JP2022181381A - 粘着剤層付き調光フィルム及びガラス表面への粘着剤層付き調光フィルムの貼り合せ方法 - Google Patents
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Abstract
Description
クリル系粘着剤層を露出させる。
前記調光フィルムの一方の面に積層された粘着剤層と、
前記粘着剤層表面に剥離自在に貼り合わされる離型フィルムと、を有し、
前記粘着剤層によりガラス表面に接着した状態において23℃、55RH%の環境下で30分放置したときの密着力が0.01以上0.41以下(単位:N/25mm)の範囲にあり、
前記離型フィルムと前記ガラス表面との静摩擦係数が0.8以下であることを特徴とする粘着剤層付き調光フィルムである。
前記粘着剤層付き調光フィルムは、前記離型フィルムとガラス表面との静摩擦係数が0.8以下であり、
粘着剤層付き調光フィルムの離型フィルムをその端部で剥離して端部の粘着剤層を露出する端部粘着剤層露出工程と、
前記端部粘着剤層露出工程により端部の粘着剤層を露出した状態の粘着剤層付き調光フィルムをガラス表面上で滑らせて、位置決めする位置決め工程と、
前記位置決め工程により位置決めされた粘着剤層付き調光フィルムをガラス表面に仮止めする仮止め工程と、
前記仮止め工程により仮止めされた粘着剤層付き調光フィルムから残部の離型フィルムを剥離して、露出した粘着剤層をガラス表面に貼り合せる貼り合せ工程と、を有し、
前記貼り合せ工程では、前記粘着剤層付き調光フィルムは、23℃、55RH%の環境下で30分放置したときの密着力が0.01~0.41N/25mmの範囲にあるように前記粘着剤層を介してガラス表面に接着される、
ガラス表面への粘着剤層付き調光フィルムの貼り合せ方法である。
に使用できる。もっとも、プラスチックフィルムとガラス表面との静摩擦係数は、ポリエステルフィルムに含まれる添加剤の有無や種類あるいは配合量、表面処理の有無や種類等に応じて異なり、また、そのロット等によっても異なるから、市販のフィルムの中からガラス表面との静摩擦係数が0.8以下のフィルムを選択して使用することが望ましい。なお、その厚みが厚過ぎると、ガラス表面に貼り合せたり位置決めすることが困難となるから、188μm以下の厚みを持つことが望ましい。離型フィルム基材31として使用できる市販のフィルムの一例を挙げると、厚さ30~188μmの東レ(株)ルミラーT60を例示できる。
(A)粘着剤層付き調光フィルム100を製造する工程
付加重合型シリコーン樹脂(信越化学(株)製:KS-841)100重量部に対し、白金系硬化剤(信越化学(株)製:PL-50T)0.1重量部を加え、更にnヘキサンとトルエンの混合溶媒を加えて希釈して、固形分5重量%の離型剤層用塗料(塗料311)を調製した。
前記粘着剤層付き調光フィルム100を貼り合せる採光窓の大きさを1m×1.5mとして、この窓の大きさに対応して、1m×1.5mの粘着剤層付き調光フィルム100を準備した。
以上のように、この例では、施工水を要することなく採光窓のガラス表面に貼り合せることができ、また、何度も位置決めと仮止めとを繰り返すこともできることが確認できた。そして、粘着層23の一部を露出して、その端部粘着剤層23aで位置合わせして貼り合せることができ、また、粘着剤層付き調光フィルム100の全体を貼り合せる貼り合せ工程においては自動的にエアーを排除しながら貼り合せが進行するから、その位置決め工程、仮止め工程及び貼り合せ工程のいずれの工程においても強圧を掛ける必要がなく、このため、これら各工程も容易に実施でき、しかも、調光フィルム10にダメージを与えることもなかった。
(A)粘着剤層付き調光フィルム100を製造する工程
離型フィルム基材31として、厚さ125μmのポリエステルフィルム(東レ(株)製:ルミラーT60)を使用した他は、実施例1と同様に粘着剤層付き調光フィルム100を製造した。
