JP2022187600A - 宅配ボックスシステム及びサーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】宅配ボックスの利用者及び宅配員の利便性及び安全性に配慮し、メンテナンス性にも優れた宅配ボックスシステムを提供する。【解決手段】荷物11を収納するための複数の宅配ボックス2aを有する宅配ステーション2と、宅配ステーションと通信可能に構成され、宅配ステーションに荷物を収納するにあたり、宅配ステーションを利用して荷物を受け取る又は荷物を発送する利用者(顧客20、送り主30)の希望、収納する荷物の種類又は性状、複数の宅配ボックスの各々の宅配ボックスの使用頻度、複数の宅配ボックスの各々の宅配ボックスの収納スペースの少なくとも一つに基づいて最適な宅配ボックスを抽出するサーバ3とを備える宅配ボックスシステム1。宅配ステーションは、宅配ボックスに荷物が取り残されている場合に、サーバにその旨を知らせる信号を送信することで荷物の取り忘れを防止することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、宅配ボックスシステム及びサーバに関し、宅配ボックスの利用者及び宅配員の利便性及び安全性に配慮し、メンテナンス性にも優れた宅配ボックスシステム等に関する。
特許文献1には、宅配ボックスへの着荷を示す電子メールを作成する電子メール作成部と、顧客毎の電子メールアドレスを記憶する電子メールアドレス記憶部と、電子メールアドレス記憶部から着荷荷物の顧客の電子メールアドレスを読み出して当該電子メールアドレスへ電子メールを送信する電子メール送信部とを有し、宅配ボックスへの着荷を顧客へ電子メールにより自動通知することで、各宅配ボックスの使用状況や配達状況等の様々なシステム情報を自由度高く、容易かつ確実に、通知・管理することのできる宅配ボックスシステムが記載されている。
特許文献2には、宅配物を保管するための宅配ボックスと、宅配ボックスの使用状態の変化時に宅配ボックス付近を撮像する撮像手段と、宅配ボックスの使用状態及び撮像手段により撮像した画像情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された宅配ボックスの使用状態の情報と画像情報を表示するホームページを作成するためのホームページ作成部等を備え、インターネット端末装置からのアクセスに応じてホームページを閲覧可能とし、着荷・受取り・盗難等のトラブルを防止する宅配ボックスシステムが記載されている。
特開2001-175555号公報 特開2002-78598号公報
上記発明は有効であるが、例えば、利用者が利用する宅配ボックス(上段/中段/下段等)を選定することができないため不便であったり、荷物が重量物の場合には、上段に荷物の出し入れをする際に落として破損したり、怪我の原因となることもあった。さらに、特定の宅配ボックスを多く使用すると、使用回数の多い宅配ボックスの扉が開閉し難くなって宅配ボックス全体に影響を与えるなどメンテナンスの面でも改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記従来の技術に鑑みてなされたものであって、宅配ボックスの利用者及び宅配員の利便性及び安全性を向上させ、メンテナンス性にも優れた宅配ボックスシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、宅配ボックスシステムであって、荷物を収納するための複数の宅配ボックスを有する宅配ステーションと、該宅配ステーションと通信可能に構成され、該宅配ステーションに荷物を収納するにあたり、該宅配ステーションを利用して荷物を受け取る又は荷物を発送する利用者の希望、収納する荷物の種類又は性状、前記複数の宅配ボックスの各々の宅配ボックスの使用頻度、前記複数の宅配ボックスの各々の宅配ボックスの収納スペースの少なくとも一つに基づいて最適な宅配ボックスを抽出するサーバとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、最適な宅配ボックスを自動的に抽出することができ、利用者及び宅配員の利便性及び安全性、並びに宅配ボックスのメンテナンス性の向上を図ることができる。
