JP2022178299A - 血管柔軟性向上用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用を有する組成物を提供する。【解決手段】松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有することを特徴とする組成物。【選択図】図1

Description

本発明は、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有することを特徴とする血管柔軟性向上用組成物及び、血管内皮機能改善用組成物に関する。また、本発明は松樹皮、ショウガ及びエラスチンを含有することを特徴とする経口組成物に関する。
近年、食生活やライフスタイルの変化に伴って生活習慣病が増加している。生活習慣病とは、高血圧症、高脂血症、糖尿病などの疾患に加え、狭心症、心筋梗塞、脳循環障害など生活習慣を改善することによって発病を予防することができると考えられる疾患の総称である。これらの疾患の要因の一つとして、血管柔軟性の低下や、血管内皮機能の低下が関与していることが明らかとなっている。また、生活習慣病は慢性的な疾患であるため、その予防や治療には長期間を要する必要がある。従って、長期間にわたって安全かつ効果的に、血管柔軟性を向上し、血管内皮機能を改善する食品の開発が期待されている。そのような効果を有する食品素材として、例えば、ホップやクロロゲン酸が知られている(特許文献1、2)。
特開2005-104951 特開2003-261444
しかし、本発明者らが調べたところによれば、ホップやクロロゲン酸による血管柔軟性向上作用や血管内皮機能改善作用は十分とはいえない。
そこで、本発明者らは、長期間安全に摂取できる成分を含有し、優れた血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用を発揮する組成物を提供することを課題として、種々の検討を行った。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を積み重ねた結果、驚くべきことに、松樹皮とショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を組み合わせたところ、優れた血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用が発揮されることを見出した。本発明は、かかる知見に基づき、完成された発明である。
本発明の概要は、以下の通りである。
[1]松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有することを特徴とする血管柔軟性向上用組成物。
[2]松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有することを特徴とする血管内皮機能改善用組成物。
[3]松樹皮、ショウガ、及びエラスチンを含有することを特徴とする経口組成物。
[4]松樹皮、ショウガ、エラスチン、及びビタミンEを含有することを特徴とする経口組成物。
[5]松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも2種以上を含有することを特徴とする血管柔軟性向上用組成物。
[6]松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも2種以上を含有することを特徴とする血管内皮機能改善用組成物。
[7]松樹皮と、ショウガ、エラスチン及びビタミンEを含有することを特徴とする血管柔軟性向上用組成物。
[8]松樹皮と、ショウガ、エラスチン及びビタミンEを含有することを特徴とする血管内皮機能改善用組成物。
発明の作用
本発明によれば、松樹皮とショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有することにより、血管柔軟性向上作用、血管内皮機能改善作用に優れた組成物を提供することができる。
図1は、実施例及び比較例におけるNO合成酵素遺伝子の発現量の発現量を示す図である。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではない。
本発明の組成物は、松樹皮と共に、ショウガ、エラスチン及びビタミンEから選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする。松樹皮と共に用いられるショウガ、エラスチン及びビタミンEから選ばれる成分は、1種単独で用いてもよいし、2種又は3種を組み合わせて用いてもよいが、血管柔軟性向上作用及び管内皮機能改善作用の点から、2種又は3種を組み合わせて用いることが好ましく、3種を組み合わせて用いることが特に好ましい。
以下、本発明の組成物に含まれる各成分について説明する。
[松樹皮]
本発明は、松樹皮を使用することを特徴とする。本発明で用いられる松樹皮の原料松としては、フランス海岸松(Pinus Martima)、カラマツ、クロマツ、アカマツ、ヒメコマツ、ゴヨウマツ、チョウセンマツ、ハイマツ、リュウキュウマツ、ウツクシマツ、ダイオウマツ、シロマツ等を挙げられが、これらに限定されない。これらの中でも、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、フランス海岸松が好ましい。
本発明においては、松樹皮を加工して用いることができ、松樹皮加工物としては、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末を挙げることができる。本発明において用いられる松樹皮は、製剤性を考慮すると、適用が容易であることから、粉砕物、搾汁物、抽出物又はこれらの乾燥粉末であることが好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、抽出物又はその乾燥粉末であることがより好ましい。松樹皮加工物は、当業者により通常知られている方法によって製造したものでもよいし、市場に流通しているものであってもよい。例えば、株式会社東洋新薬製の松樹皮抽出物を用いることができる。
松樹皮抽出物を得る際に使用する抽出溶媒としては、例えば、水、有機溶媒、含水有機溶媒(含水エタノールといった含水アルコール)が挙げられる。有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、ブタン、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロピレングリコール、含水エタノール、含水プロピレングリコール、エチルメチルケトン、グリセリン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、食用油脂、1,1,1,2-テトラフルオロエタン、及び1,1,2-トリクロロエテンが挙げられる。これらの水及び有機溶媒は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。抽出溶媒としては、水を用いることが好ましい。なお、抽出する際の溶媒の温度は、用いる溶媒の沸点以下であれば限定されない。
松樹皮抽出物を得る方法については、特に限定はないが、例えば、加温抽出法、超臨界流体抽出法、液体二酸化炭素回分法、液体二酸化炭素還流法、超臨界二酸化炭素還流法等が挙げられる。また、複数の抽出方法を組み合わせてもよい。複数の抽出方法を組み合わせることにより、種々の組成の松樹皮抽出物を得ることが可能となる。
超臨界流体抽出法とは、物質の気液の臨界点(臨界温度、臨界圧力)を超えた状態の流体である超臨界流体を用いて抽出を行う方法である。超臨界流体としては、二酸化炭素、エチレン、プロパン、亜酸化窒素(笑気ガス)等が用いられるが、二酸化炭素が好ましく用いられる。
超臨界流体抽出法では、目的成分を超臨界流体によって抽出する抽出工程と、目的成分と超臨界流体を分離する分離工程とを行う。分離工程では、圧力変化による抽出分離、温度変化による抽出分離、吸着剤、吸収剤を用いた抽出分離のいずれを行ってもよい。
また、エントレーナー添加法による超臨界流体抽出を行ってもよい。この方法は、抽出流体に、例えば、エタノール、プロパノール、n-ヘキサン、アセトン、トルエン、その他の脂肪族低級アルコール類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ケトン類を2~20W/V%程度添加し、この流体を用いて超臨界流体抽出を行うことによって、OPC(Oligomeric proanthocyanidin:オリゴメリック・プロアントシアニジン)、カテキン類等の目的とする抽出物の抽出溶媒に対する溶解度を飛躍的に上昇させる、あるいは分離の選択性を増強させる方法であり、効率的な松樹皮抽出物を得る方法である。
超臨界流体抽出法は、比較的低い温度で操作できるため、高温で変質・分解する物質にも適用できるという利点、抽出流体が残留しないという利点、溶媒の循環利用が可能であるため、脱溶媒工程等が省略でき、工程がシンプルになるという利点がある。