実施例1と同様に、採光窓のガラス表面に貼り合せた。
実施例1と同様に、施工水を要することなく採光窓のガラス表面に貼り合せることができ、また、何度も位置決めと仮止めとを繰り返すこともできた。また、その位置決め工程、仮止め工程及び貼り合せ工程のいずれの工程においても強圧を掛ける必要がなく、このため、これら各工程も容易に実施でき、しかも、調光フィルム10にダメージを与えることもなかった。
(A)粘着剤層付き調光フィルム100を製造する工程
離型フィルム基材31として、厚さ188μmのポリエステルフィルム(東レ(株)製:ルミラーT60)を使用した他は、実施例1と同様に粘着剤層付き調光フィルム100を製造した。
実施例1と同様に、採光窓のガラス表面に貼り合せた。
実施例1と同様に、施工水を要することなく採光窓のガラス表面に貼り合せることができ、また、何度も位置決めと仮止めとを繰り返すこともできた。また、その位置決め工程、仮止め工程及び貼り合せ工程のいずれの工程においても強圧を掛ける必要がなく、このため、これら各工程も容易に実施でき、しかも、調光フィルム10にダメージを与えることもなかった。
(A)粘着剤層付き調光フィルム100を製造する工程
実施例1と同様に粘着剤層付き調光フィルム100を製造した。但し、この例では、製造工場でカット線30xを形成した。カット線30xは、実施例1と同様に、粘着剤層付き調光フィルム100の角部を頂点とする一辺0.5mの大きさの直角二等辺三角形を形成するように、刃物を用いて形成したもので、直線状かつ実線状で、深さは離型フィルム30を貫通して粘着剤層23表面に達する深さである。
前述のように、カット線30x形成工程を製造工場で行ったことを除き、実施例1と同様に、採光窓のガラス表面に貼り合せた。
実施例1と同様に、施工水を要することなく採光窓のガラス表面に貼り合せることができ、また、何度も位置決めと仮止めとを繰り返すこともできた。また、その位置決め工程、仮止め工程及び貼り合せ工程のいずれの工程においても強圧を掛ける必要がなく、このため、これら各工程も容易に実施でき、しかも、調光フィルム10にダメージを与えることもなかった。
(A)粘着剤層付き調光フィルム100を製造する工程
実施例1と同様に粘着剤層付き調光フィルム100を製造した。但し、この例では、製造工場でカット線30xを形成した。カット線30xは、実施例1と同様に、粘着剤層付き調光フィルム100の角部を頂点とする一辺0.5mの大きさの直角二等辺三角形を形成するように、刃物を用いて形成したものである。また、カット線30xは、実施例1と同様に、直線状かつ実線状であるが、深さは離型フィルム30を貫通することなく、その厚み方向の途中に達する深さで、3~30μmの範囲でばらつきがあった。
前述のように、カット線30x形成工程を製造工場で行ったことを除き、実施例1と同様に、採光窓のガラス表面に貼り合せた。
実施例1と同様に、施工水を要することなく採光窓のガラス表面に貼り合せることができ、また、何度も位置決めと仮止めとを繰り返すこともできた。また、その位置決め工程、仮止め工程及び貼り合せ工程のいずれの工程においても強圧を掛ける必要がなく、このため、これら各工程も容易に実施でき、しかも、調光フィルム10にダメージを与えることもなかった。
(A)粘着剤層付き調光フィルム100を製造する工程
実施例1と同様に粘着剤層付き調光フィルム100を製造した。但し、この例では、製造工場でカット線30xを形成した。カット線30xは、実施例1と同様に、粘着剤層付き調光フィルム100の角部を頂点とする一辺0.5mの大きさの直角二等辺三角形を形成するように、刃物を用いて形成したものである。また、カット線30xは、実施例1と同様に直線状であるが、ミシン目状である。また、深さは離型フィルム30を貫通することなく、その厚み方向の途中に達する深さで、3~30μmの範囲でばらつきがあった。