上記宅配ボックスシステムにおいて、前記宅配ステーションは、前記宅配ボックスに荷物が取り残されている場合に、前記サーバにその旨を知らせる信号を送信することで、荷物の取り忘れを防止することができる。
また、本発明は、宅配ボックスシステム用サーバであって、荷物を収納するための複数の宅配ボックスを有する宅配ステーションと通信可能に構成され、該宅配ステーションに荷物を収納するにあたり、該宅配ステーションを利用して荷物を受け取る又は荷物を発送する利用者の希望、収納する荷物の種類又は性状、前記複数の宅配ボックスの各々の宅配ボックスの使用頻度、前記複数の宅配ボックスの各々の宅配ボックスの収納スペースの少なくとも一つに基づいて最適な宅配ボックスを抽出することを特徴とする。
本発明に係るサーバを用いることで、最適な宅配ボックスを自動的に抽出することができ、利用者及び宅配員の利便性及び安全性、並びに宅配ボックスのメンテナンス性の向上を図ることができる。
上記宅配ボックスシステム用サーバにおいて、前記宅配ボックスに荷物が収納されている場合に、前記利用者の生体認証が有効であり、前記宅配ボックスに前記利用者又は前記利用者の関係者の荷物が収納されている場合に、宅配ボックスロック解除キー情報が有効か否かを判断することができ、これによって、荷物の取り間違いを防止することができる。
以上のように、本発明によれば、最適な宅配ボックスを自動的に抽出することができ、利用者及び宅配員の利便性及び安全性、並びに宅配ボックスのメンテナンス性の向上に資することができる。
本発明に係る宅配ボックスシステムの一実施の形態を示す全体構成図である。 図1に示す宅配ボックスシステムの荷物の配達前の装置構成を示す図である。 図1に示す宅配ボックスシステムの荷物の配達前の動作を示すフローチャートである。 図1に示す宅配ボックスシステムの荷物の配達時の装置構成を示す図である。 図1に示す宅配ボックスシステムの荷物の配達時の動作を示すフローチャートである。 図1に示す宅配ボックスシステムの荷物の発送時の装置構成を示す図である。 図1に示す宅配ボックスシステムの荷物の発送時の動作を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る宅配ボックスシステムの一実施の形態を示し、この宅配ボックスシステム1は、複数の宅配ボックス2aを備える宅配ステーション2と、この宅配ステーション2や各種携帯端末とインターネット等のネットワークを介して通信可能なサーバ3とで構成される。
宅配ステーション2は、3段にわたって大きさの異なる11個の宅配ボックス2aと、中央にカメラ2b、ディスプレイ2c、スキャナ2d、プリンタ2e、ビーコン2gを備える。カメラ2bでは、生体情報や宅配ボックスロック解除キーや発送荷物情報を読み取っている。図示を省略するが、宅配ステーション2には、サーバ3や各種携帯端末とインターネット等のネットワークを介して通信を行うための通信部、各種データの授受を行うための入出力部、各種データを記憶するための記憶部、装置全体を制御するための制御部等が設けられる。
宅配ボックス2aの近傍には、宅配ボックス2a全体が見渡せるカメラ2fが配置され、カメラ2fで宅配員や利用者の行動を記録し、荷物の出し入れを判断(検知)する。
また、各宅配ボックス2aには、宅配ボックス2aの内部における荷物の有無を検知するためのセンサが設けられる。このセンサは、重さ、光、イメージ等で荷物の有無を判断できるものであれば型式は問わない。
クラウドを構成するサーバ3は、宅配ステーション2等と通信するための通信部、各種データの授受を行うための入出力部、各種データを記録するデータベース、装置全体を制御するための制御部を備える。
