JP2022180807A - サンシェード - Google Patents
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Abstract
【課題】窓ガラスに対する吸盤を備えた従来のサンシェードでは、窓ガラスとの間に隙間が生じ、強風を受けた際に外れる虞があるという問題点があった。【解決手段】自動車Vの窓ガラスWの外面に装着するサンシェード1であって、窓ガラスWを覆う遮光性のシェード本体2と、シェード本体2に形成した開口部3と、シェード本体2の外側から開口部3及びその周囲部分を覆うプレート4と、プレート4の内側に基部5Aを固定した吸盤5とを備え、プレート4が、外側からの押圧により窓ガラスWに吸盤5を吸着させるのに伴って弾性変形し、シェード本体2における開口部3の周囲部分を窓ガラスWとの間で挟持する構成とし、窓ガラスWとの間に生じる隙間を解消して、強風下でも正しい装着状態を維持する。【選択図】図2
Description
本発明は、自動車の窓ガラスの外面に装着して太陽光を遮断するのに用いられるサンシェードに関するものである。
従来におけるサンシェードとしては、例えば、特許文献1に記載されているように、遮光性のシートの片面に複数の吸盤を配置した構造を有し、自動車の窓ガラスの外面をシートで覆って、窓ガラスに各吸盤を吸着させるものがあった。
しかしながら、上記したような従来のサンシェードにあっては、窓ガラスとシートとの間に吸盤が配置してあるので、窓ガラスとシートとの間に隙間が生じる。このため、従来のサンシェードは、強風を受けた際、シートの一部が捲れたりシート全体が外れたりする虞があり、このような問題点を解決することが課題であった。
本発明は、上記従来の課題に着目してなされたもので、窓ガラスとの間に生じる隙間を解消して、強風下でも正しい装着状態を維持することができるサンシェードを提供することを目的としている。
本発明に係わるサンシェードは、自動車の窓ガラスの外面に装着する、いわゆる外付けタイプのサンシェードである。このサンシェードは、窓ガラスを覆う遮光性のシェード本体と、シェード本体に形成した開口部と、シェード本体の外側から開口部及びその周囲部分を覆うプレートと、プレートの内側に基部を固定した吸盤とを備えている。そして、サンシェードは、プレートが、外側からの押圧により窓ガラスに吸盤を吸着させるのに伴って弾性変形し、シェード本体における開口部の周囲部分を窓ガラスとの間で挟持することを特徴としている。
本発明に係わるサンシェードは、窓ガラスの外面にシェ-ド本体を被せ、プレートを押圧して吸盤を窓ガラスに吸着させれば取り付けが完了する。このとき、サンシェードは、吸盤が押し潰される分、プレートの中央部分が開口部に押し込まれてプレート全体が凹状に弾性変形し、同プレートが、開口部の周囲部分を窓ガラスとの間で挟持する。つまり、サンシェードは、窓ガラスに対する吸盤の吸着力に加えて、シェード本体の開口部の周囲部分に、弾性変形したプレートの反発力が作用し、窓ガラスに対してシェード本体を隙間なく密着させる。
このようにして、本発明に係わるサンシェードは、窓ガラスとの間に生じる隙間を解消して、強風下でも正しい装着状態を維持することができる。
〈第1実施形態〉
図1に示すサンシェード1は、自動車Vの窓ガラスの外面に装着する外付けタイプの呼ばれるものであり、この実施形態では、ウインドシールドガラスの外面に装着するものを例示している。このサンシェード1は、周知のように、太陽光を遮って車室内の温度上昇を防止する。
図1に示すサンシェード1は、自動車Vの窓ガラスの外面に装着する外付けタイプの呼ばれるものであり、この実施形態では、ウインドシールドガラスの外面に装着するものを例示している。このサンシェード1は、周知のように、太陽光を遮って車室内の温度上昇を防止する。
上記のサンシェード1は、図2及び図3に示すように、ウインドシールドガラス(窓ガラス)Wを覆う遮光性のシェード本体2と、シェード本体2に形成した開口部3と、シェード本体2の外側から開口部3及びその周囲部分を覆うプレート4と、プレート4の内側に基部5Aを固定した吸盤5とを備えている。
シェード本体2は、遮光性を有するものであれば、その材料を限定しないが、例えば、プラスチック、金属及び布などの材料を挙げることができる。このシェード本体2は、その表面に、適宜の意匠装飾を設けることもできる。
開口部3は、図示例では正方形であるが、様々な形状にすることができる。また、開口部3、及び吸盤5を備えたプレート4の組み合わせは、シェード本体2がウインドシールドガラスWを覆う大きさである場合、シェード本体2の少なくとも四隅に配置するのが望ましく、この実施形態では、四隅と中央の合計5カ所に形成してある。なお、開口部3、及び吸盤5を備えたプレート4の組み合わせの数や位置は、窓ガラスの大きさ等に応じて適宜選択することができる。
