JP2022180022A - コネクタ組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタ嵌合状態において一方のコネクタが変位することで生じ得るコネクタの変形及び破損を抑えることが可能なコネクタ組立体を提供する。【解決手段】本発明のコネクタ組立体は、第1コネクタ及び第2コネクタの一方の内側に他方が入り込んで第1コネクタが第2コネクタと嵌合することで構成される。第1コネクタは、第1コネクタ及び第2コネクタの嵌合方向において第2コネクタが配置される側に突出した突出部を有し、第2コネクタは、嵌合方向と交差する交差方向における第1コネクタの変位を規制する規制部を有する。第1コネクタが第2コネクタと嵌合した状態において、規制部は、交差方向において突出部と接することで第1コネクタの変位を規制する。【選択図】図21

Description

本発明は、第1コネクタが第2コネクタと嵌合することで構成されるコネクタ組立体に関する。
コネクタ組立体の中には、特許文献1に記載のコネクタ組立体(以下、コネクタ組立体1という。)のように、2つのコネクタが互いに嵌合することで構成されるコネクタ組立体がある。
コネクタ組立体1は、図25に示すように、レセプタクルコネクタ2とプラグコネクタ3とによって構成される。プラグコネクタ3は、レセプタクルコネクタ2が有する第1シェル4の内側の空間に入り込むことでレセプタクルコネクタ2と嵌合し、この結果、コネクタ組立体1が構成される。
特開2019-192656号公報
上記のコネクタ組立体1では、コネクタ同士が嵌合した後に、コネクタの嵌合方向と交差する方向においてプラグコネクタ3がレセプタクルコネクタ2に対して変位する場合がある。この場合、プラグコネクタ3が有する第2シェル5が第1シェル4の内壁面に接触し、第1シェル4から第2シェル5に対して外力が作用する。この外力により第2シェル5が内側に変位するように変形する。
一方、第2シェル5は、コンタクト6を保持するハウジング7を囲んだ状態でハウジング7に取り付けられている。第2シェル5は、外力を受けて変形するとハウジング7の側壁に当たって側壁を押圧し、ハウジング7の側壁は、第2シェル5からの押圧力によって変形又は破損する虞がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、以下に示す目的を解決することを課題とする。本発明は、上記従来技術の問題点を解決し、コネクタ嵌合状態において一方のコネクタが変位することで生じ得るコネクタの変形及び破損を抑えることができるコネクタ組立体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のコネクタ組立体は、第1コネクタ及び第2コネクタの一方の内側に他方が入り込んで第1コネクタが第2コネクタと嵌合することで構成されるコネクタ組立体であって、第1コネクタは、第1コネクタ及び第2コネクタの嵌合方向において第2コネクタが配置される側に突出した突出部を有し、第2コネクタは、嵌合方向と交差する交差方向における第2コネクタの変位を規制する規制部を有し、第1コネクタが第2コネクタと嵌合した状態において、規制部は、交差方向において突出部と接することで第2コネクタの変位を規制することを特徴とする。
本発明のコネクタ組立体では、第1コネクタが第2コネクタと嵌合した状態において、規制部が、嵌合方向と交差する交差方向において突出部と接することで第2コネクタの変位を規制する。これにより、第2コネクタの変位に起因して発生する外力を抑え、この結果、その外力によって生じ得る第2コネクタの変形及び破損が良好に抑えられる。
また、第1コネクタは、第1コンタクトと、第1コンタクトを保持する第1ハウジングと、第1ハウジングを囲む第1シェルとを有してもよい。第2コネクタは、第1コンタクトと接続される第2コンタクトと、第2コンタクトを保持する第2ハウジングと、第2ハウジングを囲む第2シェルとを有してもよい。また、第1シェルは、嵌合方向における第1シェルの一端に開口を有し、且つ、嵌合方向における開口とは反対側の端部に底壁を有してもよい。この場合、突出部は、底壁から開口が位置する側に向かって突出していると、好適である。
上記の構成によれば、第1シェルの底壁から突出部が突出しているため、第1コネクタ内において突出部を容易に設けることができる。
また、第1コネクタが第2コネクタと嵌合した状態において、規制部は、交差方向において突出部よりも外側に位置すると、より好適である。
上記の構成によれば、規制部が交差方向において突出部よりも外側に位置するため、第2コネクタが交差方向に変位した場合には、突出部から見て、変位の向きに規制部が存在する。これにより、第2コネクタの変位を効果的に規制することができる。
また、上記の構成において、交差方向は、互いに直交する第1交差方向及び第2交差方向を含んでもよい。また、第1コネクタ及び第2コネクタの各々は、第1交差方向よりも第2交差方向において長く延びてもよい。この場合、第1コネクタが第2コネクタと嵌合した状態において、規制部は、第1交差方向において突出部よりも外側に位置すると、より好適である。
上記の構成によれば、第1交差方向における第2コネクタの変位を効果的に規制することができる。
また、上記の構成において、第1コネクタが第2コネクタと嵌合した状態では、コネクタ組立体の内部にて遮断シールドが第1交差方向に沿って設けられてもよい。この場合、突出部は、第2交差方向において遮断シールドよりも第1コネクタの角部に近い位置に配置されていると、より一層好適である。
上記の構成によれば、第1交差方向における第2コネクタの変位(詳しくは、嵌合方向に沿う軸を中心として回転する方向への変位)を、より効果的に規制することができる。
また、突出部は、第1交差方向において互いに離れた位置に配置された2つの突出部を有してもよい。そして、規制部は、第1交差方向において2つの突出部の各々と対応する位置に配置された2つの規制部を有すると、好適である。
上記の構成によれば、2つの突出部及び2つの規制部が備えられているため、第1交差方向における第2コネクタの変位を一段と効果的に規制することができる。
また、第1ハウジングが2つの突出部の間に挟まれることにより第1シェルに取り付けられてもよい。
