JP2022181363A - 乾式処理で均等加圧できる静水圧加圧装置 - Google Patents
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Description
乾式法では、周・軸加圧式の場合は外周面法線方向と上面軸方向、周加圧式の場合は外周面法線方向のみの加圧となるため、全方位から完全に方向性なく圧縮されていない。流体的な性質のある被処理物の場合には成形体に等方的な圧力を作用させることができるため、安息角が小さい粉体に限って利用されている。安息角が大きな粉体や鋳造物等の成形品並びに硬質材料成形用のアンビル等の組立品の静水圧加圧には、この方法は使えない。なお、現代の産業界では取り扱う被処理物を限ることで、外周面法線方向のみの加圧となる周加圧式が多用されている。何故ならば、周加圧式では粉末の充填、加圧、処理品の取り出しを液体状の圧力媒体に触れずに行えるため、自動化が容易で大量生産に適しているためである。周加圧式で使用される装置は乾式冷間等方圧加圧装置(乾式CIP装置)と呼ばれている。(特許文献1参照)
現状は乾式法または湿式法の二者択一であり、両者の特徴を兼ね備えた処理装置は考案されていない。すなわち、乾式法のように圧力媒体での汚染がないため自動化が容易で、かつ、湿式法のように全方位から精密に方向性なく圧縮される静水圧加圧法は考案されていない。
本発明では、上述の外周面法線方向と下面軸方向および上面軸方向からの2つの加圧モールドの構造を考案し、第1の工程で1)位置決めの課題を解決し、第2の工程で2)密着と皺入りの課題を解決し、第3の工程で3)大気から圧力媒体に気泡やボイドが入らない対策となる手段を考案した。
上記の乾式処理で精密に全方位から方向性なく圧縮できる静水圧加圧を行うためには、両成形型中にあって見えない位置にある被処理物と下部成形型と上部成形型を遠隔操作で位置決めをする第1の工程と、皺入りなくぴったりと密着させる第2の工程と、気泡やボイドなく上部成形型に圧力媒体を充填する第3の工程と、上部成形型の内面全面と下部成形型の外面全面を同時に静水圧加圧する第4の工程が必要となる。
下部成形型4は、上部に開口部がある底付き中空円筒形状である。また、下部成形型4は高圧容器の本体1の内壁に上方の開口部より凹部を大気に露出して固定されている。凹部には外部から操作して被処理物3を設置する。上部成形型7は円柱状の圧力媒体を内包する容器であって、高圧容器の蓋2の下面に上部成形型取付け治具5を介して固定されている。
加圧機構16により圧力媒体6は加圧される。圧力媒体6の注入口として、高圧容器の本体1には下部圧媒パイプ10がバルブ18を介して接続される。また、蓋2を貫通して上部成形型7にはバルブ17を介して上部圧媒パイプ9が接続される。これにより、被処理物3は下部成形型4と上部成形型7を介した乾式処理により圧力媒体6で加圧することが出来る。
上部成形型7と下部成形型4の間の空間の大気を真空吸引する真空ポンプ11がバルブ19を介して設置される。上部成形型7の鉛直方法の高さより上方には上部成形型7の中に圧力媒体6を供給または補充する重力式圧力媒体調整槽15がバルブ21を介して設置される。また、各々の配管系統に大気開放管12と圧媒大気開放管14が設置されている。
本発明の処理装置の構成ではどの部位も、圧力媒体6が大気に曝露されることはない。
図2では、a.は上部成形型7と蓋2の関係、b.は下部成形型4と本体1の関係を示す。上部成形型7は上部成形型取付け治具5を介して、蓋2の下面に固定されている。下部成形型4は開口部を上方に向けて本体1に固定されている。上部成形型7の外径は、挿入時の干渉を避けるため、下部成形型4の内径よりも数ミリメートル小さい。また、上部成形型7の長さh1は、下部成形型4の被処理物の充填層を除いた長さh3よりも数センチメートル長い寸法に延長する。上部成形型7の外面には、高さ方向の中心位置より下方のから下端部にかけてテーパを付している。このテーパの下端面からの長さはh2で、テーパを付したことによる下端面の片面の切り欠きの幅の寸法がTである。テーパを付した外面は、蓋2の下降に伴って、下部成形型4の内壁と接触し、下部成形型4の底付き円筒の中央の方に向かって上部成形型7をガイドしながら押し込んでいく。これに伴い、上部成形型7は自動的に下部成形型4と中心軸が一致する状態(同心状態)になる。これをテーパ状のガイド機構と呼ぶ。このガイド機構を動作させるために、伸縮性のある上部成形型7はその形状をある程度保っておらねばならず、上部成形型7の内部の圧力媒体6は圧力のある満杯状態ではないがその形状を保てるだけの量、すなわち内包する圧力媒体6の質量により上部成形型7の外形が維持される量が満たされている状態とする。