プレート4は、シェード本体2において開口部3の周囲部分に固定してある。このプレート4は、図示例では正方形の板部材であるが、開口部3及びその周囲部分を覆う大きさであれば、その大きさや形状等が限定されるものではなく、外面に、シェード本体2と同様の色彩や模様等を設けて、外観体裁を高めるようにしても良い。
また、プレート4は、弾性変形するものであれば、その材料が限定されるものではないが、例えば、樹脂製であることが望ましく、より望ましくは、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、及びABS樹脂のいずれかの樹脂が挙げられる。
吸盤5は、平面視で円形状を成すと共に、樹脂製であり、プレート4の中心部に基部5Aが固定してある。この吸盤5は、相手面に当てて押し潰すように変形させることで、その相手面に吸着する一般的なものである。
上記のサンシェード1は、プレート4が、外側からの押圧によりウインドシールドガラス(窓ガラス)Wに吸盤5を吸着させるのに伴って弾性変形し、シェード本体2における開口部3の周囲部分をウインドシールドガラスWとの間で挟持する。よって、サンシェード1は、弾性変形したプレート4が、開口部3の周囲部分を挟持し得るように、シェード本体2の厚さ寸法、プレート4の材質、プレート4からの吸盤5の突出寸法及び吸盤5の変形量などの相互関係を設定する。
上記構成を備えたサンシェード1は、ウインドシールドガラスWの外面にシェ-ド本体2を被せ、プレート4を押圧して吸盤5をウインドシールドガラスWに吸着させるだけで取り付けが完了する。
このとき、サンシェード1は、図4に示すように、吸盤5が押し潰される分、プレート4の中央部分が開口部3に押し込まれてプレート4の全体が凹状に弾性変形する。これにより、サンシェード1は、プレート4が、開口部3の周囲部分をウインドシールドガラスWとの間で挟持する。つまり、サンシェード1は、ウインドシールドガラスWに対する吸盤5の吸着力(矢印A)に加えて、シェード本体2の開口部3の周囲部分に、弾性変形したプレート4の反発力(矢印B)が作用し、ウインドシールドガラスWに対してシェード本体2を隙間なく密着させる。
このようにして、上記のサンシェード1は、ウインドシールドガラス(窓ガラス)との密着力を高め、ウインドシールドガラスWとの間に生じる隙間を解消して、強風下でも正しい装着状態を維持することができる。また、サンシェード1は、吸盤5の吸着力に抗してシェード本体2を端部から剥がす要領で、ウインドシールドガラスWから外すことができる。
ここで、サンシェード1は、例えば、シェード本体2がクッション性を有する材質から成る場合には、仮に弾性変形しないプレート4を用いても、プレート4とウインドシールドガラスWとの間で開口部3の周囲部分を押し潰す状態にして挟持することが可能である。これに対して、上記のサンシェード1は、弾性変形するプレート4を採用しているので、シェード本体2の材質に左右されずに、プレート4とウインドシールドガラスWとの間で開口部3の周囲部分を挟持して、ウインドシールドガラスWに対する押し付け荷重や密着性を向上させることができる。
また、上記のサンシェード1は、プレート4の材料に樹脂を用いることで、耐食性を有する丈夫なプレート4を廉価に得ることができ、耐久性の向上や製造コストの低減等に貢献することができる。
さらに、上記のサンシェード1は、プレート4の材料として、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、及びABS樹脂のいずれかの樹脂を採用すれば、プレート4の曲げ弾性率がほぼ800MPa以上となる。これにより、サンシェード1は、適度に弾性変形するプレート4が得られ、開口部3の周囲部分に対する充分な挟持力(反発力)を確保して、シェード本体2とウインドシールドガラスWの間における隙間の発生をより確実に抑制する。
さらに、上記のサンシェード1は、開口部3、及び吸盤5を備えたプレート4の組み合わせを、シェード本体2の少なくとも四隅に配置している。これにより、サンシェード1は、ウインドシールドガラス(窓ガラス)Wに対する押し付け荷重や密着性が増すと共に、曲面を有する窓ガラスに対しても充分な密着性や遮光性を得ることができる。
〈第2実施形態〉
図5及び図6に示すサンシェード1は、自動車の窓ガラスであるウインドシールドガラスWの外面に装着するものである。なお、この実施形態では、第1実施形態と同等の部位に同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図5及び図6に示すサンシェード1は、自動車の窓ガラスであるウインドシールドガラスWの外面に装着するものである。なお、この実施形態では、第1実施形態と同等の部位に同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
