JP4745203B2 - 防虫部品および建具 - Google Patents

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Description

本発明は、障子と網戸との上方から室内への虫の進入を防止するための防虫部品及び防虫部品を有する建具に関する。
サッシ枠の上レールに外障子の上端を遊合させて開閉自在にするとともに、上レールの外側にガイドレールを設け、このガイドレールに網戸の上端溝を遊合させた建具は、外障子を開けた際に、網戸およびガイドレールと外障子および上レールとの間であって、網戸および外障子の上方に室内外を連通する空間が形成されてしまう。このため、網戸および外障子の上方に室内外を連通する空間を閉塞して、虫の侵入を阻止するための防虫部品が備えられている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭54−78355号公報
上記のような建具に設けられる防虫部品は、空間をほぼ隙間なく閉塞するように、網戸およびガイドレールと外障子および上レールに僅かに接触する程度に形成され、一般的に両面テープ等でサッシ枠に固定されている。しかしながら、狭いレール間にテープの粘着部が接触しないように防虫部品を取り付けることは難しい。
また、ガイドレールと上レールとの間に見込み方向に突起物が形成されている場合には、下方から防虫部品をガイドレールと上レール間に挿入することができないため、レールを有する枠体の端部から挿入しなければならない。このため、既設の建具に防虫部品を備えることが難しいという課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、障子用レールと網戸用レールとの間に容易に装着可能な防虫部品およびこの防虫部品が備えられた建具を提供することにある。
上枠に設けられて障子を見付け方向に案内する障子用レールと、前記上枠に設けられて網戸を見付け方向に案内する網戸用レールとの間に備えられ、前記障子および前記網戸と前記上枠との間の空間であり、かつ前記障子用レールと前記網戸用レールとの間から室内への虫の侵入を防止するための防虫部品であって、見込み方向の長さを変更可能に係合された2つの部材と、前記2つの部材のいずれか一方に設けられ、当該2つの部材とともに、前記障子および前記網戸と前記上枠との間の空間であり、かつ前記障子用レールと前記網戸用レールとの間の空間と外部とを、遮断する遮断部材と、を備え、前記2つの部材が、前記障子用レールと前記網戸用レールとを各々押圧して、前記障子用レールと前記網戸用レールとの間に保持されることを特徴とする防虫部品である。
このような防虫部品によれば、見込み方向の長さが変更可能に係合された2つの部材が障子用レールと網戸用レールとを各々押圧して、障子用レールと網戸用レールとの間に保持されるので、見込み方向の長さを短くして障子用レールと網戸用レールとの間に容易に挿入することが可能であり、また、挿入後に見込み方向の長さを長くして障子用レールと網戸用レールとを各々押圧させることが可能である。このため、防虫部品を障子用レールと網戸用レールとの間に容易に装着することが可能である。
また、障子用レールと網戸用レールとを各々押圧する2つの部材の一方には、2つの部材とともに、障子および網戸と上枠との間の空間であり、かつ障子用レールと網戸用レールとの間の空間と、外部とを遮断する遮断部材が備えられているので、障子および網戸と上枠との間の空間であり、かつ障子用レールと網戸用レールとの間から室内への虫の侵入を防止することが可能である。このため、障子用レールと網戸用レールとの間に容易に装着可能な防虫部品を提供することが可能である。
かかる防虫部品であって、前記2つの部材の間には、見込み方向に圧縮自在な弾性部材が介在されており、前記弾性部材が圧縮されて前記障子用レールと前記網戸用レールとが各々押圧されることが望ましい。
このような防虫部品によれば、2つの部材の間に介在された弾性部材が、見込み方向に圧縮されて障子用レールと網戸用レールとが各々押圧されるので、弾性部材の反発力により防虫部品を障子用レールと網戸用レール間に保持させることが可能である。このため、弾性部材を圧縮して障子用レールと網戸用レールとの間に挿入し、挿入後に解放することにより、防虫部品を障子用レールと網戸用レール間に容易に装着することが可能である。
かかる防虫部品であって、前記弾性部材は圧縮ばねであることが望ましい。
このような防虫部品によれば、2つの部材の間には圧縮ばねが介在されているので、圧縮ばねの反発力により防虫部品を障子用レールと網戸用レール間に保持させることが可能である。このため、圧縮ばねを圧縮して障子用レールと網戸用レールとの間に挿入し、挿入後に解放することにより、防虫部品を障子用レールと網戸用レール間に容易に装着することが可能である。