サーバ3のデータベースには、表1に示すように、利用する宅配ステーション毎に、宅配ボックス番号、各宅配ボックスの使用回数、荷物の有無、荷物の宛先(誰の荷物が入っているか)、残容積と共に、宅配ステーションの利用者の情報(生体情報、住所、氏名、連絡先、情報送付先、配達や発送を希望する宅配ボックス、利用履歴、当月利用時間及び利用率)が記録される。
Figure 2022187600000002
また、サーバ3は、宅配ステーション2に荷物を収納するにあたり、宅配ステーション2を利用して荷物を受け取る又は荷物を発送する利用者の希望、収納する荷物の種類又は性状、各々の宅配ボックス2aの使用頻度、各々の宅配ボックス2aの収納スペースの少なくとも一つに基づいて最適な宅配ボックスを抽出する機能を備える。この機能は、学習機能を備えた所定のプログラム等に基づいて行うことができ、詳細は後述する。
次に、上記構成を有する宅配ボックスシステム1の動作について、図2~図7を参照しながら説明する。尚、以下のフローチャートにおいて、ルートが分岐するステップでは下方向がYes、横方向がNoに対応する。
まず、荷物の配達前の動作について図2及び図3を参照しながら説明する。
宅配員10の携帯端末(以下「宅配員端末」という。)4が宅配する荷物11の送り状に記載された荷物情報を読み取ると(ステップS1;Yes)、宅配員端末4は荷物情報をサーバ3へ出力する(ステップS2)。荷物情報には、届け先の住所、氏名、連絡先及び品名、送り主の住所、氏名及び連絡先が含まれる。
サーバ3のステップS11において、宅配員端末4から荷物情報が入力されると(ステップS11;Yes)、サーバ3は、荷物情報の届け先をサーバ3内のデータベースと照合して届け先情報が登録されているか否かを判断する(ステップS12)。
サーバ3のデータベースに届け先情報が登録されている場合には(ステップS12;Yes)、届け先の宅配ボックス2aの状況を抽出し、空き状況を宅配員端末4に出力する(ステップS13)。宅配員端末4は、サーバ3から届け先の宅配ボックス2aの空き状況の入力があると(ステップS3;Yes)、届け先の宅配ボックス2aの空き状況を宅配員10に報知し(ステップS4)、サーバ3から届け先の宅配ボックス2aの空き状況の入力がない場合には(ステップS3;No)、届け先情報が登録されていないことを宅配員10に報知する(ステップS5)。
尚、届け先の宅配ボックス2aの空きがない場合には、宅配員10は時間をずらして届け先に向かったり、利用者の希望する第2、第3の配達場所へ向かうこともでき、宅配員10が事前に宅配ボックス2aの状況が判るため、宅配員の労力を軽減することができる。一方、サーバ3のデータベースに届け先情報が登録されていない場合には(ステップS12;No)、処理を終了する。
次に、荷物の配達時の動作について図4及び図5を参照しながら説明する。
宅配員10による荷物11の配達時において、サーバ3は、最適な宅配ボックス2aを抽出する機能を有し、例えば、下記の条件を総合的に判断し、最適な宅配ボックス2aを抽出する。
(a)各顧客(受取人)の希望宅配ボックス(上段/中段/下段等)。これによって顧客の利便性が向上する。
(b)荷物の内容(重量の大きい米や書籍は下段等)。これによって、重量物を上段から出し入れする際に落として破損したり、怪我の原因となる可能性を低減し、宅配員10や顧客の安全性や利便性が向上する。
(c)宅配ボックス使用頻度(使用頻度がどの宅配ボックスも同じ程度となるようにする)どこか1つの宅配ボックスを多く使用すると、使用回数の多い宅配ボックスが早くメンテナンスが必要となる(扉の開閉がし難くなるなど)可能性があるが、均等に使用されることにより、メンテナンスの頻度を減らすことができる。
(d)同じ顧客に2つ目の荷物が届いた場合、荷物が入るスペースがあれば同じ宅配ボックスを抽出する。これによって、顧客の利便性が向上すると共に、宅配ボックス占有率を下げることで多くの荷物(多くの案件)を宅配ボックスに入れることができる。