前述のように、カット線30x形成工程を製造工場で行ったことを除き、実施例1と同様に、採光窓のガラス表面に貼り合せた。
実施例1と同様に、施工水を要することなく採光窓のガラス表面に貼り合せることができ、また、何度も位置決めと仮止めとを繰り返すこともできた。また、その位置決め工程、仮止め工程及び貼り合せ工程のいずれの工程においても強圧を掛ける必要がなく、このため、これら各工程も容易に実施でき、しかも、調光フィルム10にダメージを与えることもなかった。
(A)粘着剤層付き調光フィルム100を製造する工程
実施例1と同様に粘着剤層付き調光フィルム100を製造した。但し、この例では、製造工場でカット線30xの代わりにエンボス線を形成した。エンボス線は、金属製エンボスロールを用いて直線状かつ実線状に形成したものである。そして、このエンボス線は、実施例1のカット線30xと同様に、粘着剤層付き調光フィルム100の角部を頂点とする一辺0.5mの大きさの直角二等辺三角形を形成するように設けたものである。また、カット線30xは、実施例1と同様に直線状であるが、ミシン目状である。
前述のように、製造工場でエンボス線を形成したため、施工現場ではカット線を形成しなかった。そして、(B2)端部粘着剤層23a露出工程では、前記エンボス線から角部側に位置する直角二等辺三角形の形状の離型フィルム30を除去して、この位置の粘着剤層23を露出させた。このとき、離型フィルム30は手作業で容易に剥離できた。
実施例1と同様に、施工水を要することなく採光窓のガラス表面に貼り合せることができ、また、何度も位置決めと仮止めとを繰り返すこともできた。また、その位置決め工程、仮止め工程及び貼り合せ工程のいずれの工程においても強圧を掛ける必要がなく、このため、これら各工程も容易に実施でき、しかも、調光フィルム10にダメージを与えることもなかった。
この例は、離型フィルム基材31として厚さの厚いフィルムを使用した例である。
離型フィルム基材31として、厚さ250μmのポリエステルフィルム(東レ(株)製:ルミラーT60)を使用した。その他の点については、実施例1と同様に粘着剤層付き調光フィルム100を製造した。
実施例1と同様に、まず粘着剤層付き調光フィルム100の角部にカット線30xを設けようとしたところ、離型フィルム基材31が厚さ250μmと厚いため、施工現場でのカットではなく事前に所定サイズに調えている。
実施例8においては、他の実施例に比し200μm以上の厚みを持つ調光フィルムを採
用した。そのため、慎重を期して施工水を用いての施工が実施された。また、厚みがあることから強圧を掛けて気泡を除去したことから、わずかではあるが、調光フィルム10へのダメージが確認された。しかし施工後は他の実施例と同様、実用に耐える調光ガラス窓が提供された。
この例は、ガラス表面との静摩擦係数が大きい離型フィルム30を使用した例である。
付加重合型シリコーン樹脂(デュポン・東レ・スペシャルティ・マテリアル(株)製:LTC-750A)50重量部に対し、剥離調整剤(デュポン・東レ・スペシャルティ・マテリアル(株)製:SD7292)50重量部、白金系硬化剤(信越化学(株)製:SRX-212)0.1重量部を加え、更にnヘキサンとトルエンの混合溶媒を加えて希釈して、固形分2重量%の離型剤層用塗料(塗料312)を調製した。
まず、実施例1と同様に、粘着剤層付き調光フィルム100の角部にカット線30xを設けた。カット線30xは、実施例1と同様に、粘着剤層付き調光フィルム100の角部を頂点とする一辺0.5mの大きさの直角二等辺三角形を形成するように、刃物を用いて形成したもので、直線状かつ実線状で、深さは離型フィルム30を貫通して粘着剤層23表面に達する深さである。
を行った。