かかる防虫部品であって、前記2つの部材のうちの一方の部材は、弾性変形可能な弾性部を有しており、前記弾性部が他方の部材に押圧されて圧縮されることにより、前記障子用レールと前記網戸用レールとが各々押圧されることが望ましい。
このような防虫部品によれば、2つの部材のうちの一方の部材が有する弾性部の反発力により防虫部品を障子用レールと網戸用レール間に保持させることが可能である。このため、弾性部を圧縮して障子用レールと網戸用レールとの間に挿入し、挿入後に解放することにより、防虫部品を障子用レールと網戸用レール間に容易に装着することが可能である。このとき、弾性部は2つの部材のうちの一方の部材に設けられているので、2つの部材とは別に弾性部材を用いないため、部品点数が少なく、簡単な構成の防虫部品を実現することが可能である。
かかる防虫部品であって、前記2つの部材のうちの一方の部材は、他方の部材に対しスライド自在に係合されており、前記一方の部材がスライドされて見込み方向の長さが変更されることにより、前記障子用レールと前記網戸用レールとが各々押圧されることが望ましい。
このような防虫部品によれば、2つの部材のうちの一方の部材は、他方の部材に対しスライド自在に係合されているので、一方の部材をスライドさせて見込み方向の長さを変更し、容易に障子用レールと網戸用レールとの間に装着することが可能である。
また、前記防虫部品と、前記障子と、前記網戸と、前記障子用レールおよび前記網戸用レールを有する枠体と、を備えたことを特徴とする建具である。
このような建具によれば、障子用レールと網戸用レールとの間に容易に装着可能な防虫部品を備えた建具を提供することが可能である。
本発明によれば、障子用レールと網戸用レールとの間に容易に装着可能な防虫部品およびこの防虫部品が備えられた建具を提供することが可能である。
以下、本発明の実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。以下の説明においては、建具を室外側から見たときに上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、奥行き方向を見込み方向として示す。
<第1実施形態>
図1〜図5に示すように、第1形態の建具10は、建物の開口に取り付けられる枠体5と、枠体5に設けられ見付け方向に移動自在な内障子12及び外障子13と、網戸20と、網戸20と外障子13との上方にて室内外を連通する空間を閉塞する防虫部品30と、を有している。
内障子12及び外障子13は、いずれも面材としてのガラス15と、ガラス15の左右に配置される縦框12a、13aと、ガラス15の上下に配置される横框12b、13bと、を有している。
枠体5は、左縦枠6、右縦枠7、上枠8、下枠9が開口に取り付けられて矩形状を成している。
上枠8には、内障子12を見付け方向に案内する内障子用レール8aと、外障子13を見付け方向に案内する障子用レールとしての外障子用レール8bと、網戸20を見付け方向に案内する網戸用レール8cとが、見込み方向に間隔を隔てて垂設されており、内障子用レール8aの室内側と、網戸用レール8cの室外側には、カバー部8d、8eが垂設されている。
内障子12、外障子13、および網戸20は、いずれも落とし込みにより枠体5に取り付けられ、下枠9に設けられたレール(不図示)に支持されている。このため、内障子12、外障子13、および網戸20の上方には、内障子12、外障子13、および網戸20の上側の横框12b、13b、20bと上枠8の内面8fとの間に空間が生じる。
そして、内障子12または外障子13を開放して、見付け方向において開放された側に網戸20を配置させた場合には、外障子13と網戸20の上方であって、外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に生じた空間は室内外を連通する連通空間Sとなる。このため、網戸20を閉めた状態であっても、外障子13および網戸20と上枠8との間の空間であって、外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に生じる連通空間Sには、外部からの虫の侵入を防止するための防虫部品30が設けられている。また、見込み方向における網戸20と外障子13との間、および、外障子13と内障子12との間には、内障子12、外障子13、および網戸20の各縦框12a、13a、20aに、長手方向に沿って設けられたシール材(不図示)により間隙がシールされている。
防虫部品30は、図6に示すように、見込み方向の長さを変更可能に係合された2つの部材としての本体32および係合体34と、本体32と係合体34との間に介在された圧縮ばね36と、本体32に取り付けられた防虫板38と、を有している。