上記の構成によれば、2つの突出部の間に第1ハウジングを圧入させることで、第1ハウジングが第1シェルに取り付けられる。つまり、突出部が、規制部とともに第2コネクタの変位を規制する用途のほか、第1ハウジングを第1シェルに取り付ける用途に用いられる。これにより、用途別に部品(部分)を分けて設ける場合と比べて、コネクタ組立体の構成部品数を少なくすることができる。
また、突出部は、底壁と同じ材料によって構成され、且つ、底壁と一体化していてもよい。つまり、突出部と底壁とは、一体成形されてもよい。これにより、突出部と底壁が別部品である場合に比べて、第1コネクタの構成部品を少なくすることができる。
また、上記の構成において、突出部及び底壁が、同じ金属板によって構成されてもよい。
また、第2シェルは、嵌合方向に延びた延出壁と、嵌合方向における延出壁の端から交差方向の内側に向かって湾曲した湾曲壁とを有してもよい。この場合において、湾曲壁における交差方向の内側の端部に規制部が設けられていると、より好適である。
上記の構成によれば、第2シェルの湾曲壁の一部(詳しくは、交差方向における内側の端部)を利用して規制部を設けることができる。
また、上記の構成において、湾曲壁における交差方向の内側の端部には切り欠きが形成されており、湾曲壁のうち、切り欠きが形成された部分が規制部を構成していると、より好適である。
上記の構成によれば、湾曲壁のうち、切り欠きが形成された部分を利用して規制部を設けることができる。また、上記の構成によれば、コネクタ同士を嵌合させる際に突出部と湾曲壁との干渉が回避され易くなるので、コネクタ同士をスムーズに嵌合させることができる。
また、第1コネクタの内側に第2コネクタが入り込んで第1コネクタが第2コネクタと嵌合し、第2ハウジングは、交差方向における第2ハウジングの端部に側壁を有し、第2コネクタは、第2ハウジングより高剛性である補強部材をさらに備えてもよい。そして、補強部材の一部分が、側壁において第2シェルと対向する側に位置する外壁面と、外壁面とは反対側に位置する内壁面との間に入り込んだ状態で側壁に取り付けられていると、より好適である。
上記の構成によれば、第2ハウジングの側壁の外壁面と内壁面との間に補強部材の一部分が入り込んで側壁に取り付けられている。この構成によれば、第2シェルからハウジングの側壁に対して外力が作用した場合に、側壁に取り付けられた補強部材の一部分が外力に抗するので、側壁の変形及び破損を抑えることができる。
本発明によれば、コネクタ嵌合状態において第2コネクタが嵌合方向と交差する交差方向に変位することで生じ得る第2コネクタの変形及び破損を抑えることが可能なコネクタ組立体が実現される。
本発明の一つの実施形態に係る第1コネクタの斜視図である。 本発明の一つの実施形態に係る第2コネクタの斜視図である。 本発明の一つの実施形態に係るコネクタ組立体の斜視図である。 本発明の一つの実施形態に係るコネクタ組立体の平面図である。 本発明の一つの実施形態に係るコネクタ組立体の側面図である。 図5のI-I断面を示す図である。 図5のJ-J断面を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る第1コネクタの平面図である。 本発明の一つの実施形態に係る第1コネクタの底面図である。 本発明の一つの実施形態に係る第1コネクタの側面図である。 本発明の一つの実施形態に係る第1コネクタの前面図である。 本発明の一つの実施形態に係る第1コネクタの斜視図であり、第1コネクタを下側から見たときの図である。 本発明の一つの実施形態に係る第1コネクタの分解機器図である。 第1ハウジングが2つの突出部の間に圧入されている状態を示す断面図である。 本発明の一つの実施形態に係る第2コネクタの平面図である。 本発明の一つの実施形態に係る第2コネクタの底面図である。 本発明の一つの実施形態に係る第2コネクタの側面図である。 本発明の一つの実施形態に係る第2コネクタの前面図である。 本発明の一つの実施形態に係る第2コネクタの分解機器図である。 遮断シールドの構成を示す断面図である。 コネクタ嵌合状態にある第1コネクタ及び第2コネクタの各々を、ハウジング及びコンタクトを除いて示した斜視図である。 コネクタ嵌合状態にある第1コネクタ及び第2コネクタの各々を、ハウジング及びコンタクトを除いて示した平面図である。 図6の突出端部付近の拡大図である。 突出端部の変形例を示す図である。 従来例のコネクタ組立体を示す斜視図である。
以下、本発明のコネクタ組立体の一つの実施形態について、添付の図面に示した構成例を参照しながら説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、以下の実施形態から変更又は改良され得る。
また、本発明のコネクタ組立体を構成する各部品の材質、形状及び設計寸法等は、本発明の用途及び本発明の実施時点での技術水準等に応じて設定することができる。また、本発明には、その等価物が含まれる。
また、以下では、互いに直交する3つの方向をX,Y,Z方向とし、X方向がコネクタ組立体の横幅方向であり、Y方向がコネクタ組立体の前後方向であり、Z方向がコネクタ組立体の上下方向であることとする。ここで、Z方向は、第1コネクタ及び第2コネクタの嵌合方向に相当し、X方向及びY方向は、嵌合方向と交差する交差方向に相当する。また、交差方向は、互いに直交する第1交差方向及び第2交差方向を含み、X方向が第1交差方向に該当し、Y方向が第2交差方向に該当する。
なお、以下では、+Z側をコネクタ組立体の上側とし、-Z側をコネクタ組立体の下側として説明することとする。ここで、+Z側は、Z方向において第1コネクタから見て第2コネクタが位置する側である。
また、本明細書において、「直交」及び「平行」は、本発明の技術分野において一般的に許容される誤差の範囲を含み、厳密な直交及び平行に対して数度(例えば2~3°)未満の範囲内でずれている状態も含むものとする。
また、説明上の便宜のため、以下では、第1コネクタが第2コネクタと嵌合することを「コネクタ嵌合」と呼ぶこととし、第1コネクタが第2コネクタと嵌合している状態を「コネクタ嵌合状態」と呼ぶこととする。
<<コネクタ組立体の構成例について>>
本発明の一つの実施形態に係るコネクタ組立体(以下、コネクタ組立体100)の構成の概要について、図1~7を参照しながら説明する。図6は、図5のI-I断面を示し、I-I断面は、後述する遮断プレート80を通過するXZ平面である。図7は、図5のJ-J断面を示し、J-J断面は、後述する突出部42を通過するXY平面である。