宅配ステーション2のスキャナ2dで宅配された荷物11の荷物情報が読み取られると(ステップS21;Yes)、宅配ステーション2は、荷物情報をサーバ3に出力する(ステップS22)。尚、宅配ステーション2ではなく、宅配員端末4で荷物情報が読み取られると(ステップS81;Yes)、宅配員端末4は、荷物情報と共に宅配ステーション2の位置情報をサーバ3に出力する(ステップS82)。宅配員端末4は荷物情報等を出力した後、動作を終了する。
サーバ3は、宅配ステーション2又は宅配員端末4からの荷物情報の入力があると(ステップS51;Yes)、荷物情報の届け先をサーバ3内のデータベースと照合して届け先情報が登録されているか否かを判断する(ステップS52)。
荷物情報の届け先情報が登録されている場合には(ステップS52;Yes)、サーバ3は最適な宅配ボックス2aを抽出し(ステップS53)、最適な宅配ボックス2aの施錠解除指示信号を宅配ステーション2に出力する(ステップS54)。一方、届け先情報が登録されていない場合には(ステップS52;No)、サーバ3は処理を終了する。
宅配ステーション2は、サーバ3から宅配ボックス2aの施錠解除指示信号の入力があると(ステップS23;Yes)、該当する宅配ボックス2aのロックを解除し、ロック解除された宅配ボックス2aの番号をディスプレイ2cに表示して宅配員10に報知する(ステップS24)。これによって、宅配員は施錠解除された宅配ボックス2aの番号が何番かすぐに判る。宅配ステーション2は、荷物が入ったことを検知すると(ステップS25;Yes)、宅配ボックス2aの施錠を行う(ステップS27)。そして、サーバ3に荷物が入ったことを示す信号を出力する(ステップS28)。一方、サーバ3から施錠解除指示信号の入力がない場合には(ステップS23;No)、宅配ステーション2は、届け先情報の登録がないことを宅配員10に報知し(ステップS26)、処理を終了する。
サーバ3は、宅配ステーション2から荷物が入ったことを報知する信号の入力があると(ステップS55;Yes)、宅配ボックス2aの状況(荷物の有無)を更新し(ステップS56)、登録情報から情報送付先を抽出し(ステップS57)、宅配ボックスロック解除キーを生成し(ステップS58)、情報送付先5に着荷情報を出力する(ステップS59)。着荷情報を顧客20の自宅内ディスプレイ、PC、携帯端末21等の事前に指定した複数の情報送付先5に送付することで、顧客20は、家族の中で帰宅のついでに早く取りに行けそうな人が荷物の受け取りができるなどの対応が可能となり、顧客20の利便性が向上する。着荷情報には、日時、荷物情報、宅配ボックス番号及び宅配ボックスロック解除キーが含まれる。
情報送付先5にサーバ3から着荷情報の入力があると(ステップS91;Yes)、着荷情報を顧客20に報知し(ステップS92)、宅配ボックスロック解除キーを表示する(ステップS93)。顧客20が対応して、宅配ステーション2(カメラ2b)に生体情報の入力があるか、宅配ボックスロック解除キーの読み取りがあると(ステップS29;Yes)、宅配ステーション2は、サーバ3に生体情報又は宅配ボックスロック解除キー情報を出力する(ステップS30)。
サーバ3は、宅配ステーション2から生体情報又は宅配ボックスロック解除キー情報の入力があると(ステップS60;Yes)、生体情報が有効かつ宅配ボックス2aに生体認証した者やその家族等の関係者の荷物が入っているか否か、又は荷物が入っている場合には、宅配ボックスロック解除キー情報が有効か否かを判断し(ステップS61)、生体情報が又は宅配ボックスロック解除キー情報が有効であれば(ステップS61;Yes)、その宅配ボックス2aの生体認証がなされたものとして、宅配ボックス2aの施錠解除を可能とし(ステップS62)、その宅配ボックス2aの施錠解除指示信号を情報送付先5及び宅配ステーション2に出力する(ステップS63)。一方、生体情報が無効の場合や、有効であっても宅配ボックス2aに生体認証した人や家族の荷物が入っていない場合、又は荷物が入っていても宅配ボックスロック解除キー情報が無効の場合には(ステップS61;No)、処理を終了する。登録されている生体認証であっても、荷物が宅配ボックス2aに入っていない場合には施錠解除しないことで、荷物の取り間違いを防止することができる。