本体32は、ほぼ直方体状の中空体であり、4つの側面のうちの1つの側面32aが開放されて外部と連通する側部開口32b、および、上面32cが開放されて外部と連通する上部開口32dを有している。
係合体34は、直方体状のブロック材であり、本体32の側部開口32bから挿入されて挿抜方向に移動可能に形成されている。また、係合体34には、本体32に挿入された後に、係合体34が容易に本体32から抜け落ちることを防止するストッパー(不図示)が設けられていてもよい。
本体32内には圧縮ばね36が設けられており、本体32に挿入される係合体34と本体32とが、係合体34の移動方向にて対面する部位32f、34a間に、係合体34の移動により圧縮されるように配置されている。圧縮ばね36は、本体32の上部開口32dから挿入される。そして、係合体34が本体32内に押し込まれ、圧縮ばね36が圧縮された状態では、係合体34の移動方向における本体32および係合体34の全長は、挿入および装着さされる外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間の間隔より短くなり、圧縮が開放された状態では、外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間の距離より長くなるように構成されている。
本実施形態の場合には、網戸用レール8cが、上枠8の上下方向の中央付近にて内側に突出されているため、外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間隔が、各レール8b、8cの上端側と下端側とで相違する。このため、係合体34の移動方向における本体32および係合体34の全長は、圧縮ばね36が圧縮された状態で、各レールの下端側の間隔より短く、圧縮が開放された状態で、各レール8b、8cの上端側の間隔より長くなるように構成されている。
防虫板38は、本体32の側面であって、係合体34の移動方向と交差する方向に向く2つの側面32gに各々接着または溶着されている。防虫板38は、防虫部品30が備えられる、外障子13と網戸20の上方であって、外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に生じた連通空間Sの断面を、本体32および係合体34とともに閉塞するような形状に形成されている。本実施形態の連通空間Sは、図3に示すように外障子用レール8bと網戸用レール8cとの上端側が下端側より広く形成されている。そして、防虫部品30は、外障子用レール8bと網戸用レール8cとの上端側の見込み方向に広い部分を本体32および係合体34にてほぼ閉塞し、外障子用レール8bと網戸用レール8cとの下端側の見込み方向に狭い部分を、主に防虫板38にて閉塞するように構成されている。
また、防虫板38は、連通空間Sが可及的に閉塞されるように、外障子13および網戸20の上端と僅かに接触する程度の位置に配置されている。このため、防虫板38は、防虫板38が外障子13および網戸20の上端と接触しても破損しないように弾性を有する板材で構成されるか、または、樹脂製の薄板で構成されている。
第1実施形態の防虫部品30を取り付ける際には、内障子12または外障子13を開き、図7に示すように、上枠8の外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に装着される。このとき、網戸20を見付け方向のいずれかの側に移動させた際に、見付け方向の中央側に位置する網戸20の縦框20aと外障子13の縦框13aとが対面する位置の上方に位置するように、防虫部品30を近づける。また、係合体34の移動方向が見込み方向に沿うように配置させる。
そして、係合体34を本体32の内方に向かって押圧し、本体32および係合体34の全長が外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間隔より短くなるように圧縮ばね36を圧縮した状態にて外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に防虫部品30を挿入する。その後、防虫部品30を外障子用レール8bと網戸用レール8cとの上端側に押し込むことにより、連通空間Sの見込み方向に広い部分に本体32と係合体34とが至り、圧縮されていた圧縮ばね36の圧縮状態が緩和されて係合体34が本体32から突出する。このとき、圧縮ばね36は、まだ圧縮されているので、圧縮ばね36により本体32と係合体34とが見込み方向において互いに反対方向に離間され、本体32が外障子用レール8bを、係合体34が網戸用レール8cを各々押圧することにより、防虫部品30が外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に保持される。
