JP2022185261A - 戸当り体および建具 - Google Patents

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【課題】障子の閉鎖位置を適切に調整できる戸当り体および建具を提供すること。【解決手段】戸当り体5は、取付部および戸当り部を有する。戸当り部は第一戸当り部61および第二戸当り部62を有する。取付部は、第一戸当り部61が障子4に当接する向きで窓枠2に取り付けられる第一取付部51と、第二戸当り部62が障子4に当接する向きで窓枠2に取り付けられる第二取付部52とを有する。戸当り部は、X軸方向において、第一取付部51の取付状態における第一戸当り部61の位置と、第二取付部52の取付状態における第二戸当り部62の位置とが異なる構成とされる。【選択図】図6

Description

本発明は、障子をスライドする引き違い窓などの開口内に配置される戸当り体および建具に関する。
従来、引き違い窓や引戸等の建具の開口部窓枠内に設置される戸当り部材が知られている(特許文献1参照)。戸当り部材は、その厚み方向が建具における戸(障子)のスライド方向に沿うように配置されるものであり、その厚み方向に適宜間隔を隔てた複数の切り込みによって引き裂き可能な分割片が形成されている。この戸当り部材では、分割片を引き裂くことで段階的に厚みを調整可能であり、これにより、建具を閉めた時の障子の閉鎖位置を調整できるようになっている。
実公昭59-19111号公報
ところで、特許文献1に記載の戸当り部材では、分割片を引き裂いて厚みを調整するので、引き裂いた分割片を再び戸当り部材に付けることはできない。このため、戸当り部材の厚み寸法を小さくできても大きくすることはできず、建具の製造公差や施工誤差などに応じて建具を閉めた時の障子の閉鎖位置を適切に調整できないおそれがある。
本発明の目的は、障子の閉鎖位置を適切に調整できる戸当り体および建具を提供することにある。
本発明の戸当り体は、枠体および前記枠体内でスライド可能に配置される障子を備える建具に設置される戸当り体であって、前記枠体に取付可能な取付部と、前記障子に当接可能な第一戸当り部および第二戸当り部を有した戸当り部とを有し、前記取付部は、前記第一戸当り部が前記障子に当接する向きで前記枠体に取り付けられる第一取付部と、前記第二戸当り部が前記障子に当接する向きで前記枠体に取り付けられる第二取付部とを有し、前記戸当り部では、前記障子のスライド方向において、前記第一取付部の取付状態における前記第一戸当り部の位置と、前記第二取付部の取付状態における前記第二戸当り部の位置とが異なることを特徴とする。
本発明の建具は、枠体と、前記枠体内にスライド可能に配置される障子と、前記枠体に取り付けられ且つ前記障子に当接可能に配置される戸当り体とを備え、前記戸当り体は、前述した戸当り体によって構成されることを特徴とする。
本発明によれば、障子の閉鎖位置を適切に調整できる戸当り体および建具を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る引き違い窓を示す姿図。 第1実施形態に係る引き違い窓を示す縦断面図。 第1実施形態に係る引き違い窓を示す横断面図。 第1実施形態に係る引き違い窓の要部を示す縦断面図。 第1実施形態に係る引き違い窓の戸当り体を示す斜視図。 第1実施形態に係る引き違い窓の要部を示す横断面図。 第1実施形態に係る引き違い窓の要部を示す横断面図。 本発明の第2実施形態に係る引き違い窓の戸当り体を示す斜視図。 第2実施形態に係る引き違い窓の要部を示す縦断面図。 第2実施形態に係る引き違い窓の要部を示す横断面図。 第2実施形態に係る引き違い窓の要部を示す横断面図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図3において、第1実施形態に係る建具としての引き違い窓1は、建物躯体の開口に設置されるものであって、窓枠2(枠体)と、窓枠2内にスライド可能に配置される障子4(外障子4Aおよび内障子4B)と、窓枠2に取り付けられ且つ障子4に当接可能に配置される戸当り体5とを備える。