情報送付先5は、サーバ3から上記宅配ボックス2aの施錠解除指示信号の入力があると(ステップS94;Yes)、宅配ボックス2aの施錠が解除されたことを顧客20に報知する(ステップS95)。一方、宅配ステーション2は、サーバ3から上記宅配ボックス2aの施錠解除指示信号の入力があると(ステップS31;Yes)、該当する宅配ボックス2aのロックを解除し、ロックを解除された宅配ボックス2aの番号をディスプレイ2cに表示して顧客に報知する(ステップS32)。これによって、顧客は宅配ボックス2aから荷物を取り出すことができる。宅配ボックス2aの施錠が解除された際に情報送付先5にも知らせると共に、なりすましであった場合は施錠することができ、なりすましを防止し、不正な受け取りを防止することができる。
宅配ステーション2は、宅配ボックス2aから荷物が取り出されたことを検知すると(ステップS33;Yes)、次に、荷物の取り残しがあるか否かを検知し(ステップS34)、荷物の取り残しがある場合には(ステップS34;Yes)、取り残しのある宅配ボックス2aの番号を顧客に報知し(ステップS35)、サーバ3に取り残しがある旨を知らせる信号を出力する(ステップS36)。これにより、顧客20の取り忘れを防止することができる。
サーバ3は、宅配ステーション2から取り残しがある旨を知らせる信号を受信すると(ステップS64;Yes)、その旨を知らせる信号を情報送付先5に出力し(ステップS65)、この信号を受信した情報送付先5は、その旨を顧客20に報知する(ステップS97)。また、取り残しがある旨を知らせてから所定時間T1が経過すると、宅配ステーション2は、荷物の取り残しがあるか否かを検知し(ステップS38)、取り残しがある場合には(ステップS38;Yes)、その旨をサーバ3に出力し(ステップS39)、宅配ボックス2aの施錠を行い(ステップS40)、施錠された宅配ボックス2aの番号をサーバ3に出力し(ステップS41)、処理を終了する。
サーバ3は、宅配ステーション2から荷物の取り残しがある旨を示す信号の入力があり(ステップS66;Yes)、宅配ステーション2から施錠された宅配ボックス2aの番号の入力があると(ステップS67;Yes)、宅配ボックス2aの状況を荷物ありにすると共に、使用回数に1を加えて更新し(ステップS68)、処理を終了する。一方、サーバ3は、宅配ステーション2から荷物の取り残しがある旨を示す信号の入力がない場合には(ステップS66;No)、宅配ステーション2から施錠された宅配ボックス2aの番号の入力があると(ステップS69;Yes)、宅配ボックス2aの状況を荷物なしにすると共に、使用回数に1を加えて更新し(ステップS70)、情報送付先5に荷物受取完了信号を出力し(ステップS71)、処理を終了する。情報送付先5は、サーバ3から荷物受取完了信号の入力があると(ステップS98;Yes)、荷物受取完了を報知し(ステップS99)、処理を終了する。荷物の受け取りが完了すると情報送付先5に報知することで、確実に荷物が受け取られたことが顧客20に判り、情報送付先5が複数ある場合でも、荷物受取完了していたら荷物を取りに行かなくてよいことが判り、二度手間になることがない。
次に、荷物の発送を行う場合(集荷時)の動作について図6及び図7を参照しながら説明する。
サーバ3は、利用者による荷物の発送時においても、最適な宅配ボックス2aを抽出する機能を有し、例えば、下記の条件を総合的に判断して最適な宅配ボックス2aを抽出する。
