JP2524358Y2 - セラミックスの教材用二次成形機 - Google Patents

セラミックスの教材用二次成形機

Info

Publication number
JP2524358Y2
JP2524358Y2 JP6097192U JP6097192U JP2524358Y2 JP 2524358 Y2 JP2524358 Y2 JP 2524358Y2 JP 6097192 U JP6097192 U JP 6097192U JP 6097192 U JP6097192 U JP 6097192U JP 2524358 Y2 JP2524358 Y2 JP 2524358Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
green body
molding machine
hydraulic chamber
piston
secondary molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6097192U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0617908U (ja
Inventor
安利 長谷川
Original Assignee
株式会社マルトー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社マルトー filed Critical 株式会社マルトー
Priority to JP6097192U priority Critical patent/JP2524358Y2/ja
Publication of JPH0617908U publication Critical patent/JPH0617908U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2524358Y2 publication Critical patent/JP2524358Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、セラミックスの教材用
二次成形機に係り、詳しくは、金型に充填した粉体を一
次加圧成形機により加圧して得られたグリ−ンボデ−
を、更に組織の均質かつ緻密なグリ−ンボデ−とするた
めに二次成形を行うにあたり、設置スペ−スの制約や設
備費の制約などにより、殊更高価な二次成形機を設備し
なくても、一次加圧成形時に使用した一次加圧成形機を
使用するのみで、極めて簡単かつ確実に二次成形ができ
るようにし、もって、セラミックスの基礎知識と製造技
術とを容易に修得させることができるセラミックスの教
材用二次成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年セラミックスの進歩発展は非常にめ
ざましく、例えば、エンジニアリングセラッミクスと呼
ばれる炭化ケイ素、窒化ケイ素、サイアロンなどや、エ
レクトロニクセラミックスと呼ばれるフェライト、チタ
ン酸バリウム、アルミナなどが開発され、これらの粉体
から各種の製品が作られるようになり、人類社会に益す
るところは極めて多大である。
【0003】ところで、粉体から製品を作るためには、
基本的な工程として、粉体調合−成形(一次成形・二次
成形)−焼結−加工の各工程を経なければならず、どの
工程もすべて重要であって、工程に欠点があれば完全な
製品を作ることができない。そして、これらの工程のう
ち成形工程は、粉体を成形して焼結するときに、組成が
均質かつ緻密で、収縮の少ないグリ−ンボデ−を得るこ
とを目的とする点からみて特に重要であり、製品の品質
の良否は成形の時点で決定されるといっても過言ではな
い。
【0004】そこで、グリ−ンボデ−の成形法について
は種々のものが開発され、現在乾式プレス法をはじめ9
種類の形成法が実施化されているが、業界において、最
も汎用されているものが、金型に粉体を充填しこれを一
軸加圧によってグリ−ンボデ−を成形する乾式プレス法
(実施率58%)であることに鑑み、教育界においても
乾式プレス法によって、、基礎的な製造技術を修得させ
ているのが一般的である。ところが、乾式プレス法は、
金型に粉体を充填するときの不均一や、金型内壁と粉体
との摩擦などのために、成形体各部への圧力伝達が円滑
にいかず、加圧時の圧力分布が不均一となる欠点があ
り、組成の均質かつ緻密なグリ−ンボデ−を得るために
は、更に二次成形を行う必要がある。そのため現状で
は、別途高価な二次成形機を使用しなければならない
が、設置スペ−スの制約や設備費の制約などで、二次成
型機が設備できない場合もある。さりとて、二次成形圧
を省略して、金型による一次加圧成形を二次成形圧に近
づけて加圧すると、一軸加圧のため、金型内の調合原料
内に加圧方向と直角な面に歪みが生じ、この歪みはしば
しば亀裂となって現われ、グリ−ンボデ−の焼結時に欠
陥として残ることになる。したがって、二次成形を省略
することは、セラミックス製造の基礎的知識および技術
を修得させるという教育的視点から決して好ましいもの
ではない。そのうえ、二次成形圧分を一次成形時に付加
するので、金型内の圧力が必要以上に大きくなり、いわ
ゆる「カジリ」現象を発生させて貴重な金型を破損させ
る惧れもある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記のよう
な実状に鑑み、全く新しい構想に基づいて創案されたも
のであって、一次加圧成形によって得たグリ−ンボデ−
を、更に組織の均質かつ緻密なグリ−ンボデ−とするた
めに二次成形を行うにあたり、二次成形機を二次成形す
るに必要不可欠な加圧本体のみで構成して可及的に小型
化し、設置スペ−スの制約や設備費の制約などにより、
二次成形機の設備がない場合であっても、一次加圧成形
時に使用した一次加圧成形機を使用するのみで、極めて
簡単かつ確実に二次成形ができるようにし、もって、実
習を通じてセラミックスの基礎的知識と製造技術とを修
得させることができるセラミックスの教材用二次成形機
を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案が採用した技術手段は、一次加圧成形によっ