コネクタ組立体100は、図1に示す第1コネクタ10、及び、図2に示す第2コネクタ50を構成要素として有する。コネクタ組立体100において、第1コネクタ10は、レセプタクルコネクタであり、第2コネクタ50は、プラグコネクタである。そして、第1コネクタ10の内側に第2コネクタ50が入り込むことでコネクタ同士が嵌合し、コネクタ組立体100が構成される。
第1コネクタ10は、その-Z側の端が不図示の基板の表面に半田によって固定され、基板に実装されている。第1コネクタ10は、図1に示すように、平面視で略矩形の外観をなし、X方向よりもY方向において長く延びている。第1コネクタ10は、X方向及びY方向のそれぞれの中央位置を境にして、対称な構造である。
第1コネクタ10は、図1に示すように、第1コンタクト12,14と、第1コンタクト12,14を保持する第1ハウジング20と、第1ハウジング20を囲む第1シェル30と、遮断シールド120を構成する遮断シールド片40とを有する。
第1ハウジング20のY方向における中央部(ハウジング中央部21)に保持された第1コンタクト12は、低周波信号伝送用若しくは給電用のコンタクトである。なお、図1に示す構成では、複数(図1では6個)の第1コンタクト12がハウジング中央部21に保持されている。第1ハウジング20のY方向における両端部(ハウジング端部22)に保持された第1コンタクト14は、高周波信号伝送用のコンタクト、すなわちRF(Radio Frequency)用の端子である。高周波とは、例えば6GHz以上の周波数帯域が該当し、5G(5th Generation)に利用される28GHz帯域を含む周波数帯域である。なお、図1に示す構成では、+Y側及び-Y側のハウジング端部22に、それぞれ1つずつ第1コンタクト14が保持されている。
第1ハウジング20は、絶縁性樹脂材料からなる成型品であり、第1シェル30の内側に配置された状態で第1シェル30に組み付けられている。第1シェル30は、平面視で矩形状をなす金属製の枠体であり、+Z側の端が開口端である。すなわち、第1シェル30は、図1に示すように、コネクタの嵌合方向における一端に開口Mを有する。コネクタ嵌合時、第2コネクタ50は、開口Mを通じて第1コネクタ10の内側に入り込む。そして、コネクタ嵌合状態では、図3、4及び7に示すように、第2コネクタ50全体が第1シェル30の内側空間に収容される。
遮断シールド片40は、図1に示すように、+Y側及び-Y側のハウジング端部22に、それぞれ2個ずつ取り付けられている。各ハウジング端部22に取り付けられた2個の遮断シールド片40は、対をなし、Y方向において同じ位置に配置され、X方向において互いに離間している。
第2コネクタ50は、その+Z側の端が不図示の基板の表面に半田によって固定され、基板に実装されている。第2コネクタ50は、図2に示すように、平面視で略矩形の外観をなし、X方向よりもY方向において長く延びている。第2コネクタ50は、X方向及びY方向のそれぞれの中央位置を境にして、対称な構造である。
第2コネクタ50は、図2に示すように、第2コンタクト52,54と、第2コンタクト52,54を保持する第2ハウジング60と、第2ハウジング60を囲む第2シェル70と、遮断シールド120を構成する遮断プレート80とを有する。
第2ハウジング60のY方向における中央部(ハウジング中央部61)には、第1コンタクト12と同数(図2では6個)の第2コンタクト52が保持されている。各第2コンタクト52は、第1コンタクト12と対応する位置に配置されており、コネクタ嵌合状態では、対応する第1コンタクト12と電気的に接続される。これにより、コネクタ間での低周波信号の伝送が可能となる。第2ハウジング60の+Y側及びY側の端部(ハウジング端部62)のそれぞれには、高周波信号伝送用の第2コンタクト54が1つずつ保持されている。各第2コンタクト54は、第1コンタクト14と対応する位置に配置されており、コネクタ嵌合状態では、対応する第1コンタクト14と電気的に接続される。これにより、コネクタ間での高周波信号の伝送が可能となる。
第2ハウジング60は、絶縁性樹脂材料からなる成型品であり、第2シェル70の内側に配置された状態で第2シェル70に組み付けられている。第2シェル70は、平面視で矩形状をなす金属製の枠体であり、コネクタ嵌合状態では、図4に示すように第2シェル70の外壁面が第1シェル30の内壁面と隣接する。
遮断プレート80は、図2に示すようにX方向に延びる金属プレートであり、例えば、インサート成形によって第2ハウジング60に取り付けられている。遮断プレート80は、Y方向において、+Y側及び-Y側のハウジング端部22に保持された第2コンタクト54の間に複数(図2では2個)設けられている。それぞれの遮断プレート80は、コネクタ嵌合状態において、遮断シールド片40とともに遮断シールド120を構成する(図20~22参照)。
遮断シールド120は、コネクタ嵌合状態においてコネクタ組立体100の内部に設けられ、+Y側及び-Y側に1つずつ配置された高周波信号用のコンタクトの間に複数(具体的には2個)配置される。それぞれの遮断シールド120は、高周波信号用のコンタクト間における信号のクロストークを抑えるため、X方向に沿って延出して設けられている(図21及び22参照)。
<<第1コネクタの詳細構成について>>
第1コネクタ10の詳細構成について、図8~14を参照しながら説明する。図14は、第1ハウジング20が2つの突出部42の間に圧入されている状態を示す断面図であり、この断面は、突出部42を通過するXZ平面である。
第1ハウジング20は、Y方向に並ぶ複数の部分、具体的にはハウジング中央部21、並びに+Y側及び-Y側のハウジング端部22を有する。ハウジング中央部21は、図8及び13に示すように、X方向の中央部に位置する中央凸部23と、X方向において中央凸部23の両脇に位置する側方凸部24とを備える。中央凸部23及び2つの側方凸部24は、Y方向に沿って延びており、中央凸部23と側方凸部24の間には嵌め込み溝25が設けられている。それぞれの嵌め込み溝25には、Y方向に間隔を上げて複数(図1では3個)の第1コンタクト12が嵌め込まれている。