上記の抽出により得られた松樹皮抽出物を、カラム法又はバッチ法により精製することが安全性の面から好ましい。カラム法としては、例えば、ダイヤイオンHP-20、Sephadex-LH20、キチン等の吸着性担体を用いた精製方法が挙げられる。
本発明に用いられる松樹皮抽出物は、主な成分の一つとして、プロアントシアニジンを含有する。プロアントシアニジンは、フラバン-3-オール及び/又はフラバン-3,4-ジオールを構成単位とする重合度が2以上の縮重合体からなる化合物群である。
本発明に用いられる松樹皮抽出物は、プロアントシアニジンとして重合度が2以上の縮重合体が含有されていることが好ましい。特に、重合度が低い縮重合体が多く含まれるプロアントシアニジンが好ましい。重合度の低い縮重合体としては、例えば、重合度が2~30の縮重合体(2~30量体)であり、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、重合度が2~10の縮重合体(2~10量体)が好ましく、重合度が2~4の縮重合体(2~4量体)が特に好ましい。本明細書では、重合度が2~4の重合体を、OPC(oligomeric proanthocyanidin;オリゴメトリック・ プロアントシアニジン)という。
本発明の組成物に配合される松樹皮の配合割合としては、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその配合割合を適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、0.001~50質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.01~40質量%がより好ましく、0.1~30質量%が特に好ましい。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、0.0001~30質量%が好ましく、0.001~20質量%がより好ましく、0.01~10質量%が特に好ましい。
[ショウガ]
本発明は、松樹皮と共にショウガを使用することができる。本発明で用いられるショウガとしては、ショウガ科の多年草であるショウガ(Zingiber officinale)であれば、特に限定されない。具体的なショウガの品種としては、三州生姜、近江生姜、谷中生姜、金時生姜、静岡4号、黄生姜、土生姜、オタフク生姜等が挙げられるが、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、金時生姜が好ましい。
本発明で用いられるショウガの形態は特に限定されないが、根茎をそのまま用いる他、ショウガを加工して用いることができ、ショウガ加工物としては、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末を挙げることができる。本発明において用いられるショウガは、製剤性を考慮すると、適用が容易であることから、粉砕物、搾汁物、抽出物又はこれらの乾燥粉末であることが好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、粉砕物、抽出物又はこれらの乾燥粉末であることがより好ましく、粉砕物又はその乾燥粉末が特に好ましい。ショウガ加工物は、当業者により通常知られている方法によって製造したものでもよいし、市場に流通しているものであってもよい。
ショウガ抽出物を得る際に使用する抽出溶媒としては、例えば、水、有機溶媒、含水有機溶媒(含水エタノールといった含水アルコール)が挙げられる。有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、ブタン、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロピレングリコール、含水エタノール、含水プロピレングリコール、エチルメチルケトン、グリセリン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、食用油脂、1,1,1,2-テトラフルオロエタン、及び1,1,2-トリクロロエテンが挙げられる。これらの水及び有機溶媒は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、抽出溶媒としては、水、エタノール又は含水エタノールを用いることが好ましく、水を用いることが特に好ましい。なお、抽出する際の溶媒の温度は、用いる溶媒の沸点以下であれば限定されない。
本発明の組成物に配合されるショウガの配合割合としては、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその配合割合を適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、0.0001~20質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.001~10質量%がより好ましく、0.01~5質量%が特に好ましい。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、0.00001~10質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.0001~5質量%がより好ましく、0.001~1質量%が特に好ましい。
[エラスチン]
本発明は、松樹皮と共にエラスチンを使用することができる。エラスチンは、哺乳類、鳥類、魚類等、特に哺乳動物の大動脈、項靭帯、黄色靭帯、肺、皮膚、子宮、弾性軟骨等に、コラーゲンと共に存在し、弾性を有する主要蛋白質であり、別名として、弾性繊維とも称される。本発明で用いるエラスチンには、水溶性エラスチンの他に加水分解エラスチン、α-エラスチン、κ-エラスチン及びエラスチンペプチド等も含まれる。
エラスチンは、動物性生体組織、例えばブタ、ウシ、ウマ、ヒツジ等の哺乳動物、カツオ、マグロ、ハマチ、サケ等の魚類の結合組織から、酸又はアルカリでエラスチンを加水分解し、又は酵素処理することによって抽出することができる。本発明で用いるエラスチンは、天然物由来のもの、合成したもの等を用いることができ、特に限定されないが、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、魚類由来のものが好ましく、魚類の中でも、カツオ又はマグロ由来のものがより好ましく、カツオ由来が特に好ましい。
本発明の組成物に配合されるエラスチンの配合割合としては、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその配合割合を適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、0.0001~20質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.001~10質量%がより好ましく、0.01~5質量%が特に好ましい。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、0.00001~10質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.0001~5質量%がより好ましく、0.001~1質量%が特に好ましい。
[ビタミンE]
本発明は、松樹皮と共にビタミンEを使用することができる。本発明で用いられるビタミンEとは、ビタミンE(トコフェロール、トコトリエノール)及びその誘導体を指す。本発明で使用されるビタミンEの種類については特に限定されない。例えば、トコフェロール及びトコトリエノールは、α-、β-、γ-、及びδ-のいずれであってもよく、またd体又はdl体のいずれであってもよい。また、例えば、ビタミンEの誘導体としては、酢酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、リノレン酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、(リノール酸/オレイン酸)トコフェロール等のトコフェロール有機酸エステル等が挙げられる。血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、α-トコフェロール、γ-トコフェロールが好ましく、α-トコフェロールがより好ましく、α-トコフェロールの中でも、d体が特に好ましい。
本発明の組成物に配合されるビタミンEの配合割合としては、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその配合割合を適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、0.0001~20質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.001~10質量%がより好ましく、0.01~5質量%が特に好ましい。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、0.00001~10質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.0001~5質量%がより好ましく、0.001~1質量%が特に好ましい。