枠体5に外障子13および網戸20が既に取り付けられた既設のサッシ等に防虫部品30を取り付ける際には、網戸20が存在しない位置にて防虫部品30を外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に配置させた後、防虫部品30を見付け方向に移動させ適宜な位置配置する。
取り付けられた防虫部品30は、外障子13が閉められた状態では、図4に示すように、外障子13の召合せ側の縦框13aと、閉められた網戸20の見付け方向において中央側に位置する縦框20aとの上方に位置し、外障子13が開かれた状態では、図5に示すように、外障子13の戸先側の縦框13aと、閉められた網戸20の見付け方向において中央側に位置する縦框20aとの上方に位置するように配置されている。
第1実施形態の防虫部品30および防虫部品30によれば、本体32と係合体34との間に介在された圧縮ばね36が見込み方向に圧縮された状態で、外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に防虫部品30が挿入され、挿入された後に圧縮ばね36が解放させることにより、圧縮ばね36の反発力にて防虫部品30を外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に容易に装着させて保持させることが可能である。
また、外障子用レール8bと網戸用レール8cとを各々押圧する本体32と係合体34のうちの本体32には、これら本体32および係合体34とともに、外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間にて障子12、13と網戸20との上方の空間と、外部とを遮断する遮断部材としての防虫板38が備えられているので、外障子13と網戸20との上方から室内への虫の侵入を防止することが可能である。このため、外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に容易に装着可能な防虫部品30を提供することが可能である。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態にかかる防虫部品について説明する。第1実施形態の防虫部品30は、本体32と係合体34との間に圧縮ばねが介在されていたが、第2実施形態の防虫部品は、2つの部材のうちの一方の部材が有する弾性変形可能な弾性部が他方の部材に押圧されて圧縮されることにより、外障子用レール8bと網戸用レール8cとを各々押圧する。以下、上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
図8に示すように、第2実施形態の防虫部品50は、本体52と係合体54とで構成されている。
第2実施形態の係合体54は、互いに間隔を隔てて配置された薄板でなる2枚の防虫板54aが、端部同士を連結する連結部54bにて接合され、断面形状がほぼU字状をなす樹脂製の部材である。係合体54は、U字状の開放された側が下方に向けられて、防虫板54aに沿う方向にスライド可能に係合される。また、連結部54bからは、スライド方向における一方の端部からスライド方向と交差する方向の両側に、外方に向かって突出され、本体52の後述する保持部52dに保持される保持突部54dが形成されている。保持突部は、上下方向の肉厚に対するほぼ半分にて上下2段に形成され、下段側は面積が大きくスライドする際にガイドされるスライド突部54eをなし、上段側は面積が小さくスライドした際にストッパとなる係止突部54fをなしている。
第2実施形態の防虫板54aには、樹脂製の薄板を用い、剛性を低くするために、虫が通過できない程度の極狭いスリット54cが縦方向に設けられている。
第2実施形態の本体52は、見込み方向にスライドされる係合体54がスライドする際にガイドとなるガイド面52aを有する基部52bと、基部52bにおいてスライド方向と交差する方向の両端部にスライド方向に沿って各々立設された縁部52cと、2つの縁部52cのスライド方向における一方の端から各々内側に向かって突出された、係合体54の保持部52dと、2つの縁部52cのスライド方向における他方の端同士を繋ぎ、円弧状をなしてスライド方向に撓んで弾性変形する弾性部52eとを有している。
2つの縁部52cから各々内側に向かって突出された保持部52dは、基部52bが有するガイド面52aと上下方向に間隔を隔てて形成された板状の部位であり、保持部52dとガイド面52aとの間にて係合体54のスライド突部54eがガイドされつつ係合体54がスライドする。2つの保持部52dにはそれぞれ、先端側であって弾性部52e側の縁が切り欠かれた凹部52fが形成されており、係合体54の係止突部54fが凹部52fに入り込むと、弾性部52eが変形しない状態で係合体54に接触するように構成されている。