(a)荷物の発送を行う者(以下「送り主」という。)30各顧客の希望宅配ボックス(上段/中段/下段等)。これによって送り主の利便性が向上する。
(b)荷物の内容(重量の大きい米や書籍は下段等)。これによって、重量物を上段から出し入れする際に落として破損したり、怪我の原因となる可能性を低減し、宅配員10や送り主の安全性や利便性が向上する。
(c)宅配ボックス使用頻度(使用頻度がどの宅配ボックスも同じ程度となるようにする)いずれか1つの宅配ボックスを多く使用すると、使用回数の多い宅配ボックスが早くメンテナンスが必要となる(扉の開閉がし難くなるなど)可能性があるが、均等に使用されることにより、メンテナンスの頻度を減らすことができる。
送り主30の携帯端末(以下「送り主端末」という。)6で発送荷物情報を生成・登録する(S101)。発送荷物情報には、届け先の住所、氏名、連絡先、荷物の品名及び大きさ、選定した宅配業者が含まれる。尚、送り主30の情報(宅配ステーションの利用者の情報)は予め登録してあり、この際は登録不要である。発送荷物情報を事前に登録することで、発送作業を行う宅配ステーション2での入力の手間を省くことができる。
送り主30が宅配ステーション2の所定エリアに入ったことをビーコン2gが検知すると(ステップS102;Yes)、生成した発送荷物情報を送り主端末6に表示することが可能となり、送り主30が発送荷物情報を送り主端末6に表示させ(ステップS103)、宅配ステーション2のカメラ2bで送り主端末6の発送荷物情報が読み取られると(ステップS111;Yes)、宅配ステーション2は、発送荷物情報をサーバ3に出力する(ステップS112)。尚、送り主30がカメラ2bに送り主端末6の発送荷物情報を読み取らせずに、送り主端末6の送信ボタンを押下した場合には(ステップS104;Yes)、登録された発送荷物情報と共に宅配ステーション2の位置情報をサーバ3に出力する(ステップS105)。送り主30が宅配ステーション2の所定エリアに入ったら発送荷物情報を表示したり、送信したりすることができるようになることで、使用する宅配ボックス2aの番号が決まった後、長時間宅配ボックス2aに発送荷物を入れに来ないことで宅配ボックス2aを占有してしまうことを防止することができる。
サーバ3は、送り主端末6又は宅配ステーション2からの荷物発送情報の入力があると(ステップS141;Yes)、サーバ3内のデータベースと照合して送り主30の情報が登録されているか否かを判断する(ステップS142)。
送り主情報が登録されている場合には(ステップS142;Yes)、サーバ3は最適な宅配ボックス2aを抽出し(ステップS143)、最適な宅配ボックス2aの施錠解除指示信号を宅配ステーション2に出力する(ステップS144)。一方、送り主情報が登録されていない場合には(ステップS142;No)、サーバ3は処理を終了する。
宅配ステーション2は、サーバ3から宅配ボックス2aの施錠解除指示信号の入力があると(ステップS113;Yes)、該当する宅配ボックス2aのロックを解除し、ロックを解除された宅配ボックス2aの番号をディスプレイ2cに表示して送り主30に報知して送り状をプリンタ2eで印刷する(ステップS114)。これによって、送り主30は宅配ボックス2aへ荷物を入れることができる。荷物が入ったことを検知すると(ステップS115;Yes)、宅配ボックス2aの施錠を行う(ステップS116)。そして、サーバ3に荷物が入ったことを示す信号をサーバ3に出力する(ステップS118)。一方、サーバ3から施錠解除指示信号の入力がない場合には(ステップS113;No)、宅配ステーション2は、送り主情報の登録がないことを送り主30に報知して(ステップS117)処理を終了する。
