JP3235573U - 観光バスおよびそのロールスクリーン - Google Patents
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Abstract
【課題】本考案は、観光バスの座席横に設置する間仕切りロールスクリーンおよびペット同伴で乗車できる観光バスを提供する。【解決手段】支柱22にはスクリーン取り付けフック24を上下に備えるとともに、ロールスクリーン1およびスクリーン巻取り部21とを備える。ロールスクリーン1は取手切り欠き部分23と係止具27とを備える。前の座席装置3の側面に配置された支柱22のスクリーン取り付けフック24に、後の座席装置3の側面に配置された支柱22に設置したロールスクリーン1の係止具27を取り付けることによってロールスクリーン1を固定することができる。【選択図】図3
Description
本考案は、観光バスの座席横に設置する間仕切りロールスクリーンおよびペット同伴で乗車できる観光バスに係るものである。
最近はペットブームと言われるように、ペットを飼育する人が増加していて、ことに小型犬、中型犬、大型犬、猫などのペットが好まれる傾向にあり、このようなペットブームを背景として、観光地等においてペットとの同伴旅行の需要が増大している。そのため、バス会社や旅行代理店など、ニッチをねらったニュー・ビジネスとして大きな関心を呼んでおり、バス会社や旅行代理店などは、ペットとの同伴旅行のツアーといった旅行商品の企画・販売などが進みつつあるところである。
バス会社や旅行代理店などが企画するペットとの同伴旅行では、これらのペットと飼い主が必然的に一緒に移動する。この際、バスや列車、飛行機等の公共交通機関等を利用することとなる。列車で移動する際、ペット専用のキャリーバックに入れて搬送するほかなく、そのケースから出すことはできないし、ペットが静かにできないときは降車するとか、混雑する時間帯は利用を避ける等するほかなかった。また、飛行機で移動する際、ペットと飼い主の客室は別になり別途費用がかかるほか、ブルドックなどの短頭種犬は、熱中症や呼吸困難を引き起こしやすいなどの理由から、航空会社によって搬送できない場合がある。こういった事情から、観光バスでペットとの同伴旅行を企画する機会が増える。
観光バスで移動する際には、比較的小型の犬や猫等はペット専用のキャリーバックに入れて搬送される場合もあるが、ペットとの同伴旅行でペットとの触れ合いを楽しむため、キャリーバックから出すことが多い。
しかしながら、飼い主がペット専用のキャリーバックから出して飼い主と同じ座席で搬送するものの、ペット同士が観光バス内で敏感に反応してしまい、執拗に吠えてたり鳴いたりする。このため、ペットの安全輸送が困難であるだけでなく、ペットの動きに捕らわれて観光バスの運転手の注意が乱され、安全運転に集中できないため、事故につながりかねない。
ペット同士が敏感に反応しないようには間仕切りを座席に配置することになるが、間仕切りはワンボックス型自動車や普通自動車といった車種の前座席と後部座席のとの間を仕切ることに限定されていた。 ペット同士が敏感に反応しないようには間仕切りを座席に配置することになるが、間仕切りはワンボックス型自動車や普通自動車といった車種の前座席と後部座席のとの間を仕切ることに限定されていた。
また、従来の観光バスはペットがリードや飼い主の膝上で過ごすことはできず、乗客の居住性と乗り心地のみを重要視した座席配置が採用されていた。
本願の考案者は、前記の問題点を解決すべく種々検討を行った結果、乗降口へ通じかつ前後方向に延びる通路部から出入りできる座席横に設置することができ、簡単な構造を持ち使い勝手の良い間仕切りロールスクリーンを考案するものである。
また、本願の考案者は、ペット同伴で客席に乗車してもペット同士が敏感に反応せず、かつプライバシー空間を作ってペット同伴旅行を楽しむことができる観光バスを考案するものである。
前記課題を解決するために、本願の請求項1に係る考案は、観光バスの通路側座席装置の側面に取り付けた支柱に設置され、ペットの視界を遮るロールスクリーンであって、スクリーン取り付け部分と取手切り欠き部分とを有することを特徴とするものである。
前記課題を解決するために、本願の請求項2に係る考案は、車室内の前後方向に設けられた通路に沿って座席装置を片側交互に配設してなるペット同伴用の観光バスであって、座席装置には請求項1のロールスクリーンで間仕切りし、座席装置のプライベート空間を形成することを特徴とするものである。
本願の請求項1に係る考案によれば、ペットの視界を遮るため、ペット同士が観光バス内で敏感に反応してしまい、執拗に吠えたり鳴いたりすることもない。これにより、ペットの安全輸送を阻害されることもない。
本願請求項2に係る考案によれば、ペットの視界を遮るため、ペット同伴で客席に乗車してもペット同士が敏感に反応せず、かつプライバシー空間を作ってペット同伴旅行を楽しむことができる。
以下、本考案の具体例を実施例及び図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に示すのは本考案の技術思想を具体化するための例を例示するものであって、本考案をこの実施例に特定することを意図するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であり、実用新案登録請求の範囲に含まれる変更例に等しく適用し得るものである。
図1は本考案の一実施例の観光バスの側断面図である。図2は図1のII−II断面図である。図3は本考案の一実施例におけるロールスクリーンの側面図である。図4は本考案の一実施例におけるロールスクリーンをとりつけた座席装置の平面図である。図5は本考案の一実施例におけるロールスクリーンの支柱の斜視図である。図6は本考案の一実施例に係る観光バスの座席装置前に置く箱を説明する側面図である。