図8に示すように本体52に係合された係合体54は、本体52と係合体54とのスライド方向における全長が短くなるように、係合体54に対し本体52が押圧されることにより弾性部52eが撓み変形して、反発力が発生する。
そして、第2実施形態の防虫部品50は、弾性部52eが変形しない状態にて、本体52と係合体54とのスライド方向における全長が、外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間隔より長くなり、係合体54に対し本体52が押圧されると、弾性部52eが撓み変形して外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間隔より短くなるように形成されている。
第2実施形態の防虫部品50によれば、本体52が有する弾性部52eの反発力により防虫部品50を外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に保持させることが可能である。このため、弾性部52eを圧縮して外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に挿入し、挿入後に圧縮状態から解放することにより、防虫部品50を外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に容易に装着することが可能である。
<第3実施形態>
次に、弾性部を備えた防虫部品の他の実施形態(第3実施形態)について説明する。第3実施形態の防虫部品60も、本体62と係合体67とから構成されている。
第3実施形態の本体62は、図9に示すように、上下方向に貫通して外形の平面形状がほぼ長方形をなし、長方形の長手方向をほぼ1:2の割合で2つの領域に分ける仕切壁部を有する樹脂製の部材である。2つの領域のうち狭い方の領域を形成する外壁部63aおよび仕切壁部63bは、比較的厚肉に形成されて高い剛性を有する高剛性部63であり、広い方の領域を形成する外壁部64aは、比較的薄肉に形成されて低い剛性を有する低剛性部64である。
そして、本体62は、長手方向において圧縮されると低剛性部64の弾性部としての互いに相対向する薄肉の側壁部64bが撓み変形して、反発力が発生する。ここで、本体62の長手方向における全長は、外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間隔より僅かに長く形成されており、単体にて外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に挿入された際に、薄肉の側壁部64bの反発力にて外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に保持されるように形成されている。
第3実施形態の係合体67は、互いに間隔を隔てて配置された薄板でなる2枚の防虫板67aの上部側が連結部67bにて連結された樹脂製の部材である。係合体67は、連結部67b側から、本体の低剛性部64の内側に嵌合され、連結部67bに設けられた爪部67cが、本体62の仕切壁部63bに設けられた開口63cに係合して本体62に固定される。
そして、第3実施形態の防虫部品60は、まず、本体62を圧縮し、低剛性部64の相対向する薄肉の側壁部64bを撓ませることにより、長手方向の長さを短くして外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に挿入し、挿入後に圧縮状態から解放することにより、本体62を外障子用レール8bと網戸用レール8c間に装着される。このとき、低剛性部64の相対向する薄肉の側壁部64bは僅かに撓んだ状態が維持されており、外障子用レール8bと網戸用レール8cとが押圧された状態にて本体62が保持される。
次に、図10に示すように、係合体67を、連結部67bを上方に向け防虫板67aが見込み方向に沿うようにして、本体62の下方から低剛性部64の内側に挿入し、爪部67cを本体62の開口63cに係合させて固定する。このとき、係合体67の連結部67bの見込み方向における端面67dが、仕切壁部63bおよび仕切壁部63bと対向する外壁部64cに当接されることにより、薄肉の側壁部64bの撓み変形が規制される。このため、係合体67が本体62に装着されることにより防虫部品60が外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に保持された状態が維持される。
第3実施形態の防虫部品60によれば、本体62が有する薄肉の側壁部64bが撓み変形することにより本体62を外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に保持させ、本体62に防虫板67aを有する係合体67を装着することにより、防虫部品60を外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に容易に保持させることが可能である。