また、図2のc.とd.は球形の上部成形型7と下部成形型4の形状例を示す。図2のd.では安息角が大きな粉末状の被処理物3の例を示している。被処理物3の上部は、安息角が大きな台形状となっているが、上部成形型7が押し込まれると共に台形状の山が崩され、上部成形型7の下端の半球形の型枠に馴染んで球形になる。
さらに、図2のe.とf.は正八面体の上部成形型7と下部成形型4の形状例を示す。図2のf.では鋳造品等の固体の被処理物3の例を示している。対象が粉末状ではなく鋳造品等の固体である場合は、非対象形状でも鋳造欠陥の圧密による除去はでき、図2のe.とf.のような全対象形状の型枠を用いなくても良い。
全対象形状の球形、正八面体の場合、下端面の片面の切り欠きの幅の寸法がTは、図2のc.とe.に示す位置となる。
図3の通り、下部成形型4の凹部に被処理物3を収納した後に、蓋締めのために蓋2の下降操作を行う。なお、この段階で高圧容器の本体1の中、すなわち、下部成形型4の外側の領域は、圧力媒体6で満たされている。なお、図3では被処理物3の比重は、圧力媒体6の比重よりも数倍は大きいとの前提であり、被処理物3が浮くことはないとしている。もし被処理物3の比重が小さい場合は、本体1に圧力媒体6は満たさずに抜いておく。
図4の通り、蓋2の下降と共に、後述のテーパ状のガイド機構により自動的に上部成形型7が下部成形型4の上部の開口部に挿入される。蓋2の下面が本体1と上面と同じ高さになる直前の、図4に相当する高さで蓋2の下降を一旦止める。ここで樹脂材料と接着テープ等の間隙密閉治具8を取り付け、本体1と蓋2の隙間から上部成形型7と下部成形型4の間の被処理物3の上部の空間の大気を真空ポンプ11により真空吸引を開始する。本体1と蓋2の隙間はすきま嵌めとなっているが、本体1と蓋2の隙間を介して上部成形型7の側面部を押し下げて柔軟性のある吸引管や半割り管等を差し込んでも良い。また、真空吸引に並行して、図4の位置から蓋2の下降を再開し、蓋2が本体1とほぼ密着する状態とする。真空吸引に伴い、真空圧で伸びた上部成形型7がその空間を埋めることで上部成形型7と下部成形型4が皺入りすることなくぴったり密着する。両方の成形型をぴったりと空隙なく密着させた後に、間隙密閉治具8や吸引管等を除去し、蓋2の下降を再開し、高圧容器の本体1と蓋2を密着させる。また、真空排気の後に、真空ポンプ11に至る配管のバルブ19は閉じる。これにより、被処理物3の全ての外表面を隙間や皺入りなく両方の成形型で挟み込むことができる。
図5では、図3と図4の基本的な構成に加えて、上部成形型7の中央には蓋8を貫通して可撓性(微弾性とも言う)材料の貫通伸縮チューブ13が設置されている。すなわち、貫通伸縮チューブ13は上部成形型7を貫通して上部成形型7の下端に管の下端面が出ている。なお、この管の下端面は本体1と蓋2を密着した際に被処理物と接触しないように貫通伸縮チューブ13の長さまたは差し込みの高さを調整する。
第1の工程で示した通り、上部成形型の高さ(円筒側面の鉛直方向の長さ)を数cm延長させているため、この位置では上部成形型の下端部は既に被処理物に接触しており、下端部が変形した上部成形型がテーパの切り欠き空間を埋めている。
貫通伸縮チューブ13を追加した構成の場合は、図4の間隙密閉治具8等を設置する必要がないため、図6の位置まで下降を継続させることができる。処理時間を短縮するために、図4の蓋2の下降時の停止位置から真空ポンプ11を稼働させて真空吸引を開始しても構わない。また、間隙密閉治具8等を設置する作業の手間も省けるため、この発展させた構成は図4の基本的な構成よりも処理時間を短縮することが可能である。