本発明の組成物に配合される松樹皮及び、ショウガ、エラスチン、並びにビタミンEの合計の配合割合としては、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその配合割合を適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、0.02~100質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.1~70質量%がより好ましく、1.0~45質量%が特に好ましい。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、0.0001~30質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.001~20質量%がより好ましく、0.01~10質量%が特に好ましい。
本発明の組成物において、松樹皮に対するショウガの含有比は特に限定されないが、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、松樹皮に対するショウガの含有比は、松樹皮の質量1に対して0.0001~50倍であることが好ましく、0.0005~20倍であることがより好ましく、0.001~10倍であることが特に好ましい。
本発明の組成物において、松樹皮に対するエラスチンの含有比は特に限定されないが、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、松樹皮に対するエラスチンの含有比は、松樹皮の質量1に対して0.0001~50倍であることが好ましく、0.0005~20倍であることがより好ましく、0.001~10倍であることが特に好ましい。
本発明の組成物において、松樹皮に対するビタミンEの含有比は特に限定されないが、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、松樹皮に対するビタミンEの含有比は、松樹皮の質量1に対して0.0001~50倍であることが好ましく、0.0005~20倍であることがより好ましく、0.001~10倍であることが特に好ましい。
本発明の組成物において、松樹皮に対するショウガ、エラスチン及びビタミンEの合計量の含有比は特に限定されないが、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、松樹皮に対するショウガ、エラスチン及びビタミンEの合計量の含有比は、松樹皮の質量1に対して0.0001~150倍であることが好ましく、0.0005~60倍であることがより好ましく、0.001~30倍であることが特に好ましい。
本発明の組成物の体重当たりの1日の摂取量は特に限定されず、使用態様や使用者の使用内容などに応じて適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、使用者の体重を基準として、好ましくは1~1000mg/kgであり、より好ましくは3~200mg/kgであり、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは5~100mg/kgである。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、使用者の体重を基準として、好ましくは200~20000mg/kgであり、より好ましくは600~15000mg/kgであり、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは1000~10000mg/kgである。
本発明の組成物の体重当たりの1回の摂取量についても同様に特に限定されない。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、使用者の体重を基準として、好ましくは0.3~1000mg/kgであり、より好ましくは1.0~200mg/kgであり、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは1.6~100mg/kgである。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、使用者の体重を基準として、好ましくは66~20000mg/kgであり、より好ましくは200~15000mg/kgであり、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは333~10000mg/kgである。
また、本発明の組成物の1日の摂取量は特に限定されず、例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、好ましくは0.05~50g、より好ましくは0.1~10g、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは0.2~5gとすることができる。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、好ましくは10~1000g、より好ましくは30~750g、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは50~500gとすることができる。
本発明の組成物の1回の摂取量は特に限定されず、例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、好ましくは0.01~50g、より好ましくは0.03~10g、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは0.06~5gとすることができる。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、好ましくは3.3~1000g、より好ましくは10~750g、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは16~500gとすることができる。
本発明の組成物には、松樹皮とショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる成分のみを含むものであってもよいし、これらに加えて、その他の成分を含有してもよい。前記のその他の成分としては、例えば、タンパク質、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維等の食物繊維、ビタミンE以外のビタミン類、ミネラル類、松樹皮とショウガ以外の植物又は植物加工品、藻類、乳酸菌、酵母等の微生物等を配合することができる。更に必要に応じて通常食品分野で用いられる、デキストリン、でんぷん等の糖類、オリゴ糖類、甘味料、酸味料、着色料、増粘剤、光沢剤、賦形剤、栄養補助剤、結合剤、滑沢剤、安定剤、希釈剤、増量剤、乳化剤、食品添加物、調味料等を挙げることができる。これらその他の成分の含有量は、本発明の組成物の形態等に応じて適宜選択することができる。
本発明の組成物は、例えば、医薬品(医薬部外品を含む)や、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品等の所定機関より効能の表示が認められた機能性食品などのいわゆる健康食品や、一般的な食品、食品添加剤、飼料等として用いることができる。本発明の組成物は食前、食間、食後、食事と同時のいずれにおいて摂取しても良いが、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から食前、食後又は食事と同時に摂取することが好ましく、食前に摂取することがより好ましい。
本発明の組成物は、血管柔軟性向上、若しくは血管内皮機能改善に用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物のいずれかに血管内皮機能改善作用の機能がある旨を表示したものが本発明の範囲に含まれる。例えば、医薬品(医薬部外品を含む)や、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品等の所定機関より効能の表示が認められた機能性食品などのいわゆる健康食品や、飼料等を挙げることができる。いわゆる健康食品においては、「加齢とともに低下する血管の柔軟性(血管を締め付けた後の血管の拡張度)維持に役立つ」、「血管機能を高める」、「血管機能を維持する」、「血管内皮機能を高める」、「血管内皮機能を維持する」、「加齢によって衰える動脈の血管内皮機能を高める」、「加齢によって衰える動脈の血管内皮機能を維持する」、「血管を締め付けた後の血管の拡張度を高める」、「血管を締め付けた後の血管の拡張度を維持する」、「血管柔軟性を高める」、「血管柔軟性を維持する」、「血管のしなやかさを高める」、「血管のしなやかさを維持する」等を表示したものを例示することができる。