この例では、施工水を要することなく採光窓のガラス表面に貼り合せることができなかった。このため、その位置決め工程、仮止め工程及び貼り合せ工程のいずれの工程においても容易とは言えず、また、強圧を掛けて気泡を除去する必要があったから、わずかではあるが、調光フィルム10へのダメージが確認された。
この例も、ガラス表面との静摩擦係数が大きい離型フィルム30を使用した例である。
離型フィルム基材31として、厚さ50μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(東洋紡(株)製:パイレーンCT P1146)を使用し、その片面にコロナ放電処理を施した後、その処理面に、比較例1で使用した離型剤層用塗料312を塗布し、40℃で乾燥、紫外線照射装置(フュージョン H バルブ)で紫外線を照射して硬化させて、離型フィルム30を製造した。この他の点については、実施例1と同様に、粘着剤層付き調光フィルム100を製造した。
実施例1と同様に、粘着剤層付き調光フィルム100の角部にカット線30xを設け、離型フィルム30を除去して、粘着剤層付き調光フィルム100の角部を頂点とする一辺0.5mの大きさの直角二等辺三角形の形状の端部粘着剤層23aを露出させた。
この例においても、比較例1と同様の結果となった。すなわち、施工水を要することなく採光窓のガラス表面に貼り合せることができなかった。このため、その位置決め工程、仮止め工程及び貼り合せ工程のいずれの工程においても容易とは言えず、また、強圧を掛けて気泡を除去する必要があったから、わずかではあるが、調光フィルム10へのダメージが確認された。
この例も、ガラス表面との静摩擦係数が大きい離型フィルム30を使用した例である。
離型フィルム基材31として、厚さ43μmの片面アクリルハードコート層付きポリエステルフィルム(凸版印刷(株)製:PET CHC)を使用し、そのポリエステルフィルム面に、実施例1で使用した離型剤層用塗料311を塗布し、120℃で乾燥硬化して、離型フィルム30を製造した。得られた離型剤層32の厚みは100nmである。なお、離型フィルム基材31としてアクリルハードコート層を有するフィルムを使用したのは、製造工場から施工現場までの輸送中に離型フィルム30にキズが生じるのを防止するためである。
実施例1と同様に、粘着剤層付き調光フィルム100の角部にカット線30xを設け、離型フィルム30を除去して、粘着剤層付き調光フィルム100の角部を頂点とする一辺0.5mの大きさの直角二等辺三角形の形状の端部粘着剤層23aを露出させた。
この例においても、比較例1や比較例2と同様の結果となった。すなわち、施工水を要することなく採光窓のガラス表面に貼り合せることができなかった。このため、その位置決め工程、仮止め工程及び貼り合せ工程のいずれの工程においても容易とは言えず、また、強圧を掛けて気泡を除去する必要があったから、わずかではあるが、調光フィルム10へのダメージが確認された。
この例は、ガラス表面との密着力が大きい粘着剤層23を使用した例である。
まず、実施例1と同様に離型フィルム30を製造した。
サイデン化学(株)製:S-1)0.5重量部を加え、更に溶媒として酢酸エチルを加えて希釈して、固形分30重量%の粘着剤層用塗料(塗料231)を調製した。
実施例1と同様に、粘着剤層付き調光フィルム100の角部にカット線30xを設け、離型フィルム30を除去して、粘着剤層付き調光フィルム100の角部を頂点とする一辺0.5mの大きさの直角二等辺三角形の形状の端部粘着剤層23aを露出させた。
この例においても、施工水を要することなく採光窓のガラス表面に貼り合せることができなかった。このため、その位置決め工程、仮止め工程及び貼り合せ工程のいずれの工程においても極めて煩わしく、また、強圧を掛けて気泡を除去する必要があったから、調光フィルム10へのダメージが確認された。
この例も、ガラス表面との密着力が大きい粘着剤層23を使用した例である。