以下の説明において、引き違い窓1の左右方向をX軸方向とし、引き違い窓1の上下方向をY軸方向とし、引き違い窓1の見込み方向をZ軸方向とする。X,Y,Z軸方向は互いに直交する。
窓枠2は、合成樹脂製の枠材としての上枠21、下枠22および左右の縦枠23を枠組みしてなる。上枠21および下枠22には、後述する上框41および下框42がX軸方向にスライド可能に配置される凹溝211,221が形成されている。左右の縦枠23は、枠見込み面部24,25と、室外側の枠見付け面部26と、室内側の枠見付け面部28と、Z軸方向において枠見付け面部26,28の間に位置する中間の枠見付け面部27とを有しており、枠見込み面部24および枠見付け面部28からは建物躯体に取り付けられる取付片部29が延出している。枠見込み面部25には、円形状の取付穴部251が形成されている(図4参照)。枠見付け面部26,27,28には、被係合部231(図6および図7参照)が形成されている。
この左右の縦枠23は、Z軸方向に沿った仮想線を線対称として配置されている。図3においてX軸方向における左側の縦枠23は、枠見込み面部25および枠見付け面部26,27によって、戸当り体5が配置されるY軸方向に沿った凹溝30を形成している。図3においてX軸方向における右側の縦枠23は、枠見込み面部25および枠見付け面部27,28によって、戸当り体5が配置されるY軸方向に沿った凹溝31を形成している。
障子4は、合成樹脂製の上框41、下框42、左右の縦框43およびガラスパネル等の面材44を框組みしてなる。外障子4Aおよび内障子4Bは、窓枠2内においてX軸方向に引き違い可能(スライド可能)に配置されている。図3に示す外障子4AのX軸方向における左側の縦框43は戸先框とされ、右側の縦框43は外召合せ框とされる。図3に示す内障子4BのX軸方向における右側の縦框43は戸先框とされ、左側の縦框43は内召合せ框とされる。外召合せ框および内召合せ框は召合せ部を形成する。戸先框には、障子4のスライド方向(X軸方向)において縦枠23に対して凹状の凹部45(図6および図7参照)と、Z軸方向において凹部45に対する両側に配置された当接部46(図6および図7参照)とを有している。凹部45は底面47および一対の側面48(図6および図7参照)によって形成されており、当接部46は側面48に連続したZ軸方向に沿った面によって形成されている。
戸当り体5は、縦枠23の長手方向(Y軸方向)に離間した少なくとも二か所に設置されている。図4に示す戸当り体5は上枠21寄りに取り付けられたものであり、下枠22寄りに取り付けられたものは図示省略する。戸当り体は、第1実施形態では、凹溝30,31に配置されているが、これに限らず、凹溝30,31のうちのいずれか一方のみに配置されていてもよい。
戸当り体5は、図5(A)および図5(B)に示すようにブロック状に形成され、窓枠2に取付可能な取付部50と、障子4の戸先框に当接可能な第一戸当り部61および第二戸当り部62を有した戸当り部60と、上面部71、下面部72および左右の側面部73を有した周面部70とを有している。周面部70内には、戸当り体5を補強するリブ(図示省略)が設けられており、このリブから後述する取付突部53がX軸方向に突出している。
取付部50は、第一取付部51と、第二取付部52とを有している。第一取付部51は、取付穴部251に挿入される取付突部53(ボス)と、被係合部231に係合可能な第一係合部54とで構成されている。第二取付部52は、第一取付部51と共通の取付突部53と、第一係合部54に対してX軸方向に沿った軸心C周りに異なる位置に配置され且つ被係合部231に係合可能な第二係合部55とで構成されている。第一係合部54および第二係合部55は、Z軸方向に弾性変形可能に形成された係合片541と、係合片541の先端に形成された爪部542とをそれぞれ有している。第一係合部54の係合片541は、左右の側面部73にそれぞれX軸方向に延びて形成されている。第二係合部55の係合片541は、上面部71および下面部72にそれぞれX軸方向に延びて形成されている。凹溝30に配置される戸当り体5の係合片541および枠見付け面部26,27の間には、その爪部542と被係合部231との係合状態で工具等を差し込める隙間56(図6および図7参照)が形成される。また、凹溝31に配置される戸当り体5の係合片541および枠見付け面部27,28の間には、その爪部542と被係合部231との係合状態で工具等を差し込める隙間56が形成される。この隙間56に工具等を差し込んで当該係合片541を弾性変形させることで、第一係合部54または第二係合部55と被係合部231との係合を解除でき、戸当り体5を窓枠2から容易に取り外すことができる。