また、第2および第3実施形態の防虫部品50、60によれば、弾性部52eまたは薄肉の側壁部64bが本体52、62に設けられているので、外障子用レール8bと網戸用レール8cに押圧力を作用させるための弾性部材を別途用いることなく防虫部品50、60を本体52、62と係合体54、67で構成することが可能である。このため、部品点数が少なく、簡単な構成の防虫部品50、60を実現することが可能である。
<第4実施形態>
第4実施形態の防虫部品70は、図11に示すように、本体72と、本体72に取り付けられた防虫板73と、本体72に対しスライド自在に設けられた係合体74と、を有している。
第4実施形態の本体72は、中空に形成されたほぼ直方体状の部材であり、4つの側面のうち1つの側面72aに外部と連通する開口72bが形成されている。本体72は、防虫部品70として装着される際に、開口72bが網戸用レール8cに向かうように配置され、下面72cには見込み方向に沿って長孔72dが形成されている。そして、見付け方向の両側面72eには、樹脂製で薄板状の防虫板73が固定されている。
第4実施形態の係合体74は、本体72に開口72bから挿入され、本体72に対し挿抜方向にスライドすることにより本体72からの突出量が変化するように構成されている。また、本体72の長孔72dを貫通するねじ76が螺合されており、ねじ76を緩めることにより係合体74を本体72に対しスライドさせることが可能となり、締め込むことにより係合体74を本体72から突出させた状態にて本体72に固定することが可能である。
そして、第4実施形態の防虫部品70は、係合体74を本体72に固定しているねじ76を緩め、係合体74を本体72側にスライドさせた状態、すなわち、防虫部品70の見込み方向における長さが短くなる方向に係合体74をスライドさせた状態にて外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に挿入する。その後、係合体74を網戸用レール8c側に係合体74をスライドさせ、本体72と係合体74とで外障子用レール8bと網戸用レール8cとを各々押圧させ、ねじ76を締め込むことにより、係合体74が本体72に固定される。このとき、外障子用レール8bと網戸用レール8cとが本体72と係合体74とで押圧された状態が維持されて防虫部品70が外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に保持される。
第4実施形態の防虫部品70によれば、係合体74は、本体72に対しスライド自在に係合されているので、係合体74をスライドさせて見込み方向の長さを変更し、容易に外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に装着することが可能である。
<第5実施形態>
第4実施形態の防虫部品70は、係合体74をスライドさせた後に本体72にねじ76にて固定する形態であったが、第5実施形態の防虫部品80は、ねじ86は本体82に螺合されており、ねじ86を回転させることにより係合体84が本体82から突出する形態である。
図12に示すように、第5実施形態の防虫部品80も、本体82と、本体82に取り付けられた防虫板83と、本体82に対しスライド自在に設けられた係合体84と、を有している。
第5実施形態の本体82は、中空に形成されたほぼ直方体状の部材であり、4つの側面のうち1つの側面82aに外部と連通する開口82bが形成されている。本体82は、防虫部品80として装着される際に、開口82bが網戸用レール8cに向かうように配置され、下面82cには下方からねじ86が螺合されている。
第5実施形態の係合体84も、本体82に開口82bから挿入され、本体82に対し挿抜方向にスライドすることにより本体82からの突出量が変化するように構成されている。そして、係合体84の下面84aには、本体82に挿入される側のほぼ半分に、網戸用レール8c側から外障子用レール8b側に向かって、本体82との間隔が広がるように構成された傾斜部84bが形成されている。そして、この傾斜部84bに本体82に螺合されたねじ86の先端が当接されるように構成されている。
そして、第5実施形態の防虫部品80は、本体82に螺号されているねじ86を緩め、係合体84をスライドさせて本体82内に十分挿入された状態で外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に挿入される。このとき、ねじ86の先端は係合体84の傾斜部84bと対向するか、または傾斜部84bにおいて係合体84の中央側に当接されている。その後、ねじ86を回転させてねじ86の先端を本体82内にて上方に進入させる。このとき、係合体84の傾斜部84bがねじ86の先端に押圧されることにより、係合体84がスライドして本体82からの突出量が増大する。係合体84の本体82からの突出量を増大させ続けることにより、外障子用レール8bと網戸用レール8cとが本体82と係合体84とで押圧された状態となり、防虫部品80が外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に保持される。