本発明の組成物の形態は特に限定されず、任意の形態とすることができる。例えば、経口的な使用に適した形態、具体的には、粉末状、粒状、顆粒状、錠状、液状、ジェル状、ペースト状、ハードカプセルやソフトカプセルのようなカプセル状、カプレット状、タブレット状、ゲル状、ゼリー状、グミ状、ウエハース状、ビスケット状、クッキー状、ケーキ状、チュアブル状、シロップ状、スティック状などの各形態が挙げられ、使用する形態に合わせて、種々の賦形剤、結合剤、滑沢剤、安定剤、希釈剤、増量剤、増粘剤、ゲル化剤、乳化剤、着色料、香料、甘味料、添加剤などを配合することができる。本発明の組成物は、食後の尿酸値上昇抑制作用の点から、顆粒状、錠状、カプセル状、液状が好ましく、顆粒状、錠状、カプセル状がより好ましい。ここで、顆粒状とは粉末を造粒した組成物のことを言い、直接飲用してもよく、水などの液体に溶かして飲用してもよい。また、ジェル状とは水とゲル化剤を含有し、粘性又は弾性を有する組成物のことを言う。
本発明の組成物の包装形態は特に限定されず、剤形などに応じて適宜選択できるが、例えば、PTPなどのブリスターパック、ストリップ包装、ヒートシール、アルミパウチ、プラスチックや合成樹脂などを用いるフィルム包装、バイアルなどのガラス容器、アンプルなどのプラスチック容器などが挙げられる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得る限り、本発明は種々の態様をとることができる。
<試験 血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の評価>
本試験では、NO合成酵素遺伝子発現量について評価した。血管内皮でNO合成酵素(eNOS)により産生されたNOが拡散されて血管平滑筋に届くと、筋肉が弛緩されて血管が拡張する。NO合成酵素遺伝子発現量が増加すると、NO合成酵素量が増加し、NO産生量が増加するため、血管柔軟性向上及び血管内皮機能改善が期待できる。以上より、NO合成酵素遺伝子発現量を評価することで、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の評価ができる。
(1)被験物質
松樹皮としてOPC(重合度2~4のプロアントシアニジン)を含有する松樹皮の熱水抽出物、ショウガとして金時生姜の粉砕物、エラスチンとしてカツオ由来のエラスチン、ビタミンEとしてd体のα-トコフェロールを使用した。また、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用を有することが知られている食品素材として、クロロゲン酸を使用した。松樹皮、ショウガ、エラスチン、ビタミンE、クロロゲン酸はいずれも市販のものを使用した。これらの成分が表1の割合となるようにEGM-2培地(Lonza製)を用いて調製し、実施例及び比較例の被験物質含有培地を作製した。
Figure 2022178299000002
(2)細胞培養
ヒト臍帯静脈内皮細胞(Lonza製)をEGM-2培地(Lonza製)で培養した。コラーゲンコートされた96ウェルプレートに前記の細胞を1×10cells/wellとなるように100μL/wellで播種し、37℃、5容量%COインキュベーター内で、24時間前培養した。各wellより培地を除去後、表1の被験物質含有培地を100μL/well添加し、24時間培養した。
(3)NO合成酵素遺伝子発現量の測定
各wellより培地を除去後、PBSで1回洗浄し、RNeasy Mini Kit(QIAGEN製)を用いてRNAを回収した。得られたRNAより、One Step TB Green(登録商標) PrimeScript RT-PCR Kit II(Perfect Real Time製)を用いて1ステップリアルタイムPCRを実施した。NOS3(eNOS)のプライマー(Takara製)を用いて、NOS3(eNOS)の遺伝子発現量を測定した。内在性コントロールとして、GAPDHのプライマー(QIAGEN製)を用いて、GAPDHの遺伝子発現量を測定した。
(4)NO合成酵素遺伝子発現量の評価
被験物質を投与しなかった群(コントロール)の発現量を1とした場合の、NO合成酵素遺伝子発現量の相対値を算出した。結果を図1に示す。
松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を投与した群(実施例1~7)は、松樹皮のみを投与した群(比較例1)と比べて、いずれもNO合成酵素遺伝子発現量の増加が認められた。ショウガのみを投与した群(比較例2)、エラスチンのみを投与した群(比較例3)、ビタミンEのみを投与した群(比較例4)はNO合成酵素遺伝子発現量の増加が見られなかったため、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有する組成物を摂取することにより、NO合成酵素遺伝子発現量の増加作用が発揮されることで、血管柔軟性向上作用、血管内皮機能改善作用が発揮されることが分かった。特に、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる2種以上投与した群(実施例4~7)は、NO合成酵素遺伝子発現量の増加により優れており、松樹皮と、ショウガ、エラスチン及びビタミンEを投与した群(実施例7)は、NO合成酵素遺伝子発現量の増加作用に極めて優れていることが認められた。このことから、本発明の組成物は松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有することにより、優れた血管柔軟性向上作用、血管内皮機能改善作用が発揮され、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる2種以上を含有する場合は、血管柔軟性向上作用、血管内皮機能改善作用がより顕著に発揮され、松樹皮と、ショウガ、エラスチン及びビタミンEを含有する場合には、血管柔軟性向上作用、血管内皮機能改善作用が極めて顕著に発揮されることが分かった。一方で、クロロゲン酸のみを投与した群(比較例5)はコントロールと比較して、NO合成酵素遺伝子発現量の増加が見られるものの、松樹皮とクロロゲン酸を投与した群(比較例6)は、松樹皮のみを投与した群(比較例1)やクロロゲン酸のみを投与した群(比較例5)に比べて、NO合成酵素遺伝子発現量の増加が見られず、松樹皮とクロロゲン酸を組み合わせても血管柔軟性向上作用、血管内皮機能改善作用は発揮されないことが分かった。
(製造例)
実施例の結果に基づいて、以下に本発明の製造例を示す。
[製造例1-4:顆粒剤]
表2の配合の通り、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上と他の原料を混合後、造粒機を用いて流動層造粒を行い、製造例1-4に記載の顆粒剤を製造した。製造例1-4に記載の顆粒剤は、1日あたり3gを摂取すればよく、100mlの水などの溶媒に溶かして摂取してもよく、溶かさずにそのまま摂取してもよい。製造例1-4のいずれの顆粒剤も、血管柔軟性向上及び血管内皮機能改善に有効である。
Figure 2022178299000003
[製造例5-8:錠剤]
表3の配合の通り、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上と他の原料を混合後、ロータリー打錠機を用いて打錠を行い、製造例5-8の錠剤を製造した。錠剤は、錠径8mmφ、錠厚4.5mm、重量250mg、硬度5kgf以上で製造した。製造例5-8に記載の錠剤は1日あたり1~2粒を摂取すればよく、100mlの水などと共に摂取することができる。製造例5-8のいずれの錠剤も血管柔軟性向上及び血管内皮機能改善に有効である。
Figure 2022178299000004
[製造例9-12:ハードカプセル]
表4の配合の通り、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上と他の原料を混合し、ゼラチン又はヒドロキシプロピルセルロースを含む被膜で被包することで、ハードカプセルを製造した。ハードカプセルは1粒300mgで製造した。1日あたり1~2粒摂取すればよく、100mlの水などと共に摂取することができる。また、製造例9-12のいずれのハードカプセルも血管柔軟性向上及び血管内皮機能改善に有効である。
Figure 2022178299000005
[製造例13-16:PET飲料]
表5の配合の通り、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上と他の原料を混合した液剤をPET容器に詰め、PET飲料を製造した。PET飲料は1本500mlで製造した。1日あたり1本摂取すればよい。また、製造例13-16のいずれのPET飲料も血管柔軟性向上及び血管内皮機能改善に有効である。
Figure 2022178299000006
本発明の組成物は、優れた血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用を発揮することから、産業上の有用性は高い。
