JP7160578B2 - ナットウキナーゼを含む食品 - Google Patents
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Description
項1. (A)ナットウキナーゼ、(B)ゼラチン、及び(C)サーデンペプチドを含む、食品。
項2. 前記(C)成分が、イワシ由来のサーデンペプチドである、項1に記載の食品。
項3. 前記(B)成分で形成されたカプセル皮膜を含むカプセル剤である、項1又は2に記載の食品。
項4. 前記(B)成分が豚由来である、項1~3のいずれかに記載の食品。
項5. ナットウキナーゼ及びゼラチンを含む食品においてゼラチンの分解を抑制する方法であって、
食品に、(A)ナットウキナーゼ及び(B)ゼラチンと共に、(C)サーデンペプチドを配合する、ゼラチンの分解抑制方法。
本発明の食品は、(A)ナットウキナーゼ、(B)ゼラチン、並びに(C)銅の有機塩、銅の無機塩、鉄の有機塩、及び鉄の無機塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする。以下、本発明の食品について詳述する。
本発明の食品は、ナットウキナーゼ((A)成分と表記することもある)を含む。ナットウキナーゼとは、納豆菌が産生するフィブリン分解作用を有する酵素である。
本発明の食品は、ゼラチン((B)成分と表記することもある)を含む。ゼラチンとは、動物の皮、骨、腱等の主成分であるコラーゲンに熱を加え、抽出したものである。
本発明の食品は、サーデンペプチド((C)成分と表記することもある)を含む。このようにサーデンペプチドを含むことにより、ナットウキナーゼによるゼラチンの分解を抑制することが可能になる。
本発明の食品は、前述する成分の他に、必要に応じて、他の栄養成分や機能性成分を含有していてもよい。このような栄養成分や機能性成分としては、食品に使用可能なものであることを限度として特に制限されないが、例えば、ビタミンA類、ビタミンB類、ビタミンC類、ビタミンD類、ビタミンE類、ビタミンK類、ビタミンP類、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、リコペン等のビタミン類;カテキン、テアフラビン、ロイコアントシアニジン、ペラルゴニジン、シアニジン、ペツニジン、ペオニジン、ペチュニジン、デルフィニジン、マルビジン、フラボン、アピゲニン、ルテオニン、アピゲニニジン、ルテリオニジン、バイカレイン、ケルセチン、ケンフェロール、ミリセチン、ナリジン、ヘスペリジン、リキリチゲニン、アルピノン、タキシフォリン、ゲニステイン、ダイゼイン、ダイジン、グリシテイン、エクオール、ビオカニンA、クメストロール、プエラリン、ホルモノネチン、カルタミン、プロレチン、没食子酸、フェノール酸、クロロゲン酸、エラグ酸、リグナン、セサミン、ピノレジノール、ラリシレジノール、セコイソラリシレジノール、マタイレジノール、クルクミン、クマリン、レスベラトロール、加水分解型タンニン等のポリフェノール;塩酸ベタイン、塩化カルニチン、塩化ベタネコール等の健胃剤;カルシウム、イオウ、マグネシウム、亜鉛、セレン、鉄等のミネラル類;大豆タンパク、卵白粉末、乳清タンパク、等のタンパク質;グリシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、フェニルアラニン、タウリン、トリプトファン等のアミノ酸;リノール酸、γ-リノレン酸、α-リノレン酸等の脂肪酸類;カラメル色素、クチナシ色素、アントシアニン色素、アナトー色素、パプリカ色素、紅花色素、紅麹色素、フラボノイド色素、コチニール色素、アマランス、エリスロシン、アルラレッドAC、ニューコクシン、フロキシン、ローズベンガル、アシッドレッド、タートラジン、サンセットイエローFCF、ファストグリーンFCF、ブリリアントブルーFCF、インジゴカルミン等の色素;各種フルーツのフレーバーやエッセンス等の香料;クエン酸及びその塩、リンゴ酸及びその塩、酒石酸及びその塩、酢酸及びその塩、乳酸及びその塩、食塩、グルタミン酸及びその塩、みりん、食酢、天然果汁、植物抽出エキス、果実・海産物等の裁断物又は粉末化物等の調味剤;アガリクス、シイタケエキス、レイシ、ヤマブシタケ等のキノコ類又はそのエキス;食物繊維、ローヤルゼリー、プロポリス、ハチミツ、コンドロイチン硫酸、グルコサミン、セラミド、ヒアルロン酸等のその他機能性素材等が挙げられる。これらの成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、これらの成分の含有量については、使用する成分の種類や食品の形態等に応じて適宜設定される。
本発明の食品は、固体状、半固体状、又は液体状のいずれであってもよい。