第1ハウジング20のうち、+Y側及び-Y側のそれぞれのハウジング端部22は、図8及び13に示すように、X方向の中央部分に、Y方向内側に窪んで形成された嵌め込み凹部26を有する。嵌め込み凹部26において、Y方向外側の端は、開口端となっており、それ以外の端は、+Z側に垂直に立ち上がった壁面によって閉じられている。そして、図12及び13から分かるように、嵌め込み凹部26には第1コンタクト14がY方向内側に圧入されて嵌め込まれている。
また、各ハウジング端部22は、図8及び13に示すように、+X側及び-X側の端部のそれぞれに、Y方向外側に窪んで形成された係合凹部27を有する。係合凹部27において、Y方向内側の端は、開口端となっており、それ以外の端は、+Z側に垂直に立ち上がった壁面によって閉じられている。そして、係合凹部27には遮断シールド片40が入り込み、遮断シールド片40は、係合凹部27においてY方向外側の端に位置する壁面と係合する。
遮断シールド片40は、側方視で略S字状に屈曲し、且つ+Z側に突出した金属片からなる。遮断シールド片40は、図8、9,12及び13に示すように、Y方向において、ハウジング中央部21に保持された第1コンタクト12より外側に設けられ、ハウジング端部22に保持された第1コンタクト14と略同一位置に配置されている。
また、本実施形態では、遮断シールド片40が第1シェル30と一体化しており、第1シェル30と同一の金属板によって構成されている。具体的には、図12及び13に示すように、所定形状に打ち抜かれた第1シェル30の底壁31の一部分を+Z側に起立させて略S字状に屈曲させることで遮断シールド片40が構成されている。
第1シェル30は、第1コネクタ10が実装された基板のうち、不図示の接地用の導電パターンに接し、接地電位に接続されている。これにより、第1シェル30は、シールド機能を発揮し、第1コンタクト12,14に対する外界からの影響(電磁的干渉)を遮断する。
第1シェル30は、図8~14に示すように、-Z側の端部(すなわち、開口Mとは反対側の端部)に設けられた底壁31と、底壁31の外縁から+Z側に立ち上がった側壁32とを有する。側壁32は、図8に示すように平面視で矩形状をなし、Y方向に延びる一対の長辺部分33と、X方向に延びる一対の短辺部分34とを有する。一対の長辺部分33と一対の短辺部分34は、図8及び12に示すように、継ぎ目なく且つ切れ目なく繋がっている。つまり、側壁32は、第1シェル30の全周に亘ってシームレスに連続している。
また、側壁32の+Z側の端部(上端部)は、図12及び13に示すように、第1シェル30の外側に向かって屈曲し、フランジ部分35を形成している。フランジ部分35は、第1シェル30において開口Mを取り囲むように設けられている。このように側壁32の上端部が第1シェル30の外側に向かって屈曲してフランジ部分35を形成するため、コネクタ嵌合時には、第2コネクタ50が第1シェル30の内側に適切に案内される。
また、側壁32には、図8及び12に示すように、側壁32の壁体を内側に押し込むことで第1シェル30の内側に隆起した隆起部36が部分的に設けられている。
底壁31は、XY平面に沿った平板からなり、図9及び12に示すように第1シェル30の内側に向かって延出している。底壁31の上面(+Z側の表面)には第1ハウジング20が載置され、底壁31の下面(-Z側の表面)は基板に固定される。
本実施形態では、底壁31が側壁32と一体成形されており、詳しくは、側壁32と同じ金属板によって構成されている。つまり、図8~13に示す第1シェル30は、一枚の金属板からなり、この金属板に対して絞り加工(厳密には角筒絞り加工)を適用することで製造することができる。金属板の材質は、特に限定されないが、例えば黄銅及び青銅等の銅合金、又はステンレス等が利用可能である。金属板の板厚は、特に限定されないが、例えば0.06mm~0.15mmに設定される。
本実施形態では、底壁31の大部分が打ち抜かれており、縁部37と隅角部38と連絡部39とによって底壁31が構成されている。縁部37は、図9及び12に示すように、第1シェル30の内側空間の外縁に沿って設けられた細幅な部分である。隅角部38は、第1シェル30の四隅において略矩形の断片状に存在する。
連絡部39は、X方向に直線状に延びて、縁部37における+X側の端部と-X側の端部との間を連結する部分であり、図9及び12に示すように、Y方向において互いに離れた位置に複数(具体的には2個)設けられている。+Y側及び-Y側に設けられた連絡部39は、Y方向において、+Y側の隅角部38と-Y側の隅角部38との間に配置されている。
また、連絡部39には前述の遮断シールド片40が連続しており、+Y側及び-Y側の連絡部39の各々から2個の遮断シールド片40が+Z側に延びている。つまり、Y方向において連絡部39が設けられた位置は、コネクタ嵌合状態において遮断シールド120が設けられる位置に相当する。
第1シェル30の内側には、図8及び13に示すように、底壁31から+Z側、つまり、第1コネクタ10から見て第2コネクタ50が配置される側に突出した突出部42が設けられている。突出部42は、柱状の凸部であり、底壁31から開口Mが位置する側に向かって突出しており、その突出量(詳しくは、底壁31の上面からの突出量)は、約0.1mmである。突出部42は、X方向において互いに離れた位置に2つ配置されており、図8及び13に示すように、2つの突出部42は、+Y側及び-Y側に一組ずつ設けられている。
+Y側及び-Y側にそれぞれ設けられた2つの突出部42は、第1コネクタ10のX方向中央を境にして対称な構造であり、2つの突出部42の各々は、Y方向において同じ位置に配置されている。また、X方向における2つの突出部42の間隔は、第1ハウジング20のハウジング端部22の横幅と略同じ長さである。さらに、図13及び14に示すように、突出部42のX方向内側の端面(つまり、対をなす突出部42と対向する側の端面)は、山状に膨出している。
また、各突出部42は、図8及び13に示すように、第1シェル30内において第1シェル30の四隅(換言すると、第1コネクタ10の角部)付近に設けられている。具体的に説明すると、+Y側に設けられた2つの突出部42は、+Y側の連絡部39、すなわち+Y側に設けられる遮断シールド120よりも第1コネクタ10の+Y側の角部に近い位置に設けられている。また、-Y側に設けられた2つの突出部42は、-Y側の連絡部39、すなわち-Y側に設けられる遮断シールド120よりも第1コネクタ10の-Y側の角部に近い位置に設けられている。
