JP2022188403A - 操作装置 - Google Patents

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Shinsuke Matsumoto
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Abstract

【課題】奥行き感のある光を効果的に演出することができる操作装置を提供する。【解決手段】実施形態の一態様に係る操作装置においては、発光部と、反射部材と、凹部とを備える。反射部材は、導光部材と、導光部材に形成される第1反射面と、導光部材において第1反射面と対向する位置に形成され第1反射面より光の透過率が低い第2反射面とを含む。また、反射部材は、発光部の光を第1反射面と第2反射面との間で反射して第1反射面から出射する。凹部は、導光部材の第2反射面側に形成される。【選択図】図7

Description

本発明は、操作装置に関する。
従来、例えば車内における各種のスイッチやノブ等の操作部を光らせることで、乗員が夜間等でも操作部を容易に視認できる操作装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。従来技術においては、複数の板状部材を重ね合わせることで、光が板状部材間を繰り返し反射する、いわゆる合わせ鏡のように、複数並ぶ表示が筐体の奥行き側へ向けて漸次小さくなるように見える構成としている。
特開2006-164573号公報
しかしながら、従来技術には、奥行き感のある光を効果的に演出するという点で、さらなる改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、奥行き感のある光を効果的に演出することができる操作装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、操作装置において、発光部と、反射部材と、凹部とを備える。反射部材は、導光部材と、前記導光部材に形成される第1反射面と、前記導光部材において前記第1反射面と対向する位置に形成され前記第1反射面より光の透過率が低い第2反射面とを含む。また、反射部材は、前記発光部の光を前記第1反射面と前記第2反射面との間で反射して前記第1反射面から出射する。凹部は、前記導光部材の前記第2反射面側に形成される。
本発明によれば、操作装置において、奥行き感のある光を効果的に演出することができる。
図1は、実施形態に係る操作装置の一例を示す図である。 図2は、操作部の外観を示す斜視図である。 図3は、操作部の分解斜視図である。 図4は、図1のIV-IV線断面図である。 図5は、反射部材による光の状態を説明する図である。 図6は、反射部材の反射原理を示す図である。 図7は、反射部材付近の拡大断面図である。 図8は、反射部材を裏面側から見たときの背面図である。 図9は、反射部材を裏面側から見たときの斜視図である。 図10は、保持部材の拡大斜視図である。 図11は、第1変形例に係る反射部材を示す図である。 図12は、第2変形例に係る反射部材を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する操作装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
先ず、図1を用いて、実施形態に係る操作装置の一例について説明する。図1は、実施形態に係る操作装置の一例を示す図である。また、図1は、操作装置の正面図である。なお、図1および後述する図2~図11は、いずれも模式図である。
また、図1においては、理解の便宜のために、互いに直交するX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向で規定される3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、後述の説明に用いる他の図面でも示す場合がある。また、直交座標系は、操作装置1が図示された状態にあるときのX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向であり、操作装置1の取り付け方向や配置方向等を限定するものではない。
図1に示すように、操作装置1は、例えば、車両に搭載される車載装置を操作する装置である。車載装置は、例えばオーディオ装置であるが、これに限られず、ナビゲーション装置やエアコン装置などその他の装置であってもよい。