この図6の真空吸引は、図4と同様に蓋2の下降と並行して行う。真空ポンプ11を稼働させ、貫通伸縮チューブ13を介して下部成形型4と上部成形型7の間隙の大気を真空吸引により放出する。同時に被処理物3内に残留する大気も真空吸引により放出する。蓋2の下降の途中で貫通伸縮チューブ13を僅かに引き抜き、貫通伸縮チューブ13の差し込み高さを調整しても良い。残留する大気を真空吸引することで、下部成形型4と上部成形型7の間隙はなくなり、真空圧で伸びた上部成形型7等がその空間を埋めることで両者が皺入りすることなくぴったり密着する。貫通伸縮チューブ13は真空圧により中空管の形状が僅かに変形するが内部の流体の流通を保っている。最終的には圧力媒体で加圧された際には形状を保てずに閉塞するが、除圧後には形状が元に復帰する。また、真空排気後のバルブの開閉操作は図4で説明した通りである。これにより、被処理物3の全ての外表面を隙間なく両方の成形型で挟み込むことができる。
また、上部成形型7の下端部の外径は、テーパ状のガイド機構を付すために更に数~10センチメートル小さな寸法となっており、上部成形型7の中央下部から下端部にかけて傾斜(テーパ)が付されている。後述の実施例4によれば、上部成形型の直径が10cmから40cmまで、高さが12cmから54cmまでの場合で、テーパを付したことによる下端部での片面の切り欠きの幅は1.2~5.3cmと小さな寸法となっている。なお、テーパ状のガイド機構は多少丸みをおびていても構わない。
一方、上部成形型7の長さ(高さ)は下部成形型4および被処理物3ときっちりと嵌め合うための必要長より数センチメートル長く延長した寸法とする。この寸法を長くすることにより増加する体積は、後述するガイド機構を設けたことによる容積の減少を補償する。後述の実施例4によれば、同上の場合で上部成形型の高さ(円筒側面の鉛直方向の長さ)の延長は1~6cmとなっている。
図8は上部成形型7と下部成形型4の間の空間の大気を真空吸引する最終の段階であり、蓋2を介して上部成形型7接続する上部圧媒パイプ9は、バルブ17が閉で加圧ポンプ等の加圧機構16と切り離されている。上部成形型7は前段の第2の工程で、真空圧により伸びて引っ張られ、その内部に追加して流体を吸引できる状況にある。ここで重力式圧力媒体調整槽15と接続する配管のバルブ21と圧媒大気開放バルブ22を開けることにより、上部成形型7に圧力媒体6が供給され、大気圧と重力で載荷される。これにより、残留空気なく、また、大気から気泡・ボイド等を混入させることなく上部成形型7内を圧力媒体6で満たすことができる。
次に高圧容器の蓋2をさらに下降させて本体1に完全に密着させる。上部成形型7に満たされた圧力媒体6は、上部成形型7と下部成形型4が密着する際に上部成形型7から数10~数100立方センチメートルという僅かな量が絞り出される。これにより、上部成形型7は内部の圧力媒体6の圧力に押される形で被処理物3と下部成形型4に皺入りなく完全に密着する。絞り出された圧力媒体6は、上部成形型7の鉛直方法の高さより上方に設置した重力式圧力媒体調整槽15で回収される。上部成形型7の内部の圧力媒体6の圧力は重力式圧力媒体調整槽15の設置高さで調整できる。蓋の密着に伴って圧力媒体6が絞り出された後に重力式圧力媒体調整槽15に至るバルブ21と圧媒大気開放管14に至る配管の圧媒大気開放バルブ22は閉じる。
蓋2は締結ボルトやプレスフレーム等の蓋締結具により本体1と蓋締結する。その後に加圧機構16を稼働させて所定の処理圧力まで圧力媒体6を加圧し、上部成形型7の内面全面と下部成形型4の外面全面を同時に同じ圧力媒体6を送入して加圧することにより被処理物3を静水圧加圧処理する。なお、本発明の基本的な構成の範囲では、能動的に加熱操作を行う機構は含まない。
また、本体と蓋を密着後に本体と蓋を締結する方法は、プレスフレーム方式、蓋締結ボルト締め方式、荷重載荷方式等があるが、そのいずれでも構わない。
また、これらの伸縮材料をテーパ状のガイド機構のある上部成形型と下部成形型に使用するため、これらの成形型の表面粗度は滑らかである方がより良い。表面粗度を滑らかにするには、上記の製造法のうち、金型成形となる射出成形やホットプレス成型が好ましい。さらに、ニトリルゴム、エチレン・プロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム(バイトン)等の潤滑性の良い材料を使用するのが良い。成形型の表面にテフロンなどのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のゴム用潤滑被膜を利用しても良い。