前述した第一取付部51が縦枠23に取り付けられた状態では、第一戸当り部61が障子4に当接する向きとなる。また、前述した第二取付部52が縦枠23に取り付けられた状態では、第二戸当り部62が障子4に当接する向きとなる。
戸当り部60は、前述した第一戸当り部61および第二戸当り部62のほか、X軸方向において障子4に対して凸状であって凹部45に配置可能な凸部63を有している。第一戸当り部61および第二戸当り部62は、軸心C周りに異なる位置に配置されており、凸部63は、軸心Cの通る位置に配置されている。
凸部63は、端面64および周面65と、端面64および周面65に連続すると共に障子4に当接して当該障子4をZ軸方向に案内するテーパー面66とを有している。周面65は、上面651、下面652および左右の側面653によって形成されている。テーパー面66は、端面64および上面651に連続するテーパー上面661と、端面64および下面652に連続するテーパー下面662と、端面64および左右の側面653に連続する左右のテーパー側面663とによって形成されている。上面651および下面652の左右寸法654と、左右の側面653の上下寸法655とは、同寸法とされている。図5(A)に示すように第一戸当り部61が障子4に当接する向きでは、左右のテーパー側面663が障子4をZ軸方向に案内可能な位置に配置される一方、図5(B)に示すように第二戸当り部62が障子4に当接する向きでは、テーパー上面661およびテーパー下面662が障子4をZ軸方向に案内可能な位置に配置される。
図5(A)に示す戸当り体5の向きでは、第一戸当り部61は凸部63に対して左右に配置されており、第二戸当り部62は凸部63に対して上下に配置されている。
第一戸当り部61は、上下の第二戸当り部62の間に配置された四角形状の面によって形成されており、第二戸当り部62よりもX軸方向に突出していると共に第二戸当り部62との間に段部611が形成されている。
第二戸当り部62は、凸部63よりも左右に延びた四角形状の面によって形成されている。第二戸当り部62は凸部63よりも左右に延びており、第二戸当り部62の左右の縦縁は第一戸当り部61の縦縁とY軸方向に沿っている。
第一戸当り部61の上下寸法612は、凸部63の左右の側面653の上下寸法655と同寸法とされている。第一戸当り部61の左右寸法613は、第二戸当り部62の上下寸法622と同寸法とされている。左右の第一戸当り部61の上下寸法612は同寸法とされており、左右の第一戸当り部61の左右寸法613は同寸法とされている。第二戸当り部62の左右寸法623は凸部63の左右寸法654よりも大きい。左右一方の第一戸当り部61の上下寸法612と上下の第二戸当り部62の上下寸法622とを合わせた寸法は、第二戸当り部62の左右寸法623と同寸法とされている。
この戸当り部60は、X軸方向において、第一取付部51の取付状態における第一戸当り部61の位置と、第二取付部52の取付状態における第二戸当り部62の位置とが異なる構成とされている。
[戸当り体の設置]
以下、戸当り体5の縦枠23への設置について説明する。
(1)第一取付部51を縦枠23へ取り付ける場合を説明する。
図6に示すように、外障子4Aの戸先框が当接する縦枠23に戸当り体5を設置する場合は次の通りである。まず、戸当り体5を縦枠23の凹溝30へ入れ、取付突部53を枠見込み面部25の取付穴部251に挿入する。戸当り体5が枠見込み面部25に当たると、第一係合部54の爪部542を枠見付け面部26,27の被係合部231にスナップフィット式に係合する。このようにして第一取付部51を縦枠23へ取り付ける。