実施形態に係る操作装置1は、操作部10と、フレーム部100と、表示部200とを備える。操作部10は、車両の乗員を含むユーザによる操作を受け付け、車載装置における種々の機能を動作させるための部材である。一例として、操作部10は、ダイヤル式(ロータリー式)のスイッチであり、ユーザによる回転操作を受け付けて、オーディオ装置におけるボリューム等を調節することができる。
なお、操作部10は、後述する発光部20(図3参照)の光によって光ることで、夜間等においてユーザの視認性を向上させることができるが、これについては後に詳説する。また、操作部10は、奥行き感のある発光態様を効果的に演出できるように構成されるが、これについても後述する。
フレーム部100は、操作装置1のフレームおよび表示部200のカバーとして機能する。また、フレーム部100には、操作部10が設けられる。詳しくは、フレーム部100には、操作部10の一部が露出するように設けられる。表示部200は、例えば液晶ディスプレイであり、各種情報を表示することができる。
次に、図2~図4を用いて、操作部10について詳細に説明する。図2は、操作部10の外観を示す斜視図である。図3は、操作部10の分解斜視図である。図4は、図1のIV-IV線断面図であり、操作部10等の断面図である。
図2~図4に示すように、操作部10は、フレーム部100の適宜位置に形成された円形の開口部100aに設けられる。また、操作部10は、発光部20(図2で見えず)と、検出部30(図2で見えず)と、反射部材40と、保持部材50(図2で見えず)と、ノブ部60とを備える。
発光部20は、例えばLED(Light Emitting Diode)などの光源である。発光部20は、フレーム部100の内部に配置された基板110に設けられ、反射部材40や保持部材50へ向けて光を出射する。言い換えると、操作部10を正面視したときに(Y軸正側から負方向へ向けて見たときに)ユーザが視認できる部位を表側とした場合、発光部20は、反射部材40や保持部材50の裏側に配置され、反射部材40や保持部材50へ向けて光を発する。なお、図3および図4では、発光部20が複数(ここでは2個)である例を示したが、これに限られず、1個あるいは3個以上であってもよい。
検出部30は、操作部10に対するユーザの操作を検出する。具体的には、検出部30は、ユーザによる操作部10の操作を検出する検出センサである。検出部30としては、操作部10(例えばノブ部60)に対するユーザの回転操作(詳しくはノブ部60の回転量や回転位置等)を検出するロータリーエンコーダを用いることができるが、これに限定されるものではない。
具体的には、検出部30は、本体部31と、回転シャフト32とを備え、上記した基板110に設けられる。本体部31には、例えばユーザの操作の検出に用いられる各種電子部品などが収容される。
回転シャフト32は、本体部31から保持部材50へ向けて延在するように配置される。検出部30は、かかる回転シャフト32の回転を検出することで、操作部10(例えばノブ部60)に対するユーザの回転操作を検出することができるが、これについては後述する。
反射部材40は、操作部10において表側となるように設けられる部材である。言い換えると、反射部材40は、ユーザによって視認可能な位置に設けられる部材であり、例えば円盤状に形成される。
反射部材40は、合わせ鏡となる2つの反射面の内部で、発光部20からの光を反射させることにより、奥行き感のある光を効果的に演出することができる。これについて、図5および図6を参照して説明する。
図5は、反射部材40による光の状態(発光態様)を説明する図である。図6は、反射部材40の反射原理を示す図である。なお、図5の上段は簡略化した反射部材40の側面図であり、下段は反射部材40の正面図である。
図5に示すように、反射部材40は、発光部20(図4等参照)の光が入射すると、反射部材40の裏面(図6に示す第2反射面42側の主面)から、略円状の複数の光Lが奥行き方向に向かって同心円状に並んで見える。
このとき、本実施形態において、光Lには、立体的な反射像である立体反射像Lxが含まれる。立体反射像Lxは、発光部20の光が反射部材40の導光部材43に形成された凹部43e(図4参照)を透過することで投影される像であるが、これについては後述する。なお、図5の上段では、立体反射像Lxを二点鎖線で囲んで示している。また、図5の上段では、理解の便宜のため、光Lの中央付近に存在する立体反射像Lxを省略して示している。
略円状の光Lの説明を続けると、具体的に複数の光Lは、半径が小さいほど、反射部材40の正面視で中央に寄りつつ、反射部材40の裏面からさらに奥側に位置しているように見える。換言すれば、複数の光Lにより、反射部材40の正面視で中央に向かって階段状に空間が狭くなるような奥行き感が演出される。