て得られたグリ−ンボデ−を収納する油圧室をシリンダ
に設け、油圧室の上方開口部に螺着される蓋体の中心部
位に油圧用ピストンを上下動自在に嵌挿し、油圧室の油
面上方に連通する脱気用バルブをシリンダ外壁にコネク
タを介して装着すると共に、上記油圧用ピストンを一次
加圧成形機側ピストンの直下方に臨ませ、かつ該ピスト
ンの加圧力により伸長制御させて、油圧室内のグリ−ン
ボデ−に等方加圧力を付与するように構成したことを特
徴とするものである。
【0007】
【作 用】したがって本考案によれば、成形機の油圧用
ピストンが、一次成形機側ピストンの加圧力により伸長
するので、油圧室には二次成形するためにゴム袋のよう
な弾性体でシ−ルされたグリ−ンボデ−に静油圧が与え
られ、グリ−ンボデ−と相似に収縮する変形可能な弾性
体壁を通じて等方加圧されるため、一次成形時にグリ−
ンボデ−内に存在した内部歪を完全に除去することがで
き、グリ−ンボデ−の密度を均一化することができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本考案の要部分解斜視図、図2
は同上縦断面図を示すものであり、同図において、1は
有底円筒状のシリンダであって、該シリンダ1は図示し
ない一次成形機の作業台に載置されるように小型に構成
せれている。2は上記シリンダ1の中心部位の縦方向に
成形された油圧室であって、該油圧室2には一次加圧成
形によって得られたグリ−ンボデ−が、二次成形するた
めに収納されるようになっている。上記油圧室2の上方
開口端の内周面には螺合部2aが成形されており、該螺
合部2aには肉厚円盤状の蓋体3が、その下面中心部位
に突成した螺合突部3aを介して密封状に螺着させるよ
うになっている。4は油圧用ピストンであって、該油圧
用ピストン4は蓋体3の中心部位の上方から下方の油圧
室2に向けて上下動自在に嵌挿されている。そして、上
記油圧用ピストン4はシリンダ1を一次成形機の作業台
に載置した際、一次成形機側のピストンの直下方に臨ま
せて、該ピストンの加圧力により伸長制御されるように
してある。5は脱気用バルブであって、該脱気用バルブ
5は油圧室2の油面上方に連通させた状態で、コネクタ
6を介してシリンダ1の外壁側に装着されている。5a
は脱気用バルブ5の開閉用ハンドルである。7は圧力計
であって、該圧力計7は油圧室2の底部に連通させた状
態で、コネクタ8を介してシリンダ1の外壁側に装着さ
れている。9は二次成形に供するグリ−ンボデ−を収納
して、油圧室2内に載置するためのステンレス製のバス
ケットであって、該バスケット9の網目は5m/mに設
定されている。10は運搬用把手、11は蓋体3を開閉
するためのハンドル11aの挿入孔、12はシリンダ1
の底部に固説された方形の台板であって、シリンダ1を
安定状態に保持するためのものである。
【0009】叙上の構成において、いま、一次加圧成形
によって得られたグリ−ンボデ−を二次成形するにあた
っては、先ず二次成形に供するグリ−ンボデ−を肉薄の
ゴム袋に入れ、袋内を図示しない水流アスピレ−タでじ
ゅうぶんに減圧してからシ−ルする。その際、一次加圧
成形によって得たグリ−ンボデ−は、機械的強度が殆ん
どないので、金型からの取り出しには充分に注意し、グ
リ−ンボデ−の取り扱いは出来るだけ直接手に触れない
よう薄手のビニ−ル手袋を使用することが好ましい。次
にゴム袋内にシ−ルしたグリ−ンボデ−をバスケット9
に入れ、油圧室2の底部に収納する。この場合、ゴム袋
内の脱気が充分でないと、グリ−ンボデ−が油圧室2内
の油面に浮上するので、浮上しないように充分に脱気さ
せ、グリ−ンボデ−が油面から沈降したときに、ハンド
ル11aを蓋体3aのハンドル挿入孔11に螺着して、
蓋体3の螺合突部3aを油圧室2の上方開口端の内周面
に形成した螺合部2aに螺合させ、ハンドル11aを回
動させ蓋体3により油圧室2を密封状に縲着した後、脱
気用バルブ5の開閉用ハンドル5aを開栓して油圧室2
内を充分に脱気させてから閉栓する。然る後、運搬用把
手10を把持してシリンダ1を一次成形機の作業台に載
置し、一次成形機側のピストンのセンタ−ラインに油圧
用ピストン4のセンタ−ラインを合せてから、一次成形
機の手動油圧ポンプでピストンの加圧変速を徐々に制御
しながら、油圧用ピストン4を伸長させると、油圧室2
内のグリ−ンボデ−に静油圧が与えられ、グリ−ンボデ
−と相似に収縮する変形可能なゴム袋の弾性体壁を通じ
て等方圧力がかかるため、一次成形時にグリ−ンボデ−
内に存在した内部歪を完全に除去することができる。こ
の場合の加圧力は、実験の結果、2000〜3000k
g/cm2、加圧時間は5〜10min程度で二次成形
は完了する。
【0010】
【考案の効果】これを要するに本考案は、一次加圧成形
によって得たグリ−ンボデ−を収納する油圧室をシリン
ダに設け、油圧室の上方開口端に螺着される蓋体の中心
部位に油圧用ピストンを上下動自在に嵌挿し、油圧室の
油面上方に連通する脱気用バルブをシリンダ外壁にコネ
クタを介して装着すると共に、上記油圧用ピストンを一
次加圧成形機側ピストンの直下方に臨ませ、かつ該ピス
トンの加圧力により伸長制御させて、油圧室内のグリ−
ンボデ−に等方加圧力を付与するように構成したもので
あるから、一次加圧成形によって得たグリ−ンボデ−
を、更に組成の均質かつ緻密なグリ−ンボデ−とするた
めに使用される一次成形機を、二次成形するに必要不可
欠な加圧本体のみで構成したことによって、可及的に小
型化することができ、したがって、設置スペ−スの制約
や設備費の制約により、二次成形機の設備ができない場
合であっても、一次加圧成形時に使用した一次成形機を
使用するのみで簡単かつ確実に二次成形ができ、このた
め、専用の二次成形機の設備がない場合に、二次成形を
省略して、一次加圧成形圧力を極端に増加し、これを二
次加圧成形の加圧に兼用することによって生ずる問題点
を解消することができ、教育的視点からも、実習を通じ
てセラミックスの基礎的知識と製造技術とを確実に修得
させることができる極めて有用な効果を奏する。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の要部分解斜視図
【図2】本考案の要部縦断面図