第5実施形態の防虫部品80によれば、第4実施形態の防虫部品70と同様の作用効果に加えて、さらにねじ86を回転させるという簡単な操作により、係合体84を本体82に対してスライドさせて、容易に外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に装着することが可能である。
上記実施形態においては、防虫板38、54a、67a、73、83を防虫部品30、50、60、70、80における見付け方向の両側に備えた例について説明したが、これに限るものではなく、防虫板は、見付け方向の片側のみに設けられていたり、3枚以上設けられていてもよい。
また、上記実施形態においては、引き違いの障子を備えた建具について説明したが、これに限るものではなく、例えば、片引きの障子を備えた建具であっても構わない。
上記実施形態の説明では、主に防虫部品30、50、60、70、80について説明したが、第1〜第5実施形態として示した防虫部品30、50、60、70、80を備え、外障子用レール8bと網戸用レール8cとの間に容易に装着可能な防虫部品30、50、60、70、80を備えた建具10も実現可能である。
上記形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
本実施形態に係る建具を室外側から見た図である。 防虫部品の装着位置を示す斜視図である。 建具上部の縦断面図である。 内障子を開いた状態を示す図である。 外障子を開いた状態を示す図である。 第1実施形態の防虫部品を示す斜視図である。 第1実施形態の防虫部品の取り付け方法を説明するための図である。 第2実施形態の防虫部品を示す斜視図である。 第3実施形態の防虫部品を示す斜視図である。 第3実施形態の防虫部品の取り付け方法を説明するための図である。 第4実施形態の防虫部品を示す斜視図である。 第5実施形態の防虫部品を示す斜視図である。
符号の説明
10 建具、8b 外障子用レール、8c 網戸用レール、
12 内障子、13 外障子、
20 網戸、30 防虫部品、32 本体、34 係合体、
36 圧縮ばね、38 防虫板、52e 弾性部

Claims (6)

  1. 上枠に設けられて障子を見付け方向に案内する障子用レールと、前記上枠に設けられて網戸を見付け方向に案内する網戸用レールとの間に備えられ、前記障子および前記網戸と前記上枠との間の空間であり、かつ前記障子用レールと前記網戸用レールとの間から室内への虫の侵入を防止するための防虫部品であって、
    見込み方向の長さを変更可能に係合された2つの部材と、前記2つの部材のいずれか一方に設けられ、当該2つの部材とともに、
    前記障子および前記網戸と前記上枠との間の空間であり、かつ前記障子用レールと前記網戸用レールとの間の空間と外部とを、遮断する遮断部材と、
    を備え、
    前記2つの部材が、前記障子用レールと前記網戸用レールとを各々押圧して、前記障子用レールと前記網戸用レールとの間に保持されることを特徴とする防虫部品。
  2. 請求項1に記載の防虫部品であって、
    前記2つの部材の間には、見込み方向に圧縮自在な弾性部材が介在されており、前記弾性部材が圧縮されて前記障子用レールと前記網戸用レールとが各々押圧されることを特徴とする防虫部品。
  3. 請求項2に記載の防虫部品であって、
    前記弾性部材は圧縮ばねであることを特徴とする防虫部品。
  4. 請求項1に記載の防虫部品であって、
    前記2つの部材のうちの一方の部材は、弾性変形可能な弾性部を有しており、前記弾性部が他方の部材に押圧されて圧縮されることにより、前記障子用レールと前記網戸用レールとが各々押圧されることを特徴とする防虫部品。
  5. 請求項1に記載の防虫部品であって、
    前記2つの部材のうちの一方の部材は、他方の部材に対しスライド自在に係合されており、前記一方の部材がスライドされて見込み方向の長さが変更されることにより、前記障子用レールと前記網戸用レールとが各々押圧されることを特徴とする防虫部品。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の防虫部品と、
    前記障子と、前記網戸と、前記障子用レールおよび前記網戸用レールを有する枠体と、
    を備えたことを特徴とする建具。
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