本実施形態では、各突出部42が、第1シェル30の底壁31及び側壁32と同じ材料によって構成され、詳しくは、底壁31及び側壁32と同じ金属板によって構成されている。具体的に説明すると、各隅角部38の頂部(内側の端部)に切り曲げ加工を施し、+Z側に起立させることによって突出部42が構成されている。これにより、第1シェル30の底壁31及び側壁32、突出部42及び遮断シールド片40がすべて一体化している。その結果、これらの部分の各々が別部品に分かれている場合に比べて第1コネクタ10の構成部品数がより少なくなる。ただし、これに限定されるものではなく、突出部42が第1シェル30とは別部品によって構成されてもよい。
以上に説明した突出部42は、第1ハウジング20を第1シェル30に取り付けるために用いられる。具体的に説明すると、第1ハウジング20を開口M側から第1シェル30内に入れて所定位置に配置する。この際、図14に示すように、ハウジング端部22が2つの突出部42の間に圧入されて突出部42同士の間に挟み込まれる。これにより、第1ハウジング20が第1シェル30に取り付けられる(組み付けられる)。
<<第2コネクタの詳細構成について>>
第2コネクタ50の詳細構成について、図15~19を参照しながら説明する。
第2ハウジング60は、Y方向に並ぶ複数の部分、具体的にはハウジング中央部61、並びに+Y側及び-Y側のハウジング端部62を有する。ハウジング中央部61は、図15及び19に示すように、-Z側に立ち上がりY方向に延出したコンタクト保持部63を有する。コンタクト保持部63は、X方向において間隔を空けて2つ設けられている。各コンタクト保持部63には、Y方向において間隔を空けて複数の窪みが形成され、各窪みに第2コンタクト52が圧入されている。
ハウジング端部62は、図15及び19に示すように、コンタクト保持部64と、コンタクト保持部64の外側に配置された側壁65,66を有する。コンタクト保持部64は、Y方向内側に形成された窪みを有し、その窪みに第2コンタクト54が圧入されている。
側壁65は、-Z側に垂直に立ち上がった壁であり、それぞれのハウジング端部62の縁部分に立設されている。具体的に説明すると、図19に示すように、ハウジング端部62のX方向における縁部分には側壁65(以下、X方向の側壁65)が立設されている。X方向の側壁65は、第2ハウジング60のX方向における端部(側端部)をなしている。また、ハウジング端部62のY方向外側の縁部分には、2つの側壁66(以下、Y方向の側壁66)がX方向に間隔を空けて立設されている。第2コンタクト54が圧入される窪みは、図15及び19に示すように、X方向においてY方向の側壁66同士の間に設けられている。
各側壁65,66は、厚みを有し、厚み方向において第2シェル70と対向する側に位置する外壁面S1と、外壁面S1とは反対側に位置する内壁面S2とを有する(図23参照)。外壁面S1は、Z方向に平行な平面であり、第2シェル70の内壁面と隣り合う。本実施形態では、外壁面S1と第2シェル70の内壁面との間には若干の隙間が設けられている(図23参照)。なお、これには限定されず、隙間が限りなく小さくてもよく、あるいは、外壁面S1が第2シェル70の内壁面に隣接してもよい。
X方向の側壁65の内側には、図19に示すように、X方向外側に台形状に窪んで形成された側壁凹部67が設けられている。第2ハウジング60が第2シェル70に取り付けられた状態では、図15に示すように、側壁凹部67と第2シェル70の規制部78とがZ方向に重なる。詳しくは、側壁凹部67と規制部78とが、それぞれの外縁同士が一致するように重なる。
Y方向の側壁66の内側には、図19に示すように、Y方向外側に窪んで形成された係合凹部68が設けられている。係合凹部68には、図15に示すように、第2シェル70の係合片部77が係合する。
第2シェル70は、金属板からなり、例えば黄銅及び青銅等の銅合金又はステンレスの板材により構成される。第2シェル70を構成する金属板の板厚は、例えば0.06mm~0.15mmに設定される。第2シェル70の+Z側の端は、第2コネクタ50が実装された基板のうち、不図示の接地用の導電パターンに接し、接地電位に接続されている。これにより、第2シェル70は、シールド機能を発揮し、第2コンタクト52,54に対する外界からの影響(電磁的干渉)を遮断する。なお、第2シェル70は、その全周に亘って基板に半田によって固定されている。
本実施形態の第2シェル70は、図15及び19に示すように、Y方向において2つの断片に分割される。詳しく説明すると、平面視で略C字状をなす2つの各断片が、それぞれのリップ側の端(開いた側の端)が互いに向かい合うように配置されることで第2シェル70を構成する。ただし、これに限定されず、第2シェル70は、一つの連続体で分割不可能な枠体であってもよい。
第2シェル70を構成する2つの断片の構造は、Y方向において対称である。各断片は、図15~19に示すように、X方向に間隔を空けて平行に並ぶ一対の第1壁部71と、X方向において一対の第1壁部71の間に位置する第2壁部72とを有する。第1壁部71は、図17に示すように、Z方向に垂直に立ち上がり且つY方向に延びた延出壁73と、延出壁73の-Z側の端からX方向内側に向かって円弧状に湾曲した湾曲壁74とを有する。延出壁73の+Z側の端部の所定箇所は、図17に示すように略矩形状に切り欠かれている。この切り欠き内には、図17に示すように、遮断プレート80のX方向端部(詳しくは、延出部分81の端部)が臨んでいる。
また、一対の第1壁部71のそれぞれでは、図15及び19に示すように、湾曲壁74のY方向外側且つX方向内側の端部に、平面視で台形状の切り欠きが形成されている。なお、切り欠きの形状は、台形に限定されず、例えば、矩形状又は半円形状であってもよい。
上記の切り欠きは、コネクタ嵌合時に第1コネクタ10の突出部42が第2シェル70、より詳しくは第1壁部71の湾曲壁74と干渉するのを避ける目的のために設けられている。そのため、上記の切り欠きは、X方向及びY方向において突出部42と対応する位置に配置されている。
具体的に説明すると、第1コネクタ10では、+Y側及び-Y側のそれぞれに、X方向において互いに離れた2つの突出部42が設けられている。これと対応するように、第2コネクタ50では、+Y側及び-Y側のそれぞれにおいて、X方向に並ぶ一対の第1壁部71のそれぞれの湾曲壁74に上記の切り欠きが形成されている。