なお、上記では上部成形型の外径を僅かに小さくすることより減少する体積は、圧力媒体の加圧による伸縮材料の伸びにより増加する体積で補償すると述べたが、表2に示した伸縮材料の伸びはJIS K6301の試験方法で少なくとも50%はある。そのため、上部成形型の伸びが足りずに密着せずに隙間が開くという問題は生じない。また、伸縮材料の伸びが変形に追随できずに破断するという問題は生じない。
これにより、具体的には上部成形型の長さ(高さ)のうち、下端部から3分の1の長さの外面に7/24テーパを付する。試算例として表3には、想定した上部成形型の外径(d1)、高さ(h1)について、図7のaで示した各部位の寸法表示h2、d2、Tについて試算した結果を示す。なお、h2は7/24テーパを付す部分の高さ(円筒側面の鉛直方向の長さ)、d2は上部成形型の下端面の直径、Tは7/24テーパを付したことによる片面の切り欠きの幅の寸法、すなわち、d1からd2を差し引いたものを2で割った数値(T=(d1-d2)/2)を示す。なお、7/24テーパを付す部分の高さh2は、上部成形型の高さh1の下部3分の1とした。
表3によれば、円筒側面の鉛直方向の長さh2はh1の下部3分の1の高さの範囲とすれば、上部成形型の外径が10cmから40cmまでの場合で、JIS規格の7/24テーパを付したことによる下端部での片面の切り欠きの幅の寸法Tは1.2~5.3cmとなった。すなわち、合理的に実現可能なテーパ状のガイド機構を設ける場合の上部成形型の下端部での片面の切り欠きの幅の寸法Tは、5.3センチメートル以下である。
例1の上部成形型の外径が100mmの場合は、テーパ状のガイド機構の設置により減少した圧力媒体の容積V2が91cm3であるのに対して、上部成形型の高さh1を1.4cm長くすることで、増加する実効容積は注1の92cm3と大きい。
例2の上部成形型の外径が200mmの場合は、同様にV2が731cm3であるのに対して、上部成形型の高さh1を2.8cm長くすることで、増加する実効容積は注2の734cm3と大きい。
例3の上部成形型の外径が300mmの場合は、同様にV2が2,467cm3であるのに対して、上部成形型の高さh1を4.2cm長くすることで、増加する実効容積は注3の2,479cm3と大きい。
例4の上部成形型の外径が400mmの場合は、同様にV2が5,847cm3であるのに対して、上部成形型の高さh1を5.6cm長くすることで、増加する実効容積は注3の5,876cm3と大きい。
すなわち、上部成形型の外径が10cmから40cmまで、高さが12cmから54cmまでの場合で、上部成形型の下部のテーパ状のガイド機構の設置により減少した圧力媒体の容積の補償するために上部成形型の延長する高さ(同上)は、1~6cmである。これは、圧力媒体の補給が仮に期待できないとしても、上部成形型の高さ(同上)を6センチメートル延長することで上部成形型内の圧力媒体が不足するという問題は生じないことを意味する。また、圧力媒体が不足することはないので、真空吸引時に伸縮材料の伸びが変形に追随できずに破断するという問題は生じない。
本発明でも下方に処理品を取り出す構成の処理装置とすることは可能である。すなわち、上記の下部成形型と上部成形型を鉛直方向に180°入れ替えた構成とし、被処理物の収納と製品の取り出しを下蓋に固定した成形型により行うことができる。または、帽子状の加圧ゴム型に相当する下部成形型ではなく、円筒状の加圧ゴム型を使用して下蓋には単純に円筒形の成形型を固定し、製品の取り出し時のみに開閉することで、本発明の構成で下方に処理品を取り出すことができる。なお、この場合は被処理物の収納は上蓋に固定した成形型を利用するので下蓋に固定した成形型には上述した工夫は必要ない。
2.蓋
3.被処理物
4.下部成形型
5.上部成形型取付け治具
6.圧力媒体
7.上部成形型
8.間隙密閉治具
9.上部圧媒パイプ
10.下部圧媒パイプ