サーバ3は、宅配ステーション2から荷物が入ったことを報知する信号の入力があると(ステップS145;Yes)、宅配ボックス2aの状況(荷物の有無)を更新し(ステップS146)、発送荷物情報から指定宅配業者抽出し、情報送付先を抽出し(ステップS147)、宅配ボックスロック解除キーを生成し(ステップS148)、宅配員10に集荷情報を出力する(ステップS149)。集荷情報には、日時、荷物情報、宅配ボックス2aの場所、宅配ボックス2aの番号及び宅配ボックスロック解除キーが含まれる。集荷荷物がある場合にのみ集荷情報を宅配業者に報知することで、集荷荷物があるときのみ宅配員10が宅配ステーション2に荷物を取りに行けばよく、宅配員10の作業軽減に繋がる。
宅配員端末4にサーバ3から集荷連絡があると(ステップS161;Yes)、宅配員端末4は宅配員10に集荷情報を報知し(ステップS162)、宅配ボックスロック解除キーを表示する(ステップS163)。宅配員10が対応して、宅配ボックスロック解除キーを宅配ステーション2のカメラ2bに読み込ませると(ステップS119;Yes)、宅配ステーション2は、サーバ3に宅配ボックスロック解除キー情報を出力する(ステップS120)。
サーバ3は、宅配ステーション2から宅配ボックスロック解除キー情報の入力があると(ステップS150;Yes)、宅配ボックスロック解除キー情報が有効か否かを判断し(ステップS151)、有効であれば(ステップS151;Yes)、その宅配ボックス2aの施錠解除を可能とし(ステップS152)、その宅配ボックス2aの施錠解除指示信号を宅配ステーション2に出力する(ステップS153)。一方、宅配ボックスロック解除キー情報が無効の場合には(ステップS151;No)、処理を終了する。
宅配ステーション2は、サーバ3から上記宅配ボックス2aの施錠解除指示信号の入力があると(ステップS121;Yes)、該当する宅配ボックス2aのロックを解除し、ロックを解除された宅配ボックス2aの番号をディスプレイ2cに表示して宅配員10に報知する(ステップS122)。これによって、宅配員10は解除された宅配ボックス2aの番号がすぐに判り、宅配ボックス2aから荷物を取り出すことができる。
宅配ステーション2は、宅配ボックス2aから荷物が取り出されたことを検知すると(ステップS123;Yes)、次に、荷物の取り残しがあるか否かを検知し(ステップS124)、荷物の取り残しがある場合には(ステップS124;Yes)、取り残しのある宅配ボックス2aの番号を報知し(ステップS125)、サーバ3に取り残しがある旨を知らせる信号を出力する(ステップS126)。
サーバ3は、宅配ステーション2から取り残しがある旨を知らせる信号を受信すると(ステップS154;Yes)、その旨を知らせる信号を宅配員端末4に出力し(ステップS155)、この信号を宅配員端末4が受信すると(ステップS164;Yes)、その旨を宅配員10に報知する(ステップS165)。これにより、宅配員10による発送荷物の取り忘れを防止することができる。
また、取り残しがある旨を知らせてから所定時間T1が経過すると(ステップS127;Yes)、宅配ステーション2は、荷物の取り残しがあるか否かを検知し(ステップS128)、取り残しがある場合には(ステップS128;Yes)、その旨をサーバ3に出力し(ステップS129)、宅配ボックス2aの施錠を行い(ステップS130)、施錠された宅配ボックス2aの番号をサーバ3に出力し(ステップS131)、処理を終了する。
サーバ3は、宅配ステーション2から荷物の取り残しがある旨を示す信号の入力があり(ステップS156;Yes)、宅配ステーション2から施錠された宅配ボックス2aの番号の入力があると(ステップS157;Yes)、宅配ボックス2aの状況を荷物ありにすると共に、使用回数に1を加えて更新し(ステップS158)、処理を終了する。
一方、サーバ3は、宅配ステーション2から荷物の取り残しがある旨を示す信号の入力がない場合には(ステップS156;No)、宅配ステーション2から施錠された宅配ボックス2aの番号の入力があると(ステップS159;Yes)、宅配ボックス2aの状況を荷物なしにすると共に、使用回数に1を加えて更新し(ステップS160)、宅配員端末4及び送り主端末6に荷物引き取り完了信号を出力し(ステップS161)、処理を終了する。
