A~図10Jの配置が可能である。
本実施形態においては、第1床面ディスプレイ56及び第2床面ディスプレイ57がそれぞれ1枚のディスプレイによって構成される例について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図11Aに示すように第1床面ディスプレイ156が1枚のディスプレイ156で構成されると共に長辺部が幅方向に沿って配置され、第1床面ディスプレイ152が搬器の前面部23よりも中央部側に配置されてもよい。
図11Bに示すように第1床面ディスプレイ256が1枚のディスプレイ256で構成されると共に短辺部が幅方向に沿って配置されてもよい。
図11Cに示すように第1床面ディスプレイ356が2枚のディスプレイ356a,356bで構成されると共に短辺部が前後方向に沿って配置されてもよい。
図11Dに示すように第1床面ディスプレイ456が2枚のディスプレイ456a,456bで構成されると共に長辺部が前後方向に沿って配置されてもよい。
図11Eに示すように第1床面ディスプレイ556が3枚のディスプレイ556a,556b,556cで構成されると共に短辺部が幅方向に沿って配置され、第1床面ディスプレイ556が搬器の中央部と前面部23との間に配置されてもよい。
図11Fに示すように第1床面ディスプレイ656が3枚のディスプレイ656a,656b,656cで構成されると共に短辺部が前後方向に沿って配置され、第1床面ディスプレイ656が搬器の中央部と前面部23との間に配置されてもよい。
図11Gに示すように第1床面ディスプレイ756が4枚のディスプレイ756a,756b,756c,756dで構成されると共に短辺部が幅方向に沿って配置され、第1床面ディスプレイ756が搬器の中央部と前面部23との間に配置されてもよい。
図11Hに示すように第1床面ディスプレイ856が4枚のディスプレイ856a,856b,856c,856dで構成されると共に短辺部が前後方向に沿って配置され、第1床面ディスプレイ856が搬器の中央部と前面部23との間に配置されてもよい。
図11Iに示すように第1床面ディスプレイ956が6枚のディスプレイ956a,956b,956c,956d,956e,956fで構成されると共に、ディスプレイ956a,956b,956c,956d,956e,956fは短辺部を幅方向に沿わせて3枚ずつの2セットを前後方向に並べて、第1床面ディスプレイ556が搬器の中央部と前面部23との間に配置されてもよい。
図11Jに示すように第1床面ディスプレイ1056が6枚のディスプレイ1056a,1056b,1056c,1056d,1056e,1056fで構成されると共に、ディスプレイ1056a,1056b,1056c,1056d,1056e,1056fは短辺部を前後方向に沿わせて3枚ずつの2セットを幅方向に並べて、第1床面ディスプレイ556が搬器の中央部と前面部23との間に配置されてもよい。
なお、ここでは、第1床面ディスプレイの配置について説明したが、第2床面ディスプレイについても第1天井ディスプレイと同様に図11A~図11Jの配置が可能である。
本実施形態においては、第1天井ディスプレイ52には、第1ディスプレイ52a及び第2ディスプレイ52bに亘って1枚の画像が表示される例について説明したが、これに限定されるものではなく、第1ディスプレイ52aと第2ディスプレイ52bには同じ画像が表示されてもよいし、他の異なる画像が表示されてもよい。なお、第2天井ディスプレイ53についても同様に、第3ディスプレイ53aと第4ディスプレイ53bには同じ画像が表示されてもよいし、他の異なる画像が表示されてもよい。
本実施形態においては、天井面表示装置51及び床面表示装置55に上方画像及び下方画像が表示される構成について説明したが、これに限定されるものではなく、天井面表示装置51及び床面表示装置55には、例えば、夕暮れ、星空、地域の動物、地図情報、異なる季節、及び、周辺の観光情報等の画像を表示させてもよい。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
以上のように、本発明によれば、ロープウェイ等の索道用搬器において、天候や乗車人数によらずに閉塞感を改善することができるから、索道関連産業の分野において好適に利用される可能性がある。
1 索道用搬器
2 搬器本体
14 支索
16 車輪