そして、この複数の光Lは、反射部材40の厚みに依存することなく配列されている。つまり、ユーザは、複数の光L(光Lの虚像)により、反射部材40の厚み以上に奥側に空間が存在しているように錯覚して見える。このように、反射部材40は、奥行き感のある光Lを演出することができる。さらに、本実施形態においては、光Lが上記した立体反射像Lxを含むことで、光L自体も立体的で奥行き感を有することとなるため、結果として奥行き感のある光Lを効果的に演出することができる。
ここで、この複数の光Lが見える原理について、図6を用いて説明する。図6に示すように、反射部材40は、第1反射面41と、第2反射面42とが導光部材43を介して合わせ鏡のように向かい合って配置され、発光部20からの光を第1反射面41と第2反射面42との間で反射する。なお、ユーザは、第1反射面41側から反射部材40を見ることになる。
具体的には、第1反射面41は、第2反射面42側へ湾曲する湾曲形状に形成される。言い換えると、第1反射面41は、第2反射面42側である一方に向かって凹んだ形状に形成される。
第2反射面42は、平坦状(平面形状)に形成される。第2反射面42には、発光部20からの光が入射する入射部42aが形成される。また、第2反射面42は、第1反射面41より光の透過率が低くなるように構成される。換言すれば、第2反射面42は、第1反射面41より反射率が高くなるように構成される。これにより、第2反射面42では、光が主として反射する。一方で、第1反射面41は、第2反射面42より透過率が高いため、光が反射するとともに、一部が透過して外部へ光Lとして出射される。
さらに、第1反射面41が湾曲形状であるため、入射部42aから入射して第1反射面41で反射した光は、反射部材40の中央に向かいながら第1反射面41および第2反射面42の間を繰り返し反射することになる。このため、図5で示したように、外部に出射される複数の光Lは、徐々に反射部材40の中央に寄ることとなる。また、中央に位置する光Lほど、第1反射面41および第2反射面42での反射回数が多くなるため、すなわち、合わせ鏡の原理により、中央に位置する光Lほど、奥側に位置するように錯覚して見える。言い換えると、光Lは、奥行き感のある発光態様となる。
なお、図6に示すように、光は、第2反射面42の端部に形成された入射部42aから入射するため、実際には、入射直後の光は、第1反射面41で反射すると、一度反射部材40の側面方向へ進む。反射部材40の側面には、後述する側面反射面44が形成されるため、反射部材40の側面方向へ進んだ光は、側面反射面44で反射して、第2反射面42へ進み、以降、第1反射面41および第2反射面42の間の繰り返し反射しつつ、反射部材40の中央へ向かうこととなる。なお、反射部材40の側面には、ノブ部60(図4参照)が設けられるため、光が反射部材40の側面から外部へ漏れることはない。
次に、図7等を用いて、反射部材40の構成についてさらに詳しく説明する。図7は、反射部材40付近の拡大断面図である。なお、図7等においては、理解の便宜のため、第1、第2反射面41,42、側面反射面44の厚さ、凹部43eの深さなどを誇張して示している。
図7に示すように、反射部材40は、上記した第1反射面41、第2反射面42、導光部材43および側面反射面44を備える。
先ず、導光部材43について説明する。導光部材43は、例えば透明(もしくは半透明)の円盤状の部材であり、別言するとレンズである。導光部材43の材質としては、例えば、ガラス、有機ガラス、またはポリカーボネートのような透光性を有する材料を用いることができるが、これらに限定されるものではない。
導光部材43は、発光部20(図4参照)からの光の一部を外部に導光したり、第1反射面41と第2反射面42との間で反射を繰り返しながら光を中央へ導光したりする。具体的には、導光部材43は、2つの主面43a,43bと、側面43cと、鍔部43dと、凹部43eとを有する。
主面43aは、操作部10において表側となる面である。また、主面43aは、光が第1反射面41を介して外部へ出射することから、出射面であるともいえる。主面43aは、主面43aとは反対側の面である主面43b側へ湾曲する湾曲形状に形成される。言い換えると、主面43aは凹状に形成される。
主面43bは、操作部10において裏側となる面である。以下では、主面43bを「裏面43b」と記載する場合がある。裏面43bは、発光部20(図4参照)からの光が入射部42aを介して入射することから、入射面であるともいえる。また、裏面43bは、第2反射面42を有し、第1反射面41を有する主面43aへ向けて像を投影するように発光することから、発光面であるともいえる。また、裏面43bは、後述する保持部材50の保持面51aと対向する面であり、平坦状(平面形状)に形成される。