アクリル系粘着塗料(サイデン化学(株)製:OC3949)100重量部に対し、硬化剤(サイデン化学(株)製:K130)0.5重量部、シランカップリング剤(サイデン化学(株)製:S-1)0.5重量部、紫外線吸収剤(BASFジャパン(株)製TINUVIN109)100重量部を加え、更に溶媒として酢酸エチルを加えて希釈して、固形分30重量%の粘着剤層用塗料(塗料232)を調製した。
この粘着剤層付き調光フィルム100を採光窓のガラス表面に貼り合せる場合も、比較例5と同様であった。すなわち、位置決めした粘着剤層付き調光フィルム100を、その端部粘着剤層23aでガラス表面に仮止めしようとしたところ、端部粘着剤層23aの一部がガラス表面に強く接着してしまい、端部粘着剤層23aとガラス表面との間に気泡も生じた。そして、このため、端部粘着剤層23aをガラス表面に仮止めするために、1リットルの施工水と施工用スキージによる強圧を必要とした。また、残った離型フィルム30を剥離除去して、粘着剤層付き調光フィルム100の全体を貼り合せる際にも、2リットルの施工水と施工用スキージによる強圧を必要とした。
この例においても、施工水を要することなく採光窓のガラス表面に貼り合せることができなかった。このため、その位置決め工程、仮止め工程及び貼り合せ工程のいずれの工程においても極めて煩わしく、また、強圧を掛けて気泡を除去する必要があったから、調光フィルム10へのダメージが確認された。
この例も、ガラス表面との密着力が大きい粘着剤層23を使用した例である。また、この例では、離型フィルム基材31として厚さの厚いフィルムを使用した。
離型剤層用塗料として、実施例1で使用した塗料311を使用した。すなわち、付加重合型シリコーン樹脂(信越化学(株)製:KS-841)100重量部に対し、白金系硬化剤(信越化学(株)製:PL-50T)0.1重量部を加え、更にnヘキサンとトルエンの混合溶媒を加えて希釈して、固形分5重量%の離型剤層用塗料311を調製した。
剤(サイデン化学(株)製:K130)0.5重量部、シランカップリング剤(サイデン化学(株)製:S-1)0.5重量部を加え、更に溶媒として酢酸エチルを加えて希釈して、固形分30重量%の粘着剤層用塗料231を調製した。
実施例1と同様に、まず粘着剤層付き調光フィルム100の角部にカット線30xを設けようとしたところ、離型フィルム基材31が厚さ250μmと厚いために、施工現場ではカットできなかった。
この例においても、施工水を要することなく採光窓のガラス表面に貼り合せることができなかった。しかも、その位置決めと貼り合せとを同時に行って、大面積の強粘着を一挙に施工するため、その施工に時間がかかり、極めて困難であった。また、調光フィルム10へのダメージも大きかった。
この例も、ガラス表面との密着力が大きい粘着剤層23を使用した例である。また、この例でも、離型フィルム基材31として厚さの厚いフィルムを使用した。
離型フィルム30は比較例7の離型フィルムと同じものを使用した。すなわち、付加重合型シリコーン樹脂(信越化学(株)製:KS-841)100重量部に対し、白金系硬化剤(信越化学(株)製:PL-50T)0.1重量部を加え、更にnヘキサンとトルエンの混合溶媒を加えて希釈して、固形分5重量%の離型剤層用塗料311を調製し、 離型フィルム基材31として厚さ250μmのポリエステルフィルム(東レ(株)製:ルミラーT60)を使用して、この片面に離型剤層用塗料311を塗布して離型フィルム30を製造した。
実施例1と同様に、まず粘着剤層付き調光フィルム100の角部にカット線30xを設けようとしたところ、離型フィルム基材31が厚さ250μmと厚いために、施工現場ではカットできなかった。
この例においても、比較例7と同様の結果であった。すなわち、施工水を要することなく採光窓のガラス表面に貼り合せることができなかった。しかも、その位置決めと貼り合せとを同時に行って、大面積の強粘着を一挙に施工するため、その施工に時間がかかり、極めて困難であった。また、調光フィルム10へのダメージも大きかった。