この実施形態のサンシェード1は、吸盤5を備えたプレート4が、シェード本体2と分離した構造である。図示例のシェード本体2は、四隅と中央の合計5カ所に開口部3が形成してあり、夫々の開口部3に対して別体のプレート4を備えている。各プレート4は、第1実施形態と同様に、内側に吸盤5を夫々有する。
上記構成を備えたサンシェード1は、シェード本体2と別体のプレート4を採用することで、プレート4や吸盤5の交換等の作業が容易になると共に、天候の変化等に応じてプレート4及び吸盤5の取り付け箇所を増減することが容易になり、サンシェード1のメンテナンス性やカスタマイズ性の向上を実現することができる。
また、上記のサンシェード1は、プレート4の取り付け位置を選択し得るので、シェード本体2に、夫々の開口部3を開閉する遮光部材を設け、選択した開口部3では遮光部材を開けてプレート4を装着し、選択しない開口部3を遮光部材で閉じておくようにしても良い。
本発明に係わるサンシェードは、その構成が上記各実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更したり各実施形態の構成を組み合わせたりすることが可能である。
また、本発明に係わるサンシェードは、自動車のウインドシールドガラス以外に、リアガラスやドアガラス等の窓ガラスにも当然適用可能である。また、サンシェードは、窓ガラスに対して吸盤を吸着させる構造であるから、取り付け及び取り外しが容易であると共に、車体への取り付けにマグネットやバンドを用いたものに比べて、車体表面に損傷を与えるような虞も解消できる。
V 自動車
W ウインドシールドガラス(窓ガラス)
1 サンシェード
2 シェード本体
3 開口部
4 プレート
5 吸盤
5A 基部
W ウインドシールドガラス(窓ガラス)
1 サンシェード
2 シェード本体
3 開口部
4 プレート
5 吸盤
5A 基部
Claims (5)
- 自動車の窓ガラスの外面に装着するサンシェードであって、
前記窓ガラスを覆う遮光性のシェード本体と、前記シェード本体に形成した開口部と、前記シェード本体の外側から前記開口部及びその周囲部分を覆うプレートと、前記プレートの内側に基部を固定した吸盤とを備え、
前記プレートが、外側からの押圧により前記窓ガラスに前記吸盤を吸着させるのに伴って弾性変形し、前記シェード本体における前記開口部の周囲部分を前記窓ガラスとの間で挟持することを特徴とするサンシェード。 - 前記プレートの材料が、樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のサンシェード。
- 前記プレートの材料が、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、及びABS樹脂のうちのいずれかの樹脂であることを特徴とする請求項2に記載のサンシェード。
- 前記吸盤を備えた前記プレートが、前記シェード本体と分離していることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のサンシェード。
- 前記開口部、及び前記吸盤を備えた前記プレートの組み合わせが、前記シェード本体の少なくとも四隅に配置してあることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のサンシェード。
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JP2021087505A JP2022180807A (ja) | 2021-05-25 | 2021-05-25 | サンシェード |
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Family Applications (1)
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JP2021087505A Pending JP2022180807A (ja) | 2021-05-25 | 2021-05-25 | サンシェード |
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JP (1) | JP2022180807A (ja) |
-
2021
- 2021-05-25 JP JP2021087505A patent/JP2022180807A/ja active Pending
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