宅配員端末4及び送り主端末6は、サーバ3から荷物引き取り完了信号の入力があると(ステップS106;Yes、ステップS166;Yes)、荷物引き取り完了を報知し(ステップS107、ステップS167)、処理を終了する。発送荷物の引き取りが完了すると、宅配員端末4及び送り主端末6に報知することで、宅配員10及び送り主30は、確実に荷物が引き取られたことが判る。
尚、宅配ボックス2aは常時施錠し、荷物の出し入れをするときに開錠することで、いたずらを防止することができる。また、荷物が入ったら、中身に応じて宅配ボックス2a内を適温にすること、例えばクール便のものは宅配ボックス2a内の温度を下げることで適切に荷物を保管することができる。さらに、宅配ボックス2aに重量センサを設置して荷物の有無を検知することで、追加で荷物を入れている際に重さが減少したら荷物が盗まれたと判断して報知することで、荷物の横領を防止することができる。
また、荷物が宅配ボックス2aに長期間(例えば1週間)入れた状態が続いている場合には、荷物の受取人の安否確認を行うことで、単身世帯等の見守り機能させることができる。さらに、サーバ3に家族分の生体情報や情報送付先を登録しておくことで、解除キーを家族に送信しなくても家族の荷物を受け取ることができ、家族間で解除キーを送信する手間を省くことができる。
宅配ステーション2の利用料金に関し、宅配ステーション2の利用者は事前登録して基本料金を支払うと共に、使用頻度・時間に応じて追加料金を支払うようにし、荷物の発送があった場合はその料金も追加して支払うように定めることができる。
尚、図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
1 宅配ボックスシステム
2 宅配ステーション
2a 宅配ボックス
2b カメラ
2c ディスプレイ
2d スキャナ
2e プリンタ
2f カメラ
2g ビーコン
3 サーバ
4 宅配員端末
5 情報送付先
6 送り主端末
10 宅配員
11 荷物
20 顧客
21 携帯端末
30 送り主

Claims (4)

  1. 荷物を収納するための複数の宅配ボックスを有する宅配ステーションと、
    該宅配ステーションと通信可能に構成され、該宅配ステーションに荷物を収納するにあたり、該宅配ステーションを利用して荷物を受け取る又は荷物を発送する利用者の希望、収納する荷物の種類又は性状、前記複数の宅配ボックスの各々の宅配ボックスの使用頻度、前記複数の宅配ボックスの各々の宅配ボックスの収納スペースの少なくとも一つに基づいて最適な宅配ボックスを抽出するサーバとを備えることを特徴とする宅配ボックスシステム。
  2. 前記宅配ステーションは、前記宅配ボックスに荷物が取り残されている場合に、前記サーバにその旨を知らせる信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の宅配ボックスシステム。
  3. 荷物を収納するための複数の宅配ボックスを有する宅配ステーションと通信可能に構成され、該宅配ステーションに荷物を収納するにあたり、該宅配ステーションを利用して荷物を受け取る又は荷物を発送する利用者の希望、収納する荷物の種類又は性状、前記複数の宅配ボックスの各々の宅配ボックスの使用頻度、前記複数の宅配ボックスの各々の宅配ボックスの収納スペースの少なくとも一つに基づいて最適な宅配ボックスを抽出することを特徴とする宅配ボックスシステム用サーバ。
  4. 前記宅配ボックスに荷物が収納されている場合に、前記利用者の生体認証が有効であり、前記宅配ボックスに前記利用者又は前記利用者の関係者の荷物が収納されている場合に、宅配ボックスロック解除キー情報が有効か否かを判断することを特徴とする請求項3に記載の宅配ボックスシステム用サーバ。
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