側面43cは、主面43aおよび裏面43bの端部(周縁部)から連続する面である。鍔部43dは、側面43cにおいて裏面43b側付近から側方(径方向における外方)へ向けて突出する部位である。なお、導光部材43を含む反射部材40は、かかる鍔部43dが保持部材50とノブ部60とによって挟まれることで固定されるが、これについては後述する。
第1反射面41は、導光部材43の表側の主面43aに形成される。上記したように、導光部材43の主面43aは裏面43b側へ湾曲する形状であることから、第1反射面41も、裏面43b側へ湾曲する湾曲形状に形成される、詳しくは、裏面43bに形成された第2反射面42側へ湾曲する湾曲形状に形成される。
具体的には、第1反射面41は、所定の曲率を有する湾曲面である。より具体的には、第1反射面41は、中央部が第2反射面42との距離が最も近くなるように構成される。換言すれば、第1反射面41は、中央から周端に向かうほど、第2反射面42との距離が遠くなる湾曲面である。これにより、反射部材40の正面視で中央に向かうような奥行き感を演出することができる。
また、第1反射面41は、いわゆるハーフミラーである。例えば、第1反射面41は、光の透過率が所定透過率以上の反射面であり、また、光の反射率が所定反射率未満となるように構成される。なお、第1反射面41は、例えば第1反射面41の素材の蒸着処理により、導光部材43の主面43aに形成される。また、図7等では、第1反射面41は、面全体が湾曲する例を示しているが、一部が湾曲する面であってもよい。
第2反射面42は、導光部材43の裏面43b(裏側の主面43b)に形成される。上記したように、導光部材43の裏面43bは平坦状であることから、第2反射面42も平坦状に形成される。
また、第2反射面42は、いわゆる全反射ミラー(フルミラー)である。例えば、第2反射面42は、光の透過率が所定透過率未満の反射面であり、また、光の反射率が所定反射率以上となるように構成される。なお、上記した所定透過率および所定反射率は、例えば発光態様など各種の条件に応じて任意の値に設定可能である。また、第2反射面42は、例えば第2反射面42の素材の蒸着処理により、導光部材43の裏面43bに形成される。
このように、第2反射面42は、第1反射面41より透過率が低く、また、第1反射面41より反射率が高くなるように構成される。逆に言えば、第1反射面41は、第2反射面42より透過率が高く、また、第2反射面42より反射率が低くなるように構成される。
第2反射面42には、上記したように、入射部42aが形成される。また、導光部材43の第2反射面42側には、凹部43eが形成される。ここで、入射部42aおよび凹部43eについて図8および図9も参照しつつ説明する。図8は、反射部材40を裏面側(第2反射面42側)から見たときの背面図である。図9は、反射部材40を裏面側から見たときの斜視図である。
図7~図9に示すように、入射部42aは、発光部20からの光(図7の矢印A参照)が入射する部位である。例えば、入射部42aは、円盤状である導光部材43の周縁に沿った円形状となるように形成される。なお、上記した入射部42aの形状は、あくまでも例示であって限定されるものではなく、ドット状や円弧状などその他の形状であってもよい。
凹部43eは、導光部材43の裏面43bに形成される。言い換えると、凹部43eは、導光部材43において発光面(入射面)である第2反射面42側に形成される。凹部43eは、所定深さを有する溝部(穴部)であるともいえる。なお、所定深さは任意に設定可能である。
また、凹部43eは、導光部材43において発光部20からの光が入射する位置に形成される。言い換えると、凹部43eは、反射部材40の入射部42aに対応する位置に形成される。
これにより、本実施形態にあっては、発光部20の光が入射部42aを介して導光部材43の凹部43eを透過する。光が凹部43eを透過することで、反射部材40には立体反射像Lx(図5参照)が投影される。かかる立体反射像Lxは、上記した合わせ鏡の原理により、反射部材40の中央に位置するものほど、奥側に位置するように錯覚して見える。
このように、本実施形態に係る反射部材40にあっては、光が凹部43eを透過することによって立体反射像Lxが投影されるため、投影される光自体も立体的で奥行き感を有することとなり、結果として奥行き感のある光を効果的に演出することができる。
また、本実施形態に係る凹部43eは、三角錐形状に形成される。これにより、反射部材40には、三角錐形状の立体反射像Lx(図5参照)が投影され、奥行き感のある発光態様をより一層効果的に演出することができる。