本発明は、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有することを特徴とする血管柔軟性向上用組成物及び、血管内皮機能改善用組成物に関する。また、本発明は松樹皮、ショウガ及びエラスチンを含有することを特徴とする経口組成物に関する。
近年、食生活やライフスタイルの変化に伴って生活習慣病が増加している。生活習慣病とは、高血圧症、高脂血症、糖尿病などの疾患に加え、狭心症、心筋梗塞、脳循環障害など生活習慣を改善することによって発病を予防することができると考えられる疾患の総称である。これらの疾患の要因の一つとして、血管柔軟性の低下や、血管内皮機能の低下が関与していることが明らかとなっている。また、生活習慣病は慢性的な疾患であるため、その予防や治療には長期間を要する必要がある。従って、長期間にわたって安全かつ効果的に、血管柔軟性を向上し、血管内皮機能を改善する食品の開発が期待されている。そのような効果を有する食品素材として、例えば、ホップやクロロゲン酸が知られている(特許文献1、2)。
特開2005-104951 特開2003-261444
しかし、本発明者らが調べたところによれば、ホップやクロロゲン酸による血管柔軟性向上作用や血管内皮機能改善作用は十分とはいえない。
そこで、本発明者らは、長期間安全に摂取できる成分を含有し、優れた血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用を発揮する組成物を提供することを課題として、種々の検討を行った。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を積み重ねた結果、驚くべきことに、松樹皮とショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を組み合わせたところ、優れた血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用が発揮されることを見出した。本発明は、かかる知見に基づき、完成された発明である。
本発明の概要は、以下の通りである。
[1]松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有することを特徴とする血管柔軟性向上用組成物。
[2]松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有することを特徴とする血管内皮機能改善用組成物。
[3]松樹皮、ショウガ、及びエラスチンを含有することを特徴とする経口組成物。
[4]松樹皮、ショウガ、エラスチン、及びビタミンEを含有することを特徴とする経口組成物。
[5]松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも2種以上を含有することを特徴とする血管柔軟性向上用組成物。
[6]松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも2種以上を含有することを特徴とする血管内皮機能改善用組成物。
[7]松樹皮と、ショウガ、エラスチン及びビタミンEを含有することを特徴とする血管柔軟性向上用組成物。
[8]松樹皮と、ショウガ、エラスチン及びビタミンEを含有することを特徴とする血管内皮機能改善用組成物。
本発明によれば、松樹皮とショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有することにより、血管柔軟性向上作用、血管内皮機能改善作用に優れた組成物を提供することができる。
図1は、実施例及び比較例におけるNO合成酵素遺伝子の発現量の発現量を示す図である。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではない。
本発明の組成物は、松樹皮と共に、ショウガ、エラスチン及びビタミンEから選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする。松樹皮と共に用いられるショウガ、エラスチン及びビタミンEから選ばれる成分は、1種単独で用いてもよいし、2種又は3種を組み合わせて用いてもよいが、血管柔軟性向上作用及び管内皮機能改善作用の点から、2種又は3種を組み合わせて用いることが好ましく、3種を組み合わせて用いることが特に好ましい。
以下、本発明の組成物に含まれる各成分について説明する。
[松樹皮]
本発明は、松樹皮を使用することを特徴とする。本発明で用いられる松樹皮の原料松としては、フランス海岸松(Pinus Martima)、カラマツ、クロマツ、アカマツ、ヒメコマツ、ゴヨウマツ、チョウセンマツ、ハイマツ、リュウキュウマツ、ウツクシマツ、ダイオウマツ、シロマツ等を挙げられが、これらに限定されない。これらの中でも、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、フランス海岸松が好ましい。
本発明においては、松樹皮を加工して用いることができ、松樹皮加工物としては、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末を挙げることができる。本発明において用いられる松樹皮は、製剤性を考慮すると、適用が容易であることから、粉砕物、搾汁物、抽出物又はこれらの乾燥粉末であることが好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、抽出物又はその乾燥粉末であることがより好ましい。松樹皮加工物は、当業者により通常知られている方法によって製造したものでもよいし、市場に流通しているものであってもよい。例えば、株式会社東洋新薬製の松樹皮抽出物を用いることができる。
松樹皮抽出物を得る際に使用する抽出溶媒としては、例えば、水、有機溶媒、含水有機溶媒(含水エタノールといった含水アルコール)が挙げられる。有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、ブタン、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロピレングリコール、含水エタノール、含水プロピレングリコール、エチルメチルケトン、グリセリン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、食用油脂、1,1,1,2-テトラフルオロエタン、及び1,1,2-トリクロロエテンが挙げられる。これらの水及び有機溶媒は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。抽出溶媒としては、水を用いることが好ましい。なお、抽出する際の溶媒の温度は、用いる溶媒の沸点以下であれば限定されない。
松樹皮抽出物を得る方法については、特に限定はないが、例えば、加温抽出法、超臨界流体抽出法、液体二酸化炭素回分法、液体二酸化炭素還流法、超臨界二酸化炭素還流法等が挙げられる。また、複数の抽出方法を組み合わせてもよい。複数の抽出方法を組み合わせることにより、種々の組成の松樹皮抽出物を得ることが可能となる。
超臨界流体抽出法とは、物質の気液の臨界点(臨界温度、臨界圧力)を超えた状態の流体である超臨界流体を用いて抽出を行う方法である。超臨界流体としては、二酸化炭素、エチレン、プロパン、亜酸化窒素(笑気ガス)等が用いられるが、二酸化炭素が好ましく用いられる。
超臨界流体抽出法では、目的成分を超臨界流体によって抽出する抽出工程と、目的成分と超臨界流体を分離する分離工程とを行う。分離工程では、圧力変化による抽出分離、温度変化による抽出分離、吸着剤、吸収剤を用いた抽出分離のいずれを行ってもよい。
また、エントレーナー添加法による超臨界流体抽出を行ってもよい。この方法は、抽出流体に、例えば、エタノール、プロパノール、n-ヘキサン、アセトン、トルエン、その他の脂肪族低級アルコール類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ケトン類を2~20W/V%程度添加し、この流体を用いて超臨界流体抽出を行うことによって、OPC(Oligomeric proanthocyanidin:オリゴメリック・プロアントシアニジン)、カテキン類等の目的とする抽出物の抽出溶媒に対する溶解度を飛躍的に上昇させる、あるいは分離の選択性を増強させる方法であり、効率的な松樹皮抽出物を得る方法である。
超臨界流体抽出法は、比較的低い温度で操作できるため、高温で変質・分解する物質にも適用できるという利点、抽出流体が残留しないという利点、溶媒の循環利用が可能であるため、脱溶媒工程等が省略でき、工程がシンプルになるという利点がある。
上記の抽出により得られた松樹皮抽出物を、カラム法又はバッチ法により精製することが安全性の面から好ましい。カラム法としては、例えば、ダイヤイオンHP-20、Sephadex-LH20、キチン等の吸着性担体を用いた精製方法が挙げられる。
本発明に用いられる松樹皮抽出物は、主な成分の一つとして、プロアントシアニジンを含有する。プロアントシアニジンは、フラバン-3-オール及び/又はフラバン-3,4-ジオールを構成単位とする重合度が2以上の縮重合体からなる化合物群である。