図1および図2は、本考案の観光バスの一実施例を示している。すなわち、図1および図2に示したものは、観光バス本体11は、車室内で前後方向に通路2を確保し、この通路2の左右両側に座席装置3が前後方向に配設されている。座席装置3は通路2を挟んで片側交互に配設されるため、座席装置3は通路2を挟んで横一列に配設されず、各前後方向において左右のどちらかに配設される。そのため、座席装置3はジグザクに点在した状態で配設されている。なお、座席装置3は二人掛け用である。さらに、各座席装置3と通路2の間はロールスクリーン1によって隔てられる。なお、本考案の観光バス11の座席装置3の前に箱4を置くことができる。ペット同伴で客席に乗車してもペット同士が敏感に反応せず、かつプライバシー空間を作ってペット同伴旅行を楽しむことができる。
図3および図4は、本考案のロールスクリーンの一実施例を示している。すなわち、ロールスクリーン1はスクリーン巻取部21に巻かれているが、ロールスクリーン1を伸ばすことにより長さを調節することができる。ロールスクリーン1の片方の先端上下には支柱のスクリーン取り付けフック24に取り付ける係止具27を備える。また、ロールスクリーン1には取手切り欠き部分23を備える。ロールスクリーン1の支柱25が通路2側の座席装置3の側面に設置され、スクリーン巻取部21からロールスクリーン1を引っ張って伸ばして、座席装置3の支柱25のスクリーン取り付けフック24に係止具27で取り付けることができる。ロールスクリーン1と床との間には隙間26が設けられる。座席装置3にロールスクリーン1を設置することにより、ペットの視界が遮られることから、ペット同士が観光バス内で敏感に反応してしまい、執拗に吠えたり鳴いたりすることもないし、ペットの安全輸送を阻害されることもない。観光バス11は前後の座席装置3の間隔を1m30cm以下にしなければ、一般貸切旅客自動車運送事業の対象とならない。ロールスクリーン1の長さは1m10cmから1m30cmが好ましく、1m20cmから1m30cmがより好ましい。
図5は、本考案のロールスクリーンの支柱の一実施例を示している。すなわち、支柱22にはスクリーン取り付けフック24を上下に備えるとともに、ロールスクリーン1およびスクリーン巻取り部21とを備える。ロールスクリーン1は取手切り欠き部分23と係止具27とを備える。前の座席装置3の側面に配置された支柱22のスクリーン取り付けフック24に、後の座席装置3の側面に配置された支柱22に設置したロールスクリーン1の係止具27を取り付けることによってロールスクリーン1を固定することができる。これにより、ペットの視界が遮られることから、ペット同士が観光バス内で敏感に反応してしまい、執拗に吠えたり鳴いたりすることもないし、ペットの安全輸送を阻害されることもない。
図6は、本考案の観光バスの座席装置の前に置く箱を説明している。すなわち、本考案の観光バス11の座席装置3の前には箱4を置くことができる。客席に手荷物を置かなくても箱4の上に手荷物を置くことができ、これによりペットが座席装置3に座ることができる。
11 観光バス本体
1 ロールスクリーン
2 通路
3 座席装置
4 箱
21 スクリーン巻取部
22 支柱
23 取手切り欠き部分
24 スクリーン取り付けフック
25 支柱
26 隙間
27 係止具
31 肘置き
1 ロールスクリーン
2 通路
3 座席装置
4 箱
21 スクリーン巻取部
22 支柱
23 取手切り欠き部分
24 スクリーン取り付けフック
25 支柱
26 隙間
27 係止具
31 肘置き
Claims (2)
- 観光バスの通路側座席装置の側面に取り付けた支柱に設置され、ペットの視界を遮るロールスクリーンであって、
スクリーン取り付け部分と、
取手切り欠き部分と、
を有することを特徴とするロールスクリーン。 - 車室内の前後方向に設けられた通路に沿って座席装置を片側交互に配設してなるペット同伴用の観光バスであって、
前記座席装置には請求項1のロールスクリーンで間仕切りし、前記座席装置のプライベート空間を形成することを特徴とするペット同伴用の観光バス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021004107U JP3235573U (ja) | 2021-09-29 | 2021-09-29 | 観光バスおよびそのロールスクリーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021004107U JP3235573U (ja) | 2021-09-29 | 2021-09-29 | 観光バスおよびそのロールスクリーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3235573U true JP3235573U (ja) | 2022-01-06 |
Family
ID=79191086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021004107U Active JP3235573U (ja) | 2021-09-29 | 2021-09-29 | 観光バスおよびそのロールスクリーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3235573U (ja) |
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2021
- 2021-09-29 JP JP2021004107U patent/JP3235573U/ja active Active
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Legal Events
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