また、凹部43eは、円盤状である導光部材43の周縁に沿って複数形成される。なお、上記した凹部43eの形状や所定深さ、形成される位置や数は適宜に変更可能である。立体反射像Lx(図5参照)の形状は、この凹部43eの形状や所定深さなどに応じて変化する。なお、図8等の例で示した入射部42aのうち、隣接する凹部43eの間に位置する入射部42aは除去されてもよい。
上記した入射部42aおよび凹部43eは、例えば蒸着処理においてマスキングなどが行われることで、発光部20の光が入射可能となるように構成される。従って、入射部42aおよび凹部43eは、導光部材43の裏面43bのうち、第2反射面42が存在しない部位であるともいえる。
なお、上記では、蒸着処理においてマスキングなどが行われることで、入射部42aおよび凹部43eに光が入射するようにしたが、これに限定されるものではない。すなわち、第2反射面42を部分的にカットするレーザーカット処理や、第2反射面42において光を入射させる部分の透過率が他の部分に比べて高くなるようにするなどその他の手法によって入射部42aや凹部43eが構成されるようにしてもよい。また、入射部42aや凹部43eには、入射する光のムラを抑制するような処理(例えば白ベタ印刷処理)などが施されてもよい。
なお、上記では、第2反射面42が導光部材43の裏面43bに形成されるようにしたが、これに限られず、例えば、後述する保持部51の保持面51a側に形成されるようにしてもよい。
側面反射面44は、図7に示すように、導光部材43の側面43cに形成される。側面反射面44は、第1反射面41と同様なハーフミラーである。例えば、側面反射面44は、光の透過率が所定透過率以上の反射面であり、また、光の反射率が所定反射率未満となるように構成される。
なお、側面反射面44は、第1反射面41と同様なハーフミラーであることから、側面反射面44は、第1反射面41を形成する蒸着処理と同じ処理で形成されるが、これに限定されるものではない。また、側面反射面44と第1反射面41とは、光の透過率や反射率が互いに異なる値となるように構成されてもよい。
なお、上記では、側面反射面44がハーフミラーであるとしたが、これに限定されるものではなく、例えば全反射ミラー(フルミラー)であってもよい。すなわち、側面反射面44は、例えば光の透過率が所定透過率未満の反射面であり、また、光の反射率が所定反射率以上となるような全反射ミラーであってもよい。
上記した第1反射面41、第2反射面42および側面反射面44が形成される導光部材43にあっては、入射部42aや凹部43eから発光部20の光が入射されると、第1反射面41と第2反射面42との間で反射を繰り返しながら光を中央へ導光する(図6参照)。換言すれば、導光部材43は、第1反射面41および第2反射面42の間の距離が近い位置に向かって光を導光する。これにより、第1反射面41および第2反射面42の間で光を高精度に導光することができる。なお、図6でも前述した通り、入射部42aや凹部43eから入射した直後の光は、第1反射面41、側面反射面44の順に反射してから第2反射面42へ向かい、以降、第1反射面41と第2反射面42との間で繰り返し反射する。
そして、導光部材43は、第1反射面41および第2反射面42の間で反射を繰り返す過程で、ハーフミラーである第1反射面41から一部の光を外部へ導光して出射する。これにより、反射部材40の正面視において、奥行き感を演出するような発光態様とすることができる。
保持部材50は、図4に示すように、反射部材40を保持する部材である。詳しくは、保持部材50は、発光部20と反射部材40との間に配置されて反射部材40を保持する。なお、反射部材40は導光部材43を含むことから、保持部材50は、発光部20と導光部材43との間に配置されて導光部材43を保持するともいえる。
保持部材50は、導光部材43を含む反射部材40を保持するとともに、検出部30と接続される。本実施形態にあっては、かかる保持部材50により、操作部10に対するユーザの操作を検出する構造を維持しつつ操作部10を光らせることができる。
具体的には、保持部材50は、例えば透明(もしくは半透明)の略円盤状の部材である。保持部材50の材質としては、例えばポリカーボネートのような透光性を有する材料を用いることができるが、これに限定されるものではない。すなわち、保持部材50の材質は、例えば透明なゴム成分を有するアクリル、ガラスや有機ガラスなど透光性を有する材料であれば、その他の種類の材料であってもよい。