また、湾曲壁74のうち、切り欠きが形成された部分は、コネクタ嵌合状態にあるときに第2コネクタ50のX方向及びY方向の変位(位置ずれ)を規制するために利用される。換言すると、湾曲壁74のうち、切り欠きが形成された部分が、第2コネクタ50の変位を規制する規制部78を構成している。規制部78は、図15及び19に示すように、湾曲壁74のX方向内側の端部に設けられている。また、上述したように、X方向において互いに離れた2つの突出部42の各々と対応する位置に規制部78が配置されている。つまり、第2シェル70の+Y側及び-Y側のそれぞれの端部には、X方向に間隔を空けて配置された2つの規制部78が設けられている。
また、規制部78は、図15及び19に示すように、第2シェル70内において第2シェル70の四隅(換言すると、第2シェル70の角部)付近に設けられている。具体的に説明すると、+Y側に設けられた2つの規制部78は、+Y側の遮断プレート80、すなわち+Y側に設けられる遮断シールド120よりも第2コネクタ50の+Y側の角部に近い位置に設けられている。また、-Y側に設けられた2つの規制部78は、-Y側の遮断プレート80、すなわち-Y側に設けられる遮断シールド120よりも第2コネクタ50の-Y側の角部に近い位置に設けられている。
第2壁部72は、図18に示すように、Z方向に垂直に立ち上がり且つX方向に延びた延出壁75と、延出壁75の-Z側の端からY方向内側に向かって円弧状に湾曲した湾曲壁76とを有する。延出壁75のX方向両端部は、図16に示すように略直角に折れ曲がり、Y方向内側に向かって延出する部分(以下、延出壁端部75A)を有する。延出壁端部75Aは、図16に示すように、X方向において第1壁部71の延出壁73と平行で且つ隣り合う位置に配置される。
また、湾曲壁76には、図15及び19に示すように、Y方向内側の端から-Z側に向かって逆さJ字状に湾曲した係合片部77が形成されている。また、第1壁部71及び第2壁部72の各々には、図17~19に示すように延出壁73,75の外表面からビード状に隆起した突起部79が設けられている。
以上のように構成された第2シェル70は、図15に示すように係合片部77を係合凹部68に差し込むことで第2ハウジング60の-Z側端部に取り付けられる。
遮断プレート80は、第2ハウジング60よりも高剛性の部材、具体的には金属部材からなり、例えば黄銅及び青銅等の銅合金の板材によって構成される。遮断プレート80を構成する金属板の板厚は、例えば0.06mm~0.15mmの範囲内で設計される。本実施形態において、遮断プレート80は、前述したようにインサート成形によって第2ハウジング60に取り付けられている。ただし、これに限定されず、第2ハウジング60に凹部(不図示)を設け、その凹部に遮断プレート80を圧入することで第2ハウジング60に遮断プレート80を取り付けてもよい。
遮断プレート80は、コネクタ嵌合状態において遮断シールド片40とともに遮断シールド120を構成するが、本実施形態では、第2ハウジング60を補強する補強部材としても機能する。この補強機能については、後に説明する。
また、+Y側の遮断プレート80は、図15に示すように、コンタクト保持部63に保持された複数の第2コンタクト52と、+Y側のコンタクト保持部64に保持された第2コンタクト54との間に配置されている。-Y側の遮断プレート80は、コンタクト保持部63に保持された複数の第2コンタクト52と、-Y側のコンタクト保持部64に保持された第2コンタクト54との間に配置されている。それぞれの遮断プレート80の底面(+Z側の面)は、半田によって基板にX方向に沿って固定されている。なお、遮断プレート80は、+X側の端から-X側の端までの全範囲に亘り連続して半田付けされてもよく、あるいはX方向において断続的に半田付けされてもよい。
遮断プレート80は、+Z側の端部に、X方向に沿って直線状に延出部分81を有する(図6参照)。延出部分81は、角柱形状をなす部分であり、第2ハウジング60の底部に埋め込まれている。延出部分81の+Z側の端面は、第2ハウジング60の底部から露出しており、基板に半田で固定されている。
延出部分81のX方向中央部には、-Z側に向かって垂直に立ち上がった舌状の第1遮断部82が延出部分81と連続して設けられている(図6参照)。X方向において第1遮断部82の両脇位置には、図19に示すように、+Z側に向かって湾曲しながら立ち上がった第2遮断部83が設けられている。+X側及び-X側の各々に配置された第2遮断部83は、側方視でS字状に湾曲しており弾性を有する。
また、遮断プレート80は、X方向において第2遮断部83よりも外側の位置に、延出部分81の-Z側の端面から突出した突出端部84が延出部分81と連続して設けられている(図6及び23参照)。突出端部84は、遮断プレート80のX方向両端部の各々に設けられ、延出部分81に対して斜め方向に突出している。
各突出端部84は、遮断プレート80がインサート成形によって第2ハウジング60に取り付けられることで、第2ハウジング60が備えるX方向の側壁65内に埋め込まれている(図6参照)。具体的には、+X側の側壁65には+X側の突出端部84が埋め込まれており、-X側の側壁65には-X側の突出端部84が埋め込まれている。換言すると、遮断プレート80の一部分である突出端部84は、X方向における側壁65の外壁面S1と内壁面S2との間に入り込んだ状態で側壁65に取り付けられている。ちなみに、突出端部84は、前述したように斜め方向に突出しているため、側壁65に対して抜け難い状態で埋め込まれている。
<<コネクタ嵌合状態について>>
コネクタ嵌合状態にあるときの第1コネクタ10及び第2コネクタ50について、図20~24を参照しながら説明する。図20は、遮断シールド120を示す断面図であり、この断面は、遮断シールド片40及び遮断プレート80を通過するYZ平面である。図21及び図22は、コネクタ嵌合状態にある第1コネクタ10及び第2コネクタ50の各々を、ハウジング及びコンタクトを除いて示す図である。図23は、図6の突出端部84付近の拡大図であり、図24は、図23と対応する図であり、突出端部84の変形例を示す図である。
コネクタ嵌合状態では、第1シェル30の内側に第2コネクタ50の全体が収容されている。また、コネクタ嵌合状態では、第2シェル70がX方向及びY方向において第1シェル30に接する。詳しくは、第2シェル70に設けられた突起部79が、第1シェル30の側壁32の内壁面と接触する(図6参照)。また、側壁32に設けられた隆起部36が第2シェル70の外壁面に接触する(図6参照)。