第一取付部51を縦枠23へ取り付けた場合、戸当り体5は図5(A)に示す向きで配置される。側面部73および枠見付け面部26(27)の間には隙間56が形成される。外障子4Aが閉鎖位置に配置されると、凸部63は縦框43の凹部45に配置され、第一戸当り部61は縦框43の当接部46に当接する。
内障子4Bの戸先框が当接する縦枠23に戸当り体5を設置する場合も概略同様である。
このように第一戸当り部61が障子4に当たる位置は、第二戸当り部62が障子4に当たる位置よりも戸尻側(召合せ部側)となる。
(2)第二取付部52を縦枠23へ取り付ける場合を説明する。
図7に示すように、外障子4Aの戸先框が当接する縦枠23に戸当り体5を設置する場合は次の通りである。まず、戸当り体5を縦枠23の凹溝30へ入れ、取付突部53を枠見込み面部25の取付穴部251に挿入する。戸当り体5が枠見込み面部25に当たると、第二係合部55の爪部542を枠見付け面部26,27の被係合部231にスナップフィット式に係合する。このようにして第二取付部52を縦枠23へ取り付ける。
第二取付部52を縦枠23へ取り付けた場合、戸当り体5は図5(B)に示す向きで配置される。側面部73および枠見付け面部26(27)の間には隙間56が形成される。外障子4Aが閉鎖位置に配置されると、凸部63は縦框43の凹部45に配置され、第二戸当り部62は縦框43の当接部46に当接する。
内障子4Bの戸先框が当接する縦枠23に戸当り体5を設置する場合も概略同様である。
このように第二戸当り部61が障子4に当たる位置は、第一戸当り部62が障子4に当たる位置よりも戸尻から離れた側(召合せ部から離れた側)となる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図9から図11において、第2実施形態に係る建具としての引き違い窓1Bは、第1実施形態に係る引き違い窓1と概略同様に構成されているが、戸当り体5に代えて、図8(A)および図8(B)に示す戸当り体8が設置されている。戸当り体8は、凹溝30,31のうちの少なくとも一方に配置される。凹溝30,31に配置される戸当り体8は同様に構成されている。図9~図11には、凹溝30に配置された戸当り体8を示している。
戸当り体8はブロック状に形成され、図9および図10に示すように、戸当り本体80と、戸当り本体80に対して着脱可能な調整部材100とを備えている。
戸当り本体80は、窓枠2に取付可能な取付部81と、障子4に当接可能な戸当り部85と、上面部91、下面部92および左右の側面部93を有した周面部90とを有している。上面部91および下面部92は、左右の側面部93よりもZ軸方向に延出しており、第2実施形態では、左右一方の側面部93から後述する取付突部83がX軸方向に突出している。
取付部81は、取付穴部251に挿入される取付突部83と、被係合部231に係合可能な係合部84とで構成されている。係合部84は、前述した係合片541および爪部542を有しており、爪部542が被係合部231に係合する。第2実施形態では、係合片541は、側面部93よりも左右方向に延出した戸当り部85の延出部分からX軸方向に突出して形成されている。爪部542および被係合部231の係合状態では、係合片541および枠見付け面部26,27(27,28)の間には、隙間56が形成される。
戸当り部85は、Y軸方向に延びていると共にX軸方向に突出した凸部86と、凸部86に対してZ軸方向における左右両側に配置された左右の戸当り面87とを有している。凸部86は、端面861および左右の側面862と、端面861および側面862に連続すると共に前述した障子4に当接して当該障子4をZ軸方向に案内するテーパー面863とを有している。
戸当り部85は、左右の側面部93よりもZ軸方向における左右両側に延出している。戸当り部85の左右一方の延出部分には、調整部材100の後述する連続片103が配置される凹部851が形成されており、第2実施形態では上下二箇所に形成されている。凹部851は、一対の側面および底面によって形成されている。