11.真空ポンプ
12.大気開放管
13.貫通伸縮チューブ
14.圧媒大気開放管
15.重力式圧力媒体調整槽
16.加圧機構
17.上部圧媒バルブ
18.下部圧媒バルブ
19.真空ポンプバルブ
20.大気開放バルブ
21.圧媒調整槽バルブ
22.圧媒大気開放バルブ
また、これらの伸縮材料をテーパ状のガイド機構のある上部成形型と下部成形型に使用するため、これらの成形型の表面粗度は滑らかである方がより良い。表面粗度を滑らかにするには、上記の製造法のうち、金型成形となる射出成形やホットプレス成型が好ましい。
さらに、ニトリルゴム、エチレン・プロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム(バイトン)等の潤滑性の良い材料を使用するのが良い。成形型の表面にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のゴム用潤滑被膜を利用しても良い。
Claims (9)
- 高圧容器内に被処理物を収納して液体状の流体である圧力媒体により静水圧加圧する処理装置であって、
高圧容器内に下部と上部で勘合する一対の伸縮性材料の成形型があり、
上部成形型は高圧容器の蓋の下面に固定して取付けられた円柱状の容器であって、
上部成形型には圧力媒体の注入配管と圧力媒体を回収する容器への配管が接続されており、
下部成形型は凹部に被処理物を収納した上方に開口部がある底付き中空円筒形状であって、高圧容器の本体の内壁に固定して取付けられており、
高圧容器の本体には圧力媒体の注入配管が接続されており、
下部成形型は凹部に被処理物を収納した後に、
高圧容器の蓋締めの際に上部成形型の下部のテーパ状のガイド機構により遠隔操作で上部成形型を下部成形型中に挿入しながら蓋を下降させる第1の工程と、
蓋と本体を密着する直前に上部成形型と下部成形型の間の空間の大気を真空吸引することにより両方の成形型を密着させる第2の工程と、
蓋と本体を密着する際に上部成形型内に予め満した圧力媒体を絞り出すことで鉛直方法の上方に設置した容器で回収する第3の工程と、
蓋を締結後に上部成形型の内面全面と下部成形型の外面全面を液絡している同じ圧力媒体で同時に静水圧加圧する第4の工程により、
被処理物を圧力媒体に非接触な状態で、均等な圧力で静水圧加圧できることを特徴とする処理装置。 - 請求項1に記載の処理装置において、前記上部成形型の高さ方向の中心位置より下部のみにJIS規格の7/24テーパの構造に基づくテーパ状のガイド機構を設けた処理装置。
- 前記処理装置において、前記上部成形型の下端部のテーパ状の前記ガイド機構による片面の切り欠きの幅の寸法が5.3センチメートル以下である処理装置。
- 前記処理装置において、前記上部成形型の下部のテーパ状の前記ガイド機構の設置により減少した圧力媒体の容積を補償するために、はめ合いの必要長から延長する上部成形型の高さが1センチメートル以上で6センチメートル以下である処理装置。
- 前記処理装置において、前記高圧容器の蓋の下面に取付けた前記上部成形型の形状は、中空円筒型、縦割り状の2分割型、同・3分割型、または、同・4分割型である処理装置。
- 前記処理装置において、前記成形型の伸縮性材料は、天然ゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム、エチレン・プロピレンゴム、ネオプレン、または、ウレタンゴムを用いた処理装置。
- 前記処理装置において、前記第1の工程から前記第2の工程に至る高圧容器の蓋を下降させる操作に並行して、真空吸引を行うことができる処理装置。
- 前記処理装置の前記第3の工程において、前記上部成形型の鉛直方法の高さよりも上方に設置した容器から前記圧力媒体を重力で供給することにより、前記上部成形型内部を残留空気なく前記圧力媒体で満たすことができる処理装置。
- 前記処理装置において、前記下部成形型は底付き中空円筒形状ではなく円筒状の加圧ゴム型とし、新たに下蓋に固定した円柱状の成形型を加えることにより、鉛直方法の下方に処理品の取り出しができる処理装置。
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