また、コネクタ嵌合状態では、図20~22に示すように、遮断プレート80が備える2つの第2遮断部83の各々が、弾性変形しながら、対応する遮断シールド片40と当接し、遮断シールド片40との接触を維持する。これにより、遮断プレート80と遮断シールド片40とが遮断シールド120を構成する。
また、コネクタ嵌合状態では、図21及び22に示すように、第1コネクタ10において+Y側及び-Y側にそれぞれ配置された2つの突出部42の各々が、第2シェル70の湾曲壁74に設けられた規制部78と対向する。具体的に説明すると、X方向において、各突出部42よりも外側の位置に規制部78が配置されており、突出部42と規制部78の縁は、若干のクリアランスを空けて隣り合っている(図7参照)。
より詳しく説明すると、コネクタ嵌合状態では、図21及び22に示すように、X方向において、突出部42は、湾曲壁74において規制部78をなす切り欠き部分の内側に入り込んでいる。なお、通常のコネクタ嵌合状態、つまり、第2コネクタ50が第1シェル30内の正規の位置に配置されている状態では、突出部42は、規制部78の縁から約0.05mmだけ離れている。
以上の構成により、コネクタ嵌合状態において、規制部78は、第1コネクタ10に対する第2コネクタ50のX方向の変位を規制することができる。具体的に説明すると、コネクタ嵌合状態において、例えば第2コネクタ50が第1コネクタ10に対してZ軸を中心に捩じる方向(図4中、太線矢印にて示す向き)に変位する場合がある。このとき、規制部78(厳密には、突出部42から見て第2コネクタ50が変位する向きと同じ側にある規制部78)がX方向において突出部42と接する。詳しくは、規制部78をなす切り欠きの縁のうち、X方向端部に位置する部分が突出部42を係止する。これにより、第2コネクタ50の変位が規制される。
そして、規制部78により第2コネクタ50の変位が規制されることにより、その変位に起因する第2コネクタ50の変形及び損傷等を抑えることができる。詳しく説明すると、コネクタ嵌合状態では、第2シェル70の外壁面が第1シェル30の内壁面に接している(図6参照)。そのため、第2コネクタ50が上記の捩じり方向に変位すると、第2シェル70が第1シェル30によりX方向内側に押圧され、第2シェル70の第1壁部71がX方向内側に変位する。そして、第2シェル70は、第2ハウジング60におけるX方向の側壁65と当接し、側壁65には、第2シェル70からX方向内側の外力(以下、捩じり時の外力)が作用する。側壁65は、樹脂成型品であるため、捩じり時の外力が付与されることでX方向内側に折れ曲がるように変形し、変形量が大きくなると損傷又は破損する虞がある。
これに対して、本実施形態のコネクタ組立体100では、突出部42が規制部78に当接することによって第2シェル70のX方向の変位が規制される。これにより、捩じり時の外力が側壁65に作用するのを抑え、側壁65の変形及び損傷が抑制される。また、本実施形態では、図21及び22に示すように、突出部42が遮断シールド120よりも第1コネクタ10の角部に近い位置に配置され、規制部78が遮断シールド120よりも第2コネクタ50の角部に近い位置に配置されている。かかる構成によれば、捩じり方向に第2コネクタ50が変位するのを、突出部42及び規制部78によって効果的に規制することができる。
さらに、本実施形態では、外力に対する第2ハウジング60の強度、詳しくはX方向の側壁65の強度が遮断プレート80によって高められている。詳しく説明すると、図23に示すように、遮断プレート80の突出端部84が側壁65の外壁面S1と内壁面S2との間に入り込んでいる。これにより、側壁65に作用する捩じり時の外力を突出端部84によって受け止めることができる。この結果、側壁65の変形を規制し、以て、側壁65の損傷及び破損を抑制して第2コネクタ50を保護することができる。
また、本実施形態では、突出端部84が、X方向外側に向かって延びており、その先端面(X方向外側の端面)は、図23に示すようにX方向において側壁65の外壁面S1と同一平面上に配置され、且つ外壁面S1と連続している。かかる構成によれば、捩じり時の外力に抗する遮断プレート80の効果がより適切に発揮される。
なお、突出端部84の先端面は、外壁面S1と同一平面上にあり、且つ外壁面S1に囲まれた状態で露出していればよく、例えば、突出端部84の先端面と外壁面S1との間に隙間が設けられてもよい。また、図24に示すように、突出端部84の先端面が、X方向において外壁面S1よりも外側に突出してもよい。また、特に図示しないが、突出端部84の先端面がX方向において外壁面S1よりも内側に位置し、外壁面S1と内壁面S2との間にあってもよい。
また、本実施形態では、遮断プレート80がX方向に沿って基板に半田により固定されており、遮断プレート80のX方向端部に突出端部84が設けられている。捩じり時の外力は、X方向に沿って作用するため、捩じり時の外力に抗する遮断プレート80の効果は、半田による基板との接合力と相俟って、より有効に発揮される。
また、本実施形態では、コネクタ嵌合状態において第2シェル70が第1シェル30に接しており、第2シェル70が第1シェル30から当接力を受けてX方向内側に変形し易くなる。そのため、X方向の側壁65に捩じり時の外力が作用し易い状況にあり、捩じり時の外力に抗する遮断プレート80の効果が、より有意義なものとなる。
<<その他の実施形態>>
以上までに本発明のコネクタ組立体について、具体例を挙げて説明してきたが、上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例に過ぎず、上記以外の実施形態も考えられ得る。
上述の実施形態では、突出部を備える第1コネクタが、リセプタクルコネクタであり、規制部を備える第2コネクタが、プラグコネクタであり、第1コネクタの内側に第2コネクタが入り込む構成について説明した。ただし、これに限定されず、突出部を備える第1コネクタが、プラグコネクタであり、規制部を備える第2コネクタが、リセプタクルコネクタであり、第2コネクタの内側に第1コネクタが入り込む構成であってもよい。
また、上述の実施形態では、突出部がX方向において規制部の縁に接することにより、X方向における第2コネクタの変位を規制することとした。ただし、これに限定されず、突出部がY方向において規制部に接してY方向における第2コネクタの変位を規制するように、突出部及び規制部が構成されてもよい。