このように、保持部材50は、透光性を有するように構成される。従って、保持部材50は、発光部20からの光を導光しつつ透過して、導光部材43を含む反射部材40へ出射する(図7の矢印A参照)。詳しくは、保持部材50は、発光部20からの光を導光しつつ透過して、透過した光が反射部材40の入射部42aや凹部43eへ入射する(図7の矢印A参照)。
すなわち、保持部材50が発光部20と反射部材40との間に配置される構成において、保持部材50は、発光部20の光を反射部材40へ導光する導光板として機能する。これにより、本実施形態にあっては、保持部材50を備える構成であっても、上記したような発光態様の演出を行うことが可能になる、すなわち操作部10を光らせることができる。
ここで、図10も参照して保持部材50についてさらに詳しく説明する。図10は、保持部材50の拡大斜視図である。なお、図10は、保持部材50を裏面側から見たときの図である。
図4および図10に示すように、保持部材50は、保持部51と、接続部52と、側壁部53と、係止部54とを備える。保持部51は、保持面51aと、接続面51bとを有し、略円盤状に形成される。
保持面51aは、反射部材40を保持する面である。保持面51aは、導光部材43の裏面43b(詳しくは反射部材40の第2反射面42(図7参照))と対向する面であり、平坦状に形成される(図3参照)。詳しくは、保持面51aは、導光部材43の裏面43bに形成された入射部42aや凹部43eと対向する面である。
これにより、本実施形態にあっては、発光部20の光を、保持部材50から導光部材43を含む反射部材40へ効率よく伝達することができ、上記したような発光態様の光を明瞭にすることができる。
すなわち、例えば仮に、保持部材50と反射部材40との間に隙間などの空気層が介在した場合、保持部材50から反射部材40へ伝達される光が空気層との境界等において弱まるおそれがある。
そこで、本実施形態にあっては、上記したように導光部材43および保持部材50において互いに対向する面が、平坦状に形成されるようにした。具体的には、導光部材43の裏面43bおよび保持部材50の保持面51aが、平坦状に形成されるようにした(図7参照)。そのため、保持部材50は、平坦な面同士を合わせることで、導光部材43を含む反射部材40を密着した状態で保持することができる。
これにより、保持部材50と反射部材40との間に隙間(空気層)が生じにくくなるため、発光部20の光を、保持部材50から導光部材43を含む反射部材40(例えば入射部42aや凹部43e)へ効率よく伝達することができ、よって発光態様の光を明瞭にすることができる。
また、保持部材50は、第2反射面42(図7参照)側から導光部材43を保持する。言い換えると、保持部材50は、入射部42aや凹部43eが形成された裏面43b側から導光部材43を保持する。これにより、本実施形態に係る保持部材50は、発光部20の光が入射する入射面(第2反射面42)側から、導光部材43を含む反射部材40を確実に保持することができる。
また、保持面51aの面積は、導光部材43の裏面43b(詳しくは第2反射面42)の面積より大きくなるように設定される。すなわち、入射部42aや凹部43eが形成された導光部材43の裏面43b(詳しくは第2反射面42)の全面が、保持部材50の保持面51aに接するように構成される。これにより、保持部材50は、導光部材43を含む反射部材40をより確実に保持することができる。
なお、上記では、保持面51aの面積が導光部材43の裏面43bの面積より大きくなるように設定されるが、これに限定されるものではなく、例えば、保持面51aの面積が導光部材43の裏面43bの面積と同じ、あるいは、導光部材43の裏面43bの面積より小さくなるように設定されてもよい。
保持部51の接続面51bは、図4に示すように、保持面51aとは反対側の面であり、また、検出部30と接続される面である。接続面51bは、図4および図10に示すように、平坦状に形成される。また、接続面51bには、接続部52が形成される。
接続部52は、検出部30(図4参照)が接続される部位である。例えば、接続部52は、接続面51bのうち、略円盤状である保持部材50の中心軸Bを含む中心位置50aに形成される。また、接続部52には、上記した検出部30の回転シャフト32(図4参照)と接続可能な接続穴52aが形成される。
従って、接続部52の接続穴52aに回転シャフト32の先端部分が挿通されて接続されることで、保持部材50は検出部30と接続される。接続部52は、上記したように保持部材50の中心位置50aに形成されることから、保持部材50は、検出部30(ここではロータリエンコーダ)と中心位置50aで接続されることとなる。