調整部材100は、Z軸方向に沿った一対の保持片101および戸当り片102と、保持片101および戸当り片102を連続するX軸方向に沿った連続片103とを有して断面コ字形状に形成されている。保持片101および連続片103は、Y軸方向における上下二か所に形成されており、連続片103は前述した上下二か所の凹部851に配置される。戸当り片102は、凸部86に対する左右一方の戸当り面87と同様の戸当り面を有している。
調整部材100は、保持片101および戸当り片102によって戸当り部85のうちの延出部分を挟み込むことで戸当り本体80に図10に示すように装着されている。
装着状態では、障子4は、調整部材100に当接する。戸当り片102は、左右一方の戸当り面87に対してX軸方向に重なっており、戸当り片102の厚み分、X軸方向において戸当り面87よりも障子4側の位置で当該障子4に当接可能に配置される。また、連続片103は、枠見付け面部26(27)に対して、Z軸方向に対向して配置される。
一方、調整部材100は、戸当り体8を凹溝30から外した状態で、戸当り本体80から取り外すことができる。調整部材100を戸当り本体80から取り外した取外し状態では、図11に示すように、障子4は、調整部材100ではなく戸当り面87に当接する。
保持片101の先端は、戸当り部85側に膨出しており、この膨出部分が戸当り部85に当接している。戸当り片102のZ軸方向における先端が凸部86の側面862と当接するようにまたは若干の隙間ができるように、左右一方の戸当り面87のZ軸方向における幅寸法と等しい寸法または前記幅寸法よりも若干小さい寸法とされている。保持片101のZ軸方向の寸法は、戸当り本体80および枠見付け面部26(27)の間の隙間寸法よりも大きい。このため、万が一、調整部材100の装着が緩んでも、戸当り本体80からの脱落を抑制できる。
この調整部材100は、戸当り本体80への装着状態で、X軸方向において戸当り部85の戸当り面87よりも障子4側の位置(X軸方向において戸当り部85とは異なる位置)で、戸当り片102が障子4に当接可能に配置される。
[変形例]
第1,第2実施形態では、引き違い窓1,1Bを建具としたが、障子4が枠体内をスライド可能に配置された建具であればよく、例えば、片引き窓であってもよい。
第1,第2実施形態では、戸当り体5,8は、縦枠23の長手方向(Y軸方向)に離間した二か所に設置されるが、三か所以上に設置されてもよく、また、一か所に設置されてもよい。
第1,第2実施形態では、戸当り体5,8は、左右の縦枠23の双方に設置されるが、これに限らず、左右の縦枠23の一方に設置されてもよい。
第1,第2実施形態では、取付部50,81は、取付突部53,83および係合部54,55,84を有して構成されて戸当り体5,8を着脱可能としているが、これに限らず、他の取付構造が構成されていてもよい。
第1,第2実施形態では、凸部63,86にはテーパー面66,863が形成されているが、障子4の見込み位置を調整する必要がなければ、テーパー面66,863の構成を省略してもよい。
第1,第2実施形態では、戸当り体5,8は凸部63,86を有し且つ障子4は凹部45を有しているが、障子4が閉鎖位置にあるときに、凸部63,86および凹部45を嵌合させる必要がなければ、凸部63,86および凹部45の構成を省略してもよい。
第1実施形態では、戸当り体5は、上面部71、下面部72および左右の側面部73を有し、取付部50や凸部63を除いて略直方体状に形成されているが、これに限らず、X軸方向からみて、六角形状等の多角形状であってもよく、円形状であってもよい。
第1実施形態では、図5(A)に示す戸当り体5の向きでは、第一戸当り部61は凸部63に対して左右に配置されており、第二戸当り部62は凸部63に対して上下に配置されているが、左右の第一戸当り部61の一方を省略してもよく、また、上下の第二戸当り部62の一方を省略してもよい。
第1実施形態では、凸部63の周面65は、上面651、下面652および左右の側面653によって形成されているが、角部が形成されないよう円形状に形成されてもよい。