また、上述の実施形態では、コネクタ嵌合状態にあるとき、規制部が交差方向(具体的には、X方向)において突出部よりも外側に配置されており、第2コネクタが変位した際に突出部の外側で突出部が規制部と接することとした。ただし、これに限定されず、規制部が交差方向において突出部よりも内側に配置され、突出部の内側で突出部が規制部と接することが可能な構成でもよい。
また、上述の実施形態では、第1シェル30及び第2シェル70の各々の外形形状が、平面視で矩形状であることとしたが、これに限定されず、平面視で円状、台形又は菱形等の矩形以外の四角形、あるいは四角形以外の多角形状であってもよい。
1 コネクタ組立体
2 レセプタクルコネクタ
3 プラグコネクタ
4 第1シェル
5 第2シェル
6 コンタクト
7 ハウジング
10 第1コネクタ
12,14 第1コンタクト
20 第1ハウジング
21 ハウジング中央部
22 ハウジング端部
23 中央凸部
24 側方凸部
25 嵌め込み溝
26 嵌め込み凹部
27 係合凹部
30 第1シェル
31 底壁
32 側壁
33 長辺部分
34 短辺部分
35 フランジ部分
36 隆起部
37 縁部
38 隅角部
39 連絡部
40 遮断シールド片
42 突出部
50 第2コネクタ
52,54 第2コンタクト
60 第2ハウジング
61 ハウジング中央部
62 ハウジング端部
63,64 コンタクト保持部
65,66 側壁
67 側壁凹部
68 係合凹部
70 第2シェル
71 第1壁部
72 第2壁部
73,75 延出壁
75A 延出壁端部
74,76 湾曲壁
77 係合片部
78 規制部
79 突起部
80 遮断プレート
81 延出部分
82 第1遮断部
83 第2遮断部
84 突出端部
100 コネクタ組立体
M 開口
S1 外壁面
S2 内壁面

Claims (12)

  1. 第1コネクタ及び第2コネクタの一方の内側に他方が入り込んで前記第1コネクタが前記第2コネクタと嵌合することで構成されるコネクタ組立体であって、
    前記第1コネクタは、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの嵌合方向において前記第2コネクタが配置される側に突出した突出部を有し、
    前記第2コネクタは、前記嵌合方向と交差する交差方向における前記第2コネクタの変位を規制する規制部を有し、
    前記第1コネクタが前記第2コネクタと嵌合した状態において、前記規制部は、前記交差方向において前記突出部と接することで前記第2コネクタの変位を規制するコネクタ組立体。
  2. 前記第1コネクタは、第1コンタクトと、前記第1コンタクトを保持する第1ハウジングと、前記第1ハウジングを囲む第1シェルとを有し、
    前記第2コネクタは、前記第1コンタクトと接続される第2コンタクトと、前記第2コンタクトを保持する第2ハウジングと、前記第2ハウジングを囲む第2シェルとを有し、
    前記第1シェルは、前記嵌合方向における前記第1シェルの一端に開口を有し、且つ、前記嵌合方向における前記開口とは反対側の端部に底壁を有し、
    前記突出部は、前記底壁から前記開口が位置する側に向かって突出している、請求項1に記載のコネクタ組立体。
  3. 前記第1コネクタが前記第2コネクタと嵌合した状態において、前記規制部は、前記交差方向において前記突出部よりも外側に位置する、請求項2に記載のコネクタ組立体。
  4. 前記交差方向は、互いに直交する第1交差方向及び第2交差方向を含み、
    前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの各々は、前記第1交差方向よりも前記第2交差方向において長く延びており、
    前記第1コネクタが前記第2コネクタと嵌合した状態において、前記規制部は、前記第1交差方向において前記突出部よりも外側に位置する、請求項3に記載のコネクタ組立体。
  5. 前記第1コネクタが前記第2コネクタと嵌合した状態では、前記コネクタ組立体の内部にて遮断シールドが前記第1交差方向に沿って設けられ、
    前記突出部は、前記第2交差方向において前記遮断シールドよりも前記第1コネクタの角部に近い位置に配置されている、請求項4に記載のコネクタ組立体。
  6. 前記突出部は、前記第1交差方向において互いに離れた位置に配置された2つの突出部を有し、
    前記規制部は、前記第1交差方向において前記2つの突出部の各々と対応する位置に配置された2つの規制部を有する、請求項4又は5に記載のコネクタ組立体。
  7. 前記第1ハウジングが前記2つの突出部の間に挟まれることにより前記第1シェルに取り付けられている、請求項6に記載のコネクタ組立体。
  8. 前記突出部は、前記底壁と同じ材料によって構成され、且つ、前記底壁と一体化している、請求項2乃至7のいずれか一項に記載のコネクタ組立体。
  9. 前記突出部及び前記底壁が、同じ金属板によって構成されている、請求項2乃至8のいずれか一項に記載のコネクタ組立体。
  10. 前記第2シェルは、前記嵌合方向に延びた延出壁と、前記嵌合方向における前記延出壁の端から前記交差方向の内側に向かって湾曲した湾曲壁とを有し、
    前記湾曲壁における前記交差方向の内側の端部に前記規制部が設けられている、請求項2乃至9のいずれか一項に記載のコネクタ組立体。
  11. 前記湾曲壁における前記交差方向の内側の端部には切り欠きが形成されており、
    前記湾曲壁のうち、前記切り欠きが形成された部分が前記規制部を構成している、請求項10に記載のコネクタ組立体。
  12. 前記第1コネクタの内側に前記第2コネクタが入り込んで前記第1コネクタが前記第2コネクタと嵌合し、
    前記第2ハウジングは、前記交差方向における前記第2ハウジングの端部に側壁を有し、
    前記第2コネクタは、前記第2ハウジングより高剛性である補強部材をさらに備え、
    前記補強部材の一部分が、前記側壁において前記第2シェルと対向する側に位置する外壁面と、前記外壁面とは反対側に位置する内壁面との間に入り込んだ状態で前記側壁に取り付けられている、請求項2乃至11のいずれか一項に記載のコネクタ組立体。
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