これにより、本実施形態においては、操作部10に対するユーザの操作を検出する構造を維持しつつ操作部10を光らせることができる。
詳しくは、操作部10において、ユーザによって操作されるノブ部60は、後述するように保持部材50と接続される。そのため、操作部10(ここではノブ部60)がユーザによって操作(回転操作)されると、ノブ部60の回転が保持部材50を介して回転シャフト32に伝達され、回転シャフト32が回転する。検出部30は、かかる回転シャフト32の回転を検出することで、操作部10(ここではノブ部60)に対するユーザの操作を検出する。
また、上記したように、保持部材50は透光性を有しているため、発光部20の光が保持部材50を透過して導光部材43を含む反射部材40へ伝達され、操作部10(正確には反射部材40)を光らせることができる。
このように、本実施形態に係る操作装置1においては、上記のように構成することで、操作部10に対するユーザの操作を検出する構造を維持しつつ、操作部10を光らせることができる。
また、保持部材50は、検出部30と中心位置50aで接続されるため、例えばユーザの操作(回転操作)による回転を検出部30へ確実に伝達でき、よって検出部30は、操作部10に対するユーザの操作を精度良く検出することができる。
保持部材50の説明を続けると、側壁部53は、図4および図10に示すように、保持部51の端部(周縁部)から連続して形成され、操作部10において裏側となる方向(Y軸負方向)へ延在するように形成される。
側壁部53の外周面53aには、係止部54が形成される。例えば、係止部54は、側壁部53の外周面53aに複数個(例えば2個)形成される。係止部54は、側壁部53の外周面53aから側方(径方向における外方)へ向けて突出する突起であり、後述するノブ部60の係止穴62bに係止可能に構成される。
なお、上記では、係止部54の個数などを具体的に示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、係止部54の個数や形成される位置は、任意に設定可能である。
ノブ部60は、ユーザによって操作される部位である、詳しくは回転操作される部位であり、環状に形成される。具体的には、ノブ部60は、図3および図4等に示すように、環状部61と、側壁部62とを備える。
環状部61は、円形の開口部61aを有し、かかる開口部61aには、反射部材40が位置される。正確には、図7に示すように、環状部61の開口部61aには、反射部材40の導光部材43が位置される。このとき、反射部材40は、導光部材43の側面43cおよび側面反射面44が、環状部61の内周面と対応するように(対向するように)位置される。このように、反射部材40の側面にノブ部60が配置されることで、光が反射部材40の側面から外部へ漏れることはない。
側壁部62は、図4に示すように、環状部61の外端部(外周縁部)から連続して形成され、操作部10において裏側となる方向(Y軸負方向)へ延在するように形成される。
側壁部62の内周面62aであって、上記した保持部材50の係止部54と対応する位置には、係止穴62bが形成される。そして、保持部材50の係止部54がノブ部60の係止穴62bに係止することで、ノブ部60と保持部材50とが接続される。これにより、例えばノブ部60がユーザによって回転操作されると、ノブ部60と保持部材50とがともに回転することとなる。
また、ノブ部60と保持部材50とが接続された状態において、ノブ部60および保持部材50は、反射部材40を固定する。詳しくは、図7に示すように、ノブ部60と保持部材50とが接続された状態において、ノブ部60の環状部61と保持部材50の保持面51aとの間で、導光部材43(反射部材40)の鍔部43dが挟まれ、これにより反射部材40が固定される。
なお、接続された状態の保持部材50およびノブ部60においては、図4に示すように、各側壁部53,62の先端部分が、フレーム部100の開口部100aの周囲に形成された溝部101(図3参照)の中に位置するように配置される。
これにより、フレーム部100の開口部100aは、保持部材50等によって覆われることとなるため、例えばフレーム部100の内部に配置された基板110や発光部20などが外部から見えないようにすることができる。
上述してきたように、実施形態に係る操作装置1は、発光部20と、反射部材40と、凹部43eとを備える。反射部材40は、導光部材43と、導光部材43に形成される第1反射面41と、導光部材43において第1反射面41と対向する位置に形成され第1反射面41より光の透過率が低い第2反射面42とを含む。また、反射部材40は、発光部20の光を第1反射面41と第2反射面42との間で反射して第1反射面41から出射する。凹部43eは、導光部材43の第1反射面41側に形成される。これにより、奥行き感のある光を効果的に演出することができる。