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次加圧成形によって得たグリ−ンボデ
    −を収納する油圧室をシリンダに設け、油圧室の上方開
    口端に螺着される蓋体の中心部位に油圧用ピストンを上
    下動自在に嵌挿し、油圧室の油面上方に連通する脱気用
    バルブをシリンダ外壁にコネクタを介して装着すると共
    に、上記油圧用ピストンを一次加圧成形機側ピストンの
    直下方に臨ませ、かつ該ピストンの加圧力により伸長制
    御させて、油圧室内のグリ−ンボデ−に等方加圧力を付
    与するように構成したことを特徴とするセラミックスの
    教材用二次成形機。
JP6097192U 1992-08-06 1992-08-06 セラミックスの教材用二次成形機 Expired - Lifetime JP2524358Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6097192U JP2524358Y2 (ja) 1992-08-06 1992-08-06 セラミックスの教材用二次成形機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6097192U JP2524358Y2 (ja) 1992-08-06 1992-08-06 セラミックスの教材用二次成形機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0617908U JPH0617908U (ja) 1994-03-08
JP2524358Y2 true JP2524358Y2 (ja) 1997-01-29

Family

ID=13157822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6097192U Expired - Lifetime JP2524358Y2 (ja) 1992-08-06 1992-08-06 セラミックスの教材用二次成形機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2524358Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0617908U (ja) 1994-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3677674A (en) High production isostatic molding device
US3698843A (en) High production isostatic molding device
CN211708103U (zh) 钛铝系合金薄壁空心件冷等静压成型模具
JPH05131419A (ja) セラミツク成形体を製造する方法及びセラミツク成形品をプレス成形する装置
US3824051A (en) Mold apparatus for isostatic pressing of hollow parts
US4620584A (en) Green sand mold filling system
JP2524358Y2 (ja) セラミックスの教材用二次成形機
US5624263A (en) Dental foil compression device
JPH09169301A (ja) 被充填物の充填方法
US3588080A (en) Extrusion prevention means
CN109551612B (zh) 一种耐火匣钵的等静压成形方法及模具
KR20110072665A (ko) 고순도 튜브형 세라믹스 성형 장치 및 이를 이용한 고순도 튜브형 세라믹스 성형 방법
KR101851336B1 (ko) 냉간 등방압 성형몰드 및 이를 이용한 분체의 성형방법
JPH0432251Y2 (ja)
JPS6338261B2 (ja)
CN108859071B (zh) 一种组合模具及应用其制备固体浮力材料的方法
JPH0428715Y2 (ja)
GB2219549A (en) Compression and isostatic moulding, of different regions of ceramic holloware article.
JP7046342B1 (ja) 乾式処理で均等加圧できる静水圧加圧装置
JP3121403B2 (ja) 廃棄物処理コンクリートブロックの製造装置
CN108656425B (zh) 一种组合模具及应用其制备固体浮力材料的方法
JPH086123B2 (ja) 冷間等方圧プレス装置及び加圧成形用加圧弾性膜体
JPH06256806A (ja) 等方加圧成形方法及びそれに用いる成形型
JPS62201202A (ja) タイルの成形方法
JPH08302403A (ja) 加圧成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term