第2実施形態では、戸当り部85の室外側(左右一方側)の延出部分のみに凹部851が形成されているが、室内側(左右他方側)の延出部分にも凹部851が形成されて調整部材100を装着可能になっていてもよく、また、室内側(左右他方側)の延出部分のみに凹部851が形成されて調整部材100を装着可能になっていてもよい。
第2実施形態では、凸部86は上下に延びているが、この形状に限らず、例えば第1実施形態の凸部63と同様の形状に形成されてもよい。
[発明のまとめ]
本発明の戸当り体は、枠体および前記枠体内でスライド可能に配置される障子を備える建具に設置される戸当り体であって、前記枠体に取付可能な取付部と、前記障子に当接可能な第一戸当り部および第二戸当り部を有した戸当り部とを有し、前記取付部は、前記第一戸当り部が前記障子に当接する向きで前記枠体に取り付けられる第一取付部と、前記第二戸当り部が前記障子に当接する向きで前記枠体に取り付けられる第二取付部とを有し、前記戸当り部では、前記障子のスライド方向において、前記第一取付部の取付状態における前記第一戸当り部の位置と、前記第二取付部の取付状態における前記第二戸当り部の位置とが異なることを特徴とする。
本発明の戸当り体によれば、取付部の取付位置を第一取付部と第二取付部とのいずれかを選択することで、障子が閉鎖位置で当接する戸当り部を第一戸当り部と第二戸当り部とのいずれかに切り替えることができ、障子の閉鎖位置を、建具の製造公差や施工誤差などに応じて障子のスライド方向において建具の閉鎖側にも開放側にも適切に調整できる。
また、前述したように障子の位置を調整するために、戸当り体の一部を引き裂いたりする必要がなく、戸当り体から不要部分が生じるおそれをなくし得る。
本発明の建具は、枠体と、前記枠体内にスライド可能に配置される障子と、前記枠体に取り付けられ且つ前記障子に当接可能に配置される戸当り体とを備え、前記戸当り体は、前述した戸当り体によって構成されることを特徴とする。
本発明の建具によれば、前述した戸当り体と同様の作用効果を発揮可能な建具を構成できる。
本発明の建具では、前記枠体は、枠見込み面部および一対の枠見付け面部を有し、前記一対の枠見付け面部には、被係合部が形成され、前記枠見込み面部には、取付穴部が形成され、前記第一取付部は、前記取付穴部に挿入される取付突部と、前記被係合部に係合可能な第一係合部とで構成され、前記第二取付部は、前記第一取付部と共通の前記取付突部と、前記第一係合部に対して前記障子のスライド方向に沿った軸心周りに異なる位置に配置され且つ前記被係合部に係合可能な第二係合部とで構成され、前記第一戸当り部および前記第二戸当り部は、前記軸心周りに異なる位置に配置されてもよい。
このような構成によれば、取付部は、その取付突部を取付穴部に挿入し且つ第一係合部および第二係合部のいずれか一方を被係合部に係合することで、第一取付部および第二取付部のいずれか一方を枠体に対して取付状態にできる。また、第一取付部および第二取付部で共通の取付突部を用いることができる。
本発明の建具では、前記障子には、前記障子のスライド方向において前記枠体に対して凹状の凹部と、前記建具の見込み方向において前記凹部に対する両側に配置された当接部とを有し、前記戸当り体は、上面部、下面部および左右の側面部を有し、前記左右の側面部には、前記第一係合部がそれぞれ形成され、前記上面部および前記下面部には、前記第二係合部がそれぞれ形成され、前記戸当り部は、前記障子のスライド方向において前記障子に対して凸状であって前記凹部に配置可能な凸部を有し、前記第一戸当り部は、前記凸部に対して左右に配置され、前記第二戸当り部は、前記凸部に対して上下に配置されてもよい。
このような構成によれば、第一係合部の被係合部に対する係合状態では、戸当り部の凸部が障子の凹部に配置され且つ第一戸当り部が当接部に当接する向きとなる一方、第二係合部の被係合部に対する係合状態では、戸当り部の凸部が障子の凹部に配置され且つ第二戸当り部が当接部に当接する向きとなる。このように、凸部を凹部に配置しつつ第一戸当り部または第二戸当り部を当接部に当接させる配置にできる。
本発明の建具では、前記凸部は、端面および周面と、前記端面および前記周面に連続すると共に前記障子に当接して前記建具の見込み方向に案内するテーパー面とを有してもよい。