本発明の分解抑制方法は、ナットウキナーゼ及びゼラチンを含む食品においてゼラチンの分解を抑制する方法であって、食品に、(A)ナットウキナーゼ及び(B)ゼラチンと共に、(C)サーデンペプチドを配合することを特徴とする。
ナットウキナーゼ粉末:商品名「納豆菌培養エキス NSK-SD40」、株式会社日本生物.科学研究所製
ゼラチン:商品名「ゼラチンT20H」(豚皮由来)、株式会社ニッピ製
サーデンペプチド:商品名「サーデンペプチドY-2」、仙味エキス株式会社製
アルギニン:商品名「L-アルギニン」、協和発酵バイオ株式会社製
リジン:商品名「食品添加物 L-リジン塩酸塩」、味の素株式会社製
シトルリン:商品名「発酵シトルリン協和」、協和発酵バイオ株式会社製
難消化性デキストリン:商品名「ファイバーソル2AG」、松谷化学工業株式会社製
ルチン:商品名「αGルチンP」、東洋製糖株式会社製
ゼラチンプレートを作成し、各種成分存在下で、当該ゼラチンプレートに対するナットウキナーゼの分解作用について評価した。具体的な試験方法及び結果は、以下の通りである。
1-1.ゼラチンプレートの作成
先ず、精製水を50℃に加温し、ゼラチンを20重量%、メチルパラベン(防腐剤)を0.2重量%となるように添加して混合し、ゼラチン溶液を調製した。得られたゼラチン溶液10gをシャーレ(内径9cm)に広げ、シャーレ内のゼラチンの厚みを均一にした後に、4℃で1時間以上冷却し、ゼラチンをゲル化させ、シャーレ内にゼラチンプレートを形成させた。
表1に示す組成の試験液を調製し、各試験液0.5mlをシャーレ内のゼラチンプレートに滴下し、シャーレに蓋をした状態で室温で一晩静置した。その後、ゼラチンプレートの外観を目視にて確認し、以下の判定基準に従って、ゼラチンの分解耐性を評価した。
<ゼラチンの分解耐性の判定基準>
1:ゼラチンプレートが僅かに溶解している。
2:ゼラチンプレートが少し溶解しており滴下していない部分との差が明らか。
3:ゼラチンプレートの厚さ半分程度が溶解している。
4:ゼラチンプレートの大部分が溶解しており一部シャーレの底が露出する。
5:ゼラチンプレートが完全に溶解しシャーレの底が完全に露出している。
得られた結果を表1に示す。ナットウキナーゼのみを含む試験液を使用した場合には、ゼラチンプレートは完全に分解されていた(比較例1)。また、ナットウキナーゼと共に、アルギニン、リジン、シトルリン、難消化性デキストリン、又はルチンを含む試験液を使用した場合でも、ゼラチンプレートの分解は全く抑制できていなかった(比較例2~6)。これに対して、ナットウキナーゼと共に、サーデンペプチドを含む試験液を使用した場合には、ゼラチンプレートの分解を十分に抑制できていた(実施例1)。以上の通り、豚由来のゼラチンは、ナットウキナーゼとの共存下で著しい分解を受けたが、ナットウキナーゼとサーデンぺプチドを共存させることによって、豚由来のゼラチンの分解を格段効果的に抑制できていた。
表4に示す組成の錠剤(1錠当たり700mg)を製造した。
表5に示す組成の顆粒剤を製造した。
Claims (5)
- (A)ナットウキナーゼ、(B)ゼラチン、及び(C)サーデンペプチドを含み、
前記(A)ナットウキナーゼ1000FUに対して前記(C)サーデンペプチドを125~250mg含有する、食品。 - 前記(C)成分が、イワシ由来のサーデンペプチドである、請求項1に記載の食品。
- 前記(B)成分で形成されたカプセル皮膜を含むカプセル剤である、請求項1又は2に記載の食品。
- 前記(B)成分が豚由来である、請求項1~3のいずれかに記載の食品。
- ナットウキナーゼ及びゼラチンを含む食品においてゼラチンの分解を抑制する方法であって、
食品に、(A)ナットウキナーゼ及び(B)ゼラチンと共に、(C)サーデンペプチドを配合する、ゼラチンの分解抑制方法。
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Non-Patent Citations (1)
Title |
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小林製薬の栄養補助食品 ナットウキナーゼEX 60粒,2015年03月17日,pp.1-8,retrieved on 2022.03.14, retrieved from the internet,https://www.amazon.co.jp/dp/B00USOVJDA?tag=smashop056-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 |
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