10:調光フィルム
11:液晶層
12:電極フィルム 12a:透明フィルム 12b:透明電極
13:電極フィルム 13a:透明フィルム 13b:透明電極
20:粘着フィルム 21:粘着フィルム基材 22:接着剤層 23:粘着剤層 23:端部粘着剤層
30:離型フィルム 31:離型フィルム基材 32:離型剤層 30x:カット線
Claims (11)
- 電圧の印加の有無によって透明状態と不透明状態に変化する調光フィルムと、
前記調光フィルムの一方の面に積層された粘着剤層と、
前記粘着剤層表面に剥離自在に貼り合わされる離型フィルムと、を有し、
前記粘着剤層によりガラス表面に接着した状態において23℃、55RH%の環境下で30分放置したときの密着力が0.01以上0.41以下(単位:N/25mm)の範囲にあり、
前記離型フィルムと前記ガラス表面との静摩擦係数が0.8以下であることを特徴とする粘着剤層付き調光フィルム。 - 請求項1に記載の粘着剤層付き調光フィルムにおいて、前記粘着剤層が熱可塑性エラストマーを含有するものであることを特徴とする粘着剤層付き調光フィルム。
- 請求項1又は2に記載の粘着剤層付き調光フィルムにおいて、前記離型フィルムの厚みが188μm以下であることを特徴とする粘着剤層付き調光フィルム。
- 請求項1~3のいずれかに記載の粘着剤層付き調光フィルムにおいて、前記離型フィルムの少なくとも一部領域を切除するためのカット線が設けられていることを特徴とする粘着剤層付き調光フィルム。
- 請求項4に記載の粘着剤層付き調光フィルムにおいて、前記カット線が離型フィルムを貫通していることを特徴とする粘着剤層付き調光フィルム。
- 請求項4に記載の粘着剤層付き調光フィルムにおいて、前記カット線が離型フィルムの厚み方向の途中に達していることを特徴とする粘着剤層付き調光フィルム。
- 請求項1~3のいずれかに記載の粘着剤層付き調光フィルムにおいて、前記離型フィルムの少なくとも一部領域を切除するためのエンボス線が設けられていることを特徴とする粘着剤層付き調光フィルム。
- 請求項4~7のいずれかに記載の粘着剤層付き調光フィルムにおいて、前記カット線又はエンボス線が直線状または波線状であることを特徴とする粘着剤層付き調光フィルム。
- 請求項4~8のいずれかに記載の粘着剤層付き調光フィルムにおいて、前記カット線又はエンボス線が実線状または破線状であることを特徴とする粘着剤層付き調光フィルム。
- 請求項1~9のいずれかに記載の粘着剤層付き調光フィルムにおいて、前記ガラスが建築物の窓ガラス又は移動体の窓ガラスであることを特徴とする粘着剤層付き調光フィルム。
- 粘着剤層付き調光フィルムをガラス表面に貼り合せる方法であって、
前記粘着剤層付き調光フィルムは、前記離型フィルムとガラス表面との静摩擦係数が0.8以下であり、
粘着剤層付き調光フィルムの離型フィルムをその端部で剥離して端部の粘着剤層を露出する端部粘着剤層露出工程と、
前記端部粘着剤層露出工程により端部の粘着剤層を露出した状態の粘着剤層付き調光フィルムをガラス表面上で滑らせて、位置決めする位置決め工程と、
前記位置決め工程により位置決めされた粘着剤層付き調光フィルムをガラス表面に仮止めする仮止め工程と、
前記仮止め工程により仮止めされた粘着剤層付き調光フィルムから残部の離型フィルムを剥離して、露出した粘着剤層をガラス表面に貼り合せる貼り合せ工程と、を有し、
前記貼り合せ工程では、前記粘着剤層付き調光フィルムは、23℃、55RH%の環境下で30分放置したときの密着力が0.01~0.41N/25mmの範囲にあるように前記粘着剤層を介してガラス表面に接着される、
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