本発明に用いられる松樹皮抽出物は、プロアントシアニジンとして重合度が2以上の縮重合体が含有されていることが好ましい。特に、重合度が低い縮重合体が多く含まれるプロアントシアニジンが好ましい。重合度の低い縮重合体としては、例えば、重合度が2~30の縮重合体(2~30量体)であり、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、重合度が2~10の縮重合体(2~10量体)が好ましく、重合度が2~4の縮重合体(2~4量体)が特に好ましい。本明細書では、重合度が2~4の重合体を、OPC(oligomeric proanthocyanidin;オリゴメトリック・ プロアントシアニジン)という。
本発明の組成物に配合される松樹皮の配合割合としては、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその配合割合を適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、0.001~50質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.01~40質量%がより好ましく、0.1~30質量%が特に好ましい。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、0.0001~30質量%が好ましく、0.001~20質量%がより好ましく、0.01~10質量%が特に好ましい。
[ショウガ]
本発明は、松樹皮と共にショウガを使用することができる。本発明で用いられるショウガとしては、ショウガ科の多年草であるショウガ(Zingiber officinale)であれば、特に限定されない。具体的なショウガの品種としては、三州生姜、近江生姜、谷中生姜、金時生姜、静岡4号、黄生姜、土生姜、オタフク生姜等が挙げられるが、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、金時生姜が好ましい。
本発明で用いられるショウガの形態は特に限定されないが、根茎をそのまま用いる他、ショウガを加工して用いることができ、ショウガ加工物としては、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末を挙げることができる。本発明において用いられるショウガは、製剤性を考慮すると、適用が容易であることから、粉砕物、搾汁物、抽出物又はこれらの乾燥粉末であることが好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、粉砕物、抽出物又はこれらの乾燥粉末であることがより好ましく、粉砕物又はその乾燥粉末が特に好ましい。ショウガ加工物は、当業者により通常知られている方法によって製造したものでもよいし、市場に流通しているものであってもよい。
ショウガ抽出物を得る際に使用する抽出溶媒としては、例えば、水、有機溶媒、含水有機溶媒(含水エタノールといった含水アルコール)が挙げられる。有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、ブタン、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロピレングリコール、含水エタノール、含水プロピレングリコール、エチルメチルケトン、グリセリン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、食用油脂、1,1,1,2-テトラフルオロエタン、及び1,1,2-トリクロロエテンが挙げられる。これらの水及び有機溶媒は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、抽出溶媒としては、水、エタノール又は含水エタノールを用いることが好ましく、水を用いることが特に好ましい。なお、抽出する際の溶媒の温度は、用いる溶媒の沸点以下であれば限定されない。
本発明の組成物に配合されるショウガの配合割合としては、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその配合割合を適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、0.0001~20質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.001~10質量%がより好ましく、0.01~5質量%が特に好ましい。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、0.00001~10質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.0001~5質量%がより好ましく、0.001~1質量%が特に好ましい。
[エラスチン]
本発明は、松樹皮と共にエラスチンを使用することができる。エラスチンは、哺乳類、鳥類、魚類等、特に哺乳動物の大動脈、項靭帯、黄色靭帯、肺、皮膚、子宮、弾性軟骨等に、コラーゲンと共に存在し、弾性を有する主要蛋白質であり、別名として、弾性繊維とも称される。本発明で用いるエラスチンには、水溶性エラスチンの他に加水分解エラスチン、α-エラスチン、κ-エラスチン及びエラスチンペプチド等も含まれる。
エラスチンは、動物性生体組織、例えばブタ、ウシ、ウマ、ヒツジ等の哺乳動物、カツオ、マグロ、ハマチ、サケ等の魚類の結合組織から、酸又はアルカリでエラスチンを加水分解し、又は酵素処理することによって抽出することができる。本発明で用いるエラスチンは、天然物由来のもの、合成したもの等を用いることができ、特に限定されないが、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、魚類由来のものが好ましく、魚類の中でも、カツオ又はマグロ由来のものがより好ましく、カツオ由来が特に好ましい。
本発明の組成物に配合されるエラスチンの配合割合としては、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその配合割合を適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、0.0001~20質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.001~10質量%がより好ましく、0.01~5質量%が特に好ましい。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、0.00001~10質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.0001~5質量%がより好ましく、0.001~1質量%が特に好ましい。
[ビタミンE]
本発明は、松樹皮と共にビタミンEを使用することができる。本発明で用いられるビタミンEとは、ビタミンE(トコフェロール、トコトリエノール)及びその誘導体を指す。本発明で使用されるビタミンEの種類については特に限定されない。例えば、トコフェロール及びトコトリエノールは、α-、β-、γ-、及びδ-のいずれであってもよく、またd体又はdl体のいずれであってもよい。また、例えば、ビタミンEの誘導体としては、酢酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、リノレン酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、(リノール酸/オレイン酸)トコフェロール等のトコフェロール有機酸エステル等が挙げられる。血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、α-トコフェロール、γ-トコフェロールが好ましく、α-トコフェロールがより好ましく、α-トコフェロールの中でも、d体が特に好ましい。
本発明の組成物に配合されるビタミンEの配合割合としては、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその配合割合を適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、0.0001~20質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.001~10質量%がより好ましく、0.01~5質量%が特に好ましい。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、0.00001~10質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.0001~5質量%がより好ましく、0.001~1質量%が特に好ましい。