なお、上記した実施形態においては、操作部10が、車載装置であるオーディオ装置におけるボリューム等を調節する回転操作を受け付ける例を示したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、操作部10は、エアコン装置の風量や温度を調節する回転操作など、車載装置におけるその他の種類の機能を動作させる回転操作を受け付けるようにしてもよい。
また、操作部10が受け付ける操作は、上記した回転操作に限定されるものではない。すなわち、例えば検出部30として、押下操作(プッシュ操作)を検出する検出センサを用いることで、操作部10は、押下式のスイッチとなる。これにより、操作部10は、ユーザの押下操作を受け付けるなど、その他の種類の操作を受け付ける構成としてもよい。
<変形例>
次いで、第1変形例および第2変形例について説明する。図11は、第1変形例に係る反射部材40を示す図である。図12は、第2変形例に係る反射部材40を示す図である。なお、図11および図12は、各変形例に係る反射部材40を裏面側(第2反射面42側)から見たときの背面図である。また、以下においては、実施形態と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
先ず、第1変形例について説明する。図11に示すように、第1変形例にあっては、凹部43e1が、円盤状である導光部材43の周縁に沿って複数形成され、いわゆるドット状に形成される。
また、第1変形例に係る凹部43e1は、例えば球形状に形成される、詳しくは所定深さを有する半球形状に形成される。そして、図示は省略するが、光が凹部43e1を透過することによって反射部材40には、複数の半球形状の立体反射像が投影される。また、半球形状の立体反射像は、上記した合わせ鏡の原理により、反射部材40の中央に位置するものほど、奥側に位置するように錯覚して見える。
次に、第2変形例について説明する。図12に示すように、第2変形例にあっては、凹部43e2が、導光部材43の端部に1つ形成される。また、第2変形例に係る凹部43e2は、例えば角柱状に形成される、詳しくは所定深さを有する直方体の溝状に形成される。そして、図示は省略するが、光が凹部43e2を透過することによって反射部材40には、角柱状の立体反射像が投影される。また、角柱状の立体反射像は、上記した合わせ鏡の原理により、反射部材40の中央に位置するものほど、奥側に位置するように錯覚して見える。
このように、第1、第2変形例に係る反射部材40にあっては、光が凹部43e1あるいは凹部43e2を透過することによって立体反射像が投影されるため、実施形態と同様に、投影される光自体も立体的で奥行き感を有することとなり、結果として奥行き感のある光を効果的に演出することができる。
なお、上記した実施形態および各変形例で示した凹部43e,43e1,43e2の形状は、あくまでも例示であって限定されるものではなく、任意の形状に変更可能である。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 操作装置
20 発光部
40 反射部材
41 第1反射面
42 第2反射面
43 導光部材
43e,43e1,43e2 凹部

Claims (4)

  1. 発光部と、
    導光部材と、前記導光部材に形成される第1反射面と、前記第1反射面と対向する位置に形成され前記第1反射面より光の透過率が低い第2反射面とを含み、前記発光部の光を前記第1反射面と前記第2反射面との間で反射して前記第1反射面から出射する反射部材と、
    前記導光部材の前記第2反射面側に形成される凹部と
    を備えることを特徴とする操作装置。
  2. 前記凹部は、
    前記導光部材において前記発光部からの光が入射する位置に形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の操作装置。
  3. 前記第1反射面は、
    前記第2反射面側へ湾曲する湾曲形状に形成されること
    を特徴とする請求項1または2に記載の操作装置。
  4. 前記凹部は、
    三角錐形状に形成されること
    を特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の操作装置。
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