このような構成によれば、障子がスライドして閉鎖位置に配置される際に、障子が枠体に対して建具の見込み方向に位置ズレしていても、当該障子の当接部および凹部が連続する角部が前記テーパー面に摺接することで、障子の枠体に対する見込み位置を所定位置に案内するので、前述した構成を備える戸当り体によって、障子の見込み方向における閉鎖位置をも調整できる。
本発明の建具では、前記枠体は、前記戸当り体が取り付けられる枠材を有し、前記戸当り体は、前記枠材の長手方向に離間した少なくとも二か所に設置されてもよい。
このような構成によれば、枠体に対角差が生じた場合に、枠材の長手方向に離間した少なくとも二か所に設置した戸当り体をそれぞれ調整することで、当該枠体の対角差に対応して、障子を閉めた時の当該障子のスライド方向における位置を調整できる。
本発明の建具では、前記枠体は、上枠、下枠および左右の縦枠を備え、前記障子は、前記枠体内に引き違い可能に配置された外障子および内障子によって構成され、前記戸当り体は、前記左右の縦枠のうちの少なくとも一方に設置されてもよい。
このような構成によれば、建具の製造誤差や施工誤差などによって、障子を閉めた時に外障子および内障子の召合せ部にスライド方向の位置ズレが生じるおそれがあるが、前記戸当り体を調整することで前記位置ズレをなくし得る。
また、本発明の戸当り体は、枠体および前記枠体内でスライド可能に配置される障子を備える建具に設置される戸当り体であって、前記枠体に取付可能な取付部および前記障子に当接可能な戸当り部を有した戸当り本体と、前記戸当り本体に対して着脱可能な調整部材とを備え、前記調整部材は、前記障子のスライド方向において、前記戸当り部とは異なる位置で前記障子に当接可能に配置されることを特徴とする。
本発明の戸当り体によれば、調整部材を戸当り本体に対して装着状態または取り外し状態にすることで、建具の製造交差や施工誤差などに応じて、建具を閉めた時の障子の閉鎖位置を適切に調整できる。
また、複数種類の調整部材を用意し、これらから戸当り本体に装着するものを選択することで、戸当り体が障子に当接する位置(すなわち、障子の閉鎖位置)を多段階に調整できる。
本発明の戸当り体では、前記調整部材は、一対の保持片および戸当り片と、前記保持片および前記戸当り片を連続する連続片とを有し、前記調整部材は、前記保持片および前記戸当り片によって前記戸当り部を挟んで装着されてもよい。
このような構成によれば、戸当り体のほかに取付具などを用いなくとも調整部材を戸当り本体に簡単に取り付けることができる。
1,1B…引き違い窓(建具)、100…調整部材、101…保持片,102…戸当り片、103…連続片、2…窓枠(枠体)、21…上枠、211,221,30,31…凹溝、22…下枠、23…縦枠、231…被係合部、24,25…枠見込み面部、251…取付穴部、26,27,28…枠見付け面部、29…取付片部、4…障子、41…上框、42…下框、43…縦框、44…面材、45,851…凹部、46…当接部、47…底面、48…側面、4A…外障子、4B…内障子、5,8…戸当り体、50…取付部、51…第一取付部、52…第二取付部、53,83…取付突部、54…第一係合部、541…係合片、542…爪部、55…第二係合部、56…隙間、60,85…戸当り部、61…第一戸当り部、611…段部、612,622,655…上下寸法、613,623,654…左右寸法、62…第二戸当り部、63,86…凸部、64,861…端面、65…周面、651…上面、652…下面、653,862…側面、66,863…テーパー面、661…テーパー上面、662…テーパー下面、663…テーパー側面、70,90…周面部、71,91…上面部、72,92…下面部、73,93…側面部、80…戸当り本体、81…取付部、84…係合部、87…戸当り面、94…取付溝、C…軸心。

Claims (9)

  1. 枠体および前記枠体内でスライド可能に配置される障子を備える建具に設置される戸当り体であって、
    前記枠体に取付可能な取付部と、前記障子に当接可能な第一戸当り部および第二戸当り部を有した戸当り部とを有し、
    前記取付部は、前記第一戸当り部が前記障子に当接する向きで前記枠体に取り付けられる第一取付部と、