本発明の組成物に配合される松樹皮及び、ショウガ、エラスチン、並びにビタミンEの合計の配合割合としては、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその配合割合を適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、0.02~100質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.1~70質量%がより好ましく、1.0~45質量%が特に好ましい。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、0.0001~30質量%が好ましく、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、0.001~20質量%がより好ましく、0.01~10質量%が特に好ましい。
本発明の組成物において、松樹皮に対するショウガの含有比は特に限定されないが、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、松樹皮に対するショウガの含有比は、松樹皮の質量1に対して0.0001~50倍であることが好ましく、0.0005~20倍であることがより好ましく、0.001~10倍であることが特に好ましい。
本発明の組成物において、松樹皮に対するエラスチンの含有比は特に限定されないが、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、松樹皮に対するエラスチンの含有比は、松樹皮の質量1に対して0.0001~50倍であることが好ましく、0.0005~20倍であることがより好ましく、0.001~10倍であることが特に好ましい。
本発明の組成物において、松樹皮に対するビタミンEの含有比は特に限定されないが、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、松樹皮に対するビタミンEの含有比は、松樹皮の質量1に対して0.0001~50倍であることが好ましく、0.0005~20倍であることがより好ましく、0.001~10倍であることが特に好ましい。
本発明の組成物において、松樹皮に対するショウガ、エラスチン及びビタミンEの合計量の含有比は特に限定されないが、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、松樹皮に対するショウガ、エラスチン及びビタミンEの合計量の含有比は、松樹皮の質量1に対して0.0001~150倍であることが好ましく、0.0005~60倍であることがより好ましく、0.001~30倍であることが特に好ましい。
本発明の組成物の体重当たりの1日の摂取量は特に限定されず、使用態様や使用者の使用内容などに応じて適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、使用者の体重を基準として、好ましくは1~1000mg/kgであり、より好ましくは3~200mg/kgであり、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは5~100mg/kgである。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、使用者の体重を基準として、好ましくは200~20000mg/kgであり、より好ましくは600~15000mg/kgであり、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは1000~10000mg/kgである。
本発明の組成物の体重当たりの1回の摂取量についても同様に特に限定されない。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、使用者の体重を基準として、好ましくは0.3~1000mg/kgであり、より好ましくは1.0~200mg/kgであり、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは1.6~100mg/kgである。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、使用者の体重を基準として、好ましくは66~20000mg/kgであり、より好ましくは200~15000mg/kgであり、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは333~10000mg/kgである。
また、本発明の組成物の1日の摂取量は特に限定されず、例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、好ましくは0.05~50g、より好ましくは0.1~10g、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは0.2~5gとすることができる。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、好ましくは10~1000g、より好ましくは30~750g、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは50~500gとすることができる。
本発明の組成物の1回の摂取量は特に限定されず、例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、好ましくは0.01~50g、より好ましくは0.03~10g、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは0.06~5gとすることができる。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、好ましくは3.3~1000g、より好ましくは10~750g、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から、特に好ましくは16~500gとすることができる。
本発明の組成物には、松樹皮とショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる成分のみを含むものであってもよいし、これらに加えて、その他の成分を含有してもよい。前記のその他の成分としては、例えば、タンパク質、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維等の食物繊維、ビタミンE以外のビタミン類、ミネラル類、松樹皮とショウガ以外の植物又は植物加工品、藻類、乳酸菌、酵母等の微生物等を配合することができる。更に必要に応じて通常食品分野で用いられる、デキストリン、でんぷん等の糖類、オリゴ糖類、甘味料、酸味料、着色料、増粘剤、光沢剤、賦形剤、栄養補助剤、結合剤、滑沢剤、安定剤、希釈剤、増量剤、乳化剤、食品添加物、調味料等を挙げることができる。これらその他の成分の含有量は、本発明の組成物の形態等に応じて適宜選択することができる。
本発明の組成物は、例えば、医薬品(医薬部外品を含む)や、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品等の所定機関より効能の表示が認められた機能性食品などのいわゆる健康食品や、一般的な食品、食品添加剤、飼料等として用いることができる。本発明の組成物は食前、食間、食後、食事と同時のいずれにおいて摂取しても良いが、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の点から食前、食後又は食事と同時に摂取することが好ましく、食前に摂取することがより好ましい。
本発明の組成物は、血管柔軟性向上、若しくは血管内皮機能改善に用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物のいずれかに血管内皮機能改善作用の機能がある旨を表示したものが本発明の範囲に含まれる。例えば、医薬品(医薬部外品を含む)や、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品等の所定機関より効能の表示が認められた機能性食品などのいわゆる健康食品や、飼料等を挙げることができる。いわゆる健康食品においては、「加齢とともに低下する血管の柔軟性(血管を締め付けた後の血管の拡張度)維持に役立つ」、「血管機能を高める」、「血管機能を維持する」、「血管内皮機能を高める」、「血管内皮機能を維持する」、「加齢によって衰える動脈の血管内皮機能を高める」、「加齢によって衰える動脈の血管内皮機能を維持する」、「血管を締め付けた後の血管の拡張度を高める」、「血管を締め付けた後の血管の拡張度を維持する」、「血管柔軟性を高める」、「血管柔軟性を維持する」、「血管のしなやかさを高める」、「血管のしなやかさを維持する」等を表示したものを例示することができる。
本発明の組成物の形態は特に限定されず、任意の形態とすることができる。例えば、経口的な使用に適した形態、具体的には、粉末状、粒状、顆粒状、錠状、液状、ジェル状、ペースト状、ハードカプセルやソフトカプセルのようなカプセル状、カプレット状、タブレット状、ゲル状、ゼリー状、グミ状、ウエハース状、ビスケット状、クッキー状、ケーキ状、チュアブル状、シロップ状、スティック状などの各形態が挙げられ、使用する形態に合わせて、種々の賦形剤、結合剤、滑沢剤、安定剤、希釈剤、増量剤、増粘剤、ゲル化剤、乳化剤、着色料、香料、甘味料、添加剤などを配合することができる。本発明の組成物は、食後の尿酸値上昇抑制作用の点から、顆粒状、錠状、カプセル状、液状が好ましく、顆粒状、錠状、カプセル状がより好ましい。ここで、顆粒状とは粉末を造粒した組成物のことを言い、直接飲用してもよく、水などの液体に溶かして飲用してもよい。また、ジェル状とは水とゲル化剤を含有し、粘性又は弾性を有する組成物のことを言う。