21 上面部
22 下面部
51 天井面表示装置
52 第1天井ディスプレイ(第1天井面表示装置)
53 第2天井ディスプレイ(第2天井面表示装置)
55 床面表示装置
56 第1床面表示装置
57 第2床面表示装置
61 上方撮像装置
62 下方撮像装置
90 換気装置
91 給気口
92 吹出口
93 排気口
本発明は、搬器本体の室内の上面部に配設されて画像を表示する天井面表示装置、及び、前記室内の下面部に配設されて画像を表示する床面表示装置の少なくとも一方を備え
前記搬器本体の上方画像を取得する上方撮像装置をさらに備え、前記天井面表示装置は、前記上方画像を表示し、前記上方撮像装置は、前記搬器本体が吊り下げ支持される支索より上方に配置された索道用搬器を提供する。
本発明によれば、天井面表示装置及び床面表示装置に、例えば、リアルタイムの搬器室外の画像や、デジタルコンテンツを表示することで、仮想的に開口窓(仮想窓)を演出することができ、天候や乗車人数に寄らず、搬器に乗車中の乗員の閉塞感を改善することができる。
また、上方撮像装置によって取得したリアルタイムの画像が、上面部に搬器の上方画像が表示される。これにより、仮想的に開口窓(仮想窓)を演出することができ、天候や乗車人数に寄らず、搬器に乗車中の乗員の閉塞感を改善することができる。また、仮想窓によって、実際に上面部や下面部に窓を設ける場合のように、搬器本体のフレーム等によって設置場所の制約や、前記フレームによって視界が遮られることが回避できる。
記搬器本体の下方画像を取得する下方撮像装置をさらに備え、
前記天井面表示装置は、前記上方画像を表示し、
前記床面表示装置は、前記下方画像を表示してもよい。
本構成によれば、下方撮像装置によって取得したリアルタイムの画像が、下面部に搬器の下方画像が表示される。これにより、仮想的に開口窓(仮想窓)を演出することができ、天候や乗車人数に寄らず、搬器に乗車中の乗員の閉塞感を改善することができる。また、仮想窓によって、実際に下面部に窓を設ける場合のように、搬器本体のフレーム等によって設置場所の制約や、前記フレームによって視界が遮られることが回避できる。

Claims (7)

  1. 搬器本体の室内の上面部に配設されて画像を表示する天井面表示装置、及び、前記室内の下面部に配設されて画像を表示する床面表示装置の少なくとも一方を備える索道用搬器。
  2. 前記搬器本体の上方の画像を取得する上方撮像装置、及び、前記搬器本体の下方の画像を取得する下方撮像装置の少なくとも一方をさらに備え、
    前記天井面表示装置は、前記上方の画像を表示し、
    前記床面表示装置は、前記下方の画像を表示するように構成された請求項1に記載の索道用搬器。
  3. 前記上方撮像装置は、前記搬器本体が吊り下げ支持される支索より上方に配置された請求項2に記載の索道用搬器。
  4. 前記天井面表示装置及び前記床面表示装置には、前記上方撮像装置及び前記下方撮像装置によって予め撮影された画像を表示するように構成された請求項2又は請求項3に記載の索道用搬器。
  5. 前記天井面表示装置は、進行方向前方の第1天井面表示装置と、進行方向後方の第2天井面表示装置とを備え、
    前記第2天井面表示装置には、前記第1天井面表示装置に表示された前記上方画像が所定時間経過後に表示されるように構成された請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の索道用搬器。
  6. 前記床面表示装置は、進行方向前方の第1床面表示装置と、進行方向後方の第2床面表示装置とを備え、
    前記第2床面表示装置には、前記第1床面表示装置に表示された前記下方画像が所定時間経過後に表示されるように構成された請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の索道用搬器。
  7. 換気装置をさらに備え、
    前記換気装置は、前記下面部に設けられた給気口と、前記給気口から給気した外気を前記室内に吹き出す吹出口と、前記上面部に設けられて前記室内の空気を排気する排気口とを備えた請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の索道用搬器。
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