    前記第二戸当り部が前記障子に当接する向きで前記枠体に取り付けられる第二取付部とを有し、
    前記戸当り部では、前記障子のスライド方向において、前記第一取付部の取付状態における前記第一戸当り部の位置と、前記第二取付部の取付状態における前記第二戸当り部の位置とが異なる
    ことを特徴とする戸当り体。
  2. 枠体と、前記枠体内にスライド可能に配置される障子と、前記枠体に取り付けられ且つ前記障子に当接可能に配置される戸当り体とを備え、
    前記戸当り体は、請求項1に記載の戸当り体によって構成される
    ことを特徴とする建具。
  3. 請求項2に記載の建具において、
    前記枠体は、枠見込み面部および一対の枠見付け面部を有し、
    前記一対の枠見付け面部には、被係合部が形成され、
    前記枠見込み面部には、取付穴部が形成され、
    前記第一取付部は、前記取付穴部に挿入される取付突部と、前記被係合部に係合可能な第一係合部とで構成され、
    前記第二取付部は、前記第一取付部と共通の前記取付突部と、前記第一係合部に対して前記障子のスライド方向に沿った軸心周りに異なる位置に配置され且つ前記被係合部に係合可能な第二係合部とで構成され、
    前記第一戸当り部および前記第二戸当り部は、前記軸心周りに異なる位置に配置される
    ことを特徴とする建具。
  4. 請求項3に記載の建具において、
    前記障子には、前記障子のスライド方向において前記枠体に対して凹状の凹部と、前記建具の見込み方向において前記凹部に対する両側に配置された当接部とを有し、
    前記戸当り体は、上面部、下面部および左右の側面部を有し、
    前記左右の側面部には、前記第一係合部がそれぞれ形成され、
    前記上面部および前記下面部には、前記第二係合部がそれぞれ形成され、
    前記戸当り部は、前記障子のスライド方向において前記障子に対して凸状であって前記凹部に配置可能な凸部を有し、
    前記第一戸当り部は、前記凸部に対して左右に配置され、
    前記第二戸当り部は、前記凸部に対して上下に配置される
    ことを特徴とする建具。
  5. 請求項4に記載の建具において、
    前記凸部は、端面および周面と、前記端面および前記周面に連続すると共に前記障子に当接して前記建具の見込み方向に案内するテーパー面とを有する
    ことを特徴とする建具。
  6. 請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の建具において、
    前記枠体は、前記戸当り体が取り付けられる枠材を有し、
    前記戸当り体は、前記枠材の長手方向に離間した少なくとも二か所に設置される
    ことを特徴とする建具。
  7. 請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の建具において、
    前記枠体は、上枠、下枠および左右の縦枠を備え、
    前記障子は、前記枠体内に引き違い可能に配置された外障子および内障子によって構成され、
    前記戸当り体は、前記左右の縦枠のうちの少なくとも一方に設置される
    ことを特徴とする建具。
  8. 枠体および前記枠体内でスライド可能に配置される障子を備える建具に設置される戸当り体であって、
    前記枠体に取付可能な取付部および前記障子に当接可能な戸当り部を有した戸当り本体と、前記戸当り本体に対して着脱可能な調整部材とを備え、
    前記調整部材は、前記障子のスライド方向において、前記戸当り部とは異なる位置で前記障子に当接可能に配置される
    ことを特徴とする戸当り体。
  9. 請求項8に記載の戸当り体において、
    前記調整部材は、一対の保持片および戸当り片と、前記保持片および前記戸当り片を連続する連続片とを有し、
    前記調整部材は、前記保持片および前記戸当り片によって前記戸当り部を挟んで装着される
    ことを特徴とする戸当り体。
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