本発明の組成物の包装形態は特に限定されず、剤形などに応じて適宜選択できるが、例えば、PTPなどのブリスターパック、ストリップ包装、ヒートシール、アルミパウチ、プラスチックや合成樹脂などを用いるフィルム包装、バイアルなどのガラス容器、アンプルなどのプラスチック容器などが挙げられる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得る限り、本発明は種々の態様をとることができる。
<試験 血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の評価>
本試験では、NO合成酵素遺伝子発現量について評価した。血管内皮でNO合成酵素(eNOS)により産生されたNOが拡散されて血管平滑筋に届くと、筋肉が弛緩されて血管が拡張する。NO合成酵素遺伝子発現量が増加すると、NO合成酵素量が増加し、NO産生量が増加するため、血管柔軟性向上及び血管内皮機能改善が期待できる。以上より、NO合成酵素遺伝子発現量を評価することで、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用の評価ができる。
(1)被験物質
松樹皮としてOPC(重合度2~4のプロアントシアニジン)を含有する松樹皮の熱水抽出物、ショウガとして金時生姜の粉砕物、エラスチンとしてカツオ由来のエラスチン、ビタミンEとしてd体のα-トコフェロールを使用した。また、血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用を有することが知られている食品素材として、クロロゲン酸を使用した。松樹皮、ショウガ、エラスチン、ビタミンE、クロロゲン酸はいずれも市販のものを使用した。これらの成分が表1の割合となるようにEGM-2培地(Lonza製)を用いて調製し、実施例及び比較例の被験物質含有培地を作製した。
Figure 2022178299000008
(2)細胞培養
ヒト臍帯静脈内皮細胞(Lonza製)をEGM-2培地(Lonza製)で培養した。コラーゲンコートされた96ウェルプレートに前記の細胞を1×10cells/wellとなるように100μL/wellで播種し、37℃、5容量%COインキュベーター内で、24時間前培養した。各wellより培地を除去後、表1の被験物質含有培地を100μL/well添加し、24時間培養した。
(3)NO合成酵素遺伝子発現量の測定
各wellより培地を除去後、PBSで1回洗浄し、RNeasy Mini Kit(QIAGEN製)を用いてRNAを回収した。得られたRNAより、One Step TB Green(登録商標) PrimeScript RT-PCR Kit II(Perfect Real Time製)を用いて1ステップリアルタイムPCRを実施した。NOS3(eNOS)のプライマー(Takara製)を用いて、NOS3(eNOS)の遺伝子発現量を測定した。内在性コントロールとして、GAPDHのプライマー(QIAGEN製)を用いて、GAPDHの遺伝子発現量を測定した。
(4)NO合成酵素遺伝子発現量の評価
被験物質を投与しなかった群(コントロール)の発現量を1とした場合の、NO合成酵素遺伝子発現量の相対値を算出した。結果を図1に示す。
松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を投与した群(実施例1~7)は、松樹皮のみを投与した群(比較例1)と比べて、いずれもNO合成酵素遺伝子発現量の増加が認められた。ショウガのみを投与した群(比較例2)、エラスチンのみを投与した群(比較例3)、ビタミンEのみを投与した群(比較例4)はNO合成酵素遺伝子発現量の増加が見られなかったため、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有する組成物を摂取することにより、NO合成酵素遺伝子発現量の増加作用が発揮されることで、血管柔軟性向上作用、血管内皮機能改善作用が発揮されることが分かった。特に、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる2種以上投与した群(実施例4~7)は、NO合成酵素遺伝子発現量の増加により優れており、松樹皮と、ショウガ、エラスチン及びビタミンEを投与した群(実施例7)は、NO合成酵素遺伝子発現量の増加作用に極めて優れていることが認められた。このことから、本発明の組成物は松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有することにより、優れた血管柔軟性向上作用、血管内皮機能改善作用が発揮され、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる2種以上を含有する場合は、血管柔軟性向上作用、血管内皮機能改善作用がより顕著に発揮され、松樹皮と、ショウガ、エラスチン及びビタミンEを含有する場合には、血管柔軟性向上作用、血管内皮機能改善作用が極めて顕著に発揮されることが分かった。一方で、クロロゲン酸のみを投与した群(比較例5)はコントロールと比較して、NO合成酵素遺伝子発現量の増加が見られるものの、松樹皮とクロロゲン酸を投与した群(比較例6)は、松樹皮のみを投与した群(比較例1)やクロロゲン酸のみを投与した群(比較例5)に比べて、NO合成酵素遺伝子発現量の増加が見られず、松樹皮とクロロゲン酸を組み合わせても血管柔軟性向上作用、血管内皮機能改善作用は発揮されないことが分かった。
(製造例)
実施例の結果に基づいて、以下に本発明の製造例を示す。
[製造例1-4:顆粒剤]
表2の配合の通り、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上と他の原料を混合後、造粒機を用いて流動層造粒を行い、製造例1-4に記載の顆粒剤を製造した。製造例1-4に記載の顆粒剤は、1日あたり3gを摂取すればよく、100mlの水などの溶媒に溶かして摂取してもよく、溶かさずにそのまま摂取してもよい。製造例1-4のいずれの顆粒剤も、血管柔軟性向上及び血管内皮機能改善に有効である。
Figure 2022178299000009
[製造例5-8:錠剤]
表3の配合の通り、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上と他の原料を混合後、ロータリー打錠機を用いて打錠を行い、製造例5-8の錠剤を製造した。錠剤は、錠径8mmφ、錠厚4.5mm、重量250mg、硬度5kgf以上で製造した。製造例5-8に記載の錠剤は1日あたり1~2粒を摂取すればよく、100mlの水などと共に摂取することができる。製造例5-8のいずれの錠剤も血管柔軟性向上及び血管内皮機能改善に有効である。
Figure 2022178299000010
[製造例9-12:ハードカプセル]
表4の配合の通り、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上と他の原料を混合し、ゼラチン又はヒドロキシプロピルセルロースを含む被膜で被包することで、ハードカプセルを製造した。ハードカプセルは1粒300mgで製造した。1日あたり1~2粒摂取すればよく、100mlの水などと共に摂取することができる。また、製造例9-12のいずれのハードカプセルも血管柔軟性向上及び血管内皮機能改善に有効である。
Figure 2022178299000011
[製造例13-16:PET飲料]
表5の配合の通り、松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上と他の原料を混合した液剤をPET容器に詰め、PET飲料を製造した。PET飲料は1本500mlで製造した。1日あたり1本摂取すればよい。また、製造例13-16のいずれのPET飲料も血管柔軟性向上及び血管内皮機能改善に有効である。
Figure 2022178299000012
本発明の組成物は、優れた血管柔軟性向上作用及び血管内皮機能改善作用を発揮することから、産業上の有用性は高い。

Claims (3)

  1. 松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有することを特徴とする血管柔軟性向上用組成物。
  2. 松樹皮と、ショウガ、エラスチン、ビタミンEからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有することを特徴とする血管内皮機能改善用組成物。
  3. 松樹皮、ショウガ及びエラスチンを含有することを特徴とする経口組成物。
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